JP2003524979A - 複数の電圧源に接続可能なa/b級出力段を備える信号処理回路 - Google Patents

複数の電圧源に接続可能なa/b級出力段を備える信号処理回路

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JP2003524979A
JP2003524979A JP2001562825A JP2001562825A JP2003524979A JP 2003524979 A JP2003524979 A JP 2003524979A JP 2001562825 A JP2001562825 A JP 2001562825A JP 2001562825 A JP2001562825 A JP 2001562825A JP 2003524979 A JP2003524979 A JP 2003524979A
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コーネリス、エイ.エイ.バスティアンセン
エイズ、シー.ディークマンズ
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    • H03F3/30Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor
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    • H03F1/02Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation
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    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/511Many discrete supply voltages or currents or voltage levels can be chosen by a control signal in an IC-block amplifier circuit

Abstract

(57)【要約】 例えば、移動電話機、無線カーキット、他の携帯装置などの信号処理回路のA/B級出力段は信号を処理する。A/B級出力段は、負荷を信号処理回路にて処理される信号にて駆動する。この出力段は、信号の電圧値の関数として、複数の電圧源の一つに接続される。信号処理回路は、D/A変換回路と信号処理回路の入力端とD/A変換器の間に配置された非線形動作回路を備え、信号がある値以上である場合、電圧源が変更される。この変更に起因する出力信号の歪みが、非線形動作回路にて出力段の出力端のDCレベルにジャンプを生じさせること、あるいは2つの出力端子の内のクリップしない方の端子の信号の値を2つの出力端子の内のクリップする方でのクリッピングを補償するために必要とされる追加の量だけ引き上げることで防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、複数の電圧源に接続可能なクラスA/B級出力段と、この出力段を
何度も、これら複数の電圧源の一つに信号処理回路によって処理される信号の電
圧値の関数として接続するための手段を備える信号処理回路に関する。
【0002】 本発明は、より具体的には、例えば、電話機に対するドライバなどの信号処理
回路に関する。電話機に対するドライバの出力段は、殆どA/B級モードにて動
作し、約10μAという小さなバイアス電流を用い、20mAあるいはそれ以上
の電流をスピーカに供給する。供給されるオーディオ信号は、平均で全出力レベ
ルの約10%のレベルである。この出力段は、平衡(ブリッジ)ドライバ構成に
て動作する。
【0003】 電圧源の値は負荷の最大電圧振幅によって決定される。このため、低信号レベ
ルでは、出力トランジスタ間の電圧が負荷間の電圧よりもかなり高くなる。この
結果、出力段内の散逸電力が負荷に供給される電力よりも約4倍も大きくなる。
【0004】 本発明の一つの目的は、電源によって信号処理回路および出力段に供給される
