JP2004002676A - 液晶媒体 - Google Patents
液晶媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004002676A JP2004002676A JP2003018583A JP2003018583A JP2004002676A JP 2004002676 A JP2004002676 A JP 2004002676A JP 2003018583 A JP2003018583 A JP 2003018583A JP 2003018583 A JP2003018583 A JP 2003018583A JP 2004002676 A JP2004002676 A JP 2004002676A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- formula
- substituted
- compounds
- independently
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K19/00—Liquid crystal materials
- C09K19/04—Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
- C09K19/42—Mixtures of liquid crystal compounds covered by two or more of the preceding groups C09K19/06 - C09K19/40
- C09K19/46—Mixtures of liquid crystal compounds covered by two or more of the preceding groups C09K19/06 - C09K19/40 containing esters
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K19/00—Liquid crystal materials
- C09K19/04—Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
- C09K19/06—Non-steroidal liquid crystal compounds
- C09K19/08—Non-steroidal liquid crystal compounds containing at least two non-condensed rings
- C09K19/30—Non-steroidal liquid crystal compounds containing at least two non-condensed rings containing saturated or unsaturated non-aromatic rings, e.g. cyclohexane rings
- C09K19/3001—Cyclohexane rings
- C09K19/3066—Cyclohexane rings in which the rings are linked by a chain containing carbon and oxygen atoms, e.g. esters or ethers
- C09K19/3068—Cyclohexane rings in which the rings are linked by a chain containing carbon and oxygen atoms, e.g. esters or ethers chain containing -COO- or -OCO- groups
- C09K2019/3071—Cy-Cy-COO-Cy
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K19/00—Liquid crystal materials
- C09K19/04—Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
- C09K19/06—Non-steroidal liquid crystal compounds
- C09K19/34—Non-steroidal liquid crystal compounds containing at least one heterocyclic ring
- C09K19/3402—Non-steroidal liquid crystal compounds containing at least one heterocyclic ring having oxygen as hetero atom
- C09K2019/3422—Non-steroidal liquid crystal compounds containing at least one heterocyclic ring having oxygen as hetero atom the heterocyclic ring being a six-membered ring
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K2323/00—Functional layers of liquid crystal optical display excluding electroactive liquid crystal layer characterised by chemical composition
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Liquid Crystal Substances (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
【解決手段】この液晶媒体は、1種または2種以上の式Aで表わされる化合物:
および少なくとも1種の式Bで表わされる化合物:
(上記各式中、RaおよびRbは、それぞれ相互に独立して、Hであり、もしくは炭素原子1〜12個を有するアルキル基であり、Z1およびZ2は、それぞれ相互に独立して、−CH2CH2−、−(CH2)4−、−CH2−、−(CH2)3−または単結合であり、L1〜L8は、それぞれ相互に独立して、HまたはFであり、およびYはF、Cl、SF5、NCS、OCNまたはSCNであり、もしくはそれぞれ炭素原子1〜5個を有し、1個または2個以上のハロゲンにより置換されているアルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアルケニルオキシ基である)を含有することを特徴とする、上記液晶媒体。
【選択図】なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶媒体、ならびに非常に短い応答時間、良好な急峻度および良好な角度依存性を有するねじれネマティック(TN)およびスーパーツィストネマティック液晶ディスプレイ、およびこれらに用いられる新規ネマティック液晶混合物に関する。
【0002】
【従来の技術】
