JP2004009711A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録画像における濃度ムラ補正の方法として用いることができるマルチパス記録方法とヘッドシェーディング補正による記録方法の、二つの記録方法の特徴を考慮し記録する画像において求められる画質等に応じて二つの方法を使い分けることにより、濃度ムラの低減を可能とするとともに使い勝手のよい画像形成装置とする。
【解決手段】画像形成装置において設定されている記録モードが速度優先でない場合で、絵を優先的に記録する場合は濃度ムラ補正方法としてマルチパス記録方法を設定する(S482、S484、S487)。一方、絵ではなく文字優先の場合は、濃度ムラ補正方法として比較的記録速度を高くできるHS処理を設定する(S482、S485、S486)。
【選択図】    図41

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置および画像形成方法に関し、詳しくは記録ヘッドから吐出されるインクにより記録される画像等において記録ヘッドのノズル毎の吐出特性の違いによって生じる濃度ムラの補正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の濃度ムラを補正する方法として、ヘッドシェーディングやいわゆるマルチパス印字と称されるものが知られている。
【0003】
ヘッドシェーディングは、読取りセンサによって記録画像を読取り、その読取って得られたデータに基づき記録ヘッドのノズル毎に画像データの濃度補正処理における補正値を求めるものである。これにより、記録の際、求められた濃度補正値によって各ノズルに対応した画像データの濃度補正が行なわれてノズル毎の吐出特性のバラツキ自体が補正され、濃度ムラを低減することができる。
【0004】
一方、マルチパス印字は記録ヘッドの走査によって記録できる1パス分の記録領域を複数回の走査で記録し、かつその複数回の走査でその記録領域に対応するノズルを異ならせる方式である。この方式によれば、一つのノズルに対応した記録領域である1ラインを複数の異なるノズルで記録することができ、これにより、これら複数のノズル間の吐出特性のバラツキを緩和し濃度ムラが低減された記録を行なうことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ヘッドシェーディングは、基本的にノズルの吐出特性が変化した場合には再度ヘッドシェーディングを行なわない限りそれに対応できず、濃度ムラが顕著になる場合がある。一方、マルチパス印字は同じ領域を複数回走査して記録を行うものであるため、記録時間が長くなるという特徴がある。
【0006】
このように、濃度ムラを補正する方法として有効な上記二つの方法は、それぞれ異なった特徴を有するものである。
【0007】
本発明は、このような二つの方法の特徴を考慮し記録する画像の内容もしくは求められる画質や記録時間に応じて二つの方法を使い分けることにより、濃度ムラの低減を可能とするとともに使い勝手のよい画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明では、画像を記録する際に当該記録する画像の濃度ムラを低減する処理を行なうことができる画像形成装置において、記録する画像の画質に関わる情報を取得する取得手段と、複数の濃度ムラ補正に関する処理の中から、前記取得手段が取得した情報に応じた処理を選択する選択手段と、を具えたことを特徴とする。
【0009】
また、画像を記録する際に当該記録する画像の濃度ムラを低減する処理を行なうことができる画像形成方法において、記録する画像の画質に関わる情報を取得し、複数の濃度ムラ補正に関する処理の中から、前記取得した情報に応じた処理を選択する、ステップを有したことを特徴とする。
【0010】
以上の構成によれば、濃度ムラを補正する処理として記録する画質に関わる情報に応じた処理を選択して濃度ムラを低減する処理を行なうので、例えば画質が比較的重要な画像を記録するときは比較的長い時間を要しても十分な濃度ムラ補正を行うことができる補正処理を選択し、一方、文字等、画質をそれ程問われない画像を記録するときは時間がそれ程かからない補正処理を選択してそれぞれ濃度ムラ補正を行なうことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明の一実施形態にかかる画像形成装置としての複写機の基本構成を示す断面図である。本実施形態の画像形成装置は、画像読取り部1と画像記録部2とに大別される。
【0013】
画像読み取り部1は次の構成を有している。原稿台ガラス5には、通常の原稿読み取りのため原稿を置く領域と読取りセンサのシェーディング補正に用いる白色板23の領域がある。なお、この読取りセンサのシェーディング補正は後述されるように原稿照明ランプの発光ムラや読取りセンサを構成するCCD素子毎の検出のバラツキを補正するために行なわれるものである。原稿読取りに際して原稿台ガラス5上に原稿4が置かれると、その原稿は圧板3によって原稿台ガラス5上で動かないように固定される。
【0014】
このように原稿読取りのため原稿台ガラス5に置かれた原稿やシェーディング補正のための白色板23における画像情報の読み取りは次のように行なわれる。原稿照明ランプ6が点灯され、この原稿照明ランプ6からの光は原稿台におかれた原稿4や白色板23に照射される。そして、その反射光は反射ミラー7、8、9を介してレンズ10に至り、このレンズ10によって読み取りセンサ30のCCD素子に入射し読取り画像が結象される。なお、原稿照明ランプ6としては、蛍光灯、ハロゲンランプ、キセノンランプ、LEDアレーなどを用いることができ、本実施形態ではこれらのランプはその発光部が読取りセンサのCCDアレーに対応して直線状となる形状のものを用いている。以上示した原稿照明ランプ6および反射ミラー7、8、9は一体のユニットとして不図示の駆動機構により移動できるよう構成されている。すなわち、原稿台ガラス5に置かれた原稿や白色板上の画像情報はCCDアレーに対応したライン単位で順次に読取りが行なわれるため、原稿照明ランプ6はそのライン方向と略直交する方向に照射のための走査を行なう。このため、原稿照明ランプ6や反射ミラーは一体のユニットとして移動できるよう構成される。
【0015】
以上の画像読取り部1に対し、その読取りデータに基づいて記録を行う画像記録部2の構成は次の通りである。
【0016】
カセット12内に収納された用紙15は、給紙ローラ13が回転することによってカセット12からピックアップされ、そのピックアップされた用紙15は用紙搬送ガイド板14によってガイドされつつ、搬送ローラ16および搬送ローラ17によって搬送が行なわれる記録部へ給紙される。この記録部では記録ヘッド22による記録のための走査毎に間欠的な搬送が行なわれる。そして、記録が終了した用紙は、用紙搬送ガイド板19にガイドされつつ排紙ローラー18により排紙トレー20に排出される。
【0017】
記録ヘッド22の記録走査では用紙15に対し、画像データに基づき記録ヘッド22のそれぞれのノズルからシアン(以下Cとも記す)、マゼンタ(同様にM)、イエロー(同様にY)、黒(同様にK)のインクがそれぞれ吐出され、これにより用紙上にに各インクのドットが形成されて画像等の記録が行なわれる。
【0018】
図2は、図1に示した複写機における主に画像処理の構成を示すブロック図である。
【0019】
上述のように、原稿台ガラス5上の原稿4や白色板23の画像情報は、読取り画像信号としてCCD30から電気信号として出力される。この電気信号に変換された画像信号はアナログ信号処理部31に入力される。アナログ信号処理部31は、入力された信号を次段のA/D変換器32の人カダイナミッグレンジに適合するように増幅する処理を行なうものであり、複数のOPアンプ等を使用した回路や専用のICを使用した回路が用いられることにより任意の増幅率が選択できるように構成されている。A/D変換器32は、入力されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換し出力する。デジタル信号に変換された画像信号は、シェーディンク補正処理部33によってその画像信号に含まれる、原稿照明ランプ6の光量分布ムラや読取りセンサ30を構成するCCDの検出バラツキの影響を補正する。シェーディング補正された画像信号は、次に入力マスキング処理部34において、主にその色空間を変換する処理が行なわれる。すなわち、上記CCDの検出にかかるレッド(以下、Rとも記す)、グリーン(同様にG)、ブルー(同様にB)による色空間で表わされる画像信号をカラーの標準色空間で表わされる画像信号に変換する。
