JP2001161438A - 美顔器 - Google Patents

美顔器

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JP2001161438A
JP2001161438A JP35181299A JP35181299A JP2001161438A JP 2001161438 A JP2001161438 A JP 2001161438A JP 35181299 A JP35181299 A JP 35181299A JP 35181299 A JP35181299 A JP 35181299A JP 2001161438 A JP2001161438 A JP 2001161438A
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Kengo Ito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 美顔器使用前に液体を噴霧することにより滑
りを良くして使用し易くすることができ、使用後は使用
箇所に液体を噴霧することにより発熱した部位を冷やし
たり、毛穴を引き締めたりすることのできる美顔器を提
供する。 【解決手段】 肌に当接して吸引する吸引ノズル1と、
吸引ノズル1に吸引力を発生するための吸引ポンプ2を
備えた美顔器である。これにおいて、上記吸引ノズル1
の周囲位置に噴霧ノズル3を設け、噴霧ノズル3に供給
する液体を貯蔵するタンク4とタンク4内の液体を噴霧
ノズル3に供給する液体供給ポンプ2′とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸引により皮脂や肌
の汚れの除去やマッサージを行い、且つその箇所に液体
を噴霧し、肌の引き締めることを行う美顔器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の美顔器にあっては、吸引
口を肌に当てて、吸引ポンプの駆動にて吸引口から吸引
することで皮脂や汚れ等を取ったり、マッサージしたり
するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、美顔器にて
肌より皮脂や汚れを取ることにより、かえってその箇所
の毛穴が目立ってしまったり、発熱して赤くなってしま
うという問題があった。
【0004】本発明は叙述の点に鑑みてなされたもので
あって、美顔器使用前に液体を噴霧することにより滑り
を良くして使用し易くすることができ、使用後は使用箇
所に液体を噴霧することにより発熱した部位を冷やした
り、毛穴を引き締めたりすることのできる美顔器を提供
することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の美顔器は、肌に当接して吸引する吸引ノズル1
と、吸引ノズル1に吸引力を発生するための吸引ポンプ
2を備えた美顔器において、上記吸引ノズル1の周囲位
置に噴霧ノズル3を設け、噴霧ノズル3に供給する液体
を貯蔵するタンク4とタンク4内の液体を噴霧ノズル3
に供給する液体供給ポンプ2′とを設けたことを特徴と
する。液体供給ポンプ2′を動作させることによりタン
ク4内の液体を噴霧ノズル3に供給して噴霧ノズル3か
ら液体をミストとして噴霧できる。このとき、美顔器使
用前(美顔器で吸引ノズル1から吸引する前)液体を噴
霧ノズル3から噴霧することにより、滑りを良くして使
用時に肌に負担をかけないようにすることができる。美
顔器使用後は、使用箇所の肌が運動したために発熱して
いるが、その箇所に液体を噴霧することにより冷却した
り、汚れを除去した毛穴を引き締めたりすることができ
る。
【0006】また前記噴霧ノズル3は本体のハウジング
5に設けた凹部6に配設したことを特徴とすることも好
ましい。噴霧ノズル3を本体のハウジング5の凹部6に
配設したことにより、凹部6の開口で噴霧ノズル3から
噴霧するミストの広がりを規制でき、狙った箇所以外に
ミストがかからないようにできる。このために噴霧した
ミストが顔以外の部位にかからないように調整したりす
ることができる。
【0007】また噴霧ノズル3には噴霧ノズル3からの
噴霧の広がりを規定する部分が形成されたことを特徴と
