JP2571153Y2 - 半導体部品供給装置 - Google Patents

半導体部品供給装置

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JP2571153Y2
JP2571153Y2 JP1992065467U JP6546792U JP2571153Y2 JP 2571153 Y2 JP2571153 Y2 JP 2571153Y2 JP 1992065467 U JP1992065467 U JP 1992065467U JP 6546792 U JP6546792 U JP 6546792U JP 2571153 Y2 JP2571153 Y2 JP 2571153Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、リードフレームに対し
てICチップすなわち半導体部品を装着すると共に、該
ICチップのパッド(電極)と該リードフレームに設け
られたリードとをボンディングするボンディング装置の
一部として組み込まれる半導体部品供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる半導体部品供給装置を備え
たボンディング装置として、ダイボンディング装置、キ
ュア装置及びワイヤボンディング装置を一列にラインと
して装備したもの(図示せず)がある。なお、これら各
装置についてはよく知られている故、下記の説明に留め
る。
【0003】まず、該ダイボンディング装置は、円板状
のウェハーをカッティングすることにより得られた多数
のICチップを蓄え、例えば熱硬化型の接着剤等を用い
てリードフレーム上の所定位置に該ICチップを順次装
着し、後段のキュア装置に向けて送り出すものである。
【0004】一方、上記キュア装置は、該ダイボンディ
ング装置より送り出されたリードフレームを受け入れ
て、上記接着剤を固化せしめるべく加熱した後、後段に
配置されたワイヤボンディング装置に向けて送り出すそ
して、ワイヤボンディング装置は、このリードフレーム
を受け入れて、該リードフレームに形成されているリー
ドと該リードフレーム上に装着されたICチップのパッ
ドとを、金、アルミニウムなどから成るワイヤを用いて
ボンディングする。
【0005】前述した半導体部品供給装置は、上記のダ
イボンディング装置に設けられており、その構成の概略
を図12に示す。
【0006】図12に示すように、当該半導体部品供給
装置は環状のターンテーブル101を有しており、該タ
ーンテーブル101上にはフラットリング102によっ
てシート104が張設されている。なお、このターンテ
ーブル101は、前後方向(矢印Y方向及びその反対方
向)及び左右方向(矢印X方向及びその反対方向)にお
いて移動自在であると共に、該各方向を含む平面内にお
いて回転自在であり、図示しないテーブル駆動手段によ
って該各方向への移動と回転駆動がなされる。
【0007】上記シート104は例えば樹脂を素材とし
て成り、その表面には多数のICチップ106が配列状
態にて貼着して蓄えられている。これらのICチップ1
06は、別工程において円形のウェハー(図示せず)を
カッティングすることによって得られたものである。
【0008】シート104の下面側には昇降シャフト1
08が上下動自在に設けられており、該昇降シャフト1
08の上端部には突上部材としての複数本の突上針10
9が上方に向かって伸長するように取り付けられてい
る。また、昇降シャフト108の下端部にはカムフォロ
ワ108aが設けられており、該カムフォロワ108a
に摺接しているカム110が図示しない駆動手段によっ
て回転駆動されることにより該昇降シャフト108が作
動するようになされている。
【0009】そして、昇降シャフト108の側方には、
該昇降シャフト108が所要の上昇位置に達したことを
検知するための光センサ112と、下降位置に達したこ
とを検知するための光センサ113とが配置されてい
る。なお、この所要の上昇位置とは、シート104上の
ICチップ106を突上針109により突き上げて剥離
させるのに充分な上昇位置である。これら光センサ11
2及び113は例えば透過型のフォトカプラから成り、
