JP2003526650A - キノキサリン誘導体を含む調製物 - Google Patents

キノキサリン誘導体を含む調製物

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JP2003526650A JP2001566514A JP2001566514A JP2003526650A JP 2003526650 A JP2003526650 A JP 2003526650A JP 2001566514 A JP2001566514 A JP 2001566514A JP 2001566514 A JP2001566514 A JP 2001566514A JP 2003526650 A JP2003526650 A JP 2003526650A
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フランク プフルーケル、
ハンスユルゲン トリレル、
ミハエル キルシュバウム、
フォルケル シュオルツ、
ハンス ノインホーフェル、
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Abstract

(57)【要約】 本発明は紫外線、特に280〜400nmの範囲の紫外線に対してヒトの表皮またはヒトの髪の毛を保護するための、化粧品および薬剤調製物中における、光安定性紫外線フィルタとしてのキノキサリン誘導体の使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、特に280〜400nmの範囲の紫外線に対してヒトの表皮または
ヒトの髪の毛を保護するための化粧品および薬剤調製物中における、光安定性紫
外線フィルタとしてのキノキサリン誘導体の使用に関する。
【0002】 化粧品および薬剤調製物中で使用する光保護物質には、ヒトの皮膚に対する日
光の有害な影響の作用を妨げるか、あるいは少なくとも軽減させるというはたら
きがある。しかしながら、さらにこれらの光保護物質は、他の成分を紫外線によ
る破壊または分解に対して保護するためにも機能する。髪の毛用の化粧品調製物
中では、紫外線によるケラチン繊維に対するダメージを防ぐことが目的である。
【0003】 知られているように、皮膚は太陽光線に敏感に反応し、通常の日焼けまたは紅
斑だけでなく、さまざまな程度の焼けを引き起こす可能性がある。
【0004】 しかしながら、太陽光線には他の悪影響もある。太陽光線は皮膚の弾性を低下
させ、シワの形成を引き起こし、したがって時期尚早な老化を結果として引き起
こす。時々は皮膚病も観察され、極端な場合は皮膚ガンが生じる可能性もある。
【0005】 この知識によって、太陽保護における変化もおきてきている。数年前の主な目
的は紅斑予防UV−B保護であったが、現在は光保護調製物におけるUV−A線
に対する保護がに含まれる。
【0006】 UV−A線は本質的に、皮膚の色素沈着に関する誘因である。
【0007】 光化学的ダメージに対して髪の毛を保護して、色のかげりの変化、漂白または
機械的性質のダメージを予防することも望ましい。
【0008】 知られているように、太陽光線の最も危険な部分は、400nm未満の波長を
有する紫外線によって形成されている。太陽光線の一部を吸収する、地球の大気
圏中のオゾン層の存在は、地球の表面に達する紫外線に関する下限が約280n
mであることを意味することも知られている。したがって、これらの知識すべて
によって、UV−AおよびUV−B領域に関する、効率の良いフィルタ物質の開
発が必要となるであろう。
【0009】 化粧品および薬剤調製物用の光保護物質に関する需要が高まっており、これは
特にUV−Aフィルタとして働くことができ、したがってその吸収最大値は約3
20〜400nmの範囲でなければならない。さらに、広帯域の保護、すなわち
280〜400nmの範囲のUV−AおよびUV−B保護に関する需要もある。
【0010】 可能な限り少量を使用して所望の効果を得るために、このタイプの光保護物質
は、非常に特異的な吸光性をさらに有していなければならない。さらに、化粧品
調製物用の光保護物質は、たとえば化粧品油中あるいは水中での優れた溶解性、
それと共に調製される乳濁液の高い安定性、毒物学的許容性、および本来の匂い
があまりないこと、および本来の色があまりないことなどの、多数の他の要求に
見合うものでなければならない。
【0011】 光保護物質が満たさなければならない他の要件は、充分な光安定性である。し
かしながら、これまでに入手されているUV−AおよびUV−B吸収光保護物質
に関しては、不充分な程度にしか光安定性が保証されないことが多い。
【0012】 従来技術は、さまざまなUV−Bフィルタを組み合わせることにより(FR2
440933)、優れた光保護フィルタ、たとえばジベンゾイルメタンなどの光
安定性を改善するため、あるいはいくつかの物質の添加によって紫外線フィルタ
を安定化させるため(EP0514491)のさまざまな手法を含むが、しかし
ながら、これに関する充分な解決策は依然として得られていない。
【0013】 さらに、DE−A 197 46 656およびEP 0 852 137は
、新規な光保護フィルタとして、4,4−ジアリ−ルブタジエンまたはR4−N
H−CR3=CR12構造を含む化合物などの物質群を提案しているが、UV−
AおよびUV−B領域に適した化合物に関する要求を、これらが充分に満たすわ
けではない。
【0014】 したがって本発明の目的は、化粧品および薬剤目的用の光保護物質としての新
規な構造群を見出することであった。この新規な構造群は、UV−AおよびUV
−B領域を吸収し、光安定性であり、本来の色があまりなく、すなわち置換体に
応じて、シャープなバンド構造体であり、吸収性が高く、油または水に溶ける。
【0015】 広くさまざまな基を含むキノキサリン誘導体は、優れたUV−Bおよび/また
はUV−A特性を有し、前に記載した諸要件を高度に満たすことが分かっている
。したがって本発明の目的は、本発明に従って式I、IIおよび/またはIII
のキノキサリン誘導体を使用することにより達成される。
【0016】 EP 0 728 481 A2中に同様のキノキサリン誘導体が記載されて
いるが、これらの既に知られている化合物は、AIDSおよび/またはHIV感
染を治療するための医薬品としてその中で使用されている。
【0017】 したがって本発明は単独での、あるいはそれ自体が化粧品および薬剤調製物用
として知られている紫外線吸収化合物と合わせた、太陽光線に対してヒトの皮膚
またはヒトの髪の毛を保護するための化粧品および薬剤調製物中における光安定
性紫外線フィルタとしての式I、IIおよび/またはIIIのキノキサリン誘導
体の使用であって、
【0018】
【化6】
【0019】 上式でR1およびR2は、互いにそれぞれ独立にH、それぞれ20個までの炭素
原子を有するアルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアルキニル、それぞれ1
0個までの炭素原子を有するシクロアルキル、シクロアルコキシ、シクロアルケ
ニルまたは二環系であり、これらの基のいずれでも、1つまたは複数の水素原子
はSub1によって置換されていてもよく、および/または1つまたは2つのC
2基はC=Oによって置き換えられていてよく、これらの環系は、1〜3個の
S、Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を含んでよく、 Hal、OH、NO2、−(CR56n−NR56、−(CR56n−N=
CR56、−(CR56n−CR5=NR5、−(CR56n−NHCOR5
−(CR56n−NHCOOR5、−SR5、−SO2−R5またはNR5−SO−
6、−SO−R5、 カルボキシレート、スルホネートまたはアンモニウム基からなる群から選択され
る水溶性置換基、 COR5、COOR5、COR56、CN、O=S(−R5)=O、O=S(−
OR5)=O、O=S(−NR56)=O、R5OP(−OR6)=O、OAr、
−(CR56)n−Ar、−Het、−NHHet、−OHetまたは−(CR 56n−Hetであり R1とR2は、それらが結合する炭素原子と共に、不飽和、部分的に飽和した、
あるいは完全に飽和した4、5、6または7員環を共同に形成することができ、
この環がS、Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を任意選択で含んでよく、さ
らに縮合しているか、および/または一置換または多置換されていてもよく、 Sub1はHal、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、ニトロ、C1〜C4アルキ
ルアミノ、C1〜C4ジアルキルアミノ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコ
キシ、COOHまたはCOO−アルキルであり、 Halはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり、 nは0、1、2、3または4であり、 R5およびR6は、互いにそれぞれ独立にH、それぞれ20個までの炭素原子を
有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、それぞれ10個までの炭素原子
を有するシクロアルキル、シクロアルケニルまたは二環系であり、これらの基は
Sub1によって三置換までされていてもよく、および/または1つまたは2つ
のCH2基はC=Oによって置き換えられていてもよく、これらの環系は、1〜
3個のS、Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を含んでよく、−(CR’R’
’)n−Arまたは−(CR’R’’)n−Hetであり、 基R5とR6が、いずれの場合もそれらが結合する炭素原子と共に、不飽和、部
分的に飽和した、あるいは完全に飽和した4、5、6または7員環を共同に形成
することもでき、この環はS、Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を任意選択
で含んでよく、一置換または多置換されていてもよく、および/またはさらに縮
合していてもよく、 R’およびR’’は、互いにそれぞれ独立にH、または1つまたは2つのCH 2 基はC=Oによって置き換えられていてもよいC1〜C4アルキルであり、 Arは、6〜18個の炭素原子を有し、さらに、1つまたは2つのCH基がC
=Oによって置き換えられていてよい非置換または一置換または多置換の芳香族
環、または縮合環系であり、 Hetは、5〜7環員を有する非置換または一置換または多置換のヘテロ芳香
族環または縮合環系であり、1つまたは複数のN、Sおよび/またはO原子がヘ
テロ原子として存在し、さらにヘテロ原子に対しαまたはβ位置の1つまたは2
つのCH基はC=Oによって置き換えられていてよく、 R3およびR4は、互いにそれぞれ独立にH、それぞれ20個までの炭素原子を
有するアルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアルキニル、それぞれ10個ま
での炭素原子を有するシクロアルキル、シクロアルコキシ、シクロアルケニルま
たは二環系であり、これらの基はSub2によって三置換までされているか、お
よび/または1つまたは2つのCH2基がC=Oによって置き換えられていてよ
く、これらの環系は、1〜3個のS、Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を含
んでよく、Hal、OH、NO2、−(CR56n−NR56、−(CR56 n −N=CR56、−(CR56n−CR5=NR5、−(CR56n−NHC
OR5、−(CR56n−NHCOOR5、−SR5、−SO2−R5、NR5−S
O−R6または−SO−R5、 カルボキシレート、スルホネードまたはアンモニウム基からなる群から選択され
る水溶性置換基、 COR5、COOR5、CONR56、CN、O=S(−R5)=O、O=S(
−OR5)=O、O=S(−NR56)=O、R7OP(−OR8)=O、OAr
、−(CR56n−Ar、−Het、−NHHet、−OHetまたは−(C
56n−Hetであり、 基R3とR4は、いずれの場合もそれらが結合する炭素原子と共に、あるいは代
替的に2つの基の1つと隣接するN原子と共に、不飽和、部分的に飽和した、あ
るいは完全に飽和した4、5、6または7員環を互いに共同に形成することもで
き、この環はS、Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を任意選択で含んでよく
、一置換または多置換されていてもよく、および/またはさらに縮合していても
よく、 R7およびR8は、互いにそれぞれ独立にH、それぞれ20個までの炭素原子を
有するアルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアルキニル、それぞれ10個ま
での炭素原子を有するシクロアルキル、シクロアルコキシ、シクロアルケニルま
たは二環系であり、これらの基はSub2によって三置換までされているか、お
よび/または1つまたは2つのCH2基はC=Oによって置き換えられていても
よく、これらの環系は、1〜3個のS、Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を
含んでもよく、 Sub2はHal、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、ニトロ、C1〜C4アルキ
ルまたはC1〜C4アルコキシ、COR5、COOR5、OAr、OHet、−(C
56n−Arまたは−(CR56n−Het、−(CR56n−NR56
、CONR56、CN、O=S(−R5)=O、O=S(−OR5)=O、O=S
(−NR56)=OまたはR7OP(−OR8)=Oである使用に関する。
【0020】 式I〜IIIの化合物を、文献とほぼ同様に調製することができる。調製方法
は、たとえば以下のものに記載される。
【0021】 Schipper、Day、I.An.Chem.Soc.73(1951)
5672および Miyashita、Suzuki、Iwamoto、Oishi、Higa
shino、Heterocycles 49(1998)405〜413。
【0022】 例示的な化合物の調製については、本出願の実施例部分(実施例A〜O)でも
詳細に述べる。
【0023】 このキノキサリン・クラスの物質からの化合物は、UV−A領域、追加的な発
色団基の存在下、UV−B領域の両方において優れた紫外線吸収性を示し、した
がって広域帯の保護を提供する。水中または化粧品油中の物質の溶解度は、適切
な置換基を選択することによって同様に容易に誘導することができる。親油性の
基、すなわち式I、IIおよび/またはIIIの化合物の油溶解度を高める基は
、たとえば脂肪族または脂環式の基、特に20個までの炭素原子を有するアルキ
ル基、アルコキシ、モノおよびジアルキルアミノ、アルコキシカルボニル、モノ
およびジアルキルアミノカルボニル、モノおよびジアルキルアミノスルホニル基
、さらにシアノ、ニトロ、臭素、塩素、ヨウ素、フッ素置換基である。
【0024】 親水性の基、すなわち式I、IIおよび/またはIIIの化合物の水溶解度を
高める基は、たとえばカルボキシルおよびスルホキシ基、特にアルカリ金属塩ま
たはトリアルキルアンモニウム塩などの、任意の所望の生理学的に許容されるカ
チオンを有するそれらの塩である。
【0025】 基R1〜R8中のアルキル基は20個までの炭素原子を有し、非分枝または分枝
形であってよく、したがってメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、ブ
チル、sec−ブチル、i−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、1−メチル
ブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、ヘキシル、1−メチルペンチル
、2−メチルペンチル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシルまた
はドデシル、さらに2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、3−メチ
ルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチ
ルプロピル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメ
チルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメ
チルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、トリデシル、テトラデシル
、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシルまた
はエイコシルであることが好ましい。
【0026】 述べることができる好ましいアルケニル基は、好ましくは10個までの炭素原
子を有する分枝または非分枝アルケニル鎖:ビニル、プロペニル、イソプロペニ
ル、1−ブテニル、2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、2−メチ
ル−1−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、1
−ヘキセニル、2−ヘキセニル、1−ヘプテニル、2−ヘプテニル、オクテニル
、ノネニルまたはデセニルである。
【0027】 適切なアルキニル基は、たとえばエチニル、プロピニル、ブチニル、i−ブチ
ニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニルまたはオクチニルなどの10個まで
の炭素原子を有する分枝または非分枝アルキニル鎖であることが好ましい。
【0028】 述べることができるシクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、1−メチル
