JP2004143819A - 引き違い戸のロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】引き違い戸に備えた例えばクレセント錠の補助ロック装置に好適で、簡単な構成で十分な防犯機能と安全性を得られ、しかも所望の換気を容易かつ安全に得られるようにした、引き違い戸のロック装置を提供すること。
【解決手段】相対的に引き違い移動可能な一方の戸1に、ロック爪43を出没可能に設ける。
前記ロック爪43を前記引き違い戸1,2のロック時に突出可能に設け、該ロック爪43を、他方の戸2の適所に係合可能にした引き違い戸のロック装置であること。
前記他方の戸2の所定位置に、複数の係合爪12を突設したストッパ−10を取り付ける。
前記ロック爪43の回動軸と同軸上にラチェットカム25を回動可能に設け、該ラチェットカム25の回動方向を一方向に選択的に切り換え可能に設ける。
前記ラチェットカム25に、前記係合爪12と係合可能な複数のラチェット爪33,34を突設する。
前記ラチェット爪33,34を、前記引き違い戸1,2の移動方向に対応して、前記係合爪12と係合可能に設ける。
前記引き違い戸1,2を選択的に開閉可能にする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引き違い戸に備えた例えばクレセント錠の補助ロック装置に好適で、簡単な構成で十分な防犯機能と安全性を得られ、しかも所望の換気を容易かつ安全に得られるようにした、引き違い戸のロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば引き違い戸を建て付けたサッシ窓には、一般にクレセント錠が取り付けられ、気密性と一定の防犯性を得ている。
しかし、例えばサッシ窓を少し開けて換気する場合、外部からサッシ窓の開放が可能になって、防犯性が低下する問題がある。また、閉扉時にクレセント錠のみの施錠では、防犯機能に不安があり、その改善が望まれていた。
【0003】
このような要請に応ずるものとして、従来のサッシ窓の換気用補助錠は、外障子と内障子を引き違い可能に設け、外障子の下框の内側に補助錠を設け、該補助錠に内外方向へ出没可能なストッパを設け、該ストッパの突出時に内障子の凸部に当接可能に設け、内障子の開放量を規制していた。
【0004】
そして、前記ストッパの一側端部に鍵穴を有するロ−タを回動可能に設け、該ロ−タに隣接してロック片を設け、前記ロ−タとロック片をリンクで連結し、キ−操作によるロ−タの回動を介して、ロック片を近接離反動可能にしていた。
【0005】
前記換気用補助錠の使用は、その解錠時にロック片をロ−タ側へ引き寄せ、前記ストッパの突出を促すとともに、施錠時にロック片をストッパの一側内端部に係合させ、開放した内障子の縦框をストッパの一側端部に当接させて、内障子をロックするようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−4671号公報(第2−3頁、図1)
【0007】
しかし、前記従来の装置は、補助錠の取り付け後はストッパの位置が固定されるため、内障子の開放量を調節できず、所望の換気を得られない、という問題があった。
また、前記従来の装置は、クレセント錠が機能していない内障子の開放状態の下でロックしているため、防犯機能や安全性の低下が指摘され、予てよりその改善が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題を解決し、引き違い戸に備えた例えばクレセント錠の補助ロック装置に好適で、簡単な構成で十分な防犯機能と安全性を得られ、しかも所望の換気を容易かつ安全に得られるようにした、引き違い戸のロック装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明は、相対的に引き違い移動可能な一方の戸にロック爪を出没可能に設け、該ロック爪を前記引き違い戸のロック時に突出可能に設け、該ロック爪を他方の戸の適所に係合可能にした引き違い戸のロック装置において、前記他方の戸の所定位置に複数の係合爪を突設したストッパ−を取り付け、前記ロック爪の回動軸と同軸上にラチェットカムを回動可能に設け、該ラチェットカムの回動方向を一方向に選択的に切り換え可能に設けるとともに、前記ラチェットカムに前記係合爪と係合可能な複数のラチェット爪を突設し、該ラチェット爪を前記引き違い戸の移動方向に対応して前記係合爪と係合可能に設け、前記引き違い戸を選択的に開閉可能にし、簡単な構成で引き違い戸を所望量開閉可能にし、かつその際の開放量を保持可能にし、所望の換気と換気時の安全性を得られるようにしている。
