JP2777215B2 - 洗濯機 - Google Patents
洗濯機Info
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- JP2777215B2 JP2777215B2 JP1225024A JP22502489A JP2777215B2 JP 2777215 B2 JP2777215 B2 JP 2777215B2 JP 1225024 A JP1225024 A JP 1225024A JP 22502489 A JP22502489 A JP 22502489A JP 2777215 B2 JP2777215 B2 JP 2777215B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotation
- speed
- drum
- output
- unbalance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は洗濯機、特にドラム式の洗濯機に関する。
(従来の技術) ドラム式洗濯機は洗浄率が良好で、しかも布傷みが少
ないという利点を持っているが、ドラムを高速回転させ
て脱水を行う機能を備えたものにあっては脱水始動時に
異常振動が発生しやすく、このため、今日まで余り実用
化されていない。
ないという利点を持っているが、ドラムを高速回転させ
て脱水を行う機能を備えたものにあっては脱水始動時に
異常振動が発生しやすく、このため、今日まで余り実用
化されていない。
この脱水始動時における異常振動は、多量に水分を含
有した洗濯物がドラム内で不均一に分布している状態か
らドラムを高速回転に移行させるために起るものであ
る。従って、ドラムが高速回転に移行する際、洗濯物が
ドラム内で均一に分布していれば振動は小さくなると考
えられる。
有した洗濯物がドラム内で不均一に分布している状態か
らドラムを高速回転に移行させるために起るものであ
る。従って、ドラムが高速回転に移行する際、洗濯物が
ドラム内で均一に分布していれば振動は小さくなると考
えられる。
そこでドラムを脱水の高速回転に移す前の段階で洗濯
物に作用する重力より僅かに小さい程度の遠心力が生ず
る回転数で、タイマー制御により、ドラムを一定時間回
転させ、その後に高速回転に移行させることが提案され
ている。この高速回転に移行する前の回転を脱水予備回
転と呼び、この回転時には洗濯物はドラム壁面に付着し
たり、剥離したりしながらドラム内で転動しているから
ドラム内の洗濯物の分布状態はある周期を持ってアンバ
ランスが大きくなったり小さくなったりする。
物に作用する重力より僅かに小さい程度の遠心力が生ず
る回転数で、タイマー制御により、ドラムを一定時間回
転させ、その後に高速回転に移行させることが提案され
ている。この高速回転に移行する前の回転を脱水予備回
転と呼び、この回転時には洗濯物はドラム壁面に付着し
たり、剥離したりしながらドラム内で転動しているから
ドラム内の洗濯物の分布状態はある周期を持ってアンバ
ランスが大きくなったり小さくなったりする。
そして、脱水時の高速回転に移行する際において上記
のアンバランスが極端に大きいと脱水予備回転を行なっ
た効果が全くなく、アンバランスが小さいときに移行さ
せたときのみ異常振動が発生しないで脱水動作を適切に
行うことができる。
のアンバランスが極端に大きいと脱水予備回転を行なっ
た効果が全くなく、アンバランスが小さいときに移行さ
せたときのみ異常振動が発生しないで脱水動作を適切に
行うことができる。
(発明が解決しようとする課題) 従来の洗濯機は、脱水予備回転を、タイマーにより時
間制御していたため、高速回転への移行とアンバランス
量の最小の時点とが一致することは極めてまれであり、
このタイミングを常に一致させることは事実上不可能に
近く、異常振動を防止することが困難であるという問題
があった。
間制御していたため、高速回転への移行とアンバランス
量の最小の時点とが一致することは極めてまれであり、
このタイミングを常に一致させることは事実上不可能に
