JP2004005763A - 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法ならびに磁気ディスク装置 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法ならびに磁気ディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高記録密度化に伴う小型化に対応しつつ過度な温度上昇を抑え、高い再生出力を得ることのできる薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法ならびにその薄膜磁気ヘッドを用いた磁気ディスク装置を提供する。
【解決手段】磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側に隣在し、磁気変換機能膜が発生する熱を外部に伝える放熱層を設けた。また、磁気変換機能膜と一対のシールド層とを電気的に絶縁するためのギャップ層のうち、磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分を2nm以上30nm以下というように薄く形成した。これにより、従来に比べて磁気変換機能膜の熱をより効果的に放散でき、温度上昇を抑制することができる。したがって、電気抵抗の増加を抑制し、より高い再生出力を得ることができる。
【選択図】    図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気抵抗効果膜の発熱を外部に放出する機能を備えた薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法ならびにその薄膜磁気ヘッドを備えた磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ハードディスク装置の面記録密度の向上に伴って、薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められている。薄膜磁気ヘッドとしては、磁気変換素子の一種である磁気抵抗効果素子(以下、「MR(Magnetoresistive)素子」という。)を有する再生ヘッド部と、誘導型磁気変換素子を有する記録ヘッド部とを積層した構造の複合型薄膜磁気ヘッド(以下、単に「薄膜磁気ヘッド」という。)が広く用いられている。
【0003】
MR素子としては、巨大磁気抵抗効果(以下、「GMR(Giant Magnetoresistive)効果」という。)を示す磁性膜(GMR膜)を用いたGMR素子が一般的である。とりわけ、比較的構成が単純で量産に好ましく、微弱な磁場であっても大きな磁気抵抗変化を示すスピンバルブ型GMR膜を用いたGMR素子が主流となっている。このようなGMR素子は、次のような構造を有する。
【0004】
図18は、GMR膜を含む従来の再生ヘッド部の概略構造を表す断面図である。この再生ヘッド部110Aは次のような構成を有している。例えばアルティック(Al2 3 ・TiC)等で形成された基体(図示せず)の上に、例えばアルミナ(Al2 3 )等で形成された絶縁層(図示せず)を介して、磁性材料からなる下部シールド層101が積層されている。下部シールド101上には、例えばアルミナ等の絶縁材料からなる下部ギャップ層102が形成され、さらにその上にはGMR膜120と絶縁層103とが互いに隣り合って形成されている。GMR膜120および絶縁層103の上には、上部ギャップ層105が積層されている。GMR膜120は、底面が下部ギャップ層102に接し、上面が上部ギャップ層105に接している。GMR膜120における一側端面には、磁気記録媒体11に対向する記録媒体対向面119が形成されており、その記録媒体対向面119とは反対側の端面が絶縁層103と接している。GMR膜120と同様に、絶縁層103の底面は下部ギャップ層102と接し、上面は上部ギャップ層105と接している。さらに、上部ギャップ105の上には、磁性材料からなる上部シールド層106が積層されている。
【0005】
なお、この再生ヘッド部110Aの上に記録ヘッド部(図示せず)が積層されており、全体として薄膜磁気ヘッド110を構成している。
【0006】
一般に、MR素子における記録媒体対向面119からその反対側の端面までの長さはMRハイト(あるいは、MR素子高さ)と呼ばれている。一方、図15における紙面に垂直な方向のMR素子の長さは、記録媒体のトラック幅に対応する部分(以下、「MR素子幅」という。)である。最近では、著しい高記録密度化に対応するため、このMR素子幅がますます小さくなっている。これに伴い、MRハイトの微小化も進んでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このようなMR素子の小型化により、MR素子において発生する熱に起因する問題が生じてきている。すなわち、MR素子の発熱により、エレクトロマイグレーション(導体中を金属原子が移動して局所的なボイドができる現象)や層間拡散が引き起こされ、その結果、MR素子の寿命を十分に長くすることが困難になるという問題である。GMR素子120で発生した熱は、上部および下部ギャップ層105,102を介し、上部および下部シールド層106,101に伝達されることにより放散されるのであるが、特に、MRハイトおよびMR素子幅が小さくなると、必然的に放熱面積、すなわち、GMR膜120の全表面積も大幅に縮小してしまうため、十分に放熱できなくなってしまう。今後、さらにMR素子の薄型化(小型化)が進むと、MR素子の温度が例えば50℃を越える程度に過度に上昇し、その結果、薄膜磁気ヘッドの電気抵抗が増加してしまうことが考えられる。極端な場合には、MR素子内部において元素の拡散が生じ、薄膜磁気ヘッドの特性が著しく劣化することもないとはいえない。あるいは、元素の内部拡散が生じる程度の温度上昇に至らないまでも、電気抵抗の増加による磁気記録情報再生時の出力低下など、GMR膜120の発熱による特性劣化が生じる場合もあると考えられる。
【0009】
MR素子の放熱性を向上させたものとして、例えば、特開平6−223331号公報に記載された薄膜磁気ヘッドがある。この公報記載の薄膜磁気ヘッドでは、MR素子の絶縁層として、絶縁性と熱伝導率とが共に優れているシリコン膜やダイヤモンドライクカーボン等の材料を適用することによりMR素子の放熱を行うようにしている。さらに、特開平10−222816号公報に記載された薄膜磁気ヘッドおよび磁気ディスク装置では、MR素子の絶縁層に限らず、磁気ヘッドスライダの保護膜やディスク表面の保護膜として熱拡散率の高い含水素非晶質炭素膜、含珪素非晶質炭素あるいは非晶質窒化アルミニウムなどの非磁性絶縁膜を適用している。こうすることにより、磁気ヘッドスライダと磁気ディスクとの摩擦熱に起因するサーマルアスペリティ(TA)という現象や、エレクトロマイグレーション等の発生が抑制され、再生出力特性の改善を可能としている。ところが、MR素子周辺の構成材料の熱伝導率を高くしたとしても、MR素子の微小化により周囲の放熱面積が相対的に減少してしまうので、放熱能力には限界がある。
【0010】
本出願人は、上記した問題を解決するものとして、特開2000−353308号公報記載の薄膜磁気ヘッドを提案した。この公報記載の薄膜磁気ヘッドにおける一具体例の拡大断面図を図19に示す。この薄膜磁気ヘッドは、再生ヘッド部210Aに、GMR膜120の積層面と接触する放熱層104を設け、この放熱層104を介してGMR膜120の熱を外部に放熱させるようにしたものである。
【0011】
しかしながら、上記公報記載の薄膜磁気ヘッドであっても、今後、さらなる高記録密度化によりMR素子の薄型化(MR膜の厚み方向の微小化)への要求が強まると、放熱層104の厚みを十分に大きくすることができなくなり、その結果、十分な放熱性の確保がさらに困難になると予想される。
【0012】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、高記録密度化に伴う小型化に対応しつつ過度な温度上昇を抑え、高い再生出力を得ることのできる薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法ならびにその薄膜磁気ヘッドを用いた磁気ディスク装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点に係る薄膜磁気ヘッドは、一端面側が記録媒体に対向して配置され、記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜と、この磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側に隣在し、磁気変換機能膜が発生する熱を外部に伝える放熱層とを備えるようにしたものである。
