JPH08288337A - チップボンディング方法及びその装置 - Google Patents

チップボンディング方法及びその装置

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JPH08288337A
JPH08288337A JP11134895A JP11134895A JPH08288337A JP H08288337 A JPH08288337 A JP H08288337A JP 11134895 A JP11134895 A JP 11134895A JP 11134895 A JP11134895 A JP 11134895A JP H08288337 A JPH08288337 A JP H08288337A
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stage
semiconductor chip
camera
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朗 山内
Satoru Sakaguchi
覚 坂口
Yasuo Hashimoto
八洲夫 橋本
Masanori Akita
雅典 秋田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重い大型の回路基板であっても高精度にボン
ディングすることができるチップボンディング方法及び
その装置を得る。 【構成】 CCDカメラ9で、鎖線で示されている回路
基板1の精密位置決め基準用アライメントマークをその
下方より検出する。次いで、門型透視架台4をボンディ
ング位置Aから退避させてボンディングツール15が吸
着保持している半導体チップ16に印されている精密位
置決め基準用アライメントマークを、その下方より検出
する。次いで、ボンディングツール15が両アライメン
トマークの位置ずれを無くするように所定に移動制御さ
れて回路基板1と半導体チップ16とが位置的に精密整
合せしめられ、両者が加熱圧着、すなわち、ボンディン
グされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶基板等の回路基板
に半導体チップをボンディングするチップボンディング
方法及びその装置装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶基板等の回路基板に半導体チ
ップを加熱圧着、すなわち、ボンディングするチップボ
ンディングは、広く実用に供されているが、このボンデ
ィングにおいては、ミクロン単位の精度が要求され、か
つ、それが一段と高精度になりつつある。
【0003】その為、一般に、回路基板と半導体チップ
とをボンディング位置に位置決めするように移送した
後、回路基板と半導体チップとの相対位置をカメラで検
出し、その位置ずれ量の算出結果に基づいて回路基板と
半導体チップとの位置的精密整合を行ってボンディング
している。
【0004】すなわち、例えば、特開平2−22673
7号公報において開示されているように、XYテーブル
装置を構成している上段テーブル(Xテーブル若しくは
Yテーブル)のスライドテーブル上に載置された回路基
板と、この基板の上方において半導体チップを吸着保持
しているボンディングツールを装着したボンデイングヘ
ッドとの間に二視野光学系を移動させて、回路基板と半
導体チップとの相対位置を検出し、その位置ずれ量の算
出結果に基づいて、回路基板を支持しているボンディン
グステーを微動させて回路基板と半導体チップとを位置
的に精密整合せしめた後、ボンディングヘッドを下方に
移動させてボンディングするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このボンディ
ングは、回路基板と半導体チップとの相対位置を、二視
野光学系で検出している為、この光学系自体の精度に左
右、すなわち、上方の半導体チップに印されている位置
決め基準用アライメントマークを検出する一方の光学系
と、下方の回路基板の電極部に印されている位置決め基
準用アライメントマークを検出する他方の光学系との同
心的関係のずれに左右されて、ミクロン単位で、しか
も、一段と高精度が要求される場合(例えば、液晶基板
の電極にボンディングする所謂、COGの場合等)のボ
ンディングには適していなかった。
【0006】その為、二視野光学系に代えて、半導体チ
ップに印されている位置決め基準用アライメントマーク
と、回路基板の一端の電極部に印されている位置決め基
準用アライメントマークとを、その下方から検出する一
視野光学系を採用することが検討さるようになり、既
に、この種のボンディングが特開平4−199525号
公報において提案されている。
【0007】しかし、このボンディングも、前者と同様
に、回路基板を支持しているボンディングステーを微動
させて回路基板と半導体チップとの位置的精密整合を行
うものであるから、回路基板の大型化に伴って重量が大
きくなると、かかる微動による位置的精密整合を高精度
に行うことが困難になる欠点を有していた。
【0008】また、一視野光学系を採用することに伴っ
てボンディングステージの下方に、カメラを位置させる
為の通路を形成する必要がある関係上、ボンディングス
テージを移動制御するXYθテーブル装置等で構成され
たステージ移動制御装置に、ボンディングステージを片
持ち状態に装着することが余儀無くされていたが、この
ように装着されたボンディングステージで回路基板を支
持してボンディングすると、ボンディングステージに歪
みが発生し易く、その為、特に、液晶基板の電極にボン
ディングする場合等のように、一段と大きな押圧条件下
でボンディングする場合においてそれが顕著であって、
高精度にボンディングを行うことが困難であることの欠
