JP2004009712A - 画像形成装置および濃度ムラ補正方法 - Google Patents

画像形成装置および濃度ムラ補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成装置の濃度ムラ補正処理において記録されるパターンを記録する際の解像度とそれを読取るときの解像度とが異なっていても、正確な読み取りを行ない、良好な濃度ムラ補正を行なう。
【解決手段】パターンを記録する記録ヘッドによる記録の解像度が600dpiで、その記録されたパターンを読取る際の解像度が300dpiであるときは、パターンを記録する際記録ヘッドのそれぞれの吐出口で2ライン分を記録し、見かけ上記録の解像度を300dpiとする。これにより、読取りセンサの各素子は対応する吐出口によって記録されたラインのみの検出を行なうことができ、他の吐出口で記録されたラインの影響を受けずに濃度検出を行なうことができる。
【選択図】    図43

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置および濃度ムラ補正方法に関し、詳しくは濃度ムラ補正のため記録される所定のパターンを読取る構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来濃度ムラを補正する方法として、ヘッドシェーディングと称される方法が知られている。
【0003】
ヘッドシェーディングは、例えば記録ヘッドによって所定パターンを記録し、これを読取りセンサによって読取ることによって得られるデータに基づき記録ヘッドのノズル毎に画像データの濃度補正処理における補正値を求めるものである。これにより、記録の際、求められた濃度補正値によって各ノズルに対応した画像データの濃度補正が行なわれることによりノズル毎の吐出特性のバラツキ自体が補正され、濃度ムラを低減することができる。
【0004】
このような濃度ムラ補正に用いられる読取りセンサの解像度は、濃度ムラ補正のため所定のパターンを記録する際の解像度と同じであるのが一般的である。例えば画像形成装置としてのプリンタに専用のスキャナを用意する場合等、そのスキャナの読取りの解像度とそのプリンタにおける記録の解像度は等しいことが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複写装置やプリンタ等の画像形成装置の濃度ムラ補正を行う場合、それに用いる読み取りセンサの解像度とその装置の記録の解像度が異なる場合もあり、その場合には正確な読取りデータを得られないことがある。例えば、複数のパーソナルコンピュータと複数のプリンタ等、画像形成装置とがネットワークを介して接続されるようなシステムでは、同様にシステムにおいて用いられるスキャナなどの読取り装置は種々のものがあり、この場合は読取りセンサの解像度と記録の解像度が異なり、正確な読取りデータを得られないことがある。
【0006】
例えば、記録の解像度が600dpiで読取りセンサの解像度が300dpiであるように、読取りの解像度より記録の解像度が高い(細かい)場合、読取りセンサにおける一つの素子の検出信号には所定パターンを記録した複数の記録素子の影響が現れ、一つの記録素子に対応した検出信号を得ることができないことになる。その結果、その読取り結果に基づく濃度ムラ補正も不正確なものとなる。
【0007】
逆に、記録の解像度が300dpiで読取りセンサの解像度が600dpiであるように、読取りの解像度が記録の解像度より高い場合は、読取りセンサは一つの記録素子で形成されるドットについて部分的に検出を行なうことになり、ドットの濃度に偏りがある場合にはその記録素子の記録特性を正確に検出できないことがある。例えば記録素子がインクを吐出する記録ヘッドのインク吐出口である場合、それから吐出されるインクによって形成されるドットでは、用紙に対するインクの浸透の仕方や広がり方が均一でないことが多く、これにより濃度自体もそのドット内で偏りがあるため、読取りセンサが検出する部位によって検出結果が異なることがある。
【0008】
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは読取りの解像度と記録の解像度とが異なっていても、正確な読み取りを行なうことができ、これにより、良好な濃度ムラ補正を行なうことを可能とする画像形成装置および濃度ムラ補正方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明では、記録手段によって所定パターンを記録し、読み取り手段によって該所定パターンを読取った結果に基づいて濃度ムラ補正を行う画像形成装置において、記録手段によって所定パターンを記録する際の解像度と読み取り手段が前記記録された所定パターンを読取るときの解像度との違いに応じて、該違いを見かけ上少なくするべく前記記録手段または前記読み取り手段の一方について複数回の記録動作または読取り動作を行わせる制御手段、を具えたことを特徴とする。
【0010】
別の形態では、複数の記録素子を有した記録手段によって所定パターンを記録し、複数の読取り素子を有した読み取り手段によって該所定パターンを読取った結果に基づいて濃度ムラ補正を行う画像形成装置において、記録手段によって所定パターンを記録する際の解像度と読み取り手段が前記記録された所定パターンを読取るときの解像度との比がN(Nは整数):1であるとき、エリアi(iは1、…、N)からなる前記所定パターンを、エリアiについて記録手段における記録素子配列のi+Nj(jは0、…)番目の記録素子でそれぞれNライン分を記録することによって記録する制御手段、を具えたことを特徴とする。
【0011】
また、記録手段によって所定パターンを記録し、読み取り手段によって該所定パターンを読取った結果に基づいて濃度ムラ補正を行う濃度ムラ補正方法において、記録手段によって所定パターンを記録する際の解像度と読み取り手段が前記記録された所定パターンを読取るときの解像度との違いに応じて、該違いを見かけ上少なくするべく前記記録手段または前記読み取り手段の一方について複数回の記録動作または読取り動作を行わせるステップを有したことを特徴とする。
【0012】
別の形態では、複数の記録素子を有した記録手段によって所定パターンを記録し、複数の読取り素子を有した読み取り手段によって該所定パターンを読取った結果に基づいて濃度ムラ補正を行う濃度ムラ補正方法において、記録手段によって所定パターンを記録する際の解像度と読み取り手段が前記記録された所定パターンを読取るときの解像度との比がN(Nは整数):1であるとき、エリアi(iは1、…、N)からなる前記所定パターンを、エリアiについて記録手段における記録素子配列のi+Nj(jは0、…)番目の記録素子でそれぞれNライン分を記録することによって記録するステップを有したことを特徴とする。
【0013】
以上の構成によれば、所定パターンを記録手段による記録の解像度が、その記録されたパターンを読取る際の解像度より高いときは、所定パターンを記録する際、例えば記録手段によって複数ライン分を記録して見かけ上記録の解像度を読取りのそれと同じものとすることができる。これにより、例えば読取り手段の読取り素子は対応する記録素子によって記録されたラインのみの検出を行なうことができ、他の記録素子で記録されたラインの影響を受けずに読取りを行なうことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施形態にかかる画像形成装置としての複写機の基本構成を示す断面図である。本実施形態の画像形成装置は、画像読取り部1と画像記録部2とに大別される。
【0016】
画像読み取り部1は次の構成を有している。原稿台ガラス5には、通常の原稿読み取りのため原稿を置く領域と読取りセンサのシェーディング補正に用いる白色板23の領域がある。なお、この読取りセンサのシェーディング補正は後述されるように原稿照明ランプの発光ムラや読取りセンサを構成するCCD素子毎の検出のバラツキを補正するために行なわれるものである。原稿読取りに際して原稿台ガラス5上に原稿4が置かれると、その原稿は圧板3によって原稿台ガラス5上で動かないように固定される。
【0017】
このように原稿読取りのため原稿台ガラス5に置かれた原稿やシェーディング補正のための白色板23における画像情報の読み取りは次のように行なわれる。原稿照明ランプ6が点灯され、この原稿照明ランプ6からの光は原稿台におかれた原稿4や白色板23に照射される。そして、その反射光は反射ミラー7、8、9を介してレンズ10に至り、このレンズ10によって読み取りセンサ30のCCD素子に入射し読取り画像が結象される。なお、原稿照明ランプ6としては、蛍光灯、ハロゲンランプ、キセノンランプ、LEDアレーなどを用いることができ、本実施形態ではこれらのランプはその発光部が読取りセンサのCCDアレーに対応して直線状となる形状のものを用いている。以上示した原稿照明ランプ6および反射ミラー7、8、9は一体のユニットとして不図示の駆動機構により移動できるよう構成されている。すなわち、原稿台ガラス5に置かれた原稿や白色板上の画像情報はCCDアレーに対応したライン単位で順次に読取りが行なわれるため、原稿照明ランプ6はそのライン方向と略直交する方向に照射のための走査を行なう。このため、原稿照明ランプ6や反射ミラーは一体のユニットとして移動できるよう構成される。
【0018】
以上の画像読取り部1に対し、その読取りデータに基づいて記録を行う画像記録部2の構成は次の通りである。
【0019】