夫々が具備する発光素子から受光素子に向けて発せられ
た照射光が昇降シャフト108に固着された遮光プレー
ト114により遮られることによって検知信号を発す
る。
【0010】一方、シート104の上面側には吸着機構
117が配設されている。この吸着機構117は、基体
部としてのチップ移送アーム118と、該チップ移送ア
ーム118の先端部に所定範囲内にて上下動(矢印Sに
て示す)自在に設けられてICチップ106を吸着する
ための吸着部119とを有している。なお、該吸着部1
19は詳しくは、チップ移送アーム118に対して上下
動自在な取付台119aと、該取付台119aの下端部
に取り付けられて吸着作用をなす吸着コレット119b
とから成る。なお、この取付台119aがチップ移送ア
ーム118に対して上下に可動である点は後述する吸着
動作には直接関係はなく、吸着保持したICチップ10
6をリードフレームに装着させる際に作用するものであ
る。また吸着コレット119bには図示しないチェーブ
を通じて負圧が付与され、これによってICチップ10
6を吸着する。
【0011】図示してはいないが、上記チップ移送アー
ム118を担持してこれを搬送する搬送手段が設けられ
ており、該搬送手段の作動によって、上記吸着部119
がシート104上の吸着すべきICチップ106の近傍
と該ICチップが装着されるべく別位置に設けられたリ
ードフレーム(図示せず)上の所定位置との間で移動せ
られる。
【0012】上記した構成の半導体部品供給装置におい
ては、シート104上のICチップ106の吸着動作が
下記のように行われる。
【0013】まず、上記の搬送手段が作動して、吸着す
べきICチップ106の直上に吸着コレット119bが
位置するようにチップ移送アーム118がシート104
の上方に持ち来される。そして、該吸着コレット119
bをこのICチップ106に接近させるべく、チップ移
送アーム118が下降せられる。この状態で吸着コレッ
ト119bに負圧が与えられ、吸引力が発生する。
【0014】次いで、図13に示すように、このICチ
ップ106を吸着してシート104から剥離させるべ
く、チップ移送アーム118の上昇動作が行われる。そ
して、これに同期して昇降シャフト108の上昇動作が
行われ、突上針109により該ICチップ106が突き
上げられる。詳しくは、図示しない駆動手段によってカ
ム110が図12に示す状態から図13に示す状態まで
駆動され、これによって昇降シャフト108が上昇し、
遮光プレート114が上方の光センサ112の光を遮っ
た時点で該光センサ112より発せられる検知信号に基
づいて上記駆動手段がその作動を停止せられる。なお、
この突上針109によるICチップ106の突き上げ
は、吸着コレット119bによる吸着力のみにてはIC
チップ106をシート104から剥すには不充分なため
に行われるものである。また、このように、ICチップ
106は突上針109と吸着コレット119bによって
挾まれた状態にてシート104から剥離されるため、剥
離動作中にICチップ106が横にずれるなどして脱落
することがない。
【0015】かくしてICチップ106がシート104
から剥離され、吸着コレット119bにより吸着保持さ
れる。
【0016】この後、上記搬送手段が作動することによ
って、吸着コレット119bはその保持したICチップ
106と共に別位置に設けられたリードフレーム上に搬
送され、該ICチップは該リードフレームに装着され
る。
【0017】
【考案が解決しようとする課題】上記した半導体部品供
給装置においては、ICチップ106の突き上げを行う
突上針109が摩耗したり変形を生じた場合、その交換
が行われる。また、取り扱うべきICチップの品種が変
更される場合においても、この新たに取り扱うICチッ
プの面積等に応じてシートから剥離させるために必要な
突き上げ量等が変化することから、これに合わせるべく
突上針の交換がなされる。
【0018】このように突上針の交換を行うとき、異な
る種類の突上針との交換による針の長さの変化によって
は元より、同種の突上針に交換する際でも針の長さにバ
ラつきがあること、また、昇降シャフト108に対する
針の取り付け状態もその都度若干のずれを生ずることか
ら、針の高さにバラつきを生ずる。シートに貼着されて
