JP3614659B2 - 電子部品のリードフレームからの切り離し装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リードフレームを使用して製造されるダイオード又はトランジスター等の電子部品を、前記リードフレームから切り離して、キャリアテープにその長手方向に沿って適宜間隔で凹み形成されている部品収納部に装填すると言うテーピング等において、前記電子部品をリードフレームから切り離すための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ダイオード又はトランジスター等の電子部品の多量生産には、リードフレームを使用して、この多数個の電子部品のリードフレームに一体的に連なった状態で製造し、最後に、各電子部品を、前記リードフレームから切り離しながらコレット体にて真空吸着して、キャリアテープの箇所に移動したのち、このキャリアテープにおける部品収納部に装填すると言う方法が採用されている。
【0003】
また、前記各電子部品をリードフレームから切り離しながらコレット体にて真空吸着するに際しては、電子部品における複数本のリード端子のうち少なくとも一本のリード端子を除いて他のリード端子を切断しておき、そして、最後に、電子部品におけるパッケージ部をコレットにて真空吸着した状態で、当該電子部品において残っている前記少なくとも一本のリード端子を、電子部品のうちパッケージ部の下方に配設した受けカッタ体と、前記一方のリード端子の上方に配設した押さえカッタ体とによって切断すると言うように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、電子部品の複数個を同時に製造する場合に使用するリードフレームには、例えば、特開平4−229642号公報等に記載されているように、当該リードフレームにおける左右一対のサイドフレームの間を一体的に連結するセクションバーを、電子部品におけるパッケージ部を合成樹脂によってモールド成形する場合に当該パッケージ部の左右両側面の一部を形成するダムバーに兼用するように構成したものがある。
【0005】
この形式のリードフレームでは、各電子部品におけるパッケージ部を合成樹脂によってモールド成形するときに、このパッケージ部の左右側面の一部が、前記ダムバーを兼用する前記セクションバーに可成り強く接着していることにより、この電子部品は、当該電子部品における各リード端子のうち最後に残っている少なくとも一本のリード端子を切断しただけでは、リードフレームから切り離すことができないから、コレットにてリードフレームからピックアップすることができないと言うテーピングミスが多発すると言う問題があった。
【0006】
この対策として、電子部品における各リード端子のうち最後に残っている少なくとも一本のリード端子を切断する以前において、前記各電子部品の各々についてそのパッケージ部をセクションバーから引き離す工程を付加すれば良いが、このために余分の工程が必要になって、コストのアップを招来するばかりか、電子部品における各リード端子が曲がり変形するおそれが増大すると言う問題があった。
【0007】
本発明は、これらの問題を解消した切り離し装置を提供することを技術的課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を達成するため本発明は、
「合成樹脂製のパッケージ部を備えた電子部品における各リード端子のうち少なくとも一本のリード端子が一体的に連続し且つ前記電子部品におけるパッケージ部の左右両側面を形成するダムバー兼用のセクションバーを一体的に備えて成るリードフレームにおいて、 前記リードフレームにおける下面側のうち前記電子部品の下方の部位に、リード端子切断用受けカッタ体を配設する一方、前記少なくとも一本のリード端子の上方に、当該少なくとも一本のリード端子を切断するように前記受けカッタ体に向かって下降動するリード端子切断用押さえカッタ体を配設し、更に、前記リード端子切断用受けカッタ体の上面に、前記セクションバーを除き前記電子部品におけるパッケージ部の下面に接当するようにした突起部を設けることを特徴とする。」
ものである。
【0009】
【発明の作用・効果】
この構成において、押さえカッタ体を、受けカッタ体に向かって下降動すると、この押さえカッタ体は、前記電子部品において最後に残っている少なくとも一本のリード端子に接当することにより、リードフレームの全体が下方に押し下げられる一方、このリードフレームにおける電子部品は、前記リードフレームにおけるセクションバーを除き当該電子部品におけるパッケージ部の下面が受けカッタ体の上面における突起部に接当することで、当該電子部品における下方への押し下げが停止されることになり、換言すると、前記電子部品の押し下げを止めた状態のもとで、前記セクションバーを含むリードフレームの全体が押し下げられながら前記電子部品においてリードフレームに最後に繋がっている少なくとも一本のリード端子を切断するのである。
