JP2004019190A - 扉の閉鎖機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】扉枠2に回動自在に支持されたフック部材6と、扉3に回動可能に設けられた係合部材7とから成るラッチ機構4は、扉3の通常閉鎖により係合部材7に備えた係合部7aがフック部材6と係合するようにしてあり、扉3に設けた押し引きハンドル5を操作することにより前記ラッチ機構4を解除し、また、その押し引きハンドル5の操作により前記ラッチ機構4を介して扉3を扉枠2に押付状態とするようにした。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉枠と、その扉枠に開閉自在に蝶着された扉との間に介在されたラッチ機構を、扉に設けた操作手段を操作することにより解除し、また、その操作手段の操作により前記ラッチ機構を介して扉を扉枠に押付状態とする扉の閉鎖機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記した扉の閉鎖機構として、特開2001−132304号公報のクレモンロック装置が知られている。そのクレモンロック装置は、扉に設置したラッチボルトと固定枠体(扉枠)に設置した受金とから成るラッチ機構を介して、扉を閉鎖位置に錠止(扉の通常閉鎖)することができる。そして、扉が閉鎖位置に錠止された状態において、扉に設けたハンドル(ドアノブ)を解錠方向に回転すると、扉を開放状態とすることができる。また、扉が閉鎖位置に錠止された状態において、前記ハンドルを施錠方向(解錠方向とは逆方向)に回転すると、扉を固定枠体(扉枠)に押付状態とすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のクレモンロック装置では、通常閉鎖の扉を開放する場合や、通常閉鎖の扉を扉枠に押付状態とする場合には、扉に設けたハンドルを握って解錠(施錠)方向に回転しなければならない。そのために、ハンドルを回転させることが困難な者(例えば手の不自由な者や握力が低下した老人等)においては、通常閉鎖の扉を開放したり、通常閉鎖の扉を扉枠に押付状態とすることが容易ではない。また、健常者であっても、両手が使えない場合には、ハンドルを握って回転させることが出来ない。そこで、本発明の課題は、ハンドルを回転させることなく、通常閉鎖の扉を開放状態とし、また、通常閉鎖の扉を扉枠に押付状態とすることができる扉の閉鎖機構を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題解決のため、本願では、扉枠と、その扉枠に開閉自在に蝶着された扉との間に介在されたラッチ機構を、扉に設けた操作手段を操作することにより解除し、また、その操作手段の操作により前記ラッチ機構を介して扉を扉枠に押付状態とする扉の閉鎖機構において、上記操作手段を、扉に設けた押し引きハンドルとした。その押し引きハンドルは、扉に所定角度揺動するように取り付けてある。そして、扉枠にフック部材を回動自在に支持し、そのフック部材の先端が扉側に突出するようにフック部材を付勢し、扉には上記フック部材と係脱する係合部を備えた係合部材を回動可能に設けてラッチ機構を構成し、扉の通常閉鎖により係合部材の係合部がフック部材と係合するようにした。
【0005】
前記フック部材の回動軸線と係合部材の回動軸線とが平行であり、扉にはフック部材を押し出す押し出し部材を備え、押し引きハンドルの操作により上記押し出し部材がフック部材と係合部材との係合を解除して扉を開放可能とし、また、押し引きハンドルの操作で、扉を扉枠に押し付けるように係合部材をフック部材に対して回転移動させるように押し引きハンドルと係合部材とを連繋した。
【0006】
具体的に、扉にフック部材の回動軸線と平行に支持軸を設け、その支持軸に係合部材と押し引きハンドルを取り付けるカム体を揺動自在に支持して、押し引きハンドルを前記支持軸を揺動中心として中立位置とその両側で所定角度揺動した2つの揺動端位置とに揺動するようにし、扉の通常閉鎖時に係止部材とフック部材とが係合している状態において、中立位置にある前記押し引きハンドルを前記一方の揺動端位置としたときには、カム体に設けた動作カムと係合部材とが係合せず押し出し部材がフック部材を押し出し、他方の揺動端位置としたときには、カム体に設けた動作カムと係合部材とが係合して扉を扉枠に押し付けるように係合部材をフック部材に対して回転移動させるように構成した。
