JP4285975B2 - サンドブラスト加工における研磨材供給方法および装置 - Google Patents

サンドブラスト加工における研磨材供給方法および装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,サンドブラスト加工において任意噴射量の研磨材を研磨材噴射ノズルから噴射させることにより効率よく安定したサンドブラスト加工を行えるようにするためのサンドブラスト装置及び任意設定量の研磨材を研磨材噴射ノズルに供給するための研磨材供給方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来サンドブラスト加工に使用されているサンドブラスト装置は例えば図18や図19に示すような装置が見られる。図18の従来技術においては研磨材供給装置上部の研磨材タンク21に研磨材5を供給し,研磨材供給ホース等の研磨材供給管28で連通された研磨材噴射ノズルの高圧気体噴射ノズル25より高圧気体を研磨材噴射ノズルチップ23に向け噴射することにより発生する負圧により研磨材調整パイプ42により隙間を調整した研磨材量調整用隙間44から落下した研磨材を,研磨材供給管28を介して研磨材噴射ノズル20に吸い込み,高圧気体噴射ノズル25から噴射した高圧気体と研磨材供給装置より供給された研磨材が混合され研磨材噴射ノズルチップ23より噴射することによりサンドブラスト加工を行っていた(特許文献1を参照)。
【0003】
また例えば図19は,分級機32の下に設置された研磨材タンク21の下部に研磨材圧力タンク22を設置し,研磨材圧力タンクの下側に研磨材導入孔43を有する研磨材調整部45を設置し,研磨材調整部45は研磨材供給管28を経て研磨材噴射ノズル20と連通している(特許文献2及び3を参照)。
【0004】
研磨材はサンドブラスト装置本体31より供給され,供給された研磨材は集塵機35の負圧によりサンドブラスト装置本体31から本体導管34を経てサイクロン32に入り,サイクロン32下部の研磨材タンク21から,研磨材圧力タンク22に研磨材が供給される(図16参考)。
【0005】
研磨材圧力タンク22に研磨材が供給された後に,研磨材供給バルブ24を閉じて研磨材圧力タンク22内を加圧すると,研磨材圧力タンク22内の研磨材調整パイプ42中の研磨材導入孔43より研磨材が供給され,研磨材供給管28を経て研磨材噴射ノズル20より研磨材が高圧気体と共に噴射される。
【0006】
研磨材噴射量の調整は研磨材導入孔43の穴径と研磨材調整機能を有する加圧用高圧気体2の風量により調整を行い,前記風量が多くなると研磨材調整パイプ42中に研磨材が入りにくくなり研磨材噴射量が減少するよう構成されている(特許文献2を参照)。
【0007】
この発明の先行技術文献情報としては次のものがある。
【特許文献1】
特開平8−267360号公報(第6頁,図5)サクション全体
【特許文献2】
特開平2−273207号公報(第3頁,図3)直圧全体
【特許文献3】
実開昭63−760号公報(図2)調整パイプ
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,これら従来のサンドブラスト装置に於いては,研磨材タンク下部の隙間より研磨材を落下させるのみで,研磨材の供給量を自由に変更し,効率の良いサンドブラスト加工を行うことが出来ないという問題と,研磨材供給部上部のタンク内の研磨材量が加工中変化することにより研磨材量の供給量も変化してしまい安定したサンドブラスト加工が行えない問題があった。
【0009】
例えば図18では研磨材量の調整は研磨材量調整パイプ42による研磨材が落下する研磨材量調整用隙間44を調整するのみで,精度高い研磨材量の調整は不可能であった。
【0010】
また研磨材量調整用隙間44を狭くしていくと安定して研磨材が落下しなくなり,研磨材を一定量常時連続して研磨材噴射ノズルから噴射させることは不可能となった。
【0011】
また図19では研磨材噴射量の調整は研磨材導入孔43の穴径と研磨材調整気体2の気体量のみであり,研磨材圧力タンク22内の研磨材量により噴射量が変化し精度の良い研磨材噴射量の調整は不可能であった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために,本発明の研磨材供給装置においては,研磨材タンク21,又は該研磨材タンク21に連通する研磨材圧力タンク22内に収容された研磨材を,研磨材噴射ノズル20から高圧気体(1,2)と研磨材の混合流体として噴射するサンドブラスト加工において,
前記研磨材タンク21又は研磨材圧力タンク内22に形成された研磨材層12の下方に,円周上に研磨材を充填可能な凹部11を備えた研磨材供給ローラ16の円周表面が前記研磨材層12を通過するように回転させて,前記研磨材層12の通過時に前記研磨材層の下方から前記研磨材供給ローラ16の凹部11内に上方より研磨材を充填し,
