JP2004020695A - 写真処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コストを抑えて露光時の熱による写真フィルムの劣化(ネガ焼け)を防止することができる、写真処理装置を提供する。
【解決手段】ネガフィルム12の画像を印画紙14に投影露光することによってネガフィルム12の画像を印画紙14に焼き付ける写真処理装置10において、露光時間が所定時間を超えるとき露光を時分割して行う。
【選択図】 図1
【解決手段】ネガフィルム12の画像を印画紙14に投影露光することによってネガフィルム12の画像を印画紙14に焼き付ける写真処理装置10において、露光時間が所定時間を超えるとき露光を時分割して行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は写真処理装置に関し、より特定的には、アナログ式の写真処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アナログ式の写真処理装置では、現像済みの写真フィルムの画像を印画紙に焼き付ける場合、写真フィルムの画像の濃度によって露光時間を可変させるよう処理されている。このとき、濃度の高い(オーバー)画像の焼き付けでは露光時間が長くなるが、熱による写真フィルムの劣化(ネガ焼け)を防止するため、フィルム冷却ファンを設けるなどの対策が講じられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこの場合、フィルム冷却ファンを設けるためにコストが上昇してしまうという問題点があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、コストを抑えて露光時の熱による写真フィルムの劣化(ネガ焼け)を防止することができる、写真処理装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の写真処理装置は、写真フィルムの画像を感光材料に投影露光することによって写真フィルムの画像を感光材料に焼き付ける写真処理装置において、露光時間が所定時間を超えるとき露光を時分割して行うことを特徴とする。
請求項1に記載の写真処理装置では、露光時間が所定時間を超えると一度に露光するのではなく合計で必要な露光時間となるように時分割して露光する。すなわち、1回の焼き付けを複数回に分割して行う。このように途中で露光を中断することによって写真フィルムを冷却することができるので、写真フィルムの温度上昇を抑制しながら所望の露光を行える。したがって、フィルム冷却ファンを必要とせずコストを抑えて写真フィルムの劣化(ネガ焼け)を防止することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。
図1にこの発明の一実施形態の写真処理装置10を示す。写真処理装置10は、アナログ式の写真処理装置であり、現像済みのネガフィルム12のコマ画像を感光材料としての印画紙14に投影露光することによって、ネガフィルム12のコマ画像を印画紙14に焼き付ける。
写真処理装置10は光源16を含む。光源16からの光が、シアン、マゼンタ、イエローの3種のフィルタを備える調光フィルタ18および光を均一化するミラートンネル20を介して、フィルムキャリア22に保持されたネガフィルム12に導かれ、ネガフィルム12のコマ画像がズーム型のレンズ24で拡大され、シャッタ26の開放によって露光部の露光位置Pに結像される。シャッタ26はロータリーソレノイド27によって開閉される。
【0006】
フィルムキャリア22は、ネガフィルム12を送る複数のローラ28と、複数のローラ28を同期状態で駆動する電動モータ30と、ネガフィルム12のコマ画像の領域からだけの光を取り出すネガマスク32と、ネガフィルム12の各コマ画像の位置を検出するようネガフィルム12近傍に配置されるCCDラインセンサ34とを含む。
レンズ24を支持する移動台36に反射ミラー38が備えられ、移動台36を露光光路中に位置させることで反射ミラー38からの光が、レンズ40を介して、電動モータ42で回転駆動される赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の回転フィルタ44で色分解されてCCDイメージセンサ46に導かれ、ネガフィルム12の画像データがスキャンされる。
【0007】
