JP2004003404A - 電子制御式絞り弁装置、当該装置等に用いられる非接触式回転角度検出装置、ホール素子の信号処理装置。 - Google Patents
電子制御式絞り弁装置、当該装置等に用いられる非接触式回転角度検出装置、ホール素子の信号処理装置。 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】磁気感応式の非接触スロットルセンサにおける無駄な変換処理を無くし、ホール素子の出力をできるだけ早く後処理回路に出力できるようにして、機器の制御遅れ等を生じないようにする。
【解決手段】電子制御式絞り弁装置において、スロットルポジションセンサは、絞り弁軸40に設けた磁石31と、磁石31の回転変位により出力が変化するホール素子とを備える。ホール素子は増幅回路と共に一つのセンサチップ6に内蔵される。センサチップ6と別体のコントロールユニットに、前記増幅回路を介して出力されるホール素子のアナログ出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路50(51)と、ホール素子の温度補償及び零スパン調整をデジタル的に行うデジタル処理回路54(55)とを設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】電子制御式絞り弁装置において、スロットルポジションセンサは、絞り弁軸40に設けた磁石31と、磁石31の回転変位により出力が変化するホール素子とを備える。ホール素子は増幅回路と共に一つのセンサチップ6に内蔵される。センサチップ6と別体のコントロールユニットに、前記増幅回路を介して出力されるホール素子のアナログ出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路50(51)と、ホール素子の温度補償及び零スパン調整をデジタル的に行うデジタル処理回路54(55)とを設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホール素子を用いた回転角度検出装置、ホール素子の信号処理装置に関し、さらには、前記回転角度検出装置を用いた自動車の絞り弁装置、好適にはモータで駆動される絞り弁を備えた、所謂電子制御式絞り弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、回転軸に磁石を取付け、この磁石と回転軸の周辺に配置されたホール素子との協働により、回転軸の回転角度を検出する非接触式の回転角度検出装置(回転角度センサ)が知られている。
【0003】
この種の回転角度検出装置では、ホール素子と、当該ホール素子の出力を零スパン調整するための回路(零スパン調整回路)及び/又はホール素子の温度ドリフトを補償するための回路(温度補償回路)とを、一つの半導体パッケージ(チップ)として構成し、センサの機能を高めることが知られている(一般的にホールICと呼ばれている)。
【0004】
例えば、特開平8−68606号公報には、回転角度検出のためのセンシングユニットとして、ホール素子からなる感磁素子を含めて、増幅回路や調整回路などを構成するEPROMおよびレジスタを集積化して1チップとした技術が記載されている。
【0005】
また、特開2000−74613号公報には、スロットルセンサにおいて、スロットル開度に応じて変化する磁束密度に感応してホール素子がホール電圧を発生し、このホール電圧がICに入力されて温度特性補償等の各種処理が行われる技術が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記絞り弁装置において、零スパン調整あるいは温度補償を精度良く実施するためには、ホール素子の出力をアナログからデジタル信号に変換(A/D変換)してデジタル的に信号処理する必要がある。
【0007】
そのため、従来の半導体パッケージ方式(ホールIC)では、ホール素子、A/D変換回路、零スパン調整回路、温度補償回路とを、一つのモールド樹脂にまとめて収納している。さらに、ホールICの出力を外部の制御ユニットに伝送する場合には、信号受け入れ側のマイクロコンピュータがアナログ入力をデジタル変換する構成になっているため、アナログ伝送方式が採用されている。そのため、上記ホールICのモールド樹脂には、上記デジタル信号を再度アナログ信号に変換(D/A変換)して出力するD/A変換回路も収納されている。
【0008】
上記のように、ホールICにA/D回路とD/A回路とを設けた場合には、信号処理時間として、ホールICから出力されるまでには、A/D変換に2ミリ秒、D/A変換に2ミリ秒の時間を要することになる。
【0009】
上記処理時間によれば、例えば自動車の内燃機関制御では、次のような不具合が生じる。すなわち、空気量を制御する絞り弁の開度検出(回転角度検出)センサとして、上記したようなホールICを用いると、開度変化に対するホール素子自身の出力変化がセンサの出力端子、つまりホールICの出力端子に出力変化になって現れるまでに、時間遅れが生じ、リアルタイムな開度検出及び開度制御ができず応答遅れが生じる。
【0010】
この問題は、マイクロコンピュータ(例えばエンジン制御ユニット)のようにアナログ信号をデジタル信号に変換して取り込む場合に顕著で、マイクロコンピュータの取り込み処理の為のA/D変換処理を考えると、更に2ミリ秒の信号遅れが生じる。
【0011】
また、別の観点から考えると、マイクロコンピュータのようにアナログ信号をデジタル信号に変換して取り込む場合に、その前にA/D変換及びD/A変換することは、A/D変換が重複するため合理的な処理ではない。
【0012】
本発明の目的は、無駄な変換処理を無くし、ホール素子の出力をできるだけ早く後処理回路に出力できるようにして、例えば機器の制御遅れ等を生じないようにすることにある。
【0013】
また、本発明の別の目的は、このようなホール素子を用いた自動車用の絞り弁軸の回転角度検出装置として好適な構成を提供する。
【0014】
また、そのようなセンサを装着した絞り弁装置も提案する。
【0015】
【課題を解決する手段】
上記目的を達成するために、本発明は、基本的には次のように構成する。
(1)ホール素子と、回転軸に取付けられた磁石との相互作用によって、前記ホール素子に前記回転軸の回転角度に関連した電気信号を発生させるように構成した回転角度検出装置において、
前記ホール素子とこのホール素子の出力を増幅する増幅器とを一緒にモールド樹脂に封入してなる回路モールドチップと、
前記回路モールドチップの出力端子から出力される前記増幅器の出力を前記回路モールドチップの外部でアナログからデジタルに変換するA/D変換器と、
前記回路モールドチップと前記A/D変換器との間を接続する電気導体と、
前記A/D変換器の出力にデジタル的に零スパン調整及び温度補償を与える補助回路と、を備える。
【0016】
また、同じ課題を達成する関連発明として次のようなものを提案する。
(2)ホール素子の出力をA/D変換してマイクロコンピュータに取り込み、前記ホール素子の出力に関連した電気信号を前記マイクロコンピュータから出力するように構成したホール素子の信号処理装置において、前記ホール素子の出力端から前記マイクロコンピュータの入力インターフェースまでの信号伝達経路に唯一のA/D変換器を有する構成にした。
【0017】
好適には、前記A/D変換器の出力を通信線に乗せて前記マイクロコンピュータまで搬送するように構成すると良い。
(3)回転軸の回転に感応し、前記回転軸の回転方向に対して異なる位置に配置された2つのホール素子を有し、前記2つのホール素子の出力信号から前記回転軸の回転位置に関連する信号を出力させるように構成したホール素子の出力信号処理装置において、
前記2つのホール素子を保持する筐体に前記2つのホール素子の出力を増幅する2つの増幅器を装着し、前記筐体には前記2つの増幅器の出力を取り出すコネクタを形成し、前記コネクタに接続されて前記ホール素子の出力信号を受け取る回路装置にホール素子出力信号のA/D変換器を設けた。
(4)機関の運転状態に応じて絞り弁の制御に必要な信号をデジタル演算するマイクロコンピュータと、前記デジタル演算された電気信号によって駆動されるモータと、このモータによって開度制御される絞り弁と、ホール素子の出力によって前記絞り弁の回転角度を検出するスロットルポジションセンサと、を備えた電子制御絞り弁装置において、
前記ホール素子の出力信号の入力処理に要する時間が、前記モータを制御する電気信号をデジタル演算する演算周期より短い絞り弁装置とした。
(5)絞り弁軸に取付けられて回転する磁石と、前記磁石に磁気感応するホール素子とを備え、前記ホール素子により前記絞り弁軸の回転角度に関連した電気信号を発生させるように構成した電子制御式絞り弁装置において、
