JP2004016245A - ロール紙ホルダ - Google Patents
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Abstract
【課題】ロール紙ホルダにおけるロール紙切断板刃先をほぼ櫛歯状の柔軟な先細刃先とすることで、手指に優しく安全、かつ、確実軽快にロール紙やロール巻フィルムとかシート類をカットできるようにすること。
【解決手段】平面ほぼコ字状のロール紙ホルダ主体1の側片2の内面に突設したロール紙空心受け3にロール紙4をその空心4Aで回転可能に支持し、このロール紙などの上部前寄り外周面に前記ホルダ主体1の後側枢支部5で起伏可能に枢支したロール紙切断板6の前辺下面7を圧接し、この前辺下面7を経て前方へ繰り出した繰り出し部Pを前記切断板6の前辺刃先でカット可能となしたロール紙ホルダを構成するに当たり、前記切断板6の前辺下面7に手指に優しく柔軟で表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を有する刄板9を定着した。
【選択図】 図1
【解決手段】平面ほぼコ字状のロール紙ホルダ主体1の側片2の内面に突設したロール紙空心受け3にロール紙4をその空心4Aで回転可能に支持し、このロール紙などの上部前寄り外周面に前記ホルダ主体1の後側枢支部5で起伏可能に枢支したロール紙切断板6の前辺下面7を圧接し、この前辺下面7を経て前方へ繰り出した繰り出し部Pを前記切断板6の前辺刃先でカット可能となしたロール紙ホルダを構成するに当たり、前記切断板6の前辺下面7に手指に優しく柔軟で表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を有する刄板9を定着した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トイレットやキッチンとか、スーパーマーケットなどに設置して好適なロール紙ホルダに係り、特に本発明は、ロール紙ホルダに回転可能に枢支セットしたロール紙または、これに近似したロール巻フィルムやシート類を切断する切断刃先の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ロール紙または、これに近似したロール巻フィルムやシートとかテープ類を保持するロール紙ホルダにおける切断板としては、従来、特許第2722902号公報、特開平7−246588号公報および特開2001−300886号公報などにそれぞれ記載のもののように、薄肉の金属板や硬質プラスチック板の前辺に先端が鋭く尖った硬質の連続三角波形刃先を有するロール紙切断板とか、特開2002−51935号公報に記載のもののように、ボックス型ロール紙ホルダ内からシーソ式に出入りする薄肉の金属板や硬質プラスチック板の前辺に先端が連続波形状の硬質刃先を有する切断板がそれぞれ周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これら各従来例のうち、前者三つの従来例は、いずれも薄肉の金属板や硬質プラスチック板の前辺に先端が鋭く尖った連続三角形状の硬質刃先を有するロール紙切断板であるから、ロール紙やロール巻フィルムとかシート類を上記切断板でカットするときのように、手指を上記切断板の鋭く尖った連続三角形状の硬い刃先に近づけた際、手指が僅かでも上記の硬く尖った刃先に触れると指先を直ちに傷付けてしまう危険が有るという本質的かつ、大きな問題点が有る。
【0004】
また、後者の特開2002−51935号公報のものでは、ロール紙切断板をボックス型ロール紙ホルダのスリットからシーソ式に出入りさせるものであるから、構造複雑・組み立て面倒でしかもコスト高で故障も多いという本質的な問題点が有るほかに、この従来例の刃先は硬く連続波形状であるが、いくら連続波形状であるからといっても、刃先は薄肉で硬いため、依然としてこの刃先に手指が触れると指先を負傷する危険が有るという本質的かつ、大きな問題点が有る。
【0005】
この発明は、前記各従来例における多くの問題点を除去するためになされたもので、その目的とする処は、ロール紙ホルダにおけるロール紙切断板刃先をほぼ櫛歯状の柔軟な先細刃先とすることで、手指に優しく安全、かつ、確実軽快にロール紙やロール巻フィルムやシート類をカットできるようにすることに有る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した本発明の目的は、平面ほぼコ字状のロール紙ホルダ主体にその側片内面に突設したロール紙空心受けでロール紙または、アルミホイールやロール巻きフィルムとかシート類などを回転可能に支持し、その上部前寄り外周面に前記ホルダの後側枢支部で起伏可能に枢支したロール紙切断板の前辺下面を圧接するとともに、この前辺下面を経て前方へ繰り出したロール紙などの繰り出し部を前記切断板の前辺刃先でカット可能となしたロール紙ホルダを構成するに当たり、前記切断板の前辺下面にポリエステル・エラストマなどの手指に優しく柔軟で表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先を有する刄板を定着したことで達成できた。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態のうち、先ず、本発明の基本的な形態例を説明する。
本発明の基本的な実施形態は、図1のような平面ほぼコ字状にプラスチックや金属を成形して作った周知のロール紙ホルダ主体1における左右の各側片2の対向内面に形成した凹部3A内にそれぞれ周知のロール紙空心受け3をばね3Bによる周知の自己対向復帰枢支手段で常には互いに対向復帰するように同図1のように突設する。