また、印画紙マガジン48からの印画紙14はローラ50によって搬送される。ローラ50は電動モータ52によって駆動され、送り出される印画紙14は、電動アクチュエータ54で駆動される2枚の切断刃を有するカッター56で切断される。カッター56で切断された印画紙14は無端搬送帯58によって負圧による吸着状態で搬送される。無端搬送帯58は複数の輪体60を巻回し、輪体60は電動モータ62によって駆動される。これによって、印画紙14が露光位置Pまで搬送され露光される。露光された印画紙14は、図示しない現像処理部に搬送され、所定の現像処理が施される。なお、印画紙マガジン48とローラ50との間には、印画紙マガジン48からの印画紙14の終端を検出する終端センサ64が配置される。
【0008】
また、写真処理装置10はコントローラ66を含む。コントローラ66は、光源16に対する電力と、調光フィルタ18の露光量を設定する電動アクチュエータ68と、フィルムキャリア22のローラ28を駆動する電動モータ30と、回転フィルタ44を回転駆動する電動モータ42と、シャッタ26を開閉するロータリーソレノイド27と、ローラ50を駆動する電動モータ52と、カッター56を駆動する電動アクチュエータ54と、無端搬送帯58を駆動する電動モータ62とを、それぞれ制御する。
コントローラ66には、CCDラインセンサ34と、CCDイメージセンサ46と、終端センタ64とからの信号が入力される。さらに、コントローラ66には、操作卓70と、モニタ72と、ブザー等のアラーム74とが接続される。
【0009】
なお、コントローラ66は、スキャン処理によって各コマ画像を読み取り、読み取られた画像に基づいて、コマ画像毎に露光条件を決定する制御を行い、決定された露光条件によって印画紙14に投影露光する際に得られるであろう画像をシュミレートしてモニタ72に表示する。オペレータは、モニタ72に表示された画像をみて、必要に応じて露光時間等を調整する。印画紙14を搬送するための電動モータ52,62にはステッピングモータが用いられ、コントローラ66から電動モータ52,62に出力される駆動用のパルス信号をコントローラ66がカウントすることによって、印画紙14の搬送量を計測できる。
【0010】
さらに、調光フィルタ18とミラートンネル20との間にシャッタ76が設けられる。シャッタ76はロータリーソレノイド78によって開閉され、ロータリーソレノイド78はコントローラ66によって制御される。シャッタ76の開閉によって、ネガフィルム12に与えられる光を遮断でき、光を間欠的にネガフィルム12に与えることができ、露光を時分割して行うことができる。
【0011】
このような写真処理装置10の主要動作を、図2を参照して説明する。
まず、これから焼き付け処理を行おうとしているネガフィルム12のコマ画像について、スキャンによって得られた画像データに基づいて、コントローラ66によって露光時間が設定される(ステップS1)。オペレータは、必要に応じて操作卓70によって露光時間を調整できる。ついで、そのネガフィルム12のコマの焼き付け枚数を操作卓70によって入力し(ステップS3)、入力された焼き付け枚数に応じて露光時間の閾値が設定される(ステップS5)。通常、焼き付け枚数が多いほど露光時間の閾値が小さくされる。そして、そのコマ画像の露光時間が、設定された閾値以上か否かが判断され(ステップS7)、露光時間が閾値以上であれば、入力された焼き付け枚数分の各印画紙14に対して露光が時分割して行われる(ステップS9)。時分割露光では、少なくとも1回露光がオフするように露光オンと露光オフとが切り替えられ、露光オン時間の合計が所望の露光時間になるよう露光される。なお、露光オフの時間は予め設定しておけばよい。一方、露光時間が閾値より小さければ、入力された焼き付け枚数分の各印画紙14に対して通常どおり露光される(ステップS11)。このような処理が各コマ画像について行われる。
【0012】
写真処理装置10によれば、露光時間が所定時間を超えると一度に露光するのではなく合計で必要な露光時間となるように時分割して露光する。このように途中で露光を中断することによってネガフィルム12を冷却することができるので、ネガフィルム12の温度上昇を抑制しながら所望の露光を行える。したがって、フィルム冷却ファンを必要とせずコストを抑えてネガフィルム12の劣化(ネガ焼け)を防止することができる。
【0013】
一般に、焼き付け枚数が多くなればなるほどネガフィルム12の同一コマ画像を照射する時間が長くなるので、それだけネガフィルム12を加熱することになり、ネガ焼けが発生しやすくなる。しかし、このような場合であっても、上述のように焼き付け枚数が多くなるほど露光時間の閾値を小さくすれば、時分割露光され易くなりネガ焼けを防止できる。
【0014】
なお、焼き付け枚数に応じて露光時間の閾値を変化させてもよい。露光時間の閾値は、たとえば、焼き付け枚数が10枚以下の場合には基準値とされ、焼き付け枚数が11枚以上50枚以下の場合には基準値×0.8とされ、焼き付け枚数が51枚以上100枚以下の場合には基準値×0.6とされるように変化させてもよい。