シクロプロピル、1,2−ジメチルシクロペンチル、1−メチル−2−エチルシ
クロプロピル、シクロノニルまたはシクロデシルなどの分枝または非分枝C3
10シクロアルキル鎖であることが好ましい。
【0029】 適切なアルコキシ基は、たとえばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、i−プロ
ポキシ、ブトキシ、1−メチルプロポキシ、2−メチルプロポキシ、ペントキシ
、1,1−ジメチルプロポキシ、1−メチルブトキシ、3−メチルブトキシ、2
−メチルブトキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシまたはオクトキシなどの、20個ま
での炭素原子を有する、好ましくは12個までの炭素原子を有する、特に好まし
くは1〜8個の炭素原子を有する分枝または非分枝アルコキシ鎖である。
【0030】 R1〜R8に関して述べることができるシクロアルキル基は、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、1−メチル
シクロプロピル、1−エチルシクロプロピル、1−プロピルシクロプロピル、1
,2−ジメチルシクロプロピル、1−メチルシクロヘキシル、1,3−ジメチル
シクロヘキシル、シクロオクチル、シクロノニルまたはシクロデシルなどの、3
〜10個の炭素原子を有する分枝または非分枝シクロアルキル鎖であることが好
ましい。
【0031】 述べることができるシクロアルケニル基は、シクロプロペニル、シクロブテニ
ル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、1,3−シ
クロヘキサジエニル、1,4−シクロヘキサジエニル、シクロヘプテニル、シク
ロヘプタトリエニル、シクロオクテニル、シクロノネニルまたはシクロデセニル
などの、1つまたは複数の二重結合を有する分枝または非分枝C3〜C10シクロ
アルケニル鎖であることが好ましい。
【0032】 述べることができるビシクロアルキルまたはビシクロアルケニル基は、好まし
くは10個までの炭素原子を有する飽和または不飽和二環式環系、好ましくはピ
ナン、ピネン、ボルナンなどの二環式テルペン、またはショウノウ誘導体、デカ
リンまたはアダマンタンである。
【0033】 これらの環系は、イオウ、窒素または酸素などの1〜3個のヘテロ原子を含ん
でもよい。述べることができるこれらの例は、ピペリジン、ピロリジン、ピラジ
ジン、モルホリン、テトラヒドロフラン、ジヒドロフラン、チオラン、ピペラジ
ン、チアゾリジンまたはオキサゾリジン基などの環系である。
【0034】 Sub1によって置換することができる前述の基および以下の基において、S
ub1は好ましくはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素などのハロゲンであり(フ
ッ素または塩素であることが好ましい)、さらに好ましくはC1〜C4アルキルア
ミノまたはC1〜C4ジアルキルアミノ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコ
キシ、または代替的にヒドロキシルまたはアミノである。
【0035】 Sub2によって置換することができる前述の基および以下の基において、S
ub2は好ましくはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素などのハロゲンであり(フ
ッ素または塩素であることが好ましい)、さらに好ましくはC1〜C4アルキルア
ミノまたはC1〜C4ジアルキルアミノ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコ
キシであり、または代替的にヒドロキシルまたはアミノであり、さらにCOR5
、−(CR56n−Ar、−(CR56n−Het、OAr、OHet、CO
OR5またはR5OP(−OR6)=Oの意味であることも好ましい。
【0036】 適切なモノまたはジアルキルアミノ基は、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エ
チルアミノ、メチルエチルアミノ、ジエチルアミノ、プロピルアミノ、メチルプ
ロピルアミノ、ジプロピルアミノ、エチルプロピルアミノ、ブチルアミノ、ジブ
チルアミノ、メチルブチルアミノまたはイソプロピルアミノ、さらに1,1−ジ
メチル−プロピルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシルアミノ、1−メチル−1−
エチルプロピルアミノ、ヘプチルアミノまたはオクチルアミノであることが好ま
しい。
【0037】 基R1およびR2の1つ、または基R3およびR4の1つが−(CR56n−N
56、−(CR56n−N=CR56または−(CR56n−CR5=NR5 である化合物も好ましい。R1とR2およびR3とR4は、基R5とR6と同様に互い
にに、それらが結合する炭素原子と共に、不飽和、部分的に飽和した、あるいは
完全に飽和した4、5、6または7員環を共同に形成することができる。この環
はS、Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を任意選択で含んでよく、さらに縮
合しているか、および/または一置換または多置換されていてもよい。この点に
おいて、以下の好ましい化合物が例によって示されるが、これらは決して制限的
な特徴を有しているわけではない。
【0038】 式Ia
【0039】
【化7】
【0040】 上式でmは1、2、3または4、好ましくは1または2である。 IbまたはIb’
【0041】
【化8】
【0042】 上式でArはいずれの場合も、6〜18個の炭素原子を有し、さらに、1つま
たは2つのCH基がC=Oによって置き換えられていてよい、非置換または一置
換または多置換の芳香族環、または縮合環系であり、好ましくはフェニル、一か
ら三置換フェニルまたはナフチルである。 Icまたは代替的にId
【0043】
【化9】
【0044】 前述および以下の化合物および式において、Arは、6〜18個の炭素原子を
有し、好ましくは6〜10個の炭素原子を有し、さらに、1つまたは2つのCH
基がC=Oによって置き換えられていてよい、非置換または一置換または多置換
芳香族環、または縮合環系である。述べることができる特に好ましい基は、非置
換または置換フェニルまたはナフチルである。
【0045】 前述および以下の定義において、Hetは5〜7環員を有する非置換または一
置換または多置換ヘテロ芳香族環であるか、または好ましくは14個までの環原
子を有し、1つまたは複数のN、Sおよび/またはO原子がヘテロ原子として存
在し、1つまたは2つのCH基がC=Oによって置き換えられていてよい、縮合
環系である。他に定義しない限り、複素環式環は1〜13個の炭素原子および1
〜6個のヘテロ原子、特に3〜9個の炭素原子および1〜4個のヘテロ原子を有
することが好ましい。たとえば、2−または3−チエニル、2−または3−フリ
ル、2−、3−または4−ピリジル、ピリミジル、ピラゾリル、ピラゾロニル、
イミダゾリル、トリアジニル、ピラジニル、チアゾリル、インドリル、キノリル
、キノキサリニルまたはイソキノリルなどのヘテロ芳香族基が適切である。
【0046】 前に記載したArおよびHet基は、非置換または一置換、二置換または三置
換であることが好ましく、原則として考えられる置換基は、化合物に対して全体
として毒性の影響がない限りはすべての置換基である。Sub2として定義され
る置換基は適切なものであることが好ましく、したがって以下の置換基:ハロゲ
ン、特にFまたはCl、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C1〜C4アルキルまた
はC1〜C4アルコキシ、COR5、COOR5、OAr、OHet、−(CR56n−Arまたは−(CR56n−Het、−(CR56n−NR56、CO
NR56、CN、O=S(−R5)=O、O=S(−OR5)=O、O=S(−N
56)=OまたはR5OP(−OR6)=Oが好ましい。
【0047】 環系中のCH基をC=N−で置き換えることもさらに可能である。すなわち、
置換基はしたがって=N−R*であり、この中でR*はR5と同じであるか、ある
いは−NH−Arである(式Ibを参照のこと)。
【0048】 この場合、R5およびR6はH、C1〜C4アルキル、ArまたはHetであるこ
とが好ましい。
【0049】 さらに以下の置換基、フッ素、塩素、−COOH、8個までの炭素原子を有す
るアルコキシ、8個までの炭素原子を有する−COO−アルキル、−CO−フェ
ニル、−CO−アリール、−CO−Het、キノキサリニルまたは−CO−NH
−R5が特に非常に好ましい。このリストは純粋に例示的な特徴を有し、決して
制限することを意図するものではない。
【0050】 前述の定義では、基Ar、Het、R5および/またはR6は同様に、これらの
基に関して前または後に記載する置換基を保有していてよい。
【0051】 式Iに適合するが、その基が以下の好ましい意味を有する、以下の化合物Ie
〜Ihを使用することが特に好ましい。
【0052】 サブ式Ieの化合物。下記以外では式Iの化合物に対応するが、この式におい
て、 R1およびR2は、互いにそれぞれ独立にH、20個までの炭素原子を有するア
ルキル、12個までの炭素原子を有するアルコキシであり、さらに、1つまたは
複数の水素原子がSub1によって置換されていてもよく、および/または1つ
または2つのCH2基がC=Oによって置き換えられていてもよく Hal、OH、NO2、−(CR56n−NR56、−(CR56n−N=
CR56、−(CR56n−CR5=NR5、−(CR56n−NHCOR5
たは−(CR56n−NHCOOR5であり、 R5およびR6は、互いにそれぞれ独立に、式Iにおいて定義するものであるが
、これらの基の1つはHまたは7個までの炭素原子を有するアルキルであり、そ
してもう1つの基はArまたはHetであり、それぞれ12までの環原子を有し
、1〜3個の基によって置換されていることも好ましく、 n、R3およびR4は、式Iにおいて定義されたものである。
【0053】 サブ式Ifの化合物。これは式Iに適合し、この式において、 R1はフッ素または塩素、−CH2Hal、−CHHal2またはCHal3、ヒ
ドロキシル、ニトロ、−(CR56n−NR56、−(CR56n−N=CR 56、−(CR56n−CR5=NR5、−(CR56n−NHCOR5または
−(CR56n−NHCOOR5などのアルキルハロゲンであり、 R2はH、それぞれ10個までの炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ
、ハロゲンまたはアルキルハロゲン、ニトロ、ヒドロキシル、アミノ、C1〜C7 アミノアルキル、C1〜C7ジアミノアルキル、−(CR56n−NHCOR5
たは−(CR56n−NHCOOR5であり、 R5およびR6は、互いにそれぞれ独立に、式Iにおいて定義するものであるが
、これらの基の1つはHまたは7個までの炭素原子を有するアルキルであり、そ
してもう1つの基はArまたはHetであり、それぞれ12までの環原子を有し
、1〜3個の基によって置換されていることも好ましく、 n、R3およびR4は、式Iにおいて定義されたものである。
【0054】 サブ式Igの化合物。これは式Iに適合し、この式において、 R3およびR4は、互いにそれぞれ独立にH、20個までの炭素原子を有するア
ルキル、または12個までの炭素原子を有するアルコキシであり、さらにこの中
のそれぞれにおいて、1つまたは複数の水素原子がSub1によって置換されて
いてもよく、および/または1つまたは2つのCH2基がC=Oによって置き換
えられていてもよく、 ヒドロキシル、Hal、アルキルハロゲン、ニトロ、COR5、COOR5、C
ONR56、−(CR56n−NR56、−(CR56n−N=CR56、−
(CR56n−CR5=NR5、−(CR56n−NHCOR5または−(CR56n−NHCOOR5であり、 R5およびR6は、互いにそれぞれ独立に、式Iにおいて定義するものであるが
、これらの基の1つはHまたは7個までの炭素原子を有するアルキルであり、そ
してもう1つの基はArまたはHetであり、それぞれ12までの環原子を有し
、1〜3個の基によって置換されていることも好ましく、 n、R1およびR2は、式Iにおいて定義されたものである。
【0055】 サブ式Ihの化合物。これは式Iに適合し、この式において、 R3はフッ素または塩素、アルキルハロゲン、特に−CH2Hal、−CHHa
2またはCHal3、ヒドロキシル、ニトロ、−(CR56n−NR56、−
(CR56n−N=CR56、−(CR56n−CR5=NR5、−(CR56n−NHCOR5または−(CR56n−NHCOOR5であり、 R4はH、それぞれ10個までの炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ
、ハロゲンまたはアルキルハロゲン、ニトロ、ヒドロキシル、アミノ、C1〜C7 アミノアルキル、C1〜C7ジアミノアルキル、−(CR56n−NHCOR5
−(CR56n−NHCOOR5、−(CR56n−NR56、COR5、CO
OR5またはCONR56であり、 R5およびR6は、互いにそれぞれ独立に、式Iにおいて定義するものであるが
、これらの基の1つはHまたは7個までの炭素原子を有するアルキルであり、そ
してもう1つの基はArまたはHetであり、それぞれ12までの環原子を有し
、1〜3個の基によって置換されていることも好ましく、 n、R1およびR2は、式Iにおいて定義されたものである。
【0056】 本発明の特に好ましい実施形態では、サブ式IiまたはIjの化合物も使用さ
れ、
【0057】
【化10】
【0058】 上式でR2、R3、R4、R5、R’、R’’およびnは式Iにおいて定義された
ものであり、Xは与えられる定義によるArまたはHetである。Xは5〜7の
環原子を有する、非置換または一置換〜三置換芳香族またはヘテロ芳香族環であ
ることが好ましい。
【0059】 さらに、サブ式IkおよびIlの化合物は、本発明の使用に非常に適している
【0060】
【化11】
【0061】 上式でR2、R1、R4、R5、R’、R’’およびnが式Iにおいて定義された
ものであり、Xは与えられる定義によるArまたはHetである。Xは5〜7の
環原子を有する、非置換または一置換〜三置換芳香族またはヘテロ芳香族環であ
ることが好ましい。
【0062】 たとえば以下の化合物Im〜Inも同様に、非常に好ましい; Im 次の定義のほかは式IIに適合する化合物。この式において、この場合
4はフェニルまたは−NH−フェニルである。
【0063】 In 次の定義のほかでは式Iに適合する化合物。この式において、R4は−
NR56であり、R5はキノキサリン環であり、R6はArまたはHetである。
【0064】 式Iおよびサブ式Ia〜Inの化合物が基Arおよび/またはHetを含む場
合、これらは一置換〜三置換されていることが好ましい。表1に、フェニル環(
これを選択することが非常に好ましい)の例を使用して、環上の好ましい位置に
ある好ましい置換基を列挙する。Xとしてフェニル環を含むサブ式Ii〜Ilの
化合物も特に好ましい。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】 R1およびR2がそれぞれHであり、そしてR3およびR4が以下の意味を有する
、式Iの化合物もさらに好ましい。 ・R3が−CH=CH−キノキサリン−2−イルであり、R4がHである。 ・R3が−CH2−CH(NHR5)COOR6であり、R4がHである。 ・R3が−CH2−2−[1,3−(2−アルキル)イミダゾール−4−オン]で
あり、R4がHである。 ・R3が−CH2−CH2−PO(OR72であり、R4が−CH2−CH(NH2
COOHである。 ・R3が−CH2−CO−CH=CHCOOR5であり、R4がHである。 ・R3が−O−フェニル(O−アルキルによって置換されている)、R4がHであ
る。 ・R3が−CO−NH−CH(CH2COOR5)−CH2−CH2−COOR5によ
って置換されている−O−フェニルであり、R4がHである。
【0068】 式IIおよびIIIの以下の化合物も、同様に非常に好ましい:
【0069】
【化12】
【0070】 式I、IIおよび/またはIIIの化合物の大部分は知られており、キノキサ
リン誘導体を調製するための一般的に知られている方法(たとえばBeilst
einまたはHouben−Weylなどの標準的著作物中に記載されている)
によって、これらを調製することができる。二級キノキサリン−2−イルメチル
アミンを調製するための方法も、たとえば特許明細書DD 281 380中に
記載されており、この方法ではハロメチルキノキサリンを、高温において不活性
溶媒中でアミノ化合物と反応させる。
【0071】 式I、IIおよび/またはIIIは、新規であるいくつかの化合物も含む。
【0072】 したがって本発明は、前に示した式の新規な化合物にも関する。特に本発明は
、式IkおよびIlの新規な化合物に関するものであり、以下の化合物、
【0073】
【化13】
【0074】
【化14】
【0075】
【化15】
【0076】
【化16】
【0077】 を使用するのも非常に好ましい。
【0078】 トリアジンおよびアミノトリアジン基も、キノキサリン構造上の置換体として
好ましい。したがって、本発明に従って置換した基を有する以下の例およびその
誘導体も、本発明の好ましい化合物に属する。
【0079】
【化17】
【0080】
【化18】
【0081】 以下の、既に知られているキノキサリン誘導体も同様に、本発明の使用のため
に使用されることが好ましい。文献から知られており、当業者に熟知されている
方法によって、これらの化合物を調製することができる。
【0082】 N−(2−キノキサリニル)−2,4,−ジクロロアニリン N−[ビス(3−フルオロキノキサリン−2−イル)]−2−アミノピリミジ
ン 2−クロロ−3−フェニルキノキサリン 3−フェニルキノキサリン−2−オン 6−クロロ−2,3−ジメチルキノキサリン 2−クロロメチルキノキサリン N−(2−キノキサリニル)]−4−アミノベンゾイルグルタミン酸ジエチル 2−クロロキノキサリン 3,6−ジクロロ−1−(2,3,7−トリクロロキノキサリン−6−イル)
