JP2004018744A - ポリ乳酸系樹脂水分散体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリ乳酸系樹脂水分散体に関して、耐油性、耐薬品性、耐食性、防カビ性に優れ、さらには低温での造膜性、耐衝撃性、低温接着性に優れたポリ乳酸水分散を提供することを課題とする。
【解決手段】ポリ乳酸と30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステルとのコンパウンドを乳化し、水分散体を提供するものであり、ポリ乳酸/30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステルが90/10〜30/70であることを特徴とするポリ乳酸水分散体、ポリ乳酸水分散体乾燥することにより得られる粒子及び皮膜。

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、容易にコンポスト中で生分解し、土壌、河川、海洋中で水と二酸化炭素に分解することで廃棄が容易であり、耐候性、加工性、耐油性、耐薬品性、耐腐食性及び樹脂、金属、紙、繊維、木材等の材料との密着性などにも優れた皮膜および粒子を形成することができ、常温で乾燥させることにより成膜及び接着し、特にポリ乳酸性フィルム、シート、繊維、不織布などとの密着性に富む、ポリ乳酸を含む生分解性樹脂水分散体、その粒子及びその皮膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から塗料、インキ、コーティング剤、接着剤、プライマー及び繊維製品や紙等の各種処理剤の分野で有機溶剤が大量に用いられているが、近年の石油資源の節約、環境汚染防止、引火性の問題、作業環境上の問題などの観点により有機溶剤の使用は制限される方向に向かいつつある。そこで有機溶剤系の代替技術として、水系化、粉体化、ハイソリッド化等種々の方法が提案され実施されている。その中でも、特に水分散体はその取り扱い易さから最も汎用性があり、有望視されている。また、上述した用途における合成樹脂の水分散体は一般的に生分解性に乏しく、ゴミ処理上等の観点からも廃棄後の土壌、水質、大気の汚染等の問題を抱えており、加水分解、光分解あるいは生分解作用により容易に分解される水分散体が望まれている。
【0003】
ポリ乳酸の単量体である乳酸はトウモロコシやイモなどの天然素材を原料としており、石油資源と異なり枯渇する可能性が無く、近年大量かつ安価に製造されるようになった。ポリ乳酸樹脂は土壌や海洋中で数年内に水と二酸化炭素に分解される性質を持ち、安全性が高く人体に無害である。さらにその水分散体は、優れた塗膜加工性、各種基材への密着性を利用して、塗料、防錆塗料、インキ、コーティング剤、接着剤、プライマー、ヒートシール剤、農薬乳剤等の工業製品及び優れた洗浄性、保水性、抗菌性、人体への低毒性などを利用して工業用、衣料用、食器用、室内外用石鹸や洗剤、歯磨、シャンプー、リンス、化粧品、乳液、整髪料、メイク落し、香水、ローション、軟膏、抗菌塗料などトイレタリー製品の利用分野で幅広く用いられる可能性がある。
【0004】
ポリ乳酸系樹脂水分散体として、例えばポリ乳酸エマルション(特開平10―101911、特開2002−3607)が提案されている。しかしポリ乳酸はガラス転移温度が高く、室温では成膜しないうえ、熱接着剤として使用した場合、低温での熱接着性が十分でなく、接着不良を引き起こすなど様々な問題を抱えている。特に、ポリ乳酸フィルムとの接着性が低い。また、ポリブチレンサクシネート、ポリカプロラクトン(特開2002−3607)も提案されている。しかし、これらは、ポリ乳酸フィルムとの熱接着性が不十分であり、透明性、熱安定性及び防カビ性に劣るなどの問題を抱えている。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、上記従来技術の問題点を解決するために、密着性、耐油性、耐薬品性、耐食性、防カビ性に優れ、さらには低温での造膜性、耐衝撃性、低温接着性に優れたポリ乳酸水分散を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意研究の結果、常温成膜性、耐衝撃性の向上、低温接着性の向上したポリ乳酸系樹脂水分散体、粒子及びその皮膜を提供することに成功した。