TNディスプレイは公知である(例えば非特許文献1参照)。STNディスプレイはまた、公知である(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3、非特許文献2〜10参照)。本明細書において、STNの用語は160°〜360°の数値を有するねじれ角を有する比較的大きいねじれ表示素子、例えばWaters等による表示素子(非特許文献11参照)、STN−LCD類(特許文献4参照)、SBE−LCD類(非特許文献8参照)、OMI−LCD類(非特許文献9参照)、DST−LCD類(特許文献5参照)またはBW−STN−LCD類(非特許文献3参照)の全部を包含する。
【0003】
STNディスプレイは、電気光学特性曲線の格別に良好な急峻度、ならびにこれと組み合わされている良好なコントラスト値およびコントラストの格別に小さい角度依存性の点で標準的TNディスプレイに比較して際立っている。
特に重要なことは、TNおよびSTNディスプレイが非常に短い応答時間、特に比較的低温における短い応答時間を有することにある。短い応答時間を得るためには、従来、液晶混合物の回転粘度を比較的高い蒸気圧を有するほとんど単変性(モノトロピック)添加剤を用いて最適化されていた。しかしながら、達成された応答時間はあらゆる用途に適合するものではなかった。
【0004】
本発明によるディスプレイに急峻な電気光学特性曲線を得るためには、液晶混合物が比較的大きい弾性定数K33/K11比値および比較的小さい△ε/ε⊥値を有していなければならない(ここで、△εは誘電異方性であり、ε⊥は分子長軸に対して垂直な誘電率である)。
コントラストおよび応答時間を最適化するのに加えて、この種の混合物は、追加の重要な要件を有する:
1.広いd/pウインドウ;
2.増大した長期間化学安定性;
3.大きい電気抵抗;
4.低い周波数およびしきい値電圧の温度依存性。
【0005】
達成されるパラメーター組合せは依然として、特に高度マルチプレックスSTNディスプレイ(約1/400の範囲の時分割比を有する)に対して、また中度および低度マルチプレックスSTNディスプレイ(それぞれ約1/64〜1/16の範囲の時分割比を有する)およびTNディスプレイに対して、適当というにはほど遠い。これは部分的に、種々の要件が材料パラメーターによって反対の影響を受けるという事実に起因する。
従って、非常に短い応答時間を有すると同時に、上記要件に適合する広い動作温度範囲、高い特性曲線急峻度、良好なコントラストの角度依存性および低いしきい値電圧を有するTNおよびSTNディスプレイ、特に中度および低度マルチプレックスSTNディスプレイに対する格別の要求が継続している。
【0006】
【特許文献1】
欧州特許第0131216号明細書(EP0131216B1)
【特許文献2】
西独国特許出願公開第3423993号明細書(DE3423993A1)
【特許文献3】
欧州特許出願公開第0098070号明細書(EP0098070A2)
【特許文献4】
西独国特許出願公開第3503259号明細書(DE−A3503259)
【特許文献5】
欧州特許出願公開第0246842号明細書(EP−A0246842)
【特許文献6】
西独国特許出願公開第3807801号明細書(DE−A3807801)
【特許文献7】
西独国特許出願公開第3807861号明細書(DE−A3807861)
【特許文献8】
西独国特許出願公開第3807863号明細書(DE−A3807863)
【特許文献9】
西独国特許出願公開第3807864号明細書(DE−A3807864)
【特許文献10】
西独国特許出願公開第3807908号明細書(DE−A3807908)
【特許文献11】
国際公開第88/00133号パンフレット(国際特許出願PCT/DE88/00133)
【特許文献12】
西独国特許出願公開第3231707号明細書(DE−A32317907)
【特許文献13】
西独国特許出願公開第3407013号明細書(DE−A3407013)
【0007】
【非特許文献1】
エム.シャット(M.Schadt)およびダブリュ−.ヘルフリッチ(W.Helfrich)著、アプル.フィス.レット.(Appl.Phys.Lett.),18,127(1971年)
【非特許文献2】
エム.シャット(M.Schadt)およびエフ.リーンホーツ(F.Leenhouts)著、17スフライブルグ コングレス オン リキッド クリスタルス(17thFreiburgCongressonLiquidCrystals)、1987年4月8〜10日(8−10.04.87)
【非特許文献3】
ケイ.カワサキ(K.Kawasaki)等著、エスアイディー
87ダイジェスト391(SID87Digest391)(20.6)
【非特許文献4】
エム.シャット(M.Schadt)およびエフ.リーンホーツ(F.Leenhouts)著、エスアイディー87ダイジェスト372(SID87Digest372)(20.6)
【非特許文献5】
ケイ.カトウ(K.Katoh)等著、ジャパニーズジャーナルオブアプライドフィジックス(JapaneseJournalofAppliedPhysics),26巻、11号、L1784−L1786(1987年)
【非特許文献6】
エフ.リーンホーツ(F.Leenhouts)等著、アプル.フィスレット.(Appl.Phys.Lett.),50(21),1468(1987年)
【非特許文献7】
エイチ.エイ.バンスプラング(H.A.vanSprang)およびエイチ.ジー.クープマン(H.G.Koopman)著、ジェイ.アプル.フィス.(J.Appl.Phys.),62(5),1734(1987年)
【非特許文献8】
ティ.ジェイ.シェーファー(T.J.Scheffer)およびジェイ.ネーリング(J.Nehring)著、アプル.フィス.レット.(Appl.Phys.Lett.),45(10),1021(1984年)
【非特許文献9】
エム.シャット(M.Schadt)およびエフ.リーンホーツ(F.Leenhouts)著、アプル.フィスレット.(Appl.Phys.Lett.),50(5),236(1987年)
【非特許文献10】
イー.ピー.レイネス(E.P.Raynes)著、モル.クリスト.リキ.クリスト.レタース(Mol.Cryst.Liq.Cryst.Letters),4巻(1),1−8頁(1986年)
【非特許文献11】
シー.エム.ウオータース(C.M.Waters)等著、プロク.ソシ.インフ.ジスプ.(Proc.Soc.Inf.Disp.)、(ニューヨーク)(NewYork)、(1985年),(サードインテム.ディスプレイコンフェレンス,コーベ,ジャパン(3rdIntem.DisplayConference,Kobe,Japan)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、前記欠点を有していないか、または有していても少ない程度のみであり、同時に低温における短い応答時間、特に低温における短い応答時間および非常に良好な急峻度を有する液晶媒体、特にTNおよびSTNディスプレイ用の液晶媒体を提供することにある。
本発明の課題はまた、新規液晶媒体を含有するTNおよびSTNディスプレイを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
ここに、下記液晶混合物を提供することによって上記課題を解決することができることが見出された。
本発明による液晶混合物は、1種または2種以上の式Aで表わされる化合物:
【化22】
【0010】
および少なくとも1種の式Bで表わされる化合物:
【化23】
【0011】
(上記各式中、