いるICチップを常に確実に剥離させて突き上げるため
にはこのバラつき等を補正しなければならず、そのた
め、突上針の上方移動限界位置を設定するための光セン
サ112の位置を適宜調整することが行われている。
【0019】しかしながら、このように光センサの位置
調整を突上針の交換及びICチップの品種変更のたびに
行うことは、多大な労力及び時間を費さねばならないと
いう欠点となっている。
【0020】本考案は、上記従来技術の欠点に鑑みてな
されたものであって、突上部材の交換及び半導体部品の
品種変更に際して、これに関する調整作業を行う必要の
ない半導体部品供給装置を提供することを目的としてい
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本考案による半導体部品
供給装置は、搬送手段により搬送される基体部と、該基
体部に対して上下動自在に取り付けられた取付台及び該
取付台の下端部に嵌着されて半導体部品を吸着する吸着
コレットとを有する吸着部とからなる吸着機構と、前記
基体部の先端部近傍に配設された磁気近接センサ及び該
磁気近接センサと対応して配設された被検知体とで前記
基体部に対する前記吸着部の移動を検知する検知手段
と、複数配列された半導体部品を介して前記吸着機構と
対向して配置され前記半導体部品を突き上げる突上部材
を有する突上機構とを備え、前記突上機構及び吸着機構
は夫々独立して作動可能となっており、前記検知手段の
磁気近接センサによって前記基体部に対する前記吸着部
の移動を検知した検知信号に応じて前記突上機構による
突上動作を制御するように構成したものである。また、
本考案による半導体部品供給装置は、前記突上機構によ
る突上動作を行わせた後、前記検知手段から発せられる
検知信号に応じて前記搬送手段をして前記基体部を前記
半導体部品群から離間させるように作動させるものであ
る。また、本考案による半導体部品供給装置は、前記突
上機構による突上動作を行わせ、前記吸着部が前記基体
部に対して所定距離移動したことに基づき前記検知手段
より発せられる検知信号に応じて前記突上機構の作動を
停止させるようにしたものである。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例としての半導体部品供
給装置を添付図面を参照しつつ説明する。この半導体部
品供給装置は、ICチップ(後述)を多数蓄え、その1
つずつを吸着保持して別位置に設けられたリードフレー
ム(図示せず)上の所定位置に搬送して装着するもので
ある。
【0023】図1に示すように、当該半導体部品供給装
置は、ターンテーブル1を含み多数のICチップ2を蓄
えたストッカ(全体としては図示していない)と、ター
ンテーブル1の下方に配設されて該ストッカに蓄えられ
ているICチップ2を1つずつ上方に突き上げる突上機
構4と、ターンテーブル1の上方に位置してこの突き上
げられたICチップ2を吸着保持する吸着機構6と、該
吸着機構6を担持して上記リードフレームの近傍まで搬
送する搬送手段8とを有している。
【0024】図1に示すように、上記ストッカの構成部
材であるターンテーブル1上にはフラットリング12に
よってシート14が張設されている。なお、このターン
テーブル1は前後方向(矢印Y方向及びその反対方向)
及び左右方向(矢印X方向及びその反対方向)において
移動自在であると共に、該各方向を含む平面内において
回転自在であり、図示しないテーブル駆動手段によって
該各方向への移動と回転駆動がなされる。
【0025】上記シート14は例えば樹脂を素材として
成り、その表面には多数のICチップ2が配列状態にて
貼着して蓄えられている。これらのICチップ2は、別
工程において円形のウェハー(図示せず)をカッティン
グすることによって得られたものである。
【0026】また、突上機構4については、上記各IC
チップ2を介して上方の吸着機構6と対向して配置さ
れ、下記のように構成されている。
【0027】図2乃至図4に示すように、この突上機構
4は、装置架台上にボルト(参照符号は付していない)
によって固定されたブラケット21を有している。図2
に示すように、ブラケット21にはガイドレール22が
上下方向において延在するように取り付けられており、