そして、これらのロール紙空心受け3には、トイレットペーパなどのロール紙4または、アルミホイールやフィルム・シート類(以下単に「ロール紙」と略記する)をその空心4Aで図1の鎖線および図2のように回転可能に枢支セットするのであるが、このセット例としては、各ロール紙空心受け3の自由端にロール紙4を宛がい、各空心受け3をその自己対向復帰力に抗して上向き傾動させ、各空心受け3をロール紙空心4Aの内部に前記自己対向復帰力により図1の鎖線および図2のように入り込ませることで、ロール紙4をロール紙ホルダ主体1に上記各図のように回転可能に枢支セットする。
【0008】
次いで、図1のように前記ホルダ主体1の後部左右に設けた周知の凹凸係合手段による枢支部5に、同じく図1のような金属やプラスチック製のロール紙切断板6をその後部枢支部5で図2のように起伏可能に枢支し、その前辺下面7を同図2のように前記セット済ロール紙4の上部前寄り外周面に圧接することで、この前辺下面7を経て前方へ繰り出したロール紙4の繰り出し部Pを前記切断板6の前辺刃先でカット可能となしたロール紙ホルダの大略基本形態を構成する。
【0009】
ただし、本発明では、前記切断板6の前辺刃先として、ポリエステル・エラストマなどの手指に優しく柔軟で表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックで図3のように弯凸櫛歯状に射出成形した多数の柔軟な先細刃先8を有する刄板9を用意し、この刄板9を同図3のように前記切断板6の前辺下面7に予め形成してある偏平凹面7Aに宛がい、この刄板9をきつく挟んで同図3のような下板7Bを上記偏平凹面7Aにピン止めやネジ止め等の固定手段で図2のように定着することで、手指に優しい多数の柔軟な先細刃先8を備えた本発明によるロール紙ホルダを構成することができた。
【0010】
なお、上記ロール紙切断板6に定着した刄板9における多数の刃先8の出面寸法は、それぞれ2〜5mm程度とし、この範囲内で多数の刃先8を互いに同寸の出面寸法または、所定本数毎に異寸の出面寸法で突設する。
また、各刃先8の太さは、0.7〜2.5mm程度とし、各刃先8の突設ピッチと先細部の長さは、それぞれ0.5〜2mm程度が好ましい。
さらに、前記多数の柔軟な先細刃先8の櫛歯輪郭形状としては、図3に示す弯凸櫛歯状の先細刃先8以外に、図4(a)のような同寸(または異寸)多数の柔軟な先細刃先8からなる直線輪郭のほぼ櫛歯状刃先8としてもよく、また、図4(b)のように弯凹櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先8としてもよい。
さらに、これら多数の先細刃先8は、前記各刃先8の半分程度の肉厚で偏平に成形してもよく、これら偏平に成形した多数の先細刃先8は、図4(c)〜図4(e)にそれぞれ示すように一本置きに上下に齟齬させて弯凸櫛歯状、あるいは直線櫛歯状または、弯凹櫛歯状にそれぞれ突設してもよく、さらにまた、前記多数の先細刃先8の突設向きとしても、刄板9の左右両側に近い刃先程、外側に傾けて斜めに突設したほぼ櫛歯状の柔軟な先細刃先8としてもよい。
【0011】
本発明の構成は以上のようなもので、以下その使用動作例につき説明する。
先ず、ロール紙ホルダ主体1に対して前記のようにロール紙4やロール巻フィルムとかシートなどを回転可能にセットした後、図2のようにロール紙4を予じめ手前に所望長さだけ引き出して最初の繰り出し部Pを作っておき、その後ロール紙切断板6を同図2のように閉じれば、ロール紙4の使用状態とすることができ、上記繰り出し部Pをそのカット部分Qで同図2の鎖線のように多数の柔軟な先細刃先8に沿わせて上向き斜めに引っ張り上げることで、この繰り出し部Pをそのカット部分Qで多数の柔軟な先細刃先8に沿わせて軽快にカットできた。
【0012】
なお、上記ロール紙やロール巻フィルムとかシートの繰り出し部Pをカットするに要する時間は、一秒未満程度の極く短時間であるが、このロール紙カット時などに前記多数の柔軟な先細刃先8に手指が触れたとしても、これらの刃先8は、前記のように手指に優しいポリエステル・エラストマなどの柔軟で表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックで射出成形した多数の柔軟な先細刃先8であるから、手指を傷つけることなくロール紙に対する良好な切れ味を保つことができ、上記カット部分Qを連続して確実軽快にカットし終えることができた。
【0013】
此処で、前記多数の軟質ピンからなるほぼ櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先8により、繰り出し部Pをそのカット部分Qで前記のように軽快にカットできる理由を以下詳細に吟味する。
前記多数の軟質ピンからなるほぼ櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先8による上記ロール紙などのカット部分Qのカット時に、上記ほぼ櫛歯状の各先細刃先8には、その長さが長いもの程強く、上記カット部分Qによる上向き斜めのロール紙などの引っ張り力が次々に加わり、この引っ張り力により表面摩擦が大きい多数の柔軟な先細刃先8は、上記カット部分Qに対して滑ることなく次々にその可撓弾力に抗し、斜め上向きに僅少寸法だけ撓み動きながら前記カット部分Qをカットし始めた直後、多数の柔軟な先細刃先8からカット部分Qの切断途中部分が次々に通過しようとする瞬間に、各多数の柔軟な先細刃先8がその可撓弾性復帰力で次々に原状復帰しようとするため、この多数の柔軟な先細刃先8の復帰瞬発力が上記と同様に滑ることなくダイレクトに前記引っ張り力と共に上記切断途中部分に次々と強く加わるものと推測でき、手指に優しい多数の柔軟な先細刃先8であっても、ロール紙に対する切れ味を損なうことなく、しかも手指に傷つけることなく上記ロール紙やロール巻フィルムとかシートのカット部分Qを連続して確実軽快にカットし終えることができた。
