JP2004009181A - サンドブラスト研磨材の循環供給機構およびサンドブラスト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】研磨材を安定して循環供給できる安価なサンドブラスト装置を提供することである。
【解決手段】吸引ホース5への接続口18、研磨材吸引口19および空気吸入口20aを有し、空気吸入口20aを接続口18に連通する第1の通路21aと、第1の通路21aに研磨材吸引口19を連通する第2の通路21bを形成した研磨材吸引部材6を、加工室の底部4に溜まる研磨材の層Aに埋没させ、空気吸入口20aを研磨材の層Aの上面から露出させて、マグネット17で底部4へ着脱可能に固定し、底部4に溜まった研磨材を、研磨材吸引部材6から吸引ホース5を通してノズルガンに循環供給することにより、研磨材のノズルガンまでの吸引経路を自在に短くして、小さな吸引力で研磨材を安定してノズルガンに循環供給できるようにした。
【選択図】 図3
【解決手段】吸引ホース5への接続口18、研磨材吸引口19および空気吸入口20aを有し、空気吸入口20aを接続口18に連通する第1の通路21aと、第1の通路21aに研磨材吸引口19を連通する第2の通路21bを形成した研磨材吸引部材6を、加工室の底部4に溜まる研磨材の層Aに埋没させ、空気吸入口20aを研磨材の層Aの上面から露出させて、マグネット17で底部4へ着脱可能に固定し、底部4に溜まった研磨材を、研磨材吸引部材6から吸引ホース5を通してノズルガンに循環供給することにより、研磨材のノズルガンまでの吸引経路を自在に短くして、小さな吸引力で研磨材を安定してノズルガンに循環供給できるようにした。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、サンドブラスト研磨材の循環供給機構とサンドブラスト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
サンドブラスト装置には、図5に示すように、加工室51内で、空圧機(図示省略)からエアホース52を介して圧搾空気を供給されるノズルガン53から研磨材をワークに噴射し、その底部54に溜まる研磨材をノズルガン53に内蔵されたエジェクタが発生する負圧により吸引ホース55で吸引して、ノズルガン53に循環供給する研磨材の循環供給機構を設けたものがある。
【0003】
前記摺鉢状の底部54の最深部には凹部56が設けられ、この凹部56に、吸引ホース55に接続された研磨材吸引通路57と、上方の加工室51内に連通した空気吸入通路58とが開口している。したがって、凹部56内の研磨材が、空気吸入通路58から吸入される空気と一緒に研磨材吸引通路57に吸引され、吸引ホース55を通してノズルガン53に循環供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のサンドブラスト研磨材の循環供給機構は、加工室の底部に研磨材吸引通路や空気吸入通路を形成する必要があるので、サンドブラスト装置の製造コストが高くなる問題がある。
【0005】
また、加工室底部の最深部からノズルガンまでの研磨材の吸引経路が長くなるので、ノズルガンからの研磨材の噴射が断続的となる息継ぎ噴射が生じやすい傾向があり、この息継ぎ噴射をなくすためには、ノズルガンに圧搾空気を供給する空圧機を容量の大きな高価なものとする必要がある。
【0006】
さらに、狭い研磨材吸引通路で研磨材が詰まった場合には、その復旧に手間がかかる問題もある。
【0007】
そこで、この発明の課題は、研磨材を安定して循環供給できる安価なサンドブラスト装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明のサンドブラスト研磨材の循環供給機構は、ノズルガンからワークに噴射されて加工室の底部に溜まる研磨材を、ノズルガンに内蔵されたエジェクタが発生する負圧により吸引ホースで吸引して、ノズルガンに循環供給するサンドブラスト研磨材の循環供給機構において、前記吸引ホースへの接続口、研磨材吸引口および空気吸入口を有し、この空気吸入口を前記吸引ホースへの接続口に連通する第1の通路と、この第1の通路に前記研磨材吸引口を連通する第2の通路とが形成された研磨材吸引部材を、前記加工室の底部に溜まる研磨材の層に埋没させ、前記空気吸入口を研磨材の層の上面から露出させて、加工室の底部へ着脱可能に固定し、前記加工室の底部に溜まる研磨材を、この研磨材吸引部材から前記吸引ホースを通してノズルガンに循環供給する構成を採用した。