することも好ましい。このようにすると液体を噴霧する
噴霧角度を調整できる。このため噴霧角度を調整するこ
とにより、使用したい箇所を狙って液体を噴霧して効果
的な効果が期待できる。
【0008】また前記凹部6の開口縁に近接するように
噴霧ノズル3の先端にリング状部7を設け、凹部6の開
口縁とリング状部7との間に浸入してきた液体を排出す
る排液手段を設けたことを特徴とすることも好ましい。
この場合、液体の噴霧角度を規制した時に発生する結露
水を噴霧させることがないように排出できる。このため
に噴霧ノズル3から結露水が吐出されるような弊害を防
止できる。
【0009】また前記排液手段は、噴霧ノズル3に液体
を供給する経路に戻すように形成されていることを特徴
とすることも好ましい。この場合、結露水をタンク4等
に戻して再使用でき、液体を効率的に使用できる。
【0010】また前記液体供給ポンプ2′は本体のハウ
ジング5に収納されていることを特徴とすることも好ま
しい。ハウジング5に液体供給ポンプ2′を内蔵させる
ことにより商品を小型化することができる。
【0011】また前記タンク4は本体のハウジング5に
収納されていることを特徴とすることも好ましい。ハウ
ジング5にタンク4を内蔵させることにより商品を小型
化できると共に商品を安くできる。
【0012】また前記タンク4を給液管8を介して本体
のハウジング5とは別体に設けたことを特徴とすること
も好ましい。この場合、タンク4を本体のハウジング5
に対して着脱し、タンク4内の液体を排出したり、タン
ク4内に液体を供給したりできる。
【0013】また液体供給ポンプ2′を給液管8の途中
に設けたことを特徴とすることも好ましい。この場合、
液体供給ポンプ2′を動作させてから液体を噴霧するま
で時間的ロスを少なくすることができる。
【0014】また前記タンク4と液体供給ポンプ2′と
を収納するケースを設けたことを特徴とすることも好ま
しい。ハウジング5のようなケースにタンク4と液体供
給ポンプ2′を収納することにより商品を小型化できる
と共に商品を安くできる。
【0015】また前記タンク4の壁面に液体の通過を阻
止すると共に空気を通過させる空気取り込み部材を設け
たことを特徴とすることも好ましい。この場合、タンク
4内の液体をこぼすことなく、タンク4内に空気を供給
することができる。
【0016】また液体供給ポンプ2′から噴霧ノズル3
に至る経路の途中に末端部が外気に開放され得る分岐経
路を設け、その末端部を開閉する開閉操作部を設けたこ
とを特徴とすることも好ましい。この場合、開閉操作部
を操作することにより液体の噴霧をしたり液体の噴霧を
止めたりするコントロールができる。
【0017】また液体供給ポンプ2′から噴霧ノズル3
に至る経路の途中に開閉弁を設けたことを特徴とするこ
とも好ましい。この場合、開閉弁を操作することにより
液体の噴霧をしたり液体の噴霧を止めたりするコントロ
ールができる。
【0018】またタンク4から噴霧ノズル3に至る経路
の途中に液体中の不純物を濾過または吸着する処理材9
を設けたことを特徴とすることも好ましい。この場合、
処理材9にて液体の不純物を濾過したり吸着したりする
ことができ、顔に液体を噴霧する前にその液体を綺麗に
することができる。
【0019】また吸引ポンプ2は液体供給ポンプ2′を
兼ねていることを特徴とすることも好ましい。吸引ポン
プ2が液体供給ポンプ2′を兼ねることにより商品を小
型化できると共にコストの面でも値段を安くできる。
【0020】また前記噴霧ノズル3は吸引ノズル1から
の排気口を兼ねていることを特徴とすることも好まし
い。この場合、吸引ノズル1が肌に吸着しているときは
液体の噴霧を止めることができる。
【0021】また吸引ノズル1の先端部を噴霧ノズル3
の吹き出し位置よりも突出するように構成したことを特
徴とすることも好ましい。この場合、吸引ノズル1から
肌を吸引している使用時には噴霧ノズル3が邪魔になら
ず、且つ吸引ノズル1が肌より離れたとき、液体の噴霧
に適度な広がりがあり、使用箇所に効果的な噴霧ができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】図1乃至図4に示すように美顔器
の本体のハウジング5内には吸引ポンプ2、モータ1
