JP4364612B2 - 電子部品実装装置 - Google Patents

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本発明は電子部品をプリント基板に実装する電子部品実装装置に係り、特に電子部品の実装面(プリント基板が配置された面)を水平に保持するための機構を備えた電子部品実装装置に関する。
各種携帯端末機器,自動車制御機器などのIT(Information Technology)革命を担う電子機器製品の進歩・社会への浸透はめざましく、それらを支えるIC(Integrated Cercuit),抵抗器,コンデンサなどの電子品にはさらなる小型高機能化・高密度実装化が要求されている。これに伴い、今日ではこれらの電子部品を複合して電子回路を構成する装置、すなわち電子部品をプリント基板に実装する「電子部品実装装置」にも高度な実装技術が要求されている。
上記電子部品実装装置では複数枚のプリント基板が次々と所定の経路に沿って搬送され、その搬送の途中で各プリント基板に電子部品がそれぞれ実装される。具体的にプリント基板の搬送経路は主に搬入部、実装部及び搬出部の3つの部分から構成されており、各プリント基板は搬入部から実装部に搬入され、実装部において位置決め・固定された状態で電子部品が実装され、実装部から搬出部に搬出される(例えば特許文献1,2参照)。
ところで、電子部品の実装動作中において電子部品の実装動作の精度を高めるためには、電子部品実装装置の基準面(例えばフレームに形成された平坦面)を水平に保ち、プリント基板を常に水平面上に配置することが重要である。通常の電子部品実装装置でプリント基板を水平に保つ際には、フレームの平坦面に公知の水準器を実装動作開始前に予め設置し、オペレータ(作業者)が自らその水準器を目視で観測しながら装置の下部の四隅に配された各ネジをスパナなどで回転させ、プリント基板が水平面上に配置されるようにしている。
特開2001−253524号公報 特開2000−174497号公報
しかしながら、オペレータが自ら水準器を目視で観測しながら高さ調整用の各ネジの回転量を調整するのでは、プリント基板が水平面上に配置されるか否かを検するのに正確性を欠き、その作業も面倒で非常に時間がかかる。また設置する水準器も種類が異なれば微小な誤差が生じ、水準器を設置するフレームの設置面も必ずしも完全な平面であるとは限らないため、水準器の設置位置によっても微小な誤差が生じる可能性はある。
本発明の目的はプリント基板が正確かつ簡易に水平面上に配置されるのを可能にすることである。
請求項1に記載の発明は、
フィーダに保持された電子部品をプリント基板に実装する電子部品実装装置において、
前記フィーダと前記プリント基板とのあいだを移動自在でかつ前記電子部品及び前記プリント基板を認識するカメラを有したヘッドユニットと、
前記カメラで撮像された像を画像として表示するモニタと、
前記カメラで撮像された像を画像として前記モニタに表示させる制御装置と、
浮動体が内部に混入されたケーシングを有し、水平面に対する傾きに応じた前記ケーシング中の前記浮動体の配置位置で前記プリント基板が水平面上に配置されるか否かを確認可能な水準確認ユニットと、
を備え、
前記制御装置は、
前記カメラに前記水準確認ユニットを撮像させ、前記カメラで撮像された、前記ケーシングに対する前記浮動体の配置位置を画像として前記モニタに表示させることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の電子部品実装装置において、
前記水準確認ユニットは、
前記ケーシングの外周を囲むリング部材を備え、
前記制御装置は、
