JP2004002003A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で複数列に感光材料を分配可能な画像記録装置を提供することを目的とする。
【解決手段】マガジン16から引き出された長尺状の印画紙Aは、カッタ42によって所定幅のシート状の印画紙A1〜A3とされ、第1搬送ローラ対44A〜44Cによって搬送路上の所定位置まで搬送される。各列の搬送位置まで搬送された印画紙A1〜A3は、第1搬送ローラ対44A〜44Cのニップ解除によってストッパ46に突き当てられ、後端(先端)が揃えられる。さらに、第2搬送ローラ対48A〜48Cにニップされることによって、露光位置Pに向かって搬送路上を複数列搬送される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光材料を露光して画像を形成する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル露光を利用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データとし、この画像データに応じて変調した記録光によって感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、現像処理を施してプリント(写真)として出力するデジタルフォトプリンタが実用化されている。
【0003】
このようなデジタルフォトプリンタは、基本的に、スキャナ(画像読取装置)と画像処理装置とを有する入力機、および焼付装置(画像記録装置)と現像機とを有する出力機より構成される。スキャナでは、フィルムに撮影された画像の投影光をCCDセンサ等のイメージセンサで光電的に読み取り、フィルムの画像データ(画像データ信号)として画像処理装置に送る。画像処理装置は、この画像データに所定の画像処理を施し、画像記録のための出力画像データ(露光条件)として焼付装置に送る。焼付装置は、例えば、光ビーム走査露光を利用する装置であれば、供給された画像データに応じて変調した光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主走査方向と直交する副走査方向に印画紙を搬送することによって、印画紙に潜像を形成し、また、裏面に所定事項をバックプリントとして、記録する。現像機では、露光済の印画紙に、所定の現像処理等を施して、フィルムに撮影された画像が再生されたプリントとする。
【0004】
ところで、画像記録装置では、シート状の印画紙を副走査方向に複数列で搬送し、主走査方向に光ビームを走査(露光)することによって、プリント(画像記録)速度の向上を図るものが提案されている。
【0005】
この場合には、シート状の印画紙を複数列で搬送させるために、例えば、複数の感光材料マガジンを並列に配置して、各マガジンから供給される印画紙を所定長に切断してシート状の印画紙として並べて搬送する構成や、振分け機構、例えば吸盤を用いた振り分け機構によって1列に搬送されるシート状の印画紙を複数列に振り分ける構成が提案されている。
【0006】
また従来の画像記録装置には、シート状の感光材料を副走査方向に複数列で搬送する多列搬送方式で搬送しながら、複数列に並んで搬送される複数の感光材料に同時に潜像を形成し、さらに所定の現像処理等を施して、フィルムに撮影された画像が再生されたプリント(画像記録)を作る速度の向上を図るものが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−202418号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数のマガジンを備えるタイプは、マガジンが複数必要となり装置の大型化を招く不都合があり、振分け機構は機構が複雑であると共に、制御も複雑になるという不都合があった。
【0009】
また、並列で搬送される感光材料のうち、一部の列で搬送される感光材料が無くなって、搬送ローラの長手方向に対して感光材料が一方の搬送方向側辺寄りに偏在する状態となることがある。
【0010】
図18に例示するように、多列搬送方式で搬送される感光材料200が一方の搬送ローラの長手方向に偏在する状態となると、感光材料200を一対の搬送ローラ202、204がニップして転接することにより搬送する際に、感光材料200を挟むニップ力のバランスが崩れた状態となる。
【0011】
この一対の搬送ローラ202、204では、その両端部に突出する各回転軸間に、それぞれ引張コイルばね等の弾性部材206を架設し、これら弾性部材206の付勢力により一対の搬送ローラ202、204の間に挟まれる感光材料200にニップ力を及ぼす構成となっている。
【0012】
このため、一対の搬送ローラ202、204では、感光材料200が一方の搬送方向側辺寄りに偏在する状態となると、感光材料200を挟んでいる一方の側で一対の搬送ローラ202、204の間の間隔が開き、他方の側に行くに従って一対の搬送ローラ202、204の間の間隔が狭まり、一対の搬送ローラ202、204同士が転接する状態となる。
【0013】
すなわち、一対の搬送ローラ202、204は、これらの回転軸が平行とならないために感光材料200を挟むニップ力のバランスが崩れた状態で、感光材料200に転接することになるから、感光材料200を真直に搬送できなくなるという問題がある。
【0014】
特に、露光処理の際には、精密な搬送が要求される副走査部において、ニップ力のバランスが崩れた状態となると、感光材料200を真直に搬送できなくなって、感光材料200上に形成される画像に悪影響を及ぼすことがあるという問題がある。
【0015】
このような課題を解決するために、本発明は、簡単な構成で複数列に感光材料を分配することができる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0016】
さらに、本発明は、搬送路上を搬送される感光材料を、適正に搬送することができる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、感光材料を露光することにより画像記録する画像記録装置において、感光材料が収納された収納手段と、前記収納手段から引き出した感光材料を第1方向に搬送して、前記第1方向と交差する第2方向に延在する感光材料の搬送路上の複数の搬送位置のいずれかに位置決めする第1搬送手段と、前記第1搬送手段によって前記搬送路上の各搬送位置に位置決めされた単数又は複数の前記感光材料を前記第2方向に搬送する第2搬送手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項1記載の発明の作用について説明する。
【0019】
マガジン等の収納手段に収納された感光材料を第1搬送手段によって搬送路と交差する第1方向から搬送路上の複数の搬送位置に搬送できるため、第1搬送手段によって搬送路上の複数の搬送位置に複数の感光材料を分配(配置)することができる。次に、分配された複数の感光材料を第2搬送手段によって搬送路に沿って第2方向に搬送することによって、露光位置に向かって感光材料を複数列搬送することができる。
【0020】
このように、第1搬送手段によって搬送路の延在(第2)方向と交差する第1方向に搬送するだけで、搬送路上の複数の搬送位置に感光材料を配置(分配)でき、分配された感光材料を第2搬送手段で搬送するだけで露光位置に向かって感光材料を複数列搬送することができる。また、サイズが大きな感光材料の搬送や閑散時の感光材料の搬送では、単列搬送とすることもできる。このような搬送の切替が簡単にできる。
【0021】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記収納手段に収納された長尺状の感光材料を、第1搬送手段によって所定長引き出して切断し、所望の幅のシート状の感光材料とする切断手段を備えることを特徴とする。