【0009】
すなわち、吸引ホースへの接続口、研磨材吸引口および空気吸入口を有し、この空気吸入口を吸引ホースへの接続口に連通する第1の通路と、第1の通路に研磨材吸引口を連通する第2の通路とが形成された研磨材吸引部材を、加工室の底部に溜まる研磨材の層に埋没させ、空気吸入口を研磨材の層の上面から露出させて、加工室の底部へ着脱可能に固定し、加工室の底部に溜まる研磨材を、この研磨材吸引部材から吸引ホースを通してノズルガンに循環供給することにより、加工室の底部における研磨材吸引通路や空気吸入通路の形成を不要とするとともに、加工室の底部からノズルガンまでの研磨材の吸引経路を自在に短くできるようにした。
【0010】
前記第1の通路の前記吸引ホースへの接続口の手前側に、前記研磨材の吸引ホース内への流入量を調節する流量調節弁を設けることにより、ノズルガンからワークへの研磨材の吹き付け量を容易に調整することができる。
【0011】
また、この発明のサンドブラスト装置は、加工室内でノズルガンから研磨材をワークに噴射し、加工室の底部に溜まる研磨材を、ノズルガンに内蔵されたエジェクタが発生する負圧により吸引ホースで吸引して、ノズルガンに循環供給する研磨材の循環供給機構を設けたサンドブラスト装置において、前記研磨材の循環供給機構を上述したいずれかのサンドブラスト研磨材の循環供給機構とした構成を採用した。
【0012】
前記研磨材の循環供給機構を複数に設け、これらの各循環供給機構に前記吸引ホースで個別に接続される複数のノズルガンを設けることにより、各ノズルガンのノズルチップを異なるものとして、ワークまたはその加工部位に応じて複数のノズルガンを使い分け、ノズルチップの交換の手間を省略することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図4に基づき、この発明の実施形態を説明する。図1乃至図3は第1の実施形態を示す。このサンドブラスト装置は、加工室1内で、空圧機(図示省略)からエアホース2を介して圧搾空気を供給されるノズルガン3から研磨材をワークに噴射し、その底部4に溜まる研磨材を、ノズルガン3に内蔵されたエジェクタが発生する負圧により、研磨材の層Aに埋没させて底部4に固定され、吸引ホース5に接続された研磨材吸引部材6から吸引して、ノズルガン3に循環供給する研磨材の循環供給機構を設けたものである。
【0014】
前記加工室1には、作業口7、覗き窓8および集塵口9が設けられており、作業者は作業口7から手を入れてノズルガン3を把持し、覗き窓8から覗きながらフットスイッチ10を踏んで、ワークに研磨材を吹き付ける。また、底部4には、ゴムキャップ11で閉塞された研磨材抜き用の孔12が設けられており、底部4に溜まった研磨材を適宜交換できるようになっている。
【0015】
前記ノズルガン3に内蔵されたエジェクタは、図2に示すように、エアホース2から供給される圧搾空気を噴出口13から噴出して一次流を形成し、この一次流の形成による負圧で吸引通路14に二次流を形成するものであり、この吸引通路14に吸引ホース5が接続され、一次流が形成される噴出口13の先にノズルチップ15が取り付けられている。したがって、研磨材吸引部材6から吸引ホース5を通してノズルガン3内に循環供給される研磨材は、噴出口13から噴出される圧搾空気と一緒にノズルチップ15の先端から噴射される。
【0016】
前記研磨材吸引部材6は、図3(a)、(b)に示すように、ブロック体16の底に取り付けられたマグネット17により鋼板で形成された加工室1の底部4に着脱可能に固定され、ブロック体16の側面に吸引ホース5の接続口18と、2つの研磨材吸引口19が設けられるとともに、その上面に取り付けられた空気吸入パイプ20の上端の空気吸入口20aが研磨材の層Aの上面から露出している。
【0017】
前記ブロック体16の内部には、空気吸入パイプ20の取り付け口を吸引ホース5の接続口18に連通する第1の通路21aと、第1の通路21aに2つの研磨材吸引口19を連通する第2の通路21bとが形成されている。また、第1の通路21aの接続口18の手前側には、流量調節弁としてのねじピン22が取り付けられ、その螺合位置を上下させることにより、第1の通路21aの断面開度が増減されて、吸引ホース5への研磨材の流入量が調節されるようになっている。ねじピン22は、ドライバ等により上方から簡単に調整できるように、その頭部が研磨材の層Aの上面から突き出ている。
