JP2003535961A - 硬質表面のためのリンス剤、洗浄剤および含浸剤のための添加剤としての、カチオン変性された粒子形の疎水性ポリマーの使用 - Google Patents

硬質表面のためのリンス剤、洗浄剤および含浸剤のための添加剤としての、カチオン変性された粒子形の疎水性ポリマーの使用

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JP2003535961A JP2002502060A JP2002502060A JP2003535961A JP 2003535961 A JP2003535961 A JP 2003535961A JP 2002502060 A JP2002502060 A JP 2002502060A JP 2002502060 A JP2002502060 A JP 2002502060A JP 2003535961 A JP2003535961 A JP 2003535961A
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Abstract

(57)【要約】 硬質表面のためのリンス剤、洗浄剤および含浸剤のための添加剤としての、カチオン性ポリマーによる被覆により表面がカチオン性に変性され、かつ粒径が10nm〜100μmである、カチオン変性された粒子形の疎水性ポリマーの使用ならびにカチオン変性された粒子形の疎水性ポリマーを含有するリンス剤、洗浄剤および含浸剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、硬質表面のためのリンス剤、洗浄剤および含浸剤のための添加剤と
してのカチオン変性された、粒子形の疎水性ポリマーの使用ならびにカチオン変
性された粒子形の疎水性ポリマーを含有するリンス剤、洗浄剤および含浸剤に関
する。
【0002】 疎水性ポリマー粒子の分散液、特に合成ポリマーおよびワックスの水性分散液
は従来技術において、表面の特性を変性するために使用されている。たとえば微
粒子状の疎水性ポリマーの水性分散液が、紙を被覆するために紙加工スリップ中
で、または塗料として使用されている。その都度支持体上に通例の方法により、
たとえばナイフ塗布、刷毛塗り、浸漬もしくは含浸により施与された分散液を乾
燥させる。その際、分散して分布している粒子がその都度の表面上で被膜を形成
して連続した塗膜が得られる。
【0003】 これに対して水性の洗濯、すすぎ、洗浄および手入れの工程は、通常、著しく
希釈した浴中で実施され、その際、その都度適用される調製物の添加剤は支持体
上に残留しないで、むしろ廃水と共に廃棄される。前記の工程で、分散した疎水
性粒子による表面の変性は、全く不満足な程度で行われるのみである。たとえば
US−A−3580853から、水不溶性の微粒子状の物質、たとえば殺生剤お
よび洗濯物の表面上での殺生剤の沈着および保持を向上する特定のカチオン性ポ
リマーを含有している洗剤調製物が公知である。
【0004】 US−A−5476660からさらに、ポリスチレンもしくはワックスのカチ
オン性もしくは両性イオン性の分散液ためのポリマー保持剤の使用の原理が公知
であり、これらは分散した粒子中に活性物質を埋め込んで含有している。これら
の分散した粒子は「キャリア粒子」とよばれる、というのも、該粒子は処理した
表面上に付着し、かつここで活性物質をたとえば界面活性剤含有の調製物中での
適用の際に放出するからである。
【0005】 US−A−3993830から、ポリカルボキシレートポリマーおよび多価金
属の水溶性の塩を含有する希釈水溶液でテキスタイル物品を処理することにより
、テキスタイル物品上に汚れ防止のための非永久的な仕上げを施与することが公
知である。ポリカルボキシレートポリマーとして有利にはエチレン性不飽和モノ
カルボン酸およびアルキルアクリレートからなる水溶性のコポリマーが考えられ
る。該混合物を家庭でのテキスタイルの洗濯の際に、洗濯機のすすぎ工程で使用
する。
【0006】 本発明の根底には、硬質表面を変性するための別の方法を提供するという課題
が存在する。
【0007】 上記課題は本発明により、硬質表面のためのリンス剤、洗浄剤および含浸剤の
ための添加剤としての、カチオン性ポリマーによる被覆により表面がカチオン性
に変性されており、かつ粒径が10nm〜100μmである、カチオン変性され
た粒子形の疎水性ポリマーを使用することによって解決される。
【0008】 カチオン性に変性された、粒子形の疎水性ポリマーはたとえば粒径10nm〜
100μmを有する粒子形の疎水性ポリマーの水性分散液をカチオン性ポリマー
の水性溶液もしくは水性分散液により処理することにより得られる。これは最も
簡単な場合には、粒径10nm〜100μmを有する粒子形の疎水性ポリマーと
カチオン性ポリマーの水溶液もしくは水性分散液とを合することにより行う。カ
チオン性ポリマーは有利には水溶液の形で使用するが、しかし分散した粒子が1
μmまでの平均粒径を有するカチオン性ポリマーの水性分散液もまた使用するこ
とができる。多くの場合、両方の成分を室温で混合するが、しかし分散液が加熱
の際に凝固しないことを前提に、混合をたとえば0℃〜100℃の温度で実施す
ることができる。
【0009】 粒子形の疎水性ポリマーの分散液は無機乳化剤もしくは保護コロイドにより安
定化されていてもよい。同じ効果で使用することができるその他の分散液は、保
護コロイドおよび乳化剤を含有していないが、しかしそのかわりに疎水性ポリマ
ーとして少なくとも1種のアニオン性モノマーを共重合して含有しているコポリ
マーを含有している。このようなアニオン基を有するコポリマーの分散液は場合
により付加的に乳化剤および/または保護コロイドを含有していてもよい。この
場合、有利にはアニオン乳化剤および/または保護コロイドを使用する。
【0010】 カチオン性ポリマーの水溶液により疎水性ポリマーのアニオン性に調整された
分散液を処理する際に、本来アニオン性で分散していた粒子の電荷が変わり、処
理後に有利にはカチオン電荷を有する。従ってたとえばカチオン変性された粒子
形の疎水性ポリマーの分散液は0.1質量%の水性分散液中で−5〜+50mV
、有利には−2〜+25mV、特に0〜+15mVの界面電位を有する。界面電
位は希釈した水性分散液中の電気泳動易動度および予測される適用浴のpH値に
より決定される。
【0011】 カチオン変性された粒子形の疎水性ポリマーの水性分散液のpH値はたとえば
1〜12であり、かつ有利には2〜10の範囲、特に2.5〜8の範囲である。
アニオン性モノマー10質量%を越える含有率を有するポリマーからなる粒子を
使用する場合、水性分散液のpH値は1〜7.5、有利には2〜5.5、特に2
.5〜5である。
【0012】 本発明により使用すべき疎水性ポリマーは適用のpH値において水中で不溶性
である。該ポリマーは水中で平均粒径10nm〜100μm、有利には25nm
〜20μm、特に有利には40nm〜2μmおよびとりわけ60〜800nmを
有する粒子の形で存在し、かつ水性分散液から粉末として得ることができる。疎
水性ポリマーの平均粒径はたとえば電子顕微鏡下で、または光散乱試験により測
定することができる。
【0013】 有利な実施態様では本発明により使用すべき疎水性ポリマーの粒子は、pH依
存性の溶解挙動および膨潤挙動を示す。6.5を下回るpH値、特に5.5およ
びとりわけ5を下回るpH値の場合、粒子は水不溶性であり、濃縮もしくは希釈
された水性の媒体中に分散する際にその粒子状の特性を維持する。カルボキシル
基を有する疎水性ポリマー粒子はこれに対して、水中で中性およびアルカリ性の
条件下で膨潤する。アニオン基を有する疎水性ポリマーのこの挙動は文献から公
知であり、Colloid. Polym. Sci. 277、第1172〜1178頁(1999年)
で、水性媒体中でのメタクリル酸/エチルアクリレート−コポリマーからなる粒
子の挙動について報告しているM. Siddiq等を参照されたい。
【0014】 疎水性ポリマーはたとえばC〜C−モノエチレン性不飽和カルボン酸と一
価のC〜C22−アルコールとのアルキルエステル、C〜C−モノエチレ
ン性不飽和カルボン酸と二価のC〜C−アルコールとのヒドロキシアルキル
エステル、飽和のC〜C18−カルボン酸のビニルエステル、エチレン、プロ
ピレン、イソブチレン、C〜C24−オレフィン、ブタジエン、スチレン、α
−メチルスチレン、アクリルニトリル、メタクリルニトリル、テトラフルオロエ
チレン、ビニリデンフルオリド、フルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレ
ン、ヘキサフルオロプロペン、C〜C−モノエチレン性不飽和カルボン酸と
ペルフルオロアルキル基を有するアルコールもしくはアミンとのエステルもしく
はアミド、ペルフルオロアルキル基を有するカルボン酸のアリルエステルもしく
はビニルエステルまたはこれらの混合物の群からのモノマーを重合することによ
り得られる。これらはホモポリマーであってもコポリマーであってもよい。
【0015】 疎水性コポリマーのための例はエチルアクリレートおよびビニルアセテートか
らなるコポリマー、ブチルアクリレートおよびスチレンからなるコポリマー、式
CF−(C−(CH−OHもしくはC−(C −(CH−OH(n=1〜10、m=0〜10)のペルフルオロアルキ
ル置換されたアルコールと(メタ)アクリル酸エステルおよび/または(メタ)
アクリル酸とからなるコポリマー、エチレンとテトラフルオロエチレンとからな
るコポリマー、ならびにブチルアクリレートとビニルアクリレートとからなるコ
ポリマーである。前記のコポリマーはモノマーを任意の比率で共重合して含有し
ていることができる。
【0016】 前記のポリマーのアニオン性の特性はたとえば、コポリマーのベースとなって
いるモノマーを少量のアニオン性モノマー、たとえばアクリル酸、メタクリル酸
、スチレンスルホン酸、アクリルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸、ビ
ニルスルホネートおよび/またはマレイン酸の存在下に、および場合により乳化
剤および/または保護コロイドの存在下に共重合することにより得られる。
【0017】 あるいはまた前記のポリマーのアニオン性の特性は、共重合をアニオン保護コ
ロイドおよび/またはアニオン乳化剤の存在下に実施することにより得ることも
できる。
【0018】 あるいはまた前記のポリマーのアニオン性の特性は、完成したポリマーをアニ
オン保護コロイドおよび/またはアニオン乳化剤の存在下に乳化もしくは分散す
ることにより得ることもできる。
【0019】 疎水性ポリマーはたとえば次のものを共重合した形で含有している: (a)少なくとも1種の水不溶性の非イオン性モノマー40〜100質量%、
有利には50〜90質量%、特に有利には60〜75質量%、 (b)少なくとも1種のカルボキシル基を有するモノマーまたはその塩0〜6
0質量%、有利には1〜55質量%、特に有利には5〜50質量%、とりわけ1
5〜40質量%、 (c)スルホン酸基および/またはホスホン酸基を有するモノマーまたはその
塩0〜25質量%、有利には0〜15質量%、 (d)少なくとも1種の水溶性の非イオン性モノマー0〜55質量%、有利に
は0〜40質量%および (e)少なくとも1種のポリエチレン性不飽和モノマー0〜10質量%。
【0020】 少なくとも1種のアニオン性モノマー(b)または(c)を含有するポリマー