【0022】
請求項2記載の発明の作用について説明する。
【0023】
収納手段に長尺状の感光材料が収納されている場合には、第1搬送手段によって収納手段から引き出された感光材料を切断することによって、所望の幅(主走査方向)のシート状の感光材料とすることができる。
【0024】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記切断手段は、前記第1搬送手段による感光材料の搬送と同期して順次切断していくことを特徴とする。
【0025】
請求項3記載の発明の作用について説明する。
【0026】
切断手段が第1搬送手段による感光材料の搬送と同期して順次所定の幅に切断していくため、分配動作と並行して切断動作を行うことができる。すなわち、分配処理速度が向上する。
【0027】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記切断手段は、第1搬送手段によって長尺状の感光材料が搬送路上の複数の搬送位置のいずれかに到達した後に複数位置で切断して、複数の搬送位置に位置決めされた複数のシート状の感光材料とすることを特徴とする。
【0028】
請求項4記載の発明の作用について説明する。
【0029】
収納手段から引き出された長尺状の感光材料が第1搬送手段によって複数の搬送位置のいずれかに搬送後、切断手段が複数の位置で感光材料を切断することによって、切断されて所定幅とされたシート状の感光材料が各搬送位置に配置(分配)された状態にする。すなわち、長尺状の感光材料の先端を搬送路上の複数の搬送位置のいずれかに搬送した後に、切断手段によって感光材料を複数位置で切断することによって、所定サイズのシート状の感光材料にする作業と、複数の搬送位置に分配する作業を同時に行なうことができる。
【0030】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の発明において、第1搬送手段によって前記搬送位置まで搬送された感光材料の第2搬送方向の位置決めを行なうガイド手段が設けられていることを特徴とする。
【0031】
請求項5記載の発明の作用について説明する。
【0032】
ガイド手段は、第1搬送手段によって搬送路上の搬送位置まで搬送されてきた感光材料の第2方向の位置決めを行なうことによって、例えば、複数列搬送される感光材料の先端揃えを行なうことができる。この結果、精度良く搬送することができ、高画質に画像記録することができる。
【0033】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載の発明において、搬送方向の長さが等しい複数の感光材料を第2搬送手段で搬送するときに、第2搬送手段用に配置された搬送ローラの長手方向中央点を通る中心線を境として、搬送路上の一方のエリア内に少なくとも一つの感光材料の重心が位置すると共に、他方のエリア内に少なくとも一つの感光材料の重心が位置するように、複数の感光材料を配置する分配手段を設けたことを特徴とする。
【0034】
上述のように構成することにより、分配手段が複数の感光材料を搬送路上に配置する際、搬送路上に設けられた搬送ローラの長手方向中央点を通る中心線を境として、搬送路上の一方のエリア内に少なくとも一つの感光材料の重心が位置すると共に、他方のエリア内に少なくとも一つの感光材料の重心が位置するように分配する。よって、搬送ローラが感光材料を挟むようにニップして搬送する際に、各感光材料に対するニップ力のバランスを保ち、感光材料を搬送路に沿って直線的に適正に搬送することができる。なお、感光材料の搬送方向の長さが等しいというときは、感光材料を搬送方向の所定長さに切断して作成するとき等の許容誤差があっても感光材料の搬送方向の長さが等しいものとする。
【0035】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項記載の発明において、単数の感光材料を第2搬送手段で搬送するときに、第2搬送手段用に配置された搬送ローラの長手方向中央点を通る中心線上を感光材料の一部が通過する状態に、感光材料を配置する分配手段を設けたことを特徴とする。
【0036】
上述のように構成することにより、分配手段が単数の感光材料を搬送路上に配置する際、搬送路上に設けられた搬送ローラの長手方向中央点を通る中心線上を感光材料の一部が通過する状態に、感光材料を配置する。よって、搬送ローラが感光材料を挟むようにニップして搬送する際に、感光材料に対するニップ力のバランスを保ち、感光材料を搬送路に沿って直線的に適正に搬送することができる。
【0037】
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項記載の発明において、画像記録する処理順に従って感光材料の略同一サイズが連続しない場合に、同一の件の画像データ内において、略同一サイズの画像データを一纏めの組みにし、これら画像データの組みを順に並べることにより、一つの組みの中で略同一サイズの感光材料が連続するよう処理の順番を変更する処理順番の制御手段を設けたことを特徴とする。
【0038】
上述のように構成することにより、この画像記録装置では、プリントサイズの異なる複数の感光材料を順次画像形成処理する場合に、プリントサイズが異なるため所定複数の感光材料を同時に搬送路上で搬送できないことを最小限にして所定複数の感光材料を同時に処理できる機会を増やすことにより複数の感光材料を合理的に処理し、この処理に係わる速度を向上し、生産性を向上することができる。なお、略同一サイズというときは、プリントサイズの搬送方向の長さが等しければ、幅方向の長さが異なっても良いし、製造上の許容誤差を含むものであっても良いものとする。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る画像記録装置について、図面を参照して説明する。続いて、画像記録装置の要部である副走査搬送部について詳細に説明する。
(画像記録装置の全体構成)
画像記録装置10は、図示しないフィルムスキャナー等の画像読取装置で読み取られた画像情報に基づき、また、セットアップ装置で決定された露光条件にしたがって、光ビームによって印画紙(感光材料)を走査露光して潜像を形成するプリンタ(画像記録装置)12と、潜像が形成された印画紙を現像処理し、フィルムの画像が記録されたプリントを出力するプロセサ14とから構成され、主にデジタルフォトプリンタの画像形成に利用される。
【0040】
プリンタ12は、図1に示すように、ロール状に巻回された印画紙が収納されているマガジン16が配設されており、マガジン16から引き出された長尺状の印画紙が後述する分配機構50によって搬送路上に複数列に配置され、シート状の印画紙とされる。
【0041】
シート状の印画紙が搬送される搬送路下流側には、印画紙のバック面に所定の情報を印字するバックプリント部22が配設されており、その下流側に印画紙の乳剤面に所定の画像を記録する露光部24が配設されている。
【0042】
露光部24は、所定の画像情報に基づいて印画紙(感光材料)Aに対して露光する光走査装置26と、印画紙を露光位置で精度良く搬送すると共に平面性を確保する副走査搬送部28とを備える。
【0043】
この露光部24で所定の画像が記録された印画紙Aが搬送されるプロセサ14内には、搬送路に沿って現像槽30、定着槽32、水洗槽34、乾燥部36が配置され、順次通過することによって、1枚のプリントが形成され、ソータ38に排出される構成とされている。
(分配機構の構成)
このように形成されるプリンタ12における分配機構50について詳細に説明する。
【0044】