近く、異常振動を防止することが困難であるという問題
があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、脱水予備
回転において確実にアンバランスを検出し、アンバラン
ス量が最小の場合にのみ高速回転に移行させて確実に異
常振動を防止することのできる洗濯機を提供することを
目的とする。
回転において確実にアンバランスを検出し、アンバラン
ス量が最小の場合にのみ高速回転に移行させて確実に異
常振動を防止することのできる洗濯機を提供することを
目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は上記課題を解決するために、外枠内に回転可
能に支持されたドラムに被洗濯物を収容し、該ドラムを
回転手段により洗い時には低速回転で回転させ、脱水時
には高速回転で回転させ、この脱水の始動時には当該低
速回転と高速回転の間の回転速度で脱水予備回転をさせ
る洗濯機であって、前記ドラムの回転速度を検出する回
転速度検出手段と、脱水予備回転中において前記ドラム
の回転速度の変化に同期して前記回転速度検出手段から
出力される検出値の変化量が予め設定された値以下の場
合にのみ前記回転手段を脱水時の高速回転に増速させる
アンバランス検知手段とを有することを要旨とする。
能に支持されたドラムに被洗濯物を収容し、該ドラムを
回転手段により洗い時には低速回転で回転させ、脱水時
には高速回転で回転させ、この脱水の始動時には当該低
速回転と高速回転の間の回転速度で脱水予備回転をさせ
る洗濯機であって、前記ドラムの回転速度を検出する回
転速度検出手段と、脱水予備回転中において前記ドラム
の回転速度の変化に同期して前記回転速度検出手段から
出力される検出値の変化量が予め設定された値以下の場
合にのみ前記回転手段を脱水時の高速回転に増速させる
アンバランス検知手段とを有することを要旨とする。
(作用) 脱水予備回転中においてドラム内の洗濯物のアンバラ
ンスが小さい場合は、ドラムの回転速度の変化が小さく
なり、回転速度検出手段から出力される検出値の変化量
が予め設定された値以下となる。アンバランス検知手段
で、このアンバランスの小さくなったタイミングが検知
され、このタイミングで回転手段が脱水時の高速回転に
増速されることにより異常振動が確実に防止される。
ンスが小さい場合は、ドラムの回転速度の変化が小さく
なり、回転速度検出手段から出力される検出値の変化量
が予め設定された値以下となる。アンバランス検知手段
で、このアンバランスの小さくなったタイミングが検知
され、このタイミングで回転手段が脱水時の高速回転に
増速されることにより異常振動が確実に防止される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を第1図ないし第6図に基づい
て説明する。
て説明する。
まず、第1図及び第2図を用いてアンバランス検知の
原理から説明する。
原理から説明する。
第1図中、1はドラムであり、図示省略の外枠内に水
平方向に配置された回転軸に取付けられて回転可能で且
つ当該外枠に対し弾性的に支持されている。上記の回転
軸は、回転手段としてのモータにより、プーリー及びベ
ルト等を介して回転駆動されるようになっている。第1
図(a)に示すように、ドラム1内でアンバランスが発
生した場合はドラム1が1回転する間においてアンバラ
ンスの発生源、即ち水分を含有した洗濯物2が上から下
へ移動した際のドラム1の回転速度V1と下から上へ移動
した際のドラム1の回転速度V2との間に速度差が生じ、
この回転速度の変化量がモータに直結された回転速度検
出手段としてのタコメータによって電圧変化として検出
される。
平方向に配置された回転軸に取付けられて回転可能で且
つ当該外枠に対し弾性的に支持されている。上記の回転
軸は、回転手段としてのモータにより、プーリー及びベ
ルト等を介して回転駆動されるようになっている。第1
図(a)に示すように、ドラム1内でアンバランスが発
生した場合はドラム1が1回転する間においてアンバラ