は、付加的なアニオン乳化剤もしくは保護コロイドの添加なしに使用することが
できる。0.5%より少ないアニオン性モノマーを含有するポリマーは多くの場
合、少なくとも1種のアニオン乳化剤および/または保護コロイドと一緒に使用
される。
【0021】 有利に使用されるモノマー(a)は、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、s−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレー
ト、エチルヘキシルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシ
プロピルアクリレート、メチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、ペ
ルフルオロアルキル置換されたアルコールCF−(C−(CH
m−OHもしくはC−(C−(CH−OH(n=2〜8
、m=1もしくは2)の(メタ)アクリル酸エステル、ビニルアセテート、ビニ
ルプロピオネート、スチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブテン、
ジイソブテンおよびテトラフルオロエチレンであり、特に有利なモノマー(a)
は、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、t
−ブチルアクリレートおよびビニルアセテートである。
【0022】 有利に使用される疎水性ポリマーは75質量%未満の非イオン性の水不溶性モ
ノマー(a)を共重合して含有しており、そのホモポリマーは60℃より高いガ
ラス転移温度Tを有する。
【0023】 有利に使用されるモノマー(b)はアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸ま
たはC〜C−アルコールのマレイン酸半エステルである。
【0024】 群(c)のモノマーはたとえばアクリルアミド−2−メチル−プロパンスルホ
ン酸、ビニルスルホン酸、メタリルスルホン酸、ビニルスルホン酸ならびにこれ
らのモノマーのアルカリ塩およびアンモニウム塩である。
【0025】 適切なモノマー(d)はたとえばアクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビ
ニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニ
ルオキサゾリドン、メチルポリグリコールアクリレート、メチルポリグリコール
メタクリレートおよびメチルポリグリコールアクリルアミドである。有利に使用
されるモノマー(d)は、ビニルピロリドン、アクリルアミドおよびN−ビニル
ホルムアミドである。
【0026】 適切なポリエチレン性不飽和モノマー(e)はたとえば少なくとも二価のアル
コールのアクリルエステル、メタクリルエステル、アリルエーテルもしくはビニ
ルエーテルである。ベースになっているアルコールのOH基はこの場合、完全に
もしくは部分的にエーテル化もしくはエステル化されていてもよい;しかし架橋
剤は少なくとも2つのエチレン性不飽和基を有する。その例はブタンジオールジ
アクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレートおよびトリプロピレングリコールジアクリレートである。
【0027】 別の適切なポリエチレン性不飽和モノマー(e)はたとえば不飽和カルボン酸
のアリルエステル、ジビニルベンゼン、メチレンビスアクリルアミドおよびジビ
ニル尿素である。
【0028】 このようなコポリマーは、モノマーの公知の溶液重合、沈澱重合、懸濁重合ま
たは乳化重合の方法によりラジカル重合開始剤の使用下に製造することができる
。有利には水中での乳化重合法により粒子形の疎水性ポリマーが得られる。ポリ
マーはたとえば1000〜2000000、有利には5000〜500000の
分子量を有し、多くの場合、ポリマーの分子量は10000〜150000の範
囲である。
【0029】 ポリマーの分子量を制限するために、通例の調節剤を重合の際に添加すること
ができる。典型的な調節剤の例はメルカプト化合物、たとえばメルカプトエタノ
ールまたはチオグリコール酸である。
【0030】 前記の重合法以外に、本発明により使用すべきポリマー粒子のその他の製造方
法もまた考えられる。たとえばポリマーの溶解度を低下させることによりポリマ
ーを溶剤中に沈澱させることができる。このような方法はたとえば酸性基を有す
るコポリマーを水と混和可能な適切な溶剤中に溶解し、かつ装入物のpH値がコ
ポリマーの等価のpH値よりも少なくとも1低くなるように過剰の水を配量する
ことである。等価のpH値とは、コポリマーの酸性基の50%が中和されている
pH値であると理解する。この方法の場合、分散助剤、pH調節剤および/また
は塩を添加して安定した微粒子状の分散液を得ることが必要となる場合がある。
【0031】 本発明により使用すべきアニオン基を有する微粒子状の疎水性ポリマーを変性
するために、分散の際にさらに該ポリマーと部分的もしくは完全に反応するか、
または会合して沈澱するその他のポリマーを添加してもよい。このようなポリマ
ーはたとえば多糖類、ポリビニルアルコールおよびポリアクリルアミドである。
【0032】 粒子形の疎水性ポリマーは、疎水性ポリマーの溶融液を制御しながら乳化する
ことによって製造することもできる。このためにたとえばポリマーもしくはポリ
マーの混合物を別の添加剤と共に溶融し、かつたとえばUltra-Turrax中で強い剪
断力の作用下に、装入物のpH値がポリマーの等価のpH値よりも少なくとも1
低くなるように過剰の水を配量する。その際、安定した微粒子状の分散液を得る
ために場合により乳化助剤、pH調節剤および/または塩を添加する必要がある
場合がある。微粒子状のポリマー分散液を製造するこの変法の場合でも、特に疎
水性ポリマーがアニオン基を有する場合、付加的なポリマー、たとえば多糖類、
ポリビニルアルコールまたはポリアクリルアミドを併用することができる。
【0033】 アニオン基を有する微粒子状の疎水性ポリマーを製造するための別の方法は、
ポリマーのアルカリ性水溶液に、有利には強力な剪断力の作用下で酸を添加する
ことである。
【0034】 アニオン乳化剤の例はアニオン界面活性剤およびセッケンである。アニオン界
面活性剤としてアルキル−およびアルケニルスルフェート、−スルホネート、−
ホスフェートおよび−ホスホネート、アルキル−およびアルケニル−ベンゼンス
ルホネート、アルキルエーテルスルフェートおよび−ホスフェート、飽和および
不飽和のC10〜C25−カルボン酸およびこれらの塩を使用することができる
【0035】 さらに非イオンおよび/またはベタイン系乳化剤を使用することができる。適
切な乳化剤の記載はたとえばHouben Weyl、Methoden der organischen Chem
ie、第XIV/1巻、Makromolekulare Stoffe、Georg Thieme Verlag、Stut
tgart、1961年、第192〜208頁に見られる。
【0036】 アニオン保護コロイドの例は、水溶性のアニオン性ポリマーである。その際、
極めて異なったタイプのポリマーを使用することができる。有利にはアニオン置
換された多糖類および/またはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、マレイ
ン酸半エステル、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸またはアクリルアミド
プロパンスルホン酸とその他のビニルモノマーとの水溶性のアニオン性コポリマ
ーを使用する。適切なアニオン置換された多糖類の例は、たとえばカルボキシメ
チルセルロース、カルボキシメチルデンプン、酸化デンプン、酸化セルロースお
よびその他の酸化多糖類ならびに相応する部分分解多糖類の誘導体である。
【0037】 適切な水溶性のアニオン性コポリマーはたとえばアクリル酸とビニルアセテー
ト、アクリル酸とエチレン、アクリル酸とアクリルアミド、アクリルアミドプロ
パンスルホン酸とアクリルアミドまたはアクリル酸とスチレンとのコポリマーで
ある。
【0038】 さらにその他の非イオンおよび/またはベタイン系保護コロイドを使用するこ
とができる。通常使用される保護コロイドの概要は、Houben Weyl、Methoden
der organischen Chemie、第XIV/1巻、Makromolekulare Stoffe、Georg
Thieme Verlag、Stuttgart、1961年、第411〜420頁に記載されて
いる。
【0039】 粒子形の疎水性ポリマーを製造するために、有利には粒子表面にアニオン基を
有する一次粒子を生じるアニオン性ポリマーの保護コロイドを使用する。
【0040】 本発明により使用すべきカチオン変性された粒子形の疎水性ポリマーは、アニ
オン性に分散した、粒子形の疎水性ポリマーの表面をカチオン性ポリマーで被覆
することにより得られる。カチオン性ポリマーとしてアミノ基および/またはア
ンモニウム基を有するカチオン性の合成ポリマーを全て使用することができる。
このようなカチオン性ポリマーの例はビニルアミン単位を有するポリマー、ビニ
ルイミダゾール単位を有するポリマー、第四級ビニルイミダゾール単位を有する
ポリマー、イミダゾールとエピクロロヒドリンとからなる縮合物、架橋ポリアミ
ドアミン、エチレンイミンによりグラフトした架橋ポリアミドアミン、ポリエチ
レンイミン、アルコキシル化ポリエチレンイミン、架橋ポリエチレンイミン、ア
ミド化ポリエチレンイミン、アルキル化ポリエチレンイミン、ポリアミン、アミ
ン−エピクロロヒドリン−重縮合物、アルコキシル化ポリアミン、ポリアリルア
ミン、ポリジメチルジアリルアンモニウムクロリド、塩基性(メタ)アクリルア
ミド−もしくは−エステル単位を有するポリマー、塩基性の第四級(メタ)アク
リルアミド−もしくは−エステル単位を有するポリマーおよび/またはリシン縮
合物である。
【0041】 ビニルアミン単位を有するポリマーを製造するために、たとえば式
【0042】
【化1】
【0043】 [式中、RおよびRは、同じかまたは異なっていてもよく、かつ水素および
〜C−アルキルを表す]の開鎖状のN−ビニルカルボン酸アミドから出発
する。適切なモノマーはたとえばN−ビニルホルムアミド(式I中でR=R =H)、N−ビニル−N−メチルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−
ビニル−N−メチルアセトアミド、N−ビニル−N−エチルアセトアミド、N−
ビニル−N−メチルプロピオンアミドおよびN−ビニルプロピオンアミドである
。ポリマーを製造するために、前記のモノマーを単独で、該モノマー同士の混合
物として、またはその他のモノエチレン性不飽和モノマーと一緒に重合すること
ができる。有利にはN−ビニルホルムアミドのホモポリマーまたはコポリマーか
ら出発する。ビニルアミン単位を有するポリマーはたとえばUS−A−4421
602、EP−A−0216387およびEP−A−0251182から公知で
ある。これらは式Iのモノマーを共重合して含有しているポリマーを酸、塩基も
しくは酵素により加水分解することにより得られる。
【0044】 N−ビニルカルボン酸アミドと共重合するモノエチレン性不飽和モノマーとし