キノキサリン−2(1H)−オン 1,2,3,4−テトラヒドロ−1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,
3−ジオキソキノキサリン−6−イル)キノキサリン−2,3−ジオン キノキサリン−2−オン N−(2−キノキサリニル)−4−アミノ安息香酸 2,3−ジメトキシ−6−アミノキノキサリン 2,3−ジメトキシ−6−ニトロキノキサリン 2,3,7−トリメトキシキノキサリン 6−クロロ−2,3−ジメトキシキノキサリン。
【0083】 本発明のキノキサリン誘導体は、紫外線フィルタ物質として抜群に適している
。前述の通り、追加的な発色団基の存在によってUV−A領域およびUV−B領
域の両方で紫外線吸収性が生じるように、キノキサリンを合成的に設計すること
ができる。したがって、広帯域の保護性を得ることができる。さらに、水または
化粧品油中の物質の溶解度は、置換基の選択によって影響を受ける可能性がある
【0084】 望むならば、キノキサリン誘導体を所望の紫外線フィルタ物質と組み合わせる
こともでき、これによって相乗効果により、保護パフォーマンス(SPF bo
ost)が改善される結果となる。好ましくは本発明のキノキサリンと組み合わ
せることができる、いくつかのUV−AおよびUV−Bフィルタ物質を以下に列
記する。この選択は、決して制限することを意図するものではない。組合せは、
化学反応によるもの(表2)および/または以下に列記する紫外線フィルタとの
物質的組合せであってよい。
【0085】
【表3】
【0086】
【表4】
【0087】
【化19】
【0088】
【化20】
【0089】
【化21】
【0090】 原則として、すべての紫外線フィルタは組み合わせるのに適している。その生
理学的許容性がすでに証明されている紫外線フィルタが特に好ましい。専門家の
文献から、UV−AおよびUV−Bフィルタ用の物質が知られており、たとえば
以下のものがある。
【0091】 3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−ショウノウ(たとえばEusol
ex(登録商標)6300)、 3−ベンジリデンショウノウ(たとえばMexoryl(登録商標)SD)、 N−{(2および4)−[(2−オキソボーン−3−イリデン)メチル]ベン
ジル}アクリルアミドのポリマー(たとえばMexoryl(登録商標)SW)
、 N,N,N−トリメチル−4−(2−オキソボーン−3−イリデンメチル)ア
ニリウムメチルサルフェート(たとえばMexoryl(登録商標)SK)、ま
たは α−(2−オキソボーン−3−イリデン)トルエン−4−スルホン酸(たとえ
ばMexoryl(登録商標)SL)などのベンジリデンショウノウ誘導体、 1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロ
パン−1,3−ジオン(たとえばEusolex(登録商標)9020)または 4−イソプロピルジベンゾイルメタン(たとえばEusolex(登録商標)
8020)などのベンゾイルまたはジベンゾイルメタン、 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(たとえばEusolex(登
録商標)4360)または 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびそのナ
トリウム塩(たとえばUvinul(登録商標)MS−40)などのベンゾフェ
ノン、 オクチルメトキシケイ皮酸エステル(たとえばEusolex(登録商標)2
292)、 たとえば異性体の混合物としてイソペンチル4−メトキシケイ皮酸エステル(
たとえばNeo Heliopan(登録商標)E1000)、などのメトキシ
ケイ皮酸エステル、 サルチル酸2−エチルヘキシル(たとえばEusolex(登録商標)OS)
、 サルチル酸4−イソプロピルベンジル(たとえばMegasol(登録商標)
)または サルチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル(たとえばEusolex
(登録商標)HMS)などのサルチル酸誘導体、 4−アミノ安息香酸、 4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル(たとえばEusole
x(登録商標)6007)、 4−アミノ安息香酸エトキシル化エチル(たとえばUvinul(登録商標)
P−25)などの4−アミノ安息香酸および誘導体、 2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート(たとえば
Eusolex(登録商標)OCR)、 2−フェニルベンゾイミダゾール−5スルホン酸およびそのカリウム、ナトリ
ウムおよびトリエタノールアミン塩(たとえばEusolex(登録商標)23
2)、 3,3’−(1,4−フェニレンジメチレン)ビス(7,7−ジメチル−2−
オキソビシクロ[2.2.1]−hept−1−イルメタンスルホン酸およびそ
の塩)(たとえばMexoryl(登録商標)SX)および 2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オ
キシ)−1,3,5−トリアジン(たとえばUvinul(登録商標)T150
)などの他の物質。
【0092】 リスト中に述べる化合物は、例としてのみで考えるべきである。当然ながら、
他の紫外線フィルタを使用することも可能である。これらの有機性紫外線フィル
タは一般に、0.5〜10重量%、好ましくは1〜8重量%の量で化粧品調製物
中に取り込まれる。
【0093】 他の適切な有機性紫外線フィルタには、たとえば以下のものがある。
【0094】 2−(2H−ベンゾトリアゾル−2−イル)−4−メチル−6−(2−メチル
−3−(1,3,3,3−テトラメチル−1−(トリメチルシリルオキシ)ジシ
ロキサニル)プロピル)フェノール(たとえばSilatrizole(登録商
標))、 2−エチルヘキシル4,4’−[(6−[4−((1,1−ジメチルエチル)
アミノカルボニル)フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル)ジイミノ]ビス(ベンゾエート)(たとえばUV−Asorb(登録商標)
HEB)、 α−(トリメチルシリル)−ω−[トリメチルシリル)オキシ]ポリ[オキシ
(ジメチル[および約6%のメチル[2−[p−[2,2−ビス(エトキシカル
ボニル]ビニル]フェノキシ]−1−メチレンエチル]および約1.5%のメチ
ル[3−[p−[2,2−ビス(エトキシカルボニルビニル)フェノキシ)プロ
ペニル)および0.1〜0.4%の(メチル−水素)シリレン]](n≒60)
(CAS No.207 574−74−1) 2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾル−2−イル)−4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノール)(CAS No.10
3 597−45−1) 2,2’−(1,4−フェニレン)ビス)−1H−ベンゾイミダゾール−4,
6−ジスルホン酸、モノナトリウム塩)(CAS No.180 898−37
−7)および 2,2’−(1,4−フェニレン)ビス)−1H−ベンゾイミダゾール−5,
5’−モノスルホン酸、モノナトリウム塩 2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェ
ニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(CAS N
o.103 597−45−、187 393−00−6)。
【0095】 これらの有機性紫外線フィルタは一般に、0.5〜20重量%、好ましくは1
〜15重量%の量で化粧品調製物中に取り込まれる。これらは通常は本発明の配
合物中に、式I、IIまたはIIIのキノキサリン誘導体に対して15:1〜1
:15、好ましくは10:1〜1:10、特に好ましくは5:1〜1:5の重量
比で存在する。
【0096】 紫外線フィルタ性を有する好ましい化合物は、3−(4’−メチルベンジリデ
ン)dl−ショウノウ、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メ
トキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、4−イソプロピルジベンゾイルメ
タン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルメトキシケイ皮
酸エステル、オクチルメトキシケイ皮酸エステル、サリチル酸3,3,5−トリ
メチルシクロヘキシル、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル、
2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−フェニ
ルベンゾイミダゾール−5スルホン酸およびそのカリウム、ナトリウムおよびト
リエタノールアミン塩である。
【0097】 たとえば考えられる無機性紫外線フィルタは、たとえばコート型二酸化チタン
(たとえばEusolex(登録商標)T−2000、Eusolex(登録商
標)T−AQUA)などの二酸化チタン、酸化亜鉛(たとえばSachtote
c(登録商標))、酸化鉄および酸化セリウムからなる群からのフィルタである
。ミクロ性無機顔料の形の酸化チタンおよび酸化亜鉛が好ましい。これらの無機
性紫外線フィルタは一般に、0.5〜20重量%、好ましくは2〜10重量%の
量で化粧品調製物中に取り込まれる。これらは通常は本発明の配合物中に、式I
、IIまたはIIIのキノキサリン誘導体に対して25:1〜1:25、好まし
くは10:1〜1:10、特に好ましくは5:1〜1:5の重量比で存在する。
【0098】 キノキサリン誘導体の本発明に従った使用には、他の興味深く有利な態様があ
る。他の紫外線フィルタとの組合せによって、キノキサリン誘導体により、この
他の物質の光安定性につながる結果となることが多い。
【0099】 それ自体が有利な光保護フィルタ性を有するいくつかの紫外線フィルタは、紫
外線に対していくぶん不安定であるという大きな欠点を有することが知られてい
る。
【0100】 たとえば、Eusolex9020(4−t−ブチル−4’−メトキシジベン
ゾイルメタン)などのジベンゾイルメタン誘導体は、光化学的な分解にさらされ
る物質である。このクラスの化合物の光化学的な分解は、ノーリッシュ・タイプ
Iのアシル切断に従う。このプロセス中で形成される反応生成物は、光保護性フ
ィルタ物質としてはもはや利用不可能である。いくつかの提案済みの解決策が従
来技術において既に示されているが、それにもかかわらず、この光分解に効果的
に対抗する簡単で効果的な方法についての要求が存在し続ける。
【0101】 ここに記載するキノキサリン誘導体はこの目的に抜群に適しており、特にEu
solex9020と組み合わせることによって、物質の光安定性が大幅に改善
される結果となる。
【0102】 本発明に従って、ここに記載する紫外線保護フィルタは、それぞれの場合にお
いて単独で、あるいは好ましくは日焼止め剤中で組み合わせて自然に使用するこ
ともできる。これらは、相乗効果により保護パフォーマンス(SPF boos
t)を改善するために、UV−B/A発色団、たとえば世界的に承認され知られ
ているあらゆるフィルタと組み合わせることができる。好ましくは、無機性およ
び有機性UV−AおよびUV−Bフィルタまたはこれらの混合物と組み合わせて
、これらを使用することができる。
【0103】 1つまたは複数の式Iの化合物と他の紫外線フィルタの組合せによって、紫外
線の有害な影響に対する保護作用を最適化することができる。
【0104】 本発明の調製物と抗酸化剤を組み合わせることも、可能であり有利である。し
たがってこのタイプの組合せは、抗酸化剤としての保護作用、および紫外線によ
る火傷に対する保護作用の両方を示す。したがって、酸化ストレスに対する、あ
るいはフリーラジカルの作用に対する保護作用も達成することができる。
【0105】 したがって本発明は、化粧品または薬剤調製物中での、抗酸化剤と組み合わせ
た請求項1に記載の式Iの化合物の使用にも関する。
【0106】 したがって本発明は、1つまたは複数の式I、IIおよび/またはIIIの化
合物を含み、任意選択で他の光保護物質または抗酸化剤と組み合わせた、化粧品
および薬剤調製物にも関する。
【0107】 本発明は、皮膚および天然あるいは感受性が与えられた髪の毛を太陽光線に対
して保護するための方法にも関するものであり、この方法では、化粧品調製物中
の式I、IIおよび/またはIIIの化合物の少なくとも1つを有効量、皮膚ま
たは髪の毛に加える。「感受性が与えられた髪の毛」は、パーマネント・ウェー
ブ処理、染色プロセスまたは漂白プロセスが施された髪の毛を意味すると受け取
れる。
【0108】 UV−AおよびUV−B線に対する保護用の本発明のフィルタは、それぞれの
場合において、0.1〜20重量%、好ましくは1〜15重量%の濃度で化粧品
調製物中に取り込ませることができる。このようにして、使用する光保護フィル
タが100%まで、ここに記載する紫外線フィルタである調製物を調製すること
が可能である。これらの調製物は、スケルトン上の置換基に応じて、水または油
中において簡単な方法で溶解、分散または乳濁する物質である。
【0109】 本発明の調製物は、他の従来の皮膚保護またはスキンケア活性成分をさらに含
んでよい。これらは原則として、当業者に知られる任意の活性成分であってよい
【0110】 特に好ましい活性成分は、ピリミジンカルボン酸および/またはアリールオキ
シム、およびクマラノン誘導体である。
【0111】 ピリミジンカルボン酸は好塩性微生物中に存在し、これらの微生物の浸透圧調
節において役割を果たす(E.A.Galinskiほか、Eur.J.Bio
chem.、149(1985)135〜139ページ)。ピリミジンカルボン
酸の中では、ここでは特にエクトイン((S)−1,4,5,6−テトラヒドロ
−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびヒドロキシエクトイン((S
,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピ
リミジンカルボン酸およびこれらの誘導体について言及しなければならない。こ
れらの化合物は、水溶液および有機溶媒中において酵素および他の生物分子を安
定化させる。さらにこれらの化合物は、特に塩、極端なpH値、界面活性剤、尿
素、塩化グアニジニウムおよび他の化合物などの変性条件に対して酵素を安定化
させる。
【0112】 エクトインおよびヒドロキシエクトインなどのエクトイン誘導体は、薬物中で
有利に使用することができる。特に、皮膚疾患の治療用の薬物を調製するために
、ヒドロキシエクトインを使用することができる。ヒドロキシエクトインまたは
他のエクトイン誘導体の他の適用分野は、典型的には、たとえばトレハロースが
添加剤として使用される分野である。したがって、ヒドロキシエクトインなどの
エクトイン誘導体は、乾燥した酵母菌および細菌細胞中で保護剤として使用する
ことができる。非グリコシレート型であり、薬剤活性があるペプチドおよびタン
パク質などの薬剤品、たとえばt−PAを、エクトインまたはその誘導体を用い
て保護することもできる。
【0113】 化粧品の適用例の中では、老化した、乾燥した、あるいは炎症を起こした皮膚
をケアするための、エクトインおよびエクトイン誘導体の使用について特に言及
しなければならない。したがって、欧州特許出願EP−A−0 671 161
では、エクトインおよびヒドロキシエクトインをパウダー、石鹸、界面活性剤を
含むクレンジング品、リップスティック、ルージュ、メーキャップ、ケア用クリ
ームおよび日焼止め調製物などの化粧品調製物中で使用することを詳細に記載し
ている。
【0114】 ここで、以下の式のピリミジンカルボン酸を使用することが好ましく、
【0115】
【化22】
【0116】 上式でR1は基HまたはC1〜8アルキルであり、R2は基HまたはC1〜4ア
ルキルであり、R3、R4、R5およびR6は、互いにそれぞれ独立に、H、OH、
NH2およびC1〜4アルキルからなる群からの基である。R2がメチルまたはエ
チル基であり、R1またはR5およびR6がHであるピリミジンカルボン酸を使用
することが好ましい。ピリミジンカルボン酸エクトイン((S)−1,4,5,
6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびヒドロキシ
エクトイン((S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2
−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)を使用することが特に好ましい。本発明
の調製物は、このタイプのピリミジンカルボン酸を15重量%までの量含むこと
が好ましい。
【0117】 アリールオキシムの中では、HMLO、LPOまたはF5としても知られる、
2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを使用することが好ましい
。化粧品組成物中での使用に関するその適性は、たとえばDE−A−41 16
123中で開示されている。したがって、2−ヒドロキシ−5−メチルラウロ
フェノンオキシムを含む調製物は、炎症を伴う皮膚疾患を治療するのに適してい
る。たとえば乾癬病、さまざまな形の湿疹、炎症性および毒性皮膚炎、紫外線に
よる皮膚炎、皮膚および外皮付加物の他のアレルギー性および/または炎症性疾
患を治療するために、このタイプの調製物を使用することができることが知られ
ている。式Iの化合物に加えて、アリールオキシム、好ましくは2−ヒドロキシ
−5−メチルラウロフェノンオキシムをさらに含む本発明の調製物は、驚くべき
抗炎症適性を示す。ここで調製物は、0.01〜10重量%のアリールオキシム
を含むことが好ましく、調製物は0.05〜5重量%のアリールオキシムを含む
ことが非常に好ましい。
【0118】 本発明の調製物中に有利に存在することができるクマラノン誘導体は、以下の
