JP2003531113A - 皮脂腺障害のためのコレステロールエステルとワックスエステルの合成の二重阻害剤 - Google Patents

皮脂腺障害のためのコレステロールエステルとワックスエステルの合成の二重阻害剤

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JP2003531113A JP2001556248A JP2001556248A JP2003531113A JP 2003531113 A JP2003531113 A JP 2003531113A JP 2001556248 A JP2001556248 A JP 2001556248A JP 2001556248 A JP2001556248 A JP 2001556248A JP 2003531113 A JP2003531113 A JP 2003531113A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は皮脂腺障害の処置方法において、上記処置を必要とする患者に[(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルと命名される化合物またはその医薬的に許容される塩の有効量を投与することからなる方法を提供する。とくに皮脂腺障害を処置する方法において、上記障害は皮脂症、座瘡、口周囲皮膚炎、酒さ座瘡およびコルチコステロイド誘発座瘡型病変から選択される方法を提供する。本発明は、座瘡たとえば塩素座瘡、睫毛座瘡、嚢腫性座瘡、角質性座瘡、尋常性座瘡、老人性座瘡および薬剤性座瘡を処置する方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、皮脂腺障害の処置のために、[(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)
-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルと命名される
化合物またはその医薬的に許容される塩を使用する方法に関する。とくに上記障
害が脂漏症、座瘡、口周囲皮膚炎、酒さ、およびコルチコステロイド誘発性座瘡
様病変から選択される皮脂腺障害の処置方法が提供される。
【0002】
【背景技術】
座瘡は様々な病因に関連する皮膚科疾患のグループである。座瘡のグループに
は塩素座瘡、睫毛座瘡、嚢腫性座瘡、角化性座瘡および尋常性座瘡が包含される
。その尋常性座瘡型では、それは一次的には顔面および体幹領域に生じて、患者
の外観に影響する。多分それは精神的苦痛が大きく、生理学的な観点からははる
かに重症な他の多くの疾患に比べて、罹患した患者には大きな苦悩を生じるもの
と思われる。
【0003】 座瘡と呼ばれる疾患のファミリーに共通の基本的な病変は毛嚢脂腺小胞の面皰
または「黒色面皰」である。症状は押すと内容が噴出し、ほとんど何も残さない
わずか数個の黒色面皰を伴い軽度で一過性であるか、重症で持続性であり、外観
を著しく損なうか、さらに重症な症例では嚢胞性病変を生じ、永久に瘢痕を残す
場合が多い。
【0004】 座瘡の発症に際して起こると思われることは、初期の粘稠な角質性物質による
小胞の充満である。この角質物質のこの嵌入が白色面皰および黒色面皰である。
これらの角質性の嵌入における細菌増殖の結果、小胞の断裂が疾患の炎症相を開
始させ、これが膿疱、嚢胞および小節の形成を起こす。この疾患の処置には多く
の様々なアプローチが用いられてきたが、普遍的に有効なものはなく、大部分が
望ましくない副作用を有する。
【0005】 座瘡の処置に一般的に用いられる方法の一つには、一部の角質性栓子の除去と
ともに落屑を生じる軽症の場合の「皮膚剥脱」すなわち収斂剤の使用がある。膿
疱または嚢胞が存在するさらに重症の場合には、これを切開により除去して内容
物を絞り出す。様々な他の治療法たとえば慢性的感染の制御および患者のブドウ
球菌に対する抵抗性の増大を助けるためのワクチン療法;コルチゾン型ステロイ
ド;女性患者に限り適用できるホルモン療法(エストロジェンによる定常的な避
妊薬を服用していてもよい);広範な膿疱または嚢胞性座瘡の処置における抗菌
剤療法(患者はテトラサイクリン、ペニシリン、エリスロマイシンまたは他の抗
菌剤で処置される)および場合により、一般的な外科的皮膚剥削術が使用される
。ホルモンおよび抗菌剤の全身的投与はある程度の治療的利点を示すが、慢性的
な治療には許容できない。
【0006】 ビタミンAの大量経口用量の投与が座瘡に有効との示唆がある(Straumford J
V,“Vitamin A: Its Effects on Acne,”Northwest Med, August 1943; 42: 219
-225)が、他の研究者らは、それは無効であると考えている(Anderson JADら,
“Vitamin A in Acne Vulgaris,”Brit Med J, August 1963; 2: 294-296;Lync
h FWら,“Acne Vulgaris Treated With Vitamin A,”Arch Derm, March 1947; 5
5: 355, 357;Mitchell GHら,“Results of Treatment of Acne Vulgaris by In
tramuscular Injections of Vitamin A,”Arch Derm, October 1951; 64: 428-4
30)。
【0007】 一般の局所的処置でとくに有効な方法は見出されていない。ビタミンA酸が局
所的に適用され(Beer Von P,“Untersuchungen ber die Wirkung Vitamin A-Sa
ure,”Dermatologica, March 1962; 124: 192-195;Stuttgen G,“Zur Lokal-be
handlung von Keratosen mit Vitamin A-Saure,”Dermatologica, February 196
2; 124: 65-80)、高用量の経口ビタミンAに応答する角質増殖症に良好な結果
が達成されている。BeerおよびStuttgenによって処置された患者の中には座瘡の
患者も含まれていたが、この障害には、これらの研究者は無効と報告している。
【0008】 イソトレチノインおよびエトレチネートによる座瘡の処置がGoldstein JAら,
(“Comparative effect of isotretinoin and etretinate on acne and sebace
ous gland secretion,”J Am Acad Dermatol, 1982; 6: 760-765)によって記載
