JP2006088453A - 切断処理装置および切断方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の切断処理装置は、余白を設けて画像が記録された記録媒体を、前記記録媒体が搬送される搬送方向に垂直な方向に鋏むカッタと、カッタと所定の間隔をあけて配置されており、記録媒体を前記カッタに搬送する搬送手段と、カッタの動作および搬送手段を制御する制御手段とを有し、制御手段は、搬送方向に対する記録媒体の後端側の余白を前記カッタで鋏む場合に、記録媒体の余白の少なくとも一部が前記搬送手段で搬送されているとき、カッタを記録媒体を鋏んだ状態に維持させるとともに、搬送手段により記録媒体をカッタに向けて搬送させる。
【選択図】図6
Description
このような電子写真記録方式による写真プリントの作成方法においては、3色または4色のトナー像を受像シート(記録媒体)上に重ねることにより、カラーの写真プリントを作成することできる。
このため、電子写真記録方式においては、各種プリントサイズよりも大きな定型サイズの受像シートを使用し、受像シートにプリントサイズに応じたレイアウトで複数画像のトナー像を同時に転写し、その後、受像シートを各画像毎に切断して、所定の大きさの写真プリントを得ている。
このように、写真プリンタを得るためには、定型サイズの受像シートを切断する必要がある。従来、定型サイズの受像シートを切断するカッタとしては、サーキュラーカッタまたはギロチン式のカッタが用いられている。これらのカッタ以外にも、種々のカッタが提案されている(特許文献1〜特許文献3等参照)。
この従来のカッタ付きプリンタにおいては、記録紙の余白を切断するときに、先ず、紙押え板を上方に回転させ、固定刃との間で記録紙を挟持して固定する。次に、円板刃を、回転させつつ記録紙の幅方向に移動させて記録紙を切断する。この記録紙の切断後は、ガイド板及び紙押え板を下方に回転させ切断処理位置にし、切断屑を落下させる。このように、余白の切断時には、記録紙が押えられ、斜めに切断されることがない。なお、プリント時には、ガイド板の下方の解除位置に紙押え板を位置させている。
さらにまた、本発明においては、前記カッタは、刃先角が30°〜60°であることが好ましい。
また、本発明のカッタは、記録媒体を鋏むものであるため、記録媒体を切断するのに時間がかからず、記録媒体を短時間で切断することができる。これにより、本発明の切断処置装置を、例えば、電子写真方式のプリンタなどに適用した場合であっても、高い生産性を実現することができる。
図1は、本発明の第1の実施例に係る切断処理装置が設けられた画像形成装置を示す模式図である。
画像記録部12は、切断部14に接続されている。また、この切断部14は、振戻部16に接続されている。この振戻部16は、ソート搬送部18に接続されている。
図2に示すように、画像記録部12は、画像入力部22と、操作手段28と、画像記録部本体30とを有し、画像入力部22は、画像記録部本体30の制御部40に接続されている。
画像入力部22は、スキャナ24と、メディアドライブ(画像データ読取/書込装置)26と、画像処理部(図示せず)とを有する。
メディアドライブ26は、デジタルカメラ等により撮影されて、小型記録媒体に記録された被写体の画像データの読み取り、および書込みができるものである。
また、メディアドライブ26では、様々な形式で画像データが書き込まれた各種のメディア(画像データ記録媒体)から画像データを読み取り画像記録部本体30に送るとともに、画像記録部本体30において所定の画像処理が施された記録用画像データを各種のメディアドライブに書き込む。メディアドライブ26は、画像記録部本体30に接続され、入力機および出力機としての機能を有する。なお、このメディアドライブ26は、携帯電話、またはPDA(Personal Digital Assistance)などの携帯端末に記憶された画像データも読み取り、および書込みができるものでもある。
この画像入力部22は、補正処理または画像処理が施された画像データを出力画像データとして、画像記録部本体30に出力する。