【0014】
本発明の第1の観点に係る薄膜磁気ヘッドでは、一端面側が記録媒体に対向して配置され、記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜と、この磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側に隣在し、磁気変換機能膜が発生する熱を外部に伝える放熱層とを備えるようにしたので、磁気変換機能膜の熱を効果的に放散し、温度上昇を抑制することができる。
【0015】
本発明の第2の観点に係る薄膜磁気ヘッドは、一端面側が記録媒体に対向して配置され、記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜と、この磁気変換機能膜における一端面とは反対側の端面と、磁気変換機能膜における対向する膜面とを取り囲むようにして配置され、磁気変換機能膜を磁気的に遮蔽する一対のシールド層と、磁気変換機能膜と一対のシールド層との間に設けられ、両者を電気的に絶縁するギャップ層とを備え、ギャップ層のうち、磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分が、2nm以上30nm以下の厚みを有するようにしたものである。
【0016】
本発明の第2の観点に係る薄膜磁気ヘッドでは、一端面側が記録媒体に対向して配置され、記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜と、この磁気変換機能膜の一端面を除く部分を取り囲むようにして配置され、磁気変換機能膜を磁気的に遮蔽する一対のシールド層と、磁気変換機能膜と一対のシールド層との間に設けられ、両者を電気的に絶縁するギャップ層とを備え、ギャップ層のうち、磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分が、2nm以上30nm以下の厚みを有するようにしたので、磁気変換機能膜の熱を効果的に放散し、温度上昇を抑制することができる。
【0017】
本発明の第1の観点に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法は、一端面側が記録媒体に対向して配置され、記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜を備えた薄膜磁気ヘッドの製造方法であり、磁気変換機能膜を形成する工程と、この磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側に隣在するように、磁気変換機能膜が発生する熱を外部に伝える放熱層を形成する工程とを含むようにしたものである。
【0018】
本発明の第1の観点に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法では、磁気変換機能膜を形成する工程と、この磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側に隣在するように、磁気変換機能膜が発生する熱を外部に伝える放熱層を形成する工程とを含むようにした。これにより、磁気変換機能膜の熱を効果的に放散し、温度上昇を抑制することができる。
【0019】
本発明の第2の観点に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法は、一端面側が記録媒体に対向して配置され、記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜と、この磁気変換機能膜を磁気的に遮蔽する一対のシールド層と、磁気変換機能膜と一対のシールド層とを電気的に絶縁するギャップ層とを有する薄膜磁気ヘッドの製造方法であり、磁気変換機能膜を形成する工程と、この磁気変換機能膜における一端面とは反対側の端面と、磁気変換機能膜における対向する膜面とを取り囲むように一対のシールド層を形成する工程と、磁気変換機能膜と一対のシールド層との間に、磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分が2nm以上30nm以下の厚みとなるように、ギャップ層を形成する工程とを含むようにしたものである。
【0020】
本発明の第2の観点に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法では、磁気変換機能膜を形成する工程と、この磁気変換機能膜の一端面を除く部分を取り囲むように一対のシールド層を形成する工程と、磁気変換機能膜と一対のシールド層との間に、磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分が2nm以上30nm以下の厚みとなるように、ギャップ層を形成する工程とを含むようにした。これにより、磁気変換機能膜の熱を効果的に放散し、温度上昇を抑制することができる。
【0021】
本発明の第1の観点に係る磁気ディスク装置は、記録媒体と、薄膜磁気ヘッドとを備えた磁気ディスク装置であり、薄膜磁気ヘッドが、一端面側が記録媒体に対向して配置され、記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜と、この磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側に隣在し、磁気変換機能膜が発生する熱を外部に伝える放熱層とを備えるようにしたものである。
【0022】
本発明の第1の観点に係る磁気ディスク装置では、薄膜磁気ヘッドが、一端面側が記録媒体に対向して配置され、この記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜と、この磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側に隣在し、磁気変換機能膜が発生する熱を外部に伝える放熱層とを備えるようにした。これにより、磁気変換機能膜の熱を効果的に放散し、温度上昇を抑制することができる。
【0023】
本発明の第2の観点に係る磁気ディスク装置は、記録媒体と、薄膜磁気ヘッドとを備えた磁気ディスク装置であり、薄膜磁気ヘッドが、一端面側が記録媒体に対向して配置され、記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜と、この磁気変換機能膜における一端面とは反対側の端面と、磁気変換機能膜における対向する膜面とを取り囲むようにして配置され、磁気変換機能膜を磁気的に遮蔽する一対のシールド層と、磁気変換機能膜と一対のシールド層との間に設けられ、両者を電気的に絶縁するギャップ層とを備え、ギャップ層のうち、磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分が、2nm以上30nm以下の厚みを有するようにしたものである。
【0024】
本発明の第2の観点に係る磁気ディスク装置では、薄膜磁気ヘッドが、一端面側が記録媒体に対向して配置され、記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜と、この磁気変換機能膜における一端面とは反対側の端面と、磁気変換機能膜における対向する膜面とを取り囲むようにして配置され、磁気変換機能膜を磁気的に遮蔽する一対のシールド層と、磁気変換機能膜と一対のシールド層との間に設けられ、両者を電気的に絶縁するギャップ層とを備え、ギャップ層のうち、磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分が、2nm以上30nm以下の厚みを有するようにした。これにより、磁気変換機能膜の熱を効果的に放散し、温度上昇を抑制することができる。
【0025】
本発明の第1の観点に係る薄膜磁気ヘッドまたは薄膜磁気ヘッドの製造方法では、さらに、磁気変換機能膜と放熱層との間に、絶縁層を設けるようにしてもよい。この場合、この絶縁層のうち、磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分が、2nm以上30nm以下の厚みを有することが望ましい。