されている。Shapiro SSら可能性のある様々な治療実体による座瘡の処置につい
て論じている(“Evaluation of Potential Therapeutic Entities for the Tre
atment of Acne,”Pharmacology of Retinoids in the Skin. Pharmacol Skin,
Reichert and Shroot 編, Krager, Basel, 1989; 3: 104-122)。
【0009】 Lambert RW & Smith REは、ハムスターのマイボーム腺における13-シスレチノ
イン酸の効果について論じている(J Invest Derm, 1989; 93 (2): 321-325)。
一方、Lowe NJ & David Mは乾癬に対するレチノイドの作用について考察してい
る(“Systemic Retinoids in Psoriasis: Comparative Efficacy and Toxicity
,”Pharmacology of Retinoids in the Skin. Pharmacol Skin, Reichert & Shr
oot編, Krager, Basel, 1989; 3: 104-122)。
【0010】 米国特許3,729,568には尋常性座瘡の処置におけるビタミンA酸(レチノイン
酸またはトレチノイン)の使用について言及されている。
【0011】 国際特許出願PCT/US92/06485には座瘡を含む皮膚疾患の処置におけるビタミン
A酸誘導体の使用が教示されている。
【0012】 米国特許4,703,110には嚢胞性座瘡を含む皮膚障害の処置におけるパラ置換安
息香酸誘導体の使用が記載されている。
【0013】 米国特許4,927,928には、炎症および/または免疫アレルギー成分を有する皮
膚疾患たとえば尋常性座瘡、老人性座瘡および薬物性または職業性座瘡の処置に
おけるベンズアミド化合物の使用が教示されている。
【0014】 1987年12月29日に許可された米国特許4,716,175には、2,2-ジメチル-N-(2,4,6
-トリメトキシフェニル)-ドデカンアミドと命名される化合物を包含するACAT阻
害剤が開示されている。この化合物は以下の構造:
【化1】 を有する。この特許は参照により本明細書に組み入れられる。
【0015】 欧州特許出願EP0699439A2には皮脂腺障害とくに座瘡の処置に有用なACAT阻害
剤が開示されている。この出願は引用により本明細書に導入される。本発明の化
合物、[(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジ
イソプロピル-フェニルエステルはEP0699439A2またはそれに列挙された参考文献
には開示されていない。
【0016】 アシル-コエンザイムA:コレステリルアセチルトランスフェラーゼを阻害す
る化合物はACAT阻害剤として知られている。[(2,4,6-トリイソプロピル-フェニ
ル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルであるACA
T阻害剤およびその製造方法は米国特許5,491,172およびその分割特許5,633,287
に教示されている。これらは参照により本明細書に組み入れられる。[(2,4,6-ト
リイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェ
ニルエステルと命名される化合物はまた、一般名、アバシミブ(avasimibe)と
しても知られている。この化合物の高コレステロール血症および動脈硬化症の処
置のための使用が教示されている。
【0017】 Lp(a)レベルを降下させるための [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-ア
セチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルの使用方法は米
国特許6,117,909に教示されている。
【0018】 プラーク開裂の防止のための [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル
]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルの使用方法は1999年11
月5日出願の係属中の特許出願60/163,814に教示されている。
【0019】 本発明者らは今回驚くべき有益な結果を発見した。すなわち、[(2,4,6-トリイ
ソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニル
エステルの投与はワックスエステルの合成を阻害する。したがって、[(2,4,6-ト
リイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェ
ニルエステルが皮脂腺障害、とくに座瘡、口周囲皮膚炎、酒さ座瘡、およびコル
チコイド誘発座瘡型病変の処置に有用な予期に反する利点を有することを発見し
た。座瘡は、たとえば塩素座瘡、睫毛座瘡、嚢胞性座瘡、角質性座瘡、尋常性座
瘡、老人性座瘡、および薬剤性座瘡から選択される。
【0020】
【発明の開示】
本発明は皮脂腺障害の処置方法において、上記処置を必要とする患者に [(2,4
,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル
-フェニルエステルと命名される化合物またはその医薬的に許容される塩の有効
量を投与することからなる方法を提供する。本発明は、哺乳動物とくにヒトにお
ける皮脂腺障害を処置する方法において、[(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)
-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルと命名される
化合物およびその医薬的に許容される塩の治療有効量を投与することからなる方
法を提供するものであることを理解すべきである。
【0021】 とくに本発明は皮脂腺障害を処置する方法において、上記障害は座瘡、口周囲
皮膚炎、酒さ座瘡およびコルチコイド誘発座瘡型損傷から選択される方法を提供
する。本発明はとくに、座瘡たとえば塩素座瘡、睫毛座瘡、嚢腫性座瘡、角質性
座瘡、尋常性座瘡、老人性座瘡および薬剤性座瘡を処置する方法を提供する。
【0022】 添付図面において: 図1は、マウス包皮腺および肝臓ミクロソームにおけるコレステロールエステ
