JP4161306B2 - 扉の閉鎖装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉枠に先端が扉側に突出するように付勢されたフック部材を回動自在に設け、扉の先端部にフック部材と係脱可能な係合部材を設けてラッチ機構を構成し、扉を閉じると係合部材がフック部材に係合し、扉に設けた操作ハンドルの操作により係合部材とフック部材の係合を解除する扉の閉鎖機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
扉の閉鎖機構として、特許文献1のものが知られている。これは、扉枠にラッチ付きストライクを設けてあり、そのラッチ付きストライクのラッチ(フック部材)が扉枠から突出するようになっている。扉には、前記ラッチと係脱可能なラッチ係入孔が設けられた錠装置(係合部材)が取り付けられている。その錠装置とラッチとで構成されたラッチ機構により、扉を閉扉状態に錠止(扉の通常閉鎖)することができる。扉の閉扉状態において、扉のハンドル(ドアノブ)を回動操作すると、ラッチがラッチ係入孔から押し出されて、扉を開扉可能になる。また、特許文献2には、扉に設置したラッチボルトと固定枠体(扉枠)に設置した受金とから成るラッチ機構を介して、扉を閉鎖位置に錠止することができる。そして、扉が閉鎖位置に錠止された状態において、扉に設けたハンドルを解錠方向に回転すると、扉を開放状態とすることができる。また、扉が閉鎖位置に錠止された状態において、前記ハンドルを施錠方向(解錠方向とは逆方向)に回転すると、扉を固定枠体(扉枠)に押付状態とすることができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−18661号公報
【特許文献2】
特開2001−132304号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1では、閉扉状態から開扉状態とする場合には、扉のハンドルを握って回動回転しなければならない。また、特許文献2でも、通常閉鎖の扉を開放する場合や、通常閉鎖の扉を扉枠に押付状態とする場合には、扉に設けたハンドルを握って解錠(施錠)方向に回転しなければならない。そのために、ハンドルを回転させることが困難な者(例えば手の不自由な者や握力が低下した老人等)においては、通常閉鎖の扉を開放したり、通常閉鎖の扉を扉枠に押付状態とすることが容易ではない。また、健常者であっても、両手が使えない場合には、ハンドルを握って回転させることが出来ない。
そこで、本発明の課題は、ハンドルを回転させることなく、通常閉鎖の扉を開放状態とし、また、通常閉鎖の扉を扉枠に押付状態とすることができる扉の閉鎖機構を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、上記課題を解決するために、扉枠に先端が扉側に突出するように付勢されたフック部材を回動自在に設け、扉の先端部にフック部材と係脱可能な係合部材を設けてラッチ機構を構成し、扉を閉じると係合部材がフック部材に係合し、扉に設けた操作ハンドルの操作により係合部材とフック部材の係合を解除する扉の閉鎖装置において、扉の先端部に前記係合部材を回動可能に設けると共に操作ハンドルを押し引き回動可能に設け、係合部材と操作ハンドルを閉扉状態で操作ハンドルの押し操作により係合部材を回動させて係合部材とフック部材との係合部を支点にして扉を扉枠に押し付け可能に連繋し、更に、扉の先端部には扉押付け位置に回動された係合部材に係合して係合部材の戻り回動を逆止する逆止部材を設け、操作ハンドルには引き操作により逆止部材の逆止を解除可能な解除部材を設けて成る。これによれば、操作ハンドルの押し引きにより扉の開閉及び押し付けを行うことがきるので操作が簡単である。また、逆止め部材の係合により係合部材が逆止されるので、確実に扉と扉枠との押し付け状態が維持される。
【0006】
また、本発明の請求項2は、扉の先端部にロック部材を扉枠に対して遠近移動可能に設けると共に扉の戸先方向へ付勢し、ロック部材の先端部に扉枠に係合して扉に対して扉の吊元方向にロック部材を移動させる当接部材を設け、ロック部材と操作ハンドルにはロック部材が扉の戸先方向へ移動した位置で係合しかつロック部材が扉の吊元方向へ移動した位置で離脱するロック係合部を夫々設け、扉の開放状態で操作ハンドルの回動が阻止され、扉の閉鎖状態で操作ハンドルの回動が許容されるようにした。これによれば、扉の開放状態では逆止部材が係合部材に係合する誤操作を阻止できる。