カセット12内に収納された用紙15は、給紙ローラ13が回転することによってカセット12からピックアップされ、そのピックアップされた用紙15は用紙搬送ガイド板14によってガイドされつつ、搬送ローラ16および搬送ローラ17によって搬送が行なわれる記録部へ給紙される。この記録部では記録ヘッド22による記録のための走査毎に間欠的な搬送が行なわれる。そして、記録が終了した用紙は、用紙搬送ガイド板19にガイドされつつ排紙ローラー18により排紙トレー20に排出される。
【0020】
記録ヘッド22の記録走査では用紙15に対し、画像データに基づき記録ヘッド22のそれぞれのノズルからシアン(以下Cとも記す)、マゼンタ(同様にM)、イエロー(同様にY)、黒(同様にK)のインクがそれぞれ吐出され、これにより用紙上にに各インクのドットが形成されて画像等の記録が行なわれる。
【0021】
図2は、図1に示した複写機における主に画像処理の構成を示すブロック図である。
【0022】
上述のように、原稿台ガラス5上の原稿4や白色板23の画像情報は、読取り画像信号としてCCD30から電気信号として出力される。この電気信号に変換された画像信号はアナログ信号処理部31に入力される。アナログ信号処理部31は、入力された信号を次段のA/D変換器32の人カダイナミッグレンジに適合するように増幅する処理を行なうものであり、複数のOPアンプ等を使用した回路や専用のICを使用した回路が用いられることにより任意の増幅率が選択できるように構成されている。A/D変換器32は、入力されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換し出力する。デジタル信号に変換された画像信号は、シェーディンク補正処理部33によってその画像信号に含まれる、原稿照明ランプ6の光量分布ムラや読取りセンサ30を構成するCCDの検出バラツキの影響を補正する。シェーディング補正された画像信号は、次に入力マスキング処理部34において、主にその色空間を変換する処理が行なわれる。すなわち、上記CCDの検出にかかるレッド(以下、Rとも記す)、グリーン(同様にG)、ブルー(同様にB)による色空間で表わされる画像信号をカラーの標準色空間で表わされる画像信号に変換する。
【0023】
カラーの標準色空間に変換された画像信号は、セレクター48を介して黒文字検出処理部35に送られる。セレクター48は、入力マスキング処理部34からの画像信号、または、制御部45からの画像信号のいずれを処理するかについて選択するものであり、制御部45による設定に応じた選択を行なう。すなわち、黒文字検出処理部35以降では、画像読取り部1で読取った信号以外にホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)47によって処理された画像等を記録するための画像処理も行なわれる。
【0024】
セレクター48により選択された画像信号は、黒文字検出処理部35において画像信号の中に黒色の文字情報があるか否かの判定処理が行われる。ここで黒色の文字と判断された画像信号には、黒文字信号情報が付加される。次に、フィルター処理部36では必要に応じて画像信号のエッジ部を強調したり、滑らかにする処理が行われる。このようにフィルター処理が施された画像信号は、次に変倍処理部37において同様に必要に応じて、画像信号が表わす画像のサイズを目的の倍率に拡大したり縮小したりする処理が実施される。
【0025】
これらの処理部を経た画像信号は、LOG変換処理部38により輝度濃度変換が行なわれる。すなわち、R、G、Bの輝度信号による画像信号はC、M、Yの濃度信号による画像信号に変換される。C、M、Yに変換された画像信号は、出カマスキング/UCR処理部39によりカラーの標準色空間の画像信号からプリンタの記録特性を考慮した色空間の画像信号に変換される(C,M,Y信号からC,M,Y,Kの信号に変換される。)。
【0026】
さらに、これらのC、M、Y、Kの画像信号は、γ変換処理部40によって記録ヘッドにおけるノズル毎の濃度補正が行なわれる。このγ変換はノズル毎に対応するγ変換テーブルを用いた画像信号の変換によってその画像信号が示す濃度値の補正を行うものである。本実施形態の後述されるヘッドシェーディングは、それぞれのノズルに対応する最適な変換テーブルを設定する処理を行なう処理である。
【0027】
γ変換が施された画像信号に対し、ADD−ON処理部41により必要に応じ予め定まっている情報を埋め込む処理が行われる。さらに、ADD−ON処理された画像信号は、2値化/パレット化処理部42により必要な処理が実施される。例えば、2値化モード時は、8ビットの多値画像信号は1ビットの2値信号に変換される。また、パレットモード時は、各エリア8ビットの多値信号から2×4エリア単位で4ビット(16通り)の予め定められたパターン信号に対応する信号に変換する。2値化/パレット化処理が施された画像信号は、黒文字変換処理部43において黒文字と判断されている部分(黒文字検出処理部35において黒文字と判断)のC、M、Y画像信号をK信号に変換する処理が実施される。ただし、パレットモード時は、黒文字変換処理が無効(スルー)になる。そして、黒文字変換処理部43の出力は、制御部45に入力される。
【0028】
制御部45においては、以上のような画像処理がなされた画像信号をそのメモリーに一時的に記憶した後、必要な処理ブロックヘ送る。例えば、上記画像処理が複写のため原稿の読取りに応じて成された場合は、画像記録部2ヘ画像信号を送り、複写のための画像記録を行う。あるいは、PC47に送り、このPC47において読取った画像を編集等する処理を行うものである。なお、制御部45はPC47から送られる画像信号を画像記録部2や、セレクター48に送る処理も行なう。
【0029】
記録部2においては、上述したように入力された画像信号に基づいて用紙上に記録する動作を行う。記録部2はその入力信号として、2値のビットデータまたはパレットデータを受け付けるようになっている。
【0030】
制御部45はインターフェースコネクタ46を介してPC47と接続し上述した処理を行う。すなわち、本実施形態では原稿台に置かれた原稿4の画像情報をPC47に送ったり、PC47から送られてきた画像情報に基づいて記録部2が記録を行うことができる。なお、このような構成に限られず、PCが接続されていない本実施形態の複写装置単体でも後述の本発明にかかる実施形態の処理等が可能であることはいうまでもない。
【0031】
次に、本実施形態の画像処理に関する四つのモード(画像信号の流れ)について説明する。
【0032】
第一のモードは、原稿台におかれた原稿4を読み取り、PC47にその読取った画像情報を送るモードである。図3は、その際の画像信号の流れを、図2に示した画像処理ブロックにおいて矢印で示す図である。ただし、使用する各画像処理要素のうち、入力マスキング処理部34、黒文字検出処理部35、フィルター処理部36、変倍処理部37,LOG変換処理部38、出力マスキング/UCR処理部39、γ変換処理部40,ADD−ON処理部41,2値化/パレット化処理部42、黒文字変換処理部43は、それぞれ本モードで処理が不要な場合があるため、各要素毎に設定する定数や内部回路によって処理をスルーすることが可能になっている。
【0033】
第二のモードは、PC47で作成した画像データを記録部2で記録するモードであり、本実施形態の複写機がプリンタとして使用される場合である。図4はその際の画像信号の流れを図3と同様、矢印示す図である。PC47の使用者によって作成された画像データは、PC47で動作するプリンタドライバにより2値のC、M、Y、Kのビットマップデータに変換される。あるいは、C、M、Y、Kのパレットデータに変換される。そして、このように必要なデータ形態に変換された画像データは、PC47によってインターフェースコネクタ46、制御部45を介して画像記録部2に転送されて記録が行なわれる。
【0034】
第三のモードは、原稿台におかれた原稿4を読み取り、読み取った画像信号に基づいて記録部2で記録するモードである。本実施形態の複写機本来の処理にかかるモードである。図5は、この際の画像信号の流れを図3と同様に矢印で示す図である。
【0035】
第四のモードは、PC47で作成した画像データを記録部2で記録するモードである。図6は、その処理の画像信号の流れを矢印で示す図である。
【0036】
すなわち、PC47で作成された画像情報は、本実施形態複写機の制御部45に送られ、制御部45はその画像情報を、黒文字検出処理部35、フィルター処理部36、変倍処理部37,LOG変換処理部38、出カマスキング/UCR処理部39、γ変換処理部40,ADD−ON処理部41,2値化/パレット化処理部42、黒文字変換処理部43それぞれの処理を施すべくセレクタ48の選択を制御する。そして、これら一連の処理が施された画像信号を記録部2に送り、記録部2による記録を行うようにする。
【0037】
本モードは画像情報の作成をPC47で行い、それに基づいて記録部2で記録を行なうことは、第二のモードと同じであるが、異なる点は、PC47の使用者によって作成された画像情報を、第二モードではPC47上で動作するソフトウエアであるプリンタドライバによって2値のC、M、Y、Kのビットマップデータに変換し、またはC、M、Y、Kのパレッデータに変換するのに対し、第四のモードではこの変換処理を本実施形態の複写機のハードウエアである画像処理回路によって実施する点である。この結果、PC47のプリンタドライバの処理時間に対応する部分を比較的大幅に短縮することが可能になる。第二のモードと第四のモードそれぞれによるトータル記録時間を比較すると、第二のモードでは、PC47におけるプリンタドライバの処理時間が比較的多くなるものの、PC47から制御部45に転送するデータ量は少なくそのための転送時間は少なくなる。一方、第四のモードでは、PC47におけるプリンタドライバの処理時間は短くなるが、制御部45に転送するデータ量は多いため転送時間が長くなる。従って、PC47で作成した画像データの内容によって、第二のモードの方がトータルの記録に要する時間が短い場合と第四のモードの方が短い場合があり、このため記録する画像の内容に応じて適切なモードを選択するようにする。