ルおよびワックスエステル合成の%阻害対 [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル
)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルおよび2,2-
ジメチル-N-(2,4,6-トリメトキシフェニル)-ドデカンアミドについての阻害剤濃
度の線グラフである。 IC50>100μMのため、マウス包皮腺ミクロソームにおけるWE合成の化合物2に
よる阻害は図1には示すことができなかった。 図1中、 ▲は、マウス包皮腺ミクロソームにおけるワックスエステルの合成の [(2,4,
6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-
フェニルエステル(化合物1)に対する阻害データ点を示す。 ●は、マウス肝臓ミクロソームにおけるコレステリルエステルの合成の [(2,4
,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル
-フェニルエステル(化合物1)に対する阻害データ点を示す。 ◆は、マウス肝臓ミクロソームにおけるコレステリルエステルの合成の2,2-ジ
メチル-N-(2,4,6-トリメトキシフェニル)-ドデカンアミド(化合物2)に対する
阻害データの点を示す。 図1の阻害曲線は、化合物1および2の両者がラット肝臓ACATの強力な阻害剤
であることを示している。一方、化合物2はマウス皮脂腺ミクロソームにおける
WE合成の阻害を示さないが、化合物1は予期に反してWEの合成を阻害し、IC50
13.9μMを有する。
【0023】
【発明の詳述】
本発明は、皮脂腺障害の処置方法において、上記処置を必要とする患者に [(2
,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピ
ルフェニル-エステルと命名される化合物またはその医薬的に許容される塩の有
効量を投与することからなる方法を提供する。その一般名アバシミブによっても
知られる化合物 [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン
酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルは最初に米国特許5,491,172およびその
分割特許5,633,287に教示された。アバシミブもしくは式Iの化合物は以下の構
造を有する。
【化2】
【0024】 本発明は、哺乳動物とくにヒトにおける皮脂腺障害を処置する方法において、
[(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプ
ロピル-フェニルエステルと命名される式Iの化合物またはその医薬的に許容さ
れる塩の治療有効量を投与することからなる方法を提供する。
【0025】 さらに、本発明は上記皮脂腺障害の処置方法において、上記障害は脂漏症、座
瘡、口周囲皮膚炎、酒さ性座瘡、またはコルチコステロイド誘発性座瘡様病変か
ら選択される方法を提供する。
【0026】 本発明は上記皮脂腺障害の処置方法において、上記障害は塩素座瘡、睫毛座瘡
、嚢腫性座瘡、角化性座瘡、尋常性座瘡、老人性座瘡、または薬剤性座瘡から選
択される方法を提供する。
【0027】 本発明の好ましい実施態様は上述のような座瘡を処置する方法において、上記
座瘡は塩素座瘡、睫毛座瘡、嚢腫性座瘡、角化性座瘡、尋常性座瘡、老人性座瘡
、または薬剤性座瘡から選択される方法を提供する。
【0028】 本発明はさらに上記処置を必要とするヒトにおいて皮脂の産生を阻害する方法
であり、上記ヒトに [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファ
ミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルまたはその医薬的に許容される塩
の皮脂産生阻害量を投与することからなる方法を提供する。このような方法は上
述の皮脂腺障害の処置または皮脂の過剰産生により引き起こされる他の状態、た
とえば油性皮膚の処置もしくは防止に有用である。好ましい実施態様においては
、化合物は局所的に投与される。
【0029】 本発明はまた、[(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミ
ン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルと命名される化合物の皮脂腺分泌阻
害量および医薬的に許容される担体からなる医薬組成物を提供する。
【0030】 本発明はさらに、[(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファ
ミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルと命名される化合物の座瘡阻害量
および医薬的に許容される担体からなる医薬組成物を提供する。さらに本発明は
、[(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソ
プロピル-フェニルエステルと命名されるACAT阻害剤の座瘡阻害量および医薬的
に許容される担体からなる医薬組成物を提供する。
【0031】 本発明はまた座瘡を処置する方法において、上記処置を必要とする患者に[(2, 4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピ
ル-フェニルエステルと命名される化合物またはその医薬的に許容される塩の座
瘡阻害量を投与することからなる方法を提供する。さらに本発明によれば座瘡を
処置する方法において、上記処置を必要とする患者に[(2,4,6-トリイソプロピル
-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルと
命名される化合物の座瘡阻害量および医薬的に許容される担体からなる医薬組成
物を投与する処置方法が提供される。なおさらに本発明は、座瘡の処置用医薬を
製造するための、[(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミ
ン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルと命名される化合物の使用を提供す
る。
【0032】 さらに本発明は、皮脂腺障害により引き起こされる疾患の処置用医薬の製造に
おける、[(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-
ジイソプロピル-フェニルエステルと命名される化合物の使用を提供する。なお