式の化合物である。
【0119】
【化23】
【0120】 上式で−X−は単結合、−CH2−、=CH−、−C(O)−、=C(OR5
−、−C(NR5)−、−CH(NR56)−または−CH(OR5)−であり、
1、R2、R3、R4、R5およびR6は同一であるか異なっていてよく、互いに独
立に、 H 直鎖または分枝C1〜C12アルキルおよび/またはアルキルカルボニル基、 直鎖または分枝C3〜C12アルケニルおよび/またはアルケニルカルボニル基
、 ヒドロキシル基が鎖の第1または第2炭素原子に結合していてよく、さらにア
ルキル鎖が酸素によって割り込まれていてもよい、直鎖または分枝C1〜C12
ドロキシアルキル基、 nが1〜3である−(CH2n−基によってそれぞれの環が架橋されていても
よい、C3〜C10シクロアルキルおよび/またはシクロアルキルカルボニル基、
およびC3〜C12シクロアルケニルおよび/またはシクロアルケニルカルボニル
基、 アリールおよび/またはアリールカルボニル基、 アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、アミノ、モノおよびジアルキルアミノ
、スルホン酸、カルボキシルおよび/またはハロゲン基によって置換されていて
よい、ヘテロアリールおよび/またはヘテロアリールカルボニル基、 モノおよび/またはオリゴグリコシル基である。
【0121】
【化24】
【0122】
【化25】
【0123】 上式でMeはプロトンまたはアルカリ金属イオン、特にナトリウムまたはカリ
ウムイオンである。
【0124】 したがってこれらの基をエーテルとして、あるいはエステルとして元の構造に
結合させることができる。このタイプの化合物は、ドイツ特許出願DE1000
3785.2中に記載されている。このタイプのクマラノン誘導体を含む組成物
は皮膚に対して非常にやさしく作用し、これらの化合物は抗酸化およびフリーラ
ジカル・スカベンジャー作用を示す。
【0125】 元の構造体4,6,3‘,4‘−テトラヒドロキシベンジル−3−クマラノン
は、非常に優れた性質を有する。この化合物は、Xが−CH2−であり、R1=R 2 =R3=R4=Hである前述の式に適合する。水中でのこの化合物の可溶性は、
たとえばサルフェートまたはホスフェート基として、基R1、R2、R3、および
4を選択することによって改善することができる。以下で「サルフェーテドク
マラノン」と呼ぶ、一、二および三硫酸塩の混合物が非常に適している。三硫酸
塩(Xが−CH2−であり、R1=R3=R4=SO3Me、R2=Hである)に特に
重点が置かれるべきであり、これは以下の式によって表される。
【0126】
【化26】
【0127】 調製物中に使用することができるすべての化合物または成分は、知られている
市販のものであるか、あるいは知られている方法によりこれらを合成することが
できる。
【0128】 光保護物質を含む化粧品および薬剤調製物は一般に、少なくとも1つの油相を
含む媒体をベースとする。しかしながら、親水性置換基を有する化合物を使用す
る場合は、純粋に水性ベースの調製物も考えられる。したがって、油、水中油形
および油中水形乳濁液、クリームおよびペースト、リップ保護組成物または無脂
肪ジェルが可能である。
【0129】 したがって、このタイプの日焼止め調製物は、たとえば油中水形クリーム、水
中油形クリームおよびローション、W/O/W系またはO/W/O系、エーロゾ
ル・フォーム・クリーム、ジェル、油、脂肪スティック、パウダー、スプレーま
たはアルコール性/水性ローションなどの液体、ペーストまたは固体形であって
よい。さらにこれらを、ミクロ化システムとして、あるいはPIT(相逆転温度
)乳濁液として調合することもできる。
【0130】 化粧品中の従来の油成分は、たとえばパラフィン油、ステアリン酸グリセリル
、ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、アセチルステアリル
2−ヘキサン酸エチル、水素化ポリイソブテン、ワセリン、カプリル酸/カプリ
ン酸トリグリセリド、ミクロクリスタリン・ワックス、ラノリン、鉱油、鉱質ワ
ックス、炭素数が少ないアルコール、たとえばイソプロパノール、プロピレング
リコールまたはグリセロールと脂肪酸とのエステル、安息香酸アルキル、ジメチ
ルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、など
のシリコーン油およびステアリン酸である。
【0131】 調製物は、このタイプの調製物中で通常使用される化粧品アジュバント、たと
えば増粘剤、軟化剤、モイスチャーライザー、界面活性剤、乳濁剤、防腐剤、消
泡剤、香料、脂肪およびワックス、ラノリン、推進剤、安定剤、抗酸化剤、殺菌
剤、組成物そのものまたは皮膚を着色する染料および/または顔料、および化粧
品中で通常使用される他の成分などを含んでよい。
【0132】 適切な乳濁剤は、たとえばポリグリセロールエステル、ソルビタンエステルま
たは部分的にエステル化したグリセリドなどの、知られているW/OおよびO/
W乳濁剤であることが好ましい。脂肪の典型例はグリセリド、ワックスであり、
特に言及すべきは蜜蝋、カルナウバ・ワックス、パラフィン・ワックス、ミクロ
ワックスであり、任意選択で親水性ワックスと組み合わせる。使用することがで
きる安定剤は、たとえばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム
および/またはステアリン酸亜鉛などの脂肪酸の金属塩である。適切な増粘剤は
、たとえば架橋したポリアクリル酸およびその誘導体、多糖類、特にキサンタン
・ガム、グアル−グアル、寒天−寒天、アルギネートおよびチロース、カルボキ
シメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース、さらに脂肪アルコール
、モノグリセリドおよび脂肪酸、ポリアクリレート、ポリビニルアルコールおよ
びポリビニルピロリドンである。植物抽出物、タンパク質加水分解物およびビタ
ミン複合体を加えることもさらに可能である。
【0133】 使用することができる抗酸化剤は、たとえばアミノ酸、イミダゾール、ペプチ
ド、カロチノイド、α−ヒドロキシ酸、不飽和脂肪酸、ビタミンA、Cおよび/
またはE、およびこれらの物質の適切な誘導体である。
【0134】 専門家の文献から知られ、抗酸化剤として使用することができる多くの証明さ
れている物質が存在し、これらはたとえばアミノ酸(たとえばグリシン、ヒスチ
ジン、チロシン、トリプトファン)およびその誘導体、イミダゾール(たとえば
ウロカニン酸)およびその誘導体、D,L−カルノシン、D−カルノシン、L−
カルノシンなどのペプチドおよびその誘導体(たとえばアンセリン)、カロチノ
イド、カロチン(たとえばα−カロチン、β−カロチン、リコペン)およびその
誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リポ酸およびその誘導体(たとえばジ
ヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオ
ール(たとえばチオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタ
ミン、およびこれらのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、
アミル、ブチルおよびラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コ
レステリルおよびグリセリルエステル)、およびその塩、ジラウリルチオジプロ
ピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸およびそ
の誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド
および塩)、および非常に低い許容用量(たとえばpmol〜μmol/kg)
のスルホキシミン化合物(たとえばブチオニンスルホキシミン、ホモシステイン
スルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ、ヘキサおよびヘプタチオニンス
ルホキシミン)、および(金属)キレート剤、(たとえばα−ヒドロキシ脂肪酸
、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(たとえば
クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビ
リベルジン、EDTA、EGTAおよびその誘導体、不飽和脂肪酸およびその誘
導体、ビタミンCおよびその誘導体(たとえばパルミチン酸アスコルビル、リン
酸マグネシウムアスコルビル、酢酸アスコルビル)、トコフェロールおよび誘導
体(たとえばビタミンEアセテート)、ビタミンAおよび誘導体(たとえばビタ
ミンAパルミテート)、ベンゾイン樹脂のコニフェリルベンゾエート、ルチン酸
およびその誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシ
トール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール
、ノルドヒドログアイア酸、トリヒドロキシブチロフェノン、ケルセチン、尿酸
およびその誘導体、マンノースおよびその誘導体、亜鉛およびその誘導体(たと
えばZnO、ZnSO4)、セレニウムおよびその誘導体(たとえばセレノメチ
オニン)、スチルベンおよびその誘導体(たとえば酸化スチルベン、酸化トラン
ススチルベン)である。
【0135】 抗酸化剤の混合物も同様に、本発明の化粧品調製物中で使用するのに適してい
る。知られている市販の混合物は、たとえば活性成分としてレシチン、L−(+
)−パルミチン酸アスコルビルおよびクエン酸(たとえばOxynex(登録商
標)AP)、天然トコフェロール、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、L
−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(たとえばOxynex(登録商標)
K LIQUID)、天然源からのトコフェロール抽出物、L−(+)−パルミ
チン酸アスコルビル、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(たとえばO
xynex(登録商標)L LIQUID)、DL−α−トコフェロール、L−
(+)−パルミチン酸アスコルビル、クエン酸およびレシチン(たとえばOxy
nex(登録商標)LM)、またはブチルヒドロキシトルエン(BHT)、L−
(+)−パルミチン酸アスコルビルおよびクエン酸(たとえばOxynex(登
録商標)2004)を含む混合物である。
【0136】 式I、IIまたはIIIのキノキサリン誘導体は、通常は本発明の調合物中に
、抗酸化剤と10,000:1〜1:5、好ましくは500:1〜1:2、特に
好ましくは50:1〜1:1の重量比で存在する。
【0137】 本発明の調製物は、他の成分としてビタミンを含んでもよい。本発明の化粧品
調製物は、ビタミンA、ビタミンAプロピオネート、ビタミンAパルミテート、
ビタミンAアセテート、レチノール、ビタミンB、チアミン塩化物塩酸塩(ビタ
ミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ニコチンアミド、ビタミンC(アス
コルビン酸)、ビタミンD、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、ビタミ
ンE、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセテート、トコフェロー
ルハイドロゲンスクシネート、ビタミンK1、エスクリン(ビタミンP活性成分
)、チアミン(ビタミンB1)、ニコチン酸(ナイアシン)、ピリドキシン、ピ
リドキサル、ピリドキサミン、(ビタミンB6)、パントテン酸、ビオチン、葉
酸およびコバラミン(ビタミンB12)から選択される、ビタミンまたはビタミン
誘導体を含むことが好ましく、特にビタミンAパルミテート、ビタミンC、DL
−α−トコフェロール、トコフェロールEアセテート、ニコチン酸、パントテン
酸およびビオチンが好ましい。
【0138】 本発明の調製物の水相は、炭素数が少ないアルコール、ジオールまたはポリオ
ール、およびそれらのエーテル、好ましくはエタノール、イソプロパノール、プ
ロピレングリコール、グリセロール、エチレングリコール、エチレングリコール
モノエチルまたはモノブチルエーテル、または類似の生成物、さらにエタノール
、イソプロパノール、1,2−プロパンジオールなどのアルコール、および、特
にたとえば二酸化シリコン、ケイ酸アルミニウム、多糖類またはその誘導体、た
とえばヒアルロン酸、キサンタン・ガムまたはヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、またはいわゆるCarbopol類からなる群からのポリアクリレートな
どの、1つまたは複数の増粘剤を任意選択で含むことが有利である。
【0139】 従来のフィルム形成物は、たとえばキトサン、ミクロクリスタリン・キトサン
または第四キトサンなどの親水コロイド、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリ
ドン−酢酸ビニルコポリマー、アクリル酸シリーズからのポリマー、第四セルロ
ース誘導体および同様の化合物である。適切な防腐剤の例には、ホルムアルデヒ
ド溶液、p−ヒドロキシ安息香酸またはソルビン酸がある。適切な真珠光沢剤は
、たとえばエチレングリコールジステアリン酸などのグリコジステアリン酸エス
テルだけでなく、脂肪酸および脂肪酸モノグリコールエステルもである。使用す
ることができる染料は、たとえばVerlag Chemie、Weinhei
m、1984で出版された、Dye Commission of the G
erman Research Societyによる、刊行物「Kosmet
ische Farbemittel」[Cosmetic Colorant
s]中にまとめられているような、化粧品用の目的に適しており認められている
物質である。一般にこれらの染料は、全体として混合物をベースとして0.00
1〜0.1重量%の濃度で使用される。
【0140】 望むならば、本発明の日焼止めは、セルフタンニング性を有する1つまたは複
数の化学物質を含んでもよい。
【0141】 使用することができるセルフタンニング性を有する化学物質はいずれも、当業
者に知られており化粧品調製物を調製するのに適した、天然および合成物質であ
る。これらは、たとえばジヒドロキシアセトンまたはα−ケトールなどの、野菜
の抽出物または合成セルフタンニング剤のいずれかであってよい。
【0142】 本発明の組成物が、本来の髪の毛あるいは太陽光に対して感受性を与えられた
髪の毛を保護することを意図している場合、それは洗い落とすシャンプー、ロー
ション、ジェルまたは乳濁液の形であってよく、問題の調製物はシャンプーの前
または後、カラーリングまたは漂白の前または後、あるいはパーマネント・ウェ
ーブの前または後に適用される;あるいは組成物は、スタイリングおよびトリー
トメント用のローションまたはジェルの形、ブラシングまたはブロー・ウェーブ
用のローションまたはジェルの形、ヘア用のヘア・ラッカー、ヘア・スプレー、
エーロゾル・フォーム・クリーム、パーマネント・ウェーブ組成物、ヘア用の染
料または漂白剤の形である。本発明の光保護フィルタ(VISおよび/またはI
Rフィルタ)または本発明の光保護フィルタの組合せに加えて、この組成物は、
界面活性剤、増粘剤、ポリマー、軟化剤、防腐剤、消泡剤、電解質、有機溶媒、
シリコーン誘導体、油、ワックス、抗グリース剤、組成物そのものまたは髪の毛
を着色する染料および/または顔料のようなこのタイプの組成物中で使用される
さまざまなアジュバント、またはヘア・ケア用に通常使用される他の成分なども
含んでよい。
【0143】 さらに典型的には、化粧品の使用形はリップスティック、リップケア・スティ
ック、マスカラ、アイライナー、アイシャドー、ルージュ、パウダー、乳濁液ま
たはワックス・メーキャップ、および日焼止め、プレ・サンおよびアフター・サ
ン調製物でもある。
【0144】 本発明の光保護フィルタは、他の予備手段なしで、化粧品調製物中に直接取り
込ませることができる。
【0145】 さらにこれらの物質は、皮膚に関して毒性またはアレルギー性反応を示さない
という大きな利点を与える。
【0146】 光保護調製物は有利には、既に前に記載したように本発明に従い、他の紫外線
フィルタ物質を含むことができ、フィルタ物質の合計量は、たとえば調製物の合
計重量に基づいて0.1重量%〜30重量%、好ましくは0.5〜10重量%、
特に1〜6重量%である。
【0147】 本発明の調製物を、皮膚の炎症およびアレルギーの予防治療用に、さらにある
場合はいくつかのタイプのガンを予防するために、薬剤組成物としてさらに利用
することもできる。本発明の薬剤組成物は、経口的あるいは局所的に投与するこ
とができる。経口投与するために、薬剤調製物は特に香錠、ゼラチン・カプセル
、コート型錠剤の形、シロップ、溶液、乳濁液または懸濁液としてある。局所的
な添加は、たとえば軟膏、クリーム、ジェル、スプレー、溶液またはローション
として行う。
【0148】 本発明の化粧品および薬剤組成物は、当業者によく知られている方法によって
調製することができる。
【0149】 式I、IIおよび/またはIIIの化合物の諸性質も、食品サプリメントとし
て、ダイエット剤として、あるいは機能性食品として食品中で使用するためには
、ポジティブなものであるとみなすべきである。食品について論理的に与えられ
るさらなる説明も、食品サプリメントおよび機能性食品に当てはまる。
【0150】 1つまたは複数の本発明の化合物を用いて、本発明に従って栄養価を高めるこ
とができる食品は、動物によって消費されるか、あるいはヒトによって消費され
るのに適したあらゆる物質、たとえばビタミンおよびそのプロビタミン、脂肪、
ミネラルまたはアミノ酸を含む(食品は固体のみならず、液体、すなわち飲料の
形であってもよい)。たとえば、本発明の式I、IIおよび/またはIIIの1