【0010】
従って、前記リードフレームが、これに一体的に設けたセクションバーを電子部品におけるパッケージ部の左右両側面を形成するダムバーに兼用した形式のものである場合、前記押さえカッタ体の下降動に伴っての電子部品の押し下げを止めた状態でのリードフレーム全体の押し下げにより、このリードフレームに一体的に設けられているダムバー兼用のセクションバーを、電子部品におけるパッケージ部から確実に引き離すことができるから、従来のように、パッケージ部をダムバー兼用のセクションバーから離す工程を付加する必要がなく、リードフレームにおける各電子部品を電子部品から低コストで確実に切り離すことができる効果を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面について説明する。
図1〜図5は、第1の実施の形態を示し、この図において、符号1は、左右一対のサイドバンド1a,1bと、その間を長手方向にそって適宜間隔で一体的に連結するセクションバー1cとを有するリードフレームを示し、このリードフレーム1には、二本のリード端子3,4と合成樹脂製のパッケージ部5とを有する電子部品2が、前記各セクションバー1cの間に設けられており、この各電子部品2における二本のリード端子3,4のうち一方のリード端子3は、一方のサイドバンド1aに対しては切り離されているが、他方のリード端子4には、他方のサイドバンド1bに対して一体的に連なっている。つまり、この他方のリード端子4は、切断されることなくリードフレーム1に一体的に連続している。
【0012】
また、前記リードフレーム1における各セクションバー1cの左右両側面は、前記電子部品2のパッケージ部5の左右両側面に密接しており、換言すると、前記各セクションバー1cは、各電子部品2におけるパッケージ部5を合成樹脂によってモールド成形する場合に当該パッケージ部5の左右両側面の一部を形成するダムバーを兼用するように構成されている。
【0013】
次に、符号6は、前記リードフレーム1の側方に配設したキャリアテープを示し、このキャリアテープ6には、その長手方向に沿って適宜間隔で部品収納部7が凹み形成されている。
前記リードフレーム1における一つの電子部品2のうちそのパッケージ部5の上方には、当該一つの電子部品2を真空吸着して、前記キャリアテープ6における部品収納部7内まで移送したのち、真空吸着を解除するようにしたコレット体8が配設されている。
【0014】
また、前記リードフレーム1における一つの電子部品2のうちそのパッケージ部5の下方には、受けカッタ体9が配設されている。
更にまた、前記リードフレーム1の一つの電子部品2各リード端子3,4のうち切断れていない他方のリード端子4の上方に、下降動によって、前記受けカッタ体9との間で前記他方のリード端子4を切断するようにした押さえカッタ体10が配設されている。
【0015】
そして、前記受けカッタ体9の上面に、前記リードフレーム1におけるセクションバー1cを除き、前記電子部品2におけるパッケージ部5の下面に対して接当するように突起部11を設けるのである。
この構成において、リードフレーム1の一つの電子部品2におけるパッケージ部5を、コレット体にて真空吸着し、この状態で、押さえカッタ体10を、受けカッタ体9に向かって下降動すると、この押さえカッタ体10は、前記一つ電子部品2において最後に残っている少なくとも一本のリード端子4に接当することにより、リードフレーム1の全体が下方に押し下げられる一方、前記一つの電子部品2は、図4に示すように、そのパッケージ部5の下面が受けカッタ体9の上面に設けた突起部11に接当して下方への押し下げが停止されることになり、換言すると、前記一つの電子部品2の押し下げを止めた状態のもとで、リードフレーム1の全体を押し下げながら、ひいては、このリードフレーム1に一体的に設けられている各セクションバー1cを図5に示すように押し下げながら、前記一つの電子部品2において最後に残っている少なくとも一本のリード端子4を切断するから、この切断と同時に、リードフレーム1における各セクションバー1cを、前記一つの電子部品2におけるパッケージ部5から確実に引き離すことができるのである。
【0016】
次に、図6及び図7は、第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態は、リードフレーム1における各セクションバー1cを、その全長にわたって幅広に形成した場合であり、この場合には、受けカッタ体9の上面における突起部11の幅方向を、電子部品2におけるパッケージ部5の幅寸法を越えないように設定する一方、押さえカッタ体10の切断部10aにおける幅寸法を電子部品2におけるリード端子4の幅寸法と略等しくして、この左右両側に、前記セクションバー1cに接当する段部分10b,10cを設けて、前記押さえカッタ体10下降動に際して、その切断部10aによってリード端子4を切断し、次いで、両側の段部分10b,10cにてセクションバー1cを押し下げるように構成したものであり、これにより、電子部品2をリードフレーム1から切り離すことをより確実に行うことができる。