【0020】
カラーの標準色空間に変換された画像信号は、セレクター48を介して黒文字検出処理部35に送られる。セレクター48は、入力マスキング処理部34からの画像信号、または、制御部45からの画像信号のいずれを処理するかについて選択するものであリ、制御部45による設定に応じた選択を行なう。すなわち、黒文字検出処理部35以降では、画像読取り部1で読取った信号以外にホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)47によって処理された画像等を記録するための画像処理も行なわれる。
【0021】
セレクター48により選択された画像信号は、黒文字検出処理部35において画像信号の中に黒色の文字情報があるか否かの判定処理が行われる。ここで黒色の文字と判断された画像信号には、黒文字信号情報が付加される。次に、フィルター処理部36では必要に応じて画像信号のエッジ部を強調したり、滑らかにする処理が行われる。このようにフィルター処理が施された画像信号は、次に変倍処理部37において同様に必要に応じて、画像信号が表わす画像のサイズを目的の倍率に拡大したり縮小したりする処理が実施される。
【0022】
これらの処理部を経た画像信号は、LOG変換処理部38により輝度濃度変換が行なわれる。すなわち、R、G、Bの輝度信号による画像信号はC、M、Yの濃度信号による画像信号に変換される。C、M、Yに変換された画像信号は、出カマスキング/UCR処理部39によりカラーの標準色空間の画像信号からプリンタの記録特性を考慮した色空間の画像信号に変換される(C,M,Y信号からC,M,Y,Kの信号に変換される。)。
【0023】
さらに、これらのC、M、Y、Kの画像信号は、γ変換処理部40によって記録ヘッドにおけるノズル毎の濃度補正が行なわれる。このγ変換はノズル毎に対応するγ変換テーブルを用いた画像信号の変換によってその画像信号が示す濃度値の補正を行うものである。本実施形態の後述されるヘッドシェーディングは、それぞれのノズルに対応する最適な変換テーブルを設定する処理を行なう処理である。
【0024】
γ変換が施された画像信号に対し、ADD−ON処理部41により必要に応じ予め定まっている情報を埋め込む処理が行われる。さらに、ADD−ON処理された画像信号は、2値化/パレット化処理部42により必要な処理が実施される。例えば、2値化モード時は、8ビットの多値画像信号は1ビットの2値信号に変換される。また、パレットモード時は、各エリア8ビットの多値信号から2×4エリア単位で4ビット(16通り)の予め定められたパターン信号に対応する信号に変換する。2値化/パレット化処理が施された画像信号は、黒文字変換処理部43において黒文字と判断されている部分(黒文字検出処理部35において黒文字と判断)のC、M、Y画像信号をK信号に変換する処理が実施される。ただし、パレットモード時は、黒文字変換処理が無効(スルー)になる。そして、黒文字変換処理部43の出力は、制御部45に入力される。
【0025】
制御部45においては、以上のような画像処理がなされた画像信号をそのメモリーに一時的に記憶した後、必要な処理ブロックヘ送る。例えば、上記画像処理が複写のため原稿の読取りに応じて成された場合は、画像記録部2ヘ画像信号を送り、複写のための画像記録を行う。あるいは、PC47に送り、このPC47において読取った画像を編集等する処理を行うものである。なお、制御部45はPC47から送られる画像信号を画像記録部2や、セレクター48に送る処理も行なう。
【0026】
記録部2においては、上述したように入力された画像信号に基づいて用紙上に記録する動作を行う。記録部2はその入力信号として、2値のビットデータまたはパレットデータを受け付ける用になっている。
【0027】
制御部45はインターフェースコネクタ46を介してPC47と接続し上述した処理を行う。すなわち、本実施形態では原稿台に置かれた原稿4の画像情報をPC47に送ったり、PC47から送られてきた画像情報に基づいて記録部2が記録を行うことができる。なお、このような構成に限られず、PCが接続されていない本実施形態の複写装置単体でも後述の本発明にかかる実施形態の処理等が可能であることはいうまでもない。
【0028】
次に、本実施形態の画像処理に関する四つのモード(画像信号の流れ)について説明する。
【0029】
第一のモードは、原稿台におかれた原稿4を読み取り、PC47にその読取った画像情報を送るモードである。図3は、その際の画像信号の流れを、図2に示した画像処理ブロックにおいて矢印で示す図である。ただし、使用する各画像処理要素のうち、入力マスキング処理部34、黒文字検出処理部35、フィルター処理部36、変倍処理部37,LOG変換処理部38、出力マスキング/UCR処理部39、γ変換処理部40,ADD−ON処理部41,2値化/パレット化処理部42、黒文字変換処理部43は、それぞれ本モードで処理が不要な場合があるため、各要素毎に設定する定数や内部回路によって処理をスルーすることが可能になっている。
【0030】
第二のモードは、PC47で作成した画像データを記録部2で記録するモードであり、本実施形態の複写機がプリンタとして使用される場合である。図4はその際の画像信号の流れを図3と同様、矢印示す図である。PC47の使用者によって作成された画像データは、PC47で動作するプリンタドライバにより2値のC、M、Y、Kのビットマップデータに変換される。あるいは、C、M、Y、Kのパレットデータに変換される。そして、このように必要なデータ形態に変換された画像データは、PC47によってインターフェースコネクタ46、制御部45を介して画像記録部2に転送されて記録が行なわれる。
【0031】
第三のモードは、原稿台におかれた原稿4を読み取り、読み取った画像信号に基づいて記録部2で記録するモードである。本実施形態の複写機本来の処理にかかるモードである。図5は、この際の画像信号の流れを図3と同様に矢印で示す図である。
【0032】
第四のモードは、PC47で作成した画像データを記録部2で記録するモードである。図6は、その処理の画像信号の流れを矢印で示す図ある。
【0033】
すなわち、PC47で作成された画像情報は、本実施形態複写機の制御部45に送られ、制御部45はその画像情報を、黒文字検出処理部35、フィルター処理部36、変倍処理部37,LOG変換処理部38、出カマスキング/UCR処理部39、γ変換処理部40,ADD−ON処理部41,2値化/パレット化処理部42、黒文字変換処理部43それぞれの処理を施すべくセレクタ48の選択を制御する。そして、これら一連の処理が施された画像信号を記録部2に送り、記録部2による記録を行うようにする。
【0034】
本モードは画像情報の作成をPC47で行い、それに基づいて記録部2で記録を行なうことは、第二のモードと同じであるが、異なる点は、PC47の使用者によって作成された画像情報を、第二モードではPC47上で動作するソフトウエアであるプリンタドライバによって2値のC、M、Y、Kのビットマップデータに変換し、またはC、M、Y、Kのパレッデータに変換するのに対し、第四のモードではこの変換処理を本実施形態の複写機のハードウエアである画像処理回路によって実施する点である。この結果、PC47のプリンタドライバの処理時間に対応する部分を比較的大幅に短縮することが可能になる。第二のモードと第四のモードそれぞれによるトータル記録時間を比較すると、第二のモードでは、PC47におけるプリンタドライバの処理時間が比較的多くなるものの、PC47から制御部45に転送するデータ量は少なくそのための転送時間は少なくなる。一方、第四のモードでは、PC47におけるプリンタドライバの処理時間は短くなるが、制御部45に転送するデータ量は多いため転送時間が長くなる。従って、PC47で作成した画像データの内容によって、第二のモードの方がトータルの記録に要する時間が短い場合と第四のモードの方が短い場合があり、このため記録する画像の内容に応じて適切なモードを選択するようにする。
