JP2003531945A - 改善された靭性および流動性を有するポリアリールエーテルスルホンとポリアミドのブレンド - Google Patents

改善された靭性および流動性を有するポリアリールエーテルスルホンとポリアミドのブレンド

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JP2003531945A
JP2003531945A JP2001580233A JP2001580233A JP2003531945A JP 2003531945 A JP2003531945 A JP 2003531945A JP 2001580233 A JP2001580233 A JP 2001580233A JP 2001580233 A JP2001580233 A JP 2001580233A JP 2003531945 A JP2003531945 A JP 2003531945A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、成分A、C、D、Eおよび場合によりB、FおよびG(その全質量は100質量%である)、ならびに成分H:a)成分Aとして、少なくとも1種のポリアリールエーテルスルホン5〜94.8質量%、b)成分Bとして、少なくとも1種の官能化されたポリアリールエーテル−スルホン0〜20質量%、c)成分Cとして、少なくとも1種のポリアミド5〜94.8質量%、d)成分Dとして、少なくとも1種のエポキシ樹脂0.1〜10質量%、e)成分Eとして、繊維形状または粒子形状の充填剤またはそれらの混合物0.1〜60質量%、f)成分Fとして、官能基を有する耐衝撃性変性ゴム0〜40質量%、g)成分Gとして、他の通常の添加剤および加工助剤0〜40質量%、h)成分Hとして、臭化銅および/またはヨウ化銅100ppm〜0.5質量%(成分A〜Gの量に対する)を含有する熱可塑性成形材料に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、改善された靭性および流動性を有するポリアリールエーテルスルホ
ン/ポリアミドブレンド、その製造およびその使用に関する。ポリアリールエー
テルスルホンとポリアミドから成るブレンドは自体公知である。例えば、DE-A-2
122735には、芳香族ポリスルホンとポリアミドから成る熱可塑性ポリマー混合物
が記載されている。このタイプの生成物は、有利な特性、例えば、高い剛性およ
び良好な化学安定性を有する。欠点は、成分の化学的な非相容性に起因するこれ
らの材料の僅かな靭性である。さらに、流動性は全ての適用、特に吹き付けの場
合に十分ではない。
【0002】 EP-A-0477757には、同様に部分芳香族ポリアミドを有するポリアミド/ポリア
リールエーテルスルホンブレンドが記載されている。ここで記載されている成形
材料は、110℃までの温度で改善された剛性および強度を有する。
【0003】 これまでに公知の成形材料は、全ての適用のために十分な耐熱性を有していな
い。製品を150℃を上回る温度で長期間使用する場合には、機械特性レベルの
著しい減少が生じてしまう。
【0004】 改善された耐熱性を有する成形材料は、優先権のある非公開のDE-A-19839331
に記載されている。しかし、この製品の靭性および流動性は、多くの使用のため
になお十分ではない。
【0005】 本発明の課題は、良好な耐熱性の他に改善された靭性および流動性を有するポ
リアリールエーテルスルホン/ポリアミドブレンドを提供することにある。
【0006】 本発明による課題は、成分A、C、D、Eおよび場合によりB、FおよびG(
その全質量は100質量%である)、ならびに成分H: a)成分Aとして、少なくとも1種のポリアリールエーテルスルホン5〜94.
8質量%、 b)成分Bとして、少なくとも1種の官能化されたポリアリールエーテルスルホ
ン0〜20質量%、 c)成分Cとして、少なくとも1種のポリアミド5〜94.8質量%、 d)成分Dとして、少なくとも1種のエポキシ樹脂0.1〜10質量%、 e)成分Eとして、繊維状または粒子状の充填剤またはそれらの混合物0.1〜
60質量%、 f)成分Fとして、官能基を有する耐衝撃性変性ゴム0〜40質量%、 g)成分Gとして、他の通常の添加剤および加工助剤0〜40質量%、 h)成分Hとして、成分A〜Gの量に対して、臭化銅および/またはヨウ化銅1
00ppm〜0.5質量%を含有する熱可塑性成形材料により解決されることが
見出された。
【0007】 本発明により、特に、成分Dで記載したエポキシ樹脂を使用することにより、
ポリマーブレンドの衝撃強さおよび流動性を著しく改善できることが見出された
。この場合に、他の利点、機械特性は保持されたままである。
【0008】 以下に、本発明による熱可塑性成形材料の個々の成分を詳述する。
【0009】 成分A 本発明による成形材料の成分Aの割合は、5〜94.8質量%の広い範囲で変
化させることができる。有利には、本発明による成形材料は、成分A〜Gの全質
量に対して、成分Aを15〜85質量%、特に30〜60質量%の量で含有する
。特に有利な成形材料は、成分A〜Gの全質量に対して、成分Aを40〜50質
量%含有する。
【0010】 本発明によれば、成分Aとして、ポリアリーレンエーテルスルホンを使用する
。2種以上の異なるポリアリーレンエーテルスルホンから成る混合物を成分Aと
して使用することもできる。
【0011】 ポリアリーレンエーテルスルホンAのアリール基は、同じまたは異なっていて
もよく、かつ相互に独立に6〜18個の炭素原子を有する芳香族基を意味する。
好適なアリーレン基の例は、フェニレン、ビスフェニレン、ターフェニレン、1
,5−ナフチレン、1,6−ナフチレン、1,5−アントリレン、9,10−ア
ントリレンまたは2,6−アントリレンである。この中で、1,4−フェニレン
および4,4−ビスフェニレンが有利である。これらの芳香族基は、非置換であ
るのが有利である。しかし、これらは、1個以上の置換基を有していてもよい。
好適な置換基は、例えば、アルキル−、アリールアルキル−、アリール、ニトロ
−、シアノ−またはアルコキシ基ならびにヘテロ芳香族、例えば、ピリジンおよ
びハロゲン原子である。有利な置換基には、10個までの炭素原子を有するアル
キル基、例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−ヘキシル、i−ヘキシル、
〜C10−アルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、
n−ブトキシ、20個までの炭素原子を有するアリール基、例えば、フェニルま
たはナフチルならびにフッ素または塩素が含まれる。さらに、ポリアリーレンエ
ーテルスルホンと、反応性化合物(例えば、1個のC−C−二重結合または三重
結合の他に、1個以上のカルボニル−、カルボン酸−、カルボキシレート−、酸
無水物−、酸アミド−、酸イミド−、カルボン酸エステル−、アミノ−、ヒドロ
キシル−、エポキシ−、オキサゾリン−、ウレタン−、尿素−、ラクトン−また
はハロゲンベンジル基を含有する)との反応により得られる置換基が有利である
。ポリアリーレンエーテルのアリーレン基は、−SO−の他に、例えば、−O
-、-S-、-SO-、-CO-、-N=N-、-COO-を介して、所望の場合に置換さ
れたアルキレン基、または1個の化学結合と相互に結合することができる。
