JP2007022070A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体の切断時間が短く、かつ記録媒体の搬送方向の先端部側および後端部側の余白を切断して得られた切り屑を確実に下方に落下させることができる画像記録装置を提供する。
【解決手段】本発明の切断処理装置は、画像が記録された記録媒体をプリントサイズに切断する切断部を有する。切断部は記録媒体を搬送方向の直交方向に切断するカッタと、記録媒体をカッタに搬送する搬送手段と、搬送手段とカッタとの間に設けられ、第1のガイドおよび第2のガイドを備える案内手段とを有する。第2のガイドは第1のガイドとともに記録媒体をカッタに案内する第1の位置と、第1のガイドと記録媒体を挟持する第2の位置と、第1の位置よりも第1のガイドから離間した第3の位置とに移動する。記録媒体の余白情報に応じて第2のガイド位置を第1の位置または第2の位置に切り換え、また、切断状態のまま第2のガイドを第3の位置に切り換える制御部を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真記録方式、銀塩写真方式、インクジェット記録方式、またはサーマル記録方式などにより画像が記録された記録媒体を仕上がりプリントとするために記録媒体を切断する機能を有する画像記録装置に関し、特に、1以上の画像が記録された記録媒体を搬送方向と直交する方向で切断して仕上がりプリントを得る画像記録装置に関する。
従来、一様帯電させた電子写真感光体を、連続調画像を示す画像信号に基づいて変調した光で露光して静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー現像してトナー像を得、次に、このトナー像を受像シートに転写して写真プリント(以下、仕上がりプリントともいう)を得る電子写真記録方式が知られている。
このような電子写真記録方式による写真プリントの作成方法においては、3色または4色のトナー像を受像シート(記録媒体)上に重ねることにより、カラーの写真プリントを作成することができる。
上述の如く、写真プリントを作成する場合、1台の装置で何種類ものサイズの写真プリントを作製できることが望まれている。
このため、電子写真記録方式においては、各種プリントサイズよりも大きな定型サイズの受像シートを使用し、受像シートにプリントサイズに応じたレイアウトで複数画像のトナー像を同時に転写し、その後、受像シートを各画像毎に切断して、所定の大きさの写真プリントを得ている。
このように、写真プリンタを得るためには、定型サイズの受像シートを切断する必要がある。従来、画像記録後の定型サイズの受像シートの先後端に生じた余白を切断する機能を有する画像記録装置が種々提案されている(特許文献1および特許文献2等参照)。
特許文献1には、記録紙の画像記録エリアの周りの余白を切断するカッタ付きプリンタが開示されている。この特許文献1のカッタ付きプリンタは、画像が記録された記録紙の搬送方向の前端余白を切断する前側余白カッタ、後端余白を切断する後端余白カッタ、および記録紙の両側端余白を切断する両側端余白カッタが設けられている。これらの各種カッタにより、記録紙を余白有り、および余白無しの2種類に仕上げることができる。
しかしながら、特許文献1のカッタ付きプリンタは、記録紙の搬送方向の前端余白を切断する前側余白カッタ、後端余白を切断する後端余白カッタ、および記録紙の両側端余白を切断する両側端余白カッタをそれぞれ設ける構成であるため、装置が大型化するとともに、コストが嵩むという問題点がある。
これに対して、特許文献2には、先端余白および後端余白を切断するカッタを共通化して1つのカッタにより、先後端余白を切断するとともに、切断時に、記録紙をガイドで挟持することにより、曲がって切断されてしまうことを防止するカッタ付きプリンタが開示されている。
この特許文献2のカッタ付きプリンタは、記録紙の搬送路に、前後端余白カッタと紙押え機構とを備えるものである。このカッタ付きプリンタにおいては、カッタが固定刃と円板刃とから構成されている。このカッタは、サーキュラーカッタと呼ばれているものである。また、紙押え機構は、ガイド板と紙押え板と駆動用モータとから構成されている。さらに、ガイド板と紙押え板とを取付軸により回転変位可能に取り付けるとともに、連動機構で連動させている。
この特許文献2のカッタ付きプリンタにおいては、記録紙の余白を切断するときに、先ず、紙押え板を上方に回転させ、固定刃との間で記録紙を挟持して固定する。次に、円板刃を、回転させつつ記録紙の幅方向に移動させて記録紙を切断する。この記録紙の切断後、円板刃は、待機位置に移動させられ、ガイド板及び紙押え板を下方に回転させ切断処理位置にし、切断屑を落下させる。このように、余白の切断時には、記録紙が押えられ、斜めに切断されることがない。なお、プリント時には、紙押え板は、ガイド板の下方の解除位置にある。
このように、特許文献2のカッタ付きプリンタにおいては、円板刃が待機位置にいる状態でガイド板及び紙押え板を下方に回転させて、切断屑を落下させるため、切断屑の排出性が安定している。
特開2001−63166号公報 特開2001−105677号公報
しかしながら、特許文献2のカッタ付きプリンタにおいては、記録紙の余白を切断するときに、紙押え板を上方に回転させ、固定刃との間で記録紙を挟持して固定した後、回転刃を幅方向に移動させる。このため、記録紙の切断に時間がかかるという問題点がある。これにより、この特許文献2のカッタ付きプリンタにおいては、単位時間当たりのプリント処理枚数を多くし、処理能力を向上させることができない。
また、特許文献1および特許文献2に開示されているカッタ付きプリンタにおいては、いずれもサーキュラーカッタを用いるものである。このサーキュラーカッタは、耐久性が劣るという問題点がある。このため、耐久性を特に重視した場合、固定刃および可動刃がともに、記録紙の搬送方向と直交する方向に延びたギロチン式のカッタを用いることが望ましい。
図20に示すように、ギロチン式のカッタ200は、可動刃202が固定刃204に対して、シャー角θをつけて配置されるものである。このため、切断距離を長くすると、すなわち、大きい記録紙を切断する場合、可動刃202の大きさも必然的に大きくなる。これにより、ギロチン式のカッタ200の全体構成が大きくなってしまう。さらには、可動刃202を下側に設けた場合、切断した屑片が、可動刃202に引っ掛かるなど、屑片の落下が不安定になるという問題点がある。
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、記録媒体の切断時間が短く、かつ記録媒体の搬送方向の先端部側および後端部側の余白を切断して得られた切り屑を確実に下方に落下させることができる画像記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、記録媒体に1以上の画像を記録する画像記録部と、前記画像記録部で画像が記録された前記記録媒体をプリントサイズに応じて切断する切断部とを有し、前記切断部は、前記記録媒体が搬送される搬送方向と直交する方向に延びる固定刃、および前記固定刃と対をなし、前記固定刃に対して離間する、前記記録媒体が搬送される搬送方向と直交する方向に延びる可動刃を備え、前記記録媒体の搬送方向と直交する方向に前記記録媒体を切断するカッタと、前記カッタの前記搬送方向の上流側に設けられ、前記記録媒体を前記カッタに搬送する搬送手段と、前記搬送手段と前記カッタとの間に設けられ、前記記録媒体の一面に対向して配置される第1のガイド、および前記記録媒体の他面に対向して配置される第2のガイドが設けられた案内手段とを有し、前記第2のガイドは、下流側の端部を前記第1のガイドに接離するように揺動可能であり、前記第1のガイドとともに、前記記録媒体を前記カッタに案内する第1の位置と、下流側の端部を前記第1のガイド側に揺動することで前記第1のガイドとともに前記記録媒体を挟持する第2の位置と、下流側の端部を前記第1の位置よりも前記第1のガイドから離間する方向に揺動した第3の位置に移動するものであり、さらに、前記画像記録部により前記記録媒体に画像が記録されない余白の余白情報に応じて、前記第2のガイド位置を前記第1の位置または第2の位置に切り換え、また、前記カッタが切断状態のまま前記第2のガイドを第3の位置に切り換える制御部を備えることを特徴とする画像記録装置を提供するものである。
本発明においては、前記第1のガイドも、下流側の端部を前記第1のガイドの前記第1の位置に対して接離するように下方に揺動可能であり、前記第2のガイドを前記第3の位置に揺動する際には、第1のガイドも下方に揺動することが好ましい。
また、本発明においては、前記制御部は、前記記録媒体の後端側の余白を切断するとき、前記記録媒体が前記カッタの切断位置にあるとともに、前記後端側の余白が前記搬送手段に保持されている場合、前記カッタにより前記記録媒体を所定の間隔で複数回切断し、前記余白の長さが前記カッタと前記搬送手段との間の距離と略等しくなったとき、前記余白を切断した後、前記第2のガイドを前記第3の位置に切り換えるとともに、前記搬送手段を駆動することが好ましい。
さらに、本発明においては、前記制御部は、前記余白情報に応じて前記第2のガイドを前記第3の位置に切り換えるとともに、前記搬送手段を駆動することが好ましい。
本発明の画像記録装置によれば、画像記録部で画像が記録された記録媒体をプリントサイズに応じて切断する切断部において、記録媒体が搬送される搬送方向と直交する方向に延びる固定刃、および固定刃と対をなし固定刃と搬送方向の垂直方向に離間して設けられ、記録媒体が搬送される搬送方向と直交する方向に延びる可動刃を備え、記録媒体を搬送方向と直交する方向に切断するカッタと、このカッタの搬送方向の上流側に設けられ、記録媒体をカッタに搬送する搬送手段と、この搬送手段とカッタとの間に設けられ、記録媒体の一面に対向して配置される第1のガイドおよび記録媒体の他面に対向して配置される第2のガイドが設けられた案内手段とを有するものである。この第2のガイドは下流側の端部を第1のガイドに接離するように揺動可能である。第2のガイドは、第1のガイドとともに、記録媒体をカッタに案内する第1の位置と、下流側の端部を第1のガイド側に揺動することで第1のガイドとともに記録媒体を挟持する第2の位置と、下流側の端部を第1の位置よりも第1のガイドから離間する方向に揺動した第3の位置とに移動するものである。さらに、画像記録部により記録媒体に画像が記録されない余白の余白情報に応じて、第2のガイド位置を第1の位置または第2の位置に切り換え、また、カッタが切断状態のまま第2のガイドを第3の位置に切り換える制御部を設けることにより、例えば、余白が短い場合には、第2のガイドを第2の位置に切り換えて余白を案内手段で挟持して切断でき、余白が長い場合には、第2のガイドを第1の位置に切り換えて余白を切断できる。このように、余白の長さに応じて、第2のガイドの位置を第1の位置〜第3の位置に切り換えて余白を切断できるため、記録媒体の余白の長さに依らず記録媒体の切断時間が短く、かつカット曲りが生じることもない。さらには、カッタが切断状態のままで第2のガイドを第3の位置にすることにより、記録媒体の後端部側の余白を切断することにより生じた切り屑を確実に下方に落下させることができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施例に基づいて、本発明の画像記録装置を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係る画像記録装置を示す模式図である。
図1に示すように、画像記録装置10は、画像記録部12と、切断部14と、振戻部16と、ソート搬送部18と、搬送ローラ20とを有する。
画像記録部12は、切断部14に接続されている。また、この切断部14は、振戻部16に接続されている。この振戻部16は、ソート搬送部18に接続されている。
画像記録部12は、供給部22、裏印字部23、像形成部24、反転搬送部26、位置調整部28、表面光沢処理部30、露光部40および制御部42、ならびに搬送手段(搬送ローラ20、およびレジストロール20a)を有するものである。
また、画像記録部12においては、制御部42に画像入力部44および操作手段46が接続されている。
画像入力部44は、例えば、スキャナ(図示せず)と、メディアドライブ(画像データ読取/書込装置)(図示せず)と、画像処理部(図示せず)とを有する。
スキャナ(図示せず)は、写真フィルムに撮影された画像の投影光をCCDセンサ等のイメージセンサで光電的に読み取り、フィルムの画像データ(画像データ信号)を得るものである。
メディアドライブは、デジタルカメラ等により撮影されて、小型記録媒体に記録された被写体画像の画像データの読み取り、および書込みができるものである。
