JP2003512403A - 歯科用組成物 - Google Patents

歯科用組成物

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JP2003512403A JP2001532722A JP2001532722A JP2003512403A JP 2003512403 A JP2003512403 A JP 2003512403A JP 2001532722 A JP2001532722 A JP 2001532722A JP 2001532722 A JP2001532722 A JP 2001532722A JP 2003512403 A JP2003512403 A JP 2003512403A
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キアン、スエジュン
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カー コーポレイション
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Abstract

(57)【要約】 歯根管を密封しそして(または)充てんするための二部分組成物。1種またはそれ以上のエラストマー(メタ)アクリレートオリゴマーは、1種またはそれ以上の希釈剤共単量体、1種またはそれ以上の放射線不透過性充てん剤および1種またはそれ以上の重合反応開始剤システムと混合される。1種またはそれ以上の抗菌剤がまた該組成物中に含まれてもよい。その組成物は混合され、固化反応を受けそして次に硬化される。使用にあたって、その組成物は、作り直しが必要とされる場合に、歯構造体から容易に取り除かれ、しかも歯根管においてしっかりと且つ有効な密封を提供する。その組成物はまた、所望の流動性の稠度を有しそして歯質との良好な接着性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、特に歯根管(即ち、歯根部にある歯髄腔)を充てんしそして密封す
るための、歯科用組成物に向けられている。
【0002】 (背景技術) 感染された歯根管を治療する場合に、感染されたぞうげ質は取り除かれそして
次に歯髄および歯根管は清浄されそして消毒される。消毒された歯根管は形を整
えられそして充てん用材料で充てんされ、その充てん用材料は密封材でセメント
合着される。
【0003】 歯根管充てん用材料のために望ましい性質は、作り直しが必要とされる場合に
歯根管から取り除かれることが容易であり、ゆとりのある処置時間での手での治
療が容易であり、寸法的に安定であり(挿入後に最少の収縮および最少の形の変
化)、(各々の歯根管の種々の形状および輪郭に一致させ且つ適合させて)歯根
管を横方向にそして歯根尖方向に密封する能力があり、周囲の組織に対して刺激
を与えず、組織の液体に不活性且つ不溶性であることを包含する。所望の歯根管
充てん用材料はまた、静菌性を与えそして放射線不透過性である。
【0004】 注意深く取り扱って、グッタペルカは上記要件の多くを果たしているので、グ
ッタペルカは現在選択されている歯根管充てん用材料である。グッタペルカは種
々の大きさを有する円錐形状で販売されている。その組成は熱可塑性樹脂マトリ
ックスとしてグッタペルカ(天然ゴム)、充てん剤として酸化亜鉛、充てん剤及
び放射線不透過剤として1種またはそれ以上の、バリウム含有またはストロンチ
ウム含有化合物、ワックス類または樹脂類、顔料および可塑剤である。
【0005】 最も普通の密封用材料は、粉末と液体との形での酸化亜鉛−オイゲノールタイ
プである。その粉末は、酸化亜鉛、および放射線不透過剤およびコロイドシリカ
のような他の添加剤から構成されそしてその液体はオイゲノール、および他の樹
脂状材料および可塑剤のような添加剤から構成されている。その粉末と液体とが
水分の存在下に混合されるならば酸化亜鉛とオイゲノールとは固化反応を受けそ
してそのペースト状材料はゆっくりと固体になる。その密封材はグッタペルカ円
錐体間のすべての間隙および横方向歯根分枝管を充てんするために用いられる。
グッタペルカ充てん剤は熱により柔らかくされ、次に歯根管中に凝結され、密封
材が歯根管壁と緊密に接触するようにそして横方向歯根分枝管を充てんするよう
に密封材を押し入れることを必要とする。
【0006】 しかしながら、歯根管を充てんおよび密封する上記方法はかなり複雑である。
別の密封用材料および充てん用材料が用いられている。グッタペルカ円錐体は歯
根管内にそれをぎっしりと詰めるために熱により柔らかくされることが必要であ
りそしていったん熱源から取り出されたならかなり限られた作業時間を有する。
また、それら両方の材料に伴う幾つかの他の欠点がある。酸化亜鉛−オイゲノー
ル混合物はもろく、砕けやすく、非常に互いでの密着性がなくそして小さな応力
下に容易に崩れる可能性がある。酸化亜鉛−オイゲノール密封材は口腔内液体に
かなり可溶性であり、ゆっくりと溶出しそして充てん用材料と歯根管壁との間に
間隙を残す。細菌および他の微生物がそのような間隙で繁殖し、歯根管内および
周りの組織に感染および炎症を引き起こす可能性がある。グッタペルカ充てん用
材料はかなり硬くそして作り直しが必要なときはいつも取り除くことが困難であ
り、その取り除きはその材料を柔らかくするために毒性有機溶媒の適用をしばし
ば必要とする。グッタペルカ充てん用材料はまた、かなりもろくそして歯根管の
複雑な形状に起因して歯根管に挿入中に壊れる傾向がある。
【0007】 それ故に、現存する歯根管充てん用および(または)密封用材料を改良するこ
とが必要である。
【0008】 (発明の開示)発明の概要: 本発明は、歯根管密封用材料として、歯根管充てん用材料としてまたは1つで
の歯根管充てん用および密封用材料として用いられることが出来る歯科用組成物
に向けられている。本組成物は粉末/液体あるいはペースト/ペーストの二部分
システムであることが出来る。本発明の組成物は歯根管においてしっかりとした
且つ有効な密封を提供し、しかも作り直しが必要とされる場合に歯構造体から容
易に取り除かれることが出来る。本組成物はまた、望ましい流動可能な稠度を有
しそして密封材を使用する必要性なしに歯質との良好な接着性を示す。
【0009】 本組成物は、少なくとも1種のエラストマーアクリレート(本明細書において
用いられるものとしてアクリレートはアクリレートまたはメタクリレートのいず
れかを意味しそして(メタ)アクリレートとして略述されるであろう)オリゴマ
ー、少なくとも1つのエチレン系不飽和基を有する少なくとも1種の希釈剤共単
量体、少なくとも1種の充てん剤および少なくとも1種の重合反応開始剤システ
ムを有する。
【0010】 エラストマー(メタ)アクリレートオリゴマーはウレタン(メタ)アクリレー
トオリゴマーまたはポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートオリゴマー
であることが出来る。エラストマー(メタ)アクリレートオリゴマーの濃度は、
0.5〜50重量%であることが出来る。充てん剤は無機金属、塩、無機酸化物
、珪酸塩、アルミノ珪酸塩、アルミノ硼素珪酸塩、フルオロアルミノ珪酸塩、コ
ロイドシリカ、沈降シリカ、重合体固体または上記物質の混合物であることが出
来る。重合反応開始剤システムは、レドックス開始剤システムであることが出来
る。
【0011】 本組成物は場合により1種またはそれ以上の抗菌剤を含有することが出来る。
抗菌剤は、例えば塩化ベンザルコニウム、ヨードホルム、オイゲノール、酸化亜
鉛、トリクロサン(triclosan)、パラヒドロキシ安息香酸ブチル(また、ブチ