電力にて、より効率的に動作する方法および信号処理回路を提供することにある
【0005】 本発明による信号処理回路の一つの実施例においては、前記関数は、信号処理
回路によって処理される信号の第一の瞬間電圧値の関数である。
【0006】 これによって、実際に大きな信号が存在する時点で前記出力段に対する電力源
としてのより高い電圧に切り替えることが可能となる。これは、より長い時間期
間に渡っての信号の平均レベルが、小さなあるいは大きな出力信号の存在あるい
は不在の尺度として用いられる方法および回路とは対照的である。
【0007】 複数の電圧源が利用できる状況においては、この出力段は、小さな出力信号に
対しては、低電圧源、例えば0.9Vにて動作し、大きな信号に対しては、高電
圧、例えば2Vに切り替えられる。さらに、待機電流、つまり、A/B級モード
出力段の出力段を流れる電流は、このような状況においては、最低の電圧源から
供給される。A/B級モード出力段の出力の所のDC動作レベルは、上の例では
、小さな出力信号では0.45V、大きな出力信号では1Vとなる。
【0008】 出力段がどの電圧源に接続されるべきかの決定は、信号の電圧レベルを用いて
行なわれるが、この信号は信号処理回路の入力端の信号でも、入力端と出力段の
間の信号処理回路内のどこかの信号でも、あるいは出力段の、信号処理回路によ
って処理されている信号でもあり得る。
【0009】 本発明による一つの好ましい実施例においては、この信号処理回路は、少なく
とも一つの基準信号を生成するための手段、電圧値を格納するためのメモリ、お
よび前記メモリ内に前記信号の第一の瞬間電圧値が前記少なくとも一つの基準電
圧値の一つと交差した時点で、前記信号の少なくとも第二の瞬間電圧値を格納す
るための手段を備える。
【0010】 これによって、信号の電圧値を格納されている値と簡単に比較することが可能
となる。これは、信号の電圧値がデジタル形式にて存在し、信号の格納された電
圧値もデジタル形式にて利用できるときにはとりわけ効果的である。このような
場合は、単純なデジタル比較にて信号の電圧値の実際の値が信号の格納されてい
る電圧値より高いか低いかを決定することが可能となる。
【0011】 ただし、本発明は、信号のタイプ、すなわち、アナログかデジタルかには依存
しないことに注意する。
【0012】 本発明のさらにもう一つの実施例においては、この信号処理回路は、D/A変
換器、および信号処理回路の入力と前記D/A変換器の間に設けられた非線形動
作回路を備え、この非線形処理回路は動作において出力段の出力の所のDCレベ
ルにジャンプを生じさせ、さらに出力段の出力端にDCレベルのジャンプを生じ
させると同時に出力段に対する電圧源を変更するための手段を備える。
【0013】 本発明による信号処理回路のさらにもう一つの実施例においては、前記出力段
は第一と第二の出力端子を持ち、前記第一と第二の出力端子には反対の位相にお
いて処理される信号が供給され、さらに、前記第一の出力端子で処理されている
信号を前記第二の出力端子で処理される信号がクリップする時点で引き上げるた
めおよびこの逆を行なうための手段、およびクリッピングの際にクリップしない
方の処理されている信号の電圧値を、クリップする方の処理されている信号のク
リッピングを補償するための追加の量だけ引き上げるための手段を備える。
【0014】 以下に、本発明を付録の図面を用いてより詳細に説明する。
【0015】 図1は、例えば移動電話機の参照符号2として簡略的に示されるハウジング内
の信号処理回路1を示す。信号処理回路1は入力端3を備え、これに入力段4が
接続される。入力段4の出力は、回路4から処理されるべき信号を受信するため
の第一の入力端6を持つ非線形動作回路5に接続される。非線形動作回路5は、
第一の比較器回路9からの信号を受信するための第二の入力端7と、第二の比較
器回路10からの信号を受信するための第三の入力端8を備える。非線形動作回
路5の第一の出力端11は第一のD/A変換回路12の入力端に接続される。第
一のD/A変換回路12の出力は第一の調整可能な増幅器13の入力端に接続さ
れる。第一の調整可能な増幅器13の出力端は、負荷14の第一の端子と第一の
比較器回路9の第一の入力端15に接続される。第一の比較器9の第二の入力端