【0035】
次に、以上の説明において示した制御部45の一般的な処理について図7に示す制御部構成を示すブロック図を参照して説明する。
【0036】
制御部45はCPU50を有し、このCPU50は図8〜図12、図40〜図42等で後述される種々のプログラムに従い処理を実行することによって本実施形態の複写機における全体的な制御を行なうことができる。
【0037】
詳細には、CPU50は操作部54との間で種々の信号の授受を行う。そして、この操作部54は液晶表示部55とキーSW56を有して構成されており、CPU50は、キーSW56が押されているかを常時検知し、キーSW56が押されると、押されたキーに対応する必要な処理が実行する。また、液晶表示部55には、CPU50からの情報に基づいて装置の動作状態やキーSW56の名称等が表示される。
【0038】
また、ROM51は、CPU50によって実行される処理のプログラムや画像処理のパラメータ等を格納する。RAM52は、CPU50の上記処理実行におけるワークエリアとして用いられるものであり、処理データや画像データを一時的に記憶する。
【0039】
さらにASIC53は、黒文字変換処理部43やCPU50で処理した画像データを画像記録部2やPC47に必要な形式のデータに変換してそれぞれに送ったり、PC47からの画像データをCPU50やセレクター48に合う形式のデータに変換して転送する処理を行なう。
【0040】
以上説明した構成に基づき本実施形態の複写機において実行される記録モードの詳細について図8〜12を参照して説明する。
【0041】
記録モードでは、最初に上述した第一から第四のモードのいずれが選択されているかについて判断する。図8はその判断の処理手順を示すフローチャートである。
【0042】
ステップS81においては記録モードが上述した第1モード(以下では、第Nモードを単にモードNとも言う)か否かについて判断する。記録モードが1の場合は、ステップS87へ進み、図3にて上述した第一のモードであるスキャンモード処理を実行する。
【0043】
記録モードが1以外の場合は、ステップS82へ進む。ステップS82では記録モードが2か否かを判断する。記録モードが2の場合は、ステップS86へ進み、図4にて上述した第二のモードであるプリント1モード処理を実行する。
【0044】
記録モードが2以外の場合は、ステップS83へ進む。ステップS83においては記録モードが3か否かを判断する。記録モードが3の場合は、ステップS85へ進み、図4に示した第三のモードであるコピーモード処理を実行する。
【0045】
記録モードが3以外の場合は、ステップS84へ進み、プリント2モード処理を実行する。
【0046】
以上のステップS84、S85、S86、S87のいずれかの処理を終了すると、本記録モード処理を終了する。
【0047】
図9は、上述した第一のモードであるスキャンモードの処理の詳細を示すフローチャートであり、この図を参照してスキャンモードについて説明をする。なお、スキャンモードにおける画像信号の流れは図3にて上述したものである。
【0048】
図9において、最初にステップS91で、前述したように原稿台ガラス上におかれた原稿4の読取り動作を行いそれによって得られる画像信号について図3に示した画像処理回路の処理を行い、その最終処理部である黒文字変換処理部43を介して得られる画像データを読み取る処理を行う。次に、ステップS92において、この読み取ったデータをRAM52に格納する処理を行なう。そして、ステップS93では、記録部2で記録するのに必要な記録データがRAM52に格納されたか否かを判断し、必要なデータがそろっていない場合は、ステップS91に戻り画像データの読み取り処理を再度実行する。
【0049】
必要なデーターがそろった場合は、ステップS94で、RAM52に格納されている画像データを読み出し、ASIC53に転送し、ステップS95ではASIC53からインターフェースコネクタ46を介してPC47に画像データを転送させる。そして、ステップS96において、原稿4の必要とする画像データを全て読み取りPC47に転送したか否かを判断し、必要とする画像データを全部転送していないと判断した場合は、ステップS91に戻り、再度それ以降の処理を繰り返す。必要とする画像データを全て転送したと判断すると、本スキャンモードの処理を終了する。
【0050】
図10は、上述した第二モードであるプリント1モードの処理を示すフローチャートである。このプリント1モードにおける画像信号の流れは図4にて上述したものである。
【0051】
本処理では、まずステップS101で、PC47において使用者が作成した文書等の記録データを制御部45内のASIC53に転送し、これに応じてステップS102では、制御部45のCPU50がASIC53を介して送られてくる記録データを読み取り、ステップS103でこれらの記録データをRAM52に格納する。
【0052】
そして、ステップS104において、画像記録部2の記録動作が可能か否かをチェックする。記録動作の準備がまだできていない場合は、記録が可能になるまで待機する。画像記録部2の記録が可能となると、ステップS105において、RAM52に格納されている記録データを読み出し、ASIC53に転送し、ステップS106でこのASIC53から画像記録部2に記録データを転送する。
【0053】
そして、ステップS107で、PC47で作成した記録データが画像記録部2に全て転送されたか否を判断し、全て転送されていない場合はステップS101に戻り上述の処理を繰り返す。記録データが全て転送されたと判断した場合は、本プリント1モード処理を終了する。
【0054】
図11は上述した第三モードにかかるコピーモードの処理を示すフローチャートである。このコピーモード処理における画像信号の流れは図5にて上述したものである。
【0055】
このモードでは、制御部45はまずステップS111において、画像読取りセンサ30によって読取った原稿の画像データについて図5にて前述した各処理が施されて最終的に黒文字変換処理部43から送られてくる記録データをとりこみ、ステップS112でこのとり込んだ記録データをRAM52に格納する。
【0056】
次に、ステップS113において、画像記録部2の記録に必要な数(量)のデータ、例えば記録へッドの一走査分のデータがRAM52に格納されたか否かを判断する。画像記録部2における記録に必要なデータが未だ格納されていない場合は、ステップS111に戻り上述の処理を繰り返す。
【0057】
一方、画像記録部2の記録に必要な量の記録データがRAM52にそろったと判断すると、ステップS114で、画像記録部2の記録動作が可能か否かをチェックする。ここで記録動作の準備ができていない場合は、記録動作が可能になるまで待機し、記録が可能であることを判断するとステップS115でRAM52に格納されている記録データを読み出し、ASIC53に転送し、次にステップS116でASIC53から画像記録部2に記録データを転送する。
【0058】
ステップS117では、原稿4の必要とする画像データを全部読み取り画像記録部2に全て転送したか否かを判断する。全て転送していない場合は、ステップS111の処理に戻り上述した処理を繰り返す。記録データを全て転送したと判断した場合は、本コピーモード処理を終了する。
【0059】
次に、図12は、前述した第四モードであるプリント2モードの処理を示すフローチャートである。プリント2モード処理における画像信号の流れは図6にて前述したものである。
【0060】