【0007】
更に、フック部材の回動軸線と係合部材の回動軸線とが直角を成して配置され、その係合部材のフック側面には、フック部材と係脱する係合部と、押し引きハンドルの操作で係合部材が回転した時にフック部材を押し出してフック部材と係合部材との係合を解除する解除部分と、フック部材と係合部との係合状態において押し引きハンドルの操作で係合部材が前記と逆に回転した時に、フック部材を介して扉を扉枠に押し付ける押し付け面とを備えた。前記押し引きハンドルを中立位置とその両側で所定角度揺動した2つの揺動端位置とに揺動するように扉に取り付け、その揺動により係合部材が回転して解除部分がフック部材を押し出す押し出し角度位置と押し付け面がフック部材を介して扉を扉枠に押し付ける押し付け角度位置とに揺動するように連繋した。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜5に示す扉の閉鎖装置1は、扉枠2と、その扉枠2に開閉自在に蝶着された扉3との間に介在されたラッチ機構4を、扉3に設けた押し引きハンドル5を操作することにより解除し、また、その押し引きハンドル5の操作により前記ラッチ機構4を介して扉3を扉枠2に押付状態とするものである。前記ラッチ機構4は、扉3の戸先部分の上下方向中間に設けてあり、扉枠2(竪枠2a)に回動自在に支持されたフック部材6と、扉3に回動可能に設けられた係合部材7とから成り、扉3の通常閉鎖(図1の状態)により係合部材7に備えた係合部7aがフック部材6と係合するようになっている。
【0009】
竪枠2aに回動自在に支持されたフック部材6の先端6aが扉3側に突出し、かつ、扉3の開扉方向にフック部材6はバネ部材8によって付勢されている。扉3に取り付けられたケース下板9aには、前記フック部材6の回動軸線と平行に支持軸10が設けられている。その支持軸10には、フック部材6と係脱する係合部7aを備えた係合部材7とカム体11が夫々別々に揺動自在に支持されている。カム体11に押し引きハンドル5を一体に取り付けたことから、押し引きハンドル5は、支持軸10を揺動中心として中立位置Aとその両側で所定角度揺動した2つの揺動端位置B,Cとに揺動する。
【0010】
前記カム体11の下部には、2つの突起部12a,12bから成る動作カム12が設けられている。突起部12a,12b間に、係合部材7の後部が所定の隙間を持って配置されている。第1突起部12aは、押し引きハンドル5が中立位置Aにある状態(図6)において、通常の係止位置P1にある係合部材側面7bに当接するように形成されている。第2突起部12bは、押し引きハンドル5が一方の揺動端位置(解錠位置)Bにある状態(図7)において、通常の係止位置P1にある係合部材側面7cに当接するように形成されている。
【0011】
押し引きハンドル5を中立位置Aから一方の揺動端位置Bに揺動させた場合では、第1、第2突起部12a,12bにより、通常の係止位置P1にある係合部材7は回動しない。そして、一方の揺動端位置Bから中立位置Aに揺動させた場合でも、第1、第2突起部12a,12bにより、通常の係止位置P1にある係合部材7は回動しない。次に、押し引きハンドル5を中立位置Aから他方の揺動端位置(扉押付位置)Cに揺動させた場合では、第1突起部12aにより、通常の係止位置P1にある係合部材側面7bが押されて、係合部材7は押付位置P2へと回動する(図8)。また、押付位置P2にある係合部材7に対して押し引きハンドル5を他方の揺動端位置Cから中立位置Aに揺動させた場合では、第1、第2突起部12a,12bにより、押付位置P2にある係合部材7は回動しないが、一方の揺動端位置Bまで揺動させた場合では、第2突起部12bにより、係合部材7は回動して通常の係止位置P1に戻る(図7)。
【0012】