前記絞り弁装置には、前記ホール素子の出力信号を取り出すための信号取り出し端子を有するコネクタが設けられ、前記ホール素子に発生した信号変化が前記信号取り出し端子に現れるまでの時間が、A/D変換に要する時間より早くなるように、前記ホール素子の出力端子から前記コネクタの端子までの信号伝達経路を構成した。
【0018】
好適には、前記信号伝達経路は前記ホール素子の出力を増幅する増幅器と、
前記増幅器と前記コネクタとの端子との間を接続する電気導体とからなる絞り弁装置とすると良い。
(6)機関の運転状態に応じて絞り弁の制御に必要な信号をデジタル演算するマイクロコンピュータと、前記デジタル演算された電気信号によって駆動されるモータと、前記モータによって開度制御される絞り弁と、絞り弁軸の回転位置を検出するスロットルポジションセンサと、を備えた電子制御式絞り弁装置において、
前記スロットルポジションセンサは、前記絞り弁軸の回転に応動して変位する磁石と、前記絞り弁軸の回転方向に対して異なる位置に配置された2個のホール素子とを有してなり、前記2つのホール素子から前記絞り弁軸の回転位置に関連する信号を出力するように構成し、前記各ホール素子とその出力を増幅する各増幅器とを組にして各組ごとにモールド樹脂に封入してなる2つの回路モールドチップと、
前記回路モールドチップを保持する筐体と、
当該筐体に形成され、前記2つの増幅器の出力を取り出す1つのコネクタと、
前記回路モールドチップの出力端と前記コネクタとを接続する前記筐体にモールド成形された電気導体と、を備える。
【0019】
好適には、前記モータの出力軸と前記絞り弁軸との間に減速ギア機構が設けられており、前記筐体は前記ギア機構を覆うギアカバーを兼ねるようにすると良い。
(7)内燃機関の吸気通路に設けた絞り弁を制御信号に基づき駆動する電動アクチュエータと、絞り弁開度を検出するスロットルポジションセンサとを備えた電子制御式絞り弁装置において、
前記スロットルポジションセンサは、絞り弁軸に設けた磁石と、前記磁石の回転変位により出力が変化するホール素子とを備え、前記ホール素子は増幅回路と共に一つのセンサチップに内蔵され、一方、前記センサチップと別体のコントロールユニットに、A/D変換回路と、前記ホール素子の温度補償及びゼロ点補償回路とを設けた。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施例に係る電子制御式絞り弁装置のブロック回路図である。
【0022】
本実施例の絞り弁装置は、大別すると、▲1▼スロットルボディ300に内装される絞り弁310、モータ(電動アクチュエータ)302の動力を絞り弁軸40に伝達する減速ギア機構303等で構成される絞り弁機構Aと、▲2▼絞り弁310の回転角度(開度)を検出するためのセンサモジュールBと、▲3▼センサモジュールBからの出力信号に基づき絞り弁制御信号を演算するスロットルコントロールモジュール(以下、TCMと称する)とを備えてなる。
【0023】
スロットルボディ300は、内燃機関の吸気通路の一部となり、吸気通路に絞り弁310が配置される。
【0024】
センサモジュールBは、絞り弁開度を検出するスロットルポジションセンサとして機能し、絞り弁軸の一端41に設けた磁石31と、磁石31の回転変位により出力が変化するセンサチップ6よりなる。センサチップ6は、ホール素子(磁気感応素子)とその出力を増幅する増幅回路とをワンチップ化したものであり、ホールICと称されることもある。また、片方だけでも機能するが、故障時の相互のバックアップあるいは故障診断のチェックを可能にするために2個用いる。
【0025】
ここで、ホール素子を用いたセンサチップ6によるセンシング原理を図6〜図10により説明する。
【0026】
図8は、回転角度検出装置の構成要素である上ステータ4を透視して、上ステータ4、下ステータ2(2A、2B)、およびロータ(永久磁石)31、センサチップ6の配置を示したものである。
【0027】
図8に示すように、被検出体となる回転軸(絞り弁軸)41の先端にリング状の永久磁石31を装着して、ロータを構成する。このロータ31は、図7,図8に示すように上下に対向配置した磁性板(上ステータ、下ステータ)4,2(2A,2B)の間に配置される。上下のステータのうち少なくとも一方は、左右に分けて配置される。本実施例では、下ステータ2を2A,2Bのように分けて配置することにより、エアギアップGを確保する。
【0028】
上ステータ4及び下ステータ2A,2Bは、それぞれ磁束絞り部(磁束収束部)となる磁性突起401、402、201、202を有する。磁性突起401と201は、均一のギアップを保って対向するように配置される。磁性突起402と202も同様にして対向配置される。ホール素子(磁気感応素子)を有するセンサチップ6は、それぞれ磁性突起401,201間と、磁性突起402,202間に挟み込まれる。
【0029】
本実施例では、上記磁性突起を上ステータ、下ステータと一体に成形するが、予め別体に成形したものを溶接などで接合してもよい。この磁性突起はエアギアップを介してロータ31の外周と対向する位置に配置される。
【0030】
センサチップ6は、ホール素子と増幅回路を集積化しこれらをモールド樹脂に封入してチップ状に形成した回路モールドチップにより構成される。
【0031】
ロータ31は、図9の矢印で示すように、概ね上下方向に磁化されている。ロータ31の磁化の向きは、回転方向180度の領域で上向きに、残りの180度の領域で下向きである。
【0032】
このときの磁束密度ベクトルは、図10の矢印で示すような分布をなす。すなわち、ロータ31による磁場は、上下のステータ401,402を通るような磁路を形成し、磁性突起401,201及び磁性突起402,202により収束される磁束はそれぞれのセンサチップ6を通過する。センサチップを通過する磁束量はロータ31の回転位置により変化する。この磁束量の変化に応じた信号をセンサチップ6より出力することで、回転位置(回転角度)を検出することが可能になる。
【0033】
上記回転角度検出装置の回路構成は、図6によって説明される。
【0034】
図6は、2個のセンサチップ(回路モールドチップ)6を使用した場合の回路構成例である。それぞれのセンサチップ6は、電源VDDとグランドGND間に接続され、一方のホールIC6の出力は、出力端子S1から取り出せ、もう一方のホールIC6の出力は、出力端子S2から取り出せるようにしてある。
【0035】
また、本実施例の場合、電源VDDとグランドGND間にコンデンサC3を、出力端子S1とグランドGND間にコンデンサC1を、出力端子S2とグランドGND間にコンデンサC2を接続している。
【0036】
コンデンサC3は電気的外乱ノイズやサージ保護用として用いられ、C1,C2は電気的外乱ノイズやサージ保護用の他にホールIC内部ノイズのフィルタ用として動作する。なお、コンデンサC1,C2,C3は、必要に応じ単独でもよく、また、ツェナダイオードや抵抗素子と併用しても構わない(図示せず)。
【0037】
次に図1のTCMについて説明する。
【0038】
TCMは、各センサチップ6に対応する入出力インターフェース50、51、センサチップ6からの出力に関する零スパンデータ(零点データ)及び温度特性テーブルを記憶する記憶装置52、53、デジタル処理によりセンサチップ6の出力を零スパン(零点)調整及び温度補正するデジタル処理回路(温度補償回路、零スパン調整回路)54、55、スロットル開度制御を行うマイクロコンピュータ56、絞り弁駆動用モータの駆動回路57を備える。
【0039】
各センサチップ6の出力は、インターフェース50、51でデジタル変換された後にデジタル処理回路54、55に送られる。零スパンデータは、予めスロットル開度を零(最小)にしてそのときに得られる各センサチップ6の出力をデジタル処理して、零点出力として記憶装置52、53に記憶することで実行される。
【0040】
記憶装置52、53は、ホール素子の出力に関する温度特性テーブルを温度範囲に対応して複数備えている。デジタル処理回路54、55は、センサチップ6の出力(スロットル開度信号、回転角度信号)に対して、A/D変換後に零点調整しセンサチップ6の周囲温度に応じた温度特性テーブルを用いて温度補償(温度補正)し、マイクロコンピュータ56に送る。
【0041】
マイクロコンピュータ56は、スロットル開度制御の中枢をなし、制御プログラムを記憶するROMと、スロットル開度信号などを随時書き換え可能に記憶するRAMと、外部のエンジン制御ユニット(ECU)から入力したスロットル目標開度と実スロットル開度信号を入力して、絞り弁が目標開度になるよう制御信号を演算する中央演算ユニット(CPU)とを備える。CPUの制御信号により駆動回路57が駆動してモータ電流が制御される。駆動回路57は、例えばパルス幅変調回路(PWM)よりなる。
【0042】
