JP2004015627A - Av機器の遠隔制御システム - Google Patents

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Masanori Shioda
潮田 将徳
Tomoyuki Miyake
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Abstract

【課題】ネットワークを通じてAV機器を遠隔制御するシステムであって、被制御側AV機器に挿入されている記録媒体の内容に応じて、被制御側AV機器を遠隔制御可能な制御側AV機器を限定することができるようなシステムを提供する。
【解決手段】ネットワークを利用した電子機器の遠隔制御システムであって、記録媒体を読み書きする手段12と、前記ネットワークを通じて他の電子機器と通信する手段16とを含む少なくとも2以上の電子機器と、前記ネットワークにおいて前記電子機器を識別する識別情報を記録することができる着脱可能な記録媒体13と、を含み、1の電子機器に前記記録媒体を挿入すると、該1の電子機器は前記記録媒体に記録された識別情報を読み取り、該識別情報に基づいて、他の電子機器に遠隔制御を許可するか否かを決定することを特徴とする遠隔制御システム。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに接続された映像装置等のAV機器間において、制御側の機器から被制御側の機器を遠隔制御するシステムに関し、特に、被制御側の機器に挿入された記録媒体の情報に基づいて、被制御側機器を遠隔制御可能な制御側機器を限定することが可能な遠隔制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル放送の開始やインターネットの普及に伴い、AV機器のデジタル化が進んでいる。このようなデジタルAV機器は、映像及び音声をデジタルデータとして記録する記録媒体(DVDメディア、CDメディア、ハードディスク等)とともに用いられることが多い。また、複数のデジタルAV機器をネットワーク接続することにより、これらの記録媒体からだけではなく、ネットワークを通じて他の機器又はサーバ等からもデータを取得して再生することができる。
【0003】
このようなデジタルAV機器のネットワーク化に関して、HAVi(Home Audio/Video interoperability)という統一規格が提案されている。この統一規格に準拠した機器同士を接続することにより、デジタルAV機器のネットワーク化が可能となっている。例えば、デジタルテレビ、デジタルビデオレコーダ、DVDレコーダ、デジタル放送受信装置(チューナ)からなるネットワークを構成することが可能であり、さらにホームサーバ等を含むことによりネットワークを統合的に利用することも可能となる。また、インターネットやISDB等の広域通信ネットワークを通じた遠隔利用も可能である。
【0004】
このようにAV機器をネットワーク化する利点は、デジタルデータの相互利用が可能であることに加えて、1つの機器から他の機器を制御することが可能となることである。例えば、多数のAV機器を有するユーザにとって、1つの機器からネットワークを通じて他の機器を操作することができれば便利である。またインターネット等を通じてのAV機器の遠隔制御も可能となる。
【0005】
特開平2001−36979号は、被制御側の電子機器を、制御側の電子機器から通信ネットワークを通じて遠隔制御するシステムを開示している。このシステムでは、通信インターフェイスを介して通信ネットワークに接続された制御側及び被制御側の電子機器間で、所定の制御コマンドを送受信することにより、ユーザの操作等に応じて制御側機器から被制御側機器を制御することができるようになっている。
【0006】
図9は、このような従来のネットワークを通じた遠隔制御システムを示す概念図である。図9において、遠隔制御システムは、通信ネットワークに接続された映像装置VTR1、VTR2及びVTR3からなり、映像装置には記録媒体M1又はM2を使用することができる。この遠隔制御システムにおいて、例えば、制御側の映像装置VTR1又はVTR2が通信ネットワークを通じて被制御側の映像装置VTR3に制御コマンドを送信すると、これを受信した被制御側映像装置VTR3は制御コマンドに応じた所定の動作を行うようになっている。
【0007】
ここで、ネットワークを通じて、制御側映像装置VTR1又はVTR2から被制御側映像装置VTR3に行う遠隔制御には、映像装置VTR3内の記録媒体M1又はM2の読み取り及び書き込み、映像装置VTR3の再生、停止等の動作、記録媒体M1又はM2に記録されたデータの取得などが含まれる。
【0008】
近年では、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダなどの記録媒体が着脱可能なAV機器が一般的となっているが、このような記録媒体が着脱可能なAV機器に対しても、上記従来の遠隔制御方法を適用することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなAV機器の遠隔制御システムはユーザにとって便利である一方で、ネットワークに接続されたAV機器を、他の任意の機器から自由に制御できる状態にしておくと、ユーザが意図しない動作が起こることにより様々な不利益が生じてしまう恐れがある。特に、規模の大きいLANやインターネット等に接続する場合に、不特定多数の機器からの遠隔操作を許可しておくことは、セキュリティの観点から好ましくない。したがって、上記のようなAV機器の遠隔制御システムにおいては、他の機器からの遠隔制御を制限する機能を備えることが重要である。
【0010】