つまたは複数の化合物を用いて栄養価を高めることができる食品には、1つの天
然源に由来する食品もあり、たとえば砂糖、甘みを加えていないジュース、1つ
の植物種のスカッシュまたはピューレ、たとえば甘みを加えていないアップル・
ジュース(たとえば異なるタイプのアップル・ジュースの混合物も)、グレープ
フルーツ・ジュース、オレンジ・ジュース、アップル・コンポート、アプリコッ
ト・スカッシュ、トマト・ジュース、トマト・ソース、トマト・ピューレなどが
ある。本発明の式Iの1つまたは複数の化合物を用いて栄養価を高めることがで
きる食品の他の例は、1つの植物種からのコーンまたはシリアル、およびこのタ
イプの植物種から生成される物質、たとえばシリアル・シロップ、ライムギ粉、
小麦粉またはオートブランがある。このタイプの食品の混合物、たとえばマルチ
ビタミン調製物、ミネラル混合物または甘みを加えたジュースも、1つまたは複
数の本発明の化合物を用いて、本発明に従って栄養価を高めるのに適している。
食品の他の例として、たとえば調製したシリアル、ビスケット、混合型飲料、特
に子供用に調製したヨーグルトなどの食品、ダイエット食品、低カロリー食品ま
たは動物用飼料などの食品調製物をあげることができる。
【0151】 したがって、式I、IIおよび/またはIIIの1つまたは複数の化合物を用
いて、本発明に従って栄養価を高めることができる食品は、炭水化物、脂質、タ
ンパク質、無機元素、微量元素、ビタミン、水、または植物および動物の活性代
謝産物の、あらゆる食用可能な組合せを含む。
【0152】 式I、IIおよび/またはIIIの1つまたは複数の化合物を用いて、本発明
に従って栄養価を高めることができる食品は、たとえばミール、ピル、錠剤、カ
プセル、パウダー、シロップ、溶液または懸濁液の形で、経口的に投与されるの
が好ましい。
【0153】 本発明のこれらの高栄養価食品は、当業者によく知られる技法を使用して調製
することができる。
【0154】 さらに加えるコメントがなくても、当業者が前の記載事項を最も広い範囲に利
用することのできることが考えられる。したがって好ましい実施形態は、単なる
説明的開示としてみなすべきであり、これは決して制限的なものではない。
【0155】 以下の実施例は、本発明を制限することなく、本発明を例示することを意図す
るものである。すべての量データ、比率およびパーセンテージは、他に言及がな
い限り、調製物の重量および合計量または合計重量をベースとする。
【0156】 以前および以下で言及するすべての出願および刊行物の完全な開示内容は、参
照によって本出願中に取り込まれている。
【0157】 調製実施例
【0158】 実施例A 4−アミノ安息香酸イソプロピルN−(2−キノキサリニル)の調製 2−クロロキノキサリン1mmolおよび4−アミノ安息香酸イソプロピル1
.5mmolをn−プロパノール5ml中に溶解させ、120℃の温度で4時間
環流させる。反応中に沈殿した固体を、冷却した後に、濾過によって分離し、活
性炭を使用して酢酸エチルから再結晶化し、黄色がかったパウダーとして91%
の化合物4−アミノ安息香酸イソプロピルN−(2−キノキサリニル)を得る。 特徴付け: IR(KBr): 波数[cm−1]=3333(ν(N−H),NH) 3155(ν(C−H),Ph) 1720(ν(C=O),CO2R) 1613(ν(C=C),Ph) 1551(ν(C=C),Ph) 1290((スケルトン),Ph+CO) 760 (γ(C−H),Ph) 699 (γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=309(5)[M++2]、308(35)[M++1]、 307(91)[M+]、264 100)、248(43)、 220(41)、192(6)、166(3)、145(2)、 129(16)、118(31)、118(31)、102 (23)、91(3)1 H−NMR(300MHz,d6−DMSO): δ= 8.40 (s,1H,C−3) 8.03 (m,1H、アリール、芳香族) 7.99 (m,1H、アリール、芳香族) 7.80〜7.89(m,4H、ヘタリール、芳香族) 7.58 (m,1H、アリール芳香族) 7.48 (m,1H、アリール芳香族) 5.18 (sep,1H,CH) 1.32 (s,3H,CH3) 1.24 (s,3H,CH3
【0159】 実施例B N−(2−キノキサリニル)−2−アミノピリミジンの調製 2−クロロキノキサリン1mmolおよび2−アミノピリミジン1.5mmo
lを不活性溶媒中に溶解させ、4時間環流させる。反応中に沈殿した固体を、冷
却した後に、濾過によって分離し、再結晶化によって精製し、N−(2−キノキ
サリニル)−2−アミノピリミジンを得る。 特徴付け: IR(KBr): 波数[cm−1]=3427(ν(N−H),NH) 3021(ν(C−H),Ph) 1597(ν(C=C),Ph) 1493(ν(C=C),Ph) 1262((スケルトン),Ph) 814 (γ(C−H),Ph) 788 (γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=224(97)[M++1]、223(100)[M+]、 222(12)[M+−1]、195(6)、170(7)、 143(4)129(9)、102(16)、90(11)、 79(18)1 H−NMR(300MHz,d6−DMSO): δ= 10.71(br.s,1H,NH) 9.71(s,1H、ヘタリール、芳香族) 8.64(d,2H、ヘタリール、芳香族) 7.66〜8.03(m,4H、ヘタリール、芳香族)
【0160】 実施例C 調製実施例 実施例Bと同様に、対応する出発原料から以下のキノキサリン誘導体を得る。
【0161】 a)2−クロロ−2−フェニルキノキサリンおよび4−アミノ安息香酸から、
N−[2−(3−フェニル)キノキサリニル]−4−アミノ安息香酸 特徴付け IR(KBr): 波数[cm−1]=3421(ν(N−H),NH) 3085(ν(C−H),Ph) 1709(ν(C=0)) 1618(ν(C=C),Ph) 1526(ν(C=C),Ph) 1256((スケルトン),Ph) 814 (γ(C−H),Ph) 742 (γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=342(16)[M++2]、341(75)[M+1]、 340(100)[M+]、296(18)、264(2)、 220(11)、194(17)、166(5)、137 (13)、102(17)、90(23)、77(21)1 H−NMR(300MHz,d6−DMSO): δ= 7.80〜7.94(m,4H、ヘタリール、芳香族) 7.51〜7.65(m,5H、アリール、芳香族) 7.43 (br.s,1H,OH) 7.23 (m,4H、アリール、芳香族)
【0162】 b)2−クロロキノキサリンおよび2,4,6−トリフルオロアニリンから、
N−[ビス(2−キノキサリニル)]−2,4,6−トリフルオロアニリン 特徴付け: IR(KBr): 波数[cm-1]=2925(ν(Csp2−H),Ph)、 1535(ν(C=C),Ph)、 1122(ν(C−F))、 758 (γ(C−H),Ph)。1 H−NMR(300MHz,d6−DMSO): δ= 11.48 (s,1H)、 10.32 (s,1H、芳香族)、 8.13〜8.20(m,1H、芳香族)、 8.07〜8.13(m,1H、芳香族)、 8.00〜8.13(dd,1H、芳香族,3J=8.1Hz,4 J=0.8Hz)、 7.76〜7.83(m,2H、芳香族)、 7.64 (dd,1H,8−H,3J=8.3Hz,4 J=1.4Hz)、 7.59 (dt,1H,7−H,3J=8.4Hz,4 J=1.4Hz)、 7.46 (dt,1H,6−H,3J=6.6Hz,4 J=1.7Hz)、 7.19 (s,3H、芳香族)、 6.75〜6.85(m,2H、芳香族)。 MS: m/e(%)=405(2)[M++2]、404(16)[M++1]、 403(64)[M+]、384(100)、357(5)、 281(6)、256(6)、202(12)、144 (27)、129(12)、102(17)、90(13)、 77(11)、57(6)。
【0163】 c)2−クロロキノキサリンおよび2−アミノ−4,5−ジメトキシ安息香酸
から、N−(2−キノキサリニル)−2−アミノ−4,5−ジメトキシ安息香酸 特徴付け: 融点:248℃。 IR(KBr): 波数[cm-1]=3115(ν(N−H),NH)、 2991(ν(Csp2−H),Ph)、 1743(ν(C=O),CO2H)、 1637(ν(C=C),Ph)、 1533(ν(C=C),Ph)、 1246(δ(C−O−H),CO2H)、 753 (γ(C−H),Ph)。1 H−NMR(300MHz,d6−DMSO): δ= 11.42 (s,1H,NH)、 9.06 (s,1H,6’−H)、 8.52 (s,1H,3−H)、 7.88 (dd,1H,5−H,3J=8.1Hz,4J=0
.9Hz)、 7.76 (dd,1H,8−H,3J=8.2Hz,4J=1
.0Hz)、 7.67 (dt,1H,7−H,3J=7.6Hz,4J=1
.3Hz)、 7.51 (dt,1H,6−H,3J=7.5Hz,4J=1
.4Hz)、 7.46 (s,1H,3’−H)、 3.95 (s,3H,OCH3)、 3.77 (s,3H,OCH3)。13 C−NMR(75.4MHz,d6−DMSO): δ= 169.62(CO2H)、 153.31(C−4’)、 148.41(C−2)、 142.38(C−5’)、 141.13(C−3)、 139.83(C−8a)、 138.53(C−2’)、 137.04(C−4a)、 130.08(C−7)、 128.34(C−5)、 126.76(C−6)、 125.55(C−8)、 112.98(C−6’)、 106.28(C−1’)、 102.66(C−3’)、 55.51 (OCH3)。 MS: m/e(%)=327(2)[M++2]、326(19)[M++1]、 325(100)[M+]、307(30)、292(25)、 280(83)、266(45)、236(13)、221 (5)、206(10)、193(27)、179(3)、 145(3)、129(50)、102(36)、90(7)、 76(8)、64(4)。
【0164】 d)2−クロロキノキサリンおよび4−アミノメチル安息香酸から、N−(2
−キノキサリニル)−4−アミノメチル安息香酸 e)2−クロロキノキサリンおよび3,4,5−トリメトキシアニリンから、
N−(2−キノキサリニル)−3,4,5−トリメトキシアニリン f)2−クロロキノキサリンおよび2−アミノアニソールから、N−(2−キ
ノキサリニル)−2−アミノアニソール 特徴付け: 融点:216℃。 IR(KBr): 波数[cm-1]=3047(ν(Csp2−H),Ph)、 2784(ν(N−H),NH)、 1656(ν(C=C),Ph)、 1509(ν(C=C),Ph)、 1251(ν(C=O),R−O−R)、 835 (γ(C−H),Ph)、 756 (γ(C−H),Ph)。1 H−NMR(300MHz,d6−DMSO): δ= 10.07 (s,1H,NH)、 8.56 (s,1H,3−H)、 7.88 (d,2H,2’−H,6’−H,3J=9.0H
z)、 7.84 (dd,1H,5−H,3J=8.4Hz,4J=0
.7Hz)、 7.68 (dd,1H,8−H,3J=8.3Hz,4J=1
.4Hz)、 7.63 (dt,1H,7−H,3J=8.2Hz,4J=1
.4Hz)、 7.44 (dt,1H,6−H,3J=7.4Hz,4J=1
.6Hz)、 6.99 (d,2H,3’−H,5’−H,3J=9.0H
z)、 3.77 (s,3H,OCH3)。13 C NMR(75.4MHz,d6−DMSO): δ= 154.71(C−4’)、 149.42(C−2)、 140.75(C−3)、 140.15(C−8a)、 136.47(C−4a)、 133.09(C−1’)、 129.99(C−7)、 128.36(C−5)、 125.66(C−6)、 124.52(C−8)、 120.45(C−2’,C−6’)、 114.03(C−3’,C−5’)、 55.15 (OCH3)。 MS: m/e(%)=253(2)[M++2]、252(21)[M++1]、 251(100)[M+]、236(87)、220(2)、 208(19)、181(4)、154(1)、129 (44)、118(8)、102(39)、90(12)、 76(15)、63(14)。
【0165】 g)2−クロロキノキサリンおよび2−アミノベンゾフェノンから、N−(2
−キノキサリニル)−2−アミノベンゾフェノン 特徴付け: 融点:158℃。 IR(KBr): 波数[cm-1]=3274(ν(N−H),NH)、 3123(ν(Csp2−H),Ph)、 1603(ν(C=C),Ph)、 1534(ν(C=C),Ph)、 1265(スケルトン Ph−CO−)、 755 (γ(C−H),Ph)、 698 (γ(C−H),Ph)。1 H−NMR(300MHz,d6−DMSO): δ= 10.16 (s,1H,NH)、 8.40 (s,1H,3−H)、 7.88 (d,1H,5−H,3J=7.9Hz)、 7.76 (dd,1H,8−H,3J=7.9Hz,4 J=1.6Hz)、 7.73 (dd,1H、芳香族,3J=8.4Hz,4 J=1.4Hz)、 7.58〜7.70(m,2H、芳香族)、 7.36〜7.50(m,5H、芳香族)、 7.27 (dt,1H、芳香族,3J=7.6Hz,4 J=1.3Hz)、 7.06 (dd,1H、芳香族,3J=8.1Hz,4 J=1.4Hz)。13 C−NMR(75.4MHz,d6−DMSO): δ= 157.65 (C−1’)、 148.98 (C−2)、 139.86 (C−3)、 137.76 (C−8a)、 137.13 (C−4a)、 132.53 (Ctert芳香族)、 132.04 (C−4”)、 130.40 (Ctert芳香族)、 129.76 (C−7)、 129.57 (C−2”,C−6”)、 128.30 (C−5)、 128.10 (C−3”,C−5”)、 125.40 (C−6)、 124.92 (C−8)、 122.90 (Ctert芳香族)、 122.63 (Ctert芳香族)。 MS: m/e(%)=327(1)[M+ +2]、326(10)[M+ +1]、 325(41)[M+]、296(32)、248(10)、 220(100)、196(5)、152(5)、118 (5)、105(12)、92(10)、77(34)、65 (5)。
【0166】 h)2−クロロ−3フェニルキノキサリンおよび2−アミノ−4,5−ジメト
キシ安息香酸から、2−(3−フェニルキノキサリン−2−イルアミノ)−4,
5−ジメトキシ安息香酸 特徴付け: 融点:126℃。 IR(KBr): 波数[cm-1]=3422(ν(N−H),NH)、 1995(ν(Csp2−H),Ph)、 2828(ν(Csp3−H),CH3)、 1604(ν(C=O),CO2H)、 1537(ν(C=C),Ph)、 1228(ν(C−O),R−O−R)、 863(γ(C−H),Ph)、 753(γ(C−H),Ph)。1 H−NMR(300MHz,d6−DMSO): δ= 8.31 (s,1H,NH)、 7.83〜7.90(m,3H、芳香族)、 7.66 (dt,1H、芳香族,3J=7.2Hz,4 J=1.0Hz)、 7.55〜7.66(m,5H、芳香族)、 7.47 (dt,1H,6−H,3J=7.4Hz,4 J=1.5Hz)、 7.38 (dt,1H、芳香族,3J=8.7Hz,4 J=2.9Hz)、 6.93 (d,1H、芳香族,3J==8.8Hz)
、 3.77 (s,3H,OCH3)、 3.76 (s,3H,OCH3)。13 C−NMR(75.4MHz,d6−DMSO): δ= 148.33 (C−2) 147.66、147.20、144.53(Cquat.芳香族)
、 140.01 (C−1”)、 136.98 (C−8a)、 136.65 (C−4a)、 133.36 (C−2’)、 129.77 (C−7)、 129.52 (C−3”,C−5
”)、 128.72 (C−2”,C−4
”,C−6”)、 128.27 (C−5)、 125.91 (C−6)、 125.04 (C−8)、 112.93、111.9、106.3 (Cquat.芳香族)、 55.77 (OCH3)、 55.35 (OCH3)。 MS(EI): m/e(%)=391[M+](2)、359(39)、357(100)、 342(61)、327(1)、299(4)、270(6)、 220(2)、205(25)、179(10)、150 (3)、102(10)、90(4)、77(17)、65 (2)。 MS(FD): m/e(%)=401[M+](2)、391(6)、357(100)、 178(2)、78(4)。
【0167】 実施例D 5−ニトロ−2,3,6−トリメトキシキノキサリン(A)および2,3,7
−トリメトキシ−6,8−ジニトロキノキサリン(B)の調製 3.77mmolの濃硝酸と10mlの濃硫酸の混合物を、0℃の温度におい
て、濃硫酸(10ml)に2,3,6−トリメトキシキノキサリン3.77mm
olを溶かした溶液に加える。反応混合物を0℃で30分撹拌し、氷(100g
)上に注ぐ。混合物が中性になるまで8Nの水酸化ナトリウム溶液を加え、ジク
ロロメタン(3×50ml)を用いて混合物を抽出する。組み合わせた有機相を
硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を蒸留する。生成混合物を、シクロヘキサン
/酢酸エチル(4:1)を使用してシリカゲル上で、カラムクロマトグラフィに
よって分離する。分離した生成物をメタノールから再結晶化する。物質(A)は
黄色の結晶の形で72%の収率で得られ、化合物(B)は黄色い結晶の形で4%
の収率で得られる。 特徴付け:
【0168】 2,3,6−トリメトキシ−5,7−ジニトロキノキサリン: ベージュ色の結晶 融点:143〜144℃ 300MHz−1H−NMR(CDCl3): δ= 8.40 (s,1H,H−8) 4.08 (s,3H,−OCH3) 4.06 (s,3H,−OCH3) 4.02 (s,3H,−OCH3) 75MHz−13C−NMR(CDCl3): δ= 153.31 (quat.C) 151.76 (quat.C) 143.62 (quat.C) 141.65 (quat.C) 141.17 (quat.C) 132.98 (quat.C) 132.83 (quat.C) 124.96 (tert C) 65.09 (−OCH3) 55.80 (−OCH3) 55.41 (−OCH3) MS m/e(%)=300(100)[M+]、219(16)、176(10)、 89(10) C111047(310.22g/mol) 計算値[%] C 42.59 H 3.25 N 18.06 実測値[%] C 42.58 H 3.15 N 18.21
【0169】 2,3,6−トリメトキシ−5−ニトロキノキサリン: 黄色い結晶 融点:185〜186℃ 300MHz−1H−NMR(CDCl3): δ= 7.73 (d,1H,3J=9.2Hz,H−8) 7.18 (d,1H,3J=9.2Hz,H−7) 4.04 (s,3H,−OCH3) 4.02 (s,3H,−OCH3) 3.96 (s,3H,−OCH3) 75MHz−13C−NMR(CDCl3): δ= 151.69 (quat.C) 149.56 (quat.C) 148.90 (quat.C) 135.03 (quat.C) 131.37 (quat.C) 130.08 (quat.C) 128.65 (tert C) 111.93 (tert C) 57.03 (−OCH3) 55.03 (−OCH3) 54.64 (−OCH3) MS(70eV): m/e(%)=266(13)[M++1]、265(100)[M+]、 231(13)、189(19) C111135(265.23g/mol) 計算値[%] C 49.81 H 4.18 N 15.84 実測値[%] C 49.66 H 4.21 N 15.92
【0170】 実施例E N,N−ベンゾイル−(2−キノキサリニル)−4−アミノ安息香酸の調製 ジクロロメタン7ml中の、無水安息香酸2mmolと4−アミノ安息香酸ト
リメチルシリルN−(2−キノキサリニル)2mmolの混合物[窒素雰囲気下
でのアセトニトリル中における、4−アミノ安息香酸N−(2−キノキサリニル
)とシアン化トリメチルシリルの反応によって調製することができる]を、窒素
雰囲気下で、AgOTf(銀のトリフレート)0.55mmolとTiCl4
四塩化チタン)0.275mmolをジクロロメタン5mlに懸濁させた懸濁液
に少しずつ加える。2−プロピルトリメチルシリルエーテル2mmolの溶液(
プロパン−2−オール溶液中でのトリメチルクロロシランとN,N−ジメチルア
ニリンの反応によって調製することができる)をその後一滴ずつ加え、反応混合
物を室温で20時間撹拌する。水性飽和NaHCO3溶液を加えた後に、クロロ
ホルムを用いて混合物を抽出し、分離後、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させる
。シクロヘキサン/酢酸エチル(1:1)を使用してシリカゲル上で、カラムク
ロマトグラフィによってさらに精製を行う。N,N−ベンゾイル−(2−キノキ
サリニル)−4−アミノ安息香酸を、27%の収率で薄い黄色のパウダーとして
得ることができる。 特徴付け: IR(KBr): 波数[cm-1]=3354(ν(−NR2) 3123(ν(C−H),Ph) 1789(ν(O=C−NR2) 1712(ν(C=O)) 1600(ν(C=C),Ph) 1521(ν(C=C),Ph) 1228(ν(スケルトン),Ph−C−O−) 758 (γ(C−H),Ph) 708 (γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=371(10)[M++2]、370(32)[M++1]、 369(100)[M+]、345(8)、264(6)、 220(7)、122(8)、105(4)、78(9)1 H−NMR(300MHz,d6−DMSO): δ= 8.64 (s,1H,3−H) 7.49〜7.68(m,5H、ベンゾイル、芳香族) 7.82〜7.97(m,4H、アリール、芳香族) 8.09〜8.26(m,4H、ヘタリール、芳香族)
【0171】 実施例F ジエチルN−(2−キノキサリニル)]−4−グルタミン酸アミノベンゾイル
の調製 乾燥DMF24ml中のN−(2−キノキサリニル)−4−アミノ安息香酸1
.2mmolとジエチル−L−グルタミン酸塩酸塩1.3mmolの混合物を、
窒素雰囲気下において室温で、1.3mmolのジエチルシアノホスホネートが
トリエチルアミン2.5mmolに溶けている溶液に加える。1.5時間撹拌し
た後、酢酸エチル/ベンゼン(比3:1)の混合物中に溶液を取り、水と水性飽
和NaHCO3溶液で洗浄する。有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
シクロヘキサン/酢酸エチル(1:2.5)を使用してシリカゲル上で、カラム
クロマトグラフィによって精製し、71%の収率でジエチルN−(2−キノキサ
リニル)]−4−グルタミン酸アミノベンゾイルを得る。 特徴付け: IR(KBr): 波数[cm-1]=3383(ν(N−H),NH) 3312(ν(N−H),NH) 2982(ν(C−H)、アルキル) 1747(ν(C=O) 1642(ν(C=C),Ph) 1544(ν(C=C),Ph) 1270((スケルトン),Ph) 856 (γ(C−H),Ph) 765 (γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=451(4)[M++1]、450(14)[M+]、404 (9)、377(2)、322(3)、293(15)、264 (12)、248(100)、220(26)、202 (10)、151(3)、120(42)、84(35)1 H−NMR(300MHz,d6−DMSO): δ= 8.48 (s,1H,H−3) 7.84〜7.96(m,4H、ヘタリール、芳香族) 7.03〜7.69(m,2H、アリール、芳香族) 7.48〜7.54(m,2H、アリール、芳香族) 4.80 (1H、CHを積載) 4.24 (dt,2H,CH2) 4.12 (dt,2H,CH2) 2.46 (q,2H,CH2 CH3) 2.16 (q,2H,CH2 CH3) 1.28 (t,3H,CH3) 1.20 (t,3H,CH3
【0172】 実施例G:2−クロロ−3−(2−トリイソプロピルシリルアセチレニル)キ
ノキサリン 調製:CH3CN1.5ml中でのPd触媒(パラジウム(Pd))/トリア
リールホスフィン/CuI(ヨウ化銅)の比が1:2:0.75である10mo
l%の混合物を、ジクロロキノキサリンが1.0mmolであるCH3CN(ア
セトニトリル)4mlの溶液に加える。Et3N(トリエチルアミン)12mm
olおよびトリイソプロピルシリルアセチレン1.20mmolをその後加える
。窒素雰囲気下、室温での2時間の反応時間の後に、溶媒を除去し、3mlのH 2 Oで混合物を急冷させる。水性相をジクロロメタンを用いて抽出し、有機相を
分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させる。シリカゲル上でカラムクロマトグラ
フィによって精製を行う。2−クロロ−3−(2−トリイソプロピルシリルアセ
チレニル)キノキサリンを、薄い黄色の油として79%の収率で得る。 特徴付け: IR(KBr): 波数[cm-1]=3072(ν(C−H),Ph) 2947(ν(C−H)、アルキル) 2071(ν(C=H)、アルキニル) 1611(ν(C=C),Ph) 1558(ν(C=C),Ph) 1314((スケルトン),Ph) 1288((スケルトン),Ph) 762 (γ(C−H),Ph) 683 (γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=346(11)[M++2]、344(33)[M+]、303 (44,301(100)、273(10)、261(29)、 259(70)、233(2.7)、231(6)、195 (15)、181(11)、163(1)153(7)、129 (9)、117(13)、103(35)、93(14)、79 (5)1 H−NMR(300MHz,d−CDCl3): δ= 7.98 (m,1H、ヘタリール、芳香族) 7.88 (m,1H、ヘタリール、芳香族) 7.67 (m,2H、ヘタリール、芳香族) 1.33 (s,3H,C−H) 1.09 (s,21,CH313 C(75.4MHz) δ= 148.46 140.82 140.51 135.49 130.77 (Cquat芳香族) 129.11 (Cquat芳香族) 128.37 (Cquat芳香族) 127.83 102.22 (C−1;アルキニル) 98.97 (C−1;アルキニル) 18.46 (CH3) 11.64 (C−H) 以下のもの:2−アミノ−3−(2−フェニルアセチレニル)−キノキサリン
を同様に調製した。 特徴付け: IR(KBr): 波数[cm-1]=3466 3316(ν(N−H),NH) 3058(ν(C−H),Ph) 2203(ν(C=H)、アルキニル) 1631(ν(C=C),Ph) 1558(ν(C=C),Ph) 1295((スケルトン),Ph) 755(γ(C−H),Ph) 690(γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=246(18)[M++1]、245(100)[M+]、 218(12)、190(1)、142(11)、127 (6)、102(6)、91(19)、76(9)1 H−NMR(300MHz,d−CDCl3): δ= 7.78〜7.86(m,3H、ヘタリール、芳香族) 7.49〜7.60(m,5H、芳香族) 7.40〜7.42(m,1H、ヘタリール、芳香族) 7.11 (br.s,1H,NH213 C(75.4MHz) 152.92 (Cquat.芳香族) 140.98 (Cquat.芳香族) 136.41 (Cquat.芳香族) 132.34,(Cquat.芳香族) 130.54 (Cquat.芳香族) 129.60 (Cquat.芳香族) 129.95 (C−H芳香族) 128.66 (C−H芳香族) 128.10 (C−H芳香族) 125.19 (C−H芳香族) 124.34 (C−H芳香族) 120.85 (Cquat.芳香族) 94.80 (C−1、アルキニル) 85.011 (C−2、アルキニル)
【0173】 実施例H:3−[2−(p−トリル)エテニル]キノキサリン−2−オン 調製:1.05mmolの4−メチルベンジリデンベンゾ酒石酸および1.0
0mmolのフェニレンジアミンを、6mlのエタノール(無水)と6mlの氷
酢酸の混合物中において、40℃の温度に温める。0.5〜1.5時間の反応時
間の後、微晶質の固体が沈殿する。エタノールからの再結晶の後、74〜86%
の収率で、薄い黄色の生成物を得ることができる。 特徴付け: IR(KBr): 波数[cm-1]=3421(ν(N−H),NH) 3033(ν(C−H),Ph) 1670(ν(C=O)、アミド) 1611(ν(C=N)、ヘタリール) 1525(ν(C=C),Ph) 1328((スケルトン),Ph) 768 (γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=262(22)[M+]、247(14)、233(100)、 218(12)、208(33)、190(9)、145 (59)、131(5)、115(49)、102(9)、 91(31)、77(9)1 H−NMR(300MHz,d−CDCl3): δ= 12.6 (br.s,1H,N−H) 8.14〜8.19(m,1H,CH) 7.89 (m,1H,CH) 7.80 (m,2H、ヘタリール) 7.67〜7.76(m,2H、ヘタリール) 7.32〜7.46(m,4H、アリール)
【0174】 実施例I:N−2−[3−(エトキシカルボニル)キノキサリニル]−4−ア
ミノ安息香酸 調製:2−クロロ−3−エトキシカルボニルエステルキノキサリン(100g
、4.46mmol)およびp−アミノ安息香酸(0.91g、6.69mmo
l)を、20mlのEtOH中で環流させる。生成物は、黄色い固体として反応
中に沈殿する。生成物を吸引によって濾過し、EtOHから再結晶化し、黄色の
固体としてN−2−[3−(エトキシカルボニル)キノキサリニル]−4−アミ
ノ安息香酸を得る。 特徴付け: IR(KBr): 波数[cm-1]=3480(ν(O−H),OH) 3270(ν(N−H),NH) 3012(ν(C−H),Ph) 2976(ν(C−H)、エチル) 1703(ν(C=O)CO2Et) 1696(ν(C=O)CO2H) 1613(ν(C=C),Ph) 1538(ν(C=C),Ph) 1328((スケルトン),Ph) 1292((スケルトン),Ph) 768 (γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=338(19)[M++1]、337(100)[M+]、 336(55)、292(5)、264(17)、246(6) 219(76)、102(4)、90(15)、77(3)1 H−NMR(300MHz,d6−DMSO): δ= 12.72 (br.s,1H,OH) 10.40 (br.s,1H,NH) 7.91〜8.25(m,5H、芳香族) 7.81〜7.85(m,2H、ヘタリール、芳香族) 7.57〜7.66(m,2H、ヘタリール、芳香族) 4.49 (q,2H,CH2) 1.43 (t,3H,CH3) 以下のもの:N−2−[3−(エトキシカルボニル)キノキサリニル]−4−
アセチルアニリンを同様に調製した。 IR(KBr): 波数[cm-1]=3269(ν(N−H),NH) 2987(ν(C−H)、エチル) 1703(ν(C=O)CO2Et) 1676(ν(C=O)COCH3) 1664(ν(C=C),Ph) 1538(ν(C=C),Ph) 1275((スケルトン),Ph) 769 (γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=335(38)[M+]、320(6)、252(55)、 246(12)、237(100)、219(29)、194 (2)、155(3)、135(19)、120(29)、 92(20)、77(5)1 H−NMR(300MHz,d6−DMSO): δ= 10.41 (br.s,1H,NH) 7.99〜8.11(m,5H、芳香族) 7.81〜7.85(m,2H、ヘタリール、芳香族) 7.57〜7.66(m,2H、ヘタリール、芳香族) 4.49 (q,2H,CH2) 2.56 (s,3H,COCH3) 1.43 (t,3H,CH3
【0175】 実施例K:1−(2−キノキサリニル)−3−[4−(イソ−プロピル)フェ
ニル]プロプ−2−エン−1−オン(A)および1−(2−キノキサリニル)−
3−[3,4−(オキソラノ)フェニル]プロプ−2−エン−1−オン(B) 2−アセチルキノキサリン1.00mmolを3mlのエタノール(無水)中
に溶かし、1.05mmolのアルデヒドを撹拌しながら−10〜0℃の温度で
加える。その後0.40mmolの塩基(エタノール性KOHまたはピペリジン
)を、この温度で一滴ずつ加える。溶液をさらに1時間、0℃の温度で撹拌した
後、この溶液をゆっくりと室温に温めて、2〜6時間反応させる。反応時間中に
固体が沈殿し、溶液を濾過した後に、エタノール/酢酸エチルを使用する再結晶
化によって、これを精製することができる。46〜73%の収率で、この化合物
を得ることができる。 特徴付けA IR(KBr): 波数[cm-1]=3063(ν(C−H),Ph) 2983(ν(C−H)、アルキル) 1670(ν(C=O)) 1611(ν(C=C),Ph) 1349((スケルトン),Ph) 788 (γ(C−H),Ph) 769 (γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=301(100)[M+]、286(10)、272(43)、 258(27)、243(3)、230(55)、203 (1)、172(17)、155(4)、130(84)、 114(5)、103(7)、91(2)、77(2)1 H−NMR(300MHz,CDCL3): δ= 9.56 (s,1H,H−3) 8.22 (d,1H,HC=C) 8.17〜8.20(m,1H、ヘタリール、芳香族) 8.10〜8.13(m,1H、ヘタリール、芳香族) 7.95 (d,1H,C=CH) 7.77〜7.84(m,2H、ヘタリール、芳香族) 7.62〜7.65(m,2H、芳香族) 7.18〜7.25(m,2H、芳香族) 2.88 (sep.,1H,CH) 1.22 (s,3H,CH3) 1.19 (s,3H,CH3) 特徴付けB IR(KBr): 波数[cm−1]=3065(ν(C−H),Ph) 2933(ν(C−H)、アルキル) 1670(ν(C=O)) 1591(ν(C=C),Ph) 1268((スケルトン),Ph) 1243((スケルトン),Ph) 813 (γ(C−H),Ph) 782 (γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=304(100)[M+]、290(4)、288(2)、 276(9)、258(37)、232(12)、230 (47)、204(15)、172(6)、159(3)、 130(71)、102(17)、91(11)、77(2)1 H−NMR(300MHz,CDCL3): δ= 9.55 (s,1H,H−3) 8.17〜8.20(m,1H、ヘタリール、芳香族) 8.13 (d,1H,HC=C) 8.04〜8.11(m,1H、ヘタリール、芳香族) 7.90 (d,1H,C=CH) 7.77〜7.85(m,2H、ヘタリール、芳香族) 7.24〜7.26(m,1H、芳香族) 7.15〜7.19(m,1H、芳香族) 6.78〜6.81(m,1H、芳香族) 6.27 (s,2H,CH2
【0176】 実施例L: N−[2−[N‘−(ベンズアミド)キノキサリニル]−]ベンズアミド 調製:1.98mmolの塩化ベンゾイル(新たに蒸留した)を、1.00m
