JP2004000591A - ゲームシステム、ゲームシステムの制御方法およびプログラム - Google Patents
ゲームシステム、ゲームシステムの制御方法およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】コントローラ種類判断部40は、家庭用ゲーム機に接続されているコントローラの種類を判断する。さらに、テーブル記憶部44は、コントローラの種類毎に、該コントローラから入力される操作信号と、該コントローラの操作対象の動作種類と、を対応づけてなるキーアサインテーブルを記憶する。また、テーブル読み出し部42は、家庭用ゲーム機12に接続されているコントローラの種類に対応するキーアサインテーブルをテーブル記憶部44から読み出す。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はゲーム装置、ゲームシステム、それらの制御方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
家庭用ゲーム機には1又は複数の(ゲーム)コントローラ接続端子が設けられており、これらコントローラ接続端子に付属の標準(汎用)コントローラを接続して、これにより家庭用テレビ受像器等の表示手段に表示された操作対象(ゲームキャラクタ等)を操作することができるようになっている。また、上記コントローラ接続端子に他の種類のコントローラを接続して、これにより操作対象を操作することもできるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、家庭用ゲーム機のコントローラ接続端子に接続されるコントローラは、その種類により操作部材の数が異なる。例えば、標準コントローラに代えて或いはそれに加えて携帯ゲーム機を家庭用ゲーム機に接続し、これをコントローラとして利用することができるゲームシステムが提案されているが、携帯性が重視される携帯ゲーム機には、家庭用ゲーム機の標準コントローラよりも少数の操作部材しか設けられていないことが多い。このため、携帯ゲーム機をコントローラとして利用した場合、標準コントローラの利用を前提としたゲームを十分に楽しむことができないという問題がある。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、少数の操作部材しか設けられていないコントローラを他のコントローラの代わりに用いても好適にゲームをプレイすることができるゲーム装置、ゲームシステム、それらの制御方法およびプログラムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るゲーム装置は、複数種類のコントローラが接続可能なゲーム装置であって、当該ゲーム装置に接続されているコントローラの種類を判断するコントローラ種類判断手段と、コントローラの種類毎に、該コントローラから入力される操作信号および該コントローラの操作対象の動作種類を対応づけてなるテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、当該ゲーム装置に接続されているコントローラの種類に対応するテーブルを前記テーブル記憶手段から読み出すテーブル読み出し手段と、当該ゲーム装置に接続されているコントローラの操作対象を表示する操作対象表示手段と、前記テーブル読み出し手段により読み出されるテーブルにおいて当該ゲーム装置に接続されているコントローラから入力される操作信号に対応づけて記憶されている動作種類の動作を行うよう前記操作対象の表示を制御する表示制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0006】
また、本発明に係るゲーム装置の制御方法は、複数種類のコントローラが接続可能なゲーム装置の制御方法であって、当該ゲーム装置に接続されているコントローラの種類を判断するステップと、コントローラの種類毎に、該コントローラから入力される操作信号および該コントローラの操作対象の動作種類を対応づけてなるテーブルを記憶するテーブル記憶手段から、当該ゲーム装置に接続されているコントローラの種類に対応するテーブルを読み出すステップと、当該ゲーム装置に接続されているコントローラの操作対象を表示するステップと、読み出される前記テーブルにおいて当該ゲーム装置に接続されているコントローラから入力される操作信号に対応づけて記憶されている動作種類の動作を行うよう前記操作対象の表示を制御するステップと、を含むことを特徴とする。
【0007】
さらに、本発明に係るプログラムは、複数種類のコントローラが接続可能なコンピュータ(例えば家庭用ゲーム機やパーソナルコンピュータ等)により実行されるプログラムであって、当該コンピュータに接続されているコントローラの種類を判断するコントローラ種類判断手段、コントローラの種類毎に、該コントローラから入力される操作信号および該コントローラの操作対象の動作種類を対応づけてなるテーブルを記憶するテーブル記憶手段、当該コンピュータに接続されているコントローラの種類に対応するテーブルを前記テーブル記憶手段から読み出すテーブル読み出し手段、当該コンピュータに接続されているコントローラの操作対象を表示する操作対象表示手段、および、前記テーブル読み出し手段により読み出されるテーブルにおいて当該コンピュータに接続されているコントローラから入力される操作信号に対応づけて記憶されている動作種類の動作を行うよう前記操作対象の表示を制御する表示制御手段、として前記コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0008】
