JP2004009662A - 滑剤を含有しない有機樹脂被覆金属板およびその製造方法 - Google Patents

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Yasuhiro Matsubara
松原 康洋
Tomomasa Maida
毎田 知正
Takushi Nakamura
中村 琢司
Hiroshi Inasawa
稲沢 弘志
Takeshi Yoneki
米木 健
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Toyo Kohan Co Ltd
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Abstract

【課題】フィルム状の有機樹脂中に傷付きや異物付着の原因となる滑剤を含有していない有機樹脂被覆金属板およびその製造方法を提供する。
【解決手段】滑剤を含有しない有機樹脂ペレットを加熱溶融した後、Tダイ3から溶融樹脂をフィルム状に押し出して金属板1に当接し、圧着することを特徴とする。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、滑剤を含有していない有機樹脂被覆金属板およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
少なくとも片面に有機樹脂を被覆してなる金属板は、接着剤を有機樹脂フィルムまたは金属板に塗布し、接着剤塗布面を接着する相手である金属板または有機樹脂フィルムに当接して加圧する(接着剤法)か、または金属板を有機樹脂フィルムの溶融温度以上に加熱しておき、有機樹脂フィルムを当接して加圧する(熱接着法)で製造される場合が多い。コイル状に巻き取られた長尺帯状の金属板に有機樹脂フィルムを連続的に被覆する場合は、有機樹脂フィルムもコイル状に巻き取っておき、有機樹脂フィルムと金属板の両方のコイルを巻き解きながら被覆する作業が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通常、有機樹脂フィルムをコイル状に巻き取るために、フィルム中には平均粒径が2.5μm以下のシリカ等無機系または有機系の微粒子を滑剤として含有させる。有機樹脂フィルム中に滑剤が含有されていないとフィルム表面の摩擦係数が極端に高くなり、巻き皺が発生してコイル状に巻き取ることができず、長尺帯状の金属板に連続的に有機樹脂フィルムを被覆することができない。滑剤は有機樹脂フィルムに用いる樹脂を加熱溶融してペレットとする際に添加される。しかし、滑剤はその後滑剤を含有するペレットを加熱溶融して樹脂フィルムに製膜する工程や有機樹脂フィルムを金属板に被覆する工程において、フィルム表面から脱落して各種ロール表面に付着堆積し、フィルムの傷付きや異物付着の原因となる。さらに、有機樹脂フィルム被覆金属板の成形加工工程においても、滑剤は表面から脱落して成形工具表面に付着堆積し、加工成形体の傷付きや異物付着の原因となる。このように、コイル状に巻き取る際の巻取性を除き、有機樹脂フィルム中に滑剤が含有されていないことが好ましい。
【0004】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、フィルム状の有機樹脂中に傷付きや異物付着の原因となる滑剤を含有していない有機樹脂被覆金属板およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の有機樹脂被覆金属板は、少なくとも片面に有機樹脂を被覆してなる金属板であって、有機樹脂が滑剤を含有していないことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の有機樹脂被覆金属板の製造方法は、滑剤を含有しない有機樹脂ペレットを加熱溶融した後、Tダイから溶融樹脂をフィルム状に押し出して金属板に当接し、圧着することを特徴とする。
【0007】
本発明においては、上記のように有機樹脂を金属板に被覆する際に、滑剤を含有していない樹脂ペレットを加熱溶融してフィルム状とし、フィルムとして巻き取ることなく、直接金属板に被覆することにより、有機樹脂フィルムの巻取性や、フィルムの傷付きや異物付着などの問題を生じることのない、有機樹脂被覆金属板が得られた。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0009】
本発明においては、図1に示すように、金属板1に被覆する有機樹脂(溶融樹脂)2を滑剤を含有させることなく加熱溶融してペレットとし、このペレットを押出装置の加熱溶融部で加熱溶融した後、Tダイ3から溶融樹脂2をフィルム状にして押し出す。一方、コイル状に巻かれた長尺帯状の金属板1を巻き解き、連続的にTダイ3の下部まで供給する。そして、溶融樹脂2をTダイ3からフィルム状にして押し出し、連続的にTダイ下部まで供給される金属板1に当接させ、1対のラミネートロール4を用いて圧着する。有機樹脂2と金属板1の密着性を向上させるために、溶融樹脂2に当接する前の金属板1を予め、予熱しておいてもよい。
【0010】
金属板1に積層する有機樹脂2としては、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂など、加熱溶融してTダイ3から押し出し可能な熱可塑性樹脂を適用することができる。これらの熱可塑性樹脂として、はホモポリマーであってもよいし、共重合体であってもよく、また各種のホモポリマーや各種の共重合体をブレンドした樹脂であってもよい。さらに、後記する共押し出し法による複層の樹脂であってもよい。
【0011】
本発明の有機樹脂被覆金属板6は飲料缶や食品缶などに好適に適用される。これらの用途においてはアルミニウム合金板、錫めっき鋼板、ティンフリースチールなどの金属板の両面にポリエステル樹脂を被覆したものが用いられる。ポリエステル樹脂としてはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体、およびこれらの樹脂をブレンドしてなる樹脂の単層樹脂や、これらの樹脂を複層化した樹脂、例えば上層をポリエチレンテレフタレートまたはエチレンイソフタレートのモル数の低いエチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体とし、下層をエチレンイソフタレートのモル数の高いエチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体からなる複層樹脂とし、接着性と加工性を両立させたものなどを挙げることができる。
【0012】
このように、本発明の有機樹脂被覆金属板の製造方法においては、樹脂を巻き取る工程が含まれないので、樹脂に滑剤を含有させる必要がない。そのため、被覆工程においてラミネートロール4の表面に滑剤が付着したり、これらに付着した滑剤が樹脂表面に再付着することがなく、樹脂表面が傷着くおそれがない。また、このようにして得られた有機樹脂被覆金属板6を成形加工する際に、成形工具に滑剤が付着することがなく、成形加工後に樹脂表面に傷が付いたり、異物付着が生じすることがない。また、滑剤のコストが不要となり経済的である。
【0013】
また、図1は金属板1の両面に同時に樹脂を被覆する場合を示したが、まず金属板1の片面に樹脂を被覆し次いで他の片面に樹脂を被覆してもよい。また金属板1の片面のみに樹脂を被覆することも可能である。さらに、共押出装置を用い、複数のTダイから溶融樹脂を押し出して重ね合わせた複数の樹脂層を金属板に被覆することも可能である。
【0014】
本発明の有機樹脂皮膜を被覆してなる有機樹脂被覆金属板は、樹脂に滑剤を含有していないので、被覆工程においてラミネートロールの表面に滑剤が付着したり、これらに付着した滑剤が樹脂表面に再付着することがなく、樹脂表面が傷着くおそれがなく、さらにこのようにして得られた有機樹脂被覆金属板を成形加工する際に、成形工具に滑剤が付着することがなく、成形加工後に樹脂表面に傷が付いたり、異物付着が生じすることがない。また、滑剤のコストが不要で経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機樹脂皮膜を被覆してなる有機樹脂被覆金属板の製造方法の一例を示す概略図
【符号の説明】
1:金属板
2:有機樹脂
3:Tダイ
4:ラミネートロール
6:有機樹脂被覆金属板

Claims (2)

  1. 少なくとも片面に有機樹脂を被覆してなる金属板であって、有機樹脂が滑剤を含有していないことを特徴とする滑剤を含有しない有機樹脂被覆金属板。
  2. 滑剤を含有しない有機樹脂ペレットを加熱溶融した後、Tダイから溶融樹脂をフィルム状に押し出して金属板に当接し、圧着することを特徴とする滑剤を含有しない有機樹脂被覆金属板の製造方法。
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