JP2003534078A - 洗濯機の低速プレバランシング - Google Patents

洗濯機の低速プレバランシング

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JP2003534078A
JP2003534078A JP2001586662A JP2001586662A JP2003534078A JP 2003534078 A JP2003534078 A JP 2003534078A JP 2001586662 A JP2001586662 A JP 2001586662A JP 2001586662 A JP2001586662 A JP 2001586662A JP 2003534078 A JP2003534078 A JP 2003534078A
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washing
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ヨアキム イェンソン,
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エスケイエフ オートバランス システムズ アクチボラゲット
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 自動バランサを含む水平向きの洗濯機は、洗濯バスケット内部における負荷の各部分を再分散させるために洗濯負荷の張り付き速度より遅い速度で動作される。負荷の釣り合いのレベルを指示する洗濯機の状態を監視し、且つ負荷を張り付き速度に関して選択的に加速、減速することにより、負荷のアンバランスが洗濯バスケットをその自然共振周波数を通ってスピードアップさせるのに十分なほど小さくなるように、負荷を再分散することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [発明の背景] <1.発明の分野> 本発明はプレバランシング(Pre-balancing)方法及び装置に関し、特に、家庭
用洗濯機及び業務用洗濯機に有用であるプレバランシング方法及び装置に関する
【0002】 <2.関連技術の簡単な説明> 洗濯機のバスケットのバランシングが必要であることは良く知られている。典
型的な洗濯機の場合、洗濯サイクルが完了すると、いわゆるスピンサイクルの間
に余分な水分を衣類から脱水する。スピンサイクルの間、洗濯バスケット内に保
持された衣類は高速で回転される。余分な水分はこのスピンにより発生する遠心
力の作用を受けて、衣類から押し出されて洗濯バスケットの外側へ飛ばされ、洗
濯バスケットの壁面にある穴を通して排水管へと排出される。衣類から効率良く
脱水することは、衣類の乾燥時間の短縮につながるために有益である。
【0003】 脱水の効率はスピン速度によって決まる。スピン速度が速いほど、脱水も多く
なることは周知の事実である。従って、洗濯機においてスピン速度を速くするこ
とは有益である。しかし、スピン速度が速いと、スピン中の衣類の不均等な分散
による洗濯バスケット内のアンバランスによって高レベルの振動が発生する。そ
のようなアンバランスは洗濯を行うごとに無作為に変化し、その厳密な大きさや
洗濯バスケットに対する位置はスピン動作以前にはわからない。そのようなアン
バランスに対処することの難しさは、スピン動作中に脱水のプロセスが起こるに
つれて、アンバランスが変化することによって一層増大する。スピン中のアンバ
ランスと振動の問題は、洗濯機及びその様々な部品に応力や損傷が加わるために
望ましくない。更に、スピン中の過剰な振動は脱水の効率に悪影響を及ぼし、そ
の結果、望ましくない騒音を発生させ、場合によっては、サブフロアの損傷を引
き起こすこともある。
【0004】 洗濯バスケット内のアンバランスの問題に対処するためにいくつかの技術が提
案されている。最も一般的に使用されている技術は、回転洗濯バスケットを収容
する外側タブに重いカウンタウェイトを装着することに依存する。そのようなカ
ウンタウェイトは通常は鋼、コンクリート又はその他の何らかの重い材料から製
造されており、懸垂アセンブリの重量を増加することにより振動を軽減しようと
している。このような技術の主な欠点は洗濯機の重量と価格が増すこと、並びに
回転する部品が依然としてアンバランスに起因する同じ損傷応力にさらされるこ
とである。
【0005】 洗濯機の洗濯バスケットにおける未知の、変化するアンバランスに対抗する様
々な技術が他にも提案されている。それらの技術はいわゆる自動バランシングの
概念に基づいている。ここでいうバランシングは、釣り合い流体又は複数の移動
自在の質量を収容する環状の空洞を含む装置を回転する部材に動作自在に装着す
ることにより実現される。回転部材の十分な回転速度に達すると、釣り合い流体
又は移動自在の質量は回転部材のアンバランスを相殺するように自らを位置決め
する。そのような装置の1つが米国特許第4,433,592号(Tatsumi他)
に記載されている。Tatsumi他は、回転軸に関して回転自在であり且つ外側タブ
の内側に動作自在に装着された洗濯バスケットを含む垂直軸洗濯機を説明してい
る。装置は、洗濯バスケットの最上部平面に設けられ、複数の自在に運動可能で
ある釣り合いおもりを収容する環状溝又はレースを更に含む。洗濯バスケットが
スピン速度に達すると、釣り合いおもりは洗濯バスケット内のアンバランスを相
殺するように自らを位置決めする。
【0006】 これに類似する種類の構造が米国特許第2,984,094号(Balaieff)に
記載されている。Balaieffは、回転バスケットの両端部と外周部に、その回転軸
と同心に配置された環状レース又は溝を有する前面装入型の水平軸洗濯機アセン
ブリを説明している。装置は、各々の環状溝に配置された複数の自在に運動可能
であるボールを更に含む。回転部材の動作中、それらのボールは不均衡な静的荷
重及び動的荷重を補正するように自らを位置決めする。
【0007】 別の種類の装置が米国特許第5,448,979号(Ryan他)に記載されてい
る。Ryan他は、水などの釣り合い流体で一部が満たされた環状溝を含む2つのバ
ランシングリングを具備する洗濯バスケットを説明している。環状溝は洗濯バス
ケットの両端部に配置されている。動作中、釣り合い流体はアンバランス力を相
殺するような方向に流入する。
【0008】 更に、同様な構造は米国特許第5,345,792号(Farrington他)に記載
されている。この文書は、洗濯バスケットの両端部に配置され、複数の釣り合い
流体が入った複数の環状溝を含む装置を説明している。
【0009】 更に別の種類の装置が米国特許第5,850,748号(Kim他)に記載され
ている。Kim他は、洗濯バスケットの両端部に配置された2つの同心環状レース
を含み、各対の環状レースは内側レースが外側レースより軽量のおもりを有する
ように異なる大きさの補正おもりを含むような前面装入型水平軸洗濯機の洗濯バ
スケットを説明している。
【0010】 従来のこのような装置はスピン速度でアンバランスの補正を行うが、これらの
装置にはいくつかの欠点がある。自動バランサは、懸垂アセンブリのいわゆる共
振速度又は臨界速度以上である速度における回転部材のアンバランス力に対抗す
ることが当業者には良く知られている。典型的な洗濯機では、実際には大半の洗
濯機において、この臨界速度は洗濯バスケットの設計上のスピン回転速度より遅
い。従って、上記の従来の文書に記載されているような自動バランサはスピン速
度でアンバランスに対抗することが可能である。しかし、自動バランサは臨界速
度未満の回転速度に対しては効果がなく、実際にはアンバランス力を更に増加さ
せる可能性がある。この限界によって、洗濯バスケットはその初期休止位置から
動作速度まで加速されている時間を通して重大なアンバランス状態のままとなっ
てしまう。更に、始動時、回転速度が懸垂洗濯アセンブリの臨界速度に近づくに
つれて、激しい共振振動が起こり、その結果、アセンブリは洗濯機のキャビネッ
トに衝突することが多い。実際、自動バランサが配置されている場合、そのよう
な共振はより重大なものになる場合が多いことが観測されている。これに対応し
て、そのような共振を制御するために重いカウンタウェイトを利用しなければな
らず、ときにはより大型の洗濯機キャビネットが必要となる。その結果、洗濯機
の価格は高くなり、輸送費用もかかるため、エンドユーザにとっては不都合であ
る。
【0011】 更に、最近の多くの洗濯機は壊れやすい電子システムを保護するためにアンバ
ランスセンサ及び/又はトリップスイッチを具備するようになっている。その場
合、十分に大きなアンバランス、すなわち、始動中の過剰振動レベルが検出され
ると、洗濯機はスピンサイクルを開始しない。その結果、ユーザが洗濯バスケッ
ト内部の湿った洗濯物の位置を手で直すまで、脱水は行われない。ここに上記の
従来の装置の重大な欠点がある。アンバランス検出は共振速度未満の低速で行わ
れるため、自動バランサによって通常はより大きなアンバランスが感知される。
同様に、洗濯機がその共振速度を通って加速するにつれて、通常、自動バランサ
によってより高いレベルの共振振動が起こる。そのため、このようなシステムは
スピンサイクルの適正な実行には不利であるといえる。
【0012】 上記の従来の技術の欠点を克服するための方法の1つはいわゆるプレバランシ
ングである。洗濯機が自動バランサを具備しているか否かに関わらず、スピンサ
イクルを実行する前に何らかの種類の洗濯物のプレバランシングが必要とされる
ことは当業者には知られている。プレバランシングとは、所望のスピン速度に加
速するのに先立って遅い(すなわち、共振速度未満の)回転速度で洗濯バスケッ
トの釣り合い状態又は部分的に釣り合った状態が実現されるプロセス又は手順を
意味する。
【0013】 そのようなプレバランシングを実現する従来の方法は、スピンサイクルを実行