ルパラベンとも言う)または上記物質の混合物であることが出来る。本発明の組
成物はまた、水酸化カルシウム、1種またはそれ以上の接着促進剤、可塑剤そし
て湿潤剤または界面活性剤を含有することが出来る。
【0012】 本発明はまた、本発明の組成物を造りそして歯根管を充てんしそして(または
)密封するためにその造られた組成物を提供することによる、歯根管を密封しそ
して(または)充填する方法を包含する。
【0013】 本発明の組成物のこれらのそして他の態様は以下の詳細な記載および例を考慮
にいれて明らかとなるだろう。
【0014】詳細な記載: 歯根管を充てんしそして密封するために使用するための二部分組成物が開示さ
れる。1種またはそれ以上のエラストマーアクリレート(本明細書において用い
られるものとしてアクリレートはアクリレートまたはメタクリレートのいずれか
を意味しそして(メタ)アクリレートとして略述されるだろう)オリゴマーは1
種またはそれ以上の希釈剤共単量体、1種またはそれ以上の放射線不透過性充て
ん剤および1種又はそれ以上の重合または硬化用開始剤システムと混合される。
1つの態様において、1種またはそれ以上の抗菌剤が本組成物中に包含されるこ
とが出来る。エラストマー(メタ)アクリレートオリゴマーは固化した際に、柔
軟なまたは弾性のある材料を提供する。希釈剤共単量体は粘度をコントロールし
そして組成物の物理的性質を最適にする。放射線不透過性充てん剤は間隙または
空隙の検出を容易にする。任意の抗菌剤は感染を制御する。
【0015】 使用にあたって、複数の成分は混合されそして固化反応を受ける。固化された
成分は次に硬化される。硬化の際、本組成物は低いモジュラスを有しそしてそれ
故に、可撓性であり、それは歯の作り直しが必要とされる歯構造体からの容易な
取り除きを容易にする。本組成物は、硬化の際にほんの少量だけの収縮を示しそ
して水吸収の際に僅かに膨張することさえ可能である。これは、歯根管において
しっかりとした且つ有効な密封を生ずる。本組成物はまた、周囲の温度で望まし
い流動可能な稠度を有し、したがって歯根管を充てんするためにそれを用いる場
合に本組成物を加熱する必要がない。対照的に、慣用のグッタペルカは熱可塑性
材料でありそしてそれを流動性にするために加熱されなければならない。本組成
物は密封材を用いる必要性なしに歯質との良好な接着性を有する。このことは接
着性がなくそしてそれ故に適用の前に密封材の使用を必要とする慣用のグッタペ
ルカと対照をなす。
【0016】 したがって、本組成物は、密封用および(または)充てん用材料として機能を
果たすことが出来、それにより別の充てん用および密封用材料の必要性を排除す
ることが出来る歯内治療用材料である。
【0017】 本発明はまた、作り直しが必要となる場合に、歯根管から容易に取り除かれる
ことが出来るように、硬化されたとき柔軟な且つ可撓性の状態にある歯根管密封
用および(または)充てん用材料に向けられている。これは、硬化の際に可撓性
である特定の(メタ)アクリレートオリゴマーを使用することにより達成される
。適用されたときに、本組成物は歯根管内にそれをぎっしりと詰めるために熱の
適用を必要としない。
【0018】 本組成物は或る態様において抗菌性であり、放射線不透過性であり、硬化中に
最少容量の収縮を示し、口腔内液体中において寸法的に安定でありそして口腔内
液体中に制限された溶解度を有する。それは良好な接着性を有しそして歯根管壁
および不均整性に十分に適合する。
【0019】 本発明の歯根管密封用および(または)充てん用組成物は、低い弾性率を有し
そして遊離基重合反応を介して硬化の際に、柔軟な且つ可撓性の状態にある1種
またはそれ以上のエラストマー(メタ)アクリレートオリゴマーを含む。本明細
書において用いられるものとして“アクリレート”は1つまたはそれ以上のアク
リレート官能基またはメタクリレート官能基を含有する単量体、オリゴマーまた
はプレポリマーでありそして(メタ)アクリレートとして略述されるだろう。本
明細書において用いられるものとして“エラストマー”は重合後に、(メタ)ア
クリレートがかなり低い弾性率を有しそしてかなりの弾性および可撓性であるこ
とを意味する。好ましいエラストマー(メタ)アクリレートオリゴマーはウレタ
ン(メタ)アクリレートオリゴマーおよびポリアルキレングリコール(メタ)ア
クリレートである。
【0020】 ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、(1)1種またはそれ以上のポ
リオール類(ポリエーテルポリオール類、ポリエステルポリオール類またはポリ
エーテル/ポリエステルポリオール類)、1種またはそれ以上の有機ジイソシア
ネート類そして1種またはそれ以上の一価(メタ)アクリレート類(1つの反応
性ヒドロキシル基を有するアクリレート単量体)、の間の反応生成物であること
が出来るか;そして(または)(2)1種またはそれ以上のポリオール類(ポリ
エーテルポリオール類、ポリエステルポリオール類またはポリエーテル/ポリエ
ステルポリオール類)、1種またはそれ以上の有機ジイソシアネート類そして1
種またはそれ以上のイソシアナトアルキル(メタ)アクリレート類(1つの反応
性のイソシアネート基を有するアクリレート単量体)、の間の反応生成物である
ことが出来る。ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートオリゴマーは、
ポリアルキレングリコールのアクリレートエステルである。
【0021】 歯根管密封用および(または)充てん用組成物はまた、(メタ)アクリレート
共単量体、硬化開始剤、抗菌剤、放射線不透過性充てん剤、接着促進剤および可
塑剤のような他の成分を含むことが出来る。開示された(メタ)アクリレートオ
リゴマーを含有する組成物は、硬化の際に柔軟な且つ弾性のある重合体材料を生
成するだろう。
【0022】 この発明は、密封用材料および(または)充てん用材料として用いられること
が出来る新規な歯内治療密封材料を開示する。この新しい歯内治療密閉材料は以
下の所望の特性を提供する。それは固化後に、低い弾性率を有しそして作り直し
が必要な場合にそれが容易に取り除かれることが出来るように、弾性および可撓
性の状態にあり、ゆとりのある作業時間で容易な手を用いての治療を提供しそし
て容易な歯根管処置を提供する。それは歯構造体に十分に接着させそして間隙形
成を最少にすることをそれに可能にさせる良好な接着性を有する。固化の際、そ
れは最少の収縮を示しそしてそれ故に、歯根管壁との優れた接触を生ずることが
出来、間隙形成を最少にする。それは優れた寸法安定性および水中での最少溶解
性を有する。それ故に、それは良好な密封および歯構造体との良好な接触を維持
しそして長く継続する密封を確実にすることが出来そしてそれは複雑な歯根管幾
何学構造に適合する能力を有する。それは幾つかの態様において優れた抗菌性を
有しそして微生物増殖および感染を防止する。それは間隙および空隙の容易な検
出のための良好な放射線不透過性を示す。
【0023】 本歯内治療密封用および(または)充てん用材料は、レドックス開始剤システ
ムのような重合反応開始剤システムを用いて遊離基重合反応を受ける(メタ)ア
クリレート単量体/オリゴマーを使用する。この歯内治療充てん用/密封用材料
の組成は以下の成分を含む:(a)エラストマーウレタン(メタ)アクリレート
オリゴマーまたはエラストマーポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート
オリゴマーのような1種またはそれ以上のエラストマー(メタ)アクリレートオ