点も有していた。
【0009】更に、ボンディングステージ上に載置され
ている回路基板の精密位置決め基準用アライメントマー
クを、ボンディングステージの下方に移動された前記カ
メラにより検出する為に、かかるボンディングステージ
を、光を透過し得る透明材で構成しなければならなく、
従って、実用的で無いといった欠点も有していた。
【0010】本発明は、このような諸々の欠点に着目
し、それらを解決すべく鋭意検討の結果、その第1に、
ボンディング位置における回路基板と半導体チップとの
位置的精密整合を、ボンディングステージの方で行わず
にボンディングヘッドの方で、しかも、ボンディングヘ
ッド全体を移動させないでボンディングヘッドの下端に
装着されている、半導体チップを吸着保持するボンディ
ングツールだけを微動させて行うことにより、重い大型
の回路基板にボンディングする場合においても、ボンデ
ィング位置における回路基板と半導体チップとの位置的
精密整合を高精度に、かつ容易に行うことができること
を見い出したものである。
【0011】また、その第2に、XYテーブルで構成さ
れたステージ移動制御装置に対してボンディングステー
ジを、XYテーブルを構成している上段テーブルのスラ
イドテーブル上に装着されたステージベースと、ステー
ジベース上に装着された基板受けと、XYテーブルを構
成している下段テーブルのスライドテーブル上に装着さ
れた門型透視架台と、基板受けと門型透視架台間におい
て水平に上下動し得るようにステージベース上に装着さ
れたサクション板と、サクション板上に装着された複数
の吸着パッドとで構成するという如くに、ボンディング
ステージ側を特殊な構造に設けることにより、一段と大
きな押圧条件下でのボンディングにおいても、ボンディ
ングステージに歪みが発生するのを防止し得て高精度に
ボンディングを行うことができることを見い出したもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係
る、チップボンディング方法は、回路基板を移送してボ
ンディング位置に位置決めさせるように前記回路基板を
支持したボンディングステージを移動制御する基板位置
決め用ステージ移動制御工程と、前記ボンディング位置
に位置決めされた前記回路基板の精密位置決め基準用ア
ライメントマークを前記回路基板の下方からカメラで検
出する基板位置検出工程と、前記ボンディング位置のボ
ンディングヘッドに備えられているボンディングツール
により吸着保持された半導体チップの精密位置決め基準
用アライメントマークを前記ボンディングヘッドの下方
から前記カメラで検出するチップ位置検出工程と、前記
チップ位置検出工程に先立って前記ボンディングステー
ジを前記カメラの撮像視野外へ退避させるように前記ボ
ンディングステージを移動制御する退避用ステージ移動
制御工程と、前記カメラにより検出された両アライメン
トマークの位置ずれ量の算出結果に基いて前記回路基板
と前記半導体チップとの位置的精密整合を行った後、前
記ボンディングヘッドによりボンディングするボンディ
ング工程とからなるチップボンディング方法において、
前記回路基板と前記半導体チップとの位置的精密整合
を、前記ボンディングツールだけを微動させて行うこと
を特徴とするものである。
【0013】また、本発明に係る第1の、チップボンデ
ィング装置は、半導体チップを吸着保持するボンディン
グツールを備えたボンディングヘッドと、回路基板を支
持するボンディングステージと、前記ボンディングステ
ージにより移送されてボンディング位置に位置決めされ
た前記回路基板の精密位置決め基準用アライメントマー
クを前記回路基板の下方から検出すると共に前記ボンデ
ィング位置の前記ボンディングツールにより吸着保持さ
れている前記半導体チップの精密位置決め基準用アライ
メントマークを前記ボンディングヘッドの下方から検出
するカメラと、前記カメラを撮像視野内へ移動制御する
カメラ移動制御装置と、前記回路基板を前記ボンディン
グ位置に位置決めさせるように前記ボンディングステー
ジを移動制御すると共に前記ボンディング位置の前記ボ
ンディングツールにより吸着保持されている前記半導体
チップの精密位置決め基準用アライメントマークを前記
カメラで検出するに先立って前記ボンディングステージ
を前記カメラの撮像視野外へ退避させるように移動制御
するステージ移動制御装置とを備え、かつ、前記カメラ
により検出された両アライメントマークの位置ずれ量の
算出結果に基いて前記回路基板と前記半導体チップとの
位置的精密整合を行った後、前記ボンディングヘッドに
よりボンディングし得るように構成されたチップボンデ
ィング装置において、前記ボンディングヘッドを、前記
ボンディングツールだけを微動させて前記位置的精密整
合を行えるように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0014】また、本発明に係る第2の、チップボンデ
ィング装置は、半導体チップを吸着保持するボンディン
グツールを備えたボンディングヘッドと、回路基板を支
持するボンディングステージと、前記ボンディングステ
ージにより移送されてボンディング位置に位置決めされ
た前記回路基板の精密位置決め基準用アライメントマー
クを前記回路基板の下方から検出すると共に前記ボンデ
ィング位置の前記ボンディングツールにより吸着保持さ
れている前記半導体チップの精密位置決め基準用アライ
メントマークを前記ボンディングヘッドの下方から検出
するカメラと、前記カメラを撮像視野内へ移動制御する
カメラ移動制御装置と、前記回路基板を前記ボンディン
グ位置に位置決めさせるように前記ボンディングステー
ジを移動制御すると共に前記ボンディング位置の前記ボ
ンディングツールにより吸着保持されている前記半導体
チップの精密位置決め基準用アライメントマークを前記