molのジアミノキノキサリン(160mg)が15.0mlの極性非プロトン
溶媒(THFまたはジオキサン/乾燥型が好ましい)に溶けている溶液に加え、
混合物を48〜72時間環流させる。冷却後、溶媒を除去し、シクロヘキサン/
酢酸エチルを酢酸エチル/エタノールにした溶媒/溶離液混合物を使用して、シ
リカゲル上でカラムクロマトグラフィにより残渣を精製する。67%の収率で、
薄い黄色のパウダーとして生成物を得ることができる。 特徴付け: IR(KBr): 波数[cm-1]=3065(ν(C−H),Ph) 1690(ν(C=O)) 1611(ν(C=C),Ph) 1532(ν(C=C),Ph) 1341((スケルトン),Ph) 1223((スケルトン),Ph) 775 (γ(C−H),Ph) 709 (γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=368(10)[M+]、280(4)、265(55)、 246(100)、219(5)、143(55)、116 (23)、105(10)、95(7)、77(8)1 H−NMR(300MHz,d−CDCl3): δ= 11.93 (br.s,1H,N−H) 8.43〜8.46(m,2H、ヘタリール、芳香族) 8.13〜8.16(m,2H、ヘタリール、芳香族) 7.94〜7.98(m,1H、アリール、芳香族) 7.76〜7.80(m,2H、アリール、芳香族) 7.65〜7.70(m,4H、アリール、芳香族) 7.51〜7.54(m,1H、アリール、芳香族) 7.08〜7.16(m,2H、アリール、芳香族) 28.88 (CH3
【0177】 実施例M: 3−(エチル)ピリド[1’,2’:1,2]イモダゾ[4,5−b]キノキ
サリン 調製:1.00mmolの2−アミノ−3−クロロキノキサリンを1.5ml
のDMF(ジメチルホルムアミド)またはNMP(N−メチルピロリジノン)に
溶かした溶液に、3.00mmolのピリジンを加える。この混合物を、100
℃の温度で48〜96時間反応させる。冷却後、少量のH2Oを溶液に加える。
非極性溶媒からの再結晶化(活性炭を使用する)により、堆積した沈殿を精製す
ることができる。 特徴付け: IR(KBr): 波数[cm−1]=3072(ν(C−H),Ph) 2973(ν(C−H)、エチル) 1657(ν(C=N)) 1578(ν(C=C),Ph) 1523(ν(C=C),Ph) 1341((スケルトン),Ph) 1292((スケルトン),Ph) 755 (γ(C−H),Ph) 742 (γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=248(100)[M+]、233(24)、179(18)、 144(10)、117(1)、90(3)、77(3)1 H−NMR(300MHz,d−CDCl3): δ= 8.99〜9.01(d,1H、ピリジル) 8.20〜8.26(m,2H、ヘタリール、芳香族) 7.80〜7.88(m,2H、ヘタリール、芳香族) 759 (s,1H、ピリジル) 7.07〜7.09(d,1H、ピリジル) 2.83 (q,2H,CH2) 1.31 (t,3H,CH3) 以下のもの:3−(アセチル)ピリド[1’,2’:1,2]イモダゾ[4,
5−b]キノキサリンを同様に調製した。 特徴付け: IR(KBr): 波数[cm−1]=3420(ν(C−N),NH) 3072(ν(C−H),Ph) 1703(ν(C=O),COCH3) 1643(ν(C=N)) 1630(ν(C=N)) 1583(ν(C=C),Ph) 1536(ν(C=C),Ph) 1367((スケルトン),Ph) 1281((スケルトン),Ph) 827 (γ(C−H),Ph) 766 (γ(C−H),Ph) MS: m/e(%)=262(100)[M+]、247(23)、234(1)、 219(54)、192(9)、164(4)、129(3)、 102(13)、90(6)、76(8)1 H−NMR(300MHz,d−CDCl3): δ= 9.05〜9.10(d,1H、ピリジル) 8.61 (s,1H、ピリジル) 8.40〜8.43(m,1H、ヘタリール、芳香族) 8.31〜8.34(m,1H、ヘタリール、芳香族) 7.89〜7.97(m,2H、ヘタリール、芳香族) 7.70 (d,1H、ピリジル) 2.85 (s,3H,CH3
【0178】 実施例N:Morita,N.、Inoue,K.、Takagi,M.、A
gric.Biol.Chem.1985、49(11)、3279〜3289
に記載されるように、炭水化物置換型キノキサリン誘導体を調製した。
【0179】 調製: モル濃度が10倍過剰なo−フェニレンジアミンを、対応する単糖または二糖
がMeOH/AcOH/H2O(8:1:2)に溶けた溶液に加え、混合物を8
0℃の温度で3時間加熱する。冷却後、混合物を蒸発させて乾燥させ、残渣を(
クロロホルム/メタノール2:1を使用して)、シリカゲル上でカラムクロマト
グラフィにより精製する。グリコシドキノキサリンを21〜35%の収率で得る
。 特徴付け:
【0180】 2−[(1’R,2’S,3’R)−4’−(α−D−グルコピラノシロキシ
)−1’,2’,3’−トリヒドロキシブチル]キノキサリン1 H NMR(300MHz,CD3OD): δ 3.34(dd,1H,4”−H)、3.43(dd,1H,2”−H)、
3.60〜3.73(m,5H,3”−H,5”−H,6”−Ha,6”−Hb
3’−H)、4.03〜4.07(m,3H,2’−H,4’−H2)、4.8
5(d,1H,1”−H)、5.35(s,1H,1’−H)、7.76〜7.
82(m,2H,6−H,7−H)、8.04〜8.09(m,2H,5−H,
8−H)、9.14(s,1H,3−H)。−J1",2"=3.5、J2",3"=9.
6Hz。13 C NMR(75.5MHz,CD3OD): δ 62.5(C−6”)、70.1(C−4’)、71.1(C−3’)、7
1.6(C−4”)、73.6(C−1’)、73.7(C−2”)、75.0
(C−5”)、75.2(C−2’)、100.2(C−1”)、129.5、
129.8(C−5,C−8)、130.8、131.3(C−6,C−7)、
142.5、142.7(C−4a,C−8a)、145.9(C−3)、15
9.7(C−2)。 MS(FD):m/e=435[M+Na+]。
【0181】 6,7−ジクロロ−2−[(1’R,2’S,3’R)−4’−(α−D−グ
ルコピラノシロキシ)−1’,2’,3’−トリヒドロキシブチル]キノキサリ
1 H NMR(300MHz,CD3OD): δ 3.32(dd,1H,4”−H)、3.45(dd,1H,2”−H)、
3.59〜3.64(m,5H,3”−H,4”−H,5”−H,6”−Ha
3’−H)、3.67〜3.70(m,1H,6”−Hb)、4.06〜4.0
7(m,3H,2’−H,4’−H2)、4.85(s,1H,1”−H)、5
.32(s,1H,1’−H)、8.20、8.21(2s、それぞれ1H、5
−H、8−H)、9.14(s,1H,3−H)。−J1",2"=3.5、J2",3" =9.6Hz。13 C NMR(75.5MHz,CD3OD): δ 63.0(C−6”)、70.6(C−4’)、71.5(C−3’)、7
2.0(C−4”)、74.0(C−2”)、74.2(C−1’,C−5”)
、75.5(C−3”)、75.7(C−2’)、100.7(C−1”)、1
31.0、131.1(C−5,C−8)、135.1、135.6(C−6,
C−7)、141.9(C−4a,C−8a)、147.8(C−3)、161
.8(C−2)。
【0182】 2−[(1’R,2’S,3’R)−1’,2’,3’,4’−テトラヒドロ
キシブチル]キノキサリン−6−カルボン酸 および 2−[(1’R,2’S,3’R)−1’,2’,3’,4’−テトラヒドロ
キシブチル]キノキサリン−7−カルボン酸1 H NMR(300MHz,[D6]DMSO): δ .35(m,1H,OH)、3.70(m,1H,4’−Ha)、3.85
〜4.00(m,6H,2’−H,3’−H,4’−Hb,3 OH)、5.3
3および5.35(2s,異性体AおよびBの1Hおよび1’−H)、7.98
および8.01(2s,異性体B中の1H、5−H、異性体A中の8−H)、8
.30および8.33(2d,異性体B中の1H、6−H、異性体A中の7H)
、8.61(s,A中の1H、5−H、B中の8−H)、9.10および9.1
3(2s,異性体AおよびBの1Hおよび3−H)。13 C NMR(75.5MHz,[D6]DMSO): δ 64.9(C−4’)、72.9(C−3’)、73.8(C−2’)、7
5.5(C−1’)、129.2、129.4(B中のC−5、A中のC−8)
、131.1(A中のC−5、B中のC−8)、131.8、132.3(B中
のC−6、A中のC−7 139.8,142.0,142.2,143.6(
C−4a,C−8a)、146.6(C−3)、160.3(C−2)、173
.3(COOH)。
【0183】 2−[(1’R,2’S,3’R)−4’−(α−D−ガラクトピラノシロキ
シ)−1’,2’,3’−トリヒドロキシブチル]キノキサリン1 H NMR(300MHz,CD3OD): δ 3.31〜3.86(m,7H,3’−H,2”−H,3”−H,4”−H
,5”−H,6”−H2)、4.01〜4.06(m,3H,2’−H,4’−
2)、4.88(d,1H,1”−H)、5.35(s,1H,1’−H)、
7.76〜7.83(m,2H,6−H,7−H)、8.04〜8.08(m,
2H,5−H,8−H)、9.14(s,1H,3−H)。−J1",2"=3.5
Hz。13 C NMR(75.5MHz,CD3OD):δ 62.7(C−6”)、7
0.2(C−4’)、70.5(C−3’)、71.0(C−4”)、71.6
(C−1’)、72.2(C−3”)、73.7(C−5”)、75.2(C−
2’)、100.5(C−1”)、129.6、129.8(C−5,C−8)
、130.8、131.4(C−6,C−7)、142.5、142.7(C−
4a,C−8a)、145.9(C−3)、159.7(C−2)。 MS(FD):m/e=435[M+Na+]。
【0184】 2−[(1’R,2’S,3’R)−2’−(α−D−グルコピラノシロキシ
)−1’,3’,4’−トリヒドロキシブチル]キノキサリン1 H NMR(300MHz,CD3OD): δ 2.70〜2.75(m,2H,5”−H,6”−Ha)、2.93〜2.
96(m,2H,4”−H,6”−Hb)、3.07(dd,1H,2”−H)
,3.19(dd,1H,3”−H)、3.85(d,2H,4’−H2)、4
.23(d,1H,1”−H)、4.28(dd,1H,2’−H)、5.35
(d,1H,1’−H)、7.78〜7.85(m,2H,6−H,7−H)、
8.05〜8.09(m,2H,5−H,8−H)、9.11(s,1H,3−
H)。−J1',2'=2.6、J2',3'=7.7、J3',4'=4.2、J1",2"=7.
6、J2",3"=9.3Hz。13 C NMR(75.5MHz,CD3OD): δ 62.2(C−6”)、63.9(C−4’)、71.4(C−4”)、7
2.5(C−3’)、74.2(C−1’)、77.1(C−5”)、77.6
(C−3”)、82.5(C−2’)、104.2(C−1”)、129.5、
129.8(C−6,C−7)、130.9、131.3(C−5,C−8)、
142.4(C−4a,C−8a)、146.7(C−3)、159.0(C−
2)。 MS(FD):m/e=435[M+Na+]。
【0185】 2−[(1’R,2’S,3’R)−2’−(α−D−ガラクトピラノシロキ
シ)−1’,3’,4’−トリヒドロキシブチル]−キノキサリン1 H NMR(300MHz,CD3OD): δ 2.44(dd,1H,6”−Ha)、2.84(dd,1H,6”−Hb
、3.00(t,1H,5”−H)、3.32(dd,1H,3”−H)、3.
43(dd,1H,2”−H)、3.61(d,1H,4”−H)、3.86(
d,2H,4’−H2)、3.97(m,1H,3’−H)、4.19(d,1
H,1”−H)、4.23(dd,1H,2’−H)、5.34(d,1H,1
’−H)、7.77〜7.84(m,2H,6−H,7−H)、8.04〜8.
09(m,2H,5−H,8−H)、9.09(s,1H,3−H)。−J1',2 ' =2.6、J2',3'=7.7、J3',4'=4.0、J1",2"=7.7、J2",3"
9.6、J3",4"=3.0、J5",6"Hb=7.5、J5",6"Ha=5.7、Jgem,6"- H2. =10.8Hz。13 C NMR(75.5MHz,CD3OD): δ 58.7(C−6”)、61.9(C−4’)、67.3(C−4”)、7
0.7(C−3’)、70.8(C−2”)、70.9(C−1’)、72.8
(C−3”)、73.7(C−5”)、81.2(C−2’)、103.1(C
−1”)、127.6、127.8(C−6,C−7)、128.9、129.
4(C−5,C−8)、140.5、140.6(C−4a,C−8a)、14
4.6(C−3)、157.1(C−2)。 MS(FD):m/e=413[M+H+];435[M+Na+]。
【0186】 実施例O: 3−[4−(メチルオキシカルボニル)ベンゾイル]キノキサリン−2−オン p−トルエンスルフィン酸ナトリウム(178mg、1.00mmol)、ヨ
ウ化イミダゾリウム1,3−ジメチル(224mg、1.00mmol)、4−
ホルミル安息香酸メチル(591mg、3.6mmol)、および水素化ナトリ
ウム(87mg、3.6mmol)を、不活性ガス雰囲気下において、ジクロロ
キノキサリン(600mg、3.00mmol)を20mlのDMF(ジメチル
ホルムアミド)、無水、に溶かした溶液に加え、この混合物を80℃の温度に温
める。3時間後、氷上に反応混合物を注ぎ、氷酢酸を使用して中和し、その後酢
酸エチルを用いて抽出する。有機相を水で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、溶
媒を除去し、溶離液混合物(シクロヘキサン/酢酸エチル(1:1))を使用し
てシリカゲル上で、カラムクロマトグラフィにより残渣を精製する。薄い黄色の
結晶であるケトキノキサリンを、57%の収率で得る。 特徴付け: IR(KBr): 波数[cm−1]=3065(ν(C−H),Ph) 2967(ν(C−H),CH3) 1736(ν(C−H),CO2Me) 1696(ν(C−H),PhCO) 1624(ν(C−H),Ph) 1289((スケルトン),Ph) 814 (γ(C−H),Ph) 735 (γ(C−H),Ph) 300MHz−1H−NMR(CDCl3): δ= 11.91 (br.s,1H,N−H) 8.08〜8.14(m,4H、ヘタリール芳香族) 7.07〜7.15(m,4H、芳香族) 3.89 (s,3H,CH3) 75MHz−13C−NMR(CDCl3): δ= 207.48 ((C=O)PhCO) 166.49 ((C=O)C−2) 165.54 ((Cquat)C−3) 155.11 ((C=O)CO2He) 137.63 (Cquat芳香族) 134.72 (Cquat芳香族) 133.08 (Cquat芳香族) 129.54 (C−H芳香族) 129.29 (C−H芳香族) 128.01 (C−H芳香族) 125.52 (C−H芳香族) 125.42 (C−H芳香族) 122.93 (C−H芳香族) 115.04 (C−H芳香族) 52.42 (CH3) MS(7OeV): m/e(%)=308[M+](11)、249(5)、172(4)、162 (100)、149(1)、134(80)、120(1)、 106(66)、91(19)、79(45)
【0187】 実施例P: 以下の表は、本発明に従って使用することができるキノキサリン誘導体の構造
式、それらのUV−AおよびUV−B吸収の最大値を示す。この測定は、溶媒1
00ml当たり物質1mgの濃度で、2−プロパノールにおいて行った。
【0188】
【表5】
【0189】
【表6】
【0190】
【表7】
【0191】
【表8】
【0192】
【表9】
【0193】
【表10】
【0194】
【表11】
【0195】
【表12】
【0196】
【表13】
【0197】
【表14】
【0198】
【表15】
【0199】
【表16】
【0200】 使用実施例
【0201】 実施例1 本発明の日焼止めスプレー(O/W)の調製
【0202】 調製: Eusolex232を中和するために、トリエタノールアミンを相Bの水に
加え、撹拌しながらEusolex232を加える。完全に溶解した後、相Bの
残りの原材料を加え、80℃に加熱する。相AのPemulen以外を合わせ、
80℃に加熱し、相A中にPemulenを撹拌混入する。相Bを相Aに撹拌し
ながらゆっくり加え、撹拌によって均質化および冷却する。
【0203】 注: 以下の防腐剤を使用する: 4−ヒドロキシ安息香酸プロピル(Art.No.107427)0.05% 4−ヒドロキシ安息香酸メチル(Art.No.106757)0.15% 供給源: (1)Merck KGaA、Darmstadt (2)Croda、Nettetal (3)Goodrich、Neuss (4)ROVI、Schluchtern (5)New Phase、NJ08554 (6)Dow Corning、Wiesbaden
【0204】 実施例2 本発明の日焼止めジェル(O/W)の調製
【0205】 調製: 相D用に、Pemulen TR−1を水中に均質に分散させ、あらかじめ溶
かした相Cを撹拌しながら加える。Eusolex232を中和するために、ト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを相Bの水中で溶解させ、撹拌しながら
Eusolex232を加える。完全に溶解した後、相Bの残りの原料を加える
。相C/D中に相Bを撹拌させる。温めながら相Aを溶解させ、相B/C/D中
に撹拌させる。均質化する。
【0206】 注: 以下の防腐剤を使用する: 4−ヒドロキシ安息香酸プロピル(Merck Art.No.7427)0
.05% 4−ヒドロキシ安息香酸メチル(Merck Art.No.6757)0.