【0012】 本発明により使用可能なポリアリーレンエーテルスルホン(成分A)は、式I
【0013】
【化3】
【0014】 [式中、tおよびqは、相互に独立に0、1、2または3であり、 Q、TおよびZは、相互に独立にそれぞれ化学結合または-O-、-S-、-SO-
、S=O、C=O、-N=N-、-RC=CR−および−CR−から選
択される基であり、その際、 RとRは、相互に独立にそれぞれ水素原子またはC〜C12−アルキル基
であり、 RとRは、相互に独立にそれぞれ水素原子またはC〜C12−アルキル基
、C〜C12−アルコキシ基またはC〜C18−アリール基であり、R
は、場合により相互に独立に、フッ素および/または塩素原子で置換されて
いるか、または場合によりこれらが結合している炭素原子と一緒になって、場合
により1個以上のC〜C−アルキル基で置換されたC〜C12−シクロア
ルキル基を形成するが、但し、少なくとも1個の基T、QおよびZは、-SO-
またはC=Oであり、かつtとqが0の場合には、Zは、-SO-であり、 ArとArは、相互に独立にC〜C18−アリーレン基であり、その際、こ
れらは場合によりC〜C12−アルキル基、C〜C18−アリール基、C 〜C12−アルコキシ基またはハロゲン原子で置換されている] の繰り返し単位から構成される。
【0015】 式Iの種々の単位は、ランダムにまたはブロックの形でポリアリーレンエーテ
ルスルホン中に分散して存在することもできる。
【0016】 本発明により使用可能なポリアリーレンエーテルAの製造は、例えば、GB 115
2035およびUS 4870153に倣って行われる。ポリアリーレン−エーテルスルホンを
合成するための好適な方法条件は、例えば、EP-A-0113112およびEP-A-0135130に
記載されている。水不含のアルカリカーボネートの存在下、非プロトン性極性溶
剤中でのモノマーの反応が特に好適である。特に有利な組合せは、溶剤としての
N−メチルピロリドンと触媒としての炭酸カリウムとの組合せである。溶融物中
での反応が同様に好適である。この中に記載された末端無水基の導入は、本発明
にとって必ずしも必要ではない。好適なポリアリーレンエーテルスルホンAの例
は、以下の繰り返し構造単位I〜I15の少なくとも1個を有するものである
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】 特に挙げるべき有利な式Iの単位は、別個または混合物の形で存在していても
よい式IとIの単位である。
【0020】 成分B 本発明による成形材料は、0〜15、特に有利には0(存在する場合には1)
〜10質量%の量で成分Bを含有する。成分Bとしては、官能化されたポリアリ
ールエーテルスルホンを使用する。
【0021】 本発明の記載および請求項において使用される“官能化された”および“官能
基を有する”という用語は、ポリアミド中に存在する官能基との化学反応のため
に好適である官能基の存在を示す。これは、特にカルボキシル基およびアミノ基
と反応性の官能基である。このタイプの官能基の例は、ヒドロキシ−、アミノ−
、無水物−、エポキシ−またはカルボキシル基である。
【0022】 式IおよびII
【0023】
【化6】
【0024】 [式中、上記の変数は、 Yは、T、Q、Zで記載した意味を有し、かつAr、Arは、Ar、Ar で記載した意味を有し、かつRは、H、C〜C−アルキル、または−(C
−COOHであり、nは0〜10の整数である] の繰り返し構造単位を有するカルボキシル基含有のポリアリーレンエーテルスル
ホンも、本発明による有利な官能化されたポリアリーレンエーテルスルホン、特
に不活性基を含有するポリアリーレンエーテルスルホンとの混合物に含まれる。
【0025】 このカルボキシル基を含有するポリアリーレンエーテルの例は、EP-A-0185237
ならびにI. W. Parsons 等によるPolymer, 34, 2836(1993)およびT. Koch, H. R
itterによるMacromol. Phys. 195, 1709(1994)に記載されている方法に開示され
ている。
【0026】 好適な構造要素IIの例は、次のものである:
【0027】
【化7】
【0028】 [式中、nはそれぞれ0〜4の整数である]。
【0029】 酸基含有のポリアリーレンエーテルスルホンは、約15〜80ml/gの粘度
を有する(1%濃度のNMP−溶剤中、25℃で測定)。この酸基含有のポリア
リーレンエーテルスルホンを使用する場合には、成分A中の酸基不含の割合は、
有利には0.05〜25モル%、有利には0.1〜20モル%、特に0.1〜1
5モル%であり、その際、酸基の割合の測定は、I. W. Parsons et al., Polyme
r, 34, 2836(1993)に記載されているようなH−NMRにより行う。
【0030】 ポリアリーレンエーテルスルホンAとBは、ポリアリーレンエーテルスルホン
セグメントおよび他の熱可塑性ポリマー、例えば、ポリエステル、芳香族ポリカ
ーボネート、ポリエステルカーボネート、ポリシロキサン、ポリイミドまたはポ
リエーテルイミドのセグメントが存在するコポリマーまたはブロックポリマーで
あってもよい。コポリマー中に存在するブロックもしくはグラフトポリマーの分
子量(数平均)は、一般的には1000〜30000g/molの範囲内である
。種々の構造のブロックは、交互またはランダムな配列であってもよい。コポリ
マーまたはブロックコポリマー中のポリアリーレンエーテルスルホンの質量割合
は、一般的には、少なくとも10質量%である。ポリアリーレンエーテルスルホ
ンの質量割合は、97質量%までであってもよい。90質量%までのポリアリー
レンエーテルスルホンの質量割合を有するコポリマーまたはブロックコポリマー
が有利である。20〜80質量%のポリアリーレンエーテルスルホンを有するコ
ポリマーまたはブロックコポリマーが有利である。
【0031】 一般的には、ポリアリーレンエーテルスルホンは、5000〜60000g/
molの範囲内の平均分子量Mn(数平均)および一般的には0.20〜0.9
5dl/gの相対粘度を有する。相対粘度は、ポリアリーレンエーテルスルホン
の溶解度に応じて、1質量%濃度のN−メチルピロリドン溶液中、フェノールと
ジクロロベンゼンから成る混合物中、または96%濃度の硫酸中で、それぞれ2
0℃もしくは25℃で測定される。
【0032】 合成条件に応じて、ポリアリーレンエーテルスルホンAとBは、種々の末端基
を有することができる。これには、成分Cに対して不活性であり、かつポリアミ
ドCの官能基、特にアミノ基およびカルボキシル基と反応できるものが含まれる
【0033】 不活性末端基には、ハロゲン−、特に塩素−、アルコキシ−、とりわけメトキ
シ−またはエトキシ−、アリールオキシ−、有利にはフェノキシまたはベンジル
オキシ基が含まれる。反応性基の例としては、ヒドロキシ−、アミノ−、無水物
−、エポキシ−またはカルボキシル基が挙げられる。この中で、アミノー、無水
物またはエポキシ末端基を有するポリアリーレンエーテルスルホンBまたはこれ
らの混合物が特に有利である。
【0034】 ヒドロキシ末端基を有するポリアリーレンエーテルスルホンBは、例えば、ジ
ヒドロキシモノマーとジクロロモノマーとのモル比の適切な選択から製造される
(例えば、McGrath等、Polym. Eng. Sci. 17, 647(1977);Elias“Makromolekue