また、メディアドライブは、様々な形式で画像データが書き込まれた各種のメディア(画像データ記録媒体)から画像データを読み取り制御部42に出力する。また、画像処理部において所定の画像処理が施された記録用画像データが各種のメディアドライブに書き込まれる。このようにメディアドライブは入力機および出力機としての機能を有する。なお、このメディアドライブは、携帯電話、またはPDA(Personal Digital Assistance)などの携帯端末に記憶された画像データも読み取り、および書込みができるものでもある。
画像処理部は、スキャナ(図示せず)またはメディアドライブにより読み取られた画像データに、色補正またはホワイトバランスについて補正処理、さらには必要に応じて、シャープネス、赤目修正などの各種の画像処理をするものである。この画像入力部44は、補正処理または画像処理が施された画像データを出力画像データとして、制御部42に出力する。
画像記録部12は、例えば、シート状または帯状の長尺の記録媒体(ペーパー)上に、複数色、例えば、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック、墨)(以下、まとめて単にYMCKまたはCMYKともいう)の4色のカラートナーを用いて複数色のトナー像を転写して定着することにより、記録媒体上に複数色の定着トナー像からなるカラー画像を形成する電子写真方式の画像記録部である。
次に、画像記録部12の供給部22について説明する。この供給部22は、像形成部24にシート状のカットシート体S(ペーパー)を供給するものである。
供給部22は、記録面を外側にしてロール状に巻き回された長尺なロール紙Aが筐体に収納されたマガジン32a、32bおよび多数のシート状のカットシート体Sが収納されたシートカセット38が装填される部位である。
マガジン32a、32bには、通常、ロール紙Aのサイズ(幅)、シルクおよびマット等の種類、ならびに仕様(厚さ)等、互いに種類の異なるロール紙Aが収納される。本実施例では、マガジン32a、32bを2個設けているが、本発明においては、マガジンの数は、特に限定されるものではない。本発明においては、マガジンは、1個でもよく、また、3個以上であってもよい。
マガジン32a、32bの出口から所定の長さ離間した位置には、内部に収納されたロール紙Aを引き出して搬送するための引出ローラ対34a、34bが設けられている。
また、マガジン32a、32bの出口から所定の長さ離間した位置で、かつ引出ローラ対34a、34bの下流側にカッタ36a、36bが設けられている。引出ローラ対34a、34bにより引き出されたロール紙Aは、所定の長さに切断されてカットシート体Sとなる。
なお、引出ローラ対34a、34bは、カッタ36a、36bで所定の長さのカットシート体Sとするためにプリント長さに応じてロール紙Aを所定の長さだけ引き出した後、引き出しを停止する。
カッタ36a、36bは、制御部42からの制御信号に基づいて、各マガジン32a、32bから引き出されたロール紙Aを裁断するものである。このカッタ36a、36bにより所定長さにカットされたカットシート体Sは、さらに搬送される。
各マガジン32a、32bから引き出されたロール紙Aから切り出され、シート状のカットシート体Sは、画像記録装置10内の各所に配置された複数の搬送ローラ20によって構成された搬送経路上を搬送される。
また、シートカセット38には、多数のシート状のカットシート体Sが収納される。
なお、本発明においては、シートカセットの数は、特に限定されるものではない。本発明においては、シートカセットは、1個でもよく、また、例えば、サイズまたは種類が互いに異なるカットシート体Sが収納されるシートカセットを複数個有するものであってもよい。
シートカセット38のカットシート体Sの体取出口近傍に、搬送ローラ39が設けられている。カットシート体Sは、搬送ローラ39によって搬送経路における下流側に搬送される。
図示例においては、供給部22は、2個のマガジン32a、32bおよび1個のシートカセット38を備えているが、本発明は、これに限定されず、マガジン32a、32bのみであってもよいし、シートカセットのみであってもよい。これらの場合においても、マガジンの個数またはシートカセットの個数は、特に限定されるものではない。
裏印字部23は、供給部22の搬送方向Dの下流側(以下、単に下流側ともいう)に設けられている。この裏印字部23は、各種プリント情報を印字するものである。
この裏印字部23は、カットシート体Sの非記録面(裏面)に写真の撮影日、記録日、コマ番号、フィルムID番号(符号)、撮影に使用したカメラのID番号、プリンタのID番号等の各種情報、およびオペレータによって設定された画像形成における各種設定パラメータなどのいわゆるバックプリントを制御部42からの制御信号に基づいて、記録(裏印字)するものである。
カットシート体Sは、ローラおよびローラ対によって上方に搬送されながら、その非記録面に裏印字部23によってバックプリントが記録される。裏印字部23としては、インクジェットヘッド、ドットインパクトプリントヘッドまたは熱転写プリントヘッド等公知のプリントヘッドが用いられる。
裏印字部23の下流側には、レジストロール20aが設けられている。裏印字部23による裏面への印字が終了したカットシート体Sは、裏印字部23の下流側に配置されたレジストロール20aによって、後述するように、像形成部24の2次転写ロール62まで、タイミングを合わせて搬送され、搬送されてきたカットシート体Sに、中間転写ベルト60aに既に形成されているカラーのトナー像が、2次転写ロール62およびこれに対向して中間転写ベルト60aおよびカットシート体Sとを密着させて挟持する張架ロール60bによって転写される。
制御部42は、画像入力部44および操作手段46に接続されている。この制御部42は、画像入力部44から入力された画像データに基づいて、1枚のカットシート体Sに記録する画像の数(面数)に応じて画像の割り付けを行い、露光ユニット40aに出力するための出力用画像データを作成するものである。これにより、画像データに基づいて記録される画像が1枚のカットシート体Sに割り付けられて画像記録をすることができる。また、この制御部42は、以下に説明する画像記録装置10の各構成要素の動作制御も行う。
なお、制御部42は、オペレータにより操作手段46が操作された場合、その操作内容に応じて画像記録装置10に各種の設定または表示を行わせる。なお、制御部42は、画像入力部44のスキャナ(図示せず)およびメディアドライブを制御するものであってもよい。
像形成部24は、例えば、CMYKの4色のカラートナーによるカラーのトナー像を形成してカットシート体S(記録媒体)上に転写するものであり、露光部40と、像担持体ロール50と、帯電ロール52と、クリーナ54と、現像ユニット56と、中間転写部60と、2次転写ロール62とを有する。
露光部40は、露光ユニット40aと、走査手段40bとを有し、さらにコリメータレンズ(図示せず)、およびfθレンズ(図示せず)等を有するものである。
露光ユニット40aは、半導体レーザ、またはLEDなどが用いられる。この露光ユニット40aは、制御部42により入力された出力用画像データに応じて変調した射出光(光ビーム)を出射するものである。なお、露光部40は、露光ユニット40aからの射出光をAOMなどの光学変調器により変調するものであってもよい。
走査手段40bは、露光ユニット40aから出射された射出光(光ビーム)を像担持体ロール50上を走査するものである。この走査手段40bには、例えば、ポリゴンミラーが用いられる。
像担持体ロール50は、その表面に静電潜像が形成されるものであり、電子写真感光体によって構成される。この像担持体ロール50は、一方向(r方向)に回転可能に支持されている。
また、像担持体ロール50の表面に接触して帯電ロール52が設けられている。この帯電ロール52は、像担持体ロール50の表面を一様に帯電させるものである。また、像担持体ロール50における帯電ロール52よりも上流側(r方向の反対側)にクリーナ54が設けられている。このクリーナ54は、像担持体ロール50の表面に残留した残留トナーを除去するものである。
r方向に回転する像担持体ロール50は、帯電ロール52によって、その表面が一様に帯電される。この一様帯電された像担持体ロール50の表面は、露光部40によって、画像入力装置からのY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック、墨)の各色分解画像の1つの出力画像データに基づいて変調されたレーザ光により走査露光される。これにより、像担持体ロール50の表面に所定の表面電位からなるY、M、C、Kの1つの画像の静電潜像が形成される。
また、像担持体ロール50の表面に所定の微小間隔を設けて現像ユニット56が配置されている。この現像ユニット56は、帯電ロール52よりも露光位置の(r方向の)下流側に設けられている。
現像ユニット56は、その内部に90°間隔で配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色毎の現像装置58Y、58M、58C、58Kが設けられている。
現像装置58Y、58M、58C、58Kは、いずれも、いわゆる(二成分)磁気ブラシ現像方式のものである。現像装置58Y、58M、58C、58Kの内部には、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤(図示せず)が収納されている。
現像ユニット56を、B方向(r方向と反対方向)に90°間隔で回動させることにより、内蔵された各現像装置58Y、58M、58C、58Kのうちのいずれか対応する色の現像装置を当該色の画像の潜像が形成された像担持体ロール50に所定の微小間隔を維持して配置させる。
所定の色の画像の潜像が形成された像担持体ロール50に近接対向した現像装置58Y、58M、58C、58Kの対応する色の現像装置から、像担持体ロール50の表面に形成された静電潜像に、磁気ブラシ効果によってトナーが静電的に付着して、像担持体ロール50の表面に対応する色のトナー像が形成される。各現像装置58Y、58M、58C、58Kに対応する各色のトナー像が形成される。すなわち、像担持体ロール50には、順次、Y、M、C、Kの各色画像の潜像が形成され、対応する各現像装置58Y、58M、58C、58Kによって、順次、Y、M、C、Kの各色のトナー像が形成される。
中間転写部60は、像担持体ロール50に順次形成されたYMCK4色の各色のトナー像が順次転写されるものであり、像担持体ロール50に中間転写部60の一部が接触している。この中間転写部60は、中間転写ベルト60aと、これらを張架する3本の張架ロール60bと、中間転写ベルト60aを像担持体ロール50に接触させて、中間転写ベルト60aに転写電圧を印加するための1次転写ロール60cとを有する。この中間転写ベルト60aは、3本の張架ロール60bによって張架され、C方向に回転駆動される。
ここで、3本の張架ロール60bのうちの1本の張架ロール60bは、中間転写ベルト60aを挟み、2次転写ロール62と対向する位置に配置され、中間転写ベルト60aの所定の色のトナー像がシート体Sに適切に転写されるように、中間転写ベルト60aおよびシート体Sを密着させて挟持搬送する。
また、中間転写ベルト60aと像担持体ロール50とが接触する1次転写位置には、1次転写ロール60cが配置されている。この1次転写ロール60cは、中間転写ベルト60aに転写電圧を印加するものである。
各現像装置58Y、58M、58C、58Kによって像担持体ロール50の表面に順次形成された各色のトナー像は、1次転写ロール60cによる転写電圧によって順次中間転写ベルト60aに転写される。
次に、本実施例の画像記録部12によるカラー画像の形成方法について説明する。
先ず、露光部40によって像担持体ロール50の表面にイエロー用の静電潜像を形成する。このイエロー画像(データ)の静電潜像に、現像ユニット56のイエローの現像装置58Yからトナーを静電吸着させて、像担持体ロール50の表面にイエローのトナー像を形成する。
次に、このイエローのトナー像を、中間転写ベルト60aに転写させる。
次に、クリーナ54によって表面の残留トナーが除去された像担持体ロール50の表面に露光部40によって像担持体ロール50の表面にマゼンタ画像(データ)の静電潜像を形成する。
このとき、現像ユニット56は、予め90°回転しており、像担持体ロール50に、マゼンタの現像装置58Mが所定の微小間隔を開けて配置される。
このマゼンタ画像の静電潜像に、現像装置58Mからトナーが吸着して、像担持体ロール50の表面にマゼンタのトナー像が形成される。このマゼンタのトナー像は、中間転写ベルト60a上に、既に転写されているイエローのトナー像に重ねられて転写される。
以下、マゼンタのトナー像の形成およびマゼンタのトナー像の中間転写ベルト60aへの転写と同様にして、残るシアン(C)および黒(K)のトナー像が中間転写ベルト60a上に順次、イエローおよびマゼンタのトナー像に重ねられて転写される。
ここで、中間転写ベルト60aを移動させる張架ロール60bは、順次転写されるYMCK各色のトナー像が互いに正確に重なり合うように、制御部42により制御される。
上記の張架ロール60bのうち1つと中間転写ベルト60aを挟んで2次転写ロール62が配置されている。