この処理では、まずステップS1201においてPC47の使用者が作成した文書等の記録データを制御部45内のASIC53に転送する。制御部45は、ステップS1202でASIC53介して送られてくる画像データを読み取り、次に、ステップS1203でこのデータをRAM52に格納する。
【0061】
そして、ステップS1204で、画像記録部2の記録に必要な数(量)のデータがRAM52に格納されたか否かを判断する。画像記録部2の記録に必要なデータがまだそろっていない場合は、ステップS1201の処理にもどり、それ以降の処理を繰り返す。一方、画像記録部2の記録に必要な量のデータがそろっている判断すると、ステップS1205に進み、RAM52に格納されている画像データを読み出してセレクタ48にこの読み出したデータを転送する。
【0062】
このとき、セレクタ48ではその入力端Bが選択されており、これにより、制御部45から送られた画像データは次段の黒文字検出処理部35に送られ、この処理部およびそれ以降の処理部によって上述した画像処理が施される。そして、ステップS1206では、一連の画像処理を施すことによって得られる記録データを最終段の処理部である黒文字変換処理部43からとり込み、ステップS1207でその記録データをRAM52に格納する。
【0063】
次に、ステップS1208では、画像記録部2の記録動作が可能か否かをチェックする。記録動作の準備がまだできていない場合は記録が可能になるまで待機する。画像記録部2の記録準備が完了するとステップS1209において、RAM52に格納されている上述の記録データを読み出し、ASIC53に転送し、次に、ステップS1210でASIC53から画像記録部2に記録データを転送し記録を行わせる。そして、ステップS1211において、PC47から送られ記録すべき記録データを画像記録部2に全て転送して記録したか否かを判断し、全て転送していない場合は、ステップS1201の処理に戻りそれ以降の処理を繰り返す。記録データを全て転送した場合は、本プリント2モード処理を終了する。
【0064】
次に、本実施形態の画像記録部2で用いる記録ヘッドの主要部の構造について説明する。
【0065】
まず、図13〜図16に示すインクの吐出原理を示す図を参照して記録ヘッドにおけるインク吐出方法を説明する。
【0066】
図13は、本実施形態の記録ヘッドにおける一組の吐出口およびヒータの部分の断面を示し、ヒータに駆動信号が供給されていない状態を示す図である。図13において、100はインクを吐出させるために利用される熱エネルギーを発生するヒータであり、このヒータはヒータを駆動するための駆動回路等(不図示)とともにシリコンよりなる基板101に形成される。104は、吐出口(ノズル)105が形成されたオリフィス板であり、また、109は、シリコン基板101とオリフィス板104との間に形成される隔壁であり、これら基板101、オリフィス板104および隔壁109によって一組のインク吐出口およびヒータに対応したインク路102が形成される。このインク路102には、吐出動作に伴なってインクが満たされ吐出口105の近傍にインクのメニスカス(境界面)を形成することができる。すなわち、ヒータ100に駆動のための電気パルスが印加されない状態では吐出口105の近傍において一定の凹曲面を成すメニスカスが形成される。
【0067】
図14はヒータ100に駆動信号を供給し、これによってヒータ100が発熱してインクを加熱した瞬間を示す図である。ヒータ100がインクを加熱すると、ヒータ100の周辺インクに気泡103が発生する。この気泡はいわゆる膜沸騰現象により発生するものであり、急激で比較的大きな気泡の発生を可能とするものである。この気泡103の圧力によって図14に示しように、インクメニスカスはインク吐出口105側に盛り上がるように形成される。
【0068】
図15は、図14に示した状態からある程度の時間ヒータ100をさらに加熱した状態を示す図である。すなわち、ヒータ100による加熱に伴なって気泡100がさらに成長し、インク吐出口105の部分でインク滴106が形されつつありこれが吐出口より突出した状態を示したものである。このように気泡が所定の最大の大きさまで膨張した後は収縮を始める。
【0069】
図16は、ヒータ100の駆動信号の供給を停止することにより上述の気泡の収縮が始まり、インク路102内のインクとインク滴106とが切り離されて飛翔インク滴106が形成された状態を示す図である。すなわち、ヒータ100の加熱により発生した気泡103によってインク吐出口105からインクが吐出されることになる。この吐出インクは、記録の際、記録用紙の所定の位置に着弾してインクドットを形成し、これにより、画像、文字等の記録が行なわれる。
【0070】
インクが吐出された後、図16に示す状態からインク供給口(不図示)を介してインクが供給され、インク路102においてインクリフィルが行なわれて図13に示す状態に戻る。
【0071】
図17は、本実施形態の記録ヘッド主要部の全体を示す断面図である。同図に示すように、本実施形態の記録ヘッドは図13〜図16について説明した一組の構造をインク供給口を挟んで両側に複数配列したものである。
【0072】
各インク路102には、インク供給口108を介してインクタンク107から上述したようにインクが供給される。インクタンク107は、その内部にスポンジ状のインク吸収体(不図示)が収納されており、このインク吸収体はその毛管力によってインク保持している。すなわち、記録ヘッドの上述したインク路に対して見かけ上負圧を形成しており、上述したインクのリフィル時にインク路の毛管力等によってインク吸収体から、矢印で示すようにインク供給口113および記録ヘッドのインク供給口108を通りヒータ100が配置されているインク路102に供給される。インク路102に供給されたインクは、図13〜図16を参照して説明したインクの吐出原理に従って必要なタイミングでインク滴106としてインク吐出口105より吐出される。
【0073】
図18は、図17に示される記録ヘッドにおいてオリフィス板104を除いて示す上面図である。なお、同図では図示の簡略化のため、3組のヒータについてそれぞれインク供給口を挟んで二列配列した例を示すが、実際の記録へッドにはさらに多くの所定数のヒータの組がそれぞれの列を構成するものである。
【0074】
同図に示すように、隔壁109によって各ヒータごとに対応するインク路102が形成され、上述したように各インク路にはヒータ100が設けられ、また、ヒータの上方には吐出口(不図示、図17参照)が配設される。各ヒーター100は、上述のようにインク供給口108および対応するインク路102を介してインクが供給される。ヒータ100および吐出口の組は、図中矢印で示される記録ヘッドの走査方向とは直交する方向に二列が配列される。そして、図では明らかではないが各列は、相互に各吐出口ピッチの半ピッチずれて設けられる。これにより、各組の吐出口(ヒータ)の配列密度を例えば600DPIとすると、二列の吐出口配列全体では1200DPIの配列密度となり、上記直交する方向において1200DPIの記録を行なうことができる。
【0075】
以上説明した記録ヘッドは、画像記録部2で用いる4色のインクそれぞれに応じて用意される。すなわち、図19に示すように画像記録部2のキャリッジ60にはシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の各色インクの記録ヘッド22C、22M、22Y、22Kがそれぞれ着脱自在に装着される。これにより、後述されるように、キャリッジ60の移動により各記録ヘッドは同図中A方向に走査し、記録用紙15に記録データに応じた記録を行なうことができる。
【0076】
次に、図19〜図22を参照して前述のマルチパス記録方法について説明する。この記録方法は前述したように記録ヘッドにおける吐出口毎の吐出特性のばらつきによって発生し得る記録濃度ムラを補正する一つの手法である。
【0077】