分配機構50は、図2に示すように、マガジン16から長尺状の印画紙Aを引き出す引き出しローラ対40と、引き出しローラ対40で引き出された印画紙Aを所定長に切断するカッタ42と、カッタ42によって所定長(所定幅)とされたシート状の印画紙A1〜A3を搬送位置まで搬送する3つの第1搬送ローラ対44A〜44Cと、第1搬送ローラ対44A〜44Cによって搬送路上の搬送位置に配置されたシート状の印画紙Aの後端揃えを行なうストッパ46と、ストッパ46で後端揃えされた印画紙Aを露光位置に向かって搬送する第2搬送ローラ対48A〜48Cから基本的に構成されている。
【0045】
カッタ42は、マガジン16から引き出しローラ対40で引き出された長尺状の印画紙Aを所定長毎に切断することによって、所定幅の印画紙A1〜A3とするものである。
【0046】
一方、第1搬送ローラ対44A〜44Cは、後述する複数列搬送される方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に所定間隔をあけて配置されており、図示しない機構によってニップ/ニップ解除自在(可能となるよう)に構成されている。
【0047】
すなわち、シート状にされた印画紙A1〜A3をニップして主走査方向に搬送することによって搬送路上の複数の搬送位置のいずれかまで搬送するものである。ここで、搬送路とは、印画紙Aが露光位置に向かって複数列搬送される部分を指しており、搬送路を構成する搬送機構は、搬送ローラ対、ベルト等の印画紙A1〜A3を搬送可能であれば良く、特にこれらに限定するものではない。また、本実施形態では、この搬送路上における印画紙の搬送方向を副走査方向(矢印Y方向)ということにし、搬送路上で副走査方向と直交する方向を主走査方向(矢印X方向)ということにする。
【0048】
一方、第1搬送ローラ対44A〜44Cの下方には、ストッパ46が配置される。図3に示すように、側面視においてL字型に形成されている。したがって、第1搬送ローラ対44A〜44Cによって搬送路上において主走査方向の搬送位置に位置決め(分配)された印画紙A1〜A3の下端(後端)は、第1搬送ローラ対44A〜44Cによるニップが解除された後に、ストッパ46に突き当てられる。
【0049】
また、搬送路上に配設された第1搬送ローラ対44A〜44Cの露光位置P(搬送方向下流)側には、各第1搬送ローラ対44A〜44Cによる搬送方向と直交する副走査方向への搬送を行う第2搬送ローラ対48A〜48Cが配設されている(図2、図4、図5参照)。第2搬送ローラ対48A〜48Cもニップ/ニップ解除自在とされている。したがって、第1搬送ローラ対44A〜44Cおよびストッパ46により所定位置に位置決めされたシート状の印画紙A1〜A3は、第2搬送ローラ対48A〜48Cにより挟持(ニップ)されて副走査方向に搬送される。なお、第2搬送ローラ対48A〜48Cは、第1搬送ローラ対44A〜44Cが印画紙A1〜A3をニップしている間およびストッパ46が後端揃えしている間は、ニップ解除しているため、主走査方向に搬送される印画紙A1〜A3と干渉することはない。
【0050】
このように構成されるプリンタ12の作用について説明する。
【0051】
プリンタ12に画像情報が入力されると、マガジン16から引き出しローラ40によって印画紙Aが引き出され、カッタ42によって所定長に切断される。例えば、同一長さ(寸法誤差を含んだ同一長さ)で切断することによって、長尺状の印画紙Aを同一幅(寸法誤差を含んだ同一幅)のシート状の印画紙A1〜A3にすることができる。印画紙A1〜A3は、第1搬送ローラ対44A〜44Cによって搬送路上の各列の搬送位置に位置決めされる。具体的には、印画紙A1が1列目の搬送位置に到達したところで第1搬送ローラ対44Aの駆動が停止される。印画紙A2、印画紙A3もそれぞれ2列目、3列目の搬送位置に到達したところで、第1搬送ローラ対44B、44Cの駆動が停止される(図2参照)。このように、第1搬送ローラ対44A〜44Cによって印画紙A1〜A3を主走査方向に搬送して搬送位置に位置決めすることによって、搬送路上の複数列の搬送位置に印画紙A1〜A3を分配(配置)する。
【0052】
このように、印画紙A1〜A3を主走査方向の所定位置に分配した後、第1搬送ローラ対44A〜44Cのニップを解除することによって、印画紙A1〜A3が落下してストッパ46の下面46Aに下端が当接する(図3Aから3B参照)。この結果、印画紙A1〜A3の後端がストッパ46の下面46Aに突き当てられ、印画紙A1〜A3の先端位置が揃えられる。すなわち、カッタ42による切断等によって副走査方向にずれた場合でも印画紙A1〜A3の先端を揃えることができる(図4参照)。
【0053】
続いて、第2搬送ローラ対48A〜48Cが印画紙A1〜A3の先端をニップする(図3C、図5参照)。この結果、印画紙A1〜A3は、先端(後端)位置を位置決めされた状態で、露光位置に向かって搬送可能とされる。
【0054】
さらに、第2搬送ローラ対48A〜48Cを駆動することによって、先端が揃えられた印画紙A1〜A3が先端を揃えた状態で同時に搬送される。なお、第2搬送ローラ対48A〜48Cは、3列の印画紙A1〜A3の搬送タイミングをずらして搬送(いわゆる千鳥搬送)可能なように分割されているが、搬送路上の2本目以降の搬送ローラ対52は、搬送路の全幅にわたる長さを有する1本のローラで構成しても良い。
【0055】
このように搬送路上を搬送される印画紙A1〜A3は、バックプリント部22で裏印字された後、副走査搬送部28に到達する。
【0056】
副走査搬送部28に到達した印画紙A1〜A3は、図2に示すように、複数列の印画紙A1〜A3に対して光走査装置26によって同時に走査露光する。なお、分配機構50によって複数列とされた印画紙A1〜A3の間隔等に基づいて個別の印画紙A1〜A3の境界位置やサイズを図示しないセンサなどで検出し、この検出データを前もって光走査装置26の出力データ作成部(図示せず)に入力することによって、出力データ作成部では画像コマ毎の画像データをどのように出力すれば良いか判断でき、出力データを迅速に作成することができる。
【0057】
このように、本実施形態では、マガジン16から引き出しローラ対40で引き出された長尺状の印画紙Aをカッタ42によって所定幅のシート状の印画紙A1〜A3とし、第1搬送ローラ対44A〜44Cで副走査方向と直交する主走査方向の3列の搬送位置まで搬送することによって、搬送路における3列の搬送位置にシート状の印画紙A1〜A3を振り分ける(分配する)ことができる。また、第1搬送ローラ対44A〜44Cは、引き出しローラ対40の引き出し方向と同一方向(主走査方向)に引き出すだけで印画紙A1〜A3を分配しているので、無理な送りによって印画紙A1〜A3に傷がついたり、圧力ムラが発生することを回避できる。
【0058】
また、3列に振り分けられた印画紙A1〜A3を第2搬送ローラ対48A〜48Cでニップすることによって、簡単に副走査方向に搬送できる。
【0059】
なお、その際、第2搬送ローラ対48A〜48Cが印画紙A1〜A3をニップする前に第1搬送ローラ対44A〜44Cがニップ解除することによって、印画紙A1〜A3の後端がストッパ46に当接され、カッタ42による切断等によって副走査方向にずれた印画紙Aの後端(先端)を揃えられる。したがって、先端が揃えられた印画紙A1〜A3を搬送して走査露光できるため、高画質な画像記録を行うことができる。
【0060】
なお、本実施形態では、第1搬送ローラ対44A〜44Cで印画紙A1〜A3を主走査方向に搬送後にニップ解除してストッパ46に突き当てることによって副走査方向の位置決めを行なっているが、この過程を省略して第1搬送ローラ対44A〜44Cによって印画紙A1〜A3を主走査方向の所定位置まで水平状態で搬送し、第2搬送ローラ対48A〜48Cでニップして副走査方向に搬送するように構成しても良い。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る画像記録装置について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、第1実施形態と異なる部分は、分配機構54のみなので、当該部分を説明する。