また、焼き付け枚数に応じて露光をオフ(遮断)する時間を増やすようにしてもよい。このように露光オフの時間を増やすことによって、焼き付け枚数が多くなりネガ焼けが生じやすくなる場合であってもネガフィルム12を冷却する時間が長くなり、ネガ焼けを防止できる。
【0015】
さらに、時分割露光において、たとえば非接触式の温度センサによってネガフィルム12の温度を測定し、ネガフィルム12が所定温度以上になったときに露光をオフし、その後所定温度未満になったときに露光を再開するようにして、最終的に所望時間分露光するようにしてもよい。この場合、ネガフィルム12の温度を直接検出でき、ネガフィルム12の冷却を待って露光を再開できるので、ネガフィルム12のネガ焼けをより確実に抑制できる。
【0016】
この発明は、焼き付け枚数が多くなるほど有効である。また、印画紙14のサイズが大きくなるほど露光時間が長くなる傾向があるため、この発明は、印画紙14のサイズが大きくなればなるほど有効となる。
なお、この発明が適用される写真フィルムはポジフィルムであってもよい。
また、光源16をオン/オフ制御することによって、露光を時分割してもよい。
【0017】
【発明の効果】
この発明によれば、フィルム冷却ファンを必要とせずコストを抑えて写真フィルムの劣化(ネガ焼け)を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す概略図である。
【図2】この発明の動作の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 写真処理装置
12 ネガフィルム
14 印画紙
16 光源
26,76 シャッタ
27,78 ロータリーソレノイド
66 コントローラ
70 操作卓
72 モニタ
【発明の属する技術分野】
この発明は写真処理装置に関し、より特定的には、アナログ式の写真処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アナログ式の写真処理装置では、現像済みの写真フィルムの画像を印画紙に焼き付ける場合、写真フィルムの画像の濃度によって露光時間を可変させるよう処理されている。このとき、濃度の高い(オーバー)画像の焼き付けでは露光時間が長くなるが、熱による写真フィルムの劣化(ネガ焼け)を防止するため、フィルム冷却ファンを設けるなどの対策が講じられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこの場合、フィルム冷却ファンを設けるためにコストが上昇してしまうという問題点があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、コストを抑えて露光時の熱による写真フィルムの劣化(ネガ焼け)を防止することができる、写真処理装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の写真処理装置は、写真フィルムの画像を感光材料に投影露光することによって写真フィルムの画像を感光材料に焼き付ける写真処理装置において、露光時間が所定時間を超えるとき露光を時分割して行うことを特徴とする。
請求項1に記載の写真処理装置では、露光時間が所定時間を超えると一度に露光するのではなく合計で必要な露光時間となるように時分割して露光する。すなわち、1回の焼き付けを複数回に分割して行う。このように途中で露光を中断することによって写真フィルムを冷却することができるので、写真フィルムの温度上昇を抑制しながら所望の露光を行える。したがって、フィルム冷却ファンを必要とせずコストを抑えて写真フィルムの劣化(ネガ焼け)を防止することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。
図1にこの発明の一実施形態の写真処理装置10を示す。写真処理装置10は、アナログ式の写真処理装置であり、現像済みのネガフィルム12のコマ画像を感光材料としての印画紙14に投影露光することによって、ネガフィルム12のコマ画像を印画紙14に焼き付ける。
写真処理装置10は光源16を含む。光源16からの光が、シアン、マゼンタ、イエローの3種のフィルタを備える調光フィルタ18および光を均一化するミラートンネル20を介して、フィルムキャリア22に保持されたネガフィルム12に導かれ、ネガフィルム12のコマ画像がズーム型のレンズ24で拡大され、シャッタ26の開放によって露光部の露光位置Pに結像される。シャッタ26はロータリーソレノイド27によって開閉される。
【0006】
