JP2004009623A - 自動給紙装置と用紙ホルダーとを備えるプリンタ装置システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カバー部材が閉塞位置にある時、プリンタ装置のプリンタ装置保持部からの脱離を防止するプリンタ装置脱離防止部と、自動給紙装置側用紙搬送路からプリンタ装置側用紙搬送路への用紙の搬送をスムーズに行うことができ、かつプリンタ装置上面と自動給紙装置底面とがロール紙を搬送させるロール紙搬送路の一部を規定するように、プリンタ装置上面と自動給紙装置底面との間に第1の間隙を有するよう自動給紙装置を取り付ける自動給紙装置取付部とを有し、用紙ホルダー本体部の背面とカバー部材の後端縁との間に第2の間隙が形成され、カバー部材と第2の間隙が自動給紙装置に導かれる用紙の搬送路の一部を規定するよう構成する。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリンタ装置と自動給紙装置と用紙ホルダーとを備えるプリンタ装置システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プリンタに使用する印刷用紙には、用紙がロール状に巻かれたロール紙や、長手方向を任意の長さにカットして使用するカット紙などがある。そのため、ロール紙とカット紙のいずれも使用できるプリンタ装置が知られており、広く実用に供されている。そのようなプリンタ装置にはロール紙およびカット紙用の用紙搬送路や、ロール紙ホルダーや、用紙トレイなどが各々専用に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のようなプリンタ装置システムの場合、各用紙毎に専用の用紙搬送路や、ロール紙ホルダーや、用紙トレイなどを設ける必要があるため、構成上複雑となり、装置が大型化し、コストアップしてしまう。
【0004】
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、ロール紙とカット紙の両方の用紙が使用できるプリンタ装置において、構成の簡略化、装置の小型化ができ、かつコストダウンを図ることができるプリンタ装置システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するため、請求項1に記載のプリンタ装置システムは、プリンタ装置と、プリンタ装置に用紙を自動給紙する自動給紙装置と、用紙を保持する用紙ホルダーとを備えるプリンタ装置システムであって、プリンタ装置は、用紙を搬送させるプリンタ装置側用紙搬送路を有し、自動給紙装置は、用紙を搬送させる自動給紙装置側用紙搬送路を有し、用紙ホルダーは、用紙ホルダー本体部と、用紙ホルダー本体部内にロール紙を保持するロール紙保持部と、ロール紙保持部の上面に開口部と、プリンタ装置側用紙搬送路上流にロール紙保持部が位置するようにプリンタ装置を保持するプリンタ装置保持部と、開口部を閉塞する閉塞位置と、開口部内を露出する開放位置との間で回動可能に軸支され、用紙ホルダー本体部に取り付けられるカバー部材と、カバー部材が閉塞位置にある時、プリンタ装置のプリンタ装置保持部からの脱離を防止するプリンタ装置脱離防止部と、自動給紙装置側用紙搬送路からプリンタ装置側用紙搬送路への用紙の搬送をスムーズに行うことができ、かつプリンタ装置上面と自動給紙装置底面とがロール紙を搬送させるロール紙搬送路の一部を規定するように、プリンタ装置上面と自動給紙装置底面との間に第1の間隙を有するよう自動給紙装置を取り付ける自動給紙装置取付部とを有し、用紙ホルダー本体部の背面とカバー部材の後端縁との間に第2の間隙が形成され、カバー部材と第2の間隙が自動給紙装置に導かれる用紙の搬送路の一部を規定することを特徴とする。このようにプリンタ装置システムを構成することにより、各々の用紙に専用の搬送路や、用紙ホルダーや、用紙トレイなどを設けることなく、構成部品を共用することで、複数種類の用紙が使用可能となる構成のため、構成の簡略化、装置の小型化ができ、かつコストダウンを図ることができる。
【0006】
また、請求項2に記載のプリンタ装置システムは、カバー部材は、閉塞位置で固定される固定機構を有することを特徴とする。このようにプリンタ装置システムを構成することにより、カバー部材を閉塞位置で固定することで、プリンタ装置システムを携帯する際にも、プリンタ装置の用紙ホルダーからの脱離が防止できる。