RaおよびRbは、それぞれ相互に独立して、Hであり、もしくは炭素原子1〜12個を有するアルキル基であり、この基は未置換であるか、または1個のCNまたはCF3により置換されていてもよく、または少なくとも1個のハロゲンにより置換されていてもよく、これらの基中に存在する1個または2個以上のCH2基はまた、それぞれ相互に独立して、O原子が相互に直接に結合しないものとして、
−O−、−S−、
【化24】
−CH=CH−、−C≡C−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−または−O−CO−O−より置き換えられていてもよく、
【化25】
【0012】
Z1およびZ2は、それぞれ相互に独立して、−CH2CH2−、−(CH2)4−、−CH2−、−(CH2)3−または単結合であり、
L1〜L8は、それぞれ相互に独立して、HまたはFであり、および
Yは、F、Cl、SF5、NCS、OCNまたはSCNであり、もしくはそれぞれ5個までの炭素原子を有し、1個または2個以上のハロゲンにより置換されているアルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアルケニルオキシ基である)
を含有する。
【0013】
本発明によるTNおよびSTNディスプレイ用の混合物に式Aで表わされる化合物および式Bで表わされる化合物を使用すると、
● 電気光学特性曲線の高い急峻度、
● しきい値電圧の小さい温度依存性、
● 非常に迅速な応答時間、特に低温における非常に迅速な応答時間、
が得られる。
式Aで表わされる化合物および式Bで表わされる化合物は、TNおよびSTN混合物の応答時間を格別に短縮させ、同時に急峻度を増大させおよびしきい値電圧の温度依存性を減少させる。
本発明による混合物はまた、下記利点を有する点で際立っている:
−これらは低い粘度を有する、
−これらは低いしきい値電圧および動作電圧を有する、および
−これらは低温において、ディスプレイ内で長い保存寿命を発揮する。
【0014】
本発明はまた、液晶ディスプレイに関し、このディスプレイは、
−フレームと一緒になってセルを形成している2枚の外側基板、
−セル内に配置されている正の誘電異方性を有するネマティック液晶混合物、
−外側基板の内側に存在する配向膜を備えた電極層、
を有し、
−外側基板表面の分子の長軸と外側基板とのチルト角が0度〜30度であり、および
−セル内の液晶混合物の配向膜から配向膜までのねじれ角が22.5°〜600°の数値を有し、
【0015】
−ネマティック液晶混合物が、
a)+1.5よりも大きい誘電異方性を有する1種または2種以上の化合物からなる液晶成分A15〜75重量%、
b)−1.5〜+1.5の誘電異方性を有する1種または2種以上の化合物からなる液晶成分B25〜85重量%、
c)−1.5よりも小さい誘電異方性を有する1種または2種以上の化合物からなる液晶成分D0〜20重量%、および
d)所望により、膜厚さ(外側基板の隔たり)とカイラルネマティック液晶混合物のナチュラルピッチとの比が約0.2〜1.3であるような量の光学活性成分C、
を含有するTNまたはSTN液晶ディスプレイであって、
【0016】
成分Aが少なくとも1種の式Aで表わされる化合物:
【化26】
および少なくとも1種の式Bで表わされる化合物:
【0017】
【化27】
(各式中、Ra、Rb、Z1、Z2、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8およびYは、上記定義のとおりである)
を含有することを特徴とする液晶ディスプレイである。
本発明はまた、本発明による液晶混合物を含有するTNおよびSTNディスプレイ、特に中度および低度マルチブレックスSTNディスプレイに関する。
式Aは特に、下記付属式A−1〜A−12で表わされる化合物を包含する:
【0018】
【化28】
【0019】
【化29】
【0020】
【化30】
【0021】
上記各式中、Raは請求項1に定義されているとおりである。
少なくとも1種の式A−2および/または式A−8で表わされる化合物を含有する本発明による混合物は、特に好ましいものとして挙げられる。
式Aおよび式A−1〜A−12において、R3は特に好ましくは、炭素原子2〜7個を有する直鎖状アルキルまたはアルコキシ、1E−アルケニルまたは3E−アルケニルである。
【0022】
Yは好ましくは、下記基である:
【化31】
【0023】
【化32】
【0024】
式Bは、特に下記付属式B−1〜B−6で表わされる化合物を包含する:
【化33】
【0025】
各式中、Rbは請求項1に定義されているとおりである。
Rbが炭素原子1〜7個を有する直鎖状アルキル基または炭素原子2〜7個を有するアルケニル基である化合物は、特に好ましい化合物として挙げられる。式B−1、B−2およびB−4で表わされる化合物は特に好ましい化合物として挙げられる。
本発明による液晶混合物に式Aで表わされる化合物および式Bで表わされる化合物を使用すると、特に低い回転粘度値が得られ、また特に低温において、大きい急峻度および迅速な応答時間を有するTNおよびSTNディスプレイが得られる。
式Aで表わされる化合物に加えて、成分Aまたは本発明による液晶混合物は、好ましくは1種または2種以上の式IIa〜IIkで表わされる化合物からなる群から選択される3,4,5−トリフルオロフェニル化合物をさらに含有する:
【0026】
【化34】
【0027】
【化35】
【0028】
上記各式において、
R2は、Hであり、もしくは炭素原子1〜12個を有するアルキル基であり、この基は未置換であるか、または1個のCNまたはCF3により置換されていてもよく、または少なくとも1個のハロゲンにより置換されていてもよく、これらの基中に存在する1個または2個以上のCH2基はまた、それぞれ相互に独立して、O原子が相互に直接に結合しないものとして、
−O−、−S−、
【化36】
−CH=CH−、−C≡C−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−または−O−CO−O−より置き換えられていてもよい。
式Aおよび式Bで表わされる化合物に加えて、本発明による媒体は、1種または2種以上の式II*a〜II*sで表わされ、極性末端基を有する化合物をさらに含有することができる:
【0029】
【化37】
【0030】
【化38】
【0031】
【化39】
【0032】
上記各式中、R2はR3について定義されているとおりであり、およびL3およびL4はそれぞれ相互に独立して、HまたはFである。これらの化合物中に存在するR2は特に好ましくは、7個までの炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルコキシ基である。
本発明による媒体または成分Aは特に好ましくは、式IIa、IIb、IIc、IId、IIe、IIf、IIg、IIj、II*b、II*c、II*d、II*fおよび/またはII*iで表わされる化合物、特に式IIa、IIb、IId、IIi、II*aおよびII*iで表わされる化合物を含有する。
1種または2種以上の式Bで表わされる化合物に加えて、本発明による混合物は式IIIa〜IIIiで表わされるシアノ化合物を含有すると好ましい:
【0033】
【化40】
【0034】
【化41】
【0035】
上記各式において、R3はRaについて定義されているとおりであり、およびL1、L2およびL5はそれぞれ相互に独立して、HまたはFである。これらの化合物中に存在するR3は、特に好ましくは7個までの炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルコキシである。