センサチップ(回路モールドチップ)6は、スロットルボディ300に装着される樹脂製のギアカバー100内にステータ4、2(2A,2B)と共に組み込まれる(その実装構造の詳細例は、図11により後述する)。図2は、上記ステータを省略して2つのセンサチップ6をギアカバー100内に組み込んだ模式図を示す。センサチップ6の大きさは、誇張して示されており、実際には、例えば図13に示すようにギアカバー100での占める割合は小さい。
【0043】
センサチップ6は、磁気感応素子(ホール素子)61と増幅回路(AMP)62を一緒にモールド樹脂(一点鎖線で示す)で封入したものであり、端子として電源端子(Vcc)8A、グランド端子(GND)8B、出力端子(S1,S2)8Cとを備える。
【0044】
また、樹脂カバー100には、コネクタケース60が一体に成形されている。さらに、樹脂カバー100中に電源線7A、グランド線7B、出力信号線7C1,7C2がインサート成形により埋設されており、その一端7A´、7B´、出力信号線7C1´,7C2´がカバー100の内面に露出してセンサチップ6の対応の端子8A,8B,8Cと接続されている。他端70A、70B、70C1,70C2はコネクタ端子となってコネクタケース60内に突出している。
【0045】
また、樹脂カバー100には、絞り弁の駆動モータ302の電源線(+線)7Dと(−線)7Eとがインサート成形により埋設され、その一端7D´と7E´とがカバー100内面に露出してモータ302の電源端子と接続され、他端70Dと70Eとがコネクタ端子となってコネクタケース60内に突出している。
【0046】
図1、図2の態様によれば、ホール素子61の出力信号は、回路モールドチップ6の外部でA/D変換されることになる。ホール素子の信号処理装置としては、ホール素子61の出力端からマイクロコンピュータ54の入力インターフェースまでの信号伝達経路に唯一のA/D変換器50(51)を有する。このようにすれば、センサチップ(ホールIC)6からマイクロコンピュータ54までに従来のようにA/D、D/A、A/DすることなくA/Dだけで済む。したがって、信号伝達速度を速め、応答性に優れた回転角度検出装置(スロットルポジションセンサ)を実現することができる。すなわち、ホール素子61の出力信号の入力処理に要する時間が、モータを制御する電気信号をデジタル演算する演算周期より短くすることができる。また、ホール素子61に発生した信号が信号取り出し端子70C1,70C2に現れるまでの時間が、A/D変換に要する時間より早くなるように、ホール素子の出力端子からコネクタの端子までの信号伝達経路を構成することができる。
【0047】
図11は本発明の一実施例に係る非接触式絞り弁装置の縦断面図(図14のA−A断面図)、図12はそのうちの回転角度検出装置(スロットルポジションセンサ)部分だけを示した断面図、図13は図14に示すギアカバー100からセンサカバー5及び下ステータ4を取り外してハウジングの内側を示した上面図及びそのコネクタ部の正面図、図14はスロットルボディ300に装着するギアカバー100の平面図、図15は図13の部分斜視図、図16は図13の一部拡大図である。
【0048】
本実施例では、絞り弁310を有するスロットルボディ300に、モータ動力伝達用のギア機構303のギアカバー100を装着する。ギアカバー100には、スロットルポジションセンサ(絞り弁回転角検出装置)が装着される。
【0049】
図13、図14に示すようにギアカバー100は、合成樹脂製であり、外部機器及び電源と電気的に接続するための外部接続端子70A、70B、70C1、70C2、70D、70Eを備えたコネクタ60と一体に成形されている。
【0050】
スロットルボディ300には、絞り弁軸40を駆動するモータ302を収容するモータハウジング301と、ギア機構303,ディフォルト機構を配置するギアハウジング306とが一体に成形される。このギアハウジング306を覆うのがギアカバー100であり、このギアカバー100にセンサハウジング1が形成されている。
【0051】
モータ302の電源端子302A及びそのグラウンド端子302Bは、接続金具311を介してギアカバー100に設けた中間端子312A,312Bと接続されている。
【0052】
モータ302の動力は、ギア機構303(ピニオン303A、中間ギア303B、ファイナルギア303C)を介して絞り弁軸40に伝達され、絞り弁310が駆動される。
【0053】
ハウジング1は、図12に示すように、底壁に回転軸40の一端41を導くための軸穴45を有する。ハウジング1の内底には、この軸穴45の周囲に下ステータ2A,2Bを収容するための2つの凹部3が左右に分けて形成されている。各凹部3には、下ステータ2A、2Bが接着により装着されている。ハウジング1は、下ステータ2A、2Bを接着により保持するが、接着に代わってハウジング1に下ステータ2A、2Bをインサート成形することにより保持してもよい。
【0054】
ハウジング1には、上ステータ4と下ステータ2A、2Bとの相対的な位置合わせと両ステータ間の間隔を保つ機能を兼ねるスペーサ12(図15参照)がハウジング1と一体に成形されている。
【0055】
このスペーサ12は、下ステータ2A、2Bの四隅を覆うように形成され、スペーサ上面に、上ステータ4のコーナーを受け入れるLの字の凸部12Aが形成されている。
【0056】
コネクタ60は、図14に示すようにギアカバー100の側面にカバー100と一体に成形されている。コネクタ60にインサート成形される外部接続端子には、図13に示すように回転位置センサの2個のホールIC6に用いる端子70A,70B,70C1、70C2と、スロットル駆動用のモータ端子70D,70Eとがある。本実施例では、2個のセンサチップ6の電源端子VDD(外部接続端子70A)とGND端子(外部接続端子70B)については、2個のセンサチップ6が共用するようにしている。なお、図13の平面図では、外部接続端子70Bは70C2の陰に隠れて図示されておらず、同様に外部接続端子70C1は70Aの陰に隠れ、外部接続端子70Eは70Dの陰に隠れて図示されていない。
【0057】
図13に示すように、回転位置センサ(スロットルポジションセンサ)に関係する外部接続端子は、1個の電源端子70A(VDD)と1個のグラウンド端子70B(GND)と2個のセンサ入出力端子70C1、70C2(S1,S2)の計4個としている。外部接続端子は、この4個のセンサ関連端子とモータ用の電源端子70Dとそのグラウンド端子70Eとの総計6個である。これらの端子を3個づつ2列に配置している。
【0058】
電源端子VDD(外部接続端子70A)に対応の導体7A、グラウンド端子(外部接続端子70B)に対応の導体7B、センサ出力端子S1,S2(外部接続端子70C1,70C2)に対応の導体7C1,7C2及びモータ端子70D、70E対応の導体7D、7Eは、ギアカバー100にインサート成形により埋設される。
【0059】
導体7A、7B、7C1、7C2のうち、電源用導体7Aについては途中で二つに分かれて、各一端7A′が各ホールIC6の電源端子8Aとの接合部に引き出されている。グラウンド用導体7Bについても途中で二つに分かれて、各一端7B′が各ホールIC6のグラウンド端子8Bとの接合部に引き出されている。
【0060】
また、導体7A、導体7B、導体7C1、7C2は、コンデンサ20などの回路素子と接続するためにその一部7A″、7B″、7C1″、7C2″が露出するようにしてある。このうち、電源用導体7Aに対応の露出部7A″は1つ、グラウンド用導体7Bに対応の露出部7B″は2つ、センサ出力用導体7C1、7C2に対応の露出部7C1″、7C2″は1つづつとしてある(図13、図14参照)。
【0061】
その導体露出部の配列は、センサ出力用導体露出部7C1″、グラウンド用導体露出部7B″、電源用導体露出部7A″、グラウンド用導体露出部7B″、センサ出力用導体露出部7C2″の順としてある。
【0062】
そして、センサ出力用導体露出部7C1″とグラウンド用導体露出部7B″との間、電源用導体露出部7A″とグラウンド用導体露出部7B″との間、グラウンド用導体露出部7B″とセンサ出力用導体露出部7C2″の間に、それぞれコンデンサ20などの回路素子を接続している。この回路素子は、ギアカバー100内面における導体露出部間に設けた凹部(穴部)15に挿入されている。
【0063】
図15に示すように、導体7A、7B、7C1、7C2の一端7A′、7B′、7C′1、7C′2は、ホールIC6の入出力端子8A、8B、8Cの在る所定の位置でハウジング内壁の面上に露出する。この導体一端7A′、7B′、7C′1、7C′2は、ハウジング内壁の面上に突出するように折り曲げ成形されている。
【0064】