リゴマー類、(b)1種またはそれ以上の(メタ)アクリレート共単量体、(c
)1種またはそれ以上の充てん剤、および(d)重合反応開始剤システム。
【0024】 成分(a)のエラストマー(メタ)アクリレートオリゴマーは硬化の際に低い
弾性率を示しそして可撓性の状態にある。歯根管密封用および(または)充てん
用材料として、この弾性的および可撓性の性質は、後になって作り直しが必要と
される場合に、硬化した材料をほとんど困難なしに取り除かれることを可能にす
る。また、非硬化ペーストはかなり流動性でありそして歯根管中で容易に凝結さ
れることが出来そして慣用のグッタペルカ円錐体を用いる場合におけるような熱
を適用することの必要性なしに歯根管幾何学構造に整合することが出来る。
【0025】 本発明の組成物が密封材として用いられる場合、歯根管に充填するために1つ
またはそれ以上の予め造られた円錐体(1個または複数個)が用いられることが
出来る。その円錐体はグッタペルカから製造されることが出来るかまたは本発明
の組成物の硬化された形から造られることが出来る。後者の態様は、充てん用材
料と密封材とが密封材と充てん用材料との間に良好な接着を与える均質な実体を
生ずる、同じ成分を有するので好ましい。円錐体を挿入するために、密封材がま
ず、歯根管に送り込まれる。次に予め造られた円錐体が挿入されそして密封材が
硬化される前に、歯根管からあふれ出る過剰の密封材は次に除去される。別法と
して、予め造られた円錐体(1個または複数個)は本発明の組成物でコーテイン
グされそして歯根管中に挿入される。
【0026】 1つの態様において、第1の好ましいエラストマー(メタ)アクリレートオリ
ゴマーはウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーである。使用されることが出
来る2つのタイプのウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーがある。第1のタ
イプのエラストマーウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(下記構造式Iを
参照)は、(ポリエーテルポリオール類、ポリエステルポリオール類またはポリ
エーテル/ポリエステルポリオール類から選ばれた)1種またはそれ以上のポリ
オール類、1種またはそれ以上の有機ジイソシアネート、そして1種またはそれ
以上の一価(メタ)アクリレート類(1つの反応性のヒドロキシル基を有するア
クリレート単量体)、の間の反応生成物である。一価(メタ)アクリレートの例
は2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート
、2−ヒドロキシ−2’−エトキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ−2’
−エトキシエチルメタクリレートおよびそれらの混合物を包含するがしかしそれ
らに限定されない。
【0027】 第2のタイプのエラストマーウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(下記
構造式II参照)は、(ポリエーテルポリオール類、ポリエステルポリオール類
又はポリエーテル/ポリエステルポリオール類から選ばれた)1種又はそれ以上
のポリオール類、1種又はそれ以上の有機ジイソシアネート類、そして1種又は
それ以上のイソシアナトアルキル(メタ)アクリレート類(1つの反応性のイソ
シアネート基を有するアクリレート単量体)、の間の反応生成物である。
【0028】 構造式I(ウレタンアクリレートオリゴマータイプ1)
【0029】 構造式II(ウレタンアクリレートオリゴマータイプ2)
【0030】 (上記構造式中、x=0〜30であり、 R’およびR”は同じであってもよくまたは異なっていてもよく、Hまたは
CH3であり、 R1およびR2は脂肪族基(R1、R2=−Cn2n−、n=1〜14)であり
そして同じであってもまたは異なっていてもよく、 R3、R4およびR5は有機ジイソシアネート化合物の二価の基でありそして
同じであってもよくまたは異なっていてもよく、 R1およびR2は同じであってもよくまたは異なっていてもよくそして −(G−O)y−G(但しy=0〜40である)であり、 R3、R4およびR5は同じであってもよくまたは異なっていてもよくそして
下記の構造から選ばれ: (但し、p、q=1〜40であり、m=1〜30でありそしてR1、R2、R3
4およびR5中のGは以下の構造から選ばれる: ))。
【0031】 好ましい上記R1、R2基は−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−または−C
2CH2CH2CH2−のいずれかである。有機ジイソシアネート化合物の有用な
二価の基(即ち、上記R3、R4およびR5)の例は1,4−テトラメチレンジイ
ソシアネート、1,5−ペンタメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチ
レンジイソシアネート、1,7−ヘプタメチレンジイソシアネート、1,8−オ
クタメチレンジイソシアネート、1,9−ノナメチレンジイソシアネ−ト、1,
10−デカメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメトチル−1,6−ヘキサメチ
レンジイソシアネート、2,2,4−トリメチル−1,5−ペンタメチレンジイ
ソシアネアト、トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4
’−ジイソシアネート、1,4−シクロヘキシルジイソシアネートおよび1,3
−シクロヘキシルジイソシアネートを包含するがしかしそれらに限定されない。
好ましいジイソシアネートは、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,
4,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−
トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネートおよびイソホロンジイソ
シアネートである。
【0032】 500〜50,000の平均分子量を有するエラストマーウレタン(メタ)ア
クリレートオリゴマーが好ましい。さらに好ましい平均分子量は1,000〜 10,000である。最も好ましい平均分子量は、1,500〜5,000であ
る。ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは1つまたはそれ以上のアクリレ
ート官能基またはメタアクリレート官能基を有することが出来る。現在の本発明
において使用出来る数種の市販のエラストマーウレタン(メタ)エクリレートオ
リゴマーが存在する。それらのオリゴマーの例は、EbecrylTMシリーズの
樹脂(例えば、ジョージア州スマーナのUSB Radcure Corpor
ation製のEbecrylTM270、230、810)およびCNシリーズ
樹脂(ペンシルベニア州ExtonのSartomer Co.製のCN964
、CN966、CN970)を包含する。
【0033】 他の態様において、エラストマー(メタ)アクリレートオリゴマーは、ポリア
ルキレングリコールアクリレートオリゴマーである。ポリアルキレングリコール
(メタ)アクリレートは、1つまたはそれ以上のアクリレート基またはメタアク
リレート基を含有することが出来る。エラストマーポリアルキレングリコール(
メタ)アクリレートは以下の構造式を有する:
【0034】 構造式III(ポリアルキレングリコールアクリレートオリゴマー): (構造式中、x=0〜100であり、y=0〜100でありそして x+y=6〜100であり、R’=HまたはCH3であり、 GおよびG’は以下の構造: (但しm=1〜12である)から選ばれ、Mは以下の構造: (但し、n=1〜8であり、R”=HまたはCH3である)から選ばれる)。
【0035】 本発明のために有用である適当なポリアルキレングリコール(メタ)アクリレ
ートオリゴマーは、ポリエチレングリコールモノ−またはジ−(メタ)アクリレ
ート、ポリプロピレングリコールモノ−またはジ−(メタ)アクリレート、ポリ
イソプロピレングリコールモノ−またはジ−(メタ)アクリレートおよびポリテ
トラメチレングリコールグリコールモノ−またはジ−(メタ)アクリレートを包
含するがしかしそれらに限定されない。ポリアルキレングリコール(メタ)アク
リレートオリゴマーのための好ましい分子量は400〜5,000の範囲にあり
、さらに好ましい分子量は500〜3,000の範囲にありそして最も好ましい
分子量は600〜2,500の範囲にある。
【0036】 上記エラストマーウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー又はポリアルキレ
ングリコール(メタ)アクリレートオリゴマーは、単独で用いられることが出来
るかあるいは数種の異なるオリゴマーの混合物として用いられることが出来る。
それらは通常かなり粘性でありそして粘度を減少させるために他の低い粘度の希
釈剤共単量体の導入をしばしば必要とする。これはその樹脂を他の成分と配合さ
せることをそれに容易にさせそして取扱に容易なペーストを造る。他の共単量体
はまた、通常遅い硬化応答を有するエラストマー(メタ)アクリレートオリゴマ
ーの重合速度を増大させるために用いられることが出来る。その共単量体は少な
くとも1つのエチレン系不飽和基を有しそしてエラストマー(メタ)アクリレー
トオリゴマーと共重合することが出来る。エチレン系不飽和基の例はビニル、ア
クリレートおよびメタクリレート基を包含する。好ましいエチレン系不飽和基は
アクリレートおよびメタクリレートである。共単量体の例はヒドロキシエチル(
メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート,グリセロールジ(メタ)アクリレート、グリセロー
ルモノ(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘ
キシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ
)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレー
ト、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2’−エトキシ−2−エトキシ
エチル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ
)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、PEGの
分子量が160〜400の範囲にあるポリエチレングリコール(PEG)モノ−
またはジ−(メタ)アクリレート、PPGの分子量が50〜400の範囲にある
ポリプロピレングリコール(PPG)モノ−またはジ−(メタ)アクリレート、
ポリイソプロピレングリコールの分子量が50〜400の範囲にあるポリイソプ
ロピレングリコールモノ−またはジ−(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレ
ングリコールの分子量が60〜400の範囲にあるポリテトラメチレングリコー
ルモノ−またはジ−(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、ドリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、UDMA(2,4
,4−トリメチルヘキサンジイソシアネートとの2−ヒドロキシエチルメタクリ
レートの反応生成物)、エトキシル化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート
、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートあるいはそれらの混合物を包含
するがしかしそれらに限定されない。
【0037】 エラストマー(メタ)アクリレートオリゴマーの好ましい濃度は、約0.5〜
50重量%であり、さらに好ましい濃度は約1〜40重量%でありそして最も好
ましい濃度は約2〜30重量%である。
【0038】 組成物の機械的性質およびレオロジー性質に対しての高揚を提供するために、
間隙および空隙の容易な検出のための放射線不透過性を増大させるために、そし
て重合収縮を減少させるために無機充てん剤が用いられる。充てん剤の例は無機
金属、塩、酸化物、珪酸塩、アルミノ珪酸塩、アルミノ硼素珪酸塩、フルオロア
ルミノ珪酸塩、コロイドシリカ、沈降シリカ、重合体固体およびそれらの混合物
を包含する。増大されたX線コントラストのために好ましい無機充てん剤はスト
ロンチウム、ビスマス、タングステン、バリウム、イッテルビウム、イットリウ
ム、等のような高い原子番号の元素を含有する、金属、珪酸塩、アルミノ珪酸塩
、塩および酸化物を包含し、それらの例は硫酸バリウム、銀、フッ化ストロンチ
ウム、フッ化バリウム、フッ化イッテルビウム、フッ化イットリウム、タングス
テン酸バリウム、酸化亜鉛、酸化ビスマス(III)、次炭酸ビスマス(BiO
2CO3、アルミノ珪酸バリウム、アルミノ硼素珪酸バリウム、ストロンチウム
−アルミノ珪酸塩、アルミノフルオロ珪酸バリウム、アルミノフルオロ珪酸スト
ロンチウム、アルミノ珪酸亜鉛、等を包含する。煙霧シリカ、コロイドシリカま
たは沈降シリカはまた、充てん剤の分散を改良するためにそして材料のレオロジ
ー性質および取り扱い性質を改良するために導入されることが出来る。
【0039】 樹脂の硬化または堅化は、エチレン系不飽和基、例えば(メタ)アクリレート
基の遊離基重合反応による。少なくとも1種の還元剤および少なくとも1種の酸
化剤を含むレドックス開始剤システムが用いられることが出来る。好ましい還元
剤の中には、第三級アミン、−SO2M基(但し、MはHまたはアルカリ金属イ
オンである)を含有する有機化合物およびアスコルビン酸そしてその誘導体があ
る。最も好ましい還元剤は、N,N−ジヒドロキシエチルp−トルイジン、N,
N−ジメチルp−トルイジン、N,N−ジメチルアミノフェニルエチルアルコー
ル、N,N−ジメチルアミノフェニル酢酸、ベンゼンスルフィン酸、トルエンス
ルフィン酸、ベンゼンスルフィン酸ナトリウム、ベンゼンスルフィン酸カリウム
、トルエンスルフィン酸ナトリウムまたはトルエンスルフィン酸カリウムのいず
れかである。好ましい酸化剤は有機過酸化物である。最も好ましい過酸化物は過
酸化ベンゾイル、過酸化水素、過酸化ジ−t−ブチル、またはt−ブチルヒドロ
ペルオキシドのいずれかである。開始剤の濃度は約0.01〜3.0重量%の範
囲にあり、好ましい濃度範囲は約0.05〜2.0%である。
【0040】 1つの態様において、本組成物は、各々の部分がレドックス開始剤システムの
1成分(還元剤かまたは酸化剤のいずれか)を含有する二部分液体/粉末または
ペースト/ペーストシステムである。その2つの部分が混合されたときに、混合
されたペーストの(メタ)アクリレート樹脂が重合を開始しそしてペーストが硬