さらに本発明によれば、上記処置を必要とする患者に皮脂腺障害により引き起こ
される疾患たとえば座瘡の処置用医薬を製造するための [(2,4,6-トリイソプロ
ピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステ
ルと命名される化合物の使用が提供される。
【0033】 本発明はさらに、ヒトの皮脂産生を阻害できる医薬の製造における[(2,4,6-ト
リイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェ
ニルエステルまたはその医薬的に許容される塩の使用を提供する。好ましい実施
態様においては、医薬は局所的適用に適合される。
【0034】 さらに本発明は、AFATを阻害する方法において、上記処置を必要とする患者に [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプ
ロピル-フェニルエステルと命名される化合物またはその医薬的に許容される塩
のAFAT阻害量を投与することからなる方法を提供する。
【0035】 本発明はまた、ACATおよびAFATを阻害する方法において、上記処置を必要とす
る患者に[(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-
ジイソプロピル-フェニルエステルと命名される化合物のACATおよびAFAT阻害量
を投与することからなる方法を提供する。
【0036】 アバシミブは予期されなかった皮脂腺分泌の阻害能を示した。この活性は皮脂
の過剰分泌を一つの特徴とする皮脂腺障害の処置に有利である。したがって、ア
バシミブは、とくに座瘡、口周囲皮膚炎、酒さ座瘡、およびコルチコステロイド
誘発座瘡様病変に冒されている患者の処置に有用である。
【0037】 アバシミブは、座瘡たとえば塩素座瘡、睫毛座瘡、角質性座瘡、尋常性座瘡、
老人性座瘡および薬剤性座瘡の処置に有用である。座瘡は多くの成人、大部分は
青年期に罹患する皮膚疾患である。したがって、アバシミブはかなり多数の人々
に有益であることが期待される。
【0038】 本明細書において用いられる「AFAT」の語はアシル-コエンザイムA:脂肪族
アルコールアセチルトランスフェラーゼを意味する。
【0039】 「ACAT」の語は、アシル-コエンザイムA:コレステリルアシルトランスフェ
ラーゼを意味する。
【0040】 「患者」の語は哺乳動物を意味し、これにはヒトが包含される。
【0041】 「ワックスエステル」の語は脂肪酸と、脂肪族アルコールとしても知られる長
鎖アルコールとから形成されるエステルを意味する。
【0042】 「コレステリルエステル」の語は脂肪酸とコレステロールとから形成されるエ
ステルを意味する。
【0043】 「皮脂」の語は、とくにトリグリセライド、遊離脂肪酸、ワックスエステル、
スクワレンおよびコレステリルエステルからなる皮脂腺の分泌物を意味する。
【0044】 本発明の化合物はさらに医薬的に許容される塩、たとえば医薬的に許容される
塩基付加塩を形成することができる。医薬的に許容される塩基付加塩は金属また
はアミンたとえばアルカリおよびアルカリ土類金属または有機アミンにより形成
される。陽イオンとして用いられる金属の例はナトリウム、カリウム、マグネシ
ウム、カルシウム等である。適当なアミンの例には、N,N'-ジベンジルエチレン
ジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、ジシクロヘキシル
アミン、エチレンジアミン、N-メチルグルカミン、およびプロカインが包含され
る(たとえば、Berge S.M.ら,“Pharmaceutical Salts,”J. of Pharm. Sci. 19
77; 66: 1参照)。これらはすべて本発明の範囲内に包含される。
【0045】 上記酸性化合物の塩基付加塩は、遊離酸型を、塩の産生を所望する塩基の十分
な量と慣用方法で接触させることにより調製される。遊離酸型は塩型を酸と接触
させ、遊離酸を慣用方法で単離することによって再生することができる。遊離酸
型は、それぞれの塩型とは、ある種の物理学的性質たとえば極性溶媒に対する溶
解度で若干異なるが、塩は本発明の目的において他の点では、それらのそれぞれ
の遊離酸と均等である。
【0046】 本発明の化合物は、非溶媒和型ならびに溶媒和型たとえば水和型のいずれでも
存在できる。一般に溶媒和型は水和型を含めて非溶媒和型と均等であり、本発明
の範囲内に包含される。
【0047】 本発明の化合物は広範囲の経口または非経口剤形に調製して投与することがで
きる。すなわち本発明の化合物は、注射によりたとえば静脈内、筋肉内、皮内、
皮下、十二指腸内または腹腔内に投与される。本発明の化合物はまた吸入により
鼻内に投与することができる。さらに、本発明の化合物は経皮的に投与すること
ができる。以下の剤形が、活性成分すなわち式Iの化合物または式Iの化合物の
相当する医薬的に許容される塩のいずれかからなることは、本技術分野の熟練者
には自明である。
【0048】 本発明の化合物から医薬組成物を調製するには、医薬的に許容される担体は固
体でも液体であってもよい。固形の製剤には、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、
カシェ剤、坐剤および分散性顆粒が包含される。固体の担体は、希釈剤、賦香剤
、可溶化剤、滑沢剤、懸濁剤、結合剤、防腐剤、錠剤崩壊剤、またはカプセル封
入材料として働く1または2以上の物質である。
【0049】 散剤では担体は微粉化した固体であり、これを微粉化した活性成分と混合する
【0050】 錠剤においては、活性成分は必要な結合性を有する担体と適当な比率で混合し
、所望の形状およびサイズに圧縮する。
【0051】 散剤および錠剤は好ましくは5〜約70%の活性化合物を含有する。適当な担
体は炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖、乳糖、ペク
チン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガントゴム、メチルセルロース
、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、ココア脂等である
。「製剤」の語は、活性化合物と担体としての封入材料との処方物を包含し、そ
の中に活性成分は、他の担体とともにまたは他の担体なしでカプセルによって取
り囲まれ、したがってそれと会合したカプセルを意図する。同様に、カシューお
よび口中錠も包含される。錠剤、散剤、カプセル剤、丸剤、カシェ剤、および口
中錠は経口投与に適当な固体剤形として使用される。