この2次転写ロール62は、供給部22から搬送されてくるシート状のカットシート体Sに、中間転写ベルト60aに形成されたCMYKの4色のカラーのトナー像を転写させるものである。2次転写ロール62は、カラーのトナー像を構成する各色のトナーと逆極性の電荷を、カラーのトナー像に印加することにより、カラーのトナー像をカットシート体S(記録媒体)に転写させる。このように、カットシート体Sの表面にCMYKの4色のカラーのトナー像が形成される。
前述したように、中間転写ベルト60aにカラーのトナー像を形成するにあたり、中間転写ベルト60aは、矢印C方向に4回回転され、中間転写ベルト60aが1回回転移動する度に1色ずつ中間転写ベルト60aに転写されて、CMYK4色のカラーのトナー像が形成される。
本実施例においては、カットシート体Sにカラーのトナー像を形成する場合、レジストロール20aによる2次転写ロール62へのカットシート体Sは、4色全てのトナー像が転写されて中間転写ベルト60aに形成されたカラーのトナー像が、最初に2次転写ロール62と対向するタイミングで搬送される。レジストロール20aは、このようなタイミングでカットシート体Sの搬送を行うように制御部42で制御されている。
また、2次転写ロール62の下流側には、搬送ベルト64が設けられている。この搬送ベルト64の下流には、1次定着部66が設けられている。この1次定着部66の下流側に搬送ローラ20が設けられている。
以上、説明したような手順を経て、カラーのトナー像が転写されたカットシート体Sは、2次転写ロール62の下流側に配置された搬送ベルト64により、1次定着部66に搬送される。この1次定着部66は、カットシート体Sに加熱および加圧処理を施すものであり、1対の加熱加圧ロールにより構成されている。
この1次定着部66による定着処理により、カラーのトナー像がカットシート体Sに定着される。ここで、この1次定着部66で実施されるカラーのトナー像の定着によって得られる画像は、写真画像などに求められる高画質には及ばないものの、カラー複写機などで得られる画像の画質と同等の画質である。
1次定着部66で定着処理が施されたカットシート体Sは、搬送ローラ20により位置調整部28に搬送される。この位置調整部28から搬送ローラ20により表面光沢処理部30に搬送される。
位置調整部28は、1次定着部66で定着処理されたカットシート体Sの搬送方向と直交する方向(以下、幅方向という)における位置を調整するものである。この位置調整部28としては、例えば、幅方向に板を設け、この板にカットシート体Sを突き当てて、カットシート体Sの位置を規制し、このカットシート体Sの幅方向の位置を調整する。また、カットシート体Sを幅方向に移動させることができるニップローラを設け、このニップローラにより、カットシート体Sの幅方向の位置を調整してもよい。
ここで、反転搬送部26は、カットシート体Sの両面に画像記録するために、一度、1次定着部66で定着処理されたカットシート体Sの面を反転させるものである。
この反転搬送部26は、切換ガイド70、70aと、引込ローラ72と、センサ75と、引出ローラ76とを有する。引込ローラ72により引込経路74が形成され、引出ローラ76により、引出経路78が形成される。引込経路74の端には、センサ75が設けられている。このセンサ75は、例えば、遮光によって物体の有無を検出する光センサであり、発光素子と受光素子とが対になって構成されるものである。また、引込経路74と引出経路78への搬入の切換は、切換ガイド70aによりなされる。
切換ガイド70は、一度、1次定着部66で定着処理されたカットシート体Sを、引込ローラ72に案内するものであり、1次定着部66で定着処理されたカットシート体Sの搬送先を、位置調整部28または反転搬送部26に切り換えるものである。
引込ローラ72は、一度、1次定着部66で定着処理されたカットシート体Sを引き込み、カットシート体Sがセンサ75で検出されると、カットシート体Sを反対方向に搬送するものである。
引出ローラ76は、カットシート体Sをレジストロール20aに搬送するものである。
反転搬送部26においては、片面に画像が記録されたカットシート体Sが1次定着部66で定着処理された後、引込ローラ72により引込経路74に引き込まれ、カットシート体Sがセンサ75に検出されると、引出経路78に搬送される。これにより、カットシート体Sが反転される。
センサ75によるカットシート体Sの検出結果に応じて、切換ガイド70、70a、引込ローラ72、および引出ローラ76が制御される。
本実施例においては、画像をカットシート体Sの両面に記録するために、表裏反転させるカットシート体Sが搬送された場合、切換ガイド70は、引込ローラ72に案内させ、引込ローラ対72を回転させる。カットシート体Sは、引込ローラ72に引き込まれ、センサ75に検出されると、引込ローラ72が逆方向にカットシート体Sを搬送し、切換ガイド70aがカットシート体Sを引出経路78に案内させる。これにより、引出ローラ76がレジストロール20aにカットシート体Sを搬送するとともに、カットシート体Sが表裏反転される。
本実施例の反転搬送部26は、表裏反転した場合、搬送方向に対しても像を反転させてしまう。このため、反転搬送部26により表裏反転させるカットシート体Sは、搬送方向に対して像を反転させて記録する必要がある。
表面光沢処理部30は、1次定着部66で処理が施されてカラーのトナー像が定着され、さらに幅方向の位置が調整されたカットシート体Sに、例えば、さらに、カラーのトナー像の表面を平滑化し、光沢を付与する表面処理を施すものである。
この表面光沢処理部30は、カラーのトナー像が定着されたカットシート体Sに、加熱および加圧処理を施す加熱加圧ロール対80と、加熱加圧ロール対80の温度を検出するための温度センサ82と、循環移動する平滑な光沢面を有する2次定着ベルト84と、加熱加圧ロール対80によって加熱されたカットシート体Sを冷却する冷却部86とを備えている。
2次定着ベルト84は、加熱加圧ロール対80の1つのローラと、張架ロール80aとに張架されている。
本実施例においては、表面光沢処理部30は、カラーのトナー像の表面を平滑化し、光沢を持たせるという表面処理を例に説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。表面光沢処理部30は、画像を見る者に対する視覚効果をねらいカラーのトナー像の表面を意図的に曇らせるマット処理を施すものであってもよい。この場合、表面光沢処理部30における2次定着ベルト84は、カラーのトナー像の表面を意図的に曇らせるためにざらついた粗面を有するものである。
表面光沢処理部30では、先ず、加熱加圧ロール対80によって、1次定着部66で定着されたカラーのトナー像が加熱されて溶融されるとともに、溶融されたカラーのトナー像の表面が、2次定着ベルト84の平滑な光沢面に押圧される。
次いで、カットシート体Sは、2次定着ベルト84の光沢面に張り付いた状態で、下流側に搬送され、さらに、この光沢面に張り付いた状態のカットシート体Sが、加熱加圧ロール対80の下流側に配置された冷却部86によって冷却される。これにより、カットシート体Sの溶融されたカラーのトナー像が凝固される。その後、カットシート体Sは、さらに下流に搬送され、2次定着ベルト84が張架ロール80aにより湾曲されるのに伴い、カットシート体S自身の剛性によって2次定着ベルト84の光沢面から剥離する。
このようにして、画像記録部12において、カットシート体Sにカラー画像が形成される。なお、本実施例においては、カットシート体Sの片面に画像が記録される場合、画像記録面Sはカットシート体Sの下面である。
次に、図1に示すように、画像記録されたカットシート体Sは、搬送ローラ20により、切断部14に搬送される。
また、本実施例においては、搬送ローラなどの各種ローラ、および各種ロールは、それぞれ、例えば、ゴムローラ、およびゴムロールを用いることができる。
さらに、本実施例においては、ロール紙、およびカットシート体Sには、例えば、一般的に、電子写真方式のプリンタに利用されるペーパーを用いることができる。
画像記録部12におけるカットシート体Sへの画像記録形態としては、例えば、図2(a)に示すように、1枚のカットシートSに4つの画像記録領域Rを形成する4画面付け、および図2(b)に示すように、1枚のカットシートSに1つの画像記録領域Rを形成する1画面付けが挙げられる。また、図2(a)と同じ幅で、長さが約2倍ある画像領域(図示せず)を形成する2画面付けでもよい。
なお、画面付けは、特に限定されるものでなく、注文により、最もカットシートの無駄がなくなるように適宜決定すればよい。
図1に示すように、切断部14は、画像記録部12により画像記録された記録領域Rの周囲(図2(a)および(b)参照)を切断して、個々のプリントPとするものである。
この切断部14は、図1に示すように、第1のカッタ90と、センサ95と、第2のカッタ94(本発明のカッタ)と、切断屑容器(図示せず)と、第1の搬送ローラ対92と、第2の搬送ローラ対96と、可動ガイド98(図3参照)とを有する。
センサ95、第2のカッタ94、第1の搬送ローラ対92、第2の搬送ローラ対96および可動ガイド98(図3参照)が制御部42に接続されており、この制御部42により各動作が制御される。
第1のカッタ90は、カットシート体Sを搬送方向Dと平行な方向に沿って切断するものである。この第1のカッタ90は、例えば、図2(a)および(b)に示すカットシート体SのカットラインCxで、カットシート体Sを切断する。
第1のカッタ90は、第1のロータリーカッタ90aと第2のロータリーカッタ90bを有するものである。第1のロータリーカッタ90aは、2組、合計4個、搬送方向Dと直交する幅方向に移動可能に設けられている。また、第2のロータリーカッタ90bは、2組、合計4個、搬送方向Dと直交する幅方向に移動可能に設けられている。
これにより、図2(a)および(b)に示すカットラインCxでカットシート体Sを切断することができる。
第2のカッタ94は、搬送方向Dと垂直な幅方向Eにカットシート体Sを鋏む(切断する)ものであり、第1のカッタ90の搬送方向Dの下流側に設けられている。
この第2のカッタ94は、例えば、カットシート体Sの搬送路を挟んで、固定刃94aと、可動刃94bとが垂直方向に対向して設けられており、可動刃94bが固定刃94aに対して、垂直方向に接離可能に構成されている。これにより、図2(a)および(b)に示すカットラインCyでカットシート体Sを切断することができる。なお、第2のカッタ94については、後で詳細に説明する。また、可動刃94bは、片面画像記録時における画像記録面側に設けられている。
切断屑容器(図示せず)は、第1のカッタ90および第2のカッタ94により、カットシート体Sを切断することによって生じた切り屑を回収する容器である。この切断屑容器(図示せず)は、第1のカッタ90および第2のカッタ94の下方に設けられている。
また、第1の搬送ローラ対92(本発明の搬送手段)は、第1のカッタ90から搬送されてきたカットシート体Sを搬送するものであり、第1のカッタ90と第2のカッタ94との間に設けられている。
第1の搬送ローラ対92は、カットシート体Sを搬送することができ、かつカットシート体Sの搬送を制御できるものであれば、特に限定されるものではない。また、可動ガイド98については後で詳細に説明する。
また、第2の搬送ローラ対96は、第2のカッタ94から搬送されてきたカットシート体Sを搬送するものであり、第2のカッタ94の下流側に設けられている。
第2の搬送ローラ対96は、1対の搬送ローラ96a、96bからなるものである。第2の搬送ローラ対96は、カットシート体Sが搬送方向Dの下流側に向かう回転方向に空転するワンウェイクラッチ(図示せず)が設けられている。
本実施例においては、第2のカッタ94の上流側に設けられた第1の搬送ローラ対92の搬送速度を、第2の搬送ローラ対96よりも速くし、第2の搬送ローラ対96によるカットシート体Sの引張りの影響をなくし、かつワンウェイクラッチにより搬送方向にはカットシート体Sのコシで、第1の搬送ローラ対92と第2の搬送ローラ対96との間で、カットシート体Sが弛むことがないため、切断位置のばらつきが減り、切断精度を高くすることができる。
この切断部14によりプリントPが得られる。このプリントPは、搬送ローラ20により、振戻部16に搬送される。
次に、振戻部16について説明する。
振戻部16は、切断部14で切断され、例えば、2列の複数列で搬送される第1の幅のプリントを、単列化するものである。また、第1の幅よりも幅が広い第2の幅のプリントを、そのまま搬送することもできるものでもある。また、幅が第1の幅で、搬送方向における長さが第1の幅のプリントよりも約2倍長い、一般にパノラマサイズ(89mm×254mm)と言われている大きさのプリント(以下、パノラマプリントという)についても、第1の幅のプリントと同様に単列化するものである。