le ”第4版. (1981)、490〜493ページ、Huetig & Wepf-Verlag, Basel参照)。
【0035】 アミノ末端基を有するポリアリーレンエーテルスルホンBは、例えば、p−ア
ミノフェノールを重合の間に添加することにより得られる(J. E. McGrath, Pol
ymer 30, 1552(1989))。
【0036】 無水物末端基を含有するポリアリーレンエーテルスルホンBの製造は、例えば
、DE-A 4429107に記載されている。
【0037】 エポキシ末端基を有するポリアリーレンエーテルスルホンBは、OH−末端基
を有するポリアリーレンエーテルスルホンから製造することができる。このため
に、前記のOH−末端基を有するポリアリーレンエーテルスルホンと、プロピレ
ンオキシド基を有するかまたはプロピレンオキシド基が得られる好適な化合物、
有利にはエピクロロヒドリンとを反応させることができる。
【0038】 ヒドロキシ末端ポリアリーレンエーテルスルホンとエピクロロヒドリンとの反
応は、30〜200℃の範囲内の温度で、溶剤中で行われる。この場合に、溶剤
としては、例えば、脂肪族または芳香族スルフィドまたはスルホンまたはN−メ
チルピロリドンが好適である。一般的には、エポキシ基の開環をできるだけ避け
るために弱塩基環境で反応が行われる。
【0039】 実施態様によれば、本発明による成形材料は、主に反応性末端基不含であるポ
リアリーレンエーテルスルホンAだけを含有する。しかし、有利な実施態様によ
れば、種々のポリアリーレンエーテルスルホンAと不活性でかつ反応性末端基を
有するBとの混合物を使用することもできる。反応性末端基を有するポリアリー
レンエーテルスルホンの割合は、成分AとBに対して、例えば、2〜98質量%
、有利には5〜50質量%である。
【0040】 成分C 成分Cは、本発明による成形材料中で、5〜94.8質量%、有利には10〜
80質量%、特に有利には10〜50質量%、とりわけ15〜25質量%の量で
含有される。これは、少なくとも1個のポリアミドである。この場合に、ポリア
ミドは、自由にポリアミドおよびコポリアミドから選択される。これは、熱可塑
性ポリアミドである。
【0041】 成分Cとして材料中に含有されるポリアミドは、同様に公知であり、かつ通常
ナイロンとも呼称される少なくとも5000の分子量(質量平均値)を有する部
分的に透明な非晶質樹脂を含有する。このようなポリアミドは、例えば、米国特
許文献2,071,250;2,071,251;2,130,532;2,130,948;2,241,322;2,312,966;
2,51,606および3,393,210に記載されている。
【0042】 ポリアミドCは、例えば、4〜12個の炭素原子を有する等モル量の飽和また
は芳香族ジカルボン酸と、14個までの炭素原子を有する飽和または芳香族ジア
ミンとを縮合するか、またはω−アミノカルボン酸の縮合もしくは相応するラク
タムの重付加により製造することができる。
【0043】 このタイプのポリアミドの例は、ポリヘキサメチレンアジピン酸アミド(ナイ
ロン6,6)、ポリヘキサメチレンアゼライン酸アミド(ナイロン6,9)、ポ
リヘキサメチレンセバシン酸アミド(ナイロン6,10)、ポリヘキサメチレン
ドデカン二酸アミド(ナイロン6,12)、ラクタムの開環により得られるポリ
アミド、例えば、ポリカプロラクタム、ポリラウリン酸ラクタム、さらにポリ−
11−アミノウンデカン酸およびジ(p−アミノシクロヘキシル)メタンとドデ
カン二酸から成るポリアミドである。
【0044】 2個以上の上記のモノマーまたはそれらの成分を共縮合することにより製造で
きるポリアミド、例えば、アジピン酸、イソフタル酸またはテレフタル酸および
ヘキサメチレンジアミンから成るコポリマーまたはカプロラクタム、テレフタル
酸およびヘキサメチレンジアミンから成るコポリマーを使用することもできる。
このタイプの部分芳香族コポリアミドは、テレフタル酸とヘキサメチレンジアミ
ンから誘導される単位40〜90質量%を含有する。テレフタル酸の僅かな部分
、有利には10質量%を上回らない部分、使用される全ての芳香族ジカルボン酸
を、イソフタル酸または他の芳香族ジカルボン酸、有利にはカルボキシル基がパ
ラ位にあるものと取り替えることができる。
【0045】 モノマーとしては、一般式III:
【0046】
【化8】
【0047】 [式中、 Rは、水素またはC〜C−アルキル基であり、 Rは、C〜C−アルキル基または水素であり、かつ Rは、C〜C−アルキル基または水素である] のような環状ジアミンを使用することもできる。
【0048】 特に有利なジアミンIIIは、ビス(4−アミノシクロヘキシル)−メタン、
ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノシク
ロヘキシル)−2,2−プロパンまたはビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘ
キシル)−2,2−プロパンである。
【0049】 他のジアミンIIIとしては、1,3−または1,4−シクロヘキサンジアミ
ンまたはイソホロンジアミンを挙げることができる。
【0050】 テレフタル酸とヘキサメチレンジアミンから誘導される単位の他に、ε−カプ
ロラクタムから誘導される部分芳香族コポリアミド単位および/またはアジピン
酸とヘキサメチレンジアミンから誘導される単位を含有する。
【0051】 ε−カプロラクタムから誘導される単位の割合は、50質量%まで、有利には
20〜50質量%、特に25〜40質量%であるのに対して、アジピン酸とヘキ
サメチレンジアミンから誘導される単位の割合は、60質量%まで、有利には3
0〜60質量%、特に35〜55質量%である。
【0052】 コポリアミドは、ε−カプロラクタムの単位であってもアジピン酸とヘキサメ
チレンジアミンの単位であってもよく、この場合に、芳香族基不含の単位の割合
が少なくとも10質量%、有利には20質量%であるように留意すべきである。
ε−カプロラクタムから誘導される単位およびアジピン酸とヘキサメチレンジア
ミンから誘導される単位の割合には、特に制限がない。
【0053】 多くの使用目的のために、テレフタル酸とヘキサメチレンジアミンから誘導さ
れる単位50〜80質量%、特に60〜75質量%を有し、かつε−カプロラク
タムから誘導される単位20〜50質量%、有利には25〜40質量%を有する
ポリアミドが特に有利であることが判明した。
【0054】 部分芳香族コポリアミドの製造は、例えば、EP-A-0129195およびEP-A-0129196
に記載されている方法により行うことができる。
【0055】 有利な部分芳香族ポリアミドは、0.5質量%以下のトリアミン単位の含量、
特にジヘキサメチレントリアミンの単位を有するものである。0.3質量%以下
のトリアミン含量を有する部分芳香族ポリアミドが特に有利である。
【0056】 200℃以上の融点を有する線状ポリアミドが有利である。
【0057】 有利なポリアミドは、ポリヘキサメチレンアジピン酸アミド、ポリヘキサメチ
レンセバシン酸アミドおよびポリカプロラクタムならびにポリアミド6/6Tお
よびポリアミド66/6Tならびに環状ジアミンをコポリマーとして含有するポ
リアミドである。ポリアミドは、23℃で96%濃度の硫酸中の1質量%濃度溶
液中で測定して一般的には2.0〜5の相対粘度を有し、これは約15000〜
45000の分子量(数平均)に相当する。2.4〜3.5、特に2.5〜3.