化を開始する。作業時間および固化時間は、開始剤および安定剤の濃度を変える
ことにより調節されることが出来る。好ましい安定剤は4−メトキシフェノール
および2,6−ジ−(t−ブチル)−4−メチルフェノールを包含する。形状が
粉末/液体の組み合わせである場合、液体混合物は、(単量体、オリゴマーおよ
びプレポリマーを包含する)すべての(メタ)アクリレート樹脂と、該(メタ)
アクリレート樹脂混合物に可溶性であるすべての添加剤(開始剤、安定剤、抗菌
剤、可塑剤、湿潤剤)とを混合することにより形成される。粉末混合物は、すべ
ての充てん剤を任意の固体添加剤と一緒に開始剤(還元剤または酸化剤のいずれ
か)とブレンドすることにより形成される。ペースト混合物は液体混合物を粉末
と混合することにより形成される。
【0041】 本発明の或る態様において、本組成物はまた、歯構造体への接着を改良するた
めに、1種またはそれ以上の接着促進剤を含むことが出来る。好ましい接着促進
剤は、ヒドロキシ基あるいは以下の: (但し、Rはアルキル基である)から選ばれた酸基のいずれかの親水性基の少な
くとも1種を含有する有機化合物を包含する。
【0042】 最も好ましい接着促進剤はまた、それが他の単量体またはオリゴマーと共重合
することが出来るように、少なくとも1つのエチレン系不飽和基を含有する。接
着促進剤の例は、グリセリン、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセロールジ
(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、グリセロール
ジ(メタ)アクリレートホスフェート、(メタ)アクリロイルオキシデシルホス
フェート、4−(メタ)アクリルオキシエチルトリメリト酸無水物、(メタ)ア
クリルオキシマレート、フタル酸モノエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレートとのピロメリト酸二無水物の反応生成物、グリセロ
ールジ(メタ)アクリレートとのピロメリト酸二無水物の反応生成物またはそれ
らの混合物を包含するがしかしそれらに限定されない。
【0043】 他の態様において、本組成物はまた、可撓性をさらに増大させるために可塑剤
を含む。可塑剤の例はフタル酸ジブチル、アジピン酸ジブトキシエトキシエチル
、ジブキトシエトキシエチルホルマール、等を包含するがしかしそれらに限定さ
れない。
【0044】 なお他の態様において、本組成物は1種またはそれ以上の抗菌剤を含有する。
抗菌剤の例は塩化ベンザルコニウム、ヨードホルム、オイゲノール、酸化亜鉛、
トリクロサン(triclosan)、パラヒドロキシ安息香酸ブチル(また、ブチルパ
ラベンとも言う)およびそれらの混合物を包含するがしかしそれらに限定されな
い。水酸化カルシウムは医薬効果を有しそして第2ぞうげ質の発育を促進すると
言われている。現在の本組成物に導入されるならば、同様に効果が期待される。
【0045】 他の態様において、本発明の組成物はまた、樹脂中の無機充てん剤の湿潤また
は分散を改良するために湿潤剤または界面活性剤を含有することが出来る。
【0046】粘稠度測定: ペーストの粘度は粘稠度測定によりおおよそ特徴づけられる。1(1.00)
グラムのペーストを2”x 3”のガラススライド上に置く。120±2gの合
計重量を有する第2の2” x 3”のガラススライドと追加の塊を該ペースト
上に穏やかに置いた。正確に10分後、錘を取り除きそして崩れたペーストの小
さいほうの直径と大きいほうの直径とをセンチメートルで直ちに測定した。粘稠
度の値は該2つの直径の平均である。一層高い粘度のペーストは通常一層小さい
粘稠度の値を生ずる。
【0047】弾性率測定: 本発明の組成物の曲げモジュラスを測定し、慣用のグッタペルカおよび回復性
複合樹脂(Kerr Corporation製ProdigyTM)の曲げモジュラスを測定した。弾性
率は曲げ試験中の応力−ひずみ曲線上の初期の直線領域の勾配から測定された。
曲げ試験は、長方形棒幾何学構造を有する試験片を用いる3点屈曲設定である。
基材ペーストはレドックス開始剤システムの還元剤、例えば第三級アミンを含有
し、触媒ペーストはレドックス開始剤システムの酸化剤、例えば有機過酸化物を
含有する。基材/触媒密封材配合物の各々の対について5つの試験片が造られた
。3mm x 3mm x 30mmの内部寸法を有するステンレススチールか
ら造られた分割型(split mold)が試験片を造るために用いられた。Mylar
(即ち、強化プラスチックフイルム)シートが2”x 3”のガラススライド上
に置かれそして次に組み立てられた分割型がそのMylarシート上に置かれた
。等しい量の基材ペーストおよび触媒ペーストが約30秒間ヘラを用いて混合さ
れた。混合されたペーストを型中に僅かに過剰に充てんし、他のMylarシー
トを上部に置いた。他の2”x 3”のガラススライドをMylarシートの上
部に置きそしていくらかの圧力を適用して型から過剰のペーストを除去した。ペ
ーストを型中に約1時間放置して固化させそして硬化させた。次に試験片を型か
ら注意深く取り出し、試験片からすべての過剰の材料またははみ出し材料をまた
除去した。試験片を水で満たされている容器中に入れそして試験前に24時間3
7℃のオーブン中で貯蔵した。
【0048】 試験は、インストロン試験機(Instron Corp.製のModel 4467)上で行
われた。2mmの支点間を有する3点屈曲装置が使用された。試験は5mm/分
のクロスヘッド速度を用いて行われた。力および変位はインストロンIXソフト
ウエアパッケージを装入したコンピューターによりデジタル的に収集された。そ
のモジュラスは該ソフトウエアにより自動的に計算された。
【0049】ショア“A”硬度測定: 等しい量の基材ペーストおよび触媒ペーストを混合した。1”x 3”のガラ
ススライド上に載っている10.0mm x 2.0mm(直径 x 高さ)の
ステンレススチール型中に混合されたペーストを充てんした。その型は過剰に充
てんされ、18mm x 18mmのカバーガラススリップが上部に置かれそし
てその組み立て体は過剰のペーストを除去するために1”x 3”のガラススラ
イドを用いて加圧された。そのペーストを約1時間放置して固化させ且つ硬化さ
せそして次に試験片を型から取り出した。ショア“A”ジュラメーター(Durame
ter)(Shore Instrument Co.製)が硬度を測定するために用いられた。
【0050】 (発明を実施するための最良の形態) 以下のすべての例において、ペーストを造るために、均質な未充てん樹脂混合
物は、すべての樹脂を開始剤および添加剤と混合することによりまず造られた。
次にその樹脂混合物は、コロイドシリカを含んでいる適当な充てん剤と一緒にさ
らにブレンドされた。
【0051】 以下の例を考慮にいれて、本発明はさらに認識されるだろう。それらの例にお
いて以下の材料が用いられた:
【0052】 A−174: γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン; BaAlBSi充てん剤:1.0μmの平均粒径を有し、以下の組成(モル%) を有するアルミノ硼素珪酸バリウム充てん剤:SiO 2(67)、BaO(16.4)、B23(10)、 Al23(6.6); BAC: 塩化ベンザルコニウム; BHT: 2,6−ジ−(tert−ブチル)−4−メチルフェノール; Bis−GMA: 2,2−ビス〔4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイル プロポキシ)−フェニル〕−プロパン; BPB: パラ−ヒドロキシ安息香酸ブチル(またブチルパラベンとも言う);