【0010】
請求項2の発明は、前記引き違い戸の所望開放時、前記ロック爪を前記係合爪に係合可能に位置付け、前記引き違い戸の開放量を拘束可能にし、所望の換気時の安全性を確保するようにしている。
請求項3の発明は、前記ラチェットカムの回動方向を一方向に切り換え、その一つのラチェット爪を前記ロック爪と略同位置で、かつ前記係合爪と係合可能に位置付け、ロック爪の他にラチェット爪を前記係合爪に係合可能に配置して、ロック時における安全性を強化するようにしている。
【0011】
請求項4の発明は、前記ロック爪の回動域に臨ませて、ロックプレ−トを前記ロック爪と係合可能に配置し、前記ロックカムの回動方向を拘束可能にし、ロック作動の確実性と信頼性を確保するようにしている。
請求項5の発明は、前記ラチェットカムの回動方向を一方向に切り換え、前記引き違い戸の全閉時、前記一つのラチェット爪を前記係合爪に係合可能に位置付け、引き違い戸の開放を防止するとともに、引き違い戸に備えた錠前を補助し、その安全性を確保するようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を引き違い戸としてサッシ窓に適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図12において1,2は引き違い可能に建て付けた引き違い戸である内外一対のサッシ窓で、これらのサッシ窓1,2は、サッシ枠からなる左右一対の縦框3,3および4,4と、上下一対の横框5,5および6,6とを矩形に枠組み、それらの間にガラス7,8を取り付けている。
この場合、サッシ窓1,2は相対的に引き違い可能であれば良く、何れか一方がいわゆる嵌め殺し型であっても良い。
【0013】
前記各一方の縦框3,4間の中高位置に、錠前であるクレセント錠(図示略)が取り付けられ、該クレセント錠を介して開閉可能にされている。
前記サッシ窓1,2の室内側で、互いに引き違い移動可能な縦框3と横框6の対応位置、実施形態では縦框3の下端部と下側の横框6の一側端部に亘って、ロック装置9が取り付けられている。
【0014】
前記ロック装置9は、ストッパ−10とロック装置本体11とで構成され、このうちストッパ−10は図9のように、対磨耗性の合成樹脂材によって細長の板体に形成され、その一側面に長さ方向に沿って略矩形断面の複数の係合爪12を突設している。
前記ストッパ−10は、取り付け手段である両面接着テ−プ13を介して、横框6の内面にサッシ窓1の移動方向に沿って取り付けられ、所望の係合爪12の位置でサッシ窓1または2をロック可能にしている。
【0015】
前記ロック装置本体11は、合成樹脂製の扁平な箱形のケ−ス14を備え、該ケ−ス14の一側に支持板15が上向きに突設されている。
前記支持板15は、取り付け手段である両面接着テ−プ16を介して、縦框3の下端面に取り付けられ、前記ロック装置本体11をストッパ−10と略同高位置に取り付けている。
図中、17はロック装置本体11の一側端部に突設した補強板で、その一端部を前記支持板14に接合している。
【0016】
前記ケ−ス14の上面中央の一側寄りに円錐台形の段部18が突設され、該段部18の中央に鍵孔19が形成されている。
前記鍵孔19に操作摘み20と一体のキ−軸21が抜き差し可能に挿入され、その挿入時に後述するロックカムとラチェットカムを回動可能にしている。図中、22はキ−軸21に突設した凸部である。
【0017】
すなわち、前記ケ−ス14の上部内面に中空筒状の軸部23が突設され、該軸部23は周面を複数のスリット24で区画していて、該区画片の弾性によって半径方向に拡縮可能にされ、該軸部22にラチェットカム25が回動可能に嵌着されている。
【0018】
図中、26は前記軸部23の内部に形成した凹孔で、該孔に後述するロックカムの軸筒部が回動可能に挿入され、該孔26の上端部に前記鍵孔19が開口されている。