本発明では、ゲーム装置(又はコンピュータ)に複数種類のコントローラが接続可能となっており、コントローラの種類毎に、該コントローラから入力される操作信号と、該コントローラの操作対象の動作種類(動作の種類)と、が対応づけてなるテーブルが用意されている。そして、ゲーム装置(又はコンピュータ)に接続されているコントローラの種類が判断され、その種類に対応するテーブルが読み出される。また、コントローラの操作対象が表示される。そして、コントローラから操作信号が入力されると、読み出されたテーブルに該操作信号に対応づけて記憶されている動作種類の動作を行うよう、前記操作対象の表示が制御される。こうすれば、少数の操作部材しか設けられていないコントローラを他のコントローラの代わりに用いても、それに応じた操作体系を実現でき、ゲームを好適にプレイすることができるようになる。
【0009】
なお、それぞれコントローラの種類が対応づけられた複数の操作対象画像を記憶する操作対象画像記憶手段を含み、前記操作対象表示手段が、当該ゲーム装置(コンピュータ)に接続されているコントローラの種類に対応する操作対象画像を前記操作対象画像記憶手段から読み出し、該操作対象画像に基づいて前記操作対象を表示するようにしてもよい。こうすれば、コントローラの種類により操作体系が異なることを分かりやすくプレイヤに知らせることができる。
【0010】
また、本発明に係るゲームシステムは、ゲーム装置と該ゲーム装置に操作信号を入力するコントローラとを含むゲームシステムであって、前記ゲーム装置は、前記コントローラの操作対象を表示する操作対象表示手段と、前記コントローラから入力される操作信号に基づいて前記操作対象の表示を制御する表示制御手段と、を含み、前記コントローラは、操作部材と、前記操作部材に対応する前記操作対象の動作種類を表示する動作種類表示手段と、前記動作種類表示手段に表示される動作種類を変更する動作種類変更手段と、前記操作部材が操作される場合に、前記動作種類表示手段によって表示されている動作種類の動作を前記操作対象に行わせるための操作信号を出力する操作信号出力手段と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るゲームシステムの制御方法は、ゲーム装置と該ゲーム装置に操作信号を入力するコントローラとを含むゲームシステムの制御方法であって、前記ゲーム装置において、前記コントローラの操作対象を表示するステップと、前記コントローラから入力される操作信号に基づいて前記操作対象の表示を制御するステップと、を実行し、前記コントローラにおいて、該コントローラに備えられた操作部材に対応する前記操作対象の動作種類をディスプレイに表示するステップと、前記ディスプレイに表示されている動作種類を変更するステップと、前記操作部材が操作される場合に、前記ディスプレイに表示されている動作種類の動作を前記操作対象に行わせるための操作信号を出力するステップと、を実行することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るプログラムは、操作部材を備え、他のコンピュータ(例えば家庭用ゲーム機やパーソナルコンピュータ等)のコントローラとして用いられるコンピュータ(例えば携帯ゲーム機等)により実行されるプログラムであって、前記操作部材に対応する操作対象の動作種類を表示する動作種類表示手段、前記動作種類表示手段に表示される動作種類を変更する動作種類変更手段、および、前記操作部材が操作される場合に、前記動作種類表示手段によって表示されている動作種類の動作を前記操作対象に行わせるための操作信号を出力する操作信号出力手段、として前記他のコンピュータのコントローラとして用いられるコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0013】
本発明によれば、コントローラに備えられた操作部材に対応する動作種類が同コントローラにおいて表示され、この動作種類は変化するよう(選択可能)になっている。そして、操作部材を操作すると、同コントローラにおいて表示されている動作種類の動作を操作対象に行わせるための操作信号が出力される。この操作信号はゲーム装置(他のコンピュータ)に入力され、そこで、該操作信号に基づいてコントローラの操作対象の表示が制御される。
【0014】
このため、コントローラにおいて現在表示される動作種類を確認してから、前記操作部材を操作することにより、その動作種類の動作を行わせるための操作信号をゲーム装置(他のコンピュータ)に入力することができる。この結果、少ない操作部材によって多くの種類の動作を操作対象に行わせることができ、ゲームを好適にプレイすることができるようになる。
【0015】
なお、前記動作種類変更手段は、タイマー出力に基づいて前記動作種類を変更するようにしてもよい。こうすれば、前記操作部材を操作することによる操作対象の動作種類が、時間が経過すると変わるようにできる。
【0016】
また、前記動作種類変更手段は、前記コントローラの操作に応じて前記動作種類を変更するようにしてもよい。こうすれば、前記操作部材を操作することによる操作対象の動作種類が、例えば他の操作部材等を用いてコントローラを操作すると変わるようにできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0018】
発明の実施形態1.