する試みに先立つ多様なタンブリング(tumbling)運動に依存している。そのよう
なタンブリング運動は洗濯負荷(wash load)を再分散することを目的としており
、多くの場合、周期的な注水を伴う。この方法の欠点は当業者には良く知られて
いる。欠点の中でも顕著であるのは、この方法では重いカウンタウェイト(count
er-weights)が不要にならないことである。従来の方法は予め定義済みの運動シ
ーケンスに基づいているため、衣類の分散に実質的に無作為の変化が起こる。ま
た、プレバランシングを外から補助する手段が存在しないため、プロセスは一般
に信頼性に欠け、従って、重いカウンタウェイトの使用を回避することができな
いのである。この方法のもう1つの欠点は水の使用量が増すために無駄が増える
ことである。更に別の欠点は、許容レベルの残留アンバランスが感知されるまで
のプレバランシング時間が場合によって長くなることに関連している。
【0014】 プレバランシングを実現する別の種類の方法は米国特許第5,862,553
号(Haberl他)に記載されている。Haberl他は、自動バランシング装置を具備す
る衣類洗濯機装置を説明している。バランシング装置は、洗濯バスケット(回転
タブ)に装着された複数の環状レース(中空部材)を含み、それらのレースの内
部に複数の自在に運動可能である質量が配置されている。更に、各々の中空部材
の内部に制動流体が配置されている。装置は、洗濯バスケットを様々な回転速度
で回転させる装置と、回転の加速度及び周波数を感知する手段とを更に含む。Ha
berl他は、少なくとも1回のスピン脱水段階の前に、補償質量がほぼ洗濯負荷の
アンバランスに対抗するように自らを位置決めするまでドラムを相対的に低速で
回転させることを説明している。このような相対的に遅い速度は、Haberl他によ
れば、懸垂アセンブリの共振速度より遅いが、洗濯負荷を洗濯バスケットに張り
付かせるのに十分なほど速い。
【0015】 Haberl他により説明されている装置は、回転ごとのドラムの回転速度の変動と
、低速回転中に制動流体により補償質量に加えられる粘性引きずり作用とに主に
依存している。Haberl他は、ドラムの速度の変動は洗濯負荷のアンバランスが重
力による作用を受けるために発生すると説明している。低速回転中、アンバラン
ス質量が上方へ運ばれるにつれて、ドラムの回転速度は重力の対抗作用によって
平均値から減少する。その後、アンバランス質量が下向き方向に回転されるにつ
れて、重力は回転を助け、ドラムは加速する。同様に、回転するドラムに対する
補償質量の動きも変動する。粘性流体の引きずり作用により補償質量が低い位置
から上方へ回転されるにつれて、重力はそのような運動に対抗し、補償質量が回
転するドラムと共に動くのを阻止して、補償質量を遅らせる。補償質量は、ドラ
ムの回転に対して、最上位置に到達するまで運動中に遅れ続け、最上位置に達し
た時点で重力がその運動を助ける。
【0016】 Haberl他は、ドラムのそのような回転運動の変動は補償質量の運動の変動と組
み合わされて、補償質量が洗濯負荷のアンバランスにほぼ対向するように自らを
位置決めする結果をもたらし、それにより、回転するドラムを自己バランシング
すると説明している。Haberl他は、平均回転速度及び流体の粘度などの重大なパ
ラメータを適正に選択することによって、低い回転速度で上述の運動の相互作用
により回転ドラムの自己バランシング動作を実現できることを指示している。
【0017】 しかし、Haberl他の装置にはいくつかの欠点がある。欠点の1つは、提案され
ている方法がドラムの回転速度の変化に起因する力を考慮に入れていることであ
る。これは、特に低速回転中の懸垂アセンブリ全体の運動が回転ドラム及び補償
質量の上述の運動の所望の変化に影響を与えないように十分に小さい特定の状況
の下でのみ正しいことが実験により判明している。
【0018】 Haberl他の装置のもう1つの欠点は、重大なパラメータ、すなわち、平均速度
と制動流体の粘度が何らかの予め定義され且つ予測された典型的アンバランス状
態に対して最適の性能を示すように選択されていることにある。実際の動作にお
いては、アンバランス状態は変化し、それに伴ってドラムの回転速度の変動も変
化するので、自己バランシング性能は一般に最適の条件からは外れてしまう。更
に、特定の洗濯サイクル(事前には判らない)に応じて、制動流体の温度が変化
する。これは流体の粘度に影響を及ぼし、その結果、補償質量の運動を所望の運
動から逸脱させる。要するに、動作条件のそのような変化は回転ドラムの自己バ
ランシング動作に悪影響を与える。
【0019】 上述の従来の方法の更に別の欠点は、張り付き速度(stick-speeds)、すなわち
、洗濯負荷が常時洗濯バスケットに張り付くのを保証するほど十分に速い速度以
上の速度で低速バランシング(自己バランシング)を実行することから生じる。
大半の家庭用洗濯機及び業務用洗濯機において、急速、正確且つ信頼性の高い自
己バランシング動作を得るには張り付き速度が速すぎることが実験により判明し
ている。更に、そのような張り付き速度は洗濯バスケットの回転運動による懸垂
アセンブリの相当に大きな動きを発生させるほど速く、そのため、自己バランシ
ング動作に更に影響が出る。
【0020】 また、上記の欠点は、多くの場合、プレバランシング時間、すなわち、洗濯バ
スケットの十分に良好な釣り合いを実現するために要求される時間間隔を長くす
ることもわかっている。しかし、長いプレバランシング時間はバランサ自体が原
因となる望ましくない「動的アンバランス」の発生を開始させる。これは、実際
のアンバランスの量がバランサのバランシング容量よりかなり小さい場合に特に
起こりうる事態である。この場合、静的な意味では、洗濯バスケットの両端部に
あるバランサは洗濯負荷のアンバランスをほぼ相殺するが、2つのユニットであ
る補償質量、又はその一部の量は実際には互いに対向している。この結果、動的
アンバランス(いわゆるアンバランス対)が発生し、洗濯バスケットがスピン脱
水段階の間に加速されると、激しい共振揺動モード振動が起こる。
【0021】 Haberl他の構造及び方法に類似する構造及び方法はSE9803567−8に
記載されている。しかし、この開示にもHaberlの装置の欠点の大半が存在する。
【0022】 [発明の概要] 本発明の1つの見地は、キャビネットフレームと、外側タブと、外側タブをキ
ャビネットフレーム内に弾性的に支持するばね及びダンパと、外側タブの内側に
回転自在に配置され、回転軸に関して回転することが可能である洗濯バスケット
と、洗濯バスケットを回転軸に関して異なる回転速度で回転させる手段と、洗濯
バスケットの両端部にそれぞれ装着され、洗濯バスケットの回転軸とほぼ同心で
ある回転軸を有する2つの自動バランサと、回転速度が低速であるときの洗濯バ
スケット内部における洗濯負荷のアンバランスを指示する状態を検出する手段と
を含むところの、衣類洗濯物洗濯機の洗濯バスケットの低速回転中に不均衡状態
を軽減する方法であって、洗濯機の支持されるアセンブリの共振速度より遅く且
つ洗濯バスケット内部における何れかの洗濯負荷の運動が起こる速度より速い第
1の回転速度まで洗濯バスケットを加速する過程と、第1の回転速度から、第1
の回転速度より遅く、洗濯バスケット内部における洗濯負荷の運動を開始させる
ほど十分に遅い第2の回転速度まで減速する過程と、洗濯負荷の運動及び自動バ
ランサの動作が、回転中の洗濯バスケットの不均衡状態を所定のレベルまで軽減
する動的釣り合い状態を起こすまで、第2の回転速度より遅い速度での洗濯バス
ケットの回転を継続する過程とから成る方法に関する。
【0023】 本発明の別の見地は、洗濯機の不均衡状態を軽減するのに有用である洗濯機で
あって、キャビネットフレームと、外側タブと、外側タブをキャビネットフレー
ム内に弾性的に支持するばね及びダンパと、外側タブの内側に回転自在に配置さ
れ、回転軸に関して回転することが可能である洗濯バスケットと、洗濯バスケッ
トの両端部にそれぞれ装着され、洗濯バスケットの回転軸とほぼ同心である回転
軸を有する2つの自動バランサと、回転速度が低速であるときの洗濯バスケット
内部における洗濯負荷のアンバランスを指示する状態を検出する手段と、洗濯バ
スケットの速度を制御する手段であって、洗濯バスケットを回転軸に関して異な
る回転速度で回転させる手段と、洗濯機の支持されるアセンブリの共振速度より
遅く且つ洗濯バスケット内部における何れかの洗濯負荷の運動が起こる速度より
速い第1の回転速度まで洗濯バスケットを加速するための論理と、第1の回転速
度から、第1の回転速度より遅く、洗濯バスケット内部における洗濯負荷の運動
を開始させるほど十分に遅い第2の回転速度まで減速するための論理と、洗濯負
荷の運動及び自動バランサの動作が、回転中の洗濯バスケットの不均衡状態を所
定のレベルまで軽減する動的釣り合い状態を起こすまで、第2の回転速度より遅
い速度での洗濯バスケットの回転を継続する論理とを含む手段とを具備する洗濯
機に関する。
【0024】 本発明の更に別の見地は、キャビネットフレームと、外側タブと、外側タブを
キャビネットフレーム内に弾性的に支持するばね及びダンパと、外側タブの内側
に回転自在に配置され、回転軸に関して回転することが可能である洗濯バスケッ
トと、洗濯バスケットを回転軸に関して異なる回転速度で回転させる手段と、洗
濯バスケットの両端部にそれぞれ装着され、洗濯バスケットの回転軸とほぼ同心
である回転軸を有する2つの自動バランサと、回転速度が低速であるときの洗濯
バスケット内部における洗濯負荷のアンバランスを指示する状態を検出する手段
とを含む衣類洗濯物洗濯機の洗濯バスケットの低速回転中に不均衡状態を軽減す
る方法において、洗濯機の支持されるアセンブリの共振速度より遅く且つ洗濯バ
スケット内部における洗濯負荷の運動が起こる速度より遅い第1の回転速度まで
洗濯バスケットを加速する過程と、第1の回転速度から、第1の回転速度より速