ここで、図9において、VTR1、VTR2、VTR3を記録媒体の着脱が可能な映像装置とし、さらにVTR1、VTR2を制御側映像装置とし、VTR3を被制御側映像装置とした場合を考える。VTR3には記録媒体M1又はM2を適宜着脱することができる。上記従来の遠隔制御方法では、VTR1及びVTR2のいずれからもVTR3を制御することができる。しかしながら、このような遠隔制御システムの利用形態や記録媒体のコンテンツが多様化し、またネットワークが拡大して多数の機器が接続されるようになると、被制御側映像装置に挿入されている記録媒体の内容に応じて、被制御側映像装置を遠隔制御できる制御側映像装置を限定することができるような遠隔制御システムが必要とされるようになってくる。
【0011】
例えば、図9において、映像装置VTR3に記録媒体M1が挿入されているときには映像装置VTR1のみがVTR3を遠隔制御でき、映像装置VTR3に記録媒体M2が挿入されているときには映像装置VTR2のみがVTR3を遠隔制御できるような遠隔制御システムが必要とされている。このようなシステムは、上述した従来の遠隔制御システムでは実現することができなかったものである。
【0012】
したがって、本発明は、被制御側AV機器に挿入されている記録媒体の内容に応じて、被制御側AV機器を遠隔制御可能な制御側AV機器を限定することができるようなシステムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、制御機器と、該制御機器により制御可能な被制御機器とを含む制御システムであって、前記被制御機器は、前記制御機器を識別する識別情報に基づいて、前記制御機器による制御を許可するか否かを決定することを特徴とする制御システムを提供するものである。
【0014】
また、本発明は、制御機器と、該制御機器により制御可能であり、着脱可能な記録媒体を読み取る手段を有する被制御機器とを含む制御システムであって、
前記被制御機器は、前記制御機器の識別情報を記録した前記記録媒体から前記制御機器の識別情報を読み取り、該識別情報に基づいて、前記制御機器による制御を許可するか否かを決定することを特徴とする制御システムを提供する。
【0015】
本発明の制御システムにおいて制御機器により制御される被制御機器は、着脱可能な記録媒体を読み取る手段を有しており、前記制御機器の識別情報を記録した前記記録媒体から前記制御機器の識別情報を読み取り、該識別情報に基づいて、前記制御機器による制御を許可するか否かを決定することを特徴とするものである。
【0016】
さらに、本発明は、ネットワークを利用した電子機器の遠隔制御システムであって、記録媒体を読み書きする手段と、前記ネットワークを通じて他の電子機器と通信する手段とを含む少なくとも2以上の電子機器と、前記ネットワークにおいて前記電子機器を識別する識別情報を記録することができる着脱可能な記録媒体と、を含み、1の電子機器に前記記録媒体を挿入すると、該1の電子機器は前記記録媒体に記録された識別情報を読み取り、該識別情報に基づいて、他の電子機器に遠隔制御を許可するか否かを決定することを特徴とする遠隔制御システムを提供する。
【0017】
本発明の遠隔制御システムにおいて、前記電子機器は、該電子機器又は他の電子機器の識別情報を前記記録媒体に書き込む手段を有するのが好ましい。また、前記電子機器は、前記ネットワークを通じて受信した電子データを記録媒体に記録する手段を有するのが好ましい。
【0018】
本発明の遠隔制御システムでは、前記ネットワークを通じて、前記記録媒体に記録された電子データを前記電子機器間で送受信することが可能であるのが好ましい。
【0019】
本発明の遠隔制御システムは、前記電子機器又は前記記録媒体において、他の電子機器との通信において用いる制御コマンドを記録するコマンドテーブルを含むのが好ましい。また、前記電子機器は、他の電子機器から前記制御コマンドを受信すると、前記他の電子機器の識別番号を取得し、前記記録媒体に記録されている識別番号と照合することにより、前記他の電子機器が遠隔制御を許可されているか否かを判断するようになっているのが好ましい。
【0020】
また、本発明は、ネットワークを利用した遠隔制御システムに用いる電子機器であって、
記録媒体を読み書きする手段と、前記ネットワークを通じて他の電子機器と通信する手段とを、を含み、前記記録媒体に記録された識別情報を読み取り、該識別情報に基づいて、前記ネットワーク上の他の電子機器に遠隔制御を許可するか否かを決定することを特徴とする電子機器を提供する。
【0021】
また、本発明は、着脱可能な記録媒体を用いる電子機器を含むネットワークにおいて、前記ネットワークを通じて、制御側の電子機器から被制御側の電子機器を遠隔制御する遠隔制御システムであって、前記ネットワークにおいて前記制御側の電子機器を識別する識別情報を前記記録媒体に記録する識別情報記録手段と、前記記録媒体に記録された識別情報を読み取る識別情報読み取り手段と、前記ネットワークを通じて、前記制御側の電子機器及び前記被制御側の電子機器の間で、遠隔制御のためのコマンドを通信するコマンド通信手段と、を有し、前記記録媒体に記録されている識別情報に基づいて、前記制御側の電子機器に遠隔制御を許可するかどうかを決定することを特徴とする遠隔制御システムを提供する。
【0022】
また、本発明は、着脱可能な記録媒体を用いる電子機器を含むネットワークにおいて、前記ネットワークを通じて、制御側の電子機器から被制御側の電子機器を遠隔制御する遠隔制御システムであって、前記制御側の電子機器において、前記ネットワークにおいて前記制御側の電子機器を識別する識別情報を前記記録媒体に記録する識別情報記録手段と、前記ネットワークを通じて、前記被制御側の電子機器に、遠隔制御のためのコマンドを通信するコマンド通信手段とを設け、前記被制御側の電子機器において、前記記録媒体に記録された識別情報を読み取る識別情報読み取り手段と、前記ネットワークを通じて、前記制御側の電子機器に、遠隔制御のためのコマンドを通信するコマンド通信手段とを設け、前記被制御側の電子機器に前記記録媒体を挿入すると、前記識別情報読み取り手段が前記記録媒体に記録された識別情報を読み取り、該識別情報により識別される前記制御側の電子機器に対して遠隔制御を許可するコマンドを送信することにより、前記制御側の電子機器は、前記ネットワークを通じて前記被制御側の電子機器を遠隔制御することが可能となることを特徴とする遠隔制御システムを提供する。