ンスの発生源、即ち水分を含有した洗濯物2が上から下
へ移動した際のドラム1の回転速度V1と下から上へ移動
した際のドラム1の回転速度V2との間に速度差が生じ、
この回転速度の変化量がモータに直結された回転速度検
出手段としてのタコメータによって電圧変化として検出
される。
一方、第1図(b)に示すように洗濯物2がドラム1
内に均等に配分された場合は、ドラム1の回転速度V1の
速度変化は小さくなり、タコメータの電圧変化を小さく
なる。この電圧の変化量が、予め設定した値を越えた場
合をアンバランスとみなすことにより、確実にアンバラ
ンスを検出することができる。
内に均等に配分された場合は、ドラム1の回転速度V1の
速度変化は小さくなり、タコメータの電圧変化を小さく
なる。この電圧の変化量が、予め設定した値を越えた場
合をアンバランスとみなすことにより、確実にアンバラ
ンスを検出することができる。
第2図は、タコメータから出力される電圧変化を示し
ている。T1はドラム1が1回転するのに要する時間、即
ちドラム1の回転周期、T2はモータに直結されたタコメ
ータに発生した電圧の周期である。周期T2はドラム1に
接続されたプーリーと、モータのプーリーの直径比及び
タコメータの極数によって決まり、図示のようにT1に比
べてずっと短いものとなる。E2はタコメータの出力電圧
を半波整流したものであり、E1はE2の出力電圧のピーク
値を結んだ、いわゆるE2の包絡線にあたるものである。
ている。T1はドラム1が1回転するのに要する時間、即
ちドラム1の回転周期、T2はモータに直結されたタコメ
ータに発生した電圧の周期である。周期T2はドラム1に
接続されたプーリーと、モータのプーリーの直径比及び
タコメータの極数によって決まり、図示のようにT1に比
べてずっと短いものとなる。E2はタコメータの出力電圧
を半波整流したものであり、E1はE2の出力電圧のピーク
値を結んだ、いわゆるE2の包絡線にあたるものである。
脱水予備回転においてアンバランスが発生すると、さ
きに述べたようにドラム1が1回転する間に速度差が生
じ、これがタコメータによって電圧変化ΔEになる。ア
ンバランスが極端になるほどΔEの変化量は大きくな
り、この電圧変化ΔEの周期はドラム1の回転速度の微
妙な変動、いわゆるドラム1の回転のふらつきに同期し
たものとなる。
きに述べたようにドラム1が1回転する間に速度差が生
じ、これがタコメータによって電圧変化ΔEになる。ア
ンバランスが極端になるほどΔEの変化量は大きくな
り、この電圧変化ΔEの周期はドラム1の回転速度の微
妙な変動、いわゆるドラム1の回転のふらつきに同期し
たものとなる。
次いで、第3図は上述のアンバランスを検知するアン
バランス検知手段としてのアンバランス検知回路を示し
ている。
バランス検知手段としてのアンバランス検知回路を示し
ている。
タコメータ3の出力電圧は、ダイオード4で半波整流
されて半波整流電圧E2となった後、ボルテージホロワ
(バッファ)OP1を介してアクティブフィルタOP2に入力
される。このアクティブフィルタはローパスフィルタを
構成しており、第2図で示したE2つまりタコメータ3の
出力電圧そのものはE1に比べて周波数が高いのでこのロ
ーパスフィルタを通過することができず、この電圧E2よ
りずっと周期の長い、ドラム1の回転周期に同期した出
力成分、即ちE1のみが通過できる。
されて半波整流電圧E2となった後、ボルテージホロワ
(バッファ)OP1を介してアクティブフィルタOP2に入力
される。このアクティブフィルタはローパスフィルタを
構成しており、第2図で示したE2つまりタコメータ3の
出力電圧そのものはE1に比べて周波数が高いのでこのロ
ーパスフィルタを通過することができず、この電圧E2よ
りずっと周期の長い、ドラム1の回転周期に同期した出
力成分、即ちE1のみが通過できる。
脱水予備回転において、この電圧E1はアンバランスに
よる電圧変化ΔEにドラム1の定速回転時に相当する電
圧成分が重量したものとなっているので、アンバランス
に比例したΔE成分のみを通過させるためにコンデンサ