前記カメラで撮像された前記浮動体及び前記リング部材の撮像結果から、前記水準確認ユニットの水平面に対する傾き量と前記浮動体及び前記リング部材の各中心位置のズレ量とを数値として算出し、その算出結果を前記モニタに表示させることを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、カメラで撮像された浮動体の配置位置が画像としてモニタに表示されるため、予め設置した水準器の検知結果に対応した位置に浮動体を配置させれば、水準器を取り外した後においては、オペレータは浮動体の配置位置を画像として認識することが可能となり、その画像を見ることでプリント基板が水平面上に配置されるか否かを正確かつ簡易に把握することができる。これにより、プリント基板が正確かつ簡易に水平面上に配置されるのを可能にすることができる。
請求項2に記載の発明では、水準確認ユニットの傾き量と気泡及びリング部材の各中心位置のズレ量とが数値化されてその数値がモニタに表示されるため、オペレータは水平面に対してプリント基板がどの程度傾いているかを具体的な数値をもって把握することができる。これにより、プリント基板が正確かつ簡易に水平面上に配置されるのをより確実に可能にすることができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
図1は本発明に係る電子部品実装装置1の斜視図であり、図2は電子部品実装装置1の断面図である。
図1に示す通り、電子部品実装装置1は箱状の筐体2を有している。筐体2の上部には、電子部品実装装置1の各種制御機構の操作を可能とするキーボード20と、キーボード20の押鍵操作に基づく指示を表示する2つのモニタ21,22とが、それぞれ設置されている。図1中、筐体2の手前側でその中央部には電子部品を保持したフィーダ23が設置されている。
筐体2の下部の四隅には、筐体2を支持した状態でその高さ位置を図1中上下方向に沿って調整可能な高さ調整機構3がそれぞれ設けられている。高さ調整機構3は所定の厚みを有した円形状の基台4を有しており、基台4上にボルト5が設けられている。
筐体2の内部には、図2に示す通り、各種部材を保持するフレーム10が配されている。フレーム10の下部にはボルト5の軸部を受ける軸受部11が設けられている。ボルト5は軸受部11に螺合した状態で軸受部11を貫通しており、軸受部11を貫通したボルト5の上部にはナット6が嵌められている。各高さ調整機構3ではボルト5を回転させることで、そのボルト5に対応した部分の筐体2の高さ位置を自在に調整することができるようになっている。
フレーム10の上部には、互いに平行な状態で図2中紙面の表側から裏側(又は裏側から表側)に延在する1対の固定梁12,12が配されており、各固定梁12間には図2中左右方向に延在する可動梁13が架設されている。各固定梁12と可動梁13とのあいだにはリニアモータ機構が配されており、その駆動により、可動梁13は各固定梁12上を図2中紙面の表側から裏側(又は裏側から表側)にかけて移動自在となっている。
可動梁13にはプリント基板8(図3参照)に電子部品を実装するヘッドユニット14が支持されている。ヘッドユニット14には、フィーダ23に保持された電子部品の位置・種類などを認識するカメラ15と、フィーダ23に保持された電子部品を吸着・保持するノズル16とが、それぞれ配されている。ヘッドユニット14と可動梁13とのあいだにもリニアモータ機構が配されており、その駆動により、ヘッドユニット14は可動梁13上を図2中左右方向に沿って移動自在となっている。
図1及び図2に示す通り、電子部品実装装置1のほぼ中央部には図中左右方向に延在する基板搬送装置30が配されている。
図3は基板搬送装置30の詳細な構成を示す斜視図である。
図3に示す通り、基板搬送装置30は矩形状のプリント基板8を左方から右方に搬送するものであり、プリント基板8の搬送経路は搬入部31、実装部32及び搬出部33の3つの部分から構成されている。
搬入部31はプリント基板8を実装部32へと搬入する部分であって、搬入部31には互いに平行に配置された2枚の側板34,34が設けられている。各側板34の内側には駆動プーリ35と複数の従動プーリ36,36,…とがそれぞれ配されており、これら駆動プーリ35及び従動プーリ36,36,…には無端の搬送ベルト37が掛けられている。搬入部31では各駆動プーリ35が駆動されると、各搬送ベルト37が所定方向に回転し、各搬送ベルト37の上面でプリント基板8を支持しながらそのプリント基板8を搬入部31から実装部32に(図3中左方から右方に)搬入することができるようになっている。