て、該アミドと共重合可能な全ての化合物が考えられる。このための例は、1〜
6個の炭素原子を有する飽和カルボン酸のビニルエステル、たとえばギ酸ビニル
、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルおよび酪酸ビニルおよびC〜C−アルキ
ルビニルエーテルのようなビニルエーテル、たとえばメチルビニルエーテルもし
くはエチルビニルエーテルである。別の適切なコモノマーはエチレン性不飽和C 〜C−カルボン酸、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、クロ
トン酸、イタコン酸およびビニル酢酸ならびにこれらのアルカリ金属塩およびア
ルカリ土類金属塩、前記のカルボン酸のエステル、アミドおよびニトリル、たと
えばメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレートおよびエ
チルメタクリレートである。
【0045】 真 (net) のカチオン性の電荷を有する、つまりポリマーがアニオン性モノマ
ーもカチオン性モノマーも共重合して含有しているが、しかしポリマー中に含有
されているカチオン性単位のモル割合がアニオン性単位のモル割合よりも大であ
る両性ポリマーもまたカチオン性ポリマーと理解する。
【0046】 別の適切なカルボン酸エステルは、それぞれ1つのOH基だけがエステル化さ
れているグリコールもしくはポリアルキレングリコール、たとえばヒドロキシエ
チルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアク
リレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート
、ヒドロキシブチルメタクリレートならびに分子量500〜10000のポリア
ルキレングリコールのアクリル酸モノエステルから誘導される。別の適切なコモ
ノマーはエチレン性不飽和カルボン酸とアミノアルコールとのエステル、たとえ
ばジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、
ジエチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジ
メチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリレート、
ジエチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノブチルアクリレートおよ
びジエチルアミノブチルアクリレートである。塩基性のアクリレートは遊離塩基
、鉱酸たとえば塩酸、硫酸もしくは硝酸との塩、有機酸、たとえばギ酸、酢酸、
プロピオン酸もしくはスルホン酸との塩の形で、もしくは四級化された形で使用
することができる。適切な四級化剤はたとえばジメチルスルフェート、ジエチル
スルフェート、塩化メチル、塩化エチルまたは塩化ベンジルである。
【0047】 別の適切なコモノマーはエチレン性不飽和カルボン酸のアミド、たとえばアク
リルアミド、メタクリルアミドならびに1〜6個の炭素原子のアルキル基を有す
るモノエチレン性不飽和カルボン酸のN−アルキルモノ−およびジアミド、たと
えばN−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチル
メタクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−プロピルアクリルアミド、
およびt−ブチルアクリルアミドならびに塩基性の(メタ)アクリルアミド、た
とえばジメチルアミノエチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリル
アミド、ジエチルアミノエチルアクリルアミド、ジエチルアミノエチルメタクリ
ルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジエチルアミノプロピルア
クリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドおよびジエチルアミノ
プロピルメタクリルアミドである。
【0048】 さらにN−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリルニトリル
、メタクリルニトリル、N−ビニルイミダゾールならびに置換されたN−ビニル
イミダゾール、たとえばN−ビニル−2−メチル−イミダゾール、N−ビニル−
4−メチルイミダゾール、N−ビニル−5−メチルイミダゾール、N−ビニル−
2−エチルイミダゾール、およびN−ビニルイミダゾリン、たとえばN−ビニル
イミダゾリン、N−ビニル−2−メチルイミダゾリンおよびN−ビニル−2−エ
チルイミダゾリンがコモノマーとして適切である。N−ビニルイミダゾールおよ
びN−ビニルイミダゾリンは遊離塩基の形以外に、鉱酸もしくは有機酸により中
和された形または四級化された形で使用し、その際、四級化は有利にはジメチル
スルフェート、ジエチルスルフェート、塩化メチルまたは塩化ベンジルにより行
う。ジアリルジアルキルアンモニウムハロゲン化物、たとえばジアルキルジメチ
ルアンモニウムクロリドもまた考えられる。
【0049】 さらにコモノマーとしてスルホ基を有するモノマー、たとえばビニルスルホン
酸、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、これらの酸
のアルカリ金属塩もしくはアンモニウム塩またはアクリル酸−3−スルホプロピ
ルエステルが考えられ、その際、両性のコポリマーにおけるカチオン性単位の含
有率はアニオン性単位の含有率を上回るので、ポリマーは全体でカチオン性の電
荷を有する。
【0050】 コポリマーはたとえば − 式IのN−ビニルカルボン酸アミド99.99〜1モル%、有利には99
.9〜5モル%および − 該カルボン酸アミドと共重合可能なその他のモノエチレン性不飽和モノマ
ー0.01〜99モル% を共重合した形で含有している。
【0051】 ビニルアミン単位を有するポリマーを製造するために、有利にはN−ビニルホ
ルムアミドのホモポリマーから出発するか、または − N−ビニルホルムアミドと − ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリルニトリル、N−
ビニルカプロラクタム、N−ビニル尿素、アクリル酸、N−ビニルピロリドンま
たはC〜C−アルキルビニルエーテル とを共重合し、引き続き該ホモポリマーまたはコポリマーを、たとえば0.1〜
100モル%の加水分解度で加水分解して、共重合したN−ビニルホルムアミド
単位からなるビニルアミン単位を形成することによって得られるコポリマーから
出発する。
【0052】 上記のポリマーの加水分解は、公知の方法により酸、塩基もしくは酵素の作用
下に行う。その際、上記の式Iの共重合したモノマーから基
【0053】
【化2】
【0054】 [式中、Rは式Iに記載したものを表す]の分離により、式
【0055】
【化3】
【0056】 [式中、Rは式Iに記載したものを表す]のビニルアミン単位を有するポリマ
ーが生じる。加水分解剤として酸を使用する場合、単位IIIはアンモニウム塩
として存在する。
【0057】 式IのN−ビニルカルボン酸アミドのホモポリマーおよびコポリマーは、0.
1〜100、有利には70〜100モル%まで加水分解されていてもよい。多く
の場合、ホモポリマーおよびコポリマーの加水分解度は5〜95モル%である。
ホモポリマーの加水分解度はポリマーにおけるビニルアミン単位の含有率と同じ
意味である。ビニルエステルを共重合して含有しているコポリマーの場合、N−
ビニルホルムアミド単位を加水分解する以外に、エステル基を加水分解し、ビニ
ルアルコール単位を形成する。これは特に、コポリマーの加水分解を水酸化ナト
リウムの存在下に実施する場合に該当する。共重合したアクリルニトリルは同様
に加水分解の際に化学的に変化する。この場合、たとえばアミド基またはカルボ
キシル基が生じる。ビニルアミン単位を有するホモポリマーおよびコポリマーは
場合により、たとえばギ酸と2つの隣接アミノ基との反応により、または1つの
アミノ基と1つの隣接アミド基、たとえば共重合したN−ビニルホルムアミドと
の分子間反応により生じたアミジン単位を20モル%まで含有していてもよい。
ビニルアミン単位を有するポリマーの分子量はたとえば1000〜100000
00、有利には10000〜5000000である(光散乱法により測定)。こ
の分子量範囲はたとえば5〜300、有利には10〜250のK値に相応する(
H. Fikentscherにより5%の食塩水溶液中、25℃およびポリマー濃度0.5
質量%で測定)。
【0058】 ビニルアミン単位を有するポリマーは有利には塩不含の形で使用する。ビニル
アミン単位を有するポリマーの塩不含の水溶液は、たとえば上記の塩含有のポリ
マー溶液から、適切な膜を用いてたとえば1000〜500000ダルトン、有
利には10000〜300000ダルトンの分離限界で限外濾過することによっ
て製造することができる。以下に記載するアミノ基および/またはアンモニウム
基を有するその他のポリマーの水溶液もまた限外濾過を用いて塩不含の形で得る
ことができる。
【0059】 ポリエチレンイミンはたとえば水溶液中、酸を分離する化合物、酸またはルイ
ス酸の存在下にエチレンイミンを重合することにより製造する。ポリエチレンイ
ミンはたとえば2000000まで、有利には200〜500000の分子量を
有する。特に有利には分子量500〜100000を有するポリエチレンイミン
を使用する。さらに、ポリエチレンイミンと架橋剤、たとえばエピクロロヒドリ
ンもしくは2〜100のエチレンオキシド単位および/またはプロピレンオキシ
ド単位を有するポリアルキレングリコールのビスクロロヒドリンエーテルとの反
応により得られる水溶性の架橋ポリエチレンイミンが適切である。たとえばC 〜C22−モノカルボン酸によるポリエチレンイミンのアミド化により得られる
アミド化ポリエチレンイミンもまた適切である。別の適切なカチオン性ポリマー
はアルキル化したポリエチレンイミンおよびアルコキシル化したポリエチレンイ
ミンである。アルコキシル化の際にたとえばポリエチレンイミン中のNH単位あ
たり1〜5のエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシド単位を使用する。
【0060】 適切なアミノ基および/またはアンモニウム基を有するポリマーはさらに、た
とえばジカルボン酸とポリアミンとの縮合により得られるポリアミドアミンであ
る。適切なポリアミドアミンはたとえば4〜10個の炭素原子を有するジカルボ
ン酸と、分子中に3〜10個の塩基性窒素原子を有するポリアルキレンポリアミ
ンとを反応させることにより得られる。適切なジカルボン酸はたとえばコハク酸
、マレイン酸、アジピン酸、グルタル酸、コルク酸、セバシン酸またはテレフタ
ル酸である。ポリアミドアミンを製造する際に、複数のポリアルキレンポリアミ
ンからなる混合物と同様に、ジカルボン酸の混合物もまた使用することができる
。適切なポリアルキレンポリアミンはたとえばジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラアミン、テトラエチレンペンタアミン、ジプロピレントリアミン、ト