27は前記ケ−ス14の上部内面の片側に形成した段部で、後述するラチェットカム25の係止爪に回動域に臨ませて、係止突起27a,27bを形成し、前記係止爪ないしラチェットカム25の回動角度を規制可能にしている。
【0019】
前記ラチェットカム25は、亜鉛合金ダイカストによって略円板状に成形され、その中央に前記軸部23に嵌合可能な係合孔28が形成され、該孔28の外側の同心円上に円弧状のカム溝29と、ピン孔30が略対向位置に設けられ、前記カム溝29の一側にピン31が突設されている。
【0020】
前記カム溝29とピン孔30の外側に亘って段部32が設けられ、該段部32の両側にラチェット爪33,34が突設されている。
前記ラチェット爪33,34は互いに線対称に形成され、それらを前記係合爪12と選択的に係合可能にされている。
【0021】
このうち、一方のラチェット爪33は前記係止突起27aに係合可能にされ、他方のラチェット爪34は前記係止段部27bに係合可能にされていて、それらの係合時にラチェットカム25の回動角度を規制している。
【0022】
前記ピン31に捩りバネ35の一端が掛け止められ、この他端が前記係止段部27周辺に突設したピン36に掛け止められ、該捩りバネ35の弾性を介して、ラチェットカム25を左右何れの方向に選択的に回動可能に付勢している。
【0023】
前記捩りバネ35は図4のように線材を捲回して三つのコイル部を形成し、その両端のコイル部を前記ピン31,36に掛け止め、中間のコイル部に捩り弾性を蓄積させている。
そして、操作摘み20によってラチェットカム25が回動し、該カム25と同動するピン31が、ピン36とスリット24,24を通る回動方向分岐線Lを越えたか否かによって、ラチェットカム25の回動付勢方向を切り換え可能にしている。
【0024】
すなわち、ピン31が図5のように回動方向分岐線Lの下側に位置するときは、ラチェットカム25は反時計方向へ回動可能に付勢され、上側に位置するときは、ラチェットカム25は時計方向へ回動可能に付勢されている。
【0025】
前記凹孔26にロックカム37の軸筒部38が回動可能に挿入され、該カム37は亜鉛合金ダイカストによって、前記ラチェットカム25と略同径の円板形に成形されている。
前記軸筒部38の上部に凹孔39が形成され、該孔39にキ−軸21が差し込まれ、その凸部22を軸筒部38の上部周面に形成した切欠溝40に係入可能にしている。図中、41は前記凹孔39の底部に形成した通孔または凹孔で、キ−軸21の下端を収容可能にしている。
【0026】
前記ロックカム37の上面にピン42が突設され、該ピン42が前記ラチェットカム25のカム溝29とピン孔30に係脱可能にされている。すなわち、ピン42は操作摘み20の押圧操作を介して、カム溝29若しくはピン孔30との係合を解除し、操作摘み20の回動操作を介して、カム溝29若しくはピン孔30へ係合可能にされている。
【0027】
前記ピン42の直径方向に略横長矩形のロック爪43が突設され、サッシ窓1,2のロック時に前記係合爪12と係合可能にされている。
また、前記ロックカム37の下面の中央に、前記通孔41に連通する凹孔状のバネ受44が形成され、該バネ受44にコイル状のスプリング45が挿入されている。
【0028】
前記スプリング45は下端部を底板46に着座し、その弾性を介して常時はロックカム37を上方へ付勢し、ラチェットカム25に押し付けている。
図中、47は前記バネ受44に近接して突設した係止ピンで、後述する底板46のカム溝48に係合可能に形成され、その中高部に大径部49を形成している
【0029】
前記大径部49は常時は底板46の外側に突出して、カム溝48の口縁部に係合可能に配置され、カム溝48の両端位置では、底板46の内側へ没入可能にされている。図中、50はケ−ス14の底面の四隅に設けたネジ孔で、後述のビスをねじ込み可能にしている。
【0030】
前記底板46は、鋼板によってケ−ス14の平面形状と同形の略矩形に形成され、その中間位置にカム溝48を形成している。
前記カム溝48は略勾玉形状に形成され、その形状は前記係止ピン47の回動軌跡と同形の半円弧状に形成され、その溝幅は係止ピン47の外径より幅広で大径部49よりも幅狭に形成されている。
前記カム溝48の両端部に、前記大径部49よりも大径のカム孔51,52が形成され、該孔51,52から大径部49を没入可能にしている。
【0031】
図中、53は底板46の一側を起立形成したロックプレ−トで、サッシ窓1,2のロック時に前記ロック爪43と係合可能にされている。54は底板46の四隅に形成したビス孔で、ビス55を挿入可能にしている。この他、図中56は前記軸筒部38の基部に設けた補強凸部である。
【0032】
このように構成した引き違い戸のロック装置は、ストッパ−10とロック装置本体11とからなり、このうちストッパ−10と、前記装置本体11のケ−ス14とは樹脂成形し、ラチェットカム25とロックカム37とはダイカスト成形することで、それぞれを均質かつ安価に製作し得、また底板46は鋼板をプレス成形して、均質かつ安価に製作し得る。
なお、操作摘み20とキ−軸21は、形状寸法の合致する市販のキ−で代用することも可能である。
【0033】
次にロック装置本体11を組み立てる場合は、ケ−ス14内の軸部23にラチェットカム25の係合孔28を押し込み、スリット24を押し縮め、軸部23を縮径してラチェットカム25を回動可能に嵌着し、スリット24ないし軸部23を復元して、ラチェットカム25を抜け止める。
その際、捩りバネ35の一端をピン31に掛け止め、他端をケ−ス14内のピン36に掛け止め、ラチェットカム25を捩りバネ35の弾性を介して回動可能に付勢する。
【0034】
この後、軸部23の凹孔26にロックカム37の軸筒部38を挿入し、ピン42をピン孔30若しくはカム溝29に差し込み、この他側のバネ受44にスプリング45を挿入する。
そして、底板46をケ−ス14の下端面に位置付け、ビス55をビス孔54に挿入し、これをネジ孔50にねじ込んで、底板46を取り付ける。
【0035】
その際、係止ピン47をカム溝48に挿入し、前記ピン47の移動を可能にするとともに、前記スプリング45の下端を底板46に着座させ、その弾性によってロックカム37を上方に付勢する。
【0036】
こうして組み立てたロック装置本体11とストッパ−10を用いて、サッシ窓1,2にロック装置9を取り付ける場合は、両面接着テ−プ16,13を適宜寸法に裁断し、これらを支持板15とストッパ−10の裏面に貼り付けて置く。
【0037】
次に、縦框3と横框5に対するロック装置本体11とストッパ−10の取り付け位置を決定し、当該部を清浄後、両面接着テ−プ16,13の剥離紙を剥し、その粘着部を前記取り付け位置に貼り付け、ロック装置本体11とストッパ−10を取り付ける。
【0038】
すなわち、ロック装置本体11を支持板15介して縦框3の下端部に取り付け、またストッパ−10を横框6の縦框4側端部に取り付け、それらのラチェット爪33,34若しくはロック爪43と、係合爪12とを係合可能に配置する。この状況は図1のようである。
【0039】
この場合、実施形態では、サッシ窓1,2の換気位置で双方をロックさせているが、それらの全閉位置でロックさせても良く、その場合は縦框3,4の対向位置でロック可能にすれば良い。
【0040】
こうしてロック装置9を取り付けたサッシ窓1,2は、クレセント錠(図示略)の施解錠操作によって開閉可能になる。
前記クレセント錠(図示略)の施錠時、つまりサッシ窓1,2の全閉時は、ロック装置本体11は図11の仮想線位置に置かれ、その作動状態は閉扉時と略同様である。
【0041】
すなわち、サッシ窓1,2の全閉時は、一方のラチェット爪34がケ−ス14の外側に突出し、該ラチェット爪34がストッパ−10の一側端部の係合爪12に係合可能に位置し、他方のラチェット爪33とロック爪43とがケ−ス14内に収納されている。
【0042】
このような状況の下では、ラチェットカム25が捩りバネ35の弾性によって、図11上時計方向へ回動可能に付勢され、ラチェット爪33が係止段部27bに係合している。
また、ピン42がカム溝29の一端に係入し、ロックカム37とラチェットカム25とがピン結合している。
【0043】
したがって、ロックカム37が捩りバネ35の弾性によって、ラチェットカム25と同方向へ回動可能に付勢され、ロック爪43が係止突起27aの一側面に係合している。この状況は図5のようである。
【0044】