【0014】
このようにして、ロール紙4やロール巻フィルムとかシートを使い終えたときに新しいロール紙などをホルダ主体1にセットするには、前記切断板6を持ち上げてロール紙空心4の前辺をオープン状態とし、使用済のロール紙空心4Aを前記ロール紙空心受け3から取り外した後、新しいロール紙4を前記のようにロール紙空心受け3に枢支セットすることができ、その後切断板6をロール紙などの上部に被せることで、図3のような次の使用形態を採ることができる。
【0015】
【実施例】
前述した図示例では、前記刄板9をロール紙切断板6に定着する手段として、前記切断板6の前辺下面7の偏平凹面7Aに多数の柔軟な先細刃先8をほぼ櫛歯状に突設した刄板9を宛がい、この刄板9を挟んで下板7Bを上記偏平凹面に定着した例について述べたが、この刄板9は、前記切断板6の前辺下面7に直か付けしてもよく、また、前記刃先全体の櫛歯輪郭形状は、前述した各図示例の刃先櫛歯輪郭以外に、ランダム凹凸輪郭その他種々の櫛歯輪郭形状を採用できる。
さらに、前記ロール紙空心受け3には、各側片2の対向面に設けた枢支孔に手指で係合させる自己突出の枢軸を有する周知の心棒状ロール紙空心受けを用いてもよく、また、ロール紙ホルダ主体1における各側片2の片側面にそれぞれ周知の復帰手段や適度の摩擦を保ち、片持ち枢支突設した心棒状ロール紙空心受けにその自由端からロール紙4の空心4Aをセットしてロール紙4をロール紙ホルダ主体1に回転可能に支持することもできる。
【0016】
また、前記ロール紙切断板6は、その自重やばね部材でロール紙4の前側上面に圧接するようにしてもよいが、切断板6の枢支部5付近をばね(図示せず)などの水平保持部材でロール紙ホルダ主体1の後部に連絡することで、上記切断板6を水平を境として上下に弾力的に起伏するようにしてもよく、このようにすると、ロール紙空心4の前記取り除きや、新しいロール紙などのセットに当たり、切断板6が邪魔にならず便利となった。
さらに、前記切断板6の前辺下面7に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を上下に齟齬させて突設した刄板9を定着することで、これら各刃先の前記撓み復帰瞬発力を上下に振り分けてロール紙切断途中部分に次々と加えることができ、手指には優しく、ロール紙に対しては、より一層鋭い切れ味を得ることができた。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、以上のような形態を採用したので、以下に記載の効果を奏する。
本発明における請求項1の発明によれば、ロール紙ホルダ主体1にロール紙4やロール巻フィルムとかシート類をその空心で回転可能に支持し、このロール紙4の上部前寄り外周面に圧接したロール紙切断板6の前辺下面7を経て前方へ繰り出したロール紙などのカット部分Qを前記切断板6の前辺刃先でカットするようにしたロール紙ホルダを作るに当たり、前記切断板6の前辺下面7に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を有する刄板9を定着したことで、前記刃先8が手指に優しく柔軟な先細刃先であっても、ロール紙やロール巻フィルムとかシートに対する切れ味を損なうことなく、前記カット部分Qを連続して確実軽快にカットし終えることができたし、上記刃先8に手指が触れたとしても、この刃先は、前記のように手指に優しいほぼ櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先であるから、指先を傷付けることなく安全かつ、確実軽快にロール紙やロール巻フィルムとかシート類をその所望部分からカットできたという多くの効果が有る。
【0018】
また、本発明における請求項2から請求項4までの各発明によれば、前記諸効果に加え、前記刃先8に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を採用し、刃先全体の櫛歯輪郭形状を直線以外の例えば弯凸櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先8としたり、この逆に弯凹櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先8や鋸歯状の多数の柔軟な先細刃先8とか、その他ランダム凹凸輪郭など種々の櫛歯輪郭形状を採用できるから、ロール紙やロール巻フィルムとかシート類の厚さとか、その種類や大きさに応じた櫛歯刃先輪郭による切れ味を木目細かく選定できるとともに、刃先輪郭形状のデザイン・バリエーションの多様化を促進でき、ユーザの必要に応じたものを即座に多量製造することができるという効果を付加できた。
【0019】
本発明における請求項5の発明によれば、前記諸効果に加え、前記ほぼ櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先8をそれぞれ手指に優しく偏平に成形したので、これら刃先がロール紙切断時に上下方向に撓み易くなった結果、ロール紙切断途中の前記刃先復帰瞬発力をより一層強く上記ロール紙切断途中部分に次々加えることができるから、手指に優しく、より一層切れ味の鋭いロール紙ホルダを安価に多量製造することができるという効果を付加できた。
【0020】