【0017】
なお、前記実施の形態は、リードフレーム1における各電子部品2を一個ずつキャリアテープ6にテーピングする場合を示すしたが、本発明は、これに限らず、リードフレーム1における各電子部品2を複数個ずつキャリアテープ6にテーピングする場合にも適用できることは言うまでもない。
また、本発明は、前記実施の形態のように、二本のリード端子3,4を有する電子部品2に限らず、三本以上のリード端子を有する電子部品に対して同様に適用できることは勿論である。
【0018】
更にまた、本発明は、受けカッタ体9の上面に突起部11を設けることに限らず、この受けカッタ体9の寸法の設定により、この上面に対して電子部品2におけるパッケージ部5が接当するように構成しても良いのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】図1のIII −III 視断面図である。
【図4】前記図2の作用状態を示す図である。
【図5】前記図3の作用状態を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図7】図6のVII −VII 視断面図である。
【符号の説明】
1 リードフレーム
2 電子部品
3,4 電子部品のリード端子
5 電子部品のパッケージ部
6 キャリアテープ
7 部品収納部
8 コレット体
9 受けカッタ体
10 押さえカッタ体
11 突起部
Claims (1)
- 合成樹脂製のパッケージ部を備えた電子部品における各リード端子のうち少なくとも一本のリード端子が一体的に連続し且つ前記電子部品におけるパッケージ部の左右両側面を形成するダムバー兼用のセクションバーを一体的に備えて成るリードフレームにおいて、 前記リードフレームにおける下面側のうち前記電子部品の下方の部位に、リード端子切断用受けカッタ体を配設する一方、前記少なくとも一本のリード端子の上方に、当該少なくとも一本のリード端子を切断するように前記受けカッタ体に向かって下降動するリード端子切断用押さえカッタ体を配設し、更に、前記リード端子切断用受けカッタ体の上面に、前記セクションバーを除き前記電子部品におけるパッケージ部の下面に接当するようにした突起部を設けることを特徴とする電子部品のリードフレームからの切り離し装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP15130898A JP3614659B2 (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | 電子部品のリードフレームからの切り離し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15130898A JP3614659B2 (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | 電子部品のリードフレームからの切り離し装置 |
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JPH11345927A JPH11345927A (ja) | 1999-12-14 |
JP3614659B2 true JP3614659B2 (ja) | 2005-01-26 |
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ID=15515828
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP15130898A Expired - Fee Related JP3614659B2 (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | 電子部品のリードフレームからの切り離し装置 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
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KR100961684B1 (ko) | 2008-04-14 | 2010-06-09 | 주식회사 새한마이크로텍 | 시트형 터미널의 절단공급장치 |
-
1998
- 1998-06-01 JP JP15130898A patent/JP3614659B2/ja not_active Expired - Fee Related
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