ハウジング1の下ステータ2A,2B設置箇所の周辺内壁には、図16に示すようにホールIC6の入出力端子8A、8B、8Cを導体一端7A′、7B′、7C′1、7C′2との端子接合部に導く溝状のガイド10が設けられている。入出力端子8A、8B、8Cは、ガイド10に嵌まり込むことによりガイドされる。ガイド10は、センサチップ6の位置決めとしても機能している。
【0065】
センサチップ6の端子8A、8B、8Cは、導体一端7A′、7B′、7C′1、7C′2′と溶接により接合される。端子8A、8B、8Cは、その端部が導体一端7A′、7B′、7C′1、7C′2と合わさるように垂直に折り曲げ成形されている。
【0066】
図11、図12に示すように、回転軸40の一端41には、マグネットホルダー30が取り付けられている。マグネットホルダー30は、環状の永久磁石(ロータ)31を保持している。32はホルダー30に設けた軸穴である(図13)。回転軸40には、リターンスプリング305により戻し力が付勢されている。44はCリングである。
【0067】
図12に示すように、上ステータ4は、センサハウジング1のカバー5の内側に設けた突起5′に接着されることで、カバー5に保持されている。上ステータ4の4つ角部がスペーサ12の上面に位置決め保持されるようにして、カバー5をハウジング1の上部開口に被着する。上ステータ4は、スペーサ12により下ステータ2A、2Bに対する位置決めがなされる。また、スペーサ12には、上ステータと下ステータ間に均一のギアップを保持する。また、センサチップ6が磁性突起401、201間及び磁性突起突起402、202間に位置する。
【0068】
非接触式回転位置センサのハウジング1内のワイヤハーネスは、ほとんどインサート成形されるので、ハウジング内が配線により煩雑化することなく、部品の組み立てや回路素子の電気接続作業を可能にする。
【0069】
また、位置決め精度が要求されるセンサチップ6もそれらの端子8A〜8Cをガイド溝10に嵌め込むだけで簡単に位置決めを行うことができ、さらに端子8A〜8Cと導体7A〜7Cの端子との位置合わせも容易に行うことができる。
【0070】
上ステータ4と下ステータ2A、2Bの相対的位置決めと両者間の均一なギアップ保持もハウジング1に設けたL字突起12A付きのスペーサ12により簡単かつ精度良く行うことができる。
【0071】
コネクタ60はギアカバー100の一辺に形成され、その中に外部接続端子70A〜70Eがインサート成形されている。
【0072】
比較的簡単な構成でセンサチップへの電気的外乱ノイズやサージ保護ができる。さらに、電気的外乱ノイズやサージ保護用の回路素子のコンデンサやツェナダイオード等を高集積化ICに内蔵することがないので、センサチップの大形化を防ぎ、また、コンデンサ20などの回路素子は、凹部15に挿入した状態で導体露出部7A″、7B″、7C″間に接続できるので、ハウジング1内の回路素子スペースの合理化を図り、ひいては回路素子の実装密度を高めることができる。
【0073】
したがって、部品の集約化、小形化、組立の簡便化、高精度化を図り得る非接触式回転位置センサを実現することができる。
【0074】
また、上下のステータ4,2A、2Bは、カバー5及びハウジング1に組立前から保持されており、カバーをハウジングに装着することで、自ずと上下のステータ同士の相対的な位置決めがなされ、かつ磁性突起及びホールICもステータと合わせて上下方向に配置される構成なので、より一層のセンサの小形化、組立の簡便化、高精度化を図り、部品の集約化を図り得る。
【0075】
図3は、本発明の第2実施例に係る絞り弁装置の概要図である。
【0076】
第1実施例との相違点は、ギアカバー100にスロットルポジションセンサの回路モールドチップ(センサチップ)6のほかにTCMをも組み込んだ点にある。回路モールドチップ6及びTCMの回路構成は、図1同様である。回路モールドチップ6とTCMを接続する導体は、ギアカバー100にインサートモールドにより配線すればよい。
【0077】
図4は、本発明の第3実施例に係る絞り弁装置の概要図である。本実施例では、ギアカバー100にスロットルポジションセンサの回路モールドチップ(センサチップ)6のほかにTCMとECU(エンジン制御ユニット)も組み込んだ点にある。回路モールドチップ6及びTCMの回路構成は、図1同様である。
【0078】
ECMは、アクセル踏み込み量センサからの信号を入力して目標開度指令信号を演算し、入出力インターフェース、制御プログラムを有するROM、制御プログラムを呼び出すと共に各種エンジン状態のセンサ信号を記憶するRAM、演算処理を行うCPUよりなる。
【0079】
図5は、本発明の第4実施例に係る絞り弁装置の概要図である。本実施例では、ギアカバー100にスロットルポジションセンサの回路モールドチップ(センサチップ)6とECUを組み込み、ECUのCPUにTCMの制御機能を含ませたものである。ギアカバー100には、ECUの前段の回路となるA/D変換器、デジタル零スパン調整回路と温度補償回路とが組み込まれる。また、モータドライバ回路が組み込まれる。ECUのCPUでモータ駆動電流の演算とフィードバック制御が行われる。
【0080】
【発明の効果】
本発明によれば、回転角度検出素子、ホール素子信号処理装置、絞り弁制御装置において、ホール素子の出力の無駄な変換処理を無くし、できるだけ早く後処理回路に出力できるようにして、例えば機器の制御遅れ等を生じないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電子制御式絞り弁装置のブロック回路図。
【図2】上記実施例におけるギアカバーとセンサチップ(回路モールドチップ)との関係を示す概略図。
【図3】本発明の第2実施例に係る電子制御式絞り弁装置のブロック回路図。
【図4】本発明の第3実施例に係る電子制御式絞り弁装置のブロック回路図。
【図5】本発明の第4実施例に係る電子制御式絞り弁装置のブロック回路図。
【図6】上記実施例におけるセンサチップの回路構成図。
【図7】磁気感応式回転位置センサの原理を示す斜視図。
【図8】図9の透視斜視図。
【図9】図9に磁化方向を加えた透視斜視図。
【図10】図9に磁束密度のベクトルを加えた透視斜視図。
【図11】上記第1実施例に係る回転位置センサ(スロットルポジションセンサ)をスロットルボディに搭載した状態を示す縦断面図(図14のC−C断面図)。
【図12】図11のうちの回転位置センサの部分だけを示した断面図。
【図13】図14に示す回転位置センサからカバー5及び下ステータ4を取り外してハウジングの内部構造を示した上面図及びそのコネクタ部の正面図。
【図14】ギアカバーの平面図。
【図15】図13の部分拡大斜視図。
【図16】図13の部分拡大図。
【符号の説明】
6…センサチップ(回路モールドチップ)、40…絞り弁軸、50、51…インターフェース(A/D変換回路)、52、53…記憶装置、54、55…デジタル処理回路(温度補償回路、零スパン調整回路)、56…マイクロコンピュータ(絞り弁開度制御回路)、57…モータ駆動回路、61…ホール素子、62…増幅回路、302…モータ、303…ギア機構。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホール素子を用いた回転角度検出装置、ホール素子の信号処理装置に関し、さらには、前記回転角度検出装置を用いた自動車の絞り弁装置、好適にはモータで駆動される絞り弁を備えた、所謂電子制御式絞り弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、回転軸に磁石を取付け、この磁石と回転軸の周辺に配置されたホール素子との協働により、回転軸の回転角度を検出する非接触式の回転角度検出装置(回転角度センサ)が知られている。
【0003】
この種の回転角度検出装置では、ホール素子と、当該ホール素子の出力を零スパン調整するための回路(零スパン調整回路)及び/又はホール素子の温度ドリフトを補償するための回路(温度補償回路)とを、一つの半導体パッケージ(チップ)として構成し、センサの機能を高めることが知られている(一般的にホールICと呼ばれている)。
【0004】
例えば、特開平8−68606号公報には、回転角度検出のためのセンシングユニットとして、ホール素子からなる感磁素子を含めて、増幅回路や調整回路などを構成するEPROMおよびレジスタを集積化して1チップとした技術が記載されている。
【0005】
また、特開2000−74613号公報には、スロットルセンサにおいて、スロットル開度に応じて変化する磁束密度に感応してホール素子がホール電圧を発生し、このホール電圧がICに入力されて温度特性補償等の各種処理が行われる技術が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記絞り弁装置において、零スパン調整あるいは温度補償を精度良く実施するためには、ホール素子の出力をアナログからデジタル信号に変換(A/D変換)してデジタル的に信号処理する必要がある。