図1に示すように、振戻部16は、搬入ローラ対120と、搬送ローラ対122、124、132と、排出ローラ対126と、振戻ローラ対130と、振戻ローラ対130を搬送方向と直交する幅方向Eに移動させる移動手段(図示せず)と、可動ガイド(図示せず)と、センサ(図示せず)とを有する。搬入ローラ対120と、搬送ローラ対122、124、132と、排出ローラ対126と、振戻ローラ対130とにより、略菱形(平行四辺形)の搬送路が形成される。
振戻ローラ対130は、プリントPを、搬送方向Dに搬送するとともに、幅方向Eに移動させるものである。
また、移動手段は、その構成は、特に限定されるものではなく、公知のものを適宜用いることができる。例えば、振戻ローラ対130として、搬送ローラを備える移動フレームが移動するものが挙げられる。また、例えば、ギアを支持軸の長手方向に長いギアとし、この長いギアを搬送ローラのギアが移動するような構成でもよい。
本実施例の振戻部16においては、搬入ローラ対120の水平方向における搬送方向下流側に、所定の間隔をあけて振戻ローラ対130が設けられている。この振戻ローラ対130の搬送方向下流側に、所定の間隔をあけて搬送ローラ対132が設けられている。この搬送ローラ対132の搬送方向下流側に、所定の間隔をあけて排出ローラ対126が設けられている。搬入ローラ対120、振戻ローラ対130および搬送ローラ対132により、第1の搬送路αが構成される。
また、搬入ローラ対120の下方の搬送方向下流側に、所定の間隔をあけて搬送ローラ対122が設けられている。また、この搬送ローラ対122の搬送方向下流側に、所定の間隔をあけて搬送ローラ対124が設けられている。この搬送ローラ対124の搬送方向下流側に、所定の間隔をあけて搬出ローラ対126が設けられている。搬入ローラ対120、および搬送ローラ対122、124により、第2の搬送路βが構成される。
なお、本実施例においては、搬入ローラ対120および搬送ローラ対124は、同期して回転されるものである。
また、搬入ローラ対120の搬送方向下流側に第1の可動ガイド(図示せず)が設けられている。また、搬出ローラ対126の搬送方向の上流側、すなわち、第1の搬送路αと第2の搬送路βとの合流部に、第2の可動ガイド(図示せず)が設けられている。
また、第1の可動ガイドは、切断部14により切断されて仕上げられたプリントPを、第1の搬送路α、および第2の搬送路βのいずれかに確実に搬入させるものである。
また、第2の可動ガイドは第1の搬送路αおよび第2の搬送路βのいずれかの搬送路から搬送されたプリントPを排出ローラ対126に確実に搬入させるものである。
これらの第1の可動ガイドおよび第2の可動ガイドにより、プリントPが詰まることなく確実に搬送することができる。
第1の搬送路αおよび第2の搬送路βは、プリントPの配列方向および搬送方向Dと直交する方向(垂直方向)に分岐されており、排出ローラ対126で合流している。
搬入ローラ対120と、振戻ローラ対130との配置間隔は、第1の幅のプリントを搬送できる間隔に配置されているものである。このため、パノラマプリントは、搬入ローラ対120と、振戻ローラ対130とにまたがって搬送される。
本実施例においては、第1の幅よりも幅が広い第2の幅のプリントPは、単列化する必要がないので、常に第2の搬送路βを搬送される。これは、第1の搬送路αには、振戻ローラ対130(移動手段)が設けられているためであり、この振戻ローラ対130が設けられていない搬送路であれば、第1の幅よりも幅が広い第2の幅のプリントPを搬送することができる。
搬入ローラ対120は、搬送列の数に応じて、独立に制御される分割ローラ(図示せず)を有するものである。本実施例においては、例えば、2列で搬送されるため、2つの独立した分割ローラ対を有する。これらの各分割ローラ対は、接離可能なニップローラであり、プリントPを挟持搬送するか、またはプリントPを離間した状態で素通しさせることができる。
また、搬入ローラ対120の各分割ローラは、同期して回転することもでき、また、相互に独立して、さらに異なる速度でも回転することもできる。よって、搬入ローラ対120により、2列搬送されたプリントPがそれぞれ、独立して搬送される。また、各分割ローラより、プリントPの搬送位置が搬送方向Dにおいて前後にずらされ、プリントPを千鳥状に搬送することができる。
また、パノラマプリントを後述するように振戻ローラ対130の移動手段により搬送方向Dと直交する幅方向Eに移動させる場合、パノラマプリントは、搬入ローラ対120に搬送されているため、搬入ローラ対120の各分割ローラ対のニップを解除する。
搬送ローラ対122、124、132は、プリントPを搬送するものであり、その構成は、特に限定されるものではない。
排出ローラ対126は、複数列、本実施例では2列で搬送されたプリントPを、単列化して後段に搬送するものである。この排出ローラ対126は、例えば、分割ローラを有するものである。
なお、各位置において、プリントPを検出するセンサが設けられており、例えば、遮光によって物体の有無を検出する光センサであり、発光素子と受光素子とが対になって構成されるものであり、プリントの通過を検出できれば、その構成は、特に限定されるものでない。本実施例においては、例えば、点滅式の赤外線センサなどを用いることができる。
次に、ソート搬送部18について説明する。
図1に示すように、ソート搬送部18は、振戻部16により、単列化されて搬送されるプリントPを1件毎に積層するものである。このソート搬送部18は、1対のアイドラ140と、これらのアイドラ140に張架されるベルト142とを有するものである。このソート搬送部18は、排出ローラ対126から搬送されて落下されたプリントPを、ベルト142の上で受けて積層し、ソート情報などにより1件分のプリントPを積層したことを知見すると、プリントサイズ(件の最大長さ)などに応じて、設定される所定の量だけベルト142を移動させて、プリントPの積層体を搬送して停止し、次いで、次の件のプリントPを受ける。
次に、切断部14の第2のカッタ94および可動ガイド98の構成について詳細に説明する。
図3は、本発明の第1の実施例に係る画像記録装置の切断部の第2のカッタの構成を示す模式的側面図である。本実施例においては、第2のカッタ94の切断位置と、第1の搬送ローラ対92とは、例えば、距離L離間して配置されている。
図3に示す第2のカッタ94(本発明のカッタ)は、カットラインCy〜Cy(図2(a)および(b)参照)でカットシート体Sを幅方向Eと平行な方向に切断するものであり、上述の如く固定刃94aと可動刃94bとが、搬送路を挟んで垂直方向に対向して設けられている。第2のカッタ94においては、固定刃94aが搬送路の上方かつ上流側に設けられ、可動刃94bが搬送路の下方かつ固定刃94aの下流側に設けられている。固定刃94aと可動刃94bとがカットシート体Sを鋏む位置が切断位置である。
第2のカッタ94の可動刃94bは、カットシート体Sの片面に画像を記録する場合における画像記録面S側に配置されていることが好ましい。これにより、カットシート体Sの切断による画像にキズなどの発生を抑制することができる。
また、カットシート体Sの片面に画像を記録する場合における画像記録面Sが下面であるとき、固定刃を下側かつ上流側に配置し、可動刃を上側かつ下流側に配置した場合、画像記録面にキズが発生する虞がある。
さらに、カットシート体Sの片面に画像を記録する場合における画像記録面Sが下面であるとき、固定刃を下側かつ下流側に配置し、可動刃を上側かつ上流側に配置した場合、カットシート体Sの切断時に、可動刃によりカットシート体Sが下方に押し下げられて、固定刃に接触し、切り屑が、搬送路に留まったり、搬送ローラに引っ掛かる虞がある。
なお、カットシート体Sは、第2のカッタ94で切断される場合、既に第1のカッタ90によりカットラインCx(図2(a)および(b)参照)で搬送方向Dと平行な方向に切断されている。
また、固定刃94aと可動刃94bとは、可動刃94bが固定刃94aに対して、図20に示すギロチン式のカッタ200と同様に、シャー角θをつけて配置されている。
固定刃94aは、断面が長方形状(矩形状)を有する搬送方向Dと直交する方向に延びる厚肉板部材からなる刃基体100と、この刃基体100の下面100aの角部に、刃基体100が伸びる方向に沿って設けられた刃部102とにより構成されている。固定刃94aの下面100aの下をカットシート体Sが通過する。また、固定刃94aの長さは、カットシート体Sよりも十分長い。なお、固定刃94aの刃基体100は、その形状が、搬送方向における両端部に刃部102を設けることができ、かつカットシート体Sを切断することができれば、特に、断面形状は限定されるものではない。
可動刃94bにおいては、固定刃94a側の刃基体104の端部が、斜面からなる刃先面104aと、この刃先面104aと連続して形成される垂直な平面からなる逃げ面104bとにより鋭角に形成されている。この刃先面104aと逃げ面104bとが交わる鋭部に刃部106が設けられている。
ここで、刃部106の刃先の角度が刃先角γである。この刃先角γは、30°〜60°であることが好ましい。刃先角γを30°〜60°とすることにより、カットシート体Sを切断した場合、切り屑が下方に落下しやすくなり、切断屑容器(図示せず)に回収し易くなる。
また、可動刃94bは、移動手段(図示せず)に接続されており、この移動手段により可動刃94bが垂直方向Vに移動可能にされている。移動手段により可動刃94bを上方向に移動させることにより、可動刃94bと、固定刃94aとともに、カットシート体Sを搬送方向に垂直な方向(垂直方向V)で切断することができる。
また、第1の搬送ローラ対92は、1対の搬送ローラ92a、92bにより構成されており、搬送路を挟んで上側および下側にそれぞれ搬送ローラ92a、92bが設けられている。第1の搬送ローラ対92の搬送ローラ92a、92bの回転が制御部42により制御されている。
第1の搬送ローラ対92と、第2のカッタ94との間には、カットシート体Sを検出するセンサ95、およびカットシート体Sを第2のカッタ94に案内する可動ガイド98が設けられている。なお、本発明においては、第2のカッタ94にカットシート体Sを搬送するものは、第1の搬送ローラ対92に限定されるものではなく、例えば、ベルトにより搬送するものでもよい。
センサ95は、カットシート体Sを検出するものであり、例えば、遮光によって物体の有無を検出する光センサである。それぞれ測定光mを発する発光素子95aと、測定光mを受光する受光素子95bとが対になって構成されるものである。発光素子95aと受光素子95bとが、搬送路に垂直な方向に配置され、発光素子95aはカットシート体Sの非記録面側に配置される。本実施例においては、センサ95による検出信号は、制御部42に出力される。
また、本実施例においては、センサ95の検出信号に基づいて、制御部42により、時間を計測し、カットシート体Sの位置を把握するとともに、第2のカッタ94、ならびに第1の搬送ローラ対92および第2の搬送ローラ対96の動作タイミングが決定される。また、センサ95は、余白Seが大きい場合、切り屑が下方に落下したか否かを検出することもできる。
なお、本実施例においては、センサ95は、カットシート体Sの通過を検出できれば、その構成は、特に限定されるものではない。センサ95としては、例えば、点滅式の赤外線センサなどを用いることができる。
可動ガイド98は、搬送路を挟んで、上ガイド108(第1のガイド)と、下ガイド110(第2のガイド)とが、搬送路を挟んで垂直方向に対向して設けられている。例えば、上ガイド108は、カットシート体Sの片面に画像を記録する場合における非画像記録面に対向して配置されている。また、下ガイド110は、カットシート体Sの片面に画像を記録する場合における画像記録面に対向して配置されている。
これらの上ガイド108および下ガイド110はともに、例えば、櫛歯状の板部材からなる。センサ95は、例えば、櫛歯の隙間に配置されており、これにより、センサ95によるカットシート体Sの検出が可能となる。
上ガイド108は、一端部が固定刃94aの下面100aに支持されている。これにより、上ガイド108の変形が抑制される。
下ガイド110は、例えば、揺動手段(図示せず)により搬送ローラ92bの近傍を支点として、下流側の端部(先端部110a)を上ガイド108に接離するように揺動可動なものであり、下ガイド110は、上方向(Z方向)および下方向(Y方向)に揺動することができ、後述するように、第1の位置〜第3の位置に移動する。この揺動手段としては、例えば、モータまたはソレノイドを用いることができる。この揺動手段により下ガイド110は、所定の角度となるように制御される。また、下ガイド110の先端部110aは、所定の角度を付けて上ガイド108から離れるように設けられている。
本実施例においては、制御部により、下ガイド110は、上ガイド108とともにカットシート体Sを第2のカッタ94に案内する第1の位置に移動される。また、下ガイド110は、下流側の端部(先端部100a)を上ガイド108側に揺動することにより、上ガイド108とともにカットシート体Sを挟持する第2の位置に移動される。さらに、下ガイド110は、下流側の端部(先端部100a)を第1の位置よりも上ガイド108から離間した第3の位置に移動される。このように、下ガイド110は、制御部により第1の位置〜第3の位置に切り換えることができる。なお、図3に実線で示す下ガイド110の位置が第1の位置である。