5が挿入され、さらにこのΔEは増幅回路OP3に入力さ
れる。これにより増幅回路OP3からはドラム1のふらつ
きに同期した信号出力の交流成分ΔEのみが増幅されて
出力される。次いで、この交流成分ΔEのピークとピー
クを合成するためのピーク合成回路OP4をへて、アンバ
ランス検知信号が出力される。
よる電圧変化ΔEにドラム1の定速回転時に相当する電
圧成分が重量したものとなっているので、アンバランス
に比例したΔE成分のみを通過させるためにコンデンサ
5が挿入され、さらにこのΔEは増幅回路OP3に入力さ
れる。これにより増幅回路OP3からはドラム1のふらつ
きに同期した信号出力の交流成分ΔEのみが増幅されて
出力される。次いで、この交流成分ΔEのピークとピー
クを合成するためのピーク合成回路OP4をへて、アンバ
ランス検知信号が出力される。
ピーク合成回路OP4は、入力信号である交流成分ΔE
のうち、正の成分については、この回路を構成するオペ
アンプの出力がマイナスとなるのでダイオードD1がオン
状態となり強い負荷還がかかり出力は抑えられる。この
とき、さらにダイオードD2がオフ状態なので、E0には、
上記のオペアンプの出力は現れず、入力交流成分ΔEの
うちの正の成分がコンデンサ6に充電される。交流成分
ΔEのうち、負の成分については、この反対でダイオー
ドD1がオフ、D2がオン状態となるので、ピーク合成回路
OP4は反転増幅器として動作する。そして反転された負
の成分が、さらにコンデンサ6に充電される。したがっ
て、コンデンサ6には、正、負の成分を重ね合わせた成
分が出力E0として現れる。これによって交流成分ΔEは
正と負のピークを合成した正の成分のみのアンバランス
検知信号に変換される。
のうち、正の成分については、この回路を構成するオペ
アンプの出力がマイナスとなるのでダイオードD1がオン
状態となり強い負荷還がかかり出力は抑えられる。この
とき、さらにダイオードD2がオフ状態なので、E0には、
上記のオペアンプの出力は現れず、入力交流成分ΔEの
うちの正の成分がコンデンサ6に充電される。交流成分
ΔEのうち、負の成分については、この反対でダイオー
ドD1がオフ、D2がオン状態となるので、ピーク合成回路
OP4は反転増幅器として動作する。そして反転された負
の成分が、さらにコンデンサ6に充電される。したがっ
て、コンデンサ6には、正、負の成分を重ね合わせた成
分が出力E0として現れる。これによって交流成分ΔEは
正と負のピークを合成した正の成分のみのアンバランス
検知信号に変換される。
このアンバランス検知信号出力は比較器CP2で予め設
定された基準電圧と比較され、検知信号出力が基準電圧
E3を上回った場合は、比較器CP2から回転停止信号が出
力される。
定された基準電圧と比較され、検知信号出力が基準電圧
E3を上回った場合は、比較器CP2から回転停止信号が出
力される。
一方、比較器CP1は脱水予備回転の時のアンバランス
による電圧E4の振動変動の最大値より高い基準電圧E4に
設定されているので、アンバランス検知時には出力が現
われず、高速回転になったタコメータ3の出力電圧の振
幅のピークがアンバランス時よりさらに大きくなった場
合にのみ、これ以後のアンバランス検知回路の動作を停
止させるための信号が比較器CP1から出力される。
による電圧E4の振動変動の最大値より高い基準電圧E4に
設定されているので、アンバランス検知時には出力が現
われず、高速回転になったタコメータ3の出力電圧の振
幅のピークがアンバランス時よりさらに大きくなった場
合にのみ、これ以後のアンバランス検知回路の動作を停
止させるための信号が比較器CP1から出力される。
第4図は、上述のアンバランス検知回路に接続される
制御回路を示し、第5図には、その制御回路の動作タイ
ムチャートを示す。制御回路は、脱水予備回転におい
て、ドラムの回転と停止を繰返すように制御し、早期に
アンバランス状態を取除くものである。
制御回路を示し、第5図には、その制御回路の動作タイ
ムチャートを示す。制御回路は、脱水予備回転におい