【0007】
そのため、従来の半導体パッケージ方式(ホールIC)では、ホール素子、A/D変換回路、零スパン調整回路、温度補償回路とを、一つのモールド樹脂にまとめて収納している。さらに、ホールICの出力を外部の制御ユニットに伝送する場合には、信号受け入れ側のマイクロコンピュータがアナログ入力をデジタル変換する構成になっているため、アナログ伝送方式が採用されている。そのため、上記ホールICのモールド樹脂には、上記デジタル信号を再度アナログ信号に変換(D/A変換)して出力するD/A変換回路も収納されている。
【0008】
上記のように、ホールICにA/D回路とD/A回路とを設けた場合には、信号処理時間として、ホールICから出力されるまでには、A/D変換に2ミリ秒、D/A変換に2ミリ秒の時間を要することになる。
【0009】
上記処理時間によれば、例えば自動車の内燃機関制御では、次のような不具合が生じる。すなわち、空気量を制御する絞り弁の開度検出(回転角度検出)センサとして、上記したようなホールICを用いると、開度変化に対するホール素子自身の出力変化がセンサの出力端子、つまりホールICの出力端子に出力変化になって現れるまでに、時間遅れが生じ、リアルタイムな開度検出及び開度制御ができず応答遅れが生じる。
【0010】
この問題は、マイクロコンピュータ(例えばエンジン制御ユニット)のようにアナログ信号をデジタル信号に変換して取り込む場合に顕著で、マイクロコンピュータの取り込み処理の為のA/D変換処理を考えると、更に2ミリ秒の信号遅れが生じる。
【0011】
また、別の観点から考えると、マイクロコンピュータのようにアナログ信号をデジタル信号に変換して取り込む場合に、その前にA/D変換及びD/A変換することは、A/D変換が重複するため合理的な処理ではない。
【0012】
本発明の目的は、無駄な変換処理を無くし、ホール素子の出力をできるだけ早く後処理回路に出力できるようにして、例えば機器の制御遅れ等を生じないようにすることにある。
【0013】
また、本発明の別の目的は、このようなホール素子を用いた自動車用の絞り弁軸の回転角度検出装置として好適な構成を提供する。
【0014】
また、そのようなセンサを装着した絞り弁装置も提案する。
【0015】
【課題を解決する手段】
上記目的を達成するために、本発明は、基本的には次のように構成する。
(1)ホール素子と、回転軸に取付けられた磁石との相互作用によって、前記ホール素子に前記回転軸の回転角度に関連した電気信号を発生させるように構成した回転角度検出装置において、
前記ホール素子とこのホール素子の出力を増幅する増幅器とを一緒にモールド樹脂に封入してなる回路モールドチップと、
前記回路モールドチップの出力端子から出力される前記増幅器の出力を前記回路モールドチップの外部でアナログからデジタルに変換するA/D変換器と、
前記回路モールドチップと前記A/D変換器との間を接続する電気導体と、
前記A/D変換器の出力にデジタル的に零スパン調整及び温度補償を与える補助回路と、を備える。
【0016】
また、同じ課題を達成する関連発明として次のようなものを提案する。
(2)ホール素子の出力をA/D変換してマイクロコンピュータに取り込み、前記ホール素子の出力に関連した電気信号を前記マイクロコンピュータから出力するように構成したホール素子の信号処理装置において、前記ホール素子の出力端から前記マイクロコンピュータの入力インターフェースまでの信号伝達経路に唯一のA/D変換器を有する構成にした。
【0017】
好適には、前記A/D変換器の出力を通信線に乗せて前記マイクロコンピュータまで搬送するように構成すると良い。
(3)回転軸の回転に感応し、前記回転軸の回転方向に対して異なる位置に配置された2つのホール素子を有し、前記2つのホール素子の出力信号から前記回転軸の回転位置に関連する信号を出力させるように構成したホール素子の出力信号処理装置において、
前記2つのホール素子を保持する筐体に前記2つのホール素子の出力を増幅する2つの増幅器を装着し、前記筐体には前記2つの増幅器の出力を取り出すコネクタを形成し、前記コネクタに接続されて前記ホール素子の出力信号を受け取る回路装置にホール素子出力信号のA/D変換器を設けた。
(4)機関の運転状態に応じて絞り弁の制御に必要な信号をデジタル演算するマイクロコンピュータと、前記デジタル演算された電気信号によって駆動されるモータと、このモータによって開度制御される絞り弁と、ホール素子の出力によって前記絞り弁の回転角度を検出するスロットルポジションセンサと、を備えた電子制御絞り弁装置において、
前記ホール素子の出力信号の入力処理に要する時間が、前記モータを制御する電気信号をデジタル演算する演算周期より短い絞り弁装置とした。
(5)絞り弁軸に取付けられて回転する磁石と、前記磁石に磁気感応するホール素子とを備え、前記ホール素子により前記絞り弁軸の回転角度に関連した電気信号を発生させるように構成した電子制御式絞り弁装置において、
前記絞り弁装置には、前記ホール素子の出力信号を取り出すための信号取り出し端子を有するコネクタが設けられ、前記ホール素子に発生した信号変化が前記信号取り出し端子に現れるまでの時間が、A/D変換に要する時間より早くなるように、前記ホール素子の出力端子から前記コネクタの端子までの信号伝達経路を構成した。
【0018】
好適には、前記信号伝達経路は前記ホール素子の出力を増幅する増幅器と、
前記増幅器と前記コネクタとの端子との間を接続する電気導体とからなる絞り弁装置とすると良い。
(6)機関の運転状態に応じて絞り弁の制御に必要な信号をデジタル演算するマイクロコンピュータと、前記デジタル演算された電気信号によって駆動されるモータと、前記モータによって開度制御される絞り弁と、絞り弁軸の回転位置を検出するスロットルポジションセンサと、を備えた電子制御式絞り弁装置において、
前記スロットルポジションセンサは、前記絞り弁軸の回転に応動して変位する磁石と、前記絞り弁軸の回転方向に対して異なる位置に配置された2個のホール素子とを有してなり、前記2つのホール素子から前記絞り弁軸の回転位置に関連する信号を出力するように構成し、前記各ホール素子とその出力を増幅する各増幅器とを組にして各組ごとにモールド樹脂に封入してなる2つの回路モールドチップと、
前記回路モールドチップを保持する筐体と、
当該筐体に形成され、前記2つの増幅器の出力を取り出す1つのコネクタと、
前記回路モールドチップの出力端と前記コネクタとを接続する前記筐体にモールド成形された電気導体と、を備える。
【0019】
好適には、前記モータの出力軸と前記絞り弁軸との間に減速ギア機構が設けられており、前記筐体は前記ギア機構を覆うギアカバーを兼ねるようにすると良い。
(7)内燃機関の吸気通路に設けた絞り弁を制御信号に基づき駆動する電動アクチュエータと、絞り弁開度を検出するスロットルポジションセンサとを備えた電子制御式絞り弁装置において、
前記スロットルポジションセンサは、絞り弁軸に設けた磁石と、前記磁石の回転変位により出力が変化するホール素子とを備え、前記ホール素子は増幅回路と共に一つのセンサチップに内蔵され、一方、前記センサチップと別体のコントロールユニットに、A/D変換回路と、前記ホール素子の温度補償及びゼロ点補償回路とを設けた。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施例に係る電子制御式絞り弁装置のブロック回路図である。
【0022】
本実施例の絞り弁装置は、大別すると、▲1▼スロットルボディ300に内装される絞り弁310、モータ(電動アクチュエータ)302の動力を絞り弁軸40に伝達する減速ギア機構303等で構成される絞り弁機構Aと、▲2▼絞り弁310の回転角度(開度)を検出するためのセンサモジュールBと、▲3▼センサモジュールBからの出力信号に基づき絞り弁制御信号を演算するスロットルコントロールモジュール(以下、TCMと称する)とを備えてなる。
【0023】
スロットルボディ300は、内燃機関の吸気通路の一部となり、吸気通路に絞り弁310が配置される。
【0024】
センサモジュールBは、絞り弁開度を検出するスロットルポジションセンサとして機能し、絞り弁軸の一端41に設けた磁石31と、磁石31の回転変位により出力が変化するセンサチップ6よりなる。センサチップ6は、ホール素子(磁気感応素子)とその出力を増幅する増幅回路とをワンチップ化したものであり、ホールICと称されることもある。また、片方だけでも機能するが、故障時の相互のバックアップあるいは故障診断のチェックを可能にするために2個用いる。
【0025】
ここで、ホール素子を用いたセンサチップ6によるセンシング原理を図6〜図10により説明する。
【0026】