【0052】 坐剤の調製には、低融点ワックスたとえば脂肪酸グリセライドまたはココア脂
の混合物を、まず溶融し、それに、攪拌しながら活性成分を均一に分散させる。
溶融した均一な混合物をついで、慣用のサイズの型に注ぎ、放冷して固化させる
【0053】 液体型の製剤には、溶液、懸濁液および乳化液、たとえば水またはプロピレン
グリコール水溶液が包含される。非経口投与用の注射には、液体製剤をポリエチ
レン水溶液中の溶液に処方することができる。
【0054】 経口的使用に適当な水溶液は、活性成分を水に溶解し、所望により適当な着色
剤、着香剤、安定剤および粘稠化剤を加えて調製することができる。
【0055】 経口的使用に適当な水性懸濁液は、微粉化した活性成分を粘稠物質、たとえば
天然または合成ゴム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、および他の周知の懸濁剤とともに水中に分散することによって調製で
きる。
【0056】 使用直前に経口投与用の液体型製剤に変換することが意図される固体型製剤も
本発明に包含される。このような液体型製剤には、溶液、懸濁液および乳化液が
包含される。これらの製剤には、活性成分に加えて、着色剤、着香剤、安定剤、
緩衝剤、天然または人工の甘味剤、分散剤、粘稠化剤、可溶化剤等を含有させる
ことができる。
【0057】 局所投与型の製剤たとえばゲル、クリーム、ローション、溶液、軟膏等も包含
される。たとえば、ゼリー、ペースト、軟膏、ザルブ等のような局所投与型製剤
も包含される。局所投与型製剤は1または2種以上のフィルム形成剤および活性
成分を微粉化形態または溶液として混合することにより製造される。フィルム形
成剤にはステアリルアルコール、セチルアルコール、プロピレングリコール、グ
リセリン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等が包含
され、本技術分野の熟練者には周知である。
【0058】 本発明の活性化合物を適用するためのビヒクルの例には、水もしくは水-アル
コール溶液、水中油型もしくは油中水型乳化液、乳化ゲル、または二相系が包含
される。本発明による組成物は、好ましくはローション剤、クリーム剤、乳液、
ゲル、マスク、マイクロスフェアもしくはナノスフェア、または小胞性分散液で
ある。小胞性分散液の場合、小胞を形成する脂質はイオン型もしくは非イオン型
またはそれらの混合物とすることができる。
【0059】 上述のフィルム形成剤に加えて、局所投与用の本発明の組成物には、それらの
治療効果および安定性を改良するため様々な他の成分を導入することができる。
これらには防腐剤たとえばベンジルアルコールおよび適当な皮膚透過性増強補助
剤たとえばセバチン酸ジエチルエステル等が包含される。これらの成分は本技術
分野の熟練者には周知である。
【0060】 医薬製剤は単位用量剤形とすることが好ましい。このような剤形においては、
製剤は適当量の活性成分を含有する単位用量に分割される。単位用量剤形は包装
された製剤とし、包装には分離された量の製剤、たとえばパックした錠剤、カプ
セル、およびバイアルまたはアンプル中に散剤を含有させることができる。また
単位用量剤形はカプセル剤、錠剤、カシェ剤もしくは口中剤それ自体、または、
これらの適当数を包装した形態とすることができる。
【0061】 単位用量製剤中の活性成分の量は特定の適用および活性成分の効力によって、
1mg〜1000mg, 好ましくは10mg〜100mgに変動または調整することができる。組
成物には所望により他の適合性のある治療剤を含有させることもできる。
【0062】 皮脂腺障害の処置のための薬剤としての治療的な使用においては、本発明の医
薬的方法に使用される化合物は体重1kgあたり1日約1mg〜約100mgの初期用量
で投与することができる。このような場合、有効量、座瘡阻害量、皮脂腺分泌阻
害量、AFAT阻害量ならびにACATおよびAFAT阻害量は一般的に体重1kgあたり1日
約1mg〜約100mgで変動する。1日用量は体重1kgあたり約25mg〜約75mgの範囲
とすることが好ましい。
【0063】 有効量、座瘡阻害量、皮脂腺分泌阻害量、皮脂産生阻害量、AFAT阻害量、なら
びにACATおよびAFAT阻害量の決定に際しては、診断医により多くの因子について
考慮されることになる。たとえば、投与量は患者の要求、処置される状態の重症
度、および使用される化合物の製剤に依存して変動する。特定の場合に対する適
正な投与量の決定は本技術分野の熟練者の技術の範囲内にある。一般的に処置は
化合物の適量よりも低い用量で開始する。ついで、投与量を少量ずつその環境下
における至適効果が達成されるまで上昇させる。便宜上、総1日投与量は所望に
より1日の間に小部分に分割して投与することもできる。
【0064】 経口投与用製剤の例は次の通りである。 錠剤処方: 成分 量(mg) [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸 2,6-ジイソプロピル-フェニルエステル 25 ラクトース 50 トウモロコシデンプン(ミックス用) 10 トウモロコシデンプン(ペースト用) 10 ステアリン酸マグネシウム(1%) 5 合計 100 スルファミン酸、ラクトース、およびトウモロコシデンプン(ミックス用)を
均一に配合する。トウモロコシデンプン(ペースト用)を200mLの水に懸濁し、
攪拌しながら加熱してペーストを形成させる。ペーストを用いて、混合粉末を顆
粒化する。湿った顆粒を8号の篩に手動で通し、80℃で乾燥する。乾燥した顆粒
を1%ステアリン酸マグネシウムで滑沢化し、錠剤に圧縮する。このような錠剤
は患者たとえばヒトに、皮脂腺障害の処置のために1日1〜4回投与することが
できる。
【0065】 経口投与用溶液: 成分 重量% [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸 2,6-ジイソプロピル-フェニルエステル 2.0 エチルアルコール 10.0 ベンジルアルコール 1.0 ペパーミントフレーバー 0.2 ワニリン 0.2 ポリソルベート40 0.1 スクロース 50.0 精製水 全量100とする 成分を合わせて混合して均一な溶液を形成させる。
【0066】 以下の組成を有するゲルを調製する。 局所投与用ゲル: 成分 重量% [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸 2,6-ジイソプロピル-フェニルエステル 0.50 プロピレングリコール 20.00 エタノール 20.00 カルボキシビニルポリマー [Carbomer 940 (登録商標)] 1.00 ヒドロキシエチルセルロース 0.40 ベンジルアルコール 1.00 水酸化ナトリウム 1N pH 6とする 蒸留水 全量100とする 水酸化ナトリウム以外の成分を混合して均一な分散液を生成させる。水酸化ナ