1種または2種以上の式IIIb、IIIcおよびIIIfで表わされる化合物、特にL1および/またはL2がFである化合物を含有する混合物は特に好ましいものとして挙げられる。
式IIIfおよび/またはIIIgにおいて、L2がHであり、およびL1がHまたはF、特にFである化合物の1種または2種以上を含有する混合物は特に好ましいものとしてまた挙げられる。
【0036】
式Aで表わされる化合物、式Bで表わされる化合物、および式IIa〜IIk、式II*a〜II*sで表わされる化合物、式IIIa〜IIIjで表わされる化合物、およびそれらの付属式で表わされる化合物、または本発明による混合物またはTNおよびSTNディスプレイに使用することができるその他の化合物は、公知であるか、または公知化合物と同様にして製造することができる。
式Aで表わされる化合物は低粘度、特に低い回転粘度、および弾性定数比K33/K11について小さい数値を有し、従って本発明によるディスプレイにおいて短い応答時間をもたらし、他方で大きい誘電異方性、特に増加した濃度で大きい誘電異方性を有する式Bで表わされる化合物の存在は、粘度の減少を生じさせる。
【0037】
好適液晶混合物は、1種または2種以上の成分Aの化合物を、好ましくは15%〜75%、特に好ましくは20%〜65%の割合で含有する。これらの化合物は、△ε≧+3、特に△ε≧+8、特に好ましくは△ε≧+12の誘電異方性値を有する。
更に好適混合物は、
●1種または2種以上、特に2〜4種の式Aで表わされる化合物、
●各場合に、1種、2種または3種の式Aで表わされる化合物、
●1種または2種以上、特に1種または2種の式Bで表わされる化合物、
●1種または2種以上、特に2〜5種の式IIIa、IIIb、IIIcおよび/またはIIIfで表わされる化合物、
を含有する。
【0038】
好適液晶混合物は、1種または2種以上の成分Bを、好ましくは25%〜85%の割合で含有する。グループBからの化合物は、特にそれらの低い回転粘度値γ1の点で際立っている。
成分Bは好ましくは、1種または2種以上の式IVで表わされる化合物:
【化42】
【0039】
式中、
mは、0または1であり、
R4は、炭素原子2〜7個を有するアルケニル基であり、
R5は、R3について定義されているとおりであり、またはm=1である場合には、またF、Cl、CF3またはOCF3であることができ、
L1およびL2は、それぞれ相互に独立して、HまたはFである。
式IVで表わされる化合物の中で特に好ましい化合物は、R4が炭素原子2〜7個を有するアルケニル基である化合物、特に下記式で表わされる化合物である:
【0040】
【化43】
【0041】
上記各式中、R3aおよびR4aは、それぞれ相互に独立して、H、CH3、C2H5またはn−C3H7であり、およびalkylは炭素原子1〜7個を有するアルキル基である。
液晶混合物が式IV−1および/または式IV−3において、R3aおよびR4aがそれぞれ、同一の意味を有する化合物の少なくとも1種を含有する本発明によるTNおよびSTNディスプレイ、および液晶混合物が少なくとも1種の式IV5で表わされる化合物を含有するディスプレイは特に好ましいものとして挙げられる。
もう一つの好適態様において、本発明による混合物は1種または2種以上の式IV6で表わされる化合物を含有する。
成分Bは好ましくはまた、式V−1〜V−9で表わされる二環状化合物からなる群から選択される化合物:
【0042】
【化44】
【0043】
【化45】
【0044】
および/または1種または2種以上の式V−10〜V−27で表わされる三環状化合物からなる群から選択される化合物:
【化46】
【0045】
【化47】
【0046】
【化48】
【0047】
および/または1種または2種以上の式V−28〜V−34で表わされる四環状化合物からなる群から選択される化合物:
【化49】
【0048】
【化50】
【0049】
上記各式中、R6およびR7は式A中に存在するRaについて定義されているとおりであり、またLはHまたはFである。
式V−25〜V−34において、R6がアルキルであり、およびR7がアルキルまたはアルコキシ、特にアルコキシである化合物は、特に好ましい化合物として挙げられる(上記アルキルおよびアルコキシはそれぞれ、炭素原子1〜7個を有する)。さらにまた、式V−25、V−28およびV−34において、LがFである化合物はまた、好ましい化合物としてあげられる。
式V−1〜V−34で表わされる化合物中に存在するR6およびR7は、特に好ましくは炭素原子1〜12個を有する直鎖状アルキルまたはアルコキシである。1種または2種以上の式B−3aおよび/または式B−5aで表される化合物を含有する本発明による混合物は、特に好ましいものとして挙げられる:
【0050】
【化51】
【0051】
混合物は好ましくは、式B−5aで表わされる化合物を2〜25重量%、特に2〜15重量%の割合で含有する。
所望により、液晶混合物は、層厚さ(外側基板の隔たり)とカイラルネマティック液晶混合物のナチュラルピッチとの比が0.2よりも大きくなるような量で光学活性成分Cを含有する。その中の数種は市販されている多くのカイラルドープ剤は当該成分用として当業者が入手することができ、例えばコレステリルノナノエート、Merck DarmstadtからのS−811、S−1011およびS−2011、ならびにCS15(BDH,Poole,英国)がある。ドープ剤の選択にそれ自体、制限はない。
【0052】
成分Cの化合物の割合は、好ましくは0〜10%、特に0〜5%、特好ましくは0〜3%である。
本発明による混合物はまた、所望により、−2よりも小さい誘電異方性を有する1種または2種以上の化合物(成分D)を20%までの割合で含有することができる。
混合物が成分Dを含有する場合、これらは好ましくは、刊行物に開示されているような構造単位2,3−ジフルオロ−1,4−フェニレンを含有する1種または2種以上の化合物である(例えば特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9または特許文献10参照)。この構造単位を含有するトラン化合物(例えば、特許文献11参照)は、特に好適な化合物として挙げられる。
【0053】
成分Dのもう1種の公知化合物は、刊行物に開示されているような、下記構造単位を含有する2,3−ジシアノハイドロキノンの誘導体またはシクロヘキサン誘導体である(特許文献12および特許文献13参照):
【化52】
【0054】
本発明による液晶ディスプレイは好ましくは、成分Dの化合物を含有する。
Ra、Rb、R2、R3、R4、R5、R6およびR7の定義中の「アルケニル」の用語は、直鎖状および分枝鎖状アルケニル基、特に直鎖状基を包含する。特に好適なアルケニル基は、C2−C7−1E−アルケニル、C4−C7−3E−アルケニル、C5−C7−4−アルケニル、C6−C7−5−アルケニルおよびC7−6−アルケニル、特にC2−C7−1E−アルケニル、C4−C7−3E−アルケニルおよびC5−C7−4−アルケニルである。
好適アルケニル基の例には、ビニル、1E−プロペニル、1E−ブテニル、1E−ペンテニル、1E−ヘキセニル、1E−ヘプテニル、3−ブテニル、3E−ペンテニル、3E−ヘキセニル、3E−ヘプテニル、4−ペンテニル、4Z−ヘキセニル、4E−ヘキセニル、4Z−ヘプテニル、5−ヘキセニル、6−ヘプテニルなどがある。5個までの炭素原子を有する基は一般に、好適である。