カメラで検出するに先立って前記ボンディングステージ
を前記カメラの撮像視野外へ退避させるように移動制御
するステージ移動制御装置とを備え、かつ、前記カメラ
により検出された両アライメントマークの位置ずれ量の
算出結果に基いて前記回路基板と前記半導体チップとの
位置的精密整合を行った後、前記ボンディングヘッドに
よりボンディングし得るように構成されたチップボンデ
ィング装置において、前記ステージ移動制御装置をXY
テーブルで構成すると共に前記ボンディングステージ
を、前記XYテーブルを構成している上段テーブルのス
ライドテーブル上に装着されたステージベースと、前記
ステージベース上に装着された基板受けと、前記XYテ
ーブルを構成している下段テーブルのスライドテーブル
上に装着された門型透視架台と、前記基板受けと前記門
型透視架台間に位置されるように前記ステージベース上
に装着されたサクション板と、前記サクション板上に装
着された複数の吸着パッドとで構成し、かつ、前記回路
基板を前記吸着パッド群で吸着保持して電極が形成され
ている方の一端を前記門型透視架台により支持すると共
に対向他端を前記基板受けにより支持した状態において
前記カメラを、前記ボンディング位置に位置決めされて
いる前記門型透視架台により区画された空間領域内に移
動せしめて前記回路基板の精密位置決め基準用アライメ
ントマークを検出し、次いで、前記下段テーブルのスラ
イドテーブルを移動せしめて前記門型透視架台を前記ボ
ンディング位置から退避させ状態において前記カメラに
より前記半導体チップの精密位置決め基準用アライメン
トマークを検出し得るように構成したことを特徴とする
ものである。
【0015】
【作用】図1において、鎖線で示されている回路基板1
は、その一端が、ボンディングステージ2の基板受け3
で支持されていると共に電極が形成されている方の他端
が門型透視架台4で支持され、かつ、サクション板5に
装着されている複数の吸着パッド6で吸着保持されてい
る。なお、門型透視架台4の上端に透視ガラス7が装着
されている。
【0016】この状態において、XYZテーブルで構成
されたカメラ移動制御装置8に装着されているCCDカ
メラ9がカメラ移動制御装置8の駆動制御により移動さ
れ、その撮像ヘッド10が、門型透視架台4により区画
された空間領域11内に移動され、門型透視架台4によ
り支持されている回路基板1の一端に印されている精密
位置決め基準用アライメントマークをその下方より検出
する。
【0017】続いて、Xテーブルである下段テーブル1
2のスライドテーブル13がXa方向へ移動されて門型
透視架台4がボンディング位置Aから退避される。する
と、CCDカメラ9が、ボンディング位置Aに位置され
ている上方のボンディングヘッド14のボンディングツ
ール15が吸着保持している半導体チップ16に印され
ている精密位置決め基準用アライメントマークを、その
下方より検出する。
【0018】次いで、下段テーブル12のスライドテー
ブル13がXb方向へ移動され、門型透視架台4がボン
ディング位置Aにリターンされると共にボンディングツ
ール15が両アライメントマークの位置ずれを無くする
ように所定に移動制御され、これにより、回路基板1と
半導体チップ16とが位置的に精密整合せしめられ、以
下、ボンディングヘッド14が下方へ移動して加熱圧
着、すなわち、ボンディングする。
【0019】その際、回路基板1の荷重が作用しない方
のボンディングヘッド14側で、しかも、ボンディング
ヘッド14全体を微動させないで、このヘッドの一部分
であるボンディングツール15だけを微動させるから、
高精度に整合させることができる。また、下段テーブル
12のスライドテーブル13上に装着されている門型透
視架台4によって回路基板1のボンディング側一端を支
持しているから、ボンディング時におけるボンディング
ステージ2の歪みを一段と微小にすることができる。
【0020】そして、ボンディングを終えてボンディン
グヘッド14が、上方の元の位置へ移動されると、サク
ション板5が上方へ移動されて、基板受け3及び門型透
視架台4で支持されていた回路基板1が上方へ移動さ
れ、かつ、Yテーブルである上段テーブル17のスライ
ドテーブル18がYb方向へ移動される。なお、この移
動は、続いてボンディングを行う箇所をボンディング位
置Aに位置決めさせるように行われる。よって、上述と
同様の工程を経て、次々とボンディングを行うことがで
きる。
【0021】
【実施例】チップボンティング装置の全体的斜視姿が示
されている図2において、機台20上に、ボンディング
ヘッド14、ボンディングステージ2、CCDカメラ
9、チップスライダー21、チップローダー22等が装
着されているが、チップローダー22は、水平面内にお
いて互いに直交するXY方向に移動し得るように装着さ
れているアーム23にシリンダー24を装着すると共
に、このシリンダー24のロッド先端に吸着パッド25
を装着して構成されている。
【0022】その為、アーム23のXY方向への移動制
御と、シリンダー24による吸着パッド25のZ方向
(上下方向)への移動制御とにより、チップトレー26
の所定の収納区画内から半導体チップ16を吸着保持
し、それを外形位置決め板27の所に移送することがで
きる。なお、外形位置決め板27は、機台20に水平に
装着されていると共に、これの上面に、図3において示
されているように、一対のL字形のチップ押当板28を
装着している。
【0023】その為、吸着パッド25により吸着保持さ
れて両チップ押当板28間に移送されて来た半導体チッ
プ16は、アーム23の図示矢印方向(XY方向)への
移動制御により、両チップ押当板28に当接されて、そ
の中心部が吸着パッド25により吸着保持されるように
位置決めされる。
【0024】その際、半導体チップ16は、その下面