この場合、係止ピン47は、カム溝48の一端のカム孔51に位置している。また、切欠溝40に係合するキ−軸21の凸部22が、段部18の内面と係合し、操作摘み20がケ−ス14から引き抜き不可能に置かれている。
【0045】
このような状況の下でサッシ窓1,2を開放する場合は、操作摘み20を保持し、これを捩りバネ35の弾性に抗して、図11上反時計方向へ略90°回動する。
このようにすると、操作摘み20の回動力が、切欠溝40およびキ−軸21の凸部22を介して、ラチェットカム25に伝わり、該カム25が操作摘み20と同動し、該カム25にピン連結されたロックカム37が同動する。
【0046】
その際、ピン31が図11上回動方向分岐線Lの右側に移動し、捩りバネ35の回動付勢方向が時計方向から反時計方向へ反転し、該捩りバネ35の弾性によって、ラチェットカム25が反時計方向へスナップ回動する。
【0047】
このため、ラチェット爪34がケ−ス14内に収納され、これが係止突起27aの一側面に係合して、回動を停止するとともに、ラチェット爪33がケ−ス14の外側に突出し、ストッパ−10の一側端の係合爪12と係合可能に位置する
【0048】
この状況は図10のようで、ロック爪43がラチェット爪33と90°位相がずれて位置し、係止ピン47がカム溝48の中央に位置し、またロックカム37のピン42がカム溝29の一側端部に係入している。
【0049】
このような状況の下でサッシ窓1または2の縦框3,4を把持し、これを開方向へ移動する。図10の実施形態では、サッシ窓1を矢視方向へ引き動かしている。
【0050】
このようにすると、サッシ窓1と一緒にロック装置本体11が移動し、ラチェット爪33がストッパ10の係合爪12と係合し、該爪33が捩りバネ35の弾性に抗して図10上時計方向へ回動し、係合爪12を乗り越える。
【0051】
この後、サッシ窓1を同方向へ移動し、ラチェット爪33が複数の係合爪12を乗り越え、サッシ窓1を所望量開放することで、所望の換気を得られる。
サッシ窓1の開放後、その換気状態を維持する場合は、操作摘み20を保持し、これを捩りバネ35の弾性に抗して図10上時計方向へ回動する。
【0052】
前記操作摘み20は、切欠溝40に係合するキ−軸21の凸部22が段部18の内面と係合し、ケ−ス14から引き抜き不可能に置かれている。
【0053】
こうして操作摘み20を回動すると、凸部22と係合する切欠溝40を介して、操作摘み20の回動力がロックカム37に伝わり、該ロックカム37の回動力が、ピン42と係合するカム溝29を介して、つまりピン42とカム溝29との係合状態を維持してラチェットカム25に伝わり、これらのカム37,25が前記方向へ同動する。
【0054】
そして、ピン31が回動方向分岐線Lを越えたところで、捩りバネ35の付勢回動方向が反時計方向から時計方向へ反転し、該弾性によってラチェットカム25が図10上時計方向へ回動し、ラチェット爪34がケ−ス14の外側へ突出し、ラチェット爪33がケ−ス14内に収納される。
【0055】
この後、ラチェット爪33が係止段部27bに係合し、またロックカム37のロック爪43が係止突起27aの他側面に係合し、ロックカム37とラチェットカム25とが回動を停止する。
【0056】
次に操作摘み20を押圧し、凸部22を切欠溝40の底部に係合して、ロックカム37をスプリング45の弾性に抗して押し下げ、それらを離間させてピン42とカム溝29との係合を解除する。
そして、前記解除状態を維持し、つまり操作摘み20を押圧しながら、該摘み20を捩りバネ35の弾性に抗して、図10上反時計方向へ略180°回動し、これにロックカム37を同動させる。
【0057】
このようにすると、ロック爪43がケ−ス14の外側に突出し、係合爪12と係合可能に位置する。
その際、ピン42がピン孔30の直下に移動し、この状況の下で操作摘み20の押圧操作を停止すると、ロックカム37がスプリング45の弾性によって押し上げられ、前記ピン42がピン孔30に係入して、ロックカム37とラチットカム25とがピン結合される。
【0058】
この場合、前記操作摘み20の回動操作によって、係合ピン47がカム溝48に沿って移動し、該ピン47がカム溝48の一端のカム孔51位置へ移動したところで、大径部49と一緒にカム孔51の内側へ没入し、前記ピン42とピン孔30との係合を促す。
