JP2004018674A - ポリエステルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶融重合における反応速度が高く、鎖延長剤を添加しなくても高重合度のポリエステルが製造でき、また、重合反応時の副反応が抑えられるために色調の良いポリエステルを製造できる方法を提供する。
【解決手段】触媒の存在下、脂肪族ジオール、脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体、及び芳香族ジカルボン酸又はその誘導体を反応させてポリエステルを製造する方法において、触媒としてゲルマウニム化合物を使用するポリエステルの製造方法。
【選択図】 なし
【解決手段】触媒の存在下、脂肪族ジオール、脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体、及び芳香族ジカルボン酸又はその誘導体を反応させてポリエステルを製造する方法において、触媒としてゲルマウニム化合物を使用するポリエステルの製造方法。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規なポリエステルの製造方法に関するものであり、詳しくは、触媒の存在下、脂肪族ジオール、脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体、及び芳香族ジカルボン酸又はその誘導体を反応させてポリエステルを製造する方法において、触媒としてゲルマニウム化合物を使用するポリエステルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、生分解性プラスチックとして全脂肪族ポリエステルが知られている。また、生分解性能も有し、かつ、耐熱性及び機械特性においても優れた生分解性ポリエステルとして、例えば、ポリブチレンサクシネートテレフタレート及びポリブチレンアジペートテレフタレート等の、主として脂肪族ポリエステル単位に芳香族基を含有したポリエステルも提案されている。
【0003】
このようなポリエステルの製造方法としては、触媒として、Zn又はSn化合物を使用した方法が提案されている。具体的には、国際公開WO96/07687号公報には、Zn化合物を使用して、190℃で36時間で、1,4−ブチレンアジペートテレフタレートを重合する方法が、また、国際公開WO96/25446号公報、Sn化合物を使用して1,4−ブチレンアジペートテレフタレートを重合する方法が提案されている。
【0004】
しかしながら、これら方法では、触媒の重合活性が低いので高重合体が生成されず、そのため粘度が上がらず、得られた脂肪族芳香族ポリエステルはインフレーションフィルムの成形が出来ないという問題があった。
一方、触媒として、Ti(OBu)3やTi(O−iPr)3のTi触媒を使用した方法が、DE19640269(BASF社)号公報やUSP5,446,079 (イーストマン社)号公報等に提案されている。
【0005】
しかしながら、これらTi単独触媒を使用したポリエステルの製造方法では、重合活性が低く重合速度が遅い上に、重合時に副反応が多発し高分子量の重合体を生成し難いという問題があり、更に、生成ポリエステルの色調が悪いという欠点もあった。
また、Ti単独触媒系による方法では、重合速度を高めるためにTi含量を増やすと、生成ポリエステルが成形時に主鎖切断等の副反応を起こして物性が低下するので、Ti含量は少量にせざるを得ず、そのため、ますます重合度が上がらないという悪循環に陥っていたと思われる。
【0006】
前記したようにTi触媒を使用して重合する場合に重合度が上がらないという問題を解決するために、白浜(広島大学)らは、鎖延長剤を使用したことを報告しており(第47回高分子討論会3024−3025(1998))、また、高重合度体を製造するのに鎖延長剤としてジイソシアネートを使用した例も報告されている(DE19640269号公報参照)。
【0007】
更に、特表平10−508640号公報では、錫ジオクトエートとテトラブチルオルトチタネートとを触媒として重合する方法が提案されている。しかしながら、この方法によるポリエステルの製造方法では、重合活性が低いため触媒を多量に使用し、また2段階に分けて仕込みを行う必要があり、製造に際しコスト高となる上、生成ポリマーの熱安定性、色調に悪影響を及ぼすという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、溶融重合における反応速度が高く、鎖延長剤を添加しなくても高重合度のポリエステルが製造でき、また、重合反応時の副反応が抑えられるために、色調のよいポリエステルを製造できる方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、触媒の存在下、脂肪族ジオール、脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体、及び芳香族ジカルボン酸又はその誘導体を反応させてポリエステルを製造する方法において、触媒としてゲルマニウム化合物を使用するポリエステルの製造方法に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明につき詳細に説明する。
