JP2004011705A - 真空断熱材と断熱体と断熱箱体と断熱扉と貯蔵庫と冷蔵庫 - Google Patents

真空断熱材と断熱体と断熱箱体と断熱扉と貯蔵庫と冷蔵庫 Download PDF

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【課題】無機繊維集合体を芯材に用いた真空断熱材の断熱性能を向上させる。
【解決手段】無機繊維集合体からなる芯材2をガスバリア性の外被材3で被って外被材3の内部を減圧し外被材3の開口部を熱溶着してなる真空断熱材1において、芯材2は、板状に成型し結合剤で硬化させた無機繊維集合体を用い、無機繊維の平均繊維径を0.1μm以上かつ10μm以下とし、無機繊維同士が作り出す空隙径を40μm以下とし、芯材2の空隙率を80%以上とすることにより、断熱性能が高く、表面性および剛性を優れたものにでき、真空断熱材1の使用条件や生産性、および取り扱い性を著しく向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状に成型した無機繊維集合体を芯材に用いた真空断熱材、および、その真空断熱材を適用した断熱体と断熱箱体と断熱扉と貯蔵庫と冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、断熱性能の高い断熱材として、芯材をガスバリアー性の外被材で被って外被材の内部を減圧し外被材の開口部を溶着してなる真空断熱材が注目されている。
【0003】
従来の真空断熱材としては、特開平9−145239号公報や特開平10−115396号公報や特開平8−28776号公報に記載されているような、無機繊維の集合体を結合材で硬化したものを芯材に用いた真空断熱材がある。
【0004】
この真空断熱材は、結合剤を用いて無機繊維の集合体を硬化しているため、十分な強度を有し、また、表面性も十分なものであり、優れた取り扱い性を有するという特徴がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の真空断熱材は、1.33Paの真空度において、断熱性能(熱伝導率)が、約0.007W/mKで、粉末状充填物を芯材とした真空断熱材と同程度のものであり、断熱性能の向上が求められている。
【0006】
本発明は、板状に成型した無機繊維集合体を芯材に用いた真空断熱材の断熱性能の向上を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の真空断熱材の発明は、板状に成型し結合剤で硬化させた無機繊維集合体を芯材に用い、前記無機繊維の平均繊維径を0.1μm以上かつ10μm以下とし、前記無機繊維同士が作り出す空隙径を40μm以下とし、前記芯材の空隙率を80%以上としたのである。
【0008】
一般に、見かけの熱伝導率λappは、気体熱伝導率λ、固体熱伝導率λ、輻射の熱伝導率λ、対流の熱伝導率λとの和であり(式1)のように表される。
【0009】
λapp=λ+λ+λ+λ  (式1)
しかしながら、対流による熱伝導は、約20kPa以下の減圧条件下もしくは空隙径1mm程度から影響が無視できるようになり、また、輻射による熱伝導は、100℃以下の使用温度条件下では影響がない。そのため、本発明の真空断熱材の熱伝導は、100℃以下の使用温度条件下では、固体熱伝導と気体熱伝導とが支配的となる。
【0010】
固体熱伝導は、芯材を構成する無機繊維集合体の繊維径を小さくすることで、繊維中を通しての熱伝導が低減する効果と、隣接する繊維との接触点を通しての熱伝導を小さくする、つまり接触抵抗が大きくなる効果により、固体熱伝導は低減する。
【0011】
また、空隙率を大きくすることで、全熱伝導における気体熱伝導の占める割合が大きくなる。無機繊維集合体の作り出す空隙径を小さくすることで、気体分子の移動が制限されて、気体熱伝達成分が減少する効果により、気体熱伝導は低減する。
【0012】
これらのことから、無機繊維集合体の繊維径を小さくすることで、固体熱伝導が低減し、また、空隙率を大きくすることで気体熱伝導が支配的となり、無機繊維集合体の空隙径を小さくすることで、気体熱伝導が低減することから、真空断熱材として低い熱伝導率が得られる。
【0013】
真空断熱材の芯材に無機繊維集合体を用いて空隙率を80%以上、繊維間空隙径を40μm以下にすることで断熱性能は大幅に向上する。
【0014】
ところで、平均繊維径が0.1μm以下のように微細領域においては、無機繊維の生産性が悪化する、複雑に絡み合って伝熱方向に平行な繊維配列になる確率が増加して伝熱量が増加する、などの問題が生じる。また、平均繊維径が微細になると、複雑に絡み合うことで集合体になりやすく、空隙率は増加するが、集合体中および集合体間の空隙が大きくなる。
【0015】
一方、平均繊維径が10μm以上のように太い領域においては、無機繊維の生産性は向上するが、繊維中を通しての伝熱量が増大し、さらに接触抵抗が低減することで、固体熱伝導が増大する。また、繊維径が増大することで繊維間空隙径が増大するなどの問題点が生じる。
【0016】
これらのことから、生産性を悪化させずに真空断熱材としての断熱性能を大幅に向上させるには、平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下の無機繊維集合体を用いて、空隙率を80%以上にし、かつ、繊維間空隙径が40μm以下となる芯材を用いると良い。
【0017】
よって、平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下である無機繊維集合体からなる芯材を用いるために、繊維中を通しての熱伝導が低減し、また、固体の接触抵抗が大きくなることから、固体熱伝導が低減する効果により優れた断熱性能を有する。また、結合剤を用いて無機繊維集合体を硬化することで、表面性および剛性を優れたものにでき、真空断熱材の使用条件や生産性、および取り扱い性を著しく向上させることができる。
【0018】
したがって、平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下である無機繊維集合体を用いて、前記無機繊維集合体の空隙率を80%以上にし、かつ、繊維間空隙径を40μm以下にすることで気体熱伝導が低減し、優れた断熱性能が得られるという作用を有する。
【0019】
本発明の請求項2に記載の真空断熱材の発明は、無機繊維集合体からなる芯材をガスバリア性の外被材で被って前記外被材の内部を減圧し前記外被材の開口部をシールしてなり、前記芯材は、平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下の無機繊維の集合体を、前記減圧による前記芯材の厚みの減少率が10%以下になるように、板状に成型し、結合剤で硬化させたものである。
【0020】
本発明では、平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下である無機繊維集合体からなる芯材を用いるために、繊維中を通しての熱伝導が低減し、また、固体の接触抵抗が大きくなることから、固体熱伝導が低減する効果により優れた断熱性能を有する。
【0021】
また、結合剤を用いて無機繊維集合体を硬化することで、表面性および剛性を優れたものにでき、真空断熱材の使用条件や生産性、および取り扱い性を著しく向上させることができる。
【0022】
また、減圧による芯材の厚みの減少率が10%以下になるように芯材を構成したので、真空断熱材作成前後の寸法変化を抑制する、すなわち寸法安定性が著しく向上するという作用を有する。