図19および図20はこのマルチパス記録とは異なる、1パス記録の例を示している。1パス記録では図19に示すように、キャリッジ60を図中矢印Aの方向に移動させながら用紙15上に画像等を記録し、この記録ヘッドの吐出口配列幅に対応した幅の記録領域である1バンド分の記録を終了すると、用紙15を矢印Bの方向に上記1バンド分の幅Cと等しい距離を移動させる。そして、この用紙の移動終了後、同様に次の1バンド分のを記録を行う。すなわち、この1パス記録では走査方向の画素列よりなる1ラインは、基本的に各記録ヘッドの吐出口が1回のみ走査されて記録が行なわれる。
【0078】
これに対し、マルチパス記録は図21および図22に示すように行なわれる。なお、これらは2パス記録の例を示すものである。
【0079】
図21に示すように、キャリッジ60を矢印Aで示す方向に移動させて各記録の走査を行い、用紙15上に画像、文字等を記録する。この1バンド分の記録を終了すると、2パス記録では、用紙15を矢印Bの方向に記録ヘッドの吐出口配列幅の半分の長さC/2だけ移動させ、その移動終了後、同様に1バンド分の記録を行う。すなわち、この2パス記録によれば用紙上の、一つの吐出口位置に対応して記録される1ラインは異なる吐出口による合計2回の走査によって記録が行なわれる。このように、画素列である1ラインが複数の吐出口によって記録されるためそのラインにおいて生じる吐出口の吐出特性のバラツキは複数の吐出口分緩和され、上記バラツキによる濃度ムラが目立ちにくくなる。
【0080】
同様に、1ラインをN回の走査でそれぞれ異なる吐出口を対応させて記録を行なうマルチパス記録をNパス記録と言う。
【0081】
実際に何回のパスで記録するかは、基本的に、使用する用紙、記録すべき画像等の濃度、記録時間、生じ得る濃度ムラ等の条件によって異なる。
【0082】
次に、記録濃度ムラを補正する他の記録方法である前述のヘッドシェーディング(HS)記録方法について図23〜図30を参照して説明する。
【0083】
図23および図24は、画像読み取りセンサ30(図2参照)と記録ヘッド22による、それぞれ原稿画像の読取り動作およびその画像の記録動作を示す図である。なお、このHS記録は図8にて前述したコピーモードおよびプリント2モードで実行されるものであり、そのHS補正はγ変換処理部40(図5、図6参照)の処理として行なわれる。すなわち、次に説明するコピーモードのように画像読み取りセンサ30を用いる場合だけでなく、プリント2モードのように画像読み取りセンサを用いない場合にもHS補正は実行されるが以下では、コピーモードの場合について説明する。
【0084】
画像読み取りは、図23に示すように画像読み取りセンサ30を原稿4に対し矢印Aに示す方向に走査し、読み取りセンサ30のCCD素子の配列幅に対応した幅の領域に画像の読み取りを行なう。1バンド分の画像を読み取ると、矢印Bに示す方向に1バンド分の幅、画像読み取りセンサ30を移動させ、同様にして次の1バンドを読み取る。
【0085】
上述のように読み取った画像の記録は、上述した1パス記録と同様に記録する。図24に示すように、記録ヘッド22(キャリッジ60)を用紙15に対し矢印Cに示す方向に走査し、記録ヘッドの吐出口配列幅に対応した1バンド分について読み取った画像を記録する。この1バンド分の画像を記録すると、矢印Dに示す方向に1バンド分用紙15を搬送し、同様に次の1バンド分を記録していく。
【0086】
図25は、画像読み取りセンサ30の読み取り素子であるCCD素子(すなわち、読取り画素)と記録ヘッド22C、22M、22Y、22Kそれぞれの吐出口との関係を示す図である。すなわち、各CCD素子が読取ったデータとそれに基づいて記録するための吐出口との関係を示すものである。
【0087】
さらに詳細には、例えば読み取りセンサ30における一方の端部の読み取り素子である素子G1によって読み取られた画素情報、各記録ヘッドにおける一方の端部の吐出口であるN1から吐出されたインクによって記録されることを示している。同様に読み取り素子G2〜G8で検出された画素情報は、それぞれ読み取り素子に対応する吐出口N2〜N8から吐出されたインクによって記録されることを示している。
【0088】
図26は、HS補正処理のための構成を示すブロック図である。上述のようにこのHS補正は、記録データを生成する画像処理の一つであるγ変換処理として実行されるものである。
【0089】
図において、カウンタ71は、入力する画像信号が画像読み取りセンサ30のいずれの読取り素子に対応するものかについて示すものである。すなわち、読み取りセンサ30が1バンド分の読取り走査を開始するタイミングでリセット信号が入力され、カウンタ71がクリアーされる。そして、画像読み取りセンサ30から1画素ごとの読取り信号を出力する毎にカウンタ値を1インクリメントするように構成されている。カウント値の内容は、カウンタ71から出力されRAM72のアドレスバス(AB)にアドレス信号として入力する。RAM72は、このアドレス信号に対応するアドレスに書かれているデータをデーターバス(DB)に出力する。すなわち、RAM72には、記録ヘッドにおける各吐出口の出力特性情報が記憶されている。すなわち、アドレス0に対応するエリアには吐出口1の特性、アドレス1に対応するエリアには吐出口2の特性というように吐出口の配列順に吐出口の出力特性が記憶されている。
【0090】
このように読取り信号の画素に対応したカウント値がカウンタ71から出力されることによってこれをアドレスとしてRAM72から、画像信号の画素順に対応した特性値が出力される。
【0091】
RAM72に記憶されている各吐出口の吐出特性は、例えば、記録ヘッドの所定のメモリに書き込まれている吐出特性をRAM72書き込んだり、あるいは、画像記録部2で特定のテストパターンを記録し、その読取り結果に基づく特性情報を自動的にRAM72に書き込む方法等を実施できる。
【0092】
ROM73には、吐出特性情報に応じて画像データを補正するための変換テーブルが複数個(例えば図27〜図29に示されるもの)格納されている。すなわち、ROM73の上位アドレスとして、RAM72から吐出特性データが入力し、これにより、吐出特性情報に応じて図27〜図29に示すγ変換テーブルのいずれかが選択される。そして、この選択されたγ変換テーブルによってROM73の下位アドレスとして入力する画像信号に対してγ補正が施されて補正後のデータが出力される。この変換によってHSが実施されたことになる。
【0093】
図27は、HSで用いられる補正テーブル、すなわち、γ変換テーブルの一例を示す図である。この例は、入力された画像信号値がそのまま出力される変換を示したものである。図28は、HS補正テーブルの第二例を示す図であり、入力した画像信号値が大きくなって出力されるテーブルの例を示したものである。すなわち、記録濃度をより濃くする補正を行うものである。さらに、図29は、HS補正テーブルの第三例を示し、入力した画像信号値が小さくなって出力される変換テーブルを示すものである。すなわち、記録濃度をより薄くする補正を行うものである。
【0094】
図30は、画像読み取りセンサ30の読み取り素子、HS補正テーブル、および記録ヘッド22C、22M、22Y、22Kの吐出口相互の対応関係を説明する図である。
【0095】
すなわち、読み取りセンサ30の先頭読取り素子であるG1で読み取られた画像信号は、HS補正テーブルH1(例えば図29に示すもの)を用いて記録ヘッドの先頭吐出口である吐出口N1の吐出特性(例えば吐出口N1は濃く記録する吐出特性)を考慮した補正(より薄くする補正)が実施され、補正後の記録データをもとにして吐出口N1からインクを吐出して記録を行うことを示している。同様に読取り素子G2〜G8で読み取られた画像信号は、それぞれに対応する吐出口N2〜N8の吐出特性に対応したHS処理が実施され、それらの吐出口N2〜N8によって記録が行なわれる。
【0096】
なお、図30にて説明した関係は読取りセンサの読取り素子についても考慮しているが、読取り素子はHS処理において本質的なものでなく、この補正は各吐出口毎の吐出特性を考慮して行なえば良いことは以上の説明からも明らかである。本実施形態でHS補正が適用されるもう一つのモードであるプリント2モードは上述したように、読取りセンサで読み取った画像情報に基づいて記録を行うものではなく、この点からHS処理はその補正する画像信号と吐出口との対応関係のみを考慮して実行される。