前記研磨材層下方位置以外の前記研磨材供給ローラの円周上の一部を研磨材取出部17とし,該研磨材取出部17に向けて,高圧気体源から供給される高圧気体より成る研磨材取出気体18,又は同じく,前記研磨材取出部17に発生する吸引負圧により導入された大気からの気流である研磨材取出気体18を,前記研磨材供給ローラ16の円周上における前記凹部11の形成位置に対応して配置され,且つ,前記凹部11の形成幅Bと略同等の幅Aからなるスリットを介して,噴射方向が前記研磨材取出部17において前記研磨材供給ローラ16の円周に接する接線を成すよう噴射することにより,前記研磨材取出部17を高圧又は負圧下として,前記研磨材取出部17において前記凹部11に充填された研磨材を取り出すと共に,
前記研磨材取出気体18の噴射方向前方で前記研磨材取出部17を臨む研磨材供給管28内に前記研磨材取出気体18と前記研磨材との混合流体を導入することにより前記研磨材供給管28を経てあるいは前記研磨材取出部17から直接前記研磨材取出気体18の噴射方向前方に設けた前記研磨材噴射ノズル20内に前記研磨材取出気体18と前記研磨材との混合流体を導入して研磨材を供給することを特徴とする(請求項1,図1)。
【0013】
又,本発明方法として,前記研磨材噴射ノズル20へ該研磨材噴射ノズルの上流から高圧気体噴射ノズル25を介して高圧気体を供給することにより前記研磨材取出部17に前記吸引負圧を発生させ,前記研磨材取出部17から研磨材噴射ノズルに至る流体流路を負圧にし,且つ,この吸引負圧による前記研磨材取出気体18により,前記研磨材供給ローラ16上の凹部11に充填された研磨材を取り出すと共に,前記研磨材噴射ノズル20の吸引負圧気流により,前記取り出した研磨材を前記研磨材供給管あるいは前記研磨材取出部17から前記研磨材噴射ノズル20へ供給することができる(請求項2,図2)。
【0014】
又,上記吸引負圧の発生手段として,前記高圧気体噴射ノズル25の高圧気体供給方向下流に配置したエゼクターノズル52により前記エゼクターノズル下流に発生する吸引負圧により,前記エゼクターノズル52に連通する前記研磨材取出部17に吸引負圧を発生させ,前記吸引負圧により吸引された大気から成る前記研磨材取出気体により研磨材供給ローラ16上の凹部11に充填された研磨材を取り出し,前記研磨材噴射ノズルより研磨材を噴射することが好適である(請求項3)。
【0015】
さらに,前記高圧気体噴射ノズル25の下流に設けたエゼクターノズル52と研磨材噴射ノズル20の間に前記高圧気体噴射ノズル25を介して前記エゼクターノズル52に供給される圧力より低い研磨材圧送用の2次高圧気体50を分岐配管55を介して供給することにより,研磨材噴射ノズルから噴射する研磨材の速度を加速させることができる(請求項4)。
【0016】
研磨材層12が形成される研磨材タンク21又は該研磨材タンク21に連通する研磨材圧力タンク22内を加圧用高圧気体導管26を介して加圧用高圧気体2で加圧すると共に,前記研磨材タンク21又は研磨材圧力タンク22と前記加圧用高圧気体導管26を介して連通する前記研磨材取出部17に前記研磨材取出気体18として前記加圧用高圧気体を供給して前記研磨材取出部17の凹部に充填された研磨材を取り出し,且つ,前記加圧用高圧気体たる研磨材取出気体18と前記研磨材の混合流体を前記研磨材噴射ノズルから噴射することにより加圧用高圧気体を効率良く使用できる(請求項5 図8,9)。
【0017】
又,前記研磨材取出部17における研磨材供給方向下流側と,前記研磨材噴射ノズル20との間で,前記研磨材噴射ノズル20の上流側に前記研磨材取出気体18より低圧の補助高圧気体を供給し,前記研磨材取出部17における前記加圧用高圧気体の流速を調整可能とすることができる(請求項6 図8−10)。
【0018】
本発明研磨材供給装置は,研磨材タンク21,又は該研磨材タンク21に連通する研磨材圧力タンク22内に収容された研磨材を,研磨材噴射ノズル20から高圧気体と前記研磨材の混合流体として噴射するサンドブラスト装置において,
前記研磨材タンク21又は研磨材圧力タンク22内に形成された研磨材層12の下方に,前記研磨材層の通過時に円周上に研磨材を充填可能に形成された凹部11内に上方より前記研磨材を充填する回転自在な研磨材供給ローラ16と,前記研磨材供給ローラ16の表面が前記研磨材層を通過して回転するように前記研磨材供給ローラ16を回転駆動する回転駆動手段を設けると共に,