4の相対粘度を有するポリアミドが特に有利に使用される。
【0058】 さらに、高温下で1,4−ジアミノブタンとアジピン酸との縮合により得られ
るポリアミド(ポリアミド4,6)が言及される。この構造のポリアミドの製法
は、例えば、EP-A-0038094、EP-A-0038582およびEP-A-0039524に記載されている
【0059】 本発明によれは、同様に好適なコポリアミドCは、主に c1:テレフタル酸から誘導される単位C 30〜44、有利には32〜40
、特に32〜38mol%、 c2:イソフタル酸から誘導される単位されるC 6〜20、有利には10〜
18、特に12〜18mol%、 c3:ヘキサメチレンジアミンから誘導される単位されるC 43〜49.5
、有利には46〜48.5、特に46.3〜48.2mol%、 c4:6〜30個、有利には13〜29個の炭素原子、特に13〜17個の炭素
原子を有する脂肪族環状ジアミンから誘導され、有利には前記の一般式IIIを
有する単位C 0.5〜7、有利には1.5〜4、特に1.8〜3.7mol
%、 c5:C〜C−とは異なるポリアミド形成モノマーC 0〜4mol% から構成されるが、その際に、成分C〜Cのモルパーセントは合計で100
%である。
【0060】 ジアミン単位CとCは、ほぼ等モル量でジカルボン酸単位CおよびC と反応させるのが有利である。
【0061】 前記の単位C〜Cの他に、コポリアミドCは、成分C〜Cの合計に対
して別のポリアミド形成モノマーCを4質量%まで、有利には3.5質量%ま
で含有することができる。
【0062】 芳香族ジカルボン酸は、例えば、置換されたテレフタル酸およびイソフタル酸
、例えば、3−t−ブチルイソフタル酸、多核ジカルボン酸、例えば、4,4’
−および3,3’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−および3,3’−ジフ
ェニルメタン−ジカルボン酸、4,4’−および3,3’−ジフェニルスルホン
ジカルボン酸、1,4−または2,6−ナフタレンジカルボン酸およびフェノキ
シテレフタル酸である。
【0063】 他のポリアミド形成モノマーCは、例えば、4〜16個の炭素原子を有する
ジカルボン酸および4〜16個の炭素原子を有する脂肪族ジアミンならびに7〜
12個の炭素原子を有するアミノカルボン酸もしくは相応するラクタムから誘導
することもできる。これらのタイプの好適なモノマーとしては、脂肪族ジカルボ
ン酸の代表としてのスベリン酸またはセバシン酸、アゼライン酸およびセバシン
酸、ジアミンの代表としての1,4−ブタンジアミン、1,5−ペンタンジアミ
ンおよびピペラジン、およびラクタムの代表としてのカプロラクタム、エナント
ラクタム、ラウロラクタムおよびω−アミノウンデカン酸もしくはアミノカルボ
ン酸が挙げられる。
【0064】 これらのコポリアミドCの融点は、一般的には290〜340℃、有利には2
92〜330℃であり、この融点は一般的には120℃以上、特に130℃以上
の高いガラス転移温度と関連する(乾燥状態で)。
【0065】 本発明によれば、その結晶化度>30%、有利には>35%、特に>40%を
有するポリアミドCを使用するのが好ましい。
【0066】 結晶化度は、コポリアミド中の結晶セグメントの割合の指標であり、かつX線
回折または間接的にΔHcryst.を測定することにより決定される。
【0067】 自明ながら、これらのコポリアミドCの混合物を使用することもできるが、そ
の際に混合比は任意である。
【0068】 コポリアミドを製造するための好適な方法は、当業者にとって公知であり、EP
-A-0702058を参照されたい。
【0069】 本発明により使用される成分Cのポリアミドまたはコポリアミドは、DIN 5372
7による96%濃度の硫酸中の0.5%濃度溶液中で測定して、140ml/g
以上、有利には150ml/g以上の粘度数を有する。
【0070】 成分D 成分Dとしては、本発明による成形材料は、少なくとも1種のエポキシ樹脂を
0.1〜10質量%、有利には0.3〜8質量%、特に0.5〜2質量%含有す
る。この場合には、全ての公知のエポキシ樹脂を使用することができる。包括的
なエポキシ樹脂の記載は、例えば、B. Ellis(編集者)、“Chemistry and Techno
logy of Epoxy-Resins”、Blackie Academic & Professional 1993に見出される
【0071】 有利なエポキシ樹脂は、通常2,2−ビス−(p−ヒドロキシフェニル)プロ
パン(ビスフェノールA)とエピクロロヒドリンとを縮合することにより得られ
る一般式IIのものである。
【0072】 これらは、以下の一般式IID:
【0073】
【化9】
【0074】 [式中、 R1’は、水素基、1〜16個の炭素原子を有するアルキル基、有利にはメチル
であり、かつ nは、2〜50、有利には2〜13である] を有する。
【0075】 エポキシ樹脂は、一般的にはISO 3001によるエポキシ数1.5〜1.9、有利
には1.68〜1.75を有する。DIN 51920による軟化点は、有利には75〜
100℃、特に82〜90℃である。175℃でのDIN 53018 T1による溶融粘度
は、有利には250〜600mPas、特に350〜480mPasである。
【0076】 有利なエポキシ樹脂は、一般式III D
【0077】
【化10】
【0078】 [式中、nはII Dで記載したものと同じ意味であり、かつR2’は、1〜1
6個の炭素原子を有するアルキル基である] のものである。
【0079】 有利な基R2’は、プロピルおよびブチルである。
【0080】 さらに、一般式IV D
【0081】
【化11】
【0082】 [式中、R3’とnは、式IIのR1’とnで記載したものであり、その際、R3’ は有利には水素である] のエポキシ樹脂が好適である。
【0083】 脂環式エポキシ樹脂(式V D):
【0084】
【化12】
【0085】 [式中、R4’は、1〜16個の炭素原子を有するアルキル基である] も同様に好適である。他の有利な樹脂としては、アルコール、特にジオールおよ
び/またはビスフェノールと、トリグリシジルイソシアヌレートとの縮合生成物
が言及される。
【0086】 DIN 51920により測定して、60℃、有利には70℃以上の軟化点を有する固
体のエポキシ樹脂を使用するのが有利である。しかし、液体または半固体の樹脂
を使用することもできる。
【0087】 成分E 本発明による成形材料は、繊維状または粒状充填剤またはこれらの混合物0.
1〜60質量%を含有する。本発明による成形材料は、繊維状または粒状充填剤
(または強化剤)またはこれらの混合物を有利には4.7〜50質量%、特に1
.5〜40質量%含有する。
【0088】 有利な繊維状充填剤または強化剤は、炭素繊維、チタン酸カリウムウィスカー
、アラミド繊維、特に有利にはガラス繊維である。ガラス繊維を使用する場合に
は、マトリックス材料との相溶化を改善するために、有利にはポリウレタンサイ
ズ剤およびカップリング剤と一緒に提供することができる。使用される炭素繊維
およびガラス繊維は、一般的には6〜20μmの範囲内の直径を有する。
【0089】 ガラス繊維の混入は、短いガラス繊維の形またはエンドレスストランド(ロー
ビング)の形でも行うことができる。完成した射出成形品において、ガラス繊維
の平均長さは、有利には0.08〜0.5mmの範囲内である。
【0090】 炭素繊維またはガラス繊維は、織物、マットまたはガラスフィラメントロービ
ングの形で使用することもできる。
【0091】 粒状充填剤としては、非晶質シリカ、カーボネート、例えば炭酸マグネシウム
またはチョーク、粉末石英、マイカ、種々のシリケート、例えば、クレイ、白雲
母、黒雲母、スゾイト(suzoite)、スズマレタイト(tin maletite)、タルク
、クロライト、フロゴファイト(phlogophite)、長石、ケイ酸カルシウム、例
えば、ウォラストナイト、またはケイ酸アルミニウム、例えば、カオリン、特に
焼成カオリンが好適である。
【0092】 特に有利な実施態様によれば、粒子の少なくとも95質量%、有利には少なく
とも98質量%が、完成品において測定して、45μm未満、有利には40μm
未満の直径(最大寸法)を有し、かつアスペクト比が、完成品において測定して
、1〜25の範囲内、有利には2〜20の範囲内である粒状充填剤が使用される
【0093】 この場合に粒径は、ポリマー混合物の断面の電子顕微鏡写真を撮り、かつ評価
のために少なくとも25、有利には少なくとも50の充填剤粒子を使用すること
により測定される。同じように、ASAE会報の491ページ(1983)のような沈
降分析により粒径を測定することもできる。40μm未満の充填剤の質量割合は
、篩い分析により測定することもできる。アスペクト比は、粒径:厚さの比(最
大寸法:最小寸法)である。
【0094】 粒状充填剤としては、タルク、カオリン、例えば、焼成カオリン、およびウォ
ラストナイト、かつこれらの充填剤の2種または全ての混合物が特に有利である
。その中で、それぞれ完成品において測定して、40μm未満の直径および1.