画像記録部本体30は、供給部32と、裏印字部34と、像形成部36と、2次定着部38と、制御部40と、搬送手段(搬送ローラ49、およびレジストロール49a)とを有する。
マガジン42a、42bには、通常、ロール紙Aのサイズ(幅)、シルクおよびマット等の種類、ならびに仕様(厚さ)等、互いに種類の異なるロール紙Aが収納される。本実施例では、マガジン42a、42bを2個設けているが、本発明においては、マガジンの数は、特に限定されるものではない。本発明においては、マガジンは、1個でもよく、また、3個以上であってもよい。
なお、引出ローラ対44a、44bは、カッタ46a、46bで所定の長さのカットシート体とするためにプリント長さに応じてロール紙Aを所定の長さだけ引き出した後、引き出しを停止する。
各マガジン42a、42bから引き出されたロール紙Aから切り出され、シート状のカットシート体は、画像記録部本体30内の各所に配置された複数の搬送ロール49によって構成された搬送経路上を搬送される。
なお、本発明においては、シートカセットの数は、特に限定されるものではない。本発明においては、シートカセットは、1個でもよく、また、例えば、サイズまたは種類が互いに異なるカットシート体が収納されるシートカセットを複数個有するものであってもよい。
この裏印字部34は、カットシート体の非記録面(裏面)に写真の撮影日、記録日、コマ番号、フィルムID番号(符号)、撮影に使用したカメラのID番号、プリンタのID番号等の各種情報、およびオペレータによって設定された画像形成における各種設定パラメータなどのいわゆるバックプリントを制御部40からの制御信号に基づいて、記録(裏印字)するものである。
この制御部40は、画像入力部22から入力された画像データに基づいて、後述する光源50aから出射されるレーザ光を変調するものである。また、この制御部40は、以下に説明する画像記録部本体30の各構成要素の動作制御も行う。
なお、制御部40は、オペレータにより操作手段28が操作された場合、その操作内容に応じて画像記録部本体30に各種の設定または表示を行わせる。なお、制御部40は、画像入力部22のスキャナ24およびメディアドライブ26を制御するものであってもよい。
光源50aは、半導体レーザ、またはLEDなどが用いられる。この光源50aは、レーザ光変調部40aにより、画像データに基づいて直接変調される。なお、露光部50は、光源50aからの射出光をAOMなどの光学変調器により変調するものであってもよい。
走査手段50bは、光源50aから出射された光ビームを像担持体ロール52上を走査するものである。この走査手段50bには、例えば、ポリゴンミラーが用いられる。
また、像担持体ロール52の表面に接触して帯電ロール54が設けられている。この帯電ロール54は、像担持体ロール52の表面を一様に帯電させるものである。また、像担持体ロール52における帯電ロール54よりも上流側(r方向の反対側)にクリーナ56が設けられている。このクリーナ56は、像担持体ロール52の表面に残留した残留トナーを除去するものである。
現像装置60Y、60M、60C、60Kは、いずれも、いわゆる(二成分)磁気ブラシ現像方式のものである。現像装置60Y、60M、60C、60Kの内部には、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤(図示せず)が収納されている。
所定の色の画像の潜像が形成された像担持体ロール52に近接対向した現像装置60Y、60M、60C、60Kの対応する色の現像装置から、像担持体ロール52の表面に形成された静電潜像に、磁気ブラシ効果によってトナーが静電的に付着して、像担持体ロール52の表面に対応する色のトナー像が形成される。各現像装置60Y、60M、60C、60Kに対応する各色のトナー像が形成される。すなわち、像担持体ロール52には、順次、Y、M、C、Kの各色画像の潜像が形成され、対応する各現像装置60Y、60M、60C、60Kによって、順次、Y、M、C、Kの各色のトナー像が形成される。