【0007】
また、本発明の請求項3は、前記係合部材の中間部を扉の先端部に回動可能に設け、係合部材の扉枠側の一端部にフック部材と係合可能な係合部を設けると共に他端部に係止部を設け、前記逆止部材を扉に係合部材の係止部に向けて遠近移動可能でかつ係止部方向へ付勢されるように設け、逆止部材の先端部には、係合部材の係止部に係合して係合部材の戻り回動を逆止可能な逆止部と、操作ハンドルの解除部材に係合して係合部材の逆止を解除可能な解除部を設けて成る。これによれば、扉の押し付け状態の維持及び解放を簡易な機構により安価に実施できる。
【0008】
また、本発明の請求項4は、扉の先端部にフック部材を扉枠方向へ押戻す押戻し部材をフック部材に対して遠近移動可能に設け、押戻し部材と操作ハンドルとを操作ハンドルの引き操作により押戻し部材が扉枠方向へ移動してフック部材を押戻すように連繋して成る。好適には、押戻し部材のフック部材と当接する部分がフック部材と対向する押戻し平面に形成されていることで、押戻し平面がフック部材の最突出部分に当接してフック部材を押戻すので、確実な扉を開放を行うことができる。
また、本発明の請求項5では、扉と操作ハンドルの間に操作ハンドルを一方の揺動端位置と他方の揺動端位置との中間位置に戻すようにした戻しばねを設けて成る。これによれば、操作ハンドルを押し引き回動させた状態で手を放せば操作ハンドルが中間位置に戻るので好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施の形態について図1〜図14に基づいて説明する。扉の閉鎖装置1は、扉枠2と、その扉枠2に開閉自在に蝶着された扉3との間に介在されたラッチ機構4を、扉3に設けた操作ハンドル5を操作することにより解除し、また、その操作ハンドル5の操作により前記ラッチ機構4を介して扉3を扉枠2に押付状態とするものである。前記ラッチ機構4は、扉3の戸先部分の上下方向中間に設けてあり、扉枠2(竪枠2a)に回動自在に支持されたフック部材6と、扉3に中間部を回動可能に設けた係合部材7とを備えている。フック部材6は、ばね部材8によって扉3の開扉方向に付勢されており、竪枠2aからその先端6aが扉3側に向けて突出している。
【0010】
係合部材7は、図3に示すように、その竪枠2a側の一端部に係合部7aが形成されており、扉3の通常閉鎖(図1の状態)により係合部7aが一時的に押し戻された後フック部材6と係合するようになっている。係合部材7の他端部には、開扉方向側が直角に切欠かれ係止部7dが形成されている。この係合部材7は、扉3に取り付けられたケース9のケース下板9aに前記フック部材6の回動軸線と平行に設けられている支持軸10に揺動自在に支持されている。
【0011】
また、支持軸10には、操作ハンドル5を構成するカム体11の竪枠2a側の一端部が係合部材7と別々に揺動自在に支持されている。このカム体11には、押し引きハンドル部材5aが一体に取り付けられて操作ハンドル5を構成しており、操作ハンドル5は、図4に示すように、支持軸10を揺動中心として中間位置Aとその両側で所定角度揺動した2つの揺動端位置B,Cとに揺動する。カム体11の他端上部には、ロック係合部としてのロック係合溝11aが形成されている(図4)。カム体11の他端下部には、吊元方向に向けて突出する解除部材24が設けられている。解除部材24は、図4、図12に示すように、側面が竪枠2a方向に向けて広がる傾斜面に形成されており、開扉方向側の解除傾斜面24aは、操作ハンドル5を引き操作することにより揺動端位置(解錠位置)Bに揺動したとき、後述の逆止部材13aの係合部材7への係合による逆止を解除可能となっている。
【0012】
また、カム体11の他端下部には、2つの突起部12a,12bから成る動作カム12が設けられている。突起部12a,12b間に、係合部材7の後部が所定の隙間を持って配置されている。第1突起部12aは、操作ハンドル5が中間位置Aにある状態(図3)において、通常の係止位置P1にある係合部材側面7bに当接するように形成されている。第2突起部12bは、押し引きハンドル5が一方の揺動端位置Bにある状態(図9)において、通常の係止位置P1にある係合部材側面7cに当接するように形成されている。また、カム体11とケース後板9b間には、図2、図4に示すように、戻しばね29が介装されており、操作ハンドル5を中間位置Aに弾性的に保持するようにカム体11を付勢している。