5〜25のアスペクト比を有する粒子の少なくとも95質量%を含有するタルク
が特に有利である。カオリンは、有利にはそれぞれ完成品において測定して、2
0μm未満の粒径および1.2〜20のアスペクト比を有する粒子の少なくとも
95質量%を含有する。
【0095】 成分F 本発明による成形材料は、場合により官能基を有する耐衝撃性変性ゴムFを有
することができる。この割合は、広い範囲で変化させることができる。本発明の
有利な成形材料は、成分A〜Gの全質量に対して0〜30質量%、有利には0〜
20質量%の成分Fを含有する。特に有利な成形材料は、成分A〜Gの全質量に
対して0〜17.5質量%の成分Fを含有する。
【0096】 2種以上の種々の耐衝撃性変性ゴムから成る混合物を成分Fとして使用するこ
ともできる。
【0097】 成形材料の強度を増大させるゴムは、一般的には、−10℃を下回る、有利に
は−30℃を下回るガラス転移温度を有するエラストマー部分を含み、かつこれ
らはポリアミドまたはポリアリールエーテルと相互作用することができる少なく
とも1種の官能基を含有する。好適な官能基の例は、カルボン酸基、無水カルボ
ン酸基、カルボン酸エステル基、カルボン酸アミド基、カルボン酸イミド基、ア
ミノ基、ヒドロキシル基、エポキシ基、ウレタン基またはオキサゾリン基である
【0098】 有利に官能化されたゴムは、以下の成分から構成される官能化されたポリオレ
フィンゴムを含む: f)2〜8個の炭素原子を有する少なくとも1種のα−オレフィン40〜99
質量%、 f)ジエン0〜50質量%、 f)アクリル酸またはメタクリル酸のC〜C12−アルキルエステル、また
はこれらのタイプのエステル混合物0〜45質量%、 f)エチレン性不飽和C〜C20−モノ−またはジカルボン酸、またはこの
タイプの酸の官能性誘導体0〜40質量%、 f)エポキシ基含有モノマー1〜40質量%、;および f)ラジカル重合可能な他のモノマー0〜5質量%。
【0099】 好適なα−オレフィンf)の例は、エチレン、プロピレン、1−ブチレン、
1−ペンチレン、1−ヘキシレン、1−ヘプチレン、1−オクチレン、2−メチ
ルプロピレン、3−メチル−1−ブチレンおよび3−エチル−1−ブチレンであ
り、その際、エチレンおよびプロピレンが有利である。
【0100】 好適なジエンモノマーf)としては、例えば4〜8個の炭素原子を有する共
役ジエン、例えば、イソプレンおよびブタジエン、5〜25個の炭素原子を有す
る非共役ジエン、例えば、ペンタ−1,4ージエン、ヘキサ−1,4−ジエン、
ヘキサ−1,5−ジエン、2,5−ジメチルヘキサ−1,5−ジエンおよびオク
タ−1,4−ジエン、環状ジエン、例えば、シクロペンタジエン、シクロヘキサ
ジエン、シクロオクタジエンおよびジシクロペンタジエン、ならびにアルケニル
ノルボルネン、例えば、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ブチリデン−
2−ノルボルネン、2−メタリル−5−ノルボルネン、2−イソプロペニル−5
−ノルボルネンおよびトリシクロジエン、例えば、3−メチルトリシクロ−(5
.2.1.0.2.6)−3,8−デカジエン、またはこれらの混合物を挙げる
ことができる。ヘキサ−1,5−ジエン、5−エチリデン−ノルボルネンおよび
ジシクロペンタジエンが有利である。ジエン含量は、オレフィンポリマーの全質
量に対して、有利には0.5〜50、特に2〜20、特に有利には3〜15質量
%である。
【0101】 好適なエステルf)の例は、メチル−、エチル−、プロピル−、n−ブチル
、i−ブチル−および2−エチルヘキシル−、オクチル−およびデシルアクリレ
ートもしくは相応するメタクリル酸のエステルである。これらの中で、メチル−
、エチル−、プロピル−、n−ブチル−および2−エチルヘキシルアクリレート
もしくは2−エチルヘキシルメタアクリレートが特に有利である。
【0102】 エステルf)の代わりに、またはこれに加えて、オレフィン重合体中には、
エチレン性不飽和モノ−またはジカルボン酸f)の酸官能性および/または潜
在的な酸官能性モノマーを含有させることができる。
【0103】 モノマーf)のための例としては、アクリル酸、メタクリル酸、これらの酸
の第三アルキルエステル、特にtert−ブチルアクリレートおよびジカルボン
酸、例えば、マレイン酸およびフマル酸、またはこれらの酸の誘導体ならびにモ
ノエステルを挙げることができる。
【0104】 潜在的酸官能性モノマーとは、重合条件下でまたは成形材料中にオレフィン重
合体を混入する際に遊離酸基を形成するような化合物と理解すべきである。この
例としては2〜20個の炭素原子を有するジカルボン酸の無水物、特に無水マレ
イン酸および前記酸の第三C〜C12−アルキルエステル、特にtert−ブ
チルアクリレートおよびtert−ブチルメタクリレートを挙げることができる
【0105】 エチレン性不飽和ジカルボン酸および無水物f)は、以下の一般式IVとV
【0106】
【化13】
【0107】 [式中、R、R、RおよびRは、相互に独立にHまたはC〜C−ア
ルキルである] により示すことができる。
【0108】 エポキシ基を有するモノマーf)は、以下の一般式VIとVII:
【0109】
【化14】
【0110】 [式中、R、R、RおよびRは、相互に独立にHまたはC〜C−ア
ルキルであり、mは0〜20の整数であり、かつpは0〜10の整数である] により示すことができる。
【0111】 有利にはR〜Rは、水素を表し、mは0または1の値、pは1の値を表す
【0112】 有利な化合物f)もしくはf)は、マレイン酸、フマル酸および無水マレ
イン酸もしくはアルケニルグリシジルエーテルおよびビニルグリシジルエーテル
である。
【0113】 式IVとVまたはVIとVIIの特に有利な化合物は、マレイン酸および無水
マレイン酸もしくはアクリル酸および/またはメタクリル酸のエポキシ基含有エ
ステル、特にグリシジルアクリレートおよびグリシジルメタクリレートである。
【0114】 特に、 エチレン50〜98.9質量%、特に60〜94.85質量%、および アクリル酸またはメタクリル酸のエステル1〜50質量%、特に5〜40質量%
、 グリシジルアクリレートおよび/またはグリシジルメタクリレート、アクリル酸
および/または無水マレイン酸0.1〜20.0質量%、特に0.15〜15質
量% から成るオレフィンポリマーが有利である。
【0115】 特に好適な官能化ゴムFは、エチレン−メチルメタクリレート−グリシジルメ
タクリレートポリマー、 エチレン−メチルアクリレート−グリシジルメタクリレートポリマー、 エチレン−メチルアクリレートーグリシジルアクリレートポリマーおよび エチレン−メチルメタクリレート−グリシジルアクリレートポリマーである。
【0116】 その他のモノマーf)としては、例えば、ビニルエステルおよびビニルエー
テルが該当する。
【0117】 前記のポリマーの製造は、自体公知の方法により、有利には高圧および高温下
でのランダム共重合により行われる。
【0118】 コポリマーのメルトインデックスは、一般的には1〜80g/10minの範
囲内にある(190℃および負荷2.16kgで測定)。
【0119】 好適なゴムの別のグループとしては、コア−シェル−グラフトゴムを挙げるこ
とができる。これは、少なくとも1種の硬質および軟質成分から成るエマルショ
ン中で製造されるグラフトゴムのことである。硬質成分とは、一般的には少なく
とも25℃のガラス転移温度を有するポリマーのことであり、軟質成分とは、高
々0℃のガラス転移温度を有するポリマーのことであると解釈される。これらの
製品は、1個のコアと少なくとも1個のシェルから成る構造を有し、その際、こ
の構造はモノマー添加の順序により生じる。軟質成分は、一般にブタジエン、イ
ソプレン、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレートまたはシロキサンお
よび場合により他のコモノマーから誘導される。好適なシロキサンコアは、例え
ば、環状オリゴマーのオクタメチルテトラシロキサンまたはテトラビニルテトラ
メチルテトラシロキサンから出発して製造することができる。これは、例えば、