該ガイドレール22により案内されるスライダ23が設
けられている。そして、スライダ23には、ボルト(参
照符号は付していない)によって可動ベース25が締結
されている。
【0028】一方、図3に示すように、上記したブラケ
ット21上には、ロッド26aが上方に向って突出する
ようにエアシリンダ26が固設されている。該ロッド2
6aの先端部と上記の可動ベース25とが、連結部材2
8a、28b及びボルト(参照符号は付していない)に
よって連結されており、エアシリンダ26の作動によっ
て可動ベース25が上下動するようになされている。な
お、図3から明らかなように、上記の連結部材28a
は、ブラケット21のウェブ部に形成された開口部21
aに移動自在に挿通されている。また、同図に示すよう
に、このウェブ部の上端部には調整ねじ30が螺合せら
れており、且つ、そのねじ部先端が上記連結部材28a
の上面と当接可能となっている。すなわち、この調整ね
じ30を適宜回すことにより、可動ベース25の上方向
への移動限界位置が設定される。
【0029】図2及び図4に示すように、ブラケット2
5の側部には、可動ベース25がその上下の移動限界位
置に達したことを検知するための2つの光センサ32及
び33が取り付けられている。詳しくは、これら光セン
サ32、33は、ブラケット25に2本ずつのボルト3
5により締結された2枚の取付プレート36に対して小
ねじ(参照符号は付していない)によって固着されてい
る。なお、これらボルト35が挿通すべく取付プレート
36に形成された挿通孔36aは上下方向において伸長
する長孔となっており、該各ボルト35を緩めることに
よって該長孔の長さの範囲内で各光センサ32、33の
位置を調整することが出来る。
【0030】上記した各光センサ32及び33は例え
ば、発光行素子及び受光素子から成るフォトカプラであ
り、可動ベース25に取り付けられた被検知体としての
遮光板38が該発光素子から受光素子に向けて発せられ
ている照射光を遮ることによって検知信号を発する。
【0031】上述した可動ベース25の上部に、略円筒
状に形成されたシャフト40がボルト(参照符号は付し
ていない)によって取り付けられている。そして、この
シャフト40内に、ロッド41が間隙42を以て挿通さ
れており、且つ、シャフト40の上下両端部に設けられ
たスリーブ軸受45によって円滑に摺動するように保持
されている。このスリーブ軸受45は気密作用をもな
す。
【0032】図5にも示すように、上記したシャフト4
0の上端部には、一端がほぼ閉塞された円筒状に形成さ
れた針ガイド47が嵌着されている。図3に示すよう
に、この針ガイド47の下端部とシャフト40との間に
は、該針ガイド47の内部空間について気密状態を得る
ためのOリング47aが介装されている。上記ロッド4
1の上端部はこの針ガイド47の内部空間に至り、該上
端部には取付ブロック48を介して突上部材としての複
数本の突上針50が植設されている。これら突上針50
は、針ガイド47の上端部すなわち閉塞端部に形成され
たガイド孔(参照符号は付していない)を通じて出没し
得る。
【0033】図3から特に明らかなように、ロッド41
の上端部には該ロッド41の長手方向において伸長する
孔41aが形成されており、該孔41aの側壁部には、
該孔41aを通じてシャフト40の内部空間と針ガイド
47の内部空間とを連通させるための連通孔41b及び
41cが形成されている。そして、同じく図3に示すよ
うに、シャフト40の下端部には該シャフト40の内部
空間に連通すべくニップル52が取り付けられている。
図示しない負圧付与手段によってこのニップル52を通
じて空気の吸引がなされ、上記のようにシャフト40の
内部空間と連通されている針ガイド47の内部空間に負
圧が及び、以て、該針ガイド47の上端面に負圧が発生
する。
【0034】一方、図3及び図4に示すように、上端部
に突上針50が取りつけられたロッド41の下端部に
は、カムフォロワとしてのボールベアリング54が取り
付けられている。なお、該各図から明らかなように、ロ
ッド41の下端部近傍には取り付部材56及びボルト
(参照符号は付していない)によって他のボールベアリ
ング57が取り付けられており、可動ベース25の側端