本発明における請求項6の発明によれば前記諸効果に加え、前記切断板6をその自己重力で前記ロール紙4の上部前寄り外周面に圧接可能に配設したので、ばね部材が不要となり、この分だけロール紙ホルダを安価に多量製造することができるし、本発明における請求項7の発明のように、前記切断板6の枢支部5付近を水平保持部材でロール紙ホルダ主体1の後部所定個所に連絡することで、前記切断板6をほぼ水平を境として上下方向の所定範囲内で弾力的に起伏可能に枢支できたので、ロール紙ホルダ主体1へのロール紙4の補充や交換の際に前記切断板6が邪魔にならず、一層簡便になったという効果を付加できた。
【0021】
本発明における請求項8の発明によれば、前記諸効果に加え、平面ほぼコ字状のロール紙ホルダ主体1の側片2の対向面に自己突出復帰のロール紙空心受け3を互いに対向突設し、これら各空心受け3にロール紙4をその空心4Aで挿通セットしてロール紙などを回転可能に支持することができるので、ロール紙などを使い終えたときに新しいロール紙などをホルダ主体1にセットするに当たり、先ず、ロール紙空心4Aを上下または前後に動かして各ロール紙空心受け3をその自己対向復帰力に抗し傾動させるだけの操作でロール紙空心4Aを取り外すことができ、その後、各空心受け3の自由端に新しいロール紙などを宛がい、前記各空心受け3の自己対向復帰力に抗して各空心受け3を傾動させるだけの操作で、各空心受け3をロール紙空心4Aの内部に前記自己対向復帰力により入り込ませて新しいロール紙4をロール紙ホルダ主体1に回転可能にセットすることができたという効果を付加できた。
【0022】
本発明における請求項9の発明によれば、前記諸効果に加え、ロール紙ホルダ主体1の側片2の片側面に片持ち枢支突設した丸棒状ロール紙空心受け3にその自由端からロール紙4をその空心4Aで挿通セットしてロール紙などを回転可能に支持したので、丸棒状ロール紙空心受け3の自由端をその復帰力に抗して回動させるだけで、この丸棒状ロール紙空心受け3にロール紙4をその空心4Aで挿通セットしたり、ロール紙空心4Aを丸棒状ロール紙空心受け3から抜去することができるという効果を付加できた。
【0023】
本発明における請求項10の発明によれば、前記諸効果に加え、前記切断板6の前辺下面7に、ポリエステル・エラストマで成形した多数の柔軟な先細刃先8を有する比較的に小さい刄板9を定着したので、ロール紙ホルダを安価に多量製造することができたし、上記刃先8は、前記のようにポリエステル・エラストマ固有の手指に優しい素材の軟質ピンからなるほぼ櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先であるから、この刃先8に手指が触れたとしても、指先を傷付けることなく、より一層安全かつ、確実軽快にロール紙または、これに近似したロール巻フィルムとかシート類をその所望部分からカットできるという効果を付加できた。
【0024】
また、本発明における請求項11の発明によれば、前記諸効果に加え前記切断板6の前辺下面に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を上下に齟齬させて突設した刄板9を定着したので、これら各刃先の前記撓み復帰瞬発力を上下に振り分けてロール紙切断途中部分に次々と加えることができる結果、手指には優しく、ロール紙に対してより一層切れ味の鋭いロール紙ホルダを安価に多量製造できるという効果を付加できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロール紙ホルダの概略を示す斜視図
【図2】本発明によるロール紙ホルダの一例を示す縦断側面図
【図3】本発明によるロール紙切断板の一例を示す分解斜視図
【図4】本発明による刄板刃先の形状を示す斜視図
【符号の説明】
1 ロール紙ホルダ主体
2 ホルダ主体の側片
3 ロール紙空心受け
4 ロール紙(ロール巻フィルムとかシート類)
4A ロール紙などの空心
5 切断板の枢支部
6 ロール紙切断板
7 切断板の前辺下面
8 柔軟な先細刃先
9 柔軟な先細刃先を有する刄板
P ロール紙などの繰り出し部
Q ロール紙などのカット部分
【発明の属する技術分野】
この発明は、トイレットやキッチンとか、スーパーマーケットなどに設置して好適なロール紙ホルダに係り、特に本発明は、ロール紙ホルダに回転可能に枢支セットしたロール紙または、これに近似したロール巻フィルムやシート類を切断する切断刃先の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ロール紙または、これに近似したロール巻フィルムやシートとかテープ類を保持するロール紙ホルダにおける切断板としては、従来、特許第2722902号公報、特開平7−246588号公報および特開2001−300886号公報などにそれぞれ記載のもののように、薄肉の金属板や硬質プラスチック板の前辺に先端が鋭く尖った硬質の連続三角波形刃先を有するロール紙切断板とか、特開2002−51935号公報に記載のもののように、ボックス型ロール紙ホルダ内からシーソ式に出入りする薄肉の金属板や硬質プラスチック板の前辺に先端が連続波形状の硬質刃先を有する切断板がそれぞれ周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これら各従来例のうち、前者三つの従来例は、いずれも薄肉の金属板や硬質プラスチック板の前辺に先端が鋭く尖った連続三角形状の硬質刃先を有するロール紙切断板であるから、ロール紙やロール巻フィルムとかシート類を上記切断板でカットするときのように、手指を上記切断板の鋭く尖った連続三角形状の硬い刃先に近づけた際、手指が僅かでも上記の硬く尖った刃先に触れると指先を直ちに傷付けてしまう危険が有るという本質的かつ、大きな問題点が有る。
【0004】