ここで、3本の張架ロール62bのうちの1本の張架ロール62bは、中間転写ベルト62aを挟み、2次転写ロール64と対向する位置に配置され、中間転写ベルト62aの所定の色のトナー像がシート体Sに適切に転写されるように、中間転写ベルト62aおよびシート体Sを密着させて挟持搬送する。
各現像装置60Y、60M、60C、60Kによって像担持体ロール52の表面に順次形成された各色のトナー像は、1次転写ロール62cによる転写電圧によって順次中間転写ベルト62aに転写される。
先ず、露光部50によって像担持体ロール52の表面にイエロー用の静電潜像を形成する。このイエロー画像(データ)の静電潜像に、現像ユニット58のイエローの現像装置60Yからトナーを静電吸着させて、像担持体ロール52の表面にイエローのトナー像を形成する。
次に、このイエローのトナー像を、中間転写ベルト62aに転写させる。
このとき、現像ユニット58は、予め90°回転しており、像担持体ロール52に、マゼンタの現像装置60Mが所定の微小間隔を開けて配置される。
このマゼンタ画像の静電潜像に、現像装置60Mからトナーが吸着して、像担持体ロール52の表面にマゼンタのトナー像が形成される。このマゼンタのトナー像は、中間転写ベルト62a上に、既に転写されているイエローのトナー像に重ねられて転写される。
ここで、中間転写ベルト62aを移動させる張架ロール62bは、順次転写されるYMCK各色のトナー像が互いに正確に重なり合うように、制御部40により制御される。
この2次転写ロール64は、供給部32から搬送されてくるシート状のカットシート体に、中間転写ベルト62aに形成されたCMYKの4色のカラーのトナー像を転写させるものである。2次転写ロール64は、カラーのトナー像を構成する各色のトナーと逆極性の電荷を、カラーのトナー像に印加することにより、カラーのトナー像をカットシート体(記録媒体)に転写させる。このように、カットシート体の表面にCMYKの4色のカラーのトナー像が形成される。
この1次定着部68による定着処理により、カラーのトナー像がカットシート体に定着される。ここで、この1次定着部68で実施されるカラーのトナー像の定着によって得られる画像は、写真画像などに求められる高画質には及ばないものの、カラー複写機などで得られる画像の画質と同等の画質である。
この2次定着部38は、カラーのトナー像が定着されたカットシート体に、加熱および加圧処理を施す加熱加圧ロール対70と、加熱加圧ロール対70の温度を検出するための温度センサ72と、循環移動する平滑な光沢面を有する2次定着ベルト74と、加熱加圧ロール対70によって加熱されたカットシート体を冷却する冷却部76とを備えている。
2次定着ベルト74は、加熱加圧ロール対70の1つのローラと、張架ロール70aとに張架されている。
このようにして、画像記録部12において、カットシート体にカラー画像が形成される。
さらに、本実施例においては、ロール紙、およびカットシート体には、例えば、一般的に、電子写真方式のプリンタに利用されるペーパーを用いることができる。
画像記録部12におけるカットシート体への画像記録としては、例えば、図3(a)に示すように、1枚のカットシートSに4つの画像記録領域Rを形成する4画面付け、および図3(b)に示すように、1枚のカットシートSに2つの画像記録領域Rを形成する1画面付けが挙げられる。また、図3(a)と同じ幅で、長さが約2倍ある画像領域(図示せず)を形成する2画面付けでもよい。
なお、画面付けは、特に限定されるものでなく、注文により、最もカットシートの無駄がなくなるように適宜決定すればよい。
この切断部14は、図1に示すように、第1のカッタ80と、センサ82a、82bと、第2のカッタ84(本発明のカッタ)と、切断屑容器86と、搬送ローラ対88、88a、88bと、可動ガイド89と、制御部(図示せず)とを有する。
センサ82a、82b、第1の可動刃84bおよび第2の可動刃84c、搬送ローラ対88a、ならびに可動ガイド89が制御部に接続されており、この制御部により各動作が制御される。
なお、第2のカッタ84、搬送ローラ対88aおよび制御部(制御手段)により本発明の切断処理装置が構成される。