く、洗濯バスケット内部の洗濯負荷の運動を防止するように十分に速い第2の回
転速度まで徐々に加速する過程と、洗濯負荷の運動及び自動バランサの動作が、
回転中の洗濯バスケットの不均衡状態を所定のレベル未満まで軽減する動的釣り
合い状態を起こすまで、第2の回転速度での洗濯バスケットの回転を継続する過
程とから成る方法に関する。
【0025】 本発明の更に別の見地は、洗濯機の不均衡状態を軽減するのに有用である洗濯
機であって、キャビネットフレームと、外側タブと、外側タブをキャビネットフ
レーム内に弾性的に支持するばね及びダンパと、外側タブの内側に回転自在に配
置され、回転軸に関して回転することが可能である洗濯バスケットと、洗濯バス
ケットの両端部にそれぞれ装着され、洗濯バスケットの回転軸とほぼ同心である
回転軸を有する2つの自動バランサと、回転速度が低速であるときの洗濯バスケ
ット内部における洗濯負荷のアンバランスを指示する状態を検出する手段と、洗
濯バスケットの速度を制御する手段であって、洗濯バスケットを回転軸に関して
異なる速度で回転させる手段と、洗濯機の支持されるアセンブリの共振速度未満
であり且つ洗濯バスケット内部における何れの洗濯負荷の運動も起こらない速度
より遅い第1の回転速度まで洗濯バスケットを加速するための論理と、第1の回
転速度から、第1の回転速度より速く、且つ洗濯バスケット内部の洗濯負荷の運
動を防止するように十分に速い第2の回転速度まで徐々に加速するための論理と
、洗濯負荷の運動及び自動バランサの動作が、回転中の洗濯バスケットの不均衡
状態を所定のレベル未満まで軽減する動的釣り合い状態を起こすまで、第2の回
転速度に等しい速度での洗濯バスケットの回転を継続するための論理とを含む手
段とを具備する洗濯機に関する。
【0026】 本発明の更に別の見地は、回転速度が低速であるときの洗濯機の不均衡状態を
軽減するのに有用である剛体モード洗濯機であって、キャビネットフレームと、
キャビネットフレームに固定装着された外側タブと、外側タブの内側に回転自在
に配置され、回転軸に関して回転することが可能である洗濯バスケットと、回転
速度が低速であるときの洗濯バスケット内の洗濯負荷のアンバランスを指示する
状態を検出する手段と、洗濯バスケットの速度を制御する手段であって、洗濯バ
スケットを回転軸に関して異なる速度で回転させる手段と、洗濯バスケット内部
における洗濯負荷の運動が起こらない速度より遅い第1の回転速度まで洗濯バス
ケットを加速するための論理と、第1の回転速度から、第1の回転速度より速く
、且つアンバランスのない状況のもとで洗濯バスケット内部の洗濯負荷の運動を
防止するように十分に速い第2の回転速度まで徐々に加速するための論理と、洗
濯負荷の運動が存在しなくなり且つ回転中の洗濯バスケットの不均衡状態を所定
のレベル未満になるまで、第2の回転速度に等しい速度での洗濯バスケットの回
転を継続するための論理とを含む手段とを具備する洗濯機に関する。
【0027】 本発明の他の目的、特徴及びそれに付随する利点は、本発明に従って構成され
た実施例の以下の詳細な説明を添付の図面と関連させながら読むことにより当業
者には明白になるであろう。
【0028】 [好ましい実施の形態の詳細な説明] ここで説明する発明は上記の従来の技術の欠陥を克服することを目的としてい
る。1つの目的は、家庭用洗濯機及び工業用洗濯機の洗濯バスケットをプレバラ
ンシング(低速バランシングとしても知られている)する確実且つ有効な方法を
提供することである。
【0029】 本発明は既存の従来技術の欠陥を克服することを目的とし、且つ家庭用洗濯機
及び工業用洗濯機において洗濯バスケットの確実で、再現性を有し、有効なプレ
バランシングを実行することを目的としている。いわゆる張り付き速度以上の速
度でのプレバランシング方法を説明していた上記の文書とは異なり、本発明のプ
レバランシング技術は、洗濯機内部の洗濯負荷がタブの回転中に動くことができ
る非常に遅い速度で実行される。ここで使用される張り付き速度という用語は、
一定に保持されたとき、洗濯負荷の全てをプレバランシングプロセスの間を通し
て洗濯バスケットに確実に張り付かせるほど十分に速いが、それでも懸垂アセン
ブリ全体の第1の共振速度未満であるような洗濯バスケットの回転速度として定
義されている。
【0030】 プレバランシング動作中の洗濯負荷の運動は、初期の洗濯負荷のアンバランス
を軽減させる。そのため、いくつかの有益な効果が得られる。その中には(1)
プレバランシングプロセスの残る部分がランごとにほぼ同じアンバランス量で実
行されるために、プロセスの信頼性が向上し且つ非常に大きなアンバランスが予
期せず発生するような事態が回避されること;(2)プレバランシング動作中の
懸垂アセンブリ全体の不都合な運動が最小限に抑えられること;(3)洗濯負荷
がタンブリング運動によって部分的に再分散されるためにプレバランシングの時
間が大幅に短縮され、それにより、不都合な動的アンバランスの発生が回避され
ることなどがある。
【0031】 本発明が関係する基本構造は次に挙げるものの一部又は全てである。
【0032】 A.キャビネットフレームと、例えば、ばね及びダンパによりキャビネットフ
レームから弾性的に懸垂又は支持された水を貯えるための外側タブと、外側タブ
の内部に配置され、回転軸に関して回転することが可能である洗濯バスケットと
、洗濯バスケットを様々な回転速度で回転させることが可能であるモータ又はそ
の他の適切な装置とを含む水平軸洗濯機。
【0033】 B.スピンバスケットに動作自在に装着され且つスピンバスケットの両端部に
それぞれ配置されており、共通の回転軸は洗濯バスケットの回転軸とほぼ一致し
、各々が少なくとも1つの環状レース又は溝と、各レースに配置された、複数の
自在に運動可能である補償質量と、各レースに配置された制動/潤滑流体とを含
む一対の自動バランサ。
【0034】 C.速度変動測定値、モータトルク測定値、並びにモータ電圧及びモータアン
ペア数測定値のうちの1つ、いくつか又は全てを測定することが可能であるセン
サ、検出器又は測定装置を含むが、それらには限定されない、回転速度が低速で
あるときの洗濯バスケット内のアンバランスを検出する検出器。
【0035】 D.測定又は感知された入力を利用するアルゴリズムを実行する論理を含む装
置を含むが、それには限定されない、所定の洗濯負荷の条件に対する張り付き速
度を推定する装置。
【0036】 E.事前に指定され且つ事前にプログラムされたアルゴリズムに従って洗濯バ
スケットの回転速度を制御することが可能であるモータコントローラ。
【0037】 プレバランシング中の洗濯負荷の運動は、アンバランスによって起こる速度の
変動と組み合わされて、自動バランサ内部に収納されている補償質量の運動を引
き起こす。洗濯の運動と自動バランサ内部の補償質量の運動の組み合わせは、許
容アンバランスレベルに到達するまでに必要とされる時間を大幅に短縮し、残留
するアンバランスは従来のシステムの場合より相当に少なくなる。
【0038】 本発明は、少なくとも一部で、アンバランスの量を測定又は感知できる能力と
、洗濯機において絶えず変化しているアンバランスに対応する能力とに基づいて
いる。張り付き速度(すなわち、回転中を通して洗濯負荷が洗濯バスケットの内
面に張り付く速度)より遅い低速のとき、洗濯負荷は洗濯機の内側に完全には張
り付いていないので、アンバランスは絶えず変化する。通常、洗濯負荷は、洗濯
負荷の運動によって完全な又はほぼ完全な釣り合い状態を厳密には実現できず、
追加補正が要求されるという性質を有している。そのような追加補正は自動バラ
ンサによって実行される。
【0039】 本発明の見地は、 ・スピン脱水段階に到達する前にスムースに共振モードを通過できるようにス
ピンバスケットのほぼ釣り合いの保たれた状態又は釣り合いに近い状態を実現す
ることを目的として、低速回転中の洗濯負荷の低速プレバランシングを実行する
新奇な方法を提供すること; ・洗濯負荷及びシステムの条件が様々に異なっても有効、確実であり且つ再現
性を有し、短時間で釣り合い状態が実現されるようなプレバランシング方法を提
供すること;及び ・不都合な動的アンバランスの発生及び増大を最小限に抑えることを含む。
【0040】 洗濯バスケットをプレバランシングする本発明は、少なくとも一部で、洗濯バ
スケット内部で洗濯負荷の運動を発生させることに基づいている。洗濯負荷の運
動は次のようにして利用される。
【0041】 1.平均速度を、洗濯負荷が洗濯バスケットに張り付くであろう速度よりわず
かに速くする。アンバランスが存在する場合、速度はこの平均速度を中心として
正弦波形を示して変化する。有効アンバランスのポイント(すなわち、洗濯バス
ケットの、過剰な洗濯負荷が位置している箇所)が上昇運動しているとき、位置
エネルギー増加によってドラムは減速し、余分の衣類が落下できる速度に到達し
、その結果、アンバランスの位置がずれて変化するか、あるいはアンバランスが
完全に排除されることさえある。洗濯バスケット内部でそのように衣類が限定さ
れた運動をすることは、効率の良いプレバランシングプロセスを実現する上で重
要であり且つ極めて有益である。速度変化は常時監視されており、洗濯バスケッ
トに関して小さな速度変動が感知されると、それは低レベルのアンバランスを示
唆しており、そこでスピン脱水サイクルが開始される。この方法により、スピン
脱水サイクル全体を通して低レベルのアンバランスが確保される。低速の使用は
プレバランシングプロセス中の速度変化も増大させ、それにより、補償質量に加
わる有効力が増大するため、補償質量は適正な釣り合い位置を確保することが可
能になる。
【0042】 2.平均速度を洗濯負荷がドラムに張り付く速度より遅くする。その後、良好
な状態になるのを待ち、張り付き速度以上まで加速し、実際のアンバランスを測
定する。アンバランスが大きすぎることが判明した場合、張り付き速度未満まで
減速し、プロセスを繰り返す。この方法は試行錯誤型のジャイレーションを表す
。これは方法(1)ほど信頼性があるとはみなされないが、実現が容易であり且