また、後者の特開2002−51935号公報のものでは、ロール紙切断板をボックス型ロール紙ホルダのスリットからシーソ式に出入りさせるものであるから、構造複雑・組み立て面倒でしかもコスト高で故障も多いという本質的な問題点が有るほかに、この従来例の刃先は硬く連続波形状であるが、いくら連続波形状であるからといっても、刃先は薄肉で硬いため、依然としてこの刃先に手指が触れると指先を負傷する危険が有るという本質的かつ、大きな問題点が有る。
【0005】
この発明は、前記各従来例における多くの問題点を除去するためになされたもので、その目的とする処は、ロール紙ホルダにおけるロール紙切断板刃先をほぼ櫛歯状の柔軟な先細刃先とすることで、手指に優しく安全、かつ、確実軽快にロール紙やロール巻フィルムやシート類をカットできるようにすることに有る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した本発明の目的は、平面ほぼコ字状のロール紙ホルダ主体にその側片内面に突設したロール紙空心受けでロール紙または、アルミホイールやロール巻きフィルムとかシート類などを回転可能に支持し、その上部前寄り外周面に前記ホルダの後側枢支部で起伏可能に枢支したロール紙切断板の前辺下面を圧接するとともに、この前辺下面を経て前方へ繰り出したロール紙などの繰り出し部を前記切断板の前辺刃先でカット可能となしたロール紙ホルダを構成するに当たり、前記切断板の前辺下面にポリエステル・エラストマなどの手指に優しく柔軟で表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先を有する刄板を定着したことで達成できた。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態のうち、先ず、本発明の基本的な形態例を説明する。
本発明の基本的な実施形態は、図1のような平面ほぼコ字状にプラスチックや金属を成形して作った周知のロール紙ホルダ主体1における左右の各側片2の対向内面に形成した凹部3A内にそれぞれ周知のロール紙空心受け3をばね3Bによる周知の自己対向復帰枢支手段で常には互いに対向復帰するように同図1のように突設する。
そして、これらのロール紙空心受け3には、トイレットペーパなどのロール紙4または、アルミホイールやフィルム・シート類(以下単に「ロール紙」と略記する)をその空心4Aで図1の鎖線および図2のように回転可能に枢支セットするのであるが、このセット例としては、各ロール紙空心受け3の自由端にロール紙4を宛がい、各空心受け3をその自己対向復帰力に抗して上向き傾動させ、各空心受け3をロール紙空心4Aの内部に前記自己対向復帰力により図1の鎖線および図2のように入り込ませることで、ロール紙4をロール紙ホルダ主体1に上記各図のように回転可能に枢支セットする。
【0008】
次いで、図1のように前記ホルダ主体1の後部左右に設けた周知の凹凸係合手段による枢支部5に、同じく図1のような金属やプラスチック製のロール紙切断板6をその後部枢支部5で図2のように起伏可能に枢支し、その前辺下面7を同図2のように前記セット済ロール紙4の上部前寄り外周面に圧接することで、この前辺下面7を経て前方へ繰り出したロール紙4の繰り出し部Pを前記切断板6の前辺刃先でカット可能となしたロール紙ホルダの大略基本形態を構成する。
【0009】
ただし、本発明では、前記切断板6の前辺刃先として、ポリエステル・エラストマなどの手指に優しく柔軟で表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックで図3のように弯凸櫛歯状に射出成形した多数の柔軟な先細刃先8を有する刄板9を用意し、この刄板9を同図3のように前記切断板6の前辺下面7に予め形成してある偏平凹面7Aに宛がい、この刄板9をきつく挟んで同図3のような下板7Bを上記偏平凹面7Aにピン止めやネジ止め等の固定手段で図2のように定着することで、手指に優しい多数の柔軟な先細刃先8を備えた本発明によるロール紙ホルダを構成することができた。
【0010】
なお、上記ロール紙切断板6に定着した刄板9における多数の刃先8の出面寸法は、それぞれ2〜5mm程度とし、この範囲内で多数の刃先8を互いに同寸の出面寸法または、所定本数毎に異寸の出面寸法で突設する。
また、各刃先8の太さは、0.7〜2.5mm程度とし、各刃先8の突設ピッチと先細部の長さは、それぞれ0.5〜2mm程度が好ましい。
さらに、前記多数の柔軟な先細刃先8の櫛歯輪郭形状としては、図3に示す弯凸櫛歯状の先細刃先8以外に、図4(a)のような同寸(または異寸)多数の柔軟な先細刃先8からなる直線輪郭のほぼ櫛歯状刃先8としてもよく、また、図4(b)のように弯凹櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先8としてもよい。
さらに、これら多数の先細刃先8は、前記各刃先8の半分程度の肉厚で偏平に成形してもよく、これら偏平に成形した多数の先細刃先8は、図4(c)〜図4(e)にそれぞれ示すように一本置きに上下に齟齬させて弯凸櫛歯状、あるいは直線櫛歯状または、弯凹櫛歯状にそれぞれ突設してもよく、さらにまた、前記多数の先細刃先8の突設向きとしても、刄板9の左右両側に近い刃先程、外側に傾けて斜めに突設したほぼ櫛歯状の柔軟な先細刃先8としてもよい。
【0011】
本発明の構成は以上のようなもので、以下その使用動作例につき説明する。
先ず、ロール紙ホルダ主体1に対して前記のようにロール紙4やロール巻フィルムとかシートなどを回転可能にセットした後、図2のようにロール紙4を予じめ手前に所望長さだけ引き出して最初の繰り出し部Pを作っておき、その後ロール紙切断板6を同図2のように閉じれば、ロール紙4の使用状態とすることができ、上記繰り出し部Pをそのカット部分Qで同図2の鎖線のように多数の柔軟な先細刃先8に沿わせて上向き斜めに引っ張り上げることで、この繰り出し部Pをそのカット部分Qで多数の柔軟な先細刃先8に沿わせて軽快にカットできた。
