JP2003520171A - 平形可撓性引張部材のための終端装置 - Google Patents
平形可撓性引張部材のための終端装置Info
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Abstract
Description
設けるための様々な実施例に関する。
いおもりとを連結させている2本以上の引張部材(終端装置は、かごおよびつり
あいおもりとの連結点において引張部材の各端部に用いられる)、引張部材を移
動させる牽引滑車、および牽引滑車を回転させる機械室を備えている。第2のタ
イプの一般的なエレベータローピングシステムは、2:1ローピングシステムと
して周知のものであり、このようなシステムにおいては、ロープが、つりあいお
もりおよびかごではなく、終端部ヒッチにおいて、終端されている。引張部材は
、通常、鋼製ワイヤが重ねられるかもしくは撚られたものからなり、圧縮式終端
装置および収容式終端装置(potted terminations)といった手段によって容易
にかつ確実に終端させることが可能である。
縮式終端装置は、極めて効果的でかつ信頼性が高い。このような終端装置に加わ
る圧力の範囲は、適度に広いため、悪い結果は生じない。加えられる圧力が、引
張部材を拘束するための圧力しきい値を上回ると、このような終端が効果的に行
われる。
利用され、確実に終端するの適している。しかし、これらの終端装置は、通常、
大きなクリアランススペースをオーバーヘッドに要する。スペースは常に限られ
ているため、オーバーヘッドのクリアランスをあまり要さない終端装置を構成す
ることが望まれる。
る。
アランスが減少される。当業者であればわかるように、エレベータの規制の上で
は、建物のスペースを保持するために、オーバーヘッドルームといったクリアラ
ンス領域が連続的に減少されている。このような技術分野において、本発明は利
点をもたらす。本発明の一実施例によると、水平方向に配置されるソケットが用
いられ、このソケット内にくさび形部材が配置されることによって、引張部材が
終端される。他の実施例によると、水平方向に配置されるレバー式構成が用いら
れ、これによって、オーバーヘッドスペースが低減されるようになっている。
明瞭に示すために、エレベータシステム12は、かご14、つりあいおもり16
、牽引装置18および機械室20を備えたものとして示されている。牽引装置1
8は、かご14とつりあいおもり16とを連結している引張部材22を備えてお
り、この引張部材22は、駆動滑車24により駆動されるようになっている。代
わりの実施例として、図1Bに、2:1ローピングシステムが示されている。こ
のようなシステムの主な構成要素は、かご15およびつりあいおもり17であり
、これらは、遊び車21および牽引滑車19を通る引張部材22により連結され
ている。このようなシステムは、通常、つり合ライン(compensation line)2
5およびつり合車(compensation sheave)23によって補償される。このよう
な構成の引張部材は、終端ヒッチ29に連結されている。引張部材22の両端部
(すなわちかご側端部26およびつりあいおもり側端部28、2:1ロープの実
施例においては2つの終端ヒッチ29)には、終端部を設ける必要がある。本発
明は、可撓性平形引張部材のこれらの両方の端部に関する。本願で用いられるタ
イプの例示的な引張部材は、1998年2月26日に出願された「エレベータ用
引張部材」という名称の米国特許出願09/031,108号、および1998
年12月22日に出願された「エレベータ用引張部材」という名称の米国特許出
願09/218990号に開示されたものである。これらは、全体に亘ってこの
点を開示している。図示されたエレベータシステムは、本発明の装置の位置を示
すために、単に例として示されたものである。
いる。以下で述べるように、この終端装置は、水平方向に制限されるものではな
く、その特定部分を調整することにより所望の角度に配置することが可能である
。水平方向に配置された構成(図示)においては、ソケット90が、第1壁部9
2、第2壁部94、および側壁部98,100を有する複雑な形状であることが
好ましい。第1壁部92および第2壁部94は、これらの間に配置されるべきく
さび形部材96の外形に適合されており、側壁部98,100は、互いにほぼ平
行であるとともに、これらの間にくさび形部材96を挿入できるように離間され