トリウムを添加すると混合物はそのまま使用できるゲルを生成する。
【0067】 以下の組成を有するクリーム剤を調製する。 局所投与用クリーム剤: 成分 重量% [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸 2,6-ジイソプロピル-フェニルエステル 0.50 ステアリン酸 7.00 ステアリルアルコール 5.00 セチルアルコール 2.00 グリセリン 10.00 ラウリル硫酸ナトリウム 1.00 プロピルパラベン 0.05 メチルパラベン 0.25 エデト酸二ナトリウム 0.05 蒸留水 全量100とする 最初の4つの成分を約70℃に加熱して、均一な溶融物を生成させる。残りの成
分を合わせて、約75℃に加熱し、攪拌しながら先に調製した溶融物に混合する。
このようにして形成した乳剤をホモジナイズし、冷却すると、滑らかな白色のク
リーム剤が生成する。
【0068】 局所投与用ローション剤: 成分 重量% [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸 2,6-ジイソプロピル-フェニルエステル 0.50 グリセリルモノステアリン酸 1.00 パルミチン酸イソプロピルエステル 4.00 ポリエチレングリコール400ジステアレート 2.00 グリセリン 10.00 メチルパラベン 0.10 セチル硫酸ナトリウム 5.00 蒸留水 全量100とする 最初の4つの成分を合わせて約70℃に加熱して、ついで攪拌しながら同じく約7
0℃で残りの成分を混合物に加える。乳剤を適当にホモジナイズし、冷却すると
、滑らかな白色の滴下可能なローション剤が生成する。
【0069】 以下の組成を有する局所投与用溶液を調製する。 局所用溶液: 成分 重量% [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸 2,6-ジイソプロピル-フェニルエステル 0.50 プロピレングリコール 20.00 エタノール 50.00 ベンジルアルコール 1.00 エデト酸二ナトリウム 0.01 没食子酸プロピル 0.10 クエン酸 0.20 水酸化ナトリウム1N pH 6にする 蒸留水 全量100にする 水酸化ナトリウムを除くすべての成分を攪拌しながら混合し、得られた溶液の
pHを1N水酸化ナトリウムで6に調整すると、易流動性、速乾性の局所投与用溶
液が生成する。
【0070】 本発明の材料および方法は次の通りである。 I.ミクロソームの調製 溶液: A.洗浄緩衝液(300mMスクロース, 5mM DTT)102.7g スクロース+0.77gジチ
オスレイトール(DTT)+水1L B.ホモジナイズ緩衝液(ロイペプチンおよびエチレングリコール-ビス (β-
アミノエチルエーテル) 四酢酸 [EGTA] を含む洗浄緩衝液)。上述のように25mg
のロイペプチンおよび380mgのEGTAを含む洗浄緩衝液を調製する。 C.リン酸緩衝液(0.2M, pH7.4)。100mLの1M KH2PO4を100mLの3M K2HPO4
と合わせ、水で1000mLとする。pHをチェックし、0.1 N H3PO4または0.1 N KOHで
pH7.4に調整する。
【0071】 ミクロソームの単離: ラットまたはマウスからの包皮腺(PG)の摘出 a)ラットまたはマウスをエーテルで麻酔し、PGを摘出して、洗浄緩衝液(氷
冷)を含有するビーカー中に取る。 b)できるだけ速やかにPGをホモジナイズ緩衝液15mLを含むPotter-Elvehjem
ホモジナイザー中でホモジナイズする。ホモジナイザーは小さな氷の箱の中に保
持する。プランジャーをチューブの底に届くまで10回操作する。 c)ホモジナイズ緩衝液で容量200mLに希釈する。 d)ホモジネートを氷浴中のSorvall チューブ 15×100mmに注ぐ。それぞれの
チューブをマークまで13.5mLに保持する。 e)Sorvall 遠心分離器を5℃, 10,000rpm(12,000×G)で15分間回転させる
。 f)表面に浮かぶ油脂をスパーテルの平らな刃で取り除き、上清を新たなチュ
ーブにデカントする。 g)工程eおよびfを繰り返す。 h)50 Tiまたは60 Ti Beckman Ultracentrifuge ローターの遠心分離ボトル
に、チューブの底の細胞屑を撹乱しないで、できる限りの上清を注意深く移す。
この間チューブは氷浴中に維持する。 i)Beckman Ultracentrifugeにより14℃, 105,000×gで1時間遠心分離する
。 j)上清を捨てる。 k)1mLの0.2 M KPO4緩衝液pH7.4を氷浴中、半分のボトルに加える。全ペレ
ットをテフロン(登録商標)の棒で穏やかに掻き落し、15mLのホモジナイザーに
移す。ボトルを1mLの緩衝液で洗浄し、ペレットを含むが緩衝液は含まないボト
ルの一つに移す。手動で穏やかにホモジナイズする。 l)そのアリコートをCryovial(Nalgene [登録商標])に取り、液体窒素中に
保存する。ミクロソームは少なくとも2年間活性のままである。 m)ホモジネート中のタンパク質濃度をLowry法によって測定する。20μLを18
0μLの食塩水で希釈し、2×10μLおよび2×20μLをアッセイする。注:Lowry法
(Lowry OH, Rosebrough NT, Farr AI & Randel RJ, J. Biol. Chem. 1951; 193
: 265-275)の操作時にKPO4が沈殿を形成することがある。望ましいタンパク質
濃度は20mg/mLラットまたはマウスPGミクロソームである。
【0072】 II.ACATアッセイ 溶液: A.スクロース緩衝液(300mMスクロース, 40mM KH2PO4, 50mM KCl, 30mM EDT
A, pH7.4)。1Mのリン酸緩衝液を調製する。480mLの水に70.89gのK2HPO4および
12.65gのKH2PO4を溶解する。必要に応じて、KOHまたはH3PO4でpH7.4に調整する
。容量を水で500mLに調整する。20mLの1Mリン酸緩衝液を1.865gのKCl, 51.35g
のスクロースおよび5mMのEDTAと混合する。容量を水で480mLに調整し、上述のよ
うにpHを7.4に調整し、水で全量を500mLにする。最終溶液を0.45μmのフィルタ
ー滅菌ユニット(たとえば、Nalgene 450-0045)に通す。 B.1%メチル-β-シクロデキストリン:10mLのスクロース緩衝液+100mgの
メチル-β-シクロデキストリン C.[4-14C] コレステリルまたは [1-14C] ヘキサデカノール:バイアルから