なお、本実施例においては、センサ82a、82bは、カットシート体Sの通過を検出できれば、その構成は、特に限定されるものではない。センサ82a、82bとしては、例えば、点滅式の赤外線センサなどを用いることができる。
この第2のカッタ84は、例えば、カットシート体Sの搬送路を挟んで、固定刃84aと、2つの第1の可動刃84bおよび第2の可動刃84cとが垂直方向に対向して設けられており、2つの2つの第1の可動刃84bおよび第2の可動刃84cが固定刃84aに対して、垂直方向に接離可能に構成されている。これにより、図3(a)および(b)に示すカットラインCyでカットシート体Sを切断することができる。なお、第2のカッタ84については、後で詳細に説明する。
また、搬送ローラ対88a(本発明の搬送手段)は、第1のカッタ80から搬送されてきたカットシート体Sを搬送するものであり、第1のカッタ80と第2のカッタ84との間に設けられている。
搬送ローラ対88aは、カットシート体Sを搬送することができ、かつカットシート体Sの搬送を制御できるものであれば、特に限定されるものではない。また、可動ガイド89については後で詳細に説明する。
図4は、本発明の第1の実施例の画像形成装置の搬送部を示す模式的平面図であり、図5は、図4に示す搬送部の模式的側面図である。
図4および図5に示すように、振戻部16は、搬入ローラ対90と、振戻ローラ対92と、搬送ローラ対94と、排出ローラ対96と、移動手段110と、可動ガイド150、152と、センサ160、162、164とを有する。搬入ローラ対90と、搬送ローラ対94と、振戻ローラ対92と、排出ローラ対96とは、菱形(平行四辺形)の各頂点に位置するように配置されている。
搬入ローラ対90と、振戻ローラ対92との配置間隔は、第1の幅のプリントを搬送できる間隔に配置されているものである。このため、パノラマプリントは、搬入ローラ対90と、振戻ローラ対92とにまたがって搬送される。
本実施例においては、第1の幅よりも幅が広い第2の幅のプリントPは、単列化する必要がないので、常に第2の搬送路βを搬送される。これは、第1の搬送路αには、振戻ローラ対92(移動手段110(図4参照))が設けられているためであり、この振戻ローラ対92が設けられていない搬送路であれば、第1の幅よりも幅が広い第2の幅のプリントPを搬送することができる。
また、分割ローラ101a、101bは、分割ローラ100a、100bと同様の構成であり、その詳細な説明は省略する。これらの各分割ローラ101a、101bには、各分割ローラ101a、101bをそれぞれ独立して垂直方向に移動させる垂直移動手段(図示せず)が設けられており、各分割ローラ101a、101bを各分割ローラ100a、100bに対して接触または離間することができる、これにより、プリントPを挟持搬送するか、またはプリントPを離間した状態で素通しさせることができる。
また、パノラマプリントを後述するように振戻ローラ対92の移動手段110により搬送方向Dと直交する方向Eに移動させる場合、パノラマプリントは、搬入ローラ対90に搬送されているため、搬入ローラ対90においては、垂直移動手段により、各分割ローラ101a、101bを各分割ローラ100a、100bから離間させる。
また、支持軸114の端部に、第2のギア114bが設けられている。さらに、支持軸114においては、移動フレーム116に囲まれる領域に、第1のギア114aが支持軸114の軸線に対して回転可能であるとともに、幅方向Eに移動自在に設けられている。
この第1のギア114aと、搬送ローラ112のギア112cとが噛合されて、移動フレーム116の開口部に搬送ローラ112およびこれと対をなす搬送ローラが配置されている。
また、ベルト駆動装置122の一方のローラ122aは、例えば、2つのギア124a、124bを介してモータ126に接続されている。このモータ126により、移動フレーム116が支持軸114の長手方向(直交する方向E)に移動される。
振戻ローラ対92においては、搬送ローラ112により、プリントPを搬送方向Dに搬送することができるとともに、移動手段110によりプリントPを搬送方向Dと直交する方向Eに移動させることができる。