揺動手段により下ガイド110を上方(Z方向)に揺動させ、上ガイド108と下ガイド110とによりカットシート体Sが挟持される。この場合の下ガイド110の位置が第2の位置である。
また、揺動手段により下ガイド110を下方(Y方向)に揺動させ、第1の搬送ローラ対92と第2のカッタ94との間の搬送路の下方が開放される。これにより、切断された切り屑を切断屑容器に落下させることができる。この場合の下ガイド110の位置が第3の位置である。
このように、可動ガイド98の下ガイド110は、制御部により、後述するようにカットシート体Sの後端部の余白Seの長さに応じて、第1の位置〜第3の位置のいずれかの位置に切り換えられる。
また、本実施例においては、記録画像の画像領域情報、記録形態による画像記録位置情報、および余白の長さ情報を含む余白情報などは制御部42に予め入力されており、これらの画像領域情報、画像記録位置情報および余白情報に基づいて、制御部42により切断部14の各構成要素の動作タイミングが制御される。切断部14の動作タイミングは、例えば、センサ95でカットシート体Sの先端が検出された際、第1の搬送ローラ対92の搬送停止のタイミング、および第2のカッタ94によるカットシート体Sの切断タイミングなどである。
さらに、本実施例においては、制御部により、余白の長さ(余白情報)に応じて、上ガイド108と下ガイド110とで余白Seを挟持するか否かを制御することができる。このため、カットシート体SのプリントPとなる領域にカット曲りが生じる虞がある条件の場合にのみ余白を挟持することにより、カットシート体Sの切断時間を短縮することができる。
次に、本実施例の第2のカッタ94によるカットシート体Sの切断方法について説明する。
本実施例の第2のカッタ94においては、図2(a)および(b)に示すように、画像領域Rが形成されたカットシート体Sの搬送方向Dにおける後端部の余白Seの長さにより、余白Seの切断方法が異なる。本実施例においては、例えば、モード1およびモード2の2つの切断モードを有する。この切断モードは、余白Seの長さが第1の搬送ローラ対92と第2のカッタ94との距離L(例えば、40mm)を基準にして変わるものである。
以下、余白Seの長さが異なる2つの切断モードによるカットシート体Sの切断方法について説明する。
先ず、モード1について説明する。モード1は、余白Seが距離L以下に面付けされたカットシート体Sを切断するものである。
図4(a)〜(c)乃至図6(a)〜(c)は、本実施例の第2のカッタによるカットシート体のモード1の切断方法を工程順に示す模式的側面図である。
図2(a)に示すカットシート体Sは、余白Stと余白Seとの搬送方向Dにおける長さは異なり、余白Seは、余白Stよりも長く、距離Lよりも短い。また、カットシート体Sは、例えば、搬送方向Dと直交する幅方向EにカットラインCy〜Cyで4回切断される。なお、カットシート体Sは、カットラインCxで既に切断された状態で、第2のカッタ94に搬送される。
モード1においては、先ず、カットシート体Sが第1のカッタ90(図1参照)から、図4(a)に示すように、第2のカッタ94に向けて第1の搬送ローラ対92により搬送されると、センサ95によりカットシート体Sの先端が検出される。
次に、図4(b)に示すように、第1の搬送ローラ対92により、カットシート体Sを先端側の余白Stが切断できるように、カットシート体Sの先端部(カットラインCy)を可動刃94bによる切断位置に搬送する。
次に、カットシート体SをカットラインCyと切断位置とを一致させた後、第1の搬送ローラ対92を停止させる。このとき、余白Stだけ、固定刃94aから第2の搬送ローラ対96側に突き出る。
次に、図4(c)に示すように、可動刃94bを固定刃94aに向けて上方(垂直方向V)に移動させて、カットラインCyでカットシート体Sの余白Stを切断する。このとき、切断された余白St(切り屑)は、可動刃94bの刃先面104a(図3参照)に沿って下方に滑り、切断屑容器(図示せず)に落下させられる。この場合、カットシート体Sは、第1の搬送ローラ対92により挟持されているため、カット曲りが生じることがない。
次に、可動刃94bを下方に下げて、元の位置に戻す。
次に、第1の搬送ローラ対92により、カットシート体Sの画像領域Rの画像間の余白Smが切断できるように、カットシート体Sの画像領域Rの後縁部(カットラインCy)を可動刃94bによる切断位置まで搬送する。
次に、第1の搬送ローラ対92の回転を停止し、可動刃94bを固定刃94aに向けて上方(垂直方向V)に移動させて、カットラインCyでカットシート体Sを切断する。これより、画像領域Rの周囲が切断されて、プリントPが得られる。
次に、第1の搬送ローラ対92により、カットシート体Sの画像領域Rの先端部(カットラインCy)を可動刃94bによる切断位置まで搬送する。
次に、第1の搬送ローラ対92の回転を停止し、可動刃94bを固定刃94aに向けて上方(垂直方向V)に移動させて、カットラインCyでカットシート体Sを切断する。これにより、画像間の余白Smが切断され、切断された余白Sm(切り屑)は、可動刃94bの刃先面104a(図3参照)に沿って下方に滑り、切断屑容器(図示せず)に落下させられる。
次に、図5(a)に示すように、第1の搬送ローラ対92により、カットシート体Sを搬送する。このとき、センサ95により後端が検出された後、所定時間経過後に第2の搬送ローラ対96によりカットシート体Sを搬送する。
次に、図5(b)に示すように、カットシート体Sの後端側の余白Seが切断できるように、カットシート体Sの後端部(カットラインCy)を可動刃94bによる切断位置に搬送し、第2の搬送ローラ対96を停止する。このとき、余白Seだけ、固定刃94aから第1の搬送ローラ対92側に突き出る。余白Seは、距離Lよりも短いため、第1の搬送ローラ対92に挟持されていない。
次に、図5(c)に示すように、制御部により、下ガイド110を上方(Z方向)に揺動させて、第2の位置として上ガイド108と下ガイド110とでカットシート体Sの余白Seを挟持する。
次に、図6(a)に示すように、可動刃94bを固定刃94aに向けて上方(垂直方向V)に移動させて、カットラインCyでカットシート体Sの余白Seを切断する。これにより、画像領域Rの周囲が切断されて、プリントPが得られる。このとき、切断された余白Se(切り屑)は、上ガイド108と下ガイド110とで挟持されている。
なお、余白Seを上ガイド108と下ガイド110とで挟持するため、カット曲りが生じることがない。このため、プリントPの切断部もカット曲りが生じることがない。
次に、図6(b)に示すように、制御部により、下ガイド110を動かし下方(Y方向)に揺動させて、下ガイド100を第3の位置として上ガイド108と下ガイド110とによる余白Seの挟持を解除する。このとき、可動刃94bは上方に移動したままの状態であり、可動刃94bは固定刃94aと鋏んだ状態のままである。
上ガイド108と下ガイド110とによる余白Seの挟持を解除することにより、図6(c)に示すように、余白Seが下ガイド110の先端部110aに沿って下方に滑り、切断屑容器(図示せず)に落下させられる。下ガイド110の先端部110aは、下方に開くように所定の角度を付けて設けられているため、余白Seが下方に落下しやすい。また、プリントPは、第2の搬送ローラ対96により搬送方向Dに搬送される。
次に、可動刃94bは、下方に移動し、元の位置に戻る。また、下ガイド110は、第1の位置に切り換えられる。これにより、上ガイド108とともに、カットシート体Sを第2のカッタ94に案内することができる。
このように、第1のカッタ90および第2のカッタ94により、カットシート体Sを記録領域Rの周囲を切断することにより、2列の仕上がりプリントPを得ることができる。
本実施例においては、カットシート体Sが第1の搬送ローラ対92および第2の搬送ローラ対96で挟持されている場合には、カット曲りは生じないため、下ガイド110と上ガイドとでは、カットシート体Sを挟持しない。余白Seが距離Lよりも短く、かつ画像領域Pの周縁部を切断する場合だけ、下ガイド110と上ガイド108とでカットシート体Sを挟持して、カット曲りを防止している。切断された余白Seは、可動刃94bが固定刃94aと鋏んだ状態で、下ガイド110を第3の位置に切り換えて、搬送路の下方を開放し、余白Se(切り屑)を下方に落下させる。この場合、可動刃94bが固定刃94aと鋏んだ状態であるため、切り屑が可動刃94bに引っ掛かることがない。このため、下ガイド110のY方向の揺動量、すなわち、下ガイド110の開き角度を下ガイド110から切り屑が下方に落ちる最小角度とすることができる。
次に、モード2について説明する。モード2は、搬送方向Dにおける余白Seの長さが距離Lよりも長く、余白Seの少なくとも一部が第1の搬送ローラ対92に挟持されている状態で、カットシート体Sを切断する切断モードである。
モード2においては、図2(b)に示すカットシート体Sを切断する場合を例に説明する。モード2においては、図2(b)に示すカットシート体Sを切断する場合、搬送方向Dと直交する幅方向EにカットラインCy〜Cyで3回切断される。なお、カットシート体SはカットラインCxで既に切断された状態で第2のカッタ94に搬送される。
ここで、図7(a)および(b)および図8(a)〜(c)は、本実施例の第2のカッタによるカットシート体のモード2の切断方法を工程順に示す模式的側面図である。
なお、モード2のカットシート体Sの切断方法は、上述のモード1に比して、第2のカッタ94によるカットシート体Sの先端側の余白Stの切断方法は、モード1と同様であり、後端部の余白Seの切断方法が異なる以外は、モード1の切断方法と同様であるので、その詳細な説明は省略し、後端側の余白の切断方法だけを説明する。モード2について、カットラインCyでカットシート体Sが切断された状態であり、カットシート体Sの後端部の余白Seの切断工程から説明する。
先ず、図7(a)に示すように、第2の搬送ローラ対96により、カットシート体Sを搬送し、カットシート体Sの後端側の余白Seが切断できるように、カットシート体Sの後端部(カットラインCy)を可動刃94bによる切断位置に搬送し、第1の搬送ローラ対92を停止する。このとき、カットシート体Sは、余白Seだけ、固定刃94aから第1の搬送ローラ対92側に突き出ている。
次に、図7(b)に示すように、可動刃94bを固定刃94aに向けて上方(垂直方向V)に移動させて、カットラインCyでカットシート体Sを切断する。これにより、画像領域Rの周囲が切断されて、プリントPが得られる。
この場合、カットシート体Sは、第1の搬送ローラ対92および第2の搬送ローラ対96により挟持された状態で切断されるため、カット曲りが生じることがない。このため、プリントPの切断部もカット曲りが生じることがない。
次に、図8(a)に示すように、プリントPを第2の搬送ローラ対96により搬送方向Dに搬送する。また、第1の搬送ローラ対92により第2のカッタ94に余白Seを搬送できるところまでカットシート体Sを搬送し、第1の搬送ローラ対92の回転を停止する。このとき、余白Seは距離Lよりも長く、可動刃94bよりも第2の搬送ローラ対96側に突出した部分が突出部Seとなり、可動ガイド98側に残った部分が残部Seとなる。この突出部Seと残部Seとの境界が可動刃94bにより切断され、カットラインCyとなる。また、残部Seの長さは距離Lと略等しく残部Seの末端は第1の搬送ローラ対92に挟持されている。
次に、図8(b)に示すように、可動刃94bを固定刃94aに向けて上方(垂直方向V)に移動させてカットシート体Sを切断する。この場合、余白Seは突出部Seと、残部Seとに切断され、それぞれ切り屑となる。
次に、図8(c)に示すように、可動刃94bを上方に移動させた状態のまま、すなわち、可動刃94bは固定刃94aと鋏んだ状態のままで下ガイド110を下方(Y方向)に揺動させて下ガイド110を第3の位置に切り換える。このとき、残部Seの末端は第1の搬送ローラ対92に挟持されているため、残部Seを搬送方向Dの下流側に搬送するように第1の搬送ローラ対92を回転させる。これにより、残部Seが下ガイド110に沿って下方に滑り、切断屑容器(図示せず)に確実に落下させることができる。また、突出部Seも可動刃94bの刃先面104a(図3参照)に沿って下方に滑り、切断屑容器(図示せず)に確実に落下させられる。
本実施例においては、後端部の余白Seの長さが距離Lよりも長く、余白Seの少なくとも一部が第1の搬送ローラ対92に挟持されるものであっても、後端部の余白Seの切断方法を変えることにより、確実に下方に切り屑として落とすことができる。
また、本実施例においては、第1のカッタ90および第2のカッタ94により、カットシート体Sを記録領域Rの周囲を切断することにより、1列の仕上がりプリントPを得ることができる。