【0018】
図4は、第2の実施形態を示す。このサンドブラスト装置は、加工室1内に2つのノズルガン3を設けるとともに、加工室1の底部4に、図2に示した研磨材吸引部材6を2つ固定し、これらの各研磨材吸引部材6を別々の吸引ホース5で各ノズルガン3に接続したものである。各ノズルガン3は、同一の空圧機(図示省略)から分岐したエアホース2に接続され、分岐したエアホース2には、それぞれ開閉弁23が設けられている。なお、ノズルガン3は3つ以上としてもよい。その他は、第1の実施形態のものと同じである。
【0019】
この実施形態では、各ノズルガン3のノズルチップ15を異なるものとすることにより、ワークまたはその加工部位に応じて2つのノズルガン3を使い分けることができる。また、各ノズルガン3を共通のバー等に取り付け、このバー等を把持して、同時に2つのノズルガン3から研磨材を噴射することもできる。
【0020】
上述した各実施形態では、研磨材吸引部材をマグネットで加工室の底部に固定したが、ねじやクランプ部材等を用いて、加工室の底部へ着脱可能に固定するようにしてもよい。また、本発明に係るサンドブラスト研磨材の循環供給機構の研磨材吸引部材は、実施形態のものに限定されることはなく、加工室の底部の形状に応じて任意に設計することができ、その流量調節弁もねじピン式のものに限定されることはない。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、この発明のサンドブラスト研磨材の循環供給機構は、吸引ホースへの接続口、研磨材吸引口および空気吸入口を有し、この空気吸入口を吸引ホースへの接続口に連通する第1の通路と、第1の通路に研磨材吸引口を連通する第2の通路とが形成された研磨材吸引部材を、加工室の底部に溜まる研磨材の層に埋没させ、空気吸入口を研磨材の層の上面から露出させて、加工室の底部へ着脱可能に固定し、加工室の底部に溜まる研磨材を、この研磨材吸引部材から吸引ホースを通してノズルガンに循環供給することにより、加工室の底部からノズルガンまでの研磨材の吸引経路を自在に短くできるようにしたので、小さな吸引力で研磨材を安定してノズルガンに循環供給することができる。
【0022】
また、この発明のサンドブラスト装置は、研磨材の循環供給機構に上述したサンドブラスト研磨材の循環供給機構を採用したので、加工室の底部に研磨材吸引通路や空気吸入通路を形成する必要がなく、かつ、ノズルガンに圧搾空気を供給する空圧機の容量も小さくてすみ、サンドブラスト装置を安価なものとすることができる。
【0023】
さらに、前記研磨材の循環供給機構を複数に設け、これらの各循環供給機構に吸引ホースで個別に接続される複数のノズルガンを設けることにより、各ノズルガンのノズルチップを異なるものとして、ワークまたはその加工部位に応じて複数のノズルガンを使い分け、ノズルチップの交換の手間を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のサンドブラスト装置を示す縦断面図
【図2】図1のノズルガンを拡大して示す縦断面図
【図3】aは図1の研磨材吸引部材を拡大して示す縦断面図、bはaの平面断面図
【図4】第2の実施形態のサンドブラスト装置を示す縦断面図
【図5】従来のサンドブラスト装置を示す縦断面図
【符号の説明】
1 加工室
2 エアホース
3 ノズルガン
4 底部
5 吸引ホース
6 研磨材吸引部材
7 作業口
8 覗き窓
9 集塵口
10 フットスイッチ
11 ゴムキャップ
12 孔
13 噴出口
14 吸引通路
15 ノズルチップ
16 ブロック体
17 マグネット
18 接続口
19 研磨材吸引口
20 空気吸入パイプ
20a 空気吸入口
21a、21b 通路
22 ねじピン
23 開閉弁
【発明の属する技術分野】
この発明は、サンドブラスト研磨材の循環供給機構とサンドブラスト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
サンドブラスト装置には、図5に示すように、加工室51内で、空圧機(図示省略)からエアホース52を介して圧搾空気を供給されるノズルガン53から研磨材をワークに噴射し、その底部54に溜まる研磨材をノズルガン53に内蔵されたエジェクタが発生する負圧により吸引ホース55で吸引して、ノズルガン53に循環供給する研磨材の循環供給機構を設けたものがある。
【0003】
前記摺鉢状の底部54の最深部には凹部56が設けられ、この凹部56に、吸引ホース55に接続された研磨材吸引通路57と、上方の加工室51内に連通した空気吸入通路58とが開口している。したがって、凹部56内の研磨材が、空気吸入通路58から吸入される空気と一緒に研磨材吸引通路57に吸引され、吸引ホース55を通してノズルガン53に循環供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のサンドブラスト研磨材の循環供給機構は、加工室の底部に研磨材吸引通路や空気吸入通路を形成する必要があるので、サンドブラスト装置の製造コストが高くなる問題がある。
【0005】
また、加工室底部の最深部からノズルガンまでの研磨材の吸引経路が長くなるので、ノズルガンからの研磨材の噴射が断続的となる息継ぎ噴射が生じやすい傾向があり、この息継ぎ噴射をなくすためには、ノズルガンに圧搾空気を供給する空圧機を容量の大きな高価なものとする必要がある。
【0006】
さらに、狭い研磨材吸引通路で研磨材が詰まった場合には、その復旧に手間がかかる問題もある。
【0007】
そこで、この発明の課題は、研磨材を安定して循環供給できる安価なサンドブラスト装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明のサンドブラスト研磨材の循環供給機構は、ノズルガンからワークに噴射されて加工室の底部に溜まる研磨材を、ノズルガンに内蔵されたエジェクタが発生する負圧により吸引ホースで吸引して、ノズルガンに循環供給するサンドブラスト研磨材の循環供給機構において、前記吸引ホースへの接続口、研磨材吸引口および空気吸入口を有し、この空気吸入口を前記吸引ホースへの接続口に連通する第1の通路と、この第1の通路に前記研磨材吸引口を連通する第2の通路とが形成された研磨材吸引部材を、前記加工室の底部に溜まる研磨材の層に埋没させ、前記空気吸入口を研磨材の層の上面から露出させて、加工室の底部へ着脱可能に固定し、前記加工室の底部に溜まる研磨材を、この研磨材吸引部材から前記吸引ホースを通してノズルガンに循環供給する構成を採用した。
【0009】
すなわち、吸引ホースへの接続口、研磨材吸引口および空気吸入口を有し、この空気吸入口を吸引ホースへの接続口に連通する第1の通路と、第1の通路に研磨材吸引口を連通する第2の通路とが形成された研磨材吸引部材を、加工室の底部に溜まる研磨材の層に埋没させ、空気吸入口を研磨材の層の上面から露出させて、加工室の底部へ着脱可能に固定し、加工室の底部に溜まる研磨材を、この研磨材吸引部材から吸引ホースを通してノズルガンに循環供給することにより、加工室の底部における研磨材吸引通路や空気吸入通路の形成を不要とするとともに、加工室の底部からノズルガンまでの研磨材の吸引経路を自在に短くできるようにした。
【0010】
前記第1の通路の前記吸引ホースへの接続口の手前側に、前記研磨材の吸引ホース内への流入量を調節する流量調節弁を設けることにより、ノズルガンからワークへの研磨材の吹き付け量を容易に調整することができる。
【0011】
また、この発明のサンドブラスト装置は、加工室内でノズルガンから研磨材をワークに噴射し、加工室の底部に溜まる研磨材を、ノズルガンに内蔵されたエジェクタが発生する負圧により吸引ホースで吸引して、ノズルガンに循環供給する研磨材の循環供給機構を設けたサンドブラスト装置において、前記研磨材の循環供給機構を上述したいずれかのサンドブラスト研磨材の循環供給機構とした構成を採用した。
【0012】
前記研磨材の循環供給機構を複数に設け、これらの各循環供給機構に前記吸引ホースで個別に接続される複数のノズルガンを設けることにより、各ノズルガンのノズルチップを異なるものとして、ワークまたはその加工部位に応じて複数のノズルガンを使い分け、ノズルチップの交換の手間を省略することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図4に基づき、この発明の実施形態を説明する。図1乃至図3は第1の実施形態を示す。このサンドブラスト装置は、加工室1内で、空圧機(図示省略)からエアホース2を介して圧搾空気を供給されるノズルガン3から研磨材をワークに噴射し、その底部4に溜まる研磨材を、ノズルガン3に内蔵されたエジェクタが発生する負圧により、研磨材の層Aに埋没させて底部4に固定され、吸引ホース5に接続された研磨材吸引部材6から吸引して、ノズルガン3に循環供給する研磨材の循環供給機構を設けたものである。
【0014】
前記加工室1には、作業口7、覗き窓8および集塵口9が設けられており、作業者は作業口7から手を入れてノズルガン3を把持し、覗き窓8から覗きながらフットスイッチ10を踏んで、ワークに研磨材を吹き付ける。また、底部4には、ゴムキャップ11で閉塞された研磨材抜き用の孔12が設けられており、底部4に溜まった研磨材を適宜交換できるようになっている。
【0015】
前記ノズルガン3に内蔵されたエジェクタは、図2に示すように、エアホース2から供給される圧搾空気を噴出口13から噴出して一次流を形成し、この一次流の形成による負圧で吸引通路14に二次流を形成するものであり、この吸引通路14に吸引ホース5が接続され、一次流が形成される噴出口13の先にノズルチップ15が取り付けられている。したがって、研磨材吸引部材6から吸引ホース5を通してノズルガン3内に循環供給される研磨材は、噴出口13から噴出される圧搾空気と一緒にノズルチップ15の先端から噴射される。
【0016】
前記研磨材吸引部材6は、図3(a)、(b)に示すように、ブロック体16の底に取り付けられたマグネット17により鋼板で形成された加工室1の底部4に着脱可能に固定され、ブロック体16の側面に吸引ホース5の接続口18と、2つの研磨材吸引口19が設けられるとともに、その上面に取り付けられた空気吸入パイプ20の上端の空気吸入口20aが研磨材の層Aの上面から露出している。
【0017】
前記ブロック体16の内部には、空気吸入パイプ20の取り付け口を吸引ホース5の接続口18に連通する第1の通路21aと、第1の通路21aに2つの研磨材吸引口19を連通する第2の通路21bとが形成されている。また、第1の通路21aの接続口18の手前側には、流量調節弁としてのねじピン22が取り付けられ、その螺合位置を上下させることにより、第1の通路21aの断面開度が増減されて、吸引ホース5への研磨材の流入量が調節されるようになっている。ねじピン22は、ドライバ等により上方から簡単に調整できるように、その頭部が研磨材の層Aの上面から突き出ている。
【0018】
図4は、第2の実施形態を示す。このサンドブラスト装置は、加工室1内に2つのノズルガン3を設けるとともに、加工室1の底部4に、図2に示した研磨材吸引部材6を2つ固定し、これらの各研磨材吸引部材6を別々の吸引ホース5で各ノズルガン3に接続したものである。各ノズルガン3は、同一の空圧機(図示省略)から分岐したエアホース2に接続され、分岐したエアホース2には、それぞれ開閉弁23が設けられている。なお、ノズルガン3は3つ以上としてもよい。その他は、第1の実施形態のものと同じである。
【0019】
この実施形態では、各ノズルガン3のノズルチップ15を異なるものとすることにより、ワークまたはその加工部位に応じて2つのノズルガン3を使い分けることができる。また、各ノズルガン3を共通のバー等に取り付け、このバー等を把持して、同時に2つのノズルガン3から研磨材を噴射することもできる。
【0020】
上述した各実施形態では、研磨材吸引部材をマグネットで加工室の底部に固定したが、ねじやクランプ部材等を用いて、加工室の底部へ着脱可能に固定するようにしてもよい。また、本発明に係るサンドブラスト研磨材の循環供給機構の研磨材吸引部材は、実施形態のものに限定されることはなく、加工室の底部の形状に応じて任意に設計することができ、その流量調節弁もねじピン式のものに限定されることはない。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、この発明のサンドブラスト研磨材の循環供給機構は、吸引ホースへの接続口、研磨材吸引口および空気吸入口を有し、この空気吸入口を吸引ホースへの接続口に連通する第1の通路と、第1の通路に研磨材吸引口を連通する第2の通路とが形成された研磨材吸引部材を、加工室の底部に溜まる研磨材の層に埋没させ、空気吸入口を研磨材の層の上面から露出させて、加工室の底部へ着脱可能に固定し、加工室の底部に溜まる研磨材を、この研磨材吸引部材から吸引ホースを通してノズルガンに循環供給することにより、加工室の底部からノズルガンまでの研磨材の吸引経路を自在に短くできるようにしたので、小さな吸引力で研磨材を安定してノズルガンに循環供給することができる。
【0022】
また、この発明のサンドブラスト装置は、研磨材の循環供給機構に上述したサンドブラスト研磨材の循環供給機構を採用したので、加工室の底部に研磨材吸引通路や空気吸入通路を形成する必要がなく、かつ、ノズルガンに圧搾空気を供給する空圧機の容量も小さくてすみ、サンドブラスト装置を安価なものとすることができる。
【0023】
さらに、前記研磨材の循環供給機構を複数に設け、これらの各循環供給機構に吸引ホースで個別に接続される複数のノズルガンを設けることにより、各ノズルガンのノズルチップを異なるものとして、ワークまたはその加工部位に応じて複数のノズルガンを使い分け、ノズルチップの交換の手間を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のサンドブラスト装置を示す縦断面図
【図2】図1のノズルガンを拡大して示す縦断面図
【図3】aは図1の研磨材吸引部材を拡大して示す縦断面図、bはaの平面断面図
【図4】第2の実施形態のサンドブラスト装置を示す縦断面図
【図5】従来のサンドブラスト装置を示す縦断面図
【符号の説明】
1 加工室
2 エアホース
3 ノズルガン
4 底部
5 吸引ホース
6 研磨材吸引部材
7 作業口
8 覗き窓
9 集塵口
10 フットスイッチ
11 ゴムキャップ
12 孔
13 噴出口
14 吸引通路
15 ノズルチップ
16 ブロック体
17 マグネット
18 接続口
19 研磨材吸引口
20 空気吸入パイプ
20a 空気吸入口
21a、21b 通路
22 ねじピン
23 開閉弁
Claims (4)
- ノズルガンからワークに噴射されて加工室の底部に溜まる研磨材を、ノズルガンに内蔵されたエジェクタが発生する負圧により吸引ホースで吸引して、ノズルガンに循環供給するサンドブラスト研磨材の循環供給機構において、前記吸引ホースへの接続口、研磨材吸引口および空気吸入口を有し、この空気吸入口を前記吸引ホースへの接続口に連通する第1の通路と、この第1の通路に前記研磨材吸引口を連通する第2の通路とが形成された研磨材吸引部材を、前記加工室の底部に溜まる研磨材の層に埋没させ、前記空気吸入口を研磨材の層の上面から露出させて、加工室の底部へ着脱可能に固定し、前記加工室の底部に溜まる研磨材を、この研磨材吸引部材から前記吸引ホースを通してノズルガンに循環供給するようにしたことを特徴とするサンドブラスト研磨材の循環供給機構。
- 前記第1の通路の前記吸引ホースへの接続口の手前側に、前記研磨材の吸引ホース内への流入量を調節する流量調節弁を設けた請求項1に記載のサンドブラスト研磨材の循環供給機構。
- 加工室内でノズルガンから研磨材をワークに噴射し、加工室の底部に溜まる研磨材を、ノズルガンに内蔵されたエジェクタが発生する負圧により吸引ホースで吸引して、ノズルガンに循環供給する研磨材の循環供給機構を設けたサンドブラスト装置において、前記研磨材の循環供給機構を請求項1または2に記載のサンドブラスト研磨材の循環供給機構としたことを特徴とするサンドブラスト装置。
- 前記研磨材の循環供給機構を複数に設け、これらの各循環供給機構に前記吸引ホースで個別に接続される複数のノズルガンを設けた請求項3に記載のサンドブラスト装置。
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JP2002164255A JP2004009181A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | サンドブラスト研磨材の循環供給機構およびサンドブラスト装置 |
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JP2010036294A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Yamashita Works:Kk | 研磨装置 |
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