この排出ローラ対96は、分割ローラ140を有するものである。この分割ローラ140は、例えば、4個のローラ片140aが、等間隔で、回転軸140bに設けられている。
また、可動ガイド152は第1の搬送路αおよび第2の搬送路βのいずれかの搬送路から搬送されたプリントP1、P2を排出ローラ対96に確実に搬入させるものである。
可動ガイド150、152は、長方形状の板部材と、この板部材をプリントP1、P2の搬送方向Dに対して回動させる回動手段とを有する。この可動ガイド150、152は、センサ160、162の検出信号に応じて、回動するように制御されている。
また、可動ガイド152は、搬送ローラ対94からのプリントを排出ローラ対96に搬入させる場合には、傾斜している。さらに、可動ガイド152は、振戻ローラ対92からのプリントを排出ローラ対96に搬入させる場合には、略水平になる。
これらの可動ガイド150、152により、プリントP1、P2が、詰まることなく、確実に搬送することができる。
本実施例においては、発光素子と受光素子とは、搬送路に垂直な方向に配置され、発光素子はカットシート体Sの非記録面側に配置される。本実施例において、センサ160、162、164としては、例えば、点滅式の赤外線センサなどを用いることができる。
図1に示すように、ソート搬送部18は、振戻部16により、単列に搬送されるプリントPを搬送するものである。このソート搬送部18は、1対のアイドラ98aと、これらのアイドラ98aに張架されるベルト98bとを有するものである。このソート搬送部18により、例えば、フィルム1本分のプリントをまとめるソータ(図示せず)などに搬送される。
図6は、本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の切断部の第2のカッタの構成を示す模式的斜視図である。なお、図6においては、センサ82a、82bおよび可動ガイド89の図示を省略している。
第1の可動刃84bにおいては、固定刃84a側の刃基体87の端部が、斜面からなる刃先面87aと、この刃先面87aと連続して形成される垂直な平面からなる逃げ面87bとにより鋭角に形成されている。この刃先面87aと逃げ面87bとが交わる鋭部に刃部87cが設けられている。
刃先面87aと、逃げ面87bとにより形成される鋭部の角度が刃先角γとなる。この刃先角γは、30°〜60°であることが好ましい。刃先角γを30°〜60°とすることにより、カットシート体Sを切断した場合、切り屑が下方に落下しやすくなり、切断屑容器86に回収し易くなる。
また、第1の可動刃84bは、移動手段(図示せず)に接続されており、この移動手段により第1の可動刃84bが垂直方向Vに移動可能にされている。移動手段により第1の可動刃84bを垂直方向Vに移動させることにより、第1の可動刃84bと、固定刃84aとともに、カットシート体Sを搬送方向に垂直な方向(垂直方向V)で切断することができる。
また、下側の搬送ローラ88cには、カットシート体Sを第2のカッタ84に案内させる可動ガイド89が設けられている。
本実施例の第2のカッタ84においては、図3(a)および(b)に示すように、画像領域Rが形成されたカットシート体Sの搬送方向Dにおける後端部の余白Seの長さにより、余白Seの切断方法が異なる。本実施例においては、例えば、モード1およびモード2の2つの切断モードを有する。
以下、余白Seの長さが異なる2つの切断モードによるカットシート体の切断方法について説明する。先ず、モード1について説明する。モード1は、余白Seと余白Stとの搬送方向Dにおける長さが同じであるカットシート体Sを切断するものである。
なお、図8(a)は搬送ローラ対88a、(b)はセンサ82b、(c)はセンサ82a、(d)は第1の可動刃82b、(e)は第2の可動刃82c、(f)は搬送ローラ対88bに対応するものである。また、図8(a)、(d)、(e)および(f)において、信号がハイレベルのときに、各要素が動作しているものとする。さらに、図8(b)、(c)に示すセンサ82b、82aにおいては、信号がハイレベルのとき、カットシート体Sが検出されているものとする。