さらに、本実施例の第2のカッタ94においては、可動ガイド98の下ガイド110を、3つの位置に変えることができるものとし、後端部の余白Seの長さに応じて、適宜下ガイド110の位置を変えることにより、カットシート体Sの先端の余白St、記録領域R間の余白Sm、および後端の余白Seを切断する場合であっても、第2のカッタ94により切断されたカットシート体Sの切り屑を確実に下方に落とすことができるとともに、カット曲りを防止することができる。このため、切り屑を確実に切断屑容器(図示せず)に落下させることができ、切り屑が四方に飛散することがない。よって、切り屑が、搬送路に留まったり、搬送ローラに引っ掛かることがなくなる。このため、写真プリントの搬送に支障を来たすこともなくなる。これにより、装置を一旦止めて、切り屑などを取り除く作業が必要なくなり、オペレータの作業性を向上させることができる。
また、本実施例においては、固定刃94aと可動刃94bとを有するギロチン式のカッタを用いているため、サーキュラーカッタなどに比して、切断速度を早くでき、切断時間を要することがなく、切断処理時間を短くすることができる。このため、本実施例の画像記録装置10は、高い生産性を実現することができる。
また、固定刃94aおよび可動刃94bは、いずれもカットシート体Sの幅よりも十分な長さを有するため、カットシート体Sを幅方向Eに1度で切断することができる。
本実施例において、切断部14により切断されて得られたプリントPは、例えば、2列に並列に配置されて振戻部16に搬送される。このとき、各プリントPは、同じ速度で搬送されている。
次に、搬入ローラ対120により、各列のプリントを、搬送方向Dにおける搬送位置を変えて千鳥配置にして搬送する。次に、各列のプリントPを第1の搬送路αまたは第2の搬送路βに案内する。
次に、第1の搬送路αに搬入されたプリントPは、振戻ローラ対130に搬送され、振戻ローラ対130により第2の搬送路βに搬入されたプリントPの列に移動させ、搬送ローラ対132を経て排出ローラ対126に搬送される。
一方、第2の搬送路βに搬入されたプリントPは、搬送ローラ対122、124を経て、排出ローラ対126に搬送される。
これにより、2列で搬送されたプリントPは、一列で搬送されて、排出ローラ対126により、ソータ搬送部18に搬送される。
本実施例の振戻部16は、プリントが所定の幅を超える場合、例えば、図2(b)に示すように、記録領域Rが1画面付されて得られる幅が広いプリントPは、単列化する必要がなく単列のままで搬送する。この場合、プリントPを搬入ローラ対120から、搬送ローラ対124に案内させる。搬送ローラ対124により搬送されたプリントは、排出ローラ対126に搬送される。このように、幅が広いプリントは、第2の搬送路βを搬送されて、振戻部16からソータ搬送部18に搬送される。
また、本実施例においては、パノラマプリントを搬送する場合にも上述のようにして単列化する。
また、本実施例においては、第1の搬送路αと、第2の搬送路βとを搬送方向に垂直な方向に対して分岐させて配置することにより、搬送路長が長くなることが抑制されるとともに、搬送方向Dおよびプリントの配列方向と直交する垂直方向に分岐させることにより、振戻部16全体を小型化できる。
また、プリントの幅および長さに依らず、同じ排出ローラ対126によりプリントを排出することができる。このため、従来の如く、プリントサイズ毎に、排出口を設ける必要がなく、構造を簡素化できる。
次に、本発明の第2の実施例の画像記録装置について説明する。
図9は、本発明の第2の実施例に係る画像記録装置の切断部の第2のカッタを示す模式的側面図である。
なお、本実施例においては、図3に示す第1の実施例の第2のカッタと同一構成物には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施例の画像記録装置は、第1の実施例の画像記録装置に比して、切断部14aの可動ガイド150の構成が異なるだけであり、それ以外の構成は、第1の画像記録装置と同様の構成である。
本実施例の切断部14aの可動ガイド150は、第1の実施例の可動ガイド98(図3参照)に比して、上ガイド152が下ガイド110とともに下方(Y方向)に揺動して第3の位置に移動できる点、および下ガイド110が上ガイド152とともにカットシート体Sを挟持して下方に揺動した第3の位置から更に上ガイド152とのカットシート体Sの挟持を解除する第4の位置に揺動する点が異なり、それ以外の構成は、第1の実施例の可動ガイド98と同様の構成であり、その詳細な説明は省略する。また、本実施例においても、第1の実施例の画像記録装置10と同様の効果を得ることができる。
次に、本実施例の画像記録装置に切断部によるカットシート体Sの切断方法について説明する。
本実施例においても、余白Seの長さに応じて切断方法が異なり、モード1およびモード2の2つの切断モードを有する。この切断モードは、余白Seの長さが第1の搬送ローラ対92と第2のカッタ94との距離L(例えば、40mm)を基準にして変わるものである。また、本実施例における先端側の余白Stの切断方法は、第1の実施例の切断方法と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
図10(a)〜(c)ならびに図11(a)および(b)は、本発明の第2の実施例に係る画像記録装置の第2のカッタによるカットシート体のモード1の切断方法を工程順に示す模式的側面図である。
先ず、モード1について説明する。モード1は、余白Seが距離L以下に、例えば、図2(a)に示す面付けされたカットシート体Sを切断するものである。本実施例においても、カットシート体Sは、カットラインCxで既に切断された状態で、第2のカッタ94に搬送される。
なお、本実施例においては、第2のカッタ94によるカットシート体Sの先端側の余白Stの切断方法は、第1の実施例のモード1と同様であるため、その詳細な説明は省略し、後端側の余白Seの切断方法だけを説明する。
モード1においては、先ず、図10(a)に示すように、第1の搬送ローラ対92により、カットシート体Sを搬送する。このとき、センサ95により後端が検出された後、所定時間経過後に第2の搬送ローラ対96によりカットシート体Sを搬送する。
次に、図10(b)に示すように、カットシート体Sの後端側の余白Seが切断できるように、カットシート体Sの後端部(カットラインCy)を可動刃94bによる切断位置に搬送し、第2の搬送ローラ対96を停止する。このとき、余白Seだけ、固定刃94aから第1の搬送ローラ対92側に突き出る。余白Seは、距離Lよりも短いため、第1の搬送ローラ対92に挟持されていない。
次に、制御部により、下ガイド110を上方(Z方向)に揺動させて第2の位置に切り換え、上ガイド152と下ガイド110とで余白Seを挟持する。
次に、図10(c)に示すように、可動刃94bを固定刃94aに向けて上方(垂直方向V)に移動させて、カットラインCyでカットシート体Sの余白Seを切断する。これにより、画像領域Rの周囲が切断されて、プリントPが得られる。このとき、切断された余白Se(切り屑)は、上ガイド152と下ガイド110とで挟持されている。
なお、余白Seを上ガイド152と下ガイド110とで挟持するため、カット曲りが生じることがない。このため、プリントPの切断部もカット曲りが生じることがない。
次に、図11(a)に示すように、制御部により、上ガイド152と下ガイド110とによる余白Seの挟持を保持したまま、上ガイド152とともに下ガイド110を下方(Y方向)に揺動させる。このとき、可動刃94bは、まだ上方に移動されたままの状態である。
次に、図11(b)に示すように、制御部により、下ガイド110を第4の位置に切り換えて、上ガイド152と下ガイド110とによる余白Seの挟持を解除する。これにより、余白Seが下ガイド110の先端部110aに沿って下方に滑り、切断屑容器(図示せず)に落下させられる。このときも、可動刃94bは、まだ上方に移動されたままの状態である。
また、プリントPは、第2の搬送ローラ対96により搬送方向Dに搬送される。
次に、上ガイド152および下ガイド110は、第1の位置に切り換えられる。これにより、上ガイド152とともに、カットシート体Sを第2のカッタ94に案内することができる。
このように第1のカッタ90および第2のカッタ94で、カットシート体Sの記録領域Rの周囲を切断することにより、2列の仕上がりプリントPを得ることができる。
次に、モード2について説明する。モード2は、搬送方向Dにおける余白Seの長さが距離Lよりも長く、余白Seの少なくとも一部が第1の搬送ローラ対92に挟持されている状態で、カットシート体Sを切断する切断モードである。
モード2においては、図2(b)に示すカットシート体Sを切断する場合を例に説明する。モード2においては、図2(b)に示すカットシート体Sを切断する場合、上述の如く、搬送方向Dと直交する幅方向EにカットラインCy〜Cyで3回切断する。なお、カットシート体SはカットラインCxで既に切断された状態で第2のカッタ94に搬送される。
ここで、図12(a)〜(c)ならびに図13(a)および(b)は、本発明の第2の実施例に係る画像記録装置の第2のカッタによるカットシート体のモード2の切断方法を工程順に示す模式的側面図である。
なお、モード2においては、第2のカッタ94によるカットシート体Sの先端側の余白Stの切断方法は、モード1と同様であるため、その詳細な説明は省略し、後端側の余白Seの切断方法だけを説明する。
先ず、図12(a)に示すように、第1の搬送ローラ対92により、カットシート体Sを搬送し、カットシート体Sの後端側の余白Seが切断できるように、カットシート体Sの後端部(カットラインCy)を可動刃94bによる切断位置に搬送し、第1の搬送ローラ対92を停止する。このとき、カットシート体Sは、余白Seだけ、固定刃94aから第1の搬送ローラ対92側に突き出ている。
次に、図12(b)に示すように、制御部により、下ガイド110を上方(Z方向)に揺動させて、第2の位置として上ガイド152と下ガイド110とで余白Seを挟持する。
次に、図12(c)に示すように、可動刃94bを固定刃94aに向けて上方(垂直方向V)に移動させて、カットラインCyでカットシート体Sを切断する。これにより、画像領域Rの周囲が切断されて、プリントPが得られる。この場合、カットシート体Sは、第1の搬送ローラ対92および第2の搬送ローラ対96により挟持された状態で切断されるため、カット曲りが生じることがない。このため、プリントPの切断部もカット曲りが生じることがない。
次に、図13(a)に示すように、制御部により、上ガイド152と下ガイド110とによる余白Seの挟持を保持したまま、上ガイド152とともに下ガイド110を下方(Y方向)に揺動させる。このとき、第1の搬送ローラ対92により、余白Seの末端部は挟持されているとともに、可動刃94bは、まだ上方に移動されたままの状態である。
次に、図13(b)に示すように、制御部により、下ガイド110を第4の位置に切り換えて上ガイド152と下ガイド110とによる余白Seの挟持を解除するとともに、第1の搬送ローラ対92を余白Seが搬送方向の下流側に移動するように回転させる。これにより、余白Seの第1の搬送ローラ対92の保持が解除されて、余白Seが下ガイド110の先端部110aに沿って下方に滑り、切断屑容器(図示せず)に落下させられる。このときも、可動刃94bは、まだ上方に移動されたままの状態である。
また、プリントPは、第2の搬送ローラ対96により搬送方向Dに搬送される。
次に、上ガイド152および下ガイド110は、第1の位置に切り換えられる。これにより、上ガイド152とともに、カットシート体Sを第2のカッタ94に案内することができる。
このように、第1のカッタ90および第2のカッタ94により、カットシート体Sを記録領域Rの周囲を切断することにより、単列の幅が広い仕上がりプリントPを得ることができる。
本実施例においては、可動ガイド150によりカットシート体Sを挟持した状態で、下方(Y方向)に揺動させて、可動ガイド150によるカットシート体Sの挟持を解除し、第1の搬送ローラ対92を搬送方向に回転させることにより、切り屑を下方に確実に落下させることができる。この場合でも、可動ガイド150のY方向の揺動量、すなわち、可動ガイド150の開き角度は、下ガイド110から切り屑が下方に落ちる最小とすることができる。
さらに、本実施例においては、余白Seが距離Lよりも長い場合であっても、複数回切断する必要がない。これにより、切断部14aにおける切断処理の時間を短くすることができ、本実施例の画像記録装置10は、高い生産性を実現することができる。
なお、本実施例の切断部14aの構成によっても、切り屑が、搬送路に留まったり、搬送ローラに引っ掛かることがない。このため、写真プリントの搬送に支障を来たすこともなくなる。これにより、装置を一旦止めて、切り屑などを取り除く作業が必要なくなり、オペレータの作業性を向上させることができる。