【0026】
本発明の第1の観点に係る薄膜磁気ヘッドまたは薄膜磁気ヘッドの製造方法
では、放熱層を、絶縁層よりも高い熱伝導率を有する材料により構成することが望ましく、さらに、非磁性金属材料により構成することが望ましい。特に、銀(Ag),アルミニウム(Al),金(Au),ベリリウム(Be),ビスマス(Bi),コバルト(Co),クロム(Cr),銅(Cu),鉄(Fe),インジウム(In),イリジウム(Ir),マグネシウム(Mg),マンガン(Mn),モリブデン(Mo),ニオブ(Nb),ニッケル(Ni),パラジウム(Pd),白金(Pt),レニウム(Re),アンチモン(Sb),セレン(Se),タンタル(Ta),テルル(Te),トリウム(Th),チタン(Ti),タリウム(Tl),バナジウム(V),タングステン(W),イットリウム(Y)およびジルコニウム(Zr)からなる群のうち少なくとも1種を含んでいることが好ましい。
【0027】
本発明の第1の観点に係る薄膜磁気ヘッドまたは薄膜磁気ヘッドの製造方法では、放熱層を、磁気変換機能膜の厚みの少なくとも半分の厚みに対応するように構成することが望ましい。
【0028】
本発明の第1の観点に係る薄膜磁気ヘッドまたは薄膜磁気ヘッドの製造方法では、さらに、積層方向において磁気変換機能膜を挟んで互いに対向するように、磁気変換機能膜を磁気的に遮蔽する一対のシールド層を設けるようにしてもよい。この場合、放熱層とシールド層との距離を、2nm以上とすることが望ましい。
【0029】
本発明の第1の観点に係る薄膜磁気ヘッドまたは薄膜磁気ヘッドの製造方法では、さらに、磁気変換機能膜と一対のシールド層のそれぞれとの間に、磁気変換機能膜と一対のシールド層とを電気的に絶縁する一対のギャップ層を設けるようにしてもよい。この場合、絶縁層を、ギャップ層と同一の材料により構成することが望ましい。
【0030】
本発明の第2の観点に係る薄膜磁気ヘッドまたは薄膜磁気ヘッドの製造方法では、一対のシールド層を、磁気変換機能膜の厚みの少なくとも半分の厚みに対応する空間を占めると共に、互いに少なくとも2nmの距離を有するように構成することが望ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
[第1の実施の形態]
<磁気ディスク装置>
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドが適用される磁気ディスク装置について説明する。図1は、本実施の形態に係る磁気ディスク装置の構成を示したものである。なお、本実施の形態では、CSS(Contact−Start−Stop)動作方式と呼ばれる方式の磁気ディスク装置を例示して説明するものとする。この磁気ディスク装置は、複数の磁気記録媒体11と、これらの磁気記録媒体11の各面に対応して配設された複数の磁気ヘッド装置12とを備えている。ここで、磁気記録媒体11は、本発明における「記録媒体」に対応する一具体例である。磁気記録媒体11は、筐体13に固定されたスピンドルモータ14により回転するようになっている。磁気ヘッド装置12は、筐体13に固定された固定軸15に、ベアリング16を介して回動可能なように取り付けられている。ここでは、複数の磁気ヘッド装置12が共通のベアリング16を介して固定軸15に取り付けられており、これにより、複数の磁気ヘッド装置12が一体となって回動するようになっているものとする。磁気ヘッド装置12の先端側には磁気ヘッドスライダ17(以下、単にスライダ17と呼ぶ)が取り付けられている。また、この磁気ディスク装置は、磁気ヘッド装置12の他方の後端側に、磁気記録媒体11のトラック上におけるスライダ17の位置決めを行うための駆動部18を備えている。駆動部18は、固定軸15を中心として磁気ヘッド装置12を回動させるものであり、これにより、スライダ17は、磁気記録媒体11の径方向に移動可能となっている。
【0033】
図2は、図1に示したスライダ17の拡大斜視図である。スライダ17は、例えばアルティック(Al2 3 ・TiC)よりなり、ほぼ六面体状に形成された基体100を有している。そのうちの磁気記録媒体1に対向する面が、記録媒体対向面あるいはエアベアリング面(ABS:Air Bearing Surface )19である。図2に示したように、スライダ17のABS19に直交する一側面には、薄膜磁気ヘッド10が設けられている。
【0034】
続いて、このように構成された磁気ディスク装置による記録・再生の動作について、図1を参照して説明する。CSS動作方式の場合、磁気ディスク装置が動作していない時、すなわち、スピンドルモータ14が停止しており磁気記録媒体11が回転していない状態においては、スライダ17のABS19と磁気記録媒体11とを接触させておく。記録・再生動作を行う際には、スピンドルモータ14により磁気記録媒体11を高速回転させる。磁気記録媒体11が高速回転すると空気流が発生し、揚力が生まれる。スライダ17を、この揚力によって磁気記録媒体11の表面から浮上させると共に、駆動部18により、この磁気記録媒体11の表面に対して水平方向に相対的に移動させる。この際、スライダ17の一側面に形成された薄膜磁気ヘッド10によって記録・再生を行うのである。
【0035】
<薄膜磁気ヘッド>
次に、図3ないし図5参照して、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッド10について、より詳細に説明する。
【0036】
図3は、スライダ17(図2)の一側面に形成された薄膜磁気ヘッド10の構造を拡大して示した平面図である。図4は、図3に示したVI−VI線に沿った矢視方向断面図である。図5は、図3および図4に示したVII−VII線に沿った矢視方向の構成を示す断面図である。図4に示したように、薄膜磁気ヘッド10は、基体100に近い側から順に、再生ヘッド部10Aと記録ヘッド部10Bとが積層されて一体に構成されたものである。再生ヘッド部10Aは、磁気記録媒体11に記録された磁気情報を再生するためのものであり、一方の記録ヘッド部10Bは、磁気記録媒体11のトラックに磁気情報を記録するためのものである。
【0037】
まず、再生ヘッド部10Aの構成について、図4および図5を参照して説明する。再生ヘッド部10Aは、図4に示したようにABS19に露出する側において、例えば、基体100の上に、下部シールド層1、下部ギャップ層2、GMR膜20、上部ギャップ層5および上部シールド層6が順に積層された構造を有している。
【0038】
下部シールド層1は、例えば、ニッケル鉄合金(NiFe)等の磁性材料により構成され、後述するGMR膜20に不要な磁界の影響が及ばないようにする機能を有する。下部ギャップ層2は、アルミナ(Al2 3 )や窒化アルミニウム(AlN)等の絶縁材料からなり、下部シールド層1とGMR膜20との絶縁をするためのものである。本実施の形態のGMR膜20は、本発明における「磁気変換機能膜」の一具体例に対応するものであり、これについては後に詳述する。上部ギャップ層5は、下部ギャップ層2と同様に絶縁材料からなり、上部シールド層6とGMR膜20との間を絶縁するものである。上部シールド層6は、下部シールド層1と同様にニッケル鉄合金(NiFe)等の磁性材料により構成され、やはりGMR膜20に不要な磁界の影響が及ばないようにするためのものである。この上部シールド層6は、記録ヘッド部10Bにおける下部磁極としての機能も兼ね備えている。
【0039】
GMR膜20は、磁性材料を含む多層構造からなるスピンバルブ型のGMR膜であり、磁気記録媒体11に記録された情報を読み出す機能を有するものである。GMR膜20の底面は下部ギャップ層2に接し、上面は上部ギャップ層5に接している。再生ヘッド部10Aでは、磁気記録媒体11からの信号磁界に応じてGMR膜20の電気抵抗が変化することを利用して、磁気記録媒体11に記録された情報を再生するようになっている。
【0040】
図5に示したように、GMR膜20の両隣の下部ギャップ層2上には、一対の磁区制御層31A,31B(以下、総称して「磁区制御層31」という。)が延在している。その磁区制御層31の上には、一対の第1リード層32A,32B(以下、総称して「第1リード層32」という。)が形成され、さらに、第1リード層32上には、一対の第2リード層(図示せず)が選択的に形成されることにより、MR素子10Cが構成されている。磁区制御層31は、コバルト白金合金(CoPt)等を含む硬磁性材料により構成され、GMR膜20の記録トラック幅方向に対応する方向に沿った両隣に延在している。この磁区制御層31は、磁気感受層25の磁区の向きを揃えて単磁区化することでバルクハウゼンノイズの発生を抑制するように機能する。第1リード層32は、磁区制御層31を介してGMR膜20にセンス電流を流すための電流経路として機能するものであり、第2リード層(図示せず)を介し、電極EA,EB(図3)にそれぞれ接続されている。
【0041】
GMR膜20は、図5に示したように、例えば下部ギャップ層2の上に、下地層21、固定作用層22、被固定層23、非磁性層24、フリー層と呼ばれる磁気感受層25および保護層26とが順に積層された構造を有している。
【0042】
下地層21は、例えば、5nmの厚みを有するタンタル(Ta)等から構成される。固定作用層22は、プラチナマンガン合金(PtMn)等の反強磁性を示す材料により構成され、被固定層23の磁化方向を固定する、いわゆるピンニング層として機能するものである。コバルト鉄合金(CoFe)等からなる被固定層23は、一般的にピンド層と呼ばれ、固定作用層22との界面における交換結合により磁化の向きが固定されている磁性層である。非磁性層24は、例えば、3nmの厚みを有する銅(Cu)あるいは金(Au)等の非磁性金属材料から構成される。磁気感受層25は、例えば2nmの厚みを有するコバルト鉄合金(CoFe)等からなり、磁気記録媒体11からの信号磁界に応じて磁化の向きが変化するようになっている。保護層26は、例えば、1nmの厚みを有するタンタル等から構成される。
【0043】
このような構成を有する再生ヘッド部10Aでは、磁気感受層25の磁化方向が、磁気記録媒体11からの信号磁界に応じて変化するため、固定作用層22によって一方向に固定された被固定層23の磁化方向との相対的変化を生じる。この際、GMR膜20内にセンス電流を流すと、磁化方向の変化が電気抵抗の変化として現れる。これを利用することにより信号磁界を検出し、磁気情報を再生するようになっている。
【0044】
続いて、記録ヘッド部10Bの構成について説明する。図4に示したように、記録ヘッド部10Bは、下部磁極としても機能する上部シールド層6、記録ギャップ層41、コイル43,45、フォトレジスト層42,44,46および上部磁極47を有している。
【0045】
記録ギャップ層41は、アルミナ等の絶縁材料よりなり、上部シールド層6の上に形成される。この記録ギャップ層41は、コイル43,45の中心部に対応する位置に磁路形成のための開口部41Aを有している(図3および図4参照)。コイル43は、記録ギャップ層41上にフォトレジスト42を介して、開口部41Aを中心として形成されている。さらに、コイル43を覆うようにフォトレジスト層44が所定のパターンに形成されている。このフォトレジスト層44上には、コイル45と、これを覆うフォトレジスト層46とが形成されている。ここで、コイル43とコイル45とは、図示しない接続部においてそれぞれの一端同士が電気的に接続され、一連のコイルとして機能するようになっている。なお、コイル43,45の各他端側は、電極43E,45Eにそれぞれ接続されている(図3参照)。
【0046】
記録ギャップ41、開口部41Aおよびフォトレジスト層42,44,46の上には、例えば、NiFe合金あるいは窒化鉄(FeN)等の高飽和磁束密度を有する磁性材料からなる上部磁極47が形成されている。この上部磁極47は、開口部41Aを介して上部シールド層6と接触しており、磁気的に連結している。なお、図示しないが、アルミナ等からなるオーバーコート層が記録ヘッド部10Bの上面全体を覆うように形成されている。
【0047】
このような構成を有する記録ヘッド部10Bは、コイル43,45に流れる電流によって上部シールド層6と上部磁極47とを含んで構成される磁路内部に磁束を生じ、これにより記録ギャップ層41の近傍に生ずる信号磁界によって磁気記録媒体11を磁化し、情報を記録するようになっている。
【0048】
次に、図6を参照して、本発明の重要な特徴部分であるGMR膜20近傍領域の構造について詳細に説明する。図6は、図4に示した薄膜磁気ヘッド10におけるGMR膜20近傍の拡大断面図である。
【0049】
図6に示したように、下部ギャップ層2と上部ギャップ層5との間には、GMR膜20が発生する熱を外部に放出する機能を有する放熱層4が、GMR膜20の、ABS19とは反対側に隣在して形成されている。さらに、絶縁層3が、GMR膜20と放熱層4との間に設けられている。放熱層4は、絶縁層3よりも高い熱伝導率を有する材料により構成され、特に非磁性金属材料により構成されていることが望ましい。具体的には、放熱層4は、例えば、ビスマス(Bi)、タンタル(Ta)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等、表1に示したような元素のうち少なくとも1種を含む材料により構成されていることが望ましい。さらに、放熱層4は、GMR膜20の厚みの少なくとも半分の厚みCを有することが望ましく、放熱層4と下部シールド層1との距離Bは、2nm以上であることが望ましい。放熱層4と上部シールド層6との距離、すなわち、上部ギャップ層5の厚みも2nm以上であることが望ましい。これは、放熱層4と、下部シールド層1、あるいは上部シールド層6との間の絶縁性を確保するために最低限必要な距離である。距離Bおよび厚みCの値についての詳細は、後述する。
【0050】
【表1】
Figure 2004005763
【0051】
絶縁層3は、例えば、アルミナ(Al2 3 )、窒化アルミニウム(AlN)あるいは窒化珪素(SiO2 )等の絶縁材料により構成される。これらの絶縁材料によって構成された絶縁層3の熱伝導率は、成膜条件や測定条件によっても異なるが2J/mKs以下である。この場合、上部ギャップ層5あるいは下部ギャップ層2と同一の材料から構成されていてもよい。絶縁層3のうち、少なくともGMR膜20の、磁気記録媒体11に対向する側(すなわち、ABS19)とは反対側の端面に接する部分は、ABS19に垂直な方向に2nm以上30nm以下の厚みAを有することが好ましい。その理由については後述する。
【0052】
上記表1に示したように、放熱層4の構成材料としては、絶縁層3の構成材料よりも高い熱伝導率を有するものを用いている。
【0053】
次に、本実施の形態の作用を、図19に示した比較例と対比して説明する。この比較例では、GMR膜120と下部ギャップ層102との間に、放熱層104が形成されており、これにより、放熱性を高めている。しかしながら、このような再生ヘッド部210Aを備えた薄膜磁気ヘッドであっても、今後、さらなる高記録密度化に伴い、GMR素子の薄型化(MR膜120を含む素子の厚み方向の微小化)への要求も高まることにより、十分な放熱性の確保がさらに困難になると予想される。MR素子における積層面の面積のみならず、その厚みも小さくなる結果、放熱層の薄型化が求められ、放熱層の体積を十分に確保できなくなるおそれもあるからである。さらに、上記の再生ヘッド部210Aでは、GMR膜120を構成する層のうち、放熱層から遠い側の層における放熱が不十分になるおそれもある。
【0054】
これに対し、図6に示した本実施の形態の再生ヘッド部10Aでは、GMR膜20の、ABS19とは反対側に隣在するように、薄い絶縁層3を介して絶縁層3よりも高い熱伝導率を有する放熱層4を設けるようにした。すなわち、GMR膜20の厚みに対応する後方(ABS19とは反対側)の空間に放熱層4を配設した。このため、GMR膜20全体の厚みと同等まで放熱層4を厚くしても、MR素子全体が厚くなってしまうことがない。したがって、微小化したGMR膜20であっても、放熱層4の体積を大きくでき、十分な放熱を行うことができる。また、放熱層4は、GMR膜20を構成する層の全てと直接接触しているので、GMR膜20の厚み方向(積層方向)にほぼ均一に放熱を行うことができる。すなわち、再生ヘッド部10Aの厚型化を招くことなく、均一かつ十分な放熱が可能である。
【0055】
また、放熱層4の構成材料は、絶縁層3の構成材料よりも高い熱伝導率を有しているため、GMR膜20の厚みに対応する後方の空間をすべて絶縁層3で占める場合に比べ、効率的な放熱を行うことが可能となる。
【0056】
次に、図6に示した厚みA(絶縁層3)および厚みC(放熱層4)ならびに距離Bの好ましい範囲について説明する。厚みAおよび厚みCは、放熱性および絶縁性の確保という観点から、以下のように規定される。
【0057】
絶縁層3の厚みAは、小さい(薄い)ほど放熱性が向上する。すなわち、厚みAを薄くすることにより、GMR膜20で発生した熱を放熱層4に、より速く伝えることができる。図7は、厚みAと、MRハイトとの関係を表す特性図である。横軸は厚みAを示し、縦軸は、GMR膜20を一定温度に維持するために必要なMRハイトの大きさを、厚みAが100nmの場合におけるMRハイトを100%として規格化して示したものである。ここでは、放熱層4の厚みCを、GMR膜20の75%の厚みとした。図7に示したように、厚みAを薄くするほど、MRハイトを小さくすることができる。すなわち、厚みAを薄くするほど放熱性が向上し、GMR膜20の微小化が可能となる。この場合、厚みAが概ね30nm以下であれば、放熱性向上の効果があると判断できる。但し、厚みAは、GMR膜20と放熱層4との絶縁性確保という観点から、すくなくとも2nmの厚みを有する必要がある。
【0058】
放熱層4の厚みCは、大きい(厚い)ほど放熱性が向上する。すなわち、厚みCを大きくするほど、GMR膜20の厚み方向に対応する部分が増え、効率よく放熱することができる。図8は、厚みCと、MRハイトとの関係を表す特性図である。横軸は、GMR膜20の厚みを100%とした場合の厚みCの比率を示し、縦軸は、GMR膜20を一定温度に維持するために必要なMRハイトの大きさを、放熱層4が全く無い場合におけるMRハイトを100%として規格化して示したものである。図8に示したように、厚みCが厚くなるほど放熱性が向上し、GMR膜20の微小化が可能となる。この場合、厚みCがGMR膜20の厚みの概ね50%以上であれば、放熱性向上の効果があると判断できる。厚みCの上限は、放熱層4と下部シールド層1との絶縁性確保という観点から求められ、距離Bによって規定される。この距離Bは、2nm以上であることが望ましい。
【0059】
続いて、上記の要領で製造された図4に示した本実施の形態の薄膜磁気ヘッド10の出力特性について、従来例(図18)と対比して、具体的に説明する。
【0060】
図9は、図4に示した薄膜磁気ヘッド10における、MRハイトと通電時の上昇温度との関係を示すものである。図9の縦軸は、通電時のGMR膜20(120)の上昇温度(℃)を示す。横軸は、MRハイトの逆数(「1/MRハイト」)を示し、上昇温度が100℃の場合の数値を10として規格化したものである。GMR膜20(120)に通電するセンス電流の大きさIsは、4.0mAとした。図9において、曲線9Aが薄膜磁気ヘッド10の結果を示し、曲線9Bが従来例の結果を示す。
【0061】
曲線9Bが示すように従来例では、上昇温度を50℃以下に抑制するために、「1/MRハイト」をおよそ6.8以下に、すなわちMRハイトを1/6.8以上の長さにする必要がある。一方、曲線9Aが示すように本実施の形態の薄膜磁気ヘッド10では、「1/MRハイト」をおよそ7.7以下に、すなわちMRハイトを1/7.7以上の長さにすれば、上昇温度を50℃以下に抑えることができる。したがって、放熱層4を設けた本実施の形態の薄膜磁気ヘッド10のほうが、より優れた放熱性を有し、MR素子の微小化の面で有利である。
【0062】
図10は、図4に示した薄膜磁気ヘッド10における、MRハイトと出力電圧との関係を示すものである。図10の横軸は、図9に対応する「1/MRハイト」を示す。一方、縦軸は、出力電圧を示し、「1/MRハイト」が10の場合の大きさを10として規格化した。
【0063】
この図に示すように、MRハイトが微小化するほど電流密度が向上するので、出力電圧の改善が見込まれる。例えば、従来例においては、上昇温度が50℃となる「1/MRハイト」が6.8のとき、出力電圧は約6.25となる。これに対し、本実施の形態の薄膜磁気ヘッド10においては、上昇温度が50℃となる「1/MRハイト」が7.7のとき、出力電圧は約7.25となる。すなわち、許容される上昇温度を50℃とした場合、MRハイトの最小サイズが1/6.8から1/7.7に小さくなることにより、出力電圧が約6.25から約7.25へ、およそ1.16倍に向上する。すなわち、放熱層4を設けた本実施の形態の薄膜磁気ヘッド10であれば、微小化しても温度上昇を抑制することができ、出力電圧をより向上することが可能である。
【0064】
<薄膜磁気ヘッドの製造方法>
次に、薄膜磁気ヘッド10の製造方法について、適宜図面を参照して説明する。
【0065】
薄膜磁気ヘッドの説明に先立ち、まず、図11を参照して、磁気ヘッド装置の製造方法の全容について説明する。図11は、図1に示した磁気ヘッド装置12の製造工程全体の流れを表すものである。
【0066】
まず、アルティック(アルミナと炭化チタンとの複合材)等からなる基板(図示せず)を用意する(ステップS101)。この基板は、最終的に基体100となるものであり、複数の薄膜磁気ヘッド10を形成する十分な領域を有している。次に、この基板上に、のちにGMR膜20となる多層膜103を有する再生ヘッド部10Aを形成し(ステップS102)、さらにこの再生ヘッド部10Aの上に記録ヘッド部10Bを形成することにより、薄膜磁気ヘッド10の形成が一応完了する(ステップS103)。次に、薄膜磁気ヘッド10の列ごとに切り出して棒状片を形成し、その棒状片における薄膜磁気ヘッド10の成膜面に直交する端面を機械研磨することで、ABS19を形成する(ステップS104)。さらに、個別の薄膜磁気ヘッド10ごとに切り出したのち所定形状になるように加工することで、スライダ17を形成する(ステップS105)。最後に、スライダ17をスライダ支持部12Aに搭載することで磁気ヘッド装置12が完成する。(ステップS106)。以上により、図1に示した磁気ヘッド装置12が完成する。
【0067】
次に、図3ないし図5ならびに図12ないし図16を参照して、薄膜磁気ヘッド10の製造方法を詳細に説明する。
【0068】
まず、主に図12ないし図16を参照して、再生ヘッド部10Aの製造方法について説明する。図12ないし図16は、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法における一工程を表す断面図である。はじめに、図12に示したように、基体100となる基板上に、スパッタリング等によりNiFe合金等の導電性磁性材料よりなる下部シールド層1を形成したのち、下部シールド層1上に全面に渡って、アルミナ等よりなる下部ギャップ層2を形成する。次に、この下部ギャップ層2上に全面に渡って、スピンバルブ構造を有するGMR膜20となる多層膜20Aを形成する。具体的には、スパッタリング等を用いて、下地層21、固定作用層22、被固定層23、非磁性層24、磁気感受層25および保護層26とを順に積層する(図5参照)。さらに、この多層膜20Aの上に、フォトリソグラフィ法を用い、選択的にフォトレジスト層7を形成する。こののち、図13に示したように、フォトレジスト層7をマスクとして利用したイオンミリング等により、多層膜20Aおよび下部ギャップ層2を選択的にエッチング処理する。このエッチング処理の工程では、厚み方向に、多層膜20Aを全て除去すると共に、下部ギャップ層2についても一部を残して除去する。次いで、図14に示したように、エッチング処理された除去部8に、スパッタリング等により絶縁層3と、放熱層4とを順に積層する。この工程により、GMR膜20の、磁気記録媒体11に対向する側とは反対側に隣在するように、放熱層4が形成されると共に、GMR膜20と放熱層4との間に介在する絶縁層3が形成される。
【0069】
次に、図15に示したように、フォトレジスト層7をリフトオフしたのち、反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching system :RIE)等により、エッチング位置4Aよりも上(基体100から離れる方向)にある不要な部分を除去する。こうすることで、図16に示したように、GMR膜20Aと、絶縁層3と、放熱層4とからなる上面を、平坦に揃えて形成することができる。こののち、ここでは図示しないが、図16の紙面に垂直な方向に、多層膜20Aを挟んで互いに対向するように、下部ギャップ層2上に1対の磁区制御層31と、第1リード層32と、第2リード層とを順に積層する。続いて、全体を覆うように、例えばスパッタリングにより上部ギャップ層5を形成する。さらに、この上部ギャップ層5の上に、NiFe合金等の導電性磁性材料よりなる上部シールド層6を選択的に形成する。
【0070】
以上により、スピンバルブ型の多層膜20Aと、放熱層4と、絶縁層3と、多層膜20Aに対して成膜面に垂直な方向に電流を流すための経路(すなわち、上部シールド層6、上部ギャップ層5、下部ギャップ層2および下部シールド層1)とを有する再生ヘッド部10Aの形成が一応完了する。
【0071】
続いて、再生ヘッド部10Aの上に形成される記録ヘッド部10Bの製造方法について、図3および図4を参照して説明する。まず、スパッタリング等により、上部シールド層6上に絶縁材料よりなる記録ギャップ層41を選択的に形成したのち、この記録ギャップ層41を部分的にエッチングし、磁路形成のための開口部41Aを形成する。
【0072】
次に、記録ギャップ層41の上に、フォトレジスト層42を所定のパターンで形成した後、開口部41Aを中心として渦巻き形状を有するコイル43を形成する。このコイル43を覆うようにして、スローハイトを決定するフォトレジスト層44を所定のパターンに形成する。なお、スローハイトとは、コイル43を埋め込んでいるフォトレジスト層44の最前端からABS19までの距離を指す。次いで、フォトレジスト層44上に、必要に応じて、コイル45およびフォトレジスト層46を繰り返し形成する。なお、本実施の形態ではコイルを2層積層するようにしたが、1層だけでもよいし、また、3層以上積層しても構わない。
【0073】
フォトレジスト層46を形成した後、記録ギャップ層41、開口部41A、フォトレジスト層44,46の上に、上部磁極47を選択的に形成する。次に、この上部磁極47をマスクとして、イオンミリング等により、記録ギャップ層41を選択的にエッチングする。さらに、図示しないレジスト層を形成し、これをマスクとして、ABS19が形成される領域の近傍領域において、上部シールド層6を所定の深さまで選択的にエッチングする。これにより、記録ヘッド部10Bの形成が一応完了する。
【0074】
最後に、上部磁極47を含むすべての構造物を覆うように、アルミナ等の絶縁材料よりなる図示しないオーバーコート層を形成する。こうして、再生ヘッド部10Aと記録ヘッド部10Bとを有する薄膜磁気ヘッド10の形成が完了する。
【0075】
以上説明したように、本実施の形態の薄膜磁気ヘッド10によれば、GMR膜20の、ABS19とは反対側に隣在して形成され、GMR膜20が発生する熱を外部に放散する機能を有する放熱層4を設けるようにしたので、放熱性をより向上することができる。すなわち、GMR膜20の熱を、薄い絶縁層3を介し、より熱伝導率の高い材料からなる放熱層4に伝えることによって、効率よく放散することができる。これにより、電気抵抗の増加による出力電圧の劣化や、MR素子の内部拡散による著しい再生特性の劣化を招くことなく、MR素子の微小化に対応することができる。
【0076】
特に、本実施の形態の薄膜磁気ヘッド10では、ABS19と直交する方向にGMR膜20に隣在して放熱層4を設けるようにしたので、MRハイトの微小化の影響を受けず、十分な体積を有する放熱層4を備えることができる。さらに、放熱層4の周囲は絶縁材料によって占められているので、電気絶縁性の面からの制約を受けずに熱伝導率の高い、種々の導電性材料をも適用することが可能である。
【0077】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、上記第1の実施の形態における構成要素と実質的に同一の部分については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0078】
本実施の形態の薄膜磁気ヘッドは、記録媒体に対向して配置された磁気変換機能膜と、ギャップ層と、一対のシールド層とを備え、このギャップ層のうち、磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分が2nm以上30nm以下の厚みを有するようにしたものである。ここでは、上記第1の実施の形態と異なる特徴部分、すなわち、薄膜磁気ヘッドにおける再生ヘッド部の構成についてのみ説明することとする。
【0079】
図17を参照して、第2実施の形態に係る薄膜磁気ヘッド10について、より詳細に説明する。図17は、本実施の形態の再生ヘッド部10aの断面構成を表す断面図である。再生ヘッド部10aは、一端面側が磁気記録媒体11に対向して配置され、磁気記録媒体11からの信号磁界を検出するGMR膜20と、このGMR膜20との一端面を除く部分を取り囲むようにして配置され、GMR膜20を磁気的に遮蔽する一対のシールド層、すなわち、下部および上部シールド層1,6とを備えている。GMR膜20と下部および上部シールド層1,6との間には、両者を電気的に絶縁するためのギャップ層、すなわち、下部および上部ギャップ層2,5が形成され、上部ギャップ層5のうち、GMR膜20の、磁気記録媒体11に対向する側とは反対側の端面9に接する部分は、2nm以上30nm以下の厚みを有する。
【0080】
具体的には、再生ヘッド部10aは、図17に示したようにABS19に近い側において、例えば、基体100の上に、下部シールド層1、下部ギャップ層2、GMR膜20、上部ギャップ層5および上部シールド層6が順に積層された構造を有している。ここで、GMR膜20の、ABS19とは反対側の端面9は上部ギャップ層5によって完全に覆われている。ABS19からみて端面9よりも遠い側では、上部ギャップ層5と下部ギャップ層2とは互いに接触している。端面9に接する部分の上部ギャップ層5の後方(すなわち、ABS19とは反対側)を占める空間には、上部シールド層6が、隙間無く充填されている。端面9に接する部分の上部ギャップ層5の厚みaは、2nm以上30nm以下である。この場合、上部シールド層6は、GMR膜20の厚みの少なくとも半分の厚みに対応する空間を占めることが望ましい。すなわち、図17における厚みcがGMR膜20の厚みの半分以上であることが望ましい。さらに、上部シールド層6と、下部シールド層1との距離bは、2nm以上であることが望ましい。ここでは、下部および上部ギャップ層1,5は、例えば熱伝導率が約0.8J/mKsであるアルミナ(Al2 3 )により構成される。下部および上部シールド層1,6は、下部および上部ギャップ層2,5よりも高い熱伝導率約22J/mKsを有するNiFe合金等により構成される。
【0081】
このような構成を備えた再生ヘッド部10aであれば、GMR膜20と上部および下部シールド層6,1との絶縁性を確保しつつ、上部ギャップ層5よりも高い熱伝導率を有する上部シールド層6に熱を効率的に伝えることが可能となり、GMR膜20の温度上昇を抑制することができる。
【0082】
本実施の形態においても、上記第1の実施の形態における図9および図10に示したものと同等の出力特性が得られている。
【0083】
以上説明したように、本実施の形態の薄膜磁気ヘッド10によれば、磁気記録媒体11に対向して配置されたGMR膜20と、上部および下部ギャップ層5,2と、上部および下部シールド層6,1とを備え、上部ギャップ層5のうち、GMR膜20の、ABS19とは反対側の端面9に接する部分が2nm以上30nm以下の厚みを有するようにしたので、放熱性をより向上させることができる。すなわち、GMR膜20の熱を、上部ギャップ層5の薄い部分を介し、より熱伝導率の高い材料からなる上部シールド層6に伝えることによって、効率よく放散することができる。これにより、第1の実施の形態と同様に、電気抵抗の増加による出力電圧の劣化や、MR素子の内部拡散による著しい再生特性の劣化を招くことなく、MR素子の微小化に対応することができる。
【0084】
以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されず、種々変形可能である。例えば、本実施の形態では、記録媒体対向面(ABS)に露出したGMR膜を有する薄膜磁気ヘッドについて説明したが、これに限定されるものではない。この場合、GMR膜を内部に有し、フラックスガイド等によりABSからGMR膜までの磁路が形成される構造を備えた薄膜磁気ヘッドであってもよい。また、上記の実施の形態では、CIP(current flow−in−the−plane of the layers )型の薄膜磁気ヘッドについて説明したが、これに限定されるものではなく、CPP(current perpendicular−to−the−plane)型のものやTMR(Tunneling Magnetoresistance )ヘッドにも適用可能である。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド、請求項13ないし請求項22のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法、または請求項25もしくは請求項26のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置によれば、磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側に隣在し、磁気変換機能膜が発生する熱を外部に伝える放熱層を備えるようにしたので、従来に比べて磁気変換機能膜の熱をより効果的に放散し、温度上昇を抑制することができる。したがって、磁気変換機能膜を微小化しても、電気抵抗の増加を抑制し、より高い再生出力を得ることが可能となる。
【0086】
特に、請求項2に記載の薄膜磁気ヘッド、または請求項14に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれば、磁気変換機能膜と放熱層との間に絶縁層を備えるようにしたので、放熱層が導電性材料からなる場合であってもセンス電流の放熱層への分流が防止できる。
【0087】
特に、請求項6に記載の薄膜磁気ヘッド、または請求項18に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれば、放熱層の厚みが、磁気変換機能膜の少なくとも半分の厚みに対応するようにしたので、放熱効果をより効果的に得ることができる。
【0088】
また、請求項11もしくは請求項12に記載の薄膜磁気ヘッド、または請求項23もしくは請求項24に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれば、記録媒体に対向して配置された磁気変換機能膜と、一対のシールド層と、両者を電気的に絶縁するためのギャップ層とを設け、このギャップ層のうち、磁気変換機能膜の、記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分を2nm以上30nm以下というように薄く形成したので、従来に比べて放熱性をより向上させることができる。すなわち、磁気変換機能膜の熱を、ギャップ層の薄い部分を介し、より熱伝導率の高い材料からなる一対のシールド層のうちのいずれか一方に伝えることによって、効率よく放散し、温度上昇を抑制することができる。したがって、磁気変換機能膜を微小化しても、電気抵抗の増加を抑制し、より高い再生出力を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る磁気ディスク装置の概略を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドを備えた磁気ヘッドスライダの構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成を示す平面図である。
【図4】図3に示した薄膜磁気ヘッドのIV−IV線に沿った矢視方向の構造を示す断面図である。
【図5】図3および図4に示した薄膜磁気ヘッドのV−V線に沿った矢視方向の構造を示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの記録媒体対向面に垂直な方向の拡大断面図である。
【図7】図6に示した薄膜磁気ヘッドにおける、絶縁層3の厚みAとMRハイトとの関係を示す特性図である。
【図8】図6に示した薄膜磁気ヘッドにおける、放熱層4の厚みCとMRハイトとの関係を示す特性図である。
【図9】図6に示した薄膜磁気ヘッドにおける、MRハイトと上昇温度との関係を示す特性図である。
【図10】図6に示した薄膜磁気ヘッドにおける、MRハイトと出力電圧との関係を示す特性図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法を表す工程図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法における一工程を表す断面図である。
【図13】図12に続く、一工程を表す断面図である。
【図14】図13に続く、一工程を表す断面図である。
【図15】図14に続く、一工程を表す断面図である。
【図16】図15に続く、一工程を表す断面図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの記録媒体対向面に垂直な方向の拡大断面図である。
【図18】従来の薄膜磁気ヘッドにおける記録媒体対向面に垂直な方向の拡大断面図である。
【図19】比較例としての薄膜磁気ヘッドにおける記録媒体対向面に垂直な方向の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…下部シールド層、2…下部ギャップ層、3…絶縁層、4…放熱層、5…上部ギャップ層、6…上部シールド層、10…薄膜磁気ヘッド、10A,10a…再生ヘッド部、10B…記録ヘッド部、10C…MR素子、11…磁気記録媒体、19…記録媒体対向面(ABS)、20…磁気抵抗効果膜(MR膜)。

Claims (26)

  1. 一端面側が記録媒体に対向して配置され、前記記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜と、
    この磁気変換機能膜の、前記記録媒体に対向する側とは反対側に隣在し、前記磁気変換機能膜が発生する熱を外部に伝える放熱層と
    を備えたことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. さらに、前記磁気変換機能膜と前記放熱層との間に、絶縁層を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 前記放熱層は、前記絶縁層よりも高い熱伝導率を有する材料により構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 前記放熱層は、非磁性金属材料により構成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 前記放熱層は、銀(Ag),アルミニウム(Al),金(Au),ベリリウム(Be),ビスマス(Bi),コバルト(Co),クロム(Cr),銅(Cu),鉄(Fe),インジウム(In),イリジウム(Ir),マグネシウム(Mg),マンガン(Mn),モリブデン(Mo),ニオブ(Nb),ニッケル(Ni),パラジウム(Pd),白金(Pt),レニウム(Re),アンチモン(Sb),セレン(Se),タンタル(Ta),テルル(Te),トリウム(Th),チタン(Ti),タリウム(Tl),バナジウム(V),タングステン(W),イットリウム(Y)およびジルコニウム(Zr)からなる群のうち少なくとも1種を含む
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド。
  6. 前記放熱層は、前記磁気変換機能膜の厚みの少なくとも半分の厚みに対応して隣在する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド。
  7. さらに、積層方向において前記磁気変換機能膜を挟んで互いに対向するように配置され、前記磁気変換機能膜を磁気的に遮蔽する一対のシールド層と、
    前記磁気変換機能膜と前記一対のシールド層のそれぞれとの間に設けられ、前記磁気変換機能膜と前記一対のシールド層とを電気的に絶縁する一対のギャップ層と
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド。
  8. 前記放熱層と前記シールド層との距離は、2nm以上である
    ことを特徴とする請求項7に記載の薄膜磁気ヘッド。
  9. 前記絶縁層は、前記ギャップ層と同一の材料から構成されている
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の薄膜磁気ヘッド。
  10. 前記絶縁層のうち、前記磁気変換機能膜の、前記記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分は、2nm以上30nm以下の厚みを有する
    ことを特徴とする請求項2ないし請求項9のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド。
  11. 一端面側が記録媒体に対向して配置され、前記記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜と、
    この磁気変換機能膜における前記一端面とは反対側の端面と、前記磁気変換機能膜における対向する膜面とを取り囲むようにして配置され、前記磁気変換機能膜を磁気的に遮蔽する一対のシールド層と、
    前記磁気変換機能膜と前記一対のシールド層との間に設けられ、両者を電気的に絶縁するギャップ層と
    を備え、
    前記ギャップ層のうち、前記磁気変換機能膜の、前記記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分が、2nm以上30nm以下の厚みを有する
    ことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  12. 前記一対のシールド層は、
    前記磁気変換機能膜の厚みの少なくとも半分の厚みに対応する空間を占めると共に、
    互いに少なくとも2nmの距離を有する
    ことを特徴とする請求項11に記載の薄膜磁気ヘッド。
  13. 一端面側が記録媒体に対向して配置され、前記記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜を備えた薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、
    前記磁気変換機能膜を形成する工程と、
    前記磁気変換機能膜の、前記記録媒体に対向する側とは反対側に隣在するように、前記磁気変換機能膜が発生する熱を外部に伝える放熱層を形成する工程と
    を含むことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  14. さらに、
    前記磁気変換機能膜と前記放熱層との間に絶縁層を形成する工程を含む
    ことを特徴とする請求項13に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  15. 前記放熱層の形成工程において、
    前記放熱層を、前記絶縁層よりも高い熱伝導率を有する材料により構成する
    ことを特徴とする請求項14に記載の薄膜磁気ヘッド製造方法。
  16. 前記放熱層の形成工程において、
    前記放熱層を、非磁性金属材料により構成する
    ことを特徴とする請求項13ないし請求項15のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  17. 前記放熱層の形成工程において、
    前記放熱層を、銀(Ag),アルミニウム(Al),金(Au),ベリリウム(Be),ビスマス(Bi),コバルト(Co),クロム(Cr),銅(Cu),鉄(Fe),インジウム(In),イリジウム(Ir),マグネシウム(Mg),マンガン(Mn),モリブデン(Mo),ニオブ(Nb),ニッケル(Ni),パラジウム(Pd),白金(Pt),レニウム(Re),アンチモン(Sb),セレン(Se),タンタル(Ta),テルル(Te),トリウム(Th),チタン(Ti),タリウム(Tl),バナジウム(V),タングステン(W),イットリウム(Y)およびジルコニウム(Zr)からなる群のうち少なくとも1種を含むように形成する
    ことを特徴とする請求項13ないし請求項16のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド製造方法。
  18. 前記放熱層の形成工程において、
    前記放熱層の厚みが前記磁気変換機能膜の厚みの半分以上となるようにする
    ことを特徴とする請求項13ないし請求項17のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  19. さらに、
    積層方向において、前記磁気変換機能膜を挟んで互いに対向するように、前記磁気変換機能膜を磁気的に遮蔽する一対のシールド層を形成する工程と、
    前記磁気変換機能膜と前記一対のシールド層のそれぞれとの間に介在し、前記磁気変換機能膜と前記一対のシールド層とを電気的に絶縁する一対のギャップ層を形成する工程と
    を含むことを特徴とする請求項13ないし請求項18のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  20. 前記一対のシールド層の形成工程において、
    前記放熱層と前記シールド層との距離が、2nm以上となるようにする
    ことを特徴とする請求項19に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  21. 前記絶縁層の形成工程において、
    前記絶縁層を、前記一対のギャップ層と同一の材料により構成する
    ことを特徴とする請求項19または請求項20に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  22. 前記絶縁層の形成工程において、
    前記絶縁層のうち、少なくとも前記磁気変換機能膜の、前記記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分が、2nm以上30nm以下の厚みとなるように前記絶縁層を形成する
    ことを特徴とする請求項14ないし請求項21のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  23. 一端面側が記録媒体に対向して配置され、前記記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜と、この磁気変換機能膜を磁気的に遮蔽する一対のシールド層と、前記磁気変換機能膜と前記一対のシールド層とを電気的に絶縁するギャップ層とを有する薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、
    前記磁気変換機能膜を形成する工程と、
    この磁気変換機能膜における前記一端面とは反対側の端面と、前記磁気変換機能膜における対向する膜面とを取り囲むように前記一対のシールド層を形成する工程と、
    前記磁気変換機能膜と前記一対のシールド層との間に、前記磁気変換機能膜の、前記記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分が2nm以上30nm以下の厚みとなるように、前記ギャップ層を形成する工程と
    を含むことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  24. 前記一対のシールド層の形成工程において、
    前記一対のシールド層が、前記磁気変換機能膜の厚みの少なくとも半分の厚みに対応する空間を占めると共に、互いに少なくとも2nmの距離を有するようにする
    ことを特徴とする請求項23に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  25. 記録媒体と、薄膜磁気ヘッドとを備えた磁気ディスク装置であって、
    前記薄膜磁気ヘッドが、
    一端面側が前記記録媒体に対向して配置され、前記記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜と、
    この磁気変換機能膜の、前記記録媒体に対向する側とは反対側に隣在し、前記磁気変換機能膜が発生する熱を外部に伝える放熱層と
    を備えたことを特徴とする磁気ディスク装置。
  26. 記録媒体と、薄膜磁気ヘッドとを備えた磁気ディスク装置であって、
    前記薄膜磁気ヘッドが、
    一端面側が前記記録媒体に対向して配置され、前記記録媒体からの信号磁界を検出する磁気変換機能膜と、
    この磁気変換機能膜における前記一端面とは反対側の端面と、前記磁気変換機能膜における対向する膜面とを取り囲むようにして配置され、前記磁気変換機能膜を磁気的に遮蔽する一対のシールド層と、
    前記磁気変換機能膜と前記一対のシールド層との間に設けられ、両者を電気的に絶縁するギャップ層と
    を備え、
    前記ギャップ層のうち、前記磁気変換機能膜の、前記記録媒体に対向する側とは反対側の端面に接する部分が、2nm以上30nm以下の厚みを有する
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
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