JP7399634B2 - 食品提供方法及び容器体 - Google Patents

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Description

本発明は、食品を所望温度の状態で提供できる食品提供方法及び容器体に関するものである。
従来、給食センター等の提供元(調理場所)で大量に加熱調理された多人数対応食品(例えば一般給食等)は、例えば特許文献1に記載された断熱容器である食缶(例えば容量4L以上の角型二重食缶)にまとめて収納され、各学校等の提供先(提供場所)まで運搬される。このため、多人数対応食品は、冷めにくく、温かい状態で提供できる。
特開2004-337518号公報
しかし、例えばアレルギー対応食等の少人数対応食品は、上記従来の食缶では大き過ぎて少量には適さないため、一般的には当該食缶とは異なる保温機能がない小さな容器に収納されて運搬される。このため、少人数対応食品は、例えば運搬の際に冷めてしまい、温かい状態で提供できないおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、少人数対応食品を所望温度の状態で提供できる食品提供方法及び容器体を提供することを目的とする。
請求項1記載の食品提供方法は、容器体及びこの容器体が収納される運搬容器を用いて行う食品提供方法であって、前記容器体は、少人数対応食品が収納される収納容器と、この収納容器が収納される断熱容器とを備えるものであり、前記少人数対応食品を前記収納容器に収納するとともに、前記収納容器を前記断熱容器に収納する工程と、前記少人数対応食品入りの前記収納容器が前記断熱容器に収納された状態の前記容器体を前記運搬容器に収納し、この運搬容器を提供先まで運搬する工程と、前記提供先において、前記収納容器内の少人数対応食品を食器に移し替える工程とを備えるものである。
請求項2記載の食品提供方法は、多人数分用容器よりも小さい少人数分用の容器体及びこの容器体が収納される運搬容器を用いて行う食品提供方法であって、前記容器体は、アレルギー対応食である少人数対応食品が収納される収納容器と、この収納容器が収納される断熱容器とを備えるものであり、前記少人数対応食品を前記収納容器に収納するとともに、前記収納容器を前記断熱容器に収納する工程と、前記少人数対応食品入りの前記収納容器が前記断熱容器に収納された状態の前記容器体を前記運搬容器に収納し、この運搬容器を多人数対応食品入りの前記多人数分用容器とともに提供先まで運搬する工程と、前記提供先において、前記収納容器内の少人数対応食品を食器に移し替えるとともに、前記多人数分用容器内の多人数対応食品を前記食器と同じ他の食器に移し替える工程とを備えるものである。
請求項3記載の食品提供方法は、請求項1又は2記載の食品提供方法において、提供先において、断熱容器から収納容器を取り出すことなく、前記断熱容器を持って前記収納容器内の少人数対応食品を食器に移し替えるものである。
請求項4記載の食品提供方法は、請求項1ないし3のいずれか一記載の食品提供方法において、収納容器は、この収納容器内の少人数対応食品の温度を維持するための温度維持体とともに断熱容器に収納するものである。
請求項5記載の食品提供方法は、請求項1ないし4のいずれか一記載の食品提供方法において、収納容器は、比較的浅い矩形箱状の収納容器本体と、この収納容器本体の上面開口部を開閉する蓋とを有し、断熱容器は、前記収納容器本体よりも大きな矩形箱状の断熱容器本体と、この断熱容器本体の上面開口部を開閉する蓋とを有し、運搬容器は、前記断熱容器を複数収納することが可能な矩形箱状の運搬容器本体と、この運搬容器本体の上面開口部を開閉する蓋とを有し、少人数対応食品入りの前記収納容器が前記断熱容器に収納された状態の複数の容器体を前記運搬容器に収納し、この運搬容器を提供先まで運搬するものである。
請求項6記載の食品提供方法は、請求項5記載の食品提供方法において、収納容器の収納容器本体の底板部には、前記収納容器内の少人数対応食品の温度を維持するための温度維持体と嵌合する凹部が形成されているものである。
請求項7記載の容器体は、請求項1ないし6のいずれか一記載の食品提供方法に用いられる容器体であって、少人数対応食品が収納される収納容器と、この収納容器が収納される断熱容器とを備えるものである。
本発明によれば、少人数対応食品を所望温度の状態で提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る容器体の分解斜視図である。 同上容器体の構成を示す概略的な断面図である。 同上容器体を運搬容器本体に複数収納した状態を示す斜視図である。 同上容器体の収納容器内の食品(アレルギー対応食)を食器に移し替える際の様子を示す斜視図である。 同上容器体を用いて行う食品提供方法を説明するための説明図である。 同上食品提供方法を示すフローチャートである。
本発明の一実施の形態について図1ないし図6を参照して説明する。
図5において、1は提供元(調理場所)、2は提供先(提供場所)である。つまり、提供元1は例えば給食センターであり、提供先2はその提供元1から離れた例えば学校(小学校や中学校等)である。この提供先2である学校の数は、複数の場合が多いが、1つの場合もあり得る。
提供元1では、大量の多人数対応食品である一般給食が加熱調理されるとともに、その一般給食よりも少ない少量の少人数対応食品であるアレルギー対応食が加熱調理される。
一般給食(図5に示す加熱調理済みの料理である食品a)は、多人数の一般生徒(例えば40人以上)に対して提供される食品(給食のおかずの一品)である。また、一般給食とは異なるアレルギー対応食(図4や図5に示す加熱調理済みの料理である食品b)は、少人数のアレルギーを持った生徒(例えば1人~数人)に対して提供される食品(給食のおかずの一品)である。なお、給食のおかずの一品(主として固形状の一種類の食品)としては、例えばカレーや揚げ物等が挙げられる。
そして、一般給食(多人数に対応する食品)は、比較的大きな多人数分用容器(例えば容量4L以上)である食缶5にまとめて収納され、その食缶5がそのまま運搬車3によって提供先2まで運搬(配送)される。この運搬後、提供先2では、食缶5内の一般給食は、生徒が使用する喫食用の食器4に移し替えられる。
食缶5は、例えば断熱性を有する断熱容器である角型二重食缶である。具体的には、食缶5は、矩形箱状をなす断熱二重構造の容器本体6と、この容器本体6の上面開口部8を開閉する脱着可能な断熱二重構造の蓋7とを備えている。なお、食缶5は、断熱性を有しないものでもよく、この場合であっても一般給食は量が多いため、温かい状態が長時間維持される。
アレルギー対応食(少人数に対応する食品)は、食缶5よりも小さい少人数分用のものであって保温機能をもった容器体(容器ユニット)11に収納され、その容器体11が運搬容器12に複数個、すなわち例えば4個収納された状態で運搬車3によって提供先2まで運搬(配送)される。この運搬後、提供先2では、容器体11内のアレルギー対応食は、冷めてしまうことなく、一般給食と同様、同じ喫食用の食器4に移し替えられる。
なお、アレルギー対応食であっても、一般給食と同種類の食器4に入れるため、アレルギーを持った生徒に対して、アレルギーがない一般生徒とは異なった食品(アレルギー対応食)を食しているという違和感を与えないようにすることができる。
ここで、まず、アレルギー対応食保温容器である少人数分用(例えば10人未満の人数分用)の容器体11の具体的な構成について説明する。
容器体11は、図1及び図2に示すように、例えば1人分(少人数の複数人分でもよい)のアレルギー対応食が収納される収納容器16と、この収納容器16内のアレルギー対応食の温度を維持するための温度維持体である蓄熱材18と、1つの収納容器16が1つの蓄熱材18とともに収納される断熱容器17とを備えている。つまり、この図示した1個の容器体11は、1つの収納容器16と、1つの断熱容器17と、1つの蓄熱材18とによって構成されている。
収納容器16は、例えば断熱性を有しない保温機能がない小さな容器(例えば容量300mL)である。具体的には、収納容器16は、食品を出し入れしやすい比較的浅い矩形箱状の収納容器本体21と、この収納容器本体21の上面開口部23を開閉する脱着可能な蓋22とを有している。
収納容器本体21は、例えばステンレス等の金属製のもので、矩形状の薄板状の底板部24と、この底板部24の周端部に立設された4つの薄板状の立設板部25とを有している。そして、収納容器本体21の底板部24には、収納容器本体21が蓄熱材18上に載置された際にこの蓄熱材18の上部と嵌脱可能に嵌合する凹部26が形成されている。このため、底板部24が当該凹部26を有しない全体が平板状の場合よりも、蓄熱材18と底板部24との接触面積が大きく、その結果、蓄熱材18がより効率的に作用する。
なお、底板部24は、図示された凹部26を有した形状には限定されず、凹部26を形成したときの形状及び凹部26の高低差に特別な設定はないが、底板部24に接する蓄熱材18の表面は、底板部24の形状に合わせることが好ましく、それによって蓄熱材18からの熱を効率よく伝えることができる。そして、収納容器本体21内の収納空間30には、アレルギー対応食である少人数対応食品(汁物以外で、主として固形物)が直接収納される。
また、蓋22は、例えばシリコン等の樹脂製のもので、収納容器本体21の上端部に対して脱着可能で、この蓋22を被せて上面開口部23を閉じた状態では収納容器本体21を上下逆にしても、収納空間30へ収納されている食材が漏れないようになっている。なお、収納容器本体21は、金属製には限定されず樹脂製等でもよく、蓋22は樹脂製には限定されず金属製等でもよい。また、収納容器本体21及び蓋22は、互いに異なる材質でも、同じ材質でもよい。
断熱容器17は、例えば断熱性を有する発泡ポリプロピレン等の樹脂製の小さな容器(色は例えば黒)で、収納容器16及び蓄熱材18を収納可能な大きさに形成されている。具体的には、断熱容器17は、収納容器本体21よりも少し大きな矩形箱状の断熱容器本体31と、この断熱容器本体31の上面開口部33を開閉する脱着可能な蓋(断熱蓋)32とを有している。
断熱容器本体31は、例えば発泡樹脂によって所定形状に一体成形されたもので、矩形状の底板部34と、この底板部34の周端部に立設された4つの立設板部35とを有している。そして、断熱容器本体31の底板部34には、蓋32の上面側の凸部39と嵌脱可能に嵌合する凹部36が形成されている。このため、複数の断熱容器17を上下に積み重ねた場合には、その積み重ね状態が安定する。
また、蓋32は、例えば断熱容器本体31と同じ発泡樹脂によって所定形状に一体成形されたもので、断熱容器本体31に収納した収納容器16に対して脱着可能となっている。この蓋32の上面には、複数の断熱容器17を積み重ねた際に上段の断熱容器17の断熱容器本体31の凹部36と嵌合する矩形板状の凸部39が形成されている。また、断熱容器本体31と蓋32との接合部分は、図1及び図2に示すように、例えば平面状としているが、密着性や気密性を高めるために、周囲に沿って凹凸形状による接合形状としてもよい。
なお、収納容器本体21が断熱容器本体31内に嵌入して収納された状態時において、収納容器本体21の上端部は、断熱容器本体31外に露出している。このとき、断熱容器本体31は、収納容器本体21をより確実に嵌入させるため、立設板部35の内面側に、凸状部(例えば縦じま状)を形成するようにしてもよい。そして、図4に示すように、収納容器本体21の上端部は、断熱容器本体31の上面31aよりも上方に突出して位置する矩形環状の突出端部21aとなっている。これによって、収納容器本体21内の食品を食器4へ移し替える際に、食品や蓄熱材18からの伝熱によって熱くなっている収納容器本体21を直接触れずにその移し替えを行うことができる。また、収納容器本体21は矩形箱状としていることから、突出端部21aは角部分を有し、この角部分を利用して液状の食品を食器4の周辺へこぼすことなく食器4内に確実に注ぐことができる。
蓄熱材18は、断熱容器17の断熱容器本体31内(断熱容器本体31内の収納空間40)の底部位置において、収納容器本体21の底板部24と断熱容器本体31の底板部34との間に挟持された状態で配置される矩形板状のものである。なお、蓄熱材18は、例えば100度の熱湯を入れた収納容器16を当該蓄熱材18とともに断熱容器17に収納した場合に、その収納容器16内の湯が「120分経過した時点で65度以上である」という条件を満たすものが好ましい。
次いで、運搬容器12は、図3に示すように、例えば断熱性を有しない保温機能がなく軽量な容器で、複数個(例えば4個)の容器体11を余分な空間が生じないように整列した状態で収納可能なものである。具体的には、この運搬容器12は、複数の断熱容器17を収納効率よく収納することが可能な矩形箱状の運搬容器本体41と、この運搬容器本体41の上面開口部43を開閉する脱着可能な蓋42とを有している。
運搬容器本体41は、例えばアルミニウム等の金属製のもので、矩形状の薄板状の底板部44と、この底板部44の周端部に立設された4つの薄板状の立設板部45とを有している。左右の立設板部45には、取手46がそれぞれ設けられている。また、蓋42は、例えばアルミニウム等の金属製のもので、運搬容器本体41の上端部に対して脱着可能となっている。
なお、図示した運搬容器12は、4個の容器体11を無駄なく収納効率よく収納可能なものであるが、一の提供先2でのアレルギーを持った生徒の人数、換言すると必要な容器体11の個数(1人分ずつ収納する場合には人数=個数)は、一定ではなく様々であるから、図示した運搬用器12を複数個利用することの他に、その必要な個数に応じて大きさが異なる運搬容器12を用いてもよい。すなわち例えば必要な容器体11の個数が多い学校がある場合には、例えば図示しないが、容器体11を上下に積み重ねて収納効率よく収納できるような運搬容器を用いてもよい。
次に、上記容器体11及び運搬容器12を用いて、提供先2の生徒に食品を提供する方法について図6を参照して説明する。
まず、給食センターである提供元1において、一般給食(多人数対応食品)及びアレルギー対応食(少人数対応食品)を加熱調理する(ステップ1)。このとき、一般給食とアレルギー対応食との混在を防止するために、アレルギー対応食は、調理器具をはじめとして一般給食とは異なる別の部屋又は調理台を使用して調理する。
次いで、提供元1において、一般給食を多人数分用の食缶5に収納するとともに、アレルギー対応食を少人数分用の容器体11に収納する(ステップ2)。
この際、アレルギー対応食に関しては、例えば特定原材料を含まない1人分のカレーであるアレルギー対応食(一食品)を収納容器16に収納した後、このアレルギー対応食入りの収納容器16を、蓄熱材18とともに保温性のある断熱容器17に収納する。アレルギーを持った生徒が4人いれば、4つの各収納容器16内に当該1人分のカレーを入れる。蓄熱材18は、スチコン(スチームコンベクションオーブン)又は湯煎器を使用して予熱しておく。
なお、図2に示されるように、収納容器16が断熱容器17内に収納された状態では、食品入りの収納容器16の全体が、断熱容器17を構成する断熱容器本体31及び蓋32によって覆われる。それゆえ、温かい食品からの熱が放出されにくい状態となる。
次いで、アレルギー対応食入りの収納容器16が蓄熱材18とともに断熱容器17に収納された状態の複数、すなわち例えば4個の容器体11を、これら4個の容器体11が運搬容器本体41内に嵌合するように運搬容器12にまとめて収納した後、この運搬容器12を一般給食入りの食缶5及び人数分の食器4入りの食器カゴ等とともに提供先2まで運搬車3で運搬する(ステップ3)。
なお、汁物のアレルギー対応食がある場合には、一般的な深い筒状の真空二重保温容器にその汁物を入れ、当該容器を運搬容器12に収納して運搬する。すなわち例えば、1人1品の場合ではなく、1人4品(そのうちの1つが汁物)の場合には、3品を容器体11に収納しかつ残りの汁物を真空二重保温容器に収納した後、これらを運搬容器12に収納して運搬する。
次いで、提供先2において、運搬容器12から取り出した各容器体11の収納容器16内の各1人分のアレルギー対応食を食器4に移し替えるとともに、食缶5内の一般給食を1人分ずつ食器4に移し替える(ステップ4)。
この際、アレルギー対応食に関しては、図4に示すように、断熱容器17の断熱容器本体31から収納容器16の収納容器本体21を取り出すことなく、2つの蓋22,32を取り外して収納容器本体21の上面開口部23を開口させた状態で、例えば学校の先生が熱くない断熱容器本体31を持って収納容器本体21内の所望温度の温かい食品を食器4に移し替える。
こうして、アレルギーを持った生徒には温かい状態のアレルギー対応食が提供され、かつ、一般生徒には温かい状態の一般給食が提供される。
そして、各生徒が食事を終えて食器4が食器カゴに回収収納された後、その汚れた食器4入りの食器カゴ、容器体11入りの運搬容器12及び食缶5等を提供元1まで運搬車3で運搬する(ステップ5)。
次いで、提供元1において、容器体11、運搬容器12、食缶5、食器4及び食器カゴ等を洗浄装置で洗浄する(ステップ6)。この際、容器体11については、断熱容器17内から収納容器16及び蓄熱材18を取り出し、それぞれをバラバラにして洗浄する。
次いで、提供元1において、洗浄済みのものを消毒保管装置で加熱消毒した後(ステップ7)、その消毒保管装置内でそのまま次回使用するまで保管する(ステップ8)。
なお、提供元1において、一般給食を入れる食缶5と、アレルギー対応食を入れる容器体(収納容器16、断熱容器17)11とを間違って使用するのを防止するために、洗浄装置での洗浄を終了したあと、容器体11は、食缶5に用いる消毒保管装置とは異なる場所に設置している別の消毒保管装置を使用して、消毒処理等の処理を行ってもよい。
具体的には、アレルギー対応食に用いる容器体11等の数は、一般給食に用いる食缶や食器などの数と比べ少ないことから、一般給食とは異なる場所で調理する別の部屋又は調理台の付近に消毒保管装置を設置し、消毒処理を行うようにする。これによって、消毒処理を行った容器体11等をそのまま、消毒保管装置内に保管させておき、次回加熱調理されたアレルギー対応食を収納する際に、近くからすぐ用意することができるとともに、一般給食のものとの間違えを防ぐことができる。また、提供元1に運搬されてきた際に、アレルギー対応食用と一般給食用とを洗浄装置による洗浄から分けて処理を行ってもよい。
そして、上記食品提供方法によれば、多人数対応食品である一般給食と同じように、少人数対応食品であるアレルギー対応食を所望温度の状態、すなわち例えば温かい状態のまま提供することができる。
また、提供先2での食品移し替え時において、容器体11の断熱容器17から収納容器16を取り出すことなく、断熱容器17を持って収納容器16内のアレルギー対応食を食器4に移し替えるため、温かいアレルギー対応食を火傷の危険がなく安全に移し替えることができる。
さらに、提供元1での食品収納時において、容器体11の収納容器16をこの収納容器16内のアレルギー対応食の温度を維持するための蓄熱材18とともに断熱容器17に収納するため、アレルギー対応食の温度を適切に長時間維持できる。
また、収納容器16、断熱容器17及び運搬容器12は、いずれも矩形箱状をなす容器本体21,31,41を有するものであるから、収納容器16が断熱容器17に収納された状態の複数の容器体11を、運搬容器12内に余分な空間(無駄なスペース)が生じないようにコンパクトに収納効率よく収納でき、よって容器体11及び運搬容器12を用いて食品を効率的に運搬できる。
なお、上記実施の形態では、加熱調理したアレルギー対応食(少人数対応食品)を温かい状態で提供する場合について説明したが、例えば野菜やデザート等のアレルギー対応食に関しては、同様に容器体11及び運搬容器12を用いることで、当該アレルギー対応食を冷たい状態で提供することが可能である。なお、この場合には、温度維持体として蓄冷材や保冷剤等を使用する。
また、学校給食の食器については、上述の如く違和感のないようにアレルギーの生徒と一般生徒は同じ食器を使用しており、アレルギーの生徒が使う食器と一般生徒が使う食器とを同じ食器カゴに入れて搬送しているが、アレルギーの生徒と一般生徒とが使用する食器をそれぞれ区別するために、アレルギーの生徒が使う食器(一般生徒と同じ食器)を提供元での洗浄と消毒処理および保管を別々に行ない、配送と回収での一般生徒用の食器カゴとは別の食器カゴ(容器)に入れて搬送してもよい。
さらに、提供先2での食品移し替え時に断熱容器17を持ちやすくするために、例えば断熱容器17の断熱容器本体31の立設板部35に指掛け用の凹部7や凸部等を形成してもよい。
また、容器体に収納する少人数対応食品は、アレルギー対応食には限定されず、それ以外の特定食品でもよい。
さらに、少人数分のアレルギー対応食を提供先2で各人(例えばアレルギーを持った各生徒)に配分する際に、各人がそれぞれ異なるアレルギー対応食を必要としている場合、それぞれのアレルギー対応食がそれに対応する各人に間違うことなく提供できるように、複数の容器体11のそれぞれに各人の名前及びアレルギーの種類等を表記したり、または容器体11自体の色を変えたりして区別ができるようにすることが好ましく、さらにはそれら双方を組み合わせて利用することで、より間違いを防止することができる。また、各人の名前及びアレルギーの種類等を表記する代わりに、例えば各人を識別するための識別コード等を用いるようにしてもよい。
2 提供先
4 食器
5 多人数分用容器である食缶
11 容器体
12 運搬容器
16 収納容器
17 断熱容器
18 温度維持体である蓄熱材
21 収納容器本体
22 収納容器の蓋
23 収納容器本体の上面開口部
24 底板部
26 凹部
31 断熱容器本体
32 断熱容器の蓋
33 断熱容器本体の上面開口部
41 運搬容器本体
42 運搬容器の蓋
43 運搬容器本体の上面開口部

Claims (6)

  1. 容器体及びこの容器体が収納される運搬容器を用いて行う食品提供方法であって、
    前記容器体は、少人数対応食品が収納される収納容器と、この収納容器が収納される断熱容器とを備えるものであり、
    前記少人数対応食品を前記収納容器に収納するとともに、前記収納容器を前記断熱容器に収納する工程と、
    前記少人数対応食品入りの前記収納容器が前記断熱容器に収納された状態の前記容器体を前記運搬容器に収納し、この運搬容器を提供先まで運搬する工程と、
    前記提供先において、前記収納容器内の少人数対応食品を食器に移し替える工程とを備え、
    前記収納容器は、
    矩形箱状の収納容器本体と、
    この収納容器本体の上面開口部を開閉する蓋とを有し、
    前記断熱容器は、
    前記収納容器本体よりも大きな矩形箱状の断熱容器本体と、
    この断熱容器本体の上面開口部を開閉する断熱蓋とを有し、
    前記収納容器本体の上端部は、前記収納容器本体が前記断熱容器本体内に嵌入された状態で、前記断熱容器本体の上面よりも上方に矩形環状に突出するようになっており、
    前記提供先で前記収納容器内の少人数対応食品を前記食器に移し替える際には、前記断熱容器本体内から前記収納容器本体を取り出すことなく、前記断熱容器本体を持って前記収納容器本体内の少人数対応食品を前記食器に移し替える
    ことを特徴とする食品提供方法。
  2. 多人数分用容器よりも小さい少人数分用の容器体及びこの容器体が収納される運搬容器を用いて行う食品提供方法であって、
    前記容器体は、アレルギー対応食である少人数対応食品が収納される収納容器と、この収納容器が収納される断熱容器とを備えるものであり、
    前記少人数対応食品を前記収納容器に収納するとともに、前記収納容器を前記断熱容器に収納する工程と、
    前記少人数対応食品入りの前記収納容器が前記断熱容器に収納された状態の前記容器体を前記運搬容器に収納し、この運搬容器を多人数対応食品入りの前記多人数分用容器とともに提供先まで運搬する工程と、
    前記提供先において、前記収納容器内の少人数対応食品を食器に移し替えるとともに、前記多人数分用容器内の多人数対応食品を前記食器と同じ他の食器に移し替える工程とを備え、
    前記収納容器は、
    矩形箱状の収納容器本体と、
    この収納容器本体の上面開口部を開閉する蓋とを有し、
    前記断熱容器は、
    前記収納容器本体よりも大きな矩形箱状の断熱容器本体と、
    この断熱容器本体の上面開口部を開閉する断熱蓋とを有し、
    前記収納容器本体の上端部は、前記収納容器本体が前記断熱容器本体内に嵌入された状態で、前記断熱容器本体の上面よりも上方に矩形環状に突出するようになっており、
    前記提供先で前記収納容器内の少人数対応食品を前記食器に移し替える際には、前記断熱容器本体内から前記収納容器本体を取り出すことなく、前記断熱容器本体を持って前記収納容器本体内の少人数対応食品を前記食器に移し替える
    ことを特徴とする食品提供方法。
  3. 収納容器本体の底板部の下面には、前記収納容器本体内の少人数対応食品の温度を維持するための温度維持体の上部と嵌脱可能に嵌合する凹部が形成されており、
    収納容器を断熱容器に収納する際には、前記凹部と前記温度維持体の上部とが互いに嵌合した状態となるように、前記収納容器を前記温度維持体とともに前記断熱容器に収納する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の食品提供方法。
  4. 運搬容器は、
    断熱容器を複数収納することが可能な矩形箱状の運搬容器本体と、
    この運搬容器本体の上面開口部を開閉する蓋とを有し、
    少人数対応食品入りの収納容器が前記断熱容器に収納された状態の複数の容器体を前記運搬容器に収納し、この運搬容器を提供先まで運搬する
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか一記載の食品提供方法。
  5. 少人数対応食品は、当該少人数対応食品以外の食品とは別の調理台を使用して調理し、
    収納容器の収納容器本体内には、前記調理した後の少人数対応食品を収納する
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか一記載の食品提供方法。
  6. 請求項1ないしのいずれか一記載の食品提供方法に用いられる容器体であって、
    少人数対応食品が収納される収納容器と、
    この収納容器が収納される断熱容器と
    を備えることを特徴とする容器体。
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