【0061】
分配機構54は、図6に示すように、第1実施形態にあったカッタ42に換えて搬送路上に所定間隔をおいて三本のカッタ42A〜42Cが配設されたものである。
【0062】
このように構成することにより、マガジン16から引き出された長尺状の印画紙Aは、第1搬送ローラ対44A〜44Cによって3列の搬送位置のうち、最も遠い1列目の搬送位置(図7Aの最も左側)まで搬送される(図7A参照)。この状態でカッタ42A〜42Cによって印画紙Aを切断する(図7B参照)ことによって、所定幅のシート状の印画紙A1〜A3とされると共に、主走査方向における分配(位置決め)作業が終了する。
【0063】
この状態で第1搬送ローラ対44A〜44Cのニップを解除することによって、印画紙A1〜A3の後端をストッパ46に突き当て後端揃えを行なう。以下は、第1実施形態と同様である。
【0064】
このように、本実施形態では、マガジン16から引き出しローラ対40で引き出された印画紙Aを切断することなく、第1搬送ローラ対44A〜44Cで先端を搬送路上の1列目の搬送位置まで搬送し、所定位置に配設された3個のカッタ42A〜44Cで切断することによって、主走査方向において3列の搬送位置にシート状の印画紙A1〜A3を位置決め(分配)することができる。
【0065】
第1実施形態と異なり、長尺状の印画紙Aから1枚ずつシート状の印画紙A1〜A3を切り出す構成と異なり、切断作業が一度にできるという利点がある。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る画像記録装置について説明する。第1、第2実施形態と同様の構成要素については、第1、第2実施形態と同様の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、第1、第2実施形態と異なっている部分は、分配機構56のみなので、該当部分のみ説明する。
【0066】
分配機構56は、図8に示すように、第1、第2実施形態の第1搬送ローラ対44A〜44Cに換えて一対の搬送ベルト60、62を設けたものである。
【0067】
搬送ベルト60は、図8〜図10に示すように、テンションローラ64A、64Bと、テンションローラ64A、64Bに巻きかけられたエンドレスベルト66A、66Bとから構成されている。エンドレスベルト66A、66Bは、テンションローラ64A、64Bの両端近傍に巻きかけられており、両者の間には第2搬送ローラ対48A〜48Cが配設可能なスペースが確保されている。なお、図8および図9では、説明の都合上、テンションローラ64A、64Bをそれぞれ上下に分割し、分離しているように図示したが、実際には1本のローラであってもよい(図10参照)。搬送ベルト62も同様の構成である
また、搬送ベルト60、62は、相互に接近離間可能に構成されており、搬送ベルト60、62を接近させて印画紙A1〜A3をニップすることによって、エンドレスベルト66A、66A間およびエンドレスベルト66B、66B間に印画紙A1〜A3を挟持して主走査方向に搬送するものである。
【0068】
また、エンドレスベルト66Aとエンドレスベルト66Bの間に形成されたスペースには、各列に分配されるシート状の印画紙A1〜A3を複数の搬送位置に位置決めするために、一対のピン部材68A〜68Cが進退自在に配設されている。すなわち、ピン部材68A〜68Cが係止位置まで挿入されることによって、搬送ベルト60、62で搬送される印画紙A1〜A3を各列の搬送位置で係止する構成である。
【0069】
このように構成される画像記録装置の作用について説明する。
【0070】
分配機構56では、図8に示すように、引き出しローラ40でマガジン16から所定長引き出された印画紙Aをカッタ42によって順次切断することによって、所望の幅のシート状の印画紙A1〜A3とするものである。
【0071】
この際、第2搬送ローラ対48A〜48Cのニップは解除されており、また、ピン部材68B、68C(二点鎖線位置)も係止位置から退避している(図6参照)。
【0072】
したがって、搬送ベルト60、62に副走査方向両端部を挟持されたシート状の印画紙A1は、係止位置に挿入されているピン部材68Aに係止されるまで主走査方向に搬送される。
【0073】
印画紙A1がピン部材68Aに係止されるタイミングでピン部材68Bが退避位置から係止位置に挿入される(図8で、二点鎖線で示す位置から実線で示す位置へ移動する)。この結果、印画紙A1に続いて搬送ベルト60、62によって搬送されてくる印画紙A2は、ピン部材68Bによって係止される。
【0074】
さらに、印画紙A2がピン部材68Bで係止されるタイミングでピン部材68Cが退避位置から係止位置に挿入され、印画紙A2に続いて搬送ベルト60、62によって搬送されてくる印画紙A3がピン部材68Cによって係止され、搬送ベルト60、62の駆動が停止される。
【0075】
この結果、図10に示すように、印画紙A1〜A3の主走査方向先端がピン部材68A〜68Cによって係止され、各列の搬送位置に位置決めされる。
【0076】
続いて、第2搬送ローラ対48A〜48Cが印画紙A1〜A3をそれぞれ挟持する。さらに、搬送ベルト60、62が相互に離間されると共に、ピン部材68A〜68Cを係止位置から退避させる(図9参照)。
【0077】
この状態で、第2搬送ローラ対48A〜48Cを駆動することによって、3列に分配された印画紙A1〜A3を露光位置に向かって搬送することができる。このように構成することによっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0078】
なお、本実施形態では、印画紙A1〜A3を搬送ベルト60、62で挟持して主走査方向に搬送する構成としたが、印画紙を水平にして搬送する搬送ベルト上に載置して搬送する構成としても良い。
【0079】
ところで、第1〜第3実施形態では、長尺状の印画紙Aをマガジン16から供給する構成としたが、シート状の印画紙を供給する構成としても良い。このように構成すれば、カッタを不要とすることができる。
【0080】
また、カッタを用いる場合でも、引き出しローラ対40の一方のローラの外周面上に軸方向に延在する刃を設けると共に、他方のローラの外周面上に軸方向に延在する凹部を設け、ローラの回転周期と同期して所定長さに印画紙Aを切断する方法も考えられる。このようにすれば、送りのローラ(引き出しローラ対40や第1搬送ローラ対44A〜44C)とカッタを兼用させることができるというメリットがある。
(第4実施形態)
以下、本発明の第4実施形態に係る、多列搬送方式の搬送路上を搬送される感光材料を適正に搬送可能とする画像記録装置について、図11乃至図14に従って説明する。なお、図11乃至図14において、前述した図1乃至図5に示す第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
【0081】
この画像記録装置では、図11に想像線で示す多列搬送方式の搬送路R上で単数又は複数列に配置されたシート状の印画紙である感光材料Aを搬送するために、搬送路上の2本目以降の搬送ローラ対52が、感光材料Aの搬送方向の長さに対応した所定間隔で複数配置されている。
【0082】
この多列搬送方式の搬送路Rは、搬送路上に単数又は複数列に感光材料Aを配置して搬送するものであって、搬送路Rの搬送方向に直交する方向(幅方向)に対して、単数又は複数の感光材料Aを並べることにより、搬送方向に対して単数又は複数列をなす状態で、搬送するよう構成されている。
【0083】
この多列搬送方式の搬送路R上に配置される搬送ローラ対52は、同形一対の搬送用のローラ53、55で構成されている。各搬送用のローラ53、55は、搬送路Rの搬送方向に直交する方向の全長(全幅)にわたる長さを有する一対のローラとして構成する。各ローラ53、55には、それぞれの両端部から回転中心軸に沿って延出する軸部材57、59が突設されている。