【0055】
もう一つの好適態様は、下記本発明による液晶混合物に関する:
−1種または2種以上、特に好ましくは1種、2種または3種の式Vaおよび/またはVbで表わされるヘテロ環状化合物をさらに含有する:
【化53】
【0056】
(各式中、
R6およびR7は上記定義のとおりであり、および
Yは、FまたはClである);
式VaおよびVbからなる群からの化合物の割合は、好ましくは2〜35%、特に5〜20%である。
−1種または2種以上、特に好ましくは1種、2種または3種の式T2a、T2bおよび/またはT2cで表わされるトラン化合物をさらに含有する:
【0057】
【化54】
【0058】
(各式中、R6およびR7は上記定義のとおりである)。
式T2a、T2bおよび/またはT2cからなる群からの化合物の割合は、好ましくは2〜20%、特に4〜12%である。本発明による混合物は、好ましくは2種または3種の式T2aおよび/またはT2bで表わされる化合物を含有する。
特に好適な態様において、混合物は、下記成分を含有する:
−少なくとも1種の式A−2で表わされる化合物:
【化55】
【0059】
および
少なくとも1種の式B−1で表わされる化合物:
【化56】
【0060】
−少なくとも1種の式IIiで表わされる化合物;
−少なくとも1種の式T2cで表わされるトラン化合物;
−少なくとも2種、特に3種の式Aで表わされる化合物;
−少なくとも2種、特に3種の式Bで表わされる化合物;
−少なくとも1種の式T2aで表わされる化合物および少なくとも1種の式T2bで表わされる化合物;
−少なくとも1種の式VIで表わされる化合物:
【0061】
【化57】
(式中、L1は、HまたはFである);
【0062】
−少なくとも1種の式VIIで表わされる化合物:
【化58】
(式中、alkylおよびalkyl*は、それぞれ相互に独立して、炭素原子1〜7個を有するアルキル基である)。
【0063】
−少なくとも2〜30重量%、好ましくは2〜25重量%、特に3〜15重量%の式VIIで表わされる化合物;
−少なくとも2.5重量%の式IV5で表わされる化合物;
−5〜30重量%、好ましくは10〜25重量%の式Aで表わされる化合物;
−5〜30重量%、好ましくは5〜20重量%の式Bで表わされる化合物;
−少なくとも3種の式Aで表わされる化合物の同族化合物であって、RaがC2H5、n−C3H7およびn−C5H11である化合物。
【0064】
もう一つの特に好適な態様は、下記成分を含有する液晶混合物に関する:
−全部で3〜6種の式AおよびBで表わされる化合物(全体としての混合物に対するこれらの化合物の割合は、25〜65%、特に30〜55%である)、
−20%よりも多い割合の正の誘電異方性値を有する、特に△ε≧+12の誘電異方性値を有する化合物。
本発明による混合物は、特に厚い層厚さを有するTNおよびSTNディスプレイで使用する場合、非常に短い総合応答時間(ttot=ton+toff)を有する点で際立っている。
TNおよびSTNセルで用いられる本発明による液晶混合物は、誘電的に正であり、△ε≧1を有する。△ε≧3、特に△ε≧5を有する液晶混合物は特に好ましいものとして挙げられる。
【0065】
本発明による液晶混合物は、好ましいしきい値電圧値V10/0/20および回転粘度値γ1を有する。光路差の数値d・△nが予め特定されている場合、層厚さ値dは光学異方性△nによって決定される。特に比較的大きいd・△n値の場合、d値が比較的小さいように選択できることから、比較的大きい光学異方性値を有する本発明による液晶混合物を使用すると、一般に好ましく、これによりより好ましい応答時間値が得られる。しかしながら、小さい方の△n値を有する本発明による液晶混合物を含有する本発明による液晶ディスプレイはまた、有利な応答時間値を有するという特徴を有する。
【0066】
本発明による液晶混合物はまた、電気光学特性曲線の急峻度にかかわり有利な数値を有し、特に20℃以上の温度において高時分割比をもって動作することができることを特徴とする。さらに、本発明による液晶混合物は、高い安定性を有し、また電気抵抗およびしきい値電圧の周波数依存性にかかわり好ましい数値を有する。本発明による液晶ディスプレイは広い動作温度範囲及び良好なコントラストの角度依存性を有する。
【0067】
偏光板、電極基板およびそれぞれそこに隣接している液晶分子の優先配向(ディレクター)が通常、一方の電極から他方の電極まで160°〜720°の数値でねじれているように表面処理された電極からなる本発明による液晶表示素子の構造は、この型式の表示素子にかかわる通常の構造に相当する。「通常の構造」の用語は、広く解釈されるべきであり、またTNおよびSTNセル、特にマトリックス表示素子および追加の磁石を備えた表示素子の誘導型および改変型の全部を包含する。
【0068】
2枚の外側基板の表面チルト角は同一であっても、または相違していてもよい。同一チルト角が好ましい。好適TNディスプレイは、外側基板表面の分子長軸とその外側基板との間に、0°〜7°、好ましくは0.01°〜5°、特に0.1°〜2°のプレチルト角を有する。STNディスプレイにおいて、このプレチルト角は、1°〜30°、好ましくは1°〜12°、特に3°〜10°である。セル中のTN混合物のねじれ角は、22.5°〜170°、好ましくは45°〜130°、特に80°〜115°の数値を有する。セル内のSTN混合物の配向膜から配向膜までのねじれ角は、100°〜600°、好ましくは170°〜300°、特に180°〜270°の数値を有する。
【0069】
本発明に従い使用することができる液晶混合物は、それ自体慣用の方法で製造することができる。一般に、主成分を構成する成分中に、有利には高められた温度において、少量で用いられる諸成分の所望量を溶解させる。有機溶媒、例えばアセトン、クロロホルムまたはメタノール中に諸成分の溶液を混合し、充分に混合した後、次いで溶媒を、例えば蒸留により、再度除却することができる。
この誘電体はまた、当業者にとって公知であり、刊行物に開示されている追加の添加剤を含有することができる。一例として、0〜15%の多色染料、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などを添加することができる。
【0070】
本特許出願書および下記例において、液晶化合物の構造は頭文字で示されており、その化学式への変換は下記表AおよびBに従い達成される。基CnH2n+1およびCmH2m+1は全部が、n個またはm個の炭素原子をそれぞれ有する直鎖状アルキル基である。アルケニル基はトランス−配置を有する。表Bのコードは、自明である。表Aには、基本構造にかかわる頭文字のみが示されている。各場合、この基本構造にかかわる頭文字の後に、ダッシュにより分離して、置換基R1 *、R2 *、L1*、L2 *およびL3 *に関して下記表に示されているコードが示されている。
【0071】
【表1】
【0072】
TNおよびSTNディスプレイは好ましくは、表AおよびBからの1種または2種以上の化合物を含有する液晶混合物を含有する。
表A:(L1 *、L2 *、L3 *=HまたはF)
【化59】
【0073】
【化60】
【0074】
【化61】
表B:
【0075】
【化62】
【0076】
【化63】
【0077】
【化64】
【0078】
表C:
表Cは本発明による混合物に常用されるドープ剤を示している:
【化65】