有利にはスルホン酸の存在で、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン
を開環カチオン重合において反応させて軟質シロキサンコアにすることができる
。このシロキサンは、例えば、加水分解可能な基、例えば、ハロゲンまたはアル
コキシ基を有するシラン、例えば、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシ
シランまたはフェニルトリメトキシシランの存在で重合反応を行うことにより架
橋させることもできる。好適なコモノマーとしては、ここでは、例えば、スチレ
ン、アクリロニトリルおよび1個以上の重合可能な二重結合を有する架橋性もし
くはグラフト活性モノマー、例えば、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼン、
ブタンジオールジアクリレートまたはトリアリル(イソ)シアヌレートを挙げる
ことができる。硬質成分は、一般にスチレン、α−メチルスチレンおよびこれら
のコポリマーから誘導され、その際、コモノマーとしては、アクリロニトリル、
メタクリロにトリルおよびメチルメタクリレートが有利に挙げられる。
【0120】 有利なコア−シェル−グラフトゴムは、軟質コアと硬質シェルまたは硬質コア
、第一の軟質シェルおよび少なくとも1個の別の硬質シェルを含有する。官能基
、例えば、カルボニル基、カルボン酸基、酸無水物基、酸アミド基、酸イミド基
、カルボン酸エステル基、アミノ基、ヒドロキシル基、エポキシ基、オキサゾリ
ン基、ウレタン基、尿素基、ラクタム基またはハロゲンベンジル基の混入は、こ
の場合には、適切に官能化されたモノマーを最後のシェルの重合の際に添加する
ことにより有利に行われる。適切に官能化されたモノマーは、例えば、マレイン
酸、無水マレイン酸、マレイン酸のモノ−またはジエステル、第三−ブチル(メ
タ)アクリレート、アクリル酸、グリシジル(メタ)アクリレートおよびビニル
オキサゾリンである。官能基を有するモノマーの割合は、コア−シェル−グラフ
トゴムの全質量に対して、一般的に0.1〜25質量%、有利には0.25〜1
5質量%である。軟質成分:硬質成分の質量比は、一般的に1:9〜9:1、有
利には3:7〜8:2である。
【0121】 このタイプのゴムは自体公知であり、かつ例えば、EP-A-0208187に記載されて
いる。官能化のためのオキサゾリン基の混入は、例えば、EP-A-0791606により行
われる。
【0122】 もう1つの耐衝撃性変性剤のグループは、熱可塑性ポリエステルエラストマー
である。ポリエステルエラストマーとは、通常はポリ(アルキレン)エーテルグ
リコールから誘導される長鎖セグメントおよび低分子量のジオールとジカルボン
酸から誘導される短鎖セグメントを含有するセグメント化されたコポリエーテル
エステルのことであると解釈される。このタイプの製品は、自体公知であり、か
つ文献、例えばUS 3,651,014中に記載されている。相応する製品は、Hytrel(R (Du pont社)、Arnitel(R)(Akzo社)およびPelprene(R)(東洋紡社)
の商品名で市販されている。自明ながら、種々のゴムの混合物を使用することも
できる。
【0123】 成分G 成分Gは、本発明による成形材料中に0〜40質量%、有利には0〜20質量
%、より有利には0〜10質量%(安定剤の場合)、特に0〜1質量%の量で存
在する。
【0124】 成分Gは、ポリアミドブレンドのための通常の添加剤と加工剤を含有する。こ
のような添加剤としては、例えば次のものが挙げられる:耐熱性を改善するため
、光安定性を高めるため、加水分解安定性および化学安定性を高めるための染料
、顔料、着色剤、静電防止剤、抗酸化剤、安定剤、熱分解を阻害する薬剤、特に
、成形体もしくは部材を製造するために適切な潤滑剤/滑剤。これらの別の添加
剤の計量供給は、製造工程のいずれかの時点で行うことができるが、しかし有利
には予定よりも速く添加剤の安定効果(または他の特異的な効果)を利用するた
めに、早い時点で行われる。例えば、特にポリフェニルエーテルブレンドに難燃
剤を添加することができる。好適な難燃剤は、例えば、ポリハロゲンジフェニル
、ポリハロゲンジフェニルエーテル、ポリハロゲンフタル酸およびその誘導体、
ポリハロゲンオリゴ−および−ポリカーボネートであるが、その際、相応する臭
素化合物が特に効果がある。
【0125】 このための例は、2,6,2’,6’−テトラブロモビスフェノールA、テト
ラブロモフタル酸、2,6−ジブロモフェノールおよび2,4,6−トリブロモ
フェノールのポリマーおよびこれらの誘導体である。有利な難燃剤は、元素のリ
ンである。一般的には、元素のリンは、例えばポリウレタンまたはアミノプラス
トで粘着(phlegmatize)またはコーティングされている。さらに、ポリアミド
、エラストマーまたはポリオレフィン中の赤リンの濃縮物が好適である。特に元
素のリンと1,2,3,4,7,8,9,10,13,13,14,14−ドデ
カクロロ−1,4,4a,5,6,6a,7,10,10a,11,12,12
a−ドデカヒドロ−1,4:7,10−ジメタノジベンゾ(a,e)−シクロオ
クタン(Dechlorane(R) Plus, Occidental Chemical Corp.)および場合によ
り協力薬、例えば三酸化アンチモンとの組合せが有利である。リン化合物、例え
ば、有機ホスフェート、ホスホネート、ホスフィン酸塩、ホスフィンオキシド、
ホスフィンまたはホスフィットも同様に有利である。例としては、トリフェニル
ホスフィンオキシドおよびトリフェニルホスフェートが挙げられる。これらは、
単独でまたはヘキサブロモベンゼンまたは塩素化されたビフェニルとの混合物で
あってもよく、選択的に三酸化アンチモンを使用できる。一般的には、本発明に
より使用することができる有利なリン化合物は、一般式
【0126】
【化15】
【0127】 [式中、Qは同一または異なる炭化水素基、例えば、アルキル、シクロアルキル
、アリール、アルキル置換アリールおよびアリール置換アルキルであり、さらに
ハロゲン、水素およびそれらの組合せであるが、但し、少なくとも1個のQを表
す基は、アリール基である] のものである。
【0128】 好適なホスフェートは、以下のものである:フェニルビスドデシルホスフェー
ト、フェニルビスネオペンチルホスフェート、フェニルエチルヒドロゲンホスフ
ェート、フェニル−ビス−(3,5,5’−トリメチルヘキシルホスフェート)
、エチルジフェニルホスフェート、2−エチルヘキシルジ(p−トリル)ホスフ
ェート、ビス−(2−エチルヘキシル)フェニルホスフェート、トリ(ノニル−
フェニル)ホスフェート、フェニルメチルヒドロゲンホスフェート、ジ(ドデシ
ル)−p−トリルホスフェート、トリ−クレシルホスフェート、トリフェニルホ
スフェート、ジブチルフェニルホスフェートおよびジフェニルヒドロゲンホスフ
ェート。有利なホスフェートは、それぞれQがアリールであるものである。最も
有利なホスフェートは、トリフェニルホスフェートである。さらに、トリフェニ
ルホスフェートとヘキサブロモベンゼンおよび三酸化アンチモンとの組合せも有
利である。
【0129】 難燃剤としては、リン−窒素結合を含有する化合物、例えば、塩化ホスホニト
リル、リン酸エステルアミド、リン酸エステルアミン、リン酸アミド、ホスホン
酸アミド、トリス(アジリジニル)ホスフィンオキシドまたはテトラキス(ヒド
ロキシメチル)ホスホニウムクロリドも好適である。これらの難燃添加剤は、大
抵は市販されている。
【0130】 さらに好適な難燃剤は、場合によりシラン化合物でコーティングされているマ
グネシウムの水酸化物である。
【0131】 別のハロゲン含有難燃剤は、テトラブロモベンゼン、ヘキサクロロベンゼンお
よびヘキサブロモベンゼンならびにハロゲン化ポリスチレンおよびポリフェニレ
ンエーテルである。
【0132】 DE-A-1946924に記載されたハロゲン化フタルイミドを使用することもできる。
このうち、特にN,N’−エチレンビステトラブロモフタルイミドがが重要であ
る。