フィルムキャリア22は、ネガフィルム12を送る複数のローラ28と、複数のローラ28を同期状態で駆動する電動モータ30と、ネガフィルム12のコマ画像の領域からだけの光を取り出すネガマスク32と、ネガフィルム12の各コマ画像の位置を検出するようネガフィルム12近傍に配置されるCCDラインセンサ34とを含む。
レンズ24を支持する移動台36に反射ミラー38が備えられ、移動台36を露光光路中に位置させることで反射ミラー38からの光が、レンズ40を介して、電動モータ42で回転駆動される赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の回転フィルタ44で色分解されてCCDイメージセンサ46に導かれ、ネガフィルム12の画像データがスキャンされる。
【0007】
また、印画紙マガジン48からの印画紙14はローラ50によって搬送される。ローラ50は電動モータ52によって駆動され、送り出される印画紙14は、電動アクチュエータ54で駆動される2枚の切断刃を有するカッター56で切断される。カッター56で切断された印画紙14は無端搬送帯58によって負圧による吸着状態で搬送される。無端搬送帯58は複数の輪体60を巻回し、輪体60は電動モータ62によって駆動される。これによって、印画紙14が露光位置Pまで搬送され露光される。露光された印画紙14は、図示しない現像処理部に搬送され、所定の現像処理が施される。なお、印画紙マガジン48とローラ50との間には、印画紙マガジン48からの印画紙14の終端を検出する終端センサ64が配置される。
【0008】
また、写真処理装置10はコントローラ66を含む。コントローラ66は、光源16に対する電力と、調光フィルタ18の露光量を設定する電動アクチュエータ68と、フィルムキャリア22のローラ28を駆動する電動モータ30と、回転フィルタ44を回転駆動する電動モータ42と、シャッタ26を開閉するロータリーソレノイド27と、ローラ50を駆動する電動モータ52と、カッター56を駆動する電動アクチュエータ54と、無端搬送帯58を駆動する電動モータ62とを、それぞれ制御する。
コントローラ66には、CCDラインセンサ34と、CCDイメージセンサ46と、終端センタ64とからの信号が入力される。さらに、コントローラ66には、操作卓70と、モニタ72と、ブザー等のアラーム74とが接続される。
【0009】
なお、コントローラ66は、スキャン処理によって各コマ画像を読み取り、読み取られた画像に基づいて、コマ画像毎に露光条件を決定する制御を行い、決定された露光条件によって印画紙14に投影露光する際に得られるであろう画像をシュミレートしてモニタ72に表示する。オペレータは、モニタ72に表示された画像をみて、必要に応じて露光時間等を調整する。印画紙14を搬送するための電動モータ52,62にはステッピングモータが用いられ、コントローラ66から電動モータ52,62に出力される駆動用のパルス信号をコントローラ66がカウントすることによって、印画紙14の搬送量を計測できる。
【0010】
さらに、調光フィルタ18とミラートンネル20との間にシャッタ76が設けられる。シャッタ76はロータリーソレノイド78によって開閉され、ロータリーソレノイド78はコントローラ66によって制御される。シャッタ76の開閉によって、ネガフィルム12に与えられる光を遮断でき、光を間欠的にネガフィルム12に与えることができ、露光を時分割して行うことができる。
【0011】
このような写真処理装置10の主要動作を、図2を参照して説明する。
まず、これから焼き付け処理を行おうとしているネガフィルム12のコマ画像について、スキャンによって得られた画像データに基づいて、コントローラ66によって露光時間が設定される(ステップS1)。オペレータは、必要に応じて操作卓70によって露光時間を調整できる。ついで、そのネガフィルム12のコマの焼き付け枚数を操作卓70によって入力し(ステップS3)、入力された焼き付け枚数に応じて露光時間の閾値が設定される(ステップS5)。通常、焼き付け枚数が多いほど露光時間の閾値が小さくされる。そして、そのコマ画像の露光時間が、設定された閾値以上か否かが判断され(ステップS7)、露光時間が閾値以上であれば、入力された焼き付け枚数分の各印画紙14に対して露光が時分割して行われる(ステップS9)。時分割露光では、少なくとも1回露光がオフするように露光オンと露光オフとが切り替えられ、露光オン時間の合計が所望の露光時間になるよう露光される。なお、露光オフの時間は予め設定しておけばよい。一方、露光時間が閾値より小さければ、入力された焼き付け枚数分の各印画紙14に対して通常どおり露光される(ステップS11)。このような処理が各コマ画像について行われる。
【0012】