【0013】
操作ハンドル5を中間位置Aから一方の揺動端位置Bに揺動させた場合では、図8、図9に示すように、第1、第2突起部12a,12bにより、通常の係止位置P1にある係合部材7は回動しない。そして、一方の揺動端位置Bから中間位置Aに揺動させた場合でも、第1、第2突起部12a,12bにより、通常の係止位置P1にある係合部材7は回動しない。次に、操作ハンドル5を中間位置Aから他方の揺動端位置(扉押付位置)Cに揺動させた場合では、図10、図11に示すように、第1突起部12aにより、通常の係止位置P1にある係合部材側面7bが押されて、係合部材7は押付位置P2へと回動する。また、押付位置P2にある係合部材7に対して操作ハンドル5を他方の揺動端位置Cから中間位置Aに揺動させた場合では、第1、第2突起部12a,12bにより、押付位置P2にある係合部材7は回動しないが、一方の揺動端位置Bまで揺動させた場合では、第2突起部12bにより、係合部材7は回動して通常の係止位置P1に戻る(図3)。
【0014】
ケース後板9bには、逆止手段13が取り付けてある。逆止手段13には、逆止部材13aが係合部材7の係止部7dに向けて遠近移動可能でかつ付勢されている。逆止部材13aは係合部材7が通常の係止位置P1にある場合、逆止部材13aの先端面が係合部材7の後端面に当接するようになっている。また、逆止部材13aの先端部分は、図12に示すように逆止部13bと、逆止部13bの上部に傾斜面に形成された解除部13cとが形成されている。逆止部13bは、図10、図11に示すように、操作ハンドル5が他方の揺動端位置Cに揺動されて、押付位置P2に回動した係合部材7の係止部7dと係合して係合部材7の戻り回動を逆止可能となっている。解除部13cは、操作ハンドル5が他方の揺動端位置Cから一方の揺動端位置Bに向けて揺動されると、解除部材24の解除傾斜面24aが押し付けられて逆止部材13aを付勢力に抗して係止部7dから離れる方向に移動し逆止を解除するようになっている。
【0015】
前記ケース9のケース上板9cには、支持軸10と平行に第1軸部材14の上端が嵌着されている。その第1軸部材14には、図5、図6に示すように、扇形状の作動カム15が揺動自在に支持されている。作動カム15には周面から第1軸部材14に向けて伸びる第1係合溝15aと第2係合溝15bが形成されており、第1係合溝15aには、カム体11の上部に垂設した突起軸11bが係合している。ケース9の中間でカム体11の上方にはケース中間板9dが設けられており(図7)、そのケース中間板9dの上方には、押戻し部材16が配置され、更にその押戻し部材16とケース上板9c間にはロック部材25が配置されている。
【0016】
押戻し部材16の吊元側の他端部(後端部)には、第2軸部材17が嵌め込まれている。第2軸部材17の一方の端部(上端部)は、ロック部材25の後端部に形成した第1貫通長孔25aを貫通してケース上板9cに設けた第1長孔18に係合し、もう一方の端部(下端部)は、作動カム15の第2係合溝15bを貫通してケース中間板9dに設けた第2長孔19に係合している。また、押戻し部材16の竪枠2a側の一端部(先端部)には、第3軸部材20が嵌入されており、第3軸部材20の一方の端部(上端部)は、ロック部材25の先端部に形成した第2貫通長孔25bを貫通してケース上板9cに設けた第3長孔21に係合し、もう一方の端部(下端部)は、ケース中間板9dに設けた第4長孔22に係合している。押戻し部材16のフック部材6と対向する先端面は、フック部材6の最突出部分と当接する押戻し平面16aに形成されいる。
【0017】
このことから、図8に示すように、操作ハンドル5を中間位置Aから一方の揺動端位置Bに揺動すると、カム体11の突起軸11bを介して作動カム15が揺動し、作動カム15の揺動により第2軸部材17が第1,2長孔18,19に沿って扉3の戸先方向に向けて移動する。これにより、押戻し部材16は第3軸部材20が第3,4長孔21,22に沿って案内されることで扉3の戸先方向に移動する。次に、図10に示すように、押し引きハンドル5を中間位置Aから他方の揺動端位置Cに揺動すると、カム体11の突起軸11bを介して作動カム15が揺動し、作動カム15の揺動により第2軸部材17が第1,2長孔18,19に沿って扉3の吊元方向に向けて移動する。そして、押戻し部材16は第3軸部材20が第3,4長孔21,22に沿って案内されることで扉3の吊元方向に移動する。尚、本実施形態では、押戻し部材16の扉3の戸先方向への移動量を、押戻し平面16aが扉3の端面3aと略同一位置となるように設定してある。
【0018】
ロック部材25は、竪枠2aに対して遠近移動可能に設けられており、図2、図6に示すように、ロック部材25とケース後板9b間に介装された付勢部材26によって突出方向へ付勢されている。ロック部材25の先端部には竪枠2aに係脱してロック部材25を没入移動させる当接部材27が設けられている。当接部材27は、回動可能に軸支された当接ローラである。ロック部材25の後端部には、下方に向けて垂下されたロック係合部としてのロック係合片28が設けられている。このロック係合片28は、前記カム体11のロック係合溝11aに係脱可能となっている。
【0019】
このロック部材25は、図4、図6に示すように、扉3の閉扉状態では当接部材27が竪枠2aの端面2bに当接することで付勢部材26に抗して吊元方向に没入移動され、ロック係合片28とロック係合溝11aとの係合が解除状態とされる。また、図13、図14に示すように、操作ハンドル5を一方の揺動端位置Bに揺動し扉3を開放状態とし、かつ操作ハンドル5が中間位置Aに戻しばね29により戻されると、ロック部材25は付勢部材26によって戸先方向に突出移動し、ロック係合片28がロック係合溝11aと係合状態とされる。このロック部材25の出没時及び操作ハンドル5の操作時には、第2軸部材17と第3軸部材20が夫々第1貫通長孔25aと第2貫通長孔25bに対して相対移動するので、ロック部材25は、押戻し部材16とカム体11に対して出没方向に相対移動することとなる。
【0020】
上記のように構成されたラッチ機構4を備えた扉3の閉鎖装置1の動作について説明する。扉3が扉枠2から開放されている時には、竪枠2aのフック部材6はバネ部材8によって先端6aが扉3側に突出している。扉3に設けた操作ハンドル5は、戻しばね29により中間位置Aとされており、付勢部材26により竪枠2a側に突出されたロック部材25のロック係合片28がロック係合溝11aと係合して中間位置Aに保持されており、扉3に対して回動が阻止されている。また、係合部材7は、通常の係止位置P1にある。先ず、この開扉状態において、扉3を閉鎖回転させる。扉3が閉鎖位置に近づくと、扉3の端面3aによって、フック部材6が竪枠2a内側に押し付けられ、かつロック部材25先端の当接部材27が扉枠2の端面2bに押し付けられロック部材25が吊元方向に向けて没入移動していき、扉3の閉鎖移動途中でロック係合片28とロック係合溝11aとの係合が解除される。この閉扉途中のロック係合片28とロック係合溝11aとの係合の解除状態では、操作ハンドル5は戻しばね29の付勢力によって中間位置Aに保持されている。その後、図4に示すように、扉3が閉鎖位置に移動すると、押し付けられていたフック部材6がバネ部材8によって扉3側に突出し、フック部材6の先端6aが係合部材7の係合部7aに係合することで、扉3の通常閉鎖が行われる。
【0021】
次に、扉3の通常閉鎖状態から扉3を開放させる場合について説明する。図4に示すように、中間位置Aにある操作ハンドル5を一方の揺動端位置Bに揺動することで、カム体11を回動させる。カム体11の回動により、作動カム15を介して押戻し部材16が扉3の戸先方向に移動する。すると、押戻し部材16の押戻し平面16aによって、フック部材6が竪枠2a内側に押し付けられ、フック部材6と係合部材7との係合が解除される。また、カム体11が回動しても動作カム12と係合部材7とが係合せず、通常の係止位置P1にある係合部材7は回動しない。その後、一方の揺動端位置Bにある操作ハンドル5を、扉3の開扉方向に引く(押す)ことで、扉3を開放させることができる。扉3が竪枠2aから離れ開放状態となると、竪枠2aとの当接によって扉3内に没入状態とされていたロック部材25が付勢部材26によって付勢され戸先方向に突出状態となる。そして、戻しばね29によって操作ハンドル5が一方の揺動端位置Bから中間位置Aに戻ると、カム体11のロック係合溝11aにロック部材25のロック係合片28が係合し、操作ハンドル5が中間位置Aに保持され、操作ハンドル5の扉3に対する回動が阻止される。
【0022】
次に、扉3の通常閉鎖状態から扉3を扉枠2に押し付けて気密性や防音性を高くする場合について説明する。図4に示すように、中間位置Aにある操作ハンドル5を閉鎖側へ押して他方の揺動端位置Cに揺動することで、カム体11を回動させる。カム体11の回動により、作動カム15を介して押戻し部材16が扉3の吊元方向に移動する。そして、カム体11の回動により、第1突起部12aと係合部材側面7bとが係合して、扉3を扉枠2に設けたパッキン部材23に押し付けるように、係合部材7をフック部材6に対して回転移動させる。すると、係合部材7とフック部材6との係合部を支点として扉3がパッキン部材23に押し付けられ、扉押付け位置に回動された係合部材7の吊元側の係止部7dに逆止部材13aが嵌り込み、係合部材7はその位置P2に保持(ロック)され、扉3を扉枠2に押付状態とすることができる(図11)。
【0023】
次に、扉3を扉枠2に押し付けた状態から扉3を開放させる場合について説明する。図4に示すように、他方の揺動端位置Cにある操作ハンドル5を開放側へ引いて一方の揺動端位置Bに向けて揺動し、カム体11を回動させる。カム体11の回動により、解除部材24の解除傾斜面24aが逆止部材13aの解除部13bを押圧し、逆止部材13aを吊元方向へ移動させる。すると、係合部材7と逆止部材13aとの係止が解除され、第2突起部12bが係合部材側面7cを押し、係合部材7は回動して通常の係止位置P1となり、扉3は通常の閉鎖状態となる。そして、前記扉3の通常閉鎖状態から扉3を開放させる場合と同様に、フック部材6と係合部材7との係合が解除され、扉3を開放することができる。従って、ハンドルを回転させることが困難な者であっても、操作ハンドル5を前後揺動(押し引き)することで、通常閉鎖の扉3を開放させることや、通常閉鎖の扉3を扉枠2に押付状態とすることや、押付状態の扉3を開放することが可能となる。
【0024】
【発明の効果】
請求項1の発明は、扉の先端部に係合部材を回動可能に設けると共に操作ハンドルを押し引き回動可能に設け、係合部材と操作ハンドルを閉扉状態で操作ハンドルの押し操作により係合部材を回動させてフック部材との係合部を支点にして扉を扉枠に押し付け可能に連繋し、更に、扉の先端部には扉押付け位置に回動された係合部材に係合して戻り回動を逆止する逆止部材を設け、操作ハンドルには引き操作により逆止部材の逆止を解除可能な解除部材を設けたので、扉を閉じて操作ハンドルを押すことで扉を扉枠に押し付けた状態に維持でき、また、扉を開くために操作ハンドルを引くことで扉の押し付け状態を解除して扉を開くことができ、操作ハンドルを押し引きする簡単な操作によって扉の閉鎖引寄や開放を行うことができ、子供や老人であっても容易に操作できる。また、逆止部材が係合部材の戻り回動を逆止することで扉の押し付け状態を維持し、その逆止部材の逆止を操作ハンドルの解除部材が解除することで扉の押し付け状態を解放するようにしたので、操作ハンドルを押して扉を扉枠に押し付ける簡易な操作でその押し付け状態を確実に維持でき、しかも、操作ハンドルを小さな力で引くことで扉の押し付け状態を楽に解放することができて便利である。
【0025】
請求項2の発明は、扉の開放状態でロック部材のロック係合部が操作ハンドルのロック係合部に係合して操作ハンドルの回動を阻止し、扉の閉鎖状態でロック部材のロック係合部が操作ハンドルのロック係合部から離脱して操作ハンドルの回動を許すようにしたので、扉の開放状態では操作ハンドルの回動操作により逆止部材が係合部材に係合する誤操作を阻止でき、扉の閉鎖状態では操作ハンドルを押し引き回動でき、扉の閉鎖引寄や開放操作を確実に行うことができる。
【0026】
請求項3の発明は、扉の先端部に回動可能に設けた係合部材の他端部に係止部を設け、扉に設けた逆止部材の先端部に逆止部と解除部を設け、逆止部が係合部材の係止部に係合して係合部材の戻り回動を逆止し、操作ハンドルの解除部材が解除部に係合して係合部材の逆止を解除するようにしたので、扉の押し付け状態の維持及び解放を簡易な機構により安価に実施できる。
【0027】
請求項4の発明は、扉の先端部にフック部材を押戻す押戻し部材をフック部材に対して遠近移動可能に設け、操作ハンドルの引き操作により押戻し部材が扉枠方向へ移動してフック部材を押戻すようにしたので、操作ハンドルの簡単な押し引き操作によって扉の閉鎖、解放を確実に行うことができる。
【0028】
請求項5の発明は、操作ハンドルを戻しばねによって中間位置に戻すようにしたので、操作ハンドルを押し引き回動させた状態で手を放しても操作ハンドルを中間位置に戻すことができ、操作ハンドルによる扉の閉鎖引寄や解放操作を簡易迅速に行うことができて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の閉鎖装置を備えた扉枠に開閉自在に蝶着された扉である。
【図2】 図1のP部の詳細図である。
【図3】 図2のIII−III線断面図である。
【図4】 図2のIV−IV線断面図である。
【図5】 戻しばねを省略した図2のV−V線断面図である。
【図6】 戻しばねを省略した図2のVI−VI線断面図である。
【図7】 図2のVII−VII線断面図である。
【図8】 操作ハンドルを解除位置にしたときの押戻し部材によるフック部材の押戻しを示す説明図である。
【図9】 操作ハンドルを解除位置にしたときの係合部材とフック部材との係合の解除を示す説明図である。
【図10】 操作ハンドルを扉押付位置にしたときの各部材の位置関係を示す説明図である。
【図11】 操作ハンドルを扉押付位置にしたときのフック部材と係合部材と逆止部材の関係を示す説明図である。
【図12】 係合部材と逆止部材の拡大図である。
【図13】 扉開放時のロック部材による操作ハンドルのロック状態を示す説明図である。
【図14】 扉開放時のロック部材による操作ハンドルのロック状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 閉鎖装置
2 扉枠
3 扉
4 ラッチ機構
5 操作ハンドル
6 フック部材
7 係合部材
7a 係合部
7d 係止部
11a,28 ロック係合部
13a 逆止部材
13b 逆止部
13c 解除部
16 押戻し部材
24 解除部材
25 ロック部材
27 当接部材
29 戻しばね
A 中間位置
P2 扉押付け位置

Claims (5)

  1. 扉枠に先端が扉側に突出するように付勢されたフック部材を回動自在に設け、扉の先端部にフック部材と係脱可能な係合部材を設けてラッチ機構を構成し、扉を閉じると係合部材がフック部材に係合し、扉に設けた操作ハンドルの操作により係合部材とフック部材の係合を解除する扉の閉鎖装置において、扉の先端部に前記係合部材を回動可能に設けると共に操作ハンドルを押し引き回動可能に設け、係合部材と操作ハンドルを閉扉状態で操作ハンドルの押し操作により係合部材を回動させて係合部材とフック部材との係合部を支点にして扉を扉枠に押し付け可能に連繋し、更に、扉の先端部には扉押付け位置に回動された係合部材に係合して係合部材の戻り回動を逆止する逆止部材を設け、操作ハンドルには引き操作により逆止部材の逆止を解除可能な解除部材を設けて成る扉の閉鎖装置。
  2. 扉の先端部にロック部材を扉枠に対して遠近移動可能に設けると共に扉の戸先方向へ付勢し、ロック部材の先端部に扉枠に係合して扉に対して扉の吊元方向にロック部材を移動させる当接部材を設け、ロック部材と操作ハンドルにはロック部材が扉の戸先方向へ移動した位置で係合しかつロック部材が扉の吊元方向へ移動した位置で離脱するロック係合部を夫々設け、扉の開放状態で操作ハンドルの回動が阻止され、扉の閉鎖状態で操作ハンドルの回動が許容されるようにした請求項1記載の扉の閉鎖装置。
  3. 前記係合部材の中間部を扉の先端部に回動可能に設け、係合部材の扉枠側の一端部にフック部材と係合可能な係合部を設けると共に他端部に係止部を設け、前記逆止部材を扉に係合部材の係止部に向けて遠近移動可能でかつ係止部方向へ付勢されるように設け、逆止部材の先端部には、係合部材の係止部に係合して係合部材の戻り回動を逆止可能な逆止部と、操作ハンドルの解除部材に係合して係合部材の逆止を解除可能な解除部を設けて成る請求項1又は2記載の扉の閉鎖装置。
  4. 扉の先端部にフック部材を扉枠方向へ押戻す押戻し部材をフック部材に対して遠近移動可能に設け、押戻し部材と操作ハンドルとを操作ハンドルの引き操作により押戻し部材が扉枠方向へ移動してフック部材を押戻すように連繋して成る請求項1乃至3の何れかに記載の扉の閉鎖装置。
  5. 扉と操作ハンドルの間に操作ハンドルを一方の揺動端位置と他方の揺動端位置との中間位置に戻すようにした戻しばねを設けて成る請求項1乃至4の何れかに記載の扉の閉鎖装置。
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