前記研磨材層下方位置以外の前記研磨材供給ローラの円周上の一部を研磨材取出部17とし,前記研磨材取出部に臨み,前記研磨材供給ローラ16の円周上における前記凹部の形成位置に対応して配置され,且つ,前記凹部の形成幅と略同等の幅からなるスリットを有するノズル形状の研磨材取出気体射出・吸引部19を設け,前記研磨材取出気体射出・吸引部19を介して該研磨材取出部17に形成された前記凹部11方向に高圧気体源から供給される研磨材取出気体18を,噴射方向が前記研磨材取出部17において前記研磨材供給ローラ16の円周に接する接線を成すよう噴射し,又は,前記研磨材噴射ノズル20に対する高圧気体の供給によって前記研磨材噴射ノズルと連通する前記研磨材取出部17に発生した吸引負圧により導入された大気からの気流である研磨材取出気体18を,噴射方向が前記研磨材取出部17において前記研磨材供給ローラ16の円周に接する接線を成すよう噴射し,前記研磨材取出部を高圧又は負圧下として,研磨材供給ローラ16の円周上の凹部11に充填された研磨材を取り出すと共に,前記研磨材取出気体18の噴射方向前方で前記研磨材取出部を臨む研磨材供給管28内に前記研磨材取出気体18と前記研磨材との混合流体を導入することにより前記研磨材供給管28を介してあるいは前記研磨材取出部17から直接連通する,前記研磨材取出気体18の噴射方向前方に設けた前記研磨材噴射ノズル20内に前記研磨材取出気体18と前記研磨材との混合流体を導入して研磨材を供給し前記高圧気体と研磨材の混合流体を噴射することを特徴とする(請求項7)。
【0019】
又,上記装置は,前記研磨材噴射ノズルに高圧気体を供給して,前記研磨材噴射ノズルと連通する前記研磨材取出部に発した吸引負圧により,大気を吸引して研磨材取出気体として前記研磨材取出部方向に吹き付ける構成とすることができる(請求項8)。
【0021】
さらに,前記研磨材タンク又は該研磨材タンクに連通する研磨材圧力タンクに振動手段を取り付ければ微粉研磨材において研磨材の凝固を効果的に阻止できる(請求項)。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の研磨材供給方法及び供給装置の実施の形態について,以下に図を参照して説明する。
【0023】
本発明に使用される研磨材供給装置を設置するサンドブラスト装置は,例えば,図15〜図17に示す装置であり,サンドブラスト装置本体31及びサイクロン等の分級装置32及び集塵機35よりなり,サンドブラスト装置本体内には研磨材噴射ノズル20が備えられている。
【0024】
サンドブラスト装置本体31は分級装置32と本体導管34にて連通し,分級装置32は集塵機35と集塵用導管39にて連通しており,サンドブラスト装置本体31は集塵機35からの負圧により常に外気に対して負圧状態になっており,研磨材噴射ノズル20から噴射された研磨材がサンドブラスト装置本体31から飛散しないようになっている。
【0025】
研磨材噴射ノズル20から高圧気体にて噴射された研磨材は,加工物にあたりサンドブラスト加工され,研磨材は集塵機35により発生する負圧による空気の流れによりサンドブラスト装置本体31から分級装置32に流れ,サイクロン等の分級装置32により使用できる研磨材と破砕された研磨材及び被加工物を削った粉塵に分離して,使用できる研磨材は研磨材タンク21に入り,研磨材供給装置10の前記研磨材タンク21内に供給され,研磨材層12(図3)を形成し,破砕された研磨材と被加工物を削った粉は集塵機35に捕集される。
【0026】
図16及び図17のサンドブラスト装置では研磨材を研磨材圧力タンク22にて高圧気体で加圧して研磨材噴射ノズル20より研磨材を噴射するため,研磨材タンク21と研磨材供給装置10との間に研磨材圧力タンク22を設置し,研磨材を研磨材供給装置10より研磨材噴射ノズル20へ圧送させるようにする。
【0027】
図2,図3及び図15においてサンドブラスト装置31は研磨材噴射ノズルチップ23に高圧気体噴射ノズル25より高圧気体を噴射することにより研磨材噴射ノズル20内で発生するエゼクター現象による吸引負圧により研磨材を研磨材供給装置10より研磨材供給管28を介して研磨材噴射ノズル20へ供給する一般的にサクション式サンドブラストと呼ばれているものである。
【0028】
研磨材供給装置10中にはローラの円周上に溝及び穴等の凹部を形成した研磨材供給ローラ16を配置し,研磨材供給ローラ16はモータ等の駆動装置により回転している。
【0029】
研磨材供給ローラ16円周上に形成された凹部11の形状は,縦溝形状及び横溝形状及び丸穴形状及びネジ状等どんな形状でもよくローラ外周面に凹設していれば良い。
【0030】
研磨材供給ローラ16円周上に研磨材供給ローラに,その上方に位置する前記研磨材タンク又は後述研磨材圧力タンク内に形成された研磨材層から研磨材を供給するように,研磨材供給ローラ16の円周上の一部である研磨材取出部17に向け研磨材取出気体18を噴射する研磨材取出気体射出・吸引部19を研磨材供給ローラ16の近くに設ける。
【0031】
研磨材取出気体射出・吸引部19は大気と連通しており,研磨材噴射ノズル20で発生した吸引負圧により研磨材噴射ノズル20と連通する研磨材供給管28及び研磨材供給装置10の研磨材取出部17付近が負圧となり,大気から研磨材取出気体射出・吸引部19より研磨材取出部の負圧部分を流れる気流である研磨材取出気体18により研磨材供給ローラ16の凹部11に充填された研磨材吹きつけ,これを取り出し,研磨材噴射ノズル20で発生した吸引負圧による研磨材取出部17より研磨材供給管28を介して研磨材噴射ノズル20への気流により研磨材を研磨材噴射ノズル20へ供給し,研磨材噴射ノズル20の高圧気体供給ノズル25より噴射される高圧気体や窒素ガス等の高圧気体と研磨材との混合流体を研磨材噴射ノズルチップ23より加工基板7に噴射しサンドブラスト加工を行う。
【0032】
〜図5に示すように研磨材取出気体射出・吸引部より噴射される研磨材取出気体は研磨材供給ローラ16の円周面で図中,上方,下方方向どちらから吹き付けても良く,研磨材供給ローラ凹部11に充填された研磨材を取り出せれば良い。
【0033】
図6はスリット状の研磨材噴射ノズル20と研磨材供給装置10との間に前述実施態様と同様,高圧気体により吸引負圧を発生させ,負圧により研磨材5を研磨材供給装置から研磨材5を引き込むエゼクターノズル52を設け,研磨材を研磨材噴射ノズル20へ供給するものである。
【0034】
この場合の研磨材供給装置10もサクション式サンドブラスト(図6)と同じものを使用できる。
【0035】
この噴射方式の場合はエゼクターノズル52と研磨材噴射ノズル20との間に補助的に2次高圧気体50を分岐配管55から導入し,エゼクターノズルから出た研磨材をさらに2次高圧気体50により加速させることが好ましい。
【0036】
図7〜図10及び図19において研磨材供給装置10は研磨材タンク下部に設けた研磨材圧力タンク22及び前記研磨材供給装置10内を高圧気体にて加圧し,研磨材供給管28を経て研磨材噴射ノズル20より高圧気体と共に研磨材を噴射する方式で,一般的に直圧式サンドブラストと呼ばれているものである。
【0037】
分級装置(サイクロン)32にて捕集された研磨材が研磨材タンク21に入り,研磨材供給弁24が開くと研磨材5が研磨材圧力タンク22に供給され,研磨材圧力タンク22下部に設置された研磨材供給装置10に研磨材が供給される。
【0038】
図9及び図10において研磨材供給装置10と研磨材圧力タンク22は加圧用高圧気体導管26により連通しており,研磨材供給装置10内と研磨材圧力タンク22は,ほぼ同圧になるよう設定される。
【0039】
研磨材供給弁24を閉じ,加圧用高圧気体2を研磨材供給装置10及び研磨材圧力タンク22に供給し,研磨材供給装置10と研磨材噴射ノズル20の間に設けた補助高圧気体供給口9より加圧用高圧気体2より圧力が低く設定された補助高圧気体3を供給する(図11)。
【0040】
研磨材供給ローラ16が回転することにより研磨材が研磨材供給ローラ凹部11に充填され,研磨材取出気体射出・吸引部19より加圧用高圧気体2より供給された研磨材取出気体18を研磨材が供給された研磨材供給ローラ凹部11に向け噴射することにより研磨材供給ローラ凹部11に充填された研磨材を取り出し,研磨材供給管28を経て研磨材と高圧気体が研磨材噴射ノズル20より噴射されサンドブラスト加工が行われる。
【0041】
図11において,研磨材取出気体射出・吸引部19より噴射される研磨材取出気体18の風速は加圧用高圧気体2と研磨材供給装置10より研磨材噴射ノズル20側に設置された補助高圧気体供給口9より噴射される補助高圧気体3との差圧により決まり,差圧が低いと研磨材供給ローラ凹部11に充填された研磨材を完全に取り出すことができなくなり,差圧が高いとエゼクター現象により研磨材供給ローラ16と研磨材供給装置10のハウジングの隙間から研磨材が研磨材供給ローラ16の回転と無関係に吸い込まれ,安定して研磨材を研磨材噴射ノズル20に供給できなくなる。
【0042】
加圧用高圧気体2と補助高圧気体3との差圧は0.01MPaから0.1MPaの間に設定することが望ましい。
【0043】
研磨材供給装置10内に研磨材を充填しやすくするために,研磨材タンク21又は研磨材圧力タンク22又は研磨材供給装置10にバイブレータ36を取り付けて振動させることが好ましい。
【0044】
図11〜図14及び図17に示す実施形態においては研磨材供給管を用いず研磨材噴射ノズル20と研磨材供給装置10を連通させ,研磨材供給ローラ16の凹部11の全幅と研磨材噴射ノズル20の幅をほぼ同等とし,研磨材噴射ノズル20から噴射される研磨材の噴射量を研磨材噴射ノズルの各部分で均一に噴射できるようにしたものであり,研磨材取出気体射出・吸引部19から噴射される研磨材取出気体18を研磨材供給ローラ16の表面に研磨材取出部17において吹き付け,研磨材供給ローラ凹部11に充填された研磨材を取り出し,研磨材噴射ノズル20から取り出した研磨材を高圧気体と共に噴射するようにしたものである。
【0045】
図11〜図13に示すようにスリット状の補助高圧気体供給口9を設け,研磨材噴射ノズル20と研磨材供給ローラ16の間に加圧用高圧気体2より圧力の低い補助高圧気体3を供給し,加圧用高圧気体2の圧力が変化しても加圧用高圧気体2と補助高圧気体3との差圧を一定にすることにより,加圧用高圧気体2より供給される研磨材吹き出し気体18から流れる気体の速度を一定にして,安定して研磨材供給ローラ凹部11に充填された研磨材を取り出すようにすることが好ましい。
【0046】
図11に於いて研磨材取出気体射出・吸引部19の幅をAとし,研磨材供給ローラ凹部11の幅をBとし,補助高圧気体供給口9の幅をCとし,研磨材噴射ノズル25の吹き出し口の幅をDとしたとき,Bの幅に対しAとCとDの幅はほぼ同等であり,Bの幅とA及びB及びCの幅との差はAの±10%以内とすることが望ましい。
【0047】
【実施例】
以下に前述した本発明の研磨材供給方法及び装置の実施例について具体的に図面を参照して説明する。
【0048】
[実施例1]
サクション式サンドブラストに於ける本発明の研磨材供給装置の実施例を図3及び図15を使用して説明する。
【0049】
図15において,ブラスト装置本体31内部に研磨材噴射ノズル20を設け,研磨材噴射ノズル20は高圧気体噴射ノズル25にて高圧気体を供給し,研磨材供給ホース28にて研磨材供給装置10と連通する。
【0050】
研磨材噴射ノズル20は図3のノズルを使用し,高圧気体噴射ノズル25の高圧気体噴出口の径はφ4mmで研磨材噴射ノズル先端部のノズルチップの内径はφ8mmのものを使用する。
【0051】
ブラスト装置本体背部に研磨材の分級用にサイクロン32を設置し,ブラスト装置本体下部のホッパー33とサイクロン32は本体導管34にて連通しサイクロンの背部に集塵機35を設置して集塵用導管39にて連通する。
【0052】
サイクロン32下部には研磨材タンク21を設置し,研磨材タンク21下部に研磨材供給装置10を取り付ける。
【0053】
研磨材タンク21にはバイブレータ36を取り付け研磨材タンク21と研磨材供給装置10を振動させるようにし,振動がサイクロン32及びブラスト装置本体31に伝わらないようにサイクロン32と研磨材タンク21はゴム管38にて連通する。
【0054】
図3に示すように研磨材タンク21下部の研磨材供給装置10内部にローラの外周にネジ形状の縦溝を形成した研磨材供給ローラ16を備え,インバータにて回転を可変できるようにしたモータにて研磨材供給ローラ16を軸承,回転自在に設ける。
【0055】
研磨材供給ローラ16の片側に研磨材タンク21と連通して研磨材供給ローラ16上部から研磨材を供給するようにした研磨材層12が形成され,研磨材層12の下方に研磨材供給ローラ16の表面に対し垂直に大気から研磨材取出部17(負圧)に流れる気流である研磨材取出気体4,18が研磨材供給ローラ凹部に向かって吹き出すように,大気と導通している隙間1mmに設定した研磨材取出気体射出・吸引部を設けた。
【0056】
研磨材供給装置10下部に研磨材供給ホース(28)を連通させるようにして研磨材供給装置と研磨材噴射ノズル20を連通する。
【0057】
図15において,集塵機35のファンモータを回転させ,ブラスト装置本体31より研磨材として平均粒径8μmのアルミナの粉末1kgを投入し,投入した研磨材5は集塵機35の吸引負圧によりブラスト装置本体31のホッパー33から本体導管34を通過し,サイクロン32に入り研磨材タンク21に供給され,研磨材供給装置10の前記研磨材タンク21内に形成される研磨材層12に充填される。
【0058】
研磨材タンク21に取り付けたバイブレータ36を作動させ,研磨材タンク21と研磨材供給装置10に振動を与える。
【0059】
エアーホースから研磨材噴射ノズル20の高圧気体噴射ノズル25に0.3MPaの高圧気体を供給し,研磨材供給装置の研磨材供給ローラ駆動用モータを回転させ研磨材噴射ノズル10から研磨材を噴射させ,ガラス基板の切削加工を行う。
【0060】
研磨材噴射ノズル10から噴射された研磨材はブラスト装置本体31のホッパー33から本体導管34を通り,サイクロン32に入り,再び研磨材タンク21に供給され研磨材供給装置10から研磨材噴射ノズル20に研磨材が供給され研磨材が噴射され,研磨材が研磨材層12にあり,高圧気体噴射ノズル25に高圧気体が供給され研磨材供給装置10のモータが回転している限り,研磨材噴射ノズル20からの研磨材の噴射が連続して行われる。
【0061】
[実施例2]
直圧式サンドブラスト装置に於ける本発明の研磨剤供給装置の実施例を図8及び図16を使用して説明する。
【0062】
図16に於いて,サンドブラスト装置本体31内部に研磨材噴射ノズル20を設置し,研磨材供給ホース28にて研磨材供給装置10と連通する。
【0063】
サンドブラスト装置本体30背部に研磨材の分級用にサイクロン32を設置し,サンドブラスト装置本体下部のホッパー33とサイクロン32は本体導管34にて連通しサイクロンの背部に集塵機35を設置して集塵用導管39に連通する。
【0064】
サイクロン32下部には研磨材タンク21を設置し,研磨材タンク21下部には研磨材圧力タンク22を設け,研磨材タンク21と研磨材圧力タンク22の間には研磨材供給弁24を設け研磨材圧力タンク内の圧力を保持できるようにし,研磨材圧力タンク22下部に研磨材供給装置10を取り付けた。
【0065】
研磨材圧力タンク22にはバイブレータ36を取り付け研磨材タンク21及び研磨材圧力タンク22及び研磨材供給装置10を振動させるようにし,振動がサイクロン32及びサンドブラスト装置本体31に伝わらないようにサイクロン32と研磨材タンク21はゴム管38にて連通する。
【0066】
研磨材供給ローラ16の片側に研磨材圧力タンク22内に形成される研磨材層12と連通して研磨材供給ローラ16上部から研磨材を供給され,研磨材層12と反対側に研磨材供給ローラに研磨材取出気体を吹き付けるための隙間0.5mmの研磨材取出気体射出・吸引部設け,研磨材取出気体は加圧用高圧気体から供給され,研磨材供給装置と研磨材圧力タンクは高圧気体導管で連通し,加圧用高圧気体が研磨材圧力タンク内にも供給されるようにして,研磨材供給装置下部に加圧用高圧気体より圧力の低い補助高圧気体を供給するようにし,加圧用高圧気体の圧力を0.33MPaに設定し,補助高圧気体の圧力を0.3MPaに設定した。
【0067】
集塵機35のファンモータを回転させ,サンドブラスト装置本体31より研磨材として平均粒径15μmのアルミナの粉末10kgを投入し,投入した研磨材5は集塵機35の吸引負圧によりサンドブラスト装置本体31のホッパー33から本体導管34をとおり,サイクロン32に入り研磨材タンク21に供給され,研磨材供給弁24が開かれ研磨材圧力タンク22に研磨材が供給されさらに,研磨材供給装置10の前記研磨材圧力タンク22内に形成される研磨材層12に充填される。
【0068】
研磨材タンク21に取り付けたバイブレータ36動作させて,研磨材タンク21と研磨材圧力タンク22及び研磨材供給装置10に振動を与える。
【0069】
研磨材供給弁24を閉じ,補助高圧気体供給口9より圧力0.3MPaの補助高圧気体3を供給し,3秒後に圧力0.33MPaの加圧用高圧気体2を研磨材供給装置10及び研磨材圧力タンク22に供給し,研磨材供給装置10の研磨材供給ローラ16駆動用モータを回転させインバータを調整し,1分間に約80gの研磨材を研磨材噴射ノズル20に送るように調整し,研磨材噴射ノズル20から研磨材を噴射させ,ガラス基板の切削加工を行った。
【0070】
図16において,研磨材噴射ノズル20から噴射された研磨材はサンドブラスト装置本体31のホッパー33から本体導管34を通り,サイクロン32に入り,再び研磨材タンク21に供給され,研磨材噴射ノズル20からの研磨材噴射終了後,研磨材供給弁24を開き研磨材圧力タンク22に研磨材を供給し,研磨材供給装置10に研磨材を供給後再び研磨材供給弁24を閉じ,研磨材供給ローラ16を回転させ補助高圧気体3及び加圧用高圧気体2を供給し,研磨材噴射ノズル20に研磨材が供給され再び研磨材噴射ノズルから研磨材が噴射された。
【0071】
[実施例3]
研磨材供給管28を用いず断面矩形の研磨材噴射ノズル20と研磨材供給装置10を連通させ,研磨材供給ローラ16の凹部の全幅と研磨材噴射ノズル20の幅をほぼ同等とし,研磨材噴射ノズル20から噴射される研磨材の噴射量を研磨材噴射ノズル20の各部分で均一に噴射できる装置の実施例を図11〜図14を使用して説明する。
【0072】
バイブレータ36により研磨材圧力タンク22と研磨材供給装置10に振動を与え,研磨材供給ローラ外周に形成された凹部11に研磨材が入りやすくする。
【0073】
図13において,加圧用高圧気体2から供給される研磨材取出気体18を研磨材供給ローラ16の外周に向け吹き付けるようにスリット幅0.5mmの加圧用高圧気体の供給口8を設け,加圧用高圧気体2を研磨材圧力タンク22と研磨材供給装置に供給し,前記研磨材供給装置と研磨材供給圧力タンクをほぼ同圧となるよう高圧気体導管26で連通する。
【0074】
図11及び図12において,研磨材供給装置10と研磨材噴射ノズル20の間に,補助高圧気体供給口9を設け加圧用高圧気体2より低い圧力の補助高圧気体3を供給するようにし,加圧用高圧気体2の圧力2を0.23MPaで補助高圧気体3の圧力を0.2MPaに設定し,0.03MPaの差圧にて研磨材取出気体射出・吸引部19より研磨材取出気体18を噴射し,研磨材供給ローラ凹部11に充填された研磨材を取り出すようにした。
【0075】
研磨材供給ローラ16を,モータを使用して回転させると研磨材供給ローラ上の凹部11に研磨材層12から研磨材が充填され,研磨材取出部19を流れる高圧気体の流れにより研磨材噴射ローラ凹部11に充填された研磨材5が取り出され,高圧気体の流れに乗り研磨材噴射ノズル20から1分間あたり約250gの研磨材が加工室内にある加工基板7に噴射されようにした。
【0076】
研磨材供給ローラ16の幅は260mmで研磨材供給ローラ内の凹部11は研磨材供給ローラ16内に深さ1mmの縦溝をピッチ1.5mmで240mmの幅で連続に形成したものを使用し,研磨材噴射ノズル20の噴射口断面は長手方向が250mmでノズルの隙間は0.5mmのノズルを使用し,補助高圧気体噴射口0の幅は240mmで隙間は0.5mmとした。
【0077】
研磨材は平均粒径20μmの炭化珪素粒子を使用し,マスキングに日本合成化学工業製のサンドブラスト用感光性ドライフィルムを使用して,研磨材噴射装置を固定し,大きさ200mm角で0.45mm厚のガラス基板を左右に動かしてガラス基板にφ0.5mmの貫通穴を10mmピッチで形成した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を示す概略図。
【図2】置の概要を示す斜視図。
【図3】図2の装置の概要を示す断面図。
【図4】本発明のさらに別の実施形態における装置の概要を示す斜視図。
【図5】本発明のさらに別の実施形態における装置の概要を示す斜視図。
【図6】本発明のさらに別の実施形態における装置の概要を示す断面図。
【図7】本発明のさらに別の実施形態における装置の概要を示す斜視図
【図8】本発明のさらに別の実施形態における装置の概要を示す断面図。
【図9】本発明のさらに別の実施形態における装置の概要を示す斜視図
【図10】図9の実施形態における装置の概要を示す断面図。
【図11】本発明のさらに別の実施形態における装置の概要を示す斜視図
【図12】図11の実施形態における装置の概要を示す断面図。
【図13】本発明のさらに別の実施形態における装置の概要を示す断面図。
【図14】図13の実施形態における装置の概要を示す斜視図。
【図15】本発明研磨材供給装置を適用したサンドブラスト装置の全体図
【図16】本発明研磨材供給装置を適用した他のサンドブラスト装置の全体図
【図17】図13に対応する本発明研磨材供給装置を適用したさらに他のサンドブラスト装置の全体図
【図18】従来の直圧式サンドブラスト装置における研磨材の量調整手段の概略を示す要部断面図
【図19】従来の直圧式サンドブラスト装置の概略を示す要部断面図
【符号の説明】
1 高圧気体
2 加圧用高圧気体
3 補助高圧気体
4 大気から負圧部に流れる気流
5 研磨材
6 研磨材+高圧気体
7 加工基板
8 加圧用高圧気体供給口
9 補助高圧気体供給口
10 研磨材供給装置
11 凹部(研磨材供給ローラの)
12 研磨材層
14 高圧層
15 低圧層
16 研磨材供給ローラ
17 研磨材取出部
18 研磨材取出気体
19 研磨材取出気体射出・吸引部
20 研磨材噴射ノズル
21 研磨材タンク
22 研磨材圧力タンク
23 研磨材噴射ノズルチップ
24 研磨材供給弁
25 高圧気体噴射ノズル
26 加圧用高圧気体導管
28 研磨材供給管(研磨材供給ホース)
30 加工室
31 サンドブラスト装置本体
32 分級装置(サイクロン)
33 ホッパー
34 本体導管
35 集塵機
36 バイブレータ
37 スプリング
38 ゴム管
39 集塵用導管
40 ガラス窓
42 研磨材量調整パイプ
43 研磨材導入孔
44 研磨材量調整用隙間
45 研磨材調整部
48 研磨材層表面
50 2次高圧気体
51 導入管
52 エゼクターノズル
54 研磨材導入口
55 分岐配管

Claims (9)

  1. 研磨材タンク又は該研磨材タンクに連通する研磨材圧力タンク内に収容された研磨材を,研磨材噴射ノズルから高圧気体と前記研磨材の混合流体として噴射するサンドブラスト加工において,
    前記研磨材タンク又は研磨材圧力タンク内に形成された研磨材層の下方に,円周上に研磨材を充填可能な凹部を備えた研磨材供給ローラの前記円周表面が前記研磨材層を通過するように回転させて,前記研磨材層の通過時に前記研磨材供給ローラの凹部内に上方より研磨材を充填し,
    前記研磨材層下方位置以外の前記研磨材供給ローラの円周上の一部を研磨材取出部とし,該研磨材取出部に向けて,高圧気体源から供給される高圧気体より成る研磨材取出気体又は前記研磨材取出部に発生する吸引負圧により導入された大気からの気流である研磨材取出気体を,前記研磨材供給ローラの円周上における前記凹部の形成位置に対応して配置され,且つ,前記凹部の形成幅と略同等の幅からなるスリットを介して,噴射方向が前記研磨材取出部において前記研磨材供給ローラの円周に接する接線を成すよう噴射することにより,前記研磨材取出部を高圧又は負圧下として,前記研磨材取出部において前記凹部に充填された研磨材を取り出すと共に,
    前記研磨材取出気体の噴射方向前方で前記研磨材取出部を臨む研磨材供給管内に前記研磨材取出気体と前記研磨材との混合流体を導入することにより前記研磨材供給管を経てあるいは前記研磨材取出部から直接前記研磨材取出気体の噴射方向前方に設けた前記研磨材噴射ノズル内に前記研磨材取出気体と前記研磨材との混合流体を導入して研磨材を供給することを特徴とするサンドブラスト加工における研磨材供給方法。
  2. 前記研磨材噴射ノズルへ該研磨材噴射ノズルの上流から高圧気体噴射ノズルを介して高圧気体を供給することにより前記研磨材取出部に前記吸引負圧を発生させ,前記研磨材取出部から研磨材噴射ノズルに至る流体流路を負圧にし,且つ,前記研磨材取出部に発生する吸引負圧による前記研磨材取出気体により,前記研磨材供給ローラ上の凹部に充填された研磨材を取り出すと共に,前記研磨材噴射ノズルの吸引負圧気流により,前記取り出した研磨材を前記研磨材供給管あるいは前記研磨材取出部から前記研磨材噴射ノズルへ供給することを特徴とする請求項1記載のサンドブラスト加工における研磨材供給方法。
  3. 前記高圧気体噴射ノズルの高圧気体供給方向下流に配置したエゼクターノズルにより前記エゼクターノズル下流に発生する吸引負圧により,前記エゼクターノズルに連通する前記研磨材取出部に吸引負圧を発生させ,前記吸引負圧により吸引された大気から成る前記研磨材取出気体により研磨材供給ローラ上の凹部に充填された研磨材を取り出し,前記研磨材噴射ノズルより研磨材を噴射することを特徴とする請求項1記載のサンドブラスト加工における研磨材供給方法。
  4. 前記高圧気体噴射ノズルの下流に設けたエゼクターノズルと研磨材噴射ノズルの間に前記高圧気体噴射ノズルを介して前記エゼクターノズルに供給される圧力より低い研磨材圧送用の2次高圧気体を分岐配管を介して供給することを特徴とする請求項3記載のサンドブラスト加工における研磨材供給方法。
  5. 研磨材層が形成される研磨材タンク又は該研磨材タンクに連通する研磨材圧力タンク内を加圧用高圧気体導管を介して加圧用高圧気体で加圧すると共に,前記研磨材タンク又は研磨材圧力タンクと前記加圧用高圧気体導管を介して連通する前記研磨材取出部に前記研磨材取出気体として前記加圧用高圧気体を供給して前記研磨材取出部の凹部に充填された研磨材を取り出し,且つ,前記加圧用高圧気体たる研磨材取出気体と前記研磨材の混合流体を前記研磨材噴射ノズルから噴射することを特徴とする請求項1記載のサンドブラスト加工における研磨材供給方法。
  6. 前記研磨材取出部における研磨材供給方向下流側と,前記研磨材噴射ノズルとの間で,前記研磨材噴射ノズルの上流側に前記研磨材取出気体より低圧の補助高圧気体を供給することを特徴とする請求項5記載のサンドブラスト加工における研磨材供給方法。
  7. 研磨材タンク,又は該研磨材タンクに連通する研磨材圧力タンク内に収容された研磨材を,研磨材噴射ノズルから高圧気体と前記研磨材の混合流体として噴射するサンドブラスト装置において,
    前記研磨材タンク又は研磨材圧力タンク内に形成された研磨材層の下方に,前記研磨材層の通過時に円周上に研磨材を充填可能に形成された凹部内に上方より前記研磨材を充填する回転自在な研磨材供給ローラと,前記研磨材供給ローラの表面が前記研磨材層を通過して回転するように前記研磨材供給ローラを回転駆動する回転駆動手段を設けると共に,
    前記研磨材層下方位置以外の前記研磨材供給ローラの円周上の一部を研磨材取出部とし,前記研磨材取出部に臨み,前記研磨材供給ローラの円周上における前記凹部の形成位置に対応して配置され,且つ,前記凹部の形成幅と略同等の幅からなるスリットを有するノズル形状の研磨材取出気体射出・吸引部を設け,前記研磨材取出気体射出・吸引部を介して該研磨材取出部方向に高圧気体源から供給される研磨材取出気体を,噴射方向が前記研磨材取出部において前記研磨材供給ローラの円周に接する接線を成すよう噴射し,又は,前記研磨材噴射ノズルに対する高圧気体の供給によって前記研磨材噴射ノズルと連通する前記研磨材取出部に発生した吸引負圧により導入された大気からの気流である研磨材取出気体を,噴射方向が前記研磨材取出部において前記研磨材供給ローラの円周に接する接線を成すよう噴射し,前記研磨材取出部を高圧又は負圧下として,研磨材供給ローラの円周上の凹部に充填された研磨材を取り出すと共に,
    前記研磨材取出気体の噴射方向前方で前記研磨材取出部を臨む研磨材供給管内に前記研磨材取出気体と前記研磨材との混合流体を導入することにより前記研磨材供給管を介してあるいは前記研磨材取出部から直接連通する,前記研磨材取出気体の噴射方向前方に設けた前記研磨材噴射ノズル内に前記研磨材取出気体と前記研磨材との混合流体を導入して研磨材を供給し前記高圧気体と研磨材の混合流体を噴射することを特徴とするサンドブラスト装置における研磨材供給装置。
  8. 前記研磨材噴射ノズルに高圧気体を供給して,前記研磨材噴射ノズルと連通する前記研磨材取出部に発生した吸引負圧により,大気を吸引して前記研磨材取出気体として前記研磨材取出部方向に吹き付けることを特徴とする請求項7記載のサンドブラスト装置における研磨材供給装置。
  9. 前記研磨材タンク又は該研磨材タンクに連通する研磨材圧力タンクに振動手段を取り付けたことを特徴とする請求項7又は8記載のサンドブラスト装置における研磨材供給装置。
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