【0079】
【化66】
【0080】
表D:
本発明による混合物に添加することができる安定剤の例を下記に示す:
【化67】
【0081】
【化68】
【0082】
【化69】
【0083】
【化70】
【0084】
【化71】
【0085】
【実施の態様】
下記例は、本発明を説明しようとするものであり、制限を示すものではない。下記略語を使用する:
cl.p. 透明点(ネマティック−アイソトロピック相転移温度)、
S−N スメクティック−ネマティック相転移温度、
V20 流動粘度(mm2/秒、別段の記載がないかぎり、20℃における数値)、
△n 光学異方性(589nm、20℃)、
△ε 誘電異方性(1kHz、20℃)、
γ1 回転粘度(20℃におけるmPa・秒)
急峻度 特性曲線急峻度=(V90/V10−1)・100[%]、
V10 しきい値電圧=10%の相対コントラストにおける特性電圧、V90 90%相対コントラストにおける特性電圧、
【0086】
【数1】
ton 切換えから最高コントラストの90%に達するまでの時間、
toff 切換えから最高コントラストの10%に達するまでの時間、
mux 時分割比、
tstore 時間単位による低温保存安定性(−20℃、−30℃、−40℃)。
本明細書全体をとおして、全部の温度は℃で示されている。パーセンテージは重量パーセントである。全部の数値は、別段の記載がないかぎり、20℃における数値である。これらのディスプレイは、別段の記載がないかぎり、時分割を用いることなくアドレスされる。
【0087】
例1
【表2】
【0088】
例2
【表3】
【0089】
例3
【表4】
【0090】
例4
【表5】
【0091】
例5
【表6】
【0092】
例6
【表7】
Claims (14)
- 液晶媒体であって、
1種または2種以上の式Aで表わされる化合物:
RaおよびRbは、それぞれ相互に独立して、Hであり、もしくは炭素原子1〜12個を有するアルキル基であり、この基は未置換であるか、または1個のCNまたはCF3により置換されていてもよく、または少なくとも1個のハロゲンにより置換されていてもよく、これらの基中に存在する1個または2個以上のCH2基はまた、それぞれ相互に独立して、O原子が相互に直接に結合しないものとして、
−O−、−S−、
L1〜L8は、それぞれ相互に独立して、HまたはFであり、および
YはF、Cl、SF5、NCS、OCNまたはSCNであり、もしくはそれぞれ炭素原子1〜5個を有し、1個または2個以上のハロゲンにより置換されているアルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアルケニルオキシ基である)
を含有することを特徴とする、上記液晶媒体。 - 1種または2種以上の式IIIa〜IIIiで表わされるシアノ化合物をさらに含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液晶媒体:
R3は、Hまたは、炭素原子1〜12個を有するアルキル基であり、この基は未置換であるか、または1個のCNまたはCF3により置換されていてもよく、または少なくとも1個のハロゲンにより置換されていてもよく、これらの基中に存在する1個または2個以上のCH2基はまた、それぞれ相互に独立して、O原子が相互に直接に結合しないものとして、
−O−、−S−、
L1、L2およびL5はそれぞれ相互に独立して、HまたはFである。 - 媒体が1種または2種以上の式T2a、T2bおよび/またはT2cで表わされるトラン化合物をさらに含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液晶媒体:
R6およびR7は、炭素原子1〜12個を有するアルキル基であり、この基は未置換であるか、または1個のCNまたはCF3により置換されていてもよく、または少なくとも1個のハロゲンにより置換されていてもよく、これらの基中に存在する1個または2個以上のCH2基はまた、それぞれ相互に独立して、O原子が相互に直接に結合しないものとして、
−O−、−S−、
- 媒体が式Aで表わされる化合物を5〜30重量%の割合で含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の液晶媒体。
- 媒体が式Bで表わされる化合物を5〜30重量%の割合で含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の液晶媒体。
- △ε≧+12の誘電異方性を有する化合物を20%よりも多い割合で含有することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の液晶媒体。
- 請求項1に記載の液晶媒体の電気光学目的における使用。
- 請求項1に記載の液晶媒体を含有する電気光学液晶ディスプレイ。
- TNまたはSTN液晶ディスプレイであって、
−フレームと一緒になってセルを形成している2枚の外側基板、
−セル内に配置されている正の誘電異方性を有するネマティック液晶混合物、
−外側基板の内側に存在する配向膜を備えた電極層、
を備え、
−外側基板表面の分子の長軸と外側基板とのチルト角が0度〜30度であり、−セル内の液晶混合物の配向膜から配向膜までのねじれ角が22.5°〜600°の数値を有し、
−ネマティック混合物が、
a)+1.5よりも大きい誘電異方性を有する1種または2種以上の化合物からなる液晶成分A15〜75重量%、
b)−1.5〜+1.5の誘電異方性を有する1種または2種以上の化合物からなる液晶成分B25〜85重量%、
c)−1.5よりも小さい誘電異方性を有する1種または2種以上の化合物からなる液晶成分D0〜20重量%、および
d)所望により、膜厚さ(外側基板の隔たり)とカイラルネマティック液晶混合物のナチュラルピッチとの比が約0.2〜1.3であるような量の光学活性成分C、
からなる上記TNまたはSTN液晶ディスプレイにおいて、
成分Aが少なくとも1種の式Aで表わされる化合物:
RaおよびRbは、それぞれ相互に独立して、Hであり、もしくは炭素原子1〜12個を有するアルキル基であり、この基は未置換であるか、または1個のCNまたはCF3により置換されていてもよく、または少なくとも1個のハロゲンにより置換されていてもよく、これらの基中に存在する1個または2個以上のCH2基はまた、それぞれ相互に独立して、O原子が相互に直接に結合しないものとして、
−O−、−S−、
L1〜L8は、それぞれ相互に独立して、HまたはFであり、および
Yは、F、Cl、SF5、NCS、OCNまたはSCNであり、もしくはそれぞれ炭素原子1〜5個を有し、1個または2個以上のハロゲンにより置換されているアルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアルケニルオキシ基である)
を含有することを特徴とする、上記TNまたはSTN液晶ディスプレイ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE10203084 | 2002-01-28 | ||
DE10203084.7 | 2002-01-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004002676A true JP2004002676A (ja) | 2004-01-08 |
JP5270811B2 JP5270811B2 (ja) | 2013-08-21 |
Family