【0012】
なお、上記ロール紙やロール巻フィルムとかシートの繰り出し部Pをカットするに要する時間は、一秒未満程度の極く短時間であるが、このロール紙カット時などに前記多数の柔軟な先細刃先8に手指が触れたとしても、これらの刃先8は、前記のように手指に優しいポリエステル・エラストマなどの柔軟で表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックで射出成形した多数の柔軟な先細刃先8であるから、手指を傷つけることなくロール紙に対する良好な切れ味を保つことができ、上記カット部分Qを連続して確実軽快にカットし終えることができた。
【0013】
此処で、前記多数の軟質ピンからなるほぼ櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先8により、繰り出し部Pをそのカット部分Qで前記のように軽快にカットできる理由を以下詳細に吟味する。
前記多数の軟質ピンからなるほぼ櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先8による上記ロール紙などのカット部分Qのカット時に、上記ほぼ櫛歯状の各先細刃先8には、その長さが長いもの程強く、上記カット部分Qによる上向き斜めのロール紙などの引っ張り力が次々に加わり、この引っ張り力により表面摩擦が大きい多数の柔軟な先細刃先8は、上記カット部分Qに対して滑ることなく次々にその可撓弾力に抗し、斜め上向きに僅少寸法だけ撓み動きながら前記カット部分Qをカットし始めた直後、多数の柔軟な先細刃先8からカット部分Qの切断途中部分が次々に通過しようとする瞬間に、各多数の柔軟な先細刃先8がその可撓弾性復帰力で次々に原状復帰しようとするため、この多数の柔軟な先細刃先8の復帰瞬発力が上記と同様に滑ることなくダイレクトに前記引っ張り力と共に上記切断途中部分に次々と強く加わるものと推測でき、手指に優しい多数の柔軟な先細刃先8であっても、ロール紙に対する切れ味を損なうことなく、しかも手指に傷つけることなく上記ロール紙やロール巻フィルムとかシートのカット部分Qを連続して確実軽快にカットし終えることができた。
【0014】
このようにして、ロール紙4やロール巻フィルムとかシートを使い終えたときに新しいロール紙などをホルダ主体1にセットするには、前記切断板6を持ち上げてロール紙空心4の前辺をオープン状態とし、使用済のロール紙空心4Aを前記ロール紙空心受け3から取り外した後、新しいロール紙4を前記のようにロール紙空心受け3に枢支セットすることができ、その後切断板6をロール紙などの上部に被せることで、図3のような次の使用形態を採ることができる。
【0015】
【実施例】
前述した図示例では、前記刄板9をロール紙切断板6に定着する手段として、前記切断板6の前辺下面7の偏平凹面7Aに多数の柔軟な先細刃先8をほぼ櫛歯状に突設した刄板9を宛がい、この刄板9を挟んで下板7Bを上記偏平凹面に定着した例について述べたが、この刄板9は、前記切断板6の前辺下面7に直か付けしてもよく、また、前記刃先全体の櫛歯輪郭形状は、前述した各図示例の刃先櫛歯輪郭以外に、ランダム凹凸輪郭その他種々の櫛歯輪郭形状を採用できる。
さらに、前記ロール紙空心受け3には、各側片2の対向面に設けた枢支孔に手指で係合させる自己突出の枢軸を有する周知の心棒状ロール紙空心受けを用いてもよく、また、ロール紙ホルダ主体1における各側片2の片側面にそれぞれ周知の復帰手段や適度の摩擦を保ち、片持ち枢支突設した心棒状ロール紙空心受けにその自由端からロール紙4の空心4Aをセットしてロール紙4をロール紙ホルダ主体1に回転可能に支持することもできる。
【0016】
また、前記ロール紙切断板6は、その自重やばね部材でロール紙4の前側上面に圧接するようにしてもよいが、切断板6の枢支部5付近をばね(図示せず)などの水平保持部材でロール紙ホルダ主体1の後部に連絡することで、上記切断板6を水平を境として上下に弾力的に起伏するようにしてもよく、このようにすると、ロール紙空心4の前記取り除きや、新しいロール紙などのセットに当たり、切断板6が邪魔にならず便利となった。
さらに、前記切断板6の前辺下面7に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を上下に齟齬させて突設した刄板9を定着することで、これら各刃先の前記撓み復帰瞬発力を上下に振り分けてロール紙切断途中部分に次々と加えることができ、手指には優しく、ロール紙に対しては、より一層鋭い切れ味を得ることができた。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、以上のような形態を採用したので、以下に記載の効果を奏する。
本発明における請求項1の発明によれば、ロール紙ホルダ主体1にロール紙4やロール巻フィルムとかシート類をその空心で回転可能に支持し、このロール紙4の上部前寄り外周面に圧接したロール紙切断板6の前辺下面7を経て前方へ繰り出したロール紙などのカット部分Qを前記切断板6の前辺刃先でカットするようにしたロール紙ホルダを作るに当たり、前記切断板6の前辺下面7に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を有する刄板9を定着したことで、前記刃先8が手指に優しく柔軟な先細刃先であっても、ロール紙やロール巻フィルムとかシートに対する切れ味を損なうことなく、前記カット部分Qを連続して確実軽快にカットし終えることができたし、上記刃先8に手指が触れたとしても、この刃先は、前記のように手指に優しいほぼ櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先であるから、指先を傷付けることなく安全かつ、確実軽快にロール紙やロール巻フィルムとかシート類をその所望部分からカットできたという多くの効果が有る。
