JP2004017156A - 凹凸のあるアルミ材料使用製品のプレス製造過程におけるドロー&コイニング金型装置 - Google Patents

凹凸のあるアルミ材料使用製品のプレス製造過程におけるドロー&コイニング金型装置 Download PDF

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西村 康博
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Abstract

【課題】凹凸のあるアルミ材料を一つの金型でスムーズに絞り(ドローイング)加工、部分的に圧延(コイニング)加工できる金属装置を提供する。
【解決手段】ドローイング金型装置1の下型3に、下からエアーの力のかかるクッションピン10に連動するバランサーピン11を取り付ける。そのピンによって上型2のドロー&コイニングダイ6は支えられ、下型3のブランクホルダー8との間で凹凸のあるアルミ板材14を潰すことなく、ドローパンチ7により、スムーズにアルミ板材14を絞り加工(ドローイング)し、その後、コイニング面と圧延加工(コイニング)する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス加工一般に用いられるエアークッション連動式金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
凹凸のあるアルミ材料使用製品に対するプレス加工を行なうに際して、従来は、一般の板材(凹凸のない材料)に対するプレス加工と同様の方法で、ドローイング(絞り)加工を行ない、次の工程でコイニング(圧延)加工を行なっている。つまり、ドローイング(絞り)加工とコイニング(圧延)加工、個々に二つの金型装置を要している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般のプレス加工板材を成形加工する一工法として、ドローイング(絞り)加工した後、トリミング(縁切り)加工する方法を使用する場合、一般の板材(凹凸のない材料)を加工する際には、ドローイング(絞り)加工の後、すぐトリミング(縁切り)加工ができる。しかし、凹凸のあるアルミ材料を加工する際には、そのままではトリミング(縁切り)加工ができない為、ドーイング(絞り)加工とトリミング(縁切り)加工の間にコイニング(圧延)加工を設けて、トリミング(縁切り)加工する部分の凹凸をなくしておかなければならない。その為、プレス加工の工程数が一つ増え、金型装置を余分に一つ作る必要があり、その為のコストがかかるという問題点があった。
【0004】
前述したコイニング(圧延)加工用金型装置を省略する為に、その前工程であるドローイング(絞り)加工金型装置にコイニング(圧延)加工工程を組み込み、ドローイング(絞り)加工金型装置のブランクホルダー面とドローパンチ形状内のコイニングしたい箇所をコイニング加工しようとすると、最初にアルミ材料を掴んだ時に、アルミ材料の凹凸を潰してしまい、スムーズに材料が入らず、ドローイング(絞り)加工に支障をきたしてしまう。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決しようとして成されたものであり、従来では個々の金型装置により達成していたドローイング(絞り)加工とコイニング(圧延)加工という二つの工程を、一つの金型装置でスムーズに達成することを目的とするものであり、これにより、コストの削減にも繋げようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の金型装置は、上型が下型に対して往復移動する際に、下型に戴置されたアルミ材料(凹凸のある物)に加工を施すものである。コンプレッサーからプレス下のエアータンクに送られているエアーの力を利用して、下型に設置されたピンにより、上型のドロー&コイニングダイを支え、最初にドローイング(絞り)加工をする時に、上型のドロー&コイニングダイが、必要以上にアルミ材料(凹凸のある物)を押し潰すことを妨げ、スムーズにドローイング(絞り)加工を行ない、その後、ブランクホルダーがそれ以上下がらなくなった時点から、コイニングを要する面をコイニング(圧延)加工し始め、プレス下死点でコイニング(圧延)加工を終了する。このように、二つの工程を一つの金型装置で成すことにより、コストの削減に繋がる。
【0007】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例にもとづき、図面を参照して説明する。
図1〜図7に本発明の実施の形態実施例を示す。図1は実施例に用いられる金型装置1の断面図であり、図1〜図7は金型装置1の上型2の、下型3に対する複数の進行段階を示す断面図である。尚、以下の説明において、各部の名称は、従来技術におけるものを採用する。
【0008】
【実施例】
本実施例では、金型装置1の上型2が下型3に対して往復移動する一行程を、四つの部分行程に区分する。第1部分行程は、図1のように上型2が上死点にある状態から、図2のように上型ドロー&コイニングダイ6が下型バランサーピン11に接触するまでの期間である。第2部分行程は、図2の状態から、図3のように下型ブランクホルダー8が下型ハイトブロック9に接触し、ドローイング(絞り)加工が終了するまでの期間である。第3部分行程は、図3の状態から、図4のように上型ドロー&コイニングダイ6が下型バランサーピン11を押し下げ始め、図5のようにコイニング面15とコイニング面16のコイニング(圧延)加工が終了するまでの期間である。第4部分行程は、図5の状態から、図6のように上型ドロー&コイニングダイ6が下型バランサーピン11と共にアルミ製品から離れ、図7のように上型2が上死点に復帰するまでの期間である。
【0009】
本実施例の金型装置1は、ドローイング(絞り)工程とコイニング(圧延)工程を単一の金型装置で実現するもので、上型2と下型3とを備えている。上型2のドロー&コイニングダイ6は、上面プレート4に固定され、第2部分行程でのドローイング(絞り)加工と、第3部分行程でのコイニング(圧延)加工に用いられる。
【00010】
ドロー&コイニングダイ6の下面には、3次元形状に対応した凹面形状の加工面と、外周部のフランジ(つば)を形成、更にコイニング(圧延)加工する為の平坦加工面が形成されている。
【00011】
下型3は、下面プレート5に固定されたドローパンチ7と、ブランクホルダー8を有し、第2部分行程でのドローイング(絞り)加工と第3部分行程でのコイニング(圧延)加工に用いられる。ブランクホルダー8の下には下面プレート5に固定されたハイトブロック9が設けられている。そして、プレス下のエアークッションの力を伝えるクッションピン10に支えられたバランサーピン11が、ブランクホルダー8の中を通っている。
【00012】
ドローパンチ7の上面には、前記ドロー&コイニングダイ6の加工面と対応する形状の凸状加工面が形成され、ブランクホルダー8の上面は、前記ドロー&コイニングダイ6との間に板材(凹凸のあるアルミ製品)14を挟み込み、第2部分行程でドローイング(絞り)加工、第3部分行程でコイニング(圧延)加工する為に、平坦加工面が形成されている。そして、バランサーピン11には抜け止め12が設けられ、ブランクホルダー8を支えている。更にバランサーピン11は廻り止め13も有している。
【00013】
以下、図1〜図7を併せて参照して、金型装置1の動作について説明する。重複するが、前述のように、本実施例では、上型2が下型3に対して往復移動する一行程を四つの部分行程に区分する。第1部分行程は、図1のように上型2が上死点にある状態から、図2のように上型ドロー&コイニングダイ6が下型バランサーピン11に接触するまでの期間である。第2部分行程は、図2の状態から、図3のように下型ブランクホルダー8が下型ハイトブロック9に接触し、ドローイング(絞り)加工が終了するまでの期間である。第3部分行程は、図3の状態から、図4のように上型ドロー&コイニングダイ6が下型バランサーピン11を押し下げ始め、図5のようにコイニング面15とコイニング面16のコイニング(圧延)加工が終了するまでの期間である。第4部分行程は、図5の状態から、図6のように上型ドロー&コイニングダイ6が下型バランサーピン11に押し上げられ、アルミ製品14から離れ、図7のように上型2が上死点に復帰するまでの期間である。
【00014】
(第1部分行程)図1では、金型装置1の上型2は上死点にある。プレス下からのエアークッションの力を伝えるクッションピン10によって、下型バランサーピン11と下型ブランクホルダー8は押し上げられている。下型3に平板状のアルミ材料(凹凸のある物)14を載せ、上型2が下型3に若干降下した図2の状態では、上型ドロー&コイニングダイ6が下型バランサーピン11に当接している。
【00015】
(第2部分行程)上型2が下型3に対して更に降下すると、図3に示されるように、下型バランサーピン11は上型ドロー&コイニングダイ6によって押し下げられ、それに伴い、下型ブランクホルダー8も下がる。アルミ材料14は、上型ドロー&コイニングダイ6と下型ブランクホルダー8の間に挟まれ、内側に入り込み、下型ドローパンチ7によって形状加工が施され、ドローイング(絞り)加工が終了する。その時、下型ブランクホルダー8は下のハイトブロック9に当たり、それ以上下がれない状態である。
【00016】
(第3部分行程)上型2が下型3に対して更に降下すると、図4に示されるように、上型ドロー&コイニングダイ6が下型バランサーピン11を更に押し下げ、上型ドロー&コイニングダイ6と下型ブランクホルダー8の間が縮まり、アルミ材料14のコイニング部の凹凸を押し潰し始める。上型2が下型3に対して更に降下すると、図5に示されるように、上型ドロー&コイニングダイ6と下型ブランクホルダー8の間は更に縮まり、コイニング面15とコイニング面16でのコイニング(圧延)加工が終了する。この時点が、プレス下死点である。
【00017】
(第4部分行程)前記ドローイング(絞り)加工、コイニング(圧延)加工が完了すると、上型2は上方へ移動し、図6に示されるように、下からのクッションピン10の力によって、上型ドロー&コイニングダイ6が下型バランサーピン11に押し上げられ、アルミ製品14から離れる。更に上型2が上方へ移動すると、図7に示されるように、クッションピン10の力により下型バランサーピン11と共に下型ブランクホルダー8が押し上げられ、上型ドロー&コイニングダイ6は下型バランサーピン11から離れ、上型2は上死点に復帰する。
【00018】
このようにして、本実施例において、凹凸のあるアルミ材料製品のドローイング(絞り)加工、コイニング(圧延)加工二つの工程が、単一の金型装置においてスムーズに行なわれる。
【00019】
(実施形態の作用効果)これにより、凹凸のあるアルミ材のドローイング(絞り)加工工程において、コイニング(圧延)加工したい場合、ドローイング(絞り)加工が完了する前にアルミ材の凹凸を潰し、スムーズに材料が入らず、本来のドローイング(絞り)加工に支障をきたすという難点を克服することができる。
【00020】
従って、従来技術において、二つの金型装置を利用して行なっていた加工工程を、単一の金型装置で、よりスムーズに行なうことができ、コストが削減できる。
【00021】
【発明の効果】
本発明の金型装置を用いることにより、下記の効果を奏することができる。請求項1の発明の金型装置は、凹凸のあるアルミ材の加工工程をよりスムーズに行なうことによって、凹凸のあるアルミ材使用製品の製造に必要な金型数を削減し、大幅なコストダウンに繋がる。
【00022】
従来の凹凸のない一般板材に対する、凹凸のあるアルミ材の欠点の一つを克服でき、様々な長所を持つアルミ材(凹凸のある物)をより多く利用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に用いられる金型装置1の第1部分行程開始時の断面図である。
【図2】実施例に用いられる金型装置1の第1部分行程終了と同時に第2部分行程開始時の断面図である。
【図3】実施例に用いられる金型装置1の第2部分行程終了と同時に第3部分行程開始時の断面図である。
【図4】実施例に用いられる金型装置1の第3部分行程開始直後の断面図である。
【図5】実施例に用いられる金型装置1の第3部分行程終了と同時に第4部分行程開始時の断面図である。
【図6】実施例に用いられる金型装置1の第4部分行程開始直後の断面図である。
【図7】実施例に用いられる金型装置1の第4部分行程終了時の断面図である。
【符号の説明】
1 金型装置
2 上型
3 下型
4 上面プレート
5 下面プレート
6 ドロー&コイニングダイ
7 ドローパンチ
8 ブランクホルダー
9 ハイトブロック
10 クッションピン
11 バランサーピン
12 抜け止め
13 廻り止め
14 板材(凹凸のあるアルミ製品)
15 コイニング面
16 コイニング面

Claims (1)

  1. 凹凸のあるアルミ材料使用製品のプレス加工における、ドロー&コイニング加工の為の、エアークッション連動式バランサーピンを備えた金型装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006043760A (ja) * 2004-08-09 2006-02-16 Frontier:Kk プレス装置及びプレス方法
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