【0097】
次に、HS処理にかかる読取りおよび記録の他の構成について説明をする。
【0098】
本手法は、画像を読み取る際のその画像に対する読み取りセンサの読取り素子の配列方向と、その読み取った画像を記録する際のその画像に対する記録ヘッドの吐出口の配列方向を相互に直交する方向としたものである。
【0099】
図31および図32は本例のそれぞれ読取りおよび記録のための構成を模式的に示す図である。
【0100】
図31に示すように、最初に、読み取りセンサ30は原稿4の幅に対応した範囲で読取り素子を配列したものである。そして、読取りセンサ30をこの原稿4の幅に直交する方向である矢印Eで示す方向に走査して読取りを行なう。すなわち、原稿の幅方向における1ライン単位で順次画像の読取りを行なっていく。
【0101】
一方、記録の構成は図32に示すように、上述した第一のHS処理における図24に示した記録と同様、記録ヘッド22を用紙15の矢印Cに示す方向に走査し、記録ヘッドの吐出口配列幅に対応した1バンド分の幅を記録する。そして、1バンド分の画像を記録すると、矢印Dに示す方向に1バンド分の幅、用紙15を搬送し、次の1バンド分を記録していく。
【0102】
図33および図34は、読み取りセンサ30の読み取り素子と記録ヘッド22(22C、22M、22Y、22K)の吐出口との対応関係を説明する図であり、図33は読み取りセンサ30による最初の1ラインの読み取りデータとそれに基づいて記録する記録ヘッドの吐出口との対応を示し、図34は次のラインの読取りデータとそれに基づいて記録する吐出口との対応を示すものである。
【0103】
読取りセンサの読取り素子G1〜G8で読み取った最初のラインの読取りデータは、記録ヘッドの先頭吐出口である吐出口N1に対応し、吐出口N1はそのデータに基づいて記録を行う。同様に読み取りセンサの素子G1〜G8で読み取った次のラインの読取りデータは、記録ヘッドの先頭から二番目の吐出口であるN2で記録される。すなわち、本構成では、読み取りセンサ30で読み取ったそれそれ1ラインの画像データは、記録ヘッドにおける特定の一つの吐出口によって記録されることになる。
【0104】
このように読み取りセンサ30で読み取った1ラインの画像データに基づいて記録するのに用いられる吐出口は、一つであることからHS処理も読み取りセンサ30の1ライン毎に実施すれば良いことになる。すなわち、図35に示すように、読み取りセンサ30で最初の1ライン分の画像データーを読み取り、その読み取った画像データについてこれに基づく記録に用いられる吐出口N1の吐出特性に対応するHS補正テーブルH1を用いて補正を行ない、このHS補正後の画像データに基づき吐出口N1を用いて上記読み取った1ライン分を記録する。同様に、図36に示すように、読み取りセンサ30で読み取った次の1ライン分の画像データについてはそれに対応する吐出口N2の吐出特性に対応するHS補正テーブルH2によって補正を行ない、このHS補正後の画像データに基づき吐出口N2を用いて読み取った1ライン分を記録する。
【0105】
図37は読み取りセンサ30から出力される1ライン目の読取りデータと2ライン目の読取りデータとの関係を示す図である。
【0106】
同図に示すように、1ライン目の読取りデータと2ライン目の読取りデータは連続して出力されるわけではなく、1ライン目の読取りデータが出力されてから、2ライン目の読取りデータが出力されるまでは、ある程度時間を要する。この1ライン目の読取りデータの出力と2ライン目の読取りデータの出力との間の時間を利用して1ライン目に対応した吐出口のHS補正テーブルから2ライン目に対応した吐出口のHS補正テーブルに変更することができる。例えば、各ラインの読取り信号が有効であることを示すVE信号を利用して、このVE信号がLレベルの間にHS補正テーブルを変更することができる。
【0107】
本実施形態においては図38に示すように、CPU50の割り込み端子INTにVE信号を入力するようにし、VE信号の立ち下がりでCPU50に割り込みを発生させる。そして、INT割り込みが発生したときHS補正テーブルを変更する構成としている。
【0108】
ところで、実際のHS処理は前述したように、γ変換処理部40を利用して行われる。このγ変換部の処理ではHS補正と併せて、使用者の操作設定によりその希望する記録濃度になるよう出力の濃度調整を実施する処理が行なわれる。
【0109】
図39はこの処理を実行するテーブルを模式的に示す図である。
【0110】
すなわち、同図に示すように、本実施形態装置の使用者が所定の操作によって選択できる複数の濃度に応じて変換テーブルF1からF5がRAM等に格納されており、使用者の選択操作によって一つのテーブルが設定される。図において、例えばテーブルF1はこれらのテーブルのうち最も濃度を増大させる補正を行うものであり、使用者が記録する文字や画象の濃度を比較的高くしたいと望むような場合に選択される。
【0111】
そして、γ変換処理では、上述したように画像データ(に対応する吐出口)に応じて選択されるHS補正テーブルに上記設定された変換テーブルにより補正する処理を行ない、この補正されたHSテーブルを用いて、入力画像信号に対してγ変換処理(HS処理)を行なう。
【0112】
以上説明したγ変換部によるHS処理のテーブル設定手順について、図40に示すフローチャートを参照して説明する。
【0113】
図に示す処理は、CPU50のINT割り込みが発生したとき(VE信号の立ち下がり)に実行される。最初に、ステップS471において、読み取りセンサ30が何ライン目の画像を読取るかについて情報を入手する。具体的には、RAM52のラインカウンタ領域の情報を読取る。ラインカウンタは、ラインセンサによる読取りが開始される直前にクリアされ、信号VEのINT割り込みが発生して上記カウンタ情報の読取り行う毎に+1されるように構成されている。この結果、ラインカウンタの内容を読み取ることで、次に何ライン目の画像が読み込まれるかを知ることができる。そして、この読取りの後、RAM52のラインカウンタ領域に上記+1した情報を書き込み、ステップS472へ進む。
【0114】
ステップS472では、ステップS471で入手した、次に何ライン目の画像を読み取るかについての情報に基づき、そのラインの記録に使用される記録ヘッドの吐出口情報を入手し、ステップS473で、その吐出口の吐出特性データをRAM52から読み取る。
【0115】
RAM52に記憶されている各吐出口の吐出特性は、前述したように、例えば記録ヘッドに設けられているメモリに吐出特性を書き込んだり、あるいは、画像記録部2において所定のテストパターンを記録し、この記録した結果から吐出特性を求めそれを自動的にRAM52に書き込むことができる。
【0116】
次のステップS474では、ステップS473で得た吐出口の吐出特性情報によりROM51に記憶されているHS補正テーブル(例えば図27〜図29に示すテーブル)を読出す。そして、ステップS475で、ステップS474で読出したHS補正テーブルに対し使用者が選択設定した濃度補正テーブルを用いて補正を施したテーブルを作成し、ステップS476では、これをHS+γ変換のテーブルとしてγ変換処理部40に設定し、本処理を終了する。
【0117】
(実施形態1)
以上図1〜図40を参照して説明した本発明の一実施形態にかかる画像形成装置における濃度ムラの補正処理方法の選択処理について図41に示すフローチャートを参照して説明する。
【0118】
図41に示す処理は、本画像形成装置による、前述のコピーモードおよびプリント2モードの記録動作開始時に起動されるものである。本処理を説明する前に、以上で説明した濃度ムラを補正する二つの方法それぞれの特徴を説明する。
【0119】
マルチパス記録方法は、画素の同じラインを複数回走査して記録を行うため、記録時間が比較的長くなる。また、インク滴の着弾位置精度が悪い場合には、複数回の走査で記録される文字の細線等のぼやけ等を生じ、濃度ムラは低減されても、文字等の品位が低下する。
【0120】