【0038】
次に、以上の説明において示した制御部45の一般的な処理について図7に示す制御部構成を示すブロック図を参照して説明する。
【0039】
制御部45はCPU50を有し、このCPU50は図8〜図12等で後述される種々のプログラムに従い処理を実行することによって本実施形態の複写機における全体的な制御を行なうことができる。
【0040】
詳細には、CPU50は操作部54との間で種々の信号の授受を行う。そして、この操作部54は液晶表示部55とキーSW56を有して構成されており、CPU50は、キーSW56が押されているかを常時検知し、キーSW56が押されると、押されたキーに対応する必要な処理が実行する。また、液晶表示部55には、CPU50からの情報に基づいて装置の動作状態やキーSW56の名称等が表示される。
【0041】
また、ROM51は、CPU50によって実行される処理のプログラムや画像処理のパラメータ等を格納する。RAM52は、CPU50の上記処理実行におけるワークエリアとして用いられるものであり、処理データや画像データを一時的に記憶する。
【0042】
さらにASIC53は、黒文字変換処理部43やCPU50で処理した画像データを画像記録部2やPC47に必要な形式のデータに変換してそれぞれに送ったり、PC47からの画像データをCPU50やセレクター48に合う形式のデータに変換して転送する処理を行なう。
【0043】
以上説明した構成に基づき本実施形態の複写機において実行される記録モードの詳細について図8〜12を参照して説明する。
【0044】
記録モードでは、最初に上述した第一から第四のモードのいずれが選択されているかについて判断する。図8はその判断の処理手順を示すフローチャートである。
【0045】
ステップS81においては記録モードが上述した第1モード(以下では、第Nモードを単にモードNとも言う)か否かについて判断する。記録モードが1の場合は、ステップS87へ進み、図3にて上述した第一のモードであるスキャンモード処理を実行する。
【0046】
記録モードが1以外の場合は、ステップS82へ進む。ステップS82では記録モードが2か否かを判断する。記録モードが2の場合は、ステップS86へ進み、図4にて上述した第二のモードであるプリント1モード処理を実行する。
【0047】
記録モードが2以外の場合は、ステップS83へ進む。ステップS83においては記録モードが3か否かを判断する。記録モードが3の場合は、ステップS85へ進み、図4に示した第三のモードであるコピーモード処理を実行する。
【0048】
記録モードが3以外の場合は、ステップS84へ進み、プリント2モード処理を実行する。
【0049】
以上のステップS84、S85、S86、S87のいずれかの処理を終了すると、本記録モード処理を終了する。
【0050】
図9は、上述した第一のモードであるスキャンモードの処理の詳細を示すフローチャートであり、この図を参照してスキャンモードについて説明をする。なお、スキャンモードにおける画像信号の流れは図3にて上述したものである。
【0051】
図9において、最初にステップS91で、前述したように原稿台ガラス上におかれた原稿4の読取り動作を行いそれによって得られる画像信号について図3に示した画像処理回路の処理を行い、その最終処理部である黒文字変換処理部43を介して得られる画像データを読み取る処理を行う。次に、ステップS92において、この読み取ったデータをRAM52に格納する処理を行なう。そして、ステップS93では、記録部2で記録するのに必要な記録データがRAM52に格納されたか否かを判断し、必要なデータがそろっていない場合は、ステップS91に戻り画像データの読み取り処理を再度実行する。
【0052】
必要なデータがそろった場合は、ステップS94で、RAM52に格納されている画像データを読み出し、ASIC53に転送し、ステップS95ではASIC53からインターフェースコネクタ46を介してPC47に画像データを転送させる。そして、ステップS96において、原稿4の必要とする画像データを全て読み取りPC47に転送したか否かを判断し、必要とする画像データを全部転送していないと判断した場合は、ステップS91に戻り、再度それ以降の処理を繰り返す。必要とする画像データを全て転送したと判断すると、本スキャンモードの処理を終了する。
【0053】
図10は、上述した第二モードであるプリント1モードの処理を示すフローチャートである。このプリント1モードにおける画像信号の流れは図4にて上述したものである。
【0054】
本処理では、まずステップS101で、PC47において使用者が作成した文書等の記録データを制御部45内のASIC53に転送し、これに応じてステップS102では、制御部45のCPU50がASIC53を介して送られてくる記録データを読み取り、ステップS103でこれらの記録データをRAM52に格納する。
【0055】
そして、ステップS104において、画像記録部2の記録動作が可能か否かをチェックする。記録動作の準備がまだできていない場合は、記録が可能になるまで待機する。画像記録部2の記録が可能となると、ステップS105において、RAM52に格納されている記録データを読み出し、ASIC53に転送し、ステップS106でこのASIC53から画像記録部2に記録データを転送する。
【0056】
そして、ステップS107で、PC47で作成した記録データが画像記録部2に全て転送されたか否を判断し、全て転送されていない場合はステップS101に戻り上述の処理を繰り返す。記録データが全て転送されたと判断した場合は、本プリント1モード処理を終了する。
【0057】
図11は上述した第三モードにかかるコピーモードの処理を示すフローチャートである。このコピーモード処理における画像信号の流れは図5にて上述したものである。
【0058】
このモードでは、制御部45はまずステップS111において、画像読取りセンサ30によって読取った原稿の画像データについて図5にて前述した各処理が施されて最終的に黒文字変換処理部43から送られてくる記録データをとりこみ、ステップS112でこのとり込んだ記録データをRAM52に格納する。
【0059】
次に、ステップS113において、画像記録部2の記録に必要な数(量)のデータ、例えば記録へッドの一走査分のデータがRAM52に格納されたか否かを判断する。画像記録部2における記録に必要なデータが未だ格納されていない場合は、ステップS111に戻り上述の処理を繰り返す。
【0060】
一方、画像記録部2の記録に必要な量の記録データがRAM52にそろったと判断すると、ステップS114で、画像記録部2の記録動作が可能か否かをチェックする。ここで記録動作の準備ができていない場合は、記録動作が可能になるまで待機し、記録が可能であることを判断するとステップS115でRAM52に格納されている記録データを読み出し、ASIC53に転送し、次にステップS116でASIC53から画像記録部2に記録データを転送する。
【0061】
ステップS117では、原稿4の必要とする画像データを全部読み取り画像記録部2に全て転送したか否かを判断する。全て転送していない場合は、ステップS111の処理に戻り上述した処理を繰り返す。記録データを全て転送したと判断した場合は、本コピーモード処理を終了する。
【0062】
次に、図12は、前述した第四モードであるプリント2モードの処理を示すフローチャートである。プリント2モード処理における画像信号の流れは図6にて前述したものである。
【0063】
この処理では、まずステップS1201においてPC47の使用者が作成した文書等の記録データを制御部45内のASIC53に転送する。制御部45は、ステップS1202でASIC53介して送られてくる画像データを読み取り、次に、ステップS1203でこのデータをRAM52に格納する。
【0064】
そして、ステップS1204で、画像記録部2の記録に必要な数(量)のデータがRAM52に格納されたか否かを判断する。画像記録部2の記録に必要なデータがまだそろっていない場合は、ステップS1201の処理にもどり、それ以降の処理を繰り返す。一方、画像記録部2の記録に必要な量のデータがそろっている判断すると、ステップS1205に進み、RAM52に格納されている画像データを読み出してセレクタ48にこの読み出したデータを転送する。
【0065】
このとき、セレクタ48ではその入力端Bが選択されており、これにより、制御部45から送られた画像データは次段の黒文字検出処理部35に送られ、この処理部およびそれ以降の処理部によって上述した画像処理が施される。そして、ステップS1206では、一連の画像処理を施すことによって得られる記録データを最終段の処理部である黒文字変換処理部43からとり込み、ステップS1207でその記録データをRAM52に格納する。
【0066】
次に、ステップS1208では、画像記録部2の記録動作が可能か否かをチェックする。記録動作の準備がまだできていない場合は記録が可能になるまで待機する。画像記録部2の記録準備が完了するとステップS1209において、RAM52に格納されている上述の記録データを読み出し、ASIC53に転送し、次に、ステップS1210でASIC53から画像記録部2に記録データを転送し記録を行わせる。そして、ステップS1211において、PC47から送られ記録すべき記録データを画像記録部2に全て転送して記録したか否かを判断し、全て転送していない場合は、ステップS1201の処理に戻りそれ以降の処理を繰り返す。記録データを全て転送した場合は、本プリント2モード処理を終了する。