15% 供給源: (1)Merck KGaA、Darmstadt (2)BASF、Ludwigshafen (3)Dow Corning、Dusseldorf (4)H.Erhard Wagner、Bremen (5)GAF、Frechen (6)Goodrich、Neuss
【0207】 実施例3 UV−A/B保護性を有する日焼止めローション(W/O)の調製
【0208】 調製: 相Bを80℃に、相Aを75℃に加熱する。相Bを相A中にゆっくりと撹拌さ
せる。撹拌しながら均質化および冷却する。
【0209】 注: 以下の防腐剤が含まれる: 4−ヒドロキシ安息香酸プロピル(Art.No.1.07427)0.05
% 4−ヒドロキシ安息香酸メチル(Art.No.1.06757)0.15% 供給源: (1)Merck KGaA、Darmstadt (2)Henkel KGaA、Dusseldorf (3)ICI、Essen (4)Dow Corning、Dusseldorf
【0210】 実施例4 IR3535(商標)を含む日焼止めローションの調製
【0211】 調製: 相Aおよび相Bを別々に75℃に加熱する。撹拌しながらCをゆっくりと75
℃のBに加え、均質な混合物が形成されるまで撹拌する。その後撹拌しながらA
をB/Cに加え、均質化する。撹拌しながら冷却する。
【0212】 注: 以下の防腐剤が含まれる: 4−ヒドロキシ安息香酸プロピル(Merck KGaA、Art.No.1
30173)0.05%、 4−ヒドロキシ安息香酸メチル(Merck KGaA、Art.No.13
0174)0.15%、 Germall 115(ISP、Frechen)0.30% 供給源: (1)Merck KGaA、Darmstadt (2)Interorgana、Cologne (3)Henkel KGaA、Dusseldorf (4)Rhodia、Frankfurt
【0213】 実施例5 IR3535(商標)を含む日焼止めミルクの調製
【0214】 調製: 相Aを80℃に加熱し、撹拌しながら30℃に冷却する。撹拌しながら相Bを
ゆっくりと相Aに加え、均質な混合物が形成されるまで撹拌し、均質化する。相
Cを加える。
【0215】 注: 以下の防腐剤が含まれる: Euxyl K400(Schulke and Mayr、Norders
tedt)0.20% 供給源: (1)Merck KGaA、Darmstadt (2)Dow Corning、Dusseldorf (3)Nordmann、Rassmann GmbH & Co、Hamb
urg (4)BP、Dusseldorf (5)Witco Chemical、Frankfurt (6)Aug.Schmidt Nachfolger、Bremen (7)Haarmann & Reimer、Holzminden
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 Frankfurter Str. 250, D−64293 Darmstadt,Fed eral Republic of Ge rmany (72)発明者 プフルーケル、 フランク ドイツ連邦共和国 64297 ダルムシュタ ット ハルトムス−プファイル−ヴェーク 5 (72)発明者 トリレル、 ハンスユルゲン ドイツ連邦共和国 64823 グロス−ウム シュタット サント−チルソ−リング 71 (72)発明者 キルシュバウム、 ミハエル ドイツ連邦共和国 64331 ヴァイテルシ ュタット ニーデルガルテンヴェーク 10 (72)発明者 シュオルツ、 フォルケル ドイツ連邦共和国 64295 ダルムシュタ ット インゲルハイメル シュトラーセ 1 (72)発明者 ノインホーフェル、 ハンス ドイツ連邦共和国 64367 ミュールタル アウフ デン サント 1 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB09 CC34 DD29 EE10 4C083 AA082 AB332 AB362 AC012 AC072 AC122 AC172 AC182 AC211 AC212 AC242 AC302 AC341 AC342 AC352 AC402 AC422 AC432 AC442 AC471 AC472 AC482 AC511 AC542 AC642 AC841 AC851 AC852 AD042 AD072 AD092 AD152 AD162 AD172 AD352 AD392 AD642 AD662 BB46 BB51 BB53 CC04 CC05 CC19 DD08 DD22 DD23 DD28 DD31 DD41 EE17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I、IIおよび/またはIIIのキノキサリン誘導体 【化1】 上式でR1およびR2は、互いにそれぞれ独立にH、それぞれ20個までの炭素
    原子を有するアルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアルキニル、それぞれ1
    0個までの炭素原子を有するシクロアルキル、シクロアルコキシ、シクロアルケ
    ニルまたは二環系であり、これらの基のいずれでも、1つまたは複数の水素原子
    はSub1によって置換されているか、および/または1つまたは2つのCH2
    はC=Oによって置き換えられていてもよく、これらの環系は、1〜3個のS、
    Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を含んでよく、 Hal、OH、NO2、−(CR56n−NR56、−(CR56n−N=
    CR56、−(CR56n−CR5=NR5、−(CR56n−NHCOR5
    −(CR56n−NHCOOR5、−SR5、−SO2−R5またはNR5−SO−
    6、−SO−R5、 カルボキシレート、スルホネートまたはアンモニウム基からなる群から選択され
    る水溶性置換基、 COR5、COOR5、COR56、CN、O=S(−R5)=O、O=S(−
    OR5)=O、O=S(−NR56)=O、R5OP(−OR6)=O、OAr、
    −(CR56)n−Ar、−Het、−NHHet、−OHetまたは−(CR 56n−Hetであり R1とR2は、それらが結合する炭素原子と共に、不飽和、部分的に飽和した、
    あるいは完全に飽和した4、5、6または7員環を共同に形成することができ、
    この環がS、Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を任意選択で含んでよく、さ
    らに縮合しているか、および/または一置換または多置換されていてもよく、 Sub1はHal、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、ニトロ、C1〜C4アルキ
    ルアミノ、C1〜C4ジアルキルアミノ、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコ
    キシ、COOHまたはCOO−アルキルであり、 Halはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり、 nは0、1、2、3または4であり、 R5およびR6は、互いにそれぞれ独立にH、それぞれ20個までの炭素原子を
    有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、それぞれ10個までの炭素原子
    を有するシクロアルキル、シクロアルケニルまたは二環系であり、これらの基は
    Sub1によって三置換までされていてもよく、および/または1つまたは2つ
    のCH2基はC=Oによって置き換えられていてもよく、これらの環系は、1〜
    3個のS、Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を含んでよく、−(CR’R’
    ’)n−Arまたは−(CR’R’’)n−Hetであり、 基R5とR6が、いずれの場合もそれらが結合する炭素原子と共に、不飽和、部
    分的に飽和した、あるいは完全に飽和した4、5、6または7員環を共同に形成
    することもでき、この環はS、Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を任意選択
    で含んでよく、一置換または多置換されていてもよく、および/またはさらに縮
    合していてもよく、 R’およびR’’は、互いにそれぞれ独立にH、または1つまたは2つのCH 2 基はC=Oによって置き換えられていてもよいC1〜C4アルキルであり、 Arは、6〜18個の炭素原子を有し、さらに、1つまたは2つのCH基がC
    =Oによって置き換えられていてよい非置換または一置換または多置換の芳香族
    環、または縮合環系であり、 Hetは、5〜7環員を有する非置換または一置換または多置換のヘテロ芳香
    族環または縮合環系であり、1つまたは複数のN、Sおよび/またはO原子がヘ
    テロ原子として存在し、さらにヘテロ原子に対しαまたはβ位置の1つまたは2
    つのCH基はC=Oによって置き換えられていてよく、 R3およびR4は、互いにそれぞれ独立にH、それぞれ20個までの炭素原子を
    有するアルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアルキニル、それぞれ10個ま
    での炭素原子を有するシクロアルキル、シクロアルコキシ、シクロアルケニルま
    たは二環系であり、これらの基はSub2によって三置換までされているか、お
    よび/または1つまたは2つのCH2基がC=Oによって置き換えられていてよ
    く、これらの環系は、1〜3個のS、Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を含
    んでよく、Hal、OH、NO2、−(CR56n−NR56、−(CR56 n −N=CR56、−(CR56n−CR5=NR5、−(CR56n−NHC
    OR5、−(CR56n−NHCOOR5、−SR5、−SO2−R5、NR5−S
    O−R6または−SO−R5、 カルボキシレート、スルホネートまたはアンモニウム基からなる群から選択され
    る水溶性置換基、 COR5、COOR5、CONR56、CN、O=S(−R5)=O、O=S(
    −OR5)=O、O=S(−NR56)=O、R7OP(−OR8)=O、OAr
    、−(CR56n−Ar、−Het、−NHHet、−OHetまたは−(C
    56n−Hetであり、 基R3とR4は、いずれの場合もそれらが結合する炭素原子と共に、あるいは代
    替的に2つの基の1つと隣接するN原子と共に、不飽和、部分的に飽和した、あ
    るいは完全に飽和した4、5、6または7員環を互いに共同に形成することもで
    き、この環はS、Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を任意選択で含んでよく
    、一置換または多置換されていてもよく、および/またはさらに縮合していても
    よく、 R7およびR8は、互いにそれぞれ独立にH、それぞれ20個までの炭素原子を
    有するアルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアルキニル、それぞれ10個ま
    での炭素原子を有するシクロアルキル、シクロアルコキシ、シクロアルケニルま
    たは二環系であり、これらの基はSub2によって三置換までされているか、お
    よび/または1つまたは2つのCH2基はC=Oによって置き換えられていても
    よく、これらの環系は、1〜3個のS、Nおよび/またはOなどのヘテロ原子を
    含んでもよく、 Sub2はHal、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、ニトロ、C1〜C4アルキ
    ルまたはC1〜C4アルコキシ、COR5、COOR5、OAr、OHet、−(C
    56n−Arまたは−(CR56n−Het、−(CR56n−NR56
    、CONR56、CN、O=S(−R5)=O、O=S(−OR5)=O、O=S
    (−NR56)=OまたはR7OP(−OR8)=Oである。 の単独での、あるいはそれ自体が化粧品および薬剤調製物用として知られている
    紫外線吸収化合物と合わせた、太陽光線に対してヒトの皮膚またはヒトの髪の毛
    を保護するための化粧品および薬剤調製物中における光安定性紫外線フィルタと
    しての使用。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の式Iに従った式Iiおよび/またはIjの
    キノキサリン誘導体の使用。 【化2】 上式でR2、R3、R4、R5、R’、R’’およびnが請求項1において定義す
    るものであり、Xが請求項1で与えた定義を有するArまたはHetである。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の式Iに従った式Ikおよび/またはIlの
    キノキサリン誘導体の使用。 【化3】 上式でR2、R1、R4、R5、R’、R’’およびnが請求項1において定義す
    るものであり、Xが請求項1で与えた定義を有するArまたはHetである。
  4. 【請求項4】 式IkまたはIlの化合物。 【化4】 上式でR2、R1、R4、R5、R’、R’’およびnが請求項1において定義す
    るものであり、Xが請求項1で与えた定義を有するArまたはHetである。
  5. 【請求項5】 5−ニトロ−2,3,6−トリメトキシキノキサリン、 2,3,7−トリメトキシキ−6,8−ジニトロキノキサリン、 N−(2−キノキサリニル)−4−アミノ安息香酸イソプロピル、 N,N−ベンゾイル−(2−キノキサリニル)−4−アミノ安息香酸、 N−(2−キノキサリニル)−4−アミノメチル安息香酸、 N−(2−キノキサリニル)−2−アミノ−4,5−ジメトキシ安息香酸、 N−(2−キノキサリニル)−2−アミノピリミジン、 N−(2−キノキサリニル)−2−アミノベンゾフェノン、 N−(2−キノキサリニル)−4−アミノアニソール、 N−(2−キノキサリニル)−3,4,5−トリメトキシアニリン、 N−[ビス(2−キノキサリニル)]−2,4,6−トリフルオロアニリン、 N−[2−(3−フェニル)キノキサリニル]−4−アミノ安息香酸からなる
    群からの化合物。
  6. 【請求項6】 化粧品および薬剤調製物中における紫外線安定剤としての、
    式I、IIおよび/またはIIIの化合物の使用。
  7. 【請求項7】 280〜400nmの範囲の紫外線に対してヒトの表皮また
    はヒトの髪の毛を保護するための、化粧品および薬剤調製物を含む光保護性組成
    物であって、その化粧品および薬剤調製物が化粧品および薬剤として適切な担体
    中に、単独で、あるいはそれ自体が化粧品および薬剤調製物用に知られている紫
    外線吸収化合物と合わせて、光安定性紫外線フィルタとして有効量の式I、II
    および/またはIIIの化合物を含むことを特徴ととする組成物。 【化5】 上式で可変記号は請求項1において定義するものである。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の化粧品および薬剤調製物を含む光保護性組
    成物であって、紫外線フィルタとして式I、IIおよび/またはIIIの化合物
    を含み、可変記号が請求項2および/または3において定義するものである組成
    物。
  9. 【請求項9】 好ましくは、3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−シ
    ョウノウ、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニ
    ル)プロパン−1,3−ジオン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、2−ヒ
    ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ケイ皮酸オクチルメトキシ、サリチル
    酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2
    −エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキ
    シル、2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸およびそのカリウム、
    ナトリウムおよびトリエタノールアミン塩からなる群から選択される1つまたは
    複数の紫外線フィルタを調製物が含む、前記請求項の少なくとも一項に記載の化
    粧品または薬剤調製物。
  10. 【請求項10】 1つまたは複数の抗酸化剤および/またはピリミジンカル
    ボン酸エクトイン((S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−
    ピリミジンカルボン酸)およびヒドロキシエクトイン((S,S)−1,4,5
    ,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸
    )の少なくとも1つ、および/または少なくとも1つのアリールオキシム、好ま
    しくは2−ヒドロキシ5−メチルラウロフェノンオキシム、および/またはクマ
    ラノン誘導体、好ましくは4,6,3‘,4‘−テトラヒドロキシベンジル−3
    −クマラノンまたはその三硫酸塩が含まれることを特徴とする、前記請求項の少
    なくとも一項に記載の化粧品または薬剤調製物。
  11. 【請求項11】 化粧品または薬剤調製物中における、抗酸化剤と組み合わ
    せた請求項1に記載の式I、IIおよび/またはIIIの化合物の使用。
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