0、電池11等が内装されている。本体のハウジング5
の外面に設けた電源スイッチ12を操作してモータ10
を駆動すると、モータ10の出力軸13の回転にて出力
軸13に取り付けた偏心軸14が偏心運動をし、偏心軸
14の偏心運動にてダイヤフラム部15が往復駆動され
て吸引ポンプ2が吸引動作をするようになっている。ハ
ウジング5の上部には外面から吸引ポンプ2に至るよう
に凹部16を凹設してあり、凹部16内の中央には略円
柱状のノズル装着部17を設けてある。このノズル装着
部17には長手方向に貫通するように吸引通路18を設
けてあり、吸引通路18を吸引ポンプ2に連通させてあ
る。
【0023】吸引ノズル1は略円筒状になっており、本
例の場合吸引ノズル1をアタッチメントとしてノズル装
着部17に着脱自在に装着してある。しかして吸引ノズ
ル1の先端を肌に当接し、吸引ポンプ2を駆動して吸引
ノズル1内を減圧状態にすると、肌が吸い込まれて皮脂
や肌の汚れの除去やマッサージを行うことができる。上
記吸引ノズル1は図7に示すように一端に吸引カップ1
aを有すると共に他端にマッサージカップ1bを有する
リバーシブル構造となっており、1つのアタッチメント
としての吸引ノズル1によって吸引用とマッサージ用と
を兼ねた構造となっている。ノズル装着部17に吸引カ
ップ1a側を挿入したときはマッサージをし、ノズル装
着部17にマッサージカップ1b側を挿入したときは肌
の皮脂や汚れを吸引するようになっている。
【0024】また吸引通路18と吸引ポンプ2との間に
は吸引空気が逆流するのを防止する吸引弁19を設けて
ある。吸引ポンプ2の周辺に吸引した空気を排気する
が、この排気した空気が逆流するのを防止するために吸
引ポンプ2に排気弁20も設けてある。吸引ポンプ2が
動作すると、排気弁20から排気室21に排気され、そ
の排気空気が出口22から外部に排出されるようになっ
ている。
【0025】吸引ノズル1の装着した凹部16の上方の
位置でハウジング5には別の凹部6を凹設してあり、こ
の凹部6に収納するように噴霧ノズル3を装着してあ
る。この噴霧ノズル3には液体を噴霧する噴霧口23を
設けてあり、噴霧口23の奥には噴霧空気室24を設け
てあり、噴霧空気室24の先端の空気口25と噴霧口2
3とを対向させてある。空気口25と噴霧口23との間
の外周には噴霧液室26を設けてあり、噴霧液室26を
噴霧口23に連通させてある。噴霧ノズル3の噴霧空気
室24と上記排気室21とは排気分岐管路27、排気管
28を介して連通している。また噴霧液室26と水のよ
うな液体を入れたタンク4とは給液管8にて連通してお
り、タンク4には外気と通じる空気吸引口29を設けて
ある。また吸引ノズル1の下方でハウジング5にはミス
トスイッチ30が設けてあり、ミストスイッチ30を押
すと、上記出口22を閉塞し得るようになっている。
【0026】しかして吸引ポンプ2が動作しているとき
にミストスイッチ30を押すことにより出口22が閉ざ
され、そのため、排気室21に溜まった排気空気は排気
分岐管路27を通り、排気管28を通じて噴霧ノズル1
の噴霧空気室24に供給され、上記空気は空気口25を
介して噴霧口23から噴出する。
【0027】ここでベルヌイの定理はP/ρg+V2
2g=一定(ただし、P:圧力、V:空気の流速、g:
重力加速度、ρ:空気の密度)であるが、これを図8の
ベンチュリー管に当てはめると、P1/ρg+V1 2/2
g=P2/ρg+V2 2/2gとなり、このことにより噴
霧ノズル3の噴霧液室26に負圧が発生する。そして噴
霧液室26に負圧が発生すると、タンク4内の水のよう
な液体が給液管8を介して噴霧液室26に供給され、噴
霧口23から噴出される。よって、ミストスイッチ30
を押すことにより、最終的に液体と空気の混ざったミス
トとして噴出される。
【0028】上記動作を模式的に示したのが図6であ
り、図6(a)はミストスイッチ30を押していないオ
フの状態であり、図6(b)はミストスイッチ30をオ
フの状態である。図6(a)のようにミストスイッチ3
0がオフの状態のときには出口22が開かれいるために
この図の矢印aのように空気が流れ、排気としての空気
は出口22から外部に排出されている。このとき、噴霧
ノズル1の噴霧口23が非常に小さいためにその圧縮抵