BPO: 過酸化ベンゾイル; CN966: ポリエステルポリオールに基づくウレタンジアクリレートオリゴ マー(Sartomer Co.製); EbecrylTM270: ウレタンアクリレートオリゴマー (UCB Radcure Inc.製); EBPADMA: エトキシル化ビスフェノールAジメタクリレート; EOEOEA: 2−(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレート; DHEPT: N,N−ジヒドロキシエチル−p−トルイジン; GPDM: グリセリルホスフェートジメタクリレート; HEMA: メタクリル酸2−ヒドロキシエチル; MEMA: マレイン酸メタクリロイルオキシエチル; OX−50: 煙霧シリカまたはコロイドシリカ(Degussa製); PEG−600DMA: ポリ(エチレングリコール)ジメタクリレート(PE Gの平均分子量は600である); R−972: 表面処理された煙霧シリカまたはコロイドシリカ(Deguss a 製); SR604: 405の分子量を有するポリプロピレングリコールモノメタクリ レート(Sartomer Co.製); TEGDMA: トリエチレングリコールジメタクリレート; TS−530: 表面処理された煙霧シリカまたはコロイドシリカ(Cabot Corp.製);
【0053】例 1:
【0054】
【0055】
【0056】 基材ペーストは4.5cmの粘稠度値を有しそして触媒ペーストは4.0cm
の粘稠度値を有した。混合された基材ペーストおよび触媒ペーストは24分の作
業時間および43分の固化時間を有した。固化された材料は82のショアA硬度
、8±1MPaの曲げモジュラスおよび1.4±0.2MPaの曲げ強さを有し
た。比較において、慣用のグッタペルカは470±20MPaの曲げモジュラス
を有し、ProdigyTM複合樹脂は10,300±800MPaの曲げモジュ
ラスを有した。事実、本発明の組成物はグッタペルカ又はProdigyTM複合
樹脂と比較してはるかに低い曲げモジュラスを望ましく有する。
【0057】例 2:
【0058】
【0059】
【0060】 基材ペーストは4.6cmの粘稠度値を有し、触媒ペーストは5.8cmの粘
稠度値を有した。混合された基材ペーストおよび触媒ペーストは21分の作業時
間および30分の固化時間を有した。固化された材料は87のショアA硬度、4
5±11MPaの曲げモジュラスおよび7.2±0.8MPaの曲げ強さを有し
た。比較において、慣用のグッタペルカは470±20MPaの曲げモジュラス
を有し、ProdigyTM複合樹脂は10,300±800MPaの曲げモジュ
ラスを有した。事実、本発明の組成物はグッタペルカまたはProdigyTM
合樹脂と比較してはるかに低い曲げモジュラスを望ましく有する。
【0061】比較例: この例は本発明に従わない、比較だけのための例である。
【0062】
【0063】
【0064】 基材ペーストは6.1cmの粘稠度値を有しそして触媒ペーストは5.6cm
の粘稠度値を有した。混合された基材ペーストおよび触媒ペーストは19分の作
業時間および25分の固化時間を有した。固化された材料は98のショアA硬度
、3900±500MPaの曲げモジュラスおよび104.7±5.2MPaの
曲げ強さを有した。これらのペーストはエラストマー(メタ)アクリレートオリ
ゴマーをまったく有せずに配合されたので、硬化された材料はかなり硬く、これ
は例1および例2において固化された材料と比較した場合に、そのはるかに高い
曲げモジュラスおよびはるかに高いショアA硬度の両方により反映されている。
それ故に、それが作り直しが必要とされる場合に歯根管から固化された材料を取
り除くことが極度に困難であるので、この比較例における材料は歯根管密封用お
よび(または)充てん用材料として適していない。
【0065】 上記例は、例示だけのための例でありそして本発明の範囲を決して限定するも
のではない。本明細書において示され且つ記載された本発明の態様は当業者であ
る本発明者にとってほんの好ましい態様でありそして決して限定されない。それ
故に、これらの態様に対しての種々の変化、修正または変更は、本発明の精神お
よび特許請求の範囲の範囲から離れることなしに行うことが出来且つ用いること
が出来る。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年12月11日(2001.12.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯根管に円錐体および密封材を提供し、そして前記歯根管中
    に前記円錐体を挿入することからなる歯根管を密封し且つ充てんするための方法
    であって、前記密封材が (a)エラストマーウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーおよびエラスト
    マーポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートオリゴマーからなる群から
    選ばれた少なくとも1種のエラストマー(メタ)アクリレートオリゴマー; (b)少なくとも1つのエチレン系不飽和基を有する少なくとも1種の希釈剤
    共単量体; (c)少なくとも1種の充てん剤;および (d)重合反応開始剤システム からなる、前記方法。
  2. 【請求項2】 前記円錐体がグッタペルカおよび該密封材の重合された形か
    らなる群から選ばれる、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記円錐体が、該円錐体と該密封材との間に高められた接着
    を提供するために該密封材の重合された形である、請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 前記密封材が前記歯根管内に送り込まれそしてその後に前記
    円錐体が前記歯根管中に挿入される、請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 前記円錐体が前記密封材でコーテイングされそしてその後に
    前記歯根管中に挿入される、請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 周囲の温度で流動性である、歯根管を同時に密封し且つ充て
    んするための組成物を提供することからなる、歯根管を同時に密封し且つ充てん
    するための方法。
  7. 【請求項7】 前記組成物が、 i)エラストマーウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーおよびエラストマ
    ーポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートオリゴマーからなる群から選
    ばれた少なくとも1種のエラストマー(メタ)アクリレートオリゴマー; ii)少なくとも1つのエチレン系不飽和基を有する少なくとも1種の希釈剤
    共単量体; iii)少なくとも1種の充てん剤;および iv)重合反応開始剤システム; からなる、請求項6の方法。
  8. 【請求項8】 a)エラストマーウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー
    およびエラストマーポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートオリゴマー
    からなる群から選ばれた少なくとも1種のエラストマー(メタ)アクリレートオ
    リゴマー; b)少なくとも1つのエチレン系不飽和基を有する少なくとも1種の希釈剤共
    単量体; c)少なくとも1種の充てん剤;および d)重合反応開始剤システム; からなる組成物を造り;そして 前記組成物を硬化して最少の水溶性を有する組成物を形成する; ことからなる歯根管を密封しそして(または)充てんする方法。
  9. 【請求項9】 前記組成物が放射線不透過性を与える、請求項7の方法。
  10. 【請求項10】 歯根管を同時に密封し且つ充てんし、しかも歯構造体に接
    着出来る組成物を提供することからなる、歯根管を同時に密封し且つ充てんする
    ための方法。
  11. 【請求項11】 固化後に低い弾性率を有する組成物からなる、歯根管を同
    時に充てんし且つ密封するための材料。
  12. 【請求項12】 前記組成物が注射器から送り込まれる、請求項6の方法。
  13. 【請求項13】 歯根管に提供された密封材およびグッタペルカに接着する
    、歯根管を充てんするための材料。
  14. 【請求項14】 化学破壊に対して増大された抵抗性を有する、歯根管を同
    時に充てんし且つ密封するための材料。
  15. 【請求項15】 a)エラストマーウレタン(メタ)アクリレートオリゴマ
    ー及びポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートオリゴマーからなる群か
    ら選ばれた少なくとも1種のエラストマー(メタ)アクリレートオリゴマー; b)少なくとも1つのエチレン系不飽和基を有する少なくとも1種の希釈剤共
    単量体; c)少なくとも1種の充てん剤;および d)重合反応開始剤システム; からなる歯内治療密封および(または)充てん用材料。
  16. 【請求項16】 エラストマーウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが
    下記構造式からなる群から選ばれる、請求項15の密封および(または)充てん
    用材料: 構造式I(ウレタンアクリレートオリゴマータイプ1) 構造式II(ウレタンアクリレートオリゴマータイプ2) (上記構造式中、x=0〜30であり、 R’およびR”は同じであってもよくまたは異なっていてもよく、Hまたは
    CH3であり、 R1およびR2は脂肪族基(R1、R2=−Cn2n−、n=1〜14)であり
    そして同じであってもまたは異なっていてもよく、 R3、R4およびR5は有機ジイソシアネート化合物の二価の基でありそして
    同じであってもよくまたは異なっていてもよく、 R1およびR2は同じであってもよくまたは異なっていてもよくそして −(G−O)y−G(但しy=0〜40である)であり、 R3、R4およびR5は同じであってもよくまたは異なっていてもよくそして
    下記の構造から選ばれ: (但し、p、q=1〜40であり、m=1〜30でありそしてR1、R2、R3
    4およびR5中のGは以下の構造から選ばれる: ))。
  17. 【請求項17】 R1、R2が−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−および
    −CH2CH2CH2CH2−からなる群から選ばれる、請求項16の密封および(
    または)充てん用材料。
  18. 【請求項18】 R3、R4およびR5が1,4−テトラメチレンジイソシア
    ネート、1,5−ペンタメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジ
    イソシアネート、1,7−ヘプタメチレンジイソシアネート、1,8−オクタメ
    チレンジイソシアネート、1,9−ノナメチレンジイソシアネート、1,10−
    デカメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチ
    レンジイソシアネート、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイ
    ソシアネート、2,2,4−トリメチル−1,5−ペンタメチレンジイソシアネ
    ート、トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネ
    ート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイ
    ソシアネート、1,4−シクロヘキシルジイソシアネートおよび1,3−シクロ
    ヘキシルジイソシアネートからなる群から選ばれた有機ジイソシアネート化合物
    の二価の基である請求項16の密封および(または)充てん用材料。
  19. 【請求項19】 R3、R4およびR5が1,6−ヘキサメチレンジイソシア
    ネート、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、
    2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、トルエン
    ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネートおよびイソ
    ホロンジイソシアネートからなる群から選ばれた有機ジイソシアネート化合物の
    二価の基である、請求項16の密封および(または)充てん用材料。
  20. 【請求項20】 Gが−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、 −CH(CH3)CH2−、および−CH2CH2CH2CH2−からなる群から選ば
    れる、請求項16の密封および(または)充てん用材料。
  21. 【請求項21】 R1及びR2が−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、C
    H(CH3)CH2−、−CH2CH2CH2CH2−、 −CH2CH2OCH2CH2−および −CH(CH3)CH2OCH(CH3)CH2−からなる群から選ばれる、請求項
    16の密封および(または)充てん用材料。
  22. 【請求項22】 エラストマーウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが
    500〜50,000の平均分子量を有する、請求項15の密封および(または
    )充てん用材料。
  23. 【請求項23】 エラストマーウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが
    1,000〜10,000の平均分子量を有する、請求項15の密封および(ま
    たは)充てん用材料。
  24. 【請求項24】 エラストマーポリアルキレングリコール(メタ)アクリレ
    ートオリゴマーが以下の構造式を有する、請求項15の密封および(または)充
    てん用材料: 構造式III(ポリアルキレングリコールアクリレートオリゴマー) (構造式中、x=0〜100であり、y=0〜100でありそして x+y=6〜100であり、R’=HまたはCH3であり、 GおよびG’は以下の構造: (但しm=1〜12である)から選ばれ、Mは以下の構造: (但し、n=1〜8であり、R”=HまたはCH3である)から選ばれる)。
  25. 【請求項25】 エラストマーポリアルキレングリコール(メタ)アクリレ
    ートオリゴマーが、ポリエチレングリコールモノ−(メタ)アクリレート、ポリ