図8は、回転角度検出装置の構成要素である上ステータ4を透視して、上ステータ4、下ステータ2(2A、2B)、およびロータ(永久磁石)31、センサチップ6の配置を示したものである。
【0027】
図8に示すように、被検出体となる回転軸(絞り弁軸)41の先端にリング状の永久磁石31を装着して、ロータを構成する。このロータ31は、図7,図8に示すように上下に対向配置した磁性板(上ステータ、下ステータ)4,2(2A,2B)の間に配置される。上下のステータのうち少なくとも一方は、左右に分けて配置される。本実施例では、下ステータ2を2A,2Bのように分けて配置することにより、エアギアップGを確保する。
【0028】
上ステータ4及び下ステータ2A,2Bは、それぞれ磁束絞り部(磁束収束部)となる磁性突起401、402、201、202を有する。磁性突起401と201は、均一のギアップを保って対向するように配置される。磁性突起402と202も同様にして対向配置される。ホール素子(磁気感応素子)を有するセンサチップ6は、それぞれ磁性突起401,201間と、磁性突起402,202間に挟み込まれる。
【0029】
本実施例では、上記磁性突起を上ステータ、下ステータと一体に成形するが、予め別体に成形したものを溶接などで接合してもよい。この磁性突起はエアギアップを介してロータ31の外周と対向する位置に配置される。
【0030】
センサチップ6は、ホール素子と増幅回路を集積化しこれらをモールド樹脂に封入してチップ状に形成した回路モールドチップにより構成される。
【0031】
ロータ31は、図9の矢印で示すように、概ね上下方向に磁化されている。ロータ31の磁化の向きは、回転方向180度の領域で上向きに、残りの180度の領域で下向きである。
【0032】
このときの磁束密度ベクトルは、図10の矢印で示すような分布をなす。すなわち、ロータ31による磁場は、上下のステータ401,402を通るような磁路を形成し、磁性突起401,201及び磁性突起402,202により収束される磁束はそれぞれのセンサチップ6を通過する。センサチップを通過する磁束量はロータ31の回転位置により変化する。この磁束量の変化に応じた信号をセンサチップ6より出力することで、回転位置(回転角度)を検出することが可能になる。
【0033】
上記回転角度検出装置の回路構成は、図6によって説明される。
【0034】
図6は、2個のセンサチップ(回路モールドチップ)6を使用した場合の回路構成例である。それぞれのセンサチップ6は、電源VDDとグランドGND間に接続され、一方のホールIC6の出力は、出力端子S1から取り出せ、もう一方のホールIC6の出力は、出力端子S2から取り出せるようにしてある。
【0035】
また、本実施例の場合、電源VDDとグランドGND間にコンデンサC3を、出力端子S1とグランドGND間にコンデンサC1を、出力端子S2とグランドGND間にコンデンサC2を接続している。
【0036】
コンデンサC3は電気的外乱ノイズやサージ保護用として用いられ、C1,C2は電気的外乱ノイズやサージ保護用の他にホールIC内部ノイズのフィルタ用として動作する。なお、コンデンサC1,C2,C3は、必要に応じ単独でもよく、また、ツェナダイオードや抵抗素子と併用しても構わない(図示せず)。
【0037】
次に図1のTCMについて説明する。
【0038】
TCMは、各センサチップ6に対応する入出力インターフェース50、51、センサチップ6からの出力に関する零スパンデータ(零点データ)及び温度特性テーブルを記憶する記憶装置52、53、デジタル処理によりセンサチップ6の出力を零スパン(零点)調整及び温度補正するデジタル処理回路(温度補償回路、零スパン調整回路)54、55、スロットル開度制御を行うマイクロコンピュータ56、絞り弁駆動用モータの駆動回路57を備える。
【0039】
各センサチップ6の出力は、インターフェース50、51でデジタル変換された後にデジタル処理回路54、55に送られる。零スパンデータは、予めスロットル開度を零(最小)にしてそのときに得られる各センサチップ6の出力をデジタル処理して、零点出力として記憶装置52、53に記憶することで実行される。
【0040】
記憶装置52、53は、ホール素子の出力に関する温度特性テーブルを温度範囲に対応して複数備えている。デジタル処理回路54、55は、センサチップ6の出力(スロットル開度信号、回転角度信号)に対して、A/D変換後に零点調整しセンサチップ6の周囲温度に応じた温度特性テーブルを用いて温度補償(温度補正)し、マイクロコンピュータ56に送る。
【0041】
マイクロコンピュータ56は、スロットル開度制御の中枢をなし、制御プログラムを記憶するROMと、スロットル開度信号などを随時書き換え可能に記憶するRAMと、外部のエンジン制御ユニット(ECU)から入力したスロットル目標開度と実スロットル開度信号を入力して、絞り弁が目標開度になるよう制御信号を演算する中央演算ユニット(CPU)とを備える。CPUの制御信号により駆動回路57が駆動してモータ電流が制御される。駆動回路57は、例えばパルス幅変調回路(PWM)よりなる。
【0042】
センサチップ(回路モールドチップ)6は、スロットルボディ300に装着される樹脂製のギアカバー100内にステータ4、2(2A,2B)と共に組み込まれる(その実装構造の詳細例は、図11により後述する)。図2は、上記ステータを省略して2つのセンサチップ6をギアカバー100内に組み込んだ模式図を示す。センサチップ6の大きさは、誇張して示されており、実際には、例えば図13に示すようにギアカバー100での占める割合は小さい。
【0043】
センサチップ6は、磁気感応素子(ホール素子)61と増幅回路(AMP)62を一緒にモールド樹脂(一点鎖線で示す)で封入したものであり、端子として電源端子(Vcc)8A、グランド端子(GND)8B、出力端子(S1,S2)8Cとを備える。
【0044】
また、樹脂カバー100には、コネクタケース60が一体に成形されている。さらに、樹脂カバー100中に電源線7A、グランド線7B、出力信号線7C1,7C2がインサート成形により埋設されており、その一端7A´、7B´、出力信号線7C1´,7C2´がカバー100の内面に露出してセンサチップ6の対応の端子8A,8B,8Cと接続されている。他端70A、70B、70C1,70C2はコネクタ端子となってコネクタケース60内に突出している。
【0045】
また、樹脂カバー100には、絞り弁の駆動モータ302の電源線(+線)7Dと(−線)7Eとがインサート成形により埋設され、その一端7D´と7E´とがカバー100内面に露出してモータ302の電源端子と接続され、他端70Dと70Eとがコネクタ端子となってコネクタケース60内に突出している。
【0046】
図1、図2の態様によれば、ホール素子61の出力信号は、回路モールドチップ6の外部でA/D変換されることになる。ホール素子の信号処理装置としては、ホール素子61の出力端からマイクロコンピュータ54の入力インターフェースまでの信号伝達経路に唯一のA/D変換器50(51)を有する。このようにすれば、センサチップ(ホールIC)6からマイクロコンピュータ54までに従来のようにA/D、D/A、A/DすることなくA/Dだけで済む。したがって、信号伝達速度を速め、応答性に優れた回転角度検出装置(スロットルポジションセンサ)を実現することができる。すなわち、ホール素子61の出力信号の入力処理に要する時間が、モータを制御する電気信号をデジタル演算する演算周期より短くすることができる。また、ホール素子61に発生した信号が信号取り出し端子70C1,70C2に現れるまでの時間が、A/D変換に要する時間より早くなるように、ホール素子の出力端子からコネクタの端子までの信号伝達経路を構成することができる。
【0047】
図11は本発明の一実施例に係る非接触式絞り弁装置の縦断面図(図14のA−A断面図)、図12はそのうちの回転角度検出装置(スロットルポジションセンサ)部分だけを示した断面図、図13は図14に示すギアカバー100からセンサカバー5及び下ステータ4を取り外してハウジングの内側を示した上面図及びそのコネクタ部の正面図、図14はスロットルボディ300に装着するギアカバー100の平面図、図15は図13の部分斜視図、図16は図13の一部拡大図である。
【0048】
本実施例では、絞り弁310を有するスロットルボディ300に、モータ動力伝達用のギア機構303のギアカバー100を装着する。ギアカバー100には、スロットルポジションセンサ(絞り弁回転角検出装置)が装着される。
【0049】
図13、図14に示すようにギアカバー100は、合成樹脂製であり、外部機器及び電源と電気的に接続するための外部接続端子70A、70B、70C1、70C2、70D、70Eを備えたコネクタ60と一体に成形されている。
【0050】