て、ドラムの回転と停止を繰返すように制御し、早期に
アンバランス状態を取除くものである。
発振回路7で発生したクロックパルスQは(第5図
(b))、バイナリカウンタ8で分周され、分周された
パルスQ1・2・Q3(同図(c)〜(e))により、第
1のANDゲート9を介して当該バイナリカウンタにリセ
ットがかけられて周期Tで動作が繰返されるようになっ
ている(同図(a))。周期Tは定速駆動期間と停止期
間に分かれており、定速駆動期間内ではドラム1は一定
の速度で回転し、停止期間ではモータは停止する。高速
回転には、停止期間内で前記比較器CP2から回転停止信
号が発生しなかった場合に、この停止期間内において、
図示省略の速度切替え装置によりモータの回転速度が切
替えられて移行する。
(b))、バイナリカウンタ8で分周され、分周された
パルスQ1・2・Q3(同図(c)〜(e))により、第
1のANDゲート9を介して当該バイナリカウンタにリセ
ットがかけられて周期Tで動作が繰返されるようになっ
ている(同図(a))。周期Tは定速駆動期間と停止期
間に分かれており、定速駆動期間内ではドラム1は一定
の速度で回転し、停止期間ではモータは停止する。高速
回転には、停止期間内で前記比較器CP2から回転停止信
号が発生しなかった場合に、この停止期間内において、
図示省略の速度切替え装置によりモータの回転速度が切
替えられて移行する。
脱水予備回転にはいると、回路に電源が入り、第4図
中の第1、第2のラッチ11、12、バイナリカウンタ8、
フリップフロップ10にリセットがかかる。脱水予備回転
の定速駆動中にアンバランスによってアンバランス検知
回路に設定値を越える出力が発生した場合は比較器CP2
の出力がL→Hに変化する。
中の第1、第2のラッチ11、12、バイナリカウンタ8、
フリップフロップ10にリセットがかかる。脱水予備回転
の定速駆動中にアンバランスによってアンバランス検知
回路に設定値を越える出力が発生した場合は比較器CP2
の出力がL→Hに変化する。
発振回路7及びバイナリカウンタ8の出力によって第
2のANDゲート13から出力されるHレベル信号により設
定される負荷検知期間中(第5図(f))にアンバラン
ス検知出力が発生した場合(同図(g))、即ち、負荷
検知期間中にアンバランスが検出された場合、第3のAN
Dゲート14の出力によって第2のラッチ12の出力はL→
Hに変化する(同図(h))。この状態でバイナリカウ
ンタ8の出力Q3がHレベルになると、第4のANDゲート1
5の出力によってフリップフロップ10の出力QがL→H
になり、モータ停止信号がL→Hになる。第2のラッチ
12の出力はバイナリカウンタ8からリセットがかかるま
で変化しないので、この期間モータ停止信号はHレベル
に保持される。やがてバイナリカウンタ8からリセット
パルスが出力されると第2のラッチ12とフリップフロッ
プ10がリセットされモータ停止信号がH→Lになり再び
定速駆動状態に戻る(同図(k))。負荷検知期間にお
いてアンバランスが発生した場合は以上の動作を繰り返
し、ドラム1が高速回転に移行することはない。
2のANDゲート13から出力されるHレベル信号により設
定される負荷検知期間中(第5図(f))にアンバラン
ス検知出力が発生した場合(同図(g))、即ち、負荷
検知期間中にアンバランスが検出された場合、第3のAN
Dゲート14の出力によって第2のラッチ12の出力はL→
Hに変化する(同図(h))。この状態でバイナリカウ
ンタ8の出力Q3がHレベルになると、第4のANDゲート1
5の出力によってフリップフロップ10の出力QがL→H
になり、モータ停止信号がL→Hになる。第2のラッチ
12の出力はバイナリカウンタ8からリセットがかかるま
で変化しないので、この期間モータ停止信号はHレベル
に保持される。やがてバイナリカウンタ8からリセット
パルスが出力されると第2のラッチ12とフリップフロッ
プ10がリセットされモータ停止信号がH→Lになり再び
定速駆動状態に戻る(同図(k))。負荷検知期間にお
いてアンバランスが発生した場合は以上の動作を繰り返
し、ドラム1が高速回転に移行することはない。
この動作を繰り返しているうちに、洗濯物2がドラム
1内で均一に分布した場合アンバランスは小さくなり、
比較器CP2の出力はLレベルのままとなる。この状態に
おいては負荷検知期間でも第3のANDゲート14はLレベ
ルのままで出力が発生せず第2のラッチ12はLレベルの
ままの状態を保持する。よってバイナリカウンタ8のQ3
がHレベルになっても第4のANDゲート15の出力はLレ
ベルのままであってフリップフロップ10の出力は変化せ
ずモータ停止信号は発生しない(第5図(p))。この
状態においてドラム1は高速回転に移る。ドラム1が高
速で回転し始めるとタコメータ3の出力電圧は急激に上
昇し、アンバランス検知時の最大値よりさらに高くなる
ので比較器CP1の出力がL→Hに変化する。これによっ
て第1のラッチ11の出力はH→Lになり、第5のANDゲ
ート16には出力が発生しなくなるので以後はアンバラン
ス信号が発生してもモータ停止信号がHレベルになるこ
とはなく、脱水時の高速回転が維持される。
1内で均一に分布した場合アンバランスは小さくなり、
比較器CP2の出力はLレベルのままとなる。この状態に
おいては負荷検知期間でも第3のANDゲート14はLレベ
ルのままで出力が発生せず第2のラッチ12はLレベルの
ままの状態を保持する。よってバイナリカウンタ8のQ3
がHレベルになっても第4のANDゲート15の出力はLレ
ベルのままであってフリップフロップ10の出力は変化せ
ずモータ停止信号は発生しない(第5図(p))。この
状態においてドラム1は高速回転に移る。ドラム1が高
速で回転し始めるとタコメータ3の出力電圧は急激に上
昇し、アンバランス検知時の最大値よりさらに高くなる
ので比較器CP1の出力がL→Hに変化する。これによっ
て第1のラッチ11の出力はH→Lになり、第5のANDゲ
ート16には出力が発生しなくなるので以後はアンバラン
ス信号が発生してもモータ停止信号がHレベルになるこ
とはなく、脱水時の高速回転が維持される。
第6図にアンバランスが解消されなかった場合に行な
われるアンバランス消去動作のフローチャートを示す。
われるアンバランス消去動作のフローチャートを示す。
ステップ21の脱水予備回転において、リセットパルス
の回数をカウントし(ステップ22)、リセットパルスの
数が設定した回数になった場合(ステップ23のYES)は
モータの動作を洗い時の動作に戻してやり、一定時間洗
いモードによってドラムを駆動する(ステップ24)。な
お、ステップ21から23までが脱水予備回転の1周期であ
る。洗い時の動作は一定周期の正転反転の繰り返しであ
るのでこの正反転を一定時間行うことにより発生したア
ンバランスを取り除いてやることができる。予め設定し
た時間だけ洗い時の動作を行なった後、再び脱水予備回
転に戻してやり(ステップ25)アンバランス検知をおこ
ない、アンバランスが解消された時点で高速でドラム1
を回転させる。この動作により単に脱水予備回転で回転
と停止を繰り返すのみの場合に比べて、はるかに速く確
実にアンバランスを取り除くことができ、また回転制御
は洗い時のものと同じであるので余分な回転制御を設定
する必要もなく、簡単である。
の回数をカウントし(ステップ22)、リセットパルスの
数が設定した回数になった場合(ステップ23のYES)は
モータの動作を洗い時の動作に戻してやり、一定時間洗
いモードによってドラムを駆動する(ステップ24)。な
お、ステップ21から23までが脱水予備回転の1周期であ
る。洗い時の動作は一定周期の正転反転の繰り返しであ
るのでこの正反転を一定時間行うことにより発生したア
ンバランスを取り除いてやることができる。予め設定し
た時間だけ洗い時の動作を行なった後、再び脱水予備回
転に戻してやり(ステップ25)アンバランス検知をおこ
ない、アンバランスが解消された時点で高速でドラム1
を回転させる。この動作により単に脱水予備回転で回転
と停止を繰り返すのみの場合に比べて、はるかに速く確
実にアンバランスを取り除くことができ、また回転制御
は洗い時のものと同じであるので余分な回転制御を設定
する必要もなく、簡単である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、アンバランス
検知手段により、ドラム内の洗濯物のアンバランス状態
を確実に検出してアンバランスが大きい場合はドラムの
回転速度を増速せず、アンバランスの小さい場合にの
み、ドラムを脱水時の高速回転に増速させるようにした
ため、脱水行程において確実に異常振動を防止すること
ができるという利点がある。
検知手段により、ドラム内の洗濯物のアンバランス状態
を確実に検出してアンバランスが大きい場合はドラムの
回転速度を増速せず、アンバランスの小さい場合にの
み、ドラムを脱水時の高速回転に増速させるようにした
ため、脱水行程において確実に異常振動を防止すること
ができるという利点がある。
第1図ないし第6図は本発明に係る洗濯機の実施例を示
すもので、第1図はドラム内における洗濯物のアンバラ
ンス検知の原理を説明するための図、第2図はドラムの
回転周期とドラムの回転に応じてタコメータに発生する
電圧及びアンバランスによって発生する電圧変化との関
係を示す波形図、第3図はアンバランス検知回路の回路
図、第4図は制御回路の回路図、第5図は上記制御回路
の動作を説明するための各信号のタイミングチャート、
第6図はアンバランス消去の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。 1:ドラム、2:洗濯物、 3:タコメータ(回転速度検出手段)、 CP2:アンバランス検知出力が所定値を上回ったとき回転
停止信号を出力する比較器。
すもので、第1図はドラム内における洗濯物のアンバラ
ンス検知の原理を説明するための図、第2図はドラムの
回転周期とドラムの回転に応じてタコメータに発生する
電圧及びアンバランスによって発生する電圧変化との関
係を示す波形図、第3図はアンバランス検知回路の回路
図、第4図は制御回路の回路図、第5図は上記制御回路
の動作を説明するための各信号のタイミングチャート、
第6図はアンバランス消去の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。 1:ドラム、2:洗濯物、 3:タコメータ(回転速度検出手段)、 CP2:アンバランス検知出力が所定値を上回ったとき回転
停止信号を出力する比較器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06F 33/02
Claims (1)
- 【請求項1】外枠内に回転可能に支持されたドラムに被
洗濯物を収容し、該ドラムを回転手段により洗い時には
低速回転で回転させ、脱水時には高速回転で回転させ、
この脱水の始動時には当該低速回転と高速回転の間の回
転速度で脱水予備回転をさせる洗濯機であって、 前記ドラムの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
脱水予備回転中において前記ドラムの回転速度の変化に
同期して前記回転速度検出手段から出力される検出値の
変化量が予め設定された値以下の場合にのみ前記回転手
段を脱水時の高速回転に増速させるアンバランス検知手
段とを有することを特徴とする洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1225024A JP2777215B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | 洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1225024A JP2777215B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | 洗濯機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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