つ費用効率が良いという利点を有する。
【0043】 低速プレバランシングの付加的な利点を次の例により思い浮かべることができ
る。洗濯負荷のアンバランスと補償質量が洗濯バスケットに対して同じ角位置に
あるときに最大のアンバランスが発生する。そのような最大アンバランスが上向
きに動いているとき、洗濯バスケットは減速する。洗濯バスケットの回転速度の
低下によって、洗濯負荷は洗濯バスケットの面から剥がれる。その結果、洗濯負
荷の一部は落下し、その間、補償質量は上昇運動を継続する。このようにして、
洗濯負荷と補償質量との位置分離が実現され、それがプレバランシングプロセス
を更に助ける。
【0044】 以上説明したような本発明の見地は、特に、外側タブ−洗濯バスケットアセン
ブリがばね及びダンパによってキャビネットフレームの内側に弾性的に装着され
ているような洗濯機に関する。当業者は、そのような洗濯機が自動バランサの適
用及び利用に良く適合していることを十分に承知している。しかし、本発明の見
地をいわゆる剛体モード洗濯機にも適用可能であることを指摘しておくべきであ
る。そのような洗濯機は、外側タブがキャビネットフレームの内側に固定して装
着されているということを特徴とする。そのため、共振速度は通常は非常に速く
、洗濯バスケットのスピン速度よりはるかに速い。洗濯負荷のアンバランスに起
因する振動はそのようなシステムに対して特に損傷を与える。更に、スピン速度
が共振速度より遅いために、このような洗濯機では自動バランシングは不可能で
ある。しかし、本発明に従ってここで説明するように洗濯バスケットの内部で洗
濯負荷が制限された運動を許されることを利用して、このような洗濯機を低い回
転速度でプレバランシングし、その後、損傷を招く過剰な振動を伴わずにスピン
速度まで加速することも可能になる。
【0045】 所望の低速プレバランシング動作を実現するための下記のアルゴリズムは、本
発明の様々な実施例に従ったアルゴリズムの単なる例である。
【0046】 アルゴリズム1 1.速度を張り付き速度から安全距離をおいた値に設定し、 2.アンバランスを測定し、 3.アンバランスが大きすぎる場合は、5へ進み、 4.14へ進み、 5.アンバランスのSLOWな減少がある場合は、7へ進み、 6.2へ進み、 7.速度をxrpm(0<x<10rpm)だけ減速し、 8.アンバランス及び起こりうる洗濯負荷の運動を測定し、 9.洗濯負荷の運動が検出された場合、この速度を張り付き速度1として記録
し、11へ進み、 10.速度を張り付き速度0として記録し、7へ進み、 11.アンバランスを測定し、 12.アンバランスレベルが許容レベル未満であれば、14へ進み、 13.11へ進み、 14.スピン速度へ加速する。
【0047】 アルゴリズム2 1. 張り付き速度より十分に遅い速度、すなわち、50rpmまで急速に加
速し、 2.張り付き速度より十分に遅い速度からゆっくり加速し(例えば、2rpm
/s)、 3.加速中の洗濯負荷の運動及びアンバランスを感知し、 4.アンバランスが許容しうるレベルであれば、ステップ12へ進み、 5.張り付き速度を判定し、加速を停止し、 6.平均速度を張り付き速度に近い速度に設定し(「近い」とは、平均速度+
/−速度変化の範囲内にある速度を意味する;アンバランスに起因する速度変化
はドラムを1回転を通して張り付き速度未満の速度にさせ、わずかな洗濯負荷の
運動を可能にする)、 7.アンバランス及び起こりうる洗濯物の運動を測定し、 8.アンバランスレベルが許容しうるレベルであれば、12へ進み、 9.洗濯物の運動があれば、7へ進み、 10.アンバランスの変化の速度が所定のレベル未満であれば、速度を1〜2
rpm落とし、7へ進み、 11.7へ進み、 12.スピン速度へ加速する。
【0048】 当業者には容易に理解されるであろうが、アルゴリズム1及び2は数多くの方
法のうちのいずれかにより実現できる。従って、本発明によるアルゴリズムはデ
ジタル形態又はアナログ形態で具現化される論理、ハードウェア、ファームウェ
ア又はソフトウェア、あるいはPLCなどのコントローラに組み込むことが可能
であるが、本発明の1つの見地はアルゴリズムを洗濯機の洗濯制御チップのファ
ームウェアで実現する。あるいは、アルゴリズムのルーチンの一部又は全てをそ
れぞれ別個のチップ及び/又はモータ制御チップのファームウェアで実現するこ
とも可能である。
【0049】 更に、メモリに格納され且つ汎用コンピュータで実行されるソフトウェアにお
いて本発明のアルゴリズムを随意に実現することもできる。例えば、本発明の別
の実施例は、遠心分離機を制御するために本発明のアルゴリズムを利用すること
を含む。当業者には容易に理解されるであろうが、遠心分離機をコンピュータに
対するインタフェースを介してコンピュータ制御することができ、従って、制御
アルゴリズムはコンピュータにより実行されるソフトウェアで実現される。同様
に、場合によっては化学的処理及び食品処理に利用される大型の工業用遠心分離
機もコンピュータ制御でき、従って、本発明のアルゴリズムを含むことが可能で
ある。
【0050】 本発明のスコープに従った、以上説明したようなアルゴリズム及びその実現方
法をいわゆる剛体モード洗濯機のプレバランシングを実現するために適用可能で
あることを理解すべきである。また、アルゴリズム1又はアルゴリズム2、ある
いはその組み合わせを使用して剛体モード洗濯機のプレバランシングを実行でき
ることにも注意する。
【0051】 本発明の利点は数多くあるが、その中には、 1)プレバランシングがスピードアップされること; 2)残留アンバランスレベルが低下すること; 3)加速変位が減少すること;及び 4)動的アンバランスが減少することがある。
【0052】 本発明の新奇な特徴は、とりわけ、 1)プレバランシングが回転バスケットの張り付き速度未満で実行されること
; 2)プレバランシングプロセスを改善するために洗濯負荷の運動を利用するこ
と;及び 3)洗濯負荷の運動の有無を識別すること並びにスピン脱水速度への加速に適
する釣り合い状態の発生を識別することを目的としてプレバランシングプロセス
における洗濯バスケットの回転速度を監視し続けることである。
【0053】 図1を参照すると、本発明が関係する一般的な洗濯機システムが示されている
。洗濯機10はキャビネット11と、例えば、懸垂ばね20及びダンパ21によ
りキャビネット11に装着された懸垂アセンブリ12とを具備する。懸垂アセン
ブリ12は、懸垂ばね20及びダンパ21が装着されている回転しない円筒形の
外側タブ13と、外側タブ13の内側に封入され、外側タブに動作自在に装着さ
れ且つ外側タブと同心である回転円筒形内側洗濯バスケット14とを含む。洗濯
負荷は洗濯バスケットの内側に装入される。プーリ19はシャフト18を介して
洗濯バスケット14に装着されており、これはベルト17を介して洗濯バスケッ
トの回転運動を与えるための装置の一例である。モータ15は外側タブ13から
懸垂されており、装着されている駆動プーリ16及びベルト17を介して洗濯バ
スケット14を回転させるために必要とされるトルクを供給する。通常、洗濯バ
スケット14は穴のあいた金属から製造されており、洗濯サイクル中の洗濯負荷
のタンブリング動作及びスピンサイクル中の脱水を行う。
【0054】 動作中、洗濯機の動的応答は懸垂アセンブリ12の質量及び慣性モーメントと
、ばね20及びダンパ21の特性と、外側タブ13及びキャビネット11へのば
ねとダンパの装着箇所の位置によって定義される。洗濯機の技術分野の当業者に
は、本来、洗濯負荷の釣り合いが保たれていないために、そのような動的応答は
共振の有無により特徴づけられるということが良く知られている。共振は、いわ
ゆる共振回転速度、又は共振周波数で起こる懸垂アセンブリの大きく増幅され且
つ頻繁に集中する振動のレベルの状態である。共振回転速度は、質量及び質量分
布、ばね及びダンパの特性、洗濯機キャビネットの剛性などの洗濯機の特定の機
械的特性によって決まる。
【0055】 典型的な洗濯機は、2つのいわゆる横揺れモードと、2つのいわゆる回転モー
ドという4つの優勢剛体モードに対応する4つの主要剛体共振速度を有する。横
揺れモードは静的アンバランスによって誘起されると考えられ、回転モードは洗
濯バスケット内における動的アンバランスによって誘起される。典型的な洗濯機
では、上記の共振速度はシステムに適切な剛性を与えるために洗濯サイクルのタ
ンブリング速度を上回るが、脱水段階の間には適切な振動隔離を行うためにスピ
ン速度より著しく遅い。従って、典型的な洗濯機の場合、スピンバスケットは共
振によって脱水スピン速度に到達するように加速されなければならない。本発明
は、洗濯バスケットを許容しうるレベルの静的アンバランスまで効率良く且つ信
頼性をもって事前にバランシングし且つ動的アンバランスのレベルを最小にする
ことにより、洗濯機が脱水速度まで加速する間の剛体応答を最小にすることを目
的としている。
【0056】 図2を参照すると、2つの自動バランサを具備した一般的な洗濯機システムが
示されている。洗濯機100はキャビネット120と、例えば、ばね103及び
ダンパ108により支持される懸垂アセンブリ102とを含む。懸垂アセンブリ
102は外側タブ110と、内側回転洗濯バスケット111とを含む。洗濯負荷
113は洗濯バスケット111の内部に装入される。洗濯バスケット111の内
側の3つの周囲に沿って配置されたリフタ112は、洗濯機の洗濯サイクル中に
洗濯負荷113のタンブリング運動を起こすために使用される。コントロールパ
ネル101は、プレバランシングサイクル及びスピンサイクルを含めて洗濯機の
様々なサイクルを制御するための論理、例えば、電子制御要素を含む。
【0057】 コントロールパネル101はデジタル、アナログのいずれでも良く、例えば、
本発明のアルゴリズムを具現化する論理を含む1つ以上のデジタルチップなどの
コントローラに接続されるか、又はそれと一体に構成されているのが好ましい。