16は第一の基準電圧源17に接続される。非線形動作回路5の第二の出力端1
8は第二のD/A変換回路19の入力端に接続される。第二のD/A変換回路1
9の出力端は第二の調整可能な増幅器20の入力端に接続される。第二の調整可
能な増幅器20の出力端は、負荷14の第二の端子と第二の比較器回路10の第
一の入力端21に接続される。第二の比較器回路10の第二の入力端22は第二
の基準電圧源23に接続される。非線形動作回路の第三の出力端24はライン2
6を介して第一の調整可能な増幅器13に接続され、第四の出力端25はライン
27を介して第二の調整可能な増幅器20に接続される。第一の調整可能な増幅
器13と第二の調整可能な増幅器20は両方とも電圧源Vc1とVc2に選択的に接
続可能である。
【0016】 第一の調整可能な増幅器13と第二の調整可能な増幅器20は、一体となって
、例えば、移動電話機に対するドライバの出力段を構成し、A/B級モードにて
約100μAなる小さなバイアス電流にて動作し、20mAあるいはそれ以上の
電流を出力負荷14に供給する。この出力負荷14は、移動電話機の場合は、例
えば、スピーカから成る。Vc1は、例えば0.9Vの低電圧源から成り、Vc2は
、例えば2Vの高電圧源から成る。第一の調整可能な増幅器13と第二の調整可
能な増幅器20の両方とも各々任意の時点において、電圧源Vc1あるいは電圧源
Vc2に接続することができる。電圧源Vc1から電圧源Vc2への切り替え、あるい
は逆への電圧源Vc2から電圧源Vc1への切り替えは、それぞれ、非線形動作回路
5の出力端24、25で生成される信号の制御下で遂行される。
【0017】 次に、信号処理回路1の動作を、小さな出力信号との関連で説明する。負荷1
4間の小さな出力信号は、入力端3での小さな入力信号をも意味する。待機状態
、すなわち入力端3に信号が存在しない状態においては、各々第一と第二の増幅
器13、20は両方とも低電圧源Vc1に接続される。この待機状態においては、
調整可能な増幅器13、20の出力端は両方ともVc1の半分の電圧レベルにある
。基準電圧源17、23は実質的にVc1に等しい基準電圧を供給する。各々比較
器回路9、10の入力端15、21の電圧値は、各々比較器回路9、10の入力
端16、22の電圧値より低いために、両方の比較器回路9、10の出力は低値
となる。非線形動作回路5の入力端7、8の入力信号が低値の場合、出力端24
、25には、調整可能な増幅器13、20を電圧源Vc1に接続させるような信号
が現われる。
【0018】 信号が小さな場合、つまり、入力端3の所の信号が小さな場合は、各々調整可
能な増幅器13、20の出力端の信号も小さくなり、負荷14間の信号も小さく
なる。このような小さな信号とは、負荷14間に、Vc1、例えば、0.9Vを超
える電圧は与えないような信号として定義される。
【0019】 大きな信号では状況は異なる。大きな信号とは、調整可能な増幅器13、20
の出力端に、Vc1すなわち0.9Vを超える電圧値を与えるような信号として定
義される。このような状況においては、さらなる手段が講じられない場合、これ
ら出力端のこれら信号の立下り部分(low going portions)が零レベルによって
クリップされ、この結果、負荷14間の信号に歪みが生じる。
【0020】 本発明による第一の解決においては、調整可能な増幅器13、20が電圧源Vc
2に接続され、 調整可能な増幅器13、20の出力端のDCレベルがVc2の半分
、すなわち1Vに増加される。この様子が図3に示される。それぞれ、調整可能
な増幅器13の出力端の出力レベルがVc1の半分に、そして調整可能な増幅器2
0の出力端の出力レベルが0Vに達しない限り、待機状態および小さな信号との
関連で上に説明した通り、回路内で変更は行なわれない。ただし、それぞれ、調
整可能な増幅器13の出力端の出力電圧値VがVc1に、そして調整可能な増幅
器20の出力の出力電圧値/Vが0Vに達すると(これはある時点において発
生する)直ちに、比較器9がアクティブとなり、その出力を論理0から論理1レ
ベルに変える。非線形動作回路5の入力7端の信号が論理1レベルの変化の結果
として、両方の出力24、25が状態を変える。ライン26、27上の状態の変