【0059】
このように前記ロック爪43の突出時は、ラチェット爪33が係止段部27bに係合して、ラチットカム25の図12上時計方向への回動が阻止され、また前記ラチットカム25とのピン結合によって、ロックカム37が前記方向の回動を阻止される。
【0060】
また、ロック爪43の側端部が、図2および図12のようにロックプレ−ト53と係合し、図12上ロック爪43の反時計方向への回動を阻止し、ロック爪43と隣接の係合爪12との係合を阻止する。
【0061】
したがって、前記ロック時はロック爪43と係合爪12とが係合して、サッシ窓1,2の開放を阻止し、またラチェット爪33も係合爪12に係合可能に位置するから、防犯機能を増強し、当初の換気状態を強固に維持する。
【0062】
一方、前記ロック時は、切欠溝40が図12のように鍵孔19の直下に同相状態で位置するから、操作摘み20を鍵孔19から引き抜くことができる。
したがって、操作摘み20を取り外し、これを適所に隠蔽しまたは保管して置けば、前記換気状態の防犯機能を一層向上し得る。
【0063】
このようなロック状態からサッシ窓1,2を閉鎖する場合は、操作摘み20を鍵孔19に挿入し、これを押圧して凸部22を切欠溝40の底部に係合し、ロックカム37をスプリング45の弾性に抗して押し下げ、ロックカム37をラチェットカム25から離間させて、ピン42とカム溝29との係合を解除する。
【0064】
そして、前記解除状態を維持し、つまり操作摘み20を押圧しながら、該摘み20を図12上時計方向へ略180°回動し、ロック爪43をケ−ス14の内側に収納し、該爪43を係止突起27aの他側面に係合する。すなわち、ラチェット爪34の前述の突出状態を維持しながら、ロック爪43だけを収納する。
【0065】
この後、操作摘み20から手を離し、スプリング45の弾性によってロックカム25を押し上げ、ピン42をカム溝29に係合して、ロックカム25とラチェットカム37とをピン連結する。この状況は図11のようである。
【0066】
このような状況の下でサッシ窓1,2、実施形態ではサッシ窓1を矢視方向へ引き動かすと、サッシ窓1と一緒にロック装置本体11が移動し、そのラチェット爪34が係合爪12と係合する。
【0067】
前記ラチェット爪34は捩りバネ35の弾性によって、図11上時計方向へ回動可能に付勢されているため、係合爪12との係合時、前記捩りバネ35の弾性に抗して図11上反時計方向へ回動し、前記係合爪12を乗り越える。
【0068】
この後、サッシ窓1を同方向へ開放相当分引き動かし、ラチェット爪34が複数の係合爪12を乗り越え、ストッパ−10の一側端部の係合爪12に係合可能に移動したところで、閉鎖される。この状況は図11の仮想線で示すようで、この後クレセント錠を施錠すれば、サッシ窓1,2が完全に閉鎖される。
【0069】
このようなクレセント錠による施錠時は、一方のラチェット爪34がケ−ス14の外側に突出し、ストッパ−10の一側端部の係合爪12に係合可能に位置し、他方のラチェット爪33とロック爪43とがケ−ス14内に収納されている。
【0070】
前記ラチェットカム25は捩りバネ35の弾性によって、図11上時計方向へ回動可能に付勢され、ラチェット爪33が係止段部27bに係合していて、前記方向の回動を阻止している。
したがって、ラチェット爪34と前記ストッパ−10との係合によって、サッシ窓1,2の開放を阻止し、前記クレセント錠による施錠機能を補助する。
【0071】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明は、他方の戸の所定位置に複数の係合爪を突設したストッパ−を取り付け、前記ロック爪の回動軸と同軸上にラチェットカムを回動可能に設け、該ラチェットカムの回動方向を一方向に選択的に切り換え可能に設けるとともに、前記ラチェットカムに前記係合爪と係合可能な複数のラチェット爪を突設し、該ラチェット爪を前記引き違い戸の移動方向に対応して前記係合爪と係合可能に設け、前記引き違い戸を選択的に開閉可能にしたから、簡単な構成で引き違い戸を所望量開閉でき、かつその際の開放量を保持可能にして、所望の換気と換気時の安全性を確保することができる。
【0072】