【0133】 他の通常の添加剤は、例えば、安定剤および酸化防止剤、熱分解および紫外線
による分解を阻害する薬剤、滑剤、離型剤、染料、顔料および可塑剤である。
【0134】 本発明による成形材料に添加できる酸化防止および熱安定剤は、例えば、周期
表の族Iの金属のハロゲン化物、例えば、ハロゲン化ナトリウム、ハロゲン化カ
リウム、ハロゲン化リチウム、場合によりハロゲン化銅(I)との化合物の形、
例えば、塩化物、臭化物またはヨウ化物の形である。さらに、フッ化亜鉛および
塩化亜鉛を使用することができる。さらに、立体障害性のフェノール、ヒドロキ
ノン、このグループの代表的な置換物質およびこれらの化合物の混合物を、有利
には混合物の全質量に対して1質量%までの濃度で使用可能である。
【0135】 UV−安定剤の例は、一般的には、23質量%までの量で使用される種々の置
換レソルシン、サリチレート、ベンゾチリアゾールおよびベンゾフェノンである
【0136】 一般的には、成形材料の1質量%までの量で添加される滑剤および離型剤は、
ステアリン酸、ステアリルアルコール、ステアリン酸アルキルエステルおよびス
テアラミドならびにペンタエリトリットと長鎖脂肪酸とのエステルである。
【0137】 添加剤の中には、湿度および大気酸素の存在で、赤リンの分解を妨害する安定
剤もある。例としては、カドミウム、亜鉛、アルミニウム、銀、鉄、銅、アンチ
モン、スズ、マグネシウム、マンガン、バナジウム、ホウ素およびチタンの化合
物が挙げられる。特に好適な化合物は、例えば、前記の金属の酸化物、さらに、
カーボネート、オキシカーボネート、ヒドロキシドならびに有機酸または無機酸
の塩、例えば、アセテートまたはホスフェートもしくはリン酸水素塩およびスル
フェートである。
【0138】 本発明による成形材料は、有利な安定剤として、少なくとも1種のリン含有無
機酸またはそれらの誘導体を、化合物のリン含量に対して1000ppmまで、
有利には30〜200ppm、特に50〜130ppm含有することができる。
有利な酸は、次亜リン酸、亜リン酸またはリン酸ならびにこれらのアルカリ金属
、この場合、特に有利にはナトリウムおよびカリウムとの塩である。これらの酸
の有機誘導体とは、有利には前記の酸と脂肪酸とのエステル誘導体であると解釈
され、その際、脂肪酸は、12〜44個の炭素原子、有利には22〜40個の炭
素原子を有する。例としては、ステアリン酸、ベヘン酸、パルミチン酸またはモ
ンタン酸を挙げることができる。
【0139】 核剤としては、ナトリウムフェニルホスフィネート、酸化アルミニウム、二酸
化ケイ素、ナイロン2,2ならびに有利にはタルクを使用することができる。
【0140】 一般的には1質量%までの量で使用される滑剤および離型剤は、長鎖脂肪酸(
例えば、ステアリン酸またはベヘン酸)、それらの塩(例えばCa−ステアレー
トまたはZn−ステアレート)またはエステル誘導体(例えば、ステアリルステ
アレートまたはペンタエリトリトールテトラステアレート)ならびにアミド誘導
体(例えば、エチレンビスステアリルアミド)が有利である。
【0141】 可塑剤の例としては、フタル酸ジオクチルエステル、フタル酸ジベンジルエス
テル、フタル酸ブチルベンジルエステル、炭化水素油、N−(n−ブチル)ベン
ゼンスルホンアミドおよびo−およびp−トリルエチルスルホンアミドが挙げら
れる。
【0142】 顔料および染料は、一般的には4質量%まで、有利には0.5〜3.5質量%
、特に0.5〜3質量%の量で含有される。熱可塑性物質を着色するための顔料
は、一般的に公知であり、例えば、R. Gaechter und H. Mueller, Taschenbuch
der Kunststoffadditive, Carl Hanser Verlag, 1983、494〜510ページを参照さ
れたい。顔料の有利なグループとしては、白色顔料、例えば、酸化亜鉛、白色鉛
(2 PbCO Pb(OH))、リトポン、アンチモンホワイトおよび二酸化チタンが
挙げられる。一般的に使用される二酸化チタンの2つの結晶変態(ルチルタイプ
およびアナタスタイプ)のうち、特にルチル型が本発明による成形材料の白色着
色に使用される。本発明により使用することができる黒色顔料は、酸化鉄ブラッ
ク(FeO)、スピネルブラック(Cu(Cr, Fe)O)、マンガンブラック(酸
化マンガン、二酸化ケイ素および酸化鉄から成る混合物)、コバルトブラックお
よびアンチモンブラックならびに特に有利には、大抵はファーネスまたはガスブ
ラックの形で使用されるカーボンブラックが使用される(このための例として、
G. Benzing, Pigmente Fuer Anstrichmittel, Expert-Verlag (1988)、78ページ
以降参照されたい)。
【0143】 自明ながら、特定の色度に調整するために、無機の多彩な顔料、例えば、酸化
クロムグリーンまたは有機の多彩な顔料、例えば、アゾ顔料およびフタロシアニ
ンを本発明により使用することができる。このタイプの顔料は、一般的に市販さ
れている。
【0144】 さらに、前記の顔料もしくは染料は、例えば、カーボンブラックと銅フタロシ
アニンのような混合物の形で使用するのが有利である。それというのも、一般的
には、熱可塑性物質中で色の分散を容易にするからである。
【0145】 成分H 成分Hとして、臭化銅および/またはヨウ化銅を、成分A〜Gに対して、10
0ppm〜0.5質量%、有利には0.001〜0.1質量%、特に0.005
〜0.02質量%の量で使用する。
【0146】 本発明による成形材料は、公知の方法により、成分A、C、D、E、Hおよび
場合によりB、FおよびGを混合することにより製造することができる。
【0147】 成分を混合する順番は任意である。本発明による成形材料は、例えば、出発成
分を一般的な混合装置、例えば、スクリュー押出機、有利には二軸スクリュー押
出機、ブラベンダー混合機またはバンバリーミキサーまたはニーダー中で混合し
、引き続き押し出すことにより製造することができる。押出の後、押出物を冷却
し、かつ粉砕する。成分混合の順番は変えることができ、2成分または場合によ
り3成分を前混合することができる。しかし、全ての成分を一緒に混合すること
もできる。できるだけ均一な混合物を得るために、強力な混合が有利である。こ
のために、一般的には、平均で280〜370℃、有利には290〜360℃で
0.2〜30分間の混合時間が必要である。押出の後、押出物は通常は冷却され
、かつ粉砕される。本発明による成形材料は、150℃までの温度で非常に良好
な耐熱性ならびに改善された流動性および衝撃強さを有する。
【0148】 本発明を以下の実施例により詳述する。
【0149】 実施例: ポリアリールエーテルの粘度数をN−メチルピロリドンの1%濃度溶液中、2
5℃で測定した。コポリアリールエーテル(C)中の酸基を有する単位の割合は
、I. W. Parsons et al., Polymer 34, 2836(1993)に記載されているように
NMR分光分析法により測定した。
【0150】 OH末端基の濃度は、ジメチルホルムアミド中での電圧滴定により測定した。
ポリアミドの粘度は、96質量%濃度の硫酸中の0.5質量%濃度溶液において
DIN 53727により測定した。
【0151】 成形材料の製造および試験 試験体の耐熱性をそのビカー軟化温度により測定した。ビカー軟化温度は、DI
N 53460により49.05Nの力および1時間あたり50Kの温度増大で標準の
小さな試験体を使用して測定した。
【0152】 製品の衝撃力をISO試験体において、ISO 179 leUにより測定し
た。剛性(弾性率)をDIN 53457により測定し、引張強さおよび破断点伸びをDIN
53455により測定した。流動性は、負荷10kgでDIN 53735により測定した。
【0153】 耐熱性を特徴付けるために、引張試験体を180℃で1000時間にわたって
貯蔵した。100時間、500時間および1000時間後に、試験体を取り除き
、かつ引張試験をテストした。表1には、開始レベルに対する極限引張強さのレ
ベルがそれぞれ記載してある(%で)。