部にボルト(参照符号は付していない)により締結され
たガイド部材59に沿ってこのボールベアリング57が
転動するようになされている。即ち、ロッド41は、こ
のガイド部材59と、シャフト40の上下部に配設され
たスリーブ軸受45とによって上下動自在に案内され
る。
【0035】図3及び図4に示すように、ロッド41の
下方には、上述したカムフォロワとしてのボールベアリ
ング54と当接するようにしてカム61が配置されてい
る。このカム61は、可動ベース25に対して一対のボ
ールベアリング63により回転自在に取り付けられたシ
ャフト64の中央部に嵌着されており、該カム61の回
転によってロッド41が上下に駆動される。なお、図3
及び図4に示すように、ロッド41に対して下方へ向け
てのバイアス力を付与するコイルスプリング41dが設
けられており、該コイルスプリング41dは可動ベース
25に植設されたピン25aとロッド41に固着された
取付部材56との間に架設されている。
【0036】図2及び図4に示すように、上述したシャ
フト64の一端部にはベルト車65が嵌着されている。
そして、図2に示すように、可動ベース25の下部近傍
に取付プレート67を介してモータ68が取り付けられ
ており、該モータ68の出力軸68aに嵌着されたベル
ト車69と上記のベルト車65にベルト70が掛け回さ
れている。
【0037】一方、図4に示すように上記のシャフト6
4の他端部には円盤状のセンシングプレート72が嵌着
されている。そして、このセンシングプレート72に対
応して光センサ73が配置され、且つ、小ブラケット7
3aを介して可動ベース25に取り付けられている。こ
れらセンシングプレート72及び光センサ73によっ
て、上記のカム61の回転角度を確認するための手段が
構成されている。
【0038】すなわち、光センサ73は例えばフォトカ
プラから成り、その具備した発光素子から発せられる照
射光がセンシングプレート72に形成された光透過孔
(図示せず)を経て反対例の受光素子に入射することに
より検知信号を発する。
【0039】次いで、図1に示した吸着機構6について
説明する。
【0040】図1並びに図5乃至図10に示すように、
この吸着機構6は、図1に示す搬送手段8により担持さ
れて搬送される基体部としてのチップ移送アーム76
と、該チップ移送アーム76の先端部に上下方向におい
て所定範囲内で移動(図8及び図9において矢印Sにて
示している)自在に設けられてICチップ2を吸着する
ための吸着部77とを有している。なお、吸着部77は
詳しくは、チップ移送アーム76に対して上下動自在に
取り付けられた取付台77aと、該取付台77aの下端
部に嵌着されて吸着作用を行う吸着コレット77bとか
ら成る。
【0041】図9から特に明らかなように、上記取付台
77aは吸着コレット77bが嵌着された下端部以外は
円筒状に形成されており、その上端部に支持ブロック7
9が嵌着されている。この支持ブロック79がチップ移
送アーム76の先端部上面に当接することによって取付
台77aが釣支状態にて支えられている。そして、図5
及び図6並びに図8及び図10に示すように、上記取付
台77aは、チップ移送アーム76の先端部にねじピン
81により取り付けられた複数のボールベアリング82
によって上下に円滑に案内される。なお、図9にはこれ
らボールベアリング82は示していない。
【0042】また、図5乃至図7並びに図9及び図10
に示すように、上記支持ブロック79の一端部には下方
に向けて伸長するようにスライドピン83が埴設されて
おり、チップ移送アーム76に形成された案内孔76a
(図9に図示)に該スライドピン83が摺動自在に嵌合
している。更に、チップ移送アーム76には、ねじピン
85により複数のボールベアリング86が取り付けられ
ており、該各ボールベアリング86がスライドピン83
に当接している。
【0043】なお、図7及び図8に示すように、チップ
移送アーム76の先端部と上記支持ブロック79との間
には、該支持ブロック79及び吸着部77からなる可動
部分に対して下方へ向けてのバイアス力を付与するコイ
ルスプリング88が架設されている。
【0044】図9から明らかなように、上記支持ブロッ
ク79にはニップル90(図5にも示す)が取り付けら
れており、支持ブロック79にはこのニップル90と上
記取付台77aの内部空間とを連通する孔79aが形成
されている。ニップル90にはチューブ91が接続され
ており、図示しない負圧付与手段によってこのチューブ
91を通じて空気の吸引がなされる。この負圧は上記孔
79a及び取付台77a内を経て吸着コレット77bに
及び、以て、吸着コレット77bの下面すなわち吸着面
に負圧が発生する。
【0045】図9から特に明らかなように、取付台77
a及び吸着コレット77bから成る吸着部77を可動に
保持したチップ移送アーム76の先端部近傍には、磁気
近接センサ92がその検知ヘッド先端を上に向けた状態
にて取り付けられている。そして、可動側である支持ブ
ロック79には、この検知ヘッド先端に対応して、被検
知体として高透磁率を有する金属片93が設けられてい
る。この磁気近接センサ92が検出し得る距離は例えば
0〜1.0mmの範囲である。これら磁気近接センサ9
2及び金属片93によって基体部たるチップ移送アーム
76に対する吸着部77の移動を検知する検知手段が構
成されている。
【0046】次いで、上述した吸着部77をこれを保持
したチップ移送アーム76と共に搬送する搬送手段8
(図1に図示)について説明する。
【0047】図1に示すように、この搬送手段8は、装
置架台2(図示せず)上に固設されたベース95と、該
ベース95上に前後方向(矢印Y方向及びその反対方
向)において往復動自在に設けられた第1テーブル96
と、該第1テーブル96上に左右方向(矢印X方向及び
その反対方向)において往復動自在に取り付けられた第
2テーブル97とを有している。ベース95上には、第
1テーブル96が移動すべき方向において延在するよう
に雄ねじ96aが設けられており、第1テーブル92に
固設されたナット(図示せず)に該雄ねじ96aが螺合
している。そして、この雄ねじ96aにトルクを付与す
るモータ98が設けられている。すなわち、モータ96
が正及び逆回転を行うことにより、第1テーブル96が
往復動する。
【0048】第1テーブル96上には、第2テーブル9
7が移動すべき方向において延在すべく、雄ねじ97a
が設けられており、且つ、第2テーブル97に固設され
たナット(図示せず)に螺合している。該雄ねじ97a
を回転駆動するモータ99が設けられており、該モータ
99の正及び逆回転によって第2テーブル97が往復動
作を行う。
【0049】上記したチップ移送アーム76は、上述し
た第2テーブル97上に上下方向(矢印Z方向及びその
反対方向)において往復動自在に設けられている。ま
た、第2テーブル97上には、このチップ移送アーム7
6が移動すべき方向において延在するように雄ねじ76
bが設けられており、且つ、該チップ移送アーム76に
固設されたナット(図示せず)に螺合している。そし
て、該雄ねじ76bにトルクを付与するモータ100が
設けられている。
【0050】次に、上記した構成の半導体部品供給装置
の動作について図11をも参照しつつ説明する。なお、
以下の動作は、マイクロコンピュータ等より成る制御部
が司る。
【0051】まず、図1に示すターンテーブル1がこれ
を駆動するテーブル駆動手段(図示せず)の作動によっ
て、前後方向(矢印Y方向及びその反対方向)及び左右
方向(矢印X方向及びその反対方向)に適宜移動される
と共に、回転駆動され、該ターンテーブル1上のシート
14に貼着されている多数のICチップ2のうち所望の
ものが所定の向きとなるようにして突上機構4が具備す
る突上針50の直上に位置決めされる。
【0052】これに続いて、あるいは同時に、搬送手段
8の各モータ98、99及び100が適宜回転せられ、
これによって吸着部77が3次元方向に移動せられて図
11に示すように上記の選択されたICチップ2の直上
に位置決めされ、且つ、該ICチップ2に当接せられ
る。吸着部77は、このようにICチップ2に当接する
ことにより、その反動にてチップ移送アーム76に対し
て僅かに上昇する。この僅かな上昇動作が図9等に示す
磁気近接センサ92により検知され、該磁気近接センサ
により検知信号が発せられる。上記制御部はこの検知信
号に応じて上記搬送手段8の動作を停止させ、吸着部7