【0018】
また、本発明における請求項2から請求項4までの各発明によれば、前記諸効果に加え、前記刃先8に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を採用し、刃先全体の櫛歯輪郭形状を直線以外の例えば弯凸櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先8としたり、この逆に弯凹櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先8や鋸歯状の多数の柔軟な先細刃先8とか、その他ランダム凹凸輪郭など種々の櫛歯輪郭形状を採用できるから、ロール紙やロール巻フィルムとかシート類の厚さとか、その種類や大きさに応じた櫛歯刃先輪郭による切れ味を木目細かく選定できるとともに、刃先輪郭形状のデザイン・バリエーションの多様化を促進でき、ユーザの必要に応じたものを即座に多量製造することができるという効果を付加できた。
【0019】
本発明における請求項5の発明によれば、前記諸効果に加え、前記ほぼ櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先8をそれぞれ手指に優しく偏平に成形したので、これら刃先がロール紙切断時に上下方向に撓み易くなった結果、ロール紙切断途中の前記刃先復帰瞬発力をより一層強く上記ロール紙切断途中部分に次々加えることができるから、手指に優しく、より一層切れ味の鋭いロール紙ホルダを安価に多量製造することができるという効果を付加できた。
【0020】
本発明における請求項6の発明によれば前記諸効果に加え、前記切断板6をその自己重力で前記ロール紙4の上部前寄り外周面に圧接可能に配設したので、ばね部材が不要となり、この分だけロール紙ホルダを安価に多量製造することができるし、本発明における請求項7の発明のように、前記切断板6の枢支部5付近を水平保持部材でロール紙ホルダ主体1の後部所定個所に連絡することで、前記切断板6をほぼ水平を境として上下方向の所定範囲内で弾力的に起伏可能に枢支できたので、ロール紙ホルダ主体1へのロール紙4の補充や交換の際に前記切断板6が邪魔にならず、一層簡便になったという効果を付加できた。
【0021】
本発明における請求項8の発明によれば、前記諸効果に加え、平面ほぼコ字状のロール紙ホルダ主体1の側片2の対向面に自己突出復帰のロール紙空心受け3を互いに対向突設し、これら各空心受け3にロール紙4をその空心4Aで挿通セットしてロール紙などを回転可能に支持することができるので、ロール紙などを使い終えたときに新しいロール紙などをホルダ主体1にセットするに当たり、先ず、ロール紙空心4Aを上下または前後に動かして各ロール紙空心受け3をその自己対向復帰力に抗し傾動させるだけの操作でロール紙空心4Aを取り外すことができ、その後、各空心受け3の自由端に新しいロール紙などを宛がい、前記各空心受け3の自己対向復帰力に抗して各空心受け3を傾動させるだけの操作で、各空心受け3をロール紙空心4Aの内部に前記自己対向復帰力により入り込ませて新しいロール紙4をロール紙ホルダ主体1に回転可能にセットすることができたという効果を付加できた。
【0022】
本発明における請求項9の発明によれば、前記諸効果に加え、ロール紙ホルダ主体1の側片2の片側面に片持ち枢支突設した丸棒状ロール紙空心受け3にその自由端からロール紙4をその空心4Aで挿通セットしてロール紙などを回転可能に支持したので、丸棒状ロール紙空心受け3の自由端をその復帰力に抗して回動させるだけで、この丸棒状ロール紙空心受け3にロール紙4をその空心4Aで挿通セットしたり、ロール紙空心4Aを丸棒状ロール紙空心受け3から抜去することができるという効果を付加できた。
【0023】
本発明における請求項10の発明によれば、前記諸効果に加え、前記切断板6の前辺下面7に、ポリエステル・エラストマで成形した多数の柔軟な先細刃先8を有する比較的に小さい刄板9を定着したので、ロール紙ホルダを安価に多量製造することができたし、上記刃先8は、前記のようにポリエステル・エラストマ固有の手指に優しい素材の軟質ピンからなるほぼ櫛歯状の多数の柔軟な先細刃先であるから、この刃先8に手指が触れたとしても、指先を傷付けることなく、より一層安全かつ、確実軽快にロール紙または、これに近似したロール巻フィルムとかシート類をその所望部分からカットできるという効果を付加できた。
【0024】
また、本発明における請求項11の発明によれば、前記諸効果に加え前記切断板6の前辺下面に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を上下に齟齬させて突設した刄板9を定着したので、これら各刃先の前記撓み復帰瞬発力を上下に振り分けてロール紙切断途中部分に次々と加えることができる結果、手指には優しく、ロール紙に対してより一層切れ味の鋭いロール紙ホルダを安価に多量製造できるという効果を付加できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロール紙ホルダの概略を示す斜視図
【図2】本発明によるロール紙ホルダの一例を示す縦断側面図
【図3】本発明によるロール紙切断板の一例を示す分解斜視図
【図4】本発明による刄板刃先の形状を示す斜視図
【符号の説明】
1 ロール紙ホルダ主体
2 ホルダ主体の側片
3 ロール紙空心受け