現在利用可能である洗濯機は、通常、洗濯機の制御のために小型の1チップコン
ピュータを使用している。それらのコンピュータのプログラムは特定の総合プロ
グラム(例えば、手洗い、通常洗濯、トップスピン=xxx rpm、yyy分
遅れなど)などの変数についての入力をコントロールパネルから受信する。コン
トローラに対するセンサ入力は、通常、洗濯機の速度、水量などを含む。コント
ローラからの出力はモータ設定値、注水量及び排水量を制御する弁の状態、加熱
オン/オフ、ドアロックなどを含む。
【0058】 本発明の1つの見地は、洗濯機のユーザがプレバランシングアルゴリズムを直
接には制御しないということであるが、別の見地は、例えば、ユーザの能力が非
常に高いような洗濯機などの場合には、本発明のアルゴリズムに関わる変数の一
部又は全てを実現時にユーザが入力できるということである。多くの洗濯機は、
通常、モータの制御のために別個のコントローラ(例えば、チップ)を含んでい
るため、このモータコントローラに対する入力としてモータ速度設定値がある。
このモータ速度設定値は洗濯機のメインコンピュータからの出力である。従って
、本発明のプレバランシングアルゴリズムは別個のチップの論理又はメインチッ
プの論理のいずれかで実現されるか、あるいはメインチップとモータ制御チップ
に分割して実現されることが可能である。
【0059】 第1のバランシングユニット115は前面で洗濯バスケット111に同心に装
着されている。第1のバランシングユニット115は、第1の複数の自在に運動
可能である補償質量116と、第1の制動流体114とが内部に配置された中空
環状の本体を含む。第2のバランシングユニット117は背面で洗濯バスケット
111に同心に装着されている。第2のバランシングユニットは、第2の複数の
自在に運動可能である補償質量118と、第2の制動流体119とが内部に配置
された中空環状の本体を含む。第1の複数の補償質量は第2の複数の補償質量と
は異なる大きさ、重量であっても良い。同様に、第1の制動流体も第2の制動流
体とは異なる粘度であっても良い。
【0060】 ダンパ108は外側タブに装着されていると共に、場所109でキャビネット
の床面に装着されている。ダンパ108の制動作用は、当業者には容易に明白で
あるように、低速プレバランシングの間にプレバランシングプロセスに悪影響を
及ぼす懸垂アセンブリの過剰運動を回避するために適切に選択される。そのよう
な制動作用はダンパの数、ダンパの特性、及びダンパのキャビネット及び外側タ
ブへの装着箇所の位置によって決まる。制動作用は低速回転中の剛体運動を最小
にし且つ動的アンバランスの発生を防止するが、同時にスピン脱水速度で存在す
るおそれのある残留アンバランスから振動を適切に隔離するように選択される。
【0061】 次に図3を参照すると、本発明を利用する洗濯機の基本洗濯プログラム600
の一例が示されている。このような選択プログラム600は洗濯サイクル602
、低速プレバランシングサイクル604及びスピン脱水サイクル606を含むが
、これらのサイクルには限定されない。低速プレバランシングサイクル604は
プレバランシングアルゴリズム608により制御され、洗濯バスケットのアンバ
ランスを感知すること610と、洗濯負荷の運動を判定すること612とを含む
。測定又は感知されたアンバランス610及び洗濯負荷の運動612に関する情
報はモータの平均回転速度を調整し、その後、スピン脱水速度までの加速を開始
するために使用される。先に述べた通り、本発明で使用可能であるセンサ又は測
定装置は駆動モータ電圧センサ;駆動モータ電流センサ;駆動モータトルクセン
サ;及び回転速度センサを含むが、これらには限定されず、これらのセンサは機
械的センサ、電気機械的センサ、磁気センサ、光センサなどのいずれであっても
良い。モータの平均回転速度は、通常は大きさが準一定であり(すなわち、回転
速度の瞬時変化に対して調整されないが、平均回転速度の変化に対して調整され
る)且つ洗濯負荷による洗濯バスケットの回転の摩擦損失を十分に克服しうる電
圧(又はトルク)として定義された(必ずそうであるとは限らない)SETPO
INT入力614によって設定される。アンバランスが非常に大きい場合、プレ
バランシングアルゴリズム608が許容しうるアンバランスレベルに到達するの
に失敗することもあり、その決定ポイントでスピンサイクル606へ進まないと
いう決定616を下すことができる。
【0062】 図4及び図5を参照すると、洗濯バスケットの回転速度の変動を参照しながら
プレバランシングプロセスの一例が示されている。この図において、水平軸は時
間を表し、垂直軸は洗濯バスケットの瞬時回転速度を表す。プレバランシングサ
イクルは0に等しい時間に開始される。洗濯バスケットは張り付き速度よりわず
かに遅い又はわずかに速い適切な平均プレバランシング回転速度まで加速する。
平均回転速度は、瞬時速度の変化に関わらず、完全な1回転を実現するために必
要な時間により定義される。張り付き速度とは、洗濯バスケット内部で洗濯負荷
の運動が全く起こらないであろう一定の回転速度である。当初、洗濯負荷のアン
バランスが存在するため、回転速度の大きな変動が見られる。SETPOINT
入力は準一定であるので、アンバランスが上方へ回転されるにつれて、洗濯バス
ケットの速度は低下する。同様に、アンバランスが下降するにつれて、洗濯バス
ケットの回転速度は上昇する。速度の変動とここでは呼ばれる、このような平均
回転速度に対する増減はアンバランスが大きいほど大きく、アンバランスが小さ
いほど小さい。従って、完璧に釣り合いの保たれている洗濯バスケットはそのよ
うな変動を全く示さないであろう。
【0063】 更に図4及び図5を参照すると、数回転の後、洗濯負荷の運動が始まる。その
ような洗濯負荷の運動は、有効アンバランスが洗濯バスケットの最上回転位置に
あるとき又はその付近にあるときに近い時点で起こるが、それは、瞬時回転速度
が張り付き速度未満に落ちるために、アンバランスのポイントにある過剰な洗濯
負荷が洗濯バスケットの底まで落下するからである。このような洗濯負荷の運動
は付属の自動バランサの追加バランシング作用と組み合わされ、その結果、洗濯
バスケットのアンバランスは急速に減少し、それに対応して回転速度の変動も減
少する。十分に小さな回転速度の変動が感知されたならば、それはアンバランス
が許容しうるレベルに到達したことを意味し、そこでより速いスピン脱水速度ま
での加速が開始される。
【0064】 更に明確にするために、図6を参照すると、洗濯バスケットアセンブリの概略
横断面図が示されている。洗濯バスケットアセンブリ200は、リフタ206及
び同心の中空環状溝203が形成された洗濯バスケット201を含む。環状溝2
03には複数の補償質量204と、制動流体205が配置されている。洗濯バス
ケットはその回転軸202を中心として読み取り自在である。洗濯負荷207は
洗濯バスケット201の内部に装入される。洗濯バスケットが一定速度ωで回転
しているとき、半径Rにより定義される円210はスティック又は張り付き限
界を表す。この円は、重力Gが全ての質量208に対して遠心力Fと等しくな
る条件により定義される。この円の外側の領域では、遠心力は常に重力を越え、
そこに存在する洗濯負荷は洗濯バスケットに張り付く。しかし、この円の内側に
ある領域211では、そのような領域が最上位置に向かって運動するために重力
が遠心力を上回る。その後、この領域内の洗濯負荷の分離が起こり、その結果、
先に述べたような洗濯負荷の運動が起こる。回転する洗濯バスケットからの洗濯
負荷の分離が起こりうるこのような領域211は、図6には陰影のついた領域と
して示されている。同様に、本発明の趣旨によれば、プレバランシングプロセス
の間にも洗濯負荷の運動が起こる。有効アンバランスの質量が上向きに移動する
につれて、洗濯バスケットの回転速度は低下する。これにより、張り付き限界の
円210の半径は有効に増加し、その結果、洗濯負荷が分離及び運動を起こしう
る領域を広くする。
【0065】 更に、分離が起こり、補償質量が依然として上向き方向に進んでいる間に余分
な洗濯負荷が洗濯バスケットの底に落下するとき、カウンターバランス状態の改
善が見られるため、補償質量は新たなアンバランス位置に対向する。これは、特
に、初期アンバランスレベルが高い場合に当てはまる。その場合、初期アンバラ
ンスが大きいために、アンバランスが最上位置に到達したときの回転速度の低下
は大きくなり、その結果、洗濯負荷のより大きな部分が洗濯バスケットから分離
でき、洗濯バスケット内部におけるアンバランスの位置が有効に変化する。
【0066】 図7を参照すると、2つのバランサを具備する洗濯バスケットの概略等角投影
図が示されている。洗濯バスケット300は、前面305に装着され且つ補償質
量307を内蔵する第1のバランサ306を含む。第2の自動バランサ302は
背面301に装着され、補償質量308を内蔵している。洗濯負荷304は中央
平面303に位置している。洗濯負荷304は洗濯バスケット内に初期アンバラ
ンスを形成する。前面バランサ306の補償質量307は有効アンバランスにほ
ぼ対向するように配置されている。同様に、背面バランサ302の補償質量30
8はアンバランスにほぼ対向するように配置されている。しかし、2組の補償質
量の間には相対的角変位が存在することが分かる。これにより、アセンブリ全体
に対して障害となる動的アンバランスが生じる。
【0067】 更に明確にするために、図8を参照すると、図7のアセンブリの正面断面図が
示されている。前面バランサの補償質量402と背面バランサの補償質量403
は、洗濯負荷のアンバランス401とほぼ釣り合いがとれている。しかし、2組
の補償質量は垂直対称線に対して互いに対向している。補償質量は静的には洗濯
負荷のアンバランスと釣り合いがとれているが、動的アンバランスを有効に発生
させる。従来の装置の場合のように、「完全張り付き」状態の下でプレバランシ
ングを実行すると、1つにはプレバランシング時間が長いという理由により、図