図1は、本発明の実施形態1に係るゲームシステムの全体構成を示す図である。同図に示すように、このゲームシステム10は、家庭用ゲーム機12と、家庭用テレビ受像器14と、標準コントローラ16と、携帯ゲーム機18と、を含んで構成されている。家庭用ゲーム機12はCPU(Central Processing Unit)を中心として構成された周知のコンピュータゲームシステムであり、トレイ11にCD−ROM(Compact Disk − Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disk)等の情報記憶媒体を装着すると、該情報記憶媒体に記憶されているゲームプログラムをロードし、それに基づいてプレイヤにゲームを提供するようになっている。すなわち、家庭用テレビ受像器14によってゲーム画面やゲーム音を出力するとともに、標準コントローラ16や携帯ゲーム機18から操作信号の入力を受け付け、該操作信号に従ってゲーム画面に表示されるゲームキャラクタ(操作対象)等を同画面内で動作させるようになっている。なお、家庭用ゲーム機12が実行するゲームプログラムは、インターネット等のデータ通信ネットワークを介して供給されるようにしてもよい。
【0019】
標準コントローラ16は家庭用ゲーム機12の付属品であり、多くのゲームプログラムで利用可能なよう汎用的な操作部材を比較的多めに備えている。すなわち、方向キー20は「上操作信号」、「下操作信号」、「左操作信号」および「右操作信号」を家庭用ゲーム機12に入力するための操作部材であり、ボタン22A,22B,22C,22Dは「A操作信号」、「B操作信号」、「C操作信号」および「D操作信号」をそれぞれ家庭用ゲーム機12に入力するための操作部材である。標準コントローラ16にはコントローラケーブル21が接続されており、該コントローラケーブル21を家庭用ゲーム機12のコントローラ接続端子13に接続することにより、標準コントローラ16が利用可能となる。
【0020】
携帯ゲーム機18は、CPUを中心として構成された周知の可搬型コンピュータゲームシステムであり、方向キー24、ボタン30A,30B、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成されたディスプレイ26、スピーカ31、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)を含んで構成されたゲームカートリッジ28を差し込むためのカートリッジ差込口27、および通信端子29を備え、電池駆動されるようになっている。そして、カートリッジ差込口27にゲームカートリッジ28を装着し、電源を投入すると、該ゲームカートリッジ28に記憶されたゲームプログラムが読み出される。そして、このゲームプログラムに基づいてプレイヤにゲームが提供されるようになっている。すなわち、ディスプレイ26やスピーカ31によってゲーム画面やゲーム音を出力するとともに、方向キー24やボタン30A,30Bによる操作信号の入力を受け付け、該操作信号に従ってゲーム画面に表示されるゲームキャラクタ(操作対象)等を同画面内で動作させるようになっている。
【0021】
また、携帯ゲーム機18は通信端子29を備えており、該通信端子29にコントローラケーブル32の一端を接続するとともに、他端を家庭用ゲーム機12のコントローラ接続端子13に接続することにより、同携帯ゲーム機18を家庭用ゲーム機12のコントローラとして機能させることができるようになっている。携帯ゲーム機18をコントローラとして機能させるためのプログラムは、ゲームカートリッジ28に格納しておいて該ゲームカートリッジ28から携帯ゲーム機18に供給してもよいし、コントローラケーブル32を介して家庭用ゲーム機12から携帯ゲーム機18に供給してもよい。携帯ゲーム機18を家庭用ゲーム機12のコントローラとして利用する場合、ボタン30Aに対応する「A操作信号」、ボタン30Bに対応する「B操作信号」、方向キー24に対応する「上操作信号」、「下操作信号」、「左操作信号」および「右操作信号」を、該携帯ゲーム機18から家庭用ゲーム機12に入力することができるようになっている。
【0022】