リプロピレンテトラアミン、ジヘキサメチレントリアミン、アミノプロピルエチ
レンジアミンおよびビス−アミノプロピルエチレンジアミンである。ポリアミド
アミンを製造するために、ジカルボン酸およびポリアルキレンポリアミンを高温
、たとえば120〜220℃の範囲の温度に、有利には130〜180℃に加熱
する。縮合の際に生じる水を系から除去する。縮合の際に場合により4〜8個の
炭素原子を有するカルボン酸のラクトンまたはラクタムを使用することもできる
。ジカルボン酸1モルあたり、ポリアルキレンポリアミンをたとえば0.8〜1
.4モル使用する。
【0061】 別のアミノ基含有ポリマーはエチレンイミンでグラフトされたポリアミドアミ
ンである。これらは上記のポリアミドアミンから、酸もしくはルイス酸、たとえ
ば硫酸もしくは三フッ化ホウ素エーテラートの存在下に、たとえば80〜100
℃の温度でエチレンイミンと反応させることにより得られる。この種の化合物は
たとえばDE−B−2434816に記載されている。
【0062】 場合によりさらに付加的に架橋の前にエチレンイミンでグラフトした、場合に
より架橋したポリアミドアミンもまたカチオン性ポリマーとして考慮される。架
橋し、エチレンイミンでグラフトしたポリアミドアミンは水溶性であり、かつた
とえば3000〜1000000ダルトンの平均分子量を有する。通常の架橋剤
はたとえばエピクロロヒドリンまたはアルキレングリコールおよびポリアルキレ
ングリコールのビスクロロヒドリンエーテルである。
【0063】 アミノ基および/またはアンモニウム基を有するカチオン性ポリマーの別の例
は、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリドである。この種のポリマーは同
様に公知である。
【0064】 別の適切なカチオン性ポリマーはたとえば1〜99モル%、有利には30〜7
0モル%のアクリルアミドおよび/またはメタクリルアミドおよび99〜1モル
%、有利には70〜30モル%のカチオン性モノマーからなるコポリマー、たと
えばジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、−アクリルエステルおよび/ま
たは−メタクリルアミドおよび/または−メタクリルエステルである。塩基性の
アクリルアミドおよびメタクリルアミドは同様に有利には酸により中和された形
または四級化された形で存在する。例としてN−トリメチルアンモニウムエチル
アクリルアミドクロリド、N−トリメチルアンモニウムエチルメタクリルアミド
クロリド、N−トリメチルアンモニウムエチルメタクリルエステルクロリド、N
−トリメチルアンモニウムエチルアクリルエステルクロリド、トリメチルアンモ
ニウムエチルアクリルアミドメトスルフェート、トリメチルアンモニウムエチル
メタクリルアミドメトスルフェート、N−エチルジメチルアンモニウムエチルア
クリルアミドエトスルフェート、N−エチルジメチルアンモニウムエチルメタク
リルアミドエトスルフェート、トリメチルアンモニウムプロピルアクリルアミド
クロリド、トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロリド、トリメ
チルアンモニウムプロピルアクリルアミドメトスルフェート、トリメチルアンモ
ニウムプロピルメタクリルアミドメトスルフェートおよびN−エチルジメチルア
ンモニウムプロピルアクリルアミドエトスルフェートが挙げられる。トリメチル
アンモニウムプロピルメタクリルアミドクロリドが有利である。
【0065】 (メタ)アクリルアミド−ポリマーを製造するための別の適切なカチオン性モ
ノマーはジアリルジメチルアンモニウムハロゲン化物ならびに塩基性の(メタ)
アクリレートである。1〜99モル%、有利には30〜70モル%のアクリルア
ミドおよび/またはメタクリルアミドと、99〜1モル%、有利には70〜30
モル%のジアルキルアミノアルキルアクリレートおよび/または−メタクリレー
トとからなるコポリマーたとえばアクリルアミドとN,N−ジメチルアミノエチ
ルアクリレートとからなるコポリマー、またはアクリルアミドとジメチルアミノ
プロピルアクリレートとからなるコポリマーが適切である。塩基性のアクリレー
トまたはメタクリレートは有利には酸により中和された形もしくは四級化された
形で存在する。四級化はたとえば塩化メチルにより、またはジメチルスルフェー
トにより行うことができる。
【0066】 アミノ基および/またはアンモニウム基を有するカチオン性のポリマーとして
ポリアリルアミンもまた考えられる。この種のポリマーはアリルアミン、有利に
は酸により中和された形もしくは四級化された形のアリルアミンをホモ重合する
ことにより、またはアリルアミンとその他の、上記でN−ビニルカルボン酸アミ
ドのためのコモノマーとして記載したモノエチレン性不飽和モノマーとを共重合
することにより得られる。
【0067】 カチオン性ポリマーはたとえば8〜300、有利には100〜180のK値(
H. Fikentscherにより5%の食塩水溶液中、25℃および0.5質量%のポリ
マー濃度で測定)を有する。pH値4.5でたとえば少なくとも1、有利には少
なくとも4mVal/g高分子電解質の電荷密度を有する。
【0068】 有利に考慮されるカチオン性ポリマーの例は、ポリジメチルジアリルアンモニ
ウムクロリド、ポリエチレンイミン、ビニルアミン単位を有するポリマー、塩基
性モノマーを共重合して含有しているアクリルアミドもしくはメタクリルアミド
のコポリマー、リシン単位を有するポリマーまたはこれらの混合物である。カチ
オン性ポリマーの例は次のものである: ビニルピロリドン50モル%およびトリメチルアンモニウムエチルメタクリレ
ート−メトスルフェート50モル%からなるコポリマー、M1000〜500
000、 アクリルアミド30モル%およびトリメチルアンモニウムエチルメタクリレー
ト−メトスルフェート70モル%からなるコポリマー、M1000〜1000
000、 アクリルアミド70モル%およびジメチルアミノエチルメタクリルアミド30
モル%からなるコポリマー、M1000〜1000000、 ヒドロキシエチルメタクリレート50モル%および2−ジメチルアミノエチル
メタクリルアミド50モル%とからなるコポリマー、M1000〜50000
0。
【0069】 さらに、副次的な程度(<10質量%)で、アニオン性コモノマー、たとえば
アクリル酸、メタクリル酸、ビニルスルホン酸もしくは前記の酸のアルカリ塩を
共重合することも可能である。
【0070】 70モル%のヒドロキシエチルメタクリレートおよび30モル%の2−ジメチ
ルアミノエチルメタクリルアミドからなるコポリマー;30モル%のビニルイミ
ダゾール−メトクロリド、50%のジメチルアミノエチルアクリレート、15モ
ル%のアクリルアミド、5モル%のアクリル酸からなるコポリマー、 M250〜250000、有利には500〜100000を有するポリリシ
ン、ならびに分子量M250〜250000を有するリシン共縮合物、その際
、共縮合可能な成分としてたとえばアミン、ポリアミン、ケテンダイマー、ラク
タム、アルコール、アルコキシル化アミン、アルコキシル化アルコールおよび/
または非タンパク質原性アミノ酸を使用する、 ビニルアミン−ホモポリマー、1〜99モル%の加水分解したポリビニルホル
ムアミド、分子量3000〜500000を有するビニルホルムアミドと酢酸ビ
ニル、ビニルアルコール、ビニルピロリドンまたはアクリルアミドとからなるコ
ポリマー、 ビニルイミダゾール−ホモポリマー、分子量5000〜500000を有する
ビニルイミダゾールとビニルピロリドン、ビニルホルムアミド、アクリルアミド
または酢酸ビニルとのコポリマーならびにこれらの四級化誘導体、 ポリエチレンイミン、架橋ポリエチレンイミンまたは分子量500〜3000
000を有するアミド化ポリエチレンイミン、 アミン成分としてイミダゾール、ピペラジン、C〜C−アルキルアミン、
〜C−ジアルキルアミンおよび/またはジメチルアミノプロピルアミンを
有し、かつ分子量500〜250000を有するアミン−エピクロロヒドリン−
重縮合物、 塩基性(メタ)アクリルアミド−もしくは−エステル単位を有するポリマー、
塩基性の第四級(メタ)アクリルアミド−もしくは−エステル単位を有し、分子
量10000〜2000000を有するポリマー。
【0071】 アニオン性の分散した粒子形の疎水性ポリマーをカチオン性に変性するために
、カチオン性ポリマーによる処理に加えて場合によりさらに多価金属イオンおよ
び/またはカチオン界面活性剤により処理することができる。多価の金属イオン
による粒子の被覆は、たとえばアニオン性の分散した疎水性ポリマーの水性分散
液に、少なくとも1種の水溶性の多価金属塩の水溶液を添加するか、または水溶
性の多価金属塩をその中で溶解することにより達成し、その際、カチオン性ポリ
マーによるアニオン性の分散した疎水性の粒子の変性は、この処理の前、該処理
と同時に、もしくは処理後に実施する。適切な金属塩はたとえばCa、Mg、B
a、Al、Zn、Fe、Crまたはこれらの混合物の水溶性の塩である。たとえ
ばCu、Ni、CoおよびMnから誘導されるその他の水溶性の重金属塩もまた
原則として使用可能であるが、しかし全ての適用で所望されるわけではない。水
溶性の金属塩の例は、塩化カルシウム、酢酸カルシウム、塩化マグネシウム、硫
酸アルミニウム、塩化アルミニウム、塩化バリウム、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸
亜鉛、硫酸鉄(II)、塩化鉄(III)、硫酸クロム(III)、硫酸銅、硫
酸ニッケル、硫酸コバルトおよび硫酸マンガンである。有利にはCa、Alおよ
びZnの水溶性の塩をカチオン化のために使用する。
【0072】 分散した疎水性ポリマーのアニオン性の電荷は、カチオン性ポリマーおよびカ
チオン界面活性剤により変えることができる。このために潜在的に、極めて異な
った構造のカチオン界面活性剤が適切である。適切なカチオン界面活性剤の選択
に関する概要は、Ullmanns Enzyklopaedie der Industriellen Chemie、第
6版、1999年、電子刊行物、"Surfactants"の章、第8章、Cationic Surfa
ctantsに記載されている。
【0073】 特に好適なカチオン界面活性剤はたとえば次のものである: C〜C25−アルキルアミン、 C〜C25−N,N−ジメチル−N−(ヒドロキシアルキル)アンモニウム
塩、 アルキル化剤により四級化したモノ−およびジ−(C〜C25−)−アルキ
ルジメチルアンモニウム化合物、 C〜C22−カルボン酸によりエステル化されているエステルコート、たと
えば第四級エステル化したモノ−、ジ−もしくはトリアルカノールアミン、 イミダゾリンコート、たとえば一般式IVもしくはV
【0074】
【化4】
【0075】 [式中、 R=C〜C25−アルキルもしくはC〜C25−アルケニル、 R=C〜C−アルキルもしくはヒドロキシアルキルおよび R=C〜C−アルキル、ヒドロキシアルキルまたは基R−CO−X−
(CH−、その際、X=OもしくはNHおよびn=2もしくは3であり、
かつその際、少なくとも1つの基R=C〜C22−アルキルもしくはC
22−アルケニルである]の1−アルキル−イミダゾリニウム塩。
【0076】 多数の産業技術的な適用および家事日常での適用において、分散液により平滑
な、もしくは構造化された硬質表面の特性を変性することは重要である。濃縮さ