【0154】 成分A1 ポリアリーレンエーテルスルホンA1として、Ultrason(R) E 2010(BASF社
製の市販品)を使用した。この製品は、25℃で1%濃度NMP溶液中で測定し
た粘度数54ml/gにより特徴付けられる。
【0155】 成分B1 窒素雰囲気下で、ジクロロジフェニルスルホン5.167kg、ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン4.3905kgおよび4,4’−ジ−ヒドロキシバレリア
ン酸128.85gをN−メチルピロリドン29kg中に溶解させ、水不含炭酸
カリウム2.820kgと混合した。反応混合物を300mbarの圧力下で反
応水とN−メチルピロリドンを連続的に留去しながら、はじめに1時間で180
℃まで加熱し、次に190℃で6時間さらに反応させた。N−メチルピロリドン
40kgを添加した後に、無機組成物を濾別した。氷酢酸300mlを添加する
ことにより、塩基性基を中和し、引き続きポリマーを水中での沈殿により単離し
た。水で3回抽出した後に、この生成物を真空中140℃で乾燥させた。これに
より白色粉末が得られた。酸基を有する単位の割合は、H−NMRにより1.4
mol%として測定され、生成物の粘度数は32.7ml/gであった。
【0156】 成分B2 窒素雰囲気下で、ジクロロジフェニルスルホン5.740kg、ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン5.003kgをN−メチルピロリドン29kg中に溶解さ
せ、水不含炭酸カリウム2.820kgと混合した。反応混合物を300mba
rの圧力下で反応水とN−メチルピロリドンを連続的に留去しながら、はじめに
1時間で180℃まで加熱し、次に190℃で6時間さらに反応させた。N−メ
チルピロリドン40kgを添加した後に、無機組成物を濾別した。氷酢酸300
mlを添加することにより、塩基性基を中和し、引き続きポリマーを水中での沈
殿により単離した。水で3回抽出した後に、この生成物を真空中140℃で乾燥
させた。これにより白色粉末が得られた。OH−末端基の割合は、0.14質量
%として測定され、生成物の粘度数は56.2ml/gであった。
【0157】 成分C1 ポリアミドC1として、テレフタル酸55質量部、ε−カプロラクタム35質
量部およびヘキサメチレンジアミン38.5質量部から縮合され、かつ粘度数2
10ml/g(96%濃度硫酸中の0.5質量%濃度で測定)により特徴付けら
れる部分芳香族コポリアミドを使用した。生成物は、さらにガラス転移温度11
0℃および融点ピーク289℃により特徴付けられる。
【0158】 成分C2 ポリアミドC2として、ε−カプロラクタムから得られ、かつ粘度数250m
l/g(96%濃度硫酸中の0.5質量%濃度で測定)を有するナイロン−6、
例えば、Ultramid(R) B4を使用した。
【0159】 成分D1 軟化点150℃およびエポキシ数0.37eq/kgを有するエポキシ樹脂、
例えば、Ciba社製のAraldit(R) 6609を使用した。
【0160】 成分E1 ポリウレタンサイズ、繊維直径10μmを有するガラス繊維断片。
【0161】 成分H CuIを安定剤として使用した。
【0162】 成分を二軸スクリュー押出機中、300〜350℃の溶融温度で混合した。溶
融物を水浴中に通し、かつ造粒した。ポリエーテルスルホンを含有する成形材料
を340℃で加工した。成形温度はその都度100℃であった。
【0163】 試験結果を以下の表にまとめる。
【0164】
【表1】
【0165】 本発明による熱可塑性材料は、非常に良好な耐熱性ならびに改善された流動性
および耐衝強さを有する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年2月26日(2002.2.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 81/06 C08L 81/06 D01F 6/76 D01F 6/76 D 6/90 321 6/90 321Z Fターム(参考) 4F071 AA42 AA54 AA64 AF45 AF53 BC01 4J002 AC114 BB204 BB284 BG034 BH024 CD033 CL00X CN03W DA016 DD087 DE186 DE236 DJ006 DJ016 DJ036 DJ046 DJ056 DL006 FA046 FD016 FD207 4J036 AA01 AD08 FA01 FA03 FA05 FB13 FB15 4L035 EE01 EE08 JJ06 JJ09 JJ21 KK02 LC05 LC06 LC09 MF01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分A、C、D、Eおよび場合によりB、FおよびG(その
    全質量は100質量%である)、ならびに成分H: a)成分Aとして、少なくとも1種のポリアリールエーテルスルホン5〜94.
    8質量%、 b)成分Bとして、少なくとも1種の官能化されたポリアリールエーテルスルホ
    ン0〜20質量%、 c)成分Cとして、少なくとも1種のポリアミド5〜94.8質量%、 d)成分Dとして、少なくとも1種のエポキシ樹脂0.1〜10質量%、 e)成分Eとして、繊維状または粒子状の充填剤またはそれらの混合物0.1〜
    60質量%、 f)成分Fとして、官能基を有する耐衝撃性変性ゴム0〜40質量%、 g)成分Gとして、他の通常の添加剤および加工助剤0〜40質量%、 h)成分Hとして、成分A〜Gの量に対して、臭化銅および/またはヨウ化銅1
    00ppm〜0.5質量%を含有する熱可塑性成形材料。
  2. 【請求項2】 成分Aは、式I 【化1】 [式中、tおよびqは、相互に独立に0、1、2または3であり、 Q、TおよびZは、相互に独立にそれぞれ化学結合または-O-、-S-、-SO-
    、S=O、C=O、-N=N-、-RC=CR−および−CR−から選
    択される基であり、その際、 RとRは、相互に独立にそれぞれ水素原子またはC〜C12−アルキル基
    であり、 RとRは、相互に独立にそれぞれ水素原子またはC〜C12−アルキル基
    、C〜C12−アルコキシ基またはC〜C18−アリール基であり、その際
    、RとRは、場合により相互に独立に、フッ素および/または塩素原子で置
    換されているか、または場合によりこれらが結合している炭素原子と一緒になっ
    て、場合により1個以上のC〜C−アルキル基で置換されたC〜C12
    シクロアルキル基を形成するが、但し、少なくとも1個の基T、QおよびZは、
    -SO-またはC=Oであり、かつtとqが0の場合には、Zは、-SO-であ
    ることを条件とし、 ArとArは、相互に独立にC〜C18−アリーレン基であり、その際、こ
    れらは場合によりC〜C12−アルキル基、C〜C18−アリール基、C 〜C12−アルコキシ基またはハロゲン原子で置換されている] の繰り返し単位から構成されている、請求項1に記載の成形材料。
  3. 【請求項3】 成分Eとして、炭素繊維、チタン酸カリウムウィスカー、ア
    ラミド繊維またはガラス繊維を使用する、請求項1または2に記載の成形材料。
  4. 【請求項4】 成分Dは、次の一般式II D: 【化2】 [式中、n=2〜50であり、かつ R1’は水素またはC〜C16−アルキルである] を有する、請求項1から3までのいずれか1項に記載の成形材料。
  5. 【請求項5】 成分A、C、D、E、Hおよび場合によりB、FおよびGを
    混合することによる、請求項1から4までのいずれか1項に記載の成形材料の製
    法。
  6. 【請求項6】 繊維、フィルムまたは成形体を製造するための請求項1から
    4までのいずれか1項に記載の成形材料の使用。
  7. 【請求項7】 請求項1から4までのいずれか1項に記載の成形材料から成
    る繊維、フィルムまたは成形体。
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