JP2004011675A - 無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数枚のスチールベルト2aからなるベルト積層体2に、多数個の金属エレメント3aからなるエレメント積層体3を担持させて組み立てられた無段変速機用ベルト1のエレメント矯正方法であって、前記無段変速機用ベルト1からベルト積層体2を取り外し、該取り外したベルト積層体2の代わりにダミーベルト2′を取り付ける前工程と、前記ダミーベルト2′が取り付けられた無段変速機用ベルト1′に負荷をかけて試用する試用工程と、前記試用工程の完了後に前記無段変速機用ベルト1′からダミーベルト2′を取り外し、該取り外したダミーベルト2′の代わりに前記前工程で取り外しておいたベルト積層体2又はそれと同等のベルト積層体を取り付ける後工程とを含む。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無段変速機のドライブプーリとドリブンプーリとに掛け渡して用いられ、それら二つのプーリの直径比を制御することによって、自動車等車両の変速比を無段階に変更するための無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法に関し、詳しくは、所定形状に打ち抜き加工された金属エレメントを多数枚積層し、その積層体を金属製の無端ベルト(以下「スチールベルト」という)に担持させて組み立てられた無段変速機用ベルトの前記金属エレメントの矯正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、無段変速機用ベルトの外観図である。この図において、無段変速機用ベルト1は、複数枚(たとえば、12枚程度)のスチールベルト2aからなる二連のベルト積層体2に、多数個(たとえば、400個程度)の金属エレメント3aからなるエレメント積層体3を担持させて組み立てられ、アセンブリ化されている。
【0003】
金属エレメント3aは、金属板を打ち抜き加工して所定形状に成型されたスチールブロック(金属小片)であり、たとえば、人体の上半身像を想起させるような形状、すなわち、「頭部3b」及び「胸部3c」並びにそれらの頭部3bと胸部3cの間を連結する「首部3d」を有する形状に成型されている。
【0004】
なお、頭部3bの一方面(図面の表面)側には突起3eが形成され、同他方面(図面の裏面)側には不図示の窪みが形成されている。隣接する金属エレメント3aの突起3eと窪みとを嵌め合わすことにより、金属エレメント3a同士の位置合わせを行うようになっている。
【0005】
二連のベルト積層体2は、それぞれ、金属エレメント3aの頭部3bと胸部3cの間に形成された凹部3fに嵌め込まれる。ここで、頭部3bと胸部3cの間隔(凹部3fの開き幅)を「L」としたとき、ベルト積層体2の積層厚Dが、ほぼLと等値又は若干小さい値になるように、ベルト積層体2の積層枚数が設定されている。
【0006】
このような構成を有する無段変速機用ベルト1は、図8に示すように、無段変速機のドライブプーリ4(駆動側プーリ又は入力側プーリ)とドリブンプーリ5(被駆動側プーリ又は出力側プーリ)とに掛け渡して用いられる。無段変速機は、それら二つのプーリ4、5の直径比を制御することによって、自動車等車両の変速比を無段階に変更する。すなわち、ドライブプーリ4の直径(無段変速機用ベルト1の一方の曲率Ri)とドリブンプーリ5の直径(無段変速機用ベルト1の他方の曲率Ro)の関係を「Ri<Ro」にすると“減速”、「Ri>Ro」にすると“増速”、「Ri=Ro」にすると“等速”になる。
【0007】
ところで、無段変速機用ベルト1は、自動車等車両の駆動力を駆動系に伝えるための重要な伝達要素であり、とりわけ、高出力エンジンを搭載した車両にあっては、無段変速機用ベルト1に相当大きな力が加わるため、無段変速機用ベルト1の耐久性には十分な配慮がなされていなければならない。
【0008】
そこで、特開2001−21007号公報には、駆動力の伝達時に、金属エレメント3aとスチールベルト2aとの間に生じる摩擦と押し付け力によって、スチールベルト2aの疲労寿命が短くなり、無段変速機用ベルト1の耐久性に悪影響を及ぼすという技術課題を示唆した上、それを解決するために、スチールベルト2aに接触する金属エレメント3aの所定部分(図2(a)のサドル部3gを参照)の形状を工夫することが効果的である旨、開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示された技術事項は、もっぱら金属エレメント3aの成形加工を行う際に適用されるものであるから、仮に、理想的な加工形状を設計し得たとしても、それは机上の計画であって、実際に製造される部品(金属エレメント3a)には、打ち抜き加工の誤差等に起因する異形状部位(“バリ”、“かえり”、“かけ”、“盛り上がり”など)の発生を否めないし、仮に、ファインブランキング加工等の精密打ち抜き加工を行ったとしても、異形状部位の絶無化は困難であるから、たとえば、打ち抜き加工の“型”に何らかの残滓物が付着し、その残滓物によって加工部品(金属エレメント3a)の周縁部に微小な異形状部位を生じることがある。
【0010】
なお、このような異形状部位は、たとえば、バレル加工を行うことによって、問題のないレベルまで小さくすることができるものの、多くの作業工数を必要とする点で新たな不都合を招く。
【0011】
そこで本発明は、金属エレメントの異形状部位を効率的、且つ、確実に取り除くことができ、もって、良好な品質の金属エレメントだけで構成された無段変速機用ベルトを市場や無段変速機の製造工程に投入し、無段変速機用ベルトの信頼性を十分に高めることができる矯正方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数枚のスチールベルトからなるベルト積層体に、多数個の金属エレメントからなるエレメント積層体を担持させて組み立てられた無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法であって、前記無段変速機用ベルトからベルト積層体を取り外し、該取り外したベルト積層体の代わりにダミーベルトを取り付ける前工程と、前記ダミーベルトが取り付けられた無段変速機用ベルトに負荷をかけて試用する試用工程と、前記試用工程の完了後に前記無段変速機用ベルトからダミーベルトを取り外し、該取り外したダミーベルトの代わりに前記前工程で取り外しておいたベルト積層体又はそれと同等のベルト積層体を取り付ける後工程とを含むことを特徴とする。
【0013】
この発明では、まず、無段変速機用ベルトから本来のベルト積層体が取り外され、その代わりにダミーベルトが取り付けられる。次いで、ダミーベルトが取り付けられた無段変速機用ベルトに負荷をかけて試用された後、ダミーベルトが取り外されると共に、元のベルト積層体又はそれと同等のベルト積層体が取り付けられ、無段変速機用ベルトの再組み立てが行われる。
【0014】
このため、仮に、エレメント積層体を構成する金属エレメントに異形状部位(図2の符号3i参照)を含むものが紛れ込んでいた場合で、且つ、その異形状部位が無段変速機用ベルトの耐久性に悪影響を及ぼす程度に無視できないものである場合には、試用の際に、ダミーベルトの表面と当該異形状部位との摩擦および押しつけ力により、当該異形状部位が摩耗消滅し、又は、無段変速機用ベルトの耐久性に悪影響を及ぼさない程度に減少する。
【0015】
したがって、無段変速機用ベルトを矯正でき、良品質の無段変速機用ベルトだけを無段変速機に組み付けることができる。その結果、無段変速機のトラブル発生を未然に防止でき、充分な信頼性を確保することができる。
【0016】
本発明の好ましい態様は、前記前工程は、エレメント積層体から1個又は複数個の金属エレメントを取り外した状態で、そのエレメント積層体を前記ダミーベルトに担持させることを特徴とする。
【0017】
この態様では、1個又は複数個の金属エレメントを取り外すことにより、エレメント積層体の積層間隔が広がってルーズになる(緩くなる)ため、同積層体を構成する金属エレメントの倒れ角が大きくなり、試用の際に、金属エレメントの角がダミーベルトの表面によく接触するようになる。したがって、とりわけ、金属エレメントの角部に生じた“バリ”、“かえり”、“かけ”、“盛り上がり”などの異形状部位を効率よく消滅又は抑制させることができる。さらに、この態様では、ルーズにすることにより、ダミーベルトの組み付け作業性が向上すると共に、組み付け時の金属エレメントへのダメージも減少させることができる。
【0018】
又は、前記前工程で取り付けられるダミーベルトは、該前工程において取り外されるベルト積層体と同様に複数枚のスチールベルトを積層したものであり、さらに、その積層枚数を、該前工程において取り外されるベルト積層体の積層数よりも少なくしたものであることを特徴とする。
【0019】
この態様では、ダミーベルトの積層枚数を少なくすることにより、エレメント積層体が、隙間をもったルーズな状態でダミーベルトに担持されるため、同積層体を構成する金属エレメントの倒れ角が大きくなり、試用の際に、金属エレメントの角がダミーベルトの表面によく接触するようになる。したがって、とりわけ、金属エレメントの角部に生じた“バリ”、“かえり”、“かけ”、“盛り上がり”などの異形状部位を効率よく消滅又は抑制させることができる。さらに、この態様では、ルーズにすることにより、ダミーベルトの組み付け作業性が向上すると共に、組み付け時の金属エレメントへのダメージも減少させることができる。
【0020】
なお、ダミーベルトは、本来のベルト積層体と類似の形状および強度を持つものであればよい。現実的には、コストの点から本来のベルト積層体と同一のもの(予備品など)を用いることが好ましいが、ダミー専用のものを用意しても構わない。
たとえば、前記前工程で取り付けられるダミーベルトは、その厚さを、該前工程において取り外されるベルト積層体の厚さよりも薄くしたものであってもよい。上記の態様と同様に、エレメント積層体が、隙間をもったルーズな状態でダミーベルトに担持される。
【0021】
又は、前記前工程で取り付けられるダミーベルトは、少なくともそのリング内周面に、研磨性を有する膜又は層を形成し、若しくは、研磨剤を塗布したものであってもよい。その研磨力により、異形状部位の消滅又は抑制をより効率的に行うことができる。
又は、前記試用工程は、前記ダミーベルトが取り付けられた無段変速機用ベルトに負荷をかけて試用する際に、研磨剤を含有する潤滑油を該無段変速機用ベルトに吹き付けながら試用を実行するものであってもよい。同様に、その研磨力により、異形状部位の消滅又は抑制をより効率的に行うことができる。
又は、前記後工程は、ダミーベルトを取り外した状態の無段変速機用ベルトを変速機用潤滑油又は脱脂性の溶液に浸して洗浄を行う工程を含むものであってもよい。削り落とされた異形状部位の残滓を洗い落とすことができる。
又は、前記試用工程は、無段変速機のドライブプーリとドリブンプーリ又はそれら二つのプーリに類似した二つのプーリに、前記ダミーベルトを有する無段変速機用ベルトを掛け渡し、一方のプーリに駆動力を加えると共に、他方のプーリに負荷を加えて試用を行うものであり、該試用を行う際に、駆動力印加側のプーリ又は負荷側のプーリの径を小さくするようにしてもよい。ダミーベルトと金属エレメントとの間に働く摩擦と押しつけ力を大きくすることができ、金属エレメントに異形状部位が残っていた場合に、その異形状部位の消滅又は抑制を効率的に行うことができる。
又は、前記試用工程における負荷は、無段変速機用ベルトの実使用環境に近い負荷又は実使用環境を模した負荷としてもよい。より実際に即した環境で試用を行うことができ、金属エレメントに異形状部位が残っていた場合に、その異形状部位の消滅又は抑制を効率的に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態における「無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法」の概念的な工程図である。先の図7で説明したとおり、無段変速機用ベルト1は、複数枚(たとえば、12枚程度)のスチールベルト2aからなる二連のベルト積層体2に、多数個(たとえば、400個程度)の金属エレメント3aからなるエレメント積層体3を担持させて組み立てられ、アッセンブリ化された状態で当該工程に投入される。
【0023】
図2(a)は、金属エレメント3aの異形状部位の一例を示す図である。この図において、金属エレメント3aの頭部3bのハッチング部分3hと、サドル部3gのハッチング部分3iは、それぞれ代表的に示す異形状部位である。これらのハッチング部分(以下「異形状部位」という)3h、3iを微小な“盛り上がり”とすると、金属エレメント3aの耐久性に悪影響を及ぼす可能性があるのは、サドル部3gに位置する異形状部位3iである。
【0024】
その理由は、図2(b)に示すように、ドライブプーリ4とドリブンプーリ5に無段変速機用ベルト1を掛け渡し、ドライブプーリ4でドリブンプーリ5を駆動した場合、ドライブプーリ4の直径(無段変速機用ベルト1の曲率Ri)が小さくなるほど、ベルト積層体2のリング内側方向への引っ張り力が大きくなり、その結果、ベルト積層体2がサドル部3gに強い力で押し付けられるからである。以下の工程では、金属エレメント3aに生じた異形状部位のうち、特に、無段変速機用ベルト1の耐久性に悪影響を及ぼす可能性があるサドル部3gに位置する異形状部位3iについて、それを消滅させ、又は、無段変速機用ベルト1の耐久性に悪影響を及ぼさない程度に減少させる。
【0025】
(第一の工程)
図1における箱10は、無段変速機用ベルト1の梱包を示す。実施の形態における「無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法」にあっては、まず、箱10から無段変速機用ベルト1を取り出すが、これは一例であり、当然、他の入荷方法であってもよい。
【0026】
(第二の工程:前工程に相当)
次に、所要の外観検査(外観異常等の検査)を行った後、無段変速機用ベルト1から二連のベルト積層体2を取り外し、その代わりに二連のダミーベルト2′を取り付ける。ここで、本来のベルト積層体2の代わりにダミーベルト2′を用いる理由は、次のとおりである。
【0027】
すなわち、実施の形態における「無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法」は、
(1)ファインブランキング加工などの精密打ち抜き加工によって金属エレメント3aを製作したとしても、そのままでは金属エレメント3aの異形状部位(“バリ”、“かえり”、“かけ”、“盛り上がり”など)の発生を完全になくすことができない点と、
(2)1本の無段変速機用ベルトあたり、数百個にも及ぶ金属エレメント3aが組み込まれているため、それらの金属エレメント3aを一つ一つ検査することは検査コストの面からも非現実的である点と
を踏まえ、
【0028】
(3)アセンブリ化された状態の無段変速機用ベルト1を、実際の無段変速機を模した試用装置(後述)にセットして試験運転(試用)を行うことにより、
(4)仮に、その無段変速機用ベルト1に異形状部位を有する金属エレメント3aが含まれていた場合には、金属エレメント3aとベルト積層体2との間に生じる摩擦と押し付け力によって上記の異形状部位が摩耗し、その結果、上記の異形状部位が消滅し、又は、無段変速機用ベルト1の耐久性に影響を与えない程度に減少する
ことに着目してなされたものであるが、
【0029】
(5)本来のベルト積層体2を装着したまま試用を行うと、異形状部位の摩耗過程で本来のベルト積層体2に傷や傷跡(図3(b)の符号38参照)が付いてしまい、かえって、無段変速機用ベルト1の耐久性に影響を与える結果となってしまうことから、
(6)試用を行う際は、本来のベルト積層体2の代わりにダミーベルト2′を用いることとしたのである。
【0030】
したがって、ダミーベルト2′は、本来のベルト積層体2と類似の形状および強度を持つものであればよい。現実的には、コストの点から本来のベルト積層体と同一のもの(予備品など)を用いることが好ましいが、ダミー専用のものを用意しても構わない。ダミー専用品の例は後述する。
【0031】
(第三の工程:試用工程に相当)
この工程では、本来のベルト積層体2の代わりにダミーベルト2′を取り付けた無段変速機用ベルト1′を、試用装置20のドライブプーリ20aとドリブンプーリ20bに掛け渡し、所要の条件で試用を行う。
【0032】
図3(a)は、試用装置20の概略構造を示す図である。この図において、ドライブプーリ20aは、駆動力発生源21(図では電動モータ)の回転軸に接続されたドライブシャフト22と、ドライブシャフト22の両端を回転自在に保持するベアリング23、24と、ドライブシャフト22に固着された固定側プーリ半体25と、この固定側プーリ半体25に対して接離可能にドライブシャフト22の上に配置された可動側プーリ半体26とを備えており、可動側プーリ半体26は、油室27に作用する油圧Paによって固定側プーリ半体25に向けて付勢されるようになっている。可動側プーリ半体26は可動シープとも呼ばれる。
【0033】
また、ドリブンプーリ20bは、ドライブシャフト22と所定間隔で並行に配置され、且つ、負荷発生源28(図では電動モータを利用した回生ブレーキ装置)の回転軸に接続されたドリブンシャフト29と、ドリブンシャフト29の両端を回転自在に保持するベアリング30、31と、ドリブンシャフト29に固着された固定側プーリ半体32と、この固定側プーリ半体32に対して接離可能にドリブンシャフト29の上に配置された可動側プーリ半体33とを備えており、可動側プーリ半体33は、油室34に作用する油圧Pbによって固定側プーリ半体32に向けて付勢されるようになっている。可動側プーリ半体33は可動シープとも呼ばれる。
【0034】
さらに、この試用装置20は、油圧Pa、Pbを発生する油圧発生源35、36を備えると共に、駆動力発生源21、負荷発生源28および油圧発生源35、36の動作を制御する制御部37を備える。
【0035】
このような構成を有する試用装置20によれば、ドライブプーリ20aとドリブンプーリ20bに無段変速機用ベルト1′を掛け渡した状態で、油圧Pa、Pbの圧力を各々制御することにより、ドライブプーリ20aおよびドリブンプーリ20bの可動側プーリ半体26、33の双方またはいずれか一方を固定側プーリ半体25、32に向けて付勢し、ドライブプーリ20aとドリブンプーリ20bの径(無段変速機用ベルト1′の曲率Ri、Ro)を所望の関係(Ri<Ro、Ri>Ro又はRi=Ro)に自在に設定することができる。
【0036】
そして、試用装置20は、無段変速機用ベルト1′の曲率Ri、Roを所望の関係に設定した後、負荷発生源28の負荷力を所望値に設定し、駆動力発生源21の駆動力を所望値に設定して、無段変速機用ベルト1′の試用を開始する。ここで、試用に際しての曲率Ri、Roの関係は、Ri又はRoのいずれか一方が小さくなる関係(つまり、Ri<Ro又はRi>Ro)にあることが望ましい。実際に無段変速機で無段変速機用ベルト1を使用した場合の高負荷状態は、加速や減速の場合に起きるからである。また、この点(実使用時における高負荷状態)において、上記の関係(Ri<Ro又はRi>Ro)の具体的目標は、実使用時の発進時や後退時に用いられる関係とすることがより望ましい。発進時や後退時に最も大きな負荷が発生するからである。
【0037】
また、負荷発生源28の負荷力は、通常走行時の走行負荷、発進時や後退時の走行負荷等を考慮して適正に設定する。さらに、駆動力発生源21の駆動力は、実使用時におけるエンジン出力を考慮して適正に設定する。なお、無段変速機用ベルト1′の試用時間は、あらかじめ設定された所定時間でもよく、又は、試験結果に基づいて試行錯誤的に設定された時間であってもよい。
【0038】
以上説明したとおり、本実施の形態における試用装置20は、無段変速機用ベルト1′に対して負荷を与えて試用できるものであり、望ましくは、無段変速機用ベルト1′の実使用環境を模した負荷を与えて試用できるものである。
【0039】
なお、実使用環境を模した負荷としては、たとえば、10モード燃費試験などの変則的走行モードに基づく可変負荷としてもよい。より、実使用環境に近づけて試用することができる。
【0040】
(第四の工程:後工程に相当)
上記の試用を行った後、無段変速機用ベルト1′からダミーベルト2′を取り外し、その代わりにベルト積層体2を取り付けて再アセンブル化する(元の無段変速機用ベルト1の構成に戻す)。なお、この取り外し取り付けは専用の治具で機械的に行ってもよいし、人手で行ってもよい。また、この工程で取り付けられるベルト積層体2は、その無段変速機用ベルト1に元々取り付けられていた本来のベルト積層体2(すなわち、第二の工程で取り外しておいたもの)であってもよく、あるいは、予備品などの別のベルト積層体2であっても構わない。
【0041】
(第五の工程)
以上の工程を経て再アセンブリ化された無段変速機用ベルト1を、所望に応じて無段変速機50のドライブプーリ50aとドリブンプーリ50bに掛け渡し、本実施の形態におけるすべての工程を完了する。なお、この工程(第五の工程)の主眼は、実使用の際に耐久性を損なうおそれがない良品質の無段変速機用ベルト1を無段変速機の製造工程に提供する点にあり、かかる製造工程の場所や自社、他社の別は問わない。したがって、この最後の工程は、上記の第四の工程を経て再アセンブリ化された無段変速機用ベルト1をそのままの姿で、又は、包装し、若しくは、箱10′などに梱包して市場に投入する態様も含む。
【0042】
以上のとおりであるから、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
もし、図2(a)に示すような異形状部位3iを有する金属エレメント3aを含むアセンブリ品(無段変速機用ベルト1)を受け取った場合、試用工程(第三の工程)を経て、その異形状部位3iを摩耗消滅させることができ、または、無段変速機用ベルト1の耐久性に悪影響を及ぼさない程度に減少させることができる。したがって、良品質の無段変速機用ベルト1だけを無段変速機50に組み付けることができ、又は、良品質の無段変速機用ベルト1だけを出荷することができ、その結果、無段変速機50のトラブル発生を未然に防止して、充分な信頼性を確保することができる。
【0043】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されない。発明の意図する範囲において様々な変形例を包含することはもちろんである。
たとえば、図4(a)に示すように、ダミーベルト2′を、本来のベルト積層体2と同様に複数枚のスチールベルト2aで構成するものとした場合、その枚数を本来のベルト積層体2の積層枚数よりも少なくしてもよい。図において、“n”は本来のベルト積層体2の積層枚数、“m”は削減枚数であり、ダミーベルト2′の枚数は“n−m”である。
【0044】
このようにすると、図4(b)に示すように、金属エレメント3aの頭部3bおよび胸部3cと、ダミーベルト2′との間の隙間が大きくなるため、金属エレメント3aが“ルーズ”な状態でダミーベルト2′に担持されるようになる。したがって、試用の際にダミーベルト2′が駆動力Fで引っ張られると、金属エレメント3aが倒れ込み、金属エレメント3aの角部(とりわけ、サドル部3gの角部3j)がダミーベルト2′の表面に強い力で接し、それにより、当該角部に生じた異形状部位を効率的に摩耗消滅させ、又は、減少させることができる。さらに、ルーズにすることにより、ダミーベルト2′の組み付け作業性が向上すると共に、組み付け時の金属エレメント3aへのダメージも減少させることができる。
【0045】
又は、図4(c)に示すように、ダミーベルト2′を専用のものとしてもよい。すなわち、本来のベルト積層体2と同様のものを用いずに、所定の厚みEを有する1本の金属製無端ベルトをダミーベルト2′としてもよい。この場合、ダミーベルト2′の厚みEは、図4(a)のダミーベルト2′の厚み(積層枚数“n−m”に対応する厚み)相当としておくことが望ましい。
【0046】
又は、専用のダミーベルト2′を用いる場合は、図4(d)に示すように、その表面(リング内周面;詳しくは金属エレメント3aのサドル部3gに接する面)に研磨性を有する膜39を形成(又は層を形成し若しくは研磨剤を塗布)してもよい。膜39の研磨力により、異形状部位の消滅又は抑制をより効率的に行うことができる。なお、本来のベルト積層体2と同様に複数枚のスチールベルト2aを積み重ねてダミーベルト2′を構成する場合は、その最外周積層位置の一つのスチールベルト2aの表面(リング内周面)に、上記と同様の膜39を形成(又は層を形成し若しくは研磨剤を塗布)してもよい。
【0047】
又は、図5に示すように、試用装置20に、潤滑油塗布部40と、その潤滑油塗布部40に配管41を介して接続されたタンク42と、タンク42に充填された潤滑油(ただし、研磨材を含有するもの;以下「研磨材入り潤滑油」という)43と、ドライブプーリ20aおよびドリブンプーリ20bに掛け渡された無段変速機用ベルト1′を臨む位置に設けられた吐出口44とを加え、試用中の無段変速機用ベルト1′に、タンク42から汲み上げた研磨材入り潤滑油43を吐出口44から吹き付けるようにしてもよい。無段変速機用ベルト1′の潤滑と異形状部位の摩耗促進とを同時に行うことができる。
【0048】
又は、前記の第四の工程(第2取り外し工程)に、図6に示すような作業を追加してもよい。図6において、容器45には、変速機用潤滑油又は脱脂性の溶液46(たとえば、炭化水素系の溶剤)が入っている。この溶液46の中で無段変速機用ベルト1′からダミーリング2′を取り外すようにすると、無段変速機用ベルト1′の各部やダミーリング2′に付着した残滓(試用工程によって削り落とされた異形状部位の金属粉など)を洗い落とすことができる。なお、溶液46として“変速機用潤滑油”を用いる場合は、当該無段変速機用ベルト1の組み付け対象となる無段変速機用の純正潤滑油又は推奨潤滑油若しくはそれらに相当する同等品の潤滑油を用いることが望ましい。無段変速機用ベルト1に溶液46が残っていた場合でも、そのまま無段変速機に組み付けることができるからである。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、まず、無段変速機用ベルトから本来のベルト積層体が取り外され、その代わりにダミーベルトが取り付けられる。次いで、ダミーベルトが取り付けられた無段変速機用ベルトに負荷をかけて試用された後、ダミーベルトが取り外されると共に、元のベルト積層体又はそれと同等のベルト積層体が取り付けられ、無段変速機用ベルトの再組み立てが行われる。
【0050】
このため、仮に、エレメント積層体を構成する金属エレメントに異形状部位(図2の符号3i参照)を含むものが紛れ込んでいた場合で、且つ、その異形状部位が無段変速機用ベルトの耐久性に悪影響を及ぼす程度に無視できないものである場合には、試用の際に、ダミーベルトの表面と当該異形状部位との摩擦および押しつけ力により、当該異形状部位が摩耗消滅し、又は、無段変速機用ベルトの耐久性に悪影響を及ぼさない程度に減少する。
【0051】
したがって、無段変速機用ベルトを矯正でき、良品質の無段変速機用ベルトだけを無段変速機に組み付けることができる。その結果、無段変速機のトラブル発生を未然に防止でき、充分な信頼性を確保することができる。
【0052】
また、本発明の好ましい態様によれば、1個又は複数個の金属エレメントを取り外すことにより、エレメント積層体の積層間隔が広がってルーズになるため、同積層体を構成する金属エレメントの倒れ角が大きくなり、試用の際に、金属エレメントの角がダミーベルトの表面によく接触するようになる。したがって、とりわけ、金属エレメントの角部に生じた“バリ”、“かえり”、“かけ”、“盛り上がり”などの異形状部位を効率よく消滅又は抑制させることができる。さらに、この態様では、ルーズにすることにより、ダミーベルトの組み付け作業性が向上すると共に、組み付け時の金属エレメントへのダメージも減少させることができる。
【0053】
又は、ダミーベルトの積層枚数を少なくすることにより、あるいは、ダミーベルトの厚さをベルト積層体の厚さよりも薄くすることにより、エレメント積層体が、隙間をもったルーズな状態でダミーベルトに担持されるため、同積層体を構成する金属エレメントの倒れ角が大きくなり、試用の際に、金属エレメントの角がダミーベルトの表面によく接触するようになる。したがって、とりわけ、金属エレメントの角部に生じた“バリ”、“かえり”、“かけ”、“盛り上がり”などの異形状部位を効率よく消滅又は抑制させることができる。さらに、この態様では、ルーズにすることにより、ダミーベルトの組み付け作業性が向上すると共に、組み付け時の金属エレメントへのダメージも減少させることができる。
又は、ダミーベルトのリング内周面に、研磨性を有する膜又は層を形成し、若しくは、研磨剤を塗布することにより、その研磨力によって、異形状部位の消滅又は抑制をより効率的に行うことができる。
又は、研磨剤を含有する潤滑油を該無段変速機用ベルトに吹き付けながら試用を実行することにより、その研磨力によって、異形状部位の消滅又は抑制をより効率的に行うことができる。
又は、ダミーベルトを取り外した状態の無段変速機用ベルトを変速機用潤滑油又は脱脂性の溶液に浸して洗浄を行うことにより、削り落とされた異形状部位の残滓を洗い落とすことができる。
又は、試用を行う際に、駆動力印加側のプーリ又は負荷側のプーリの径を小さくすることにより、ダミーベルトと金属エレメントとの間に働く摩擦と押しつけ力を大きくすることができ、金属エレメントに異形状部位が残っていた場合に、その異形状部位の消滅又は抑制を効率的に行うことができる。
又は、試用工程における負荷を、無段変速機用ベルトの実使用環境に近い負荷又は実使用環境を模した負荷とすることにより、より実際に即した環境で試用を行うことができ、金属エレメントに異形状部位が残っていた場合に、その異形状部位の消滅又は抑制を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における概念的な工程図である。
【図2】金属エレメント3aの外観図、その異形状部位の一例拡大図および無段変速機用ベルト1の部分拡大図である。
【図3】試用装置20の概略構造を示す図である。
【図4】ダミーベルト2′の他の例を示す図である。
【図5】試用装置20の他の例を示す図である。
【図6】第四の工程に追加する作業を示す図である。
【図7】無段変速機用ベルト1の外観図である。
【図8】無段変速機用ベルト1の使用状態図である。
【符号の説明】
1 無段変速機用ベルト
2 ベルト積層体
2′ ダミーベルト
2a スチールベルト
3 エレメント積層体
3a 金属エレメント
20a ドライブプーリ
20b ドリブンプーリ
39 膜
43 研磨剤入り潤滑油
46 溶液
Claims (9)
- 複数枚のスチールベルトからなるベルト積層体に、多数個の金属エレメントからなるエレメント積層体を担持させて組み立てられた無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法であって、
前記無段変速機用ベルトからベルト積層体を取り外し、該取り外したベルト積層体の代わりにダミーベルトを取り付ける前工程と、
前記ダミーベルトが取り付けられた無段変速機用ベルトに負荷をかけて試用する試用工程と、
前記試用工程の完了後に前記無段変速機用ベルトからダミーベルトを取り外し、該取り外したダミーベルトの代わりに前記前工程で取り外しておいたベルト積層体又はそれと同等のベルト積層体を取り付ける後工程と
を含むことを特徴とする、無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法。 - 前記前工程は、エレメント積層体から1個又は複数個の金属エレメントを取り外した状態で、そのエレメント積層体を前記ダミーベルトに担持させることを特徴とする請求項1記載の無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法。
- 前記前工程で取り付けられるダミーベルトは、該前工程において取り外されるベルト積層体と同様に複数枚のスチールベルトを積層したものであり、さらに、その積層枚数を、該前工程において取り外されるベルト積層体の積層数よりも少なくしたものであることを特徴とする請求項1記載の無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法。
- 前記前工程で取り付けられるダミーベルトは、その厚さが、該前工程において取り外されるベルト積層体の厚さよりも薄いことを特徴とする請求項1記載の無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法。
- 前記前工程で取り付けられるダミーベルトは、少なくともそのリング内周面に、研磨性を有する膜又は層を形成し、若しくは、研磨剤を塗布したものであることを特徴とする請求項1記載の無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法。
- 前記試用工程は、前記ダミーベルトが取り付けられた無段変速機用ベルトに負荷をかけて試用する際に、
研磨剤を含有する潤滑油を該無段変速機用ベルトに吹き付けながら試用を実行する
ことを特徴とする請求項1記載の無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法。 - 前記後工程は、ダミーベルトを取り外した状態の無段変速機用ベルトを変速機用潤滑油又は脱脂性の溶液に浸して洗浄を行う工程を含むことを特徴とする請求項1記載の無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法。
- 前記試用工程は、無段変速機のドライブプーリとドリブンプーリ又はそれら二つのプーリに類似した二つのプーリに、前記ダミーベルトを有する無段変速機用ベルトを掛け渡し、一方のプーリに駆動力を加えると共に、他方のプーリに負荷を加えて試用を行うものであり、
該試用を行う際に、駆動力印加側のプーリ又は負荷側のプーリの径を小さくすることを特徴とする請求項1記載の無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法。 - 前記試用工程における負荷は、無段変速機用ベルトの実使用環境に近い負荷又は実使用環境を模した負荷であることを特徴とする請求項1記載の無段変速機用ベルトのエレメント矯正方法。
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