れた分散液による浸漬、噴霧および刷毛塗り工程により表面の変性を実施するこ
とは必ずしも可能なわけではない。しばしば、処理すべき材料を著しく希釈した
、活性物質を含有する浴ですすぐことにより、または著しく希釈した水性の調製
物の噴霧により変性を実施することが所望される。この場合しばしば、材料の表
面の変性を、表面の洗浄および/または手入れもしくは含浸と組み合わせること
が所望される。実地では異なった材料の表面が考えられる。硬質表面とはたとえ
ば硬質の巨視的な表面、たとえば床および壁のコーティング、露出コンクリート
、石造ファサード、漆喰仕上げのファサード、ガラス面、セラミック表面、金属
表面、エナメル加工した表面、プラスチック表面、木材表面、被覆した木材の表
面もしくは塗装した表面、微視的な表面、たとえば多孔質の物体(たとえばフォ
ーム、木材、皮革、多孔質の建材、多孔質の無機塩類)、床および壁の塗装もし
くは被覆およびセルロースフリースと理解する。有利に処理される表面はガラス
および金属からなる床面および壁面並びに塗装した金属表面である。
【0077】 表面の変性は、たとえば疎水化、ポリエステルからなる材料のソイルリリース
加工、防汚加工、非テキスタイル繊維複合材料の補強および化学的もしくは機械
的な影響もしくは損傷からの保護であってもよい。
【0078】 上記で例示した材料の硬質表面を変性するために、カチオン変性された粒子形
の疎水性ポリマーをリンス剤、含浸剤および洗浄剤のための添加剤として使用す
る。これらはたとえば単独の活性成分として水性のリンス浴中で使用することが
でき、かつポリマーの組成に応じてたとえばその後の、たとえば自動洗車装置中
での車の洗浄の際の汚れのはく離の促進、使用の際のわずかな汚れの付着、非テ
キスタイル繊維、たとえば不織布の構造維持の改善ならびに洗浄した物品の表面
の疎水化が得られる。
【0079】 硬質表面の処理は、少なくとも1種のカチオン性ポリマーをたとえば2.5〜
300ppm、有利には5〜200ppmおよび特に10〜100ppmおよび
場合により付加的に多価金属の水溶性の塩、特にCa、MgもしくはZnの塩を
10ミリモル/lまで、有利には5ミリモル/lまで、特に有利には3.5ミリ
モル/lまで、および/または水溶性のAl塩を2ミリモル/lまで、有利には
0.75ミリモル/lまで、および/またはカチオン界面活性剤を600ppm
まで、有利には300ppmまで含有している水溶液により行う。カチオン変性
された粒子形の疎水性ポリマーの、リンス浴、含浸浴もしくは洗浄浴中での適用
の際の濃度はたとえば0.0002〜1.0質量%、有利には0.0005〜0
.25質量%、特に有利には0.002〜0.05質量%である。
【0080】 家庭および商業分野での硬質表面の洗浄の際に、本発明によるカチオン性に被
覆されたポリマー粒子は種々の用途で利用することができる: ポリマー中にアニオン基を有する粒子を使用する場合、表面を洗浄した後に、
汚れが次の洗浄工程で容易に除去されるように、リンス調製物により表面を変性
することができる。
【0081】 たとえば中性もしくはアルカリ性の洗浄剤による基本的な洗浄を実施し、かつ
該表面を引き続き、本発明による粒子を含有する酸性の後すすぎ調製物によりリ
ンスする。次の洗浄において汚れはより容易にはく離する。このために使用され
るポリマーの粒子は中性もしくはアルカリ性の水中で膨潤性であるか、もしくは
可溶性である。
【0082】 もう1つの実施態様では、カチオン性の粒子を直接洗浄調製物に添加し、かつ
汚れがそれほど著しく表面に付着しないように表面を変性する。たとえばフッ素
基を有するカチオン変性ポリマー粒子をこのような調製物中で使用することがで
きる。有利にはこのようなポリマーはフッ素基を有するモノマーを10質量%よ
り多く、特に有利には25質量%より多く含有する。
【0083】 もう1つの実施態様では、表面を含浸調製物により処理し、このことにより表
面は撥水性となる。たとえばそのポリマーが、10質量%を下回る、有利には5
質量%を下回るアニオン基を有するモノマーの含有率を有するのみのカチオン変
性されたポリマー粒子をこのような調製物中で使用することができる。
【0084】 硬質表面を処理するための組成物は液状、ゲル状もしくは固体であってもよい
【0085】 該組成物はたとえば次の組成を有していてもよい: (a)カチオン性ポリマーによる被覆により表面がカチオン性に変性されてお
り、かつ粒径が10nm〜100μmである、カチオン変性された粒子形の疎水
性ポリマー 0.05〜40質量%、 (b)Ca、Mg、Al、Znの少なくとも1種の水溶性の塩 0〜20質量
%および/または少なくとも1種のカチオン界面活性剤 0.01〜30質量%
および/または少なくとも1種のカチオン性ポリマー 0.01〜15質量%、 (c)少なくとも1種の通例の添加剤、たとえば酸もしくは塩基、無機ビルダ
ー、有機コビルダー、別の界面活性剤、ポリマーの色移り防止剤、ポリマーの再
汚染防止剤、ソイルリリースポリマー、酵素、錯化剤、腐食防止剤、ワックス、
シリコーン油、光安定剤、着色剤、溶剤、ヒドロトロープ剤、増粘剤および/ま
たはアルカノールアミン 0〜80質量%および (d)水を加えて100質量%。
【0086】 有利な1実施態様では該組成物は、少なくとも1つのカルボン酸基を有するエ
チレン性不飽和モノマー25〜60質量%を共重合して含有しており、かつ10
nm〜100μmの粒径を有する疎水性ポリマーを含有している。
【0087】 この有利な実施態様の組成物は特に汚れのはく離を促進する特性を得るために
適切である。こうして処理した表面から次の洗浄で汚れは容易に除去される。
【0088】 別の有利な実施態様では、水不溶性のエチレン性不飽和モノマーを少なくとも
75質量%共重合して含有しており、かつ10nm〜100μmの粒径を有する
疎水性ポリマーを含有している。
【0089】 この有利な実施態様の組成物は特に、疎水化もしくは含浸特性を得るために適
切である。こうして処理した表面は明らかに低減した度合いで水を吸収もしくは
透過させる。
【0090】 もう1つの有利な実施態様では該組成物はフッ素置換基を有するエチレン性不
飽和モノマーを10〜100質量%共重合して含有しており、かつ10nm〜1
00μmの粒径を有する疎水性ポリマーを含有している。
【0091】 この有利な実施態様の組成物は特に、防汚特性を得るために適切である。こう
して処理した表面による油脂の汚れの吸収の度合いは明らかに低減する。
【0092】 硬質表面の手入れおよび洗浄のための有利な液状もしくはゲル状の組成物はた
とえば次のものを含有している: (a)少なくとも1群のアニオン性のエチレン性不飽和モノマーを共重合して
含有しており、カチオン性ポリマーによる処理によってカチオン性に変性されて
おり、10nm〜100μmの粒径を有し、かつ水中に分散している、粒子形の
疎水性ポリマー 0.1〜30質量%、 (b)酸 0.05〜20質量%、 (c)Mg、Ca、ZnまたはAlの少なくとも1種の水溶性の塩および/ま
たはカチオン界面活性剤 0〜30質量%および/または少なくとも1種のカチ
オン性ポリマー 0.01〜15質量%、 (d)少なくとも1種の通例の添加剤、たとえば香料、別の添加剤、シリコー
ン油、光安定剤、着色剤、錯化剤、再汚染防止剤、ソイルリリースポリエステル
、色移り防止剤、非水性の溶剤、ヒドロトロープ剤、増粘剤および/またはアル
カノールアミン 0〜20質量%および (e)水を加えて100質量%。
【0093】 次のもの: (a)少なくとも1つのカルボン酸基を有するエチレン性不飽和モノマー0.
5〜60質量%を共重合して含有しており、10nm〜100μmの粒径を有し
、かつアニオン乳化剤および/またはアニオン保護コロイドにより水中に分散し
ている、粒子形の疎水性ポリマー 0.5〜25質量%、 (b)少なくとも1種の酸 0.05〜10質量%、 (c)少なくとも1種のカチオン性ポリマー 0.01〜15質量% (d)Mg、Ca、ZnまたはAlの少なくとも1種の水溶性の塩および/ま
たはカチオン界面活性剤 0〜30質量%、 (e)少なくとも1種の通例の添加剤、たとえば香料、別の添加剤、シリコー
ン油、光安定剤、着色剤、錯化剤、再汚染防止剤、ソイルリリースポリエステル
、色移り防止剤、非水性の溶剤、ヒドロトロープ剤、増粘剤および/またはアル
カノールアミン 0〜20質量%および (f)水を加えて100質量% を含有する組成物は有利である。
【0094】 液状もしくはゲル状の洗浄用調製物および手入れ用調製物のためのもう1つの
例は、次の組成: (a)カチオン性ポリマーによる被覆により表面がカチオン性に変性されてお
り、かつ粒径が10nm〜100μmである、カチオン変性された粒子形の疎水
性ポリマー 0.05〜30質量%、 (b)少なくとも1種の非イオン界面活性剤もしくはアニオン界面活性剤 0
.1〜40質量%、 (c)Mg、Ca、ZnまたはAlの少なくとも1種の水溶性の塩および/ま
たはカチオン界面活性剤 0〜30質量%および/または少なくとも1種のカチ
オン性ポリマー0.01〜15質量%、 (d)少なくとも1種の錯化剤 0〜10質量%、 (e)その他の通例の添加剤、たとえばpH調節剤、増量剤、増粘剤、溶剤、
ヒドロトロープ剤、ポリカルボン酸、シリコーン、光沢剤、香料および/または
着色剤 0〜20質量%および (f)水0〜90質量% を有する組成物である。
【0095】 もう1種の液状もしくはゲル状の酸性の洗浄調製物はたとえば (a)少なくとも1群のアニオン性のエチレン性不飽和モノマーを共重合して
含有しており、10nm〜100μmの粒径を有し、かつ水中に分散している、
粒子形の疎水性ポリマー 0.1〜30質量%、 (b)酸 0.05〜20質量%、 (c)少なくとも1種の水溶性のカチオン性ポリマー 0.1〜30質量%、 (e)少なくとも1種の錯化剤 0〜10質量%、 (f)その他の通例の添加剤、たとえばpH調節剤、増量剤、界面活性剤、増
粘剤、溶剤、ヒドロトロープ剤、ポリカルボン酸、シリコーン、光沢剤、香料お
よび/または着色剤 0〜20質量%および (g)水0〜90質量% を含有している。
【0096】 汚れのはく離を促進する作用を有する、有利な液状もしくはゲル状の酸性の洗
浄調製物は次の組成を有している: (a)少なくとも1つのカルボン酸基を有するエチレン性不飽和モノマー25
〜60質量%を共重合して含有しており、10nm〜100μmの粒径を有し、
かつアニオン乳化剤および/またはアニオン保護コロイドにより水中に分散して
いる、粒子形の疎水性ポリマー 0.5〜25質量%、 (b)少なくとも1種の非イオン界面活性剤もしくはアニオン界面活性剤 0
.1〜40質量%、 (c)少なくとも1種の水溶性もしくは水中に分散可能なカチオン性ポリマー
0.01〜20質量%、 (d)Mg、Ca、ZnまたはAlの少なくとも1種の水溶性の塩および/ま
たはカチオン界面活性剤 0.1〜30質量%、 (e)少なくとも1種の酸 0.1〜20質量%、 (f)少なくとも1種の錯化剤 0〜10質量%、 (g)その他の通例の添加剤、たとえばpH調節剤、増量剤、増粘剤、溶剤、
ヒドロトロープ剤、ポリカルボン酸、シリコーン、光沢剤、香料および/または
着色剤 0〜20質量%および (h)水0〜90質量%。
【0097】 固体の洗浄調製物もまた通例、たとえば次のもの: (a)カチオン性ポリマーによる被覆により表面がカチオン性に変性されてお
り、かつ粒径が10nm〜100μmである、カチオン変性された粒子形の疎水