ケース後板9bには、複数のプランジャ13a,13bが取り付けてある。そして、支持軸10に支持された係合部材7の後面とカム体11の後面に、前記プランジャ13a,13bが嵌まり込む溝7d,11aが形成されている。一方のプランジャ13aは、押し引きハンドル5が他方の揺動端位置Cに揺動されて、押付位置P2に回動した係合部材7の溝7dに嵌まり込むように配置されている(図8)。もう一方13bは、押し引きハンドル5が中立位置Aにある状態のカム体11の溝11aに嵌まり込むように配置されている(図3)。また、一方のプランジャ13aの押付力は、押付位置P2に回動した係合部材7をその位置に弾性的に保持するように設定されている。もう一方のプランジャ13bの押付力は、押し引きハンドル5を用いて扉3の開閉を行う時に、中立位置Aにある押し引きハンドル5が揺動しないように弾性的に保持するように設定されている。
【0013】
前記ケース上板9cには、支持軸10と平行に第1軸部材14が設けられている。その第1軸部材14には、三角形状の作動カム15が揺動自在に支持されている。作動カム15には第1長孔15aと支持孔15bが形成されており、第1長孔15aには、カム体11の上部に設けた突起部11bが係合している。ケース上板9cとケース中間板9dとの間には、先端にローラ部材16aを備えた押し出し部材16が配置されており、その押し出し部材16の後端部には第2軸部材17が嵌め込まれている。第2軸部材17の一方の端部は、ケース上板9cに設けた第1長孔18に係合し、もう一方の端部は、作動カム15の支持孔15bを貫通してケース中間板9dに設けた第2長孔19に係合している。また、前記ローラ部材16aを保持している第3軸部材20の一方の端部は、ケース上板9cに設けた第3長孔21に係合し、もう一方の端部は、ケース中間板9dに設けた第4長孔22に係合している。
【0014】
このことから、図7に示すように、押し引きハンドル5を中立位置Aから一方の揺動端位置Bに揺動すると、カム体11の突起部11bを介して作動カム15が揺動し、作動カム15の揺動により第2軸部材17が第1,2長孔18,19に沿って扉3の戸先方向に向けて移動する。これにより、押し出し部材16は第3,4長孔21,22に沿って扉3の戸先方向に移動する。次に、図8に示すように、押し引きハンドル5を中立位置Aから他方の揺動端位置Cに揺動すると、カム体11の突起部11bを介して作動カム15が揺動し、作動カム15の揺動により第2軸部材17が第1,2長孔18,19に沿って扉3の吊元方向に向けて移動する。そして、押し出し部材16は第3,4長孔21,22に沿って扉3の吊元方向に移動する。尚、本実施形態では、押し出し部材16の扉3の戸先方向への移動量を、ローラ部材16a側面が扉3の端面3aと略同一位置となるように設定してある。
【0015】
上記のように構成されたラッチ機構4を備えた扉3の閉鎖装置1の動作について説明する。扉3が扉枠2から開放されている時には、竪枠2aのフック部材6はバネ部材8によって先端6aが扉3側に突出している。扉3に設けた押し引きハンドル5は、プランジャ13bによって中立位置Aに保持されている。また、係合部材7は、通常の係止位置P1にある。この状態において、扉3を閉鎖回転させる。図9に示すように、扉3が閉鎖位置に近づくと、扉3の端面3a及び押し出し部材16のローラ部材16aによって、フック部材6が竪枠2a内側に押し付けられる。その後、図3に示すように、扉3が閉鎖位置に移動すると、押し付けられていたフック部材6がバネ部材8によって扉3側に突出し、フック部材6の先端6aが係合部材7の係合部7aに係合することで、扉3の通常閉鎖が行われる。また、従来のラッチボルトが受金に摺動しながら係合する時に発生する音に比べて、係合部材7がフック部材6を押し付けながら係合する時に発生する音が小さいものとなる。
【0016】
先ず、扉3の通常閉鎖状態から扉3を開放させる場合について説明する。図10に示すように、中立位置Aにある押し引きハンドル5を一方の揺動端位置Bに揺動することで、カム体11を回動させる。カム体11の回動により、作動カム15を介して押し出し部材16が扉3の戸先方向に移動する。すると、押し出し部材16に備えたローラ部材16aによって、フック部材6が竪枠2a内側に押し付けられ、フック部材6と係合部材7との係合が解除される。また、カム体11が回動しても動作カム12と係合部材7とが係合せず、通常の係止位置P1にある係合部材7は回動しない。その後、一方の揺動端位置Bにある押し引きハンドル5を、扉3の開扉方向に引く(押す)ことで、扉3を開放させることができる。尚、フック部材6と係合部材7との係合を解除した後、押し引きハンドル5を中立位置Aに戻し、その状態で扉3を引く(押す)ことを行ってもよい。