7及び図8に示すような動的アンバランス状況が頻繁に起こることが観測されて
いる。そのような動的アンバランスは洗濯負荷のアンバランスが小さいほど大き
くなる傾向があり、それは2組の補償質量の角度分離が大きくなるためである。
このような動的アンバランスは回転共振モードを励起しがちであり、その結果、
重大で損傷を招くような共振振動を引き起こすであろう。
【0068】 図7及び図8に示す状況について力を表す図を図9に示す。有効洗濯負荷アン
バランス力Fimは位置501にあり、方向505に向いている。前面バランサ
からの有効カウンタバランス力Fは位置503にあり、方向506に沿った向
きである。背面Fバランサからの有効カウンタバランス力は位置504にあり
、方向507に沿った向きである。前面カウンタバランス力Fの成分FF1
、背面カウンタバランス力Fの成分FR1とは、洗濯負荷アンバランスFim に対して要求される釣り合わせを行う。しかし、前面カウンタバランス力F
成分FF2と、背面カウンタバランス力Fの成分FR2とは、動的アンバラン
ス状態を引き起こす不均衡な対である。
【0069】 プレバランシング動作中の洗濯負荷の運動を利用する本発明は、バランサによ
って誘起される動的アンバランスの発生を最小限に抑える。
【0070】 図10を参照すると、好ましいアルゴリズムが示されている。このアルゴリズ
ムによれば、プレバランシングプロセスの開始時700に、まず、洗濯バスケッ
トを初期プレバランシング速度(通常は50rpm)まで加速する。その後、い
わゆる安全張り付き速度、すなわち、洗濯負荷の運動が起こらない速度まで洗濯
バスケットのゆっくりとした加速702を実行する。このゆっくりとした加速の
間、時間の経過に伴うアンバランスの変化の速度(UC)であるとして絶えずア
ンバランスを測定する704。張り付き速度に達した後、残留アンバランスが十
分に小さければ、スピン脱水速度までの加速を開始する。
【0071】 アンバランスの変化を測定する工程は、大きなアンバランスが通常は高速のプ
レバランシングを発生させることが判明したために実行される。例えば、アンバ
ランスが大きい場合、アンバランスレベルはより低い値まで降下する、例えば、
当初の10rpmの変化が15秒間で1rpmの変化まで減少できる(相対的に
高いレベルのアンバランス)が、これと比較して当初が5rpmの変化である場
合には、20秒かけて2rpmの変化まで減少できる(相対的に低いレベルのア
ンバランス)。
【0072】 特定の理論には限定されないが、大きなアンバランスが存在すると、プレバラ
ンシング中のドラムの速度の変動は大きくなり、その結果、自動バランサ、例え
ば、ボールはより急速に反応し、それは大きなアンバランス減少速度、すなわち
、高いUCとして現れる。アンバランス減少速度が大きい場合、非常に急速に釣
り合い位置に到達できることがわかっている。これは望ましいことである。これ
に対し、アンバランス減少速度が遅すぎると、プレバランシング時間が長くなる
ために、望ましくない動的アンバランスが起こる。アンバランス減少速度に関し
て、ここではUCMINと表される限界値が存在する。アンバランス減少速度U
CがUCMINより遅い場合には、洗濯負荷の運動を起こさせるように洗濯バス
ケットの回転速度を低下させなければならない。また、アンバランスの変化の速
度は速度変動の変化の速度に比例することに注意すべきである。これに対応して
、UCの条件の代わりに、図12に概略的に示すように速度変動の変化の速度の
条件を利用することも可能である。
【0073】 UCMINの実際の値は洗濯機ごとに異なり、少なくとも一部は洗濯負荷の種
類及びアンバランスの量によって決まる。例えば、STIWA規格洗濯負荷を伴
う5kg家庭用洗濯機の場合、アンバランスの変化の速度(UC)は20秒未満
で釣り合い状況に到達するレベルより大きくなければならないことがわかってい
る。アンバランスは速度の変動を引き起こし、且つアンバランスはプレバランシ
ングの作用によって減少するので、速度の変動は減少する。アンバランスが相当
に大きいとき、初期速度変動は+/−10rpm程度の大きさになるであろう。
【0074】 ここで使用している「十分に小さい」という定義は用途ごとに異なり、現実に
はエンドユーザにより判定される。当業者には容易に理解されるであろうが、図
1に関連して、回避すべき状況は、スピン速度への加速の間に懸垂アセンブリ1
2がシステム共振周波数を通過するときにキャビネットの側面に衝突するという
状況である。従って、十分に小さいアンバランスを定義する方法の1つは、懸垂
アセンブリ12がランナップ中にキャビネット11に衝突しないというものであ
る。そのように十分に小さいアンバランスは懸垂アセンブリ12の質量、ばね2
0及びダンパ21の特性、並びにランナップ中の回転加速によって決まり、それ
らが懸垂アセンブリ12の応答を定義する特性であることは容易に明白であろう
。そのようなシステムの応答を予測する周知の数学的モデルは存在しており、従
って、ここでは詳細に説明しない。当業者であれば、そのような理論及び洗濯機
のキャビネットの内部にどれほどの余地が存在するかについての知識を利用して
、ランナップ中に懸垂アセンブリをキャビネットに衝突させない、洗濯バスケッ
ト内部のアンバランスの「安全」量を判定することができるであろう。「十分に
小さい」のその他の尺度も本発明の趣旨の範囲内に入っている。
【0075】 ステップ706で、安全張り付き速度に到達したときに残留アンバランスが十
分に小さくない場合には、所定の長さの時間「SEC」にわたり張り付き速度で
の洗濯バスケットの回転を維持する。この時間間隔が経過した後でもアンバラン
スのレベルが十分に低くなっていない場合、ステップ708で、アンバランスが
十分に減少される状況に到達するまで速度を徐々に低下させる。また、安全張り
付き速度での回転中に、時間の経過に伴うアンバランスの変化の速度(UC)が
何らかの所定の値(x)より低くなった場合、すなわち、UC<xの場合には、
(ステップ710)速度を低下させる。このサイクルが繰り返されることにより
、段階的な制御されたプレバランシングが確実になる。この例のアルゴリズム及
びプレバランシングの方法については、以下にその主要な用語のいくつかの説明
と共に更に詳細に説明する。
【0076】 速度変化の減少により感知されるアンバランスの変化の速度UCが遅すぎる場
合、プレバランシングプロセスは十分に急速に進行しておらず、速度を低下させ
るか、又はサイクルを繰り返す必要がある。プロセスのこのステップは洗濯物の
種類によって異なる。周知の数学的モデル及び理論がシステムの動的応答を予測
し、そこから読者は特定の所望の時間内にプレバランシングを実現するためにど
のようなアンバランスの速度が要求されるであろうかということを容易に推測す
ることができる。更に、例えば、アンバランスの減少速度が遅すぎる場合に、そ
れは洗濯バスケット内に事前に設定された速度では分離(タンブリング)しない
大きな物体が存在し、そのために、速度の減少が要求されているということを指
示すると考えることも可能である。
【0077】 本発明に関していえば、「安全張り付き速度」は、洗濯物の運動が全くないこ
とが確実であるような速度である。「安全張り付き速度」は数多くの異なる方法
で計算できるか、又は実験により確定することができ、また、洗濯機の型式ごと
にあらかじめ確定することもできる。この計算は、例えば、 ・洗濯プログラム、 ・洗濯物の量、慣性及び質量、 ・ドラム直径、 などの変数から実行できる。
【0078】 洗濯機の型式ごとに値をあらかじめ確定する場合、「安全張り付き速度」は、
任意の距離Xmmを越えて中心に近接する洗濯物が存在しないという仮定の下で
ドラム直径から計算できる。
【0079】 洗濯物に作用する遠心力(図14を参照): ω=2π・rpm/60, F=mXω, F=Fsin(alfa) → F=mXωsin(alfa)。
【0080】 洗濯物に作用する重力: F=mg, 極端な場合は、角度アルファ(alfa)=90°の場合であり、この場合に
はドラムと洗濯物との間にそれを保持できる摩擦力は存在しておらず、この位置
においては重力の効果は最大である。
【0081】 F>F → Xω>g。
【0082】 代理人書類番号024944−108: これは、「安全張り付き速度」を先
に計算された「rpm」より速い速度に選択すべきであることを意味している。
【0083】 まず、バスケット速度を洗濯物が運動しないことがわかっている「安全張り付
き速度」まで加速する。この加速は、例えば、50rpmから1〜2rpm/s
程度のゆるやかな速度でなされるべきである。この加速に伴って、洗濯物はゆっ
くりと分散される。この加速時の速度は一般に洗濯機において洗濯物の分散のた
めに使用される。加速を50rpmから始めるときに、不均衡測定が開始される
のが好ましい。
【0084】 不均衡測定: 本発明のいくつかのアルゴリズムにおいては、プレバランシン
グに際して、「不均衡測定」が平行して実行され、それはプレバランシングアル
ゴリズムの一部である。「不均衡測定」はプレバランシングプロセスの間に不均
衡レベル値を絶えず供給する。
【0085】 不均衡レベルは数多くの異なる方法で計算できる。これを実行する有効な方法
は、速度のRMS(実効)値を単純に計算することにより速度変化を見る方法で
ある。「不均衡測定」と関連して、「不均衡測定値」を絶えず比較できるチェッ
クポイントを確定することができる。不均衡レベルが許容レベルより下がった時
点で、スピン脱水段階を開始するのが好ましい。
【0086】 最初の加速が実行されるとき、ドラムの平均速度は「安全張り付き速度」であ
る。この速度で、短時間のうちに許容不均衡レベルに到達することが可能である
か否かを知るために第1回目の試みを実行できる。これは、不均衡レベルに関し
て変化の速度UCすなわち、不均衡レベルの時間微分を見ることにより実行され
る。このアルゴリズムでは、これは「時間1」の最大時間に対する。「UC」が