性ポリマー 0.05〜30質量%、 (b)少なくとも1種の非イオン界面活性剤もしくはアニオン界面活性剤 0
.1〜40質量%、 (c)カチオン性ポリマー 0〜10質量%、 (d)Mg、Ca、ZnまたはAlの水溶性の塩および/またはカチオン界面
活性剤 0〜20質量%、 (e)無機ビルダー、増量剤および/または精錬剤 0〜80質量%、 (f)錯化剤および/または有機コビルダー 0〜20質量%、 (g)その他の通例の添加剤、たとえば光沢剤、ワックス、オイル、香料、腐
食防止剤、漂白剤、漂白活性化剤、漂白触媒、着色剤 0〜10質量%および (h)水を加えて100質量% からなる混合物である。
【0098】 液状もしくはゲル状の後すすぎ調製物および含浸調製物のためのもう1つの例
は、 (a)カチオン性ポリマーによる被覆により表面がカチオン性に変性されてお
り、かつ粒径が10nm〜100μmである、カチオン変性された粒子形の疎水
性ポリマー 0.05〜30質量%、 (b)少なくとも1種の非イオン界面活性剤もしくはアニオン界面活性剤 0
.1〜30質量%、 (c)少なくとも1種の酸、有利にはカルボン酸 0〜10質量%、 (d)カチオン性ポリマー 0〜10質量%、 (e)Mg、Ca、ZnまたはAlの水溶性の塩および/またはカチオン界面
活性剤 0〜20質量%、 (f)その他の通例の添加剤、たとえば増粘剤、錯化剤、溶剤、オイル、ワッ
クス、ヒドロトロープ剤、制ほう剤、ポリカルボン酸、シリコーン、光沢剤、香
料、着色剤 0〜10質量%および (g)水 0〜90質量% からなる混合物である。
【0099】 酸として鉱酸、たとえば硫酸もしくはリン酸、または有機酸、たとえばカルボ
ン酸もしくはスルホン酸が考えられる。その際、強酸、たとえば硫酸、リン酸ま
たはスルホン酸を通常、部分的に中和した形で使用する。
【0100】 前記の液状もしくはゲル状のリンス剤調製物、手入れ剤調製物および洗浄剤調
製物は、同一の添加剤をベースとしていてもよいし、固体の組成物として調製さ
れていてもよい。固体の形の例は粉末、顆粒およびタブレットである。
【0101】 固体の組成物を製造するために、さらに増量剤、噴霧助剤、凝集助剤、被覆助
剤またはバインダーを添加する必要があることがある。作用ならびに良好な溶解
挙動を保証するためにさらに、溶解を促進する成分、たとえば良好に溶解する塩
、ポリマー崩壊剤または酸と炭酸水素との組合せ物を添加することが必要な場合
がある。
【0102】 粒子形の疎水性ポリマーのカチオン変性は、有利には水性の処理剤中で使用前
に実施するが、しかしこれは水性の処理剤を製造する際に、もしくはアニオン乳
化した、粒径10nm〜100μmを有する粒子形の疎水性ポリマーを適用する
際に、たとえば考慮される粒子形のポリマーの水性分散液を、カチオン性ポリマ
ーおよび場合によりさらに多価金属の水溶性の塩および/またはカチオン界面活
性剤の存在下に、その都度の処理剤のその他の成分と混合することにより行うこ
ともできる。
【0103】 特別な実施態様では、浴中に十分な量のカチオン性ポリマーおよび場合により
多価金属イオンおよび/またはカチオン界面活性剤が溶解した形で存在すること
が保証される場合には、アニオン性の粒子またはこれらの粒子を含有する調製物
を直接リンス浴もしくは洗浄浴に添加することもできる。
【0104】 アニオン性の粒子またはこれらの粒子を含有する調製物は、カチオン性ポリマ
ーまたは場合によりカチオン界面活性剤を含有する調製物の前、後または同時に
計量供給することができる。
【0105】 カチオン性ポリマーと場合により付加的に多価金属の水溶性の塩および/また
はカチオン界面活性剤ならびに場合によりその他の成分とを混合することにより
、硬質表面を処理するためのリンス剤、手入れ剤、含浸剤および洗浄剤へと加工
することができる典型的なアニオン性分散液の組成の例は、以下に記載する分散
液I〜IIIであり、その分散粒子はそのつど、電子顕微鏡による調査の際に前
記の平均粒径を有する個別の粒子として観察することができる: 分散液I エチルアクリレート56質量%、メタクリル酸33質量%およびアクリル酸1
1質量%からなり、平均粒径288nmを有するポリマー40質量%の水性分散
液。該分散液はアニオン界面活性剤1.25質量%を乳化剤として、および低分
子量のデンプン20質量%を保護コロイドとして含有する。該分散液はpH値4
を有していた。
【0106】 分散液II エチルアクリレート66質量%、メタクリル酸4質量%、アクリル酸26質量
%およびアクリルアミド4質量%からなるポリマー30質量%の水性分散液。該
分散液の分散した粒子の平均粒径は176nmであった。該分散液はアニオン界
面活性剤0.8質量%を乳化剤として含有し、かつpH値4を有していた。
【0107】 分散液III エチルアクリレート50質量%およびメタクリル酸50質量%からなり、分散
した粒子の平均粒径123nmを有するポリマー30質量%の水性分散液。該分
散液はアニオン界面活性剤0.8質量%を乳化剤として含有し、かつpH値4を
有していた。
【0108】 分散液I〜IIIから防汚促進作用を有する典型的な本発明による調製物を製
造することができ、これらをたとえば食器を洗浄する際にすすぎ工程で、床もし
くは床の被覆を洗浄後に後処理する際に、または車の洗浄後の後すすぎの際に、
0.1〜10g/l、有利には2〜5g/l、特に有利には3g/lの配合量で
使用する: 分散液IV n−ブチルアクリレート64質量%、メチルメタクリレート32質量%および
アクリル酸4質量%からなるポリマー35質量%の分散液。該分散液の分散した
粒子の平均粒径は80nmであった。該分散液はアニオン界面活性剤1.5質量
%を乳化剤として含有し、かつpH値6を有していた。
【0109】 分散液V アニオン性のフルオロポリマー分散液Nuva (R) FTA-4(Clariant) 調製物I 上記の分散液I〜III 50質量%、 ギ酸 1.5質量%、 分子量M12000のイミダゾール−エピクロロヒドリン−ポリマー 1.
5質量%、 水を加えて100質量%とする。
【0110】 調製物II 上記の分散液I〜III 50質量%、 ギ酸 1.5質量%、 分子量M12000のイミダゾール−エピクロロヒドリン−ポリマー 1.
5質量%、 エステルコート(トリエタノールアミンのジ−獣脂酸エステルのメチルコート
) 10質量%および 水を加えて100質量%とする。
【0111】 調製物III 上記の分散液I〜III 50質量%、 2N硫酸 2質量%、 分子量M1000000の水溶性の架橋ポリエチレンイミン 1.5質量%
および 水を加えて100質量%とする。
【0112】 調製物IV 上記の分散液I〜III 50質量%、 2N硫酸 2質量%、 分子量M1000000の水溶性の架橋ポリエチレンイミン 1.5質量%
、 エステルコート(トリエタノールアミンのジ−獣脂酸エステルのメチルコート
) 5質量%、 水を加えて100質量%とする。
【0113】 分散液IVおよびVから、含浸作用を有する本発明による典型的な調製物を製
造することができ、該調製物はたとえば木材、皮革、しっくい、塗装、セルロー
スフリースおよび塗料の撥水性もしくは撥油性の含浸のために1〜10g/lの
配合量で使用することができる。適用は表面のすすぎにより、もしくは希釈した
溶液の噴霧により行うことができる。
【0114】 調製物V 上記の分散液IV 15質量%、 分子量M5000のポリエチレンイミン 0.25質量%、 ポリビニルピロリドン 5質量%、 水を加えて100質量%とし、その際、全ての成分はギ酸によりpH6に調製
してあった。
【0115】 調製物VI 上記の分散液V 30質量%、 分子量M25000のポリエチレンイミン 0.1質量%、 酢酸カルシウム 2.5質量%、 ギ酸 5質量%、 水を加えて100質量%とする。
【0116】 調製物I〜IVは場合により別の成分、たとえばポリエステル用の通例のソイ
ルリリースポリマー、再汚染防止剤、香料、着色剤、酵素、ヒドロトロープ剤、
溶剤、非イオン界面活性剤、シリコーン油、テキスタイル柔軟剤および/または
増粘剤を含有していてもよい。
【0117】 リンス剤および洗浄剤のための、疎水化、防汚添加剤として、たとえば分散粒
子が10nm〜100μmの平均粒径を有する次のコポリマーの水性分散液が考
えられる: ブチルアクリレートとスチレンとからなり、アニオン分散剤を含有するコポリ
マー、 ブチルアクリレートとビニルアセテートとからなり、アニオン分散剤を含有す
るコポリマー、 アニオン分散剤を含有するテトラフルオロエチレンポリマー。
【0118】 上記の分散液のアニオン性の特性は場合によりさらに、ポリマーを少量(10
質量%まで)のアニオン性モノマー、たとえばアクリル酸、スチレンスルホン酸
、ビニルホスホン酸またはアクリルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸の
存在下に重合することにより調整することができる。これらの分散液は有利には
まずカチオン性ポリマーおよび場合により多価金属の水溶性の塩またはカチオン
界面活性剤での処理によりカチオン性に変性されるか、または上記で調製物I〜
VIで記載されているように、該分散液のカチオン性の変性をリンス剤もしくは
手入れ剤の製造中に行う。
【0119】 種々の調製物中で記載した界面活性剤、ビルダー、コビルダー、錯化剤、溶剤
、色移り防止剤、ソイルリリースポリエステル、漂白剤、漂白活性化剤、再汚染
防止剤、酵素、香料、溶剤、増粘剤、オイル、ワックス、ヒドロトロープ剤、制
ほう剤、シリコーン、光沢剤および着色剤を通常、リンス用調製物、手入れ用調
製物、洗濯用調製物および洗浄用調製物中で慣用の成分の範囲で組み合わせるこ
とができる。典型的な添加剤に関して、Ullmann's Encyclopedia of Industr
ial Chemistry、第6版、2000年電子版2.0の洗剤の章(第3部、Deterg
ent Ingredients、第4部、Household Detergentsおよび第5部、Institution
al Detergents)を参照のこと。
【0120】 有利な非イオン界面活性剤はたとえばアルコキシル化C〜C22−アルコー
ル、たとえば3〜15モルのエチレンオキシドおよび場合により付加的に1〜4
モルのプロピレンオキシドまたはブチレンオキシドによりアルコキシル化されて
いる脂肪アルコールエトキシレートおよびオキソアルコールアルコキシレート、
ならびに分子量900〜12000およびプロピレンオキシドに対するエチレン
オキシドの質量比1〜20を有するエチレンオキシドとプロピレンオキシドとの
ブロックポリマーである。
【0121】 特に有利な非イオン界面活性剤は、アルコール1モルあたり3〜11モルのエ
チレンオキシド、またはアルコール1モルあたりまず3〜10モルのエチレンオ
キシドおよび引き続き1〜3モルのプロピレンオキシドによりアルコキシル化さ
れているC13/C15−オキソアルコールエトキシレートおよびC12/C −脂肪アルコールエトキシレートである。
【0122】 有利なアニオン界面活性剤は、たとえば直鎖状もしくは分枝鎖状のC〜C −アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホネート、C〜C22−アルキ
ル基を有する脂肪アルコール−およびオキソアルコールスルフェートおよびC 〜C22−アルコールからなる脂肪アルコール−もしくはオキソアルコールエー