【0067】
次に、本実施形態の画像記録部2で用いる記録ヘッドの主要部の構造について説明する。
【0068】
まず、図13〜図16に示すインクの吐出原理を示す図を参照して記録ヘッドにおけるインク吐出方法を説明する。
【0069】
図13は、本実施形態の記録ヘッドにおける一組の吐出口およびヒータの部分の断面を示し、ヒータに駆動信号が供給されていない状態を示す図である。図13において、100はインクを吐出させるために利用される熱エネルギーを発生するヒータであり、このヒータはヒータを駆動するための駆動回路等(不図示)とともにシリコンよりなる基板101に形成される。104は、吐出口(ノズル)105が形成されたオリフィス板であり、また、109は、シリコン基板101とオリフィス板104との間に形成される隔壁であり、これら基板101、オリフィス板104および隔壁109によって一組のインク吐出口およびヒータに対応したインク路102が形成される。このインク路102には、吐出動作に伴なってインクが満たされ吐出口105の近傍にインクのメニスカス(境界面)を形成することができる。すなわち、ヒータ100に駆動のための電気パルスが印加されない状態では吐出口105の近傍において一定の凹曲面を成すメニスカスが形成される。
【0070】
図14はヒータ100に駆動信号を供給し、これによってヒータ100が発熱してインクを加熱した瞬間を示す図である。ヒータ100がインクを加熱すると、ヒータ100の周辺インクに気泡103が発生する。この気泡はいわゆる膜沸騰現象により発生するものであり、急激で比較的大きな気泡の発生を可能とするものである。この気泡103の圧力によって図14に示しように、インクメニスカスはインク吐出口105側に盛り上がるように形成される。
【0071】
図15は、図14に示した状態からある程度の時間ヒータ100をさらに加熱した状態を示す図である。すなわち、ヒータ100による加熱に伴なって気泡100がさらに成長し、インク吐出口105の部分でインク滴106が形されつつありこれが吐出口より突出した状態を示したものである。このように気泡が所定の最大の大きさまで膨張した後は収縮を始める。
【0072】
図16は、ヒータ100の駆動信号の供給を停止することにより上述の気泡の収縮が始まり、インク路102内のインクとインク滴106とが切り離されて飛翔インク滴106が形成された状態を示す図である。すなわち、ヒータ100の加熱により発生した気泡103によってインク吐出口105からインクが吐出されることになる。この吐出インクは、記録の際、記録用紙の所定の位置に着弾してインクドットを形成し、これにより、画像、文字等の記録が行なわれる。
【0073】
インクが吐出された後、図16に示す状態からインク供給口(不図示)を介してインクが供給され、インク路102においてインクリフィルが行なわれて図13に示す状態に戻る。
【0074】
図17は、本実施形態の記録ヘッド主要部の全体を示す断面図である。同図に示すように、本実施形態の記録ヘッドは図13〜図16について説明した一組の構造をインク供給口を挟んで両側に複数配列したものである。
【0075】
各インク路102には、インク供給口108を介してインクタンク107から上述したようにインクが供給される。インクタンク107は、その内部にスポンジ状のインク吸収体(不図示)が収納されており、このインク吸収体はその毛管力によってインク保持している。すなわち、記録ヘッドの上述したインク路に対して見かけ上負圧を形成しており、上述したインクのリフィル時にインク路の毛管力等によってインク吸収体から、矢印で示すようにインク供給口113および記録ヘッドのインク供給口108を通りヒータ100が配置されているインク路102に供給される。インク路102に供給されたインクは、図13〜図16を参照して説明したインクの吐出原理に従って必要なタイミングでインク滴106としてインク吐出口105より吐出される。
【0076】
図18は、図17に示される記録ヘッドにおいてオリフィス板104を除いて示す上面図である。なお、同図では図示の簡略化のため、3組のヒータについてそれぞれインク供給口を挟んで二列配列した例を示すが、実際の記録へッドにはさらに多くの所定数のヒータの組がそれぞれの列を構成するものである。
【0077】
同図に示すように、隔壁109によって各ヒータごとに対応するインク路102が形成され、上述したように各インク路にはヒータ100が設けられ、また、ヒータの上方には吐出口(不図示、図17参照)が配設される。各ヒーター100は、上述のようにインク供給口108および対応するインク路102を介してインクが供給される。ヒータ100および吐出口の組は、図中矢印で示される記録ヘッドの走査方向とは直交する方向に二列が配列される。そして、図では明らかではないが各列は、相互に各吐出口ピッチの半ピッチずれて設けられる。これにより、各組の吐出口(ヒータ)の配列密度を例えば600DPIとすると、二列の吐出口配列全体では1200DPIの配列密度となり、上記直交する方向において1200DPIの記録を行なうことができる。
【0078】
以上説明した記録ヘッドは、画像記録部2で用いる4色のインクそれぞれに応じて用意される。すなわち、図19に示すように画像記録部2のキャリッジ60にはシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の各色インクの記録ヘッド22C、22M、22Y、22Kがそれぞれ着脱自在に装着される。これにより、後述されるように、キャリッジ60の移動により各記録ヘッドは同図中A方向に走査し、記録用紙15に記録データに応じた記録を行なうことができる。
【0079】
次に、図19および図20を参照して本実施形態で用いる1パス記録方法について説明する。
【0080】
図19および図20は、この1パス記録の一例を説明する図である。1パス記録では図19に示すように、キャリッジ60を図中矢印Aの方向に移動させながら用紙15上に画像等を記録し、この記録ヘッドの吐出口配列幅に対応した幅の記録領域である1バンド分の記録を終了すると、用紙15を矢印Bの方向に上記1バンド分の幅Cと等しい距離を移動させる。そして、この用紙の移動終了後、同様に次の1バンド分のを記録を行う。すなわち、この1パス記録では走査方向の画素列よりなる1ラインは、基本的に各記録ヘッドの吐出口が1回のみ走査されて記録が行なわれる。
【0081】
次に、記録濃度ムラを補正する方法である前述のヘッドシェーディング(HS)方法について図21〜図28を参照して説明する。
【0082】
図21および図22は、画像読み取りセンサ30(図2参照)と記録ヘッド22による、それぞれ原稿画像の読取り動作およびその画像の記録動作を示す図である。なお、このHS補正がなされた記録は図8にて前述したコピーモードおよびプリント2モードで実行されるものであり、そのHS補正はγ変換処理部40(図5、図6参照)の処理として行なわれる。すなわち、次に説明するコピーモードのように画像形成動作において画像読み取りセンサ30を用いる場合だけでなく、プリント2モードのように画像形成において画像読み取りセンサを用いない場合にもHS補正は実行されるが以下では、コピーモードの場合について説明する。
【0083】
画像読み取りは、図21に示すように画像読み取りセンサ30を原稿4に対し矢印Aに示す方向に走査し、読み取りセンサ30のCCD素子の配列幅に対応した幅の領域に画像の読み取りを行なう。1バンド分の画像を読み取ると、矢印Bに示す方向に1バンド分の幅、画像読み取りセンサ30を移動させ、同様にして次の1バンドを読み取る。
【0084】
上述のように読み取った画像の記録は、上述した1パス記録と同様に記録する。図22に示すように、記録ヘッド22(キャリッジ60)を用紙15に対し矢印Cに示す方向に走査し、記録ヘッドの吐出口配列幅に対応した1バンド分について読み取った画像を記録する。この1バンド分の画像を記録すると、矢印Dに示す方向に1バンド分用紙15を搬送し、同様に次の1バンド分を記録していく。
【0085】
図23は、画像読み取りセンサ30の読み取り素子であるCCD素子(すなわち、読取り画素)と記録ヘッド22C、22M、22Y、22Kそれぞれの吐出口との関係を示す図である。すなわち、各CCD素子が読取ったデータとそれに基づいて記録するための吐出口との関係を示すものである。なお、図23では、本発明に関して後述される解像度の関係は無視して示しており、あくまで読取り素子とそれによって検出されるデータに基づいてインクを吐出して記録を行う吐出口との関係を示すものである。
【0086】
例えば読み取りセンサ30における一方の端部の読み取り素子である素子G1によって読み取られた画素情報、各記録ヘッドにおける一方の端部の吐出口であるN1から吐出されたインクによって記録されることを示している。同様に読み取り素子G2〜G8で検出された画素情報は、それぞれ読み取り素子に対応する吐出口N2〜N8から吐出されたインクによって記録されることを示している。
【0087】
図24は、HS補正処理のための構成を示すブロック図である。上述のようにこのHS補正は、記録データを生成する画像処理の一つであるγ変換処理として実行されるものである。
【0088】
図において、カウンタ71は、入力する画像信号が画像読み取りセンサ30のいずれの読取り素子に対応するものかについて示すものである。すなわち、読み取りセンサ30が1バンド分の読取り走査を開始するタイミングでリセット信号が入力され、カウンタ71がクリアーされる。そして、画像読み取りセンサ30から1画素ごとの読取り信号を出力する毎にカウンタ値を1インクリメントするように構成されている。カウント値の内容は、カウンタ71から出力されRAM72のアドレスバス(AB)にアドレス信号として入力する。RAM72は、このアドレス信号に対応するアドレスに書かれているデータをデーターバス(DB)に出力する。すなわち、RAM72には、記録ヘッドにおける各吐出口の出力特性情報が記憶されて要る。すなわち、アドレス0に対応するエリアには吐出口1の特性、アドレス1に対応するエリアには吐出口2の特性というように吐出口の配列順に吐出口の出力特性が記憶されている。
【0089】
このように読取り信号の画素に対応したカウント値がカウンタ71から出力されることによってこれをアドレスとしてRAM72から、画像信号の画素順に対応した特性値が出力される。
【0090】
RAM72に記憶されている各吐出口の吐出特性は、例えば、記録ヘッドの所定のメモリに書き込まれている吐出特性をRAM72書き込んだり、あるいは画像記録部2で特定のテストパターンを記録し、その読取り結果に基づく特性情報を自動的にRAM72に書き込む方法等を実施できる。
【0091】
ROM73には、吐出特性情報に応じて画像データを補正するための変換テーブルが複数個(例えば図25〜図27に示されるもの)格納されている。すなわち、ROM73の上位アドレスとして、RAM72から吐出特性データが入力し、これにより、吐出特性情報に応じて図25〜図27に示すγ変換テーブルのいずれかが選択される。そして、この選択されたγ変換テーブルによってROM73の下位アドレスとして入力する画像信号に対してγ補正が施されて補正後のデータが出力される。この変換によってHSが実施されたことになる。
【0092】
図25は、HSで用いられる補正テーブル、すなわち、γ変換テーブルの一例を示す図である。この例は、入力された画像信号値がそのまま出力される変換を示したものである。図26は、HS補正テーブルの第二例を示す図であり、入力した画像信号値が大きくなって出力されるテーブルの例を示したものである。すなわち、記録濃度をより濃くする補正を行うものである。さらに、図27は、HS補正テーブルの第三例を示し、入力した画像信号値が小さくなって出力される変換テーブルを示すものである。すなわち、記録濃度をより薄くする補正を行うものである。
【0093】
図28は、画像読み取りセンサ30の読み取り素子、HS補正テーブル、および記録ヘッド22C、22M、22Y、22Kの吐出口相互の対応関係を説明する図である。なお、この図においても後述の解像度の関係は無視して示している。
【0094】
読み取りセンサ30の先頭読取り素子であるG1で読み取られた画像信号は、HS補正テーブルH1(例えば図27に示すもの)を用いて記録ヘッドの先頭吐出口である吐出口N1の吐出特性(例えば吐出口N1は濃く記録する吐出特性)を考慮した補正(より薄くする補正)が実施され、補正後の記録データをもとにして吐出口N1からインクを吐出して記録を行うことを示している。同様に読取り素子G2〜G8で読み取られた画像信号は、それぞれに対応する吐出口N2〜N8の吐出特性に対応したHS処理が実施され、それらの吐出口N2〜N8によって記録が行なわれる。
【0095】
なお、図28にて説明した関係は読取りセンサの読取り素子についても考慮しているが、読取り素子はHS処理において本質的なものでなく、この補正は各吐出口毎の吐出特性を考慮して行なえば良いことは以上の説明からも明らかである。本実施形態でHS補正が適用されるもう一つのモードであるプリント2モードは上述したように、読取りセンサで読み取った画像情報に基づいて記録を行うものではなく、この点からHS処理はその補正する画像信号と吐出口との対応関係のみを考慮して実行される。
【0096】
次に、HS処理にかかる読取りおよび記録の他の構成について説明をする。
【0097】
本手法は、画像を読み取る際のその画像に対する読み取りセンサの読取り素子の配列方向と、その読み取った画像を記録する際のその画像に対する記録ヘッドの吐出口の配列方向を相互に直交する方向としたものである。
【0098】
図29および図30は本例のそれぞれ読取りおよび記録のための構成を模式的に示す図である。
【0099】
図29に示すように、最初に、読み取りセンサ30は原稿4の幅に対応した範囲で読取り素子を配列したものである。そして、読取りセンサ30をこの原稿4の幅に直交する方向である矢印Eで示す方向に走査して読取りを行なう。すなわち、原稿の幅方向における1ライン単位で順次画像の読取りを行なっていく。
【0100】
一方、記録の構成は図30に示すように、上述した第一のHS処理における図22に示した記録と同様、記録ヘッド22を用紙15の矢印Cに示す方向に走査し、記録ヘッドの吐出口配列幅に対応した1バンド分の幅を記録する。そして、1バンド分の画像を記録すると、矢印Dに示す方向に1バンド分の幅、用紙15を搬送し、次の1バンド分を記録していく。
【0101】
図31および図32は、読み取りセンサ30の読み取り素子と記録ヘッド22(22C、22M、22Y、22K)の吐出口との対応関係を説明する図であり、図31は読み取りセンサ30による最初の1ラインの読み取りデータとそれに基づいて記録する記録ヘッドの吐出口との対応を示し、図32は次のラインの読取りデータとそれに基づいて記録する吐出口との対応を示すものである。
【0102】
読取りセンサの読取り素子G1〜G8で読み取った最初のラインの読取りデータは、記録ヘッドの先頭吐出口である吐出口N1に対応し、吐出口N1はそのデータに基づいて記録を行う。同様に読み取りセンサの素子G1〜G8で読み取った次のラインの読取りデータは、記録ヘッドの先頭から二番目の吐出口であるN2で記録される。すなわち、本構成では、読み取りセンサ30で読み取ったそれそれ1ライン分の画像データは、記録ヘッドにおける特定の一つの吐出口によって記録されることになる。
【0103】
このように読み取りセンサ30で読み取った1ライン分の画像データに基づいて記録するのに用いられる吐出口は、一つであることからHS処理も読み取りセンサ30の1ライン毎に実施すれば良いことになる。すなわち、図33に示すように、読み取りセンサ30で最初の1ライン分の画像データーを読み取り、その読み取った画像データについてこれに基づく記録に用いられる吐出口N1の吐出特性に対応するHS補正テーブルH1を用いて補正を行ない、このHS補正後の画像データに基づき吐出口N1を用いて上記読み取った1ライン分を記録する。同様に、図34に示すように、読み取りセンサ30で読み取った次の1ライン分の画像データについてはそれに対応する吐出口N2の吐出特性に対応するHS補正テーブルH2によって補正を行ない、このHS補正後の画像データに基づき吐出口N2を用いて読み取った1ライン分を記録する。
【0104】
図35は読み取りセンサ30から出力される1ライン目の読取りデータと2ライン目の読取りデータとの関係を示す図である。
【0105】
同図に示すように、1ライン目の読取りデータと2ライン目の読取りデータは連続して出力されるわけではなく、1ライン目の読取りデータが出力されてから2ライン目の読取りデータが出力されるまでは、ある程度時間を要する。この1ライン目の読取りデータの出力と2ライン目の読取りデータの出力との間の時間を利用して1ライン目に対応した吐出口のHS補正テーブルから2ライン目に対応した吐出口のHS補正テーブルに変更することができる。例えば、各ラインの読取り信号が有効であることを示すVE信号を利用して、このVE信号がLレベルの間にHS補正テーブルを変更することができる。
【0106】
本実施形態においては図36に示すように、CPU50の割り込み端子INTにVE信号を入力するようにし、VE信号の立ち下がりでCPU50に割り込みを発生させる。そして、INT割り込みが発生したときHS補正テーブルを変更する構成としている。
【0107】
ところで、実際のHS処理は前述したように、γ変換処理部40を利用して行われる。このγ変換部の処理ではHS補正と併せて、使用者の操作設定によりその希望する記録濃度になるよう出力の濃度調整を実施する処理が行なわれる。
【0108】
図37はこの処理を実行するテーブルを模式的に示す図である。
【0109】
すなわち、同図に示すように、本実施形態装置の使用者が所定の操作によって選択できる複数の濃度に応じて変換テーブルF1からF5がRAM等に格納されており、使用者の選択操作によって一つのテーブルが設定される。図において、例えばテーブルF1はこれらのテーブルのうち最も濃度を増大させる補正を行うものであり、使用者が記録する文字や画象の濃度を比較的高くしたいと望むような場合に選択される。
【0110】
そして、γ変換処理では、上述したように画像データ(に対応する吐出口)に応じて選択されるHS補正テーブルに上記設定された変換テーブルにより補正する処理を行ない、この補正されたHSテーブルを用いて、入力画像信号に対してγ変換処理(HS処理)を行なう。
【0111】
以上説明したγ変換部によるHS処理のテーブル設定手順について、図38に示すフローチャートを参照して説明する。
【0112】
図に示す処理は、CPU50のINT割り込みが発生したとき(VE信号の立ち下がり)に実行される。最初に、ステップS471において、読み取りセンサ30が何ライン目の画像を読取るかについて情報を入手する。具体的には、RAM52のラインカウンタ領域の情報を読取る。ラインカウンタは、ラインセンサによる読取りが開始される直前にクリアされ、信号VEのINT割り込みが発生して上記カウンタ情報の読取り行う毎に+1されるように構成されている。この結果、ラインカウンタの内容を読み取ることで、次に何ライン目の画像が読み込まれるかを知ることができる。そして、この読取りの後、RAM52のラインカウンタ領域に上記+1した情報を書き込み、ステップS472へ進む。
【0113】
ステップS472では、ステップS471で入手した、次に何ライン目の画像を読み取るかについての情報に基づき、そのラインの記録に使用される記録ヘッドの吐出口情報を入手し、ステップS473で、その吐出口の吐出特性データをRAM52から読み取る。
【0114】
RAM52に記憶されている各吐出口の吐出特性は、前述したように、例えば記録ヘッドに設けられているメモリに吐出特性を書き込んだり、あるいは、画像記録部2において所定のテストパターンを記録し、この記録した結果から吐出特性を求めそれを自動的にRAM52に書き込むことができる。
【0115】
次のステップS474では、ステップS473で得た吐出口の吐出特性情報によりROM51に記憶されているHS補正テーブル(例えば図25〜図27に示すテーブル)を読出す。そして、ステップS475で、ステップS474で読出したHS補正テーブルに対し使用者が選択設定した濃度補正テーブルを用いて補正を施したテーブルを作成し、ステップS476では、これをHS+γ変換のテーブルとしてγ変換処理部40に設定し、本処理を終了する。
【0116】
(実施形態1)
以上図1〜図40を参照して説明した本発明の一実施形態にかかる画像処理装置において行われる、濃度ムラの補正(HS)処理のパターン読取りついて次に説明する。
【0117】
以下では、説明を簡単にするため記録ヘッドの吐出口の数は8個、これに応じ読み取りセンサの読取り素子の数も8個とした構成を例として説明する。
【0118】
図39および図40は、記録ヘッドにおける吐出口の配列密度、すなわち記録の解像度と、読取りセンサの各素子の解像度とが同じ場合を示すものであり、まずこの例について説明する。
【0119】
図39は、HS処理で記録されるパターンであって読み取りセンサによって読取られるパターンとそれを記録する記録ヘッドの吐出口との関係を示したものである。8個の吐出口は300dpi(吐出口ピッチもしくは各吐出口による記録の幅は25.4/300(mm))の密度で配列され、これにより記録の解像度は300dpiとなる。HS処理におけるパターン記録時にはこの記録ヘッドに対し、一定の記録デューティーのパターンを記録すべく駆動信号が入力する。この駆動信号は、例えば図5に示した画像処理構成におけるLOG変換処理部38に、上記記録デューティーが50%のパターンが記録されるデータが出力される設定値を書き込むことによって得ることができる(LOG変換処理部に度のような画像データが入力されても、所定のデューティーのデータが出力されるようなデータを変換テーブルに書き込む)。図39は、デューティーが50%で記録した場合のパターンにおける濃度ムラの例を示している。
【0120】
図40は、図39で説明したパターンの読取りを行うための読取りセンサとパターンとの関係を示す図である。具体的には、本実施形態では読取りセンサとして本実施形態に関して前述した複写機の画像読取り部を用いるものであり、所定のパターンが記録された用紙は原稿台ガラス5に置かれ、これによりこのパターンを読み取りセンサによって読み取ることができる。読み取りセンサは8個の読取り素子から構成され、これらの素子は300dpi(読取り素子ピッチもしくは各読取り素子による読取りの幅は25.4/300(mm))の密度で配列されており、これにより読取りの解像度は300300dpiとなる。読み取りセンサは、図40における矢印で示す方向に移動し、原稿台ガラス5上に置かれた用紙に記録されたパターンを読み取る。
【0121】
図に示す構成では、初めに吐出口N1で記録された結果(符号1で示されたライン)を読み取りセンサの8個の素子で読み取る。次に、吐出口N2で記録された結果(符号2で示されたライン)を同様に8この素子で読み取る。以下同様にして、吐出口N1〜N8で記録された結果(符号1〜8で示されたそれぞれのライン)を順次8個の素子で読み取っていく。8個の吐出口に対応する各ラインを読み取りが終了すると、吐出口毎の読み取りデータをそれぞれ平均し、各吐出口の吐出特性を決定する。そして、この吐出特性に基づいて図25から図27に示したHS補正テーブルのいずれを使用するかについて決定する。記録動作では、このHS補正テーブルを用い画像データを、そのデータに対応した吐出口の特性に対応するように補正を行なうものであり、これにより、記録ヘッドにおけるそれぞれの吐出口の吐出特性のバラツキによる濃度ムラを補正し、濃度ムラが低減された画像を記録することができる。
【0122】
次に、図41〜図46を参照して記録ヘッドの解像度が読み取りセンサの解像度より高い場合のHS補正処理を説明する。
【0123】
本実施形態では、記録ヘッドが吐出口について600dpi、読み取りセンサが読み取り素子について300dpiの解像度を有する場合について説明をする。
【0124】
初めに、このように解像度が異なる場合の従来例においてHS補正データを作成する場合の問題点を図41および図42を用いて説明する。図41は、600dpi記録ヘッドを用いて読取りのためのパターンを記録した例を示したものである。一方、図42は、図41のようにパターンが記録された用紙を原稿台ガラス5に置き、解像度300dpiの読み取りセンサを用いて読み取る場合を示したものである。
【0125】
図42からも明らかなように、記録ヘッドの解像度より読み取りセンサの解像度の方が低いため、例えば、吐出口N3によて記録されたラインを読み取りセンサで読取る場合、吐出口N3によって記録されたラインと同時に、吐出口N3の前後の吐出口N2、N4によって記録されたラインも読み取ることになってしまう。このため、吐出口N3の正確な吐出特性を検出することができないことになる。
【0126】
これに対し、本実施形態では図43〜図46に示すように、記録の解像度の方が読み取りの解像度より高い場合一つの吐出口で読取りの幅に応じた複数のラインを記録しこれを読み取るようにする。
【0127】
HS補正処理のためのパターンを記録する場合、図43(a)に示すように、記録ヘッドの配列における奇数番目の吐出口だけを用いて、所定の記録デューティーでパターンを記録する。次に、図43(b)に示すように、記録ヘッドを1吐出口ピッチ分移動させて(具体的には用紙を移動させる)、記録ヘッドにおける同様に奇数番目の吐出口だけを用いて、同様に所定の記録デューティーでパターンを記録する。すなわち、600dpiの解像度の記録ヘッドにおける奇数番目の吐出口によって2ライン分を記録することにより、見かけ上の幅を300dpi相当とするものである。
【0128】
図44は、図41で説明したようにパターンを記録した用紙を原稿台ガラス5の上に置き、読み取りセンサーを用いて読み取る構成を示したものである。基本的な読み取りの構成は、図40にて説明したものと同じであるが、図44に示す構成は奇数番目の吐出口についての吐出特性のみが得られる点で相違する。
【0129】
図45および図46は偶数番目の吐出口のみを用いてパターンを記録しそれらの吐出特性を得るための構成を説明する図である。基本的な構成は奇数番目の吐出口について吐出特性を得る構成と同じである。すなわち、図45(a)に示すように、初めに記録ヘッドの吐出口配列における偶数番目の吐出口だけを使用して、奇数番目の場合と同様にパターンを記録する。次に、図45(b)に示すように記録ヘッド(実際は用紙)を1吐出口ピッチ分移動させて、同様に偶数番目の吐出口だけを使用して同様に所定の記録デューティーでパターンを記録し、これにより、一つの吐出口で記録するラインの幅を見かけ上300dpi相当とするものである。そして、この偶数番目の吐出口によってパターンが記録された用紙を原稿台ガラス5の上に置き、図46に示す構成によりパターンの読取りを行ない、偶数番目の吐出口にそれぞれについて吐出特性を得る。
【0130】
以上説明したように、初めに奇数番目の吐出口の記録特性を得、次に偶数番目吐出口の記録特性を得る方法を用いることにより、パターンを記録する際の記録解像度の方がその読み取り解像度より高い場合においても、HS補正処理をするための適切な補正データ、すなわちそれぞれの吐出口の記録特性が適切に反映された読取り結果を得、それに基づいて適切な補正データを作成することが可能になる。
【0131】
なお、本実施形態においては、記録ヘッドによる記録の解像度が600dpi、読み取りの解像度が300dpiという、解像度が2:1の場合について説明したため一つの吐出口で記録するライン数を2ラインとし、この隣り合った2ラインを記録することで見かけ上300dpiの記録を行ない、この記録結果を300dpiの解像度を有する読み取りセンサで読み取るものとした。しかし、記録の解像度が読み取り解像度の整数倍の関係にない場合は、一つの吐出口で記録するライン数は読み取り解像度で定まる読取り幅よりも広くなるように定めることは勿論である。例えば、記録の解像度が720dpi、読み取り解像度が300dpiの場合、一つの吐出口で3ラインを相互に隣接して記録することにより、見かけ上の記録の解像度は240dpiとなり、パターン読取りにおいて読み取りセンサの一つの読取り素子が検出する範囲を一つの吐出口で記録した範囲とし、他の吐出口によって記録されたラインの濃度を検出してしまうことによる不正確な読取りを防止することが可能になる。
【0132】
以上説明した方法によって得られたそれぞれの吐出口毎の吐出特性(記録特性もしくは濃度ムラ情報)は、RAM72あるいはRAM52に書き込み、実際の記録動作の時にHSのデータとして使用する。
【0133】
(実施形態2)
本発明の他の実施形態は記録の解像度より読取りの解像度の方が高い場合に関するものである。
【0134】
図47は、吐出口の配列密度が300dpiの記録ヘッドを用いて300dpiの解像度で所定のパターンを記録する構成を示し、図48は600dpiの読取り解像度で上記パターンを読取る構成を示す図である。
【0135】
図47に示すパターン記録は図39にて説明した構成と同様である。このように記録されたパターンは、その記録の解像度が読み取り解像度より低いため、図39および図40で説明したのと同様に、一つの吐出口で記録した1ラインの幅は読み取りセンサにおける一つの読取り素子の読取り範囲より大きく、従って他のラインの影響を受けることなく読取りセンサの1スキャンによってその1ラインを読み取ることができる。
【0136】
しかしながら、一つの吐出口によって記録した一つのラインであっても、そのラインの中で濃度が均一に分布しないことがあり、そのため読み取り素子が検出する部位が異なると検出する濃度も異なることがある。このような濃度の符均一な分布は、吐出されたインクが用紙に着弾した後、例えば用紙の厚み方向および用紙の表面に沿って浸透してインクのドットを形成する。このため、ドットの中心部分と端部において検出される濃度が異なる場合があるからである。すなわち、記録の解像度より読み取り解像度が高く、かつその差が著しい(例えば記録解像度が300dpi、読み取り解像度が600dpi)場合は、一つの吐出口による1ラインの記録結果を一つの読取り素子による1スキャンで読み取ると、正確な濃度を読み取れない場合があることになる。
【0137】
そこで、本実施形態では図48に示すように、吐出口N1で記録したライン1(符号1)を2回に分けて読み取る。すなわち、読み取りセンサを600dpi相当の幅で移動させて濃度情報を読み取る。例えば、ライン1(符号1)については、このライン1(符号1)の上側をスキャン番号1のスキャンで読み取り、その下側をスキャン番号2のスキャンで読み取り、これらスキャン番号1およびスキャン番号2で検出した濃度のデータを平均し、これをライン1の検出濃度とする。
【0138】
このように、記録の解像度より読み取り解像度が高い場合一つの記録素子である吐出口を使用して所定パターンのラインを記録し、この記録されたラインを複数のラインに分割し、各分割ライン毎に濃度を検出し、これらの検出濃度を平均することで、そのラインの正確な濃度情報を得ることができる。
【0139】
なお、以上説明した方法を用いて得られた各吐出口毎の吐出特性(濃度ムラ情報)は、RAM72やRAM52に書き込まれ、実際の記録動作の時にHSのデータとして使用される。
【0140】
(実施形態3)
以上説明した二つの実施形態では、特に読取りセンサについて読取り素子(例えばCCD素子)の配列密度をそのまま読取りの解像度としていた。しかしながら、実際のセンサの構造では素子の読取りの幅そのものは配列ピッチより小さいことが多い。本実施形態はこの点に着目し、読取り素子の読取り幅を予め知り、それに応じて上記2つの実施形態で説明した読取りのいずれかを行うものである。
【0141】
図49〜図51を参照して本発明の第三の実施形態を説明をする。図49は、読み取りセンサにおける読み取り素子の構成を説明する図である。読み取りセンサにおける読取り素子の配列密度は300dpi(一つの幅は0.0846mm)である。しかし、各素子が実際に読み取ることができる範囲は、0.0423mm(600dpi相当)角の2次元の範囲となる。
【0142】
これを利用し本実施形態では、HS処理におけるパターン読取りでは解像度が600dpiの読み取りセンサとして使用する。図50は、記録ヘッドによる記録の解像度が600dpiのパターンを記録した例を示す図である。そして、図51は、図42で示した構成と同様の構成について、図50で説明した読み取りセンサを用いてパターンを読み取る例を示す図である。
【0143】
図51に示す、300dpiの密度で配列したそれぞれの読み取り素子は、実際の読み取り幅にかかる解像度が600dpiであるため、600dpi相当の幅を有するパターンの1ラインの濃度を正確に検出することができる。すなわち、記録へッドによる記録の解像度と読み取りセンサにおける読取り素子の実際の読取り幅による解像度(読取り素子の読み取りサイズより算出)を用いて、一つの吐出口で何ラインを記録する必要があるかを算出することになる。
【0144】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、所定パターンを記録手段による記録の解像度が、その記録されたパターンを読取る際の解像度より高いときは、所定パターンを記録する際、例えば記録手段によって複数ライン分を記録して見かけ上記録の解像度を読取りのそれと同じものとすることができる。これにより、例えば読取り手段の読取り素子は対応する記録素子によって記録されたラインのみの検出を行なうことができ、他の記録素子で記録されたラインの影響を受けずに読取りを行なうことができる。
【0145】
この結果、読取りの解像度と記録の解像度とが異なっていても、正確な読み取りを行なうことができ、その読取りに基づく良好な濃度ムラ補正を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の内部構成を示す側面図である。
【図2】上記装置における画像処理の構成を示すブロック図である。
【図3】上記装置において実行されるスキャナモードの画像処理構成を示すブロック図である。
【図4】上記装置において実行されるプリント1モードの画像処理構成を示すブロック図である。
【図5】上記装置において実行されるコピーモードの画像処理構成を示すブロック図である。
【図6】上記装置において実行されるプリント2モードの画像処理構成を示すブロック図である。
【図7】図2に示した画像処理構成における制御部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】上記実施形態にかかる記録モード設定処理を示すフローチャートである。
【図9】上記スキャンモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図10】上記プリント1モードの処理手順を示すフローチャートである。
【図11】上記コピーモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図12】上記プリント2モードの処理手順を示すフローチャートである。
【図13】上記画像形成装置で用いられる記録ヘッドのインク吐出原理を説明するための側断面図である。
【図14】上記画像形成装置で用いられる記録ヘッドのインク吐出原理を説明するための側断面図である。
【図15】上記画像形成装置で用いられる記録ヘッドのインク吐出原理を説明するための側断面図である。
【図16】上記画像形成装置で用いられる記録ヘッドのインク吐出原理を説明するための側断面図である。
【図17】上記画像形成装置で用いられる記録ヘッドの主要構造を示す側断面図である。
【図18】上記記録ヘッドの主要構造を示す上面図である。
【図19】1パス記録を説明する図である。
【図20】1パス記録の結果を説明する図である。
【図21】本発明の一実施形態にかかる濃度ムラ補正で用いるHS処理に伴なう原稿読取りを説明する図である。
【図22】上記HS処理に伴なう記録を説明する図である。
【図23】上記HS処理における読取り素子とインク吐出口との関係を説明する図である。
【図24】上記HS処理の構成を示すブロック図である。
【図25】上記HS処理に用いられるHS補正テーブルを模式的に示す図である。
【図26】同様のHS補正テーブルを模式的に示す図である。
【図27】同様のHS補正テーブルを模式的に示す図である。
【図28】上記HS処理における読取り素子、HS補正テーブルおよびインク吐出口との関係を説明する図である。
【図29】他の実施形態にかかるHS処理に伴なう原稿読取りを説明する図である。
【図30】上記他のHS処理に伴なう記録を説明する図である。
【図31】上記他のHS処理における読取り素子とインク吐出口との関係を説明する図である。
【図32】上記他のHS処理における読取り素子とインク吐出口との他の関係を説明する図である。
【図33】上記他のHS処理における読取り素子、HS補正テーブルおよびインク吐出口との関係を説明する図である。
【図34】上記他のHS処理における読取り素子、HS補正テーブルおよびインク吐出口との他の関係を説明する図である。
【図35】上記他のHS処理に伴なう読取りにおける読取り出力信号のタイミングを示す図である。
【図36】上記他のHS処理におけるテーブル設定のタイミングを説明する図である。
【図37】上記他のHS処理とともに行なわれる濃度補正を説明する図である。
【図38】上記他のHS処理と上記濃度補正とをともに行うためのテーブル設定処理を示すフローチャートである。
【図39】記録ヘッドによる記録の解像度とその記録ヘッドによって記録されるHS処理のパターンとの関係の一例を説明する図である。
【図40】上記パターンとこれを読取る読取りセンサによる読取りの解像度との関係の一例を説明する図である。
【図41】記録ヘッドによる記録の解像度とその記録ヘッドによって記録されるHS処理のパターンとの関係の一例を説明する図である。