【0007】
また、請求項3に記載のプリンタ装置システムは、プリンタ装置は、サーマルプリンタヘッドを備えたサーマルラインプリンタであることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明の実施形態のサーマルラインプリンタシステム500の構成を示す斜視図である。サーマルラインプリンタシステム500は、サーマルラインプリンタ100と、自動給紙装置200と、ロール紙ホルダー300とから構成される。なお、図1は後述するロール紙ホルダー300のカバー部材320aを開放させた状態を示す図である。図2はカバー部材320aを閉塞させてロール紙10をセットした状態を示す図である。
【0009】
サーマルラインプリンタ100は、内部を中空に形成されたハウジング110と、ハウジング110内部を開放および閉塞するためのカバー部材120とを備える。ハウジング110には、カバー部材120が開放可能に取り付けられる凹所101が形成され、カバー部材120の後端縁は、凹所101の対応する後端縁との間に感熱紙Pを内部に挿入するための挿入口102を規定する第1の凹部が形成される。また、カバー部材120の前端縁には、凹所101の対応する前端縁の間に画像形成後の感熱紙Pを外部に排出するための排紙口103を規定する第2の凹部が形成される。
【0010】
自動給紙装置200は、内部を中空に形成されたハウジング210と、ハウジング210内部を開放および閉塞するためのカバー部材220とを備える。ハウジング210には、カバー部材220が開放可能に取り付けられる凹所201が形成され、カバー部材220の後端縁は、凹所201の対応する後端縁との間に感熱紙Pを内部に挿入するための挿入口202を規定する第1の凹部が形成される。また、カバー部材220の前端縁には、凹所201の対応する前端縁の間に画像形成後の感熱紙Pを外部に排出するための排紙口203を規定する第2の凹部が形成される。
【0011】
ロール紙ホルダー300は、ロール紙ホルダー本体部310aと、ロール紙ホルダー本体部310aと一体に成形されたサーマルラインプリンタ保持部310bと、ロール紙ホルダー本体部310a内部を開放および閉塞するためのカバー部材320aとを備える。ロール紙ホルダー本体部310a内部の両側面には、軸受部311が備えられている。軸受部311は、感熱紙であるロール紙10が巻かれたロール紙軸11の両端を回転可能に支持することができる。カバー部材320aの両端には、カバー部材用ボス321が設けられ、カバー部材用ボス321がロール紙ホルダー本体部310aに揺動可能に支持されている。
【0012】
カバー部材320aの両側面には、穴部322が形成されており、ロール紙ホルダー本体部310aの両側面には、図2に示すようにカバー部材320aを閉塞した状態において、穴部322と同軸となり、かつネジ山が螺刻されたカバー部材用ネジ孔323が形成されている。カバー部材320aの前端縁の両端近傍には、腕部320bが形成されており、各腕部320bのカバー部材320aの閉塞方向の面には、凸部320cが形成されている。
【0013】
カバー部材320aを閉塞した時に、穴部322にカバー部材用ネジ324とワッシャ325を用いて、カバー部材用ネジ孔323にカバー部材用ネジ324を螺合させると、カバー部材320aが閉塞位置で固定される。さらに、カバー部材320aが閉塞した状態においては、凸部320cが、サーマルラインプリンタ100のハウジング110上面を押圧する。サーマルラインプリンタ100は、サーマルラインプリンタ保持部310bと凸部320cとにより固定される。そのため、サーマルラインプリンタシステム500を携帯した際にも、サーマルラインプリンタ100がロール紙ホルダー300から脱離することがなく、持ち運びが簡便となる。
【0014】
ロール紙ホルダー本体部310aは、前面の両端近傍に自動給紙装置200を取り付けるための自動給紙装置取付部340を備える。自動給紙装置取付部340には、取付穴341(不図示)が形成され、自動給紙装置取付部340の裏面側に間隙342が設けられ、取付穴341と同軸にネジ山が螺刻された自動給紙装置用ネジ孔343(不図示)が形成されている。
【0015】
自動給紙装置200は、ハウジング210の両側面にロール紙ホルダー取付部230(不図示)を備える。ロール紙ホルダー接合部230には、長溝状の切り欠き部231が形成されている。取付穴341に自動給紙装置用ネジ344を通し、自動給紙装置用ネジ344に切り欠き部231の端部が支持されるように、ロール紙ホルダー取付部230を間隙342に挿入する。その状態において、自動給紙装置用ネジ孔343に自動給紙装置用ネジ344を螺合させると、自動給紙装置200は、ロール紙ホルダー本体部310aに固定される。
【0016】
図6は、本発明の実施形態のサーマルラインプリンタシステム500にロール紙10をセットした状態を示す側断面図である。印刷用紙にロール紙10を使用する場合は、ロール紙10の先端を図6に示すサーマルラインプリンタ100のハウジング110内部に備えられたプラテンローラ150と、サーマルプリンタヘッド151(不図示)との転接部まで引き出す。サーマルプリンタヘッド151は、所定の圧接力でプラテンローラ150に転接している。そして、パソコンなどの機器からの印字情報が送信されると、サーマルプリンタヘッド151は印字情報に基づいて発熱し、プラテンローラ150が回転駆動することにより、ロール紙10上に印字画像が形成されながら、ロール紙10は、排紙口103に向けて搬送される。
【0017】
なお、自動給紙装置200をロール紙ホルダー本体部310aに取り付けた時、自動給紙装置200は、自動給紙装置200のハウジング210底面とサーマルラインプリンタ100のハウジング110上面に、ロール紙10がスムーズに搬送される程度の間隙を有するよう取り付けられている。そのため、自動給紙装置200がロール紙ホルダー本体部310aに取り付けられた状態においても、印刷用紙にロール紙10を使用することができる。
【0018】
図3および図4は、本発明の実施形態のサーマルラインプリンタシステム500において、カット紙をセットした状態を示す斜視図である。上述したようにカバー部材320aは、ロール紙ホルダー本体部310aに揺動可能に支持されている。カバー部材320aとロール紙ホルダー本体部310aとを連結するボス321は、図2に示すようカバー部材320aの後端縁353より後側に配設され、かつロール紙ホルダー本体部310aの背面354より後側に配設されている。そのため、カバー部材320aが開放位置にある状態において、ロール紙ホルダー300は、カバー部材320aの後端縁353とロール紙ホルダー本体部310aの背面354との間に所定の間隙350を有する。
【0019】
また、ロール紙ホルダー本体部310aは、ロール紙ホルダー本体部310a内部の両側面に用紙をガイドするためのカット紙ガイド352を備える。ロール紙ホルダー本体部310a内部の両側面には、カット紙ガイド用ボス355が設けられている。カット紙ガイド352は、カット紙ガイド用ボス355を介して、ロール紙ホルダー本体部310aに揺動可能に支持されている。ユーザーは、カット紙20を使用する場合には、図3に示すようにカット紙ガイド352を起伏位置にセットさせ、カット紙20を使用しない場合には、図1に示すようにカット紙ガイド352を倒伏位置に収納させることができる。
【0020】
図5は、本発明の実施形態のサーマルラインプリンタシステム500にカット紙20をセットした状態を示す側断面図である。印刷用紙にカット紙20を使用する場合は、カット紙20の一端を図5に示すように所定の間隙350に差し込み、起伏位置にセットされたカット紙ガイド352によりカット紙の両側をガイドさせ、他端を自動給紙装置200のハウジング210内部に備えられた給送ローラ250に転接させるように、自動給紙装置200の挿入口202に差し込む。この時カット紙20は、カット紙20が有する弾性力により、カバー部材320aの内面351に沿う。
【0021】
本発明の実施形態のサーマルラインプリンタシステム500において、所定の間隙350とカバー部材320aの内面351とカット紙ガイド352は、用紙トレイと同等の機能を有する。そのため、サーマルラインプリンタシステム500には、カット紙専用の用紙トレイを設ける必要がない。サーマルラインプリンタ100および自動給紙装置200が備える用紙センサ(不図示)の検出により、給送ローラ250は回転駆動し、カット紙20は、自動給紙装置200の排紙口203に向けて搬送され、サーマルラインプリンタ100にセットされる。そして、パソコンなどの機器からの印字情報が送信されると、サーマルプリンタヘッド151は印字情報に基づいて発熱し、プラテンローラ150が回転駆動することにより、ロール紙20上に印字画像が形成されながら、ロール紙20は、排紙口203に向けて搬送される。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明は、複数種類の用紙が使用可能なプリンタ装置システムにおいて、各々の用紙に専用の搬送路や、用紙ホルダーや、用紙トレイなどを設けることなく、構成部品を共用することで、複数種類の用紙が使用可能となる構成のため、構成の簡略化、装置の小型化ができ、かつコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のサーマルラインプリンタシステムの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態のサーマルラインプリンタシステムにおいて、ロール紙をセットした状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態のサーマルラインプリンタシステムにおいて、カット紙をセットした状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態のサーマルラインプリンタシステムにおいて、カット紙をセットした状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態のサーマルラインプリンタシステムにおいて、カット紙をセットした状態を示す側断面図である。
【図6】本発明の実施形態のサーマルラインプリンタシステムにおいて、ロール紙をセットした状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
10 ロール紙
20 カット紙
100 サーマルラインプリンタ
200 自動給紙装置
300 ロール紙ホルダー
310a ロール紙ホルダー本体部
310b サーマルラインプリンタ保持部
320a カバー部材
340 自動給紙装置取付部
500 サーマルラインプリンタシステム
Claims (3)
- プリンタ装置と、
前記プリンタ装置に用紙を自動給紙する自動給紙装置と、
前記用紙を保持する用紙ホルダーと、を備えるプリンタ装置システムであって、
前記プリンタ装置は、用紙を搬送させるプリンタ装置側用紙搬送路を有し、
前記自動給紙装置は、用紙を搬送させる自動給紙装置側用紙搬送路を有し、
前記用紙ホルダーは、用紙ホルダー本体部と、
前記用紙ホルダー本体部内にロール紙を保持するロール紙保持部と、
前記ロール紙保持部の上面に開口部と、
前記プリンタ装置側用紙搬送路上流に前記ロール紙保持部が位置するように前記プリンタ装置を保持するプリンタ装置保持部と、
前記開口部を閉塞する閉塞位置と、前記開口部内を露出する開放位置との間で回動可能に軸支され、前記用紙ホルダー本体部に取り付けられるカバー部材と、前記カバー部材が前記閉塞位置にある時、前記プリンタ装置の前記プリンタ装置保持部からの脱離を防止するプリンタ装置脱離防止部と、
前記自動給紙装置側用紙搬送路から前記プリンタ装置側用紙搬送路への用紙の搬送をスムーズに行うことができ、かつ前記プリンタ装置上面と前記自動給紙装置底面とがロール紙を搬送させるロール紙搬送路の一部を規定するように、前記プリンタ装置上面と前記自動給紙装置底面との間に第1の間隙を有するよう前記自動給紙装置を取り付ける自動給紙装置取付部と、を有し、
前記用紙ホルダー本体部の背面と前記カバー部材の後端縁との間に第2の間隙が形成され、前記カバー部材と前記第2の間隙が前記自動給紙装置に導かれる用紙の搬送路の一部を規定すること、を特徴とするプリンタ装置システム。 - 前記カバー部材は、前記閉塞位置で固定される固定機構を有すること、を特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置システム。
- 前記プリンタ装置は、サーマルプリンタヘッドを備えたサーマルラインプリンタであること、を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のプリンタ装置システム。
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