【0007】
常温成膜性、耐衝撃性、低温接着性が良好なポリ乳酸の水分散体を得るため、ポリ乳酸と30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステルとのコンパウンドを乳化し、水分散体を提供するものであるが、常温での成膜性、特にポリ乳酸への低温接着性の観点から、ポリ乳酸と30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステルの重量比が90:10〜30:70であるポリ乳酸が好ましい。
【0008】
本発明の製造方法としては、例えばポリ乳酸及び30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステルをクロロホルム又はジクロロメタン等の有機溶媒に溶解後、乳化剤と水を加え攪拌することで転相させ、脱溶媒することで得る方法、ポリ乳酸及び30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステルと乳化剤の溶融混練中に水を添加することで得る方法、ポリ乳酸及び30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステルの末端にスルホン酸基、リン酸、カルボキシル基、アミノ基などの極性基を導入し、乳化剤存在中の温水と攪拌して得る方法などが考えられるが特に限定はしない。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明において、ポリ乳酸とは乳酸の単量体及び2量体から重合される高分子のことである。原料である乳酸の具体例としては、乳酸単量体としてL−乳酸、D−乳酸、DL−乳酸又はそれらの混合物、乳酸の環状2量体としてL−ラクタイド、D−ラクタイド、DL−ラクタイドを挙げることができる。本発明において使用されるポリ乳酸の製造方法の具体例としては、例えば、乳酸又は乳酸とヒドロキシカルボン酸の混合物を原料として、直接脱水重縮合する方法(例えば、USP 5,310,865号に示されている製造方法)、乳酸の環状二量体(ラクタイド)を溶融重合する開環重合法(例えば、米国特許2,758,987号に開示されている製造方法)、乳酸とヒドロキシカルボン酸の環状2量体、例えば、ラクタイドやグリコライドとε一カプロラクトンを、触媒の存在下、溶融重合する開環重合法(例えば、米国特許4,057,537号に開示されている製造方法)、乳酸、ジアルコール成分とジカルボン酸成分の混合物を、直接脱水重縮合する方法(例えば、米国特許5,428,126号に開示されている製造方法)、ポリ乳酸と二価アルコールと二塩基酸とのポリマーを、有機溶媒存在下に縮合する方法(例えば、欧州特許公報0712880 A2号に開示されている製造方法)等を挙げることができるが、その製造方法には、特に限定されない。少量のヒドロキシブタン酸などのヒドロキシアルカン酸を含むポリエステル共縮合体や、ジアルコール成分とジカルボン酸成分などと共縮合しているもの、又ジイソシアネート化合物等のような結合剤(高分子鎖延長剤)を用いて分子量を延長したものも含む。
【0010】
乳化方法に関してはポリ乳酸及び30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステルをクロロホルム又はジクロロメタン等の有機溶媒に溶解後、乳化剤と水を加え攪拌することで転相させ、脱溶媒することで得る方法、ポリ乳酸、30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステルと乳化剤の溶融混練中に水を添加することで得る方法、ポリ乳酸又は30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステルの末端にスルホン酸基、リン酸、カルボキシル基、アミノ基などの極性基を導入し、乳化剤存在中の温水と攪拌して得る方法などが考えられるが特に限定はしない。
【0011】
