JP2003520352A - ピグテイル接続装置用自動化光チップホルダー - Google Patents

ピグテイル接続装置用自動化光チップホルダー

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JP2003520352A
JP2003520352A JP2001510142A JP2001510142A JP2003520352A JP 2003520352 A JP2003520352 A JP 2003520352A JP 2001510142 A JP2001510142 A JP 2001510142A JP 2001510142 A JP2001510142 A JP 2001510142A JP 2003520352 A JP2003520352 A JP 2003520352A
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Abstract

(57)【要約】 ピグテイル接続装置に使用するための自動化光チップホルダーが、ピグテイル接続装置内で光チップのアラインメントをとるために、3次元空間におけるあらかじめ定められた位置に光チップを精確に位置決めする。光チップを位置決めするために、調整可能な集成チャックがPLC制御の下にあるステップモーターにより推進される。アラインメントがとられた後は、光チップがピグテイル接続工程中にアラインメント位置から外れることを防止するため、光チップが調整可能な集成チャックにより押付固定される。これにより、収縮応力による接着剤接合不良及びアラインメントずれの発生が大きく低減される。チップとの接触点における押付固定具は軟質弾性材料を用いてつくられる。よって、一様な圧力がチップに加えられ、微小振動が吸収され、チップの損傷が低減され、集成チャックの動きの精密制御が必要ではなくなる。この自動化チップホルダーの構成により、作業者の関与を最小限に抑えて、自動的に、光チップを装填し、ピグテイル接続済チップを取り出すことが可能になる。自動化チップホルダーはまた、デバイスを支持する集成チャックの寸法を変更することなく、様々な寸法の光チップに適合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景 1.発明の分野 本発明は概ねピグテイル接続装置の光チップホルダーに関し、特に、量産用自
動化ピグテイル接続装置において光チップを装填し、ピグテイル接続済光チップ
を取り出す、自動化光チップホルダーに関する。
【0002】 2.技術的背景 光ファイバは、ピグテイル接続工程中に集積化光チップ導波路と精密かつ確実
にアラインメントがとられなければならない。そうでないと、得られたデバイス
を通って伝搬する光信号は減衰及びその他の光損失のため極度に劣化してしまう
であろう。さらに、多大な人力の使用に依存する製造工程は望ましくない。効率
の見地からは、光チップの装填、精確なアラインメントどり、ピグテイル接続、
及び取出しに関するピグテイル接続工程全体が自動化され、再現性があることが
最も望ましい。
【0003】 考えられた手法の1つに真空チャックの使用がある。一般に、光チップは、プ
レナムに通じる通気孔を有するチャック架台表面上におかれる。続いて、プレナ
ム内の空気が排気され、この結果生じた真空力により光チップがチャック架台表
面に引きつけられて保持される。しかし、この手法にはいくつかの欠点がある。
第1に、真空チャックでは小さな振動を引き起こす空気圧変動が生じ易く、光チ
ップを揺動させる。すなわち、光チップの安定性が接着剤の硬化中に維持されな
い。さらに重要なことには、接着剤の硬化中に、収縮応力により光チップの導波
路のファイバまたはファイバアレイブロックとのアラインメントずれが生じる。
この結果、デバイスの信頼性が低くなり、大きな光損失が生じる。この方法に関
わる別の欠点は、熟練労働に依存することである。作業者には、手による光チッ
プの装填及びピグテイル接続済光チップの取出しが要求される。これは極めて細
心の手際を要する作業であるから、ピグテイル接続工程の成功の如何は作業者の
経験に大きく依存している。
【0004】 考えられた別の手法においては、光チップを所定の位置に保持するためにスラ
イド機構が用いられる。光チップ基板面が支持基準として用いられる。スライド
機構は基板面に向かってスライドして、基板面を支持体に押し付ける。光デバイ
スの安定性は向上するが、チップ厚のばらつきが結果的に製造工程の再現性に悪
影響を及ぼし易い。上述の方法と同様に、この方法でも作業者は手で光チップを
装填し、ピグテイル接続済光チップを取り出さなければならない。繰り返すが、
これは極めて細心の手際を要する作業であるから、ピグテイル接続工程の成功の
如何は作業者の経験にかかっている。
【0005】 すなわち、ピグテイル接続装置内で光チップを、精密に、確実に、かつ繰り返
して、位置決めしてアライメントをとる自動化チップホルダーが必要とされてい
る。さらに、作業者の関与を最小限に抑えて、自動的に、光チップを装填し、ピ
グテイル接続済光チップを取り出す自動化チップホルダー;すなわち、ピグテイ
ル接続済光デバイスの量産に適する自動化チップホルダーが必要とされている。
【0006】発明の概要 本発明は、上で論じた従来装置の問題点を処理する。本発明の自動化チップホ
ルダーは、あらかじめ定められた位置に光チップを自動的に装填し、精確に位置
決めする。チップは、チップを2次元で確実に保持する軟質弾性材料を用いてピ
グテイル接続のための位置に押付固定される。弾性押付固定材料は、チャック架
台の固い表面にある凹凸を補償して、チップに加えられる圧力をより一様に分布
させる。すなわち、微小振動が実質的に低減され、チップの損傷が避けられ、よ
って製造歩留が改善される。さらに押付固定材料の弾力性が、集成チャックの比
較的粗い位置調整を、位置決め及びアライメント作業中に補償するであろう。ピ
グテイル接続後、ピグテイル接続済チップは作業者の関与を最小限に抑えて自動
的に取り出される。チップホルダーは様々な形状及び寸法を有する光チップに適
合する。
【0007】 本発明の一態様は、ピグテイル接続装置において光チップを位置決めするため
の自動化チップホルダーである。光チップは、位置合せ端縁及び位置合せ面を有
する。自動化チップホルダーは、x軸、y軸及びz軸を有する直交座標系で表さ
れる3次元空間内で光チップを位置決めする。自動化チップホルダーは:x軸に
平行に配されたスライド軌道を有する支持台;3次元空間内でアライメント位置
を定めるための、支持台に固定された位置合せ部材;デバイス交換位置とアライ
メント位置との間で光デバイスを移動させるための、スライド軌道上にスライド
できるように配された調整可能な整集成チャック。調整可能な集成チャックはx
軸方向に移動可能であり、x軸方向に向けられた力に応答するz軸方向での調整
が可能である;及び調整可能な集成チャックにx軸方向の力を印加するための、
調整可能な集成チャックに結合された推進ユニットを備える。
【0008】 別の態様において、本発明は、自動化チップホルダーを用いるピグテイル接続
装置内で光デバイスを位置決めするための方法を含む。光デバイスは、位置合せ
端縁及び位置合せ面を備える。自動化チップホルダーは、スライド軌道を有する
支持台及び、x軸、y軸及びz軸を有する直交座標系で表される3次元空間内で
アライメント位置を定めるための、支持台に固定された位置合せ部材を備える。
位置決めのための方法は:デバイス交換位置とアライメント位置との間で光デバ
イスを移動させるための、スライド軌道上にスライドできるように配された調整
可能な集成チャックを準備する工程。調整可能な集成チャックはx軸方向に移動
可能であり、x軸方向の力に応答するz軸方向での調整が可能である;及びx軸
力を印加し、よって光デバイスをデバイス交換位置からアライメント位置まで移
動させる工程を含む。
【0009】 本発明のさらなる特徴及び利点は以下の詳細な説明に述べられ、ある程度はそ
の記述から当業者には容易に明らかであろうし、あるいは、以下の詳細な説明及
び特許請求の範囲を添付図面とともに含む本明細書に記述されるように本発明を
実施することにより認められるであろう。
【0010】 上述の一般的説明及び以下の詳細な説明は本発明の例示に過ぎず、特許請求さ
れる本発明の性質及び特徴を理解するための概観または枠組みを提供することを
目的としていることは当然である。添付図面は本発明をさらに理解するために与
えられ、本明細書に含められて、本明細書の一部をなす。図面は本発明の様々な
実施形態を示し、記述とともに本発明の原理及び動作の説明に役立つ。
【0011】好ましい実施形態の詳細な説明 ここでは本発明の現在好ましい実施形態が詳細に参照され、その例が添付図面
に示される。可能であれば必ず、同じかまたは同様の部品を指示するために同じ
参照数字が全図面を通して用いられる。本発明の自動化チップホルダーの例示的
実施形態が図1に示され、全体を通して参照数字10で指定される。
【0012】 本発明にしたがえば、自動化チップホルダー10のための本発明は、光チップ
100を3次元空間内の精確な位置に移動させる、調整可能な集成チャック40
を備える。光チップ100は、押付固定中の損傷からチップを保護するために、
弾性パッド上で弾性くさびに隣接して配置される。弾性材料はピグテイル接続工
程中に水平及び垂直方向に作用する一様な押付固定力を印加する。これは、微小
振動を吸収し、収縮応力によるチップのアラインメントずれを排除する重要な特
徴である。弾性材料の使用にともなう他の利点がある。本押付固定具の漸進運動
は固い非弾性面を有する押付固定具ほど精確である必要がない。非弾性押付固定
具が大きすぎる力をチップに加えると、チップに損傷を与えるであろう。すなわ
ち、そのような損傷を避けるためには、許容度がより厳しい運動制御システムを
実装しなければならない。他方で弾性材料は、押付固定時の漸進運動がより粗い
集成チャックを許容し、そのような集成チャックに適合する。すなわち、高精度
運動制御の必要性が、付随するコストとともに回避される。弾性くさびは交換可
能であり、よって調整可能な集成チャック40を様々な寸法及び形状を有する光
チップに適合させ得ることにも注意されたい。
【0013】 上で論じたように、自動化チップホルダー10は光チップ100を3次元空間
内の精確な位置に合せる。3次元空間内の運きは、本明細書を通して、互いに直
交するx,y及びz軸を有するデカルト座標系に関連して記述される。自動化チ
ップホルダー10の長さはx軸に対応し、幅はy軸に対応し、高さはz軸に対応
する。
【0014】 本明細書で具現化され、図1に示されるように、自動化チップホルダー10は
自動化チップホルダー10用シャーシとして機能する支持台12を備える。支持
台12は、調整可能な集成チャック40をx軸に沿って双方向に誘導するために
用いられる隆起部分である、スライド軌道14を備える。位置合せ部材20が支
持台12に結合され、3次元空間内で光チップ100のアラインメント位置を定
める。調整可能な集成チャック40は、支持台12上にスライドできるように配
置され、光チップ100をデバイス交換位置とアラインメント位置との間で搬送
する。調整可能な集成チャック40は、x軸に沿って移動可能な搬送部材42及
び光チップ100の位置をz軸に沿って調整する調整可能な架台50を備える。
デバイス交換位置及びアラインメント位置は以下でより詳細に説明される。可回
転スクリュー62が、調整可能な集成チャック40に結合される。可回転スクリ
ュー62は、スクリュートランスファー運動を用いて、調整可能な集成チャック
40をx軸に沿って双方向に推進する。可逆回転ステップモーター60が可回転
スクリュー62に結合され、必要に応じて時計回りまたは反時計回りのいずれの
方向にも回転する。プログラマブルロジックコントローラ(PLC)64がステッ
プモーター60に接続される。自動化ホルダー10の動作シーケンスは、PLC
64に入っている。
【0015】 本発明にしたがえば、位置合せ部材20はさらに、支持台12に固定され、z
軸に平行な方向に伸びる柱部材26を備えることができる。支持台12に平行な
片持ち梁形部材28が、柱部材26に結合される。調整可能なストップ部材30
が、柱部材26から間隔をおいて片持ち梁形部材28に配される。この間隔は、
様々なチップ寸法に適合するために可変である。ストップ部材30と柱部材26
との間隔内に位置する片持ち梁形部材28の表面領域24が位置合せ面104に
対応するz軸アラインメント基準である。柱表面22が光チップ100の位置合
せ端縁102のアラインメントをとるためのx軸アラインメント基準を与える。
【0016】 本明細書で具現化され、図2に示されるように、本発明の自動化チップホルダ
ー10の背面には、開放領域284を形成するアーム280及び282を有する
片持ち梁形部材28がある。調整可能なストップ部材30は、開放領域284内
にz軸方向で下方に伸びるストップタブ32を備える。調整可能な架台50は、
z軸方向で上方に伸びる突縁部材54を備える。光チップ100は、z軸に沿っ
て上方に動きながら、位置合せ面104をz軸アラインメントにおいて位置決め
する、調整可能な架台50により表面24に押付固定される。押付固定中は弾性
パッド524が光チップ100を支持し、一様な押付固定力をz方向に与える。
弾性パッド524は、弾性パッド524がなければ不均一な圧力分布を生じさせ
るであろう、調整可能な架台の表面の凹凸を補償する。ある状況においては突縁
部材54とストップタブ32がインターロックして、調整可能な架台50の移動
を防止することに注意されたい。
【0017】 本明細書で具現化され、図3に示されるように、弾性パッド524により印加
される一様な押付固定力は100グラム/mmにほぼ等しい。“一様な力”とは
、弾性パッド524により印加される直線力の大きさが弾性パッド524と光チ
ップ100との間の全ての接触点において等しいことを意味する。
【0018】 図4は、x軸とy軸でつくられる平面における、本発明の位置合せ部材20の
詳細図である。片持ち梁形部材28のアーム280及び282は柱部材26に結
合されて、開放領域284を有するU字形を形成する。調整可能なストップ部材
30がアーム280及び282上に配され、いかなる寸法の光チップにも適合さ
せるためのx軸に沿う調整が可能である。調整可能なストップ部材30の位置は
特定の寸法の光デバイスに合せて、固定具34により固定される。固定具34は
いずれか適当な既知のタイプのものとすることができるが、アーム280に押し
付けられる固定ネジが例として示されている。図4は、突縁部材54とインター
ロックしているストップタブ32も示す。x軸アラインメントにおいては、搬送
部材42がx軸方向に前進すると、位置合せ端縁102が弾性くさび522によ
り柱表面22に弾性的に押し付けられる。柱表面22はx軸基準である。光チッ
プ100とx軸基準22との間の摩擦力を小さくするため及び基準の精度を保証
するため、切込み220が柱部材26に形成される。すなわち、光チップ100
とx軸基準22との間の接触点は小さな領域に縮小される。
【0019】 図5は、本発明の調整可能な集成チャックの詳細側面図である。本発明にした
がえば、調整可能な集成チャック40はさらに、搬送部材42及び調整可能な架
台50を備えることができる。搬送部材42は支持台12上に配され、回転スク
リュー62に結合される。搬送部材42は、回転スクリュー62の回転によりx
軸に沿って双方向に推進される。搬送部材42は調整可能な架台50を支持する
ための搬送傾斜面46及び48を備える。傾斜面46及び48は精密研磨され、
摩擦係数を小さくするためにテフロン(登録商標)被覆が施される。調整可能な
架台50の移動を制限するため、搬送停止端44が設けられる。
【0020】 図5には、搬送部材42上に配される調整可能な架台50も示される。調整可
能な架台50は取り外しが可能であり、何らかのコネクターまたは接着剤で搬送
部材42に固定されることはない。調整可能な架台50は、重力及び摩擦力のみ
によって搬送部材42上の位置を保ち、よって研磨された傾斜面46及び48上
を自由にスライドできる。調整可能な架台50は、ステージ部材52,突縁部材
54及び架台停止端56を備える。ステージ部材52には、上述したように、押
付固定及びアライメント中にx方向に一様な押付固定力を与える弾性くさび52
2が装備される。光チップ100は弾性パッド524上に配置される。搬送傾斜
面46及び48に対応する、ステージ傾斜面526及び528も備えられる。傾
斜面526及び528も研磨され、テフロン(登録商標)被覆が施される。z軸
に沿う光チップ100の位置は、傾斜面526及び528に傾斜面46及び48
上をスライドさせることにより調整される。上で論じたように、突縁部材54が
調整可能なストップ部材30のストップタブ32にインターロックされると、突
縁部材54は調整可能な架台50のx軸に沿う移動を防止する。架台停止端56
は搬送停止端44とインターロックして、調整可能な架台50が搬送部材42か
ら完全に外れてしまうまでスライドすることを防止する。
【0021】 本明細書で具現化され、図6に示されるように、弾性くさび522により印加
される一様な押付固定力は40グラム/mmにほぼ等しい。z方向力とx方向力
の比はほぼ5:2である。しかし、x方向力は10グラム/mmまで小さくする
ことができる。繰り返すが、“一様な力”とは、弾性くさび522により印加さ
れる直線力の大きさが弾性くさび522と光チップ100との間の全ての接触点
において等しいことを意味する。弾性くさび522は、弾性くさび522がなけ
れば光チップ100に不均一な圧力分布を生じさせるであろう、ステージ部材5
2上のいかなる表面の凹凸も補償する。
【0022】 図7は、本発明の調整可能な集成チャック40の詳細背面図である。搬送部材
42は底面に形成された軌道ガイド16を有する。軌道ガイド16は支持台12
のスライド軌道14と嵌合する。傾斜面526及び528が傾斜面46及び48
上に載るように、停止端部材56が搬送部材42に上からはまり込む。この設計
により、y軸に沿う集成チャック40の移動が抑えられる。光チップ100は弾
性パッド524上に配置される。図示されるように、弾性パッド524はステー
ジ部材52の縁に沿って形成される溝に挿入され、上述したように、z方向に一
様な押付固定力を与える。一実施形態において、ステージ部材52上の光チップ
100の位置はあらかじめ定められ、調整可能な架台50が搬送部材42上に配
置される前に固定されることにより、y軸アライメントが確定される。続いて、
光チップ100及び調整可能な架台50は一体として搬送部材42上に降ろされ
る。別の実施形態においては、光チップ100を装填する前に、調整可能な架台
50が搬送部材42上に配置される。この実施形態においては、真空チャックが
光チップ100を調整可能な架台50まで運び、光チップ100を調整可能な架
台50上のあらかじめ定められた位置に配する。すなわち、いずれの実施形態に
おいても、光チップ100は自動化ホルダー10に装填されると、y軸に対して
自動的にアラインメントがとられる。
【0023】 次に、自動化チップホルダー10の動作を図8及び9を参照して説明する。図
8は、本発明の自動化チップホルダー10のデバイス交換位置における集成チャ
ック40の詳細図である。調整可能な集成チャック40は、支持台12上で支持
台12の端壁18に近接するx軸上の位置に配置される。この位置で、光チップ
が装填され、ピグテイル接続済光チップが自動化チップホルダー10から取り出
される。上で論じたように、y軸アライメントは装填工程中に達成される。弾性
くさび522の寸法を適切に選択することにより、位置合せ端縁102がステー
ジ端520に位置合せされる。ステージ端520は、調整可能な架台50と片持
ち梁形部材28との間に所要のx軸クリアランスを与えるように、搬送部材端4
20と位置合せされる。装填が完了してしまうと、調整可能な架台50に、架台
停止端56が搬送停止端44に接触するまで、搬送部材42上を前方にスライド
させることができる。これにより、位置合せ面104と、z軸アライメント基準
の、表面24との間のz軸クリアランスが大きくなるであろう。搬送部材42が
x軸方向におけるアラインメント位置に向かって前進するときには、突縁部材5
4が調整可能なストップ部材30のストップタブ32の下を通過できるに十分な
クリアランスがなければならない。
【0024】 図9は、本発明の自動化チップホルダー10のアラインメント位置の詳細図で
ある。光チップ100の寸法及び厚さに基づいて、PLC64(図示せず)の制御
の下に、ステップモーター60(図示せず)が搬送部材42をデバイス交換位置か
らx軸アライメント位置まで推進する。搬送部材42がx軸アラインメント位置
に到達すると、位置合せ端縁102がx軸アラインメント基準に押し付けられ、
x軸における調整可能な架台50の動きが止まる。この時点で、一様なx軸力が
弾性くさび522により光チップ100の対縁に加えられる。調整可能な架台5
0はもはやx軸に沿って動くことができないから、傾斜面46及び48が傾斜面
526及び528の下でスライドし、z軸アラインメント基準に向けて調整可能
な架台50をz軸に沿ってスライド上昇させる。続いて突縁部材54がストップ
タブ32にインターロックし、位置合せ面104が表面24に押付固定される。
光チップ100が弾性的に押付固定されると、ステップモーター60の電源が切
られ、可回転スクリュー62の回転が止まる。弾性くさび522及び弾性パッド
528により光チップ100に加えられる一様な力は、ピグテイル接続工程が完
了するまで、所定の位置に固定された可回転スクリュー62により維持される。
【0025】 ピグテイル接続の完了後、ピグテイル接続済光チップは図8に示されるデバイ
ス交換位置まで戻される。ステップモーター60の電源が再び入れられ、可回転
スクリュー62が逆方向に回転し始めて、搬送部材42がx軸に沿って引き戻さ
れる。搬送部材42がx軸に沿って逆方向に移動すると、突縁部材54がストッ
プタブ32に押し付けられて、調整可能な架台50のx軸に沿う移動を妨げる。
傾斜面46及び48が傾斜面526及び528の下でスライドし、調整可能な架
台50が支持台12に向かってz方向に移動する。突縁部材54がストップタブ
32から外れてしまうと、調整可能な集成チャック40は一体となってデバイス
交換位置に向けてx軸を逆方向に移動する。デバイス交換位置に到達すると、ピ
グテイル接続済チップが未加工チップと交換され、上述の過程が繰り返されるで
あろう。
【0026】 本発明の精神及び範囲を逸脱することなく本発明に様々な改変及び変形がなさ
れ得ることが、当業者には明らかであろう。したがって、本発明の改変及び変形
が特許請求事項または特許請求事項の等価物の範囲に入れば、本発明はそれらの
改変及び変形を包含するとされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動化チップホルダーの側面図
【図2】 本発明の自動化チップホルダーの背面図
【図3】 アライメント中にz方向に印加される一様な力を示す詳細図
【図4】 本発明の位置合せ部材の詳細図
【図5】 本発明の調整可能な集成チャックの詳細側面図
【図6】 アライメント中にx方向に印加される一様な力を示す詳細図
【図7】 本発明の調整可能な集成チャックの詳細背面図
【図8】 本発明の自動化チップホルダーのデバイス交換位置の詳細図
【図9】 本発明の自動化チップホルダーのアライメント位置の詳細図
【符号の説明】
10 自動化光チップホルダー 12 支持台 14 スライド軌道 20 位置合せ部材 26 柱部材 28 片持ち梁形部材 30 ストップ部材 40 集成チャック 42 搬送部材 50 架台 60 ステップモーター 62 可回転スクリュー 64 PLC 100 光チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL, IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,L C,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG ,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU ,ZA,ZW 【要約の続き】 チャックの寸法を変更することなく、様々な寸法の光チ ップに適合する。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピグテイル接続装置における、位置合せ端縁及び位置合せ面
    を有する光チップを、x軸、y軸及びz軸を有する直交座標系で表される3次元
    空間内で位置決めするための自動化チップホルダーにおいて、前記自動化チップ
    ホルダーが: 前記x軸に平行に配されたスライド軌道を有する支持台; 前記3次元空間内でアラインメント位置を定めるための、前記支持台に対して
    固定された位置合せ部材; 前記光チップをデバイス交換位置と前記アライメント位置との間で移動させる
    ための、前記スライド軌道上にスライドできるように配された調整可能な集成チ
    ャック;前記調整可能な集成チャックは前記x軸の方向に移動可能であり、前記
    x軸方向に向けられた力に応答する前記z方向での調整が可能である;及び 前記調整可能な集成チャックに前記x軸方向の力を印加するための、前記調整
    可能な集成チャックに結合された推進ユニット; を備えることを特徴とする自動化チップホルダー。
  2. 【請求項2】 前記推進ユニットが: 前記調整可能な集成チャックに結合された回転可能なスクリュー素子;前記回
    転可能なスクリュー素子は回転することにより前記x軸力を印加する; 前記回転可能なスクリュー素子を回転させるための、前記回転可能なスクリュ
    ー素子に結合されたステップモーター;前記ステップモーターは時計回り方向に
    も反時計回り方向にも回転可能である;及び 前記ステップモーターを制御するための、前記ステップモーターに接続された
    プログラマブルロジックコントローラ; をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の自動化チップホルダー。
  3. 【請求項3】 前記位置合せ部材が: 前記x軸方向で前記光チップのアラインメントをとるためのx軸アラインメン
    ト基準;前記アラインメントは前記位置合せ端縁を前記x軸アラインメント基準
    と位置合せすることによりとられる;及び 前記z軸方向で前記光チップのアラインメントをとるためのz軸アラインメン
    ト基準;前記アラインメントは前記位置合せ面を前記z軸アラインメント基準と
    位置合せすることによりとられる; をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の自動化チップホルダー。
  4. 【請求項4】 前記位置合せ部材が: 前記支持台に固定され、前記z軸に平行な方向に伸びる柱部材;前記x軸アラ
    インメント基準は前記柱部材の少なくとも1つの表面である; 前記柱部材に固定され、前記支持台に平行な方向に伸びる片持ち梁形部材;前
    記z軸アラインメント基準は前記片持ち梁形部材の表面領域である;及び 前記片持ち梁形部材に可動結合された調整可能なストップ部材;前記z軸アラ
    インメント基準は前記調整可能なストップ部材と前記柱部材との間に配置される
    ; をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の自動化チップホルダー。
  5. 【請求項5】 前記調整可能な集成チャックが、前記位置合せ端縁を前記x
    軸アラインメント基準と位置合せし、前記位置合せ面を前記z軸アラインメント
    基準と位置合せすることにより、アラインメントをとることを特徴とする請求項
    4記載の自動化チップホルダー。
  6. 【請求項6】 前記調整可能なストップ部材が、前記調整可能な集成チャッ
    クが前記アラインメント位置にある間の、前記調整可能な集成チャックの前記x
    軸方向での移動を防止するためのストップタブを備えることを特徴とする請求項
    5記載の自動化チップホルダー。
  7. 【請求項7】 前記調整可能な集成チャックが: 前記スライド軌道上に配置され、前記推進ユニットに可動結合され、前記x軸
    力に応答する前記x軸方向での移動が可能な搬送部材;及び 前記光チップを保持するための調整可能な架台;前記調整可能な架台は前記搬
    送部材上に配置され、前記x軸方向での前記搬送部材の移動に応答する前記z軸
    方向での調整が可能であり;前記調整可能な架台部材及び前記光チップは、前記
    デバイス交換位置において、一体となって、前記調整可能な集成チャックに装填
    され、前記調整可能な集成チャックから取り出される; をさらに備えることを特徴とする請求項4記載の自動化チップホルダー。
  8. 【請求項8】 前記搬送部材が: 前記調整可能な架台を支持するための第1の傾斜面; 前記搬送部材を前記x軸方向で移動させるための推進スクリュー;及び 前記デバイス交換位置において前記調整可能な架台に位置合せされる第1の前
    縁; をさらに備えることを特徴とする請求項7記載の自動化チップホルダー。
  9. 【請求項9】 前記調整可能な架台が: 前記光チップを保持するためのステージ面、アラインメント端縁及び前記第1
    の傾斜面に対応する第2の傾斜面を有するステージ部材;前記アラインメント端
    縁は前記デバイス交換位置において前記第1の前縁に位置合せされる;及び 前記アラインメント位置にある間は前記調整可能なストップ部材とインターロ
    ックするための、前記ステージ部材に結合された突縁部材; をさらに備えることを特徴とする請求項8記載の自動化チップホルダー。
  10. 【請求項10】 前記アラインメント位置に向かう前記x軸方向での前記搬
    送部材による運動が前記位置合せ端縁を前記x軸アライメント基準に押し付けて
    、前記第2の傾斜面に前記第1の傾斜面上をスライドさせ、よって前記z軸アラ
    イメント基準に向けて前記位置合せ面を前記z軸方向に移動させることを特徴と
    する請求項9記載の自動化チップホルダー。
  11. 【請求項11】 前記デバイス交換位置に向かう前記x軸方向での前記搬送
    部材による運動が前記突縁部材を前記調整可能なストップ部材に押し付けて、前
    記第2の傾斜面に前記第1の傾斜面上をスライドさせ、よって前記突縁部材が前
    記調整可能なストップ部材から外れるまで前記ステージ部材を前記支持台に向け
    て前記z軸方向に移動させることを特徴とする請求項9記載の自動化チップホル
    ダー。
  12. 【請求項12】 前記ステージ部材が: 前記突縁部材と前記光チップとの間で前記ステージ面上に配置された弾性くさ
    び;前記弾性くさびは前記位置合せ端縁を前記x軸アラインメント基準に一様な
    力で押し付ける;及び 前記光チップを弾性的に支持するための、前記ステージ面上に配置された弾性
    パッド;前記弾性パッドは前記位置合せ面を前記z軸アラインメント基準に一様
    な力で押し付ける; をさらに含むことを特徴とする請求項9記載の自動化チップホルダー。
  13. 【請求項13】 前記弾性くさびが前記光チップの寸法及び形状に適合する
    ように選ばれることを特徴とする請求項12記載の自動化チップホルダー。
  14. 【請求項14】 前記調整可能な架台を前記搬送部材上に配することにより
    前記調整可能な架台及び前記光チップが前記調整可能な集成チャックに装填され
    るときにy軸アラインメントがとられることを特徴とする請求項7記載の自動化
    チップホルダー。
  15. 【請求項15】 前記調整可能な集成チャックが: 前記位置合せ端縁を前記位置合せ部材に前記x軸方向に向けられた一様な力で
    押し付けるための弾性くさび;及び 前記位置合せ面を前記位置合せ部材に前記z方向に向けられた一様な力で押し
    付けるための弾性パッド; をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の位置合せ部材。
  16. 【請求項16】 スライド軌道を有する支持台並びにx軸、y軸及びz軸を
    有する直交座標系で表される3次元空間内で前記光チップのアラインメント位置
    を定めるための前記支持台に固定された位置合せ部材を備える自動化チップホル
    ダーを有するピグテイル接続装置内で、位置合せ端縁及び位置合せ面を備える光
    チップを自動的に位置決めするための方法において、前記光チップを自動的に位
    置決めするための前記方法が: デバイス交換位置と前記アラインメント位置との間で前記光チップを移動させ
    るために前記スライド軌道上にスライドできるように配された調整可能な集成チ
    ャックを準備する工程;前記調整可能な集成チャックは前記x軸の方向での移動
    が可能であり、前記x軸方向の力に応答する前記z軸の方向での調整が可能であ
    る; 前記x軸力を印加し、よって前記光チップを前記デバイス交換位置から前記ア
    ラインメント位置まで移動させる工程;及び ピグテイル光ファイバを前記光チップに接続する工程; を含むことを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 調整可能な集成チャックを準備する前記工程が: 前記スライド軌道上に配置され、推進ユニットに可動結合され、前記x軸力に
    応答する前記x軸方向での移動が可能な搬送部材を準備する工程;及び 前記光チップを保持するための調整可能な架台を準備する工程;前記調整可能
    な架台は前記搬送部材上に配置され、前記搬送部材の前記x軸方向での移動に応
    答する前記z軸方向での調整が可能であり;前記調整可能な架台及び前記光チッ
    プは前記デバイス交換位置において、一体となって、前記調整可能な集成チャッ
    クに装填され、前記調整可能な集成チャックから取り出される; をさらに含むことを特徴とする請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記位置合せ部材が:x軸アラインメント基準を有する柱
    部材;前記柱部材に固定され、z軸アラインメント基準を有する片持ち梁形部材
    ;及びアラインメント中は前記調整可能な架台とインターロックするために前記
    片持ち梁形部材に結合された調整可能なストップ部材をさらに備えることを特徴
    とする請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記x軸力を印加する前記工程が: x軸アラインメントをとるために前記位置合せ端縁を前記x軸アラインメント
    基準に押し付ける工程;前記押付け工程は、前記調整可能な架台に前記搬送部材
    上をスライドさせ、前記z軸アラインメント基準に向けて前記調整可能な架台を
    前記z軸方向に移動させる;及び z軸アラインメントをとるために前記位置合せ面を前記z軸アラインメント基
    準に押し付ける工程;前記x軸アラインメント及び前記z軸アラインメントがと
    もにとられたときに、前記アラインメント位置が得られる; をさらに含むことを特徴とする請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 ピグテイル接続済光デバイスを前記アラインメント位置か
    ら前記デバイス交換位置まで移動させる工程をさらに含むことを特徴とする請求
    項18記載の方法。
  21. 【請求項21】 ピグテイル接続済光デバイスを前記アラインメント位置か
    ら前記デバイス交換位置まで移動させる前記工程が: 前記調整可能な架台を前記調整可能なストップ部材に押し付け、よって前記調
    整可能な架台に前記搬送部材上をスライドさせて、前記調整可能な架台が前記調
    整可能なストップ部材から外れるまで、前記支持台に向けて前記調整可能な架台
    を前記z軸方向に移動させる工程;及び 前記搬送部材及び前記調整可能な架台を前記デバイス交換位置に向けて前記x
    軸方向に一緒に移動させる工程; をさらに含むことを特徴とする請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の方法において: 前記デバイス交換位置において前記調整可能な架台を持ち上げて前記搬送部材
    から外すことによりピグテイル接続済光チップを取り出す工程;及び 前記搬送部材が前記デバイス交換位置にある間に前記調整可能な架台を前記搬
    送部材上に配置することにより第2の光チップを装填する工程; をさらに含むことを特徴とする方法。
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