また、本実施例においても、単にカットシート体Sの切断位置の位置決めをして、可動刃94bを上方(垂直方向V)に移動することによる1度のカット動作で切断するため、切断に時間を要することがなく、切断処理に時間がかかることがない。このため、本実施例の画像記録装置10は、高い生産性を実現することができる。
また、固定刃94aおよび可動刃94bは、いずれもカットシート体Sの幅よりも十分な長さを有するため、カットシート体Sを1度で幅方向Eと平行な方向に切断することができる。
次に、本発明の第3の実施例の画像記録装置について説明する。
図14(a)は本発明の第3の実施例に係る画像記録装置の切断部を示す模式的側面図であり、(b)は同模式的上面図であり、上ガイドの一部を切り欠いて下ガイドを示している。図15(a)は本発明の第3の実施例に係る画像記録装置の切断部の上ガイドおよび下ガイドの模式的正面図であり、(b)は(a)の部分拡大図である。
なお、本実施例においては、図3に示す第1の実施例の切断部14と同一構成物には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施例の画像記録装置は、第1の実施例の画像記録装置に比して、切断部14bは、可動ガイド160を形成する上ガイド162および下ガイド164の構成と、突き出し棒166を有することとが異なるだけであり、それ以外の構成は、第1の画像記録装置の切断部14と同様の構成である。
本実施例の上ガイド162は、板状部材からなるものであり、図3(b)に示す第1の実施例の上ガイド108に比して、図14(b)に示すように、U字カット162a、162bが形成されている点と、植毛部162cを有する(図15(b)参照)点が異なり、それ以外の構成は第1の実施例の上ガイド108と同様な構成である。
U字カット162a、162bは、図14(b)に示すように、第2のカッタ94側の端部からこの端部の反対側の他端部側に伸びて形成された切欠溝である。
また、U字カット162aは、搬送方向Dと直交する幅方向Eの略中央に、1本形成されている。さらに、U字カット162bは、搬送方向Dと直交する幅方向Eに、平行に10本形成されている。
また、U字カット162bは、図示例に限定されず、上ガイド162が、下ガイド164と接触する面積を減らせるものであれば良く、例えば、凹部でもよい。また、U字カット162bの本数は、図示例の10本に限定されず、9本以下でも良く、11本以上でもよい。
上ガイド162には、下ガイド164と対面する面に植毛部162cが形成されている。
この植毛部162cは、上ガイド162とカットシート体Sとの摩擦抵抗を増加させ、確実にカットシート体Sを挟持し、カットシート体Sの後端カット時の曲がりを防ぐものである。
また、植毛部162cは、弾力性を備えるものであり、上ガイド162と下ガイド16とでカットシート体Sを挟持したときに、カットシート体S(プリントP)に曲げ痕が付くのを防ぐものでもある。
なお、植毛部162cは、例えば、植毛された布を貼り付けることにより形成される。しかしながら、植毛部162cとしては、摩擦抵抗を増加させ、弾力性があるものならば、特に限定されるものではなく、例えば、スポンジを用いることもできる。
本実施例の下ガイド164は、板状部材からなるものであり、図3(b)に示す第1の実施例の上ガイド110に比して、図14(b)に示すように、U字カット164bおよび穴164dが形成されている点と、リブ部164cを有する点が異なり、それ以外の構成は第1の実施例の上ガイド108と同様な構成である。
U字カット164bは、上ガイド162に形成されたU字カット162aと整合する位置に形成された切欠溝である。このU字カット164bは、下ガイド164に、第2のカッタ94側の端部からこの端部の反対側の他端部側に伸びて形成されている。
センサ95は、測定光mを発する発光素子95aと、測定光mを受光する受光素子95bとが対になって構成されるものであるため、U字カット164bとU字カット162aとともに、センサ95の測定光mをカットシート体Sの搬送路に照射する経路を確保している。これにより、センサ95によるカットシート体Sの検出が可能になる。
U字カット162aおよびU字カット164bは、図示例には限定されず、センサ95の測定光mが通過する経路を確保することができればよい。例えば、図14(b)に示す溝の他端部側の形状は、角張った形状でもよい。また、第2のカッタ94側の端部まで溝が連続しなくてもよく、また、単なる穴でもよい。
リブ部164cは、図14(b)に示すように、下ガイド164の上ガイド162に対向する面に、U字カット162bと整合する位置に形成されており、リブ部164cは、搬送方向Dに延びる畝状のものである。
リブ部164cは、上ガイド162と、下ガイド164とでカットシート体Sを挟持したときの接触面積を減らし、さらには静電気による貼りつきを防止するものである。
リブ部164cは、図示例には限定されず、上ガイド162のU字カット162bと組み合わされたときに、上ガイド162と、下ガイド164とでカットシート体Sを挟持したときの接触面積を減らすことと、静電気による貼りつきを防止することとができる形状であればいずれの形状でも良く、例えば角を丸めた等脚台形の形状でもよい。また、リブ部164cの本数は、上ガイド162のU字カット162bと同数あれば、9本以下でも良く、11本以上でもよい。
穴164dは、図14(b)に示すように、リブ部164cとリブ部164cとの方向Eにおける略中間に形成されたものである。本実施例において、穴164dは、8個形成されている。
下ガイド164は、切断された切り屑を切断屑容器に落下させるために、下ガイド164に切り屑を載せた状態で、第1の位置または第2の位置から、第3の位置(いずれも図14(a)参照)に揺動(回動)する。この時、切り屑は、穴164dを通る空気により、下ガイド164の表面から離れる方向に空気抵抗による力を受け、下ガイド164から離れ、下方に落下する。
穴164dは、図示例には限定されず、穴164dを通る空気により、下ガイド164から切り屑を離せるものであれば、いずれの形状でも良く、角張った形状をしていても良く、下ガイド164の第2のカッタ94側の端部に達する溝でもよい。
また、穴164dの数は、図示例の8つ(上ガイド162に隠れて見えない穴164dが4つある)に限定されず、7つ以下でも良く、9つ以上でもよい。
突き出し棒166は、図14(a)に示すように、下ガイド164が第3の位置に移動した場合に、下ガイド164の穴164dから突き出すように配置されたものである。本実施例において、突き出し棒166は、4本設けられている。
突き出し棒166は、下ガイド164が切り屑を載せた状態で、第1の位置または第2の位置から、第3の位置まで揺動したときに、下ガイド164の穴164dから突き出し、切り屑を下ガイド164の表面から離れる方向に押すものである。この突き出し棒166により、下ガイド164が、第3の位置の位置まで揺動したときには、切り屑が長い場合であっても、確実に切り屑を落下させることができる。
突き出し棒166は、図示例には限定されず、下ガイド164が第3の位置まで揺動したときに、下ガイド164の載っている切り屑を押せる範囲であればいずれの位置に配置してもよい。
また、突き出し棒166の数は、図示例の4本に限定されず、3本以下でも良く、5本以上でもよい。
また、突き出し棒166の先端の形状は、切断された切り屑を切断屑容器に落下させやすくするために、丸くなっていても良く、また、突き出し棒166の搬送方向D側縁が反対側の縁よりも、短くなるように、斜めに切断されていてもよい。
次に、本実施例の画像記録装置に切断部によるカットシート体Sの切断方法について説明する。
本実施例においても、余白Seの長さに応じて切断方法が異なり、モード1およびモード2の2つの切断モードを有する。この切断モードは、余白Seの長さが第1の搬送ローラ対92と第2のカッタ94との距離L(例えば、40mm)を基準にして変わるものである。また、本実施例における先端側の余白Stおよび中間の余白Smの切断方法は、第1の実施例の切断方法と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
図16(a)〜(c)ならびに図17(a)〜(c)は、本発明の第3の実施例に係る画像記録装置の切断部14bによるカットシート体Sのモード1の切断方法を工程順に示す模式的側面図である。
先ず、モード1について説明する。モード1は、余白Seが距離L以下に、例えば、図2(a)に示す面付けされたカットシート体Sを切断するものである。本実施例においても、カットシート体Sは、カットラインCxで既に切断された状態で、第2のカッタ94に搬送される。
なお、本実施例においては、第2のカッタ94によるカットシート体Sの先端側の余白Stおよび中間の余白Smの切断方法は、第1の実施例のモード1と同様であるため、その詳細な説明は省略し、後端側の余白Seの切断方法だけを説明する。
モード1においては、先ず、図16(a)に示すように、第1の搬送ローラ対92により、カットシート体Sを搬送する。このとき、センサ95により後端が検出された後、所定時間経過後に第2の搬送ローラ対96によりカットシート体Sを搬送する。
なお、センサ95の測定光mをカットシート体Sの搬送路に照射するために、上ガイド162のU字カット162aと、下ガイド164のU字カット164bとが形成されており、これにより、カットシートSの後端を確実に検出できる。
次に、図16(b)に示すように、カットシート体Sの後端側の余白Seが切断できるように、カットシート体Sの後端部(カットラインCy)を可動刃94bによる切断位置に搬送し、第2の搬送ローラ対96を停止する。このとき、余白Seだけ、固定刃94aから第1の搬送ローラ対92側に突き出る。余白Seは、距離Lよりも短いため、第1の搬送ローラ対92に挟持されていない。
次に、図16(c)に示すように、制御部により、下ガイド164を上方(Z方向)に揺動させて、第2の位置として上ガイド162と下ガイド164とでカットシート体Sの余白Seを挟持する。
次に、図17(a)に示すように、可動刃94bを固定刃94aに向けて上方(垂直方向V)に移動させて、カットラインCyでカットシート体Sの余白Seを切断する。これにより、画像領域Rの周囲が切断されて、プリントPが得られる。このとき、切断された余白Se(切り屑)は、上ガイド162と下ガイド164とで挟持されている。
余白Seを上ガイド162と下ガイド164とで挟持するため、カット曲りが生じることがない。このため、プリントPの切断部もカット曲りが生じることがない。
なお、上ガイド162の下ガイド164に対向する面には摩擦抵抗を増加させるための植毛部162cが設けられているため、植毛部162cは、上ガイド162と下ガイド164とで余白Seを挟持した時の挟持力が高い。
また、植毛部162cの弾力性により、上ガイド162と下ガイド164とでカットシート体Sを挟持しても、カットシート体S(プリントP)に、U字カット162bと、リブ部164cに起因する曲げ痕を付けることを防ぐことができる。
さらに、上ガイド162には、U字カット162bが形成され、下ガイド164にはリブ部164cが形成されている。これらにより、上ガイド162と下ガイド164とで余白Seを挟持したときの接触面積を減らすことができ、さらには、静電気による貼りつきを防止することができる。
次に、図17(b)に示すように、制御部により、下ガイド164を動かし下方(Y方向)に揺動させ、上ガイド162と下ガイド164とによる余白Seの挟持を解除する。このとき、余白Seは、穴164dを通る空気により、下ガイド164から離される。
さらに、下ガイド164が第3の位置まで揺動したときに、図17(c)に示すように、下ガイド164の穴164dから突き出し棒166が突出し、余白Seが下ガイド164からより確実に離される。
余白Seが下ガイド164の先端部164aに沿って下方に滑り、切断屑容器(図示せず)に落下させられる。また、プリントPは、第2の搬送ローラ対96により搬送方向Dに搬送される。
なお、可動刃94bは上方に移動したままの状態であり、可動刃94bは固定刃94aと鋏んだ状態のままである。
次に、可動刃94bは、下方に移動し、元の位置に戻る。また、下ガイド164は、第1の位置に切り換えられる。これにより、上ガイド162とともに、カットシート体Sを第2のカッタ94に案内することができる。
このように、第1のカッタ90および第2のカッタ94により、カットシート体Sを記録領域Rの周囲を切断することにより、2列の仕上がりプリントPを得ることができる。
次に、モード2について説明する。モード2は、搬送方向Dにおける余白Seの長さが距離Lよりも長く、余白Seの少なくとも一部が第1の搬送ローラ対92に挟持されている状態で、カットシート体Sを切断する切断モードである。
モード2においては、図2(b)に示すカットシート体Sを切断する場合を例に説明する。モード2においては、図2(b)に示すカットシート体Sを切断する場合、上述の如く、搬送方向Dと直交する幅方向EにカットラインCy〜Cyで3回切断する。なお、カットシート体SはカットラインCxで既に切断された状態で第2のカッタ94に搬送される。
ここで、図18(a)および(b)ならびに図19(a)〜(c)は、本発明の第3の実施例に係る画像記録装置の第2のカッタによるカットシート体のモード2の切断方法を工程順に示す模式的側面図である。
なお、モード2においては、第2のカッタ94によるカットシート体Sの先端側の余白Stの切断方法は、モード1と同様であるため、その詳細な説明は省略し、後端側の余白Seの切断方法だけを説明する。
先ず、図18(a)に示すように、第2の搬送ローラ対96により、カットシート体Sを搬送し、カットシート体Sの後端側の余白Seが切断できるように、カットシート体Sの後端部(カットラインCy)を可動刃94bによる切断位置に搬送し、第1の搬送ローラ対92を停止する。このとき、カットシート体Sは、余白Seだけ、固定刃94aから第1の搬送ローラ対92側に突き出ている。
次に、図18(b)に示すように、可動刃94bを固定刃94aに向けて上方(垂直方向V)に移動させて、カットラインCyでカットシート体Sを切断する。これにより、画像領域Rの周囲が切断されて、プリントPが得られる。
この場合、カットシート体Sは、第1の搬送ローラ対92および第2の搬送ローラ対96により挟持された状態で切断されるため、カット曲りが生じることがない。このため、プリントPの切断部もカット曲りが生じることがない。
次に、図19(a)に示すように、プリントPを第2の搬送ローラ対96により搬送方向Dに搬送する。また、第1の搬送ローラ対92により第2のカッタ94に余白Seを搬送できるところまでカットシート体S(余白Se)を搬送し、第1の搬送ローラ対92の回転を停止する。このとき、余白Seは距離Lよりも長く、可動刃94bよりも第2の搬送ローラ対96側に突出した部分が突出部Seとなり、可動ガイド98側に残った部分が残部Seとなる。この突出部Seと残部Seとの境界が可動刃94bにより切断され、カットラインCyとなる。また、残部Seの長さは距離Lと略等しく残部Seの末端は第1の搬送ローラ対92に挟持されている。
次に、図19(b)に示すように、可動刃94bを固定刃94aに向けて上方(垂直方向V)に移動させてカットシート体Sを切断する。この場合、余白Seは突出部Seと、残部Seとに切断され、それぞれ切り屑となる。
次に、図19(c)に示すように、可動刃94bを上方に移動させた状態のまま、すなわち、可動刃94bは固定刃94aと鋏んだ状態のままで下ガイド164を下方(Y方向)に揺動させて下ガイド164を第3の位置に切り換える。このとき、下ガイド164が第3の位置に揺動する途中で、残部Seは、穴164dを通る空気により、下ガイド164から離される。さらに、下ガイド164が第3の位置まで揺動したときに、下ガイド164の穴164dから突き出し棒166が突出し、残部Seが下ガイド164からより確実に離される。
なお、残部Seは長く、残部Seの末端は第1の搬送ローラ対92に挟持されているため、残部Seを搬送方向Dの下流側に搬送するように第1の搬送ローラ対92を回転させる。
これにより、残部Seが下ガイド164に沿って下方に滑り、切断屑容器(図示せず)に確実に落下させることができる。また、突出部Seも可動刃94bの刃先面104a(図3参照)に沿って下方に滑り、切断屑容器(図示せず)に確実に落下させられる。
本実施例においては、後端部の余白Seの長さが距離Lよりも長く、余白Seの少なくとも一部が第1の搬送ローラ対92に挟持されるものであっても、後端部の余白Seの切断方法を変えることにより、確実に下方に切り屑として落とすことができる。
また、本実施例においては、第1のカッタ90および第2のカッタ94により、カットシート体Sを記録領域Rの周囲を切断することにより、1列の仕上がりプリントPを得ることができる。
さらに、本実施例の第2のカッタ94において、可動ガイド160は、後端部の余白Seの長さに応じて、適宜下ガイド164の位置を変えることができる。
このため、カットシート体Sの先端の余白St、記録領域R間の余白Sm、および後端の余白Seを切断する場合であっても、第2のカッタ94により切断されたカットシート体Sの切り屑を確実に下方に落とすことができるとともに、カット曲りを防止することができる。
すなわち、切り屑を確実に切断屑容器(図示せず)に落下させることができ、切り屑が四方に飛散することがない。よって、切り屑が、搬送路に留まったり、搬送ローラに引っ掛かることがなくなる。このため、写真プリントの搬送に支障を来たすこともなくなる。これにより、装置を一旦止めて、切り屑などを取り除く作業が必要なくなり、オペレータの作業性を向上させることができる。
また、本実施例においては、固定刃94aと可動刃94bとを有するギロチン式のカッタを用いているため、サーキュラーカッタなどに比して、切断速度を早くでき、切断時間を要することがなく、切断処理時間を短くすることができる。このため、本実施例の画像記録装置10は、高い生産性を実現することができる。
また、固定刃94aおよび可動刃94bは、いずれもカットシート体Sの幅よりも十分な長さを有するため、カットシート体Sを幅方向Eに1度で切断することができる。
なお、いずれの実施例においても、カットシート体Sにおける画像記録領域Rは、搬送方向Dにおける先端側に寄せて、余白Stが後端側の余白Seに比して短くすることが好ましい。さらに好ましくは、余白Stを最小とする。
先端側の余白Stが長い場合、所定の幅で複数回切断する必要がある。先端側の余白Stを複数回にわたり切断すると、切断と搬送とが交互に繰り返され、マイクロスリップにより、カットシート体Sが傾いて、スキューが生じる。このため、先端側の余白Stの幅をできる限り短くすることが好ましい。これにより、スキューを低減することができる。
本発明は、基本的に以上のようなものである。以上、本発明の画像記録装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変更をしてもよいのはもちろんである。
例えば、本実施例においては、画像記録部がカットシート体に画像を形成する電子写真式プリンタであったが、本発明は、これに限定されるものではなく、画像記録部がデジタルフォトプリンタなどの銀塩写真プリンタ、インクジェット記録方式プリンタまたはサーマル記録方式プリンタなどであってもよいことは言うまでもない。
本発明の第1の実施例に係る画像記録装置を示す模式図である。 (a)は、本実施例の画像記録部による画像記録のうち、4画面付けを示す模式図であり、(b)は、本実施例の画像記録部による画像記録のうち、1画面付けを示す模式図である。 本発明の第1の実施例に係る画像記録装置の切断部の第2のカッタの構成を示す模式的側面図である。 (a)〜(c)は、本実施例の切断部の第2のカッタによるカットシート体のモード1の切断方法を工程順に示す模式的側面図である。 (a)〜(c)は、モード1の切断方法を図4(c)の次工程から工程順に示す模式的側面図である。 (a)〜(c)は、モード1の切断方法を図5(c)の次工程から工程順に示す模式的側面図である。 (a)および(b)は、本実施例の切断部の第2のカッタによるカットシート体のモード2の切断方法を工程順に示す模式的側面図である。 (a)〜(c)は、モード2の切断方法を図7(b)の次工程から工程順に示す模式的側面図である。 本発明の第2の実施例に係る画像記録装置の切断部の第2のカッタを示す模式的側面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施例に係る画像記録装置の切断部の第2のカッタよるカットシート体のモード1の切断方法を工程順に示す模式的側面図である。 (a)および(b)は、モード1の切断方法を図10(c)の次工程から工程順に示す模式的側面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施例に係る画像記録装置の切断部の第2のカッタによるカットシート体のモード2の切断方法を工程順に示す模式的側面図である。 (a)および(b)は、モード2の切断方法を図12(c)の次工程から工程順に示す模式的側面図である。 (a)は本発明の第3の実施例に係る画像記録装置の切断部を示す模式的側面図であり、(b)は同上面図(一部切り欠き有)である。 (a)は本発明の第3の実施例に係る画像記録装置の切断部の可動ガイドの上ガイドおよび下ガイドの正面図であり、(b)は(a)の部分拡大図である。 (a)〜(c)は、本発明の第3の実施例に係る画像記録装置の切断部によるカットシート体のモード1の切断方法を工程順に示す模式的側面図である。 (a)〜(c)は、モード1の切断方法を図16(c)の次工程から工程順に示す模式的側面図である。 (a)および(b)は、本発明の第3の実施例に係る画像記録装置の切断部によるカットシート体のモード2の切断方法を工程順に示す模式的側面図である。 (a)〜(c)は、モード2の切断方法を図18(b)の次工程から工程順に示す模式的側面図である。 ギロチン式のカッタの構成を示す模式図である。
符号の説明
10 画像記録装置
12 画像記録部
14、14a、14b 切断部
16 振戻部
18 ソート搬送部
20 搬送ローラ
20a レジストロール
22 供給部
23 裏印字部
24 像形成部
26 反転搬送部
28 位置調整部
30 表面光沢処理部
40 露光部
42 制御部
44 画像入力部
46 操作手段
50 像担持体ロール
52 帯電ロール
54 クリーナ
56 現像ユニット
58Y、58M、58C、58K 現像装置
60 中間転写部
62 2次転写ロール
66 1次定着部
80 加熱加圧ロール対
90 第1のカッタ
92 第1の搬送ローラ対
94 第2のカッタ
94a 固定刃
94b 可動刃
95 センサ
96 第2の搬送ローラ対
98、150、160 可動ガイド
108、152、162 上ガイド
110、164 下ガイド
110a、164a 端部
120 搬入ローラ対
122、124、132 搬送ローラ対
126 排出ローラ対
130 振戻ローラ対
162a、162b、164b U字カット
162c 植毛部
164c リブ部
164d 穴
166 突き出し棒
α 第1の搬送路
β 第2の搬送路
A ロール紙
P プリント
S カットシート体

Claims (4)

  1. 記録媒体に1以上の画像を記録する画像記録部と、
    前記画像記録部で画像が記録された前記記録媒体をプリントサイズに応じて切断する切断部とを有し、
    前記切断部は、前記記録媒体が搬送される搬送方向と直交する方向に延びる固定刃、および前記固定刃と対をなし、前記固定刃に対して離間する、前記記録媒体が搬送される搬送方向と直交する方向に延びる可動刃を備え、前記記録媒体の搬送方向と直交する方向に前記記録媒体を切断するカッタと、前記カッタの前記搬送方向の上流側に設けられ、前記記録媒体を前記カッタに搬送する搬送手段と、前記搬送手段と前記カッタとの間に設けられ、前記記録媒体の一面に対向して配置される第1のガイド、および前記記録媒体の他面に対向して配置される第2のガイドが設けられた案内手段とを有し、
    前記第2のガイドは、下流側の端部を前記第1のガイドに接離するように揺動可能であり、前記第1のガイドとともに、前記記録媒体を前記カッタに案内する第1の位置と、下流側の端部を前記第1のガイド側に揺動することで前記第1のガイドとともに前記記録媒体を挟持する第2の位置と、下流側の端部を前記第1の位置よりも前記第1のガイドから離間する方向に揺動した第3の位置に移動するものであり、
    さらに、前記画像記録部により前記記録媒体に画像が記録されない余白の余白情報に応じて、前記第2のガイド位置を前記第1の位置または第2の位置に切り換え、また、前記カッタが切断状態のまま前記第2のガイドを第3の位置に切り換える制御部を備えることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記第1のガイドも、下流側の端部を前記第1のガイドの前記第1の位置に対して接離するように下方に揺動可能であり、前記第2のガイドを前記第3の位置に揺動する際には、第1のガイドも下方に揺動する請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記制御部は、前記記録媒体の後端側の余白を切断するとき、前記記録媒体が前記カッタの切断位置にあるとともに、前記後端側の余白が前記搬送手段に保持されている場合、前記カッタにより前記記録媒体を所定の間隔で複数回切断し、前記余白の長さが前記カッタと前記搬送手段との間の距離と略等しくなったとき、前記余白を切断した後、前記第2のガイドを前記第3の位置に切り換えるとともに、前記搬送手段を駆動する請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 前記制御部は、前記余白情報に応じて前記第2のガイドを前記第3の位置に切り換えるとともに、前記搬送手段を駆動する請求項1または2に記載の画像記録装置。
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