一方、HS処理方法は、記録速度の低下は無いが、記録ヘッドの記録特性が変化すると、濃度ムラを完全に補正することができず、再度、補正テーブルを作成し直す必要がある。また、この方法にかかる記録では1パスで記録を行うため、文字等の品位を低下させる可能性は無い。
【0121】
本処理ではこのようなそれぞれ補正方法の特徴を考慮して、濃度ムラの補正を行う。まずステップS481で装置の使用者によって設定された記録モードを入手する。この記録モードは前述したコピーモードおよびプリント2モードの双方において設定されるものであり、記録速度に関して設定される記録速度優先モードおよびドラフトモードである。
【0122】
次のステップS482では、設定したモードが、記録結果を早く必要とする記録速度優先モー一ドか否かを判断する。速度優先になっている場合は、ステップS483で、記録方法がドラフトモード(記録データを例えば50%や25%等所定の間引き率でに間引いて比較的高い速度で記録を行う方法)に設定されているか否かについて判断する。
【0123】
ここで、ドラフトモードに設定されていると判断した場合は、ステップS484において、濃度ムラを補正する処理(マルチパス記録処理、HS処理)を無効にして本処理を終了する。
【0124】
すなわち、ドラフトモードは、比較的高速で記録を行うことが主目的であるため、濃度ムラ補正のためにマルチパス記録方法を用いることは目的に反し、また、HS処理を用いようとしても、ドラフトモードは本質的に記録データを間引くため、HSによる補正が良好に作用しない場合があるためである。
【0125】
ステップS482で速度優先ではないと判断されたときはステップS485において、記録すべき画像が絵を優先とするものかあるいは文字優先とするものかについて判断する。この設定は予め使用者によって行なわれるものであり、文字優先になっている場合は、ステップS486において、濃度ムラの補正方法としてHS処理を設定して本処理を終了する。すなわち、原稿が文字主体で書かれているものであるときは、濃度ムラの補正を行うものの、どちらかといえば記録速度を優先するためである。
【0126】
一方、ステップS485で絵優先と判断した場合は、ステップS487において、濃度ムラの補正方法としてマルチパス記録方法を設定し、本処理を終了する。すなわち、原稿が写真等の絵が中心のものであるときは、記録速度を犠牲にしても濃度ムラの無い記録結果を得ることを優先するためである。
【0127】
なお、以上説明した本実施形態では、読取り部と記録部を一体に備えた画像形成装置について説明を行ったが、原稿を読み取る装置と情報を記録する装置を有する機械(例えば、FAX、スキャナー+プリンター等)にも本発明を適用できることは言うまでもない。
【0128】
また、上記実施形態では、インクで画像形成をする装置について濃度ムラの補正を説明したが、インク以外の色材、例えばトナー、インクリボン等を用いて画像を形成する、図19に示すようなある幅をもって記録する他の記録方式の装置に対しても本発明を適用できる。
【0129】
(実施形態2)
図42は本発明の他の実施形態にかかる濃度ムラ補正方法の選択処理を示すフローチャートである。本実施形態では、直接的には記録に用いる用紙の種類に応じて補正方法を選択するものである。
【0130】
本処理も第一の実施形態同様、装置の記録動作開始時に起動され、まずステップS491において、記録に際してどの種類の用紙が使用されるかの情報を入手する。そして、ステップS492では、記録に使用される用紙の種類が、写真画質を再現するのに適した写真用の用紙(例えば、光沢紙やフィルムがべースになっているフィルム紙)であるか否かを判断する。
【0131】
写真用の用紙でない場合は、ステップS494で濃度ムラ補正方法としてHS処理を設定して本処理を終了する。すなわち、この処理は写真調の出力を必要としていないため、記録速度を優先させるべく補正方法として比較的速度の高い記録を可能とするHS処理を設定する。
【0132】
一方、ステップS492で写真用の用紙であると判断されたときは、ステップS493で、濃度ムラの補正方法としてマルチパス記録方法を設定し、本処理を終了する。すなわち、原稿が写真等の絵が中心のものと判断し、記録速度を犠牲にしても濃度ムラの無い記録結果を得るべく濃度ムラ低減の効果画大きいマルチパス記録を設定する。
【0133】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば濃度ムラを補正する処理として記録する画質に関わる情報に応じた処理を選択して濃度ムラを低減する処理を行なうので、例えば画質が比較的重要な画像を記録するときは比較的長い時間を要しても十分な濃度ムラ補正を行うことができる補正処理を選択し、一方、文字等、画質をそれ程問われない画像を記録するときは時間がそれ程かからない補正処理を選択してそれぞれ濃度ムラ補正を行なうことができる。
【0134】
この結果、使い勝手のよい画像形成装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の内部構成を示す側面図である。
【図2】上記装置における画像処理の構成を示すブロック図である。
【図3】上記装置において実行されるスキャナモードの画像処理構成を示すブロック図である。
【図4】上記装置において実行されるプリント1モードの画像処理構成を示すブロック図である。
【図5】上記装置において実行されるコピーモードの画像処理構成を示すブロック図である。
【図6】上記装置において実行されるプリント2モードの画像処理構成を示すブロック図である。
【図7】図2に示した画像処理構成における制御部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】上記実施形態にかかる記録モード設定処理を示すフローチャートである。
【図9】上記スキャンモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図10】上記プリント1モードの処理手順を示すフローチャートである。
【図11】上記コピーモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図12】上記プリント2モードの処理手順を示すフローチャートである。
【図13】上記画像形成装置で用いられる記録ヘッドのインク吐出原理を説明するための側断面図である。
【図14】上記画像形成装置で用いられる記録ヘッドのインク吐出原理を説明するための側断面図である。
【図15】上記画像形成装置で用いられる記録ヘッドのインク吐出原理を説明するための側断面図である。
【図16】上記画像形成装置で用いられる記録ヘッドのインク吐出原理を説明するための側断面図である。
【図17】上記画像形成装置で用いられる記録ヘッドの主要構造を示す側断面図である。
【図18】上記記録ヘッドの主要構造を示す上面図である。
【図19】1パス記録を説明する図である。
【図20】1パス記録の結果を説明する図である。
【図21】本発明の一実施形態にかかる濃度ムラ補正で用いることができる2パス記録方法を説明する図である。
【図22】上記2パス記録の結果を説明する図である。
【図23】本発明の一実施形態にかかる濃度ムラ補正で用いるHS処理に伴なう原稿読取りを説明する図である。
【図24】上記HS処理に伴なう記録を説明する図である。
【図25】上記HS処理における読取り素子とインク吐出口との関係を説明する図である。
【図26】上記HS処理の構成を示すブロック図である。
【図27】上記HS処理に用いられるHS補正テーブルを模式的に示す図である。
【図28】同様のHS補正テーブルを模式的に示す図である。
【図29】同様のHS補正テーブルを模式的に示す図である。
【図30】上記HS処理における読取り素子、HS補正テーブルおよびインク吐出口との関係を説明する図である。
【図31】他の実施形態にかかるHS処理に伴なう原稿読取りを説明する図である。
【図32】上記他のHS処理に伴なう記録を説明する図である。
【図33】上記他のHS処理における読取り素子とインク吐出口との関係を説明する図である。
