JP4896285B2 - スーパーツィストネマティック液晶ディスプレイ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、短い切換え時間ならびに良好な急峻度および角度依存性を有するスーパーツィストネマティック液晶ディスプレイ(STN−LCD)に関する。さらにまた本発明は、このディスプレイで使用される新規ネマティック液晶混合物に関する。
【0002】
【従来の技術】
理論として定義されているSTN−LCDは、例えばEP0,131,216B1;DE3,423,993A1;EP0,098,070A2;M.SchadtおよびF.Leenhoutsによる17th;液晶に係わるフライベルグ会議(Freiburg conference on liquid crystals)(1987年4月8〜10日);K.Kawasaki等によるSID87 Digest391(20.6);M.SchadtおよびF.LeenhoutsによるSID87 Digest372(20.1);K.Katoh等によるJapanese Journal of Applied Physics,Vol.26,No.11,L1784〜L1786(1987);F.Leenhouts等によるAppl.Phys.Lett.,50(21),1468(1987);H.A.van SprangおよびH.G.KoopmanによるJ.Appl.Phys.,62(5),1734(1987);T.J.SchefferおよびJ.NehringによるAppl.Phys.Lett.,45(10),1021(1984);M.SchadtおよびF.LeenhoutsによるAppl.Phys.Lett.,50(5),236(1987)およびE.P.RaynesによるMol.Cryst.Liq.Cryst.Letters,Vol.4(1),1〜8頁(1986)から知られている。
【0003】
本明細書において、STN−LCDの用語は、ねじれ角が160゜と720゜との間の数値を有する比較的大きいねじれ角を有する表示素子の全部を包含するものとし、このような表示素子には、例えばWaters等の表示素子(C.W.Waters等によるProc.Soc.Inf.Disp.(New York)(1985)(3rd Intern.Display Conference,Kobe,Japan))、STN−LCD(DEOS 3,503,259);SBE−LCD(T.J.SchefferおよびJ.NehringによるAppl.Phys.Lett.,45(1984),1021);OMI−LCD(M.SchadtおよびF.LeenhoutsによるAppl.Phys.Lett.,50(1987),236);DST−LCD(EPOS 0,246,842)またはBW−STN−LCD(K.Kawasaki等よるSID87 Digest391(20.6))がある。
【0004】
標準型TNディスプレイに比較して、この方式のSTN−LCDは、電気光学特性曲線の格別に良好な急峻度(以下の記載において、単純に急峻度と称する)およびこれに伴う良好なコントラスト値の点で、およびまたコントラストの格別に小さい角度依存性の点で際立っている。特に比較的低温において非常に短い切換え時間を有するSTN−LCDは特に重要である。短い切換え時間を得るためには、従来、回転粘度、特に液晶混合物の回転粘度が通常、液晶成分の最適組合わせにより、およびまた場合により、比較的高い蒸気圧を有するモノトロピック添加剤を使用することにより最適化されていた。
しかしながら、達成された切換え時間はあらゆる用途に適するものではなかった。
より短い切換え時間はまた、STN−LCDの液晶層の厚みを減少することにより、およびまた大きい複屈折値△nを有する液晶混合物を使用することにより達成することができる。
【0005】
しかしながら、これらの切換え時間短縮化への全ての試みは、あらゆる用途には適さない混合物のままで依然として止っている。
STN−LCDに求められる追加の要件は、より高い時分割特性(これは、少数の駆動ICで得られる)、より低いしきい値電圧および大きい急峻度にある。
STN−LCDにおいて、大きい急峻度を得るためには、液晶混合物が比較的大きい弾性定数の比K33/K11値および比較的小さい△ε/ε⊥値(ここで、△εは誘電異方性値であり、そしてε⊥は分子長軸に対して垂直方向の誘電異方性値である)を有していなければならない。
コントラストおよび切換え時間を最適化することに加えて、この種の液晶混合物には、さらに重要な要件がある:
【0006】
1.セル空隙dおよびピッチpの広いd/pウインドウ(window)、これはd/p値の下限と上限との間の範囲であると定義される。
2.高い化学的安定性。
3.大きい電気抵抗値。
4.しきい値電圧の小さい温度および周波数依存性。
しかしながら、誘電性および弾性物性などの種々の材料パラメーターが相反する影響を及ぼすことから、前記物性の全てにおいて同時に最適パラメーターを得ることはできない。すなわち、これらのパラメーターの達成された組合わせは、特に高時分割駆動STN−LCD(これは1/400の範囲の時分割比を有する)においては、依然として充分なものではなく、また中程度および低度の時分割STN−LCD(これらの時分割比はそれぞれ、1/64および1/16の範囲である)においても、依然として充分なものではない。