本発明のポリエステルは、ジオール成分として、脂肪族ジオールを使用する。脂肪族ジオールとは、2個のOH基を有する脂肪族及び脂環式化合物であれば、特に制限されず何を使用してもよいが、炭素数2以上10以下の脂肪族ジオールが好ましく、炭素数2以上6以下の脂肪族ジオールがさらに好ましい。
【0011】
脂肪族ジオールの具体例としては、例えば、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコ−ル、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−クロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール及びトリエチレングリコール等が挙げられる。これらは、単独でも2種以上の混合物として使用してもよい。
【0012】
この内、好ましくはエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−プロピレングリコ−ル及び1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル等が挙げられ、特に、エチレングリコール及び1,4−ブタンジオ−ルが好ましい。
また、両末端ヒドロキシポリエーテルを単独で又は前記した脂肪族ジオールと混ぜて使用してもよい。両末端ヒドロキシポリエーテルとしては、炭素数4以上1000以下のヒドロキシポリエーテルが好ましく、更に、炭素数10以上200以下のものが好ましく、特に炭素数20以上100以下が好ましい。
【0013】
両末端ヒドロキシポリエーテルの具体例としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリ1,3−プロパンジオール及びポリ1,6−ヘキサメチレングリコール等が挙げられる。また、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールとの共重合ポリエーテル等を使用することもできる。
【0014】
また、本発明のポリエステルは、ジカルボン酸成分として、脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体と芳香族ジカルボン酸又はその誘導体とを使用する。
脂肪族ジカルボン酸としては、シュウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸及びスベリン酸等、またこれら無水物が挙げられる。次に、脂肪族ジカルボン酸の誘導体としては、前記した脂肪族ジカルボン酸の低級アルキルエステル、具体的には、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル及びブチルエステル等が挙げられる。これらは、単独でも2種以上の混合物として使用してもよい。
【0015】
この内、脂肪族ジカルボン酸としては、アジピン酸及びコハク酸が好ましく、脂肪族ジカルボン酸の誘導体としては、アジピン酸及びコハク酸のメチルエステルが好ましい。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸及びジフェニルジカルボン酸等、またこれらの無水物が挙げられる。次に、芳香族ジカルボン酸の誘導体としては、前記した芳香族ジカルボン酸の低級アルキルエステル、具体的には、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル及びブチルエステル等が挙げられる。これらは、単独でも2種以上の混合物として使用してもよい。
【0016】
この内、芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸が好ましく、芳香族ジカルボン酸の誘導体としては、ジメチルテレフタレートが好ましい
本発明のポリエステルのジカルボン酸成分として使用する、脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体と芳香族ジカルボン酸又はその誘導体との割合は、脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体がジカルボン酸成分として20モル%を超え90モル%以下であることが好ましい。20モル%以下であると、生成するポリエステルの生分解性が低下し、90モル%を超えると、耐熱性が低下する傾向がある。より好ましい下限値としては、30モル%以上であり、上限値としては70モル%以下である。
【0017】
本発明のポリエステルには、本発明の効果を損なわれないかぎり、前記したポリエステルの成分の他に共重合成分を導入することができる。