トルエンを蒸発させる。放射標識を0.1mLの2-プロパノールに再懸濁する。 D.オレオイルコエンザイムA(スクロース緩衝液中1mM):10.3gのオレイ
ルコエンザイムA(Sigma 0-7002)を10mLのスクロース緩衝液に溶解する。注:
−10℃で保存する。アッセイの直前に、スクロース緩衝液で5-倍200μMに希釈す
る。 E.[14C] コレステリル−標識ミクロソームまたは [14C] ヘキサデカノール
−標識ミクロソーム:保存ミクロソームのバイアルをスクロース緩衝液で1mLあ
たりタンパク質4mgに希釈する。希釈ミクロソーム溶液1mLごとにガラスシリン
ジ(Hamilton, GASTIGHT, 1072)を使用し、シリンジの針をミクロソーム溶液中
に浸して攪拌しながらシリンジの内容物を噴出させ、2.5μLの放射標識を希釈ミ
クロソームに移す。シリンジをミクロソーム溶液で1回フラッシュする。この溶
液の小アリコートを液体シンチレーションカウンティング(LSC)に付し、dpmを
測定する。ミクロソーム溶液中約4×106dpm/mLを要す。 F.酸クエンチング溶液(0.5% H2SO4):0.5mLの36 N H2SO4(濃硫酸)を水
100mLに加える。 G.試験化合物溶液:試験化合物を秤量し、ジメチルスルホキシド(DMSO)中
1mMまたは4mM保存溶液を調製する。これらの溶液を用いて、試験される化合物
の40倍の濃度を含有するDMSO溶液を調製する。これらの溶液はアッセイの24時間
前に調製し、室温に保存する。
【0073】 ACAT アッセイ操作: a)5μLの試験化合物溶液をそれぞれ2つのアッセイチューブに加えてサンプ
ルを二重に調製する。対照およびブランクは5μLのDMSOを加える。対照およびブ
ランクサンプルは阻害剤を含まない。注:インキュベーションは110×17mmのポ
リエチレン製の円錐形底部を有するチューブ(Thermowell)内で実施する。 b)各チューブに100μLの1% βCD溶液を加える。 c)各チューブに所望濃度(mg/mL)の放射標識ミクロソーム20μLを加える。 d)アッセイチューブを水浴中37℃で振盪しながら30分インキュベートする。 e)10μLの299μMオレオイルコエンザイムAを、ブランクを除くすべてのチ
ューブに加える。 f)ブランクには10μLのスクロース緩衝液を加える。 g)オレイルコエンザイムAの添加3分後に、10μLのH2SO4クエンチング溶液
を加えて反応を停止させる。 h)40μLの酸性溶液をWhatman LK6DシリカゲルTLCプレートのプレアブソーベ
ント領域に移し、熱板上で5分間乾燥し、トリメチルペンタン/ジエチルエーテ
ル/酢酸(75:25:2)で展開する。放射標識を含むバンドを検出し、Molecular Dynamics リンイメージャーを用いてリンイメージングによって定量する。
【0074】 III.データ分析および統計的評価 TLCはそのエステルから遊離アルコールを分離する。それらの各バンドにおけ
る放射能の相対量をリンイメージングによって測定する。このデータを用いて、
生成したエステルの分画をE/E+Aとして計算する。すなわち、 (%阻害=[(Ec/Ec+Ac)−(Et/Et+At)]×(Ec+Ac/Ec)×100) 式中、Eはエステルのバンド強度、Aはアルコールのバンド強度である。50%の
阻害を生成する阻害剤の濃度(IC50)はロジスティック関数: Y=100/1+ (X/C)b (式中、Yは阻害%、Xは阻害剤濃度、CはIC50、bは独立のフィッティングパラメ
ーターである)にデータを非線形最小二乗フィットさせて計算する。この研究に
おいて、本発明者らは −集団分布は少なくともほぼ正規である、 −X1, X2・・・XNが正規分布からのランダムサンプルであれば、標準化変数、
T=(Χ−μ)/ S/(n)1/2 は自由度n−1のt分布を有する、と仮定する。 −H0:μ−μ0 −Ha:試験統計量Tに対してμ<μ0である。 H0が真実である場合、試験統計量は自由度n−1のt分布を有する。試験統計量
分布の知識は、H0の場合(「零分布」)タイプI誤差の確率を所望のレベルに制
御する棄却領域の構築を可能にする。 P(タイプI誤差)=P(H0はそれが真実の場合、棄却される)=α
【0075】 [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソ
プロピル-フェニルエステル(化合物1)および2,2-ジメチル-N-(2,4,6-トリメ
トキシフェニル)-ドデカンアミド(化合物2)によるコレステリルエステル(CE
)およびワックスエステル(WE)合成の阻害についての実験結果を表1および図
1に掲記する。CE合成阻害のデータはマウス肝臓ミクロソームプレパレーション
を用いて発生させた。WE合成阻害のデータはマウス包皮ミクロソームプレパレー
ションを用いて発生させた。表1のデータは合成を50%阻害するのに要求される
阻害剤のマイクロモル濃度であるIC50として示す。 表1:コレステリルエステル(CE)およびワックスエステル(WE)合成の阻害 IC50(μM) 化合物番号 CE WE 1 0.09 13.9 2 0.27 >100
【0076】 各化合物についてのワックスエステル合成阻害とコレステリルエステル合成阻
害の差はワックスエステルの合成とコレステリルエステルの合成には別の酵素が
関与することを指示している。データはさらに、化合物2についての結果から明
らかなように、ACATの阻害剤として設計された化合物が必ずしもAFATの阻害剤で
はないことを示している。アバシミブ(化合物1)についてのデータはAFATも阻
害できる確立されたACAT阻害剤の最初の記述を提供するものである。このような
驚くべき二重の阻害活性は、AFATおよびACATそれぞれのワックスエステルおよび
コレステリルエステル産物は皮脂の主要部分を形成し、それが脂漏症および関連
する座瘡の病相期に皮脂腺から過剰に分泌されるので、皮脂腺障害の処置に利益
がある。要約すると表1および図1に提示したデータは、アバシミブが今日まで
、ACATおよびAFATの両者を阻害することが示された最初の唯一の化合物であるこ
とを示している。アバシミブによる予期されなかったAFATおよびACATの二重の阻
害は、ACATを阻害するだけの化合物によっては提供されなかった過剰な皮脂分泌
を特徴とする障害に罹患した患者に福音を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 マウス肝臓ミクロソームにおけるコレステリルエステル(CE)合成の2,2-ジメ
チル-N-(2,4,6-トリメトキシフェニル)-ドデカンアミド(化合物2)による阻害