従って、上記要件に適合する広い動作温度範囲、大きい急峻度(すなわち、小さい勾配値)、良好なコントラストの角度依存性および低いしきい値電圧を有すると同時に、非常に短い切換え時間を有するSTN−LCDに対する多大の要求が継続して存在している。
【0007】
【発明が解消しようとする課題】
本発明の課題は、前記欠点を小さい程度でのみ有するか、または全く有しておらず、同時に非常に有用な総合的性質、特に低温において短い切換え時間及び高い急峻性を有するSTN−LCDを提供することにある。
本発明のもう一つの課題は、このようなSTN−LCDで使用するための対応する液晶混合物を提供することにある。
【0008】
【課題を解消するための手段】
この課題が、3,4,5−トリフルオロフェニル基を有する化合物を、下記式Iで表わされる化合物とともに含有するネマティック液晶混合物を使用することによって達成できることがここに見出された:
【化10】
Figure 0004896285
【0009】
式中、
は炭素原子2〜7個を有するアルケニル基であり、
は、炭素原子1〜12個を有する、フッ素化されていてもよいアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基またはアルケニルオキシ基であり、この基中に存在する1個のCH基または隣接していない2個のCH基は、酸素原子が相互に直接に隣接していない様相で、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−または−COO−により置き換えられていてもよく、あるいはm=1である場合、Rはまた、Q−Yであることができ;
QはCF、OCF、CFH、OCFHまたは単結合であり、
YはFまたはClであり、
およびLはそれぞれ独立して、HまたはFであり、そして
mは0または1である。
【0010】
本発明に従い、STN−LCD用の液晶混合物に、式Iで表わされる化合物とともに3,4,5−トリフルオロフェニル基を有する化合物を使用することによって、特に、
*大きい急峻度
*小さい温度依存性を有する低いしきい値電圧、および
*特に低温における、短い切換え時間、
が得られる。
さらにまた、本発明による液晶混合物は、下記の有利な性質を示す:
−低粘度
−しきい値電圧および動作電圧の小さい温度依存性
−低温におけるディスプレイ内での混合物の改良された安定性。
【0011】
従って、本発明は、
− フレームとともにセルを形成している2枚の面平行の外側基板、
− セル中に存在する正の誘電異方性を有するネマティック液晶混合物、
− 上記外側基板の内側面上に積層されている配向膜を備えた電極層、
を備えており、
− 上記外側基板の表面上の分子の長軸と外側基板表面との間のプレチルト角は約1度〜30度であり、そして
− 配向膜から配向膜までのセル内の液晶混合物のねじれ角は、22.5゜〜600゜の数値を有し、
【0012】
− そのネマティック液晶混合物が、基本的に、
a)+1.5より大きい誘電異方性を有する1種または2種以上の化合物からなる液晶成分Aを30〜90重量%;
b)−1.5〜+1.5の誘電異方性を有する1種または2種以上の化合物からなる液晶成分Bを10〜45重量%;
c)−1.5よりも小さい誘電異方性を有する1種または2種以上の化合物からなる液晶成分Dを0〜10重量%;および
d)場合によって層厚さ(面平行外側基板の隔たり)とキラルネマティック液晶混合物のナチュラルピッチとの比が約0.2〜1.3であるような量の光学活性成分C
含有する、STN−LCDであって、
【0013】
3,4,5−トリフルオロフェニル基を有する成分Aの少なくとも1種の化合物および式Iの少なくとも1種のアルケニル化合物:
【化11】
Figure 0004896285
【0014】
式中、
は炭素原子2〜7個を有するアルケニル基であり、
は、炭素原子1〜12個を有する、フッ素化されていてもよいアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基またはアルケニルオキシ基であり、この基中に存在する1個のCH基または隣接していない2個のCH基は、酸素原子が相互に直接に隣接していない様相で、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−または−COO−により置き換えられていてもよく、あるいはm=1である場合、Rはまた、Q−Yであることができ;
QはCF、OCF、CFH、OCFHまたは単結合であり、
YはFまたはClであり、
およびLはそれぞれ独立して、HまたはFであり、そして
mは0または1である、
で表わされる少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする、上記STN−LCDに関する。
【0015】
式Iは、下記付属式を包含する:
【化12】
Figure 0004896285
【0016】
各式中、R、L、L、QおよびYは、式Iにかかわる意味を有し、そして