これら共重合成分の具体的な例としては、生分解性能を向上させるために、グリコール酸や乳酸などのオキシカルボン酸及びカプロラクトンなどのラクトン類が、また、分岐構造を形成するためには、グリセリンのような多価アルコール成分、エポキシ化合物、分岐構造を有する末端ヒドロキシポリエーテル、3官能以上のヒドロキシ化合物、3官能以上のオキシカルボン酸、及び、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸のような3官能以上の酸無水物やカルボン酸が挙げられる。
【0018】
また、ジイソシアネート、ジフェニルカーボネート及びジオキサゾリンなどの鎖延長剤も挙げられる。更に、溶融テンションを高めるためにパーオキサイドを、親水性を高めるために、スルホン基、リン酸基、アミノ基、硝酸基などの親水性基を有する化合物、具体的には4−スルホン化−2,6−イソフタル酸等を使用することができる。
【0019】
これら共重合成分としては、25モル%未満、好ましくは20モル%未満、更に好ましくは10モル%未満、特に好ましくは5モル%未満の範囲で使用することが好ましい。
本発明のポリエステルの製造方法においては、重合触媒としてゲルマニウム化合物を使用する。ゲルマニウム化合物の具体例としては、酸化ゲルマニウム及びテトラアルコキシゲルマニウムなどの有機ゲルマニウム化合物、塩化ゲルマニウムなどの無機ゲルマニウム化合物が挙げられる。価格や入手の容易さなどから、酸化ゲルマニウム、テトラエトキシゲルマニウム及びテトラブトキシゲルマニウムなどが好ましく、特に、酸化ゲルマニウムが好適である。また、本発明の目的を損なわない限り、他の触媒を併用をすることができる。
【0020】
ゲルマニウム化合物の使用量は、使用するモノマー量に対して0.001重量%を超え、1重量%未満の範囲で使用する。より好ましい下限値としては0.01重量%以上、より好まし上限値としては、0.1重量%未満、特に好ましくは0.05重量%未満である。
ゲルマニウム化合物は、そのまま添加してもよいが、ゲルマニウム化合物を脂肪族オキシカルボン酸水溶液に溶解して添加する方法が重合反応の速度という点で好ましい。脂肪族オキシカルボン酸としては、乳酸及びグリコール酸等が挙げられる。ゲルマニウム化合物を溶解して添加する脂肪族オキシカルボン酸の使用量としては、原料モノマーに対して0.02〜30モル%、好ましい下限値は、0.5モル%以上、1.0モル%以上、好ましい上限値は、20モル%以下、10モル%以下である。
【0021】
触媒の添加時期は、重縮合以前であれば特に限定されず、原料仕込み時に添加しておいてもよく、減圧開始時に添加してもよい。
本発明のポリエステルを製造する際は、従来公知の方法が使用でき、例えば、エステル化反応及び/又はエステル交換反応後、重縮合反応をすることにより製造することができる。また、反応の温度、時間、圧力などの条件は、従来公知の条件が採用できるが、反応温度は150〜260℃が好ましく、180〜230℃が更に好ましい、また、反応時間は2時間以上、好ましくは4〜15時間の範囲で選ぶのがよい。減圧度は1.3×103Pa以下、より好ましくは0.27×103Pa以下で選ぶのがよい。
【0022】
本発明の製造方法において、原料の添加順序には限定はなく、例えば、第1として、原料のモノマーを一括に反応釜に入れて反応することもできるし、第2として、ジオール成分と脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体とをエステル化反応又はエステル交換反応させた後、ジオール成分と芳香族ジカルボン酸又はその誘導体をエステル化反応又はエステル交換反応させ、更に重縮合反応させる方法等種々の方法を採用することができる。
【0023】
本発明のポリエステルの原料であるジオール成分とジカルボン酸成分のモル比は、1.0〜3.0の範囲で使用することが好ましく、より好ましくは1.0〜2.0である。
また、ジカルボン酸成分が脂肪族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸の誘導体、芳香族ジカルボン酸及び芳香族ジカルボン酸の誘導体によってもジオール成分とのモル比の好ましい範囲は異なるが、例えば、脂肪族ジオールと芳香族ジカルボン酸の誘導体の場合のモル比は2.0以下、好ましくは1.0〜1.6とすることが、脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸の場合のモル比は2.0以下、好ましくは1.1〜1.6とすることが、脂肪族ジオールと芳香族ジカルボン酸の場合のモル比は3.0以下、好ましくは1.1〜2.0とするのがより好ましい。
【0024】
本発明のポリエステルには、特性が損なわれない範囲において各種の添加剤、例えば熱安定剤、酸化防止剤、結晶核剤、難燃剤、帯電防止剤、離型剤及び紫外線吸収剤等を重合時に添加してもよい。また、成形時に上に示した各種の添加剤の他に、ガラス繊維、炭素繊維、チタンウィスカー、マイカ、タルク、CaCO3、TiO2、シリカ等の強化剤及び増量剤を添加して成形することもできる。