%、ならびにマウス包皮腺ミクロソームにおけるワックスエステルの合成および
マウス肝臓ミクロソームにおけるCE合成の [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル
)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステル(化合物1
)による阻害%を、0.01μM〜100μMの阻害剤濃度に対して示す棒グラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AU, BA,BB,BG,BR,BZ,CA,CN,CR,C U,CZ,DM,DZ,EE,GD,GE,HR,HU ,ID,IL,IN,IS,JP,KP,KR,LC, LK,LR,LT,LV,MA,MG,MK,MN,M X,MZ,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,SK ,SL,TR,TT,UA,US,UZ,VN,YU, ZA Fターム(参考) 4C206 AA01 AA02 JA02 MA01 MA04 MA05 MA37 MA48 MA51 MA55 MA57 MA61 MA63 MA75 MA76 MA83 MA86 NA14 ZA89 ZC20

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮脂腺障害の処置を必要とする患者に [(2,4,6-トリイソプ
    ロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエス
    テルと命名される化合物またはその医薬的に許容される塩の有効量を投与するこ
    とからなる、皮脂腺障害の処置方法。
  2. 【請求項2】 障害は脂漏症である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 障害は座瘡である請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 障害は塩素座瘡である請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 障害は睫毛座瘡である請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 障害は嚢腫性座瘡である請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 障害は角化性座瘡である請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 障害は尋常性座瘡である請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 障害は老人性座瘡である請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 上記障害は薬物性座瘡である請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルフ
    ァミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルと命名される化合物の座瘡阻害
    量および医薬的に許容される担体からなる医薬組成物。
  12. 【請求項12】 座瘡処置を必要とする患者に、[(2,4,6-トリイソプロピル
    -フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルと
    命名される化合物またはその医薬的に許容される塩の座瘡阻害有効量を投与する
    ことからなる座瘡の処置方法。
  13. 【請求項13】 [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルフ
    ァミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルと命名される化合物の座瘡処置
    用医薬の製造における使用。
  14. 【請求項14】 障害は口周囲皮膚炎である請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 障害は酒さである請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】 障害はコルチコステロイド誘発座瘡様病変である請求項1
    記載の方法。
  17. 【請求項17】 [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルフ
    ァミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルと命名される化合物の皮脂腺分
    泌阻害量および医薬的に許容される担体含有医薬組成物。
  18. 【請求項18】 皮脂腺障害により引き起こされる障害の処置用医薬を製造
    するための [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,
    6-ジイソプロピル-フェニルエステルと命名される化合物の使用。
  19. 【請求項19】 AFATを阻害する処置を必要とする患者に、AFAT阻害有効量
    の [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-ジイソ
    プロピル-フェニルエステルと命名される化合物またはその医薬的に許容される
    塩を投与することからなる、AFATを阻害する方法。
  20. 【請求項20】 ACATおよびAFATを阻害する処置を必要とする患者に、ACAT
    およびAFAT阻害有効量の [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スル
    ファミン酸2,6-ジイソプロピル-フェニルエステルと命名される化合物を投与す
    ることからなる、ACATおよびAFATを阻害する方法。
  21. 【請求項21】 皮脂の産生を阻害する処置を必要とするヒトに、皮脂産生
    阻害量の [(2,4,6-トリイソプロピル-フェニル)-アセチル]-スルファミン酸2,6-
    ジイソプロピル-フェニルエステルまたはその医薬的に許容される塩を投与する
    ことからなる、ヒトにおける皮脂の産生を阻害する方法。
  22. 【請求項22】 脂性皮膚を処置するために使用される請求項21記載の方
    法。
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