実装部32は搬入部31から搬入されたプリント基板8に電子部品を実装する部分であって、搬入部31とほぼ同様の構成を有している。すなわち、実装部32にも2枚の側板38,38が配され、各側板38,38の内側に駆動プーリ39と複数の従動プーリ40,40,…とがそれぞれ配され、これら駆動プーリ39及び従動プーリ40,40,…に無端の搬送ベルト41が掛けられている。実装部32では各側板38の上部が図3中左右方向にわたって内側に突出しており、その突出部と搬送ベルト41とのあいだにプリント基板8の厚みよりも大きな隙間があけられている。実装部32では駆動プーリ39が駆動されると、各搬送ベルト41が所定方向に回転し、プリント基板8が搬送ベルト41の上面で支持されながら各基板38の上部(突出部)と搬送ベルト41とのあいだの隙間を通過するように実装部32から搬出部33に(図3中左方から右方に)搬出されるようになっている。
各側板38のあいだの下部には矩形状の支持板42が配されており、支持板42には上方に突出する複数本の支持ピン43,43,…が立設されている。支持板42の下部にはエアシリンダなどの昇降機構(図示略)が接続されており、その昇降機構の作動で支持板42は図3中上下方向に昇降自在となっている。実装部32では、プリント基板8が各搬送ベルト41に支持された状態で上記昇降機構の作動により支持板42が上昇すると、各搬送ベルト41上のプリント基板8は各支持ピン43により上方に押圧されながら各搬送ベルト41の上面から離れるように上昇し、プリント基板8の側縁部が各側板41の上部(突出部)に係合し、その状態でプリント基板8全体が各支持ピン43により支持されるようになっている。
搬出部33は電子部品が実装済みのプリント基板8を搬出する部分であって、搬入部31と同様の構成を有している。すなわち、搬出部33にも2枚の側板44,44が配され、各側板44,44の内側に駆動プーリ45と複数の従動プーリ46,46,…とがそれぞれ配され、これら駆動プーリ45及び従動プーリ46,46,…に無端の搬送ベルト47が掛けられている。搬出部33では各駆動プーリ45が駆動されると、各搬送ベルト47が所定方向に回転し、各搬送ベルト47の上面でプリント基板8を支持しながらそのプリント基板8を図3中左方から右方に搬送することができるようになっている。
ここで実装部32の2枚の側板38,38のうち、図3中手前側に配置された側板38の上部の左右両端部には、実装部32に配置されたプリント基板8が水平面上に配置されるか否かを確認するための水準確認ユニット50がそれぞれ配されている。各水準確認ユニット50は、実装部32におけるプリント基板8の配置位置とほぼ同じ高さ位置に配されている。
本実施形態では、図3中手前側に配置された3枚の側板34,38,44が固定されているのに対し、図3中奥側に配置された3枚の側板34,38,44は、プリント基板8の幅に応じて図3中前後方向に移動可能であり、図3中手前側に配置された側板34,38,44に対して接離可能となっている。そのため、水準確認ユニット50による水平度の測定を安定させるうえでは、水準確認ユニット50を、固定された図3中手前側の側板34,38,44に設置するのが好ましい。
図4は水準確認ユニット50の詳細な構成を示す図面であって、図4(a)は水準確認ユニット50の断面図であり、図4(b)は水準確認ユニット50の平面図である。
図4(a),(b)に示す通り、水準確認ユニット50は支持台51を有しており、支持台51の中央部には平面視して円形状の凹部52が形成されている。支持台51の凹部52には、断面視してほぼU字状で平面視して円形状の支持体53が嵌合されている。支持体53の内部には、セラミックなどの材料で構成されたリング部材54が埋め込まれており、リング部材54の内部には完全密閉型で透明なケーシング55が強固に嵌め込まれている。ケーシング55の上部はドーム状を呈しており、ケーシング55の内部には浮動体としての気泡56が混入された液体57が満たされている。ケーシング55の外周はリング部材54に囲まれており、ケーシング55の外周に対する気泡56の配置位置が明確にわかるようになっている。ケーシング55中に満たされた液体57は着色されており、気泡56の動きを明確に捉えることができるようになっている。
なお、ケーシング55の内部を気泡56が混入された液体57で満たしたが、このような構成に代えて、互いに反発し合う2種類の液体(例えば、親水性の液体と親油性の液体)でケーシング55中を満たし、一方の液体に対する他方の液体を浮動体としてその他方の浮動体の配置位置・動きを明確化する構成としてもよい。この場合、2種類の液体のうち一方の液体のみを着色したり、2種類の液体の両方を互いに異なる色で着色したりすれば、一方の液体に対する他方の液体の配置位置・動きをより明確化することができる。
支持台51の側部には、凹部52の内部で支持体53を固定するための固定用ネジ58が設けられている。固定用ネジ58は支持台51の側部を貫通した状態で先端部が支持体53に当接している。水準確認ユニット50では、固定用ネジ58の回転を調整することで支持体53を凹部52内の所望の高さ位置に固定することができる。
支持体53の側縁部には、支持台51の凹部52における支持体53の高さ位置を微調整する調整用ネジ59が設けられている。図4(b)に示す通り、調整用ネジ59は互いに等間隔をあけた状態で4箇所に配置されている。水準確認ユニット50では、調整用ネジ59を回転させることでその調整用ネジ59に対応した部分の支持体53の高さ位置を任意に微調整することができ、ひいてはケーシング55に対する気泡56の配置位置を微調整することができる。
続いて電子部品実装装置1の制御構成について説明する。
図5は電子部品実装装置1を制御する制御装置70の回路構成を示すブロック図である。
制御装置70は電子部品実装装置1に内蔵されており、汎用のCPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などから構成された制御部71を有している。制御部71は、ROMに記録された処理プログラムをRAMに展開してCPUで当該処理プログラムを実行するようになっている。
具体的に、制御部71にはキーボード20,モニタ21,22,ヘッドユニット14の作動に関わる各種部材(カメラ15を含む。),基板搬送装置30の作動に関わる各種部材などがそれぞれ接続されており、制御部71はオペレータによるキーボード20の押鍵操作や上記部材の動作状況などのステータスに基づいて各構成の動作を制御するようになっている。特に電子部品実装装置1では、ヘッドユニット14が各水準確認ユニット50の近傍に移動してカメラ15で各水準確認ユニット50を撮像することが可能となっており、制御部71はカメラ15で撮像した像を画像としてモニタ21,22に表示させることができるようになっている。
続いて電子部品実装装置1の作用について説明する。
まず電子部品実装装置1を実装作業場の所定箇所に設置する前に(例えば電子部品実装装置1を出荷する前に)、オペレータは、フレーム10の所定箇所(例えばフレーム10に形成された平坦面19(図2参照))に公知の水準器を設置し、その水準器が水平状態を示す位置で各水準確認ユニット50の気泡56がケーシング55の中央部に位置するように(リング部材54及び気泡56の各中心位置が一致するように)、固定用ネジ58で支持体53を凹部52内に固定して同時に各調整用ネジ59で支持体53の局所的な高さ位置(傾き)を微調整する。このような操作により、各水準確認ユニット50においてリング部材54及び気泡56の各中心位置が一致しているときは、プリント基板8が水平面上に配置されると推定することができる。
気泡56を所望の位置に配置したら、オペレータは、水準器を平坦面19から取り外し、電子部品実装装置1を起動させてケーシング55中における気泡56の配置位置をモニタ21,22に表示させ、その表示を確認しながら各高さ調整機構3のボルト5の回転量を調整してプリント基板8を水平面上に配置させるための操作をおこなうことができる。
具体的には電子部品実装装置1が起動すると、制御装置70の制御部71が、ヘッドユニット14を各水準確認ユニット50の近傍に移動させてカメラ15で各水準確認ユニット50を撮像させ、各水準確認ユニット50の気泡56とその周辺の部材(リング部材54を含む。)との撮像結果を画像としてモニタ21,22にそれぞれ表示させる。この場合、撮像結果は水準確認ユニット50ごとに別々にモニタ21,22に表示される。
図6は水準確認ユニット50における気泡56が(a)ケーシング55の中心に位置した状態(b)ケーシング55の中心からずれた状態を示す平面図である。
リング部材54及び気泡56の各中心位置が一致する場合には図6(a)に示すような画像が表示される。一方、リング部材54及び気泡56の各中心位置が一致しない場合には図6(b)に示すような画像が表示される。
また、各水準確認ユニット50の気泡56とその周辺の部材(リング部材54を含む。)との撮像結果がモニタ21,22に表示される以外にも、制御装置70の制御部71が、その撮像結果から、水平面に対する各水準確認ユニット50の傾き量と、各水準確認ユニット50におけるリング部材54及び気泡56の各中心位置のズレ量とを、それぞれ数値として算出してその算出結果をモニタ21,22にそれぞれ表示させる。この場合にも、算出結果は水準確認ユニット50ごとに別々にモニタ21,22に表示される。
そしてカメラ15による各水準確認ユニット50の撮像結果やその撮像結果に基づく各水準確認ユニット50の傾き量・ズレ量の算出結果がモニタ21,22に表示されたら、オペレータは、モニタ21,22の表示結果を観測しながら各高さ調整機構3のボルト5の回転量をスパナなどによる手作業で調整してリング部材54及び気泡56の各中心位置を一致させ、後述の電子部品実装装置1による実装動作中においてプリント基板8を水平面上に配置させることができる。
プリント基板8を水平面上に配置させるための上記操作が終わったら、電子部品実装装置1を実装作業場の所定箇所に設置して、電子部品実装装置1によるプリント基板8への電子部品の実装動作を開始させることができる。
電子部品実装装置1の実装動作が開始されると、制御装置70の制御部71は、電子部品実装装置1を構成する各種部材を下記のように制御しながら作動させる。すなわち、基板搬送装置30が作動してプリント基板8を搬入部31から実装部32に搬入して実装部32の所定位置に配置する。詳しくは、搬入部31及び実装部32の各搬送ベルト37,41が回転し始め、プリント基板8は各搬送ベルト37に支持されながら搬入部31から実装部32に搬入され、その後実装部32の各搬送ベルト41に支持されながら実装部32の所定位置まで搬送され、その位置で各搬送ベルト41の回転が停止してプリント基板8もその位置で停止する。
プリント基板8が実装部32の所定位置で停止したら、支持板42の下部の昇降機構が作動して支持板42が上昇し、プリント基板8は各支持ピン43に支持されながら上方に移動して側縁部が各側板41の上部(突出部)に係合し、各基板41の上部(突出部)に係合しかつ各支持ピン43に支持された状態で保持される。
このような動作と同期して又はその後に、可動梁13及びヘッドユニット14が作動してヘッドユニット14がフィーダ23の近傍に移動する。詳しくは、可動梁13は各支持梁12に沿って図2中紙面の表側から裏側(又は裏側から表側)に移動し、ヘッドユニット14は可動梁13に沿って図2中左右方向に移動する。このような動作が組み合わされてヘッドユニット14がフィーダ23の近傍に移動したら、ノズル16がフィーダ23の電子部品を吸着・保持する。
ノズル16が電子部品を吸着・保持したら、可動梁13及びヘッドユニット14が作動してヘッドユニット14がプリント基板8の近傍に移動し、ノズル16が電子部品をプリント基板8に実装する。その後、ヘッドユニット14がフィーダ23とプリント基板8とのあいだを往来するように移動し続け、ヘッドユニット14は、フィーダ23から電子部品を吸着・保持してその電子部品をプリント基板8に実装する動作を繰り返しおこなう。
なお、制御装置70の制御部71は、ヘッドユニット14がプリント基板8に電子部品を実装するときにはプリント基板8に予め付された位置決めマークをカメラ15で撮像させてその撮像結果をモニタ21,22に表示させるとともに、カメラ15の撮像結果に基づきプリント基板8における電子部品の実装位置を算出してプリント基板8の位置ズレを補正し、ノズル16が電子部品をプリント基板8の所定位置に正確に実装することができるように各種部材を制御している。
ヘッドユニット14によるプリント基板8への電子部品の実装動作が終了すると、基板搬送装置30が作動して、電子部品が実装されたプリント基板8が実装部32から搬出部33に搬出されるとともに、電子部品が実装されていない新規のプリント基板8が搬入部31から実装部32に搬入される。すなわち、支持板42の下部の昇降機構並びに実装部32及び搬出部33の各駆動プーリ39,45が作動し、支持板42がもとの位置まで下降してプリント基板8が各搬送ベルト41上に載置され、当該プリント基板8は、各搬送ベルト41に支持されながら実装部32から搬出部33に搬出され、その後各搬送ベルト47に支持されながら図3中左方から右方に搬送される。新規のプリント基板8は、上記と同様にして、搬入部31の各搬送ベルト37に支持されながら搬入部31から実装部32の所定位置まで搬送される。以後、電子部品実装装置1は上記と同様の操作を繰り返しおこない、多数枚のプリント基板8,8,…に連続的に電子部品を実装する。
以上の電子部品実装装置1によれば下記(1)〜(5)の作用・効果を奏する。
(1)カメラ15で撮像された気泡56のケーシング55中における配置位置が画像としてモニタ21,22に表示されるため、水準器を取り外した後においては、オペレータは気泡56の配置位置を画像として認識することが可能となり、その画像を見ることでプリント基板8が水平面上に配置されるか否かを正確かつ簡易に把握することができる。これにより、プリント基板8が正確かつ簡易に水平面上に配置されるのを可能にすることができる。
(2)各水準確認ユニット50の傾き量とリング部材54及び気泡56の各中心位置のズレ量とが数値化されてその数値がモニタ21,22に表示されるため、オペレータはプリント基板8が水平面に対してどの程度傾くかを具体的な数値をもって把握することができる。これにより、プリント基板8が正確かつ簡易に水平面上に配置されるのをより確実に可能にすることができる。
(3)各水準確認ユニット50がプリント基板8の配置位置とほぼ同じ高さ位置に設置されているため、プリント基板8が水平面上に配置されるか否かを判定するための基準面の設定が不必要であり、プリント基板8が水平面上に配置されるのをより正確に可能にすることができる。
(4)各水準確認ユニット50がヘッドユニット14の移動範囲内に設置されているため、電子部品やプリント基板8を認識するカメラ15を既存の設備としてそのまま各水準確認ユニット50の撮像に適用することができ、各水準確認ユニット50の設置に伴う新たな設備投資を抑えることができる。
(5)各水準確認ユニット50がプリント基板8の配置位置とほぼ同じ高さ位置に設置されているため、プリント基板8に対応させたカメラ15のピントでそのまま各水準確認ユニット50を撮像することができ、各水準確認ユニット50の撮像に同期してカメラ15のピント調整操作をおこなう必要がない。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の改良及び設計の変更をおこなってもよい。
例えば上記実施形態では、実装部32の側板38の2箇所に水準確認ユニット50を設けたが、水準確認ユニット50は少なくとも1箇所に設ければよく、その設置台数は限定されない。水準確認ユニット50の設置箇所も実装部32の側板38に限定せず、ヘッドユニット14の移動範囲内でかつプリント基板8の配置位置とほぼ同じ高さ位置に配置すればよい。
さらに、ヘッドユニット14のカメラ15で撮像した水準確認ユニット50の撮像結果の表示やその撮像結果に基づいた各水準確認ユニット50の傾き量・ズレ量の算出結果の表示は、上記実施形態のように2台のモニタ21,22にそれぞれ表示させてもよいが、どちらか一方のモニタ21,22にのみ表示させるようにしてもよい。
さらに、各高さ調整機構3の高さ調整はオペレータの手作業によるボルト5の回転でおこなう旨記載したが、ギアなどの連結部材を介してボルト5にモータを接続し、モータの駆動力で各高さ調整機構3の高さ調整をおこなう構成としてもよいし、ボルト5に代わる油圧シリンダなどのアクチュエータを各高さ調整機構3に適用してそのアクチュエータの駆動力で各高さ調整機構3の高さ調整をおこなう構成としてもよい。
ここで上記実施形態では、平坦面19に公知の水準器を設置してその水準器が水平状態を示す位置で、リング部材54及び気泡56の各中心位置が一致するように、水準器確認ユニット50の支持体53の局所的な高さ位置(傾き)を微調整して原点出しをおこなったが、この原点出しが水準確認ユニット50の絶対原点とずれる場合がある。この場合、リング部材54及び気泡56の各中心位置が完全一致する絶対原点からずれた微調整後の任意の点(例えば気泡56の中心位置)を第2原点(初期位置)とし、その第2原点(初期位置)から気泡56の中心位置までのズレ量を数値として算出してその算出結果をモニタ21,22に表示させるようにしてもよい。
さらに、実装作業場において電子部品実装装置1の設置箇所が滑りやすい場合には、実装動作中のヘッドユニット14の移動により、電子部品実装装置1そのものの設置位置がずれる可能性もある。このとき、実装作業場の床(電子部品実装装置1の設置面)は必ずしも完全に平坦であるとは限らないため、電子部品実装装置1の位置ずれにより、水準にも狂いが生じる可能性がある。そのため、所定の期間が経過するごとに(例えば月単位で)、電子部品実装装置1の電源投入時にヘッドユニット14のカメラ15に各水準確認ユニット50を自動的に撮像させることにより、電子部品実装装置1そのものの位置ずれの有無を検出することができる。
電子部品実装装置の斜視図である。 電子部品実装装置の断面図である。 基板搬送装置の斜視図である。 水準確認ユニットの(a)断面図(b)平面図である。 電子部品実装装置の制御構成を示すブロック図である。 水準確認ユニットにおける気泡が(a)ケーシングの中心に位置した状態(b)ケーシングの中心からずれた状態を示す平面図である。
符号の説明
1 電子部品実装装置
8 プリント基板
14 ヘッドユニット
15 カメラ
21,22 モニタ
50 水準確認ユニット
54 リング部材
55 ケーシング
56 気泡(浮動体)
70 制御装置

Claims (2)

  1. フィーダに保持された電子部品をプリント基板に実装する電子部品実装装置において、
    前記フィーダと前記プリント基板とのあいだを移動自在でかつ前記電子部品及び前記プリント基板を認識するカメラを有したヘッドユニットと、
    前記カメラで撮像された像を画像として表示するモニタと、
    前記カメラで撮像された像を画像として前記モニタに表示させる制御装置と、
    浮動体が内部に混入されたケーシングを有し、水平面に対する傾きに応じた前記ケーシング中の前記浮動体の配置位置で前記プリント基板が水平面上に配置されるか否かを確認可能な水準確認ユニットと、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記カメラに前記水準確認ユニットを撮像させ、前記カメラで撮像された、前記ケーシングに対する前記浮動体の配置位置を画像として前記モニタに表示させることを特徴とする電子部品実装装置。
  2. 請求項1に記載の電子部品実装装置において、
    前記水準確認ユニットは、
    前記ケーシングの外周を囲むリング部材を備え、
    前記制御装置は、
    前記カメラで撮像された前記浮動体及び前記リング部材の撮像結果から、前記水準確認ユニットの水平面に対する傾き量と前記浮動体及び前記リング部材の各中心位置のズレ量とを数値として算出し、その算出結果を前記モニタに表示させることを特徴とする電子部品実装装置。
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