【0017】
次に、扉3の通常閉鎖状態から扉3を扉枠2に押し付ける場合について説明する。図11に示すように、中立位置Aにある押し引きハンドル5を他方の揺動端位置Cに揺動することで、カム体11を回動させる。カム体11の回動により、作動カム15を介して押し出し部材16が扉3の吊元方向に移動する。そして、カム体11の回動により、動作カム12と係合部材7とが係合して、扉3を扉枠2に設けたパッキン部材23に押し付けるように、係合部材7をフック部材6に対して回転移動させる。係合部材7はプランジャ13aによってその位置P2に保持されるので、扉3を扉枠2に押付状態とすることができる。従って、ハンドルを回転させることが困難な者であっても、押し引きハンドル5を揺動(押し引き)することで、通常閉鎖の扉3を開放させることや、通常閉鎖の扉3を扉枠2に押付状態とすることが可能となる。
【0018】
次に、別の実施形態について説明する。図12に示す扉3の閉鎖装置1は、上記と同様に、ラッチ機構30を、扉3に設けた押し引きハンドル5を操作することにより解除し、また、その押し引きハンドル5の操作により前記ラッチ機構30を介して扉3を扉枠2に押付状態とするものである。ラッチ機構30は、扉3の戸先部分の上部に設けてあり、扉枠2(上枠2b)に回動自在に支持されたフック部材31と、扉3の戸先上部に回動可能に設けられた係合部材32とから成り、扉3の通常閉鎖により係合部材32がフック部材31と係合するようになっている。
【0019】
上枠2bに回動自在に支持されたフック部材31の先端31aが扉3側(下側)に突出し、かつ、扉3の開扉方向にバネ部材33によって付勢されている。扉3の戸先部分の上下方向中間に取り付けられたケース34の下板34aには、前記フック部材31の回動軸線と直角に支持軸35が設けられている。その支持軸35に押し引きハンドル5を取り付けるカム体36が揺動自在に支持されている。その揺動自在のカム体36を介して押し引きハンドル5は、支持軸35を揺動中心として中立位置Aとその両側で所定角度揺動した2つの揺動端位置B,Cとに揺動する。カム体36の上面には位置決め部材37が設置してある。その位置決め部材37には複数の切欠溝37a,37bが形成してある。そして、ケース34にはプランジャ38が取り付けてあり、前記一方の溝37aに嵌まり込むと、カム体36を介して押し引きハンドル5が中立位置Aに弾性的に保持される{図15(a)}。もう一方の溝37bに嵌まり込むと、カム体36を介して押し引きハンドル5が他方の揺動端位置Cに弾性的に保持される{図15(c)}。
【0020】
ケース34には軸部材39が回動自在に配置されており、軸部材39の下端部には溝39aが形成されている。その溝39aに係合する動作カム40がカム体36の上部に設けられている。押し引きハンドル5を中立位置Aから一方の揺動端位置Bに揺動させた場合では、動作カム40によって軸部材28は回転する{図15(b)}。次に、押し引きハンドル5を中立位置Aから他方の揺動端位置Cに揺動させた場合では、動作カム40によって軸部材39は前記と逆方向に回転する{図15(c)}。この軸部材39の先端には係合部材32が取り付けてある。このことにより、押し引きハンドル5の操作により、係合部材32をフック部材31の回動軸線と直交する軸線回りに回動させることができる。
【0021】
図17に示すように、係合部材32のフック側面には、フック部材31と係脱する係合部32aと、押し引きハンドル5の操作で係合部材32が回転した時にフック部材31を押し出してフック部材31と係合部材32との係合を解除する解除部分32bと、フック部材31と係合部32aとの係合状態において押し引きハンドル5の操作で係合部材32が前記と逆に回転した時に、フック部材31を介して扉3を上枠2bに押し付ける押し付け面32cとを備えている。前記係合部材32と軸部材39との取り付け位置関係は、押し引きハンドル5が一方の揺動端位置Bに揺動する場合には、係合部材32が回転して解除部分32bがフック部材31を押し出す押し出し角度位置Dに揺動するようにしてあり、押し引きハンドル5が他方の揺動端位置Cに揺動する場合には、係合部材32が回転して押し付け面32cがフック部材31を介して扉3を上枠2bに押し付ける押し付け角度位置Eに揺動するようにしてある。