7の位置決めが完了する。なお、これに続いて、吸着部
77によりICチップ2に加わる荷重をゼロとするた
め、搬送手段8を更に作動させ、吸着部77がICチッ
プ2に対して極く僅かの距離を隔てる非接触の状態とな
るまで上昇させる。このようにICチップ2への荷重を
ゼロとしておけば、後述のように突上針50によりIC
チップ2が突き上げられる際に大きな反力が生ずること
がなく、突き上げによるICチップ2の損傷が防止され
る。
【0053】この後、シート4の下方に位置する突上機
構4(詳細は図2乃至図5に図示)のエアシリレンダ2
6(図3に図示)が突出動作せられ、該突上機構4が具
備する可動ベース25が上昇する。これにより、図11
に示すように、該可動ベース25上にシャフト40を介
して設けられた針ガイド47がシート14にほぼ当接す
る状態にまで近接する。但し、この時点では、突上針5
0はこの針ガイド47内に埋没した状態にある。この状
態で突上機構4のモータ68が作動せられてカム61が
作動し、突上針50が図5に示すように突出し、シート
14を突き抜けて上記のICチップ2を突き上げ、該シ
ート14から剥離させ、上記吸着部77が具備する吸着
コレット77bに向けて押し上げる。なお、このとき、
シート14については針ガイド47を通じて付与される
負圧により吸着されており、突上針50の突き上げと共
に浮き上がることはない。
【0054】一方、吸着コレット77bには負圧が付与
され、突き上げられるICチップ2を吸着する。但し、
前述したように吸着コレット77bはこの突上動作の開
始前にはICチップ2に対して極く僅かな間隙を隔てて
位置しており、突上針50による突上力によってその吸
着保持したICチップ2と共に押し上げられる形とな
る。
【0055】この突き上げ及び吸着動作について更に詳
述する。
【0056】まず、モータ68の回転に基づき突上針5
0が僅かに突き上げられる。これによって、吸着コレッ
ト77bを含む吸着部77がICチップ2と共に極めて
微細な距離だけ押し上げられる。すると、これが図9等
に示す磁気近接センサ92により検知され、検知信号が
発せられる。上記制御部はこの検知信号に応じて、まず
モータ68を停止して突上針50の突上動作を一時的に
停止させ、その上で上記搬送手段8を作動させ、チップ
移送アーム76をシート14上のICチップ2群から離
間させるように上記突上針50による僅かな突上量だけ
上昇させる。以下、この突上針50の微細な突き上げと
これに応じたチップ移送アーム76の上昇の一連の動作
が、選択されたICチップ2がシート14から完全に離
間して吸着が完了するまで繰り返して続けられる。
【0057】上記の構成の故、突上針50と吸着部77
は機構の歪みや振動等の存在とは関係なく完全に同期し
て作動し、ICチップ2は突上針50と吸着コレット7
7bによって安定して挟まれつつシート14から剥離せ
られる。
【0058】かくしてICチップ2が吸着部77により
吸着保持される。
【0059】この後、搬送手段8が作動せられ、ICチ
ップ2はこれを保持した吸着部77と共に別位置に配置
されたリードフレーム(図示せず)の直上位置に搬送さ
れ、負圧を解除されて該リードフレームの所定位置に装
着される。
【0060】なお、本実施例においては、チップ移送ア
ーム76に対する吸着部77の移動を検知する検知手段
として磁気近接センサが用いられているが、他に透過型
あるいは反射型の光センサ等を使用するなど種々のセン
サの利用が可能である。
【0061】また、本実施例においては、前述したよう
に、ICチップ2をシート14から剥離させる際に突上
針50を微細な距離ずつ一時停止させながら上昇させて
これに基づき磁気近接センサ92より発せられる検知信
号に応じて吸着部77を該距離ずつ上昇させているが、
下記のように作動させてもよい。
【0062】すなわち、このように微細な距離ずつの移
動を重ねず、突上針50を、ICチップ2がシート14
から剥離するに充分な所定距離、例えば1mmだけ、1
度に上昇させ、これに伴う吸着部77の移動によって磁
気近接センサ92から発せられる検知信号に応じて突上
機構4を停止させ、その後に搬送手段8を作動させてチ
ップ移送アーム76を上昇させる。
【0063】