ている。ヒッチ領域102においては、第1壁部92,第2壁部94および両側
壁部98,100が、好ましくは、終端装置106の開口部104まで下方に湾
曲している。引張部材22は、右側および頂部(図中)からこの終端装置内に挿
入される。前記頂部は、終端装置106の荷重側である。このような方法で引張
部材22を構成すると、エレベータかごの荷重により引張部材22の端部に圧縮
荷重が加わり、付加的な把持強度が幾分か得られるため、好ましい。このような
装置の荷重側には、吊り下げられたエレベータかごもしくはつりあいおもりによ
り荷重が加わる。、図2において、部分102の一部である下方部分18は、そ
の上方の対応する部分110よりも長い。このように下方部分108の方が長く
されているのは、引張部材22の荷重によって引張部材22の切断端部112が
下方部分108に押しつけられてこれに圧縮力が加わるようにするためである。
このことによって、大きな摩擦力が得られ、これによって、可能性は低いが何か
の理由によりくさび形部材96がソケット90から僅かに外れても、引張部材2
2が装置16から抜け落ちることが防止される。引張部材22が逆方向に挿入さ
れる場合でも、部分108により得られる摩擦力によって、従来技術の終端装置
よりも大きな把持力が得られる。
6が荷重下で所望の位置に維持されるようにすることができる。引張部材22に
加わる荷重の方向より上方に中心付けられるように、ピンホールブラケット11
4を配置しなければならない。終端装置をこの中心に対して方向付けることによ
って、装置の位置を安定させることができる。荷重の方向に対する終端装置の角
度を、垂直基準線に対して約90度とし、これによって、終端装置の高さを小さ
くすることが好ましい。
いる。図2に示されているように、くさび形部材96が完全に係合された(つま
り荷重が加えられた)状態で、孔116がほぼ半分だけソケット90から露出さ
れるような位置に、孔116がくさび形部材96に設けられている。孔116は
、くさび形部材96をソケット90から引き抜くための手段であり、孔116に
挿入可能な別個のテーパ状ロッド(図示せず)をこれに挿入することによって、
くさび形部材96をソケット90から引き抜くことができる。このようなロッド
がソケット90の裏面118に挿入されると、くさび形部材96がソケット90
から引き抜かれる。
例は、てこ機構によって、圧縮力を引張部材22に加えるものである。てこの作
用は、支点を介して下部レバー140から上部レバー144に加わる。「下方」
端部および「上部」という用語は、相対的なものであるため、逆にしても、この
装置の摩擦力は変化しない。
面146を有する。荷重端部148の半径は、好ましくは、平形引張部材に要求
される最小湾曲半径を満たすように選択されている。支点142を構成するため
に、ピン150が設けられている。好ましくは、レバー144から延びた一対の
アーム152の間には、十分なスペースが設けられており、これによって、レバ
ー140および引張部材22が受容されるようになっている。さらに、好ましく
は、アーム152は、レバー140の面146とレバー144の下方面との間に
引張部材22を配置するのに十分なスペースが少なくとも設けられるほど長いも
のとされている。さらに、ピンホール156を引張部材22の荷重の方向の上方
に中心付けられるように開けるための部材を得るために、レバー144をレバー
140よりも長くすることが好ましい。
であるが、装置により発生する圧縮力が、この圧縮力の発生する位置に起因して
、増大されている。このような実施例は、摩擦面164を有する下方レバー16
2を備えている。摩擦面164は、その一端が円弧状部分166とされており、
その他端には、傾斜面168を有する。下方レバー162の長さに対する所定の
位置に、ピボットピン170が配置されている。ピン170の適切な配置は、計
算により求められ、これについては以下で述べる。上方レバー172は、好まし
くは、その一端において下方レバー162よりも長くされており、これによって
、ピンホール174を設けるための部材が設けられている。レバー172の、ピ
ンホール174とは逆の端部には、傾斜部分176が設けられており、この傾斜
部分176は、傾斜した接触面178を備えている。好ましくは、上部レバー1
62と下部レバー172とが互いに平行な位置関係にある状態で、接触面178
が傾斜面168に対してほぼ平行となる。好ましくは、アーム180(一方のみ