請求項2の発明は、前記引き違い戸の所望開放時、前記ロック爪を前記係合爪に係合可能に位置付け、前記引き違い戸の開放量を拘束可能にしたから、所望の換気時の安全性を確保することができる。
請求項3の発明は、前記ラチェットカムの回動方向を一方向に切り換え、その一つのラチェット爪を前記ロック爪と略同位置で、かつ前記係合爪と係合可能に位置付けたから、ロック爪の他にラチェット爪を前記係合爪に係合可能に配置して、ロック時における安全性を強化することができる。
【0073】
請求項4の発明は、前記ロック爪の回動域に臨ませて、ロックプレ−トを前記ロック爪と係合可能に配置し、前記ロックカムの回動方向を拘束可能にしたから、ロック作動の確実性と信頼性を確保することができる。
請求項5の発明は、前記ラチェットカムの回動方向を一方向に切り換え、前記引き違い戸の全閉時、前記一つのラチェット爪を前記係合爪に係合可能に位置付けたから、引き違い戸の開放を防止するとともに、引き違い戸に備えたクレセント錠等の錠前を補助し、その安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をサッシ窓に適用した実施形態を示す斜視図で、サッシ窓の全閉時の状況を示している。
【図2】図1のロック装置本体をサッシ窓側から見た正面図で、若干拡大して示している。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図で、若干拡大して示している。
【図4】本発明に適用したロック装置本体を分解して示す斜視図である。
【図5】図2に示すロック装置本体の底面図である。
【図6】本発明に適用したロックカムの底面図で、若干拡大して示している。
【図7】図6のB−B線に沿う断面図である。
【図8】本発明に適用した底板の底面図で、若干拡大して示している。
【図9】本発明に適用したストッパ−を示す斜視図である。
【図10】本発明の作動状態を示す拡大平面図で、サッシ窓の開放初期の状況を示している。
【図11】本発明の作動状態を示す拡大平面図で、サッシ窓開放後の閉鎖初期の状況を示している。
【図12】本発明の作動状態を示す拡大平面図で、サッシ窓開放時のロック状態を示している。
【符号の説明】
1,2           引き違え戸(サッシ窓)
9             ロック装置
10           ストッパ−
12           係合爪
25           ラチェットカム
33,34        ラチェット爪
43           ロック爪
53                  ロックプレ−ト

Claims (5)

  1. 相対的に引き違い移動可能な一方の戸にロック爪を出没可能に設け、該ロック爪を前記引き違い戸のロック時に突出可能に設け、該ロック爪を他方の戸の適所に係合可能にした引き違い戸のロック装置において、前記他方の戸の所定位置に複数の係合爪を突設したストッパ−を取り付け、前記ロック爪の回動軸と同軸上にラチェットカムを回動可能に設け、該ラチェットカムの回動方向を一方向に選択的に切り換え可能に設けるとともに、前記ラチェットカムに前記係合爪と係合可能な複数のラチェット爪を突設し、該ラチェット爪を前記引き違い戸の移動方向に対応して前記係合爪と係合可能に設け、前記引き違い戸を選択的に開閉可能にしたことを特徴とする引き違い戸のロック装置。
  2. 前記引き違い戸の所望開放時、前記ロック爪を前記係合爪に係合可能に位置付け、前記引き違い戸の開放量を拘束可能にした請求項1記載の引き違い戸のロック装置。
  3. 前記ラチェットカムの回動方向を一方向に切り換え、その一つのラチェット爪を前記ロック爪と略同位置で、かつ前記係合爪と係合可能に位置付けた請求項2記載の引き違い戸のロック装置。
  4. 前記ロック爪の回動域に臨ませて、ロックプレ−トを前記ロック爪と係合可能に配置し、前記ロックカムの回動方向を拘束可能にした請求項3記載の引き違い戸のロック装置。
  5. 前記ラチェットカムの回動方向を一方向に切り換え、前記引き違い戸の全閉時、前記一つのラチェット爪を前記係合爪に係合可能に位置付けた請求項1記載の引き違い戸のロック装置。
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