4 ロール紙(ロール巻フィルムとかシート類)
4A ロール紙などの空心
5 切断板の枢支部
6 ロール紙切断板
7 切断板の前辺下面
8 柔軟な先細刃先
9 柔軟な先細刃先を有する刄板
P ロール紙などの繰り出し部
Q ロール紙などのカット部分
Claims (11)
- 平面ほぼコ字状のロール紙ホルダ主体1の側片2の内面に突設したロール紙空心受け3にロール紙4をその空心4Aで回転可能に支持し、このロール紙4の上部前寄り外周面に前記ホルダ主体1の後側枢支部5で起伏可能に枢支したロール紙切断板6の前辺下面7を圧接するとともに、この前辺下面7を経て前方へ繰り出したロール紙4の繰り出し部Pを前記切断板6の前辺刃先でカット可能となしたロール紙ホルダにおいて、前記切断板6の前辺下面7に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を有する刄板9を定着してなるロール紙ホルダ。
- 前記ロール紙切断板6の前辺下面7に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した異寸多数の柔軟な先細刃先8を有する刄板9を定着してなる請求項1に記載のロール紙ホルダ。
- 前記ロール紙切断板6の前辺下面7に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックで弯凸櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を有する刄板9を定着してなる請求項1または、請求項2に記載のロール紙ホルダ。
- 前記ロール紙切断板6の前辺下面7に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックで弯凹櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を有する刄板9を定着してなる請求項1または、請求項2に記載のロール紙ホルダ。
- 前記多数の柔軟な先細刃先8を偏平に成形してなる請求項1から請求項4までのいずれか一つの請求項に記載のロール紙ホルダ。
- 前記ロール紙切断板6をその自己重力で前記ロール紙4の上部前寄り外周面に圧接可能に配設してなる請求項1から請求項5までのいずれか一つの請求項に記載のロール紙ホルダ。
- 前記ロール紙切断板6の枢支部5付近をばね部材でロール紙ホルダ主体1の後部所定個所に連絡することで、前記切断板板6をほぼ水平を境として上下方向の所定範囲内で弾力的に起伏可能に枢支してなる請求項1から請求項5までのいずれか一つの請求項に記載のロール紙ホルダ。
- 平面ほぼコ字状のロール紙ホルダ主体1の側片2の対向面に自己突出復帰のロール紙空心受け3を互いに対向突設し、これら各空心受け3にロール紙4をその空心4Aで挿通セットしてロール紙4を回転可能に支持し、このロール紙4の上部前寄り外周面に前記ホルダ主体1の後側枢支部5で起伏可能に枢支したロール紙切断板6の前辺下面7を圧接するとともに、この前辺下面7を経て前方へ繰り出したロール紙4の繰り出し部Pを前記切断板6の前辺刃先でカット可能となしたロール紙ホルダを構成するに当たり、前記切断板6の前辺下面7に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を有する刄板9を定着してなるロール紙ホルダ。
- 平面ほぼコ字状のロール紙ホルダ主体1の側片2の片側面に片持ち枢支突設した丸棒状ロール紙空心受け3にその自由端からロール紙4をその空心4Aで挿通セットしてロール紙4を回転可能に支持し、このロール紙4の上部前寄り外周面に前記ホルダ主体1の後側枢支部5で起伏可能に枢支したロール紙切断板6の前辺下面7を圧接するとともに、この前辺下面7を経て前方へ繰り出したロール紙4の繰り出し部Pを前記切断板6の前辺刃先でカット可能となしたロール紙ホルダを構成するに当たり、前記切断板6の前辺下面7に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を有する刄板9を定着してなるロール紙ホルダ。
- 前記ロール紙切断板6の前辺下面にポリエステル・エラストマでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を有する刄板9を定着した請求項1から請求項9までのいずれか一つの請求項に記載のロール紙ホルダ。
- 平面ほぼコ字状のロール紙ホルダ主体1の側片2の内面に突設したロール紙空心受け3にロール紙4をその空心4Aで回転可能に支持し、このロール紙4の上部前寄り外周面に前記ホルダ主体1の後側枢支部5で起伏可能に枢支したロール紙切断板6の前辺下面7を圧接し、この前辺下面7を経て前方へ繰り出したロール紙4の繰り出し部Pを前記切断板6の前辺刃先でカット可能となしたロール紙ホルダにおいて、前記切断板6の前辺下面7に表面摩擦が大きい可撓弾性プラスチックでほぼ櫛歯状に成形した多数の柔軟な先細刃先8を上下に齟齬させて突設した刄板9を定着してなるロール紙ホルダ。
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CN110557943A (zh) * | 2018-03-30 | 2019-12-10 | 佐藤控股株式会社 | 打印机 |
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2002
- 2002-06-12 JP JP2002171068A patent/JP2004016245A/ja active Pending
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