化のために、調整可能な増幅器13、20は電圧源Vc2に接続される。さらに、
非線形動作回路5の入力端7の信号が論理1レベルに変化した結果として、処理
されるべき信号を表すデジタル信号が非線形動作回路5の出力端11、18に現
われるが、このデジタル信号は調整可能な増幅器13、20の出力端の、Vc2の
半分すなわち1VのDC動作レベルを持つ。この結果として、調整可能な増幅器
13、20の出力端のDC動作レベルに、Vc1の半分からVc2の半分へのジャン
プが起こされる。この結果として、電圧値Vと/Vに対する余裕ができ、V は、それぞれ、最高2V、最低0Vまで、ただし、Vc2の半分、すなわち1V
を中心として変化することが可能となる。出力端24、25にこれら信号が生成
されるのと同時に、入力端7で論理1レベルの出現に応答して、非線形動作回路
5の入力端6に存在する信号の絶対値が非線形動作回路5のメモリ28内に格納
される。時刻T1以降は、比較器9、10は、出力端24、25およびライン2
6、27上の状態を変化には応答しなくなり、時刻T1以降は、比較は、メモリ
28内に格納された電圧値と非線形動作回路5の入力端6に存在する信号の電圧
値との間で行なわれる。
【0021】 時刻T2において、調整可能な増幅器20の出力端の電圧値が再び増加を始め
、調整可能な増幅器13、20を電圧源Vc1に接続する状態から調整可能な増幅
器13、20を電圧源Vc2に接続する状態への変化が行なわれた時刻T1におけ
るのと同一の電圧値に達する。これは、非線形動作回路5内において、非線形動
作回路5の入力端6に存在する信号の絶対値がメモリ28内に格納されている電
圧値と再び等しくなり、これを通過することを意味する。この結果、時刻T2に
おいて非線形動作回路5の出力端24、25およびライン26、27上に信号が
生成され、この結果、調整可能な増幅器13、20の接続が元の電圧源Vc1に切
り替えられる。もう一つの結果として、非線形動作回路5の出力端11、18の
信号のために、調整可能な増幅器13、20の出力端のDC動作レベルが再びV
c1の半分すなわち0.45Vに戻される。この状況が時刻T2以降継続する。信
号処理回路1にて処理されるべき(AC)信号も継続し、時刻T3において調整可
能な増幅器13の出力端の電圧値Vが0に達し、同時に、調整可能な増幅器2
0の出力端の電圧値/VがVc1すなわち0.9ボルトに達する。これと同時に
、非線形動作回路5の入力端6の信号の電圧値が再びメモリ28内に格納されて
いる値に達し、これを通過する。再び出力端24、25およびライン26、27
上の状態が変化し、このため調整可能な増幅器13、20が再び時刻T3におい
て電圧源Vc2に接続される。さらに、出力端11、18の信号によって表される
電圧値も変化し、ちょうど時刻T1の際と同様に、調整可能な増幅器14、20
の出力端のDC動作レベルがVc2の半分すなわち1ボルトに上げられる。今回は
、最高Vc2すなわち2ボルトまで上昇を継続するのは調整可能な増幅器20の出
力端の電圧値Vであり、0ボルトまで下降するのは調整可能な増幅器14の出
力端の電圧値/Vである。時刻T4において、非線形動作回路5の入力端6の
信号の電圧値が再びメモリ28内に格納されている電圧値に達し、これを通過し
、非線形動作回路5の出力端24、25、およびライン26、27上の状態の変
化が起こる。この結果として、調整可能な増幅器13、20が再び元の電圧源V
c1に接続される。さらに同一の時刻T4において、出力端11、18の信号によ
って表される電圧値が調節(変化)され、調整可能な増幅器13、20の出力端
のDC動作レベルが再びVc1の半分、すなわち0.45ボルトに戻される。
【0022】 上の説明では、調整可能な増幅器13、20の電圧源Vc1から電圧源Vc2への
切り替えは、最初、調整可能な増幅器13の出力端の電圧値VがVc1すなわち
0.9ボルトに達することで始動された。ただし、これは、これら2つの出力、
すなわち、調整可能な増幅器13の出力と調整可能な増幅器20の出力のどちら
が最初にVc1に達するかは予め定められていないという意味において単なる偶然
であった。
【0023】 上述のように、DC動作レベルのジャンプは、それぞれ、調整可能な増幅器1