本発明におけるガラス転移温度が30℃以下生分解性ポリエステルは、ヒドロキシカルボン酸、ジカルボン酸及びジグリコールを種々組み合わせて製造できる生分解性を有するポリマーであり、ポリブチレンサクシネート、ポリカプロラクトンなどが挙げられる。水分散体の良好な成膜性を得るには、ガラス転移温度は5℃以下であることがさらに好ましい。ガラス転移温度が30℃以下の生分解性ポリエステルを使用した場合には、室温での成膜性が良好で、熱接着力が大きい。本発明におけるガラス転移とは、生分解性ポリエステルに熱を加えることでガラス状の硬い状態からゴム状の柔らかい状態に変わる現象で、ガラス転移温度とは上述した現象が起こる温度である。生分解性ポリエステルの製造方法としては、ポリ乳酸の製造方法と同様な方法を用いる事もできるが、その方法に限定されない。
【0012】
ヒドロキシアルカン酸としては、3―ヒドロキシプロピオン酸、3−ヒドロオキシブタン酸、3−ヒドロオキシ吉草酸、3−ヒドロオキシヘキサン酸、3−ヒドロオキシオクタン酸、3−ヒドロオキシドデカン酸、4−ヒドロオキシ酪酸、4−ヒドロオキシ吉草酸等が挙げられるがこれらは、単独で又は二種以上の組合せて使用することができる。
【0013】
ジカルボン酸成分としては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、安息香酸、p−オキシ安息香酸、 p−(ヒドロキシエトキシ)安息香酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、グルタル酸、スベリン酸、ブラシリック酸、ドデカンジカルボン酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、ヘキサヒドロオルソフタル酸、トリシクロデカンジカルボン酸、テトラヒドロテレフタル酸、及びテトラヒドロオルソフタル酸等のジカルボン酸、あるいはこれらの酸のメチルエステル、または無水物等も用いることができる。これらの中でも、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、無水トリメリット酸などが挙げられるがこれらは、単独で又は二種以上の組合せて使用することができる。
【0014】
ジグリコール成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、2,2,4トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ビスフェノール系−エチレンオキサイド付加物、ビスフェノール系プロピレンオキサイド付加物、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジオール、スピログリコール、トリシクロデカンジオール、トリシクロデカンジメタノール、レゾルシノール、マンニトール、エリトリトール、ペンタエリトリトール及びそのエチレングリコールエーテル等が用いられ、中でもエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールなどが挙げられるこれらは、単独で又は二種以上の組合せて使用することができる。
【0015】
本発明におけるポリブチレンサクシネートとは、グリコール成分がブタンジオール、酸成分がコハク酸のポリエステルであるが、グリコール成分としてブタンジオールの代わりにエチレングリコールなどを含んだり、酸成分として、コハク酸の他にアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸を始めとする他のジカルボン酸を含むポリエステル重合体のことをいう。
【0016】
本発明におけるポリカプロラクトンとはε―カプロラクトンの解重合体であるが、ε―カプロラクトンの代わりに乳酸モノマーやヒドロキシブタン酸などのヒドロキシアルカン酸を含むポリエステル重合体のことをいう。
【0017】
テレフタル酸、アジピン酸およびブタンジオールからなるポリエステルとは、グリコール成分がブタンジオール、酸成分がテレフタル酸及びアジピン酸のポリエステルであるが、グリコール成分としてブタンジオールの代わりにエチレングリコールなどを含んだり、酸成分として、テレフタル酸、アジピン酸の代わりにコハク酸、アゼライン酸、セバシン酸を始めとする他のジカルボン酸を含むポリエステル重合体のことをいう。
【0018】
本発明におけるポリ乳酸系とは、ポリ乳酸成分及び30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステルのうちポリ乳酸成分が90〜30%含有しているポリエステル混合物をいう。熱接着性、密着性の点から、ポリ乳酸成分を90〜30%含有することが好ましい。