【0084】
なお、搬送路R上には、感光材料Aの中で搬送方向に対して最小サイズの距離以下の間隔で搬送ローラ対52が配置されることになるが、図11では搬送路R上を搬送する感光材料Aの配列を見易くするため、搬送ローラ対52が一部省略して記載されている。
【0085】
一対の搬送用のローラ53、55は、各軸部材57、59が、汎用されている回動支受機構で支受されることにより、相互に回転中心軸が平行となる状態で相互の外周面で転接するように装着されている。
【0086】
また、一対のローラ53、55は、その両端部から突出した各軸部材57、59をそれぞれ支受する回動支受機構により、一対のローラ53、55の間隔が感光材料Aの厚み以上に間隔を開けられるように、各軸部材57、59の軸間距離が変動可能に装着されている。
【0087】
さらに、この回動支受機構では、各ローラ53、55の両端部からそれぞれ突出する各軸部材57、59間に、それぞれ引張コイルばね等の弾性部材61を架設し、これら弾性部材61の付勢力により一対の搬送用のローラ53、55の間に挟まれる感光材料Aにニップ力を及ぼすよう構成されている。
【0088】
よって、この回動支受機構では、ローラ53、55の一方の端部で弾性部材61が独立して一対のローラ53、55の軸間距離を縮めるように付勢すると共に、ローラ53、55の他方の端部でも弾性部材61が独立して一対のローラ53、55の軸間距離を縮めるように付勢することになる。
【0089】
このため、搬送ローラ対52の回動支受機構では、搬送用のローラ53、55の回転中心軸方向(長手方向)の中央点から一方に偏った位置に感光材料Aが挟まれた状態となると、感光材料Aを一対の搬送用のローラ53、55がニップして転接することにより搬送する際に、感光材料Aを挟むニップ力のバランスが崩れた状態となる。
【0090】
すなわち、搬送ローラ対52における感光材料Aを挟んでいる一方の側で一対のローラ53、55の間隔が開き、他方の側に行くに従って一対のローラ53、55の間隔が狭まる状態となって、各ローラ53、55の各回転軸が平行とならない状態で感光材料Aに転接することになるから、感光材料Aを真直に搬送できなくなることがある。
【0091】
そこで、本第4実施形態に係る多列搬送方式の搬送路上を搬送される感光材料を適正に搬送可能とする画像記録装置では、一対の搬送用のローラ53、55間に感光材料Aが挟まれたときのニップ力のバランスを保ちながら感光材料Aを搬送可能とするために、多列搬送方式の搬送路R上に感光材料Aを適宜配置するための分配手段を設ける。
【0092】
この搬送ローラ対52における一対の搬送用のローラ53、55の間に感光材料Aが挟み込まれたときに、ニップ力のバランスを保つためには、例えば、一対の搬送用のローラ53、55の回転中心軸方向(長手方向)の中央点に対して略対称となるように、感光材料Aを配置すれば良い。なお、一対の搬送用のローラ53、55の回転中心軸方向(長手方向)の中央点が、多列搬送方式の搬送路Rにおける搬送方向の中心線Sと略一致する場合には、多列搬送方式の搬送路Rにおける搬送方向の中心線Sに対して対称となるように、感光材料Aを配置すれば良い。
【0093】
例えば、多列搬送方式の搬送路R上に、1個の感光材料Aを配置する場合には、図14に示すように、1個の感光材料Aにおける搬送方向に直交する方向(幅方向)中心点が、一対の搬送用のローラ53、55における回転中心軸方向の中央点と一致して対称となり、又は多列搬送方式の搬送路Rにおける搬送方向の中心線Sと一致して対称となるように配置すれば良い。
【0094】
また、多列搬送方式の搬送路R上に、2個(偶数個)の感光材料Aを配置する場合には、図12に示すように、2個(偶数個)の感光材料Aを、一対の搬送用のローラ53、55における回転中心軸方向の中央点に対して対称となる位置に配置し、又は多列搬送方式の搬送路Rにおける搬送方向の中心線Sに対して対称となる位置に配置すれば良い。
【0095】
さらに、多列搬送方式の搬送路R上に、3個(3個以上の奇数個)の感光材料Aを配置する場合には、図13に示すように、3個(3個以上の奇数個)の感光材料Aのうち、中央に当たる感光材料Aの搬送方向に直交する方向の中心点が、一対の搬送用のローラ53、55における回転中心軸方向の中央点と一致して対称となり、又は多列搬送方式の搬送路Rにおける搬送方向の中心線Sと一致して対称となるように配置する。これと共に、中央に当たる感光材料A以外の感光材料Aを、一対の搬送用のローラ53、55における回転中心軸方向の中央点に対して対称となるように配分して配置し、又は多列搬送方式の搬送路Rにおける搬送方向の中心線Sに対して対称となるように配分して配置すれば良い。
【0096】
また、一対の搬送用のローラ53、55の間に感光材料Aが挟み込まれたときにニップ力のバランスを保つためには、一対の搬送用のローラ53、55における各回転中心軸が平行となるように、搬送路R上で感光材料Aを配置すれば良い。
【0097】
そこで、多列搬送方式の搬送路Rにおける搬送方向に対する両側部寄りで、一対の搬送用のローラ53、55における各回転中心軸が平行となるようにバランスをとれる各位置に、それぞれ感光材料Aを配置しても良い。
【0098】
このように、搬送路Rの搬送方向両側部寄りの各所定位置にそれぞれ搬送方向に対して等しい長さを持つ複数の感光材料A(搬送方向に対して等しい長さというときは、この長さは寸法誤差を含んでも許容されるものとする)を搬送方向に対して先端辺及び後端辺が一致する(許容誤差を含んで一致する)状態で配置する場合には、これらの感光材料Aが一対のローラ53、55の回転中心軸方向の中央点に対して対称となる位置から多少ずれていても直線上を適正に搬送できる。
【0099】
さらに、この場合には、搬送路Rの搬送方向両側部寄りの各所定位置にそれぞれ配置された感光材料Aの間に配置されるその他の感光材料Aが、多列搬送方式の搬送路Rにおける搬送方向の中心線Sに対して対称に配置されずに多少偏在していても直線上を適正に搬送できる。
【0100】
次に、多列搬送方式の搬送路R上で、単数又は複数の感光材料Aを搬送する場合に、ニップ力のバランスを保って直線的に適正に搬送可能とするための条件について図15により説明する。
【0101】
図15に示す搬送路R上で複数の感光材料Aを搬送する場合には、搬送路Rにおいて、搬送ローラ対52(一対の搬送用のローラ53、55)における長さ方向(回転中心軸方向)の中央点を通って搬送方向に延びる中心線OSを境として一方のエリア(図に向かって左側のエリア)に少なくとも一つの感光材料Aの重心Gが位置すると共に、中心線OSを境として他方のエリア(図に向かって右側のエリア)に少なくとも一つの感光材料Aの重心Gが位置するように配置する。さらに、この場合には、例え感光材料Aの一部が中心線OSに掛かる状態となっても良い。
【0102】
これは、各感光材料Aから加わる反力が重心Gに集中するものと近似した場合に、各搬送用のローラ53(55)には、その中心線OSに対して、一方の側と他方の側とにそれぞれの重心Gからの反力が加わり、これら反力が釣り合って中心線OSの周りに各搬送用のローラ53(55)を回動させるモーメントを打ち消すように働くため、ニップ力のバランスを保って感光材料Aを直線的に適正に搬送可能となるためである。
【0103】
またこの場合には上述と同じ理由により、搬送路Rにおいて、中心線OSに対し一方のエリアに配置される感光材料Aと他方のエリアに配置される感光材料Aとの各搬送方向先端辺と各搬送方向後端辺とが搬送方向に対して一致することを条件として、一方のエリアに配置される感光材料Aと他方のエリアに配置される感光材料Aとのサイズ(面積)が異なっていても良い。
【0104】