このとき、切断された余白St(切り屑)は、第2の可動刃84cの刃先面87aにより下方に押し下げられ、切断屑容器86(図1参照)に落下させられる。
次に、搬送ローラ対88aの回転を停止し、第2の可動刃84cを下方(垂直方向V)に降ろして(図8(d)参照)、カットラインCy2でカットシート体Sを切断する。これより、画像領域R1の周囲が切断されて、プリントP1、P2(図4参照)が得られる。
次に、搬送ローラ対88aの回転を停止し、第2の可動刃84cを下方(垂直方向V)に降ろして(図8(d)参照)、カットラインCy3でカットシート体Sを切断する。これにより、画像間の余白Smが切断され、切断された余白Sm(切り屑)は、第2の可動刃84cの刃先面87aにより下方に押し下げられ、切断屑容器86(図1参照)に落下させられる。
このとき、切断された余白Se(切り屑)は、第1の可動刃84bの刃先面87aにより下方に押し下げられ、切断屑容器86(図1参照)に落下させられる。
このように、第1のカッタ80および第2のカッタ84により、カットシート体Sを記録領域R1、R2の周囲を切断することにより、2列の仕上がりプリントP1、P2(図4参照)を得ることができる。
モード2においても、カットシート体Sは、搬送方向Dと直交する方向EにカットラインCy1〜Cy4で4回切断される。なお、カットシート体SはカットラインCxで既に切断された状態で第2のカッタ84に搬送される。また、可動ガイド89により搬送ローラ対88aと第2のカッタ84との間の搬送路の下方が塞がれている。
なお、図11(a)は搬送ローラ対88a、(b)はセンサ82b、(c)はセンサ82a、(d)は第1の可動刃82b、(e)は第2の可動刃82c、(f)は可動ガイド89に対応するものである。また、図11(a)、(d)、(e)および(f)において、信号がハイレベルのときに、各要素が動作しているものとする。さらに、図11(b)、(c)に示すセンサ82b、82aにおいては、信号がハイレベルのとき、カットシート体Sが検出されているものとする。
カットラインCy3でカットシート体Sが切断されており、記録領域R1の周囲が切断されて個々のプリントP1、P2(図4参照)に仕上げられている。
このとき、第1の可動刃84bを下方に降ろした状態を維持したまま、搬送ローラ対88aを回転させる(時刻t5、図11(a)参照)。これにより、搬送ローラ対88aからカットシート体Sが搬送方向Dの下流側に送り込まれ、切断された余白Se(切り屑)は、第1の可動刃84bの刃先面87aにぶつかり、下方に案内される。
このように、第1のカッタ80および第2のカッタ84により、カットシート体Sを記録領域R1、R2の周囲を切断することにより、2列の仕上がりプリントP1、P2(図4参照)を得ることができる。
また、固定刃84a、ならびに第1の可動刃84bおよび第2の可動刃84cは、いずれもカットシート体Sよりも十分な長さを有するため、カットラインCyでカットシート体Sを1度で鋏む、すなわち、切断することができる。
また、本実施例においては、図3(b)に示すように、先端側の余白と、後端側の余白との搬送方向Dにおける長さが大きく異なり、単列で搬送されるプリントP0となる画像記録領域Rが形成されているカットシート体Sであっても、図10および図11に示す例と同様に画像記録領域Rの余白を切断し、仕上がりプリントP0を得ることができる。
次に、センサ160が、プリントP1を検知すると、可動ガイド150が、回動して、プリントP2を第1の搬送路αに案内する。このように、可動ガイド150を設けることにより、確実にプリントP1、P2を第1の搬送路αまたは第2の搬送路βに案内することができる。
一方、プリントP2は、振戻ローラ対92に搬送される。
そして、可動ガイド152が回動しており、プリントP2は、排出ローラ対96に搬送される。
これにより、プリントP1、P2は、一列で搬送されて、排出ローラ対96により、ソータ搬送部18(図1参照)に搬送される。