【図42】上記パターンとこれを読取る読取りセンサによる読取りの解像度との関係の一例を説明する図である。
【図43】(a)および(b)は本発明の第一の実施形態に係わり、記録ヘッドによる記録の解像度とその記録ヘッドによって記録されるHS処理のパターンとの関係を説明する図である。
【図44】上記第一の実施形態にかかるパターンとこれを読取る読取りセンサによる読取りの解像度との関係を説明する図である。
【図45】(a)および(b)は本発明の第一の実施形態に係わり、記録ヘッドによる記録の解像度とその記録ヘッドによって記録されるHS処理のパターンとの関係の他の例を説明する図である。
【図46】上記第一の実施形態にかかるパターンとこれを読取る読取りセンサによる読取りの解像度との関係の他の例を説明する図である。
【図47】本発明の第二の実施形態に係わり、記録ヘッドによる記録の解像度とその記録ヘッドによって記録されるHS処理のパターンとの関係を説明する図である。
【図48】上記第二の実施形態にかかるパターンとこれを読取る読取りセンサによる読取りの解像度との関係を説明する図である。
【図49】本発明の第三の実施形態にかかる読取りセンサにおける読取り素子の構成を示す図である。
【図50】上記第三の実施形態に係わり、記録ヘッドによる記録の解像度とその記録ヘッドによって記録されるHS処理のパターンとの関係を説明する図である。
【図51】上記第三の実施形態にかかるパターンとこれを読取る読取りセンサによる読取りの解像度との関係を説明する図である。
【符号の説明】
1       画像読み取り部
2       画像記録部
3       圧板
4       原稿
5       原稿台ガラス
6       原稿照明ランプ
7,8,9   反射ミラー
10      レンズ
12      カセット
13      給紙ローラ
14      用紙搬送ガイド板
15      用紙
16      搬送ローラ
17      搬送ローラ
18      排紙ローラ
19      用紙搬送ガイド板
20      排紙カセット
22      記録ヘッド
23      白色板
30      CCD
31      アナログ信号処理部
32      A/D変換器
33      シェーディング補正部
34      入カマスキング処理部
35      黒文字検出処理部
36      フィルタ処理部
37      変倍処理部
38      LOG変換処理部
39      出カマスキング/UCR処理部
40      γ変換処理部
41      ADD−ON処理部
42      2値化/パレット化処理部
43      黒文字変換処理部
45      制御部
46      インターフェイスコネクタ
47      パーソナルコンピュータ(PC)
48      セレクタ
50      CPU
51      ROM
52      RAM
53      ASIC
54      操作部
55      液晶表示部
56      キーSW
60      キャリッジ
71      カウンタ
72      RAM
73      ROM
100     ヒータ
101     シリコン基板
102     インク路
103     気泡
104     オリフィス板
105     インク吐出口
106     インク滴
107     インクタンク
108     インク供給口
109     隔壁

Claims (16)

  1. 記録手段によって所定パターンを記録し、読み取り手段によって該所定パターンを読取った結果に基づいて濃度ムラ補正を行う画像形成装置において、
    記録手段によって所定パターンを記録する際の解像度と読み取り手段が前記記録された所定パターンを読取るときの解像度との違いに応じて、該違いを見かけ上少なくするべく前記記録手段または前記読み取り手段の一方について複数回の記録動作または読取り動作を行わせる制御手段、
    を具えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録手段による記録動作を複数回行い、一回の記録動作で記録できる幅の複数倍の幅の記録を行なうことによって見かけ上の解像度の違いを少なくすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録手段は記録素子を有し、および前記読取り手段は読取り素子を有し、前記記録素子の当該記録手段における配列密度は前記読取り素子の当該読取り手段における配列密度より高いことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記記録手段は記録素子を有し、および前記読取り手段は読取り素子を有し、前記記録素子による記録の解像度は一つの前記読取り素子が読取ることができる幅によって定まる解像度より高いことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記読取り手段による読取り動作を複数回行い、一回の読取り動作で読取ることができる幅の複数倍の幅の読み取りを行なうことによって見かけ上の解像度の違いを少なくすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記記録手段は記録素子を有し、および前記読取り手段は読取り素子を有し、前記記録素子の当該記録手段における配列密度は前記読取り素子の当該読取り手段における配列密度より低いことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記記録手段は記録素子を有し、および前記読取り手段は読取り素子を有し、前記記録素子による記録の解像度は一つの前記読取り素子が読取ることができる幅によって定まる解像度より低いことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 複数の記録素子を有した記録手段によって所定パターンを記録し、複数の読取り素子を有した読み取り手段によって該所定パターンを読取った結果に基づいて濃度ムラ補正を行う画像形成装置において、
    記録手段によって所定パターンを記録する際の解像度と読み取り手段が前記記録された所定パターンを読取るときの解像度との比がN(Nは整数):1であるとき、エリアi(iは1、…、N)からなる前記所定パターンを、エリアiについて記録手段における記録素子配列のi+Nj(jは0、…)番目の記録素子でそれぞれNライン分を記録することによって記録する制御手段、
    を具えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 記録手段によって所定パターンを記録し、読み取り手段によって該所定パターンを読取った結果に基づいて濃度ムラ補正を行う濃度ムラ補正方法において、
    記録手段によって所定パターンを記録する際の解像度と読み取り手段が前記記録された所定パターンを読取るときの解像度との違いに応じて、該違いを見かけ上少なくするべく前記記録手段または前記読み取り手段の一方について複数回の記録動作または読取り動作を行わせる
    ステップを有したことを特徴とする濃度ムラ補正方法。
  10. 前記記録手段による記録動作を複数回行い、一回の記録動作で記録できる幅の複数倍の幅の記録を行なうことによって見かけ上の解像度の違いを少なくすることを特徴とする請求項9に記載の濃度ムラ補正方法。
  11. 前記記録手段は記録素子を有し、および前読取り手段は読取り素子を有し、前記記録素子の当該記録手段における配列密度は前記読取り素子の当該読取り手段における配列密度より高いことを特徴とする請求項10に記載の濃度ムラ補正方法。
  12. 前記記録手段は記録素子を有し、および前記読取り手段は読取り素子を有し、前記記録素子による記録の解像度は一つの前記読取り素子が読取ることができる幅によって定まる解像度より高いことを特徴とする請求項10に記載の濃度ムラ補正方法。
  13. 前記読取り手段による読取り動作を複数回行い、一回の読取り動作で読取ることができる幅の複数倍の幅の読み取りを行なうことによって見かけ上の解像度の違いを少なくすることを特徴とする請求項9に記載の濃度ムラ補正方法。
  14. 前記記録手段は記録素子を有し、および前記読取り手段は読取り素子を有し、前記記録素子の当該記録手段における配列密度は前記読取り素子の当該読取り手段における配列密度より低いことを特徴とする請求項13に記載の濃度ムラ補正方法。
  15. 前記記録手段は記録素子を有し、および前記読取り手段は読取り素子を有し、前記記録素子による記録の解像度は一つの前記読取り素子が読取ることができる幅によって定まる解像度より低いことを特徴とする請求項13に記載の濃度ムラ補正方法。
  16. 複数の記録素子を有した記録手段によって所定パターンを記録し、複数の読取り素子を有した読み取り手段によって該所定パターンを読取った結果に基づいて濃度ムラ補正を行う濃度ムラ補正方法において、
    記録手段によって所定パターンを記録する際の解像度と読み取り手段が前記記録された所定パターンを読取るときの解像度との比がN(Nは整数):1であるとき、エリアi(iは1、…、N)からなる前記所定パターンを、エリアiについて記録手段における記録素子配列のi+Nj(jは0、…)番目の記録素子でそれぞれNライン分を記録することによって記録する
    ステップを有したことを特徴とする濃度ムラ補正方法。
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