すなわち、搬送方向の長さが等しい複数の感光材料(感光材料を搬送方向の所定長さに切断して作成するとき等の許容誤差を含んでいても良いし、また感光材料の幅方向の長さが異なっていても良い)を、各搬送方向先端辺と各搬送方向後端辺とが搬送方向に対して一致する状態で搬送すれば、ニップ力のバランスを保って感光材料Aを直線的に適正に搬送可能となる。
【0105】
図15に示す搬送路R上で単数の感光材料Aを搬送する場合には、搬送路Rにおいて、搬送ローラ対52(一対の搬送用のローラ53、55)における長さ方向の中央点(搬送ローラ対52(一対の搬送用のローラ53、55)における回転中心軸方向に延びる全長に対する中央点)を通って搬送方向に延びる中心線OSに掛かる状態に(すなわち、中心線OS上を感光材料Aの少なくとも一部が通過する状態に)感光材料Aを配置する。
【0106】
このように搬送路R上に単一の感光材料Aを配置した場合には、中心線OSで分断された一方のエリア内にある感光材料Aの一部分の重心G1と他方のエリア内にある一部分の重心G2とからそれぞれ反力が加わるものと近似して考えることができ、各搬送用のローラ53(55)の中心線OS(中央点)に対して、一方の側と他方の側とにそれぞれの重心Gからの反力が加わり、これら反力が釣り合って中心線OSの周りに各搬送用のローラ53(55)を回動させるモーメントを打ち消すように働くため、ニップ力のバランスを保って感光材料Aを直線的に適正に搬送可能となるためである。
【0107】
次に、本第4実施形態に係る多列搬送方式の搬送路上を搬送される感光材料を搬送する画像記録装置において、感光材料Aを搬送する搬送ローラ対でニップ力のバランスを保てるように、多列搬送方式の搬送路R上に単数又は複数の感光材料Aを適切に配置するための分配手段について説明する。
【0108】
この画像記録装置で感光材料Aを搬送路R上に適宜配置する分配手段は、画像記録装置の前述した分配機構等と、この分配機構を制御するため画像記録装置に設置された制御部とで構成する。なお、この分配手段は、画像記録装置に入力された画像情報を制御部で制御することにより、搬送路R上に単数又は複数の感光材料Aを適切に配置するよう構成しても良い。
【0109】
この分配手段では、その制御部によって、例えば、マガジン16から搬送路R上に順次送り出される所要枚数の感光材料Aの各サイズ(プリントサイズ)をそれぞれ順番に判定する。
【0110】
そして、処理順に略同一サイズ(プリントサイズの搬送方向の長さが等しければ、幅方向の長さが異なっても良いし、製造上の許容誤差を含むものであっても良い)が連続する場合には、多列搬送方式の搬送路Rの搬送方向に直交する方向(幅方向)に配列可能な所定複数枚分の感光材料Aを、マガジン16から引き出してカッタ42で略同一サイズ(プリントサイズ)に切断する制御を実行する。
【0111】
これと共に、略同一サイズの所定複数枚分の感光材料Aを、分配機構50によって搬送路R上に、一対のローラ53、55の回転中心軸方向の中央点に対して対称となるように配分して配置し、又は多列搬送方式の搬送路Rにおける搬送方向の中心線Sに対して対称となるように配分して配置する送り出し制御を実行する。
【0112】
また、略同一サイズ(プリントサイズの搬送方向の長さが等しければ、幅方向の長さが異なっても良いし、製造上の許容誤差を含むものであっても良い)の感光材料Aが、所定複数枚分用意できない場合には、その分だけ単数又は複数の感光材料Aを切断する制御を実行し、この単数又は複数の感光材料Aを搬送路R上に、一対のローラ53、55の回転中心軸方向の中央点に対して対称となるように配分して配置し、又は多列搬送方式の搬送路Rにおける搬送方向の中心線Sに対して対称となるように配分して配置する送り出し制御を実行する。
【0113】
なお、この分配手段は、前述した多列搬送方式の搬送路R上で単数又は複数の感光材料Aを搬送する場合にニップ力のバランスを保って直線的に適正に搬送可能とするための条件に適合する状態に配分して配置するものであれば、どのような送り出し制御を行うものであっても良いことは勿論である。
【0114】
例えば、この分配手段では、搬送路R上で複数の感光材料Aを搬送する場合に、中心線OSに対し一方のエリアに少なくとも一つの感光材料Aの重心Gが位置すると共に、他方のエリアに少なくとも一つの感光材料Aの重心Gが位置するように配置する制御を行うものであっても良い。さらに、この場合には、感光材料Aの一部が中心線OSに掛かる状態となっても良い。
【0115】
また、この分配手段では、例えば、搬送路R上で単数の感光材料Aを搬送する場合に、中心線OSに掛かる状態に感光材料Aを配置するものであっても良い。
【0116】
次に、この画像記録装置で感光材料Aを走査露光して潜像を形成する際に、処理順に従って略同一サイズ(プリントサイズの搬送方向の長さが等しければ、幅方向の長さが異なっても良いし、製造上の許容誤差を含むものであっても良い)が断続的に存在する場合(異なるサイズが入り混じる場合)に、略同一サイズ(プリントサイズの搬送方向の長さが等しければ、幅方向の長さが異なっても良いし、製造上の許容誤差を含むものであっても良い)の感光材料Aが連続するように処理の順番を変更する制御を実行する、処理順番の制御手段の一例を、図16及び図17によって説明する。
【0117】
この処理順番の制御手段は、例えば図16のブロック図に示すように構成されている。この処理順番の制御手段は、制御を司る中央処理装置100(CPUを備え各種プログラム等が予め記憶された図示しないROMを有する)を備えている。
【0118】
この中央処理装置100は、メインバス102に接続されている。さらに、中央処理装置100は、メインバス102を介して、画像データを格納するメモリ110に接続されている。
【0119】
また中央処理装置100は、メインバス102を介して、フィルムに記録された各画像及びメモリ(デジタルカメラで撮影した画像データを記憶しておくメディア)から、一本のフィルム毎に一纏めとする同一件に係わる画像データのグループにして又は1個のデジタルカメラで撮影したものを一纏めとする同一件に係わる画像データのグループにして、画像データを取り込む画像情報入力手段104に接続されている。
【0120】
これにより中央処理装置100は、画像情報入力手段104から入力された画像データを、メインバス102を介してメモリ110に転送し、適宜読み出し可能に記憶させておく機能を有する。
【0121】
中央処理装置100は、メインバス102を介して、指示入力手段106に接続されている。この指示入力手段106は、ユーザが各画像データ固有のプリントサイズを指定する指令情報をキーボード等で入力可能に構成されている。
【0122】
この中央処理装置100は、指示入力手段106から入力されたプリントサイズの指令情報をメモリ110に転送し、適宜読み出し可能に記憶させておく機能を有する。
【0123】
中央処理装置100は、メインバス102を介して、画像情報出力手段108に接続されている。この画像情報出力手段108は、メモリ110に記憶されている各画像データを、プリントサイズの指令情報と共にプリンタ12側へ出力可能に構成されている。
【0124】
この中央処理装置100は、メモリ110から読み出した各画像データ及びこれに対応するプリントサイズの指令情報との組を、一本のフィルムの同一件に係わる画像データのグループ毎に又は1個のデジタルカメラで撮影した同一件に係わる画像データのグループ毎に、同一のプリントサイズが連続するようにプリント処理の順番を変更する処理をする機能を有する。
【0125】
中央処理装置100は、プリント処理の順番が変更された、一本のフィルムの同一件に係わる画像データのグループ毎又は1個のデジタルカメラで撮影した同一件に係わる画像データのグループ毎の画像データを、メモリ110に読み取り可能に記憶させる機能を有する。
【0126】
そして、中央処理装置100は、同一のプリントサイズが連続するようにプリント処理の順番が変更された一本のフィルムの同一件に係わる画像データのグループ毎又は1個のデジタルカメラで撮影した同一件に係わるグループ毎の画像データを、画像情報出力手段108によって、画像記録装置のプリンタ12側へ出力させる機能を有する。