【0023】
本発明の請求項3に記載の真空断熱材の発明は、請求項1または2記載の発明における結合剤を、少なくとも熱硬化性を有する有機バインダーとしたものであり、請求項1または2記載の真空断熱材の発明の作用に加えて、結合剤が硬化する前の無機繊維集合体を金型で容易に任意の形状に圧縮成型でき、金型で圧縮して成型している状態で加熱すると、加熱により結合剤が硬化するため成型した芯材の形状が安定するという作用を有する。
【0024】
本発明の請求項4に記載の真空断熱材の発明は、請求項1または2記載の発明における結合剤を、少なくとも熱硬化性を有する成分を含んだ無機バインダーとしたものであり、請求項1または2記載の真空断熱材の発明の作用に加えて、結合剤が硬化する前の無機繊維集合体を金型で容易に任意の形状に圧縮成型でき、金型で圧縮して成型している状態で加熱すると、加熱により結合剤が硬化するため成型した芯材の形状が安定するという作用を有する。
【0025】
本発明の請求項5に記載の真空断熱材の発明は、請求項1から4のいずれか一項記載の発明における芯材の密度を、100kg/m以上かつ400kg/m以下としたものであり、請求項1から4のいずれか一項記載の真空断熱材の発明の作用に加えて、断熱性能を維持しながら芯材の剛性を高くできるため真空断熱材とした際の機械的強度を強くでき、使用時の形状安定性が向上するという作用を有する。
【0026】
本発明の請求項6に記載の断熱体の発明は、請求項1から5のいずれか一項記載の真空断熱材が、外被材で囲まれる空間内に配置され、前記空間の真空断熱材以外の空間に前記真空断熱材以外の断熱材が配置されたものであり、外被材と真空断熱材以外の断熱材とにより真空断熱材を外力による損傷から保護でき、真空断熱材内部の低圧状態を保てるため真空断熱材の断熱性能を長期に亘って維持、ひいては、断熱体の断熱性能を長期に亘って維持でき、真空断熱材の外被材のヒレ状の溶着部を、隠す、保護する、固定することができるため、取扱いが簡単になり、真空断熱材の適用範囲を拡大できるという作用を有する。また、真空断熱材の断熱性能が高く芯材の機械的強度が強いため、真空断熱材の厚みを薄くでき、ひいては断熱体を薄くできるという作用を有する。
【0027】
本発明の請求項7に記載の断熱体の発明は、請求項6記載の発明における真空断熱材以外の断熱材を、発泡断熱材とするものであり、発泡断熱材の充填時の流動性により外被材と真空断熱材との間の空間を埋めやすく、また、真空断熱材の片面と外被材との間に発泡断熱材を配置させる場合でも、薄い真空断熱材を使用できるため、発泡断熱材の流動性(充填性)を阻害しない程度に、真空断熱材の片面と外被材との間の発泡断熱材を充填する隙間を確保でき、優れた断熱性の断熱板を提供できるという作用を有する。
【0028】
本発明の請求項8に記載の断熱箱体の発明は、請求項6または7に記載の断熱体を箱状に形成したものであり、従来と同じ厚みで断熱箱体を構成すれば従来に較べて断熱箱体としての断熱性に優れ、断熱箱体としての断熱性を従来と同じにする場合は従来に較べて断熱箱体の厚みを薄くできるという作用を有する。
【0029】
本発明の請求項9に記載の断熱扉の発明は、請求項6または7に記載の断熱体により構成するものであり、従来と同じ厚みで断熱扉を構成すれば従来に較べて断熱扉としての断熱性に優れ、断熱扉としての断熱性を従来と同じにする場合は従来に較べて断熱扉の厚みを薄くできるという作用を有する。
【0030】
本発明の請求項10に記載の貯蔵庫の発明は、請求項8に記載の断熱箱体と、断熱扉と、前記断熱箱体と前記断熱扉とで囲まれた空間内に形成される貯蔵室とよりなるものであり、断熱箱体を薄肉化して内容積の増大や外形寸法の縮小化が可能であるという作用を有する。
【0031】
本発明の請求項11に記載の貯蔵庫の発明は、請求項8に記載の断熱箱体と、請求項9に記載の断熱扉と、前記断熱箱体と前記断熱扉とで囲まれた空間内に形成される貯蔵室とよりなるものであり、断熱箱体と断熱扉とを薄肉化して内容積の増大や外形寸法の縮小化が可能であるという作用を有する。
【0032】
本発明の請求項12に記載の貯蔵庫の発明は、請求項6または7に記載の断熱体を組み合わせて、庫内を断熱する断熱壁を形成するものであり、断熱壁の機械的強度が高く断熱性に優れた貯蔵庫を提供できるという作用を有する。または、断熱壁を薄肉化して内容積の増大や外形寸法の縮小化が可能な貯蔵庫を提供できるという作用を有する。
【0033】
本発明の請求項13に記載の貯蔵庫の発明は、請求項6または7に記載の断熱体を、庫内を温度の異なる複数の室に仕切る断熱仕切板として使用するものであり、断熱仕切板により仕切られた室間の伝熱量を少なくできるという作用を有する。または、断熱仕切板を薄肉化して貯蔵室の内容積の増大や貯蔵庫の外形寸法の縮小化が可能であるという作用を有する。
【0034】
本発明の請求項14に記載の冷蔵庫の発明は、請求項10から13のいずれか一項に記載の貯蔵庫と、前記貯蔵庫内の貯蔵室を冷却する冷却装置とよりなるものであり、請求項10から13のいずれか一項に記載の貯蔵庫の発明の作用により、貯蔵室を所定温度に冷却するための冷却装置の運転エネルギーを少なくできるという作用を有する。または、貯蔵室の内容積の増大や外形寸法の縮小化が可能であるという作用を有する。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図1から図5を用いて説明する。
【0036】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による真空断熱材の断面図である。本実施の形態の真空断熱材1は、芯材2を、金属箔層と熱可塑性ポリマー層とを有するガスバリア性フィルムからなる外被材3で被って外被材3の内部を減圧し外被材3の開口部を熱溶着(ヒートシール)して作製されたものである。
【0037】
本実施の形態では、乾式法にて積層された平均繊維径が5μmである無機繊維集合体を結合剤で硬化した板状のものを芯材2とした。
【0038】
その芯材2を140℃で1時間乾燥後、ガスバリア性フィルムからなる外被材3に挿入し、その内部を圧力13.3Paまで減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して真空断熱材1を作製した。
【0039】
このようにして作製した真空断熱材1を英弘精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて測定した結果、断熱性能(熱伝導率)は0.0035W/mKが得られた。また、水銀ポロシティー分析により算出した繊維間の空隙径は40μmであった。また、芯材2として結合剤で硬化した板状のものを用いているために、真空断熱材1の表面の平滑性、剛性ともに十分な性能が得られた。
【0040】
ここで、水銀ポロシティー分析は、水銀の表面張力γHgと接触角θと水銀注入圧力Pの各数値を基に、(式2)に示すWashburnの式から空隙径rを算出するものである。
【0041】
=2γHg cosθ/P   (式2)
(式2)を基に、各加圧圧力下で注入される水銀量から、その圧力に対応する空隙径が得られた。なお、空隙径の決定は、0.1μmから40μmの範囲での空隙径分布から算出した。
【0042】
本実施の形態の真空断熱材1は、芯材2の無機繊維集合体の繊維径が5μm、芯材2の厚みが15mm、断熱性能(熱伝達率)が0.0035W/mK、芯材2の空隙径が40μm、芯材2の空隙率が94%、減圧による芯材2の厚みの減少率が20%、芯材密度(嵩密度)が150kg/m、真空断熱材1の内部の圧力が13.3Paであった。
【0043】
また、本実施の形態の真空断熱材1には、合成ゼオライトや活性炭、活性アルミナ、シリカゲルなどの物理吸着剤、およびアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物および水酸化物などの化学吸着剤のような、水分吸着剤やガス吸着剤を封入しても良い。また、真空包装工程前に芯材の乾燥工程を加えなくても良い。
【0044】
本実施の形態の真空断熱材1の芯材2の繊維材料は、グラスウール、セラミックファイバー、ロックウールなど、無機材料を繊維化したもので、平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下であるものが利用できるが、生産性を考慮すると、0.8μm以上かつ10μm以下が望ましい。
【0045】
また、繊維長は、特に指定するものではないが、0.5m以下、さらには0.2m以下のものが望ましい。
【0046】
本実施の形態の真空断熱材1の外被材3は、芯材2と外気とを遮断することが可能なものが利用できる。例えば、ステンレススチール、アルミニウム、鉄などの金属箔や、金属箔とプラスチックフィルムとのラミネート材などである。
【0047】
ラミネート材は、少なくとも表面保護層、ガスバリア層、熱溶着層によって構成される。表面保護層としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルムの延伸加工品などが利用でき、さらに、外側にナイロンフィルムなどを設けると可とう性が向上し、折り曲げなどに対する耐久性が向上する。
【0048】
ガスバリア層としては、アルミなどの金属箔フィルムや金属蒸着フィルムが利用可能であるが、よりヒートリークを抑制し、優れた断熱性能を発揮するには金属蒸着フィルムが望ましい。
【0049】
蒸着に関しては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂フィルム、ポリエチレンナフタレートフィルムなどへの蒸着が望ましい。また、熱溶着層としては、低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、無延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどが利用可能である。
【0050】
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2による真空断熱材の断面図である。本実施の形態の真空断熱材1は、芯材4を、金属箔層と熱可塑性ポリマー層とを有するガスバリア性フィルムからなる外被材3で被って外被材3の内部を減圧し外被材3の開口部を熱溶着(ヒートシール)して作製されたものである。
【0051】
本実施の形態では、乾式法にて積層された平均繊維径が7μmである無機繊維集合体を、10Wt%の結合剤の固形成分を塗布することで硬化した板状のものを芯材4とした。
【0052】
その芯材4を140℃で1時間乾燥後、ガスバリア性フィルムからなる外被材3に挿入し、その内部を圧力13.3Paまで減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して真空断熱材1を作製した。本実施の形態では、繊維材料、外被材は実施の形態1と同じ構成である。
【0053】
このようにして作製した真空断熱材を英弘精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて測定した結果、断熱性能(熱伝導率)は0.0041W/mKが得られた。また、結合剤の添加量が10Wt%であることから十分に硬化し、減圧による芯材2の厚みの減少率が6%以下であるため、真空断熱材1とした際の大気圧縮が小さく、寸法安定性が著しく向上した。
【0054】
本実施の形態の真空断熱材1は、芯材4の無機繊維集合体の繊維径が7μm、芯材4の厚みが15mm、断熱性能(熱伝達率)が0.0041W/mK、芯材4の空隙径が40μm、芯材4の空隙率が92%、減圧による芯材4の厚みの減少率が6%、芯材密度(嵩密度)が200kg/m、真空断熱材1の内部の圧力が13.3Paであった。
【0055】
また、本実施の形態の真空断熱材1には、合成ゼオライトや活性炭、活性アルミナ、シリカゲルなどの物理吸着剤、およびアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物および水酸化物などの化学吸着剤のような、水分吸着剤やガス吸着剤を封入しても良い。また、真空包装工程前に芯材の乾燥工程を加えなくても良い。
【0056】
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態3による真空断熱材の断面図である。本実施の形態の真空断熱材1は、芯材5を金属箔層と熱可塑性ポリマー層とを有するガスバリア性フィルムからなる外被材3に挿入し、その内部を減圧した後、開口部を熱溶着(ヒートシール)して作製されたものである。
【0057】
本実施の形態では、乾式法にて積層された平均繊維径が0.8μmである無機繊維集合体を、10Wt%のフェノール樹脂の固形成分を塗布することで硬化した板状のものを芯材5とした。
【0058】
その芯材5を140℃で1時間乾燥後、ガスバリア性フィルムからなる外被材3に挿入し、その内部を圧力13.3Paまで減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して真空断熱材1を作製した。本実施の形態では、繊維材料、外被材は実施の形態1と同じ構成である。
【0059】
このようにして作製した真空断熱材を英弘精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて測定した結果、断熱性能(熱伝導率)は0.0024W/mKが得られた。また、芯材5としてフェノール樹脂で硬化した板状のものを用いているために、真空断熱材1の表面の平滑性、剛性ともに十分な性能が得られた。また、フェノール樹脂の添加量が10Wt%であることから十分に硬化し、減圧による芯材2の厚みの減少率が5%であるため、真空断熱材1とした際の大気圧縮が小さく、寸法安定性が著しく向上した。
【0060】
本実施の形態の真空断熱材1は、芯材5の無機繊維集合体の繊維径が0.8μm、芯材5の厚みが15mm、断熱性能(熱伝達率)が0.0024W/mK、芯材5の空隙径が9μm、芯材5の空隙率が92%、減圧による芯材5の厚みの減少率が5%、芯材密度(嵩密度)が200kg/m、真空断熱材1の内部の圧力が13.3Paであった。
【0061】
また、本実施の形態の真空断熱材1には、合成ゼオライトや活性炭、活性アルミナ、シリカゲルなどの物理吸着剤、およびアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物および水酸化物などの化学吸着剤のような、水分吸着剤やガス吸着剤を封入しても良い。また、真空包装工程前に芯材の乾燥工程を加えなくても良い。
【0062】
本実施の形態の結合剤は、少なくとも熱硬化性を有する有機バインダーであって、フェノール樹脂、脂肪酸変性アルキド樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、石油樹脂、尿素樹脂などが利用できる。また、本実施の形態の結合剤の添加量は、芯材重量に対して8〜20Wt%が適当であり、好ましくは10Wt%である。
【0063】
(実施の形態4)
図4は本発明の実施の形態4による真空断熱材の断面図である。本実施の形態の真空断熱材1は、芯材6を金属箔層と熱可塑性ポリマー層とを有するガスバリア性フィルムからなる外被材3に挿入し、その内部を減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して作製されてたものである。
【0064】
本実施の形態では、乾式法にて積層された平均繊維径が3.5μmである無機繊維集合体を、10Wt%の水ガラスの固形成分を塗布することで硬化した板状のものを芯材6とした。
【0065】
その芯材6を140℃で1時間乾燥後、ガスバリア性フィルムからなる外被材3に挿入し、その内部を圧力13.3Paまで減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して真空断熱材1を作製した。本実施の形態では、繊維材料、外被材は実施の形態1と同じ構成である。
【0066】
このようにして作製した真空断熱材1を英弘精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて測定した結果、断熱性能(熱伝導率)は0.0029W/mKが得られた。また、芯材6として水ガラスで硬化した板状のものを用いているために、真空断熱材1の表面の平滑性、剛性ともに十分な性能が得られた。また、水ガラスの添加量が10Wt%であることから十分に硬化し、減圧による芯材6の厚みの減少率が10%であるため、真空断熱材1とした際の大気圧縮が小さく、寸法安定性が著しく向上した。
【0067】
本実施の形態の真空断熱材1は、芯材6の無機繊維集合体の繊維径が3.5μm、芯材6の厚みが15mm、断熱性能(熱伝達率)が0.0029W/mK、芯材6の空隙径が30μm、芯材6の空隙率が90%、減圧による芯材6の厚みの減少率が10%、芯材密度(嵩密度)が250kg/m、真空断熱材1の内部の圧力が13.3Paであった。
【0068】
また、本実施の形態の真空断熱材1には、合成ゼオライトや活性炭、活性アルミナ、シリカゲルなどの物理吸着剤、およびアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物および水酸化物などの化学吸着剤のような、水分吸着剤やガス吸着剤を封入しても良い。また、真空包装工程前に芯材の乾燥工程を加えなくても良い。
【0069】
本実施の形態の結合剤は、少なくとも熱硬化性を有する成分を含んだ無機バインダーであって、水ガラス、アルミナゾル、コロイダルシリカ、オルガノシリカゾル、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸カリウム、シリカ酸化マグネシウムなどが利用できる。また、本実施の形態の結合剤の添加量は、芯材重量に対して8〜20Wt%が適当であり、好ましくは10Wt%である。
【0070】
(実施の形態5)
図5は、本発明の実施の形態5による真空断熱材の断面図である。本実施の形態の真空断熱材1は、芯材7を金属箔層と熱可塑性ポリマー層とを有するガスバリア性フィルムからなる外被材3に挿入し、その内部を減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して作製されたものである。
【0071】
本実施の形態では、乾式法にて積層された平均繊維径が0.8μmである無機繊維集合体を、10Wt%の結合剤の固形成分を塗布することで硬化した板状のものであり、その芯材密度(嵩密度)が250kg/mのものを芯材7とした。
【0072】
その芯材7を140℃で1時間乾燥後、ガスバリア性フィルムからなる外被材3に挿入し、その内部を圧力13.3Paまで減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して真空断熱材1を作製した。本実施の形態では、繊維材料、外被材は実施の形態1と同じ構成である。
【0073】
このようにして作製した真空断熱材1を英弘精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて測定した結果、断熱性能(熱伝導率)は0.0023W/mKが得られた。
【0074】
また、芯材として結合剤で硬化した板状のものを用いているために、真空断熱材1の表面の平滑性、剛性ともに十分な性能が得られた。また、結合剤の添加量が10Wt%であることから十分に硬化し、減圧による芯材7の厚みの減少率が2%であるため、真空断熱材1とした際の大気圧縮が小さく、寸法安定性が著しく向上した。また、芯材密度(嵩密度)が250kg/mであることから、芯材の剛性がさらに増し、真空断熱材1とした際の形状安定性が向上した。
【0075】
本実施の形態の真空断熱材1は、芯材7の無機繊維集合体の繊維径が0.8μm、芯材7の厚みが15mm、断熱性能(熱伝達率)が0.0023W/mK、芯材7の空隙径が8μm、芯材7の空隙率が90%、減圧による芯材7の厚みの減少率が2%、芯材密度(嵩密度)が250kg/m、真空断熱材1の内部の圧力が13.3Paであった。
【0076】
なお、本実施の形態の真空断熱材1には、合成ゼオライトや活性炭、活性アルミナ、シリカゲルなどの物理吸着剤、およびアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物および水酸化物などの化学吸着剤のような、水分吸着剤やガス吸着剤を封入しても良い。また、真空包装工程前に芯材の乾燥工程を加えなくても良い。
【0077】
また、本実施の形態の芯材7の芯材密度(嵩密度)は、100〜400kg/mが適当であり、好ましくは150〜250kg/mである。
【0078】
(比較例1)
真空断熱材の芯材には、乾式法にて積層された平均繊維径が4.5μmである無機繊維集合体を用いた。この無機繊維集合体を140℃で1時間乾燥後、ガスバリア性フィルムからなる外被材に挿入し、その内部を圧力13.3Paまで減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して真空断熱材を作製した。
【0079】
このようにして作製した真空断熱材を英弘精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて測定した結果、熱伝導率は0.0022W/mKが得られた。
【0080】
しかし、無機繊維集合体を結合剤で硬化していないため、真空断熱材の表面が波打つなど、表面平滑性、剛性ともに十分な性能が得られず、また、減圧による芯材7の厚みの減少率が80%と大きく、真空断熱材の寸法安定性に劣り、使用に耐えないものであった。
【0081】
比較例1の真空断熱材は、芯材の無機繊維集合体の繊維径が4.5μm、芯材の厚みが15mm、断熱性能(熱伝達率)が0.0022W/mK、芯材の空隙径が35μm、芯材の空隙率が93%、減圧による芯材の厚みの減少率が80%、芯材密度(嵩密度)が180kg/m、真空断熱材の内部の圧力が13.3Paであった。
【0082】
(比較例2)
真空断熱材の芯材には、乾燥法にて積層した平均繊維径が0.8μmである無機繊維集合体を、水に浸漬した後に乾燥、圧縮したものを用いた。この無機繊維集合体を140℃で1時間乾燥後、ガスバリア性フィルムからなる外被材に挿入し、その内部を圧力13.3Paまで減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して真空断熱材を作製した。
【0083】
このようにして作製した真空断熱材を英弘精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて測定した結果、熱伝導率は0.0028W/mKが得られた。
【0084】
しかし、無機繊維集合体を結合剤で硬化していないため、真空断熱材の表面平滑性、剛性ともに十分な性能が得られず、また、減圧による芯材の厚みの減少率が40%と大きく、真空断熱材の寸法安定性に劣る。
【0085】
比較例2の真空断熱材は、芯材の無機繊維集合体の繊維径が0.8μm、芯材の厚みが15mm、断熱性能(熱伝達率)が0.0028W/mK、芯材の空隙径が10μm、芯材の空隙率が92%、減圧による芯材の厚みの減少率が40%、芯材密度(嵩密度)が200kg/m、真空断熱材の内部の圧力が13.3Paであった。
【0086】
(比較例3)
真空断熱材の芯材には、乾式法にて積層された平均繊維径が0.8μmである無機繊維集合体を結合剤で硬化した板状であり、その芯材密度(嵩密度)が65kg/mのものを用いた。この無機繊維集合体を140℃で1時間乾燥後、ガスバリア性フィルムからなる外被材に挿入し、その内部を圧力13.3Paまで減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して真空断熱材を作製した。
【0087】
このようにして作製した真空断熱材を英弘精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて測定した結果、熱伝導率は0.0041W/mKが得られた。
【0088】
しかし、無機繊維集合体からなる芯材の密度が65kg/mであるため、芯材に十分な剛性がなく、真空断熱材の形状安定性に劣る。また、芯材の密度が65kg/mであるために、減圧による芯材の厚みの減少率が66%と大きくなり、真空断熱材の寸法安定性に劣る。
【0089】
比較例3の真空断熱材は、芯材の無機繊維集合体の繊維径が0.8μm、芯材の厚みが15mm、断熱性能(熱伝達率)が0.0041W/mK、芯材の空隙径が20μm、芯材の空隙率が97%、減圧による芯材の厚みの減少率が66%、芯材密度(嵩密度)が65kg/m、真空断熱材の内部の圧力が13.3Paであった。
【0090】
(比較例4)
真空断熱材の芯材には、乾式法にて積層された平均繊維径が4.5μmである無機繊維集合体を結合剤で硬化した板状であり、その芯材密度(嵩密度)が700kg/mのものを用いた。この無機繊維集合体を140℃で1時間乾燥後、ガスバリア性フィルムからなる外被材に挿入し、その内部を圧力13.3Paまで減圧した後、開口部をヒートシールにより接着して真空断熱材を作製した。
【0091】
このようにして作製した真空断熱材を英弘精機(株)製のAuto−λにて、平均温度24℃にて測定した結果、熱伝導率は0.0058W/mKが得られた。
【0092】
しかし、無機繊維集合体からなる芯材の密度が700kg/mであるため、芯材が不必要に硬く、減圧による芯材の厚みの減少率は1%となって寸法安定性は向上したが、加工性が著しく悪化した。
【0093】
また、芯材密度(嵩密度)が700kg/mであるため、芯材の剛性がさらに増し、真空断熱材とした際の形状安定性が向上したが、固体点接触が増加するため、固体熱伝導が大きくなり、結合剤を含まない芯材と比較して、断熱性能が大幅に悪化した。
【0094】
比較例4の真空断熱材は、芯材の無機繊維集合体の繊維径が4.5μm、芯材の厚みが15mm、断熱性能(熱伝達率)が0.0058W/mK、芯材の空隙径が35μm、芯材の空隙率が72%、減圧による芯材の厚みの減少率が1%、芯材密度(嵩密度)が700kg/m、真空断熱材の内部の圧力が13.3Paであった。
【0095】
(実施の形態1〜5と比較例1〜4の整理)
以上、実施の形態1〜5と比較例1〜4の結果を整理すると、真空断熱材の芯材に使用する無機繊維集合体としては、板状に成型し結合剤で硬化させたものがよく、無機繊維の平均繊維径を0.1μm以上かつ10μm以下とし、無機繊維同士が作り出す空隙径を40μm以下とし、芯材の空隙率を80%以上としたものが良いことが分かる。
【0096】
芯材を構成する無機繊維集合体の繊維径を小さくすることで、繊維中を通しての熱伝導が低減する効果と、隣接する繊維との接触点を通しての熱伝導を小さくする、つまり接触抵抗が大きくなる効果により、固体熱伝導は低減する。
【0097】
また、空隙率を大きくすることで、全熱伝導における気体熱伝導の占める割合が大きくなる。無機繊維集合体の作り出す空隙径を小さくすることで、気体分子の移動が制限されて、気体熱伝達成分が減少する効果により、気体熱伝導は低減する。
【0098】
これらのことから、無機繊維集合体の繊維径を小さくすることで、固体熱伝導が低減し、また、空隙率を大きくすることで気体熱伝導が支配的となり、無機繊維集合体の空隙径を小さくすることで、気体熱伝導が低減することから、真空断熱材として低い熱伝導率が得られる。
【0099】
ところで、平均繊維径が0.1μm以下のように微細領域においては、無機繊維の生産性が悪化する、複雑に絡み合って伝熱方向に平行な繊維配列になる確率が増加して伝熱量が増加する、などの問題が生じる。また、平均繊維径が微細になると、複雑に絡み合うことで集合体になりやすく、空隙率は増加するが、集合体中および集合体間の空隙が大きくなる。
【0100】
一方、平均繊維径が10μm以上のように太い領域においては、無機繊維の生産性は向上するが、繊維中を通しての伝熱量が増大し、さらに接触抵抗が低減することで、固体熱伝導が増大する。また、繊維径が増大することで繊維間空隙径が増大するなどの問題点が生じる。
【0101】
これらのことから、生産性を悪化させずに真空断熱材としての断熱性能を大幅に向上させるには、平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下の無機繊維集合体を用いて、空隙率を80%以上にし、かつ、繊維間空隙径が40μm以下となる芯材を用いると良い。
【0102】
よって、平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下である無機繊維集合体からなる芯材を用いるために、繊維中を通しての熱伝導が低減し、また、固体の接触抵抗が大きくなることから、固体熱伝導が低減する効果により優れた断熱性能を有する。また、結合剤を用いて無機繊維集合体を硬化することで、表面性および剛性を優れたものにでき、真空断熱材の使用条件や生産性、および取り扱い性を著しく向上させることができる。
【0103】
したがって、平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下である無機繊維集合体を用いて、無機繊維集合体の空隙率を80%以上にし、かつ、繊維間空隙径を40μm以下にすることで気体熱伝導が低減し、優れた断熱性能が得られる。
【0104】
また、実施の形態1〜5と比較例1〜4の結果を整理すると、真空断熱材の芯材に使用する無機繊維集合体としては、平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下の無機繊維の集合体を、減圧による芯材の厚みの減少率が10%以下になるように、板状に成型し、結合剤で硬化させたものが良いことが分かる。
【0105】
平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下である無機繊維集合体からなる芯材を用いるために、繊維中を通しての熱伝導が低減し、また、固体の接触抵抗が大きくなることから、固体熱伝導が低減する効果により優れた断熱性能を有する。
【0106】
また、結合剤を用いて無機繊維集合体を硬化することで、表面性および剛性を優れたものにでき、真空断熱材の使用条件や生産性、および取り扱い性を著しく向上させることができる。
【0107】
また、減圧による芯材の厚みの減少率が10%以下になるように芯材を構成したので、真空断熱材作成前後の寸法変化を抑制する、すなわち寸法安定性が著しく向上する。
【0108】
また、無機繊維集合体を成型した形に固定するための結合剤として、少なくとも熱硬化性を有する有機バインダー、もしくは、少なくとも熱硬化性を有する成分を含んだ無機バインダーが好ましい。
【0109】
熱硬化性の結合剤を使用すると、結合剤が硬化する前の無機繊維集合体を金型で容易に任意の形状に圧縮成型でき、金型で圧縮して成型している状態で加熱すると、加熱により結合剤が硬化するため成型した芯材の形状が安定する。
【0110】
また、実施の形態1〜5と比較例1〜4の結果を整理すると、芯材の密度は、100kg/m以上かつ400kg/m以下とすると、断熱性能を維持しながら芯材の剛性を高くできるため真空断熱材とした際の機械的強度を強くでき、使用時の形状安定性が向上する。
【0111】
(実施の形態6)
図6は本発明の実施の形態6による断熱体の断面図である。
【0112】
本実施の形態の断熱体8は、実施の形態1から5のいずれかの真空断熱材1が、外被材としての第1板体9aと、外被材としての第2板体9bと、第1、第2板体9a,9bの外周部を連結する枠体9cとで囲まれる空間内に、板状の真空断熱材1の一方の平面が第1板体9aに密着するように配置され、この空間の真空断熱材1以外の空間に真空断熱材以外の断熱材として硬質ウレタンフォーム(発泡断熱材)10を充填(配置)したものであり、板状の形状を有している。
【0113】
第1板体9a、第2板体9a、枠体9cの材料としては、金属や硬質の樹脂が適用可能であり、全部を同じ材料で構成しても、第1板体9aと第2板体9aのどちらか一方を金属で、他を樹脂で構成しても構わない。なお、枠体9cは、第1板体9aまたは第2板体9bと一体に構成しても構わない。
【0114】
本実施の形態では、板状の真空断熱材1の一方の平面のみを第1板体9aに密着させているが、板状の真空断熱材1の他方の平面も第2板体9bに密着させても構わない。第1板体9aまたは第2板体9bにおける板状の真空断熱材1の平面に密着させる面は、平面性が高いことが望ましい。
【0115】
本実施の形態では、真空断熱材以外の断熱材として、硬質ウレタンフォーム(発泡断熱材)10の代わりに発泡スチロールを使っても構わない。
【0116】
本実施の形態では、外被材としての第1板体9a、第2板体9a、枠体9cと、硬質ウレタンフォーム10とにより真空断熱材1を外力による損傷から保護でき、真空断熱材1内部の低圧状態を保てるため真空断熱材1の断熱性能を長期に亘って維持、ひいては、断熱体8の断熱性能を長期に亘って維持でき、真空断熱材1の外被材3のヒレ状の溶着部3aを、隠す、保護する、固定することができるため、取扱いが簡単になり、真空断熱材1の適用範囲を拡大できる。また、真空断熱材1の断熱性能が高く芯材の機械的強度が強いため、真空断熱材1の厚みを薄くでき、ひいては断熱体8を薄くできる。
【0117】
また、本実施の形態では、第1板体9aと第2板体9bと枠体9cとで囲まれる空間の真空断熱材1以外の空間に硬質ウレタンフォーム(発泡断熱材)10を充填したので、発泡断熱材10の充填時の流動性により外被材(第1板体9aと第2板体9bと枠体9c)と真空断熱材1との間の空間を埋めやすく、また、真空断熱材1の片面と外被材(第1板体9aと第2板体9bと枠体9c)との間に発泡断熱材10を配置させる場合でも、薄い真空断熱材1を使用できるため、発泡断熱材10の流動性(充填性)を阻害しない程度に、真空断熱材1の片面と第1板体9aとの間の発泡断熱材10を充填する隙間を確保でき、優れた断熱性の断熱板8を提供できる。
【0118】
(実施の形態7)
図7は、本発明の実施の形態7による貯蔵庫の断面図である。
【0119】
本実施の形態7の貯蔵庫は、貯蔵庫本体の外殻を構成する金属製の外箱11と、外箱11の内部を上部の貯蔵室と下部の機械室とに区画する金属製の区画板12と、外箱11の内面と区画板12の上面から所定間隔離して配置され貯蔵室の内壁面を構成する金属製の内箱13と、外箱11と内箱13との間と、区画板12と内箱13との間に配置される断熱板としての断熱体8と、貯蔵室を温度の異なる2つの室に仕切る断熱仕切板としての断熱体8とからなる。なお、断熱体8は、実施の形態6の断熱体8と同一構成である。
【0120】
区画板12と内箱13との間に配置される断熱板としての断熱体8の外被材は、外箱11、区画板12、内箱13で保護されるため、比較的機械的強度が弱いものでも構わないが、断熱仕切板としての断熱体8の外被材は、表面を保護する保護部材を設ける必要がないように、比較的機械的強度の強い金属製にすることが好ましい。
【0121】
本実施の形態の貯蔵庫は、実施の形態6の断熱体8を組み合わせて、庫内を断熱する断熱壁を形成したので、断熱壁の機械的強度が高く断熱性に優れた貯蔵庫を提供できる。または、断熱壁を薄肉化して内容積の増大や外形寸法の縮小化が可能な貯蔵庫を提供できる。
【0122】
本実施の形態の貯蔵庫は、実施の形態6の断熱体8を、庫内を温度の異なる複数の室に仕切る断熱仕切板としたので、断熱仕切板(断熱体8)により仕切られた室間の伝熱量を少なくできる。または、断熱仕切板(断熱体8)を薄肉化して貯蔵室の内容積の増大や貯蔵庫の外形寸法の縮小化が可能である。
【0123】
本実施の形態の貯蔵庫は、自動販売機や冷蔵ショーケースにも適用可能である。
【0124】
(実施の形態8)
図8は、本発明の実施の形態8による断熱箱体、断熱扉、貯蔵庫、冷蔵庫の断面図である。
【0125】
本実施の形態の断熱箱体14は、実施の形態1から5のいずれかの真空断熱材1が、外被材としての金属製の外箱15と、外被材としての合成樹脂製の内箱16と、外箱15と内箱16とで囲まれた空間内に、板状の真空断熱材1の一方の平面が外箱15と断熱仕切壁14aの底面を構成する内箱16に密着するように配置され、この空間の真空断熱材1以外の空間に真空断熱材以外の断熱材として硬質ウレタンフォーム(発泡断熱材)17を充填(配置)したものであり、真空断熱材1と硬質ウレタンフォーム(発泡断熱材)17の複層構造となっており、箱状の形状を有している。
【0126】
断熱箱体14の製造にあたっては、真空断熱材1をあらかじめ外箱15と断熱仕切壁14aの底面を構成する内箱16とに接着固定し、硬質ウレタンフォーム17の原料を注入して一体発泡を行う。
【0127】
真空断熱材1は、断熱箱体14の両側面、天面、背面、底面の各面に万遍なく配置され、外箱15の表面積の80%を占めて配設されている。
【0128】
本実施の形態の断熱箱体14は、では、外被材としての金属製の外箱15と、外被材としての合成樹脂製の内箱16と、硬質ウレタンフォーム10とにより真空断熱材1を外力による損傷から保護でき、真空断熱材1内部の低圧状態を保てるため真空断熱材1の断熱性能を長期に亘って維持、ひいては、断熱箱体14の断熱性能を長期に亘って維持できる。また、真空断熱材1の断熱性能が高く芯材の機械的強度が強いため、真空断熱材1の厚みを薄くでき、ひいては断熱箱体14を薄くできる。
【0129】
また、本実施の形態の断熱箱体14では、外箱15と内箱16とで囲まれる空間の真空断熱材1以外の空間に硬質ウレタンフォーム(発泡断熱材)17を充填したので、発泡断熱材17の充填時の流動性により外被材(外箱15と内箱16)と真空断熱材1との間の空間を埋めやすく、また、真空断熱材1の片面と外被材(外箱15と断熱仕切壁14aの底面を構成する内箱16)との間に発泡断熱材17を配置させる場合でも、薄い真空断熱材1を使用できるため、発泡断熱材17の流動性(充填性)を阻害しない程度に、真空断熱材1の片面と、外箱15、断熱仕切壁14aの底面を構成する内箱16との間の発泡断熱材17を充填する隙間を確保でき、優れた断熱性の断熱箱体14を提供できる。
【0130】
従来と同じ厚みで断熱箱体14を構成すれば従来に較べて断熱箱体14としての断熱性に優れ、断熱箱体14としての断熱性を従来と同じにする場合は従来に較べて断熱箱体14の厚みを薄くできる。
【0131】
なお、本実施の形態の断熱箱体14は、断熱仕切壁14aと一体に構成されているが、断熱仕切壁14aを別体で実施の形態6の断熱体のように板状に構成して、断熱箱体14に組み込むようにしても構わない。
【0132】
本実施の形態の断熱扉18は、実施の形態1から5のいずれかの真空断熱材1が、外被材としての金属製の外面板19と、外被材としての合成樹脂製の内面板20と、外面板19と内面板20とで囲まれた空間内に、板状の真空断熱材1の一方の平面が外面板19に密着するように配置され、この空間の真空断熱材1以外の空間に真空断熱材以外の断熱材として硬質ウレタンフォーム(発泡断熱材)17を充填(配置)したものであり、真空断熱材1と硬質ウレタンフォーム(発泡断熱材)17の複層構造となっており、板状の形状を有し、断熱箱体14の前面開口部を開閉可能に塞いでいる。
【0133】
断熱扉18の製造にあたっては、真空断熱材1をあらかじめ外面板19に接着固定し、硬質ウレタンフォーム17の原料を注入して一体発泡を行う。
【0134】
本実施の形態の断熱扉18は、では、外被材としての外面板19と、外被材としての内面板20と、硬質ウレタンフォーム17とにより真空断熱材1を外力による損傷から保護でき、真空断熱材1内部の低圧状態を保てるため真空断熱材1の断熱性能を長期に亘って維持、ひいては、断熱扉18の断熱性能を長期に亘って維持できる。また、真空断熱材1の断熱性能が高く芯材の機械的強度が強いため、真空断熱材1の厚みを薄くでき、ひいては断熱扉18を薄くできる。
【0135】
また、本実施の形態の断熱扉18では、外面板19と内面板20とで囲まれる空間の真空断熱材1以外の空間に硬質ウレタンフォーム(発泡断熱材)17を充填したので、発泡断熱材17の充填時の流動性により外被材(外面板19と内面板20)と真空断熱材1との間の空間を埋めやすく、また、真空断熱材1の片面と外被材(外面板19)との間に発泡断熱材17を配置させる場合でも、薄い真空断熱材1を使用できるため、発泡断熱材17の流動性(充填性)を阻害しない程度に、真空断熱材1の片面と、外面板19との間の発泡断熱材17を充填する隙間を確保でき、優れた断熱性の断熱扉18を提供できる。
【0136】
また、従来と同じ厚みで断熱扉18を構成すれば従来に較べて断熱扉18としての断熱性に優れ、断熱扉18としての断熱性を従来と同じにする場合は従来に較べて断熱扉18の厚みを薄くできる。
【0137】
本実施の形態の貯蔵庫は、断熱箱体14と、断熱扉18と、断熱箱体14と断熱扉18とで囲まれた空間内に形成される貯蔵室とよりなるものであり、断熱箱体14と断熱扉18の両方に真空断熱材1を使用して、断熱箱体14と断熱扉18の断熱性を高めたので、断熱箱体14と断熱扉18とを薄肉化して貯蔵庫の内容積(貯蔵室の容積)の増大や外形寸法の縮小化が可能である。
【0138】
本実施の形態の冷蔵庫は、断熱箱体14、断熱扉18、断熱箱体14と断熱扉18とで囲まれた空間内に形成される貯蔵室(下段の−15℃〜−25℃の冷凍室21、上段の0℃〜10℃の冷蔵室22、中段の0℃〜10℃の野菜室23)からなる貯蔵庫と、貯蔵庫内の貯蔵室(冷凍室21、冷蔵室22、野菜室23)を冷却する冷却装置(断熱箱体14の底部に形成された機械室の背面側に配置された圧縮機24、機械室における冷凍室21の下方部に位置する凝縮器25、冷凍室21の奥面に配置された冷凍室用冷却器26、冷蔵室22の奥面に配置された冷蔵室用冷却器27)とよりなるものであり、貯蔵温度が異なる冷凍室21と冷蔵室22との間には断熱仕切壁14aがあり、貯蔵室(冷凍室21、冷蔵室22、野菜室23)を所定温度に冷却するための圧縮機24、凝縮器25、冷凍室用冷却器26、冷蔵室用冷却器27よりなる冷却装置の運転エネルギーを少なくできる。または、貯蔵室(冷凍室21、冷蔵室22、野菜室23)の内容積の増大や外形寸法の縮小化が可能である。
【0139】
本実施の形態の冷蔵庫は、芯材の平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下である無機繊維集合体を用いることで固体熱伝導が低減する効果と、無機繊維集合体の空隙率を80%以上にし、かつ、繊維間空隙径を40μm以下にすることで気体熱伝導が低減する効果により、従来の硬質ウレタンフォームよりも大幅に優れた断熱性能を有するために高断熱化が得られ、庫外からの熱の浸入に対して庫内冷却のための圧縮機24の運転時間が大幅に減少することで、省エネルギー化に貢献できるものである。
【0140】
真空断熱材1と硬質ウレタンフォーム(発泡断熱材)17の複層構造の断熱箱体14と断熱扉18は、実施の形態1から5のいずれかの真空断熱材1の効果に加えて、断熱箱体14中の発泡断熱材17と組み合わせることで箱体の強度が増し、発泡断熱材17を充填する外箱15内箱16間、外面板19内面板20間に真空断熱材1を配置しても、断熱箱体の外箱15、内箱16、断熱扉18の外面板19に歪み凹みは生じず、断熱性能の優れた断熱箱体と断熱扉を提供できる。
【0141】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の真空断熱材の発明は、板状に成型し結合剤で硬化させた無機繊維集合体を芯材に用い、前記無機繊維の平均繊維径を0.1μm以上かつ10μm以下とし、前記無機繊維同士が作り出す空隙径を40μm以下とし、前記芯材の空隙率を80%以上としたので、断熱性能が高く、表面性および剛性を優れたものにでき、真空断熱材の使用条件や生産性、および取り扱い性を著しく向上させることができる。
【0142】
また、請求項2に記載の真空断熱材の発明は、無機繊維集合体からなる芯材をガスバリア性の外被材で被って前記外被材の内部を減圧し前記外被材の開口部をシールしてなり、前記芯材は、平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下の無機繊維の集合体を、前記減圧による前記芯材の厚みの減少率が10%以下になるように、板状に成型し、結合剤で硬化させたので、断熱性能が高く、表面性および剛性を優れたものにでき、真空断熱材の使用条件や生産性、および取り扱い性を著しく向上させることができる。また、寸法安定性が著しく向上する。
【0143】
また、請求項3に記載の真空断熱材の発明は、請求項1または2記載の発明における結合剤を、少なくとも熱硬化性を有する有機バインダーとしたので、結合剤が硬化する前の無機繊維集合体を金型で容易に任意の形状に圧縮成型でき、金型で圧縮して成型している状態で加熱して、芯材の形状を安定させることができる。
【0144】
また、請求項4に記載の真空断熱材の発明は、請求項1または2記載の発明における結合剤を、少なくとも熱硬化性を有する成分を含んだ無機バインダーとしたので、結合剤が硬化する前の無機繊維集合体を金型で容易に任意の形状に圧縮成型でき、金型で圧縮して成型している状態で加熱して、芯材の形状を安定させることができる。
【0145】
また、請求項5に記載の真空断熱材の発明は、請求項1から4のいずれか一項記載の発明における芯材の密度を、100kg/m以上かつ400kg/m以下としたので、芯材の剛性が増し、真空断熱材とした際の機械的強度を強くでき、使用時の形状安定性が向上する。
【0146】
また、請求項6に記載の断熱体の発明は、請求項1から5のいずれか一項記載の真空断熱材を、外被材で囲まれる空間内に配置し、前記空間の真空断熱材以外の空間に前記真空断熱材以外の断熱材を配置したので、外被材と真空断熱材以外の断熱材とにより真空断熱材を外力による損傷から保護でき、真空断熱材内部の低圧状態を保てるため真空断熱材の断熱性能を長期に亘って維持、ひいては、断熱体の断熱性能を長期に亘って維持でき、真空断熱材の外被材のヒレ状の溶着部を、隠す、保護する、固定することができるため、取扱いが簡単になり、真空断熱材の適用範囲を拡大できる。また、真空断熱材の断熱性能が高く芯材の機械的強度が強いため、真空断熱材の厚みを薄くでき、ひいては断熱体を薄くできる。
【0147】
また、請求項7に記載の断熱体の発明は、請求項6記載の発明における真空断熱材以外の断熱材を、発泡断熱材としたので、発泡断熱材の充填時の流動性により外被材と真空断熱材との間の空間を埋めやすく、また、真空断熱材の片面と外被材との間に発泡断熱材を配置させる場合でも、薄い真空断熱材を使用できるため、発泡断熱材の流動性(充填性)を阻害しない程度に、真空断熱材の片面と外被材との間の発泡断熱材を充填する隙間を確保でき、優れた断熱性の断熱板を提供できる。
【0148】
また、請求項8に記載の断熱箱体の発明は、請求項6または7に記載の断熱体を箱状に形成したので、従来と同じ厚みで断熱箱体を構成すれば従来に較べて断熱箱体としての断熱性に優れ、断熱箱体としての断熱性を従来と同じにする場合は従来に較べて断熱箱体の厚みを薄くできる。
【0149】
また、請求項9に記載の断熱扉の発明は、請求項6または7に記載の断熱体により構成したので、従来と同じ厚みで断熱扉を構成すれば従来に較べて断熱扉としての断熱性に優れ、断熱扉としての断熱性を従来と同じにする場合は従来に較べて断熱扉の厚みを薄くできる。
【0150】
また、請求項10に記載の貯蔵庫の発明は、請求項8に記載の断熱箱体と、断熱扉と、前記断熱箱体と前記断熱扉とで囲まれた空間内に形成される貯蔵室とより構成したので、断熱箱体を薄肉化して内容積の増大や外形寸法の縮小化が可能である。
【0151】
また、請求項11に記載の貯蔵庫の発明は、請求項8に記載の断熱箱体と、請求項9に記載の断熱扉と、前記断熱箱体と前記断熱扉とで囲まれた空間内に形成される貯蔵室とより構成したので、断熱箱体と断熱扉とを薄肉化して内容積の増大や外形寸法の縮小化が可能である。
【0152】
また、請求項12に記載の貯蔵庫の発明は、請求項6または7に記載の断熱体を組み合わせて、庫内を断熱する断熱壁を形成したので、断熱壁の機械的強度が高く断熱性に優れた貯蔵庫を提供できる。または、断熱壁を薄肉化して内容積の増大や外形寸法の縮小化が可能な貯蔵庫を提供できる。
【0153】
また、請求項13に記載の貯蔵庫の発明は、請求項6または7に記載の断熱体を、庫内を温度の異なる複数の室に仕切る断熱仕切板として使用したので、断熱仕切板により仕切られた室間の伝熱量を少なくできる。または、断熱仕切板を薄肉化して貯蔵室の内容積の増大や貯蔵庫の外形寸法の縮小化が可能である。
【0154】
また、請求項14に記載の冷蔵庫の発明は、請求項10から13のいずれか一項に記載の貯蔵庫と、前記貯蔵庫内の貯蔵室を冷却する冷却装置とより構成したので、請求項10から13のいずれか一項に記載の貯蔵庫の発明の効果により、貯蔵室を所定温度に冷却するための冷却装置の運転エネルギーを少なくできる。または、貯蔵室の内容積の増大や外形寸法の縮小化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による真空断熱材の断面図
【図2】本発明の実施の形態2による真空断熱材の断面図
【図3】本発明の実施の形態3による真空断熱材の断面図
【図4】本発明の実施の形態4による真空断熱材の断面図
【図5】本発明の実施の形態5による真空断熱材の断面図
【図6】本発明の実施の形態6による断熱体の断面図
【図7】本発明の実施の形態7における貯蔵庫の断面図
【図8】本発明の実施の形態8における冷蔵庫の断面図
【符号の説明】
1  真空断熱材
2  芯材
3  外被材
4  芯材
5  芯材
6  芯材
7  芯材
8  断熱体
9a 第1板体
9b 第2板体
9c 枠体
10 硬質ウレタンフォーム
11 外箱
13 内箱
14 断熱箱体
14a 断熱仕切壁
15 外箱
16 内箱
17 硬質ウレタンフォーム(発泡断熱材)
18 断熱扉
19 外面板
20 内面板
21 冷凍室
22 冷蔵室
23 野菜室
24 圧縮機
25 凝縮器
26 冷凍室用冷却器
27 冷蔵室用冷却器

Claims (14)

  1. 無機繊維集合体を芯材に用いた真空断熱材において、前記無機繊維集合体は板状に成型され結合剤で硬化させており、前記無機繊維の平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下で、前記無機繊維同士が作り出す空隙径が40μm以下で、前記芯材の空隙率が80%以上であることを特徴とした真空断熱材。
  2. 無機繊維集合体からなる芯材をガスバリア性の外被材で被って前記外被材の内部を減圧し前記外被材の開口部をシールしてなり、前記芯材は、平均繊維径が0.1μm以上かつ10μm以下の無機繊維の集合体を、前記減圧による前記芯材の厚みの減少率が10%以下になるように、板状に成型し、結合剤で硬化させたものであることを特徴とした真空断熱材。
  3. 結合剤が、少なくとも熱硬化性を有する有機バインダーであることを特徴とした請求項1または2記載の真空断熱材。
  4. 結合剤が、少なくとも熱硬化性を有する成分を含んだ無機バインダーであることを特徴とした請求項1または2記載の真空断熱材。
  5. 芯材密度が、100kg/m以上かつ400kg/m以下であることを特徴とした請求項1から4のいずれか一項記載の真空断熱材。
  6. 請求項1から5のいずれか一項記載の真空断熱材が、外被材で囲まれる空間内に配置され、前記空間の真空断熱材以外の空間に前記真空断熱材以外の断熱材が配置された断熱体。
  7. 真空断熱材以外の断熱材は、発泡断熱材である請求項6に記載の断熱体。
  8. 請求項6または7に記載の断熱体を箱状に形成した断熱箱体。
  9. 請求項6または7に記載の断熱体よりなる断熱扉。
  10. 請求項8に記載の断熱箱体と、断熱扉と、前記断熱箱体と前記断熱扉とで囲まれた空間内に形成される貯蔵室とよりなる貯蔵庫。
  11. 請求項8に記載の断熱箱体と、請求項9に記載の断熱扉と、前記断熱箱体と前記断熱扉とで囲まれた空間内に形成される貯蔵室とよりなる貯蔵庫。
  12. 請求項6または7に記載の断熱体を組み合わせて、庫内を断熱する断熱壁を形成した貯蔵庫。
  13. 請求項6または7に記載の断熱体を、庫内を温度の異なる複数の室に仕切る断熱仕切板として使用した貯蔵庫。
  14. 請求項10から13のいずれか一項に記載の貯蔵庫と、前記貯蔵庫内の貯蔵室を冷却する冷却装置とよりなる冷蔵庫。
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