次に、搬送ローラ対94により搬送されたプリントは、排出ローラ対96に搬送される。このとき、可動ガイド152は、傾斜しており、第2の搬送路βからのプリントが搬送される。
このように、プリントは、第2の搬送路βを搬送されて、振戻部16からソータ搬送部18に搬送される。
さらに、パノラマプリントであっても、プリントP1、P2と同様にして2列搬送が単列化される。
また、プリントの幅および長さに依らず、同じ排出ローラ対96によりプリントを排出することができる。このため、従来の如く、プリントサイズ毎に、排出口を設ける必要がなく、構造を簡素化できる。
図13は、本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の切断部の第2のカッタを示す模式的斜視図である。
なお、本実施例においては、図6〜図12に示す第1の実施例の第2のカッタ84と同一構成物には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施例の固定刃172においても、刃基体180の端部が、斜面からなる刃先面182と、この刃先面182と連続して形成される垂直な平面からなる逃げ面184とにより鋭角に形成されている。この刃先面182と逃げ面184とが交わる鋭部に刃部186が設けられている。
この飛散カバー190は、刃基体180aが延びる方向に沿って、逃げ面184aに垂直に設けられた基材192と、この基材192の端部が、下方に向けて直角に折曲されて形成された庇部194とを有する。なお、基材192は、搬送方向Dに突出するものであり、その長さは、切り屑となるカットシート体Sの切断される部分よりも長い。
本実施例においても、例えば、先端側の余白Stが切断できるように、カットシート体Sを搬送し、カットラインCyと、第2のカッタ170の切断位置とを一致させ、搬送を停止する。このとき、余白Stだけ、カットシート体Sが固定刃172から可動刃174側に突き出る。
なお、本実施例の第2のカッタ170の構成によっても、切り屑が、搬送路に留まったり、搬送ローラに引っ掛かることがない。このため、写真プリントの搬送に支障を来たすこともなくなる。これにより、装置を一旦止めて、切り屑などを取り除く作業が必要なくなり、オペレータの作業性を向上させることができる。
また、固定刃172および可動刃174は、いずれもカットシート体Sよりも十分な長さを有するため、カットシート体Sを1度で幅方Eと平行な方向に切断することができる。
この場合、カットシート体Sを切断するとき、固定刃172と、可動刃174とが所定の角度θ傾斜させて配置されているため、切り屑が刃先面182に沿って下方に落下しやすくなるとともに、気体を開口部198から切断部に噴射することにより、切り屑を更により一層確実に下方に落下させることができる。このため、カットシート体を切断するとき、切り屑をより一層確実に下方に落下させることができる。
先端側の余白Stが長い場合、所定の幅で複数回切断する必要がある。先端側の余白Stを複数回にわたり切断すると、切断と搬送とが交互に繰り返され、マイクロスリップにより、カットシート体Sが傾いて、スキューが生じる。このため、先端側の余白Stの幅をできる限り短くすることが好ましい。これにより、スキューを低減することができる。
例えば、本実施例においては、画像記録部がカットシート体に画像を形成する電子写真式プリンタであったが、本発明は、これに限定されるものではなく、画像記録部がデジタルフォトプリンタなどの銀塩写真プリンタ、インクジェット記録方式プリンタまたはサーマル記録方式プリンタなどであってもよいことは言うまでもない。また、本発明においては、画像記録方式によらず、長尺状の記録媒体(ペーパー)に画像を記録した後、カッタで切断するものに適用できる。
12 画像記録部
14 切断部
16 振戻部
18 ソート搬送部
20 搬送ローラ
22 画像入力部
28 操作手段
30 画像記録部本体
32 供給部
34 裏印字部
36 像形成部
38 2次定着部
40 制御部
50 露光部
52 像担持体ロール
54 帯電ロール