【0019】
本発明において乳化剤とは、上述したポリ乳酸及び30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステルを水中で乳化して安定させる物質であるが、ここではポリビニルアルコール、アニオン系界面活性剤又はノニオン系界面活性剤のことをいい、これらを単独又は組合せて使用することもできる。ここでいうポリビニルアルコールとは、ポリ酢酸ビニルをけん化することで得られる完全けん化及び部分けん化ポリビニルアルコールのことをいうが、生分解性などから部分けん化ポリビニルアルコールが好ましい。ここでいうアニオン系界面活性剤では第1級高級脂肪酸塩、第2級高級脂肪酸塩、第1級高級アルコール硫酸エステル塩、第2級高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルキルジスルホン酸塩、スルホン酸化高級脂肪酸塩、高級脂肪酸硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩、高級アルコールエーテルのスルホン酸塩、高級脂肪酸アミドのアルキロール化硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェノールスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸塩、アルキルベンゾイミダゾールスルホン酸塩等があり、塩基性物質と反応してアニオン界面活性剤となったものなら如何なるものでもよい。ここでいうノニオン系界面活性剤ではHLBが7以上であり、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアルカノールアミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等がある。これらの界面活性剤のより具体的な化合物名は、たとえば堀口博著「合成界面活性剤」(昭和41、三共出版)に開示してある。これらの中でも毒性が低く、生分解性を有するものが好適である。
【0020】
ポリ乳酸、30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステル、乳化剤及び水の重量組成比に関しては、本発明の効果を奏する範囲であれば特に限定するものではないが、乳化剤の組成は耐水性や乳化性などを考慮すると(ポリ乳酸+30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステル)/乳化剤は70/30〜95/5が好ましい。また水の組成は保存安定性等を考慮すると(ポリ乳酸+30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステル+乳化剤)/水は20/80〜60/40が好ましい。
【0021】
本発明における生分解性とは、土壌又は河川や海洋中で容易に微生物により二酸化炭素と水に分解することをいう。上述のポリ乳酸は、土壌又は海洋中で容易に水と二酸化炭素に分解する性質を有する。
【0022】
本発明における水分散体とは、直径0.01μm〜100μmのポリ乳酸系樹脂の粒子が水に分散している状態のことをいう。本発明における粒子とは、直径0.01μm〜100μmのポリ乳酸水分散体乾燥することで得られる粒子である。その形状に関しては、球形、楕円形、不定形などいろいろあるが、球形が望ましい。
【0023】
本発明における乾燥とは水分含有量が粒子又は皮膜の5重量%以下にすることをいう。100℃にて2分以上静置するという方法などが好ましい。
【0024】
本発明における皮膜とは、膜厚が0.01〜1μmの薄膜及び1〜500μmの厚膜であるが、ポリ乳酸系樹脂水分散体を乾燥すること、本発明のポリ乳酸粒子を高温で溶融させることにより得られる。
【0025】
本発明の乳化方法としては、ポリ乳酸を良溶媒である塩化メチレン又はクロロホルムに溶解し、ポリビニルアルコール及び又はレシチンを含んだ水溶液と混合、攪拌し、熱を加えて溶媒を蒸発しさせることで得る方法がある。その他には、ポリ乳酸に、5−スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、4−スルホフタル酸、5−(p−スルホフェノキシ)イソフタル酸、5−(スルホプロポキシ)イソフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸、スルホプロピルマロン酸、スルホコハク酸、2−スルホ安息香酸、3−スルホ安息香酸、5−スルホサリチル酸及びこれらカルボン酸のメチルエステル類、またこれらスルホン酸の金属塩類やアンモニウム塩類等を導入する方法がある。中でも乳化性が良好である点から、5−スルホイソフタル酸のナトリウム塩、または5−スルホイソフタル酸ジメチルのナトリウム塩が好ましい。
【0026】
また、ホモミキサーや押出混練機などを用いてポリビニルアルコール、アニオン系又はノニオン系界面活性剤及びポリ乳酸を高温高圧下で混合させ、水を添加することにより、転相する方法などもある。使用されるポリビニルアルコールは生分解性及び相溶性の観点からけん化度が85%以下のものを使用することが好ましい。スルホン酸含有ポリエステル系重合体も同様に対象となるポリ乳酸に対する相溶性が良好でかつ生分解性も良好なものが好ましい。
【0027】
また本発明のポリ乳酸系樹脂水分散体に当たっては、通常水分散体に使用することのできる各種副資材、例えば、分散剤、乳化剤、界面活性剤、安定化剤、湿潤剤、増粘剤、起泡剤、消泡剤、凝固剤、ゲル化剤、沈降防止剤、帯電制御剤、帯電防止剤、老化防止剤、軟化剤、可塑剤、充填剤、着色剤、付香剤、粘着防止剤、離型剤等を併用してもよい。
【0028】
本発明において得られたポリ乳酸系樹脂水分散体に、水を加えることによって水中に均一に分散する固形粒子の体積50%平均粒径は、0.1〜20μmであることが好ましく、0.1〜5μmであることが更に好ましい。膜厚調整の容易性、水分散体から得られる皮膜の耐候性、基材への密着性、表面平滑性の点から、0.1〜20μmの平均粒径が好ましい。
【0029】
本発明において得られたポリエステル水分散体は、保存安定性を高めるなどの必要に応じて、水または塩基性水溶液等を加え中和しても良い。本発明における塩基性水溶液としては、水中で塩基として作用する以下の物質、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア及びアミン、アルカリ金属の酸化物、水酸化物、弱酸塩、水素化物、アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、弱酸塩、水素化物及びこれら金属のアルコキシド等が挙げられる。
【0030】
本発明のポリ乳酸水分散体は、優れた生分解性、耐候性、加工性、密着性、洗浄性さらには低温成膜性や低温での熱接着性を利用して、種々の用途に展開することが可能である。例えば工業分野として水分散体として各種プラスチックフィルム、アルミニウム、鉄、銅等の金属、紙、繊維、不織布、木材等の各種基剤のプライマー、接着剤、塗料、コーティング剤、防滑剤、潤滑剤として使用することができる。具体的には、農薬医薬コーティング剤、農業・園芸用肥料コーティング剤、ダンボール防滑剤、金属表面(Al、鋼板等)の防錆塗料バインダー、インクジェットのインクバインダー、インクジェットプリンター用紙及びフィルムの表面コート剤、OHPフィルムの表面コート剤、紙、熱転写インクリボン用バインダー、紙コーティングによる壁紙用バインダー、繊維コーテイング材、ナイロン、ポリエステル繊維収束剤、缶、不織布の目止め及び接着剤、ポリエステルフィルムの接着剤、滅菌紙の熱接着剤、インキ、塗料の耐摩剤及び滑り防止調整剤、自動車用塗料(中塗り、上塗り)の耐チッピング性改良剤、自動車外板の電着塗料、鋼管、道路標識、ガードレール塗装用工業用塗料等、牛乳パック等耐水コーティング剤である。紙パックの防水コーティングなどは、従来のラミネートでは紙の再生過程で分解し難いが、本水分散体ではアルカリで容易に分解し再生が容易になると考えられる。その他、トイレタリー分野や化粧品分野として、衣料用、食器用、室内外用石鹸や洗剤、歯磨、シャンプー、リンス、化粧品、乳液、整髪料、メイク落し、香水、ローション、軟膏、抗菌塗料等が考えられる。これらは下水を通じて環境中に放出されるが、容易に生分解し、毒性も極めて低く大変有用である。農業、園芸用農薬又は肥料の徐放剤では土壌で分解しながら持続的に効果を発揮し、コーティングした樹脂は土壌で分解するため、環境負荷が少ないなど大変有用である。
【0031】
コーティング方法としては、スプレー、カーテン、フローコーター、ロールコーター、グラビアコーター、刷毛塗り、浸漬等の方法で実施できる。乾燥は自然乾燥でも良いが、例えば100〜120℃で30〜120秒間加熱するのが好ましい。
【0032】
【実施例】
以下に本発明の好適な実施例及び比較例を挙げ、本発明を具体的に説明するが、これらの実施例はいかなる点においても本発明の範囲を限定するものではない。実施例に用いたポリ乳酸及びポリエステル系重合体の組成を表1に示した。実施例中に部とあるのは重量部を表わす。
【0033】
各種の特性値の測定方法は以下の方法で行った。
1.水分散体の分散状態
100メッシュの金網に分散液を通過させることにより調べた。その結果を○、△、×で測定し、その結果を表1に示す。
Figure 2004018744
【0034】
2.水分散体の粒径(μm)
マイクロトラックHRA(ハネウエル社製)にて、体積50%平均粒径を測定した。
【0035】
3.水分散体のpH
pHメーター(HORIBA製)により測定した。
【0036】
4.室温成膜試験
塗工量が10g/mdryとなるように、ポリエチレンテレフタレートフィルムに塗布し、20℃下で風乾した塗膜を得た。目視及び顕微鏡により表面の成膜性を確認した。その結果を○、△、×で測定し、その結果を表1に示す。
Figure 2004018744
【0037】
5.熱接着性試験
実施例に記載した水分散体を、塗工量が5g/mdryとなるように厚さ50μmのポリ乳酸フィルムに塗布、風乾した後、炉温100℃で60秒間加熱し、均一な塗工箔を得た。この塗工箔と上質紙をJIS Z1707に準拠した方法により、130℃で1秒間、2kg/cmの圧力をかけて熱接着した。この試料の剥離方向180°、剥離速度50mm/分、剥離結果を○、×で測定し、表1に示す。
Figure 2004018744
【0038】
6.水分散体皮膜の生分解性
100μmのポリ乳酸フィルムに水分散体を10μmの厚さで塗工し、150℃にて熱処理を行った。皮膜形成したフィルムを28日間、25℃にてコンポスト中に埋設し、生分解性評価を目視にて行った。
その結果を○、△、×の3段階で評価した。その結果を表1に示す。
Figure 2004018744
【0039】
7.ガラス転移温度
生分解性ポリエステルペレットを、DSC装置(パーキンエルマー製)にてJIS K7121に準拠した測定方法にて転移温度を測定した。
【0040】
〔製造例:ポリ乳酸〕
L−及びD−ラクタイドに対して触媒としてオクタン酸第一錫0.1%とラウリルアルコールの0.03%を仕込、真空で2時間脱気後、窒素置換して、200℃/10mmHgで2時間攪拌しながら脱水縮合反応し、下部取り出し口からポリ乳酸溶融物を抜き出し、空冷し、ペレタイザーでカットした。最終的に得られたポリ乳酸は重量平均分子量170,000であった。
【0041】
〔実施例1〕
ポリ乳酸を50部、ポリブチレンサクシネート(昭和高分子社製、ビオノーレ#1020)を50部、部分けん化ポリビニルアルコールを17部の混合物を、100部/時間の速度で、同方向回転型二軸押出機(池貝鉄工製、PCM−30、L/D=40)に供給し、設定温度180℃、スクリュー回転数150rpmで溶融混練するとともに、同押出機の中間部に設けた供給口より水を40部/時間の速度で連続的に供給した。押出された樹脂等混合物は、同押出機出口に設置した単軸押出機を通過させることにより90℃まで冷却し、吐出させた。吐出物は白色又は白色透明の固体であり、乾燥前後の重量差から計算される固形分濃度は70重量%であった。この水分散体を温水中に加えると微細分散し、白色の水分散体が得られた。その固形分濃度が40〜50重量%となるよう調整し、100メッシュの金網にて濾過したが、未分散物は認められず、分散状態は良好であった。この水分散体の分散粒子の体積50%平均粒径は1.0μm、pHは3.5であった。またこの水分散体を厚さ125μmのコロナ処理ポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾燥後の塗膜の厚さが10μmとなるようにバーコーターを用いて塗布した後、常温で乾燥し得られた皮膜の密着性は良好であった。評価結果を表1に示す。
【0042】
〔実施例2〕
実施例1のポリブチレンサクシネートの代わりに、ブタンジオールならびにコハク酸、アジピン酸からなる共重合体(昭和高分子社製、ビオノーレ#3002)を使用した以外は実施例1と同様に水分散体を得て、評価した。評価結果を表1に示す。
【0043】
〔実施例3〕
実施例1のポリ乳酸50部とポリブチレンサクシネート(昭和高分子社製、ビオノーレ#1020)50部の代わりに、ポリ乳酸70部とポリブチレンサクシネート(昭和高分子社製、ビオノーレ#1020)30部を使用した以外は実施例1と同様に水分散体を得て、評価した。評価結果を表1に示す。
【0044】
〔実施例4〕
実施例1のポリ乳酸50部とポリブチレンサクシネート(昭和高分子社製、ビオノーレ#1020)50部の代わりに、ポリ乳酸30部とポリブチレンサクシネート(昭和高分子社製、ビオノーレ#1020)70部を使用した以外は実施例1と同様に水分散体を得て、評価した。評価結果を表1に示す。
【0045】
〔実施例5〕
実施例1のポリブチレンサクシネートの代わりにポリカプロラクトン(ダイセル化学社製、セルグリーンPH7)を使用した以外は、実施例1と同様に水分散体を得て、評価した。評価結果を表1に示す。
【0046】
〔実施例6〕
実施例1のポリブチレンサクシネートの代わりにブタンジオール、テレフタル酸およびアジピン酸からなる共重合体(BASF社製、エコフレックス)を使用した以外は、実施例1と同様に水分散体を得て、評価した。評価結果を表1に示す。
【0047】
〔比較例1〕
実施例1のポリ乳酸50部とポリブチレンサクシネート50部の代わりに、ポリ乳酸100部を用いた以外は実施例1と同様に水分散体を得て、同様に物性を評価した。
【0048】
〔比較例2〕
ポリ乳酸を50部とポリブチレンサクシネートを50部使用する代わりに、ポリブチレンサクシネート100部を用いた以外は実施例1と同様に水分散体を得て、同様に物性を評価した。
【0049】
〔比較例3〕
ポリ乳酸を50部とポリブチレンサクシネートを50部使用する代わりに、ポリカプロラクタン100部を用いた以外は実施例1と同様に水分散体を得て、同様に物性を評価した。
【0050】
【表1】
Figure 2004018744
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、室温での成膜性に優れ、低温での熱接着性に優れ、後処理による液物性調整の自由度が大きく、かつ乾燥粉体化も容易である。
また本発明のポリ乳酸水分散体は、優れた、耐候性、加工性、密着性を利用して、種々の用途に展開することが可能である。特にポリ乳酸フィルム、ポリ乳酸繊維、ポリ乳酸不織布、その他、紙、木材、金属、コンクリート等の各種基剤のプライマー、接着剤、塗料、コーティング剤、処理剤、として使用することができる。
その他にも人体に対して毒性が極めて低い為、農薬や化学肥料のコーティング剤、あるいは、乾燥粉体化することにより、電子写真用トナー、トナー用添加材、静電塗装用粉体塗料、流動浸漬粉用粉体塗料として使用できる。またトイレタリー製品として衣料用、食器用、室内外用石鹸や洗剤、歯磨、シャンプー、リンス、化粧品、乳液、整髪料、メイク落し、香水、ローション、軟膏、抗菌塗料、紙オムツ吸水成分などに添加し、使用することもできる。

Claims (5)

  1. ポリ乳酸、30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステル、乳化剤および水を含むポリ乳酸系樹脂水分散体。
  2. ポリ乳酸と30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステルとの重量比が、90:10〜30:70である請求項1に記載のポリ乳酸系樹脂水分散体。
  3. 30℃以下のガラス転移温度を有する生分解性ポリエステルが、テレフタル酸、アジピン酸およびブタンジオールからなるポリエステル、ポリブチレンサクシネートならびにポリカプロラクトンからなる群より選択される少なくとも一つの生分解性ポリエステルである請求項1に記載の樹脂組成物水分散体。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のポリ乳酸系樹脂水分散体を乾燥することにより得られる粒子。
  5. 請求項1〜3の何れかに記載のポリ乳酸系樹脂水分散体又は請求項4に記載の粒子から形成される皮膜。
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