【0025】
本発明の製造方法により得られるポリエステルは、耐熱性、色調に優れ、更に耐加水分解性や生分解性にも優れ、しかも安価に製造できるので、各種のフィルム用途や射出成形品の用途に適している。
具体的な用途としては、射出成型品(例えば、生鮮食品のトレーやファーストフードの容器、野外レジャー製品など)、押出成型品(フィルム、シート等、例えば釣り糸、漁網、植生ネット、保水シートなど)、中空成型品(ボトル等)等が挙げられ、更にその他農業用のフィルム、コーティング資材、肥料用コーティング材、ラミネートフィルム、板、延伸シート、モノフィラメント、マルチフィラメント、不織布、フラットヤーン、ステープル、捲縮繊維、筋付きテープ、スプリットヤーン、複合繊維、ブローボトル、発泡体、ショッピングバッグ、ゴミ袋、コンポスト袋、化粧品容器、洗剤容器、漂白剤容器、ロープ、結束材、手術糸、衛生用カバーストック材、保冷箱、クッション材フィルム及び合成紙などに利用可能である。
【0026】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。また、還元粘度(ηsp/c)は、実施例及び比較例で得られたポリエステルをフェノール/テトラクロロエタン(1:1重量比)中、30℃で溶液濃度(0.5g/dl)で測定した溶液粘度から求めた。
【0027】
実施例1
攪拌装置、窒素導入口、加熱装置、温度計及び減圧口を備えた反応容器に、原料としてコハク酸28.1g、1,4−ブタンジオール49.2g及びジメチルテレフタレート46.2g、触媒として二酸化ゲルマニウムをあらかじめ1重量%溶解させた90%乳酸水溶液2.52gを仕込み、窒素−減圧置換によって系内を窒素雰囲気下にした。次に、系内を撹拌しながら220℃に昇温し、この温度で1時間反応させた。次に、30分かけて230℃まで昇温し、同時に1時間30分かけて0.07×103Paになるように減圧し、0.07×103Paで3時間反応を行い重合を終了し、白色のポリエステルを得た。得られたポリエステルの還元粘度(ηsp/c)は2.25であった。このポリマーを卓上熱プレスでフィルムを作成したところ、強靱なフィルムが得られた。
【0028】
実施例2
実施例1において、原料をアジピン酸34.1g、1,4−ブタンジオール48.3g及びジメチルテレフタレート45.3gに代えた他は、実施例1と同様な方法で重合反応を行い、白色のポリエステルを得た。得られたポリエステルの還元粘度(ηsp/c)は2.18であった。
【0029】
実施例3
撹拌装置、窒素導入口、加熱装置、温度計及び減圧口を備えた反応容器に、アジピン酸34.1g及び1,4−ブタンジオール23.1gを仕込み、窒素−減圧置換によって系内を窒素雰囲気下にした。次に、系内を撹拌しながら220℃に昇温し、この温度で1時間反応させた。その後、1,4−ブタンジオール25.2g及びジメチルテレフタレート45.3gを仕込み、220℃で1時間反応させた。その後、30分かけて230℃に昇温し、同時に1時間30分かけて0.07×103Paになるように減圧し、0.07×103Paで4時間反応を行い重合を終了し、白色のポリエステルを得た。得られたポリエステルの還元粘度(ηsp/c)は2.30であった。
【0030】
実施例4
実施例1において、原料をアジピン酸34.1g、1,4−ブタンジオール66.1g及びテレフタル酸38.7gに代えた他は、実施例1と同様な方法で重合反応を行い、白色のポリエステルを得た。得られたポリエステルの還元粘度(ηsp/c)は2.05であった。
【0031】
比較例1
実施例1において、触媒をテトラブチルチタネート0.071gに代えた他は実施例1と同様な方法で重合反応を行いポリエステルを得た。得られたポリエステルの還元粘度(ηsp/c)は1.61であった。また、得られたポリエステルは黄色に着色していた。
【0032】
【発明の効果】
本発明の方法によれば、重合速度が大きい(溶融重合性が高い)ため、生産性を著しく向上することができる。
また、得られるポリエステルは、高重合体として得られやすく、また、生分解性に優れ、その上、成形時の副反応も抑制されるために、色調のより製品が得られる。
【発明の属する技術分野】
本発明は新規なポリエステルの製造方法に関するものであり、詳しくは、触媒の存在下、脂肪族ジオール、脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体、及び芳香族ジカルボン酸又はその誘導体を反応させてポリエステルを製造する方法において、触媒としてゲルマニウム化合物を使用するポリエステルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、生分解性プラスチックとして全脂肪族ポリエステルが知られている。また、生分解性能も有し、かつ、耐熱性及び機械特性においても優れた生分解性ポリエステルとして、例えば、ポリブチレンサクシネートテレフタレート及びポリブチレンアジペートテレフタレート等の、主として脂肪族ポリエステル単位に芳香族基を含有したポリエステルも提案されている。