プリセット値より低い場合、アルゴリズムは洗濯物が動き始める速度を求める次
のステップへ進む。
【0087】 洗濯負荷運動量測定: プレバランシング中、絶えず発生する洗濯物の運動の
量を表す値が測定又は計算されている。洗濯物運動量は多くの方法で計算可能で
ある。1つの方法は、同一のパターンを有していない速度変化をドラム内の不均
衡状態に由来する速度変化として見る方法である。不均衡から発生する速度変化
のパターンはほぼ正弦波形である。
【0088】 洗濯物が動き始める限界速度に達したとき、不均衡レベルが許容レベルに至る
のを待つのが好ましい。このアルゴリズムのように単に不均衡レベルが低下する
のを待つのではなく、先へ進むための方法は他にも存在する。別のオプションと
して、洗濯物の運動が余りに大きくなった場合に速度を上げることは可能であり
、あるいは不均衡レベルが満足できる速度で変化しない、すなわち、所定の閾値
より下がらない場合には速度をより一層落とすことも可能である。
【0089】 本発明は、この例では、「安全張り付き速度」への加速が実行されるアルゴリ
ズムの開始時に更に別の工程を含む。この所定の速度まで加速する代わりに、ゆ
っくり加速すると同時に、「洗濯負荷運動量測定値」を評価することも本発明の
範囲に含まれる。測定値が運動が起こっていないことを指示する場合、洗濯物が
運動しない速度に達している。この時点から、アルゴリズムは先に述べた速度の
調整へ進み、ドラムは洗濯物の運動が最小限に保持されるが、以前として動いて
いるような速度で回転されることになる。洗濯物が動けるようになると、カウン
タウェイトとしてのボールと洗濯物は互いに作用し合い、それにより、短時間で
許容不均衡レベルに到達することが保証される。
【0090】 更に図11、図12及び図13を参照すると、プロセス中に洗濯負荷の運動が
許容されなかった場合には長いプレバランシング時間が実験により観測された。
図11は、洗濯物が全く動かなかったときに起こった状況を示す。プレバランシ
ングの速度は相対的に遅い70rpmに設定されている。
【0091】 図12及び図13は張り付き速度に近い速度でのプレバランシングを示す。図
12は、プレバランシング速度を張り付き速度よりわずかに遅い値に設定し、且
つ洗濯機の均衡が保たれたときでも洗濯物が動くことができる状況を示す。洗濯
物の均衡が保たれている場合、釣り合いのとれた洗濯物はより広がりやすく、内
のり内径RSはより大きくなるために、洗濯物の運動が起こらない有効速度はよ
り遅くなるので、洗濯物が動き回ることがあるとは思われない。
【0092】 図13では、プレバランシング速度は安全張り付き速度をわずかに上回る値に
設定されており、洗濯物が運動しない速度の厳密な値を知る必要がないことを示
している。
【0093】 本発明の目的に適合するために、以上開示した方法及び装置の様々な代替構成
及び変形を実施できることを理解すべきである。例えば、いくつかの変形を以下
に挙げるが、これらには限定されない。
【0094】 ・バランサをスキップし、洗濯負荷を同じアルゴリズムによってプレバランシ
ングする。
【0095】 ・不均衡状態がシフトしているような他の用途にプレバランシングを使用可能
である。
【0096】 ・まず、洗濯負荷を脱水するために相対的に速い速度(例えば、130〜14
0rpm)が達成された場合、不均衡も軽減され、洗濯負荷はまとまった状態に
なり、洗濯負荷が回転している有効半径も縮小されるため、張り付き速度が低下
する結果となることから張り付き速度を低下させることが可能であり、その後、
新たな張り付き速度(含水量、洗濯物の量、洗濯プログラムなどの測定値に応じ
て監視されるか、又は単に一定である)へ移行する。この遅い張り付き速度では
、洗濯物をはるかに急速にプレバランシングすることが可能である。
【0097】 ・速度変化(及び/又はトルクなどのその他の種類の測定可能値)に伴う主不
均衡位置を測定する。次に、強力なモータを使用し、底部で不均衡な場合には最
大速度で、ボールを釣り合い位置へ駆動する周期的速度プロファイルを強制する
【0098】 本発明は、回転軸が水平又はほぼ水平であり且つ過剰なランナップ変化を回避
することが重要である又は望ましいあらゆるシステムに適用可能である。そのよ
うなシステムには、例えば、大型工業用洗濯機、遠心分離機、スピンリンスドラ
イヤー(シリコンウェハ及びその他の感度の高い電子部品を乾燥するために使用
される)、化学的工程及び食品処理の分野で使用される工業用遠心分離機などが
含まれる。
【0099】 本発明をその好ましい実施例を参照して詳細に説明したが、本発明の範囲から
逸脱せずに様々な変更を実施でき且つ等価の構成を採用できることは当業者には
明白であろう。先に挙げた出版文書の各々は参考としてその内容全体が本明細書
に取り入れられている。
【図面の簡単な説明】
次に、一例として示される装置及び方法の好ましい実施例を参照し、且つ添付
の図面を参照して、本出願に係る発明を更に詳細に説明する。
【図1】 本発明が適用される一般的システムを示す、典型的な前面装入型水平軸家庭用
洗濯機アセンブリ又は工業用洗濯脱水機の等角投影図である。
【図2】 洗濯バスケットの前面及び背面で洗濯バスケットに動作自在に装着された2つ
の自動バランサを具備する図1の典型的な洗濯機の等角投影図である。
【図3】 本発明によるプレバランシング部分を含む図1及び図2の洗濯機システムを例
示する動作図である。
【図4】 洗濯負荷の運動と装着された自動バランサのバランシング作用の組み合わせに
よって実現されるプレバランシングプロセスの間にアンバランスが徐々に軽減さ
れる様子を示す、本発明を利用した洗濯機システムの速度変動−時間履歴を示す
図である。
【図5】 異なる初期条件及び洗濯バスケットの平均回転速度の異なる設定における図4
と同様の本発明のプレバランシング作用を示す図である。
【図6】 洗濯負荷の運動と、洗濯負荷の運動及び自動バランサの追加バランシング作用
に依存する本発明に従ったプレバランシングプロセスを示す図である。
【図7】 静的バランス及び動的アンバランスの場合を示す2つの自動バランシングユニ
ットを具備する洗濯バスケットの概略等角投影図である。
【図8】 静的バランス及び動的アンバランスの場合を示す2つの自動バランシングユニ
ットを具備する洗濯バスケットの概略正面図である。
【図9】 動的アンバランスの発生原因を示す、図7及び図8の2つの自動バランシング
ユニットを具備する洗濯バスケットの概略図である。
【図10】 本発明に従った図3に示すプレバランシング部分の典型的なブロック流れ図で
ある。
【図11】 プロセス中に相当の大きさの洗濯負荷の運動が許されなかった場合のプレバラ
ンシング時間の概略図である。
【図12】 プロセス中に相当の大きさの洗濯負荷の運動が許されなかった場合のプレバラ
ンシング時間の概略図である。
【図13】 プロセス中に相当の大きさの洗濯負荷の運動が許されなかった場合のプレバラ
ンシング時間の概略図である。
【図14】 本発明を理解する上で有用な図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 3B155 AA06 BA04 BA16 CA02 CA16 CB06 DC04 LA03 LB18 LB35 LC07 MA01 MA05 MA06

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネットフレームと、外側タブと、その外側タブを該キャビネットフレー
    ム内に弾性的に支持するばね及びダンパと、該外側タブの内側に回転自在に配置
    されると共に回転軸に関して回転することが可能である洗濯バスケットと、その
    洗濯バスケットを、該回転軸に関して異なる回転速度で回転させる手段と、前記
    洗濯バスケットの両端部にそれぞれ装着され、前記洗濯バスケットの回転軸とほ
    ぼ同心である回転軸を有する2つの自動バランサと、回転速度が低速であるとき
    の前記洗濯バスケット内部における負荷のアンバランスを示す状態を検出する手
    段とを含むところの、衣類洗濯物洗濯機の洗濯バスケットの低速回転中における
    不均衡状態を軽減する方法であって、 前記洗濯機の支持されるアセンブリの共振速度より遅く、且つ前記洗濯バスケ
    ット内部における何れかの洗濯負荷の運動(any wash load movements)が起こる
    速度より速い第1の回転速度まで、前記洗濯バスケットを加速する工程と、 前記第1の回転速度から、その第1の回転速度より遅く、前記洗濯バスケット
    内部における洗濯負荷の運動を開始させるほど十分に遅い第2の回転速度まで減
    速する工程と、 前記洗濯負荷の運動及び前記自動バランサの動作が、回転中の前記洗濯バスケ
    ットの不均衡状態を所定のレベル未満まで軽減する動的釣り合い状態を起こすま
    で、前記第2の回転速度より遅い速度で、前記洗濯バスケットの回転を継続する
    工程と、 を有することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 脱水を行なうための速度で、前記洗濯バスケットをスピンさせる工程を更に含
    み、 前記加速する工程は、前記スピン脱水工程に先立って行われる ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記自動バランサの各々は、少なくとも1つの環状レース(annular race)と、
    その少なくとも1つの環状レースの各々に配置された複数の自在補償質量と、各
    レース内の制動流体とを含み、 前記第2の回転速度より遅い速度での前記洗濯バスケットの回転を継続する工
    程において、前記自動バランサの動作は、前記補償質量の運動を有する ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記洗濯機は、前記検出する手段からのデータに対して動作するアルゴリズム
