JP2023149976A - 印刷装置の外付部品 - Google Patents

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美佑紀 楠田
Miyuki Kusuda
章太 飯島
Shota Iijima
明子 小玉
Akiko Kodama
哲郎 村松
Tetsuo Muramatsu
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Abstract

【課題】印刷装置に容易に装着でき、印刷後のロール紙が再び給紙口に進入するのを防止できる印刷装置の外付部品を提供する。【解決手段】ロールホルダ100,150の装着部110,160は、印刷装置1を後方から上下方向に挟持する形態で印刷装置1に装着する。ロール紙M2を巻回したロールM3は、装着部100,160の効能に接続して上方に延びる保持部120,170間に保持する。保持部120,170の前方に位置する覆い部130,180は給紙口24の上方に位置し、前方を向く傾斜面を有する。印刷されたロール紙M2が巻き癖により排出口25から給紙口24に向かう場合、ロール紙M2の先端は覆い部130、180に傾斜面に当接する。よって覆い部130,180は、排紙口25から排出されたロール紙M2が給紙口24に再進入するのを防止できる。【選択図】図5

Description

本発明は、印刷装置に装着可能な外付部品に関する。
小型の印刷装置に装着可能な外付部品がある。例えば特許文献1には、持ち運びの利便性を考慮して設計された小型の印刷装置が記載されている。印刷装置は、印刷時に挿入される被印刷用紙の幅方向に長く、搬送方向に短い略直方体形状を有する。印刷装置には、外付部品として、ロール紙等の連続用紙への印刷を可能とするロールホルダが装着される。特許文献1のロールホルダは、排出後の被印刷用紙が誤って導入口から筐体内に入り込むことを防止する用紙接触シートを貼り付けて使用する。
特開2012-223923号公報
しかしながら、ロールホルダと用紙接触シートが別体であるので、印刷装置にロールホルダを装着した場合に用紙接触シートを貼る手間がかかり、貼り忘れた場合には排出後の被印刷用紙が導入口から筐体内に入り込む可能性があった。
本発明の目的は、印刷装置に容易に装着でき、印刷後のロール紙が再び給紙口に進入するのを防止できる印刷装置の外付部品を提供することである。
本発明の一態様によれば、被印刷媒体に印刷可能な印刷ヘッドを内部に配置し、前記印刷ヘッドへ向けて外部から被印刷媒体を供給する給紙口、および前記印刷ヘッドにより印刷された被印刷媒体を外部に排出する排紙口を有する筐体を備えた印刷装置に装着可能な外付部品であって、前記筐体に装着する装着部と、前記装着部に接続し、連続する被印刷媒体であるロール紙を巻回したロールを保持可能な保持部と、前記筐体の外面のうち前記給紙口が形成された面である第一面との交差方向である第一方向において前記給紙口に対して少なくとも一部が重なる位置に配置され、前記給紙口との間に前記保持部から前記給紙口に供給されるロール紙が通過する第一間隙を有する状態で前記給紙口の一部を前記第一方向に覆う覆い部材とを備えたことを特徴とする印刷装置の外付部品が提供される。
本態様の覆い部材は、排紙口から排出されたロール紙が、巻き癖によって、給紙口に向かう場合に、ロール紙の先端部と接触する。故に覆い部材は、印刷後のロール紙が再び給紙口に進入するのを防止することができる。また、覆い部材をロールの保持部と一体に設けたので、印刷装置への外付部品の装着だけで容易に覆い部材をセットでき、手間がかからない。
本態様の前記覆い部材は前記第一方向を厚み方向とする板状の第一壁部を備え、前記第一面において前記給紙口が延びる方向に直交する第二方向において、前記第一壁部の一方の縁部は、前記第二方向における前記給紙口の一方の縁部よりも、前記第二方向の一方側にあり、前記第二方向における前記第一壁部の他方の縁部は、前記第二方向における前記給紙口の他方の縁部よりも、前記第二方向の他方側にあってもよい。第一壁部は、第二方向の一方側および他方側の双方において、給紙口よりも大きい。故に覆い部材は、印刷後のロール紙が再び給紙口に進入するのを、より確実に防止することができる。
本態様の前記筐体は、前記第一面に対し前記第二方向の一方側にある第二面に前記排紙口を有し、前記覆い部材は、前記第一壁部の前記第二方向の他方の縁部に、前記第一方向において前記給紙口から離れる方向に延びる第二壁部を備えてもよい。給紙口に対し第二方向一方側の第二面にある排紙口から排出されたロール紙の先端部は、巻き癖により、第二方向他方側へ向かう。ロール紙の先端部は第一壁部に当接し、更に第二方向他方側へ移動して、第二壁部に当接する。第二壁部に当接したロール紙は、第二方向他方側へ移動することができず、第二壁部と第一壁部に案内されて、丸められる。故に第二壁部は、ロール紙の先端部が覆い部材を第二方向の他方側に乗り越えて再び給紙口に進入することを、より確実に防止することができる。
本態様は、前記覆い部材の前記第一壁部から前記第一方向において前記給紙口側に延び、前記保持部から前記給紙口に供給されるロール紙の側部を案内する案内面を有する案内部材を備えてもよい。保持部に保持されたロールから繰り出され給紙口に供給されるロール紙は、案内部材の案内面によって側部が案内される。故に外付部品は、ロール紙の斜行を防止できる。
本態様は、前記第二方向に延び、前記装着部と前記案内部材とを接続する接続部材を備え、前記接続部材は、前記第二方向において、前記装着部に接続する前記保持部と前記案内部材に接続する前記覆い部材との間に、所定の第二間隙を形成してもよい。保持部に保持したロールからロール紙を繰り出したロール紙を給紙口にセットする場合に、ユーザは、覆い部材と保持部との間の第二間隙に指等を配置してロール紙を保持しつつ、第一間隙を通してロール紙の先端部を給紙口に送ることができる。故にユーザは給紙作業を容易に行うことができる。
本態様の前記第一壁部は、前記第二方向の一方の縁部が、前記第二方向の他方の縁部よりも、前記第一方向において前記給紙口に近い側にあってもよい。第一壁部は、排紙口側が反対側よりも第一方向において給紙口に近い側となる傾斜を有する。即ち第一壁部は、第二方向において排紙口のある側に斜面を向ける。よってロール紙の先端部は、巻き癖によって給紙口側に向かうとき、第一壁部に当接しやすい。故に覆い部材は、印刷後のロール紙が再び給紙口に進入するのを、より確実に防止することができる。
本態様の前記装着部は、前記第一面に当接する第一挟持部と、前記第一面とは反対側の第三面に当接する第二挟持部とを有し、前記第一挟持部と前記第二挟持部とで前記第一面と前記第三面とを前記第一方向に挟んで前記筐体に装着し、且つ前記給紙口が延びる方向である第三方向に摺動移動可能であり、前記筐体の前記第一面は、前記給紙口の近傍に、前記給紙口にロール紙の配置するときの幅位置を案内する案内表示を有し、前記第一挟持部は、前記案内表示を視認可能な窓部を有してもよい。ユーザは給紙口にロール紙をセットするとき、第一挟持部の窓部を介し、ロール紙の幅位置を確認することができる。故に第一挟持部を大きく形成しても、案内表示の視認の妨げとならないので、外付部品を印刷装置に装着する上で、装着部はより安定して筐体を挟持することができる。
本態様の前記排紙口は、ロール紙を切断する切断部を備え、前記筐体は、前記給紙口の一部を含み、前記第一面の前記給紙口から前記第二方向の一方側の部分と、前記排紙口の一部と前記切断部を含み、前記第一面に対し前記第二方向の一方側にある第二面の前記排紙口から前記第一方向の一方側の部分とを一体とし、前記筐体に対し開閉可能であり、開放時に前記印刷ヘッドを露出するカバーを備え、前記案内部材は、前記第二方向の一方側に延び、閉鎖時の前記カバーに対して前記第一方向の一方側に位置する押え部を有してもよい。印刷したロール紙を切断する切断部は排紙口に設けられる。ロール紙の切断時にカバーが開かないように、カバーは、閉鎖状態を維持する固定力が所定の力より大きくなるように設定される。印刷装置に外付部品を装着したとき、押え部は閉鎖時のカバーが開かないように押さえることができる。故にカバーの開放に必要な力が小さくなるように、カバーの固定力を、従来よりも小さく調整することができる。故に印刷装置は、被印刷媒体のジャム時等に印刷ヘッドを露出させる場合に、カバーを容易に開放することができる。
本態様の前記装着部は、前記給紙口が延びる方向である第三方向に摺動移動可能であり、前記装着部は、前記押え部が前記第一面における前記カバーの開閉範囲から外れた位置に移動可能であってもよい。装着部を摺動移動させて押え部がカバーの開閉範囲から外れた位置に移動することで、ユーザは、外付部品を取り外さずにカバーを開放し、印刷装置のメンテナンスを行うことができる。
本態様の前記印刷装置は、前記印刷ヘッドに対向して前記筐体内に配置されるプラテンローラを備え、前記第一間隙は、前記カバーの開閉における可動範囲のうち、前記印刷ヘッドと前記プラテンローラとのニップ部を、前記筐体の外部から被印刷媒体のジャム処理が可能な解放状態とするのに最低限必要な位置まで前記カバーを開放したときに、前記カバーと前記覆い部材とを非接触の状態に維持できる大きさの間隙であってもよい。カバー開放時にカバーが覆い部材に接触しないので、ユーザは、外付部品を取り外さずにカバーを開放し、印刷装置のメンテナンスを行うことができる。また、ジャム処理のためニップ部を解放状態とするのに必要な最低限の位置までカバーを開放できれば、ユーザは、カバーを全開放せずともジャム処理ができる。故に、カバーのジャム処理に必要な最低限の開放位置に応じて、第一間隙をより小さく設計することで、外付部品の小型化を図ることができる。更に、第一間隙をより小さくできれば、外付部品は排出後の被印刷媒体を、第一間隙により入り込ませ難くすることができる。
本態様の前記装着部は、更に、前記覆い部材が前記第一面における前記カバーの開閉範囲から外れた位置に移動可能であってもよい。装着部を摺動移動させて覆い部材がカバーの開閉範囲から外れた位置に移動することで、ユーザは、外付部品を取り外さずにカバーを開放し、印刷装置のメンテナンスを行うことができる。
本態様の前記外付部品は、前記覆い部材および前記保持部が前記装着部に対し、前記給紙口が延びる方向において対称な形態となる一対の第一外付部品および第二外付部品であってもよい。外付部品は一対に設けられ、給紙口が延びる方向の両側からロールを保持できるので、ロール紙を安定して印刷装置に供給することができる。
印刷装置1の前上方斜視図である。 印刷装置1の前下方斜視図である。 印刷装置1の分解斜視図である。 図1のI-I線における印刷装置1の矢視方向の断面図である。 ロールホルダ100,150を組み付けた印刷装置1の前上方斜視図である。 ロールホルダ100の斜視図である。 ロールホルダ150の斜視図である。 図5のII-II線における印刷装置1の矢視方向の断面図である。 ロールホルダ100,150を組み付けた印刷装置1の前下方斜視図である。 ロールホルダ100,150を開閉カバー23の開放位置に移動した印刷装置1の前上方斜視図である。
図面を参照し、本発明に係る外付部品であるロールホルダ100,150を装着可能な印刷装置1を説明する。以下では、図1の左下方、右上方、左上方、右下方、上方、および下方を、それぞれ、印刷装置1の前方、後方、左方、右方、上方、および下方とする。
図1に示す印刷装置1は印刷データに基づいて被印刷媒体に画像を印刷できる。被印刷媒体は特定の媒体に限定されないが、例えばシート状、テープ状等の媒体である。図1に示すカット紙M1は、シート状で感熱タイプのカット紙である。
図1~図3を参照し、印刷装置1の外観構成を説明する。印刷装置1は樹脂製の外装カバー2を備える。外装カバー2は直方体状であり、前後方向と上下方向よりも左右方向に長い。外装カバー2の後下部にはバッテリ10(図3参照)が装着される。バッテリ10は印刷装置1に電源を供給する。
外装カバー2は下カバー21と上カバー22と開閉カバー23を含む。下カバー21は前後左右方向に延びる板状である。下カバー21は外装カバー2の底面2Bを形成する。下カバー21は、底面2Bの前後方向において中央よりも前寄りの位置に、左右方向に延びる2つの溝部21A,21Bを有する。溝部21A,21Bは、左右方向に並ぶ。
上カバー22は下部が開放された箱状であり、下カバー21の上側に組み付けられる。上カバー22は外装カバー2の天面2Aの一部、前面2Cの一部、後面2D、左側面2Eおよび右側面2Fを形成する。上カバー22の後壁部は、バッテリ10の装着部分が下方から切欠状に開放されている。上カバー22には開口部22A(図3参照)が形成される。開口部22Aは上カバー22の前面2Cにおいて上下方向の中央部から上端までの部分と、上カバー22の天面2Aにおいて前後方向の中央部から前端までの部分を開放する。開口部22Aは上カバー22において左端近傍から右端近傍まで延びる。以下では、上カバー22のうち開口部22Aの後端を規定する端部を「開口端221」といい、上カバー22のうち開口部22Aの下端を規定する端部を「開口端222」という。
開閉カバー23は板状であり、第一部分23Aと第二部分23Bを備える。第一部分23Aは前後左右方向に延び、外装カバー2の天面2Aの一部を形成する。第二部分23Bは第一部分23Aの前端から下方且つ左右方向に延び、外装カバー2の前面2Cの一部を形成する。開閉カバー23は上カバー22の開口部22Aに嵌る。第一部分23Aの後端231は上カバー22によって回転可能に支持される。開閉カバー23は第一部分23Aの後端231を軸として揺動することで、開口部22Aに対して開閉できる。以下では、開閉カバー23が開口部22Aに対して閉じた状態(図1参照)を基準として説明する。この場合、第一部分23Aの後端231は、前後方向において、上カバー22の開口部22Aの開口端221と隙間を空けて対向する。さらに、第二部分23Bの下端232は、上下方向において、上カバー22の開口部22Aの開口端222と隙間を空けて対向する。
外装カバー2の天面2Aには給紙口24が形成される。給紙口24は開口であり、上カバー22の開口部22Aと開閉カバー23の後端231によって規定される。カット紙M1は給紙口24から外装カバー2内に供給される。上カバー22の天面2Aは、開口端221の後方に、カット紙M1の用紙サイズに応じた幅位置を案内する案内表示26を有する。ユーザは、用紙サイズに応じた案内表示26が示す位置にカット紙M1の幅位置を合わせ、給紙口24にカット紙M1を挿入する。
外装カバー2の前面2Cには排紙口25が形成される。排紙口25は開口であり、上カバー22の開口部22Aと開閉カバー23の下端232によって規定される。カット紙M1は外装カバー2内で印刷された後、排紙口25から外装カバー2外に排出される。開閉カバー23の下端232には、後述するロール紙M2を切断する切断部232Aが形成される。
図3、図4を参照し、印刷装置1の内部構成を説明する。印刷装置1はヘッドユニット4を備える。ヘッドユニット4は外装カバー2内に収容され、フレーム5とプラテンローラ6とサーマルヘッド7とヒートシンク8を含む。
フレーム5は金属製で、下板51と左板52と右板53と架橋板54を含む。下板51は平面視で矩形状の金属板であり、前後方向よりも左右方向に長い。下カバー21は下板51の下面に組み付けられる。左板52は左側面視略矩形状で前後方向に長い金属板である。下板51の左端は左板52の下部にネジで固定される。右板53は右側面視略矩形状で前後方向に長い金属板である。下板51の右端は右板53の下部にネジで固定される。左板52と右板53は左右方向において互いに対向する。架橋板54は左右方向に延び、左板52と右板53の間に掛け渡される金属板である。架橋板54は左右方向の断面が略L字状に屈曲する。架橋板54の左端は左板52の上部にネジで固定され、右端は右板53の上部にネジで固定される。
プラテンローラ6は外装カバー2内の前斜め上方に設けられ(図4参照)、左右方向に延びる。プラテンローラ6は円筒部61と軸62を備える。円筒部61は弾性体であり、ゴム等によって構成される。軸62は円筒部61内を貫通し、円筒部61に固定される。軸62の左端は左板52の上方且つ前方の角部において支持される。軸62の右端は右板53の上方且つ前方の角部において支持される。プラテンローラ6は軸62を中心に回転する。プラテンローラ6はギア等を介してモータ69と連結する。モータ69は左板52の右面において後方下部に固定される。プラテンローラ6はモータ69の駆動によって回転し、カット紙M1を搬送方向に搬送する。搬送方向はプラテンローラ6によってカット紙M1が搬送される方向であり、左右方向に直交する。本実施形態では、フレーム5の前後方向を搬送方向とし、後方側を搬送方向の上流側、前方側を搬送方向の下流側とする。
サーマルヘッド7はプラテンローラ6の下方に設けられる。サーマルヘッド7はラインヘッドであり、基板71と、基板71の上面に形成された複数の発熱体(図示略)を含む。基板71は左右方向と搬送方向に延び、プラテンローラ6と間でカット紙M1を挟む位置に発熱体を有する。
ヒートシンク8はサーマルヘッド7の下側に設けられ、サーマルヘッド7を一体に固定する。ヒートシンク8は板状であり、基板71の下面に接触することで、複数の発熱体の発熱によって生じた熱を放出する。ヒートシンク8は左右方向と搬送方向に延びる。ヒートシンク8の後端には軸81が固定される。軸81はプラテンローラ6の下方且つ後方に位置する。軸81は左右方向に延びる。
左板52において軸62の後斜め下方の位置には支持孔(図示略)が形成される。支持孔521は左側面視で矩形状である。軸81の左端は支持孔内に配置される。これにより、左板52は軸81の左端を回転可能に支持する。故にヒートシンク8は軸81を中心に揺動可能である。
右板53において軸62の後斜め下方の位置には保持孔531が形成される。保持孔531は右側面視でプラテンローラ6の軸62を中心とした円弧状である。保持孔531の上端は左板52の支持孔の上端と同じ位置にある。保持孔531の下端は支持孔の下端よりも下方にある。軸81の右端は保持孔531内に配置される。保持孔531の下端が支持孔の下端よりも下方にあるので、軸81の右端と保持孔531の下端との間には隙間が形成される。これにより、軸81の右端は自由端となる。
フレーム5内には圧縮コイルばね41が設けられる。圧縮コイルばね41は上下方向に延び、ヒートシンク8の下面と下板51の上面との間に配置される。圧縮コイルばね41はヒートシンク8が軸81を中心として右側面視で時計回り方向に揺動するように、ヒートシンク8を付勢する。
印刷装置1は樹脂製の案内部材3を備える。案内部材3はサーマルヘッド7よりも搬送方向の上流側に設けられ、架橋板54に固定される。案内部材3は外装カバー2内において給紙口24の下方に位置する。案内部材3は板状に形成され、左右方向に延び、且つ給紙口24の上方から前斜め下方に延びる。案内部材3は、給紙口24から挿入されるカット紙M1をサーマルヘッド7とプラテンローラ6との間へ向けて案内し、カット紙M1が搬送される経路を規定する。
図4を参照し、印刷装置1による印刷動作を説明する。ユーザはカット紙M1を給紙口24から案内部材3に沿わせ、外装カバー2内に挿入する。カット紙M1の下流端はプラテンローラ6とサーマルヘッド7の間に配置される。印刷装置1はモータ69を駆動し、プラテンローラ6を右側面視で時計回り方向に回転させる。これにより、カット紙M1は排紙口25へ向けて、搬送方向の上流側から下流側に搬送される。印刷装置1はカット紙M1を搬送しながら、制御基板(図示略)による制御によって、サーマルヘッド7の複数の発熱体を選択的に発熱させる。これにより、カット紙M1への印刷が行われる。カット紙M1は排紙口25から排出され、ユーザは印刷されたカット紙M1を得ることができる。
図5~図10を参照し、印刷装置1のフレーム5に装着可能な外部部品について説明する。本実施形態の印刷装置1は、各種の外部部品を装着することができる。外部部品の一例は、一対のロールホルダ100,150である。ロールホルダ100,150は樹脂製で、印刷装置1に取り付けられた状態で、テープ状に連続する感熱タイプのロール紙M2を巻回したロールM3を保持することができる。なお、ロールホルダ100,150は、被印刷媒体としてロール紙M2を使用しない場合、ロールM3を消費し尽くして交換する場合には、取り外すことができる。以下説明において、ロールホルダ100,150の向き(上下方向、左右方向および前後方向)を説明する場合には、ロールホルダ100,150を装着した状態における印刷装置1の向き(上下方向、左右方向および前後方向)を準用する。
ロールホルダ100は印刷装置1の左側に取り付けられ、ロールM3の左端を保持する。ロールホルダ150は印刷装置1の右側に取り付けられ、ロールM3の右端を保持する。ロールホルダ100とロールホルダ150は一対の外付部品であり、左右方向に略対称な形状である。
図5~図7に示すように、ロールホルダ100,150はそれぞれ、装着部110,160、保持部120,170、覆い部130,180、案内部140,190、接続部145,195、押え部148,198を備える。ロールホルダ100,150は、それぞれの装着部110,160で印刷装置1の外装カバー2を後方から上下に挟み込んで把持することで、印刷装置1に装着する。装着部110,160は側面視で略C字形状であり、それぞれ、上挟持部111,161、連結部112,162、下挟持部113,163を有する。
上挟持部111,161は上下方向に厚みを有する平面視略矩形の板状であり、側面視略三角形状を有し、前側部分よりも後側部分の厚みが大きい。上挟持部111,161の前後方向の大きさは、上カバー22の開口部22Aよりも後側の部分における前後方向の大きさと略同じである。上挟持部111,161の左右方向の大きさは、前後方向の大きさと略同じである。上挟持部111,161の底面は矩形状の平面であり、ロールホルダ100,150を印刷装置1に装着した場合に、上カバー22の天面2Aに当接する。上挟持部111の左前端部には、角部分を切欠いた窓部115が形成される。上挟持部161の右前端部には、角部分を切欠いた窓部165が形成される。印刷装置1にロールホルダ100,150を装着した場合において、ユーザは、窓部115,165を介し、上カバー22の天面2Aに設けられた案内表示26を視認することができる。
連結部112,162は前後方向に厚みを有して上下方向に延びる板状で、左右方向の大きさが上挟持部111,161の左右方向の大きさと略同じである。連結部112,162は、右側の縁部分から脚部116,166の右側面の位置までを切欠いた形状である。連結部112,162の上端部は、上挟持部111,161の後端部に接続する。連結部112,162は、背面の左右方向の中央部に、後方へ向けてリブ状に突出し、上下方向に延びる脚部116,166を有する。脚部116,166の下端部は連結部112,162の下端部と同じ位置にあり、後方へ向けて更に突出する。脚部116,166は、ロールホルダ100,150を装着し、ロールM3を保持した状態の印刷装置1が、ロールM3の重みで後方に倒れるのを防止する。
下挟持部113,163は上下方向に厚みを有する平面視略矩形の板状であり、左右方向の大きさが上挟持部111,161の左右方向の大きさと略同じである。下挟持部113,163の前後方向の大きさは、上挟持部111,161の前後方向の大きさよりも大きい。下挟持部113,163の後端部は、連結部112,162の下端部に接続する。下挟持部113,163の先端部に、爪部117,167を備える。爪部117,167は上方に突出する円弧状であり、左右方向に延びる。印刷装置1にロールホルダ100,150を装着した場合に、爪部117,167はそれぞれ、下カバー21の底面2Bに形成された溝部21A,21Bに係合する。溝部21A,21Bに係合する爪部117,167は、溝部21A,21Bに沿って左右方向に移動可能である。即ちロールホルダ100,150は、印刷装置1に装着した状態で、左右方向にスライド移動することができる。
保持部120,170は、上下方向に延びる板状である。保持部120の下端部は、装着部110の上挟持部111の左後端部に連結し、上方に延びる。保持部170の下端部は、装着部160の上挟持部161の右後端部に連結し、上方に延びる。保持部120は、上端部に、右方へ突出する軸支部121を有する。保持部170は、上端部に、左方へ突出する軸支部171を有する。軸支部121,171はロールM3の巻芯に挿入し、ロールM3を回転可能に支持する。
覆い部130,180は、保持部120,170の前方に設けられる。覆い部130,180は、排紙口25から排出されたロール紙M2が、印刷前の巻き癖によって開閉カバー23の外側を回り込み、給紙口24から印刷装置1内へ再度進入することを防止する。覆い部130は、第一壁部131,181と第二壁部132,182を有する。第一壁部131,181は、上下方向に厚みを有する平面視矩形の板状であり、前後方向に長い。第一壁部131は、装着部110の上挟持部111の左前端部の前方且つ上方に位置する。第一壁部181は、装着部160の上挟持部161の右前端部の前方且つ上方に位置する。第一壁部131,181は、前端が後端よりも下方に位置し、上面131A,181Aを前方斜め上方へ向けた状態で傾斜する。即ち、第一壁部131,181は、前後方向において排紙口25のある前側に上面131A,181Aを向ける。第一壁部131,181の前後方向の長さは、給紙口24の前後方向の開口幅よりも大きい。
図8に示すように、第一壁部131の前端は、前後方向において、給紙口24の開口の前側の縁部を規定する開閉カバー23の後端231よりも前方に位置する。第一壁部131の後端は、前後方向において、給紙口24の開口の後側の縁部を規定する上カバー22の開口端221よりも後方に位置する。図示しないが第一壁部181も同様であり、第一壁部181の前端は開閉カバー23の後端231よりも前方に位置し、第一壁部131の後端は上カバー22の開口端221よりも後方に位置する。即ち、ロールホルダ100,150を装着した印刷装置1を平面視した場合に、第一壁部131,181は、給紙口24の開口の一部を覆う。
図5~図7に示すように、第二壁部132,182は第一壁部131,181のそれぞれの後端に接続し、上方へ向けて、前後方向に厚みを有する板状に突出する。第二壁部132,182の左右方向の大きさは、第一壁部131,181の左右方向の大きさと同じである。
覆い部130,180は、案内部140,190の上端部に接続する。案内部140、190は左右方向に厚みを有する板状で、上下方向に延びる。案内部140、190の下端は、装着部110,160の上挟持部111,161の底面と同じ高さ位置にある。印刷装置1にロールホルダ100,150を装着した場合において、案内部140,190の下端は外装カバー2の天面2Aにおける給紙口24の開口部分の直上にあり、開口部分を前後方向に跨ぐ(図8参照)。案内部140、190の上端は、上挟持部111,161の上面よりも上方に位置し、それぞれ覆い部130,180と接続する。覆い部130の第一壁部131は、案内部140の上端に接続し、案内面141よりも右方に突出する。案内部190は覆い部180の第一壁部181の右端に接続し、案内面191よりも左方に突出する。
給紙口24と第一壁部131,181との間には、案内部140,190によって、上下方向の間隙G1が設けられる。ユーザは、印刷装置1にロール紙M2をセットする場合に、ロール紙M2に間隙G1を通過させることによって、第一壁部181の下方の給紙口24にロール紙M2の先端部を送ることができる。案内部140の右面および案内部190の左面は、それぞれ案内面141,191である。案内面141,191は、ロールM3から繰り出されるロール紙M2の幅方向の側部、即ち左端部および右端部をそれぞれ位置決めすることで斜行を抑制し、ロール紙M2を給紙口24内に案内する。
案内部140,190は、接続部145,195を介して保持部120,170および装着部110,160と接続する。接続部145,195は、左右方向に厚みを有し、前後方向に延びる板状である。接続部145,195の後端部は、それぞれ保持部120,170の下端部に接続し、先端部は、それぞれ案内部140,190に接続する。接続部145の右面および接続部195の左面は、それぞれ案内面141,191と同一の平面として形成される。接続部145,195の下端は、装着部110,160の上挟持部111,161の底面と同じ高さ位置にある。保持部120,170と覆い部130,180との間には、接続部145,195によって、前後方向の間隙G2が設けられる。ユーザは、印刷装置1にロール紙M2をセットする場合に、間隙G2に指を配置することで、ロール紙M2の左端部および右端部を指で保持しつつ、給紙口24にロール紙M2の先端部を送ることができる。
案内部140,190の前端部には、押え部148,198が接続する。押え部148,198は接続部145,195と同様の板状で、案内部140,190の前方に突出する。押え部148,198の下端は、装着部110,160の上挟持部111,161の底面と同じ高さ位置にある。印刷装置1にロールホルダ100,150を装着した場合において、押え部148,198の下端は開閉カバー23の天面2Aに近接する。即ち、ロールホルダ100,150の装着時、押え部148,198は、開閉カバー23の開放を規制し、閉鎖状態に維持する。
上記構成を有するロールホルダ100,150を印刷装置1に取り付ける場合、ユーザは、装着部110,160を後方から印刷装置1に嵌め込む。装着部110,160は、上挟持部111,161と下挟持部113,163とで外装カバー2を上下に挟み込む。図9に示すように、ユーザが装着部110,160を印刷装置1に対して前方に押し込むと、下挟持部113,163の爪部117,167は下カバー21の溝部21A,21Bに係合する。ロールホルダ100,150は、印刷装置1に対して位置決めされる。
図5に示すように、ユーザはロールホルダ100,150を左右方向にスライド移動し、保持部120,170間にロールM3を保持する。ユーザは、窓部115,165を介して上カバー22の天面2Aの案内表示26を確認しながらロールホルダ100,150を左右方向にスライド移動し、案内部140,190の案内面141,191を案内表示26が示す位置に合わせる。ユーザは、接続部145,195のある間隙G2に指を挿入し、ロールM3から繰り出したロール紙M2の左端部および右端部を指で保持しながら、ロール紙M2の先端部を給紙口24内に挿入する。ロール紙M2の左端部は案内部140の案内面141によって位置決めされ、ロール紙M2の右端部は案内部190の案内面191によって位置決めされる。印刷装置1は、給紙口24内のセンサ(図示略)によって、ロール紙M2の先端部がプラテンローラ6とサーマルヘッド7との間のニップ部Nに接近したことを検知すると、モータ69を駆動してニップ部Nに先端部を挟み込み、印刷準備が完了する。
印刷後、ユーザは、排紙口25から排出されたロール紙M2を上方に引上げ、開閉カバー23の下端232に形成した切断部232Aでロール紙M2を切断する。開閉カバー23は、ロールホルダ100,150の押え部148,198によって押さえられ、切断時にロール紙M2を上方に引上げる力が加えられても、閉鎖状態を維持することができる。故にユーザは、開閉カバー23を手で押さえることなく、容易に、ロール紙M2を切断することができる。
印刷中において、排紙口25から排出されたロール紙M2の先端部が、巻き癖によって排紙口25の上方へ向かい、外装カバー2の天面2Aに回り込むことがある。この場合、ロール紙M2の先端部は、給紙口24の上方に配置された覆い部130,180の第一壁部131,181の上面131A,181Aに当接する。ロール紙M2の搬送に伴い、先端部は上面131A,181Aに沿って上方へ移動し、第二壁部132,182に当接する。ロール紙M2は、第二壁部132,182に規制されて先端部が移動できなくなったことを切掛けに丸められる。故に覆い部130,180は、排紙口25から排出されたロール紙M2の先端部が給紙口24に再度進入することを防止する。
印刷中に、ロール紙M2は印刷装置1内で紙詰まりを生ずることがある。この場合、ユーザは開閉カバー23を開放し、ニップ部Nを解放状態とすることで紙詰まりの解消を図る。図10に示すように、ユーザは、ロールホルダ100を左方にスライド移動し、装着部110の爪部117の左端部を下カバー21の溝部21Aの左端部に配置する。押え部148は、開閉カバー23における天面2A上から上カバー22における天面2A上に移動する。ユーザは、ロールホルダ150を右方にスライド移動し、装着部160の爪部167の右端部を下カバー21の溝部21Bの右端部に配置する。押え部198は、開閉カバー23における天面2A上から上カバー22における天面2A上に移動する。図中の一点鎖線で示すように、ユーザは開閉カバー23の下端232に指を掛け、上方に引上げて、開閉カバー23を開放する。ユーザは、露出したヘッドユニット4のヒートシンク8を押し下げ、ニップ部Nを解放状態にして、ジャム処理を行う。ロールホルダ100,150のスライド移動により、押え部148,198は開閉カバー23の上方から退避したが、覆い部130,180は、開閉カバー23の上方に張り出した状態である。案内部140,190による間隙G1は、ユーザが上カバー22の開口部22A内に指を挿入し、ニップ部Nを解放状態にするのに最低限必要な位置まで開閉カバー23を開放することができる大きさである。ユーザは、開閉カバー23を全開状態にせずとも十分に、ジャム処理を行うことができる。
以上説明したように、覆い部130,180は、排紙口25から排出されたロール紙M2が、巻き癖によって、給紙口24に向かう場合に、ロール紙M2の先端部と接触する。故に覆い部130,180は、印刷後のロール紙M2が再び給紙口24に進入するのを防止することができる。また、覆い部130,180をロールM3の保持部120,170と一体に設けたので、印刷装置1へのロールホルダ100,150の装着だけで容易に覆い部130,180をセットでき、手間がかからない。
覆い部130,180の第一壁部131,181は、前後方向の前側および後側の双方において、給紙口24よりも大きい。故に覆い部130,180は、印刷後のロール紙M2が再び給紙口24に進入するのを、より確実に防止することができる。
給紙口24に対し前後方向前側の前面2Cにある排紙口25から排出されたロール紙M2の先端部は、巻き癖により、前後方向後側へ向かう。ロール紙M2の先端部は第一壁部131,181に当接し、更に前後方向後側へ移動して、第二壁部132,182に当接する。第二壁部132,182に当接したロール紙M2は、前後方向後側へ移動することができず、第二壁部132,182と第一壁部131,181に案内されて、丸められる。故に第二壁部132,182は、ロール紙M2の先端部が覆い部130,180を前後方向後側に乗り越えて再び給紙口24に進入することを、より確実に防止することができる。
保持部120,170に保持されたロールM3から繰り出され給紙口24に供給されるロール紙M2は、案内部140,190の案内面141,191によって側部が案内される。故にロールホルダ100,150は、ロール紙M2の斜行を防止できる。
保持部120,170に保持したロールM3からロール紙M2を繰り出したロール紙M2を給紙口24にセットする場合に、ユーザは、覆い部130,180と保持部120,170との間の間隙G2に指等を配置してロール紙M2を保持しつつ、間隙G1を通してロール紙M2の先端部を給紙口24に送ることができる。故にユーザは給紙作業を容易に行うことができる。
第一壁部131,181は、排紙口25側が反対側よりも上下方向において給紙口24に近い側となる傾斜を有する。即ち第一壁部131,181は、前後方向において排紙口25のある側に上面131A,181Aを向ける。よってロール紙M2の先端部は、巻き癖によって給紙口24側に向かうとき、第一壁部131,181に当接しやすい。故に覆い部130,180は、印刷後のロール紙M2が再び給紙口24に進入するのを、より確実に防止することができる。
ユーザは給紙口24にロール紙M2をセットするとき、上挟持部111,161の窓部115,165を介し、ロール紙M2の幅位置を確認することができる。故に上挟持部111,161を大きく形成しても、案内表示26の視認の妨げとならないので、ロールホルダ100,150を印刷装置1に装着する上で、装着部110,160はより安定して筐体を挟持することができる。
印刷したロール紙M2を切断する切断部232Aは排紙口25に設けられる。ロール紙M2の切断時に開閉カバー23が開かないように、開閉カバー23は、閉鎖状態を維持する固定力が所定の力より大きくなるように設定される。印刷装置1にロールホルダ100,150を装着したとき、押え部は閉鎖時の開閉カバー23が開かないように押さえることができる。故に開閉カバー23の開放に必要な力が小さくなるように、開閉カバー23の固定力を、従来よりも小さく調整することができる。故に印刷装置1は、ロール紙M2のジャム時等に印刷ヘッドを露出させる場合に、開閉カバー23を容易に開放することができる。
装着部110,160を摺動移動させて押え部が開閉カバー23の開閉範囲から外れた位置に移動することで、ユーザは、ロールホルダ100,150を取り外さずに開閉カバー23を開放し、印刷装置1のメンテナンスを行うことができる。
開閉カバー23開放時に開閉カバー23が覆い部130,180に接触しないので、ユーザは、ロールホルダ100,150を取り外さずに開閉カバー23を開放し、印刷装置1のメンテナンスを行うことができる。また、ジャム処理のためニップ部Nを解放状態とするのに必要な最低限の位置まで開閉カバー23を開放できれば、ユーザは、開閉カバー23を全開放せずともジャム処理ができる。故に、開閉カバー23のジャム処理に必要な最低限の開放位置に応じて、間隙G1をより小さく設計することで、ロールホルダ100,150の小型化を図ることができる。更に、間隙G1をより小さくできれば、ロールホルダ100,150は排出後のロール紙M2を、間隙G1に、より入り込ませ難くすることができる。
ロールホルダ100,150は一対に設けられ、ロールM3を左右方向の両側から保持できるので、ロール紙M2を安定して印刷装置1に供給することができる。
上記実施形態において、カット紙M1,ロール紙M2は、本発明の「被印刷媒体」に相当する。サーマルヘッド7は、本発明の「印刷ヘッド」に相当する。外装カバー2は、本発明の「筐体」に相当する。ロールホルダ100,150は、本発明の外付部品に相当する。天面2Aは、本発明の「第一面」に相当する。上下方向は、本発明の「第一方向」に相当する。間隙G1は、本発明の「第一間隙」に相当する。覆い部130,180は、本発明の「覆い部材」に相当する。前後方向は、本発明の「第二方向」に相当する。前面2Cは、本発明の「第二面」に相当する。案内部140,190は、本発明の「案内部材」に相当する。接続部145,195は、本発明の「接続部材」に相当する。間隙G2は、本発明の「第二間隙」に相当する。上挟持部111,161は、本発明の「第一挟持部」に相当する。底面2Bは、本発明の「第三面」に相当する。下挟持部113,163は、本発明の「第二挟持部」に相当する。左右方向は、本発明の「第三方向」に相当する。開閉カバー23は、本発明の「カバー」に相当する。
本発明は上記実施形態から変更できる。ロールホルダ100,150は、左右方向へのスライド移動によって開閉カバー23の上方から押え部148,198が退避することで、開閉カバー23が開閉可能となる構造であるが、これに限らない。例えば、ロールホルダ100,150の回動によって、押え部148,198が開閉カバー23の上方から退避してもよい。具体的には、ロールホルダ100の場合は、装着部110の右後方角部を軸に押え部148側が左方向外向き移動するように回動する。ロールホルダ150の場合は、装着部160の左後方角部を軸に押え部198側が左方向外向き移動するように回動する。このような回動を実現するため、例えば、下カバー21の溝部21A,21Bは、それぞれの左端部および右端部が扇状に広がる形状にする。すると装着部110は、爪部117の右端を軸に左端側が扇状の溝に沿って回動することができ、ロールホルダ100を平面視時計回り方向に回動することができる。同様に装着部160は、爪部167の左端を軸に右端側が扇状の溝に沿って回動することができ、ロールホルダ150を平面視反時計回り方向に回動することができる。これにより、押え部148,198はそれぞれ開閉カバー23の上方からが退避することができる。
上挟持部111,161の窓部115,165は切欠状であるが、上挟持部111,161の天面に開口する窓状であってもよい。覆い部130,180は、どちらか一方がない構成であってもよい。また、覆い部130,180は、左右方向に長く延び、最も幅の小さいロール紙を保持しても互いに干渉しない大きさで、例えば給紙口24の左右方向の長さの半分よりは短い長さを有してもよい。
覆い部130,180の第一壁部131,181は傾斜せず、上面131A,181Aが上方を向く形状であってもよい。第一壁部131,181の前端は、前後方向において、開閉カバー23の後端231よりも前方に位置せず、後端231と同じ位置にあってもよい。第一壁部131,181の後端は、前後方向において、上カバー22の開口端221よりも後方に位置せず、開口端221と同じ位置にあってもよいし、あるいは開口端221よりも前方に位置してもよい。また、第二壁部132,182は、なくてもよい。
ロールホルダ100,150は一対に設けたが、外付部品はロールホルダ100またはロールホルダ150のうちの一方だけであってもよい。この場合、軸支部121,171は、ロールM3を軸支えしてもロールM3が外れない長さ(例えば、少なくともロールM3の軸方向の長さの1/2以上)であるとよい。また、ロールホルダ100とロールホルダ150は、左右方向において完全な対称形状であってもよい。
下カバー21の溝部21A,21Bは、それぞれの左端部および右端部が下カバー21の左端および右端に達する位置に形成されてもよい。あるいは、装着部110,160の爪部117,167は、それぞれの左端および右端が切欠状であってもよい。溝部21A,21Bもしくは爪部117,167が上記形態であれば、ロールホルダ100,150は、それぞれ左方向および右方向に更にスライド移動できるので、ジャム処理時に、押え部148,198だけでなく、覆い部130,180も、開閉カバー23の上方から退避させることができる。よってユーザは、ロールホルダ100,150を取り外さずに開閉カバー23を開放し、印刷装置1のメンテナンスを行うことができる。
1 印刷装置
2 外装カバー
2A 天面
2B 底面
2C 前面
6 プラテンローラ
7 サーマルヘッド
23 開閉カバー
24 給紙口
25 排紙口
26 案内表示
100,150 ロールホルダ
110,160 装着部
111,161 上挟持部
113,163 下挟持部
115,165 窓部
120,170 保持部
130,180 覆い部
131,181 第一壁部
132,182 第二壁部
140,190 案内部
141,191 案内面
145,195 接続部
148,198 押え部
232A 切断部
G1,G2 間隙
M1 カット紙
M2 ロール紙
M3 ロール
N ニップ部

Claims (12)

  1. 被印刷媒体に印刷可能な印刷ヘッドを内部に配置し、前記印刷ヘッドへ向けて外部から被印刷媒体を供給する給紙口、および前記印刷ヘッドにより印刷された被印刷媒体を外部に排出する排紙口を有する筐体を備えた印刷装置に装着可能な外付部品であって、
    前記筐体に装着する装着部と、
    前記装着部に接続し、連続する被印刷媒体であるロール紙を巻回したロールを保持可能な保持部と、
    前記筐体の外面のうち前記給紙口が形成された面である第一面との交差方向である第一方向において前記給紙口に対して少なくとも一部が重なる位置に配置され、前記給紙口との間に前記保持部から前記給紙口に供給されるロール紙が通過する第一間隙を有する状態で前記給紙口の一部を前記第一方向に覆う覆い部材と
    を備えたことを特徴とする印刷装置の外付部品。
  2. 前記覆い部材は前記第一方向を厚み方向とする板状の第一壁部を備え、
    前記第一面において前記給紙口が延びる方向に直交する第二方向において、前記第一壁部の一方の縁部は、前記第二方向における前記給紙口の一方の縁部よりも、前記第二方向の一方側にあり、
    前記第二方向における前記第一壁部の他方の縁部は、前記第二方向における前記給紙口の他方の縁部よりも、前記第二方向の他方側にあること
    を特徴とする請求項1に記載の印刷装置の外付部品。
  3. 前記筐体は、前記第一面に対し前記第二方向の一方側にある第二面に前記排紙口を有し、
    前記覆い部材は、前記第一壁部の前記第二方向の他方の縁部に、前記第一方向において前記給紙口から離れる方向に延びる第二壁部を備えたこと
    を特徴とする請求項2に記載の印刷装置の外付部品。
  4. 前記覆い部材の前記第一壁部から前記第一方向において前記給紙口側に延び、前記保持部から前記給紙口に供給されるロール紙の側部を案内する案内面を有する案内部材を備えたこと
    を特徴とする請求項2または3に記載の印刷装置の外付部品。
  5. 前記第二方向に延び、前記装着部と前記案内部材とを接続する接続部材を備え、
    前記接続部材は、前記第二方向において、前記装着部に接続する前記保持部と前記案内部材に接続する前記覆い部材との間に、所定の第二間隙を形成すること
    を特徴とする請求項4に記載の印刷装置の外付部品。
  6. 前記第一壁部は、前記第二方向の一方の縁部が、前記第二方向の他方の縁部よりも、前記第一方向において前記給紙口に近い側にあること
    を特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の印刷装置の外付部品。
  7. 前記装着部は、
    前記第一面に当接する第一挟持部と、
    前記第一面とは反対側の第三面に当接する第二挟持部と
    を有し、
    前記第一挟持部と前記第二挟持部とで前記第一面と前記第三面とを前記第一方向に挟んで前記筐体に装着し、且つ前記給紙口が延びる方向である第三方向に摺動移動可能であり、
    前記筐体の前記第一面は、前記給紙口の近傍に、前記給紙口にロール紙の配置するときの幅位置を案内する案内表示を有し、
    前記第一挟持部は、前記案内表示を視認可能な窓部を有すること
    を特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の印刷装置の外付部品。
  8. 前記排紙口は、ロール紙を切断する切断部を備え、
    前記筐体は、前記給紙口の一部を含み、前記第一面の前記給紙口から前記第二方向の一方側の部分と、前記排紙口の一部と前記切断部を含み、前記第一面に対し前記第二方向の一方側にある第二面の前記排紙口から前記第一方向の一方側の部分とを一体とし、前記筐体に対し開閉可能であり、開放時に前記印刷ヘッドを露出するカバーを備え、
    前記案内部材は、前記第二方向の一方側に延び、閉鎖時の前記カバーに対して前記第一方向の一方側に位置する押え部を有すること
    を特徴とする請求項4に記載の印刷装置の外付部品。
  9. 前記装着部は、前記給紙口が延びる方向である第三方向に摺動移動可能であり、
    前記装着部は、前記押え部が前記第一面における前記カバーの開閉範囲から外れた位置に移動可能であること
    を特徴とする請求項8に記載の印刷装置の外付部品。
  10. 前記印刷装置は、前記印刷ヘッドに対向して前記筐体内に配置されるプラテンローラを備え、
    前記第一間隙は、前記カバーの開閉における可動範囲のうち、前記印刷ヘッドと前記プラテンローラとのニップ部を、前記筐体の外部から被印刷媒体のジャム処理が可能な解放状態とするのに最低限必要な位置まで前記カバーを開放したときに、前記カバーと前記覆い部材とを非接触の状態に維持できる大きさの間隙であること
    を特徴とする請求項9に記載の印刷装置の外付部品。
  11. 前記装着部は、更に、前記覆い部材が前記第一面における前記カバーの開閉範囲から外れた位置に移動可能であること
    を特徴とする請求項9に記載の印刷装置の外付部品。
  12. 前記外付部品は、前記覆い部材および前記保持部が前記装着部に対し、前記給紙口が延びる方向において対称な形態となる一対の第一外付部品および第二外付部品であること
    を特徴とする請求項2から11のいずれかに記載の印刷装置の外付部品。
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