ID=7713160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003018583A Expired - Fee Related JP5270811B2 (ja) | 2002-01-28 | 2003-01-28 | 液晶媒体 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6730372B2 (ja) |
EP (1) | EP1331259B1 (ja) |
JP (1) | JP5270811B2 (ja) |
CN (1) | CN100513518C (ja) |
AT (1) | ATE505526T1 (ja) |
DE (2) | DE50313608D1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004131705A (ja) * | 2002-07-18 | 2004-04-30 | Merck Patent Gmbh | 液晶媒体および液晶ディスプレイ |
JP2006257343A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Dainippon Ink & Chem Inc | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示素子 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100469856C (zh) * | 2002-12-11 | 2009-03-18 | 默克专利股份有限公司 | 用于双稳态液晶器件中的液晶组合物 |
DE102004049997B4 (de) * | 2003-11-06 | 2014-11-20 | Merck Patent Gmbh | Flüssigkristallmedium und dessen Verwendung in elektrooptischen Anzeigen |
KR101820989B1 (ko) | 2010-04-28 | 2018-01-22 | 메르크 파텐트 게엠베하 | 액정 매질을 포함하는 광학 스위치 소자 |
CN102433133B (zh) * | 2011-09-14 | 2014-09-24 | 深圳超多维光电子有限公司 | 向列型液晶组合物 |
CN103351881B (zh) * | 2013-06-18 | 2015-10-21 | 江苏和成显示科技股份有限公司 | 低介电频率依赖性液晶组合物及包含该组合物的pm显示器 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001011449A (ja) * | 1999-05-04 | 2001-01-16 | Merck Patent Gmbh | Stn液晶ディスプレイ |
JP2002012867A (ja) * | 2000-04-28 | 2002-01-15 | Merck Patent Gmbh | 電気光学ディスプレイおよびその中に含まれる液晶媒体 |
DE10124257A1 (de) * | 2000-05-31 | 2002-01-24 | Merck Patent Gmbh | Flüssigkristallines Medium mit niedriger Doppelbrechung |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19537802A1 (de) | 1995-10-11 | 1997-04-17 | Merck Patent Gmbh | Elektrooptische Flüssigkristallanzeige |
DE19528106A1 (de) * | 1995-02-03 | 1996-08-08 | Merck Patent Gmbh | Elektrooptische Flüssigkristallanzeige |
EP0807153B1 (de) * | 1995-02-03 | 2001-03-28 | MERCK PATENT GmbH | Elektrooptische flüssigkristallanzeige |
DE19720296B9 (de) | 1996-05-28 | 2008-09-04 | Merck Patent Gmbh | Flüssigkristallmischung und deren Verwendung in einer Supertwist-Flüssigkristallanzeige |
EP1310541B1 (en) | 1998-11-19 | 2008-05-14 | MERCK PATENT GmbH | Supertwisted nematic liquid crystal displays |
DE10111142A1 (de) * | 2000-04-07 | 2001-10-11 | Merck Patent Gmbh | Elektrooptische Flüssigkristallanzeige |
DE10112954A1 (de) | 2000-04-18 | 2001-12-13 | Merck Patent Gmbh | Elektrooptische Flüssigkristallanzeige und Flüssigkristallmedium |
AU2002213869A1 (en) | 2000-11-29 | 2002-06-11 | Merck Patent G.M.B.H | Electro-optical liquid crystal display and liquid crystalline medium |
DE10125707B4 (de) | 2001-05-25 | 2010-07-29 | Merck Patent Gmbh | Flüssigkristalline Mischungen und ihre Verwendung |
-
2003
- 2003-01-20 AT AT03001108T patent/ATE505526T1/de active
- 2003-01-20 DE DE50313608T patent/DE50313608D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2003-01-20 EP EP03001108A patent/EP1331259B1/de not_active Expired - Lifetime
- 2003-01-20 DE DE10302189A patent/DE10302189A1/de not_active Ceased
- 2003-01-28 CN CNB031030173A patent/CN100513518C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2003-01-28 JP JP2003018583A patent/JP5270811B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2003-01-28 US US10/351,994 patent/US6730372B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001011449A (ja) * | 1999-05-04 | 2001-01-16 | Merck Patent Gmbh | Stn液晶ディスプレイ |