56 クリーナ
58 現像ユニット
60Y、60M、60C、60K 現像装置
62 中間転写部
64 2次転写ロール
70 加熱加圧ロール対
80 第1のカッタ
84 第2のカッタ
84a、172 固定刃
84b 第1の可動刃
84c 第2の可動刃
85 柱状部材
85a 上面
87、180、180a 刃基体
87a、182、182a 刃先面
87b、184、184a 逃げ面
85b、87c 刃部
90 搬入ローラ対
92 振戻ローラ対
94 搬送ローラ対
96 排出ローラ対
100a、100b 分割ローラ
110 移動手段
150、152 可動ガイド
82a、82b、160、162、164 センサ
174 可動刃
190 飛散防止カバー
196 ノズル
198 開口部
α 第1の搬送路
β 第2の搬送路
A ロール紙
P、P1、P2 プリント
S カットシート体
Claims (6)
- 余白を設けて画像が記録された記録媒体を、前記記録媒体が搬送される搬送方向と垂直な方向に鋏むカッタと、
前記カッタと、所定の間隔をあけて配置されており、前記記録媒体を前記カッタに搬送する搬送手段と、
前記カッタの動作および前記搬送手段を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記搬送方向に対する前記記録媒体の後端側の余白を前記カッタで鋏む場合に、前記記録媒体の余白の少なくとも一部が前記搬送手段で搬送されているとき、前記カッタを前記記録媒体を鋏んだ状態に維持させるとともに、前記搬送手段により前記記録媒体を前記カッタに向けて搬送させることを特徴とする切断処理装置。 - 前記カッタは、前記直交する方向に延びる矩形状の刃基体と、前記刃基体の前記搬送方向における両縁部にそれぞれ設けられた刃部とを備える固定刃と、前記固定刃の各刃部について、それぞれ前記搬送方向に垂直な方向に離間して設けられ、前記直交する方向に延びる第1の可動刃および第2の可動刃とを備え、前記第1の可動刃および第2の可動刃は、相互に独立して前記固定刃の各刃部とともに前記記録媒体を鋏むものであり、
前記搬送手段は、前記搬送方向と直交する方向に延びる搬送ローラ対である請求項1に記載の切断処理装置。 - 前記カッタは、前記記録媒体が搬送される搬送方向と直交する方向に延びる固定刃と、前記固定刃と対をなし、前記固定刃と前記搬送方向の垂直方向に離間して設けられ、前記記録媒体が搬送される搬送方向と直交する方向に延びる可動刃と、前記記録媒体の切断により生じる切り屑の飛散を防止する飛散防止カバーとを有し、
前記可動刃は、前記固定刃に対して、接離可能であり、
前記搬送手段は、前記搬送方向と直交する方向に延びる搬送ローラ対である請求項1に記載の切断処理装置。 - 前記画像が記録された記録媒体は、前記搬送方向の先端側における余白の搬送方向における長さが、後端側の余白の搬送方向における長さに比して短いものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の切断処理装置。
- 前記カッタは、刃先角が30°〜60°である請求項1〜4のいずれか1項に記載の切断処理装置。
- 余白を設けて画像が記録された記録媒体を、前記記録媒体が搬送される搬送方向と直交する方向に鋏む切断処理方法であって、
前記記録媒体を鋏むカッタと、所定の間隔をあけて前記搬送手段が設けられており、
前記搬送方向に対する前記記録媒体の後端側の余白を前記カッタで鋏む場合に、前記記録媒体の余白の少なくとも一部が前記搬送手段で搬送されているとき、前記カッタを前記記録媒体を鋏んだ状態に維持させるとともに、前記搬送手段により前記記録媒体を前記カッタに向けて搬送させることを特徴とする切断方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2004
- 2004-09-22 JP JP2004275372A patent/JP2006088453A/ja active Pending
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