が、外形位置決め板27の上面に接触しないような高さ
に吸着保持されて位置決めされるので、半導体チップ1
6のボンディングしようとする方の面、すなわち、下面
の損傷を防止することができ、また、このようなチップ
位置決め方法によると、半導体チップ16の大きさが変
っても、チップローダー22の移動制御プログラムを所
定に変更するだけで対処することができ、従って、治具
交換等を行なわずに容易にチップサイズ変更に対処する
ことができる。
【0025】引き続いて、かかる位置決めを終えると、
アーム23のXY方向への移動制御と、シリンダー24
による吸着パッド25のZ方向への移動制御とにより、
チップスライダー21上に半導体チップ16が移載され
ると共に、このスライダー21が、ボンディングヘッド
14の方へと移動される。なお、チップスライダー21
は、図示されていないサーボモータで駆動回転される螺
子軸に螺着されて水平に移動し得るように装着され、チ
ップ受取り位置B(原点)からボンディングヘッド14
に接近されたチップ待機位置に水平に移動される。
【0026】そして、ボンディングヘッド14が、その
下方におけるボンディングを終えて上方のヘッド原点に
リターンされると、チップスライダー21が、かかる待
機位置からボンディングヘッド14の下方に移動され
る。その為、半導体チップ16をボンディングヘッド1
4の下方に迅速に移送することができる。
【0027】次に、ボンディングヘッド14は、ボンデ
ィング位置Aに装着されているが、このヘッド14は、
機台20上に装着されている支柱30の上端に装着の反
力受け31等で構成されている。すなわち、その拡大さ
れた姿が示されている図4において、ブラケット用縦ガ
イド32及びZテーブル33は、機台20上に装着され
ている箱状ブラケット34(図2参照)に装着され、そ
して、シリンダーブラケット35は、ブラケット用縦ガ
イド32で案内されてZ方向(上下方向)に摺動し得る
ように装着されていると共にヘッドブラケット36も、
Zテーブル33で案内されて同方向に摺動し得るように
装着されている。
【0028】なお、ヘッドブラケット36は、XYθテ
ーブル38の上部を構成しているXYテーブル38aに
装着されていると共にツールブラケット37は、XYθ
テーブル38の下部を構成しているθテーブル38bに
装着されている。
【0029】また、Zテーブル33は、サーボモータ3
9によってネジ軸を回転させてピッチ送りするネジ軸送
り機構(図示されていない)を備えているが、この機構
にヘッドブラケット36が連携されている。従って、か
かる機構を介してヘッドブラケット36が移動される
と、ツールブラケット37も一緒に移動される。
【0030】一方、シリンダーブラケット35に装着さ
れているエアーシリンダー41のピストンロッド42
は、加圧伝達軸43と上下方向に同心的に位置され、か
つ、ピストンロッド42の下端は、通常においては(図
示のように、ピストンロッド42が上方の原点位置に没
されているときには)、加圧伝達軸43の上端に対して
一定間隔に離別されている。
【0031】また、加圧伝達軸43は、ヘッドブラケッ
ト36、XYθテーブル38及びツールブラケット37
を貫通して上下動し得るように装着されていると共に、
その下端がボンディングツール15の上端に当接されて
抜け止めされている。なお、軸受19はヘッドブラケッ
ト36に装着されている。
【0032】その為、ヘッドブラケット36及びツール
ブラケット37を静止させた状態において、エアーシリ
ンダー41のピストンロッド42を下方に突出させるこ
とにより、その下端を加圧伝達軸43の上端に当接さ
せ、更に下方へ突出させることにより加圧伝達軸43を
下方へ摺動させることができ、そして、このようにして
加圧伝達軸43を下方へ摺動させることにより、その下
端でボンディングツール15を押して下方へ移動させる
ことができる。
【0033】なお、下方へ突出されていたピストンロッ
ド42が没されて上方へ移動されると、加圧伝達軸43
は、後述するように、弾性体(コイルバネ)47を介し
てツールブラケット37に吊り下げられた状態に装着さ
れているボンディングツール15により押されて上方へ
摺動されて元の位置にリターンされる。
【0034】加えて、ボンディングツール15は、その
一端が、このツール15の下端側部(先端側部)に設け
られている吸気通路(図示されていない)に接続されて
いる耐圧ホースを経て吸気することにより、前記吸気通
路と連通されるようにツール下端面(チップ吸着保持
面)に開口されている吸気孔から吸気して半導体チップ
16を吸着保持し得ると共にヒータを内蔵し、パルスヒ
ータ制御装置44(図2参照)により迅速に所定温度に
加熱し得るように構成され、かつ、ツールブラケット3
7に装着のピン45とボンディングツール15に装着の
ピン46とに弾性体(コイルバネ)47が係止されてい
る(図示されていない反対側の方にも同様に係止されて
いる)。すなわち、この一対の弾性体(コイルバネ)4
7によってツールブラケット37に吊り下げられた状態
に装着されている。
【0035】なお、このツール15は、ツールブラケッ
ト37の縦ガイド穴40に摺動し得るように嵌挿されて
いるガイド部51を備えており、従って、ヘッドブラケ
ット36が下方へ移動されると、このテーブル36と一
体的に下方へ移動されるツールブラケット37に追従し
てボンディングツール15も同方向に移動し、これと反
対に、ヘッドブラケット36が上方へ移動されると、ボ
ンディングツール15も同方向に移動する。
【0036】同様に、シリンダーブラケット35に装着
のピン48と反力受け31に装着のピン49とにも弾性
体(コイルバネ)50が係止されている。なお、シリン
ダーブラケット35の上面側にロードセル29が装着さ
れている。また、前記耐圧ホースの他端は図示されてい
ない真空ポンプに接続されている。
【0037】而して、Zテーブル33の前記ネジ軸送り
機構により、ヘッドブラケット36を下方へ移動させて
ボンディングツール15をボンディング開始高さに位置
決めし、次いで、エアーシリンダー41のピストンロッ
ド42を下方へ所定ストローク突出させて加熱圧着、す
なわち、ボンディングすることができる。
【0038】そして、ボンディングを終えると、エアー
シリンダー41のピストンロッド42を没して上方の原
点位置にリターンさせると共にZテーブル33の前記ネ
ジ軸送り機構によりヘッドブラケット36を上方へ移動
させてボンディングツール15を上方の原点位置にリタ
ーンさせることができる。
【0039】図4においては、この状態が示されている
が、引き続いて、チップスライダー21により、その下
方に半導体チップ16が移送されて来ると、Zテーブル
33の前記ネジ軸送り機構により、下方へ所定ストロー
ク移動されてチップスライダー21上の半導体チップ1
6をボンディングツール15で吸着保持し、次いで、上
方の原点位置へリターンされる。
【0040】このように、ボンディングヘッド14を、
ボンディング位置Aから他所へ移動し得ないように装着
して、常にボンディング位置Aにおいて半導体チップ1
6を吸着保持するように設けている。その為、ボンディ
ングヘッド14を、ボンディング位置A以外の他の所へ
移動させて半導体チップ16を吸着保持し、それを、ボ
ンディング位置Aにリターンさせるようなチップ供給態
様に比してチップ供給サイクルの短縮化を図ることがで
きる。
【0041】次に、拡大図である図1において、ボンデ
ィングステージ2は、ステージ移動制御装置55上に装
着されているが、この移動制御装置55は、Xテーブル
である下段テーブル12とYテーブルである上段テーブ
ル17とで構成され、かつ、下段テーブル12のスライ
ドテーブル13は、固定側テーブル56で案内されてX
方向へ移動し得るように装着されていると共に、このス
ライドテーブル13上に上段テーブル17が装着、すな
わち、上段テーブル17のスライドテーブル18は、ス
ライドテーブル13上に装着されている固定側テーブル
57で案内されてY方向へ移動し得るように装着されて
いる。
【0042】一方、ボンディングステージ2は、スライ
ドテーブル18上に装着されたステージベース58と、
このベース58上に装着された基板受け3及びサクショ
ン板5と、下段テーブル12のスライドテーブル13上
に装着された門型透視架台4とで構成されている。な
お、基板受け3は、ステージベース58の上端にX方向
に延設された一対のガイドレール59で案内されて移動
し得るように装着され、また、サクション板5は、図1
の縦断面図である図5において示されているように、ス
テージベース58に装着されたエアーシリンダー60の
ピストンロッド先端に装着されている可動ブラケット6
1上に装着され、このシリンダー60によって水平に上
下動し得るように装着されている。
【0043】なお、可動ブラケット61は、ステージベ
ース58に装着されている左右の縦ガイドレール62で
案内されて移動し得るように装着されている。加えて、
サクション板5には、複数の吸引孔63が設けられてい
ると共にこの孔63と連通されるようにサクション板5
の上面側に複数の吸着パッド6が装着されている。その
為、一端が真空ポンプ(図示されていない)に接続され
ている管路64の他端を、サクション板5の吸気口に接
続することにより、吸着パッド6群から吸気することが
できる。
【0044】また、門型透視架台4は、これの縦断面し
た姿が図5において示されているが、基板受け3とほぼ
同一レベルに設けられ、その上端に透視ガラス7が装着
されている。なお、透視ガラス7の上面を基板受け3の
上面より、僅かに高くするのが好ましく、かつ、透視ガ
ラス7の下方には透視孔65が設けられている。
【0045】更に、CCDカメラ9は、XYZテーブル
で構成されているカメラ移動制御装置8上に装着されて
いる。すなわち、この移動制御装置8は、下段のXテー
ブル70上にYテーブル71を装着すると共にYテーブ
ル71上にZテーブル72を装着して構成され、かつ、
かかるZテーブル72にCCDカメラ9を装着してい
る。なお、Zテーブル72は、サーボモータ73でネジ
軸74を駆動回転させることによりZ方向へ移動し得る
ように装着されている。
【0046】また、ステージ移動制御装置55及びカメ
ラ移動制御装置8を構成している各スライドテーブル1
3,18,75,76も、サーボモータ73でネジ軸を
回転させてピッチ送りをするネジ軸送り機構を介して移
動し得るように装着されている。
【0047】而して、このボンディング装置によると、
次のようにして、加熱圧着、すなわち、ボンティングす
ることができる。なお、ボンティングを行うに当って、
ボンティングステージ2上に回路基板1が供給される
が、これは上段テーブル17のスライドテーブル18を
Ya方向へ移動させた状態において作業員により行われ
る。その際、ボンディングヘッド14は、上方のヘッド
原点位置に移動されている。また、Ya方向へ移動され
たボンティングステージ2のサクション板5は、これに
装着されている吸着パッド6群の上端が、基板受け3又
は門型透視架台4の上面よりも少し上方に位置されるよ
うにシリンダー60を介して上方へ移動されている。
【0048】そして、作業員が、吸着パッド6群上に、
回路基板1を、電極が形成されている方の一端を門型透
視架台4側へ位置させるように載置すると、図示されて
いない真空ポンプによる吸気が開始されて回路基板1が
吸着パッド6群で吸着保持される。次いで、上段テーブ
ル17のスライドテーブル18がYb方向へ移動され
て、最初にボンディングする箇所がボンディング位置A
に位置決めされ、かつ、その後、サクション板5がシリ
ンダー60を介して下方へ移動される。
【0049】この姿が図5において示されている。同図
において、回路基板1は、吸着パッド6群で吸着保持さ
れたまま、ボンディング位置Aに移動されている門型透
視架台4と基板受け3とで支持されている。また、これ
と並行して、チップスライダー21により、ボンディン
グ位置Aに半導体チップ16が移送されて来て、ボンテ
ィングヘッド14のボンディングツール15により吸着
保持される。この状態が図1において示されている。
【0050】続いて、Xb方向へ退避されていたCCD
カメラ9がカメラ移動制御装置8の駆動制御によりXa
方向へ移動され、その撮像ヘッド10が門型透視架台4
により区画された空間領域11内に移動され、門型透視
架台4により支持されている回路基板1の一端に印され
ている精密位置決め基準用アライメントマークを、その
下方より検出する。その際、カメラ移動制御装置8は、
必要に応じてX、Y及びZ方向のうちから選ばれた所定
方向に各テーブル72,75,76を移動せしめるよう
に所定に駆動制御される。
【0051】そして、かかる検出を終えると、下段テー
ブル12のスライドテーブル13がXa方向へ移動さ
れ、門型透視架台4がボンディング位置AからXa側へ
退避、すなわち、CCDカメラ9の撮像視野外へ退避さ
れる。すると、CCDカメラ9が、その上方のボンディ
ングツール15が吸着保持している半導体チップ16に
印されている精密位置決め基準用アライメントマークを
その下方より検出する。なお、その際、必要ならば、C
CDカメラ9がZa方向へ移動せしめられる。そして、
この検出を終えると、Xb側の元の退避位置へリターン
される。
【0052】引き続いて、下段テーブル12のスライド
テーブル13がXb方向へ移動され、門型透視架台4が
ボンディング位置Aにリターンされると共に、ボンディ
ングツール15が、両アライメントマーク同士の位置ず
れを無くするように所定に移動制御され、これにより、
回路基板1と半導体チップ16とが位置的に精密整合せ
しめられる。なお、両アライメントマークの位置ずれの
判定は、画像処理系内において行われ、その結果に基づ
いて、かかる移動制御、すなわち、ボンディングツール
15だけの移動制御が行われる。その際、XYθテーブ
ル38によりX方向、Y方向及びθ回転のうちから選ば
れた所定方向にボンディングツール15が微動される。
【0053】換言すると、ボンディング位置Aにおける
回路基板1と半導体チップ16との位置的精密整合を、
ボンディングステージ2の方で行わずにボンディングヘ
ッド14の方で、しかも、ボンディングヘッド14全体
を移動させないでボンディングヘッド14の下端に装着
されている、半導体チップ16を吸着保持のボンディン
グツール15だけを微動させて行っている。
【0054】その為、重い大型の回路基板1にボンディ
ングする場合においても、そのこととは無関係に、ボン
ディング位置Aにおける回路基板1と半導体チップ16
との位置的精密整合を高精度に、かつ、容易に行うこと
ができる。なお、このような位置的精密整合を、必要に
応じて複数回行うことにより、より一段と精密に整合さ
せることができる。
【0055】なお、ミクロン単位の精度が要求される関
係上、必要に応じてキャリブシーションが行われる。す
なわち、ボンディングツール15に設けられている基準
指標を、XYθテーブル38若しくはカメラ移動制御装
置8を所定に駆動してCCDカメラ9で前記基準指標を
サーチすることにより得られる所定の補正パラメータに
より、制御系に入力されている各種のパラメータ(例え
ば、XYθテーブル38における、θテーブルの回転中
心、Xテーブル及びYテーブルの軸傾き、実送り量、或
いは、カメラ移動制御装置8における、各テーブルの軸
傾き、実送り量等)を補正更新する。これにより、機械
的特性が経時的に変化しても、ボンディング精度を高精
度に保つことができる。
【0056】以下、かかる精密整合を終えると、ボンデ
ィングヘッド14が下方へ移動して加熱圧着、すなわ
ち、ボンディングする。これは、上述のように最初にZ
テーブル33を介して、上方の原点位置のボンディング
ツール15が下方へ移動されて回路基板1に接近された
ボンディング開始位置に位置決めされ、次いで、エアー
シリンダー41のピストンロッド42の下方への突出に
よりボンディングツール15が回路基板1に押し付けら
れる。
【0057】その際、回路基板1のボンディングする方
の一端、すなわち、大きな押圧力が作用する方の一端
が、下段テーブル12のスライドテーブル13上に装着
されている門型透視架台4で支持されているので、ボン
ディングステージを片持ち構造に装着した場合において
問題視されていたステージ歪みの発生を、一段と大きな
押圧条件下でのボンディングにおいても防止することが
できて高精度にボンディングを行うことができる。
【0058】そして、ボンディングを終えてボンディン
グヘッド14が上方の原点位置にリターンされると、エ
アーシリンダー60を介してサクション板5が上方へ移
動されて、基板受け3及び門型透視架台4で支持されて
いた回路基板1が上方へ移動され、かつ、この状態にお
いて、Yテーブルである上段テーブル17のスライドテ
ーブル18がYb方向へ移動される。
【0059】この移動は続いてボンディングを行う箇所
をボンディング位置Aに位置決めさせるように行われ、
その後、サクション板5が下方へ移動されて回路基板1
が、再び基板受け3及び門型透視架台4で支持される。
よって、上述と同様の工程を経て次々と高精度にボンデ
ィングすることができる。なお、ボンディングツール1
5による半導体チップ16の吸着保持は、ボンディング
を終えると解除され、そして、半導体チップ16を受け
取るときに吸気が開始されて吸着保持することができ
る。
【0060】このように、回路基板1を移送してボンデ
ィング位置Aに位置決めさせるように回路基板1を支持
したボンディングステージ2を移動制御する基板位置決
め用ステージ移動制御工程と、ボンディング位置Aに位
置決めされた回路基板1の精密位置決め基準用アライメ
ントマークを回路基板1の下方からCCDカメラ9で検
出する基板位置検出工程と、ボンディング位置Aのボン
ディングヘッド14に備えられているボンディングツー
ル15により吸着保持された半導体チップ16の精密位
置決め基準用アライメントマークをボンディングヘッド
14の下方からCCDカメラ9で検出するチップ位置検
出工程と、チップ位置検出工程に先立ってボンディング
ステージ2をCCDカメラ9の撮像視野外へ退避させる
ようにボンディングステージ2を移動制御する退避用ス
テージ移動制御工程と、CCDカメラ9により検出され
た両アライメントマークの位置ずれ量の算出結果に基い
て回路基板1と半導体チップ16との位置的精密整合を
ボンディングツール15だけを微動させて行った後、ボ
ンディングヘッド2によりボンディングするボンディン
グ工程とを経てチップボンディングするようにしてい
る。
【0061】なお、次にボンディングしようとする回路
基板1が、先行のそれと大きさが異なるものである場合
には、基板受け3をXb側へ移動させて止めネジ等の適
当な手段で所定位置に固定すればよく、このような簡単
な調整作業により、大きさが異なる回路基板1を次々と
ボンディングすることができる。その際、上述のよう
に、門型透視架台4を、上段テーブル17のスライドテ
ーブル18上に装着しないで、下段テーブル12のスラ
イドテーブル13上に装着しているので、大きな押圧条
件下でのボンディングにおいても、ボンディングステー
ジに歪みが発生するのを防止することができる。
【0062】以上、本発明に係る一実施例について述べ
たが、本発明においては、ボンディングしようとする回
路基板は、液晶基板のような透明基板に限定されず他の
不透明の回路基板であってもよく、また、上段テーブル
をX方向に配すると共に下段テーブルをY方向へ配して
もよく、更に、基板受けを、ねじ軸送り機構等を介して
自動的に移動し得るように装着してもよい。
【0063】また、半導体チップ及び回路基板に印され
る位置決め基準用アライメントマークについても、いか
なる態様のものであってもよい。また、ボンディングヘ
ッドは、ボンディング位置から他所へ移動し得ないよう
に装着するのが好ましいが、他の態様、例えば、ボンデ
ィング位置以外の所へ移動して半導体チップを吸着保持
し、それをボンディング位置に移送する所謂、移動式に
装着してもよい。
【0064】なお、サクション板の装着についても、大
型の門型透視台を設置、すなわち、例えば、回路基板の
全長よりも長い支持上端面(回路基板を支持する上端
面)を形成し得るような大型の門型透視台を設置する場
合においては上下動させない態様に装着してもよい。
【0065】
【発明の効果】上述の如く、請求項1〜5に記載の発明
によると、重い大型の回路基板にボンディングする場合
においても、ボンディング位置における回路基板と半導
体チップとの位置的精密整合を高精度に、かつ、容易に
行うことができる。また、請求項6に記載の発明による
と、大小の回路基板に対してボンディングすることがで
きると共に一段と大きな押圧条件下でのボンディングに
おいても、ボンディングステージに歪みが発生するのを
防止し得て高精度にボンディングを行うことができ、か
つ、透明の回路基板は勿論のこと不透明の回路基板につ
いてもボンディングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボンディングステージ部の拡大斜視図である。
【図2】チップボンディング装置の全体的構成を示す斜
視図である。
【図3】外形位置決め態様を示す斜視図である。
【図4】ボンディングヘッドの斜視図である。
【図5】図1の縦断面図である。
【符号の説明】
A ボンディング位置 1 回路基板 2 ボンディングステージ 3 基板受け 4 門型透視台 5 サクション板 6 吸着パッド 7 透視ガラス 8 カメラ移動制御装置 9 CCDカメラ 10 撮像ヘッド 12 下段テーブル 13 スライドテーブル 14 ボンディングヘッド 15 ボンディングツール 16 半導体チップ 17 上段テーブル 18 スライドテーブル 55 ステージ移動制御装置 58 ステージベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋田 雅典 滋賀県大津市大江一丁目1番45号東レエン ジニアリング株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板を移送してボンディング位置に
    位置決めさせるように前記回路基板を支持したボンディ
    ングステージを移動制御する基板位置決め用ステージ移
    動制御工程と、前記ボンディング位置に位置決めされた
    前記回路基板の精密位置決め基準用アライメントマーク
    を前記回路基板の下方からカメラで検出する基板位置検
    出工程と、前記ボンディング位置のボンディングヘッド
    に備えられているボンディングツールにより吸着保持さ
    れた半導体チップの精密位置決め基準用アライメントマ
    ークを前記ボンディングヘッドの下方から前記カメラで
    検出するチップ位置検出工程と、前記チップ位置検出工
    程に先立って前記ボンディングステージを前記カメラの
    撮像視野外へ退避させるように前記ボンディングステー
    ジを移動制御する退避用ステージ移動制御工程と、前記
    カメラにより検出された両アライメントマークの位置ず
    れ量の算出結果に基いて前記回路基板と前記半導体チッ
    プとの位置的精密整合を行った後、前記ボンディングヘ
    ッドによりボンディングするボンディング工程とからな
    るチップボンディング方法において、前記回路基板と前
    記半導体チップとの位置的精密整合を、前記ボンディン
    グツールだけを微動させて行うことを特徴とするチップ
    ボンディング方法。
  2. 【請求項2】 回路基板と半導体チップとの位置的精密
    整合に際してのボンディングツールの微動を、XYθ方
    向のうち、少なくとも一方向に行うことを特徴とする請
    求項1に記載のチップボンディング方法。
  3. 【請求項3】 ボンディングツールによる半導体チップ
    の吸着保持を、常にボンディング位置において行うこと
    を特徴とする請求項1に記載のチップボンディング方
    法。
  4. 【請求項4】 回路基板と半導体チップとの位置的精密
    整合を、複数回行うことを特徴とする請求項1に記載の
    チップボンディング方法。
  5. 【請求項5】 半導体チップを吸着保持するボンディン
    グツールを備えたボンディングヘッドと、回路基板を支
    持するボンディングステージと、前記ボンディングステ
    ージにより移送されてボンディング位置に位置決めされ
    た前記回路基板の精密位置決め基準用アライメントマー
    クを前記回路基板の下方から検出すると共に前記ボンデ
    ィング位置の前記ボンディングツールにより吸着保持さ
    れている前記半導体チップの精密位置決め基準用アライ
    メントマークを前記ボンディングヘッドの下方から検出
    するカメラと、前記カメラを撮像視野内へ移動制御する
    カメラ移動制御装置と、前記回路基板を前記ボンディン
    グ位置に位置決めさせるように前記ボンディングステー
    ジを移動制御すると共に前記ボンディング位置の前記ボ
    ンディングツールにより吸着保持されている前記半導体
    チップの精密位置決め基準用アライメントマークを前記
    カメラで検出するに先立って前記ボンディングステージ
    を前記カメラの撮像視野外へ退避させるように移動制御
    するステージ移動制御装置とを備え、かつ、前記カメラ
    により検出された両アライメントマークの位置ずれ量の
    算出結果に基いて前記回路基板と前記半導体チップとの
    位置的精密整合を行った後、前記ボンディングヘッドに
    よりボンディングし得るように構成されたチップボンデ
    ィング装置において、前記ボンディングヘッドを、前記
    ボンディングツールだけを微動させて前記位置的精密整
    合を行えるように構成したことを特徴とするチップボン
    ディング装置。
  6. 【請求項6】 半導体チップを吸着保持するボンディン
    グツールを備えたボンディングヘッドと、回路基板を支
    持するボンディングステージと、前記ボンディングステ
    ージにより移送されてボンディング位置に位置決めされ
    た前記回路基板の精密位置決め基準用アライメントマー
    クを前記回路基板の下方から検出すると共に前記ボンデ
    ィング位置の前記ボンディングツールにより吸着保持さ
    れている前記半導体チップの精密位置決め基準用アライ
    メントマークを前記ボンディングヘッドの下方から検出
    するカメラと、前記カメラを撮像視野内へ移動制御する
    カメラ移動制御装置と、前記回路基板を前記ボンディン
    グ位置に位置決めさせるように前記ボンディングステー
    ジを移動制御すると共に前記ボンディング位置の前記ボ
    ンディングツールにより吸着保持されている前記半導体
    チップの精密位置決め基準用アライメントマークを前記
    カメラで検出するに先立って前記ボンディングステージ
    を前記カメラの撮像視野外へ退避させるように移動制御
    するステージ移動制御装置とを備え、かつ、前記カメラ
    により検出された両アライメントマークの位置ずれ量の
    算出結果に基いて前記回路基板と前記半導体チップとの
    位置的精密整合を行った後、前記ボンディングヘッドに
    よりボンディングし得るように構成されたチップボンデ
    ィング装置において、前記ステージ移動制御装置をXY
    テーブルで構成すると共に前記ボンディングステージ
    を、前記XYテーブルを構成している上段テーブルのス
    ライドテーブル上に装着されたステージベースと、前記
    ステージベース上に装着された基板受けと、前記XYテ
    ーブルを構成している下段テーブルのスライドテーブル
    上に装着された門型透視架台と、前記基板受けと前記門
    型透視架台間に位置されるように前記ステージベース上
    に装着されたサクション板と、前記サクション板上に装
    着された複数の吸着パッドとで構成し、かつ、前記回路
    基板を前記吸着パッド群で吸着保持して電極が形成され
    ている方の一端を前記門型透視架台により支持すると共
    に対向他端を前記基板受けにより支持した状態において
    前記カメラを、前記ボンディング位置に位置決めされて
    いる前記門型透視架台により区画された空間領域内に移
    動せしめて前記回路基板の精密位置決め基準用アライメ
    ントマークを検出し、次いで、前記下段テーブルのスラ
    イドテーブルを移動せしめて前記門型透視架台を前記ボ
    ンディング位置から退避させ状態において前記カメラに
    より前記半導体チップの精密位置決め基準用アライメン
    トマークを検出し得るように構成したことを特徴とする
    チップボンディング装置。
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