テルスルフェートであり、これらはアルコール1モルあたり1〜5モルのエチレ
ンオキシドによりエトキシル化されており、かつエトキシレートのOH末端基が
スルフェート化されている。
【0123】 有利には本発明による調製物はアニオン界面活性剤不含であり、特に有利には
アニオン界面活性剤不含で調製する。アニオン界面活性剤を調製物中で使用する
場合、有利にはエーテルスルフェートを使用する。
【0124】 有利な溶剤はアルコール、たとえばメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、イソブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリプロピレングリコールおよびブタンジオールである。
【0125】 有利には該調製物に少量の溶剤を添加するのみであり、特に有利には溶剤を添
加しない。
【0126】 有利なビルダーはアルカリ金属炭酸塩、リン酸塩、ポリリン酸塩、ゼオライト
およびケイ酸塩である。特に有利なビルダーはゼオライトA、ゼオライトP、層
状ケイ酸塩、炭酸ナトリウムおよびトリポリリン酸ナトリウムである。
【0127】 有利な錯化剤はニトリロ酢酸、メチルグリシン二酢酸およびエチレンジアミン
四酢酸塩である。
【0128】 有利なコビルダーはアクリル酸−ホモポリマー、アクリル酸/マレイン酸−コ
ポリマー、ポリアスパラギン酸およびクエン酸である。特に有利なコビルダーは
分子量1500〜30000のアクリル酸−ホモポリマーおよびモノマーのモル
比10:1〜1:2を有し、かつ分子量4000〜100000を有するアクリ
ル酸/マレイン酸のコポリマーである。
【0129】 有利なソイルリリースポリエステルはテレフタル酸、エチレングリコールおよ
びポリエチレングリコールのポリエステルであり、その際、分子量1000〜5
000を有するポリエチレングリコールが共縮合されており、ならびにテレフタ
ル酸が50モル%までスルホカルボン酸もしくはスルホジカルボン酸により交換
されているポリエステルである。
【0130】 有利な色移り防止剤は分子量8000〜70000のポリビニルピロリドン、
モノマーのモル比1:10〜2:1および分子量8000〜70000を有する
ビニルイミダゾール/ビニルピロリドン−コポリマーならびに分子量8000〜
70000を有するポリ−4−ビニルピリジン−N−オキシドである。
【0131】 有利な酵素はプロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼおよびアミラーゼである。
【0132】 本発明による調製物は分散した状態の安定化のために、場合により付加的に別
の保護コロイドを含有していてもよい。これは特に液状の調製物の際に、凝固を
防止するために特に重要である。あるいはまた保護コロイドを有利には固体の調
製物に添加して適用の際の凝固を防止することができる。
【0133】 保護コロイドとして水溶性のポリマー、特に水溶性の非イオン性ポリマーを使
用することができる。有利には適切な保護コロイドは800〜200000、特
に有利には5000〜75000、とりわけ10000〜50000の分子量を
有する。
【0134】 適切な保護コロイドはたとえばポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコー
ル、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブロックポリマー、酵素により
分解したデンプンおよびポリアクリルアミドである。
【0135】 本発明により使用すべきカチオン変性した疎水性ポリマーの分散液を用いて処
理される硬質表面、たとえばガラス、プラスチック、金属、木材およびセラミッ
クの表面は、その特性が変化している。実施態様に応じてこうして処理した表面
は汚れた後に、その後の水性の洗浄工程で、未処理の表面よりも容易に汚れを除
去することができ、かつ/または著しい撥油性もしくは撥水性を示す。
【0136】 実施例に記載のパーセントの表示は質量パーセントを意味する。
【0137】 実施例 分散液I エチルアクリレート56質量%、メタクリル酸33質量%およびアクリル酸1
1質量%からなり、平均粒径288nmを有するポリマー40質量%の水性分散
液。該分散液はアニオン界面活性剤1.25質量%を乳化剤として、および低分
子量のデンプン20質量%を保護コロイドとして含有する。該分散液はpH値4
を有していた。
【0138】 硬質表面の防汚特性を試験するために、ガラスプレート上で試験を実施した: 比較例1: 分散液IをpH4の脱イオン水で0.040質量%の含有率にし、清浄なガラ
スプレートを該分散液中に5分間放置し、引き続き取り出し、かつ空気中で乾燥
させた。
【0139】 プレート上に口紅を用いてシミを付けた。これを洗浄するために次いで該プレ
ートを5分間、40℃で水中の炭酸ナトリウム5g/lおよびC1214−脂
肪アルコールスルフェート200mg/lのマグネット式に攪拌される溶液中、
1ミリモルのCa硬度で放置した。次いで該プレートを取り出し、かつ湿った布
で汚れがどれほど除去されたかを試験した。
【0140】 例1: 分散液IをpH4の脱イオン水により粒子の含有率10質量%にした。この分
散液をマグネチックスターラーによる撹拌下で、同じ体積の、pH4に調整した
高分子ポリエチレンイミン(分子量2000000)の1質量%の水溶液に30
分で計量供給した。数時間にわたって安定したカチオン変性された分散液が得ら
れた。
【0141】 カチオン変性された分散液を、pH4の脱イオン水で固体含有率0.040質
量%に希釈した。次いで、清浄なガラスプレートをこの分散液中に5分間放置し
た。該ガラスプレートを引き続き取り出し、かつ空気中で乾燥させた。その後、
こうして処理したプレート上に口紅でシミを付けた。
【0142】 該プレートを洗浄するために該プレートを5分間、40℃で水中の炭酸ナトリ
ウム5g/lおよびC1214−脂肪アルコールスルフェート200mg/l
のマグネット式に攪拌される溶液中、1ミリモルのCa硬度で放置した。次いで
該プレートを取り出し、かつ湿った布で汚れがどれほど除去されたかを試験した
【0143】 例1の清浄作用を比較例1と比較すると、分散液Iにより前処理したガラスプ
レートからよりも、汚れを付ける前にカチオン変性した分散液Iで処理してあっ
たガラスプレートからの明らかに改善された汚れのはく離が観察された。
【0144】 硬質表面上での疎水化特性を試験するために、試験をガラス表面で実施した。
【0145】 このために清浄なガラスプレートを10秒間、すすぎ浴中に浸漬し、かつ次い
で空気中で乾燥させた。24時間後に水滴の接触角を測定した(例2)。比較の
ために清浄な、水のみで処理したガラスプレート(比較例2)およびカチオン変
性されていないポリマー粒子を含有する浴により処理されたガラスプレート(比
較例3)の接触角を比較した。この場合、接触角の高い値は、表面の著しい疎水
化を意味する。
【0146】 例2 脱イオン水中、分散液IV570mgおよび分子量M25000のポリエチ
レンイミン8mgから、ポリエチレンイミンを水50ml中に溶解し、かつ該溶
液を酢酸でpH6に調整し、次いでこの溶液に脱イオン水30mlにより希釈し
た分散液IVを30分で計量供給し、酢酸でpH値を6に後調整し、かつ測定を
脱イオン水で100mlまで充たすことによって分散液100gを製造した。
【0147】 得られるカチオン変性された粒子の分散液を、CaCl 1ミリモル/lを
含有する水で1:10の比で希釈した。この浴をガラスプレートの洗浄のために
使用した。このために清浄なガラスプレートを10秒間、すすぎ浴中に浸漬し、
かつ空気中で乾燥させた。24時間後に表面上にのせた水滴の接触角を測定した
。接触角は61.5゜であった。
【0148】 比較例2 このために清浄なガラスプレートを10秒間、CaCl 1ミリモル/lを
含有するpH6の水中に浸漬し、かつ空気中で乾燥させた。24時間後に表面上
にのせた水滴の接触角を測定した。接触角は23.9゜であった。
【0149】 比較例3 アニオン性分散液IV570mgを脱イオン水50mlで希釈し、酢酸でpH
6に調整し、かつ脱イオン水で100mlまで充たした。得られたアニオン性粒
子の分散液を、CaCl 1ミリモル/lを含有する水で1:10の比で希釈
した。
【0150】 この浴をガラスプレートの洗浄のために使用した。このために清浄なガラスプ
レートを10秒間、すすぎ浴中に浸漬し、かつ空気中で乾燥させた。24時間後
に表面上にのせた水滴の接触角を測定した。接触角は31.5゜であった。
【0151】 例2と比較例2との比較は、カチオン変性された分散液によるガラス表面のす
すぎにより、未処理のガラス表面と比較して著しい疎水化が達成されたことを示
している。予めカチオン変性された粒子を用いずにすすぎを行った比較例3との
比較は、カチオン変性なしでははるかに低い疎水化が得られるにすぎないことを
示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/40 C11D 3/40 3/43 3/43 3/50 3/50 17/08 17/08 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ゼーレン ヒルデブラント ドイツ連邦共和国 シュパイヤー アルテ シュヴェーゲンハイマー シュトラーセ 23 (72)発明者 ベルンハルト モーア ドイツ連邦共和国 ハイデルベルク オー ベレ ゼーガッセ 12 (72)発明者 ホルガー シェプケ ドイツ連邦共和国 ネッカーゲミュント バンホルツヴェーク 49 (72)発明者 ラインホルト ヨット ライラー ドイツ連邦共和国 ダンシュタット ヴァ スガウリング 4 (72)発明者 ユルゲン フフ ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン ハーゲルロッホシュトラーセ 48 Fターム(参考) 4H003 BA12 BA15 DA05 EB28 EB30 EB37 ED02 FA12 FA21 FA26 FA28 FA36 FA42 FA43

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質表面のためのリンス剤、洗浄剤および含浸剤のための添
    加剤としての、カチオン性ポリマーによる被覆によって表面がカチオン変性され
    ており、かつ粒径が10nm〜100μmである、カチオン変性された粒子形の
    疎水性ポリマーの使用。
  2. 【請求項2】 粒径10nm〜100μmを有する粒子形の疎水性ポリマー
    の水性分散液を、カチオン性ポリマーの水溶液で処理することにより、カチオン
    変性された粒子形の疎水性ポリマーが得られる、請求項1記載の使用。
  3. 【請求項3】 粒子形の疎水性ポリマーの分散液が、アニオン乳化剤および
    /またはアニオン保護コロイドにより安定化されている、請求項1または2記載
    の使用。
  4. 【請求項4】 疎水性ポリマーが少なくとも1種のアニオン性モノマーを共
    重合して含有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の使用。
  5. 【請求項5】 粒子形の疎水性ポリマーのカチオン変性された分散液が0.