写真処理装置10によれば、露光時間が所定時間を超えると一度に露光するのではなく合計で必要な露光時間となるように時分割して露光する。このように途中で露光を中断することによってネガフィルム12を冷却することができるので、ネガフィルム12の温度上昇を抑制しながら所望の露光を行える。したがって、フィルム冷却ファンを必要とせずコストを抑えてネガフィルム12の劣化(ネガ焼け)を防止することができる。
【0013】
一般に、焼き付け枚数が多くなればなるほどネガフィルム12の同一コマ画像を照射する時間が長くなるので、それだけネガフィルム12を加熱することになり、ネガ焼けが発生しやすくなる。しかし、このような場合であっても、上述のように焼き付け枚数が多くなるほど露光時間の閾値を小さくすれば、時分割露光され易くなりネガ焼けを防止できる。
【0014】
なお、焼き付け枚数に応じて露光時間の閾値を変化させてもよい。露光時間の閾値は、たとえば、焼き付け枚数が10枚以下の場合には基準値とされ、焼き付け枚数が11枚以上50枚以下の場合には基準値×0.8とされ、焼き付け枚数が51枚以上100枚以下の場合には基準値×0.6とされるように変化させてもよい。
また、焼き付け枚数に応じて露光をオフ(遮断)する時間を増やすようにしてもよい。このように露光オフの時間を増やすことによって、焼き付け枚数が多くなりネガ焼けが生じやすくなる場合であってもネガフィルム12を冷却する時間が長くなり、ネガ焼けを防止できる。
【0015】
さらに、時分割露光において、たとえば非接触式の温度センサによってネガフィルム12の温度を測定し、ネガフィルム12が所定温度以上になったときに露光をオフし、その後所定温度未満になったときに露光を再開するようにして、最終的に所望時間分露光するようにしてもよい。この場合、ネガフィルム12の温度を直接検出でき、ネガフィルム12の冷却を待って露光を再開できるので、ネガフィルム12のネガ焼けをより確実に抑制できる。
【0016】
この発明は、焼き付け枚数が多くなるほど有効である。また、印画紙14のサイズが大きくなるほど露光時間が長くなる傾向があるため、この発明は、印画紙14のサイズが大きくなればなるほど有効となる。
なお、この発明が適用される写真フィルムはポジフィルムであってもよい。
また、光源16をオン/オフ制御することによって、露光を時分割してもよい。
【0017】
【発明の効果】
この発明によれば、フィルム冷却ファンを必要とせずコストを抑えて写真フィルムの劣化(ネガ焼け)を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す概略図である。
【図2】この発明の動作の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 写真処理装置
12 ネガフィルム
14 印画紙
16 光源
26,76 シャッタ
27,78 ロータリーソレノイド
66 コントローラ
70 操作卓
72 モニタ
Claims (1)
- 写真フィルムの画像を感光材料に投影露光することによって前記写真フィルムの画像を前記感光材料に焼き付ける写真処理装置において、
露光時間が所定時間を超えるとき露光を時分割して行うことを特徴とする、写真処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002172551A JP2004020695A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 写真処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002172551A JP2004020695A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 写真処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004020695A true JP2004020695A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31172080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002172551A Withdrawn JP2004020695A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 写真処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004020695A (ja) |
-
2002
- 2002-06-13 JP JP2002172551A patent/JP2004020695A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |