JP2004009974A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】平行配列状態の補強素子2をゴム被覆した2層以上の補強層3を有し、該補強層3の少なくとも2層は交差補強層1を構成してなり、交差補強層1は、補強素子2が、2本以上の補強素子2を1ユニットとする補強素子の束4として平行配列され、同一の補強素子束4を構成する補強素子2a1,2a2同士の配列間隔d1が狭く、補強素子束同士の配列間隔d2が広く、各補強層3a,3bを構成する被覆ゴム13の100%モジュラスM100が、室温で測定して1.0〜6.0 MPa の範囲であり、補強素子2a,2b間のゴム厚みtは、補強素子2a,2bの外径Dの0.2〜1.2倍の範囲であることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、平行配列状態の補強素子をゴム被覆した2層以上の補強層を有し、該補強層の少なくとも2層は、補強素子が互いに交差するように積層して交差補強層を構成してなる空気入りタイヤに関するものであり、より詳細には、交差補強層の端部でのゴム亀裂の進展を抑制するとともに、交差補強層を構成する補強層のそれぞれに位置する補強素子の交差部分での層間ゴム亀裂の発生を抑制して、タイヤの耐久性を向上させる。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気入りタイヤ、特にトラック・バスや建設車両等の重荷重車両に装着される、いわゆる重荷重用空気入りタイヤは、その構成部材であるカーカス、ベルト及びビード補強層を、等間隔で平行に配列した状態のスチールコードのような高剛性の補強素子をゴム被覆した2層以上の補強層によって構成し、これらの部材は、いずれも補強層の少なくとも2層を、補強素子が互いに交差するように積層して交差補強層として配設するのが一般的である。
【0003】
しかしながら、交差補強層として、等間隔で補強素子を平行配列した補強層を用いた場合には、補強層の端面に露出したコード端から発生したゴム亀裂が、隣接するコード端に連鎖的に進展しやすく、タイヤの耐久性を悪化させる傾向がある。
【0004】
交差補強層を構成する補強層の端面でのゴム亀裂の進展を抑制するための手段としては、例えば、交差補強層を構成する各補強層における補強素子(例えば、スチールコード)の配列を、等間隔ではなく、狭い間隔と広い間隔とが混在するように設定すること、より具体的には、2本以上の補強素子を1ユニットとする補強素子の束として平行配列し、同一の補強素子束を構成する補強素子同士の配列間隔を狭くし、補強素子束同士の配列間隔を広くした、いわゆる束コード配列にすることが有用である。すなわち、束コード配列を適用することによって、補強層の端面でゴム亀裂が発生したとしても、ゴム亀裂は、配列間隔を広く設定した補強素子間で進展を阻止することができるからである。
【0005】
交差補強層を構成する各補強層に束コード配列を適用した場合、従来タイヤにおいて問題となった補強層の端部でのゴム亀裂進展は抑制できるものの、交差補強層を構成する補強層のそれぞれに位置する補強素子の交差部分で、菱形状の層間ゴム亀裂が発生しやすくなるという新たな問題が生じた。
【0006】
かかるタイヤでの層間ゴム亀裂が発生しやすくなる理由としては、束コード配列を適用した補強層を交差補強層に用いたタイヤの場合には、補強素子の交差部分に位置する層間ゴムに応力が集中するためと考えられ、補強素子を等間隔で配列した補強層を交差補強層に用いた従来タイヤの場合には、補強素子の交差部分に位置する層間ゴムに作用する応力を均等に分散させることができるため、層間ゴム亀裂は生じにくいからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の目的は、交差補強層の適正化を図ることにより、交差補強層の端部でのゴム亀裂の進展を抑制するとともに、交差補強層を構成する補強層のそれぞれに位置する補強素子の交差部分での層間ゴム亀裂の発生を抑制した、タイヤの耐久性に優れた空気入りタイヤ、特に重荷重用タイヤを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明は、平行配列状態の補強素子をゴム被覆した2層以上の補強層を有し、該補強層の少なくとも2層は、補強素子が互いに交差するように積層して交差補強層を構成してなる空気入りタイヤにおいて、交差補強層は、補強素子が、2本以上の補強素子を1ユニットとする補強素子の束として平行配列され、同一の補強素子束を構成する補強素子同士の配列間隔が狭く、補強素子束同士の配列間隔が広く、各補強層を構成する被覆ゴムの100%モジュラスが、室温で測定して1.0〜6.0 MPa の範囲であり、隣接する補強層にそれぞれ位置する補強素子間のゴム厚みは、補強素子の外径の0.2〜1.2倍の範囲であることを特徴とする空気入りタイヤである。
【0009】
また、補強層の補強素子と直交する方向の単位幅をwとし、この単位幅内にて、補強素子の平均埋設本数をNとし、各補強素子束を構成する補強素子の本数をnとするとともに、補強素子束同士の配列間隔をQとするとき、補強素子束同士の配列間隔が、0.20×n×(w/N)≦Q≦0.75×n×(w/N)を満足することが好ましく、補強素子束同士の配列間隔は、2〜10mmの範囲であり、同一の補強素子束を構成する補強素子同士の配列間隔は、0.2〜0.5mmの範囲であることがより好適である。
【0010】
さらに、交差補強層は、具体的には、タイヤを構成する部材であるカーカス、ベルト及びビード補強層のうちの少なくとも一の部材として配設されることが好ましい。
【0011】
さらにまた、交差補強層の補強素子の交差角度は、鋭角側から測定して3〜55°の範囲であることがより好適である。
【0012】
加えて、補強素子としては、スチールコード又はスチールモノフィラメントを用いることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明に従う空気入りタイヤに配設した交差補強層を補強素子を横切る方向に切断したものであり、図2は、交差補強層を上面から透視して補強素子の交差状態を示す図である。
【0014】
これらの図に示す交差補強層1を有するタイヤは、平行配列状態の補強素子2をゴム被覆した2層以上の補強層3を有し、該補強層3のうちの少なくとも2層、図1では2層の補強層3a,3bによって、それらの補強素子2a,2bが互いに交差するように積層して交差補強層1を構成したものである。
【0015】
交差補強層1は、タイヤを構成する部材であればよく、特に限定はしないが、例えば、図3に示すようにカーカスを構成する部材、図4に示すようにベルトを構成する部材、若しくは、図5に示すようにビード補強層を構成する部材、又は、これら部材のうちの2以上の部材に適用することが好ましい。
【0016】
そして、この発明の構成上の主な特徴は、交差補強層1の適正化を図ることにあり、具体的には、交差補強層は、補強素子が、2本以上の補強素子を1ユニットとする補強素子の束として平行配列され、同一の補強素子束を構成する補強素子同士の配列間隔が狭く、補強素子束同士の配列間隔が広く、各補強層を構成する被覆ゴムの100%モジュラスM100が、室温で測定して1.0〜6.0 MPa の範囲であり、隣接する補強層にそれぞれ位置する補強素子間のゴム厚みを、補強素子の外径の0.2〜1.2倍の範囲にすることにあり、この構成を採用することによって、交差補強層を構成する補強層のそれぞれに位置する補強素子の交差部分での層間ゴム亀裂の発生させることなく、交差補強層の端部でのゴム亀裂の進展を有効に抑制することができ、タイヤの耐久性を格段に向上させることができる。
【0017】
すなわち、この発明では、交差補強層を構成する各補強層の補強素子の配列を、2本以上の補強素子を1ユニットとする補強素子の束として平行配列するとともに、同一の補強素子束を構成する補強素子同士の配列間隔を狭くし、補強素子束同士の配列間隔を広くしする、いわゆる束コード配列を採用することによって、補強層の端面でゴム亀裂が発生したとしても、ゴム亀裂は、配列間隔を広く設定した補強素子間で進展を阻止することができる。
【0018】
また、束コード配列を適用した交差補強層を有するタイヤの場合、交差補強層を構成する補強層のそれぞれに位置する補強素子の交差部分で、菱形状の層間ゴム亀裂が発生しやすくなる傾向があったが、この発明では、さらに、各補強層を構成する被覆ゴムの物性及び補強素子間のゴム厚みの適正化を図ること、すなわち、各補強層を構成する被覆ゴムの100%モジュラスM100を、室温で測定して1.0〜6.0 MPa の範囲とし、隣接する補強層にそれぞれ位置する補強素子間のゴム厚みtを、補強素子の外径Dの0.2〜1.2倍の範囲にすることによって、補強素子の交差部分での菱形状の層間ゴム亀裂の発生をも有効に抑制することができ、この結果として、交差補強層の耐久性、引いてはタイヤの耐久性を格段に向上させることができる。
【0019】
ここで、各補強層を構成する被覆ゴムの100%モジュラスM100を、室温で測定して1.0〜6.0 MPa の範囲としたのは、1.0 MPa未満だと、ゴムが軟らかくて補強素子との物性差が大きく、歪を吸収しきれず、故障する可能性が高いからであり、6.0 MPa超えだとゴムが硬くて補強素子の動きに追従できず、セパレーションを起こす可能性が高いからである。
【0020】
また、隣接する補強層にそれぞれ位置する補強素子間のゴム厚みtを、補強素子の外径Dの0.2〜1.2倍の範囲にしたのは、0.2倍未満だと、補強素子の交差部分に位置する層間ゴムの厚みが不足して、かかる位置での層間ゴム亀裂の発生を十分に抑制することができなくなるからであり、1.2倍よりも大きいと、前記層間ゴム厚みが厚くなりすぎて、交差補強層としての機能を十分に発揮し得なくなるからである。
【0021】
図6及び図7はいずれも、補強素子としてスチールコードを用い、かかる補強阻止を束コード配列した交差補強層をベルトに適用したタイヤについての試験結果の一例であり、補強素子の外径Dに対する補強素子間のゴム厚みtの比を横軸とし、縦軸を、図6が交差補強層の補強素子の交差部分での層間ゴム亀裂の発生長さ(指数)とし、図7がタイヤの径成長量(指数)としてプロットしたものである。
【0022】
図6及び図7の結果から、前記補強素子間のゴム厚みtが、補強素子の外径Dの0.2〜1.2倍の範囲である場合に、補強素子の交差部分での層間ゴム亀裂の発生の抑制と、交差補強層の本来の機能であるタイヤ径成長の抑制の双方を満足しているのが分かる。
【0023】
尚、補強層の端部におけるゴム亀裂の進展をより有効に抑制するには、補強層の補強素子と直交する方向の単位幅をwとし、この単位幅内にて、補強素子の平均埋設本数をNとし、各補強素子束を構成する補強素子の本数をnとするとともに、補強素子束同士の配列間隔をQとするとき、補強素子束同士の配列間隔は、0.20×n×(w/N)≦Q≦0.75×n×(w/N)を満足することが好ましい。
【0024】
以下にその理由を説明する。
例えば、図8に示すように、補強素子に対して直交方向に見たときの補強層の単位幅をw(mm)とし、この単位幅w内にて、補強素子の平均埋設本数をN(本)とすると、補強素子1本あたりが幅方向に占める距離はw/N(mm)となり、これは、平均コード間隔Pave.と補強素子の径Dとの和に等しいので、
w/N=D+Pave.
となる。
【0025】
ここで、図9に示すように、単位幅w内でn本の補強素子が束を形成しているとしたとき、それらが占有する幅方向距離は平均的には前述の補強素子1本あたりの距離に本数nを乗じたものであり、これはまた、n本分の補強素子の径の合計と、(n−1)個分の補強素子同士の間隔の合計ΣPi(i=1〜n−1)と、補強素子束同士の配列間隔Qとの和に等しくなるので、
n×w/N=n×w/N=n×(D+Pave.)=Q+n×D+ΣPi
(但し、i=1からn−1までの自然数とする。)
となる。
【0026】
従って、補強素子束同士の配列間隔Qの、補強素子n本で占有している領域n×w/Nに対する比率は、
Q÷(n×w/N)=Q×N/(w×n)
となる。
【0027】
尚、n本の補強素子が束を形成しているとしたとき、それらが本来占有する幅方向距離はn×w/Nであり、この中で間隔を狭めつつ補強素子同士を寄せ集めることで、補強素子束同士の配列間隔Qを広くできるわけであるが、束から束への亀裂進展を抑制するには、その配列間隔Qを大きくすれば良いことは明らかである。
【0028】
しかしながら、そのためには補強素子同士を接近させる必要があるが、これによれば、前述のように、補強素子の切断端での初期亀裂が、隣接する補強素子の切断端の初期亀裂とすぐに繋がってしまい、初期から大きな亀裂面を有していたのと同様の現象を招くことになって亀裂の進展速度も速くなり、結果としてはセパレーション故障が改善されないという不都合が生じる場合がある。
【0029】
これらのメリットとデメリットの兼ね合いを研究し、セパレーション故障の抑制に効果的な補強素子束同士の配列間隔Qの比率を実験的に求めたところ、0.20×n×(w/N)≦Q≦0.75×n×(w/N)を満足するとき、より好ましくは1/4×n×(w/N)≦Q≦2/3×n×(w/N)を満足するときに補強素子束から隣接する補強素子束への亀裂の進展を効果的に抑制することができ、補強層間のセパレーションが抑制されることを見い出した。
【0030】
尚、この場合、nが2本以上の自然数となることは自明である。また、前記配列間隔Qは、補強素子束のいずれの補強素子同士の間隔Piに対してもQ≧2×Pi (但し、iは1からnまでの自然数とする。)、より好ましくは、Q≧2×Pave.なる関係を満たすことが望ましい。
【0031】
また、建設車両用タイヤの場合には、補強素子束同士の配列間隔を、2〜10mmの範囲とし、同一の補強素子束を構成する補強素子同士の配列間隔を、0.2〜0.5mmの範囲とすることがより好適である。
【0032】
交差補強層の補強素子の交差角度は、鋭角側から測定して3〜55°の範囲であることがより好適である。前記交差角度が3°以上である場合に、補強素子の交差部分での層間ゴム亀裂の発生を顕著に抑制できるからであり、また、55°を超えると、交差補強層としてのたが効果(径成長抑制)の効果が小さくなるため好ましくないからである。
【0033】
また、補強素子としては、例えばスチールコード(スチール撚り線)又はスチールモノフィラメント(スチール無撚り素線)のような高剛性コードであることがこの発明の効果を顕著に発揮させる点で好ましい。
【0034】
上述したところは、この発明の実施形態の一例を示したにすぎず、請求の範囲において種々の変更を加えることができる。
【0035】
【実施例】
次に、この発明に従う空気入りタイヤを試作し、性能評価を行ったので、以下で説明する。
実施例のタイヤは、タイヤサイズがORR 40.00R57である建設車両用空気入りラジアルタイヤであり、補強素子、補強層を構成する被覆ゴムの100%モジュラスM100、前記補強素子間のゴム厚みt、補強素子の外径D、t/D比については表1〜3に示す。尚、表1は交差補強層をベルトに用いたタイヤの場合、表2は交差補強層をカーカスに用いたタイヤの場合、表3は交差補強層をビード補強層である補強素子で補強したチェーファーに用いたタイヤの場合であり、交差補強層以外のタイヤ構造については、一般的な建設車両用空気入りタイヤと銅のyに構成した。
【0036】
上記各供試タイヤについて、以下に示す試験条件でドラム耐久性試験を行い、その後、タイヤを解体して交差補強層を取り出し、この交差補強層における層間ゴム亀裂発生面積を測定し、耐久性を評価した。この耐久性の評価結果を表1〜3に示す。尚、表1〜3中のゴム亀裂発生面積の数値は、それぞれ従来例A−7、B−8、C−6を100とした指数比で示してあり、数値が小さいほど耐久性に優れている。
(試験条件) タイヤ内圧: 700kPa
タイヤ負荷荷重:The Tire and Rim Association規格の150%に
相当する荷重
スリップ角度:1.5度
試験速度:10km/h
走行距離:3000km
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
表1〜3に示す結果から、実施例はいずれも、従来例に比べて補強素子の交差部分に位置する層間ゴム亀裂の発生が抑制されている。また、交差補強層の端部でのゴム亀裂の進展速度についても調べたが、実施例及び比較例のいずれにおいても前記進展速度は遅く、かかるゴム亀裂の進展が抑制されていた。
【0041】
【発明の効果】
この発明によれば、交差補強層の適正化を図ることにより、交差補強層の端部でのゴム亀裂の進展を抑制するとともに、交差補強層を構成する補強層のそれぞれに位置する補強素子の交差部分での層間ゴム亀裂の発生を抑制した、タイヤの耐久性に優れた空気入りタイヤ、特に重荷重用タイヤの提供が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う空気入りタイヤに適用した交差補強層の断面図である。
【図2】図1の交差補強層を上方から透視したときの平面図である。
【図3】交差補強層をカーカスを構成する部材として適用した実施形態を示す図である。
【図4】交差補強層をベルトを構成する部材として適用した実施形態を示す図である。
【図5】交差補強層をビード補強層を構成する部材として適用した実施形態を示す図である。
【図6】補強素子の外径Dと補強素子間のゴム厚みtの比t/Dが異なるタイヤについて、交差補強層の補強素子の交差部分での層間ゴム亀裂の発生長さ(指数)をプロットしたときの図である。
【図7】補強素子の外径Dと補強素子間のゴム厚みtの比t/Dが異なるタイヤについて、タイヤの径成長量(指数)をプロットしたときの図である。
【図8】補強素子束同士の配列間隔の好適範囲を定めたときの理由を説明するための図である。
【図9】補強素子束同士の配列間隔の好適範囲を定めたときの理由を説明するための図である。
【符号の説明】
1 交差補強層
2、2a、2b 補強素子
3、3a、3b 補強層
4 補強素子束
5、8、9 空気入りタイヤ
6 カーカス
7 ベルト
10 ビード部
11 ビード補強層
12 ビードコア
13 被覆ゴム
Claims (6)
- 平行配列状態の補強素子をゴム被覆した2層以上の補強層を有し、該補強層の少なくとも2層は、補強素子が互いに交差するように積層して交差補強層を構成してなる空気入りタイヤにおいて、
交差補強層は、
補強素子が、2本以上の補強素子を1ユニットとする補強素子の束として平行配列され、同一の補強素子束を構成する補強素子同士の配列間隔が狭く、補強素子束同士の配列間隔が広く、
各補強層を構成する被覆ゴムの100%モジュラスが、室温で測定して1.0〜6.0 MPa の範囲であり、
隣接する補強層にそれぞれ位置する補強素子間のゴム厚みは、補強素子の外径の0.2〜1.2倍の範囲であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 補強層の補強素子と直交する方向の単位幅をwとし、この単位幅内にて、補強素子の平均埋設本数をNとし、各補強素子束を構成する補強素子の本数をnとするとともに、補強素子束同士の配列間隔をQとするとき、
補強素子束同士の配列間隔は、
0.20×n×(w/N)≦Q≦0.75×n×(w/N)
を満足することを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 補強素子束同士の配列間隔は、2〜10mmの範囲であり、同一の補強素子束を構成する補強素子同士の配列間隔は、0.2〜0.5mmの範囲である請求項2記載の空気入りタイヤ。
- 交差補強層は、タイヤを構成する部材であるカーカス、ベルト及びビード補強層のうちの少なくとも一の部材として配設される請求項1、2又は3記載の空気入りタイヤ。
- 交差補強層の補強素子の交差角度は、鋭角側から測定して3〜55°の範囲である請求項1〜4のいずれか1項記載の空気入りタイヤ。
- 補強素子が、スチールコード又はスチールモノフィラメントである請求項1〜5のいずれか1項記載の空気入りタイヤ。
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