また、家庭用ゲーム機12では、コントローラ接続端子13に標準コントローラ16が接続されているか、携帯ゲーム機18が接続されているか、を判断することができるようになっている。すなわち、標準コントローラ16は、操作信号を家庭用ゲーム機12に入力する際、或いは家庭用ゲーム機12からの問い合わせに応じて、コントローラID(コントローラ識別情報)を家庭用ゲーム機12に入力するようになっている。同様に、携帯ゲーム機18も、操作信号を家庭用ゲーム機12に入力する際、或いは家庭用ゲーム機12からの問い合わせに応じて、コントローラIDを家庭用ゲーム機12に入力するようになっている。そして、家庭用ゲーム機12では、こうして入力されるコントローラIDに基づいて、コントローラ接続端子13に接続されているコントローラの種類を判断するようにしている。
【0023】
また、家庭用ゲーム機12では、図2および図3に示すキーアサインテーブルを予め保持するようになっている。これらのキーアサインテーブルは、例えばトレイ11に装着される情報記憶媒体から家庭用ゲーム機12に供給してもよいし、インターネット等のデータ通信ネットワークを介して家庭用ゲーム機12に供給してもよい。
【0024】
図2に示すキーアサインテーブルは、家庭用ゲーム機12において標準コントローラ16に対応づけて保持されているものであり、操作信号の種類と操作対象(例えばゲームキャラクタ等)の動作種類とを対応づけて記憶するものである。標準コントローラ16は、上述したように8種類(方向キー20に対応する4種類とボタン22A〜22Dに対応する4種類)の操作信号を家庭用ゲーム機12に入力することができるようになっており、図2に示すキーアサインテーブルでは、これら8種類の操作信号のそれぞれに対応づけて、操作対象の動作種類が記憶されている。家庭用ゲーム機12では、標準コントローラ16から操作信号が入力されたとき、同テーブルから対応する動作種類を読み出し、その種類の動作を行うよう家庭用テレビ受像器14による操作対象の表示を制御するようになっている。例えば、ボタン22Aが押されて標準コントローラ16からA操作信号が入力されると、家庭用ゲーム機12は家庭用テレビ受像器14に表示されている操作対象にパンチ動作を行わせる。また、方向キー20が押されて標準コントローラ16から下操作信号が入力されると、家庭用ゲーム機12は家庭用テレビ受像器14に表示されている操作対象にしゃがむ動作を行わせる。
【0025】
一方、図3に示すキーアサインテーブルは、家庭用ゲーム機12において携帯ゲーム機18に対応づけて保持されているものであり、操作信号の種類と操作対象(例えばゲームキャラクタ等)の動作種類とを対応づけて記憶するものである。携帯ゲーム機18をコントローラとして利用する場合、上述したように6種類(方向キー24に対応する4種類とボタン30A,30Bに対応する2種類)の操作信号を家庭用ゲーム機12に入力することができるようになっており、図3に示すキーアサインテーブルでは、これら6種類の操作信号のそれぞれに対応づけて、操作対象の動作種類が記憶されている。家庭用ゲーム機12では、標準コントローラ16から操作信号が入力されたとき、同テーブルから対応する動作種類を読み出し、その種類の動作を行うよう家庭用テレビ受像器14による操作対象の表示を制御するようになっている。例えば、ボタン30Aが押されて携帯ゲーム機18からA操作信号が入力されると、家庭用ゲーム機12は家庭用テレビ受像器14に表示されている操作対象にパンチ動作を行わせる。また、方向キー24が押されて携帯ゲーム機18から右操作信号が入力されると、家庭用ゲーム機12は家庭用テレビ受像器14に表示されている操作対象に、右方向への移動をしながら必殺技1を繰り出させる。
【0026】
図4は、家庭用ゲーム機12において実現される機能ブロックのうち、本発明に関連するものを中心として示す図である。同図に示される各機能は、家庭用ゲーム機12がゲームプログラムを実行することにより実現されるものである。同図に示すように、家庭用ゲーム機12においては、コントローラ種類判断部40、テーブル読み出し部42、テーブル記憶部44、表示制御部46、操作対象表示部48および操作対象画像記憶部50が実現される。
【0027】
このうち、コントローラ種類判断部40は、コントローラから入力されるコントローラIDに基づき、家庭用ゲーム機12に接続されているコントローラの種類(例えば標準コントローラ16と携帯ゲーム機18のいずれであるか)を判断する。また、テーブル記憶部44は、例えばRAM或いはトレイ11に装着された情報記憶媒体によって構成されるものであり、コントローラの種類毎に、該コントローラから入力される操作信号と、該コントローラの操作対象の動作種類と、を対応づけてなるキーアサインテーブルを記憶する。また、テーブル読み出し部42は、CPU等によって構成されるものであり、家庭用ゲーム機12に接続されているコントローラの種類に対応するキーアサインテーブルをテーブル記憶部44から読み出す。また、操作対象表示部48は、CPU等によって構成されるものであり、家庭用ゲーム機12に接続されているコントローラの操作対象(ゲームキャラクタ)を家庭用テレビ受像器14に表示する。また、表示制御部46は、CPU等によって構成されるものであり、テーブル読み出し部42により読み出されるキーアサインテーブルにおいて家庭用ゲーム機12に接続されているコントローラから入力される操作信号に対応づけて記憶されている動作種類の動作を行うよう、操作対象の表示を制御する。また、操作対象画像記憶部50は、例えばRAM或いはトレイ11に装着された情報記憶媒体によって構成されるものであり、それぞれコントローラの種類が対応づけられた複数の操作対象画像を記憶する。そして、操作対象表示部48は、家庭用ゲーム機12に接続されているコントローラの種類に対応する操作対象画像を操作対象画像記憶部50から読み出し、該操作対象画像に基づいて操作対象を表示する。
【0028】
図5は、家庭用ゲーム機12によって実行されるキャラクタロード処理を示すフロー図である。このキャラクタロード処理は、家庭用ゲーム機12の初期化後、ゲーム開始前に実行されるものであり、まずコントローラ種類判断部40がコントローラ(標準コントローラ16又は携帯ゲーム機18)からコントローラIDを読み出す(S101)。そして、該コントローラIDに基づいて、コントローラ接続端子13に接続されているコントローラの種類を判断する。そして、コントローラ接続端子13に接続されているコントローラが標準コントローラ16であれば(S102)、テーブル読み出し部42がテーブル記憶部44から図2に示すキーアサインテーブルを読み出す(S106)。さらに、操作対象表示部48は、操作対象画像記憶部50から標準コントローラ16に対応する操作対象画像(ゲームキャラクタ画像)を読み出し(S107)、キャラクタロード処理を終了する。こうしてキャラクタロード処理を終了すると、従来公知のゲーム処理が実行されるが、特に操作対象を表示する場合、操作対象表示部48は、S107で読み出された操作対象画像に基づいて操作対象の画像を家庭用テレビ受像器14に表示する。また、この操作対象の表示を操作信号に基づいて制御する場合(ゲーム画面において各種動作を行わせる場合)、表示制御部46が、S106で読み出されたキーアサインテーブルに基づいて操作信号に対応する動作種類を判断する。
【0029】
一方、S102において、コントローラ接続端子13に接続されているコントローラが標準コントローラ16でないと判断されると、次にコントローラ接続端子13に接続されているコントローラが携帯ゲーム機18であるかを判断する(S103)。そして、携帯ゲーム機18であれば、テーブル読み出し部42がテーブル記憶部44から図3に示すキーアサインテーブルを読み出す(S104)。さらに、操作対象表示部48は、操作対象画像記憶部50から携帯ゲーム機18に対応する操作対象画像(ゲームキャラクタ画像)を読み出し(S105)、キャラクタロード処理を終了する。こうしてキャラクタロード処理を終了すると、従来公知のゲーム処理が実行されるが、特に操作対象を表示する場合、操作対象表示部48は、S105で読み出された操作対象画像に基づいて操作対象の画像を家庭用テレビ受像器14に表示する。また、この操作対象の表示を操作信号に基づいて制御する場合、表示制御部46が、S104で読み出されたキーアサインテーブルに基づいて操作信号に対応する動作種類を判断する。なお、S103において、コントローラ接続端子13に接続されているコントローラが携帯ゲーム機18でないと判断されると、コントローラ種類判断部40は家庭用テレビ受像器14に、例えば「標準コントローラか携帯ゲーム機を接続してください。」等のアラームを表示し(S108)、S101の処理に戻る。
【0030】
以上説明した実施形態1によれば、標準コントローラ16又は携帯ゲーム機18から操作信号が入力されると、コントローラの種類に対応するキーアサインテーブルに基づき、その操作信号に対応する動作種類を判断して、それによりゲームキャラクタ等の操作対象の表示が制御される。このため、少数の操作部材しか設けられていない携帯ゲーム機18をコントローラとして利用しても、ゲームを好適にプレイできるようになる。
【0031】
発明の実施形態2.
本発明の実施形態2においては、携帯ゲーム機18のディスプレイ26に操作信号入力のための補助画面が表示される。この補助画面は、例えば携帯ゲーム機18に装着されたゲームカートリッジ28に格納されたゲームプログラム、或いは家庭用ゲーム機12から供給されるゲームプログラムに基づいて表示されるものである。なお、この実施形態2に係るゲームシステムも、実施形態1に係るゲームシステム10と同様の機器構成を前提とするので、ここでも図1を参照しながら説明を行う。
【0032】
実施形態2においては、携帯ゲーム機18のディスプレイに、例えば図6(a)又は(b)に示す補助画面が表示される。同図(a)に示される補助画面例では「必殺技1」および「必殺技2」の文字が縦に列記されるとともに、「必殺技1」の左横に同文字を指す矢印が表示されている。また、同図(b)に示される補助画面例では、同じく「必殺技1」および「必殺技2」の文字が縦に列記されるとともに、「必殺技2」の左横に同文字を指す矢印が表示されている。実施形態2では、携帯ゲーム機18のボタン30Bを押下すると、同図(a)および同図(b)の補助画面が入れ替わりでディスプレイ26に表示されるようになっている。そして、同図(a)に示される補助画面をディスプレイ26に表示した状態でボタン30Aを押下すると、家庭用テレビ受像器14に表示されている操作対象(ゲームキャラクタ)に「必殺技1」を繰り出させることができるようになっている。同様に、同図(b)に示される補助画面をディスプレイ26に表示した状態でボタン30Aを押下すると、家庭用テレビ受像器14に表示されている操作対象に「必殺技2」を繰り出させることができるようになっている。すなわち、同図(a)(b)に示される補助画面は、ボタン30A(操作部材)に対応する操作対象の動作種類を表示するものである。
【0033】
図7は、本実施形態2において、ゲームシステム10において実現される機能ブロックのうち、本発明に関連するものを中心として示す図である。同図に示されるように、ゲームシステム10においては、操作対象表示部60と、表示制御部62と、操作信号出力部64と、動作種類表示部66と、動作種類変更部68と、が実現される。このうち、操作対象表示部60と表示制御部62とは、家庭用ゲーム機12がゲームプログラムを実行することにより実現されるものである。また、操作信号出力部64と動作種類表示部66と動作種類変更部68とは、携帯ゲーム機18がゲームプログラムを実行することにより実現されるものである。
【0034】
ここで、操作対象表示部60は、CPU等によって構成されるものであり、コントローラ(携帯ゲーム機18を含む)の操作対象を表示する。また、表示制御部62は、コントローラ(携帯ゲーム機18を含む)から入力される操作信号に基づいて操作対象の表示を制御する。また、動作種類表示部66は、ボタン30A(操作部材)に対応する操作対象の動作種類を上記補助画面としてディスプレイ26に表示する。また、動作種類変更部68は、動作種類表示部66によってディスプレイ26に表示される動作種類を変更する。動作種類変更部68は、ここではボタン30Bの操作に応じてディスプレイ26に表示される動作種類を変更するが、計時機能(クロック)を利用可能としておき、その出力(タイマー出力)に基づいて動作種類を変更するようにしてもよい。また、操作信号出力部64は、ボタン30Aが操作される場合に、動作種類表示部66によってディスプレイ26に表示されている動作種類(矢印に指し示されている動作種類)の動作を操作対象に行わせるための操作信号を出力する。この操作信号は、コントローラケーブル32を介して家庭用ゲーム機12の表示制御部62に入力される。そして、表示制御部62では、該操作信号に基づいて、動作種類表示部66によってディスプレイ26に表示されている動作種類の動作を家庭用テレビ受像器14に表示中の操作対象に行わせる。
【0035】
ここで、携帯ゲーム機18の処理についてさらに詳細に説明する。図8は、携帯ゲーム機18の処理を説明するフロー図である。同図に示すように、コントローラとして利用される携帯ゲーム機18では、操作信号出力部64および動作種類変更部68が方向キー24、ボタン30A,30Bの押下を監視する(S201)。そして、方向キー24が右方向操作されたとき、左方向操作されたとき、上方向操作されたとき、下方向操作されたときは、操作信号出力部64が、それぞれ右操作信号、左操作信号、上操作信号、下操作信号を出力する(S202,S203,S204,S205)。また、ボタン30Aが押下されたときは、操作信号出力部64は動作種類変更部68に管理・記憶されているフラグを読み出し(S206)、該フラグに基づいて必殺技1又は必殺技2に対応する操作信号を出力する(S207)。
【0036】
すなわち、動作種類変更部68は、現在ディスプレイ26に表示されている補助画面において、矢印で指し示されている必殺技1又は必殺技に2に対応するフラグを管理・記憶するようにしている。そして、操作信号出力部64では、該フラグを読み出すことにより、現在ディスプレイ26に表示されている補助画面において矢印で指し示されているのが、必殺技1と必殺技2のどちらであるかを判断する。そして、その判断に従って必殺技1又は必殺技2に対応する操作信号を出力するようにしている。
【0037】
また、ボタン30Bが押下されたとき、動作種類変更部68は上記フラグを読み出し(S208)、該フラグに基づいて、現在ディスプレイ26に表示されている補助画面において矢印で指し示されているのが、必殺技1と必殺技2のどちらであるかを判断し、その判断に従って、矢印が反対位置に表示された補助画面を表示するよう動作種類表示部66を制御する(S209)。その後、動作種類変更部68は、現在ディスプレイ26に表示されている補助画面において矢印で指し示されているのが、必殺技1であると判断される場合には、必殺技2に対応するようフラグを更新し、逆に必殺技2であると判断される場合には、必殺技1に対応するようフラグを更新する(S210)。
【0038】
以上説明した実施形態2によれば、コントローラとして利用される携帯ゲーム機18において動作種類をディスプレイ26に表示するとともに、このボタン30Bの押下により、或いはタイマー出力により動作種類が変更されるようにしておき、ボタン30Aが操作されたとき、ディスプレイ26において表示されている動作種類の動作(必殺技1又は必殺技2)を操作対象に行わせるための操作信号を出力するようにしたので、少ないボタンによって多くの種類の動作を操作対象に行わせることができるようになる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、コントローラから操作信号が入力されると、コントローラの種類に対応するテーブルに基づき、その操作信号に対応する動作種類を判断して、それにより操作対象の表示を制御するようにしたので、少数の操作部材しか設けられていないコントローラを用いても、ゲームを好適にプレイできるようになる。
【0040】
また、本発明によれば、コントローラにおいて動作種類を表示するとともに、この動作種類が変更されるようにしておき、コントローラの操作部材が操作されたとき、同コントローラにおいて表示されている動作種類の動作を操作対象に行わせるための操作信号を出力するようにしたので、少ない操作部材によって多くの種類の動作を操作対象に行わせることができ、ゲームを好適にプレイすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1および2に係るゲームシステムを示す斜視図である。
【図2】標準コントローラに対応づけられたキーアサインテーブルの一例を示す図である。
【図3】携帯ゲーム機に対応づけられたキーアサインテーブルの一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態1において家庭用ゲーム機で実現される機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施形態1における家庭用ゲーム機のキャラクタロード処理を示すフロー図である。
【図6】本発明の実施形態2において携帯ゲーム機で表示される補助画面例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態2において家庭用ゲーム機および携帯ゲーム機で実現される機能ブロック図である。
【図8】本発明の実施形態2における携帯ゲーム機の処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 ゲームシステム、11 トレイ、12 家庭用ゲーム機、13 コントローラ接続端子、14 家庭用テレビ受像器、16 標準コントローラ、18 携帯ゲーム機、20,24 方向キー、21,32 コントローラケーブル、22A,22B,22C,22D,30A,30B ボタン、26 ディスプレイ、27 ゲームカートリッジ差込口、28 ゲームカートリッジ、29 通信端子、31 スピーカ、40 コントローラ種類判断部、42 テーブル読み出し部、44 テーブル記憶部、46,62 表示制御部、48,60 操作対象表示部、50 操作対象画像記憶部、64 操作信号出力部、66 動作種類表示部、68 動作種類変更部。
Claims (5)
- ゲーム装置と該ゲーム装置に操作信号を入力するコントローラとを含むゲームシステムであって、
前記ゲーム装置は、
前記コントローラの操作対象を表示する操作対象表示手段と、
前記コントローラから入力される操作信号に基づいて前記操作対象の表示を制御する表示制御手段と、を含み、
前記コントローラは、
操作部材と、
前記操作部材に対応する前記操作対象の動作種類を表示する動作種類表示手段と、
前記動作種類表示手段に表示される動作種類を変更する動作種類変更手段と、
前記操作部材が操作される場合に、前記動作種類表示手段によって表示されている動作種類の動作を前記操作対象に行わせるための操作信号を出力する操作信号出力手段と、
を含むことを特徴とするゲームシステム。 - 請求項1に記載のゲームシステムにおいて、
前記動作種類変更手段は、タイマー出力に基づいて前記動作種類を変更する、ことを特徴とするゲームシステム。 - 請求項1又は2に記載のゲームシステムにおいて、
前記動作種類変更手段は、前記コントローラの操作に応じて前記動作種類を変更する、ことを特徴とするゲームシステム。 - ゲーム装置と該ゲーム装置に操作信号を入力するコントローラとを含むゲームシステムの制御方法であって、
前記ゲーム装置において、
前記コントローラの操作対象を表示するステップと、
前記コントローラから入力される操作信号に基づいて前記操作対象の表示を制御するステップと、を実行し、
前記コントローラにおいて、
該コントローラに備えられた操作部材に対応する前記操作対象の動作種類をディスプレイに表示するステップと、
前記ディスプレイに表示されている動作種類を変更するステップと、
前記操作部材が操作される場合に、前記ディスプレイに表示されている動作種類の動作を前記操作対象に行わせるための操作信号を出力するステップと、を実行する、
ことを特徴とするゲームシステムの制御方法。 - 操作部材を備え、他のコンピュータのコントローラとして用いられるコンピュータにより実行されるプログラムであって、
前記操作部材に対応する操作対象の動作種類を表示する動作種類表示手段、
前記動作種類表示手段に表示される動作種類を変更する動作種類変更手段、および、
前記操作部材が操作される場合に、前記動作種類表示手段によって表示されている動作種類の動作を前記操作対象に行わせるための操作信号を出力する操作信号出力手段、
として前記他のコンピュータのコントローラとして用いられるコンピュータを機能させるためのプログラム。
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