【0003】
このようなポリエステルの製造方法としては、触媒として、Zn又はSn化合物を使用した方法が提案されている。具体的には、国際公開WO96/07687号公報には、Zn化合物を使用して、190℃で36時間で、1,4−ブチレンアジペートテレフタレートを重合する方法が、また、国際公開WO96/25446号公報、Sn化合物を使用して1,4−ブチレンアジペートテレフタレートを重合する方法が提案されている。
【0004】
しかしながら、これら方法では、触媒の重合活性が低いので高重合体が生成されず、そのため粘度が上がらず、得られた脂肪族芳香族ポリエステルはインフレーションフィルムの成形が出来ないという問題があった。
一方、触媒として、Ti(OBu)3やTi(O−iPr)3のTi触媒を使用した方法が、DE19640269(BASF社)号公報やUSP5,446,079 (イーストマン社)号公報等に提案されている。
【0005】
しかしながら、これらTi単独触媒を使用したポリエステルの製造方法では、重合活性が低く重合速度が遅い上に、重合時に副反応が多発し高分子量の重合体を生成し難いという問題があり、更に、生成ポリエステルの色調が悪いという欠点もあった。
また、Ti単独触媒系による方法では、重合速度を高めるためにTi含量を増やすと、生成ポリエステルが成形時に主鎖切断等の副反応を起こして物性が低下するので、Ti含量は少量にせざるを得ず、そのため、ますます重合度が上がらないという悪循環に陥っていたと思われる。
【0006】
前記したようにTi触媒を使用して重合する場合に重合度が上がらないという問題を解決するために、白浜(広島大学)らは、鎖延長剤を使用したことを報告しており(第47回高分子討論会3024−3025(1998))、また、高重合度体を製造するのに鎖延長剤としてジイソシアネートを使用した例も報告されている(DE19640269号公報参照)。
【0007】
更に、特表平10−508640号公報では、錫ジオクトエートとテトラブチルオルトチタネートとを触媒として重合する方法が提案されている。しかしながら、この方法によるポリエステルの製造方法では、重合活性が低いため触媒を多量に使用し、また2段階に分けて仕込みを行う必要があり、製造に際しコスト高となる上、生成ポリマーの熱安定性、色調に悪影響を及ぼすという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、溶融重合における反応速度が高く、鎖延長剤を添加しなくても高重合度のポリエステルが製造でき、また、重合反応時の副反応が抑えられるために、色調のよいポリエステルを製造できる方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、触媒の存在下、脂肪族ジオール、脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体、及び芳香族ジカルボン酸又はその誘導体を反応させてポリエステルを製造する方法において、触媒としてゲルマニウム化合物を使用するポリエステルの製造方法に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明につき詳細に説明する。
本発明のポリエステルは、ジオール成分として、脂肪族ジオールを使用する。脂肪族ジオールとは、2個のOH基を有する脂肪族及び脂環式化合物であれば、特に制限されず何を使用してもよいが、炭素数2以上10以下の脂肪族ジオールが好ましく、炭素数2以上6以下の脂肪族ジオールがさらに好ましい。
【0011】
脂肪族ジオールの具体例としては、例えば、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコ−ル、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−クロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール及びトリエチレングリコール等が挙げられる。これらは、単独でも2種以上の混合物として使用してもよい。
【0012】
この内、好ましくはエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−プロピレングリコ−ル及び1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル等が挙げられ、特に、エチレングリコール及び1,4−ブタンジオ−ルが好ましい。
また、両末端ヒドロキシポリエーテルを単独で又は前記した脂肪族ジオールと混ぜて使用してもよい。両末端ヒドロキシポリエーテルとしては、炭素数4以上1000以下のヒドロキシポリエーテルが好ましく、更に、炭素数10以上200以下のものが好ましく、特に炭素数20以上100以下が好ましい。
【0013】