図示)は、水平面の間ではなく面168,178間でロープの圧縮が起こるよう
にするのに十分なスペースがレバー172,162間に設けられるほど長くされ
ている。
る。引張部材22に加えられる荷重(図示されていないエレベータかご)により
、レバー162の右側が引き下げられることによって、レバー162の左側がレ
バー172の面に接触し、これによって、終端装置が作用する。面168,17
8間における引張部材に加わるこのようなクランプ力つまり圧縮力は、FN=F
R/(S・sinα)により示される。この式において、Fは引張部材22に加
わる荷重である。
置との間の距離である。
が増大されている。後者の実施例によって機械的拡大率が3である場合、この実
施例において角度α=20度の場合には、傾斜面により得られる機械的拡大率は
8.8である。従って、このような実施例によれば、この装置を著しく複雑にす
ることなく、著しい改善を得ることができる。
接触面により摩擦力をさらに得ることによって、終端装置190が、上述した2
つの類似した終端装置よりも短く構成されている。この装置は、図4および図5
の実施例よりも、旋回機構に加わる荷重が小さくなる。このような実施例におい
て、上部レバー192の下方面に波形接触面194が設けられており、この接触
面194が、下部レバー198の波形接触面194と隣接するようになっている
。この波形接触面によって、摩擦特性が改善され、これによって、引張部材22
から引張り応力が取り除かれる。このように、下部レバー198のピボットピン
200に加わるてこの作用を軽減させることによって、装置190の全長を小さ
くすることができるため、コストが低くなる。上部レバー192には、ピンホー
ル202が設けられており、これによって、装置190が終端ヒッチ(図示せず
)に固定されるようになっている。
よび範囲から逸脱することなく、これらの実施例に様々な変更、省略および追加
を行うことが可能であることは、当業者であれば理解できるだろう。
概略的側面図。
略的側面図。
。
Claims (8)
- 【請求項1】 エレベータかごの引張部材の終端装置であって、 垂直基準線に対してある角度に方向付けられた荷重側摩擦面を有するソケット
と、 前記ソケット内部に挿入可能なくさび形部材と、を備えており、前記くさび形
部材によって、前記装置に挿入された引張部材に圧縮力および摩擦力が加わるよ
うになっていることを特徴とする終端装置。 - 【請求項2】 前記ソケットは、終端ヒッチ連結装置を備えており、前記終端
ヒッチ連結装置は、前記終端装置に挿入される引張部材に発生する荷重に対して
中心付けられていることを特徴とする請求項1記載の終端装置。 - 【請求項3】 前記ソケットによって、挿入された引張部材が前記くさび形部
材の周囲および前記引張部材の下に案内され、これによって、前記引張部材の切
断端部に圧縮力が加わるようになっていることを特徴とする請求項1記載の終端
装置。 - 【請求項4】 前記角度は、前記垂直基準線に対して約90度であることを特
徴とする請求項1記載の終端装置。 - 【請求項5】 前記くさび形部材は、前記終端装置の分解の際に、前記ソケッ
トから前記くさび形部材を取外すための貫通孔を備えていることを特徴とする請
求項1記載の終端装置。 - 【請求項6】 エレベータかごの引張部材の終端装置であって、前記エレベー
タかごは、前記引張部材と係合して長手方向に移動するものにおいて、前記終端
装置は、 前記引張部材を挿入するためのスペースを画定する面を備えたボディ部を備え
ており、前記の画定されたスペースは、前記エレベータかごの移動方向に対して
ほぼ垂直な方向に方向付けられており、これによって、前記引張部材に対してほ
ぼ垂直な方向に保持力が加わるようになっていることを特徴とする終端装置。 - 【請求項7】 前記ボディ部は、第1レバーおよび第2レバーからなり、前記
引張部材における十分な引張力が終端装置に作用すると、前記第1レバーおよび
前記第2レバーのうちの一方が旋回し、これによって、前記引張部材に把持力が
加わることを特徴とする請求項6記載の終端装置。 - 【請求項8】 前記の画定されたスペースに挿入されるよう構成されたくさび
形部材を備えており、前記くさび形部材が前記引張部材と係合すると、前記くさ
び形部材が前記ボディ部内に押し付けられることを特徴とする請求項6記載の終
端装置。
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