は、炭素原子1〜12個を有する、ハロゲン化されていてもよいアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基またはアルケニルオキシ基であり、この基中に存在する1個のCH基または隣接していない2個のCH基は、酸素原子が相互に直接に隣接していない様相で、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−または−COO−により置き換えられていてもよい。
式I−1、式I−2および式I−3において、Rは特に好ましくは、炭素原子2〜7個を有する1E−アルケニルまたは3E−アルケニルである。
式I−1で表わされる特に好適な化合物は、その分子中に存在するRが炭素原子2〜7個を有するアルケニル基である化合物、特に下記式で表わされる化合物である:
【0017】
【化13】
Figure 0004896285
【0018】
各式中、R3aおよびR4aはそれぞれ独立して、H、CH、Cまたはn−Cであり、そしてalkylは、炭素原子1〜7個を有するアルキル基である。
本発明による特に好ましいSTN−LCDは、その液晶混合物が式I−1aおよび式I−1cから選択され、その分子中に存在するR3aおよびR4aがそれぞれ、同一の意味を有する少なくとも1種の化合物を含有するSTN−LCDである。
式I−2で表される化合物の中で、その分子中に存在するLおよびLがHを表わす化合物は特に好適である。
追加の好適な式I−2で表される化合物は、その分子中に存在するRが炭素原子1〜8個、特に1個、2個または3個の炭素原子を有するアルキル基であり、そしてRが炭素原子2〜7個、特に2個、3個または4個の炭素原子を有する1E−アルケニル基または3E−アルケニル基である化合物である。
【0019】
式I−3で表される化合物の中で、その分子中に存在するLおよびLがFを表わし、そしてQ−YがFまたはOCFである化合物は特に好適である。
式I−3で表される追加の好適な化合物は、その分子中に存在するRが炭素原子2〜7個、特に2個、3個または4個の炭素原子を有する1E−アルケニル基または3E−アルケニル基である化合物である。
−1.5〜+1.5の誘電異方性値を有する式I−1および式I−2で表わされる化合物は、上記定義のとおりの成分Bに属し、そして+1.5よりも大きい誘電異方性値を有する式I−2で表わされる化合物および特に、式I−3で表わされる化合物は、上記定義のとおりの成分Aに属する。
式Iで表わされる化合物を使用することによって、特に低い回転粘度値を有する進歩的混合物が得られ、また電気光学曲線の大きい急峻度および特に低温における、迅速な切換え時間を有するSTN−LCDが得られる。
【0020】
3,4,5−トリフルオロフェニル基を有する成分Aの化合物は、下記式IIから選択すると好ましい:
【化14】
Figure 0004896285
式中、
Rは、炭素原子1〜12個を有する、フッ素化されていてもよいアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基またはアルケニルオキシ基であり、この基中に存在する1個のCH基または隣接していない2個のCH基は、酸素原子が相互に直接に隣接していない様相で、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−または−COO−により置き換えられていてもよく、
【0021】
【化15】
Figure 0004896285
およびLはそれぞれ独立して、HまたはFであり、
およびZは相互に独立して、−COO−、−CHCH−、−CH=CH−、−C C−または単結合であり、そして
nは0、1または2である。
式IIで表される特に好ましい化合物は、下記式で表される化合物である:
【0022】
【化16】
Figure 0004896285
【0023】
【化17】
Figure 0004896285
【0024】
各式中、Rは、式IIについて定義されているとおりである。これらの式中に存在するRは特に好ましくは、炭素原子1〜8個を有するアルキルまたはアルコキシである。
式IIa、式IIb、式IIc、式IIdおよび式IIeで表わされる化合物、特に式IIaおよび式IIbで表わされる化合物は、特に好適である。
好ましくは、成分Aは、下記式IIIで表わされる1種または2種以上の化合物をさらに含有する:
【化18】
Figure 0004896285
式中、R、A、Zおよびnはそれぞれ独立して、式IIにかかわる意味の一つを有し、そしてLおよびLはそれぞれ独立して、HまたはFである。
式IIIで表わされる化合物は、下記式から選択すると好ましい:
【0025】
【化19】
Figure 0004896285
【0026】
【化20】
Figure 0004896285
各式中、R、LおよびLはそれぞれ独立して、式IIIにかかわる意味の一つを有する。
式IIIb、式IIIcおよび式IIIfで表わされる化合物、特に下記附属式で表わされる化合物は、特に好適である:
【0027】
【化21】
Figure 0004896285
【0028】
【化22】
Figure 0004896285
【0029】
各式中、Rは、式IIIについて定義されているとおりである。
式IIIhにおいて、LがHであり、そしてLがHまたはF、特にFである化合物はまた、好適である。
本発明による液晶混合物は好ましくは、1種または2種以上の下記式Vで表わされる化合物を含有する:
【化23】
Figure 0004896285