3、20を駆動するD/A変換器12、19にて供給する必要がある。これを達
成するためには、D/A変換器12、19に入力される前に、処理されるべき信
号に既知の非線形動作を適用することが要求される。さらに、両方の調整可能な
増幅器13、20の利得は完全に等しいものと想定された。この場合は、時刻T
1、T2、T3、およびT4における電圧ジャンプは完全に等しく、負荷14間
の電圧がこれら電圧ジャンプによって影響されることはない。ただし、調整可能
な増幅器13、20の利得が完全に等しくない場合は、これら電圧ジャンプは完
全に等しくはならず、結果として負荷14にクリックが発生する恐れがある。
【0024】 この問題に対する解決を図4との関連で説明する。図4に示される時刻T1、
T2、T3、T4は、図3に同一の文字と数字にて示される時刻と対応する。図
4においては、非線形動作回路5の動作は、図3との関連で説明した非線形動作
回路5の動作とは若干異なる。前述のように、非線形動作回路5の入力端6に存
在する信号の電圧値は、電圧値Vあるいは電圧値/VがVc1に達し、比較器
9あるいは10が非線形動作回路5の、それぞれ、入力端7あるいは入力端8に
信号を送信した時点において、初めて、その存在が認識され、これに応答して、
非線形動作回路5の入力端6に存在する信号の電圧値がメモリ28内に格納され
る。前述と同様に、この最初の時間は、時刻T1において起こるものと想定され
る。
【0025】 簡単のために、非線形動作回路5の出力端11、18間の処理には差がないも
のと想定される。時刻T1において、調整可能な増幅器20の出力値/Vが0
に達する。負荷14間の電圧がなにもなかったように増加を続けるためには、T
1とT2の間の任意の時間において電圧値Vを、仮に妨げがなかった場合に調
整可能な増幅器20の出力端の電圧値/Vが図4の0のラインを超えて落ちる
であろう電圧値と等しい電圧値だけ引き上げることを要求される。
【0026】 この電圧値Vの引き上げはT1とT2との間で以下のように達成される。時
刻T1において、非線形動作回路5の出力端24、25に信号が現われ、この信
号がライン26、27を通じて、それぞれ、調整可能な増幅器13、20に送ら
れ、調整可能な増幅器13、20が電圧源Vc1から電圧源Vc2へと切り替えられ
る。非線形動作回路5内で、メモリ28内に格納されている電圧値が非線形動作
回路5の入力端6に存在する電圧値の絶対値から引かれる。この差は、時刻T1
と時刻T2間の任意の時点における/Vの、0以下の仮想的な電圧値(fictiv
e voltage value)を表す。この差は、様々な時間およびT1とT2との間の様
々な時点において確立される。時刻T1と時刻T2との間のこの差が確立された
任意の時点において、この差が非線形動作回路5の入力端6に存在する信号の電
圧値に加えられる。差を加えた後に、加えられた部分を含む信号が非線形動作回
路5の出力端11、18に供給され、さらにD/A変換器12、19によって処
理される。時刻T1においては調整可能な増幅器20の出力は既に0ボルトに達
しているために、非線形動作回路5の出力端18に供給される信号への上述の差
の加算はなんの影響も与えない。すなわち、調整可能な増幅器20の出力端の電
圧値/Vは0にあり、0にとどまる。従って、非線形動作回路5内で出力端1
8に供給する信号にこの加算を行なう必要はないようにも思えるが、この方が回
路が簡単になる。他方、調整可能な増幅器13の出力端の電圧値Vは、調整可
能な増幅器20の出力端の信号の損失を補うために必要とされるそれとぴったり
同量だけ引き上げられる。
【0027】 時刻T2において、この加算が再び0に達し、非線形動作回路5の出力端24
、25およびライン26、27上に現われる信号によって調整可能な増幅器13
、20が元の電圧源Vc1に切り替えられる。
【0028】 時刻T2と時刻T3の間にはなんの変化も起こらず、時刻T2において確立さ
れた状況のままにとどまる。非線形動作回路5は、入力端6に存在する信号の電
圧値の絶対値とメモリ28内に格納されている値との間の差を確立することで、
この差が時刻T2と時刻T3の間においては負であることを認識する。この期間
、すなわち、この差が負である期間においては、入力端6に存在する信号の電圧
値は、変更されることなく、非線形動作回路5の出力端11、18に供給される
。時刻T3と時刻T4の間において、この差は再び正となり、この差が入力端6
に存在する信号の電圧値に加えられ、出力端11、18にはこうして引き上げら
れた値が現われる。現在、調整可能な増幅器13の出力端の電圧値Vは0に達
しているため、非線形動作回路5の出力端11の電圧値の増加はなんの影響も与
えない。ただし、出力端18に存在する信号の電圧値の増加は、影響を持ち、D
/A変換器19および調整可能な増幅器20を介して、調整可能な増幅器20の
出力端の電圧値/Vがちょうど適正な量だけ引き上げられる。
【0029】 上述の説明においては、非線形動作回路5内の動作は、デジタル動作であるも
のと想定された。より具体的には、差信号の決定およびこの差の信号への加算は
デジタル操作であるものとして説明された。ただし、これは必須ではない。差を
アナログ増幅器を含む監視回路にて決定し、加算回路を用いてこの差信号を調整
可能な増幅器13、20の入力端に加えることもできる。ただし、このやり方は
、追加のアナログ回路を必要とすることに加え、電力の散逸も伴うため、上に説
明のデジタルによる解決策と比較して劣る。
【0030】 上に説明の発明は、移動電話におけるA/B級モードの出力段との関連で説明
された。ただし、本発明はこのような用途に制限されるものではなく、本発明は
、任意のタイプの携帯装置、デジタルカーラジオその他を含む他の装置にも適用
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による信号処理回路を示す図。
【図2】 小さな信号に対する負荷間の出力電圧値を示す波形図。
【図3】 大きな信号に対する負荷間のDCレベルにジャンプを持つ出力電圧値を示す波
形図。
【図4】 大きな信号に対する負荷間のDCレベルにジャンプを持たない出力電圧値を示
す波形図。
【符号の説明】
1 信号処理回路 5 非線形動作回路 9 第一の比較器回路 10 第二の比較器回路 12 第一のD/AA変換回路 13 第一の調整可能な増幅器 14 負荷 17 第一の基準電圧源 19 第二のD/A変換回路 20 第二の調整可能な増幅器 23 第二の基準電圧源 Vc1、Vc2 電圧源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コーネリス、エイ.エイ.バスティアンセ ン オランダ国5656、アーアー、アインドーフ ェン、プロフ.ホルストラーン、6 (72)発明者 エイズ、シー.ディークマンズ オランダ国5656、アーアー、アインドーフ ェン、プロフ.ホルストラーン、6 Fターム(参考) 5J091 AA02 AA15 AA22 AA63 CA21 CA36 CA41 FA18 KA11 KA17 KA33 KA34 KA48 KA49 MA09 TA01 5J092 AA02 AA15 AA22 AA63 CA21 CA36 CA41 FA18 GR05 KA11 KA17 KA33 KA34 KA48 KA49 MA09 TA01 5J500 AA02 AA15 AA22 AA63 AC21 AC36 AC41 AF18 AK11 AK17 AK33 AK34 AK48 AK49 AM09 AT01 RG05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電圧源に接続可能なA/B級出力段と、前記出力段を何度も前記複数の
    電圧源の一つに信号処理回路によって処理される信号の電圧値の関数として接続
    するための手段とを備える信号処理回路であって、前記関数が前記信号処理回路
    によって処理される信号の第一の瞬間電圧値の関数であることを特徴とする信号
    処理回路。
  2. 【請求項2】 さらに、少なくとも一つの基準電圧値を生成するための手段と、電圧値を格納
    するためのメモリと、前記信号の前記第一の瞬間電圧値が前記少なくとも一つの
    基準電圧値と交差した時の、前記信号の少なくとも第二の瞬間電圧値を前記メモ
    リ内に格納するための手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の信号処理
    回路。
  3. 【請求項3】 前記第二の瞬間電圧値は、前記信号処理回路の入力端に存在する信号の瞬間電
    圧値であることを特徴とする請求項2記載の信号処理回路。
  4. 【請求項4】 前記信号の前記格納されるべき第二の瞬間電圧値を格納するためのデジタルメ
    モリを備えることを特徴とする請求項2あるいは3記載の信号処理回路。
  5. 【請求項5】 前記信号の瞬間電圧値が格納されている第二の瞬間電圧値と一方の方向にある
    いは反対の方向に交差する度に、前記出力段をそれぞれ高電圧源あるいは低電圧
    源に接続するための手段を備えることを特徴とする請求項3または4記載の信号
    処理回路。
  6. 【請求項6】 前記信号処理回路が、D/A変換器および前記信号処理回路の入力端と、前記
    D/A変換器の間に配置された非線形動作回路を備え、動作時において前記非線
    形動作回路が前記出力段の出力端のDCレベルにジャンプを生じさせ、前記出力
    段の出力端でDCレベルのジャンプを生じさせると同時に前記出力段に対する電
    圧源を変更するための手段が存在することを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    かに記載の信号処理回路。
  7. 【請求項7】 前記出力段は、第一と第二の出力端子を備え、動作時において、前記第一と第
    二の出力端子に反対の位相で処理された信号が供給され、さらに、前記第一の出
    力端子で処理されている信号を前記第二の出力端子で処理される信号がクリップ
    した時点で引き上げるためおよびこの逆を行なうための手段、およびクリッピン
    グの際にクリップしない方の処理されている信号の電圧値をクリップした方の処
    理されている信号のクリッピングを補償するための追加の量だけ引き上げるため
    の手段を備えることを特徴とする請求項6記載の信号処理回路。
  8. 【請求項8】 さらに、処理されるべきデジタル信号を受信するための入力端を備え、この入
    力端が前記非線形動作回路に接続され、前記非線形動作回路がクリッピングを示
    す信号に応答して、前記D/A変換器に入力される前に、処理されるべき信号に
    補償信号を加えることを特徴とする請求項7記載の信号処理回路。
  9. 【請求項9】 複数の電圧源に接続可能な、出力段を備える、信号を処理するための信号処理
    回路であって、この信号処理回路が複数の電圧源を備え、前記出力段が第一およ
    び第二の調整可能な増幅器を備え、この信号処理回路が処理されるべき信号をデ
    ジタル形式にて受信するための入力端および非線形動作回路を備え、この非線形
    動作回路が、信号処理回路の入力端から処理されるべき信号を受信するための第
    一の入力端、および第一および第二の比較器回路から信号を受信する第二および
    と第三の入力端を有し、前記非線形動作回路の第一の出力端が第一のD/A変換
    回路の入力端に接続され、この第一のD/A変換回路の出力端が前記第一の調整
    可能な増幅器の入力端に接続され、この第一の調整可能な増幅器の出力が負荷の
    第一の端子と前記第一の比較器回路の第一の入力端に接続され、前記第一の比較
    器回路の第二の入力端が第一の基準電圧源に接続され、前記非線形動作回路の第
    二の出力端が第二のD/A変換回路の入力端に接続され、この第二のD/A変換
    回路の出力が前記第二の調整可能な増幅器の入力端に接続され、この第二の調整
    可能な増幅器の出力端が前記負荷の第二の端子と前記第二の比較器回路の第一の
    入力端に接続され、前記第二の比較器回路の第二の入力端が第二の基準電圧源に
    接続され、前記非線形動作回路の第三および第四の出力端が、それぞれ、前記第
    一および第二の調整可能な増幅器に接続され、これによって前記第一および前記
    第二の増幅器が前記複数の電圧源の一つに調節可能に接続されることを特徴とす
    る信号処理回路。
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