JP2004011861A - 真空断熱材と冷蔵庫と保温保冷容器と電気湯沸かし器 - Google Patents

真空断熱材と冷蔵庫と保温保冷容器と電気湯沸かし器 Download PDF

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Abstract

【課題】貫通孔や切り欠き部を有し低コストで品質を確保することができる真空断熱材を提供する。
【解決手段】貫通孔1aと切り欠き部1bを有する真空断熱材1は、無機繊維集合体を成型した対向する2平面を有する板状の芯材2と、ガスバリアー性のラミネートフィルムからなる外被材3とから構成されたもので、芯材2に、貫通孔1aと切り欠き部1bに合わせて貫通孔と切り欠き部を設け、芯材2の貫通孔または切り欠き部の稜線部分に、平面に対して20度以上45度以下の角度で、芯材2の厚みに対して60〜95%に亘って、テーパー加工部2aを設けたので、優れた生産性およびコストメリットを確保することができ、尚且つ、優れた品質を保持する真空断熱材を提供することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家電製品、住宅等の断熱材に適用可能な真空断熱材と、その真空断熱材を適用した冷蔵庫と保温保冷容器と電気湯沸かし器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境保護の視点から省エネルギーや省資源に対して、様々な取り組みがなされている。
【0003】
省エネルギーの観点では、特公平2−54479号公報に示すように、多孔質構造の芯材をアルミ箔ラミネートフィルム製の外被材で覆って内部を減圧封止する真空断熱材が提案され、近年、工業的に使用され始めている。この真空断熱材は、従来硬質ウレタンフォームの3倍の断熱性能である0.005W/mKの熱伝導率を有し、省エネルギー向け断熱材として寄与している。
【0004】
従来、真空断熱材は製品の断熱したい部分、つまり部品の壁面等に設置され使用されることが多い。冷蔵庫を例に挙げてみると、鋼板製の外箱と硬質樹脂製の内箱間に発泡断熱材と共に埋設させ、断熱性能の向上に貢献している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、さらなる省エネルギー追求において製品または部品に使用される真空断熱材は増加傾向にあり、さらに製品または部品の高性能化に伴いさまざまな箇所への適応を検討している。
【0006】
冷蔵庫を例に挙げてみると、真空断熱材は鋼鈑製の外箱と硬質樹脂製の内箱間に発泡断熱材と共に埋設され使用されていたが、例えば冷媒配管や排水管や配線、その他機器・部品等が設置されている部分について、真空断熱材は使用されていなかった。なぜなら、従来より使用されている平板状の真空断熱材は後加工ができないため設置する部分に制約があり、配管や配線、その他機器等が設置されている部分については使用できないなどの問題点があった。
【0007】
このような配管や配線、その他機器等が設置されている部分については、孔あけ加工等後加工が出来る従来からの断熱材(例えば発泡ポリウレタン成型品や珪酸カルシウム成型品等)を使用することが考えられるが、真空断熱材と比較すると断熱性能が劣りその断熱性能の差より発生する経済的損失は長期間使用される冷蔵庫にとっては膨大なものとなる。
【0008】
また、別の解決法として、大小さまざまな真空断熱材を組み合わせて配管や配線、その他機器等が設置されている部分に配置することも考えられるが、組み合わせた接合面に隙間が生じ必要としている断熱性能が得られない、また貼り付け工数増加、コスト高の原因となる。
【0009】
上記問題点を解決すべく、特開昭58−78082号公報、特開平8−303686号公報には、真空断熱材に貫通孔や切り欠き部を有しているものが開示されている。真空断熱材が貫通孔や切り欠き部を有し、貫通孔や切り欠き部の内周部に沿ってガスバリアー性外被材同士をシールしたものである。
【0010】
しかしながら外被材をシールする際、外被材のフィルム伸びまたは外被材のフィルム種類にもよるが、芯材厚みが厚いほど芯材の貫通孔径を大きくし、尚且つ、外被材の貫通孔径を小さくしなければ外被材のシール部面積が確保できず、貫通孔や切り欠き部の内周部をシールできないため、前記芯材の貫通孔径と前記外被材の貫通孔径との差の分だけ有効断熱面積(芯材が存在する面積)が減少してしまい、断熱性能の低下が問題点であった。
【0011】
また、芯材の貫通孔径と外被材の貫通孔径の差を少なくし、シールできたとしても外被材の過剰な伸びのために外被材にピンホールやクラックが発生してしまい、外被材のガスバリアー性の低下による真空断熱材の品質低下が問題点となっていた。
【0012】
また、このとき外被材の過剰な伸びのために貫通孔稜線付近に皺が発生してしまい、皺部分のこすれや衝撃、衝突での外被材のガスバリアー性の低下による真空断熱材の品質低下が問題点となっていた。
【0013】
また、特開昭61−116275号公報に記載されたものでは、稜線およびコーナー部にテーパー(面取り)加工をすることにより、外被材の皺の発生を抑制しガスバリアー性の低下を防ぐ真空断熱材が提供されているが、芯材の厚みに対するテーパー加工を施した部分の割合が小さい場合や、芯材の平面に対するテーパーの傾斜面角度が大きい小さい場合には、外被材の局所的な伸びが発生し、それに伴う外被材の皺の発生を抑制する事は出来ず、所定の性能が得られないという問題点があった。
【0014】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、貫通孔や切り欠き部を有し低コストで品質を確保することができる真空断熱材を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の真空断熱材の発明は、対向する2平面を有する板状の芯材に貫通孔または切り欠き部を設け、前記芯材の貫通孔または切り欠き部の稜線部分に、前記平面に対して20度以上45度以下の角度で、前記芯材の厚みに対して60〜95%に亘って、テーパー加工を施したものである。
【0016】
請求項1に記載の発明では、貫通孔または切り欠き部の内周部に沿ってガスバリアー性外被材同士をシールする場合に発生するガスバリアー性外被材フィルムの伸びをテーパー部で吸収し緩和できるので、外被材の伸びによるピンホールやクラック発生を抑制し、シール部の品質を保持することができる。
【0017】
また、ガスバリアー性外被材フィルムの伸びをテーパー部で吸収し緩和するので、芯材の厚みが厚い場合でも皺の発生を少なくすることができる。
【0018】
また、芯材の厚みが厚い場合でも芯材の有効断熱面積を減少させることなく、優れた品質を保持する真空断熱材を提供することができる。
【0019】
また、請求項2に記載の真空断熱材の発明は、請求項1の発明における芯材に、無機繊維集合体を成型したものを使用するものであり、テーパー加工後の型くずれがないため優れた生産性を確保することができる。
【0020】
また、請求項3に記載の冷蔵庫の発明は、請求項1または2記載の発明の真空断熱材を、前記真空断熱材の貫通孔内または切り欠き部内に内箱と外箱との間の発泡断熱材の充填空間に入り込む部品が位置するように、前記内箱と前記外箱との間に配置し、前記内箱と前記外箱との間における前記真空断熱材の周囲の空間に発泡断熱材を充填するものであり、配管や配線、その他機器・部品等が設置されている部分についても真空断熱材を適応することができ、断熱性能の向上、しいては優れた経済性を備えた冷蔵庫を提供できる。
【0021】
また、請求項4に記載の保温保冷容器の発明は、請求項1または2記載の発明の真空断熱材を、前記真空断熱材の貫通孔内または切り欠き部内に内箱と外箱との間に入り込む部品が位置するように、前記内箱と前記外箱との間に配置するものであり、水抜き部・部品等が設置されている部分についても真空断熱材を適応することができ、優れた断熱性能を備えた保温保冷容器を提供することができる。
【0022】
また、請求項5に記載の電気湯沸かし器の発明は、請求項1または2記載の発明の真空断熱材を、前記真空断熱材の貫通孔内または切り欠き部内に部品が位置するように、上面を開口した貯水用容器の外側面もしくは、前記貯水用容器の開口部を開閉する蓋部に配置するものであり、配線や出湯経路、または蓋部についても適応することができ、優れた断熱性能を備えた電気湯沸かし器を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による真空断熱材の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による真空断熱材の断面図、図2は、同実施の形態の真空断熱材の貫通孔周辺部を示す要部拡大断面図、図3は、同実施の形態の真空断熱材の平面図である。
【0025】
本実施の形態の真空断熱材1は、無機繊維集合体を成型した、対向する2平面を有する板状の芯材2と、ガスバリアー性のラミネートフィルムからなる外被材3とから構成されている。
【0026】
この真空断熱材1の作製の一例を説明する。厚さ5mmのシート状無機繊維成形体を4枚積層してなる芯材2に貫通孔と切り欠きを形成した後、130℃で1時間乾燥する。
【0027】
その後、ガスバリアー性のラミネートフィルムからなる袋体の外被材3中に芯材2を挿入し、図3の3aで示された袋体開口部と貫通孔内周部と切り欠き部内周部をヒートシールし封止した後、内部を10パスカルまで減圧し、貫通孔内周部ヒートシール内側と切り欠き部内周部ヒートシール内側に所定の貫通孔1aとまたは切り欠き1bを設けることにより成形している。
【0028】
このとき、図1に示す一例としては厚さ5mmのシート状無機繊維成形体4枚を使用しているがその限りではなく、20mmのシート状無機繊維成形体1枚であっても良い。
【0029】
この芯材2にあらかじめ貫通孔または切り欠き部を設けると同時に貫通孔内周部と切り欠き部内周部の稜線部にテーパー加工部2aを施す。この時、芯材2に貫通孔または切り欠き部を設け、その後貫通孔内周部または切り欠き部内周部の稜線部にテーパー加工部2aを施しても良い。
【0030】
図2に示すように、本実施の形態では、上面側、下面側と共に同一形状のテーパー加工部2aを施している。この時必ずしも同一形状でなくても良く、上面側、下面側いずれか片方の面にテーパー加工部2aを施したものでも良いが、外被材3のフィルム張力を考慮するならば上面側、下面側と共に同一形状のテーパー加工部2aを施している方が望ましい。
【0031】
このとき、芯材厚みtに対して芯材2の上面と下面のテーパー加工部2aの厚みa合計(aの2倍)の比率および上面または下面の平面に対するテーパー加工部2aの傾斜角度であるテーパー角度αを変化させて実験を試みた結果、芯材2の厚みに対して芯材2の上面と下面のテーパー加工部2aの厚みa合計が、60%未満、テーパー角度45度を超えた場合、テーパー加工部2aの面積が少ないため、ガスバリアー性外被材フィルムの伸びを吸収しきれず、その結果、ピンホールやクラックの発生、皺の発生の原因となった。
【0032】
またテーパー加工部2aの面積を増加させるため、芯材2の厚みtに対して芯材2の上面と下面のテーパー加工部2aの厚みa合計を、限りなく100%に近づけた場合では、芯材2のテーパー加工部2aの尖った先端部の芯材2の厚みが薄くなり、テーパー加工部2aの形状を保てず、型崩れが発生する。
【0033】
またテーパー角度αを限りなく0度に近づけ設定した場合は、テーパー部面積の増大により必要芯材厚みを保持できない面積が増加し、しいては断熱性能の低下を招いてしまう。
【0034】
実験の結果、テーパー加工部2aを、芯材2の上面、下面の平面に対して20度以上45度以下の角度で、芯材2の厚みに対して60〜95%に亘って、好ましくは、芯材2の上面、下面の平面に対して30度以上40度以下の角度で、芯材2の厚みに対して80〜90%に亘って加工すると良いことが分かった。
【0035】
このようにして作製した真空断熱材1について、貫通孔1aと切り欠き部1bの内周部に沿ってガスバリアー性外被材3同士をシールする場合に発生するガスバリアー性外被材フィルムの伸びをテーパー加工部2a面積で吸収し緩和するので、外被材3の伸びによるピンホールやクラックが発生することなく、シール部の品質を保持することができる。
【0036】
また、ガスバリアー性の外被材3のフィルムの伸びをテーパー加工部2aの面積で吸収し緩和するので、芯材2の厚みが厚い場合でも皺の発生を少なくすることができる。
【0037】
また、芯材2の厚みが厚い場合でも芯材2の有効断熱面積を減少させることなく、優れた品質を保持する真空断熱材1を提供することができる。
【0038】
また、芯材2が無機繊維成形体であるので、テーパー加工後の型くずれがないため優れた生産性を確保することができる。
【0039】
このように、優れた生産性およびコストメリットを確保することができ、尚且つ、優れた品質を保持する真空断熱材1を提供することができるものである。
【0040】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の断面図である。本実施の形態の冷蔵庫4は、冷蔵庫本体を構成する断熱箱体4aと断熱箱体4aの前面開口部を開閉する断熱扉4bとからなり、実施の形態1の真空断熱材1を、真空断熱材1の貫通孔内に、断熱箱体4aのABS樹脂からなる内箱5と鉄板製の外箱6との間の発泡断熱材7の充填空間に入り込む排水管8等の部品が位置するように、内箱5と外箱6との間に配置し、内箱5と外箱6との間における真空断熱材1の周囲の空間にシクロペンタンを発泡剤とする発泡断熱材7を充填したものである。
【0041】
また、冷蔵庫4は、断熱箱体4aと断熱扉4bとで貯蔵室9を構成しており、貯蔵室9の奥には冷却器10が配置され、断熱箱体4aの背面下部に設けられる機械室11に圧縮機12が配置され、圧縮機12と冷却器10等から構成される冷凍システムにより貯蔵室9が冷却される。
【0042】
以上のような構成からなる冷蔵庫4は、一般的に外箱6と内箱5によって形成される空間に、冷媒配管や排水管、配線、その他機器・部品等が設置されているが、真空断熱材1を適用させ得ることにより、冷蔵庫4の真空断熱材1による被覆率を上げ、断熱箱体4aとしての断熱性能を向上させることができる。
【0043】
しかるに、庫内を所定の温度に維持しようとする冷凍システムの負荷が減り、省エネルギー化を達成した冷蔵庫を提供することができる。
【0044】
更に、本実施の形態の真空断熱材1は、優れた断熱性能を有するため、省エネルギーを追求しない場合には、断熱壁の薄壁化が可能となるため、冷蔵庫の省スペース化、あるいは冷蔵庫の庫内容積向上が達成できる。
【0045】
本実施の形態の冷蔵庫4は、実施の形態1の真空断熱材1を、真空断熱材1の貫通孔1a内(または切り欠き部1b)に内箱5と外箱6との間の発泡断熱材7の充填空間に入り込む排水管9などの部品が位置するように、内箱5と外箱6との間に配置し、内箱5と外箱6との間における真空断熱材1の周囲の空間に発泡断熱材7を充填するものであり、配管や配線、その他機器・部品等が設置されている部分についても真空断熱材1を適応することができ、断熱性能の向上、しいては優れた経済性を備えた冷蔵庫を提供できる。
【0046】
更に、真空断熱材1の芯材は無機繊維であることから、芯材は不燃性であるため、冷蔵庫安全性の面からも優れており、冷媒として炭化水素系化合物を適用した場合は、特に、効果的である。
【0047】
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における保温保冷容器の断面図である。
【0048】
本実施の形態の保温保冷容器は、外箱として外容器13と、内箱として内容器14と、内容器14を封止するための蓋15と、外部に水を出水する水排出部16と、運搬用の取手部17からなり、外容器13と内容器14との間に実施の形態1の真空断熱材1を適応することにより、従来使用されている平板状の真空断熱材が適応できなかった外部に水を出水する水排出部16や、運搬用の取手部17に適応することができる。
【0049】
しいては、保温保冷容器の真空断熱材1による被覆率を上げ、断熱箱体としての断熱性能を向上させることができる。
【0050】
更に、本実施の形態の真空断熱材1は、優れた断熱性能を有するため、省エネルギーを追求しない場合には、断熱壁の薄壁化が可能となるため、保温保冷容器のコンパクト化、あるいは保温保冷容器の容器容積向上が達成できる。
【0051】
本実施の形態の保温保冷容器は、実施の形態1の真空断熱材1を、真空断熱材1の貫通孔1a内に水排出部16(内箱として内容器14と外箱として外容器13との間に入り込む部品)が位置し、真空断熱材1の切り欠き部1b内に取手部17(内箱として内容器14と外箱として外容器13との間に入り込む部品)が位置するように、内箱として内容器14と外箱として外容器13との間に配置するものであり、水抜き部(水排出部16)・部品(取手部17)等が設置されている部分についても真空断熱材1を適応することができ、優れた断熱性能を備えた保温保冷容器を提供することができる。
【0052】
更に、真空断熱材1の芯材2は無機繊維であることから、芯材は不燃性であるため、安全性の面からも優れている。
【0053】
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4における電気湯沸かし器の断面図である。本実施の形態の電気湯沸かし器は、外箱としての外容器18と、貯水用容器19と、貯水用容器19の水を加熱するヒータ20と、外部に水を出水する出湯経路21と、蓋部22と、蓋部22に設置されている水蒸気抜き孔部23と、蓋部22、もしくは貯水用容器19底部に設けた実施の形態1に記載の真空断熱材1とから構成されるものである。
【0054】
貯水用容器19外周に配置した平板状の真空断熱材は、予め、円筒状の貯水用容器19の形状に添わすようにロール加工を行い適用している。
【0055】
以上のような構成からなる電気湯沸かし器において、真空断熱材1を適応することにより、従来真空断熱材が適応できなかった外部に水を出水する出湯経路部21や、蓋部22に設置されている水蒸気抜き孔部23等に適応することができる。
【0056】
しいては、電気湯沸し器の真空断熱材による被覆率を上げ、断熱容器としての断熱性能を向上させることができる。そのため、貯水用容器19の水の温度低下を防止し、貯水用容器19の水を加熱するヒータ20の運転時間を短縮することができ、消費電力量の低減を達成した電気湯沸し器を提供することができる。
【0057】
更に、真空断熱材は、優れた断熱性能を有するため、省エネルギーを追求しない場合には、断熱壁の薄壁化が可能となるため、電気湯沸し器のコンパクト化、あるいは電気湯沸し器の貯水用容器容積向上が達成できる。
【0058】
本実施の形態の電気湯沸かし器は、実施の形態1の真空断熱材1を、真空断熱材1の貫通孔1a内に出湯経路部21や水蒸気抜き孔部23の部品が位置するように、上面を開口した貯水用容器19の外側面(底面)と貯水用容器19の開口部を開閉する蓋部22に配置するものであり、配線や出湯経路部21、または蓋部22についても適応することができ、優れた断熱性能を備えた電気湯沸かし器を提供することができる。
【0059】
更に、真空断熱材1の芯材2は無機繊維であることから、芯材は不燃性であるため、電気湯沸し器安全性の面からも優れている。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に記載の真空断熱材の発明は、対向する2平面を有する板状の芯材に貫通孔または切り欠き部を設け、前記芯材の貫通孔または切り欠き部の稜線部分に、前記平面に対して20度以上45度以下の角度で、前記芯材の厚みに対して60〜95%に亘って、テーパー加工を施したことにより、外被材の伸びによるピンホールやクラック発生を抑制し、シール部の品質を保持することができる。また、芯材の厚みが厚い場合でも皺の発生を少なくすることができる。また、芯材の厚みが厚い場合でも芯材の有効断熱面積を減少させることなく、優れた品質を保持する真空断熱材を提供することができる。
【0061】
また、請求項2に記載の真空断熱材の発明は、芯材に、無機繊維集合体を成型したものを使用することにより、テーパー加工後の型くずれがないため優れた生産性を確保することができる。
【0062】
また、請求項3に記載の冷蔵庫の発明は、請求項1または2記載の発明の真空断熱材を、前記真空断熱材の貫通孔内または切り欠き部内に内箱と外箱との間の発泡断熱材の充填空間に入り込む部品が位置するように、前記内箱と前記外箱との間に配置し、前記内箱と前記外箱との間における前記真空断熱材の周囲の空間に発泡断熱材を充填したことにより、配管や配線、その他機器・部品等が設置されている部分についても真空断熱材を適応することができ、断熱性能の向上、しいては優れた経済性を備えた冷蔵庫を提供できる。
【0063】
また、請求項4に記載の保温保冷容器の発明は、請求項1または2記載の発明の真空断熱材を、前記真空断熱材の貫通孔内または切り欠き部内に内箱と外箱との間に入り込む部品が位置するように、前記内箱と前記外箱との間に配置することにより、水抜き部・部品等が設置されている部分についても真空断熱材を適応することができ、優れた断熱性能を備えた保温保冷容器を提供することができる。
【0064】
また、請求項5に記載の電気湯沸かし器の発明は、請求項1または2記載の発明の真空断熱材を、前記真空断熱材の貫通孔内または切り欠き部内に部品が位置するように、上面を開口した貯水用容器の外側面もしくは、前記貯水用容器の開口部を開閉する蓋部に配置することにより、配線や出湯経路、または蓋部についても適応することができ、優れた断熱性能を備えた電気湯沸かし器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による真空断熱材の断面図
【図2】同実施の形態の真空断熱材の貫通孔周辺部の要部拡大断面図
【図3】同実施の形態の真空断熱材の平面図
【図4】本発明の実施の形態2による冷蔵庫の概略断面図
【図5】本発明の実施の形態3による保温保冷容器の概略断面図
【図6】本発明の実施の形態4による電気湯沸し器の概略断面図
【符号の説明】
1  真空断熱材
2  芯材
2a テーパー加工部
3  外被材
4  冷蔵庫
5  内箱
6  外箱
7  発泡断熱材
8  排水管
13 外容器
14 内容器
16 水排出部
17 取手部
18 外容器
19 貯水用容器
21 出湯経路
22 蓋部
23 水蒸気抜き孔部

Claims (5)

  1. 対向する2平面を有する板状の芯材に貫通孔または切り欠き部を設け、前記芯材の貫通孔または切り欠き部の稜線部分に、前記平面に対して20度以上45度以下の角度で、前記芯材の厚みに対して60〜95%に亘って、テーパー加工を施した真空断熱材。
  2. 芯材が、無機繊維集合体を成型したものである請求項1の真空断熱材。
  3. 請求項1または2記載の真空断熱材を、前記真空断熱材の貫通孔内または切り欠き部内に内箱と外箱との間の発泡断熱材の充填空間に入り込む部品が位置するように、前記内箱と前記外箱との間に配置し、前記内箱と前記外箱との間における前記真空断熱材の周囲の空間に発泡断熱材を充填した冷蔵庫。
  4. 請求項1または2記載の真空断熱材を、前記真空断熱材の貫通孔内または切り欠き部内に内箱と外箱との間に入り込む部品が位置するように、前記内箱と前記外箱との間に配置した保温保冷容器。
  5. 請求項1または2記載の真空断熱材を、前記真空断熱材の貫通孔内または切り欠き部内に部品が位置するように、上面を開口した貯水用容器の外側面もしくは、前記貯水用容器の開口部を開閉する蓋部に配置した電気湯沸かし器。
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