両末端ヒドロキシポリエーテルの具体例としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリ1,3−プロパンジオール及びポリ1,6−ヘキサメチレングリコール等が挙げられる。また、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールとの共重合ポリエーテル等を使用することもできる。
【0014】
また、本発明のポリエステルは、ジカルボン酸成分として、脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体と芳香族ジカルボン酸又はその誘導体とを使用する。
脂肪族ジカルボン酸としては、シュウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸及びスベリン酸等、またこれら無水物が挙げられる。次に、脂肪族ジカルボン酸の誘導体としては、前記した脂肪族ジカルボン酸の低級アルキルエステル、具体的には、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル及びブチルエステル等が挙げられる。これらは、単独でも2種以上の混合物として使用してもよい。
【0015】
この内、脂肪族ジカルボン酸としては、アジピン酸及びコハク酸が好ましく、脂肪族ジカルボン酸の誘導体としては、アジピン酸及びコハク酸のメチルエステルが好ましい。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸及びジフェニルジカルボン酸等、またこれらの無水物が挙げられる。次に、芳香族ジカルボン酸の誘導体としては、前記した芳香族ジカルボン酸の低級アルキルエステル、具体的には、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル及びブチルエステル等が挙げられる。これらは、単独でも2種以上の混合物として使用してもよい。
【0016】
この内、芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸が好ましく、芳香族ジカルボン酸の誘導体としては、ジメチルテレフタレートが好ましい
本発明のポリエステルのジカルボン酸成分として使用する、脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体と芳香族ジカルボン酸又はその誘導体との割合は、脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体がジカルボン酸成分として20モル%を超え90モル%以下であることが好ましい。20モル%以下であると、生成するポリエステルの生分解性が低下し、90モル%を超えると、耐熱性が低下する傾向がある。より好ましい下限値としては、30モル%以上であり、上限値としては70モル%以下である。
【0017】
本発明のポリエステルには、本発明の効果を損なわれないかぎり、前記したポリエステルの成分の他に共重合成分を導入することができる。
これら共重合成分の具体的な例としては、生分解性能を向上させるために、グリコール酸や乳酸などのオキシカルボン酸及びカプロラクトンなどのラクトン類が、また、分岐構造を形成するためには、グリセリンのような多価アルコール成分、エポキシ化合物、分岐構造を有する末端ヒドロキシポリエーテル、3官能以上のヒドロキシ化合物、3官能以上のオキシカルボン酸、及び、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸のような3官能以上の酸無水物やカルボン酸が挙げられる。
【0018】
また、ジイソシアネート、ジフェニルカーボネート及びジオキサゾリンなどの鎖延長剤も挙げられる。更に、溶融テンションを高めるためにパーオキサイドを、親水性を高めるために、スルホン基、リン酸基、アミノ基、硝酸基などの親水性基を有する化合物、具体的には4−スルホン化−2,6−イソフタル酸等を使用することができる。
【0019】
これら共重合成分としては、25モル%未満、好ましくは20モル%未満、更に好ましくは10モル%未満、特に好ましくは5モル%未満の範囲で使用することが好ましい。
本発明のポリエステルの製造方法においては、重合触媒としてゲルマニウム化合物を使用する。ゲルマニウム化合物の具体例としては、酸化ゲルマニウム及びテトラアルコキシゲルマニウムなどの有機ゲルマニウム化合物、塩化ゲルマニウムなどの無機ゲルマニウム化合物が挙げられる。価格や入手の容易さなどから、酸化ゲルマニウム、テトラエトキシゲルマニウム及びテトラブトキシゲルマニウムなどが好ましく、特に、酸化ゲルマニウムが好適である。また、本発明の目的を損なわない限り、他の触媒を併用をすることができる。
【0020】
ゲルマニウム化合物の使用量は、使用するモノマー量に対して0.001重量%を超え、1重量%未満の範囲で使用する。より好ましい下限値としては0.01重量%以上、より好まし上限値としては、0.1重量%未満、特に好ましくは0.05重量%未満である。
ゲルマニウム化合物は、そのまま添加してもよいが、ゲルマニウム化合物を脂肪族オキシカルボン酸水溶液に溶解して添加する方法が重合反応の速度という点で好ましい。脂肪族オキシカルボン酸としては、乳酸及びグリコール酸等が挙げられる。ゲルマニウム化合物を溶解して添加する脂肪族オキシカルボン酸の使用量としては、原料モノマーに対して0.02〜30モル%、好ましい下限値は、0.5モル%以上、1.0モル%以上、好ましい上限値は、20モル%以下、10モル%以下である。
【0021】
触媒の添加時期は、重縮合以前であれば特に限定されず、原料仕込み時に添加しておいてもよく、減圧開始時に添加してもよい。
本発明のポリエステルを製造する際は、従来公知の方法が使用でき、例えば、エステル化反応及び/又はエステル交換反応後、重縮合反応をすることにより製造することができる。また、反応の温度、時間、圧力などの条件は、従来公知の条件が採用できるが、反応温度は150〜260℃が好ましく、180〜230℃が更に好ましい、また、反応時間は2時間以上、好ましくは4〜15時間の範囲で選ぶのがよい。減圧度は1.3×103Pa以下、より好ましくは0.27×103Pa以下で選ぶのがよい。
【0022】
本発明の製造方法において、原料の添加順序には限定はなく、例えば、第1として、原料のモノマーを一括に反応釜に入れて反応することもできるし、第2として、ジオール成分と脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体とをエステル化反応又はエステル交換反応させた後、ジオール成分と芳香族ジカルボン酸又はその誘導体をエステル化反応又はエステル交換反応させ、更に重縮合反応させる方法等種々の方法を採用することができる。
【0023】
本発明のポリエステルの原料であるジオール成分とジカルボン酸成分のモル比は、1.0〜3.0の範囲で使用することが好ましく、より好ましくは1.0〜2.0である。
また、ジカルボン酸成分が脂肪族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸の誘導体、芳香族ジカルボン酸及び芳香族ジカルボン酸の誘導体によってもジオール成分とのモル比の好ましい範囲は異なるが、例えば、脂肪族ジオールと芳香族ジカルボン酸の誘導体の場合のモル比は2.0以下、好ましくは1.0〜1.6とすることが、脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸の場合のモル比は2.0以下、好ましくは1.1〜1.6とすることが、脂肪族ジオールと芳香族ジカルボン酸の場合のモル比は3.0以下、好ましくは1.1〜2.0とするのがより好ましい。
【0024】
本発明のポリエステルには、特性が損なわれない範囲において各種の添加剤、例えば熱安定剤、酸化防止剤、結晶核剤、難燃剤、帯電防止剤、離型剤及び紫外線吸収剤等を重合時に添加してもよい。また、成形時に上に示した各種の添加剤の他に、ガラス繊維、炭素繊維、チタンウィスカー、マイカ、タルク、CaCO3、TiO2、シリカ等の強化剤及び増量剤を添加して成形することもできる。
【0025】
本発明の製造方法により得られるポリエステルは、耐熱性、色調に優れ、更に耐加水分解性や生分解性にも優れ、しかも安価に製造できるので、各種のフィルム用途や射出成形品の用途に適している。
具体的な用途としては、射出成型品(例えば、生鮮食品のトレーやファーストフードの容器、野外レジャー製品など)、押出成型品(フィルム、シート等、例えば釣り糸、漁網、植生ネット、保水シートなど)、中空成型品(ボトル等)等が挙げられ、更にその他農業用のフィルム、コーティング資材、肥料用コーティング材、ラミネートフィルム、板、延伸シート、モノフィラメント、マルチフィラメント、不織布、フラットヤーン、ステープル、捲縮繊維、筋付きテープ、スプリットヤーン、複合繊維、ブローボトル、発泡体、ショッピングバッグ、ゴミ袋、コンポスト袋、化粧品容器、洗剤容器、漂白剤容器、ロープ、結束材、手術糸、衛生用カバーストック材、保冷箱、クッション材フィルム及び合成紙などに利用可能である。
【0026】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。また、還元粘度(ηsp/c)は、実施例及び比較例で得られたポリエステルをフェノール/テトラクロロエタン(1:1重量比)中、30℃で溶液濃度(0.5g/dl)で測定した溶液粘度から求めた。
【0027】
実施例1
攪拌装置、窒素導入口、加熱装置、温度計及び減圧口を備えた反応容器に、原料としてコハク酸28.1g、1,4−ブタンジオール49.2g及びジメチルテレフタレート46.2g、触媒として二酸化ゲルマニウムをあらかじめ1重量%溶解させた90%乳酸水溶液2.52gを仕込み、窒素−減圧置換によって系内を窒素雰囲気下にした。次に、系内を撹拌しながら220℃に昇温し、この温度で1時間反応させた。次に、30分かけて230℃まで昇温し、同時に1時間30分かけて0.07×103Paになるように減圧し、0.07×103Paで3時間反応を行い重合を終了し、白色のポリエステルを得た。得られたポリエステルの還元粘度(ηsp/c)は2.25であった。このポリマーを卓上熱プレスでフィルムを作成したところ、強靱なフィルムが得られた。
【0028】
実施例2
実施例1において、原料をアジピン酸34.1g、1,4−ブタンジオール48.3g及びジメチルテレフタレート45.3gに代えた他は、実施例1と同様な方法で重合反応を行い、白色のポリエステルを得た。得られたポリエステルの還元粘度(ηsp/c)は2.18であった。
【0029】
実施例3
撹拌装置、窒素導入口、加熱装置、温度計及び減圧口を備えた反応容器に、アジピン酸34.1g及び1,4−ブタンジオール23.1gを仕込み、窒素−減圧置換によって系内を窒素雰囲気下にした。次に、系内を撹拌しながら220℃に昇温し、この温度で1時間反応させた。その後、1,4−ブタンジオール25.2g及びジメチルテレフタレート45.3gを仕込み、220℃で1時間反応させた。その後、30分かけて230℃に昇温し、同時に1時間30分かけて0.07×103Paになるように減圧し、0.07×103Paで4時間反応を行い重合を終了し、白色のポリエステルを得た。得られたポリエステルの還元粘度(ηsp/c)は2.30であった。
【0030】
実施例4
実施例1において、原料をアジピン酸34.1g、1,4−ブタンジオール66.1g及びテレフタル酸38.7gに代えた他は、実施例1と同様な方法で重合反応を行い、白色のポリエステルを得た。得られたポリエステルの還元粘度(ηsp/c)は2.05であった。
【0031】
比較例1
実施例1において、触媒をテトラブチルチタネート0.071gに代えた他は実施例1と同様な方法で重合反応を行いポリエステルを得た。得られたポリエステルの還元粘度(ηsp/c)は1.61であった。また、得られたポリエステルは黄色に着色していた。
【0032】
【発明の効果】
本発明の方法によれば、重合速度が大きい(溶融重合性が高い)ため、生産性を著しく向上することができる。
また、得られるポリエステルは、高重合体として得られやすく、また、生分解性に優れ、その上、成形時の副反応も抑制されるために、色調のより製品が得られる。
Claims (8)
- 触媒の存在下、脂肪族ジオール、脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体、及び芳香族ジカルボン酸又はその誘導体を反応させてポリエステルを製造する方法において、触媒としてゲルマニウム化合物を使用することを特徴とするポリエステルの製造方法。
- 脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体がジカルボン酸成分として20モル%を超え90モル%以下である請求項1記載のポリエステルの製造方法。
- 脂肪族ジオールが炭素数2以上10以下である脂肪族ジオールである請求項1又は2記載のポリエステルの製造方法。
- 脂肪族ジオールがエチレングリコール及び1,4−ブタンジオールから選ばれる少なくとも1種である請求項1ないし3のいずれか1項記載のポリエステルの製造方法。
- 脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体がコハク酸及びアジピン酸から選ばれる少なくとも1種である請求項1ないし4のいずれか1項記載のポリエステルの製造方法。
- 芳香族ジカルボン酸又はその誘導体がテレフタル酸またはテレフタル酸アルキルエステルである請求項1ないし5のいずれか1項記載のポリエステルの製造方法。
- ゲルマニウム化合物が酸化ゲルマニウムである請求項1ないし6のいずれか1項記載のポリエステルの製造方法。
- 触媒として、ゲルマニウム化合物を脂肪族オキシカルボン酸水溶液に溶解させて添加することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項記載のポリエステルの製造方法。
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JP2009155556A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Mitsubishi Chemicals Corp | 脂肪族ポリエステルの製造方法 |
CN101125915B (zh) * | 2007-10-10 | 2012-05-09 | 上海康沃生化科技有限公司 | 聚对苯二甲酸丁二酸乙二醇共聚酯的制备方法 |
JP2015530435A (ja) * | 2012-09-04 | 2015-10-15 | サムスン ファイン ケミカルズ カンパニー リミテッドSamsungfine Chemicals Co., Ltd. | 生分解性脂肪族/芳香族ポリエステル共重合体の連続製造方法 |
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2002
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