【0022】
前記ラッチ機構30を備えた扉3の閉鎖装置1の動作について説明する。扉3が扉枠2から開放されている時には、上枠2bのフック部材31はバネ部材33によって先端31aが扉3側に突出している。扉3に設けた押し引きハンドル5は、プランジャ38によって中立位置Aに保持されている。この状態において、扉3を閉鎖回転させる。図18に示すように、扉3が閉鎖位置に近づくと、扉3の端面3b及び係合部材32によって、フック部材31が上枠2b内側に押し上げられる。その後、図16に示すように、扉3が閉鎖位置に移動すると、押し上げられていたフック部材31がバネ部材33によって扉3側(下側)に突出し、フック部材31の先端31aが係合部材32の係合部32aに係合することで、扉3の通常閉鎖が行われる。
【0023】
先ず、扉3の通常閉鎖状態から扉3を開放させる場合について説明する。図19に示すように、中立位置Aにある押し引きハンドル5を一方の揺動端位置Bに揺動することで、カム体36を回動させる。カム体36の回動により、軸部材39を介して係合部材32を押し出し角度位置Dに回転させる。すると、係合部材32の解除部分32bによってフック部材31が上枠2bに向けて押し上げられ、フック部材31と係合部材32との係合が解除される。その後、一方の揺動端位置Bにある押し引きハンドル5を、扉3の開扉方向に引く(押す)ことで、扉3を開放させることができる。
【0024】
次に、扉3の通常閉鎖状態から扉3を扉枠2に押し付ける場合について説明する。図21に示すように、中立位置Aにある押し引きハンドル5を他方の揺動端位置Cに揺動することで、カム体36を回動させる。カム体36の回動により、軸部材39を介して係合部材32を押し付け角度位置Eに回転させる。すると、係合部材32が、扉3を扉枠2に設けたパッキン部材23を押し付けるようにフック部材31に対して移動する。係合部材32はプランジャ38によってその位置Eに保持されるので、扉3を扉枠2に押付状態とすることができる。従って、ハンドルを回転させることが困難な者であっても、押し引きハンドル5を揺動(押し引き)することで、通常閉鎖の扉3を開放させることや、通常閉鎖の扉3を扉枠2に押付状態とすることが可能となる。尚、ラッチ機構30を扉3の戸先部分の上部に設けた扉3の閉鎖装置1について説明したが、ラッチ機構30を扉3の戸先部分の下部に設けてもよい。また、ラッチ機構30を扉3の戸先部分の上下部に夫々設けることで、1個所で扉3を扉枠2に押し付けることより押付力が増すことになる。更に、上述した実施形態のラッチ機構4を組み込むことで、扉3を扉枠2に押し付ける押付力がより増すことになる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本願では、扉に設けた押し引きハンドルの操作により、扉のラッチの開放と、ラッチを介して扉を扉枠に押し付ける動作を行うことができ、従来のように、ドアノブを握ってこれらの動作を行うものと比較して、握力の劣る老人等にとって、非常に操作しやすいという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の閉鎖装置を備えた扉枠に開閉自在に蝶着された扉である。
【図2】図1のP部の詳細図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】押し引きハンドル(カム体)と係合部材及び押し出し部材との関係を示す図である。
【図7】押し引きハンドル(カム体)と係合部材及び押し出し部材との関係を示す図である。
【図8】押し引きハンドル(カム体)と係合部材及び押し出し部材との関係を示す図である。
【図9】扉を閉鎖回転させた状態を示す図である。
【図10】通常閉鎖状態から扉を開放させる状態を示す図である。
【図11】通常閉鎖状態から扉を扉枠に押し付ける状態を示す図である。
【図12】別の実施形態を示す図である。
【図13】図12のQ部の詳細図である。
