JP2007102194A - プリンタおよび画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化や装置の製造コストおよび消費電力の増加を引き起こすことなく、両面の画像記録層に画像を記録し、かつ、両面の画像記録層の表面処理を行った両面に高画質な画像を有する両面プリントを作成できるプリンタおよび画像形成方法を提供することにある。
【解決手段】所定の記録位置において記録媒体に画像を記録する画像記録手段と、記録媒体に表面処理を行う表面処理手段と、画像記録手段によって画像が記録された後の記録媒体を表裏反転して、画像記録手段の上流に供給する第1反転手段と、表面処理手段によって表面処理を行った記録媒体を表裏反転して、表面処理手段の上流に供給する第2反転手段と、を有することにより、課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録媒体の両面に光沢化処理などの表面処理を行い、記録媒体の両面に高画質な画像を有する両面プリントの作成を好適に行うことができるプリンタおよび画像形成方法に関するものである。
電子写真方式のプリントの作成において、基材の表面に熱可塑性樹脂からなる透明樹脂層を画像記録層として有する記録シート(画像記録媒体)を用いることにより、写真プリントと同等の光沢性を有するプリントを作成することが知られている。
このプリント作成では、記録シートの透明樹脂層(画像記録層)に画像を記録した後、平滑性の高い表面処理手段に透明樹脂層を当接して、加熱/加圧による表面処理を行うことにより、透明樹脂層を溶融した後に凝固することで、画像記録媒体の表面を平滑にして光沢性を付与する。
一例として、特許文献1には、透明樹脂層を有する記録シート(受像媒体)にトナー像を形成した後、表面の平滑性が高いエンドレスベルトである定着ベルトと、定着ベルトを張架する加熱ローラを含むローラと、定着ベルト(加熱ローラ)に押圧されるニップローラ(すなわち、加熱ローラとともにエンドレスベルトを挟持)とからなる平滑光沢化手段で、トナー像の定着を行うことにより、写真プリントに近い高画質プリントを得るプリンタ(画像形成装置)が開示されている。
このプリンタでは、まず、記録シートの透明樹脂層の表面に、電子写真によるトナー像を形成する。
次いで、平滑光沢化手段において、トナー像を形成した透明樹脂層を定着ベルトに向けて、定着ベルトとニップローラとで受像媒体を挟持搬送する。この挟持搬送によって、記録シートの透明樹脂層を定着ベルトに当接/押圧するとともに加熱して、トナー像を定着し、かつ、透明樹脂層を溶融して記録シートを定着ベルトに軽く貼着した状態とする。さらに、貼着した記録シートを定着ベルトで搬送しつつ、透明樹脂層を冷却/凝固し、所定長搬送した後に、記録シートを定着ベルトから剥離する。
これにより、トナー像を定着すると共に、高い平滑性を有する定着ベルトの表面性状を記録シートの透明樹脂層に転写して、プリントの表面に光沢を与える。
ところで、近年、上述のような電子写真方式のプリントの作成において、基材の両面に熱可塑性樹脂からなる透明樹脂層を画像記録層として有する記録シートを用いて、記録シートの両面にトナー像を定着すると共に、高い平滑性を有する定着ベルトの表面性状を記録シートの両面に転写して、プリントの表面に光沢を与えることによって、記録シートの両面に高画質な画像を記録するプリンタが提案されている。
一例として、特許文献2には、記録シート(記録媒体)の表裏面のうち1面に対してトナー像を転写する作像部と、作像部によって記録媒体上に転写されたトナー像を定着させる一次定着部と、トナー像が定着された面とは逆側の面に画像が形成されるように、記録シートの表裏面を反転させる回送部と、回送部によって記録媒体が回送されたことによって記録媒体の表裏面双方に形成されて定着されたトナー像の表面処理を表裏面の双方について同時に行う二次定着部とを備えたことにより、記録シートの両面に高画質な写真画像を効率良く記録(形成)することができるプリンタ(画像形成装置)が開示されている。
特開2005−49530号公報 特開2005−114832号公報
特許文献2に開示されているプリンタによれば、記録シートの両面に高画質な写真画像を効率良く形成することができる。
しかしながら、特許文献2に開示されるプリンタは、記録シートの表面処理を表裏面の双方について同時に行うために、二次定着部を表裏面の両面側に、すなわち、各面側に1つずつ、計2つ設けている。
このような2次定着部や平滑光沢化手段等の表面処理手段は、1つあたりのユニットが非常に高価であり、消費電力も大きく、重量も大きい。そのため、このユニットを1台の装置に対して2つ設けると、装置の製造コストや消費電力の増加および装置の大型化を引き起こす。さらに、記録シートの両面に同時に表面処理を施すと、記録シートの表面と裏面との温度制御が非常に難しく、表面の処理中に裏面側が溶解したりする場合がある。
本発明の目的は、上述した従来技術の問題点を解決することにあり、装置の大型化や装置の製造コストおよび消費電力の増加を引き起こすことなく、両面の画像記録層に画像を記録し、かつ、両面の画像記録層の表面処理を行った両面に高画質な画像を有する両面プリントを作成できるプリンタおよび画像形成方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、所定の記録位置において記録媒体に画像を記録する画像記録手段と、前記記録媒体に表面処理を行う表面処理手段と、前記画像記録手段によって前記画像が記録された後の前記記録媒体を表裏反転して、前記画像記録手段の上流に供給する第1反転手段と、前記表面処理手段によって前記表面処理を行った前記記録媒体を表裏反転して、前記表面処理手段の上流に供給する第2反転手段と、を有することを特徴とするプリンタを提供するものである。
本発明においては、前記記録媒体の1面に画像を記録し、この1面に前記表面処理を行うモードと、前記記録媒体の両面に画像を記録し、この両面のうち1面に前記表面処理を行うモードと、前記記録媒体の両面に画像を記録し、この両面に前記表面処理を行うモードとを有し、いずれかのモードが選択可能であるのが好ましい。
また、本発明においては、前記画像記録手段が、電子写真方式によって前記記録媒体に画像を記録するものであるのが好ましい。
また、上記目的を達成するために、本発明は、画像記録手段で記録媒体の表面に画像を記録し、その後、前記記録媒体を表裏反転するとともに、前記画像記録手段の上流に搬送し、前記画像記録手段で画像記録を前記記録媒体の裏面に行うことにより、前記記録媒体の裏面に画像を記録し、さらに、前記記録媒体の裏面に表面処理手段で表面処理を行った後、前記記録媒体を表裏反転するとともに、前記表面処理手段の上流に搬送し、前記表面処理手段で、前記記録媒体の表面に前記表面処理を行うことを特徴とする画像形成方法を提供するものである。
また、上記目的を達成するために、本発明は、画像記録手段で記録媒体の表面に画像を記録し、その後、前記記録媒体を表裏反転するとともに、前記画像記録手段の上流に搬送して、前記画像記録手段で画像記録を行うことにより、前記記録媒体の裏面に画像を記録し、さらに、前記記録媒体を表面処理手段の上流で表裏反転して、前記表面処理手段で前記記録媒体の表面に表面処理を行った後、再度、前記記録媒体を表裏反転するとともに、前記表面処理手段の上流に搬送し、前記表面処理手段で、前記記録媒体の裏面に前記表面処理を行うことを特徴とする画像形成方法を提供するものである。
このような構成を有する本発明によれば、記録シートの両面に画像を記録するための第1反転手段に加え、両面に画像を記録した後に、1面に表面処理を行った記録シートを表裏反転して、表面処理手段の上流に供給する第2反転手段を有することにより、両面に画像記録層を有する記録シートが供給された場合でも、1台の装置に対して2つの表面処理手段を設けることなく、すなわち、2つの表面処理手段を設けることによる装置の大型化や装置の製造コストおよび消費電力の増加を引き起こすことなく、両面の画像記録層に画像を記録し、かつ、両面の画像記録層の表面処理を行った両面に高画質な画像を有する両面プリントを作成できる。
以下に、本発明のプリンタおよび画像形成方法について、添付の図面に示される好適実施形態を基に詳細に説明する。
図1に、本発明の画像形成方法を実施する本発明のプリンタの一実施形態の概念図を示す。
図1に示すプリンタ10は、電子写真方式によって画像を記録シートA(画像記録媒体)に記録して、すなわち電子写真方式によって形成されたトナー像を画像として受像媒体に転写して、プリントPを作成するものであり、基本的に、記録シート供給部(以下、単に供給部という)12と、画像記録部14と、表面処理部16と、位置調整部15と、切断/配列部18とを有する。また、画像記録部14には第1反転部150が、表面処理部16には第2反転部152が、設けられる。
なお、プリンタ10において、これらの各部位や各部位間には、特に、図示あるいは符号を付していなくても、必要に応じて、搬送ローラ対やガイド部材等の記録シートAの搬送手段や、ジャミングや記録シートAを検出するセンサなどの、公知のプリンタに配される各種の部材を有している。
また、プリンタ10には、本発明の画像形成方法などを実行させるために、プリンタ10の動作、従って、プリンタ10の供給部12、画像記録部14、表面処理部16、位置調整部15および切断/配列部18を始めとして、本発明の特徴とする画像記録部14の第1反転部150および表面処理部16の第2反転部152等の各部および構成要素やその動作を個々に制御する制御手段に接続され(図示せず)、これらの各部、構成要素、およびその制御手段を含め、プリンタ10全体を制御する制御部40を備えているのは、もちろんである。
このプリンタ10は、記録シートAに出力するプリントのプリントサイズに応じた画像を記録した後、記録シートAをプリントサイズに切断することで、(仕上がり)プリントとする。また、図示例においては、必要に応じて、1枚の記録シートAに、2画像や4画像等の複数の画像を割り付けて形成する、いわゆる画面付けを行って、その後、記録シートAをプリントサイズに応じて切断して、1枚の記録シートAから複数枚のプリントを作成する。
なお、プリンタ10においては、未定着のトナーによる装置の汚染などを防止するために、記録シートAの周辺(搬送方向の前後端、および、搬送方向と直交する方向の両端)を空白として、記録シートAに画像を形成するのが好ましい。
以下の説明では、便宜的に、記録シートAの搬送方向と直交する方向を幅方向とし、この方向の記録シートAのサイズを幅とする。また、記録シートAの搬送方向の記録シートAのサイズを長さとする。さらに、先端および後端とは搬送方向に対応するものとする。
記録シート供給部12は、プリンタ10の一方の側の下方、図示例では、右下方に配置され、カットシート状の記録シートAを上方の画像記録部14に供給する部位である。
図示例において、供給部12は、長尺な記録シートAを巻回してなる記録シートロール20aを収容するマガジン20の装填部を2箇所と、カットシート状の記録シートAを収容するカセット24の装填部と、手差し給紙部26と、表裏判別手段28とを有する。
なお、供給部12には、図示例では、供給部12から上方の画像記録部14に記録シートAを搬送するための所定の搬送手段、図示例では、供給部12から画像記録部14に上方に搬送するための垂直搬送経路を構成する搬送ローラ対などの搬送手段を有するのはもちろんである。
図示例では、2箇所のマガジン20の装填部は、供給部12の最も下側で、上述の垂直搬送経路の右側に上下に設けられ、カセット24の装填部は、マガジン20の装填部の上方に設けられている。
各マガジン20の装填部には、通常、互いに異なる幅(異なるサイズ)の記録シートロール20aが収容される。他方、カセット24は、各種のプリンタに用いられるのと同様の、記録シートAを収容してプリンタに装填するためのケースである。
記録シートAには特に限定はなく、いわゆる普通紙と呼ばれるいずれの面にも表面処理を行う画像記録層を持たない記録シートはもちろん、以下に示す写真画質プリント用シートを含め、電子写真形式のプリンタで利用されている各種の記録シート(受像媒体)が全て利用可能である。
なお、本発明のプリンタ10においては、少なくとも一方の面、特に、両面に表面処理を行う画像記録層を有する記録シートAが、好適に用いられる。中でも特に、紙等からなる基材の少なくとも1面、特に、両面に熱可塑性樹脂からなる透明樹脂層を画像記録層として形成してなる、表面処理によって光沢性に優れた写真品質のプリントを作成できる記録シート(写真画質プリント用シート)は、好適である。
この記録シートAは、透明樹脂層に画像としてトナー像を形成した後、表面平滑性に優れたベルト等で加熱加圧処理(トナー像の定着を兼ねても可)して、透明樹脂層を溶融/冷却/凝固してベルト等の表面性状を転写することにより、写真プリントのように光沢性に優れたプリントを作成できる。