【考案の効果】以上説明したように、本考案による半導
体部品供給装置においては、突上機構が具備する突上部
材が突上動作を行うことによって半導体部品群中の所望
の半導体部品が突き上げられ、これにより該半導体部品
上に位置している吸着部が該半導体部品と共にこの突き
上げ量だけ押し上げられて検知手段より検知信号が発せ
られ、該検知信号に基づいて上記突上機構による突上動
作が制御、例えば停止されるようになされている。かか
る構成の故、突上部材の高さには無関係に半導体部品を
常に確実に突き上げることが出来、突上部材の交換及び
半導体部品の品種変更に際して突上部材の上方移動限界
位置を設定するための調整作業を行う必要が全くなく、
迅速かつ容易に対処することが出来るという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例としての半導体部品供
給装置の斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した半導体部品供給装置が具
備する突上機構の正面図である。
【図3】図3は、図2に示した突上機構の縦断面図であ
る。
【図4】図4は、図3に関するA−A断面図である。
【図5】図5は、図2乃至図4に示した突上機構の一部
と、その周辺機構を示す正面図である。
【図6】図6は、図1に示した半導体部品供給装置が具
備する吸着機構の正面図である。
【図7】図7は、図6に関する、一部断面を含むB−B
矢視図である。
【図8】図8は、図6に関する、一部断面を含むC−C
矢視図である。
【図9】図9は、図7に関するD−D断面図である。
【図10】図10は、図6に関するE−E断面図であ
る。
【図11】図11は、図1乃至図10に示した半導体部
品供給装置の動作説明図である。
【図12】図12は、従来の半導体部品供給装置の要部
の、一部断面を含む正面図である。
【図13】図13は、図12に示した構成の動作説明図
である。
【符号の説明】
1 ターンテーブル 2 ICチップ(半導体部品) 4 突上機構 6 吸着機構 8 搬送手段 26 エアシリンダ 32、33、73 光センサ 47 針ガイド 50 突上針(突上部材) 68、98、99、100 モータ 76 チップ移送アーム(基体
部) 77 吸着部 77a 取付台 77b 吸着コレット 92 磁気近傍センサ 93 金属片

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送手段により搬送される基体部と、該
    基体部に対して上下動自在に取り付けられた取付台及び
    該取付台の下端部に嵌着されて半導体部品を吸着する吸
    着コレットとを有する吸着部とからなる吸着機構と、 前記基体部の先端部近傍に配設された磁気近接センサ及
    び該磁気近接センサと対応して配設された被検知体とで
    前記基体部に対する前記吸着部の移動を検知する検知手
    段と、 複数配列された半導体部品を介して前記吸着機構と対向
    して配置され前記半導体部品を突き上げる突上部材を有
    する突上機構とを備え、 前記突上機構及び吸着機構は夫々独立して作動可能とな
    っており、前記検知手段の磁気近接センサによって前記
    基体部に対する前記吸着部の移動を検知した検知信号に
    応じて前記突上機構による突上動作を制御するように構
    成したこと を特徴とする半導体部品供給装置。
  2. 【請求項2】 前記突上機構による突上動作を行わせた
    後、前記検知手段から発せられる検知信号に応じて前記
    搬送手段をして前記基体部を前記半導体部品群から離間
    させるように作動させることを特徴とする請求項1記載
    の半導体部品供給装置。
  3. 【請求項3】 前記突上機構による突上動作を行わせ、
    前記吸着部が前記基体部に対して所定距離移動したこと
    に基づき前記検知手段より発せられる検知信号に応じて
    前記突上機構の作動を停止させるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の半導体部品供給装置。
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