JP2004009365A - 印刷装置 - Google Patents

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Akio Fujimoto
藤本 明男
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Abstract

【課題】手間をかけずに、熟練を要することなく、良好な印刷結果を得る。
【解決手段】この印刷装置は、印刷箇所に対応した透孔を有するメタルマスクMKをプリント配線基板PB上に配置して、スキージSQ1,SQ2をメタルマスクMK上に押し付けながら移動させることにより、メタルマスクMK上に載置したクリームはんだを透孔から押し出してプリント配線基板PBに印刷する。印刷終了後に、コントローラ90は、3次元レーザスキャン装置63にプリント配線基板PB上に印刷されたクリームはんだのバンプを3次元測定させ、プログラム処理により印刷状態を評価する。この評価に基づいて、コントローラ90は、プログラム処理により、メタルマスクMKの上面に対するスキージSQ1,SQ2の傾斜角、スキージSQ1,SQ2の移動速度、メタルマスクMKに対するスキージSQ1、SQ2の押し付け力などを調整する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷箇所に対応した透孔を有する版を被印刷物上に配置して、スキージを版上に押し付けながら移動させることにより、版上に載置した印刷材料を透孔から押し出して被印刷物に印刷する印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、プリント配線基板上にクリームはんだを所定のパターンに印刷して、電子部品を装着することは行われていた。そして、このクリームはんだを印刷する装置としては、印刷箇所に対応した透孔を有するメタルマスクをプリント配線基板上に配置して、スキージをメタルマスク上に押し付けながら移動させることにより、メタルマスク上に載置したクリームはんだを透孔から押し出してプリント配線基板に印刷するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の印刷装置において、プリント配線基板へのクリームはんだの印刷状態の良否は、メタルマスクの上面に対するスキージの傾斜角、メタルマスクに対するスキージの移動速度、メタルマスクの上面に対するスキージの押し付け力などの種々の印刷条件に依存するものである。しかし、従来においては、クリームはんだが印刷されたプリント配線基板の検査工程で、クリームはんだの印刷状態の良否の検査結果に応じて、作業者が前記印刷条件を勘で調整するようにしていた。したがって、従来は、印刷条件の調整に非常に手間がかかったり、調整に熟練を要したり、プリント配線基板へのクリームはんだの印刷状態が不揃いであったりするという問題があった。また、このような勘による印刷条件の調整では、印刷条件が時々刻々と変化していく場合には対応しきれないという問題もあった。
【0004】
【発明の概略】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、手間をかけずに、熟練を要することなく、印刷状態が揃い、かつ印刷条件が時々刻々と変化する場合でも対応可能な印刷装置を提供しようとするものである。
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、印刷箇所に対応した透孔を有する版を被印刷物上に配置して、スキージを版上に押し付けながら移動させることにより、版上に載置した印刷材料を透孔から押し出して被印刷物に印刷する印刷装置において、被印刷物に対する印刷材料の印刷状態を検出する印刷状態検出手段と、印刷状態検出手段によって検出された印刷状態に応じて被印刷物に対する印刷材料の印刷条件を変更する印刷条件変更手段とを備えたことにある。
【0006】
この場合、前記印刷状態検出手段が、例えば印刷材料の印刷状態として、前記被印刷物上の印刷材料のバンプの平面面積、体積および形状のうちの少なくとも一つを検出するように構成するとよい。また、この場合、前記印刷状態検出手段が、例えば印刷材料のバンプをレーザ光でスキャンすることにより、印刷材料の印刷状態を検出するレーザスキャン装置を含むように構成するとよい。
【0007】
また、この場合、前記印刷条件変更手段が、例えば、版の上面に対するスキージの傾斜角、スキージの進行方向に対するスキージと版との接触面の延長方向の傾き角、版に対するスキージの移動速度、版の上面に対するスキージの押し付け力、および印刷後に被印刷物を版から離す速度のうちの少なくとも一つを変更するように構成するとよい。さらに、前記印刷条件として、印刷材料の粘度、温度などの印刷材料の特性、および印刷材料の被印刷物への印刷時の周囲温度、周囲湿度などの環境も合わせて採用してもよい。
【0008】
このように構成した本発明によれば、印刷状態検出手段によって検出された印刷材料の印刷状態(例えば、印刷材料のバンプの平面面積、体積および形状のうちの少なくとも一つ)に応じて、印刷条件変更手段が、被印刷物に対する印刷材料の印刷条件(例えば、版の上面に対するスキージの傾斜角、スキージの進行方向に対するスキージと版との接触面の延長方向の傾き角、版に対するスキージの移動速度、版の上面に対するスキージの押し付け力、および印刷後に被印刷物を版から離す速度のうちの少なくとも一つ)を変更する。したがって、次の被印刷物への印刷材料の印刷時には、前回の印刷材料の印刷状態を考慮した印刷条件で、印刷材料が被印刷物に印刷されるようになる。その結果、手間をかけることがなくなるとともに熟練を要することもなく、自動的かつ良好な印刷結果が得られるようになる。また、印刷条件が時々刻々と変化する場合でも、常に良好な印刷結果が得られるようになる。
【0009】
このように構成した印刷装置は、例えば前記被印刷物をプリント配線基板で構成し、前記版をメタルマスクで構成し、かつ前記印刷材料はクリームはんだで構成してなり、プリント配線基板にクリームはんだを印刷するようにした印刷装置に適用すると好適である。これにより、プリント配線基板上に所定のパターンが高精度で印刷されるので、プリント配線基板への電子部品の装着が良好に行われるようになる。また、前記構成の印刷装置は、シルク製の版を用いるとともに、前記印刷材料として色素塗料を用いたシルク印刷装置に適用しても、好適な効果が得られる。要は、被印刷物上に版を介して印刷材料を比較的厚く印刷する印刷装置に本発明を適用することが好適である。
【0010】
【実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明すると、図1は、本発明の一適用例であってクリームはんだCSをプリント配線基板PBに印刷する印刷装置の概略正面図である。
【0011】
この印刷装置は、基台10と、プリント配線基板PBを昇降させる基板昇降機構20と、プリント配線基板PBを載置させる基板載置台装置30と、メタルマスクMKを組み付けるとともに移動するメタルマスク組み付け移動機構40と、スキージSQ1,SQ2を昇降させるとともに左右へ移動させるスキージ移動機構50と、撮像装置60を移動させる撮像装置移動機構70とを備えている。
【0012】
ここで、プリント配線基板PBとは、図4に示すように、この印刷装置によって所定のパターンにクリームはんだ101が印刷されて、電子部品が装着される平板状部材である。メタルマスクMKとは、方形状の枠体102と、同枠体102により囲まれた薄い金属製の平板部103とからなり、同平板部103に前記印刷パターンに対応した多数の透孔103aを有する版のことである。スキージSQ1,SQ2とは、長尺かつ方形状にゴムを成形したへらのことで、メタルマスクMK上に押し付けられながら移動することにより、メタルマスクMK上に載置した印刷材料を透孔103aから押し出してプリント配線基板PB上に印刷するものである。
【0013】
基台10は、方形状に堅固に形成されて内部に空間を有している。基台10上には、上方に延設された左右一対の中間支持部材11,12および上部支持部材13,14が基台に固定されている。基台10の下面には、印刷装置の移動を容易にするための適宜数のキャスター15,15・・と、同印刷装置を設置面に水平に固定するための適宜数の固定部材16,16・・とが組み付けられている。
【0014】
基板昇降機構20は、水平に配設された下側プレート21および上側プレート22を備えている。下側プレート21の下面には、プリント配線基板PBを昇降させるための駆動力発生装置としてのステップモータ23が組み付けられている。ステップモータ23の回転軸は下側プレート21を上方に貫通し、その上端には駆動プーリ24が一体回転するように組み付けられている。駆動プーリ24は下側プレート21の上面に垂直軸回りに回転可能に組み付けられており、ステップモータ23の回転に応じて軸線回りに回転する。下側プレート21の上面には、3個の従動プーリ25a〜24cが垂直軸回りに回転可能に組み付けられている。これらの従動プーリ25a〜25cは、それらの各外周面および駆動プーリ24の外周面に巻き回されたタイミングベルト26により、ステップモータ23により回転駆動されるようになっている。
【0015】
これらの従動プーリ25a〜25cには、スクリューロッド27a〜27cが、それらの下端部にて同プーリ25a〜25cと一体回転するように組み付けられている。スクリューロッド27a〜27cは、それらの下端部および上端部にて、ベアリングなどを介して下側プレート21および上側プレート22に軸線回りに回転可能かつ軸線方向に変位不能にそれぞれ組み付けられている。また、スクリューロッド27a〜27cの外周上には、基台10の上部プレート17に固定されたナット28a〜28cが螺合している。したがって、スクリューロッド27a〜27cの回転により、下側プレート21および上側プレート22は、基台10に対して昇降する。上側プレート22上の左右両端部には、基板載置台装置30の前後方向(紙面垂直方向)の移動を許容するために、前後方向に延設された一対のレール29a,29bが固定されている。
【0016】
基板載置台装置30は、下面にてレール29a,29b上に載置されるとともに、上面にてプリント配線基板PBを載置する方形状のケース31を備えている。ケース31の下面の左右両側には、レール29a,29bと係合する係合部材32a,32bが前後方向に延設されて組み付けられており、ケース31の正確な前後方向の移動を許容する。ケース31の中央下部には取っ手33が組み付けられていて、作業者によるケース31の手前側への引出しを容易にする。
【0017】
また、ケース31内には、バキューム装置34および適宜数の支持棒35,35・・が組み込まれている。バキューム装置34は、ケース31の上面にプリント配線基板PBを載置した後に同プリント配線基板PBを固定するために、ケース31の上面板に形成した孔を介してプリント配線基板PBを空気により吸引する。支持棒35,35・・は、プリント配線基板PBへのクリームはんだCSの印刷時に、スキージSQ1,SQ2の押圧力によってプリント配線基板PBが変形することを防止するために設けられている。
【0018】
メタルマスク組み付け移動機構40は、メタルマスクMKをX方向(図1の左右方向)およびY方向(図1の紙面垂直方向)に移動させるとともに、θ方向(図1の紙面の上下方向に平行な軸線回りの回転方向)に回転させるための移動プレート41を備えている。この移動プレート41は、中央部をスキージSQ1,SQ2の通過のために切り抜いたほぼ方形上に形成され、上部支持部材13,14に、水平面内にて任意方向に移動可能に支持されている。この移動プレート41の移動のために、移動プレート41は駆動機構42により駆動されるようになっており、駆動機構42は、前記X,Yおよびθ方向の独立した移動を可能とするために駆動力発生装置としての3個のステップモータ42a〜42cを内蔵している。
【0019】
移動プレート41の下面には、同下面から垂下された左右一対のブラケット43a,43bの各上端面が固着されている。ブラケット43a,43bは前後方向(紙面垂直方向)に長尺に形成されていて、前後方向のほぼ中央部にてスクリューロッド44を貫通させており、後方部分にてガイドロッド(図示しない)の両端部を固定させている。スクリューロッド44は、ベアリングなどによってブラケット43a,43bに対して軸線回りに回転可能かつ軸線方向に変位不能に支持されており、中央部を挟んで両側には互いに逆方向のねじが形成されている。ブラケット43aの外側には、スクリューロッド44を軸線回りに回転するためのステップモータ45が組み付けられている。
【0020】
スクリューロッド44および前記ガイドロッドには、一対のメタルマスク支持プレート46a,46bが貫通して組み付けられている。メタルマスク支持プレート46a,46bは、断面L字型にそれぞれ形成されて、各内側への張り出し部分の上面にメタルマスクMKを載置させる。メタルマスク支持プレート46a,46bにおいて、スクリューロッド44を貫通させた部分にはスクリューロッド44に螺合したナット47a,47bが固着され、前記ガイドロッドを貫通させた部分はガイドロッドに沿って摺動するようになっている。これにより、ステップモータ45によるスクリューロッド44の軸線回りの回転により、メタルマスク支持プレート46a,46bは、それぞれ内側方向および外側方向に同時に移動する。
【0021】
また、メタルマスク支持プレート46a,46bの各内側に突出した突出片には、止めねじ48a,48bが螺合されている。この止めねじ48a,48bは、メタルマスクMKをメタルマスク支持プレート46a,46b上に載置した状態で、同メタルマスクMKを押圧固定するためのものである。
【0022】
スキージ移動機構50は、一対のスキージSQ1、SQ2をそれぞれ昇降させるための一対のエアシリンダ装置51a,51bと、両エアシリンダ装置51a,51bを固定してなるシリンダ支持部材52と、シリンダ支持部材52を左右に移動させるためのガイドロッド53a、スクリューロッド53bおよびステップモータ54を備えている。
【0023】
ガイドロッド53aは、その両端にて上部支持部材13,14に固定されるとともにシリンダ支持部材52を貫通させていて、シリンダ支持部材52の左右への移動をガイドする。スクリューロッド53bは、一端にてステップモータ54の回転軸に接続されるとともに、他端にてベアリングなどによって上部支持部材14に軸線回りに回転可能かつ軸線方向に変位不能に支持されている。また、このスクリューロッド53bには、シリンダ支持部材52に回転不能に固定されたナット(図示しない)を螺合させており、シリンダ支持部材52はスクリューロッド53bの軸線回りの回転により左右方向に移動する。ステップモータ54は、スキージSQ1,SQ2を移動させるための駆動力発生装置を構成するもので、上部支持部材13,14に固定されたプレートに固定されて、その回転によりスクリューロッド53bを軸線回りに回転させる。
【0024】
エアシリンダ装置51a,51bは、図2に示すようにピストンによりそれぞれ上下室に区画されており、図示しないエアポンプおよび電磁切換えバルブの作動により、上下室に対するエアの給排によりピストンロッドを選択的に上昇または下降させる。エアシリンダ装置51a,51bの各ピストンロッドの下部には、スキージSQ1,SQ2を保持するスキージ保持部材55a,55bを回転可能に支持するスキージ支持部材56a,56bが組み付けられている。スキージ保持部材55a,55bは、紙面垂直方向に長尺状に形成されたスキージSQ1,SQ2をその中央部分にて保持する。また、スキージ支持部材56a,56bには、メタルマスクMKの上面に対するスキージSQ1,SQ2の傾斜角α(図4参照)を変更可能とするために、スキージ保持部材55a,55bを紙面に垂直な軸線回り回転させる駆動力発生装置としてのステップモータ57a,57bが組み付けられている。なお、スキージSQ1は、シリンダ支持部材52が図示左方向に移動するとき使われるもので、予め垂直から左側に傾いている。一方、スキージSQ2は、シリンダ支持部材52が図示右方向に移動するとき使われるもので、予め垂直から右側に傾いている。
【0025】
エアシリンダ装置51a,51bのピストンロッドとスキージ支持部材56a,56bとの各間には、荷重センサ58a,58bが介装されている。荷重センサ58a,58bは、エアシリンダ装置51a,51bによるメタルマスクMKの上面に対するスキージSQ1,SQ2の押し付け力Ps(図4参照)を検出するとともに、同押し付け力Psを制御するために利用される。さらに、エアシリンダ装置51a,51bのピストンロッドはシリンダ本体の上面から突出しており、同ピストンロッドの上端部は、シリンダ支持部材52に固定された駆動力発生装置としてのステップモータ59a,59bの回転軸に接続されている。このステップモータ59a,59bの回転により、エアシリンダ装置51a,51bのピストンロッドが軸線回りに回転して、スキージSQ1,SQ2の進行方向に対するスキージSQ1,SQ2とメタルマスクMKとの接触面の延長方向の進行方向傾き角(スキージSQ1,SQ2の進行方向とスキージSQ1,SQ2の長手方向とのなす角度)β(図4参照)を変更することができる。
【0026】
撮像装置60は、ケース61内にCCDカメラ62と3次元レーザスキャン装置63とを収容している。CCDカメラ62は、メタルマスクMKとプリント配線基板PBとの位置合わせのために利用されるもので、上方に位置するメタルマスクMKと、下方に位置するプリント配線基板PBとの両者の画像を撮影できる。3次元レーザスキャン装置63は、プリント配線基板PBに印刷されたクリームはんだCSのバンプをレーザ光でスキャンすることにより、その3次元立体画像を再現するものである。
【0027】
撮像装置移動機構70は、撮像装置60のケース61を左右方向に移動させるためのスクリューロッド71およびステップモータ72と、同ケース61を前後方向(紙面垂直方向)に移動させるためのスクリューロッド73、ステップモータ74およびナット75を備えている。
【0028】
スクリューロッド71は、左右方向に延設されて、その外周面上にてケース61に回転不能に固定したナット(図示しない)を螺合させている。スクリューロッド71は、その右端にて軸線回りに回転可能にベアリング76により支持されており、その左端にてステップモータ72の回転軸に連結されている。ベアリング76は、中間支持部材12から内側に突出した突出片上に一体的に形成されて前後方向に延設されたレール18に係合しており、前後方向に移動可能になっている。ステップモータ72は、撮像装置60の左右方向への駆動力発生装置を構成するもので、中間支持部材11の内側に突出した突出片上に一体的に形成されるとともに前後方向に延設されたレール19にケーシングにて係合しており、前後方向に移動可能になっている。これにより、ステップモータ72によるスクリューロッド71の軸線回りの回転により、撮像装置60のケース61は左右方向に移動する。
【0029】
スクリューロッド73は、前後方向に延設されて、その手前側端部にてステップモータ74の回転軸に接続され、その反対側にて中間支持部材12の後端部に軸線回りに回転可能に支持されている。ナット75は、軸線回りに回転不能にスクリューロッド73の外周面上に組み付けられるとともに、ベアリング76、スクリューロッド71などに一体的に前後方向に移動するように連結されている。ステップモータ74は、撮像装置60の前後方向への駆動力発生装置を構成するもので、中間支持部材11および同中間支持部材11の内側に突出した突出片上に固定されている。これにより、ステップモータ74によるスクリューロッド73の軸線回りの回転により、撮像装置60のケース61はスクリューロッド71およびステップモータ72と共に前後方向に移動する。
【0030】
また、中間支持部材12の内側面には、レーザ光を水平方向に放射する発光素子81が組み付けられている。中間支持部材11の内側面であって発光素子81に対向する位置には、前記レーザ光を受光する受光素子82が組み付けられている。これらの発光素子81および受光素子82は、プリント配線基板PBの上昇によってレーザ光が遮られたことを検出して、同プリント配線基板PBが所定の高い位置(基準位置)まで上昇したことを検出する。
【0031】
さらに、この印刷装置は、同印刷装置の作動を制御するためのコントローラ90および同コントローラ90によって制御される各種電気回路装置を備えている。コントローラ90は、例えば、基台10内に収容され、図3のフローチャートによって示すコンピュータプログラムの実行により、この印刷装置の作動を制御する。
【0032】
次に、上記のように構成した実施形態の動作を説明する。まず、作業者は、メタルマスクMKをメタルマスク支持プレート46a,46b上にセットする。この場合、メタルマスクMKの大きさに応じて、操作盤を操作することにより、ステップモータ45を正転または逆転させて、メタルマスク支持プレート46a,46bの間隔を調整する。そして、止めねじ48a,48bによりメタルマスクMKをメタルマスク支持プレート46a,46b上に固定する。次に、メタルマスクMK上に適当量のクリームはんだCSを載置する(図4参照)。なお、印刷中、クリームはんだCSが不足した場合には、適宜補充する。
【0033】
次に、作業者は、取っ手33を掴んで基板載置台装置30を手前に引き出して、プリント配線基板PBを基板載置台装置30のケース31の上面に載せる。そして、このプリント配線基板PBの載置後、基板載置台装置30をふたたび押し込む。この後、作業者は、操作盤を操作することにより、コントローラ90による自動運転を開始させる。
【0034】
この運転開始操作により、コントローラ90は、図3のプログラムの実行をステップS10にて開始する。この開始後、ステップS12にて、基板載置台装置30のバキューム装置34を作動開始させることにより、プリント配線基板PBを基板載置台装置30のケース31の上面に吸着固定する。次に、ステップS14にて、ステップモータ23を作動させて、基板昇降機構20によりプリント配線基板PBを載せた基板載置台装置30を所定の高さまで上昇させる。この場合、初期においては、基板載置台装置30は最下位位置にあり、ステップモータ23の回転ステップ数を制御することにより、前記基板載置台装置30の上昇位置が制御される。
【0035】
前記ステップS14の処理後、ステップS16にて、ステップモータ72,74の回転を制御することにより、撮像装置60、詳しくはCCDカメラ62をプリント配線基板PBの上方位置であって、メタルマスクMKの下方位置まで移動する。そして、プリント配線基板PBを上方から撮影するとともに、メタルマスクMKを下方から撮影し、両撮影画像の処理により、プリント配線基板PBの正確な上方位置にメタルマスクMKを位置合わせする。この位置合わせにおいては、プリント配線基板PBおよびメタルマスクMKに付した位置合わせマークの位置が一致するまで、ステップモータ42a,42b,42cを作動させることにより、移動プレート41を水平面内にて、X,Y,θ方向に移動させる(図4参照)。この位置合わせ後、ステップS18にて、ステップモータ72,74を作動させて、CCDカメラ62すなわち撮像装置60を以降の工程で邪魔にならない位置まで移動させる。
【0036】
このCCDカメラ62の収納後、ステップS20にてステップモータ23をふたたび作動させることにより、プリント配線基板PBの上昇を再開する。次に、ステップS22にて、プリント配線基板PBが所定の基準位置まで上昇したか否かを判定する。この判定においては、コントローラ90は、受光素子82からの受光信号を入力して、この受光信号に基づいて発光素子81からのレーザ光がプリント配線基板PBによって遮られたか否かを判定する。プリント配線基板PBの位置が未だ低くて受光素子82がレーザ光を受光し続けていれば、ステップS22にて「No」と判定し続ける。
【0037】
一方、プリント配線基板PBが基準位置まで上昇して、同プリント配線基板PBがレーザ光を遮ると、ステップS22にて「Yes」と判定してステップS24に進む。ステップS24においては、予め決めた所定のステップ数だけステップモータ23を作動させることによりプリント配線基板PBを所定距離だけ上昇させる。その後、ステップモータ23の作動を停止させる。これにより、厚みの異なるプリント配線基板PBであっても、同プリント配線基板PBの上面をメタルマスクMKの下面位置に高精度で配置することができる。
【0038】
次に、コントローラ90は、ステップS26にて、スキージSQ1、SQ2のいずれ一方を下降させて、同下降させたスキージをメタルマスクMK上に押し付け、同スキージをメタルマスクMKに押し付けながら左または右方向に移動させ、メタルマスクMK上に載置したクリームはんだCSをメタルマスクMKの透孔103aから押し出してプリント配線基板PB上に印刷する(図4参照)。以下、この工程をより具体的に説明する。
【0039】
スキージSQ1,SQ2のいずれか一方の下降工程においては、シリンダ支持部材52がスクリューロッド53bの右端側に位置していれば、スキージSQ1を下降させる。また、シリンダ支持部材52がスクリューロッド53bの左端側に位置していれば、スキージSQ2を下降させる。
【0040】
スキージSQ1の下降においては、エアシリンダ装置51aの上室に図示しないエアポンプからのエアを供給するとともに、同エアシリンダ装置51aの下室に接続された図示しない電磁切換えバルブを閉状態に設定して同下室からのエアの排出を禁止する。これにより、エアシリンダ装置51aの上室の空気圧が上昇してピストンおよびピストンロッドは下降し、スキージSQ1も下降する。そして、スキージSQ1の先端部はメタルマスクMKの平板部103の上面に接するが、その後も前記エアの供給を続行して、スキージSQ1を平板部103に押し付ける。このスキージSQ1の下降時には、コントローラ90は荷重センサ58aからの検出信号を入力し、荷重センサ58aによる検出押し付け力が設定値になるまで、エアシリンダ装置51aの上室にエアを供給させ続ける。そして、荷重センサ58aによる検出押し付け力が設定値になった状態で、エアシリンダ装置51aに対するエアの供給を停止するので、スキージSQ1は前記設定値に等しい押し付け力でメタルマスクMKの平板部103に押し付けられることになる。
【0041】
また、スキージSQ2の下降においては、エアシリンダ装置51bの上室に図示しないエアポンプからのエアを供給するとともに、同エアシリンダ装置51bの下室に接続された図示しない電磁切換えバルブを閉状態に設定して同下室からのエアの排出を禁止する。そして、スキージSQ1の場合と同様に、荷重センサ58bによる検出押し付け力が設定値になるまで、エアシリンダ装置51bの上室にエアを供給し続けるので、スキージSQ2が下降する場合も、スキージSQ2は前記設定値に等しい押し付け力でメタルマスクMKの平板部103に押し付けられることになる。
【0042】
この下降工程後のスキージSQ1,SQの左右への移動工程においては、前記のように、スキージSQ1またはスキージSQ2をメタルマスクMK上に押し付けたまま、ステップモータ54を作動させることにより、シリンダ支持部材52を設定速度で左方向または右方向に移動させる。この場合、スキージSQ1が下降している場合には、シリンダ支持部材52を左方向に左端まで移動させる。また、スキージSQ2が下降している場合には、シリンダ支持部材52を右方向に右端まで移動させる。これにより、メタルマスクMK上のクリームはんだCSは、透孔103aから押し出されて、プリント配線基板PB上に印刷される。
【0043】
この移動工程後のスキージSQ1,SQ2の上昇工程においては、スキージSQ1が下降している状態にあれば、エアシリンダ装置51aの下室に図示しないエアポンプからのエアを供給するとともに、同エアシリンダ装置51aの上室に接続されたエア通路を大気に開放する。これにより、エアシリンダ装置51aの下室の空気圧が上昇してピストンおよびピストンロッドは上昇し、スキージSQ1は上昇する。そして、スキージSQ1が初期の最上位位置まで上昇した時点で、エアシリンダ装置51aの下室へのエアの供給を停止して、スキージSQ1を前記最上位位置に固定する。一方、スキージSQ2が下降している状態にあれば、前記スキージSQ1の場合と同様にして、エアシリンダ装置51bの下室に図示しないエアポンプからのエアを供給するとともに、同エアシリンダ装置51bの上室に接続されたエア通路を大気に開放して、スキージSQ2を最上位位置まで上昇させて固定する。
【0044】
このようなクリームはんだCSのプリント配線基板PBに対する印刷においては、図4に示すように、メタルマスクMKの上面に対するスキージSQ1,SQ2の傾斜角α、スキージSQ1,SQ2の進行方向に対するスキージSQ1,SQ2とメタルマスクMKとの接触面の延長方向の進行方向傾き角β、メタルマスクMKに対するスキージSQ1,SQ2の移動速度Vs、およびメタルマスクMKの上面に対するスキージSQ1,SQ2の押し付け力Psが、クリームはんだCSのプリント配線基板PBに対する印刷状態に大きく影響する。そして、前記傾斜角αはステップモータ57a,57bによって調整されものであり、前記進行方向傾き角βはステップモータ59a,59bによって調整されるものであり、前記移動速度Vsはステップモータ54の回転速度により決定されるものであり、かつ押し付け力Psはエアシリンダ装置51a,51bへのエアの供給圧によって決定されるものであるが、これらの調整及び設定は後述する処理によって前回の印刷結果に依存する。なお、初期のこれらの調整及び設定においては、操作盤の操作または予めコントローラ90内に保存されている初期設定値が利用される。この初期設定値に関しても、後述する印刷結果を反映させるようにするとよい。
【0045】
前記ステップS26の処理後、コントローラ90は、ステップS28にてステップモータ23を所定ステップ数だけ回転させることにより、プリント配線基板PBを所定距離だけ下降させる。この場合、ステップモータ23の回転速度、すなわちプリント配線基板PBの初期の降下速度は、プリント配線基板PBに対するクリームはんだCSの印刷結果に大きく影響する。これは、プリント配線基板PBがメタルマスクMKから離れる瞬間に、プリント配線基板PB上に印刷されたクリームはんだCSのバンプの状態がプリント配線基板PBの降下速度に依存して変化するからである。これは、いわゆる「版離れ」という現象である。したがって、前記ステップモータ23の回転速度、すなわちプリント配線基板PBをメタルマスクMKから離す速度Vp(版離れ速度Vp)も、前述した印刷条件のファクターである傾斜角α、進行方向傾き角β、移動速度Vsおよび押し付け力Psと同様に、調整及び設定されるものである。
【0046】
前記ステップS28の処理後、コントローラ90は、ステップS30にて、ふたたびステップモータ72,74を作動させて撮像装置60のケース61を移動し、3次元レーザスキャン装置63をプリント配線基板PBの上方に位置させる。そして、3次元レーザスキャン装置63を作動させて、プリント配線基板PB上に印刷されたクリームはんだCSの複数のバンプの3次元計測を行う。この3次元計測においては、各バンプの全表面を微小面積ずつレーザ光で順次スキャンし、各バンプの表面からの反射光を受光して3角測量法を用いて各バンプの全表面の3次元画像データを作成するとともに、同3次元画像データを画像処理して各バンプの3次元画像を生成する。
【0047】
次に、ステップS32にて、前記生成した各バンプの3次元画像を解析することにより、バンプの状態を評価する。このバンプ状態の評価項目について例をあげて説明しておくと、メタルマスクMKの透孔が方形状であったならば、最適には、図5において(A)の斜視図および(B)の断面図((A)をB−B線に沿って見た断面図)に示すように、クリームはんだCSのバンプも方形状かつ一定の厚さに形成される。しかしながら、印刷条件が悪化すると、図5(C)の断面図に示すように平面視においてバンプの一部が欠損していたり、図5(D)の断面図に示すようにバンプの高さが不足したり(クリームはんだCSの量が少なかったり)、図5(E)の断面図に示すようにバンプの上面が平らでなかったりする。
【0048】
このようなバンプの種々の状態は、種々の方法で評価されるが、例を上げると次のとおりである。例えば、前記形成したバンプの3次元画像から平面視した平面画像を形成して、メタルマスクMKの透孔103aの平面輪郭形状と比較すれば、前記平面視におけるバンプの一部の欠損が評価される。より具体的には、例えば、両者の平面形状を比較してもよいし、両者の平面面積を比較してもよい。また、前記形成したバンプの3次元画像からバンプの体積を計算して、メタルマスクMKの透孔103aの容積と比較することにより、前記バンプの高さの不足を評価できる。また、前記形成したバンプの3次元画像から一方向に沿った複数の縦断面画像を形成して、メタルマスクMKの透孔103aの対応した複数の縦断面画像と比較することにより、前記バンプの上面の形状を評価できる。
【0049】
ここで、プリント配線基板のパターン(バンプ)に基づいてメタルマスクMKが作られるものであり、このプリント配線基板のパターンを表す情報はメタルマスクMKを作る段階で用意されている。したがって、前記面積、体積および形状の比較においては、このプリント配線基板のパターンを表す情報を予めコントローラ90内に記憶させておき、この記憶情報と前記バンプの3次元画像に基づく情報とを比較するとよい。
【0050】
前記ステップS32のバンプ状態の評価後、ステップS34にて前記バンプ状態の評価結果に基づいてクリームはんだCSの印刷状態が良好であるか、不良であるかを判定する。この評価において、印刷状態が良好であれば、ステップS34にて「No」と判定して、ステップS38に進む。一方、印刷状態が不良であれば、ステップS34にて「Yes」と判定し、ステップS36にて印刷状態が不良であることを作業者に知らせて、ステップS38に進む。この場合、印刷状態が不良であることを作業者に知らせるための手段としては、ブザー音を発生したり、音声で知らせたり、図示しない表示装置に表示したり、印刷したプリント配線基板PBに対応させて良好または不良であることを図示しない印刷装置で印刷したりすることを採用できる。そして、印刷不良のプリント配線基板PBに関しては、後述するプリント配線基板PBの取り出し後に廃棄処分されることになる。
【0051】
ステップS38においては、前記ステップS32の評価結果を用いて、前述した印刷条件としてのスキージSQ1,SQ2の傾斜角α、進行方向傾き角β、押し付け力Psおよび移動速度Vs、並びにプリント配線基板PBの版離れ速度Vpを調整する。なお、この調整は、プリント配線基板PBへのクリームはんだCSの印刷状態が良好であっても不良であっても行われる。このような調整においては、前記各印刷条件を種々に変更しながら、プリント配線基板PBに印刷されたクリームはんだCSのバンプの平面面積(または平面形状)、バンプの高さ(または体積)、バンプの上面形状などの各種印刷状態を測定する実験により、各種印刷条件と各種印刷状態との対応関係を表すデータを予め取得しておき、このデータを予めコントローラ90に記憶しておく。そして、コントローラ90が、前記予め記憶しておいたデータを参照して、前記ステップS32における印刷状態の評価結果に応じて、ステップモータ57a,57b、ステップモータ59a,59b、図示しないエアポンプおよびエアシリンダ装置51a,51b、ステップモータ54、並びにステップモータ23を制御して、前記各種印刷条件を変更する。
【0052】
例えば、クリームはんだCSのバンプの体積が小さくて同クリームはんだCSの量が不足している場合(図5(D)参照)には、次のいずれか一つまたは複数の調整を行う。ステップモータ57a,57bを制御して、スキージSQ1,SQ2の傾斜角αを所定量だけ小さくする(スキージSQ1,SQ2をねかせる)。ステップモータ59a,59bを制御して、スキージSQ1,SQ2の進行方向傾き角βを90度から所定量だけ大きくする(スキージSQ1,SQ2を進行方向側に傾ける)。荷重センサ58a,58bを用いたエアポンプおよびエアシリンダ装置51a,51bの制御において、エアシリンダ装置51a,51bの上室へのエア供給を制御して、スキージSQ1,SQ2の押し付け力Psを所定量だけ高める。ステップモータ54の回転速度を制御して、スキージSQ1,SQ2の移動速度Vsを所定量だけ小さくする。また、クリームはんだCSのバンプの上面形状において中央部が尖っているような場合(図5(E)参照)には、ステップモータ54の回転速度を制御して、スキージSQ1,SQ2の移動速度Vsを所定量だけ大きくする。
【0053】
前記ステップS38の調整後、コントローラ90は、ステップS40にてステップモータ23をふたたび作動させて、プリント配線基板PBを最下位位置まで下降させる。そして、ステップS42にて、バキューム装置34の作動を停止させて、プリント配線基板PBの吸着を解除する。そして、ステップS44にてプログラムの実行を終了する。
【0054】
この後、作業者は、取っ手33を掴んで基板載置台装置30のケース31を手前に引き出して、ケース31上のプリント配線基板PBを取り出す。そして、この取り出されたプリント配線基板PBは、次の工程、例えばプリント配線基板PB上に電子部品を装着する工程に送られる。なお、印刷不良のプリント配線基板PBは、前述のように廃棄されて前記次の工程に送られない。そして、新たなプリント配線基板PBがケース31上に載置され、上述した工程を経て、同新たなプリント配線基板PBにクリームはんだCSが印刷される。
【0055】
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、ステップS30,S32の処理により3次元レーザスキャン装置63を用いてプリント配線基板PBに対するクリームはんだCSの印刷状態が検出され、この印刷状態に応じて、ステップS38の処理により一つまたは複数の印刷条件が変更され、この印刷条件の変更が次回以降の印刷に自動的に生かされるようになる。したがって、手間をかけることがなくなるとともに熟練を要することもなく、自動的かつ良好な印刷結果が得られるようになる。また、印刷条件が時々刻々と変化する場合でも、常に良好な印刷結果が得られるようになる。
【0056】
以上、本発明の一実施形態について詳しく説明したが、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変形も可能である。例えば、上記実施形態においては、種々の部材を移動させるために、ステップモータ23,42a,42b,42c,45,54,57a,57b,59a,59b,72,74を用いるようにしたが、回転位置を制御可能とするものであれば、これらのステップモータに代えて他の種類の電動モータを利用することも可能である。また、エアシリンダ装置51a,51bに代え、他の流体圧シリンダ装置を用いることも可能であるし、電動モータでスキージSQ1,SQ2を降下させることも可能である。
【0057】
また、上記実施形態においては、メタルマスク支持プレート46a,46b、シリンダ支持部材52および撮像装置60を移動させるために、スクリューロッド44,53b,71,73を含むねじ機構を用いるようにした。しかし、これに代えて、他の方法、例えばタイミングベルトを用いて、メタルマスク支持プレート46a,46b、シリンダ支持部材52および撮像装置60を移動させるようにしてもよい。
【0058】
また、上記実施形態においては、プリント配線基板PBに対するクリームはんだCSの印刷状態を検出するために3次元レーザスキャン装置63を利用するようにした。しかし、CCDカメラのような他の撮像器を用いても、クリームはんだCSのバンプの形状が確認可能であれば、他の撮像器を利用することもできる。
【0059】
また、上記実施形態においては、ステップS30、S32の処理によるプリント配線基板PBに対するクリームはんだCSの印刷状態の検出、およびステップS38の処理による印刷条件の調整を、一枚のプリント配線基板PBの印刷ごとに毎回行うようにした。しかし、ステップS34の処理による印刷不良の検出をこのプログラムから省略し、または前記ステップS32の処理による評価結果を用いない別方法で印刷不良の検出を行うならば、前記ステップS30、S32,S38の処理による印刷状態の検出および印刷条件の変更の処理を一枚のプリント配線基板PBの印刷ごとに毎回行わなくても、所定枚数のプリント配線基板PBの印刷ごとに行うようにしてもよい。
【0060】
また、上記実施形態では、印刷条件として、スキージSQ1,SQ2の傾斜角α、進行方向傾き角β、押し付け力Psおよび移動速度Vs、並びにプリント配線基板PBの版離れ速度Vpを採用するようにした。しかし、これらの印刷条件に代えまたは加えて、印刷材料であるクリームはんだCSの粘度、温度などのクリームはんだCSの特性、印刷時の周囲温度、周囲湿度などの印刷環境を変更可能な印刷条件として採用してもよい。この場合も、プリント配線基板PBに対するクリームはんだCSの印刷状態の結果に応じて、クリームはんだCSの粘度、温度などのクリームはんだCSの特性、印刷時の周囲温度、周囲湿度などの印刷環境を自動的に変更できるようにすればよい。
【0061】
また、上記実施形態では、基板載置台装置30のケース31の上面上にプリント配線基板PBを載せる工程および印刷後に同ケース31の上面上からプリント配線基板PBを取り出す工程においては、作業者による手作業に頼っている。しかし、これらの手作業を機械による自動作業にするようにしてもよい。この場合、印刷に先立ってプリント配線基板PBを基板載置台装置30のケース31の上面上に自動的に載せ、かつ印刷後にプリント配線基板PBを基板載置台装置30から自動的に取り出すようにすればよい。
【0062】
さらに、上記実施形態においては、本発明をプリント配線基板PBにクリームはんだCSを印刷する装置に適用した。しかし、本発明は、シルク製の版を用いるとともに、印刷材料として色素塗料を用いたシルク印刷装置に適用しても、好適な効果が得られる。要は、被印刷物上に版を介して印刷材料を比較的厚く印刷する印刷装置に適用することが好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷装置の概略正面図である。
【図2】図1のスキージ、エアシリンダ部の拡大概略図である。
【図3】図1のコントローラによって実行されるコンピュータプログラムのフローチャートである。
【図4】プリント配線基板PBにクリームはんだが印刷される様子を示す概念図ある。
【図5】(A)〜(E)は、プリント配線基板PBに印刷されたクリームはんだのバンプの状態を示す斜視図および断面図である。
【符号の説明】
PB…プリント配線基板、MK…メタルマスク、SQ1,SQ2…スキージ、10…基台、20…基板昇降機構、30…基板載置台装置、40…メタルマスク組み付け移動機構、50…スキージ移動機構、60…撮像装置、63…3次元レーザスキャン装置、70…撮像装置移動機構、90…コントローラ。

Claims (5)

  1. 印刷箇所に対応した透孔を有する版を被印刷物上に配置して、スキージを前記版上に押し付けながら移動させることにより、前記版上に載置した印刷材料を前記透孔から押し出して前記被印刷物に印刷する印刷装置において、
    前記被印刷物に対する印刷材料の印刷状態を検出する印刷状態検出手段と、
    前記印刷状態検出手段によって検出された印刷状態に応じて前記被印刷物に対する印刷材料の印刷条件を変更する印刷条件変更手段と
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記請求項1に記載した印刷装置において、
    前記印刷状態検出手段が、前記印刷材料の印刷状態として、前記被印刷物上の印刷材料のバンプの平面面積、体積および形状のうちの少なくとも一つを検出するように構成した印刷装置。
  3. 前記請求項1または2に記載した印刷装置において、
    前記印刷状態検出手段が、前記印刷材料のバンプをレーザ光でスキャンすることにより、前記印刷材料の印刷状態を検出するレーザスキャン装置を含むように構成した印刷装置。
  4. 前記請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載した印刷装置において、
    前記印刷条件変更手段が、前記版の上面に対する前記スキージの傾斜角、前記スキージの進行方向に対する前記スキージと前記版との接触面の延長方向の傾き角、前記版に対する前記スキージの移動速度、前記版の上面に対する前記スキージの押し付け力、および印刷後に前記被印刷物を前記版から離す速度のうちの少なくとも一つを変更するように構成した印刷装置。
  5. 前記請求項1ないし4のうちのいずか一つに記載した印刷装置において、
    前記被印刷物をプリント配線基板で構成し、前記版をメタルマスクで構成し、かつ前記印刷材料はクリームはんだで構成してなり、前記プリント配線基板に前記クリームはんだを印刷するようにした印刷装置。
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