【図14】図13のXIV―XIV線断面図である。
【図15】押し引きハンドル(カム体)と軸部材との関係を示す図である。
【図16】図12のXVI−XVI線断面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線断面図である。
【図18】扉を閉鎖回転させた状態を示す図である。
【図19】通常閉鎖状態から扉を開放させる状態を示す図である。
【図20】図19のXX−XX線断面図である。
【図21】通常閉鎖状態から扉を扉枠に押し付ける状態を示す図である。
【図22】図21のXXII−XXII線断面図である。
【符号の説明】
1 閉鎖装置
2 扉枠
3 扉
4,30 ラッチ機構
5 押し引きハンドル
6,31 フック部材
6a,31a 先端
7,32 係合部材
7a,32a 係合部
10 支持軸
11 カム体
12 動作カム
16 押し出し部材
32b 解除部分
32c 押し付け面
A 中立位置
B 一方の揺動端位置
C 他方の揺動端位置
D 押し出し角度位置
E 押し付け角度位置
Claims (7)
- 扉枠と、その扉枠に開閉自在に蝶着された扉との間に介在されたラッチ機構を、扉に設けた操作手段を操作することにより解除し、また、その操作手段の操作により前記ラッチ機構を介して扉を扉枠に押付状態とする扉の閉鎖機構において、上記操作手段を、扉に設けた押し引きハンドルとしたことを特徴とする扉の閉鎖機構。
- 押し引きハンドルは、扉に所定角度揺動するように取り付けてあることを特徴とする請求項1記載の扉の閉鎖機構。
- 扉枠にフック部材を回動自在に支持し、そのフック部材の先端が扉側に突出するようにフック部材を付勢し、扉には上記フック部材と係脱する係合部を備えた係合部材を回動可能に設けてラッチ機構を構成し、扉の通常閉鎖により係合部材の係合部がフック部材と係合するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の扉の閉鎖装置。
- フック部材の回動軸線と係合部材の回動軸線とが平行であり、扉にはフック部材を押し出す押し出し部材を備え、押し引きハンドルの操作により上記押し出し部材がフック部材と係合部材との係合を解除して扉を開放可能とし、また、押し引きハンドルの操作で、扉を扉枠に押し付けるように係合部材をフック部材に対して回転移動させるように押し引きハンドルと係合部材とを連繋したことを特徴とする請求項3記載の扉の閉鎖装置。
- 扉にフック部材の回動軸線と平行に支持軸を設け、その支持軸に係合部材と押し引きハンドルを取り付けるカム体を揺動自在に支持して、押し引きハンドルを前記支持軸を揺動中心として中立位置とその両側で所定角度揺動した2つの揺動端位置とに揺動するようにし、扉の通常閉鎖時に係止部材とフック部材とが係合している状態において、中立位置にある前記押し引きハンドルを前記一方の揺動端位置としたときには、カム体に設けた動作カムと係合部材とが係合せず押し出し部材がフック部材を押し出し、他方の揺動端位置としたときには、カム体に設けた動作カムと係合部材とが係合して扉を扉枠に押し付けるように係合部材をフック部材に対して回転移動させるように構成したことを特徴とする請求項4記載の扉の閉鎖装置。
- フック部材の回動軸線と係合部材の回動軸線とが直角を成して配置され、その係合部材のフック側面には、フック部材と係脱する係合部と、押し引きハンドルの操作で係合部材が回転した時にフック部材を押し出してフック部材と係合部材との係合を解除する解除部分と、フック部材と係合部との係合状態において押し引きハンドルの操作で係合部材が前記と逆に回転した時に、フック部材を介して扉を扉枠に押し付ける押し付け面とを備えたことを特徴とする請求項3記載の扉の閉鎖装置。
- 押し引きハンドルを中立位置とその両側で所定角度揺動した2つの揺動端位置とに揺動するように扉に取り付け、その揺動により係合部材が回転して解除部分がフック部材を押し出す押し出し角度位置と押し付け面がフック部材を介して扉を扉枠に押し付ける押し付け角度位置とに揺動するように連繋してあることを特徴とする請求項6記載の扉の閉鎖装置。
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