【0127】
次に、処理順番の制御手段によって、プリンタ12が感光材料Aを走査露光して潜像を形成する際に略同一サイズ(プリントサイズの搬送方向の長さが等しければ、幅方向の長さが異なっても良いし、製造上の許容誤差を含むものであっても良い)が連続せず、略同一サイズが断続的に存在する場合に、同一件内(1個のまとまりとして処理すべきグループのもの、例えば一本のフィルムのもの等)で、略同一サイズ(プリントサイズの搬送方向の長さが等しければ、幅方向の長さが異なっても良いし、製造上の許容誤差を含むものであっても良い)の感光材料Aが連続するように処理の順番を変更し搬送路R上に効率良く詰めて複数の感光材料Aを配置できるようにするため中央処理装置100に記憶されたプログラムに従って実行される制御内容について、図17に例示するフローチャートにより説明する。
【0128】
このフローチャートのステップ120では、画像情報入力手段104に画像データが入力され、かつ指示入力手段106に指令情報が入力されるまで待機し、画像データが入力され、かつ指令情報が入力されると、ステップ122へ進む。
【0129】
ステップ122では、画像情報入力手段104から取り込んだ画像データを、フィルムに記録された画像を一本のフィルムの毎に一纏めとする同一件に係わる画像データのグループにし、又はメモリ(デジタルカメラで撮影した画像データを記憶しておくメディア)から1個のデジタルカメラで撮影した件を一纏めとする同一件に係わる画像データのグループにする。これと共に、一件毎にグループ化された各画像データに対応する指示入力手段106から入力されたプリントサイズの指令情報を一体化した、プリントサイズを指定された画像データ情報をメモリ110に転送して記憶させ、ステップ124へ進む。
【0130】
ステップ124では、今回プリント処理をする一件毎のプリントサイズ指定済み画像データ情報の中において、全ての画像サイズが同一か否かを判断し、全ての画像サイズが同一の場合にステップ126へ進み、画像サイズが異なるものが含まれている場合にステップ128へ進む。
【0131】
ステップ128では、ユーザが指示入力手段106により、処理順番の制御手段で、略同一サイズ(プリントサイズの搬送方向の長さが等しければ、幅方向の長さが異なっても良いし、製造上の許容誤差を含むものであっても良い)の感光材料Aが連続するように処理の順番を変更してからプリンタ12で露光処理を実行することを選択しているか否かを判断する。そして、ユーザが処理の順番を変更しないという選択をしている場合にステップ126へ進み、ユーザが処理の順番を変更する選択をしている場合にステップ130へ進む。
【0132】
ステップ130で実行する略同一サイズ(プリントサイズの搬送方向の長さが等しければ、幅方向の長さが異なっても良いし、製造上の許容誤差を含むものであっても良い)の感光材料Aが連続するように処理の順番を変更する処理では、例えば、中央処理装置100がメモリ110から今回プリント処理をする一件分のプリントサイズ指定済み画像データ情報を読み出して処理の順番を、画像サイズが小さいものから順番に並べ替える。そして、この処理の順番を並べ替えた一件分のプリントサイズ指定済み画像データ情報を再びメモリ110に上書きして(なお、元のデータを保存しておいても良い)記憶させる。
【0133】
すなわち、この画像サイズが小さいものから順番に並べ替える処理は、一件分のプリントサイズ指定済み画像データ情報のうちで最も小さなプリントサイズ指定済みの各画像データを、一件分の画像データ情報の先頭から順番に読み出して並べる。次に、この最も小さなプリントサイズ指定済み各画像データの組みの後に、第2番目に小さなプリントサイズ指定済みの各画像データを、一件分の画像データ情報の先頭から順番に読み出して並べる。次に、第2番目に小さなプリントサイズ指定済み各画像データの組みの後に、第3番目に小さなプリントサイズ指定済みの各画像データを、一件分の画像データ情報の先頭から順番に読み出して並べる。
【0134】
そして、上述の動作を繰り返すことにより、最も大きなプリントサイズ指定済みの各画像データを、一件分の画像データ情報の先頭から順番に読み出して並べ終えた後、この処理を終了する。
【0135】
このように画像サイズが小さいものから順番に並べ替える処理された一件分の画像データ情報は、その先頭から順番に、最も小さなプリントサイズの組みのもの、第2番目に小さなプリントサイズの組みのもの、第3番目に小さなプリントサイズの組みのもの、最も大きなプリントサイズの組みのもの、といった順番で並べられる。
【0136】
なお、ステップ130で実行する略同一サイズの感光材料Aが連続するように処理の順番を変更する処理では、略同一サイズ(プリントサイズの搬送方向の長さが等しければ、幅方向の長さが異なっても良いし、製造上の許容誤差を含むものであっても良い)の感光材料Aを一纏めの組みにするものであれば良い。さらに、この処理では、略同一サイズの感光材料Aを一纏めの組みにしたものを任意のプリントサイズ順に並べるものであっても良い。
【0137】
次に、ステップ126では、今回プリンタ12で処理の対称となる、処理の順番を並べ替えた一件分のプリントサイズ指定済み画像データ情報又は一件分のそのままのプリントサイズ指定済み画像データ情報をメモリ110から読み出して、画像記録装置10のプリント処理のための入力側へ転送し、ステップ132へ進む。
【0138】
ステップ132では、入力されたがプリント処理されていない一件毎のプリントサイズ指定済み画像データ情報がメモリ110に残っていないか検出し、プリント処理されていない一件毎のプリントサイズ指定済み画像データ情報がメモリ110に残っていると判断した場合にステップ120へ戻って処理を続行し、プリント処理されていない一件毎のプリントサイズ指定済み画像データ情報がメモリ110に残っていないと判断した場合に、処理を終了する。
【0139】
前述のように、本第4実施形態に係る多列搬送方式の搬送路上を搬送される感光材料を搬送する画像記録装置では、例えば、処理順に従って略同一サイズ(プリントサイズの搬送方向の長さが等しければ、幅方向の長さが異なっても良いし、製造上の許容誤差を含むものであっても良い)が連続せず、略同一サイズが断続的に存在する場合、多列搬送方式の搬送路R上に効率良く詰めて複数の感光材料Aを配置できないので、同一件内(1個のまとまりとして処理すべきグループのもの、例えば一本のフィルムのもの等)で、略同一サイズ(プリントサイズの搬送方向の長さが等しければ、幅方向の長さが異なっても良いし、製造上の許容誤差を含むものであっても良い)の感光材料Aが連続するように処理の順番を適宜変更する処理順番の制御手段による制御を実行する。
【0140】
そして、この画像記録装置では、マガジン16から引き出してカッタ42で略同一サイズ(プリントサイズの搬送方向の長さが等しければ、幅方向の長さが異なっても良いし、製造上の許容誤差を含むものであっても良い、)に切断する制御を実行し、略同一サイズ(プリントサイズの搬送方向の長さが等しければ、幅方向の長さが異なっても良いし、製造上の許容誤差を含むものであっても良い)の所定複数枚分の感光材料Aを、分配機構50によって搬送路R上で複数の感光材料Aを搬送する場合に、搬送路Rにおいて、搬送ローラ対52(一対の搬送用のローラ53、55、なお、少なくとも1個の搬送ローラ対52が搬送路上にあれば良い)における中心線OSに対し一方のエリア内に少なくとも一つの感光材料Aの重心Gが位置すると共に、中心線OSに対し他方のエリア内に少なくとも一つの別の感光材料Aの重心Gが位置するように配置する。
【0141】
さらに、搬送路R上で単数の感光材料Aを搬送する場合には、搬送路Rにおいて、搬送ローラ対52における中心線OS上を感光材料Aの少なくとも一部が通過する状態に、感光材料Aを配置する送り出し制御を実行する。