JP2002012867A (ja) * | 2000-04-28 | 2002-01-15 | Merck Patent Gmbh | 電気光学ディスプレイおよびその中に含まれる液晶媒体 |
DE10124257A1 (de) * | 2000-05-31 | 2002-01-24 | Merck Patent Gmbh | Flüssigkristallines Medium mit niedriger Doppelbrechung |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004131705A (ja) * | 2002-07-18 | 2004-04-30 | Merck Patent Gmbh | 液晶媒体および液晶ディスプレイ |
JP2006257343A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Dainippon Ink & Chem Inc | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示素子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE50313608D1 (de) | 2011-05-26 |
ATE505526T1 (de) | 2011-04-15 |
CN1435466A (zh) | 2003-08-13 |
EP1331259B1 (de) | 2011-04-13 |
EP1331259A1 (de) | 2003-07-30 |
JP5270811B2 (ja) | 2013-08-21 |
DE10302189A1 (de) | 2003-07-31 |
US20030209691A1 (en) | 2003-11-13 |
US6730372B2 (en) | 2004-05-04 |
CN100513518C (zh) | 2009-07-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4948745B2 (ja) | 液晶媒体 | |
JP5542299B2 (ja) | 液晶媒体 | |
JP5100939B2 (ja) | 液晶混合物 | |
JP4332235B2 (ja) | Tnおよびstn液晶ディスプレイ | |
JP4948694B2 (ja) | Stn液晶ディスプレイ | |
JP5554768B2 (ja) | 液晶混合物 | |
JP5208376B2 (ja) | 液晶媒体および電気光学ディスプレイ | |
JP4896285B2 (ja) | スーパーツィストネマティック液晶ディスプレイ | |
JP5188662B2 (ja) | 液晶性媒体 | |
JPH1129771A (ja) | 電気光学液晶ディスプレイ | |
US7198828B2 (en) | Liquid-crystalline medium | |
JP5312723B2 (ja) | ネマティック液晶混合物およびこの混合物を含有するディスプレイ | |
JP2004307862A (ja) | 液晶混合物 | |
JP5236140B2 (ja) | 超ねじれネマティック液晶ディスプレイ、液晶組成物および化合物 | |
JPH11116959A (ja) | Stn液晶ディスプレイ | |
JP2001064651A (ja) | Tnおよびstn液晶ディスプレイ | |
KR20020023146A (ko) | Tn 및 stn 액정 디스플레이 | |
JP4638119B2 (ja) | 液晶媒体 | |
JP5270811B2 (ja) | 液晶媒体 | |
JP2004339483A (ja) | 液晶媒質 | |
JP2003129053A (ja) | 液晶混合物 | |
JPH1135942A (ja) | スーパーツイスト液晶ディスプレイ | |
CN100387682C (zh) | 1,4-二-(反式-4-环己基)苯衍生物和它们在液晶介质和液晶装置中的应用 | |
US6555186B2 (en) | TN and STN liquid-crystal displays |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090414 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20090710 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20090715 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20090914 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20090917 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091013 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100803 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101203 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20110125 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20110401 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20120627 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20120702 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20120727 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20120801 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20120827 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20120830 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20130311 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20130314 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130321 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130510 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5270811 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |