JP2003533574A - シリカ補強ゴムにアミド化合物を含有させることによる加工性の改良 - Google Patents

シリカ補強ゴムにアミド化合物を含有させることによる加工性の改良

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、高価な二官能性シリカ連成剤の使用量を減少させるか或は使用することなく、ゴム組成物における補強用シリカ充填材の分散を向上させる加工助剤としてのアミド化合物を提供する。本発明は、更に、加硫性弾性重合体組成物および加硫性弾性重合体製品、特に低下した転がり抵抗、ヒステリシスそして向上した雪、氷および湿潤応力を示す空気入りタイヤも提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、一般に、ゴムコンパウンド(rubber compounds)
における補強用充填材であるシリカの分散性を改良する目的で加工助剤(pro
cessing aids)を用いることに関する。本発明は、より詳細には、
充填材分散助剤(filler−dispersig aid)含有加硫性弾性
重合体組成物(vulcanizable elastomeric comp
osition)そして向上した雪および氷応力(snow and ice
traction)、湿潤応力(wet traction)、転がり抵抗(r
olling resistance)およびヒステリシスを示す空気入りタイ
ヤを提供するものである。
【0002】 (発明の背景) ゴム製品、例えばタイヤ、パワーベルトなどで用いられる弾性重合体組成物を
製造する時、そのような弾性重合体組成物をコンパウンド化する間の加工が容易
でありかつこれが高い分子量を有することに加えて制御された(control
led)分子量分布、ガラス転移温度(Tg)およびビニル含有量を有するのが
望ましい。また、いろいろな物性、例えばコンパウンドのムーニー粘度(com
pound Mooney viscosity)、弾性モジュラス、tanデ
ルタ(δ)などを向上させるには、補強用充填材、例えばシリカおよび/または
カーボンブラックなどをゴム全体に亘って良く分散させるのも望ましい。そのよ
うな向上した性質を示す加硫弾性重合体から製造されたゴム製品、特にタイヤは
低下したヒステリシス、より良好な転がり抵抗、雪および氷応力および湿潤応力
を示し、そしてそのようなタイヤが備わっている車は向上した燃料経済性を示す
であろう。補強用充填材の分散性の改良は伝統的に混合時間を長くすることによ
り達成されてきた。しかしながら、商業的用途では、混合時間を長くすると結果
として生産性が低下しかつ費用が増大してしまう。
【0003】 シリカがゴム補強用充填材として用いられることが増加してきたことから、充
填材がゴムストック(rubber stocks)中で示す分散性が主要な問
題になってきている。シリカ粒子の表面に存在する極性のあるシラノール基は自
己結合(self−associate)を起こす傾向があることから、コンパ
ウンド化後にシリカ粒子の再凝集が起こり、その結果としてシリカの分散性が劣
り、コンパウンドの粘度が高くなりかつスコーチ時間(scorch time
)が短くなってしまう。従って、ゴムコンパウンドを特にタイヤ踏み面で用いた
時の性能特性を向上させるには、シリカがゴムコンパウンド中で示す分散性を向
上させるのが望ましい。
【0004】 天然ゴムまたはジエンのポリマーおよびコポリマーである弾性重合体を含有し
ていてシリカを充填材とした容易に加工可能で加硫性のゴムストックを調製する
以前の試みは、シリカの表面に対して反応性を示す部分(例えばシリル基)と弾
性重合体に結合する部分(例えばメルカプト、アミノ、ビニル、エポキシまたは
硫黄基)を有する二官能性シリカ連成剤(bifunctional sili
ca coupling agents)をコンパウンド化(compound
ing)中に用いることに焦点が当てられていた。そのようなシリカ連成剤の良
く知られた例はメルカプトシランおよびビス−(3−トリアルコキシシリルオル
ガノ)ポリスルフィド、例えばビス−(3−トリエチオキシシリルプロピル)テ
トラスルフィド(これは商業的にSi69として知られる)などである。媒介物
(intermediary)として働くそのような連成剤を用いるとコンパウ
ンドの粘度が低下することでシリカの粒子が弾性重合体マトリックス(elas
tomeric matrix)の中により容易に分散する。しかしながら、そ
のようなシリカ連成剤は高価である。加うるに、そのような連成剤が有するアル
コキシ部分がゴムと反応すると結果、アルコールが実質的な量で放出され、その
結果として、望ましくない気泡を含有するゴムコンパウンドが得られ、その気泡
は結果として生成するゴム製品の膨れまたは表面の欠陥になり得る。
【0005】 二官能性シリカ連成剤に関する費用および他の問題を取り扱う目的でゴムコン
パウンドにおけるシリカの分散性を向上させるために取られた最近のアプローチ
は、分散剤(dispersing agents)、例えば単官能性シリカ遮
蔽剤(shielding agnets)(例えばシリカ粒子の表面のシラノ
ール基と化学的に反応するが弾性重合体とは反応しないシリカ疎水化剤)および
コンパウンド化後に起こるシリカ粒子の再凝集を防止するようにシラノール基を
物理的に遮蔽する作用剤などを用いることにより、前記シリカ連成剤の使用量を
少なくするか或はこれの代わりに用いることに向けたものである。例えば分散剤
、例えばアルキルアルコキシシラン、グリコール(例えばジエチレングリコール
またはポリエチレングリコール)、水添および非水添C5もしくはC6糖の脂肪酸
エステル(例えばソルビタンのオレエートなど)、脂肪酸エステルのポリオキシ
エチレン誘導体など、そして充填材、例えばマイカ、タルク、尿素、粘土、硫酸
ナトリウムなどは公知である。そのようなシリカ分散剤は、これを高価な二官能
性シリカ連成剤の全部または一部の代わりに用いることができると同時にコンパ
ウンドの粘度を低くし、スコーチ時間を長くしかつシリカ再凝集の度合を低下さ
せることによりシリカ充填ゴムコンパウンドの加工性を向上させ得る。そのよう
な分散助剤を使用する場合には、ゴムコンパウンドの満足される硬化を達成する
目的で、硫黄を含有するシリカ連成剤により供給されていた硫黄の代わりに硫黄
を多い量で用いることを含む。
【0006】 上述したシリカ分散剤は加硫性弾性重合体コンパウンドにおけるシリカの良好
な分散を与えはするが、類似した様式で使用可能な他のシリカ分散剤が依然とし
て求められている。
【0007】 (発明の要約) 本発明は、二官能性シリカ連成剤を用いないか或はその使用量を少なくしなが
ら硫黄加硫性(sulfur−vulcanizable)弾性重合体組成物に
おけるシリカの分散を向上させる加工助剤を提供するものである。本発明の加工
助剤は、特に、式
【0008】
【化3】
【0009】 [式中、Rは、炭素原子数が1から約30の第一級、第二級および第三級アルキ
ル基、炭素原子数が約5から約30のアルカリール基、および炭素原子数が約5
から約30の環状脂肪族基から成る群から選択され、R’およびR”は、同一も
しくは互いに異なり、水素、C1から約C30の脂肪族、および約C5から約C30
環状脂肪族から成る群から選択され、RとR’が一緒に連結して環構造を形成し
ていてもよく、そしてR’とR”が一緒に連結して環構造を形成していてもよい
] で表されるアミド化合物の群から選択される1種以上のアミド化合物を含んで成
る。
【0010】 本明細書で定義するように、本発明の加硫性弾性重合体組成物に入れる加工助
剤として用いるに適したアミド化合物は、シリカ粒子上の極性基に対して弱い化
学的反応性(例えば水素結合などによる)を示す極性末端と弾性重合体に対して
弱い化学的反応性(例えば水素結合、ファンデルワールス力などによる)を示す
非極性末端を有する。本明細書では、補給用充填材、特にシリカを組成物の中に
分散させることを指す目的で用語「加工助剤」および「分散助剤」を互換的に用
いる。
【0011】 本発明の組成物における加工助剤として用いる典型的なアミド化合物は、これ
らに限定するものでないが、エルカミド、オクタデカンアミド、ε−カプロラク
タム、N,N−ジエチルドデカンアミドおよびN,N−ジエチル−m−トルアミ
ドを含む。また、アミド化合物の混合物を用いることも可能である。
【0012】 本発明は、弾性重合体と補給用充填材(シリカまたはこれとカーボンブラック
の混合物を含んで成る)と加工助剤(この上に記述した如きアミド化合物を含ん
で成る)と少なくとも1種の硬化剤(cure agent)と組成物の満足さ
れる硬化を達成するに充分な量の硫黄を含んで成る加硫性弾性重合体組成物を提
供する。前記アミド化合物をシリカの重量を基準にして約0.1から約150重
量%の量で存在させる。このアミド化合物を好適にはシリカの重量を基準にして
約0.5から約50重量%の量、より好適には約1から約30重量%の量で存在
させる。
【0013】 本発明は、別の態様において、加硫弾性重合体組成物の製造方法も提供し、こ
の方法は、a)弾性重合体と補給用充填材(シリカまたはこれとカーボンブラッ
クの混合物を含んで成る)と加工助剤(この上に記述した如きアミド化合物を含
んで成る)と少なくとも1種の硬化剤と組成物の満足される硬化を達成するに充
分な量の硫黄を混合しそしてb)加硫を行う工程を含んで成る。
【0014】 アミド化合物を加工助剤として用いると結果としてコンパウンドのムーニー粘
度がポリスルフィドであるシリカ連成剤、例えばSi69などが用いられている
組成物のレベルに匹敵するレベルにまで低下し、かつ押出し加工中の加工時間幅
が広がることで硬化中に行うタイヤ鋳型への充填が容易になる。その上、アミド
化合物を加工助剤として用いる結果、スコーチ時間が向上し、シリカが凝集する
度合が低下し、シリカが網状組織を構成する度合が低下し、未加硫状態における
充填材形態の型流れ制御(mold flow control)が向上しかつ
硬化速度が向上する。本発明を用いた時に加硫製品がそのような特性を示すこと
は、ヒステリシスが向上することの指標であり、その結果と相当するか或はより
良好な転がり抵抗、湿潤、氷および雪応力がもたらされ、かつそのようなタイヤ
が取り付けられた車の燃料経済性が向上する。
【0015】 本発明の別の態様では、本加硫性弾性重合体組成物は、前記アミド化合物に加
えて更に追加的加工助剤、例えばアルキルアルコキシシラン、水添もしくは非水
添C5およびC6糖の脂肪酸エステル、これのポリオキシエチレン誘導体など、ま
たは追加的鉱物もしくは非鉱物充填材、例えばマイカ、タルク、粘土、アルミナ
水和物、尿素、硫酸ナトリウムなども含有する。前記アミド化合物を含有する組
成物に例えば別の加工助剤、例えばアルキルアルコキシシランなどを添加すると
、結果としてコンパウンドのムーニー粘度が更に低下し、コンパウンド化後のシ
リカ凝集安定性が向上し、そしてスコーチ時間および硬化速度が向上する。
【0016】 本発明は、更に、加工助剤である前記アミド化合物を含有する加硫弾性重合体
組成物から製造した少なくとも1種の構成要素を含んで成る空気入りタイヤも提
供する。
【0017】 (発明の詳細な記述) アミド化合物を加硫性弾性重合体組成物におけるシリカ充填材用分散助剤とし
て他のシリカ連成剤もシリカ遮蔽剤も存在させずに用いると、この加工助剤を含
有しないシリカ充填弾性重合体組成物に比べて例えばコンパウンドの粘度が低下
しかつスコーチ時間が長くなることによりゴム組成物の加工性が向上することを
見いだした。その上、アミド化合物を加工助剤として他のシリカ連成剤もシリカ
遮蔽剤も存在させずに用いて加工したゴム組成物は驚くべきことに好ましい粘弾
性特性を示すことも見いだした。そのような向上した特性には、−20℃におけ
る弾性モジュラス(G’)が低くなること、0℃におけるtan δが高くなる
こと、そして50℃におけるtan δが低くなることが含まれる。そのような
特性はタイヤ産業で雪および氷応力(−20℃におけるG’)、湿潤応力(0℃
におけるtan δ)および転がり抵抗(50℃におけるtan δ)の種類の
タイヤ性能を予測する時に一般的に用いられている。アミド化合物を充填材分散
助剤として含有させたゴムストックはまた低下したPayne効果(即ち、コン
パウンド化後に起こるシリカ網状組織形成度合が低くなること)および向上した
充填材分散度も示し、その結果として加硫製品が示すヒステリシスがより低くな
るであろう。
【0018】 本発明の加硫性弾性重合体組成物における加工助剤は、式
【0019】
【化4】
【0020】 [式中、Rは、炭素原子数が1から約30の第一級、第二級および第三級アルキ
ル基、炭素原子数が約5から約30のアルカリール基、および炭素原子数が約5
から約30の環状脂肪族基から成る群から選択され、R’およびR”は、同一も
しくは互いに異なり、水素、C1から約C30の脂肪族、および約C5から約C30
環状脂肪族から成る群から選択され、RとR’が一緒に連結して環構造を形成し
ていてもよく、そしてR’とR”が一緒に連結して環構造を形成していてもよい
] で表されるアミド化合物の群から選択されるアミド化合物を含んで成る。
【0021】 この上に示した式で示されるように、該アミド化合物は、窒素原子とカルボニ
ル基を含んで成る極性「頭」と非極性の親脂質性アルキル「尾」を有する。この
アミド化合物の極性頭がシリカ充填材の親水性表面に引き寄せられてシリカと水
素結合で結合すると考えている。前記アミド化合物の親脂質性アルキル尾は弾性
重合体材料に相溶性を示して弾性重合体と弱い結合、例えば水素結合、ファンデ
ルワールス力などで結合する。理論で範囲を限定するものでないが、そのような
アミド化合物はコンパウンド化中にそれ自身がシリカ凝固物の中のシリカ粒子間
に位置することで前記凝固物の凝集を防止または減少させ得ると考えている。こ
のように、シリカ粒子がこれらの親水性表面の間の引力によって一緒に保持され
た後の凝集物の大きさがコンパウンド化中およびコンパウンド化後の前記アミド
化合物の存在によって小さくなる。充填材分散助剤として用いるに適したアミド
化合物は高分子形態の化合物ではない。
【0022】 本発明の組成物における加工助剤として用いる典型的なアミド化合物には、こ
れらに限定するものでないが、エルカミド、オクタデカンアミド、ε−カプロラ
クタム、N,N−ジエチルドデカンアミドおよびN,N−ジエチル−m−トルア
ミドが含まれる。また、アミド化合物の混合物を用いることも可能である。
【0023】 このアミド化合物を本加硫性弾性重合体組成物にシリカの重量を基準にして約
0.1から約150重量%の量で存在させる。前記アミド化合物をシリカの重量
を基準にして好適には約0.5から約50重量%の量、より好適には約1から約
30重量%の量で存在させる。
【0024】 このアミド化合物である加工助剤は個別に弾性重合体に添加することもでき或
は補強用充填材に完全または部分的に担持させることも可能である。このアミド
化合物と補強用充填材の比率は重要でない。このアミド化合物が液状の場合のア
ミド化合物と充填材の適切な比率は、結果として弾性重合体に添加するに適した
乾燥した材料が得られるような比率である。この比率は例えば約1/99から約
70/30、約20/80、約60/40、約50/50などであってもよい。
【0025】 本発明の加工助剤であるアミド化合物は、硫黄加硫性弾性重合体組成物におけ
る二官能性シリカ連成剤の全部または少なくとも一部の代わりに用いるシリカ分
散助剤として使用可能である。しかしながら、本明細書では、硫黄含有シリカ連
成剤を存在させないか或はその濃度を低くした時の弾性重合体組成物の満足され
る硬化を達成するには、その組成物に添加する硫黄の量を適切に調整する必要が
あることを確認した。例えば、本発明の組成物における硫黄の有効量は、硬化さ
せたコンパウンドの特性がSi69またはメルカプトシランを含有させて通常量
(例えば約1.4から約2.5phr)の硫黄を用いて満足される様式で硬化さ
せたコンパウンドが示す特性とほぼ等しいから同じになるような量であろう。比
較するに典型的な硬化後特性には、これらに限定するものでないが、300%モ
ジュラス(psi)、架橋(crosslinks)間の分子量(Mcg/モル
)など、そしてゴム製造分野の技術者に良く知られている他の硬化後特性が含ま
れる。硫黄を供与するシリカ連成剤に由来する硫黄の利用度の低下を補う目的で
多くする硫黄の量は、配合物に存在させるシリカの量および硫黄を供与するシリ
カ連成剤(存在する場合)の量に応じて、組成物から組成物で異なるであろう。
ゴムコンパウンド化分野の技術者は、本明細書に含まれる開示および以下に記述
する本発明の組成物の例を基にして過度の実験を行うことなくコンパウンドの満
足される硬化に要する硫黄の有効量を容易に決定し得るであろう。その追加的硫
黄は如何なる形態であってもよく、可溶性硫黄、不溶性硫黄、以下に加硫剤とし
て記述する硫黄供与化合物のいずれか、または前記の混合物が含まれる。
【0026】 好ましい物性を示す加硫性弾性重合体組成物および加硫ゴム製品を製造する目
的で本発明における分散/加工助剤として前記アミド化合物を単独で用いること
もできるが、また、このアミド化合物を追加的分散剤と共に用いるとそのような
特性がさらなる向上を示すことも見いだした。従って、本発明の別の態様におけ
る加硫性弾性重合体組成物は、追加的分散助剤、例えばアルキルアルコキシシラ
ン、水添もしくは非水添C5およびC6糖の脂肪酸エステルおよびそれらのポリオ
キシエチレン誘導体など、または追加的鉱物もしくは非鉱物充填材(以下に記述
する如き)を含んで成る。
【0027】 追加的加工助剤として用いるに有用なアルキルアルコキシシランは、好適には
、式 (R13−Si(OR2)または(R12−Si(OR22または(R1)−Si
(OR23 [式中のアルコキシ基は同一もしくは互いに異なっており、各R1は、独立して
、C1から約C20の脂肪族基、約C5から約C20の環状脂肪族基、または約C5
ら約C20の芳香族基を含んで成り、そして各R2は、独立して、炭素原子を1か
ら約6個含んで成る] で表される。R1は、好適には、C1から約C10の脂肪族基、約C6から約C10
環状脂肪族基、または約C6から約C10の芳香族基を含んで成る。
【0028】 典型的なアルキルアルコキシシランには、これらに限定するものでないが、オ
クチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、トリメチルエトキシ
シラン、シリルエトキシシラン、シクロヘキシルトリエトキシシラン、イソ−ブ
チルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリブトキシシ
ラン、ジメチルジエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、プロピルトリエ
トキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、ヘプチルトリエトキシシラン、ノ
ニルトリエトキシシラン、オクタデシルトリエトキシシラン、メチルオクチルジ
エトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、プロ
ピルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘプチルトリメトキシ
シラン、ノニルトリメトキシシラン、オクタデシルトリメトキシシラン、メチル
オクチルジメトキシシランおよびこれらの混合物が含まれる。このアルキルアル
コキシシランがシリカ粒子の表面と反応するとアルコールが放出されることから
、環境上の理由でエトキシシランを用いる方がメトキシシランを用いるよりも好
適であるが、メトキシシランを本発明から排除するものでない。好適な加工助剤
であるアルキルアルコキシシランはオクチルトリエトキシシラン、オクタデシル
トリエトキシシランおよびノニルトリエトキシシランである。
【0029】 このアルキルアルコキシシランを用いる場合、これをシリカの重量を基準にし
て約0.1から約150重量%の量で存在させることができる。このアルキルア
ルコキシシランをシリカの重量を基準にして好適には約0.5から約50重量%
の量、より好適には約1から約30重量%の量で存在させることができる。望ま
れるならば、このアルキルアルコキシシランを補強用充填材に完全または部分的
に担持させることもできる。このアルキルアルコキシシランと補強用充填材の比
率は重要でない。この比率は例えば約1/99から約70/30、約20/80
、約60/40、約50/50などであってもよい。この加工助剤であるアルキ
ルアルコキシシランを本組成物に添加すると更にコンパウンドのムーニー粘度が
低下し、シリカの凝集安定性が向上し、そしてスコーチ時間および硬化速度が向
上する。
【0030】 追加的加工助剤として用いるに有用な典型的水添および非水添C5およびC6
(例えばソルボース、マンノースおよびアラビノース)の脂肪酸エステルには、
ソルビタンのオレエート、例えばソルビタンのモノオレエート、ジオレエート、
トリオレエートおよびセスキオレエートなど、ならびに、ソルビタンの脂肪酸エ
ステルであるラウリン酸エステル、パルミチン酸エステルおよびステアリン酸エ
ステルが含まれる。水添および非水添C5およびC6糖の脂肪酸エステルはICI
Specialty Chemicals(Wilmington、DE)か
ら商標名SPAN(商標)の下で商業的に入手可能である。代表的な製品にはS
PAN(商標)60(ソルビタンのステアレート)、SPAN(商標)80(ソ
ルビタンのオレエート)およびSPAN(商標)85(ソルビタンのトリオレエ
ート)が含まれる。他の市販ソルビタンの脂肪酸エステルもまた入手可能であり
、例えばAlkamul(商標)SMO、Capmul(商標)O、Glyco
mul(商標)O、Arlacel(商標)80、Emsorb(商標)250
0およびS−Maz(商標)80として知られるソルビタンのモノオレエートな
ども入手可能である。このような追加的加工助剤の有効量は一般にシリカの重量
を基準にして約0.1から約60重量%であり、シリカの重量を基準にして約0
.5から約50重量%が好適であり、約1から約30重量%がより好適である。
また、ポリオールのエステルを同じ量で用いるのも有用であり、それにはグリコ
ール、例えばポリヒドロキシ化合物などが含まれる。
【0031】 典型的な水添および非水添C5およびC6糖の脂肪酸エステルのポリオキシエチ
レン誘導体には、これらに限定するものでないが、ポリソルベートおよびポリオ
キシエチレンソルビタンエステル(これらはエチレンオキサイド基がヒドロキシ
ル基の各々に位置する以外はこの上に示した水添および非水添糖の脂肪酸エステ
ルに類似している)が含まれる。ソルビタンのポリオキシエチレン誘導体の代表
例には、POE(商標)(20)ソルビタンモノオレエート、Polysorb
ate(商標)80、Tween(商標)80、Emsorb(商標)6900
、Liposorb(商標)O−20、T−Maz(商標)80などが含まれる
。前記Tween(商標)製品はICI Specialty Chemica
lsから商業的に入手可能である。このような追加的加工助剤の有効量は一般に
シリカの重量を基準にして約0.1から約60重量%であり、シリカの重量を基
準にして約0.5から約50重量%が好適であり、約1から約30重量%がより
好適である。
【0032】 この上に記述した脂肪酸エステルおよびそれらのポリオキシエチレン誘導体は
、補強用充填材に完全または部分的に担持させることができる。この分散剤と補
強用充填材の比率は重要でない。この分散剤が液状の場合の分散剤と充填材の適
切な比率は、結果として弾性重合体に添加するに適した乾燥した材料がもたらさ
れるような比率である。この比率は例えば約1/99から約70/30、約20
/80、約60/40、約50/50などであってもよい。
【0033】 本発明に従い、特定の追加的充填材を加工助剤として用いることも可能であり
、そのような加工助剤には、鉱物充填材、例えば粘土(含水ケイ酸アルミニウム
)、タルク(含水ケイ酸マグネシウム)、アルミナ水和物[Al(OH)3]お
よびマイカ、ならびに、非鉱物充填材、例えば尿素および硫酸ナトリウムなどが
含まれる。好適なマイカは主にアルミナとシリカを含有するが、また他の公知の
変形も有用である。この上に示した追加的充填材は任意に選択され、約0.5か
ら約40phrの量、好適には約1から約20phrの量、より好適には約1か
ら約10phrの量で使用可能である。このような追加的充填材を、また、加工
助剤であるアミド化合物、ならびにこの上に記述した任意の追加的加工助剤のい
ずれかを担持する非補強用充填材として用いることも可能である。この上に記述
したように加工助剤を非補強用充填材上に担持させる場合の加工助剤と非補強用
充填材の比率は重要でない。この比率は例えば約1/99から約70/30、約
20/80、約60/40、約50/50などであってもよい。
【0034】 本発明は如何なるアニオン重合弾性重合体と共に用いることもできる。例えば
、共役ジエン単量体、モノビニル芳香族単量体、トリエン単量体などをアニオン
重合させることにより共役ジエンポリマー、共役ジエン単量体とモノビニル芳香
族単量体(例えばスチレン、アルファメチルスチレンなど)およびトリエン単量
体とのコポリマーまたはターポリマーを生成させることができる。このように、
弾性重合体製品には単量体Aからのジエンホモポリマーおよびそれとモノビニル
芳香族単量体Bとのコポリマーが含まれ得る。典型的なジエンホモポリマーは、
炭素原子数が約4から約12のジオレフィン単量体から製造されたホモポリマー
である。典型的なビニル芳香族コポリマーは、炭素原子数が約8から約20の単
量体から製造されたコポリマーである。コポリマーのジエン単位含有量が約99
から約10重量パーセントでモノビニル芳香族もしくはトリエン単位含有量が約
1から約90重量パーセント(全体で100パーセント)になるようにすること
ができる。本発明のポリマー、コポリマーおよびターポリマーが有する1,2−
微細構造の含有量はジエン含有量を基準にして約10パーセントから約80パー
セントの範囲であってもよく、好適なポリマー、コポリマーまたはターポリマー
が有する1,2−微細構造の含有量は約25から65パーセントである。このよ
うな弾性重合体であるコポリマーは、本技術分野で公知なように、好適にはラン
ダム化剤(randomizing agents)を用いて単量体AとBを同
時に共重合させて得られるランダムコポリマーである。
【0035】 本発明の加硫性弾性重合体組成物で用いるに好適な重合体には、ポリイソプレ
ン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブタジエン−イソプレンのコポリマー、ブ
タジエン−イソプレン−スチレンのターポリマー、イソプレン−スチレンのコポ
リマーおよびスチレン−ブタジエンのコポリマーが含まれる。
【0036】 前記アニオン重合性単量体の重合で用いるアニオン重合開始剤には、これらに
限定するものでないが、有機ナトリウム、有機カリウム、有機錫および有機リチ
ウム開始剤が含まれる。そのような開始剤の例として、1,3−ジエン単量体の
重合で用いるに有用な有機リチウム化合物は、式RLi[式中、Rは、炭素原子
数が1から約20、好適には炭素原子数が約2から約8のヒドロカルビル基を表
す]で表されるヒドロカルビルリチウム化合物である。このヒドロカルビル基は
好適には脂肪族基であるが、このヒドロカルビル基はまた環状脂肪族または芳香
族であってもよい。この脂肪族基は第一級、第二級または第三級基であってもよ
いが、第一級および第二級基が好適である。脂肪族ヒドロカルビル基の例には、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−
ブチル、n−アミル、s−アミル、n−ヘキシル、s−ヘキシル、n−ヘプチル
、n−オクチル、n−ノニル、n−ドデシルおよびオクタデシルが含まれる。こ
のような脂肪族基は不飽和をいくつか含んでいてもよく、例えばアリル、2−ブ
テニルなどであってもよい。シクロアルキル基の例はシクロヘキシル、メチルシ
クロヘキシル、エチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンチルメチル
およびメチルシクロペンチルエチルである。芳香族ヒドロカルビル基の例にはフ
ェニル、トリル、フェニルエチル、ベンジル、ナフチル、フェニルシクロヘキシ
ルなどが含まれる。
【0037】 この上に挙げた単量体、特に共役ジエンを重合させる時のアニオン開始剤とし
て有用な有機リチウム化合物の具体例には、これらに限定するものでないが、n
−ブチルリチウム、n−プロピルリチウム、イソブチルリチウム、t−ブチルリ
チウム、トリブチル錫リチウム(共有の米国特許第5,268,439号に記述
)、アミルリチウム、シクロヘキシルリチウムなどが含まれる。アニオン開始剤
として用いるに適した他の有機リチウム化合物は本分野の技術者に良く知られて
いる。また、いろいろなリチウム開始剤化合物の混合物を用いることも可能であ
る。好適な有機リチウム開始剤はn−ブチルリチウム、トリブチル錫リチウム、
そしてヘキサメチレンイミンとn−ブチルリチウムの反応により調製される「イ
ンサイチュー」生成リチウムヘキサメチレンイミド開始剤(共有の米国特許第5
,496,940号に記述)である。
【0038】 所望の重合を起こさせるに必要な開始剤量は、数多くの要因、例えば所望の重
合体分子量、ポリジエンの所望1,2−および1,4−含有量、そして生成させ
る重合体に望まれる物性などに応じて幅広い範囲に亘って多様であり得る。この
使用する開始剤の量は、一般に、所望重合体分子量に応じて、リチウムが単量体
100グラム当たり0.2ミリモル(mM)の如き少量からリチウムが単量体1
00グラム当たり約100mMに及んで多様であり得る。
【0039】 重合を、通常は、アニオン重合に慣用の溶媒、例えばヘキサン、シクロヘキサ
ン、ベンゼンなどの中で行う。いろいろな重合技術、例えば半バッチ式および連
続重合などを用いることができる。
【0040】 共重合の場合のランダム化(randomization)を促進しかつビニ
ル含有量を高くする目的で、場合により、極性調整剤(polar coord
inator)を重合材料に添加することもできる。量の範囲はリチウム1当量
当たり約1から約90の範囲またはそれ以上の当量である。この量は用いる極性
調整剤の種類、望まれるビニル量、用いるスチレンの濃度、そして重合温度、な
らびに選択する開始剤に依存する。極性調整剤として用いるに有用な化合物は有
機化合物であり、これにはテトラヒドロフラン、線状および環状のオリゴマー状
オキソラニルアルカン、例えば2−2’−ジ(テトラヒドロフリル)プロパン、
ジピペリジルエタン、ヘキサメチルホスホルアミド、N−N’−ジメチルピペラ
ジン、ジアザビシクロオクタン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、トリブ
チルアミンなどが含まれる。そのような線状および環状のオリゴマー状オキソラ
ニルアルカンである極性調整剤は米国特許第4,429,091号に記述されて
いる。極性調整剤として用いるに有用な他の化合物には、ヘテロ原子である酸素
または窒素を有しかつ結合していない電子対を有する化合物が含まれる。その例
には、モノおよびオリゴアルキレングリコールのジアルキルエーテル、「クラウ
ン」エーテルおよび第三級アミン、例えばテトラメチルエチレンジアミン(TM
EDA)が含まれる。
【0041】 前記単量体1種または2種以上と溶媒のブレンド物を適切な反応槽に仕込んだ
後にこの上に記述した極性調整剤および開始剤を添加することにより重合を開始
させる。この手順を無水の嫌気性条件下で実施する。これはしばしば乾燥した不
活性ガス雰囲気下で実施される。この重合は便利な如何なる温度で実施してもよ
く、例えば約0℃から約150℃で実施可能である。バッチ(batch)重合
の場合、ピーク温度が約50℃から約150℃、より好適には約60℃から約1
00℃になるように維持するのが好適である。重合を撹拌下で約0.15時間か
ら24時間継続させる。重合が完了した後、その生成物を本明細書の以下に記述
する如きクエンチング剤(quenching agent)、末端キャッピン
グ剤(endcapping agent)および/または連成剤により停止さ
せる(terminated)。このような停止剤を前記反応槽に添加して、こ
の槽を約0.1時間から約4.0時間撹拌する。クエンチングは、通常、重合体
とクエンチング剤の反応の完結を確保する目的で撹拌を約20℃から約120℃
の温度で約0.01時間から約1.0時間行うことにより実施する。次に、本明
細書の以下に考察するように、官能基で停止させた重合体をアルコールまたは他
のクエンチング剤(これらもまた本明細書の以下に記述する)を用いてクエンチ
する(quenched)。
【0042】 最後に、慣用の技術、例えばドラム乾燥、押出し加工機乾燥、真空乾燥など(
水、アルコールまたは蒸気による凝固と組み合わせることもできる)を用いて溶
媒を重合体から除去する。水または蒸気による凝固を用いる場合にはオーブンに
よる乾燥が望ましい可能性がある。
【0043】 重合反応を停止させる1つの方法は、単官能性重合体鎖が得られるようにプロ
トン性クエンチング剤を用いる方法である。クエンチングは水、蒸気またはアル
コール、例えばイソプロパノールなどの中で実施可能であるが、或は他の適切な
任意方法で実施することも可能である。クエンチングをまた官能性停止剤を用い
て実施することで二官能性重合体を生成させることも可能である。所望の官能基
を与えようとする時、重合体に結合している炭素−マグネシウム−リチウム部分
と反応性である末端官能性を与える(即ち末端キャッピングを行う)如何なる化
合物も選択可能である。そのような化合物の例はアルコール、置換アルジミン、
置換ケチミン、ミクラーのケトン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、
1−アルキル置換ピロリジノン、1−アリール置換ピロリジノン、四塩化錫、ト
リブチル錫クロライド、二酸化炭素およびこれらの混合物である。反応性化合物
のさらなる例には、共有の米国特許第5,521,309号およびお5,066
,729号に記述されている停止剤(terminators)が含まれる。他
の有用な停止剤には、構造式(R)aZXb[式中、Zは錫またはケイ素である]
で表される停止剤が含まれ得る。Zが錫であるのが好適である。Rは、炭素原子
数が約1から約20のアルキル、炭素原子数が約3から約20のシクロアルキル
、炭素原子数が約6から約20のアリールまたは炭素原子数が約7から約20の
アラルキルである。Rには、例えば、メチル、エチル、n−ブチル、ネオペンチ
ル、フェニル、シクロヘキシルなどが含まれ得る。Xは、ハロゲン、例えば塩素
または臭素など、またはアルコキシ(−OR)であり、「a」は0から2の整数
であり、そして「b」は1から4の整数であり、ここで、a+b=4である。そ
のような停止剤の例には、四塩化錫、トリブチル錫クロライド、ブチル錫トリク
ロライド、ブチルケイ素トリクロライド、ならびに、テトラエトキシシラン(S
i(OEt)4)およびメチルトリフェノキシシラン(MeSi(OPh)3)が
含まれる。本発明の実施をそのような停止剤のみに限定するものでない、と言う
のは、所望の官能基を与える目的で重合体に結合している炭素−リチウム部分と
反応し得る他の化合物を選択することも可能であるからである。
【0044】 重合体の停止末端部に官能基を与える停止が好適であるが、例えば四塩化錫ま
たは他の連成剤、例えば四塩化ケイ素またはエステルなどによる連成反応で停止
させるのが更に好適である。次に行うゴム製品の製造で良好な加工性を維持する
には高いレベルの錫連成が望ましい。本発明に従う加硫性弾性重合体組成物で用
いる重合体は錫連成を少なくとも約40パーセント有するのが好適である。即ち
、例えばゲル浸透クロマトグラフィーで測定した時、連成後の重合体質量の約4
0パーセントが連成前の重合体より高い分子量であるようにする。好適には、連
成前の重合体が示す多分散性(数平均分子量に対する重量平均分子量の比率)は
幅広い範囲に亘って調節可能であり、これは約1から約5、好適には1から約2
、より好適には1から約1.5である。
【0045】 この上に示したように、本加硫性弾性重合体組成物で用いるに適した弾性重合
体であるポリマーを製造する時、重合を実施する技術で公知のいろいろな技術を
本発明の範囲から逸脱することなく用いることができる。
【0046】 本発明の加硫性弾性重合体組成物は、標準的なゴム混合装置および手順を用い
て弾性重合体をシリカ、またはシリカとカーボンブラックの混合物およびアミド
化合物である加工助剤と共に好適には少なくとも1種の追加的加工助剤、例えば
この上に記述した如きアルキルアルコキシシラン、脂肪酸エステルおよびこれら
のポリオキシエチレン誘導体、またはポリオールエステルなどに加えて他の慣用
のゴム用添加剤(これには例えば他の充填材、可塑剤、抗酸化剤、硬化剤などが
含まれる)を添加して混合することにより調製することができる。そのような弾
性重合体組成物を通常のゴム加硫条件下で加硫すると、これは低下したヒステリ
シスを示し、このことは、製品が示す反発弾性が向上し、転がり抵抗が低下し、
そして機械的応力を受けた時の熱蓄積の度合が低いことを意味する。タイヤ、パ
ワーベルトなどを包含する製品が考えられる。転がり抵抗の低下は、勿論、ラジ
アルばかりでなくバイアスプライタイプの両方の空気入りタイヤにとって有用な
特性であり、従って、本発明の加硫性弾性重合体組成物はそのようなタイヤのト
レッドストック(treadstocks)を生成させる時に使用可能である。
空気入りタイヤの製造は米国特許第5,866,171号、5,876,527
号、5,931,211号および5,971,046号に開示されている構造に
従って実施可能である。また、他の弾性タイヤ構成要素、例えばサブトレッド、
黒色サイドウォール、ボディープライスキム、ビードフィラーなどを生成させる
時に本組成物を用いることも可能である。
【0047】 好適な共役ジエンポリマー、または共役ジエン単量体とモノビニル芳香族単量
体のコポリマーまたはターポリマーをトレッドストックコンパウンドにおけるゴ
ム100部として用いることができるが、或はそれらを通常用いられるトレッド
ストック用ゴム(これには天然ゴム、合成ゴムおよびそれらのブレンド物が含ま
れる)のいかなるものとブレンドすることもできる。そのようなゴムは本分野の
技術者によく知られており、これらには合成ポリイソプレンゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム(SBR)、ポリブタジエン、ブチルゴム、ネオプレン、エチレン
−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、シリコンゴム、フルオロエラストマー(
fluoroelastomers)、エチレンアクリルゴム(ethylen
e acrylic rubber)、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA
)、エピクロロヒドリンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、クロロスルホン化ポリ
エチレンゴム、水添ニトリルゴム、テトラフルオロエチレン−プロピレンゴムな
どが含まれる。本発明の加硫性弾性重合体組成物を通常のゴムとブレンドする場
合、この量の範囲は幅広く多様であり得るが、下限はゴム全体の約10から約2
0重量パーセントである。最小量は主に望まれる物性に依存するであろう。
【0048】 本加硫性弾性重合体組成物を好適には補強用充填材、例えばシリカ、またはシ
リカとカーボンブラックの混合物と共にコンパウンド化する。本発明の加硫性弾
性重合体組成物で使用可能なシリカ充填材の例には、湿ったシリカ(水和ケイ酸
)、乾燥したシリカ(無水ケイ酸)、ケイ酸カルシウムなどが含まれる。他の適
切な充填材には、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウムなどが含まれる。こ
れらの中で、湿式方法で沈澱させた非晶質水和シリカが好適である。このシリカ
は水中での化学反応で得られ、そこからそれらを超微細球形粒子として沈澱させ
ることから、それらはそのように呼ばれる。それらの一次(primary)粒
子は強力に結合して凝固物を生成し、これらが今度はあまり強くない度合で結合
して凝集物を生成する。いろいろなシリカの表面積をBET方法で測定すること
により、それらが示す補強特性の最良の尺度が得られる。本発明で興味の持たれ
るシリカでは、その表面積は約32m2/gから約400m2/gであるべきであ
り、約100m2/gから約250m2/gの範囲が好適であり、約150m2
gから約220m2/gの範囲が最も好適である。このシリカ充填材が示すpH
は一般に約5.5から約7またはそれよりも若干高く、好適には約5.5から約
6.8である。
【0049】 シリカは弾性重合体100部当たり約1部から約100部の量、好適には約5
から約80phrの量、より好適には約30から約80phrの量で使用するこ
とができる。有効な上限範囲はこの種類の充填材が与える高い粘度により制限さ
れる。使用可能な市販シリカのいくつかには、これらに限定するものでないが、
PPG Industries(ピッツバーグ、PA)が製造しているHi−S
il(商標)190、Hi−Sil(商標)210、Hi−Sil(商標)21
5、Hi−Sil(商標)233、Hi−Sil(商標)243などが含まれる
。また、DeGussa Corporation(例えばVN2、VN3)、
Rhone Poulenc(例えばZeosil 1165MP)およびJ.
M.Huber Corporationからもいろいろな市販グレードの有効
なシリカを多数入手することができる。
【0050】 弾性重合体はあらゆる形態のカーボンブラックと一緒にシリカとの混合物の状
態でコンパウンド化することができる。カーボンブラックは約1から約50ph
rの量で存在させることができ、約5から約35phrが好適である。このよう
なカーボンブラックには通常に入手可能な如何なる商業的に製造されるカーボン
ブラックも含まれ得るが、少なくとも20m2/g、より好適には少なくとも3
5m2/gから200m2/gまたはそれ以上の表面積(EMSA)を有するもの
が好適である。本出願で用いる表面積値は、セチルトリメチル−アンモニウムブ
ロマイド(CTAB)技術を用いたASTM試験D−1765で測定した値であ
る。有用なカーボンブラックは、とりわけ、ファーネスブラック、チャネルブラ
ックおよびランプブラックである。より具体的には、有用なカーボンブラックの
例には、超摩耗ファーネス(SAF)ブラック、高摩耗ファーネス(HAF)ブ
ラック、高速押出しファーネス(FEF)ブラック、微細ファーネス(FF)ブ
ラック、中超摩耗ファーネス(ISAF)ブラック、半補強用ファーネス(SR
F)ブラック、中加工用チャネルブラック、硬質加工用チャネルブラックおよび
電導性チャネルブラックが含まれる。使用可能な他のカーボンブラックにはアセ
チレンブラックが含まれる。本発明のカーボンブラック製品を製造するには前記
ブラックの2種以上から成る混合物を用いることも可能である。適切な典型的カ
ーボンブラックはASTM D−1765−82aに表示されている如きN−1
10、N−220、N−339、N−330、N−351、N−550、N−6
60である。本発明の加硫性弾性重合体組成物を調製する時に用いるカーボンブ
ラックはペレット形態であるか或はペレット状でない凝集塊の形態であってもよ
い。好適には、混合がより均一になるように、ペレット状でないカーボンブラッ
クが好適である。
【0051】 ゴムコンパウンド化技術で一般に知られている方法、例えばいろいろな加硫性
重合体1種または2種以上を通常に用いられるいろいろな添加剤材料、例えば硬
化剤、活性化剤、遅延剤および促進剤など、加工用添加剤、例えば油、樹脂(粘
着性付与樹脂を包含)、可塑剤、顔料、追加的充填材、脂肪酸、酸化亜鉛、ワッ
クス、抗酸化剤、抗オゾン剤およびしやく解剤剤などと共に混合する方法などに
よりゴム組成物のコンパウンド化を行うことができることを本分野の技術者は容
易に理解するであろう。本分野の技術者に公知な如く、硫黄加硫性材料および硫
黄加硫材料(ゴム)の意図した使用に応じて、この上に挙げた添加剤を選択して
通常量で通常に用いる。
【0052】 粘着性付与剤樹脂を用いる場合、これの典型的な量には約0.5から約10p
hr、通常は約1から約5phrが含まれる。コンパウンド化助剤(compo
unding aids)の典型的な量には約1から約50phrが含まれる。
そのようなコンパウンド化助剤には、例えば芳香族、ナフテン系および/または
パラフィン系加工油が含まれ得る。抗酸化剤の典型的な量には約0.1から約5
phrが含まれる。代表的な抗酸化剤は、例えばジフェニル−p−フェニレンジ
アミンおよび他の抗酸化剤、例えばVanderbilt Rubber Ha
ndbook(1978)、344から346頁に開示されている抗酸化剤など
であり得る。抗オゾン化剤の典型的な量には約0.1から約5phrが含まれる
【0053】 脂肪酸を用いる場合の典型的な量には約0.5から約0.3phrが含まれ得
、それにはステアリン酸、パルミチン酸、リノール酸または1種以上の脂肪酸の
混合物が含まれ得る。酸化亜鉛の典型的な量には約2から約5phrが含まれる
。ワックスの典型的な量には約1から約2phrが含まれる。しばしば、微結晶
性ワックスが用いられる。しやく解剤を用いる場合の典型的な量には約0.1か
ら約1phrが含まれる。典型的なしやく解剤は例えばペンタクロロチオフェノ
ールおよびジベンズアミドジフェニルジスルフィドであり得る。
【0054】 この補強したゴムコンパウンドは公知の加硫剤を約0.1から約10phrを
用いて慣用の方法で硬化させることができる。適切な加硫剤の一般的開示に関し
ては、Kirk−Othmer著「化学技術の百科事典」(Encyclope
dia of Chemical Technology)、第3版、 Wil
ey Interscience、N.Y.1982、20巻、365から46
8頁、特に390から402頁の「加硫剤および補助材料」を参照することがで
きる。加硫剤は単独または組み合わせて使用可能である。
【0055】 加硫は硫黄系加硫剤の存在下で実施する。適切な硫黄系加硫剤の例には「ゴム
製造業者(rubbermaker)」の可溶性硫黄、硫黄を与える加硫剤、例
えば二硫化アミン、高分子のポリスルフィドまたは硫黄とオレフィンの付加体、
そして不溶性高分子硫黄が含まれる。このような硫黄系加硫剤は好適には可溶性
硫黄または可溶性硫黄と不溶性高分子硫黄の混合物である。この硫黄系加硫剤を
約0.1から約10phrの範囲、より好適には約1.5から約5phrの範囲
の量で用い、約1.5から約3.5phrの範囲が最も好適である。
【0056】 加硫に要する時間および/または温度を調節しかつ加硫ゴムの特性を向上させ
る目的で促進剤を用いる。本発明で用いる加硫促進剤には特に制限はない。その
例にはチアゾール系加硫促進剤、例えば2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベ
ンゾチアジルジスルフィド、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル−スルフ
ェンアミド(CBS)、N−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド
(TBBS)など、そしてグアニジン系加硫促進剤、例えばジフェニルグアニジ
ン(DPG)などが含まれる。使用する加硫促進剤の量は約0.1から約5ph
r、好適には約0.2から約3phrである。
【0057】 混練り装置、例えばミル、内部ミキサーなどを用いて本発明の加硫性弾性重合
体組成物の構成成分を得られる化合物の望まれる物性の達成に充分な温度で充分
な時間混練りすることにより、本発明の加硫性弾性重合体組成物を得ることがで
きる。本加硫性弾性重合体組成物の混合はゴム混合分野の技術者に公知の方法を
用いて達成可能である。前記材料は、例えば、少なくとも「マスターバッチ」段
階[弾性重合体をシリカおよび/またはカーボンブラックの少なくとも一部およ
び他の材料と共に混合することを包含]および「最終段階」[この段階で典型的
に硬化剤を添加する]からなる2段階以上の段階で混合することがきる。また、
前記混合物を材料の添加無しで再混練りする混合段階を設けることも可能である
。加工助剤であるアミド化合物は前記混合工程の如何なる段階で添加することも
できる。
【0058】 混合温度は段階から段階で異なり得る。しかしながら、本発明の目的で、加工
助剤であるアミド化合物と充填材であるシリカの混合は約60℃から約200℃
、典型的には90℃から約190℃、より好適には約120℃から約180℃の
混合温度で行なうことができる。本発明の1つの態様では、シリカおよび/また
は加工助剤であるアミド化合物の一部または追加的分散助剤をマスターバッチ段
階に添加しそしてその残りを再混練り段階に添加することができる。
【0059】 (実施例) 以下に示す実施例で本発明の加硫性弾性重合体組成物の製造方法を説明する。
しかしながら、本実施例は限定を意図するものでない、と言うのは、本分野の技
術者は本組成物の他の製造方法およびいろいろなコンパウンド化配合を決定する
ことができるからである。このように、本発明は開示される具体的な弾性重合体
、アミド化合物、追加的加工助剤、シリカ、他のコンパウンド用材料に限定する
ものでなく、また本組成物における材料の如何なる特定な量にも限定するもので
もない。その上、本発明は個々の材料をミキサーに添加する混合時間にも温度に
も段階にも限定されるものでない。本実施例は単に本主題発明の実施を示す目的
で与えるものであり、本実施例は本発明の限定を構成するものでない。本分野の
技術者は本明細書の上で行った開示に従って他の弾性重合体、アミド化合物、ア
ルキルアルコキシシラン、追加の分散剤、シリカ連成剤などおよび工程条件を容
易に選択することができるであろう。このように、本明細書に開示する変数のい
ずれも本明細書に開示および記述する本発明の範囲から逸脱することなく容易に
決定し、調節可能であると考えている。実施例1 本発明の加硫性弾性重合体組成物の調製および性質を示す目的で、表1および
表2に示す配合および混合条件を用いて7種類のゴムストックを調製した。表3
に示すように、アミド化合物である加工助剤を弾性重合体/シリカ/カーボンブ
ラック組成物に添加することにより5種類のストックの各々を調製した。これら
のストックを実施例1、2、3、4および5と表示し、これらにエルカミド、オ
クタデカンアミド、ε−モノカプロラクタム、N,N−ジエチル−m−トルアミ
ドおよびN,N−ジエチルドデカンアミドをそれぞれ3phr含有させる。表3
に示すように、1つのストックを分散助剤の添加もシランの添加もなしにコンパ
ウンド化して、それを対照Aと表示する。アミド化合物のストックの性能を通常
に用いられているポリスルフィドであるシリカ連成剤を含有するストックの性能
と比較する目的で、1つのストックにSi69を3phr添加して、これを表3
に対照Bと表示する。他のストック各々の全硫黄含有量は対照Bのポリスルフィ
ドであるシリカ連成剤から供与される追加的硫黄を償うように調整した。最終ス
トックをシート状にした後、171℃で15分間成形した。
【0060】 アミド化合物、例えばエルカミド、オクタデカンアミド、ε−モノカプロラク
タム、N,N−ジエチルドデカンアミドおよびN,N−ジエチル−m−トルアミ
ドなどはSigma−Aldrich Corporation(ミルウォーキ
ー、WI)から購入して、さらなる精製なしに用いた。この上に示したように、
本発明の加工助剤を用いてコンパウンド化および硬化を実施する時、本分野で公
知のいろいろな技術を本発明の精神および範囲から逸脱することなく用いること
ができる。本実施例は単に説明的であり、決して限定として解釈されるべきでな
い。本請求項で本発明の範囲を限定する。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】 未加硫のストック(即ち、硬化剤を添加する前の再混練り段階後に得たストッ
ク)のムーニー粘度、Payne効果および硬化特性を表4に示す。ムーニー粘
度の測定は大型のローターを用いて130℃で実施した。ムーニー粘度をロータ
ーを4分間回転させた時のトルクとして記録した。ローターを開始させる前にサ
ンプルを前以て130℃に1分間加熱しておいた。未加硫のストック(対照およ
び実施例)のPayne効果の測定をRubber Process Anal
yzer(RPA)2000粘度計(Alpha Technologies)
を用いて行った。歪み掃引実験を0.25%から1000%の歪み掃引(strain
sweep)を用いて50℃において1分当たり6サイクル(cpm)で実施した。
【0065】 t5は、ムーニー−スコーチ測定中に5ムーニー単位の増加するに要した時間
である。このt5をコンパウンドの粘度が加工(例えば押出し加工)中にどれく
らい速く上昇するかを予測する指数として用いた。ts2およびt90は、それぞれ
、硬化特徴付け実験中にトルクが全トルク上昇(total torque i
ncrease)の2%および90%にまで上昇する時間である。ts2およびt90 値を硬化過程中の粘度上昇速度(ts2)および硬化速度(t90)の予測で用い
た。
【0066】 表4は、アミド化合物を含んで成る加工助剤を添加する(実施例1から5)と
コンパウンドのムーニー粘度が減少することを示している。しかしながら、これ
らの値は依然としてポリスルフィドシリカ連成剤のストック(対照B)のそれよ
りも15から20ムーニー単位高い。これらのストックのt5は対照Aのそれよ
りも長く、ポリスルフィドシリカ連成剤のストック(対照B)のそれに匹敵して
いる。このことから、そのようなストックは特に押出し加工工程中の加工時間範
囲が長い点で非常に有利である。それとは対照的に、ムーニー粘度が高いと後で
行う硬化段階中に問題が生じる可能性があり、例えば硬化工程中にタイヤ鋳型へ
の充填が困難になる可能性があり、その結果、タイヤに入れるインナーベルト(
inner belts)が変調を起こす可能性がある。実施例1から5のts2 は対照Aおよび対照Bのそれに比較して長いことから、そのようなストックには
流動する時間が与えられることで鋳型への充填がより良好になる。追加的に、ア
ミド化合物である加工助剤のストック(実施例1から5)が示した硬化速度(t90 )が相対的に速いことは非常に有益である。
【0067】
【表4】
【0068】 実施例1から5そして対照AおよびBの動的粘弾性特性を表5に挙げるが、こ
こでは、−20℃における弾性モジュラス(G’)、0℃および50℃における
tan δを温度掃引実験で得た。1秒当たり31.4ラジアン(rad/秒)
の振動数を用い、−100℃から−10℃の温度範囲では0.5%の歪みを用い
そして−10℃から100℃の温度範囲では2%の歪みを用いて温度掃引実験を
実施した。Payne効果(ΔG’)および7%歪み時のtan δを歪み掃引
実験で得た。歪み掃引で31.4rad/秒の振動数を用い、この歪み掃引を、
0.25%から14.75%の歪み掃引を用いて65℃で実施した。
【0069】 実施例1から5は対照Aに比べて0℃におけるtan δが大きくかつ50℃
におけるtan δが小さいことを示す。これらの値の向上は全く予想外であり
、その結果として湿潤応力および転がり抵抗が向上するであろう。実施例1から
5が50℃で示したtan δは対照Bのそれよりも高い。従って、好ましい如
何なる特性も維持しながら50℃におけるtan δを低くすることが望ましい
【0070】
【表5】
【0071】 機械的引張り特性の測定をASTM D−412に記述されている標準的手順
を用いて25℃で行って、表6に示す。引張り試験片は幅が0.127センチメ
ートル(cm)(0.05インチ)で厚みが0.191cm(0.075インチ
)の寸法を有する丸環であった。この引張り試験では2.54cm(1インチ)
の特定ゲージ長を用いた。アミド化合物である加工助剤を含有させたストック(
実施例1から5)が示した機械的引張り特性は対照(対照AおよびB)に比較し
て劣っていた。実施例1から5が示した弾性モジュラスが低いことは架橋密度が
低いことを示唆しており、その結果、機械的強度とじん性が低くなるであろう。
硬化のため供給される硫黄の量を多くすることでそれを補正することができる。
【0072】
【表6】
【0073】実施例2 実施例1から5のコンパウンドが示したムーニー、Payne効果(ΔG’)
および−20℃におけるG’を更に低くする目的で、アミド化合物を含有するス
トックにオクチルトリエトキシシランを添加した。実施例6、7、8、9および
10では、オクチルトリエトキシシランとアミド化合物を用いてコンパウンド化
した。加工助剤を全く添加しない時の効果(対照C)およびポリスルフィドであ
るシリカ連成剤を添加した時の効果(対照D)に関するデータを得る目的で対照
CおよびDを試験した。別の対照では、アルキルアルコキシシランを単独で用い
てコンパウンド化したストックの特性を示す目的で、オクチルトリエトキシシラ
ンを1.04phr添加したが他の加工助剤は全く添加しなかった(対照E)。
【0074】
【表7】
【0075】 対照CからEそして実施例6から10のコンパウンドのムーニーおよび硬化特
性を表8に示す。実施例6から10ではアルキルアルコキシシランを添加すると
コンパウンドのムーニーおよびPayne効果がポリスルフィドシリカ連成剤の
ストック(対照D)のそれに匹敵するレベルにまで低くなることが分かる。実施
例6から10のスコーチ(t5、ts2)および硬化時間(t90)は、対照Cから
Eに比べて、スコーチに関しては長くかつ硬化時間に関しては短い。実施例6か
ら10は対照CからEに比べて向上した加工性、硬化特性および低下したシリカ
凝集を示す。
【0076】
【表8】
【0077】 加工助剤を遮蔽剤として用いる場合、これは混合段階中にはシリカ充填材を分
散させそして貯蔵および硬化過程中には粒子を安定化することができるべきであ
る。加工助剤がシリカ充填材の形態を安定化する能力を有するか否かを試験する
目的で、実施例6から10のPayne効果データを解析して対照C、Dおよび
Eと比較した。アニーリングを171℃で15分間行なう前と後の再混練りスト
ックからPayne効果データを得た。使用したアニーリング条件は通常の硬化
条件に類似している。ΔG’値の変化を比較した[即ちΔ(ΔG’)]。実施例
6から10そして対照CおよびEのストックには、対照Dを除き、硫黄も硬化剤
も入っておらず、従ってG’の上昇は硫黄による架橋に起因し得ないことを特記
する。これらの値は、充填材が硬化前に凝集する度合を示している。値が低いこ
とは硬化前の充填材凝集量が少ないことを示している。その結果を表9に示す。
実施例6から10が示したΔG’値の変化度合の方が対照CからEのそれよりも
小さい。このことは、アミド化合物を含んで成る加工助剤とアルキルアルコキシ
シランを用いて未加硫ゴムストックおよび硬化ゴムの両方の充填材形態を制御し
かつ安定にすることができることを示している。
【0078】
【表9】
【0079】 動的粘弾性特性を表10に挙げるが、ここでは、実施例6から10が−20℃
で示したG’およびΔG’の方が対照CからEのそれに比べて大きく向上してい
る。このことは、シリカの凝集そしてゴムの雪および氷応力が向上することを示
している。0℃におけるtan δは対照ストック(対照CからE)の全部に比
較して高い。追加的に、実施例1から5が示した湿潤応力の向上および低下した
ヒステリシスも維持している。
【0080】
【表10】
【0081】 アミド化合物と共に、オクチルトリエトキシシランを添加する(実施例6から
10)と加硫ゴムの機械的引張り特性が大きく向上した。表11で分かるように
、その特性はポリスルフィドシリカ連成剤を含有するストック(対照D)のそれ
に匹敵している。
【0082】
【表11】
【0083】 本明細書に好適な態様を示すことにより本発明の説明を行ってきたが、本発明
をその開示した特定の形態に限定することを意図するものでないと理解されるべ
きである。それとは対照的に、本発明の精神および範囲内に入る全ての変形およ
び代替形態の全てを保護することを意図する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年3月15日(2002.3.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
請求項1共役ジエン単量体のホモポリマーそして共役ジエン単量体と モノビニル芳香族単量体およびトリエンのコポリマーおよびターポリマーから成 る群から選択される弾性重合体、 シリカまたはこれとカーボンブラックとの混合物を含んで成る補強用充填材、 シリカと弱い化学結合を形成する極性末端と、弾性重合体と弱い化学結合を形 成する非極性末端を有するアミド化合物を含んで成り、前記アミド化合物がこの 組成物の粘度を低下させるのに有効な量で存在する加工助剤、 硬化剤、および この組成物の満足される硬化を達成するに有効な量の硫黄、 を含んで成る加硫性弾性重合体組成物。
【化1】 [式中、Rは、炭素原子数が1から約30の第一級、第二級および第三級アルキ
ル基、炭素原子数が約5から約30のアルカリール基、および炭素原子数が約5
から約30の環状脂肪族基から成る群から選択され、R’およびR”は、同一も
しくは互いに異なり、水素、C1から約C30の脂肪族、および約C5から約C30
環状脂肪族から成る群から選択され、RとR’は一緒に連結して環構造を形成し
ていてもよく、そしてR’とR”が一緒に連結して環構造を形成していてもよい
] で表されるアミド化合物の群の1種以上から選択される請求項1記載の組成物。
【請求項】 前記弾性重合体が式(R1aZXb[式中、Zは錫またはケ
イ素であり、R1は炭素原子数が約1から約20のアルキル、炭素原子数が約3
から約20のシクロアルキル、炭素原子数が約6から約20のアリールおよび炭
素原子数が約7から約20のアラルキルから成る群から選択され、Xはハロゲン
またはアルコキシ基であり、「a」は0から3であり、「b」は1から4であり
、そしてa+b=4である]で表される重合停止剤に由来する官能基を含有する
請求項1−4のいずれかに記載の組成物。
【請求項】 前記硫黄が可溶性硫黄、高分子ポリスルフィド、不溶性高分
子硫黄およびこれらの混合物から成る群から選択される請求項4記載の組成物。
【請求項】 前記組成物が更に水添C5もしくはC6糖の脂肪酸エステル、
非水添C5もしくはC6糖の脂肪酸エステル、前記水添および非水添C5もしくは
6糖のポリオキシエチレン誘導体、ポリオールのエステルおよびこれらの混合
物から成る群から選択される追加的加工助剤も含んで成り、そして前記追加的加
工助剤がシリカの重量を基準にして約0.1から約60重量%の量で存在する請
求項4記載の組成物。
【請求項】 前記組成物が更に粘土、タルク、アルミナ水和物、マイカ、
尿素および硫酸ナトリウムから成る群から選択される追加的充填材も含んで成り
、前記追加的充填材が前記弾性重合体100部当たり約0.5から約40重量部
の量で存在しそして前記アミド化合物が前記追加的充填材上に完全にまたは部分
的に担持されている請求項記載の組成物。
【請求項】 請求項1−のいずれかに記載の加硫性弾性重合体組成物の
加硫で生じた構成要素を含んで生成した構成要素を含んでし空気入りタイヤ。
【請求項10】 加硫性弾性重合体組成物の製造方法であって、a)共役ジエン単量体のホモポリマー、そして共役ジエン単量体とモノビニル芳 香族単量体およびトリエンのコポリマーおよびターポリマーから成る群から選択 される弾性重合体を、シリカまたはこれとカーボンブラックの混合物を含んで成 る補強用充填材、シリカと弱い化学結合を形成する極性末端と、弾性重合体と弱 い化学結合を形成する非極性末端を有するアミド化合物を含んでなる(ここで前 記アミド化合物は前記組成物の粘度を低くするに有効な量で存在する加工助剤、 硬化剤、および前記組成物の満足される硬化を達成するに有効な量の硫黄と一緒 に混合し、 b)工程を実施する、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/21 C08K 5/21 5/3412 5/3412 5/5419 5/5419 C08L 9/00 C08L 9/00 15/00 15/00 71/02 71/02 81/04 81/04 Fターム(参考) 4J002 AC03W AC06W AC08W AC111 BB06W BB07W BB15W BB18W BB24W BB27W BD12W CH04W CH05X CN013 CP03W DA037 DA049 DE149 DG049 DJ016 DJ039 DJ049 DJ059 EL019 EL089 EP018 ET019 EU018 EX039 FB298 FB299 FD010 FD016 FD017 FD019 FD02X FD028 FD029 FD143 FD149 FD150 GN01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性重合体、 シリカまたはこれとカーボンブラックの混合物を含んで成る補強用充填材、 シリカに対して弱い化学的反応性を示す極性末端と弾性重合体に対して弱い化
    学的反応性を示す非極性末端を有するアミド化合物を含んで成る加工助剤、 硬化剤、および この組成物の満足される硬化を達成するに有効な量の硫黄、 を含んで成る加硫性弾性重合体組成物。
  2. 【請求項2】 前記アミド化合物がシリカの重量を基準にして約0.1から
    約150重量%の量で存在しそして前記アミド化合物が式 【化1】 [式中、Rは、炭素原子数が1から約30の第一級、第二級および第三級アルキ
    ル基、炭素原子数が約5から約30のアルカリール基、および炭素原子数が約5
    から約30の環状脂肪族基から成る群から選択され、R’およびR”は、同一も
    しくは互いに異なり、水素、C1から約C30の脂肪族、および約C5から約C30
    環状脂肪族から成る群から選択され、RとR’は一緒に連結して環構造を形成し
    ていてもよく、そしてR’とR”が一緒に連結して環構造を形成していてもよい
    ] で表されるアミド化合物の群の1種以上から選択される請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記アミド化合物がシリカの重量を基準にして約0.5から
    約50重量%の量で存在し、前記アミド化合物がエルカミド、オクタデカンアミ
    ド、ε−カプロラクタム、N,N−ジエチルドデカンアミド、N,N−ジエチル
    −m−トルアミドおよびこれらの混合物から成る群から選択され、そして前記ア
    ミド化合物が前記補強用充填材上に完全にまたは部分的に担持されている請求項
    2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記組成物が更に式 (R13−Si(OR2)または(R12−Si(OR22または(R1)−Si
    (OR23 [式中のアルコキシ基は同一もしくは互いに異なっており、各R1は、独立して
    、C1から約C20の脂肪族基、約C5から約C20の環状脂肪族基、または約C5
    ら約C20の芳香族基を含んで成り、そして各R2は、独立して、炭素原子を1か
    ら約6個含んで成る] で表されるアルキルアルコキシシランも含んで成り、そして前記アルキルアルコ
    キシシランがシリカの重量を基準にして約0.1から約150重量%の量で存在
    する請求項1−3のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記弾性重合体が共役ジエン単量体のホモポリマーおよび共
    役ジエン単量体から選択される単量体単位とモノビニル芳香族単量体およびトリ
    エン単量体から成る群から選択される単量体を含んで成るコポリマーおよびター
    ポリマーから成る群から選択される請求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記弾性重合体が式(R1aZXb[式中、Zは錫またはケ
    イ素であり、R1は炭素原子数が約1から約20のアルキル、炭素原子数が約3
    から約20のシクロアルキル、炭素原子数が約6から約20のアリールおよび炭
    素原子数が約7から約20のアラルキルから成る群から選択され、Xはハロゲン
    またはアルコキシ基であり、「a」は0から3であり、「b」は1から4であり
    、そしてa+b=4である]で表される重合停止剤に由来する官能基を含有する
    請求項5記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記硫黄が可溶性硫黄、高分子ポリスルフィド、不溶性高分
    子硫黄およびこれらの混合物から成る群から選択される請求項4記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記組成物が更に水添C5もしくはC6糖の脂肪酸エステル、
    非水添C5もしくはC6糖の脂肪酸エステル、前記水添および非水添C5もしくは
    6糖のポリオキシエチレン誘導体、ポリオールのエステルおよびこれらの混合
    物から成る群から選択される追加的加工助剤も含んで成り、そして前記追加的加
    工助剤がシリカの重量を基準にして約0.1から約60重量%の量で存在する請
    求項4記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記組成物が更に粘土、タルク、アルミナ水和物、マイカ、
    尿素および硫酸ナトリウムから成る群から選択される追加的充填材も含んで成り
    、前記追加的充填材が前記弾性重合体100部当たり約0.5から約40重量部
    の量で存在しそして前記アミド化合物が前記追加的充填材上に完全にまたは部分
    的に担持されている請求項8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1−9のいずれかに記載の加硫性弾性重合体組成物
    の加硫で生成した構成要素を含んで成る空気入りタイヤ。
  11. 【請求項11】 加硫性弾性重合体組成物の製造方法であって、 a)弾性重合体を、シリカまたはこれとカーボンブラックの混合物を含んで成る
    補強用充填材、シリカに対して弱い化学的反応性を示す極性末端と弾性重合体に
    対して弱い化学的反応性を示す非極性末端を有する式 【化2】 [式中、Rは、炭素原子数が1から約30の第一級、第二級および第三級アルキ
    ル基、炭素原子数が約5から約30のアルカリール基、および炭素原子数が約5
    から約30の環状脂肪族基から成る群から選択され、R’およびR”は、同一も
    しくは互いに異なり、水素、C1から約C30の脂肪族、および約C5から約C30
    環状脂肪族から成る群から選択され、RとR’が一緒に連結して環構造を形成し
    ていてもよく、そしてR’とR”が一緒に連結して環構造を形成していてもよい
    ] で表されるアミド化合物の群の1種以上から選択されるアミド化合物を含んで成
    る加工助剤、硬化剤、および前記組成物の満足される硬化を達成するに有効な量
    の硫黄と混合し、そして b)加硫を実施する、 工程を含んで成る方法。
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