【0142】
これにより、画像記録装置10では、プリントサイズの異なる複数の感光材料Aを順次画像形成処理する場合に、プリントサイズが異なるため所定複数の感光材料Aを同時に搬送路上で搬送できないことを最小限にし所定複数の感光材料Aを同時に処理できる機会を増やして複数の感光材料Aを合理的に処理し、この処理に係わる速度を向上し、生産性を向上することができる。
【0143】
なお、本第4実施形態における以上説明した以外の構成、作用、及び効果は前述した第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0144】
また、本発明の画像記録装置は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、その他種々の構成をとり得ることは勿論である。
【0145】
【発明の効果】
本発明に係る画像記録装置では、簡単な構成で複数列に感光材料を分配することができる。
【0146】
さらに、本発明に係る画像記録装置では、多列搬送方式の搬送路上を搬送される感光材料を、適正に搬送することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像記録装置の概略説明図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る分配機構を含む搬送路の概略斜視図である。
【図3】(A)〜(C)は、本発明の第1実施形態に係る分配機構における後端揃えの方法説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る分配機構の平面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る分配機構の概略斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る分配機構の概略斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る分配機構の平面図であり、(A)は切断前の状態、(B)は切断後の状態を示す図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る分配機構の概略斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る分配機構の概略斜視図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る分配機構の平面図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る分配機構を有する多列搬送方式の搬送路の概略斜視図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る多列搬送方式の搬送路上に設置する搬送ローラ対で2個の感光材料をニップした状態を示す概略正面図である。
【図13】本発明の第4実施形態に係る多列搬送方式の搬送路上に設置する搬送ローラ対で3個の感光材料をニップした状態を示す概略正面図である。
【図14】本発明の第4実施形態に係る多列搬送方式の搬送路上に設置する搬送ローラ対で1個の感光材料をニップした状態を示す概略正面図である。
【図15】本発明の第4実施形態に係る多列搬送方式の搬送路上に設置する搬送ローラ対で感光材料を種々の配置でニップしたときのバランス状態を示す説明図である。
【図16】本発明の第4実施形態に係る多列搬送方式の搬送路上に設置する搬送ローラ対で略同一サイズの感光材料が連続するように処理の順番を変更する制御手段の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第4実施形態に係る多列搬送方式の搬送路上に設置する搬送ローラ対で略同一サイズの感光材料が連続するように処理の順番を変更する制御手段の制御の手順を説明するフローチャートである。
【図18】従来の搬送路上に設置する搬送ローラ対で、一方の搬送方向に沿った側辺寄りに偏在する感光材料をニップした状態を示す概略正面図である。
【符号の説明】
10…画像記録装置
16…マガジン(収納手段)
42、42A〜42C…カッタ(切断手段)
44A〜44C…第1搬送ローラ対(第1搬送手段)
48A〜48C…第2搬送ローラ対(第2搬送手段)
52搬送ローラ対
53ローラ
55ローラ
57軸部材
59軸部材
60…搬送ベルト(第1搬送手段)
61弾性部材
62…搬送ベルト(第1搬送手段)
46…ストッパ(ガイド手段)
A  感光材料

Claims (8)

  1. 感光材料を露光することにより画像記録する画像記録装置において、
    感光材料が収納された収納手段と、
    前記収納手段から引き出した感光材料を第1方向に搬送して、前記第1方向と交差する第2方向に延在する感光材料の搬送路上の複数の搬送位置のいずれかに位置決めする第1搬送手段と、
    前記第1搬送手段によって前記搬送路上の各搬送位置に位置決めされた単数又は複数の前記感光材料を前記第2方向に搬送する第2搬送手段と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記収納手段に収納された長尺状の感光材料を、前記第1搬送手段によって所定長引き出して切断し、所望の幅のシート状の感光材料とする切断手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 前記切断手段は、前記第1搬送手段による感光材料の搬送と同期して順次切断していくことを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。
  4. 前記切断手段は、前記第1搬送手段によって長尺状の感光材料が搬送路上の複数の搬送位置のいずれかに到達した後に複数位置で切断して、複数の搬送位置に位置決めされた複数のシート状の感光材料とすることを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。
  5. 前記第1搬送手段によって前記搬送位置まで搬送された感光材料の前記第2搬送方向の位置決めを行なうガイド手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の画像記録装置。
  6. 搬送方向の長さが等しい複数の前記感光材料を第2搬送手段で搬送するときに、前記第2搬送手段用に配置された搬送ローラの長手方向中央点を通る中心線を境として、前記搬送路上の一方のエリア内に少なくとも一つの前記感光材料の重心が位置すると共に、他方のエリア内に少なくとも一つの前記感光材料の重心が位置するように、複数の前記感光材料を配置する分配手段を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の画像記録装置。
  7. 単数の前記感光材料を第2搬送手段で搬送するときに、前記第2搬送手段用に配置された搬送ローラの長手方向中央点を通る中心線上を前記感光材料の一部が通過する状態に、前記感光材料を配置する分配手段を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の画像記録装置。
  8. 画像記録する処理順に従って前記感光材料の略同一サイズが連続しない場合に、同一の件の画像データ内において、略同一サイズの画像データを一纏めの組みにし、これら画像データの組みを順に並べることにより、一つの組みの中で略同一サイズの前記感光材料が連続するよう処理の順番を変更する処理順番の制御手段を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の画像記録装置。
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