    を具現化した論理を含むところの、低速回転中の洗濯負荷の運動を測定する手段
    を備える ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の速度は、前記負荷の張り付き速度より低い ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記洗濯機は、前記洗濯バスケットの回転速度を変化させるべくモータを制御
    可能なモータコントローラを含み、 前記加速する工程又は減速する工程、あるいはその双方は、前記洗濯バスケッ
    トの速度を変化させるべく前記モータコントローラを動作させることを有する ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 洗濯機の不均衡状態を軽減するのに有用である洗濯機であって、 キャビネットフレームと、 外側タブと、 前記外側タブを前記キャビネットフレーム内に弾性的に支持するばね及びダン
    パと、 前記外側タブの内側に回転自在に配置され、回転軸に関して回転することが可
    能である洗濯バスケットと、 前記洗濯バスケットの両端部にそれぞれ装着され、その洗濯バスケットの回転
    軸とほぼ同心である回転軸を有する2つの自動バランサと、 回転速度が低速であるときの前記洗濯バスケット内部における負荷のアンバラ
    ンスを示す状態を検出する手段と、 前記洗濯バスケットの速度を制御する手段とを備えており、 前記制御する手段が、 前記洗濯バスケットを前記回転軸に関して異なる回転速度で回転させる手段
    と、 前記洗濯機が支持されるアセンブリの共振速度より遅く、且つ前記洗濯バス
    ケット内部における何れかの洗濯負荷の運動(any wash load movements)が起こ
    る速度より速い第1の回転速度まで前記洗濯バスケットを加速するための論理と
    、 前記第1の回転速度から、その第1の回転速度より遅く、前記洗濯バスケッ
    ト内部における洗濯負荷の運動を開始させるほど十分に遅い第2の回転速度まで
    減速するための論理と、 前記洗濯負荷の運動及び前記自動バランサの動作が、回転中の前記洗濯バス
    ケットの不均衡状態を所定のレベル未満まで軽減する動的釣り合い状態を起こす
    まで、前記第2の回転速度より遅い速度で、前記洗濯バスケットの回転を継続す
    る論理とを含む ことを特徴とする洗濯機。
  8. 【請求項8】 脱水を行なうための速度で、前記洗濯バスケットをスピンさせるための論理と
    、 スピンに先立って前記洗濯バスケットを加速するための論理と、 を更に備えることを特徴とする請求項7記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 前記自動バランサの各々は、少なくとも1つの環状レースと、その少なくとも
    1つの環状レースの各々に配置された複数の自在補償質量と、各レース内の制動
    流体とを含む ことを特徴とする請求項7記載の洗濯機。
  10. 【請求項10】 前記洗濯機は、前記検出する手段からのデータに対して動作するアルゴリズム
    を具現化した論理を含むところの、低速回転中の洗濯負荷の運動を測定する手段
    を備える ことを特徴とする請求項7記載の洗濯機。
  11. 【請求項11】 前記第2の速度は、前記負荷の張り付き速度より低い ことを特徴とする請求項7記載の洗濯機。
  12. 【請求項12】 前記洗濯機は、前記洗濯バスケットの回転速度を変化させるべくモータを制御
    可能なモータコントローラを含み、 前記加速する論理又は減速する論理、あるいはその双方は、前記洗濯バスケッ
    トの速度を変化させるべく前記モータコントローラを動作させるための論理を有
    する ことを特徴とする請求項7記載の洗濯機。
  13. 【請求項13】 キャビネットフレームと、外側タブと、その外側タブを該キャビネットフレー
    ム内に弾性的に支持するばね及びダンパと、該外側タブの内側に回転自在に配置
    されると共に回転軸に関して回転することが可能である洗濯バスケットと、その
    洗濯バスケットを、該回転軸に関して異なる回転速度で回転させる手段と、前記
    洗濯バスケットの両端部にそれぞれ装着され、前記洗濯バスケットの回転軸とほ
    ぼ同心である回転軸を有する2つの自動バランサと、回転速度が低速であるとき
    の前記洗濯バスケット内部における負荷のアンバランスを示す状態を検出する手
    段とを含むところの、衣類洗濯物洗濯機の洗濯バスケットの低速回転中における
    不均衡状態を軽減する方法であって、 前記洗濯機の支持されるアセンブリの共振速度より遅く、且つ前記洗濯バスケ
    ット内部における何れの洗濯負荷の運動(no wash load movements)も起こらない
    速度より遅い第1の回転速度まで、前記洗濯バスケットを加速する工程と、 前記第1の回転速度から、その第1の回転速度より速く、前記洗濯機の支持さ
    れるアセンブリの共振速度未満であり、且つ前記洗濯バスケット内部における何
    れの洗濯負荷の運動(no wash load movements)も起こらない速度より遅い第2の
    回転速度まで徐々に加速する工程と、 前記洗濯負荷の運動及び前記自動バランサの動作が、回転中の前記洗濯バスケ
    ットの不均衡状態を所定のレベル未満まで軽減する動的釣り合い状態を起こすま
    で、前記第2の回転速度にて前記洗濯バスケットの回転を継続する工程と、 を有することを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 脱水を行なうための速度で、前記洗濯バスケットをスピンさせる工程を更に含
    み、 前記加速する工程は、前記スピン脱水工程に先立って行われる ことを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記自動バランサの各々は、少なくとも1つの環状レース(annular race)と、
    その少なくとも1つの環状レースの各々に配置された複数の自在補償質量と、各
    レース内の制動流体とを含み、 前記第2の回転速度にて前記洗濯バスケットの回転を継続する工程において、
    前記自動バランサの動作は、前記補償質量の運動を有する ことを特徴とする請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記第2の回転速度から、その第2の回転速度より遅く、前記第1の回転速度
    より速い第3の回転速度まで減速することを更に含み、 前記減速する工程は、前記スピン脱水工程に先立って行われる ことを特徴とする請求項13記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記洗濯機は、前記検出する手段からのデータに対して動作するアルゴリズム
    を具現化した論理を含むところの、低速回転中の洗濯負荷の運動を測定する手段
    を備える ことを特徴とする請求項13記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記第2の速度は、前記負荷の張り付き速度より低い ことを特徴とする請求項13記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記第2の速度は、前記負荷の張り付き速度より高い ことを特徴とする請求項13記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記洗濯機は、前記洗濯バスケットの回転速度を変化させるべくモータを制御
    可能なモータコントローラを含み、 前記加速する工程は、前記洗濯バスケットの速度を変化させるべく前記モータ
    コントローラを動作させることを有する ことを特徴とする請求項13記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記洗濯機は、前記洗濯バスケットの回転速度を変化させるべくモータを制御
    可能なモータコントローラを含み、 前記加速する工程又は減速する工程、あるいはその双方は、前記洗濯バスケッ
    トの速度を変化させるべく前記モータコントローラを動作させることを有する ことを特徴とする請求項16記載の方法。
  22. 【請求項22】 キャビネットフレームと、外側タブと、その外側タブを固定支持するキャビネ
    ットフレームと、該外側タブの内側に回転自在に配置されると共に回転軸に関し
    て回転することが可能である洗濯バスケットと、その洗濯バスケットを回転軸に
    関して異なる回転速度で回転させる手段と、回転速度が低速であるときの前記洗
    濯バスケット内部における負荷のアンバランスを示す状態を検出する手段とを含
    むところの、衣類洗濯物洗濯機の洗濯バスケットの低速回転中における不均衡状
    態を軽減する方法であって、 前記洗濯バスケット内部における何れの洗濯負荷の運動(no wash load moveme
    nts)も起こらない速度より低い第1の回転速度まで、前記洗濯バスケットを加速
    する工程と、 前記第1の回転速度から、その第1の回転速度より速く、且つ前記洗濯バスケ
    ット内部における何れの洗濯負荷の運動(no wash load movements)も起こらない
    速度より遅い第2の回転速度まで徐々に加速する工程と、 前記洗濯負荷の運動が、回転中の前記洗濯バスケットの不均衡状態を所定のレ
    ベル未満まで軽減する動的釣り合い状態を起こすまで、前記第2の回転速度にて
    前記洗濯バスケットの回転を継続する工程と、 を有することを特徴とする方法。
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