透明樹脂層を形成する熱可塑性樹脂には、特に限定はないが、ポリエステル、ポリエチレン、スチレン−アクリル酸エステル樹脂等が好適に例示される。また、透明樹脂層の厚さにも、特に限定は無いが、表面処理後の応力歪み(曲げ歪み)による割れ(クラック)の防止等の観点から、5〜20μmとするのが好ましい。
なお、図示は省略するが、各装填部には、マガジン20に収容される記録シートロール20aの幅(サイズ)、およびカセット24に収容された記録シートAのサイズ(幅×長さ)や、記録シートAが1面に表面処理に対応する透明樹脂層などの画像記録層を有する写真画質プリント用シートか、両面に表面処理に対応する画像記録層を有する写真画質プリント用シートか通常の普通紙かなどの記録シートの種類を検出する検出手段や、記録シートの種類を読み取る読取手段が配置される。
なお、検出手段や読取手段には、特に限定はなく、ディップスイッチを利用する手段やバーコードを利用する手段、マガジン20やカセット24に取り付けられたメモリから情報を読み出す手段等、各種のプリンタで行われている公知の手段が全て利用可能である。
装填部に装填された各マガジン20の、記録シートAの搬送方向の下流(以下、単に下流という)の記録シートの水平搬送経路には、引出しローラ対22と、カッタ27とが配置される。
引出しローラ対22は、マガジン20に収容された記録シートロール20aから、長尺な記録シートを略水平方向に引き出すローラ対である。また、カッタ27は、引出しローラ対22によって引き出された長尺な記録シートをカットシート状の記録シートAに切断するギロチンカッタ等の公知のシート状物用切断手段である。
引出しローラ対22による記録シートロール20aから記録シートの引出しは、カッタ27よりも下流側(上述の水平搬送経路およびこれが接続される垂直搬送経路)に搬送された記録シートの長さが所定長になった時点で停止する。次いで、カッタ27が記録シートを切断して、所定サイズのカットシート状の記録シートAとして、所定の搬送手段、図示例では、上述の垂直搬送経路を構成する搬送ローラ対などの搬送手段に供給する。
装填部に装填されたカセット24に収容されている記録シートAは、各種のプリンタで利用されている公知の手段によって、引き出し、所定の搬送手段、図示例では、上述の垂直搬送経路の搬送ローラ対などに供給する。
手差し給紙部26は、プリンタ10の装置筐体外からカットシート状の記録シートAを所定の搬送手段、図示例では、上述の垂直搬送経路の搬送ローラ対などに供給するためのもので、図示例では、カセット24の装填部の上方、かつ上述の垂直搬送経路の左側に設けられた、記録シートAを挿入するための挿入口やトレイ搬送手段等を有する、各種のプリンタに設けられている公知の手差し給紙部である。
なお、本発明においては、マガジン20、カセット24および手差し給紙部26の配置は、図示例に限定されず、どのような順序で配置しても良い。
プリンタ10において、表面処理部16での表面処理に対応する画像記録層を1面のみに有する記録シートAは、画像記録部14において画像記録層が転写部34(転写ベルト60)に対面(面同士が向かい合って接触している状態を指す)するように(図中上を向くように)マガジン20やカセット24に収容されるのが好ましい。また、前述の写真画質プリント用シートなど、両面に画像記録層(例えば、透明樹脂層)を有する記録シートAの場合は、どちらの面が画像記録部14の転写部34(転写ベルト60)に対面するように(図中上を向くように)、マガジン20やカセット24に収容されても良い。
ところで、図示例において、供給部12のマガジン装填部に装填された2つのマガジン20内に収容されている各記録シートロール20aは、その面種、例えば、普通紙、片面のみに透明樹脂層等の画像記録層を持つ片面写真画質プリント用シート、両面に画像記録層を持つ両面写真画質プリント用シートなどの種類やサイズ(幅)などの情報は、図示しない上述の検出手段や読取手段によってマガジンを装填した時にマガジン20(に設けられたディップスイッチやバーコードやメモリなど)から自動的に制御部40に読み出される、もしくは、オペレータによって制御部40に入力されるので、出力されるべきプリントの仕上げ条件、例えば、写真画質のための光沢処理等の表面処理も要否や片面表面処理か、両面表面処理かに応じて面種やサイズなどの条件の適した記録シートロール20aを基本的には選択することが可能である。
しかしながら、カセット装填部に装填されるカセット24内に収容されるカットシート状の記録シートAや、手差し給紙部26から給紙される記録シートAについては、決められたカセット装填部に決められたサイズの記録シートAを収納するように設定する等の方法により、幅などのサイズの情報を制御部40が自動的に取得する方法はあるが、面種などの記録シートAの種類の情報を取得することは通常困難である。また、上述したマガジン20の場合にも、情報の読み出しや入力に誤りが生じる虞もある。
このため、本発明のプリンタ10においては、供給部12の記録シートAの搬送経路(上述の垂直搬送経路)に表裏判別手段28を配置している。すなわち、表裏判別手段28は、供給部12の手差し給紙部26より下流(図中上方)の記録シートAの垂直搬送経路に、かつその左側に配置されている。
このため、表裏判別手段28は、マガジン20、カセット24、または手差し給紙部26から供給された記録シートAの両面の内、画像記録部14において転写部34の転写ベルト60に対面(面同士が向かい合って接触している状態を指す)する側の面(以下、転写面という)、すなわち、画像が転写、記録される側の面の状態を測定し、例えば、その光沢度を測定し、その測定結果から、記録シートAの転写面が、透明樹脂層などの画像記録層であるか否か、すなわち記録シートAの転写面の面種を検出し、かつ判別するものである。従って、表裏判別手段28は、記録シートAの転写面の向きが画像記録や表面処理に適正な向きであるか否かを判別するものであるということができる。
例えば、表裏判別手段28は、記録シートAとして1面に画像記録層を有する写真画質プリント用シートを用いた際に、必要に応じて、例えば、記録シートA表面の光沢度を測定し、その測定結果から、記録シートAの画像記録層の面(例えば、表)および普通紙面(例えば、裏)を判別し、記録シートAが向いている向き、すなわちその転写面の向きがこのまま画像記録部14で画像が記録でき、かつ表面処理できる適正な向き、すなわち表であるか裏であるかを判別するものである。
なお、表裏判別手段28による光沢度の測定は、光沢度センサなどによる測定などの公知の方法および手段によれば良い。したがって、表裏判別手段28は、測定された光沢度の大小によって直接記録シートAの測定面である転写面が画像記録層か否かの面種の判別を行うものであっても良いし、光沢度の測定結果のみを取得するものであっても良く、この場合には、プリンタ10の制御部40(各構成要素の制御手段を含む)によって、取得した光沢度の測定結果から、直接記録シートAの測定面の面種の判別を行っても良い。なお、このように、制御部40で記録シートAの測定面の面種の判別を行う場合には、記録シートAの向きが適正か否かを判別するようにしても良い。
ここでは、光沢度の測定し、その測定結果を用いて記録シートAの測定面の面種の判別を行っているが、本発明はこれに限定されず、所定の光沢度に対する光沢度の差のみを検出して、記録シートAの測定面の向きを判別を行っても良いし、直接、表面反射率などの差から記録シートAの測定面の面種を検出するようにしても良い。
ところで、表裏判別手段28は、記録シートAの測定面である転写面が画像記録層か否かの判別、すなわち記録シートAの測定面のみの面種の判別を行うものであるが、前述したように、マガジン20やカセット24から供給される記録シートAの場合には、記録シートAの種類が予め判別されているので、記録シートAの非測定面である非転写面の面種も判別できる。
例えば、記録シートAが片面写真画質プリント用シートである時、表裏判別手段28が記録シートAの転写面を画像記録層である表と判別した場合には、記録シートAの非転写面は普通紙面である裏と判別できるし、記録シートAの転写面を画像記録層でない普通紙面である裏と判別した場合には、記録シートAの非転写面は画像記録層である表と判別できるので、表裏判別手段28は、記録シートAの表裏を判別していることになる。もちろん、表裏判別手段28が記録シートAの転写面を画像記録層と判別した場合に、記録シートAが両面写真画質プリント用シートである時には、記録シートAの非転写面も同じ画像記録層であると判別できるし、逆に、表裏判別手段28が記録シートAの転写面を普通紙面と判別した場合に、記録シートAが普通紙である時には、記録シートAの非転写面も同じ普通紙面であると判別できる。
このように、表裏判別手段28は、記録シートAの種類が既知の場合には、記録シートAの両面の面種を判別できるので、本発明では、片面写真画質プリント用シートの場合を考慮して、記録シートの面種を判別することを記録シートAの表裏を判別するという。
表裏判別手段28によって記録シートAの転写面が画像記録面であると判別された場合や、片面表面処理両面プリントや普通紙プリントの時に普通紙面であると判別された場合には、カッタ27によって所定サイズに切断された記録シートA、カセット24から引き出された記録シートA、手差し給紙部26から供給された記録シートAは、共に、垂直搬送経路を構成する搬送ローラ対によって上方の画像記録部14に搬送される。
画像記録部14は、電子写真によって記録シートAに画像を形成する部位であって、露光部30と、トナー像形成部32と、転写部34と、一次定着ローラ対36と、第1反転部150とを有する。
露光部30は、露光制御部42と露光ユニット44とを有する。
露光制御部42は、画像供給源からプリントに再生するべき画像(画像データ)を取得して、所定の画像処理を行った後、1枚の記録シートAに記録する画像の数(面数)に応じて画像を割り付けて、1枚の記録シートAに記録する画像とする。露光制御部42は、制御部40に接続される。なお、制御部40は、露光制御部42によって制御される露光ユニット44による露光動作はもちろん、トナー像形成部32、転写部34、一次定着ローラ対36および第1反転部150の動作をも制御する。
一方、露光ユニット44は、後述するトナー像形成部32の電子写真感光体ドラム46を露光する光ビーム(記録光)の光源、光偏向器、fθレンズ、光路変更用ミラーおよび光ビーム調整用レンズ等を有する、公知の光ビーム走査光学系である。
すなわち、露光部ユニット44は、露光制御部42から供給された画像データ(すなわち、記録する画像)に応じて変調した光ビームEを、幅方向(搬送方向(=電子写真感光体ドラム46の回転方向)と直交する方向)と一致する主走査方向に偏向して出射し、ミラー44aで反射させて所定の露光位置に入射して、電子写真感光体ドラム46に潜像を記録する。
トナー像形成部32は、電子写真による公知のトナー像の形成部であり、電子写真感光体ドラム(以下、感光体ドラムとする)46、帯電手段48、クリーニング手段50、およびトナー供給手段52を有する。
感光体ドラム46は、公知の電子写真感光体ドラムであって、中心軸を幅方向と一致して、矢印a方向(記録シートAの搬送方向と逆方向)に回転する。前述のように、露光ユニット44から光ビームEは幅方向に偏向されているので、感光体ドラム46は、記録画像に応じて変調された光ビームEによって2次元的に走査露光される。
トナー供給手段52は、回転可能なドラム状の本体52aに、C(シアン)トナー供給部54C、M(マゼンタ)トナー供給部54M、Y(イエロー)トナー供給部54Y、およびK(黒)トナー供給部54Kの4つのトナー供給部を回転角90°の間隔で有する。
転写部34は、一部を感光体ドラム46に当接するエンドレスベルトである転写ベルト60と、転写ベルト60を張架する3つのローラ62と、内側から転写ベルト60を感光体ドラム46に押圧する押圧ローラ64と、転写ローラ66と、ベルトコンベア68とを有する。転写ベルト60は、トナー像の中間転写体であり、矢印b方向(記録シートAの搬送方向と同方向)に回転する。また、転写ローラ66は、ローラ62の1つと共に転写ベルト60(記録シートA)を挟持する位置と、転写ベルト60と離間する位置とに移動可能にされる。
感光体ドラム46は、図中矢印a方向に回転しつつ、帯電手段48によって幅方向に一様に帯電され、前述のように画像データに応じて変調された光ビームEによって二次元的に走査露光され、静電潜像が形成される。次いで、この静電潜像が、トナー供給手段52の現像位置(感光体ドラム46に対面する位置)に位置するトナー供給部、例えばYトナー供給部54Yによって現像され、感光体ドラム46の表面にYトナー像が形成される。
また、一部を感光体ドラム46に接して押圧ローラ64によって押圧されている転写ベルト60は、感光体ドラム46の回転と同期して矢印b方向に回転している。従って、トナー供給手段52によって現像された感光体ドラム46のトナー像は、この接触部(押圧ローラ64による押圧部)において転写ベルト60に転写される。感光体ドラム46の転写ベルト60へのトナー像の転写が終了した領域では、クリーニング手段50によって、残存するトナーが除去される。
図示例においては、このようなトナー像の形成および転写ベルト60への転写を、Yトナー供給部54Y、Mトナー供給部54M、Cトナー供給部54C、およびKトナー供給部54Kの4つのトナー供給部を、順次、作用させて行う。
例えば、上述のようにして、Yトナー像を転写ベルト60に転写したら、次いで、トナー供給手段52(本体52a)を矢印方向に90°回転して、Mトナー供給部54Mを現像位置に位置し、転写ベルト60上のYトナー像と位置合わせをして、同様に感光体ドラム46に潜像を形成しMトナー像を形成して、転写ベルト60に転写する。以下、同様にして、Cトナー像を転写ベルト60に転写し、Kトナー像を転写ベルト60に転写する。なお、この間は、転写ローラ66は、転写ベルト60とは離間している。
従って、図示例においては、転写ベルト60の表面にY、M、CおよびKの各トナー像が、位置合わせして形成され、すなわち4色の(フル)カラー画像が形成されている。
一方、供給部12からは、所定サイズのカットシート状の記録シートAが供給され、例えば、転写ローラ66の直上流のレジストローラ対70の所で待機している。
転写ベルト60にカラー画像が形成されたら、記録シートAと転写ベルト60に形成されたカラー画像との位置が合うように、転写ベルト60の回転にタイミングを合わせて、レジストローラ対70による記録シートAの搬送を開始し、かつ、転写ローラ66を転写ベルト60(ローラ62)に押圧して、転写ベルト60と転写ローラ66とで記録シートAを挟持搬送する。この挟持搬送により、転写ベルト60の表面に形成された4色のカラーのトナー像が記録シートAに転写され、記録シートAの1面に画像が形成される。
前述したように、この画像は、記録する画像数に応じて面付けされた画像である。
画像が形成された記録シートAは、ベルトコンベア68によって一次定着ローラ対36に搬送される。
一次定着ローラ対36は、少なくとも一方が加熱ローラとなっている搬送ローラ対である。この一次定着ローラ対36は、必要に応じて、画像形成面側のローラを上下動する等の方法により、挟持状態と挟持開放状態とを取れるようにしても良い。
一次定着ローラ対36は、通常の電子写真方式による画像形成の定着と同様に、転写部34において、トナー像が転写されて画像として形成された記録シートAを挟持することにより、トナー像を加熱/加圧して、記録シートAに画像として定着する。
本発明のプリンタ10において、画像記録方法は、図示例のような電子写真方式に限定はされず、公知の画像形成方法が、全て利用可能である。
一例として、熱現像工程を有し、水等の画像形成溶媒の存在下で受像媒体に画像を転写形成する感光性熱現像感光材料を用いるプリンタ、インクジェットプリンタ、サーマルヘッドを用いるサーマルプリンタ等の各種の公知のプリンタ(プリント手段)で実施されている画像記録方法が利用可能である。また、これらの画像記録方法を利用する場合でも、少なくとも1面、特に、両面に画像記録層(例えばインクジェット記録用の受像層等)が形成され、この画像記録層が、必要に応じて、加熱/加圧処理や透明樹脂層のラミネート処理(積層処理)等の表面処理を施される記録シートA(受像媒体等の画像記録媒体)が好適に利用される。
第1反転部150は、両面に画像を記録したいわゆる両面プリントを作成するために、一次定着ローラ対36で画像を定着された記録シートAを表裏反転し、再度、レジストローラ対70(転写部34)の上流に供給するものである。
図示例において、第1反転部150は、一次定着ローラ対36の下流に配置される第1切替手段72と、一次定着ローラ対36からの搬送経路から分岐して設けられる分岐搬送路74と、分岐搬送路74の下流に設けられる反転搬送路76と、反転搬送路76から分岐し、転写部34の上流のレジストローラ対70に至る戻り搬送路78と、反転搬送路76と戻り搬送路78との分岐点に設けられる第2切替手段80とを有する。
第1切替手段72および第2切替手段80は、共に、搬送路に作用して、記録シートAを所定の搬送路に安定するフラッパなどの、公知のシート状物の搬送経路の切り替える手段である。
また、各搬送路は、搬送ローラ対と搬送ガイドとからなる公知のシート状物の搬送手段である。なお、反転搬送路76は、正逆転搬送が可能な搬送路である。
第1反転部150は、いわゆるスイッチバックによって記録シートAの表裏反転を行う反転手段である。
プリンタ10において、両面プリントを作成する際には、第1切替手段72を一次定着ローラ対36からの搬送経路に作用させて、一次定着ローラ対36で画像を定着された記録シートAを分岐搬送路74に送り、分岐搬送路74から反転搬送路76に搬送して、記録シートAの後端が第2切替手段80よりも下流に至った時点で、搬送を停止する。
次いで、第2切替手段80を反転搬送路76に作用させて、反転搬送路76において先と逆方向に記録シートAを搬送して、第2切替手段80によって案内して記録シートAを戻り搬送路78に送り、戻り搬送路78からレジストローラ対70に搬送することで、記録シートAを表裏反転する。
この表裏反転した記録シートAを、再度、画像記録部14(転写部34)に供給することにより、記録シートAの両面に画像を記録し、かつ定着する。
なお、詳細は後述するが、片面表面処理片面プリントの時に表裏判別手段28によって記録シートAの転写面が普通紙面であると判別された場合には、供給部12から供給された記録シートAを画像記録部14に搬送し、画像を記録することなく、かつ定着することなく画像記録部14を通過させ、その第1反転部150で表裏反転させて、レジストローラ対70に供給し、表裏反転した記録シートAの画像記録面に画像記録部14(転写部34)で画像を記録し、かつ定着することもできる。
ところで、表裏判別手段28による記録シートAの転写面の判別結果から、作成しようとするプリントPの両面の仕上げ状態に対し、記録シートAの両面の面種が不適な場合、例えば、両面表面処理両面プリントを作成する時に、片面写真画質プリント用シートや普通紙であることが判別された場合などには、供給部12から供給された記録シートAを画像記録部14に搬送し、画像を記録することなく、かつ定着することなく画像記録部14を通過させ、その第1反転部150で表裏反転させることなく、普通紙用排出トレイ160に不適な記録シートとして出力しても良い。
一次定着ローラ対36で画像が定着された記録シートAは、次いで、表面処理部16に搬送され、その後、位置調整部15に搬送される。
表面処理部16は、前述の写真画質プリント用シートを記録シートAとして用いて、銀塩写真に対応する光沢性等を有する高品質なプリントを作成する際に、記録シートAの表面処理(あるいはさらに、トナー像の二次定着)を行うものである。具体的には、表面処理部16は、ベルト上の表面処理手段を用いて、この表面処理手段に記録シートAの片面を当接して押圧/加熱して、その後、冷却することにより、記録シートAの片面の表面処理を行う。
なお、普通紙によるプリント作成では、通常は、表面処理部16における表面処理および定着処理は不要であるので、表面処理部16では、何の処理もせずに記録シートAを通過させる。あるいは、後の切断/配列部18での切断処理が不要な場合には、一次定着ローラ対36での定着が終了した直後に、普通紙用排出トレイ160にプリントとして出力しても良い。
しかしながら、本発明においては、必要であれば、写真画質プリント用シートのみならず、普通紙などの各種の記録シートAに、以下に示す表面処理を施しても良い。
図示例において、表面処理部16は、加熱ローラ85、ローラ86、加熱ローラ85とローラ86に張架されるエンドレスベルトである表面処理ベルト88、冷却部90、および、ニップローラ92からなる表面処理手段154と、第2反転部152とを有する。
表面処理ベルト88は、表面処理手段となるベルトで、表面(外面)の平滑性が非常に高いベルトである。加熱ローラ85は、記録シートAの加熱処理に対応する温度に発熱する加熱ローラである。冷却部90は、表面処理ベルト88に内面から当接して冷却することにより、表面処理ベルト88によって搬送する記録シートAを冷却する。さらに、ニップローラ92は、加熱ローラ85に対応する位置で表面処理ベルト88に当接して押圧することにより、記録シートAを表面処理ベルト88に押圧し、かつ、表面処理ベルト88と共に記録シートAを挟持搬送する。
なお、加熱ローラ85における加熱手段、および、冷却部90における冷却手段には、特に限定はなく、公知の手段が全て利用可能である。
図1より明らかなように、画像を記録(転写)/定着された記録シートAは、最後に画像が記録された面を表面処理ベルト88側に向けて、表面処理部16に搬送される。
表面処理部16では、まず、記録シートAを表面処理ベルト88(加熱ローラ85)とニップローラ92とによって挟持搬送することにより、記録シートAの最後に画像が記録された面を表面処理ベルト88の表面に当接させて押圧すると共に、記録シートAを加熱ローラ85によって加熱する。
この加熱/押圧によって、記録シートAは、その透明樹脂層が溶融して、表面処理ベルト88に弱く粘着した状態となって、表面処理ベルト88によって搬送される。表面処理部16では、この搬送中に、冷却部90によって記録シートAを冷却して、溶融した透明樹脂層を凝固する。
冷却された記録シートAは、ローラ86による表面処理ベルト88の折り返し部で、表面処理ベルト88から剥離され、下流に供給される。
記録シートAの透明樹脂層(熱可塑性樹脂)は、このように表面処理ベルト88に押圧されて加熱/溶融され、その後、搬送されつつ冷却/凝固することで、表面処理ベルト88の表面性状が転写される。前述のように、表面処理ベルト88は、非常に高い表面平滑性を有する。そのため、表面処理ベルト88の表面性状が転写された記録シートAは、表面の平滑性が高く良好な光沢性を有するものとなり、銀塩写真プリントと同等の品質のプリントを得ることができる。
また、この記録シートAの表面処理によれば、表面処理ベルト88の表面性状を選択することで、このような光沢性を付与する処理のみならず、マット(粗面化)処理等の各種の表面処理を行うことができる。
なお、図示例のプリンタ10においては、この表面処理部16における加熱条件および
/または冷却条件を調整可能とし、これにより、記録シートA(プリント)の表面に付与する光沢性等を調整可能にしても良い。
また、図示例においては、記録シートAの、いわゆるコシを利用して表面処理ベルト88から記録シートAを剥離する。従って、好ましくは、図1に示すように、表面処理部16から記録シートAを排出する位置で表面処理ベルト88を張架するローラ86を小径にすることにより、表面処理ベルト88からの記録シートAの剥離性を向上できる。
なお、本発明において、記録シートAの画像記録層の表面処理は、図示例のような加熱/加圧による表面性状の転写に限定はされず、プリンタで実施されている各種の表面処理が利用可能である。
一例として、画像記録層の表面に光沢性を付与するための透明樹脂層(シート)を積層/貼着するラミネート処理、画像記録層の表面に熱可塑性樹脂粉(トナー等)を塗布した後、加熱/加圧を行うことにより光沢性を付与する処理等の表面処理が例示される。
第2反転部152は、両面に画像を記録したいわゆる両面プリントを作成する際の表面処理を行うために、記録シートAを表裏反転するものである。
図示例において、第2反転部152は、表面処理手段154(ローラ86)の下流に配置される第1切替手段162と、表面処理手段154からの搬送経路から分岐して設けられる分岐搬送路164と、分岐搬送路164から下流端近傍で二股に分岐して、表面処理手段154の上流に至る戻り搬送路166と、分岐搬送路164から戻り搬送路166と逆側に分岐する反転搬送路168と、戻り搬送路166と反転搬送路168との分岐点に設けられる第2切替手段170と、表面処理手段154への搬送経路と戻り搬送路166の分岐点の合流部に設けられる第3切替手段172とを有する。
第1切替手段162および第2切替手段170は、共に、搬送路に作用して、記録シートAを所定の搬送路に案内するフラッパなどの、公知のシート状物の切替手段である。
また、各搬送路は、搬送ローラ対と搬送ガイドとからなる公知のシート状物の搬送手段である。なお、反転搬送路168は、正逆転搬送が可能な搬送路である。さらに、後に詳述するが、戻り搬送路166も、反転搬送路としても作用するため、正逆転搬送が可能な搬送路である。
第1反転部150と同様に、第2反転部152も、いわゆるスイッチバックを利用して記録シートAの表裏反転を行う。なお、第2反転部152の作用については、後に詳述する。
表面処理部16で両面に表面処理を施された記録シートAは、位置調整部15に搬送される。
位置調整部15は、表面処理部16において表面処理された記録シートAを、必要に応じて幅方向に移動して、例えば件毎に、切断/配列部18に供給する記録シートAの幅方向の位置を変える部位である。
位置調整部15において、記録シートAを幅方向に移動する移動手段(位置調整手段)には、特に限定はなく、公知のシート状物の移動手段が、各種利用可能である。
一例として、記録シートAを幅方向に押動する押動手段を用いる移動手段、記録シートAのエッジ(幅方向の端部)に当接して位置規制を行う、幅方向に位置変更が可能なガイド部材を用いて幅方向の位置を所定位置とする移動手段、記録シートAを挟持した状態で軸線方向に移動する搬送ローラ対を用いる移動手段、吸盤等の保持手段を用いて記録シートAを保持して、この保持手段を幅方向に移動した後に保持手段による記録シートAの保持を開放する移動手段等が例示される。
位置調整部15において幅方向の位置を所定位置とされた記録シートAは、次いで、切断/配列部18の切断部102に搬送される。
切断/配列部18は、切断部102と、配列部104と、排出部106とを有する。
位置調整部15から切断/配列部18に搬送された記録シートAは、まず、切断部102において、プリントサイズに応じて切断され、製品として出力するプリントP(ハードコピー)とされる。
切断部102は、第1スリッタ110および第2スリッタ112、ギロチンカッタ114、ならびに、レジストローラ対115を有する。
第1スリッタ110および第2スリッタ112は、いずれも、記録シートAを搬送方向に切断するものであり、例えば、ロータリーカッタやサーキュラカッタ等を用いる公知のスリッタである。また、第2スリッタ112は、第1スリッタ110に対して下流に配置される。
第1スリッタ110および第2スリッタ112は、共に、搬送方向に同位置で幅方向に配列された2つのカッタ、すなわち一対のカッタからなるものである。また、各スリッタを構成する各カッタは、幅方向に同軸であり、いずれも、互いに逆向きのねじや逆方向に移動するベルト等による公知の方法で幅方向に移動可能に構成されている。
第1スリッタ110および第2スリッタ112は、共に、記録シートAの幅情報、および、画像の位置情報(幅方向の位置情報)、さらには、位置調整部15における記録シートAの位置調整情報に応じて、各カッタを幅方向に移動して、作成するプリントに対応する位置とする。
切断部102においては、このように、第1スリッタ110および第2スリッタ112の各カッタを幅方向の切断位置に位置した後、記録シートAを搬送することにより、記録シートAを搬送方向に切断して、作成するプリントの幅方向のサイズに切り出す。
プリンタ10は、一例として、幅方向には最大で2画像を記録する(最大で2面の面付けを行う)。
図2(a)に示すように、幅方向(矢印x方向)に2画像を記録した場合には、第1スリッタ110の一方のカッタを搬送方向(矢印y方向)に向かって幅方向の左側の画像の切断線Cxの位置に、他方のカッタを同画像の切断線Cxの位置に、それぞれ配置する。また、第2スリッタ112の一方のカッタを同右側の画像の切断線Cxの位置に、他方のカッタを同画像の切断線Cxの位置に、それぞれ配置する。
切断部102においては、幅方向に2画像を記録した場合には、この状態で記録シートAを搬送することにより、まず、第1スリッタ110で搬送方向に向かって左側の画像を作成するプリントの幅方向のサイズに切り出し、次いで、第2スリッタ112で同右側の画像を作成するプリントの幅方向のサイズに切り出す。
他方、図2(b)に示すように、幅方向に1画素を記録した場合には、第2スリッタ112(その2つのカッタ)は記録シートAの搬送方向から退避し、第1スリッタ110の一方のカッタを切断線Cxの位置に、他方のカッタを切断線Cxの位置に、それぞれ配置する。
切断部102においては、幅方向に1画素を記録した場合には、この状態で記録シートAを搬送することにより、第1スリッタ110で画像を作成するプリントの幅方向のサイズに切り出す。
ギロチンカッタ114は、記録シートAを幅方向に切断する、公知のギロチンカッタである。
また、レジストローラ対115は、記録シートAの画像の位置情報(搬送方向の位置情報)に応じて、ギロチンカッタ114による切断位置で記録シートAの搬送を停止する、記録シートAの搬送方向の切断位置決めを行う搬送ローラ対である。
例えば、図2(a)に示すように、搬送方向(矢印y方向)に2つの画像を記録した場合には、レジストローラ対115は、まず、先端側の画像の先端側の切断線Cyがギロチンカッタ114による切断位置となった時点で、記録シートAの搬送を停止する。次いで、ギロチンカッタ114が作動して、切断線Cyにおいて記録シートAを切断する。
切断後、レジストローラ対115は記録シートAの搬送を再開して、同画像の後端側の切断線Cyがギロチンカッタ114による切断位置となった時点で、記録シートAの搬送を停止する。次いで、同様に、ギロチンカッタ114が作動して、切断線Cyにおいて記録シートAを切断する。ここで、切断部102においては、先に第1スリッタ110および第2スリッタ112によって記録シートAを切断線Cx〜切断線Cxで切断しているので、このギロチンカッタ114による切断によって、先端側の2枚のプリントPを切り出す。
以下、同様にして、切断後、レジストローラ対115は記録シートAの搬送を再開し、搬送方向の2つめの画像の先端側の切断線Cyがギロチンカッタ114による切断位置となった時点で搬送を停止し、ギロチンカッタ114が切断線Cyにおいて記録シートAを切断し、その後、搬送を再開して後端側の切断線Cyが切断位置となった時点で搬送を停止し、ギロチンカッタ114が切断線Cyにおいて記録シートAを切断する。
これにより、先と同様に切断線Cx〜切断線Cxによる切断と共に後端側の2枚のプリントPを切り出し、記録シートAに記録した4つの画像から、プリントサイズに応じた4枚のプリントPを切り出す。
他方、図2(b)に示すように、搬送方向に1つの画像を記録した場合には、レジストローラ対115は、画像の先端側の切断線Cyがギロチンカッタ114による切断位置となった時点で、記録シートAの搬送を停止し、次いで、ギロチンカッタ114が作動して、切断線Cyにおいて記録シートAを切断する。
切断後、レジストローラ対115は記録シートAの搬送を再開して、画像の後端側の切断線Cyがギロチンカッタ114による切断位置となった時点で、記録シートAの搬送を停止し、同様に、ギロチンカッタ114が作動して、切断線Cyにおいて記録シートAを切断する。前述のように、切断部102では、先に第1スリッタ110で記録シートAを切断線Cxおよび切断線Cxで切断しているので、このギロチンカッタ114での切断で、記録シートAに記録した1つの画像からプリントサイズに応じた1枚のプリントを切り出す。
切断部102で切断(記録シートAから切り出された)されたプリントPは、次いで、配列部104に搬送され、配列部104から排出部106に搬送される。
配列部104は、切断部102で切断したプリントPを排出部106に排出するものである。ここで、配列部104は、記録シートAが幅方向に2画像を記録された際に、切断部102での切断で得られた幅方向に2列のプリントPを1列にして(単列化して)、排出部106に排出する。図示例において、配列部104は、搬入ローラ120と、搬送ローラ対122、124および132と、排出ローラ対126と、単列化ローラ対130とを有する。また、排出ローラ対126の直上流には、印字手段138が配置される。
また、排出部106は、2本のローラ140と、このローラ140に張架されるエンドレスベルト142とからなるベルトコンベアとで構成される。
配列部104の搬入ローラ120は、幅方向に同軸に配列される2組のローラ対120aおよび120bからなるものである。ローラ対120aおよび120bは、それぞれ、互いに独立して駆動可能な搬送ローラ対である。
この搬入ローラ120の一方のローラ対120aは、幅方向に2画像を記録した際の第1スリッタ110によって切断線Cxおよび切断線Cxで切断されたプリントP(その幅方向の位置)に対応する。また、他方のローラ対120bは、同第2スリッタ112によって切断線Cxおよび切断線Cxで切断されたプリントP(同前)に対応する。
配列部104は、搬入ローラ120の下流で分岐して、搬送ローラ対122および124によって構成される下方の第1搬送路134と、単列化ローラ対130および搬送ローラ対132によって構成される上方の第2搬送路136とを有する。第2搬送路136の単列化ローラ対130は、幅方向に移動可能な搬送ローラ対である。
第1搬送部134との分岐位置には、ローラ対120a、あるいはさらにローラ対120bからの搬送路に作用して、プリントPを第1搬送路134に案内するガイド部材(図示省略)が配置される。
さらに、両搬送路は、搬送ローラ対124および搬送ローラ対132の下流で図示しないガイド部材等によって合流し、排出ローラ対126に至る。
以下、幅方向に複数列の形で供給されるプリントPを単列化して排出部106に排出する工程について説明する。
図2(a)に示すように、幅方向に2画像を記録した場合には、ガイド部材を搬入ローラ120を構成する幅方向に並列に配列された2組のローラ対120aおよび120bのうちの一方のローラ対120aからの搬送路のみに作用させる。
切断された幅方向に2列のプリントPが搬送されると、配列部104では、第1スリッタ110で切断されたプリントPを、ローラ対120aおよびガイド部材によって第1搬送路134に搬送し、他方、第2スリッタ112に切断されたプリントPを、搬入ローラ120を構成する他方のローラ対120bによって第2搬送路136に搬送する。
第1搬送路134では、搬送されたプリントPを搬送ローラ対122および124によって搬送して、排出ローラ対126に送り、さらに、排出ローラ対126がプリントPを排出部106に排出する。
他方、第2搬送路136では、搬送されたプリントPを、単列化ローラ対130が挟持した時点で、搬送を停止する(ローラ対120bも停止)。次いで、必要に応じてローラ対120bを挟持開放状態とした後に、単列化ローラ対130を幅方向に移動して、プリントPをローラ対120aに対応する幅方向の位置に移動する。幅方向への移動後、第1搬送路134に供給されたプリントPの排出ローラ対126への供給にタイミングを合わせて、その後ろに入るように、単列化ローラ対130および搬送ローラ対132によってプリントPの搬送を開始し、排出ローラ対126に送る。次いで、排出ローラ対126がプリントPを排出部106に排出する。
また、図2(a)に示す例では、搬送方向にも2枚のプリントPが形成されている。
この場合には、単列化ローラ対130は、先のプリントPが離れた時点で、幅方向を逆方向に移動して、元の位置に戻り、次いで、ローラ対120bによってプリントPを搬送して、第2搬送路136に送る。このプリントPを搬送された第2搬送路136は、先と同様に、プリントPを、単列化ローラ対130が挟持した時点で搬送を停止し、必要に応じてローラ対120bを挟持解放状態とした後に、単列化ローラ対130を幅方向に移動して、プリントPをローラ対120aに対応する幅方向の位置に移動し、その後、プリントPを単列化ローラ対130および搬送ローラ対132によって搬送し、さらに排出ローラ対126によって排出部106に排出する。
これにより、幅方向に複数列の形で供給されるプリントPを単列化して排出部106に排出する。
これに対し、図2(b)に示すように、幅方向に1画像を記録した場合には、ガイド部材を2組のローラ対120aおよび120bの両方からの搬送路に作用させる。
配列部104では、切断されたプリントPが搬送されると、搬入ローラ対120(2組のローラ対120aおよび120bを同期して駆動)およびガイド部材が、プリントPを第1搬送路134に搬送し、第1搬送路134において、プリントPを搬送ローラ対122および124によって搬送して、排出ローラ対126に送り、さらに、排出ローラ対126がプリントPを排出部106に排出する。
ここで、前述のように、排出ローラ対126の直上流には、片面画像記録(片面表面処理)プリントPの裏面(非画像記録面)に対応して、印字手段138が配置される。
印字手段138は、このようなプリントPの裏面に、いわゆるバックプリントを記録するものである。なお、印字手段138には、特に限定はなく、インクリボンを用いるインパクトプリンタ、インクジェットプリンタ等、写真プリンタ等においてバックプリントの印字に用いられる公知の印字手段が各種利用可能である。
排出部106は、排出ローラ対126が搬送/搬出して落下したプリントPを、ベルトコンベアの上で受けて積層し、ソート情報等によって一件分のプリントを積層したことを
知見すると、プリントサイズ(件の最大長さ)等に応じて設定される所定の長さ、距離、または量だけプリントPの積層体に搬送して停止し、次いで、次の件のプリントPを受ける。
このようなプリンタ10は、記録シートAとして、例えば1面もしくは両面に画像記録層(以下、透明樹脂層で代表する)を有する写真画質プリント用シートを用いて、1面のみに画像を記録し、記録画像に光沢処理等の表面処理を施す、いわゆる片面プリントを作成するモードを有する。プリンタ10において、片面プリントのモードの際には、まず、制御部40による制御に基づいて、供給部12において、写真画質プリント用シートを収容するマガジン20から記録シートAを引き出して、カッタ27によって所定のサイズに切断し、あるいは、写真画質プリント用シートを収容するカセット24から記録シートAを取り出して、あるいは、写真画質プリント用シートを収容する手差し給紙部26から記録シートAを取り出して、記録シートAを供給部12から供給する。
供給部12によって供給された記録シートAは、画像記録部14に供給される。この搬送の途中で表裏判別手段28が、記録シートAの表裏の向きが適正であるか否か(記録シートAの透明樹脂層が表裏判別手段28に向いているか否か)を判別する。
ここで、表裏判別手段28が、記録シートAの表裏の向きが適正であると判別した場合には、制御部40による制御に基づいて、画像記録部14では、供給された記録シートAの透明樹脂層にそのまま画像記録が行われるが、不適正であると判別した場合には、制御部40による制御に基づいて、画像記録部14では、転写部34の転写ローラ66を転写ベルト60と離間する位置とに移動させ、また、一次定着ローラ対36による定着を行わず、好ましくは、互いのローラを離間させて挟持開放状態として、供給された記録シートAに画像記録を行わずに転写部34および一次定着ローラ対36を通過させて、画像記録部14の第1反転部150で記録シートAを表裏反転した後に、再度、画像記録部14の上流のレジストローラ対70に供給して、画像記録部14で、供給された記録シートAの透明樹脂層に画像記録を行う。なお、記録シートAの表裏の向きが不適正であると判別された場合には、記録シートAを裏返してカセット24に収容し直し、画像記録部14に記録シートAを供給するようにしても良い。なお、記録シートAが両面に透明樹脂層の写真画質プリント用シートの場合には、表裏判別手段28による判別が不適正になることはない。
こうして、いずれも場合も、記録シートAの透明樹脂層が転写ベルト60と対面(当接)する側の面となるので、画像記録部14では、記録シートAを転写ベルト60と転写ローラ66とによって挟持搬送しつつ、記録シートAの透明樹脂層にトナー像を転写し、一次定着ローラ対36で挟持搬送してトナー像を定着して画像を記録する。
次いで、画像を記録した記録シートAを、表面処理部16の第2反転部152での記録シートAの表裏反転を行わずに、そのまま、表面処理部16に搬送し、表面処理ベルト88とニップローラ92とで挟持搬送することで、記録シートAを加熱して表面処理ベルト88に押圧/貼着し、冷却部90で冷却して、次いで表面処理ベルト88から剥離することにより、記録シートAの透明樹脂層に表面処理(光沢化処理)を行う。
さらに、表面処理を施した記録シートAを位置調整部15に搬送して、幅方向の位置を調整した後に、切断部102に搬送する。切断部102において、第1スリッタ110あるいはさらに第2スリッタ112で、幅方向をプリントサイズに切り出し、次いで、ギロチンカッタ114で搬送方向をプリントサイズに切断して、記録シートAを個々のプリントPとし、配列部104において、必要に応じてプリントPを単列化して、排出部106に排出する。
なお、以上の片面プリントの作成を行なう各部は、制御部40による制御に基づいて行われるのはいうまでもない。
また、プリンタ10は、記録シートAとして1面(片面)のみに透明樹脂層(画像記録層)を有する写真画質プリント用シートを用い、片面表面処理両面プリントを作成するモードを有する。プリンタ10において、片面表面処理両面プリントのモードの場合には、片面プリントの場合と同様にして、記録シートAを供給部12から画像記録部14に供給し、表裏判別手段28が記録シートAの表裏の向きが適正であるか否かを判別する。
ここで、表裏判別手段28が、記録シートAの表裏の向きが適正であると判別した場合には、上述した片面プリントの場合と同様に、制御部40による制御に基づいて、画像記録部14では、供給された記録シートAの透明樹脂層(表面)にそのまま表面処理を必要とする画像の記録が行われるが、不適正であると判別した場合には、上述した片面プリントの場合と異なり、制御部40による制御に基づいて、画像記録部14に供給された記録シートAの透明樹脂層の逆側の面(以下、普通紙面という)(裏面)にそのまま表面処理を必要としない画像の記録が行われる。
すなわち、いずれも場合も、画像記録部14では、転写部34において記録シートAの透明樹脂層(表面)または普通紙面(裏面)にトナー像を転写し、一次定着ローラ対36で挟持搬送してトナー像を定着して、まず、記録シートAの透明樹脂層(表面)または普通紙面(裏面)に画像を記録する。
ここで、両面プリントを行うので、記録シートAを第1反転部150に送り、前述のように表裏反転して、レジストローラ対70に搬送することで、記録シートAの普通紙面(裏面)または透明樹脂層(表面)を、画像が記録(転写)される側(転写ベルト60に対面する側)の転写面とする。
このようにして画像記録層となる透明樹脂層(表面)または普通紙面(裏面)に画像を記録した記録シートAを表裏反転して、画像記録部14に記録シートAを供給し、先と同様にして、転写部34において記録シートAの普通紙面(裏面)または透明樹脂層(表面)にトナー像を転写し、一次定着ローラ対36で挟持搬送してトナー像を定着し、透明樹脂層(表面)と普通紙面(裏面)との両面に画像を記録する。
こうして、記録シートAの表裏の向きが適正である場合には、記録シートAの透明樹脂層(表面)から先に画像記録を行い、次に、表裏反転して普通紙面(裏面)に画像記録を行う。逆に、記録シートAの表裏の向きが不適正である場合には、記録シートAの普通紙面(裏面)から先に画像記録を行い、次に、表裏反転して透明樹脂層(表面)に画像記録を行う。なお、いずれも場合も、記録シートAの普通紙面(裏面)に記録されるのは、表面処理を必要としない画像である。
記録シートAの両面に画像を記録したら、表面処理部16に搬送する。
まず、記録シートAの表裏の向きが適正である場合には、前述のように、画像記録部14では最後に普通紙面(裏面)に画像を記録しているので、この状態のまま搬送すると、表面処理手段154では、記録シートAの普通紙面が表面処理ベルト88に対面する。
そこで、第2反転部152において、記録シートAを表裏反転して、その透明樹脂層を表面処理が施される側の面となるようにして、表面処理手段154に記録シートAを供給する。
具体的には、第2反転部152において、記録シートAを表裏反転させるためには、前述の第3切替手段172を画像記録部14から表面処理手段154に至る搬送路に作用させて、記録シートAを戻り搬送路166に引き込む。
記録シートAの後端が、第3切替手段172より下流になった時点で、戻り搬送路166(反転搬送路168)での搬送を停止し、次いで、記録シートAを戻り搬送路166(反転搬送路168)から表面処理手段154へ向う搬送路に案内するように、第3切替手段172を切り替える。
第3切替手段172を切り替えたら、戻り搬送路166(反転搬送路168)で記録シートAを先と逆方向に搬送して、画像記録部14から表面処理手段154に至る搬送路に搬送することで、記録シートAを表裏反転して、表面処理手段154に記録シートAを供給する。
従って、記録シートAを、透明樹脂層を表面処理に対応する側の面として、表面処理手段154に供給する。
一方、記録シートAの表裏の向きが不適正である場合には、前述のように、画像記録部14では、最後に記録シートAの透明樹脂層(表面)に画像を記録しているので、この状態のまま記録シートAを表面処理部16に搬送しても、表面処理手段154では、記録シートAの透明樹脂層が表面処理ベルト88に対面する。したがって、表面処理部16の第2反転部152での記録シートAの表裏反転を行わずに、そのまま、記録シートAを搬送しても、記録シートAを、透明樹脂層を表面処理される側の面として、表面処理手段154に供給することができる。
表面処理部16の表面処理手段154においては、いずれの場合も、前述のように、記録シートAの透明樹脂層(表面)を表面処理ベルト88に加熱/押圧して貼着し、搬送しつつ冷却を行って、表面処理ベルト88から剥離して、透明樹脂層の表面処理を行う。
さらに、先と同様に、表面処理を施した記録シートAを位置調整部15に搬送して、幅方向の位置を調整した後に、切断部102に搬送する。切断部102において記録シートAを幅方向および搬送方向に切断して、個々のプリントPとし、さらに、配列部104において、必要に応じてプリントPを単列化して、排出部106に排出する。
なお、以上の片面表面処理両面プリントの作成を行なう各部は、制御部40による制御に基づいて行われるのはいうまでもない。
さらに、プリンタ10は、記録シートAとして両面に画像記録層となる透明樹脂層を有する写真画質プリント用シートを用い、両面を表面処理した両面プリントを作成する両面表面処理両面プリントを作成するモードを有する。プリンタ10において、両面表面処理両面プリントのモードの場合には、場合にも同様に、記録シートAを供給部12から画像記録部14に供給する。
画像記録部14では、転写部34において記録シートAの表面の画像記録層にトナー像を転写し、一次定着ローラ対36で挟持搬送してトナー像を定着して、まず、記録シートAの表面の透明樹脂層に画像を記録する。なお、ここでは、記録シートAにおいて、先に画像を記録する面を第1面とし、後に、画像を記録する面を第2面とする。
ここで両面プリントを行う場合には、前述のように、記録シートAを第1反転部150に送り、表裏反転してレジストローラ対70に搬送することで、記録シートAの第2面を画像記録に対応する面側(転写ベルト60に対面する側)とする。
このようにして第1面の透明樹脂層に画像が記録された記録シートAを表裏反転して、画像記録部14に記録シートAを供給し、先と同様にして、転写部34において記録シートAの第2面にトナー像を転写し、一次定着ローラ対36で挟持搬送してトナー像を定着し、第1面の透明樹脂層と第2面の透明樹脂層との両面に画像を記録する。
画像記録部14において、記録シートAの両面に画像を記録したら、表面処理部16に搬送する。
画像記録部14では、最後に第2面に画像を記録しているので、この状態のまま搬送すると、表面処理部16の表面処理手段154では、記録シートAの第2面が表面処理ベルト88に対面する。
表面処理手段154において、前述のように記録シートAの第2面の透明樹脂層を表面処理ベルト88に加熱/押圧して貼着し、搬送しつつ冷却を行って、表面処理ベルト88から剥離して、記録シートAの第2面の表面処理を行う。
ここで、記録シートAとして両面に画像記録層である透明樹脂層を有する写真画質プリント用シートを用い、両面プリントを作成する場合には、記録シートAを第2反転部152に送り、表裏反転して、再度、表面処理手段154(表面処理部16)の上流に記録シートAを供給することで、記録シートAの第1面の透明樹脂層が表面処理ベルト88に対面する。
プリンタ10において、両面プリントの両面に表面処理を行う際には、第1切替手段162を表面処理手段154からの搬送経路に作用させて、表面処理手段154で表面処理され、剥離された記録シートAを分岐搬送経路164に送り、第2切替手段170に搬送する。次いで、第2切替手段170を分岐搬送経路164に作用させて、記録シートAを反転搬送路168に引き込む。
記録シートAの後端が切替手段170を通過し、反転搬送路168に引き込まれた時点で、反転搬送路168での搬送を停止し、次いで、記録シートAを反転搬送路168から戻り搬送路166に案内するように、第2切替手段170を切り替える。最後に、第3切替手段172を戻り搬送路166に作用させて、記録シートAを表面処理手段154の上流の搬送路に搬送する。
このように表裏反転した記録シートAを、再度、表面処理手段154に供給することにより、記録シートAの両面に表面処理を行う。
次いで、記録シートAの表面の透明樹脂層を表面処理ベルト88に加熱/押圧して貼着し、搬送しつつ冷却を行って、表面処理ベルト88から剥離して、記録シートAの第1面の表面処理を行う。すなわち、記録シートAの両面の画像記録層の表面処理が完了する。
なお、上述して例では、画像記録部14で両面に画像が記録された記録シートAの第2面を先に表面処理部16で表面処理し、第2反転部152で記録シートAの表裏を反転して、その第1面を表面処理部16で表面処理しているが、表面処理部16に搬送された両面に画像が記録された記録シートAを、直ぐに、第3切替手段172を搬送路に作用させて、戻り搬送路166および反転搬送路168または分岐搬送経路164に引き込み、その後端が第3切替手段172を通過した時点で停止して、第3切替手段172を戻り搬送路166に作用させて、表面処理部16の搬送路に戻すことにより、先に、記録シートAの表裏を反転して、先に、その第1面を表面処理部16で表面処理し、第2反転部152で記録シートAの表裏を反転して、その第2面を表面処理部16で表面処理するようにしても良い。
さらに、先と同様に、表面処理を施した記録シートAを位置調整部15に搬送して、幅方向の位置を調整した後に、切断部102に搬送する。切断部102において記録シートAを幅方向および搬送方向に切断して、個々のプリントPとし、さらに、配列部104において、必要に応じてプリントPを単列化して、排出部106に排出する。
以上の説明より明らかなように、プリンタ10は、記録シートAの両面に画像を記録するための第1反転部150に加え、両面に画像を記録した後に、1面に表面処理を行った記録シートAを表裏反転して、表面処理手段154の上流に供給する第2反転部152を有することにより、両面に画像記録層(透明樹脂層)を有する記録シートAが供給された場合でも、1台の装置に対して2つの表面処理手段を設けることなく、すなわち、2つの表面処理手段を設けることによる装置の大型化や装置の製造コストおよび消費電力の増加を引き起こすことなく、両面の画像記録層に画像を記録し、かつ、両面の画像記録層の表面処理を行った両面に高画質な画像を有する両面プリントを作成できる。
図3に本発明のプリンタの別の実施形態の概念図を示す。
図3に示すプリンタ180は、表面処理部16と位置調整部15との配置が入れ代わっており、表面処理部16が位置調整部15の下流に配置されている以外は、基本的に図1に示すプリンタ10と同様の構成を有し、その作用・効果についてもプリンタ10と略同様であるので、同じ部材には同じ符号を付し、以下の説明は、制御部40によるプリンタ180の作用についてのみ行う。
このプリンタ180において、記録シートAとして、写真画質プリント用シートを用いて、制御部40の制御に基づいて片面プリントを作成する片面プリントモードの際の作用は、記録シートAの位置調整を表面処理より先に行っている以外は、プリンタ10と同様であり、画像記録部14において、記録シートAの画像記録層に画像を記録し、位置調整部15において画像記録済記録シートAの幅方向の位置を所定の位置とし、表面処理部16において、記録シートAの画像記録層の表面処理を行い、切断部102において、記録シートAを作成するプリントの幅方向のサイズに切り出し、次いで、配列部104において、切断されたプリントを単列化して、排出部106に排出する。
また、このプリンタ180において、記録シートAとして1面のみに画像記録層(透明樹脂層)を有する写真画質プリント用シートを用い、制御部40の制御に基づいて片面表面処理両面プリントを作成するモードの場合にも、その作用は、記録シートAの位置調整を表面処理より先に行っている以外は、プリンタ10と同様であり、まず、記録シートAを供給部12から供給し、表裏判別手段28が記録シートAの表裏の向きが適正であるか否かを判別し、画像記録部14に搬送する。
ここで、表裏判別手段28が、記録シートAの表裏の向きが不適正であると判別した場合には、裏面の普通紙面から先に画像記録を行って、第1反転手段150で記録シートAの表裏反転を行い、再度、表面の画像記録層に画像記録を行うことにより、両面に画像記録を行い、一方、適正であると判別した場合には、表面の画像記録層から先に画像記録を行って、第1反転部150で記録シートAの表裏反転を行い、裏面の普通紙面に画像記録を行うことにより、両面に画像記録を行う。
画像記録部14では、プリンタ10と同様にして、記録シートAの画像記録層(表面)とその裏面の普通の紙面(裏面)との両面に画像が記録される。
前述のように、画像記録部14では、最後に、記録シートAの表面の画像記録層(不適正の場合)または裏面の普通紙面(適正の場合)に画像を記録している。プリンタ180においては、この状態のまま、記録シートAを位置調整部15に搬送する。
位置調整部15では、記録シートAの幅方向の位置を調整した後に、表面処理部16に搬送する。
位置調整部15から、このまま記録シートAが搬送されると、表裏判別手段28による記録シートAの表裏判別が適正であった場合には、表面処理部16では、記録シートAの普通紙面(裏面)が表面処理ベルト88に対面する。
そこで、先と同様にして、第2反転部152において、記録シートAを表裏反転して、画像記録層(第1面)を表面処理される側の面として表面処理部16に記録シートAを供給する。
一方、表裏判別手段28による記録シートAの表裏判別が不適正であった場合には、記録シートAの画像記録層(第1面)が表面処理ベルト88に対面するので、表面処理部16の第2反転部152で記録シートAの表裏反転を行わずに、表面処理部16に記録シートAを供給する。
表面処理部16においては、いずれの場合にも、先と同様にして、記録シートAの画像記録層を表面処理ベルト88に加熱/押圧して貼着し、搬送しつつ冷却を行って、表面処理ベルト88から剥離して、画像記録層の表面処理を行う。
次いで、先と同様に、切断部102において記録シートAを幅方向および搬送方向に切断して、個々のプリントPとし、さらに、配列部104において、必要に応じてプリントPを単列化して、排出部106に排出する。
さらに、記録シートAとして両面に画像記録層(透明樹脂層)を有する写真画質プリント用シートを用い、制御部40の制御に基づいて両面を表面処理した両面プリントを作成するモードの場合には、記録シートAを供給部12から画像記録部14に記録シートAを供給する。
画像記録部14では、プリンタ10と同様に、記録シートAの両面の画像記録層に画像を記録する。なお、ここでも、記録シートAにおいて、先に画像を記録する面(画像記録層)を第1面とし、後に画像を記録する面を第2面とする。
先の例と同様に、画像記録部14では、最後に、記録シートAの第2面に画像を記録している。プリンタ180においては、この状態のまま、記録シートAを位置調整部15に搬送する、すなわち、記録シートAの第2面と位置調整部15が対面するように、記録シートAを搬送する。
位置調整部15では、幅方向の位置を調整した後に、表面処理部16に搬送する。
表面処理部16において、記録シートAの第2面が表面処理ベルト88に対面する。記録シートAの第2面の画像記録層を表面処理ベルト88に加熱/押圧して貼着し、搬送しつつ冷却を行って、表面処理ベルト88から剥離して、記録シートAの第2面の表面処理を行う。
ここで、記録シートAとして、両面に画像記録層(透明樹脂層)を有する写真画質プリント用シートを用い、両面プリントを作成する場合には、前述のプリンタ10と同様に、記録シートAを第2反転部152に送り、表裏反転して、再度、表面処理手段154の上流に供給することで、記録シートAの第1面の画像記録層が表面処理ベルト88に対面する。従って、記録シートAの第1面の画像記録層を表面処理ベルト88に加熱/押圧して貼着し、搬送しつつ冷却を行って、表面処理ベルト88から剥離して、記録シートAの第1面の表面処理を行う。
次いで、先と同様に、切断部102において記録シートAを幅方向および搬送方向に切断して、個々のプリントPとし、さらに、配列部104において、必要に応じてプリントPを単列化して、排出部106に排出する。
なお、プリンタ180の場合にも、前述のプリンタ10と同様に、表面処理前に、記録シートAの表裏を反転し、その第1面を先に、再度、表裏反転して、その第2面を後に表面処理するようにしても良い。
図4に、本発明の別の実施形態の概念図を示す。
図4に示すプリンタ190は、図3に示すプリンタ180と、その第2反転部152と構成の異なる第2反転部192を有する以外は、基本的に、プリンタ180と同様の構成を有するので、同じ部材には同じ符号を付し、以下の説明は異なる部位を主に行う。プリンタ190では、制御部40は、第1反転部150および第2反転部152の代わりに、第1反転部150および第2反転部192を制御するのは言うまでもない。
図3に示すプリンタ180では、両面プリントを作成する場合には、位置調整手段15によって位置調整を行った後に表裏反転を行うことになり、切断部102に供給する記録シートAの幅方向の位置に誤差を生じてしまう可能性がある。
図4に示すプリンタ190は、このような不都合を解消し、表裏反転を行った後に位置調整部15での位置調整を行い、その後は、表裏反転することなく、表面処理手段154から切断部102に記録シートAを搬送することを可能にしたものである。
プリンタ190の第2反転部192は、表面処理手段154の下流に配置される第1切替手段200と、表面処理手段154からの搬送経路から分岐して設けられる分岐搬送路202と、分岐搬送路202から下流端近傍で二股に分岐し、位置調整手段15の上流に至る戻り搬送路194と、分岐搬送路202から戻り搬送路194と逆側に分岐し、表面処理手段154の下流の搬送経路に至る反転搬送路196と、戻り搬送路194と反転搬送路196との分岐点に設けられる第2切替手段204と、表面処理手段154の搬送経路と反転搬送路196の分岐点の合流部に設けられる第3切替手段198とを有する。
なお、分岐搬送路202、戻り搬送路194、反転搬送路196は、正逆転搬送が可能な搬送路である。
このプリンタ190において、記録シートAとして写真画質プリント用シートを用いて片面プリントを作成するモードの際の作用は、プリンタ180と同様であり、画像記録部14において、記録シートAに画像を記録し、位置調整部15において、画像を記録された記録シートAの幅方向の位置を所定の位置とし、表面処理部16において、記録シートAの画像記録層の表面処理を行い、切断部102において、記録シートAを作成するプリントの幅方向のサイズに切り出し、次いで、配列部104において、切断されたプリントを単列化して、排出部106に排出する。
また、このプリンタ190において、記録シートAとして、1面のみに画像記録層(透明樹脂層)を有する写真画質プリント用シートを用いて、片面表面処理両面プリントを作成するモードの場合には、前述のプリンタ180と同様にして、記録シートAを供給部12から供給し、表裏判別手段28が記録シートAの表裏の向きが適正であるか否かを判別し、画像記録部14に搬送する。
ここで、表裏判別手段28が、記録シートAの表裏の向きが不適正であると判別した場合には、裏面の普通紙面から先に画像記録を行って、第1反転部150で記録シートAの表裏反転を行い、再度、表面の画像記録層に画像記録を行うことにより、両面に画像記録を行い、一方、適正であると判別した場合には、表面の画像記録層から先に画像記録を行って、第1反転部150で記録シートAの表裏反転を行い、裏面の普通紙面に画像記録を行うことにより、両面に画像記録を行う。
画像記録部14では、プリンタ180と同様にして、記録シートAの画像記録層(表面)とその逆側の普通紙面(裏面)との両面に画像が記録される。
前述のように、画像記録部14では、最後に、記録シートAの表面の画像記録層(不適正の場合)または裏面の普通紙面(適正の場合)に画像を記録している。プリンタ190においては、画像記録部14から、この状態のまま、記録シートAを位置調整部15に搬送する。
ここで、表裏判別手段28による記録シートAの表裏判別が不適正であった場合には、表面処理部16において、記録シートAの画像記録層(表面)が表面処理ベルト88に対面するので、表面処理部16の第2反転部192で記録シートAの表裏反転を行わずに、表面処理部16に記録シートAを供給し、表面処理部16で記録シートAに表面処理を行い、そのまま、切断部102に搬送する。
一方、表裏判別手段28による記録シートAの表裏判別が適正であった場合には、位置調整部15では、位置調整は行わずに、そのまま表面処理部16に搬送する。
表面処理部16では、記録シートAの画像記録層(表面)に表面処理を行う。
記録シートAは、位置調整部15からそのままの状態で搬送されると、記録シートAの普通紙面(裏面)が表面処理ベルト88に対面する状態で表面処理部16に供給される。そこで、第2反転部192において、記録シートAを表裏反転して、画像記録層(表面)を表面処理される側の面として表面処理部16に記録シートAを供給する。
具体的には、第2反転部192において、記録シートAを表裏反転させるためには、第3切替手段198を位置調整部15から表面処理部16に至る搬送路に作用させて、記録シートAを反転搬送路196に引き込む。
次いで、第2切替手段204を反転搬送路196に作用させて、記録シートAを分岐搬送路202に引き込む。記録シートAの後端が、第2切替手段204を通過し、分岐搬送路202に引き込まれた時点で、分岐搬送路202の搬送を停止し、次いで、記録シートAを分岐搬送路202から戻り搬送路194に案内するように、第2切替手段204を切り替える。
第2切替手段204を切り替えたら、分岐搬送路202で記録シートAを先と逆方向に搬送して、戻り搬送路194に搬送する。記録シートAの後端が、第2切替手段204を通過し、戻り搬送路194に引き込まれた時点で、戻り搬送路194の搬送を停止し、次いで、記録シートAを、戻り搬送路194から、位置調整部15から表面処理部16に至る搬送路に搬送することで、記録シートAを表裏反転して、位置調整部15に供給する。位置調整部15は、プリンタ180と同様に、記録シートAの幅方向の位置を調整した後に、記録シートAを表面処理部16に搬送する。
従って、記録シートAを、位置調整部15で位置調製した後に、画像記録層(表面)を表面処理される側の面として、表面処理部16に供給することができる。
表面処理部16においては、いずれの場合にも、先と同様にして、記録シートAの画像記録層を表面処理ベルト88に加熱/押圧して貼着し、搬送しつつ冷却を行って、表面処理ベルト88から剥離して、画像記録層の表面処理を行う。
次いで、先と同様に、切断部102において記録シートAを幅方向および搬送方向に切断して、個々のプリントPとし、さらに、配列部104において、必要に応じてプリントPを単列化して、排出部106に排出する。
さらに、記録シートAとして両面に画像記録層(透明樹脂層)を有する写真画質プリント用シートを用い、両面表面処理両面プリントを作成するモードの場合には、先の例と同様に、記録シートAを供給部12から画像記録部14に記録シートAを供給する。
画像記録部14では、プリンタ10と同様に、記録シートAの両面の画像記録層に画像を記録する。なお、ここでも、記録シートAにおいて、先に画像を記録する面(画像記録層)を第1面とし、後に、画像を記録する面を第2面とする。
プリンタ190においても、画像記録部14では、プリンタ10と同様に、最後に、記録シートAの第2面に画像を記録している。
ここで、プリンタ190においては、記録シートAの第2面を転写部34側に向けた状態(図では、上向き)のまま位置調整部15を通過させて、記録シートAを表面処理部16に搬送する。
表面処理部16において、記録シートAの第2面の画像記録層を表面処理ベルト88に加熱/押圧して貼着し、搬送しつつ冷却を行って、表面処理ベルト88から剥離して、記録シートAの第2面の表面処理を行う。
ここで、プリンタ190において、記録シートAとして両面に画像記録層(透明樹脂層)を有する写真画質プリント用シートを用い、両面プリントを作成する場合には、記録シートAを第2反転部192に送り、表裏反転して、再度、位置調整部15の上流に供給する。
具体的には、第2反転部192において、記録シートAを表裏反転させるためには、まず、第1切替手段200を表面処理手段154から切断/配列部18に至る搬送路に作用させて、記録シートAを分岐搬送路202に引き込む。
次いで、第2切替手段204を分岐搬送路202に作用させて、記録シートAを反転搬送路196に引き込む。記録シートAの後端が、第2切替手段204より下流になった時点で、反転搬送路196の搬送を停止し、次いで、記録シートAを反転搬送路196から戻り搬送路194に案内するように、第2切替手段204を切り替える。
第2切替手段204を切り替えたら、反転搬送路196で記録シートAを先と逆方向に搬送して、戻り搬送路194に搬送することで、記録シートAを表裏反転して、位置調整部15に記録シートAを供給する。
従って、記録シートAを、第1面を位置調整部15と対面する側として、位置調整部15に供給する。
位置調整部15においては、先の例と同様に、記録シートAの幅方向の位置を調整した後に、記録シートAを表面処理部16に搬送する。
表面処理部16においては、記録シートAの第1面の画像記録層を表面処理ベルト88に加熱/押圧して貼着し、搬送しつつ冷却を行って、表面処理ベルト88から剥離して、記録シートAの第1面の表面処理を行う。
次いで、先と同様に、切断部102において記録シートAを幅方向および搬送方向に切断して、個々のプリントPとし、さらに、配列部104において、必要に応じてプリントPを単列化して、排出部106に排出する。
すなわち、位置調整部15において、表裏反転した後の記録シートAを位置調整することで、後に行う記録シートAのカット精度を高度に維持することができる。
なお、プリンタ190の場合にも、前述のプリンタ180と同様に、表面処理前に、第2反転部192で記録シートAの表裏を反転し、その第1面を先に表面処理し、再度、第2反転部192で表裏反転して、その第2面を後に表面処理するようにしても良い。
以上から、図1に示すプリンタ10は、表面処理部16において、記録シートAの両面に表面処理を行った後、記録シートAの位置調整部15において記録シートAの位置調整部を調整する構成であるため、第2反転手段の構成が簡易であり、かつ、記録シートAをカットする直前に位置調整を行うことができるので、非常に高いカット精度を得ることができるという点で有利である。
また、図3に示すプリンタ180は、位置調整部15において、記録シートAの位置を調整した後に、表面処理部16において、記録シートAの両面の表面処理を行う構成であるため、現行の装置が、位置調整部15の下流に表面処理部16が配置されている場合には、表面処理部16に第2反転手段を設けるだけで、記録シートAの両面に表面処理を行うことが可能となり、装置の製造コストの増加を最小限に抑えることができるという利点を有する。
さらに、図4に示すプリンタ190は、現行の装置が、位置調整部15の下流に表面処理部16が配置されているものである場合に、表面処理部16および位置調整部15に、第2反転手段を設けるだけで、記録シートAの両面に表面処理を行うことが可能となり、装置の製造コストの増加を極力抑えることができ、かつ、記録シートAをカットする直前に位置調整を行うことができるので、非常に高いカット精度を得ることができるという点で有利である。
従って、何れの構造を採用するかは、プリンタに要求される性能やコスト等に応じて、適宜、決定すれば良い。
上述したプリンタ10、180および190は、供給部12に記録シートAの透明樹脂層などの画像記録層を判別する表裏判別手段28を備えることにより、画像記録部14に供給される記録シートAの片面における画像記録層の有無を確実に判別することができるので、画像記録層に確実に画像を記録し、画像が記録された画像記録層に確実に表面処理を施すことができ、したがって、写真画質プリント用の片面または両面に画像記録層を有する記録シートAを用いて、片面表面処理片面プリント、片面表面処理両面プリントおよび両面表面処理両面プリントのいずれも作成することができる。
しかしながら、本発明は、これに限定されず、片面表面処理片面プリントおよび/または片面表面処理両面プリントを片面のみに画像記録層を有する記録シートAをのみ用いて確実に作成し、両面表面処理両面プリントを両面に画像記録層を有する記録シートAのみを用いて確実に作成するために、使用される記録シートの両面における画像記録層の有無を判別するようにしても良い。
図5、図6および図7に、それぞれ本発明のプリンタの別の実施形態の概念図を示す。
図5、図6および図7にそれぞれ示すプリンタ210,220および230は、いずれも、記録シートAの両面に対して透明樹脂層等の画像記録層(以下の説明では、透明樹脂層で代表する)の有無の判別を行い、出力されるプリントに要求される画像記録や仕上げ(無処理片面記録、無処理両面記録、片面表面処理片面記録、片面表面処理両面記録、両面表面処理両面記録)に応じて、画像記録部14に供給される記録シートAの面種(普通紙、片面写真画質プリント用シート、両面写真画質プリント用シート)の適否の判別や、最適な選択を可能にするものである。
なお、図5、図6および図7にそれぞれ示すプリンタ210,220および230は、それぞれ、供給部12にカセット24に加えて、カセット24aを有し、表裏判別手段28に加えて、表裏判別手段28a、28b、28c、28d、28eおよび28fを有している点を除いて、図1、図3および図4にそれぞれ示すプリンタ10、180および190と基本的に同様の構成を有するものであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略し、以下では主として異なる点について説明する。
また、図5、図6および図7にそれぞれ示すプリンタ210、220および230は、同一構成の供給部12を備え、従って、カセット24および24a、ならびに表裏判別手段28、28a、28b、28c、28d、28eおよび28fも同様に設けられているので、以下では、図5に示すプリンタ210を代表例として説明する。
図5に示すプリンタ210において、供給部12は、記録シートロール20aを収容するマガジン20を装填する2箇所のマガジン装填部と、カットシート状の記録シートAを収容するカセット24および24aを装填する2箇所のカセット装填部と、手差し給紙部26と、表裏判別手段28、28a、28b、28c、28d、28eおよび28fとを有する。
図5に示すプリンタ210においても、図1に示すプリンタ10と同様に、表裏判別手段28が、記録シートAの、画像記録部14の転写ベルト60と対面する側の面、すなわち転写面の状態(面種、すなわち透明樹脂層の有無)が検出でき、かつ、判別できるように、供給部12内の下流側、図示例では、手差し給紙部26の直ぐ下流側、かつ、記録シートAの搬送経路の図5中左側に配置されている。
図5に示すプリンタ210では、さらに、表裏判別手段28aが、表裏判別手段28ではその面の状態(面種)が検出、判別できない記録シートAの、画像記録部14の転写ベルト60と対面しない側の面、すなわち非転写面の状態(面種)が検出でき、かつ判別できるように、表裏判別手段28の近傍に、かつ記録シートAの搬送経路を挟んで反対側、図5中右側に配置されている。
こうして、プリンタ210では、表裏判別手段28および28aを組み合わせることにより、記録シートAの両面の面種を検出し、判別することができる。
なお、表裏判別手段28および28aを配置する位置は、図示例の位置に限定されず、
マガシン20、カセット24、24a、手差し給紙部26のいずれよりも下流側、かつ画像記録部14のレジストローラ対70よりも上流側で、垂直搬送経路の搬送手段によって搬送される記録シートAの両面の面種を検出でき、かつ判別できれば、どのような位置に設けても良い。
また、図5に示すプリンタ210では、図1に示すプリンタ10と同様に、カセット24が、手差し給紙部26の上流側、かつ、マガジン20の装填部の下流側に配置されたカセット装填部に装填されている。プリンタ210では、カセット24に加え、さらに、カセット24aが、カセット24の装填部より下流側、かつ、表裏判別手段28の配置位置より上流側に配置されたカセット装填部に装填されている。
カセット24および24aには、それぞれ、表裏判別手段28bおよび28cがそれぞれカセット24および24a内の最も上にある記録シートAの上側の面の面種を検出し、かつ、判別できるように、カセット24および24a内の記録シートAの上側から対面するように配置されている。カセット24および24a内の記録シートAは、供給部12から画像記録部14への搬送経路において、記録シートAの上側の面が図中右側となるように引き出されるので、表裏判別手段28は、搬送経路を搬送される記録シートAの表面側の面種を、表裏判別手段28bおよび28cは、搬送経路を搬送される記録シートAの裏面側の面種、すなわち透明樹脂層か否か(その有無)を検出し、判別する。
こうして、プリンタ210では、表裏判別手段28および28bを組み合わせることにより、カセット24から供給される記録シートAの両面の面種(透明樹脂層の有無)を、表裏判別手段28および28cを組み合わせることにより、カセット24aから供給される記録シートAの表裏両面の面種を、検出し、判別することができる。
なお、上述した表裏判別手段28aを配置する場合には、表裏判別手段28bおよび28cを配置しなくても、カセット24および24aから供給され、搬送径路を搬送される記録シートAの非転写面の面種を検出し、かつ判別できる。したがって、記録シートAの非転写面の面種の判別のためには、表裏判別手段28bおよび28cは必ずしも配置しなくても良いが、カセット24および24aから収納されている記録シートAの種類の情報が得られている場合には、記録シートAがカセット24および24aに収納されている状態で、その非転写面の面種を判別することにより、その転写面の面種をも判別することができるので、表裏判別手段28bおよび28cを配置する方が好ましい。
したがって、表裏判別手段28bおよび28cを配置する場合には、プリンタ210において、作成しようとするプリントPに適した記録シートAであるかどうかを判別することができるので、作成しようとするプリントPに不適な記録シートAをカセット24、24aから供給することがなく、適した記録シートAを収納するカセットのみから記録シートAを供給することができる。また、カセット24、24aから供給された後に、記録シートAが、表裏判別手段28aで、作成しようとするプリントPに不適な記録シートであると判別されることがなく、その結果、不適な記録シートAを、画像記録部14を通過させ、普通紙用排出トレイ160から排出させる必要がない。
なお、仮に、適した記録シートAを収納するカセットがない場合には、マガジン20から供給するようにしても良いし、その旨の警報を出すようにしても良いし、手差し給紙部26から供給するように通知や警報を出すようにしても良い。
また、プリンタ210では、手差し給紙部26の図中下側に表裏判別手段28dが配置されている。表裏判別手段28dは、手差し給紙部26に手差し給紙された記録シートAの図中下側の面の面種を検出し、判別できるように、手差し給紙部26の下側に取り付けられている。手差し給紙部26に手差し給紙された記録シートAは、手差し給紙部26から画像記録部14への搬送経路において、記録シートAの下側の面が図中右側となるように引き出されるので、表裏判別手段28は、搬送経路を搬送される記録シートAの表面側の面種を、表裏判別手段28dは、搬送経路を搬送される記録シートAの裏面側の面種、すなわち透明樹脂層か否か(その有無)を検出し、判別する。
こうして、プリンタ210では、表裏判別手段28および28dを組み合わせることにより、手差し給紙部26から供給される記録シートAの両面の面種(透明樹脂層の有無)を検出し、判別することができる。
なお、上述した表裏判別手段28aを配置する場合には、表裏判別手段28dを配置しなくても、手差し給紙部26から供給され、搬送径路を搬送される記録シートAの非転写面の面種を検出し、判別できるが、表裏判別手段28dを配置し、手差し給紙部26に給紙された記録シートAの非転写面の面種を予め検出し、判別しておくことにより、作成しようとするプリントPに不適な記録シートAの給紙を減らすことができ、不適な記録シートAを無駄に普通紙用排出トレイ160から排出させる必要がないので、表裏判別手段28dを配置しておくのが好ましい。
なお、仮に、表裏判別手段28dによって、手差し給紙部26に給紙された記録シートAが不適な記録シートであると判別された場合には、その旨の警報を出すようにしても良いし、マガジン20やカセット24および24aから供給するようにしても良い。
また、上述した表裏判定手段28および28aは、それぞれ、供給部12から画像記録部14に搬送中の記録シートAの表裏両面の面種を検出し、判別するものであるが、本発明はこれに限定されず、これらの表裏判別手段28および28aの代わりに、あるいはこれらに加えて、さらに、停止している記録シートAの表裏両面の面種を検出するための表裏判別手段28eおよび28fを、それぞれレジストローラ対70の直上流側に図中搬送経路の左右に配置しても良い。
表裏判別手段28eおよび28fは、それぞれ、表裏判別手段28および28aと全く同様な機能を有するもので、それぞれ、記録シートAの転写面および非転写面の両面の面種を検出し、かつ判別するものであるが、記録シートAが停止している状態で、その表裏両面の面種を検出し、かつ判別するものであるので、搬送中の記録シートAの表裏両面の面種を判別する表裏判定手段28および28aよりも、高い精度で検出し、かつ高い判別精度で判別することができる。したがって、表裏判別手段28eおよび28fを配置する場合には、表裏判別手段28、28a、28b、28cおよび28dを配置しなくても良い。
また、表裏判別手段28eおよび28fをそれぞれレジストローラ対70の極近傍に配置する場合には、第1反転部150によって表裏反転された記録シートAの表裏両面の面種を判別することもできる。
上述したプリンタ210、220および30では、表裏判別手段28に加え、28a、28b、28c、28d、28eおよび28fが配置されているが、本発明においては、これらの表裏判別手段の全てが配置されていても良いが、これらの表裏判別手段の一部が配置されていても良い。例えば、表裏判別手段28および28eは、いずれか一方のみまたは両方が配置されるようにしても良いし、表裏判別手段28aおよび28fは、いずれか一方のみまたは両方が配置されるようにしても良いし、表裏判別手段28aおよび/または28fの代わりに、28b、28cおよび28dが配置されるようにしても良い。
また、上述したプリンタ210、220および30においては、2個のカセット24および24aおよび2個のマガジン20が各装填部に装填されているが、本発明はこれに限定されず、3箇所以上のカセット装填部を備え、3個以上のカセットを備えていても良いし、3箇所以上のマガジン装填部を備え、3個以上のマガジンを備えていても良い。こうすることにより、様々な種類の記録シートを装填できるし、また、同一の記録シートの場合にも、その表裏を反転させた2種の記録シートを、それぞれ、カセットに収納することができる。
3個以上のカセットを備えている場合にも、個々のカセットには、表裏判別手段28bおよび28cと同様な表裏判別手段を備えているのが好ましい。
また、手差し給紙部26も、複数箇所備えていても良く、この場合にも、個々の手差し給紙部26には、表裏判別手段28dと同様な表裏判別手段を備えているのが好ましい。
これにより、作成しようとするプリントPに適切な記録シートAを、多数のカセットや多数のマガジンから容易または確実に選択することができ、多数の手差し給紙部から確実に供給することができる。このため、プリントPに適切な記録シートAが選択できず、プリント作業を中止して、カセット24や24aの入れ替え作業、カセット24、24a内での記録シートAの入れ替え作業や、マガジン20の入れ替え作業を減らすことができ、または、不要とすることができ、効率の良いプリント作成を行うことができる。また、誤って、プリントPに不適な記録シートAを選択する可能性を減らし、もしくは無くすことができる。
以上から、図5、図6および図7にそれぞれ示すプリンタ210、220および230において、供給部12から供給される記録シートAの場合には、表裏判別手段28と28aとの組み合わせまたは表裏判別手段28eと28fとの組み合わせにより、また、カセット24または24aから供給される記録シートAの場合には、表裏判別手段28と28bまたは28cとの組み合わせにより、また、手差し給紙部26から供給される記録シートAの場合には、表裏判別手段28と28dとの組み合わせにより、透明樹脂層などの画像記録層が記録シートの片面のみに形成されているか、両面に形成されているか、もしくは両面に形成されていないかを判別することができるので、片面のみに画像記録層が形成されている記録シートと、両面に画像記録層が形成されている記録シートと、あるいはさらに、両面とも画像記録層が形成されていない記録シートとが混在していても、確実に、画像記録層を判別でき、すなわち記録シートの表裏判別をすることができる。
また、表裏判別手段28eと28fは、レジストローラ対70の下流近傍に設けられているので、レジストローラ対70への記録シートAの先端突き当てにより、記録シートAが一旦停止するタイミングで、光沢度などの記録シートAの測定される面の状態を測定できるので、処理能力を落とさず、少ない数の表裏判別手段で、確実に精度良く、画像記録層を判別でき、すなわち記録シートの表裏判別をすることができる。
以上、本発明のプリンタおよび画像形成方法について詳細に説明したが、本発明は上述した実施形態には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行っても良いのは、もちろんである。
例えば、以上の例では、記録シートの表裏反転方法として、いわゆるスイッチバックを用いているが、本発明は、これには限定されず、例えば、搬送ローラ対を、その記録シート搬送方向を回転軸として回転することで記録シートAを表裏反転する方法等、公知のシート状物の表裏反転方法が、各種、利用可能である。
本発明に係るプリンタの一実施形態の概念図である。 (a)および(b)は、それぞれ、図1に示すプリンタにおいて作成された、幅方向に2画像および1画像を記録した記録シートの切断線を説明するための概念図である。 本発明のプリンタの別の実施形態の概念図である。 本発明のプリンタの別の実施形態の概念図である。 本発明のプリンタの別の実施形態の概念図である。 本発明のプリンタの別の実施形態の概念図である。 本発明のプリンタの別の実施形態の概念図である。
符号の説明
10、180、190、210、220、230 プリンタ
12 (記録シート)供給部
14 画像記録部
15 位置調整部
16 表面処理部
18 切断/配列部
20 マガジン
20a 記録シートロール
22 引出しローラ対
24、24a カセット
26 手差し給紙部
27 カッタ
28、28a、28b、28c、28d、28e、28f 表裏判別手段
30 露光部
32 トナー像形成部
34 転写部
36 一次定着ローラ対
40 制御部
42 露光制御部
44 露光ユニット
46 (電子写真)感光体ドラム
48 帯電手段
50 クリーニング手段
52 トナー供給手段
60 転写ベルト
62、86、140 ローラ
64 押圧ローラ
66 転写ローラ
68 ベルトコンベア
70、115 レジストローラ対
72、162、200 第1切替手段
74、164、202 分岐搬送路
76、168、196 反転搬送路
78、166、194 戻り搬送路
80、170、204 第2切替手段
85 加熱ローラ
88 表面処理ベルト
90 冷却部
92 ニップローラ
102 切断部
104 配列部
106 排出部
110 第1スリッタ
112 第2スリッタ
114 ギロチンカッタ
120、120a、120b 搬入ローラ対
126 搬出ローラ対
122、124、132 搬送ローラ対
130 単列化ローラ対
134 第1搬送路
136 第2搬送路
138 印字手段
150 第1反転部
152、192 第2反転部
154 表面処理手段
160 普通紙用排出トレイ
172、198 第3切替手段

Claims (5)

  1. 所定の記録位置において記録媒体に画像を記録する画像記録手段と、
    前記記録媒体に表面処理を行う表面処理手段と、
    前記画像記録手段によって前記画像が記録された後の前記記録媒体を表裏反転して、前記画像記録手段の上流に供給する第1反転手段と、
    前記表面処理手段によって前記表面処理を行った前記記録媒体を表裏反転して、前記表面処理手段の上流に供給する第2反転手段と、を有することを特徴とするプリンタ。
  2. 前記記録媒体の1面に画像を記録し、この1面に前記表面処理を行うモードと、
    前記記録媒体の両面に画像を記録し、この両面のうち1面に前記表面処理を行うモードと、
    前記記録媒体の両面に画像を記録し、この両面に前記表面処理を行うモードとを有し、いずれかのモードが選択可能である請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記画像記録手段が、電子写真方式によって前記記録媒体に画像を記録するものである請求項1または2に記載のプリンタ。
  4. 画像記録手段で記録媒体の第1面に画像を記録し、
    その後、前記記録媒体を表裏反転するとともに、前記画像記録手段の上流に搬送し、
    前記画像記録手段で画像記録を前記記録媒体の第2面に行うことにより、前記記録媒体の第2面に画像を記録し、
    さらに、前記記録媒体の第2面に表面処理手段で表面処理を行った後、
    前記記録媒体を表裏反転するとともに、前記表面処理手段の上流に搬送し、
    前記表面処理手段で、前記記録媒体の第1面に前記表面処理を行うことを特徴とする画像形成方法。
  5. 画像記録手段で記録媒体の第1面に画像を記録し、
    その後、前記記録媒体を表裏反転するとともに、前記画像記録手段の上流に搬送して、
    前記画像記録手段で前記記録媒体の第2面に画像記録を行うことにより、前記記録媒体の第2面に画像を記録し、
    さらに、前記記録媒体を表面処理手段の上流で表裏反転して、
    前記表面処理手段で、前記記録媒体の第1面に表面処理を行った後、
    再度、前記記録媒体を表裏反転するとともに、前記表面処理手段の上流に搬送し、
    前記表面処理手段で、前記記録媒体の第2面に前記表面処理を行うことを特徴とする画像形成方法。
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