式中、Rは、式IIにかかわる意味の一つを有し、そしてYはFまたはClであり、特にRは炭素原子1〜8個を有するアルキルまたはアルコキシであり、そして/またはYはFである。
【0030】
式IIで表わされる化合物に加えて、成分Aはまた、1種または2種以上の下記式IIから選択される、末端にフッ素またはフッ素化基を有する化合物をまた、含有することができる:
【化24】
Figure 0004896285
【0031】
式中、R、A、B、Z、Zおよびnはそれぞれ独立して、式IIにかかわる意味の一つを有し、
およびLはそれぞれ独立して、HまたはFであり、
はFまたはClであり、そして
はCF、OCF、CFH、OCFHまたは単結合である、
ただし、L、LおよびQ−Yは、同時にFではなく、そしてnが1であり、AおよびBが両方ともに、1,4−シクロヘキシレンであり、そしてZおよびZが単結合である場合、Rは炭素原子2〜7個を有するアルケニル基ではない。
特に好ましい式IIで表わされる化合物は、下記式で表わされる化合物である:
【0032】
【化25】
Figure 0004896285
【0033】
【化26】
Figure 0004896285
【0034】
【化27】
Figure 0004896285
【0035】
各式中、Rは、式IIについて定義されているとおりであり、そしてLおよびLはそれぞれ独立して、HまたはFである。これらの式中に存在するRは特に好ましくは、炭素原子1〜8個を有するアルキルまたはアルコキシである。
式I、式II、式II、式IIIおよび式Vで表わされる化合物およびまた本発明によるSTN−LCDに使用することができるその他の化合物は、公知であるか、または公知化合物と同様に製造することができる。
特に、式Iで表わされる化合物は、低い粘度、特に低い回転粘度、小さい数値の弾性定数の比(K/K)を有し、従って短い切換え時間をもたらす。一方、大きい誘電異方性を有する式IIで表わされる化合物は、特に本発明のディスプレイのように、大量で存在する場合、しきい値電圧の減少をもたらす。
【0036】
本発明に従い使用することができる好適液晶混合物は、成分Aからの1種または2種以上の化合物を、好ましくは30%〜90%の割合で、特に好ましくは45%〜75%の割合で含有する。これらの化合物またはこの化合物は、+3よりも大きい(好ましくは、+8よりも大きい、特に+12よりも大きい)誘電異方性値を有する。
さらにまた、好適混合物は、
*1種または2種以上、特に2〜5種の式Iで表わされる化合物、
*1種または2種以上、特に2〜6種の式IIで表わされる化合物、
*1種または2種以上、特に2〜6種の式IIIで表わされる化合物、および*1種または2種以上、特に1種、2種または3種の式Vで表わされる化合物を含有する。
【0037】
好適液晶混合物は、成分Bからの1種または2種以上の化合物を、好ましくは10〜45%の割合で含有する。グループBからの、これらの化合物またはこの化合物は、特に低い回転粘度値γを有する。
好ましくは、成分Bは、2個の環を有する式IV1〜IV9からなる群から選択される1種または2種以上の化合物および/または3個の環を有する式IV10〜IV24からなる群から選択される1種または2種以上の化合物および/または4個の環を有する式IV25〜IV31からなる群から選択される1種または2種以上の化合物を含有する:
【0038】
【化28】
Figure 0004896285
【0039】
【化29】
Figure 0004896285
【0040】
【化30】
Figure 0004896285
【0041】
【化31】
Figure 0004896285
【0042】
上記各式中、RおよびRはそれぞれ独立して、式II中に存在するRにかかわる意味の一つを有し、LはHまたはFであり、そして式IV10〜IV19および式IV23〜IV31中に存在する1,4−フェニル基はまた、相互に独立して、置換基として1個または2個以上のFを有することができる。
式IV25〜IV31で表わされる化合物の中で、その分子中に存在するRが炭素原子1〜7個を有するアルキルであり、そしてRが炭素原子1〜7個を有するアルコキシである化合物は、特に好適である。さらにまた、式IV25および式IV31において、その分子中に存在するLがFである化合物は好ましい。式IV1〜IV30で表わされる化合物の中に存在するRおよびRは好ましくは、炭素原子1〜12個を有する直鎖状アルキルまたはアルコキシである化合物は、特に好適である。
【0043】
液晶混合物はまた、任意に光学活性成分Cを、層厚さ(面平行支持板の隔たり)とキラルネマティック液晶混合物のナチュラルピッチとの間の比が所望のねじれ角に適する0.2よりも大きいような量で含有することができる。適当なドーピング剤は、広く種々の公知キラル物質および市販のドーピング剤、例えばコレステリルノナノエート、S−811(Merck KGaA,Darmstadt,FRG)およびCB15(Merck Ltd.前BDH,Poole,英国)から選択することができる。その選択にはそれ自体、制限はない。
【0044】
成分Cの化合物の量は、好ましくは0〜10%、特に0〜5%、非常に好ましくは0〜3%である。
もう一つの好適態様において、液晶混合物は、液晶トラン化合物を、2〜65重量%、好ましくは5〜35重量%の量で含有する。これにより、STN−LCDのセル厚さおよび切換え時間を減少させることができる。トラン化合物は好ましくは、下記式T1a、式T1bおよび式T2b〜T2hからなるグループTから選択される:
【0045】
【化32】
Figure 0004896285
【0046】
【化33】
Figure 0004896285
【0047】
各式中、Rは、式IIにおけるRの意味の一つを有し、L〜Lはそれぞれ独立して、HまたはFであり、そしてQおよびYは式Iについて示されている意味の一つを有する。
式T2eで表わされる特に好ましい化合物は、その分子中に存在する基L〜Lの1個、2個または3個がFであり、そして残りがHである化合物である、ただしLとL、LとL、LとLとは、同時にFであることはできない。
グループTからの成分(1種または2種以上)の割合は、好ましくは2%〜65%、特に5%〜35%である。
液晶混合物はまた、−2またはそれ以下の誘電異方性値を有する1種または2種以上の化合物(成分D)を、0〜10%の割合で含有することができる。
【0048】
成分Dは好ましくは、構造要素2,3−ジフルオロ−1,4−フェニレンを含有する1種または2種以上の化合物、例えばDE−OS3807801、同3807861、同3807863、同3807864および同3807908に記載されているような化合物を含有する。特に好適なトラン化合物は、この構造要素を有するPCT/DE88/00133に記載の化合物、特に式T2fおよび式T2gで表わされる化合物である。
成分Dのもう1種の公知化合物には、例えばDE−OS3231707またはDE−OS3407013に記載されているような下記構造要素を含有する2,3−ジシアノハイドロキノンまたはシクロヘキサン誘導体がある:
【化34】
Figure 0004896285
【0049】
<−1.5の誘電異方性値を有する1種または2種以上の化合物を包含する成分Dの化合物の割合は、好ましくは約0%〜10%、特に約0%〜5%である。所望のしきい値電圧を得るための割合は、当業者が容易に調節することができ、△εが<−1.5である場合、全ての慣用の液晶化合物を原則的に使用することができる。
特に好ましくは、本発明によるディスプレイは成分Dの化合物を含有していない。
R及びRからRの意味にかかわり、アルケニルの用語は、直鎖状および分枝鎖状アルケニル基を包含し、この基は、Rの場合に炭素原子2〜7個を有し、R、R、RおよびRの場合に炭素原子2〜12個を有する。直鎖状アルケニル基が好ましい。もう1種の好適アルケニル基は、C〜C−1E−アルケニル、C〜C−3E−アルケニル、C〜C−4−アルケニル、C〜C−5−アルケニルおよびC−6−アルケニル、特にC〜C−1E−アルケニル、C〜C−3E−アルケニルおよびC〜C−4−アルケニルである。
【0050】
好適アルケニル基の例には、ビニル、1E−プロペニル、1E−ブテニル、1E−ペンテニル、1E−ヘキセニル、1E−ヘプテニル、3−ブテニル、3E−ペンテニル、3E−ヘキセニル、3E−ヘプテニル、4−ペンテニル、4Z−ヘキセニル、4E−ヘキセニル、4Z−ヘプテニル、5−ヘキセニルおよび6−ヘプテニルがある。5個までの炭素原子を有するアルケニル基は、特に好適である。ビニル、1E−プロペニル、1E−ブテニル、3E−ブテニルおよび3E−ペンテニルは非常に特に好ましく、特にビニルおよび3E−ブテニルは好適である。 もう一つの特に好ましい態様において、本発明による液晶混合物は、下記成分を含有する:
−それぞれ式I−1a、式I−2aおよび式I−3aで表わされる少なくとも1種の化合物:
【0051】
【化35】
Figure 0004896285
【0052】
各式中、alkenylおよびalkenylはそれぞれ独立して、炭素原子2〜7個を有するアルケニル基であり、そしてalkylは、炭素原子1個、2個または3個を有するアルキル基である;
−式IIaおよび式IIbで表わされる1種または2種以上、好ましくは2〜6種の化合物;
−1種または2種以上、特に3〜5種の式Iで表わされる化合物を、11〜55重量%、好ましくは18〜42重量%;
−1種または2種以上、特に1種または2種の式I−3で表わされる極性アルケニル化合物を、12〜24重量%;
−1種または2種以上、特に2〜6種の、3,4,5−トリフルオロフェニル基を有する化合物、特に好ましくは式IIから選択される化合物を、11〜44重量%、好ましくは16〜32重量%;
【0053】
−1種または2種以上、特に2〜6種の、末端シアノ基を有する式IIIで表わされる化合物、特に好ましくは式IIIbおよび式IIIcから選択される化合物を、12〜48重量%、好ましくは18〜36重量%;
−1種または2種以上、特に1種または2種の、式Vで表わされるピリミジン化合物を、2〜16重量%、好ましくは3〜9重量%;
−1種または2種以上、特に2〜4種のグループTのトラン化合物、特に好ましくは式T2aおよび式T2bから選択される化合物を、2〜35重量%、好ましくは5〜20重量%。
もう一つの好適態様は、下記の液晶混合物に関する:
−総合して、4〜10種の式Iおよび式IIで表わされる化合物を含有し、これらの化合物の量は、総混合物の重量により25〜70%、好ましくは35〜65%である;
【0054】
−正の誘電異方性を有する、特に+12よりも大きい誘電異方性値を有する化合物を、58重量%よりも多い割合で含有する;
−式IV−1〜IV31の成分Bの化合物を含有せず、および/または成分Dを含有しない;
−本質的に、式I、式II、式IIIおよび式Vで表わされる化合物およびグループTの成分からなる。
本発明の混合物の特徴は、特に広いセル間隙を有するSTN−LCDで使用した場合、これらが短い総合切換え時間(ttot =ton+toff )を有することにある。短い切換え時間は、STN−LCDにとって特に重要であり、例えばラップトップで使用する場合に重要であり、これによりカーセル移動の良好な表示が可能になる。300msecまたはそれ以下、特に250msecまたはそれ以下の切換え時間を有するディスプレイは特に好ましい。
【0055】
本発明のSTN−LCDの特徴は、低いしきい値電圧にある。好ましくは、このしきい値電圧は、1.5Vまたはそれ以下、特に1.35Vまたはそれ以下である。
本発明のSTN−LCD中に存在する液晶混合物は、△ε≧1.5を有し、誘電的に正である。△ε≧3を有する混合物は特に好適であり、△ε≧5を有する混合物は非常に特に好適である。
本発明の液晶混合物は、しきい値電圧V10/0/20 および回転粘度について有利な数値を示す。光路差d・△nの数値が固定されている場合、セル間隙dの数値は、光学異方性値△nにより決定される。特に、d・△n値が大きい場合、大きい△n値を有する本発明による液晶混合物を使用すると好ましい。この理由は、比較的小さいd値を選択できる場合、改善された切換え時間値を得ることができるからである。
【0056】
しかしながら、小さい方の△n値を有する本発明による液晶混合物を含有する本発明による液晶ディスプレイの特徴はまた、有利な切換え時間値を有することにある。
本発明による液晶混合物のもう一つの特徴は、急峻度にかかわるそれらの有利な数値を有すること、および特に20℃以上の温度において、大きい時分割比で動作できることにある。さらにまた、この混合物は、高い安定性、大きい電気抵抗およびしきい値電圧の小さい周波数依存性を示す。本発明による液晶ディスプレイは、広い動作温度範囲および良好なコントラストの視野角依存性を示す。
偏光板、電極板およびそれぞれそこに隣接している液晶分子の好適配向(ディレクター)が通常、一方の電極から他方の電極まで160゜〜720゜の数値で相互にねじれているように表面処理されている電極からの本発明による液晶表示素子の構築は、この形式の表示素子に慣用の構築に相当する。ここで、慣用の構築の用語は、広い意味で使用されており、スーパーツィストセルの全部の誘導型および修正型を包含し、特にまたマトリックス表示素子を包含する。2枚の支持板の表面チルト角は、同一または相違していてもよい、同一チルト角が好ましい

【0057】
本発明によるTN−ディスプレイにおいて、基板の表面の分子の長軸と基板の表面との間のチルト角は好ましくは、0゜〜7゜、特に0.01゜〜5゜、非常に好ましくは0.1゜〜2゜の範囲にある。本発明によるSTN−LCDにおいて、このチルト角は好ましくは、1゜〜30゜、特に1゜〜12゜、非常に好ましくは3゜〜10゜の範囲にある。
セルの2枚の基板上の配向膜間の液晶混合物のねじれ角は、本発明のTN−ディスプレイの場合、22.5゜〜170゜、特に45゜〜130゜、非常に好ましくは80゜〜115゜の範囲にある。STN−ディスプレイの場合、このねじれ角は、100゜〜600゜、特に170゜〜300゜、非常に好ましくは180゜〜270゜の範囲にある。
【0058】
しかしながら、本発明による表示素子とねじれネマティックセルに基づく従来慣用の表示素子との本質的相違点は、液晶層の液晶成分の選択にある。
本発明に従い使用することができる液晶混合物は、それ自体慣用の方法で製造することができる。一般に、比較的少ない量で使用される成分の所望量を、有利には高められた温度で、主成分を構成する成分に溶解する。諸成分の有機溶剤、例えばアセトン、クロロホルムまたはメタノール中の溶液を混合し、混合後に、例えば蒸発により、溶剤を除去することもできる。
誘電体はまた、当業者に公知であり、刊行物に記載されている添加剤をさらに含有することもできる。例えば、0〜15%の多色性染料を添加することができる。
【0059】
【発明の実施の形態】
下記の例は、本発明を説明するものであり、いかなる点でも、本発明を制限するものではない。
略語は、下記の意味を有する:
△n 589nmおよび20℃における複屈折、
ave 平均切換え時間=0.5(Ton+Toff )、
on スイッチ オンから最高コントラストの90%が達成されるまでの時間、
off スイッチ オフから最高コントラストの10%が達成されるまでの時間、
10 50Hzの周波数におけるしきい値電圧(ボルト)、
90 50Hzの周波数における飽和電圧(ボルト)、
90/V10 急峻度、
【0060】
γtot 回転粘度(mPa・s)、
v 20℃における流動粘度(mm/秒)、
HTP 20℃におけるキラルドーピング剤S−811のラセン捩じり力、
d・△n 20℃における光学リターデーション(μm)、
d/P 20℃におけるセル間隙対コレステリックピッチの比:別段の記載がないかぎり、240゜の捩じれに対して0.54、
Twist 表面間のねじれ角;別段の記載がないかぎり、240゜。
本明細書全体にわたり、別段の記載がないかぎり、温度は全部が摂氏度であり、そしてパーセンテージは重量%である。切換え時間および粘度にかかわる数値は、20℃における数値である。切換え時間は、上記定義のとおりの平均値tave である。
このSTN−LCDは時分割動作でアドレスされる(時分割比:1:240、バイアス:1:15)。
【0061】
液晶混合物の成分の濃度は、使用されるキラルドーピング剤を考慮せずに示されている。キラルドーピング剤の濃度は、所望のd/P値が得られるように選択する。ここで、セル間隙dは、光学リターデーションd・△nから、液晶混合物の複屈折値により決定される。示されている全部の例で、別段の記載がないかぎり、Merck KGaAから入手できるキラルドーピング剤S−811を使用する。
本明細書および下記の例において、液晶化合物の化学構造はいずれも頭文字で示されており、化学式への変換は下記に示されているとおりに行うことができる。基C2n+1および基C2m+1は全部が、それぞれn個またはm個の炭素原子を有する直鎖状アルキル基である。表B中のコードは自明である。表Aにおいて、核構造に関する頭文字のみが示されている。それぞれの場合に、この核構造に関する頭文字の後に、−印により分離して、置換基R、R、LおよびLに関するコードが示されている。
表AおよびBに示されている化合物は、本発明の特に好適な成分である。
【0062】
【表1】
Figure 0004896285
【0063】
表A:(L、L、L、HまたはF)
【化36】
Figure 0004896285
【0064】
表B
【化37】
Figure 0004896285
【0065】
例1
このSTNディスプレイは、下記成分からなり、そして下記性質を有する液晶媒体を含有する:
【表2】
Figure 0004896285
【0066】
例2
このSTNディスプレイは、下記成分からなり、そして下記性質を有する液晶媒体を含有する:
【表3】
Figure 0004896285
【0067】
例3
このSTNディスプレイは、下記成分からなり、そして下記性質を有する液晶媒体を含有する:
【表4】
Figure 0004896285
【0068】
例4
このSTNディスプレイは、下記成分からなり、そして下記性質を有する液晶媒体を含有する:
【表5】
Figure 0004896285
【0069】
例5
このSTNディスプレイは、下記成分からなり、そして下記性質を有する液晶媒体を含有する:
【表6】
Figure 0004896285
【0070】
例6
このSTNディスプレイは、下記成分からなり、そして下記性質を有する液晶媒体を含有する:
【表7】
Figure 0004896285
【0071】
例7
このSTNディスプレイは、下記成分からなり、そして下記性質を有する液晶媒体を含有する:
【表8】
Figure 0004896285
【0072】
例8
このSTNディスプレイは、下記成分からなり、そして下記性質を有する液晶媒体を含有する:
【表9】
Figure 0004896285
【0073】
例9
このSTNディスプレイは、下記成分からなり、そして下記性質を有する液晶媒体を含有する:
【表10】
Figure 0004896285
【0074】
例10
このSTNディスプレイは、下記成分からなり、そして下記性質を有する液晶媒体を含有する:
【表11】
Figure 0004896285
【0075】
例11
このSTNディスプレイは、下記成分からなり、そして下記性質を有する液晶媒体を含有する:
【表12】
Figure 0004896285

Claims (9)

  1. − フレームとともにセルを形成している2枚の面平行の外側基板、
    − セル中に存在する正の誘電異方性を有するネマティック液晶混合物、
    − 上記外側基板の内側面上に積層されている配向膜を備えており、矩形波形により各画素をアドレスする電極層、
    − 上記外側基板の表面上の分子の長軸と外側基板表面との間のプレチルト角は約1度〜30度であり、そして
    − 配向膜から配向膜までのセル内の液晶混合物のねじれ角は、22.5゜〜600゜の数値を有し、
    − そのネマティック液晶混合物が、基本的に、
    a)+1.5より大きい誘電異方性を有する1種または2種以上の化合物からなる液晶成分Aを30〜90重量%;
    b)−1.5〜+1.5の誘電異方性を有する1種または2種以上の化合物からなる液晶成分Bを10〜45重量%;
    c)−1.5よりも小さい誘電異方性を有する1種または2種以上の化合物からなる液晶成分Dを0〜10重量%;および
    d)層厚さ(面平行外側基板の隔たり)とキラルネマティック液晶混合物のナチュラルピッチとの比が約0.2〜1.3であるような量の光学活性成分C、
    含有する、スーパーツィストネマティック液晶ディスプレイであって、
    式IIa
    Figure 0004896285
    式中、
    Rは、炭素原子1〜12個を有する、フッ素化されていてもよいアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基またはアルケニルオキシ基であり、この基中に存在する1個のCH 基または隣接していない2個のCH 基は、酸素原子が相互に直接に隣接していない様相で、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−または−COO−により置き換えられていてもよい、
    で表される、3,4,5−トリフルオロフェニル基を有する成分Aの少なくとも1種の化合物および式I:
    Figure 0004896285
    式中、
    は炭素原子2〜7個を有するアルケニル基であり、
    は、炭素原子1〜12個を有する、フッ素化されていてもよいアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基またはアルケニルオキシ基であり、この基中に存在する1個のCH基または隣接していない2個のCH基は、酸素原子が相互に直接に隣接していない様相で、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−または−COO−により置き換えられていてもよく、あるいはm=1である場合、Rはまた、Q−Yであることができ;
    QはCF、OCF、CFH、OCFHまたは単結合であり、
    YはFまたはClであり、
    およびLはそれぞれ独立して、HまたはFであり、そして
    mは0または1である、
    で表わされる少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする、上記スーパーツィストネマティック液晶ディスプレイ。
  2. 成分Aが、下記式IIIで表わされる1種または2種以上の化合物をさらに含有することを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ:
    Figure 0004896285
    式中、
    Rは、炭素原子1〜12個を有する、フッ素化されていてもよいアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基またはアルケニルオキシ基であり、この基中に存在する1個のCH基または隣接していない2個のCH基は、酸素原子が相互に直接に隣接していない様相で、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−または−COO−により置き換えられていてもよく、
    Figure 0004896285
    は、それぞれ独立して
    Figure 0004896285
    Figure 0004896285
    およびL はそれぞれ独立して、HまたはFであり、
    は、−COO−、−CHCH−、−CH=CH−、−C≡C−または単結合であり、
    nは0、1または2であり、
    そしてLおよびLはそれぞれ独立して、HまたはFである。
  3. 式IIIで表わされる化合物が、下記式から選択されることを特徴とする、請求項2に記載のディスプレイ:
    Figure 0004896285
    Figure 0004896285
    各式中、Rは、式IIIについて定義されているとおりである。
  4. 式IIIで表わされる化合物が、下記式IIIc1で表される化合物である、請求項3に記載のディスプレイ:
    Figure 0004896285
    各式中、Rは、式IIIについて定義されているとおりである。
  5. 液晶混合物が、下記式Vで表わされる1種または2種以上の化合物をさらに含有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のディスプレイ:
    Figure 0004896285
    式中、
    Rは、炭素原子1〜12個を有する、フッ素化されていてもよいアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基またはアルケニルオキシ基であり、この基中に存在する1個のCH 基または隣接していない2個のCH 基は、酸素原子が相互に直接に隣接していない様相で、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−または−COO−により置き換えられていてもよく、
    そしてYはFまたはClである。
  6. 液晶混合物が、3,4,5−トリフルオロフェニル基を有する1種または2種以上の化合物を11〜44重量%の割合で含有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載のディスプレイ。
  7. +12よりも大きい正の誘電異方性を有する1種または2種以上の化合物を58重量%よりも多くの割合で含有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載のディスプレイ。
  8. 1.5Vまたはそれ以下のしきい値電圧を有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載のディスプレイ。
  9. 請求項1〜のいずれか一項に定義されているとおりの液晶混合物または液晶組成物。
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