スロットルボディ300には、絞り弁軸40を駆動するモータ302を収容するモータハウジング301と、ギア機構303,ディフォルト機構を配置するギアハウジング306とが一体に成形される。このギアハウジング306を覆うのがギアカバー100であり、このギアカバー100にセンサハウジング1が形成されている。
【0051】
モータ302の電源端子302A及びそのグラウンド端子302Bは、接続金具311を介してギアカバー100に設けた中間端子312A,312Bと接続されている。
【0052】
モータ302の動力は、ギア機構303(ピニオン303A、中間ギア303B、ファイナルギア303C)を介して絞り弁軸40に伝達され、絞り弁310が駆動される。
【0053】
ハウジング1は、図12に示すように、底壁に回転軸40の一端41を導くための軸穴45を有する。ハウジング1の内底には、この軸穴45の周囲に下ステータ2A,2Bを収容するための2つの凹部3が左右に分けて形成されている。各凹部3には、下ステータ2A、2Bが接着により装着されている。ハウジング1は、下ステータ2A、2Bを接着により保持するが、接着に代わってハウジング1に下ステータ2A、2Bをインサート成形することにより保持してもよい。
【0054】
ハウジング1には、上ステータ4と下ステータ2A、2Bとの相対的な位置合わせと両ステータ間の間隔を保つ機能を兼ねるスペーサ12(図15参照)がハウジング1と一体に成形されている。
【0055】
このスペーサ12は、下ステータ2A、2Bの四隅を覆うように形成され、スペーサ上面に、上ステータ4のコーナーを受け入れるLの字の凸部12Aが形成されている。
【0056】
コネクタ60は、図14に示すようにギアカバー100の側面にカバー100と一体に成形されている。コネクタ60にインサート成形される外部接続端子には、図13に示すように回転位置センサの2個のホールIC6に用いる端子70A,70B,70C1、70C2と、スロットル駆動用のモータ端子70D,70Eとがある。本実施例では、2個のセンサチップ6の電源端子VDD(外部接続端子70A)とGND端子(外部接続端子70B)については、2個のセンサチップ6が共用するようにしている。なお、図13の平面図では、外部接続端子70Bは70C2の陰に隠れて図示されておらず、同様に外部接続端子70C1は70Aの陰に隠れ、外部接続端子70Eは70Dの陰に隠れて図示されていない。
【0057】
図13に示すように、回転位置センサ(スロットルポジションセンサ)に関係する外部接続端子は、1個の電源端子70A(VDD)と1個のグラウンド端子70B(GND)と2個のセンサ入出力端子70C1、70C2(S1,S2)の計4個としている。外部接続端子は、この4個のセンサ関連端子とモータ用の電源端子70Dとそのグラウンド端子70Eとの総計6個である。これらの端子を3個づつ2列に配置している。
【0058】
電源端子VDD(外部接続端子70A)に対応の導体7A、グラウンド端子(外部接続端子70B)に対応の導体7B、センサ出力端子S1,S2(外部接続端子70C1,70C2)に対応の導体7C1,7C2及びモータ端子70D、70E対応の導体7D、7Eは、ギアカバー100にインサート成形により埋設される。
【0059】
導体7A、7B、7C1、7C2のうち、電源用導体7Aについては途中で二つに分かれて、各一端7A′が各ホールIC6の電源端子8Aとの接合部に引き出されている。グラウンド用導体7Bについても途中で二つに分かれて、各一端7B′が各ホールIC6のグラウンド端子8Bとの接合部に引き出されている。
【0060】
また、導体7A、導体7B、導体7C1、7C2は、コンデンサ20などの回路素子と接続するためにその一部7A″、7B″、7C1″、7C2″が露出するようにしてある。このうち、電源用導体7Aに対応の露出部7A″は1つ、グラウンド用導体7Bに対応の露出部7B″は2つ、センサ出力用導体7C1、7C2に対応の露出部7C1″、7C2″は1つづつとしてある(図13、図14参照)。
【0061】
その導体露出部の配列は、センサ出力用導体露出部7C1″、グラウンド用導体露出部7B″、電源用導体露出部7A″、グラウンド用導体露出部7B″、センサ出力用導体露出部7C2″の順としてある。
【0062】
そして、センサ出力用導体露出部7C1″とグラウンド用導体露出部7B″との間、電源用導体露出部7A″とグラウンド用導体露出部7B″との間、グラウンド用導体露出部7B″とセンサ出力用導体露出部7C2″の間に、それぞれコンデンサ20などの回路素子を接続している。この回路素子は、ギアカバー100内面における導体露出部間に設けた凹部(穴部)15に挿入されている。
【0063】
図15に示すように、導体7A、7B、7C1、7C2の一端7A′、7B′、7C′1、7C′2は、ホールIC6の入出力端子8A、8B、8Cの在る所定の位置でハウジング内壁の面上に露出する。この導体一端7A′、7B′、7C′1、7C′2は、ハウジング内壁の面上に突出するように折り曲げ成形されている。
【0064】
ハウジング1の下ステータ2A,2B設置箇所の周辺内壁には、図16に示すようにホールIC6の入出力端子8A、8B、8Cを導体一端7A′、7B′、7C′1、7C′2との端子接合部に導く溝状のガイド10が設けられている。入出力端子8A、8B、8Cは、ガイド10に嵌まり込むことによりガイドされる。ガイド10は、センサチップ6の位置決めとしても機能している。
【0065】
センサチップ6の端子8A、8B、8Cは、導体一端7A′、7B′、7C′1、7C′2′と溶接により接合される。端子8A、8B、8Cは、その端部が導体一端7A′、7B′、7C′1、7C′2と合わさるように垂直に折り曲げ成形されている。
【0066】
図11、図12に示すように、回転軸40の一端41には、マグネットホルダー30が取り付けられている。マグネットホルダー30は、環状の永久磁石(ロータ)31を保持している。32はホルダー30に設けた軸穴である(図13)。回転軸40には、リターンスプリング305により戻し力が付勢されている。44はCリングである。
【0067】
図12に示すように、上ステータ4は、センサハウジング1のカバー5の内側に設けた突起5′に接着されることで、カバー5に保持されている。上ステータ4の4つ角部がスペーサ12の上面に位置決め保持されるようにして、カバー5をハウジング1の上部開口に被着する。上ステータ4は、スペーサ12により下ステータ2A、2Bに対する位置決めがなされる。また、スペーサ12には、上ステータと下ステータ間に均一のギアップを保持する。また、センサチップ6が磁性突起401、201間及び磁性突起突起402、202間に位置する。
【0068】
非接触式回転位置センサのハウジング1内のワイヤハーネスは、ほとんどインサート成形されるので、ハウジング内が配線により煩雑化することなく、部品の組み立てや回路素子の電気接続作業を可能にする。
【0069】
また、位置決め精度が要求されるセンサチップ6もそれらの端子8A〜8Cをガイド溝10に嵌め込むだけで簡単に位置決めを行うことができ、さらに端子8A〜8Cと導体7A〜7Cの端子との位置合わせも容易に行うことができる。
【0070】
上ステータ4と下ステータ2A、2Bの相対的位置決めと両者間の均一なギアップ保持もハウジング1に設けたL字突起12A付きのスペーサ12により簡単かつ精度良く行うことができる。
【0071】
コネクタ60はギアカバー100の一辺に形成され、その中に外部接続端子70A〜70Eがインサート成形されている。
【0072】
比較的簡単な構成でセンサチップへの電気的外乱ノイズやサージ保護ができる。さらに、電気的外乱ノイズやサージ保護用の回路素子のコンデンサやツェナダイオード等を高集積化ICに内蔵することがないので、センサチップの大形化を防ぎ、また、コンデンサ20などの回路素子は、凹部15に挿入した状態で導体露出部7A″、7B″、7C″間に接続できるので、ハウジング1内の回路素子スペースの合理化を図り、ひいては回路素子の実装密度を高めることができる。
【0073】
したがって、部品の集約化、小形化、組立の簡便化、高精度化を図り得る非接触式回転位置センサを実現することができる。
【0074】
また、上下のステータ4,2A、2Bは、カバー5及びハウジング1に組立前から保持されており、カバーをハウジングに装着することで、自ずと上下のステータ同士の相対的な位置決めがなされ、かつ磁性突起及びホールICもステータと合わせて上下方向に配置される構成なので、より一層のセンサの小形化、組立の簡便化、高精度化を図り、部品の集約化を図り得る。
【0075】
図3は、本発明の第2実施例に係る絞り弁装置の概要図である。
【0076】
第1実施例との相違点は、ギアカバー100にスロットルポジションセンサの回路モールドチップ(センサチップ)6のほかにTCMをも組み込んだ点にある。回路モールドチップ6及びTCMの回路構成は、図1同様である。回路モールドチップ6とTCMを接続する導体は、ギアカバー100にインサートモールドにより配線すればよい。
【0077】
図4は、本発明の第3実施例に係る絞り弁装置の概要図である。本実施例では、ギアカバー100にスロットルポジションセンサの回路モールドチップ(センサチップ)6のほかにTCMとECU(エンジン制御ユニット)も組み込んだ点にある。回路モールドチップ6及びTCMの回路構成は、図1同様である。
【0078】
ECMは、アクセル踏み込み量センサからの信号を入力して目標開度指令信号を演算し、入出力インターフェース、制御プログラムを有するROM、制御プログラムを呼び出すと共に各種エンジン状態のセンサ信号を記憶するRAM、演算処理を行うCPUよりなる。
【0079】
図5は、本発明の第4実施例に係る絞り弁装置の概要図である。本実施例では、ギアカバー100にスロットルポジションセンサの回路モールドチップ(センサチップ)6とECUを組み込み、ECUのCPUにTCMの制御機能を含ませたものである。ギアカバー100には、ECUの前段の回路となるA/D変換器、デジタル零スパン調整回路と温度補償回路とが組み込まれる。また、モータドライバ回路が組み込まれる。ECUのCPUでモータ駆動電流の演算とフィードバック制御が行われる。
【0080】
【発明の効果】
本発明によれば、回転角度検出素子、ホール素子信号処理装置、絞り弁制御装置において、ホール素子の出力の無駄な変換処理を無くし、できるだけ早く後処理回路に出力できるようにして、例えば機器の制御遅れ等を生じないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電子制御式絞り弁装置のブロック回路図。
【図2】上記実施例におけるギアカバーとセンサチップ(回路モールドチップ)との関係を示す概略図。
【図3】本発明の第2実施例に係る電子制御式絞り弁装置のブロック回路図。
【図4】本発明の第3実施例に係る電子制御式絞り弁装置のブロック回路図。
【図5】本発明の第4実施例に係る電子制御式絞り弁装置のブロック回路図。
【図6】上記実施例におけるセンサチップの回路構成図。
【図7】磁気感応式回転位置センサの原理を示す斜視図。
【図8】図9の透視斜視図。
【図9】図9に磁化方向を加えた透視斜視図。
【図10】図9に磁束密度のベクトルを加えた透視斜視図。
【図11】上記第1実施例に係る回転位置センサ(スロットルポジションセンサ)をスロットルボディに搭載した状態を示す縦断面図(図14のC−C断面図)。
【図12】図11のうちの回転位置センサの部分だけを示した断面図。
【図13】図14に示す回転位置センサからカバー5及び下ステータ4を取り外してハウジングの内部構造を示した上面図及びそのコネクタ部の正面図。
【図14】ギアカバーの平面図。
【図15】図13の部分拡大斜視図。
【図16】図13の部分拡大図。
【符号の説明】
6…センサチップ(回路モールドチップ)、40…絞り弁軸、50、51…インターフェース(A/D変換回路)、52、53…記憶装置、54、55…デジタル処理回路(温度補償回路、零スパン調整回路)、56…マイクロコンピュータ(絞り弁開度制御回路)、57…モータ駆動回路、61…ホール素子、62…増幅回路、302…モータ、303…ギア機構。
Claims (10)
- 内燃機関の吸気通路に設けた絞り弁を制御信号に基づき駆動する電動アクチュエータと、絞り弁開度を検出するスロットルポジションセンサとを備えた電子制御式絞り弁装置において、
前記スロットルポジションセンサは、絞り弁軸に設けた磁石と、前記磁石の回転変位により出力が変化するホール素子とを備え、前記ホール素子は増幅回路と共に一つのセンサチップに内蔵され、一方、前記センサチップと別体のコントロールユニットに、前記増幅回路を介して出力される前記ホール素子のアナログ出力をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、前記ホール素子の温度補償及び零スパン調整をデジタル的に行うデジタル処理回路とを設けたことを特徴とする電子制御式絞り弁装置。 - 回転軸に取付けられた磁石と、前記磁石の磁場に配置されたホール素子との相互作用によって、前記ホール素子に前記回転軸の回転角度に関連した電気信号を発生させるように構成した非接触式の回転角度検出装置において、
前記ホール素子とこのホール素子の出力を増幅する増幅器とを一緒にモールド樹脂に封入してなる回路モールドチップと、
前記回路モールドチップの出力端子から出力される前記増幅器の出力を前記回路モールドチップの外部でアナログからデジタルに変換するA/D変換器と、
前記回路モールドチップと前記A/D変換器との間を接続する電気導体と、
前記A/D変換器の出力にデジタル的に零スパン調整及び温度補償を与える補助回路と、を備えたことを特徴とする回転角度検出装置。 - ホール素子の出力をアナログからデジタルに変換してマイクロコンピュータに取り込み、前記ホール素子の出力に関連した電気信号を前記マイクロコンピュータから出力するように構成したホール素子の信号処理装置において、
前記ホール素子の出力端から前記マイクロコンピュータの入力インターフェースまでの信号伝達経路に唯一のA/D変換器を有することを特徴とするホール素子の信号処理装置。 - 前記A/D変換器の出力を通信線に乗せて前記マイクロコンピュータまで搬送するように構成した請求項3記載のホール素子の信号処理装置。
- 回転軸の回転に感応し、前記回転軸の回転方向に対して異なる位置に配置された2つのホール素子を有し、前記2つのホール素子の出力信号から前記回転軸の回転位置に関連する信号を出力させるように構成したホール素子の出力信号処理装置において、
前記2つのホール素子を保持する筐体に前記2つのホール素子の出力を増幅する2つの増幅器を装着し、前記筐体には前記2つの増幅器の出力を取り出すコネクタを形成し、前記コネクタに接続されて前記ホール素子の出力信号を受け取る回路装置にホール素子出力信号のA/D変換器を設けたことを特徴とするホール素子の出力信号処理装置。 - 機関の運転状態に応じて絞り弁の制御に必要な信号をデジタル演算するマイクロコンピュータと、前記デジタル演算された電気信号によって駆動されるモータと、このモータによって開度制御される絞り弁と、ホール素子の出力によって前記絞り弁の回転角度を検出するスロットルポジションセンサと、を備えた電子制御絞り弁装置において、
前記ホール素子の出力信号の入力処理に要する時間が、前記モータを制御する電気信号をデジタル演算する演算周期より短いことを特徴とする電子制御式絞り弁装置。 - 絞り弁軸に取付けられて回転する磁石と、前記磁石に磁気感応するホール素子とを備え、前記ホール素子により前記絞り弁軸の回転角度に関連した電気信号を発生させるように構成した電子制御式絞り弁装置において、
前記絞り弁装置には、前記ホール素子の出力信号を取り出すための信号取り出し端子を有するコネクタが設けられ、前記ホール素子に発生した信号が前記信号取り出し端子に現れるまでの時間が、A/D変換に要する時間より早くなるように、前記ホール素子の出力端子から前記コネクタの端子までの信号伝達経路を構成したことを特徴とする電子制御式絞り弁装置 - 前記信号伝達経路は、前記ホール素子の出力を増幅する増幅器と、前記増幅器と前記コネクタとの端子との間を接続する電気導体と、からなる請求項7記載の電子制御式絞り弁装置。
- 機関の運転状態に応じて絞り弁の制御に必要な信号をデジタル演算するマイクロコンピュータと、前記デジタル演算された電気信号によって駆動されるモータと、前記モータによって開度制御される絞り弁と、絞り弁軸の回転位置を検出するスロットルポジションセンサと、を備えた電子制御式絞り弁装置において、
前記スロットルポジションセンサは、前記絞り弁軸の回転に応動して変位する磁石と、前記絞り弁軸の回転方向に対して異なる位置に配置された2個のホール素子とを有してなり、前記2つのホール素子から前記絞り弁軸の回転位置に関連する信号を出力するように構成し、前記各ホール素子とその出力を増幅する各増幅器とを組にして各組ごとにモールド樹脂により封入されてなる2つの回路モールドチップと、
前記回路モールドチップを保持する筐体と、
当該筐体に形成され、前記2つの増幅器の出力を取り出す1つのコネクタと、
前記回路モールドチップの出力端と前記コネクタとを接続するように前記筐体にモールド成形された電気導体と、
を備えたことを特徴とする電子制御式絞り弁装置。 - 前記モータの出力軸と前記絞り弁軸との間に減速ギア機構が設けられており、前記筐体は前記ギア機構を覆うギアカバーを兼ねている請求項9記載の電子制御式絞り弁装置。
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