抗により噴霧口23から空気が出ない。図6(b)のよ
うにミストスイッチ30がオンのときには出口22が閉
じられているためにこの図の矢印bのように空気が流
れ、噴霧ノズル1の噴霧口23から空気が噴出され、タ
ンク4から液体が矢印cのように吸引され、噴霧口23
から液体と空気が混じったミストとして噴霧される。
【0029】上記のようにミストスイッチ30を押して
オンにすると液体がミストとして噴霧口23から噴霧さ
れるが、この噴霧したミストを肌に当てて使用すること
ができる。なお、図1乃至図7に示す実施の形態の例の
場合、吸引ポンプ2を駆動したときの排気の空気を噴霧
ノズル3に供給することでタンク4の液体を噴霧ノズル
3に供給するようになっており、吸引ポンプ2が噴霧ノ
ズル3に液体を供給する液体供給ポンプ2′と兼ねるよ
うになっている。
【0030】図9は他の実施の形態の例を示すものであ
る。この図9は模式的に示すが詳細な構造は上記例で述
べたものと同じである。本体のハウジング5には上記の
ように吸引ノズル1と噴霧ノズル3とを設けてある。噴
霧ノズル3は吸引ノズル1の近傍位置に設けてある。ま
た水のような液体を供給するためのタンク4を有してお
り、タンク4と上記噴霧ノズル3とが給液管8にて介し
て連通させてある。また液体供給ポンプ2′を有してお
り、液体供給ポンプ2′と噴霧ノズル3とを排液管33
にて連通させてある。また吸引ポンプ2を有しており、
吸引ポンプ2の吸引側と吸引ノズル1とが吸引管32に
て連通しており、吸引ポンプ2の排気側と噴霧ノズル3
とを排気管28にて連通させてある。
【0031】しかして液体供給ポンプ2′を動作させる
ことにより、タンク4内の液体を給液管8を通じて噴霧
ノズル3に供給し、排液管33を通じて排液が排出され
る。上記の状態で吸引ポンプ2を動作させ、吸引ポンプ
2の排気空気を排気管28を通じて噴霧ノズル3に供給
する。これによって、噴霧ノズル3より液体と空気の混
在したミストとして噴出できる。従って、美顔器を使用
する前(吸引ノズル1から肌を吸引するように使用する
前)に上記ミストを肌に吹き付ければ、使用時に滑りが
よくなり、肌への負担が少なくて済み、また使用後にお
いては使用箇所を冷却し、且つ汚れ除去箇所の毛穴を引
き締めることができる。
【0032】また噴霧ノズル3を本体のハウジング5に
装着するとき、上記したようにハウジング5に凹部6を
凹設し、この凹部6に収納するように噴霧ノズル3を装
着してある。このように凹部6に噴霧ノズル3を収納す
ることにより、図10に示すように凹部6の開口部34
を小さな径にしたりすることができ、このことによりミ
ストの広がり角度を規制することができ、狙った箇所以
外にミストがかからないようにすることができる。
【0033】また図2、図4及び図11に示すように噴
霧ノズル3の噴霧口23のより先端側には噴霧の広がり
を規制する椀状のガイド部35を設けてある。このよう
にガイド部35を設けてあると、図11の破線に示すよ
うに噴霧角度を規制するように噴霧角度を調整すること
ができる。噴霧角度を調整することにより、使用したい
箇所を狙って液体を噴霧して効果的な効果が期待でき
る。
【0034】また図4に示すように記凹部6の開口縁に
近接するように噴霧ノズル3のガイド部35の先端にリ
ング状部7を設けてあり、凹部6の開口縁とリング状部
7との間に隙間36を設けてある。このようにしてある
ことにより、液体の噴霧角度を規制した時に発生する結
露水を噴霧させのでなく、上記隙間36を介して本体の
ハウジング5内に垂らし、ハウンジグ5の排液口38か
ら外部に排出できる。このために噴霧ノズル3から結露
水が吐出されるような弊害を防止できる。
【0035】また図12に示すように隙間36から垂ら
す結露水を噴霧ノズル3に液体を供給する経路に戻すよ
うになっていることも好ましい。図12の例では隙間3
6とタンク4とを結露水戻し管路39にて連通させてあ
る。このようにしてあると、噴霧の際に結露した結露水
を図12の矢印のように隙間36から結露水戻し管路3
9を通してタンク4に戻すことができ、水のような液体
を外部に排出することなく効率的に使用することができ
る。
【0036】図9の例の場合、液体供給ポンプ2′を本
体のハウジング5の外に配置した例について述べたが、
図13に示すように本体のハウジング5内に液体供給ポ
ンプ2′を配置することも好ましい。このようにしてあ
ると、商品を小型化することができる。
【0037】また図14の例や前記図1乃至図7の例の
ようにタンク4は本体5のハウジング5に内蔵されてい
ることが好ましい。ハウジング5にタンク4を内蔵させ
ることにより商品を小型化できると共に商品を安くでき
る。
【0038】また、前記タンク4を給液管8を介して本
体のハウジング5とは別体に設けたことも好ましい。つ
まり、タンク4をハウジング5に取り付けるとき、図1
5に示すように例えばフック部40をレール溝41に着
脱自在に係止するなどしてタンク4を着脱自在に取り付
けてあることが好ましい。この場合、タンク4を本体の
ハウジング5に対して着脱し、タンク4内の液体を排出
したり、タンク4内に液体を供給したりできる。
【0039】また液体供給ポンプ2′を給液管8の途中
に設けたことも好ましい。つまり、図16に示すように
噴霧ノズル3とタンク4とを結ぶ給液管8の途中に液体
供給ポンプ2′を設けることにより、液体供給ポンプ
2′を動作させてから液体を噴霧するまで時間的ロスを
少なくすることができる。
【0040】また前記タンク4と液体供給ポンプ2′と
を収納するケースを設けたことを特徴とすることも好ま
しい。図16の例のハウジング5や図1乃至図7の例の
ハウジング5のようなケースにタンク4と液体供給ポン
プ2′を収納することにより商品を小型化できると共に
商品を安くできる。
【0041】また前記タンク4の壁面に液体の通過を阻
止すると共に空気を通過させる空気取り込み部材を設け
ることも好ましい。タンク4内の水のような液体を供給
し続けるためには、タンク内圧を調整する孔を設ける必
要がある。よって、図3に示すようにタンク4内に空気
を吸い込む外気吸引口29を設けている。通常は水のよ
うな液体の表面張力にて外気吸引口29よりの水漏れが
ないが、使用中にショックを与えると漏れるおそれがあ
る。よって、その外気吸引口29の表面側に表面活性材
(液体の通過を阻止すると共に空気を通過させる部材)
41を設けることで、タンク4内の液体をこぼすことな
く、タンク4内に空気を供給できるようになっている。
【0042】また液体供給ポンプ2′から噴霧ノズル3
に至る経路の途中に末端部が外気に開放され得る分岐経
路を設け、その末端部を開閉する開閉操作部を設けたこ
とも好ましい。例えば、図16に示すように液体供給ポ
ンプの給液管8の途中に末端が外気に開放された出口2
2となる分岐管路8aを設けてあり、出口22に出口2
2を開閉する開閉操作部としてミストスイッチ30を設
けてある。そしてミストスイッチ30を押さないで出口
22を開放した状態では、液体が流れないが、ミストス
イッチ30を押して出口22を閉じると、タンク4の液
体が給液管8を介して噴霧ノズル3に供給されて液体を
霧化したミストが噴出されるようになる。よって、ミス
トスイッチ30の操作にてより液体の噴霧をしたり液体
の噴霧を止めたりするミストの噴出をコントロールする
ことができる。
【0043】また液体供給ポンプ2′から噴霧ノズル3
に至る経路の途中に開閉弁を設けることも好ましい。図
16に示すように給液管8の途中に分岐管路8aを設け
るのでなく、給液管8の途中に管路を塞ぐ開閉弁を設け
ている。例えは、給液管8を弾性体にて形成し、弾性体
の給液管8を外部からのスイッチ操作にて押圧して給液
管8の穴を開閉するようにしてある。この場合も、開閉
弁を操作することにより液体の噴霧をしたり液体の噴霧
を止めたりするコントロールができる。
【0044】またタンク4から噴霧ノズル3に至る経路
の途中に液体中の不純物を濾過または吸着する処理材9
を設けたことも好ましい。タンク4内の液体を給液管8
を通じて噴霧ノズル3に供給しているが、タンク4の液
体吸引口43と噴霧ノズル3との間に図3に示すように
液体の不純物を濾過または吸着するような処理材9を設
けてある。この場合、処理材9にて液体の不純物を濾過
したり吸着したりすることができ、顔に液体を噴霧する
前にその液体を綺麗にすることができる。
【0045】また吸引ポンプ2は液体供給ポンプ2′を
兼ねていることも好ましい。図1乃至図7に示す例のよ
うに吸引ポンプ2を駆動したときの排気の空気を噴霧ノ
ズル3に供給することでタンク4の液体を噴霧ノズル3
に供給するようになっており、吸引ポンプ2が噴霧ノズ
ル3に液体を供給する液体供給ポンプ2′と兼ねるよう
になっている。吸引ポンプ2が液体供給ポンプ2′を兼
ねることにより商品を小型化できると共にコストの面で
も値段を安くできる。
【0046】また前記噴霧ノズル3は吸引ノズル1から
の排気口を兼ねていることも好ましい。図6(b)のよ
うにミストスイッチ30をオンにした状態で噴霧ノズル
3の噴霧口23が吸引ノズル1からの排気口を兼ねるこ
とにより、吸引ノズル1が肌を吸着した使用中は吸引ノ
ズル1が塞がれているために噴霧口23を空気が殆ど流
れなく、ミストが噴霧しないが、吸引ノズル1を肌から
離すと、噴霧口23に流れる空気の量が増えてミスト噴
霧を開始することができる。この場合、吸引ノズル1が
肌に吸着しているときは液体の噴霧を止めることができ
る。
【0047】また吸引ノズル1の先端部を噴霧ノズル3
の吹き出し位置よりも突出するように構成したことも好
ましい。図2に示すように吸引ノズル1の先端が噴霧ノ
ズル3の先端より突出していることにより、吸引ノズル
1から肌を吸引している使用時には噴霧ノズル3が邪魔
にならず、また噴霧するとき顔の凹凸を気にすることな
く使用でき、また吸引ノズル1が肌より離れたとき、液
体の噴霧に適度な広がりがあり、使用箇所に効果的な噴
霧ができる。
【0048】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は、肌に当接し
て吸引する吸引ノズルと、吸引ノズルに吸引力を発生す
るための吸引ポンプを備えた美顔器において、上記吸引
ノズルの周囲位置に噴霧ノズルを設け、噴霧ノズルに供
給する液体を貯蔵するタンクとタンク内の液体を噴霧ノ
ズルに供給する液体供給ポンプとを設けたので、液体供
給ポンプを動作させることによりタンク内の液体を噴霧
ノズルに供給して噴霧ノズルから液体をミストとして噴
霧できるものであって、美顔器使用前(美顔器で吸気ノ
ズルから吸引する前)液体を噴霧ノズルから噴霧するこ
とにより、滑りを良くして使用時に肌に負担をかけない
ようにすることができるものであり、また美顔器使用後
は、使用箇所の肌が運動したために発熱しているが、そ
の箇所に液体を噴霧することにより冷却したり、汚れを
除去した毛穴を引き締めたりすることができるものであ
る。
【0049】また本発明の請求項2の発明は、請求項1
において、前記噴霧ノズルは本体のハウジングに設けた
凹部に配設したので、凹部の開口で噴霧ノズルから噴霧
するミストの広がりを規制でき、狙った箇所以外にミス
トがかからないようにでき、噴霧したミストが顔以外の
部位にかからないように調整したりすることができるも
のである。
【0050】また本発明の請求項3の発明は、請求項2
において、噴霧ノズルには噴霧ノズルからの噴霧の広が
りを規定する部分が形成されたので、液体を噴霧する噴
霧角度を調整でき、噴霧角度を調整することにより、使
用したい箇所を狙って液体を噴霧して効果的な効果が期
待できるものである。
【0051】また本発明の請求項4の発明は、請求項2
または請求項3において、前記凹部の開口縁に近接する
ように噴霧ノズルの先端にリング状部を設け、凹部の開
口縁とリング状部との間に浸入してきた液体を排出する
排液手段を設けたので、液体の噴霧角度を規制した時に
発生する結露水を噴霧させることがないように排出で
き、噴霧ノズルから結露水が吐出されるような弊害を防
止できるものである。
【0052】また本発明の請求項5の発明は、請求項4
において、前記排液手段は、噴霧ノズルに液体を供給す
る経路に戻すように形成されているので、結露水をタン
ク等に戻して再使用でき、液体を効率的に使用できるも
のである。
【0053】また本発明の請求項6の発明は、請求項1
乃至請求項5のいずれかにおいて、前記液体供給ポンプ
は本体のハウジングに収納されているので、商品を小型
化することができるものである。
【0054】また本発明の請求項7の発明は、請求項1
乃至請求項6のいずれかにおいて、前記タンクは本体の
ハウジングに収納されているので、商品を小型化できる
と共に商品を安くできるものである。
【0055】また本発明の請求項8の発明は、請求項1
乃至請求項6において、前記タンクを給液管を介して本
体のハウジングとは別体に設けたので、タンクを本体の
ハウジングに対して着脱し、タンク内の液体を排出した
り、タンク内に液体を供給したりできるものである。
【0056】また本発明の請求項9の発明は、請求項8
において、液体供給ポンプを給液管の途中に設けたの
で、液体供給ポンプを動作させてから液体を噴霧するま
で時間的ロスを少なくすることができるものである。
【0057】また本発明の請求項10の発明は、請求項
9において、前記タンクと液体供給ポンプとを収納する
ケースを設けたものであって、ハウジングのようなケー
スにタンクと液体供給ポンプを収納することにより商品
を小型化できると共に商品を安くできるものである。
【0058】また本発明の請求項11の発明は、請求項
1乃至請求項10において、前記タンクの壁面に液体の
通過を阻止すると共に空気を通過させる空気取り込み部
材を設けたので、タンク内の液体をこぼすことなく、タ
ンク内に空気を供給することができるものである。
【0059】また本発明の請求項12の発明は、請求項
1乃至請求項11のいずれかにおいて、液体供給ポンプ
から噴霧ノズルに至る経路の途中に末端部が外気に開放
され得る分岐経路を設け、その末端部を開閉する開閉操
作部を設けたので、開閉操作部を操作することにより液
体の噴霧をしたり液体の噴霧を止めたりするコントロー
ルができるものである。
【0060】また本発明の請求項13の発明は、請求項
1乃至請求項11のいずれかにおいて、液体供給ポンプ
から噴霧ノズルに至る経路の途中に開閉弁を設けたの
で、開閉弁を操作することにより液体の噴霧をしたり液
体の噴霧を止めたりするコントロールができるものであ
る。
【0061】また本発明の請求項14の発明は、請求項
1乃至請求項13のいずれかにおいて、タンクから噴霧
ノズルに至る経路の途中に液体中の不純物を濾過または
吸着する処理材を設けたので、処理材にて液体の不純物
を濾過したり吸着したりすることができ、顔に液体を噴
霧する前にその液体を綺麗にすることができるものであ
る。
【0062】また本発明の請求項15の発明は、請求項
6において、吸引ポンプは液体供給ポンプを兼ねている
ので、商品を小型化できると共にコストの面でも値段を
安くできるものである。
【0063】また本発明の請求項16の発明は、請求項
15において、前記噴霧ノズルは吸引ノズルからの排気
口を兼ねているので、吸引ノズルが肌に吸着していると
きは液体の噴霧を止めることができるものである。
【0064】また本発明の請求項17の発明は、請求項
1乃至請求項16のいずれかにおいて、吸引ノズルの先
端部を噴霧ノズルの吹き出し位置よりも突出するように
構成したので、吸引ノズルから肌を吸引している使用時
には噴霧ノズルが邪魔にならず、且つ吸引ノズルが肌よ
り離れたとき、液体の噴霧に適度な広がりがあり、使用
箇所に効果的な噴霧ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の美顔器の実施の形態の一例を示し、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図であ
る。
【図2】同上の一部省略縦断面図である。
【図3】同上の横断面図である。
【図4】図2の要部を拡大せる断面図である。
【図5】同上の要部の分解斜視図である。
【図6】同上の動作を説明する説明図であり、(a)は
ミストスイッチがオフの状態、(b)はミストスイッチ
がオンの状態である。
【図7】同上の吸引ノズルを示す断面図である。
【図8】同上の噴霧ノズルの動作を説明するための説明
図である。
【図9】同上の他の例を示す概略正面図である。
【図10】同上の他の例の噴霧ノズルの部分を示す断面
図である。
【図11】同上の他の例の噴霧ノズルを示す断面図であ
る。
【図12】同上の他の例の要部を示す断面図である。
【図13】同上の他の例の概略正面図である。
【図14】同上の他の例の概略正面図である。
【図15】同上の他の例の縦断面図である。
【図16】同上の他の例の概略正面図である。
【符号の説明】
1 吸引ノズル 2 吸引ポンプ 2′ 液体供給ポンプ 3 噴霧ノズル 4 タンク 5 ハウジング 6 凹部 7 リング状部 8 給液管 9 処理材

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肌に当接して吸引する吸引ノズルと、吸
    引ノズルに吸引力を発生するための吸引ポンプを備えた
    美顔器において、上記吸引ノズルの周囲位置に噴霧ノズ
    ルを設け、噴霧ノズルに供給する液体を貯蔵するタンク
    とタンク内の液体を噴霧ノズルに供給する液体供給ポン
    プとを設けたことを特徴とする美顔器。
  2. 【請求項2】 前記噴霧ノズルは本体のハウジングに設
    けた凹部に配設したことを特徴とする請求項1記載の美
    顔器。
  3. 【請求項3】 噴霧ノズルには噴霧ノズルからの噴霧の
    広がりを規定する部分が形成されたことを特徴とする請
    求項2記載の美顔器。
  4. 【請求項4】 前記凹部の開口縁に近接するように噴霧
    ノズルの先端にリング状部を設け、凹部の開口縁とリン
    グ状部との間に浸入してきた液体を排出する排液手段を
    設けたことを特徴とする請求項2または請求項3記載の
    美顔器。
  5. 【請求項5】 前記排液手段は、噴霧ノズルに液体を供
    給する経路に戻すように形成されていることを特徴とす
    る請求項4記載の美顔器。
  6. 【請求項6】 前記液体供給ポンプは本体のハウジング
    に収納されていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    5のいずれかに記載の美顔器。
  7. 【請求項7】 前記タンクは本体のハウジングに収納さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいず
    れかに記載の美顔器。
  8. 【請求項8】 前記タンクを給液管を介して本体のハウ
    ジングとは別体に設けたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項6のいずれかに記載の美顔器。
  9. 【請求項9】 液体供給ポンプを給液管の途中に設けた
    ことを特徴とする請求項8記載の美顔器。
  10. 【請求項10】 前記タンクと液体供給ポンプとを収納
    するケースを設けたことを特徴とする請求項9記載の美
    顔器。
  11. 【請求項11】 前記タンクの壁面に液体の通過を阻止
    すると共に空気を通過させる空気取り込み部材を設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに
    記載の美顔器。
  12. 【請求項12】 液体供給ポンプから噴霧ノズルに至る
    経路の途中に末端部が外気に開放され得る分岐経路を設
    け、その末端部を開閉する開閉操作部を設けたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の美
    顔器。
  13. 【請求項13】 液体供給ポンプから噴霧ノズルに至る
    経路の途中に開閉弁を設けたことを特徴とする請求項1
    乃至請求項11のいずれかに記載の美顔器。
  14. 【請求項14】 タンクから噴霧ノズルに至る経路の途
    中に液体中の不純物を濾過または吸着する処理材を設け
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれに
    記載の美顔器。
  15. 【請求項15】 吸引ポンプは液体供給ポンプを兼ねて
    いることを特徴とする請求項6記載の美顔器。
  16. 【請求項16】 前記噴霧ノズルは吸引用ノズルからの
    排気口を兼ねていることを特徴とする請求項15記載の
    美顔器。
  17. 【請求項17】 吸引ノズルの先端部を噴霧ノズルの吹
    き出し位置よりも突出するように構成したことを特徴と
    する請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の美顔
    器。
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