【図34】上記他のHS処理における読取り素子とインク吐出口との他の関係を説明する図である。
【図35】上記他のHS処理における読取り素子、HS補正テーブルおよびインク吐出口との関係を説明する図である。
【図36】上記他のHS処理における読取り素子、HS補正テーブルおよびインク吐出口との他の関係を説明する図である。
【図37】上記他のHS処理に伴なう読取りにおける読取り出力信号のタイミングを示す図である。
【図38】上記他のHS処理におけるテーブル設定のタイミングを説明する図である。
【図39】上記他のHS処理とともに行なわれる濃度補正を説明する図である。
【図40】上記他のHS処理と上記濃度補正とをともに行うためのテーブル設定処理を示すフローチャートである。
【図41】本発明の第一の実施形態にかかる濃度ムラ補正方法選択処理を示すフローチャートである。
【図42】本発明の第二の実施形態にかかる濃度ムラ補正方法選択処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1       画像読み取り部
2       画像記録部
3       圧板
4       原稿
5       原稿台ガラス
6       原稿照明ランプ
7,8、9   反射ミラー
10      レンズ
12      カセット
13      給紙ローラ
14      用紙搬送ガイド板
15      用紙
16      搬送ローラ
17      搬送ローラ
18      排紙ローラ
19      用紙搬送ガイド板
20      排紙カセット
22      記録ヘッド
23      白色板
30      CCD
31      アナログ信号処理部
32      A/D変換器
33      シェーディング補正部
34      入カマスキング処理部
35      黒文字検出処理部
36      フィルタ処理部
37      変倍処理部
38      LOG変換処理部
39      出カマスキング/UCR処理部
40      γ変換処理部
41      ADD−ON処理部
42      2値化/パレット化処理部
43      黒文字変換処理部
45      制御部
46      インターフェイスコネクタ
47      パーソナルコンピュータ(PC)
48      セレクタ
50      CPU
51      ROM
52      RAM
53      ASIC
54      操作部
55      液晶表示部
56      キーSW
60      キャリッジ
71      カウンタ
72      RAM
73      ROM
100     ヒータ
101     シリコン基板
102     インク路
103     気泡
104     オリフィス板
105     インク吐出口
106     インク滴
107     インクタンク
108     インク供給口
109     隔壁

Claims (18)

  1. 画像を記録する際に当該記録する画像の濃度ムラを低減する処理を行なうことができる画像形成装置において、
    記録する画像の画質に関わる情報を取得する取得手段と、
    複数の濃度ムラ補正に関する処理の中から、前記取得手段が取得した情報に応じた処理を選択する選択手段と、
    を具えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記取得手段はさらに画像を記録する際の記録速度に関する情報を取得し、前記選択手段は前記画質に関わる情報および前記記録速度に関する情報に応じて濃度ムラ補正処理を選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記取得手段が取得する記録速度に関する情報が速度優先を示す情報であるときは、前記濃度ムラ補正処理を行わないよう制御する制御手段をさらに具えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記取得手段は記録に用いる用紙の種類に従って前記画質に関する情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記複数の濃度ムラ補正に関する処理は、マルチパス記録処理とヘッドシェーディング処理であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記選択手段は前記画質に関する情報が絵を優先的に記録する情報であるときは、マルチパス記録処理を選択することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記選択手段は前記画質に関する情報が文字を優先的に記録する情報であるときは、ヘッドシェーディング処理を選択することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記選択手段は前記記録に用いる用紙が光沢紙またはフィルム紙であるときは、マルチパス記録処理を選択することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  9. 前記選択手段は前記記録に用いる用紙が光沢紙およびフィルム紙以外の用紙であるときは、ヘッドシェーディング処理を選択することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  10. 画像を記録する際に当該記録する画像の濃度ムラを低減する処理を行なうことができる画像形成方法において、
    記録する画像の画質に関わる情報を取得し、
    複数の濃度ムラ補正に関する処理の中から、前記取得した情報に応じた処理を選択する、
    ステップを有したことを特徴とする画像形成方法。
  11. 前記取得するステップはさらに画像を記録する際の記録速度に関する情報を取得し、前記選択するステップは前記画質に関わる情報および前記記録速度に関する情報に応じて濃度ムラ補正処理を選択することを特徴とする請求項10に記載の画像形成方法。
  12. 前記取得するステップが取得する記録速度に関する情報が速度優先を示す情報であるときは、前記濃度ムラ補正処理を行わないよう制御するステップをさらに有したことを特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
  13. 前記取得するステップは記録に用いる用紙の種類に従って前記画質に関する情報を取得することを特徴とする請求項10に記載の画像形成方法。
  14. 前記複数の濃度ムラ補正に関する処理は、マルチパス記録処理とヘッドシェーディング処理であることを特徴とする請求項10ないし13のいずれかに記載の画像形成方法。
  15. 前記選択するステップは前記画質に関する情報が絵を優先的に記録する情報であるときは、マルチパス記録処理を選択することを特徴とする請求項14に記載の画像形成方法。
  16. 前記選択するステップは前記画質に関する情報が文字を優先的に記録する情報であるときは、ヘッドシェーディング処理を選択することを特徴とする請求項14に記載の画像形成方法。
  17. 前記選択するステップは前記記録に用いる用紙が光沢紙またはフィルム紙であるときは、マルチパス記録処理を選択することを特徴とする請求項14記載の画像形成方法。
  18. 前記選択するステップは前記記録に用いる用紙が光沢紙およびフィルム紙以外の用紙であるときは、ヘッドシェーディング処理を選択することを特徴とする請求項14記載の画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010137446A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2011000761A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Canon Inc 画像形成装置及び画像処理方法

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