    1質量%の水性分散液中で、−5〜+50mVの界面電位を有する、請求項1か
    ら4までのいずれか1項記載の使用。
  6. 【請求項6】 カチオン変性された粒子形の疎水性ポリマーの水性分散液の
    pH値が2〜12である、請求項1から5までのいずれか1項記載の使用。
  7. 【請求項7】 カチオン変性された粒子形の疎水性ポリマーの濃度が、リン
    ス浴もしくは含浸浴または洗浄液中で0.0002〜1.0質量%である、請求
    項1から6までのいずれか1項記載の使用。
  8. 【請求項8】 カチオン変性された粒子形の疎水性ポリマーの濃度が、リン
    ス浴もしくは含浸浴または洗浄液中で0.002〜0.05質量%である、請求
    項1から7までのいずれか1項記載の使用。
  9. 【請求項9】 カチオン性ポリマーとして、ビニルアミン単位を有するポリ
    マー、ビニルイミダゾール単位を有するポリマー、第四級ビニルイミダゾール単
    位を有するポリマー、イミダゾールとエピクロロヒドリンとからなる縮合物、架
    橋ポリアミドアミン、エチレンイミンによりグラフトした架橋ポリアミドアミン
    、ポリエチレンイミン、アルコキシル化ポリエチレンイミン、架橋ポリエチレン
    イミン、アミド化ポリエチレンイミン、アルキル化ポリエチレンイミン、ポリア
    ミン、アミン−エピクロロヒドリン−重縮合物、アルコキシル化ポリアミン、ポ
    リアリルアミン、ポリジメチルジアリルアンモニウムクロリド、塩基性(メタ)
    アクリルアミド−もしくは−エステル単位を有するポリマー、塩基性第四級(メ
    タ)アクリルアミド−もしくは−エステル単位を有するポリマーおよび/または
    リシン縮合物を使用する、請求項1から8までのいずれか1項記載の使用。
  10. 【請求項10】 カチオン変性された粒子形の疎水性ポリマーが付加的に多
    価金属イオンおよび/またはカチオン界面活性剤による被覆によりカチオン性に
    変性されている、請求項1から9までのいずれか1項記載の使用。
  11. 【請求項11】 硬質表面を処理するための組成物において、 (a)カチオン性ポリマーによる被覆により表面がカチオン性に変性されてお
    り、かつ粒径が10nm〜100μmである、カチオン変性された粒子形の疎水
    性ポリマー 0.05〜40質量%、 (b)Ca、Mg、Al、Znの少なくとも1種の水溶性の塩 0〜20質量
    %および/または少なくとも1種のカチオン界面活性剤 0.01〜30質量%
    および/または少なくとも1種のカチオン性ポリマー 0.01〜15質量%、 (c)少なくとも1種の通例の添加剤、たとえば酸もしくは塩基、無機ビルダ
    ー、有機コビルダー、別の界面活性剤、ポリマーの色移り防止剤、ポリマーの再
    汚染防止剤、ソイルリリースポリマー、酵素、錯化剤、腐食防止剤、ワックス、
    シリコーン油、光安定剤、着色剤、溶剤、ヒドロトロープ剤、増粘剤および/ま
    たはアルカノールアミン 0〜80質量%および (d)水を加えて100質量% を含有することを特徴とする、硬質表面を処理するための組成物。
  12. 【請求項12】 疎水性ポリマーが少なくとも1つのカルボン酸基を有する
    エチレン性不飽和モノマー25〜60質量%を共重合して含有している、請求項
    11記載の組成物。
  13. 【請求項13】 疎水性ポリマーが水不溶性のエチレン性不飽和モノマー少
    なくとも75質量%を共重合して含有している、請求項11記載の組成物。
  14. 【請求項14】 疎水性ポリマーがフッ素置換基を有するエチレン性不飽和
    モノマー10〜100質量%を共重合して含有している、請求項11記載の組成
    物。
  15. 【請求項15】 硬質表面の手入れおよび洗浄のための液状もしくはゲル状
    の組成物において、 (a)少なくとも1群のアニオン性のエチレン性不飽和モノマーを共重合して
    含有しており、カチオン性ポリマーによる処理によってカチオン性に変性されて
    おり、10nm〜100μmの粒径を有し、かつ水中に分散している、粒子形の
    疎水性ポリマー 0.1〜30質量%、 (b)酸 0.05〜20質量%、 (c)Mg、Ca、ZnまたはAlの少なくとも1種の水溶性の塩および/ま
    たはカチオン界面活性剤 0〜30質量%および/または少なくとも1種のカチ
    オン性ポリマー 0.01〜15質量%、 (d)少なくとも1種のその他の通例の添加剤、たとえば香料、別の界面活性
    剤、シリコーン油、光安定剤、着色剤、錯化剤、再汚染防止剤、ソイルリリース
    ポリエステル、色移り防止剤、非水性の溶剤、ヒドロトロープ剤、増粘剤および
    /またはアルカノールアミン 0〜20質量%および (e)水を加えて100質量% を含有することを特徴とする、硬質表面の手入れおよび洗浄のための液状もしく
    はゲル状の組成物。
  16. 【請求項16】 (a)少なくとも1つのカルボン酸基を有するエチレン性
    不飽和モノマー5〜45質量%を共重合して含有しており、10nm〜100μ
    mの粒径を有し、かつアニオン乳化剤および/またはアニオン保護コロイドによ
    り水中に分散している、粒子形の疎水性ポリマー 0.5〜25質量%、 (b)少なくとも1種の酸 0.05〜10質量%、 (c)少なくとも1種のカチオン性ポリマー 0.01〜15質量% (d)Mg、Ca、ZnまたはAlの少なくとも1種の水溶性の塩および/ま
    たはカチオン界面活性剤 0〜30質量%、 (e)少なくとも1種のその他の通例の添加剤、たとえば香料、別の界面活性
    剤、シリコーン油、光安定剤、着色剤、錯化剤、再汚染防止剤、ソイルリリース
    ポリエステル、色移り防止剤、非水性の溶剤、ヒドロトロープ剤、増粘剤および
    /またはアルカノールアミン 0〜20質量%および (f)水を加えて100質量% を含有する、請求項15記載の組成物。
  17. 【請求項17】 液状もしくはゲル状の洗浄用調製物および手入れ用調製物
    において、 (a)カチオン性ポリマーによる被覆により表面がカチオン性に変性されてお
    り、かつ粒径が10nm〜100μmである、カチオン変性された粒子形の疎水
    性ポリマー 0.05〜30質量%、 (b)少なくとも1種の非イオン界面活性剤もしくはアニオン界面活性剤 0
    .1〜40質量%、 (c)Mg、Ca、ZnまたはAlの少なくとも1種の水溶性の塩および/ま
    たはカチオン界面活性剤 0〜30質量%および/または少なくとも1種のカチ
    オン性ポリマー0.01〜15質量%、 (d)少なくとも1種の錯化剤 0〜10質量%、 (e)その他の通例の添加剤、たとえばpH調節剤、増量剤、増粘剤、溶剤、
    ヒドロトロープ剤、ポリカルボン酸、シリコーン、光沢剤、香料および/または
    着色剤 0〜20質量%および (f)水0〜90質量% を含有することを特徴とする、液状もしくはゲル状の洗浄用調製物または手入れ
    用調製物。
  18. 【請求項18】 液状もしくはゲル状の酸性の洗浄用調製物において、 (a)少なくとも1群のアニオン性のエチレン性不飽和モノマーを共重合して
    含有しており、10nm〜100μmの粒径を有し、かつ水中に分散している、
    粒子形の疎水性ポリマー 0.1〜30質量%、 (b)酸 0.05〜20質量%、 (c)少なくとも1種の水溶性のカチオン性ポリマー 0.1〜30質量%、 (e)少なくとも1種の錯化剤 0〜10質量%、 (f)その他の通例の添加剤、たとえばpH調節剤、増量剤、界面活性剤、増
    粘剤、溶剤、ヒドロトロープ剤、ポリカルボン酸、シリコーン、光沢剤、香料お
    よび/または着色剤 0〜20質量%および (g)水0〜90質量% を含有することを特徴とする、液状もしくはゲル状の酸性の洗浄用調製物。
  19. 【請求項19】 液状もしくはゲル状の酸性の洗浄用調製物において、 (a)少なくとも1つのカルボン酸基を有するエチレン性不飽和モノマー25
    〜60質量%を共重合して含有しており、10nm〜100μmの粒径を有し、
    かつアニオン乳化剤および/またはアニオン保護コロイドにより水中に分散して
    いる、粒子形の疎水性ポリマー 0.5〜25質量%、 (b)少なくとも1種の非イオン界面活性剤もしくはアニオン界面活性剤 0
    .01〜40質量%、 (c)少なくとも1種の水溶性もしくは水中に分散可能なカチオン性ポリマー 0.01〜20質量%、 (d)Mg、Ca、ZnまたはAlの少なくとも1種の水溶性の塩および/ま
    たはカチオン界面活性剤 0.1〜30質量%、 (e)少なくとも1種の酸 0.1〜20質量%、 (f)少なくとも1種の錯化剤 0〜10質量%、 (g)その他の通例の添加剤、たとえばpH調節剤、増量剤、増粘剤、溶剤、
    ヒドロトロープ剤、ポリカルボン酸、シリコーン、光沢剤、香料および/または
    着色剤 0〜20質量%および (f)水0〜90質量% を含有することを特徴とする、液状もしくはゲル状の酸性の洗浄用調製物。
  20. 【請求項20】 固体の洗浄用調製物において、 (a)カチオン性ポリマーによる被覆により表面がカチオン性に変性されてお
    り、かつ粒径が10nm〜100μmである、カチオン変性された粒子形の疎水
    性ポリマー 0.05〜30質量%、 (b)少なくとも1種の非イオン界面活性剤もしくはアニオン界面活性剤 0
    .1〜40質量%、 (c)カチオン性ポリマー 0〜10質量%、 (d)Mg、Ca、ZnまたはAlの水溶性の塩および/またはカチオン界面
    活性剤 0〜20質量%、 (e)無機ビルダー、増量剤および/または精錬剤 0〜80質量%、 (f)錯化剤および/または有機コビルダー 0〜20質量%、 (g)その他の通例の添加剤、たとえば光沢剤、ワックス、オイル、香料、腐
    食防止剤、漂白剤、漂白活性化剤、漂白触媒、着色剤 0〜10質量%および (h)水を加えて100質量% を含有することを特徴とする、固体の洗浄用調製物。
  21. 【請求項21】 液状もしくはゲル状の後すすぎ用調製物および含浸用調製
    物において、 (a)カチオン性ポリマーによる被覆により表面がカチオン性に変性されてお
    り、かつ粒径が10nm〜100μmである、カチオン変性された粒子形の疎水
    性ポリマー 0.05〜30質量%、 (b)少なくとも1種の非イオン界面活性剤もしくはアニオン界面活性剤 0
    .1〜30質量%、 (c)少なくとも1種の酸、有利にはカルボン酸 0〜10質量%、 (d)カチオン性ポリマー 0〜10質量%、 (e)Mg、Ca、ZnまたはAlの水溶性の塩および/またはカチオン界面
    活性剤 0〜20質量%、 (f)その他の通例の添加剤、たとえば増粘剤、錯化剤、溶剤、オイル、ワッ
    クス、ヒドロトロープ剤、制ほう剤、ポリカルボン酸、シリコーン、光沢剤、香
    料、着色剤 0〜10質量%および (g)水 0〜90質量% を含有することを特徴とする、液状もしくはゲル状の後すすぎ用調製物および含
    浸用調製物。
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