【0023】
上記の本発明の遠隔操作システムによれば、被制御側機器は、記録媒体等に記録された機器の識別番号に基づいて、該被制御側機器を遠隔制御可能な制御側機器を限定することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。尚、以下の記載において、本発明の実施形態として、通信ネットワークを通じた映像装置の遠隔制御システムを例示するが、これらの実施形態は、映像装置を含むAV機器全般の遠隔制御システムにも応用可能である。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に用いる映像装置の構成例を示すブロック図である。図1において、本実施形態の映像装置は、システム制御部11、記録媒体入出力部12、画像再生部14、音声再生部15、モデム16、操作部17及び遠隔操作コマンドテーブル18を有する。
【0026】
システム制御部11はマイクロプロセッサ、メモリ等からなり、各構成部の動作及び映像装置内のデータの入出力を制御する。記録媒体入出力部12は、DVDドライブ等の記録媒体を読み書きする装置を含んでいる。画像再生部14にはCRTディスプレイなどを、音声再生部15にはスピーカなどを用いることができる。モデム16は通信回線等に接続されており、通信回線等から入力される通信信号を復調し、通信データとしてシステム制御部11に送出するとともに、システム制御部11から出力される送信データ(例えば、映像データや操作コマンドコード)を変調して通信回線等に送出する。但し、利用するネットワーク形態に応じて、モデム16の代わりに適当なネットワークインターフェイス(例えば、IEEE1394インターフェイス)を用いることができる。操作部17は、ユーザがシステム制御部11を通じて映像装置を操作するための操作ボタン等を有する。操作部17は、典型的には、映像装置の表面部に備えられた操作パネル、又は操作ボタン等を含むリモートコントローラを有する。遠隔操作コマンドテーブル18は、システム制御部11のメモリ上に形成される電子データである。
【0027】
本実施形態の映像装置に用いる記録媒体13は、光ディスク、磁気ディスク又はメモリカード等のランダムアクセス可能な記録媒体であり、映像装置から着脱可能なリムーバブルメディアとして用いる。記録媒体13は、映像装置で再生するための映像データを記録するとともに、映像データ及び遠隔制御に関連する情報を含む記録媒体情報テーブル19を含んでいる。但し、記録媒体13に記憶されるデータの種別として、上記に示した映像データは例示であり、これに限定されるわけではない。
【0028】
図1に示す映像装置のその他の部分については、従来のAV機器遠隔制御システムに用いるものと同様に構成することができるので、ここでは詳細には説明しない。
【0029】
このように構成された映像装置において、ユーザは記録媒体入出力部12に記録媒体13を挿入し、操作部17を用いて映像装置を操作することができる。例えば、ユーザが記録媒体13に記録された映像データを再生するよう操作すると、システム制御部11は記録媒体入出力部12を制御して記録媒体13の映像データを読み取り、必要に応じてこの映像データを画像再生部14及び音声再生部15で再生できる形式に変換(デコード)した後、映像データから画像データ及び音声データを分離し、それぞれを画像再生部14及び音声再生部15に送信する。ここで、映像データとは、画像再生部14において表示するための画像データと、音声再生部15において再生するための音声データとを含むものとする(以下の記載においても同じ)。画像再生部14及び音声再生部15、それぞれ受信した画像データ及び音声データを再生する。このようにして、映像装置は記録媒体13の映像データを再生する。
【0030】
また、本実施形態の映像装置は、通信ネットワークからモデム16を通じて受信した映像データを再生することもできる。この場合は、上記同様に、システム制御部11がモデム16から受信した映像データをデコードし、画像データ及び音声データに分離して、それぞれを画像再生部14及び音声再生部15に送信する。さらに、本実施形態の映像装置は、通信ネットワークからモデム16を通じて受信した映像データを記録媒体13に記録することもできる。この場合、システム制御部11は、モデム16から受信した映像データを記録媒体入出力部12に送信するとともに、記録媒体入出力部12を制御して映像データを記録媒体13に記録する。
【0031】
本実施形態の映像装置は、ユーザからの操作のみならず、遠隔操作コマンドテーブル18を用いることにより、ネットワークを通じた遠隔操作によっても作動することができる。以下に、その方法を説明する。図2は、本実施形態において使用する遠隔操作コマンドテーブル18を示す図である。図2に示す遠隔操作コマンドテーブル18は、操作コマンドコード欄、コマンド機能欄及び応答コマンド欄を含んでいる。操作コマンドコード欄は、遠隔側(制御側)の映像装置から要求される操作を識別する操作コマンドを格納している。各操作コマンドに対して、コマンド機能欄には対応する映像装置上のコマンド機能、応答コマンドコード欄には遠隔側(制御側)映像装置に返信するための応答コマンドが割り当てられている。例えば、図2において、操作コマンドC1には、「遠隔制御の許可通知」というコマンド機能と、R1という応答コマンドが割り当てられている。
【0032】
このような遠隔操作コマンドテーブル18を有する本実施形態の映像装置が、遠隔側(制御側)の映像装置からの制御信号である操作コマンドコードをモデム16を通じて受信すると、映像装置のシステム制御部11は遠隔操作コマンドテーブル18にアクセスして、受信した操作コマンドに対応するコマンド機能及び応答コマンドを参照する。受信した操作コマンドに対応するコマンド機能が遠隔操作コマンドテーブル18上に存在すれば、システム制御部11はそのコマンド機能を映像装置上で実行し、かつ対応する応答コマンドを制御側映像装置に送信する。例えば、図2において、操作コマンドC2を受信したシステム制御部11は、遠隔操作コマンドテーブル18を参照すると、操作コマンドC2に対応するコマンド機能として「記録媒体の情報を取得」を、対応する応答コマンドとして「R2」を得ることができる。このとき、システム制御部11はコマンド機能「記録媒体の情報を取得」を実行した後、応答コマンド「R2」を制御側映像装置に送信する。
【0033】
ここで、遠隔操作コマンドテーブル18のコマンド機能欄に格納される内容は、機能の処理手順を記述したテキスト文書又はコンピュータ言語など、コマンド機能の実行が可能であるような任意の記述形式を取ることができる。また、応答コマンドは、操作コマンドを受信した映像装置が、要求されたコマンド機能を実行した後に、要求された機能の実行完了を通知するために、操作コマンドを発信した映像装置に対して送信するコードである。これにより、操作コマンドを発信した映像装置は、指示した遠隔操作が完了したのを認識することができる。
【0034】
なお、遠隔操作コマンドテーブルに対して、図示した以外にも、操作コマンドコード、コマンド機能及び応答コマンドコードのセットを適宜追加することによって、映像装置の遠隔操作に関する機能を拡充することができる。また、本実施形態では、上記の遠隔操作コマンドテーブル18は、映像装置のシステム制御部11のメモリ内に含まれているが、映像装置に用いる記録媒体13内に含むようにしてもよい。
【0035】
図3は、本実施形態の記録媒体13に格納されている記録媒体情報テーブル19を示す概略図である。図3において、記録媒体情報テーブル19は、遠隔制御識別番号欄及び映像情報欄を含んでおり、システム制御部11は記録媒体入出力部12を通じて、これらに含まれる内容を読み取り及び書き込みすることができる。記録媒体情報テーブル19の遠隔制御識別番号欄は、ネットワークに接続された個々の映像装置等を識別する識別番号を格納しており、特に本実施形態では、記録媒体13を挿入した被制御側映像装置を遠隔制御可能な制御側映像装置を識別する識別番号を格納している。記録媒体情報テーブル19の映像情報欄は、映像データのタイトルやデータサイズ、MPEG2やMPEG4などの映像データの圧縮伸張方式等を格納している。本実施形態の映像装置では、例えば、ユーザが映像タイトルを指定すると、システム制御部11が記録媒体13から当該映像タイトルに対応する映像データの再生を行うようになっている。なお、記録媒体情報テーブル19の映像情報欄の内容は、記録媒体13に対して映像データの追加または削除が行われる毎に更新されるものとする。
【0036】
次に、本実施形態において使用するネットワークに関して説明する。本実施形態において、ネットワークに接続される個々の映像装置には一意の識別番号(又はアドレス)が与えられるようになっている。これらの映像装置間でデータを送受信する場合には、送信先の映像装置の識別番号を指定してネットワークにデータを送信することにより、送信先の映像装置に情報を送ることができるようになっている。なお、指定した識別番号の映像装置がネットワーク上に存在しない場合、データ送信元の映像装置に、送信先の映像装置が存在しないことが報告されるようになっている。
【0037】
このようなネットワークの一構成例は、主に家庭内でAV機器等を接続するネットワーク規格として提案されているHAViに準拠したものである。このネットワーク規格では、AV機器のハードウェア間をIEEE1394規格に従い接続した上で、HAViにより規定される上記のようなAV機器間の制御プロトコルを利用することができる。このような構成により、異なるメーカのAV機器同士であっても、HAViに準拠した機器である限り、機器間の相互接続及び遠隔制御等の通信が可能となっている。
【0038】
図4は、本実施形態で使用するネットワークにおいて、映像装置間のデータ入出力時に送受信する通信パケットの構成を示す図である。図4において、この通信パケットは、送信先ID欄、送信元ID欄、コマンド欄及び付加情報欄を含んでいる。送信先ID欄は通信データを送信する先の映像装置の識別番号を格納しており、送信元ID欄は通信データを送信する元の映像装置の識別番号を格納している。したがって、この通信パケットを受信した映像装置は、送信元ID欄を参照することによって、受信した通信データがネットワーク上のどの映像装置から送信されたものであるかを、該映像装置の識別番号に基づいて判別することができる。コマンド欄は、図2に示す操作コマンド及び応答コマンドを格納している。付加情報欄には、映像装置間の通信において必要となる任意の情報、例えば、コマンド欄に格納しているコマンドに関する情報を格納することができる。
【0039】
本実施形態において用いるネットワークには、LAN、WAN、アナログ電話網、ISDN網、ADSL網、ISDB網などが含まれるが、本発明で利用可能なネットワーク網はこれらに限られず、上記のような通信パケットが送受信可能であれば任意の形態のネットワーク網を利用することができる。
【0040】
次に、本実施形態において映像装置を遠隔制御する手順について説明する。図5及び図6は、ネットワークを通じて接続された映像装置を遠隔制御する形態を例示する図である。図5及び図6において、記録媒体を着脱可能な映像装置V1及びV2がネットワークに接続されており、それぞれにはネットワーク上の識別番号としてIP1及びIP2が与えられている。ここで、映像装置V1及びV2はともに、装置内のメモリ等において、図2に示す遠隔操作コマンドテーブルを実装しているものとする。また、映像装置V1及びV2は、記録媒体X1を格納することができる。記録媒体X1は、図3に示すような記録媒体情報テーブルT1を含んでおり、記録媒体情報テーブルT1は遠隔制御識別番号欄及び映像情報欄を含んでいる。現在、映像情報欄には映像情報W1を格納している。
【0041】
上記のように構成されたネットワークにおいて、映像装置V1を制御側、映像装置V2を被制御側とし、記録媒体X1内の記録媒体情報テーブルT1に格納された情報に基づいて、映像装置V1から映像装置V2を遠隔制御する手順を、図5〜図8を参照しながら、以下に説明する。図7は本実施形態の遠隔制御システムにおける制御側映像装置V1の動作を示すフローチャート図であり、図8は同じく被制御側映像装置V2の動作を示すフローチャート図である。
【0042】
まず、図5に示すように、映像装置V1に記録媒体X1を挿入する。映像装置V1は、記録媒体X1の記録媒体情報テーブルT1の遠隔制御識別番号欄に、ネットワーク上で映像装置V1を識別する識別番号IP1を格納する。これにより、記録媒体X1を挿入した映像装置は、映像装置V1によってのみ遠隔制御可能となるように設定したことになる。続いて、記録媒体X1を映像装置V1から取り出し、図6に示すように、映像装置V2に挿入する。映像装置V2が記録媒体X1の記録媒体情報テーブルT1を参照し、遠隔制御識別番号IP1を認識すると、映像装置V2に記録媒体X1が挿入された状態では、映像装置V1のみが映像装置V2を遠隔制御することが可能となる。こうして、ユーザは映像装置V1を操作して映像装置V2を遠隔制御することが可能となり、例えば、映像装置V2に記録媒体X1の映像データを再生させたり、記録媒体X1内のデータを映像装置V2から映像装置V1にネットワークを通じてダウンロードしたりすることができる。
【0043】
上記に示すような操作を行うとき、制御側映像装置V1及び被制御側映像装置V2のそれぞれがどのような動作を行っているか、及びこれらの映像装置間でどのような通信が行われているかを、制御側映像装置V1及び被制御側映像装置V2それぞれについて、以下に詳しく説明する。尚、以下の説明における映像装置V1及びV2の動作は、それぞれのシステム制御部等が行うものであるが、ここでは詳しくは書かない。
【0044】
まず、制御側映像装置V1の動作について、図7に示すフローチャート図を参照しながら説明する。記録媒体X1を映像装置V1に挿入すると、映像装置V1の記録媒体入出力部がこれを認識する。ここで、記録媒体X1を挿入した映像装置が映像装置V1によってのみ遠隔制御可能となるように設定する操作を、ユーザが行ったとする。これに応じて、映像装置V1は、記録媒体X1の記録媒体情報テーブルT1の遠隔制御識別番号欄に、ネットワーク上での映像装置V1の識別番号IP1を書き込む(ステップS701)。その後、映像装置V1から記録媒体X1を取り出す(ステップS702)と、映像装置V1は記録媒体X1挿入前の状態に戻るが、このとき映像装置V1はネットワークからの制御コマンドを待ち受けている(ステップS703)。
【0045】
映像装置V1の識別番号IP1を含む記録媒体X1がネットワーク上の他の映像装置V2に挿入されると、映像装置V2からは、映像装置V1が映像装置V2を遠隔制御可能であることの通知が、映像装置V1に送信される。本実施形態では、図2に示す遠隔操作コマンドテーブルにおける「遠隔制御の許可通知」を指示する操作コマンドC1が、映像装置V2から映像装置V1に送信される。このとき、送信される通信パケットは、図4に示すような構成を有しており、送信先ID欄に映像装置V1の識別番号IP1を、送信元ID欄に映像装置V2の識別番号IP2を、コマンド欄には操作コマンドC1を格納している。
【0046】
映像装置V1は、ネットワークを通じて操作コマンドC1を受信すると、通信パケットの送信元ID欄から被制御側の映像装置V2の識別番号IP2を取得し、映像装置V2が遠隔制御可能であることを認識する。その後、遠隔操作テーブルを参照し、操作コマンドC1の応答コマンドであるR1を映像装置V2に送信する(ステップS704)。この応答コマンドR1の返信により、映像装置V2は、映像装置V1から送信される遠隔操作コマンドが実行可能な状態となる。
【0047】
ここで、映像装置V1から映像装置V2を遠隔操作して、映像装置V2に挿入されている記録媒体X1の情報を取得するときの映像装置V1の動作を説明する。ユーザの操作等に応じて、映像装置V1は、記録媒体X1の情報を取得する操作コマンドC2を含む上記同様の通信パケットを映像装置V2に送信する(ステップS705)。これを受信した映像装置V2は、映像装置V2内の記録媒体X1の記録媒体情報テーブルT1から映像情報W1を取得した後、コマンド欄に操作コマンドC2の応答コマンドであるR2を、付加情報欄に映像情報W1を格納した通信パケットを映像装置V1に返信する。これを受信した映像装置V1は、映像情報W1を画面等に表示することができる(ステップS706)。
【0048】
尚、上記のとおり、映像情報W1は、記録媒体X1に対して映像データの追加又は削除が行われる毎に更新されるので、ここで取得した映像情報W1は、ステップS701において記録媒体X1が映像装置V1内にあった時の映像情報とは異なっている可能性がある。本実施形態では、制御側映像装置V1が操作コマンドC2を実行することにより、被制御側映像装置V2内の記録媒体X1に記録されている映像データに関して、常に最新の映像情報W1が得られるようになっている。
【0049】
さらに、映像装置V1から映像装置V2を遠隔操作して、映像装置V2に挿入されている記録媒体X1の映像データを再生させるときの映像装置V1の動作を説明する。ユーザは、上記において取得した記録媒体X1の映像情報W1から任意の映像データを選択し、これを映像装置V2において再生するよう操作をする。これに応じて、映像装置V1は、コマンド欄に「映像信号の再生開始」を示す操作コマンドC3を、付加情報欄に選択した映像データの識別情報を格納した通信パケットを映像装置V2に送信する。(ステップS707)。これを受信した映像装置V2は、通信パケットの付加情報欄を参照して、記録媒体X1上の指定された映像データの再生を開始するとともに、受信した操作コマンドC3の応答コマンドであるR3を含む通信パケットを映像装置V1に返信する。これを受信した映像装置V1は、映像装置V2が映像データを再生したことを確認することができるが、これを画面等に表示するようにしてもよい(ステップS708)。
【0050】
次に、上記同様の遠隔制御を行った場合の被制御側映像装置V2の動作について、図8に示すフローチャート図を参照しながら説明する。図5において、記録媒体X1の記録媒体情報テーブルT1の遠隔制御識別番号欄に、ネットワーク上での映像装置V1の識別番号IP1を書き込んだ後、図6に示すように、記録媒体X1を映像装置V2に挿入する(ステップS801)。映像装置V2の記録媒体入出力部がこれを認識すると、映像装置V2は、記録媒体X1の記録媒体情報テーブルT1の遠隔制御識別番号欄を参照し、映像装置V2を遠隔制御可能な映像装置の識別番号として、映像装置V1の識別番号IP1を取得する(ステップS802)。
【0051】
その後、映像装置V2は映像装置V1に図2に示す通信パケットを送信して、映像装置V1が映像装置V2を遠隔制御可能であることを通知する(ステップS803)。この通信パケットは、送信先ID欄に映像装置V1の識別番号IP1を、送信元ID欄に映像装置V2の識別番号IP2を、コマンド欄には「遠隔制御の許可通知」を指示する操作コマンドC1を格納している。これを受信した映像装置V1は、通信パケットの付加情報欄から映像装置V2の識別番号IP2を取得し、映像装置V2が遠隔制御可能であることを認識するとともに、受信した操作コマンドC1の応答コマンドであるR1を含む通信パケットを映像装置V2に返信する。
【0052】
映像装置V1から送信された応答コマンドR1を受信した映像装置V2は、映像装置V1から送信される遠隔操作コマンドの実行できる状態となる。また、これ以降はネットワークからの制御コマンドを待ち受ける状態となる(ステップS804)。
【0053】
ここで、映像装置V1から映像装置V2を遠隔操作して、映像装置V2に挿入されている記録媒体X1の情報を取得するときの映像装置V2の動作を説明する。ユーザの操作等に応じて、映像装置V1は、記録媒体X1の情報を取得する操作コマンドC2を含む上記同様の通信パケットを映像装置V2に送信する。これを受信した映像装置V2は、受信した通信パケットの送信元ID欄を参照し、通信パケットの送信元が、記録媒体X1の遠隔制御識別番号欄に格納されている識別番号IP1と一致するかどうかをチェックする(以下、識別番号チェックと呼ぶ)(ステップS805、S806)。通信パケットの送信元IDが識別番号IP1と一致する場合には、この通信パケットは映像装置V2を遠隔制御可能な機器から送信されたものであると判断し、当該通信パケットに含まれる操作コマンド等の実行を許可する。制御側映像装置V1からの操作コマンドC2に対して、映像装置V2は記録媒体X1の記録媒体情報テーブルT1から映像情報W1を取得した後、コマンド欄に操作コマンドC2の応答コマンドであるR2を、付加情報欄に映像情報W1を格納した通信パケットを映像装置V1に返信する(ステップS807)。この後、映像装置V2はまた、ネットワークからの制御コマンドを待ち受ける状態となる(ステップS805)。上記通信パケットを受信した映像装置V1は、映像情報W1を画面等に表示することができる。
【0054】
なお、通信パケットの送信元IDが識別番号IP1と一致しない場合には、この通信パケットは映像装置V2を遠隔制御可能な機器から送信されたものではないと判断し、送信された操作コマンドを無視して何も行わないものとする。あるいは、例えば、操作コマンドを許可しないことを通知するエラー通知コマンドを送信元の機器に返送するようにしてもよい。
【0055】
さらに、映像装置V1から映像装置V2を遠隔操作して、映像装置V2に挿入されている記録媒体X1の映像データを再生させるときの映像装置V2の動作を説明する。ユーザは、上記において取得した記録媒体X1の映像情報W1から任意の映像データを選択し、これを映像装置V2において再生するよう映像装置V1から遠隔操作をする。これに応じて、映像装置V1は、コマンド欄に「映像信号の再生開始」を示す操作コマンドC3を、付加情報欄に選択した映像データの識別情報を格納した通信パケットを映像装置V2に送信する。
【0056】
この通信パケットを受信した映像装置V2は、パケットの送信元IDに基づいて、上記同様識別番号チェックを行う(ステップS805、S806)。通信パケットが制御側映像装置V1から送信されたものであることを確認すると、当該通信パケットに含まれる操作コマンドC3を実行する。すなわち、映像装置V2は、通信パケットの付加情報欄を参照し、ユーザが選択した映像データの識別情報を取得した後、該識別情報と一致するものを記録媒体X1内の映像情報W1から検索し、一致するものがあればこれに関連する映像データを映像装置V2の画像再生部及び音声再生部で再生する(ステップS808)。また、映像装置V2は、操作コマンドC3の応答コマンドであるR3をコマンド欄に含み、映像装置V2において再生している映像データの識別情報を付加情報欄に含む通信パケットを映像装置V1に返信する(ステップS809)。映像装置V1はこの通信パケットを受信することにより、映像装置V2においてユーザが選択した映像データの再生が行われたことを確認できる。
【0057】
上記のように動作する映像装置V1及びV2、記録媒体X1を含む本実施形態の遠隔制御システムにおいては、記録媒体X1を挿入した映像装置V2を遠隔制御することができるのは、予め遠隔制御を許可された映像装置V1だけであり、ネットワーク上の他の映像装置が映像装置V2に操作コマンドを送信しても、映像装置V2はこれを許可しないようになっている。
【0058】
尚、上記の実施形態では、制御側の映像装置V1において、ネットワーク上での映像装置V1の識別番号IP1を記録媒体X1の情報テーブルに書き込むことにより、記録媒体X1を挿入した被制御側映像装置を遠隔制御できる制御側映像装置を制限した。しかしながら、本発明の遠隔制御システムでは、任意の映像装置から、ユーザが遠隔制御を行わせたい制御側映像装置の識別番号を記録媒体の情報テーブルの遠隔制御識別番号欄に格納することもできる。これにより、ユーザが指定した任意の映像装置から、記録媒体が挿入された映像装置の遠隔制御を行うことができるように設定することができる。
【0059】
また、上記の実施形態では、制御側映像装置V1からの遠隔制御により、被制御側映像装置V2において記録媒体X1に記録された映像データの再生を行ったが、映像装置V1及びV2の遠隔操作コマンドテーブルに映像データの送受信を行うコマンドを追加すれば、制御側映像装置V1から被制御側映像装置V2を遠隔制御し、被制御側映像装置V2の記録媒体X1に記録されている任意の映像データを制御側映像装置V1に送信し、制御側映像装置V1において映像データを再生することもできる。
【0060】
したがって、ネットワーク上のいずれかの映像装置に、ユーザが見たい映像データが記録された記録媒体が挿入されていれば、ユーザは記録媒体が挿入されている映像装置を遠隔操作することにより、所望の映像データをネットワーク上のいずれかの映像装置で視聴することができる。また、この際に、映像データを受信した映像装置において、受信した映像データを記録媒体に保存しておけば、以後この映像データを同じ映像装置で再生するときに、他の映像装置を遠隔制御して映像データを取得する必要はなくなる。
【0061】
また、上記の実施形態では、記録媒体X1を挿入した被制御側映像装置V2の遠隔制御を許可する制御側映像装置V1の識別番号IP1を記録媒体X1の情報テーブルに記録したが、これとは逆に、被制御側映像装置の遠隔制御を禁止する制御側映像装置の識別番号を記録媒体の情報テーブル記録すれば、該記録媒体を挿入した被制御側映像装置の遠隔制御を行えない映像装置を指定することができる。この方法によれば、記録媒体の内容に応じて、特定の映像装置からの遠隔制御を禁止することができる。特に、不特定多数の機器が接続する大規模なネットワークに接続する際には、このような記録媒体を挿入しておくことにより、ユーザに不利益を及ぼすおそれのある悪意のアクセスや事故等を効果的に防ぐことができる。
【0062】
また、上記の実施形態では、映像装置により読み書き可能な記録媒体X1をまず制御側映像装置V1に挿入し、映像装置V1に遠隔制御を許可するための情報を記録媒体X1に記録したが、本発明の遠隔制御システムはこの実施形態に限られるものではない。他の実施形態として、例えば、DVD−ROM等の読み取り専用の記録媒体又はDVD−R等の一度しか書き込みできない記録媒体を用いて、これらを最初に作成又は書き込みするときに遠隔制御を許可する制御側映像装置の識別情報を書き込めば、この情報はユーザによって書き換えることができないものとなる。
【0063】
以上、本発明の遠隔制御システムの一実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明を実施するにあたっては、実際に用いるAV機器(映像装置等)、記録媒体、ネットワーク形態、通信プロトコル、各種コマンドなどについて、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な変更及び追加を加ることができる。
【0064】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、ネットワークを通じてAV機器を遠隔制御するシステムにおいて、被制御側AV機器に挿入されている記録媒体の内容に応じて、被制御側AV機器を遠隔制御可能な制御側AV機器を限定することができる。
【0065】
また、ユーザが被制御側AV機器を遠隔制御可能な制御側AV機器を自由に設定できるので、遠隔制御システムの利用形態や記録媒体コンテンツの多様化に応じた、応用性の高い遠隔制御システムを実現することができる。
【0066】
さらに、ネットワークが拡大して多数の機器が接続されるようになっても、被制御側AV機器を遠隔制御可能な制御側AV機器を限定することにより、ユーザが意図しない動作が起こったり、不利益が生じてしまったりするのを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に用いる映像装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に用いる遠隔操作コマンドテーブルを示す図である。
【図3】本発明の一実施形態において、記録媒体に格納されている記録媒体情報テーブルを示す概略図である。
【図4】本発明の一実施形態において、映像装置間のデータ入出力時に送受信する通信パケットの構成を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に従って、ネットワークを通じて接続された映像装置を遠隔制御する形態を例示する図である。
【図6】本発明の一実施形態に従って、ネットワークを通じて接続された映像装置を遠隔制御する形態を例示する図である。
【図7】本実施形態の遠隔制御システムにおける制御側映像装置の動作を示すフローチャート図である。
【図8】本実施形態の遠隔制御システムにおける被制御側映像装置の動作を示すフローチャート図である。
【図9】従来のネットワークを通じた遠隔制御システムを示す概念図である。
【符号の説明】
11  システム制御部
12  記録媒体入出力部
13  記録媒体
14  画像再生部
15  音声再生部
16  モデム
17  操作部
18  遠隔操作コマンドテーブル
19  記録媒体情報テーブル
V1  映像装置
V2  映像装置
X1  記録媒体
VTR1  映像装置
VTR2  映像装置
M1  記録媒体
M2  記録媒体

Claims (13)

  1. 制御機器と、該制御機器により制御可能な被制御機器とを含む制御システムであって、
    前記被制御機器は、前記制御機器を識別する識別情報に基づいて、前記制御機器による制御を許可するか否かを決定することを特徴とする制御システム。
  2. 制御機器と、該制御機器により制御可能であり、着脱可能な記録媒体を読み取る手段を有する被制御機器とを含む制御システムであって、
    前記被制御機器は、前記制御機器の識別情報を記録した前記記録媒体から前記制御機器の識別情報を読み取り、該識別情報に基づいて、前記制御機器による制御を許可するか否かを決定することを特徴とする制御システム。
  3. 制御システムにおいて制御機器により制御可能な被制御機器であって、
    着脱可能な記録媒体を読み取る手段を有し、
    前記被制御機器は、前記制御機器の識別情報を記録した前記記録媒体から前記制御機器の識別情報を読み取り、該識別情報に基づいて、前記制御機器による制御を許可するか否かを決定することを特徴とする被制御機器。
  4. ネットワークを利用した電子機器の遠隔制御システムであって、
    記録媒体を読み書きする手段と、前記ネットワークを通じて他の電子機器と通信する手段とを含む少なくとも2以上の電子機器と、
    前記ネットワークにおいて前記電子機器を識別する識別情報を記録することができる着脱可能な記録媒体と、を含み、
    1の電子機器に前記記録媒体を挿入すると、該1の電子機器は前記記録媒体に記録された識別情報を読み取り、該識別情報に基づいて、他の電子機器に遠隔制御を許可するか否かを決定することを特徴とする遠隔制御システム。
  5. 前記電子機器は、該電子機器又は他の電子機器の識別情報を前記記録媒体に書き込む手段を有することを特徴とする請求項4に記載の遠隔制御システム。
  6. 前記ネットワークを通じて、前記記録媒体に記録された電子データを前記電子機器間で送受信することが可能であることを特徴とする請求項4に記載の遠隔制御システム。
  7. 前記電子機器は、前記ネットワークを通じて受信した電子データを記録媒体に記録する手段を有することを特徴とする請求項4に記載の遠隔制御システム。
  8. 前記電子機器は、他の電子機器との通信において用いる制御コマンドを記録するコマンドテーブルを含むことを特徴とする請求項4に記載の遠隔制御システム。
  9. 前記記録媒体は、前記電子機器間の通信において用いる制御コマンドを記録するコマンドテーブルを含むことを特徴とする請求項4に記載の遠隔制御システム。
  10. 前記電子機器は、他の電子機器から前記制御コマンドを受信すると、前記他の電子機器の識別番号を取得し、前記記録媒体に記録されている識別番号と照合することにより、前記他の電子機器が遠隔制御を許可されているか否かを判断することを特徴とする請求項8又は9のいずれかに記載の遠隔制御システム。
  11. ネットワークを利用した遠隔制御システムに用いる電子機器であって、
    記録媒体を読み書きする手段と、
    前記ネットワークを通じて他の電子機器と通信する手段とを、を含み、
    前記記録媒体に記録された識別情報を読み取り、該識別情報に基づいて、前記ネットワーク上の他の電子機器に遠隔制御を許可するか否かを決定することを特徴とする電子機器。
  12. 着脱可能な記録媒体を用いる電子機器を含むネットワークにおいて、前記ネットワークを通じて、制御側の電子機器から被制御側の電子機器を遠隔制御する遠隔制御システムであって、
    前記ネットワークにおいて前記制御側の電子機器を識別する識別情報を前記記録媒体に記録する識別情報記録手段と、
    前記記録媒体に記録された識別情報を読み取る識別情報読み取り手段と、
    前記ネットワークを通じて、前記制御側の電子機器及び前記被制御側の電子機器の間で、遠隔制御のためのコマンドを通信するコマンド通信手段と、
    を有し、
    前記記録媒体に記録されている識別情報に基づいて、前記制御側の電子機器に遠隔制御を許可するかどうかを決定することを特徴とする遠隔制御システム。
  13. 着脱可能な記録媒体を用いる電子機器を含むネットワークにおいて、前記ネットワークを通じて、制御側の電子機器から被制御側の電子機器を遠隔制御する遠隔制御システムであって、
    前記制御側の電子機器において、前記ネットワークにおいて前記制御側の電子機器を識別する識別情報を前記記録媒体に記録する識別情報記録手段と、前記ネットワークを通じて、前記被制御側の電子機器に、遠隔制御のためのコマンドを通信するコマンド通信手段とを設け、
    前記被制御側の電子機器において、前記記録媒体に記録された識別情報を読み取る識別情報読み取り手段と、前記ネットワークを通じて、前記制御側の電子機器に、遠隔制御のためのコマンドを通信するコマンド通信手段とを設け、
    前記被制御側の電子機器に前記記録媒体を挿入すると、前記識別情報読み取り手段が前記記録媒体に記録された識別情報を読み取り、該識別情報により識別される前記制御側の電子機器に対して遠隔制御を許可するコマンドを送信することにより、前記制御側の電子機器は、前記ネットワークを通じて前記被制御側の電子機器を遠隔制御することが可能となることを特徴とする遠隔制御システム。
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