    エチレングリコールジ−(メタ)アクリレート、ポリイソプロピレングリコール
    モノ−(メタ)アクリレート、ポリイソプロピレンジ−(メタ)アクリレート、
    ポリテトラメチレングリコールモノ−(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレ
    ングリコールジ−(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる、請求項15の
    密封および(または)充てん用材料。
  26. 【請求項26】 エラストマーポリアルキレングリコール(メタ)アクリレ
    ートオリゴマーが400〜5,000の平均分子量を有する、請求項15の密封
    および(または)充てん用材料。
  27. 【請求項27】 エラストマーポリアルキレングリコール(メタ)アクリレ
    ートオリゴマーが600〜3,000の平均分子量を有する、請求項15の密封
    および(または)充てん用材料。
  28. 【請求項28】 エチレン系不飽和基がビニル基及び(メタ)アクリレート
    基からなる群から選ばれる、請求項15の密封及び(又は)充てん用材料。
  29. 【請求項29】 エラストマー(メタ)アクリレートオリゴマーの濃度が、
    0.5〜50重量%である、請求項15の密封及び(又は)充てん用材料。
  30. 【請求項30】 エラストマー(メタ)アクリレートオリゴマーの濃度が、
    2〜30重量%である、請求項15の密封および(または)充てん用材料。
  31. 【請求項31】 充てん剤が無機金属、塩、無機酸化物、珪酸塩、アルミノ
    珪酸塩、アルミノ硼素珪酸塩、フルオロアルミノ珪酸塩、コロイドシリカ、沈降
    シリカ、重合体固体およびそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項15
    の密封および(または)充てん用材料。
  32. 【請求項32】 充てん剤がバリウム、亜鉛、銀、ストロンチウム、ビスマ
    ス、タングステン、イッテルビウム、イットリウムおよびそれらの混合物からな
    る群から選ばれた元素を含有する、請求項15の密封および(または)充てん用
    材料。
  33. 【請求項33】 充てん剤が、銀、硫酸バリウム、フッ化ストロンチウム、
    フッ化バリウム、フッ化イッテルビウム、フッ化イットリウム、タングステン酸
    バリウム、酸化亜鉛、酸化ビスマス(III)、次炭酸ビスマス(BiO)2
    3、アルミノ珪酸バリウム、アルミノ硼素珪酸バリウム、アルミノ珪酸ストロ
    ンチウム、アルミノフルオロ珪酸バリウム、アルミノフルオロ珪酸ストロンチウ
    ム、アルミノ珪酸亜鉛及びそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項15
    の密封および(または)充てん用材料。
  34. 【請求項34】 重合反応開始剤システムがレドックス開始剤システムであ
    る、請求項15の密封および(または)充てん用材料。
  35. 【請求項35】 レドックス開始剤システムが少なくとも1種の還元剤と少
    なくとも1種の酸化剤とからなる、請求項34の密封および(または)充てん用
    材料。
  36. 【請求項36】 還元剤が第三級アミン、−SO2M基(但し、M=Hまた
    はアルカリ金属イオン)を含有する有機化合物、アスコルビン酸、アスコルビン
    酸誘導体およびそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項35の密封およ
    び(または)充てん用材料。
  37. 【請求項37】 還元剤がN,N−ジヒドロキシエチルp−トルイジン、N
    ,N−ジメチルp−トルイジン、N,N−ジメチルアミノフェニルエチルアルコ
    ール、N,N−ジメチルアミノフェニル酢酸、ベンゼンスルフィン酸、トルエン
    スルフィン酸、ベンゼンスルフィン酸ナトリウム、ベンゼンスルフィン酸カリウ
    ム、トルエンスルフィン酸ナトリウムおよびトルエンスルフィン酸カリウムから
    なる群から選ばれる、請求項35の密封および(または)充てん用材料。
  38. 【請求項38】 酸化剤が有機過酸化物である、請求項35の密封および(
    または)充てん用材料。
  39. 【請求項39】 有機過酸化物が過酸化ベンゾイル、過酸化水素、過酸化ジ
    −t−ブチル、t−ブチルヒドロペルオキシドからなる群から選ばれる、請求項
    38の密封および(または)充てん用材料。
  40. 【請求項40】 組成物が抗菌剤をさらに含む、請求項15の密封および(
    または)充てん用材料。
  41. 【請求項41】 抗菌剤が塩化ベンザルコニウム、ヨードホルム、オイゲノ
    ール、酸化亜鉛、トリクロサン(triclosan)、パラヒドロキシ安息香酸ブチル
    およびそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項40の密封および(また
    は)充てん用材料。
  42. 【請求項42】 組成物が水酸化カルシウムをさらに含む、請求項15の密
    封および(または)充てん用材料。
  43. 【請求項43】 組成物がヒドロキシル基および酸基からなる群から選ばれ
    た少なくとも1種の親水性基を含有する1種またはそれ以上の接着促進剤をさら
    に含み、しかも前記酸基は、 (但し、Rはアルキル基)からなる群から選ばれる、請求項15の密封および(
    または)充てん用材料。
  44. 【請求項44】 接着促進剤が少なくとも1つのエチレン系不飽和基を含む
    、請求項43の密封および(または)充てん用材料。
  45. 【請求項45】 接着促進剤が、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
    グリセロールジ(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート
    、グリセリルジ(メタ)アクリレートホスフェート、(メタ)アクリロイルオキ
    シデシルホスフェート、4−(メタ)アクリルオキシエチルトリメリト酸無水物
    およびそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項43の密封および(また
    は)充てん用材料。
  46. 【請求項46】 組成物が可塑剤をさらに含む、請求項15の密封および(
    または)充てん用材料。
  47. 【請求項47】 可塑剤がフタル酸ジブチル、アジピン酸ジブトキシエトキ
    シエチル、ジブトキシエトキシエチルホルマールおよびそれらの混合物からなる
    群から選ばれる、請求項46の密封および(または)充てん用材料。
  48. 【請求項48】 組成物が少なくとも1種の湿潤剤または界面活性剤をさら
    に含む、請求項15の密封および(または)充てん用材料。
  49. 【請求項49】 組成物が粉末/液体二部分システムおよびペースト/ペー
    スト二部分システムからなる群から選ばれる二部分システムである、請求項15
    の密封および(または)充てん用材料。
  50. 【請求項50】 重合反応開始剤システムは、一方の部分が還元剤を含有し
    そして他方の部分が酸化剤を含有する二部分レドックスシステムである、請求項
    15の密封および(または)充てん用材料。
  51. 【請求項51】 組成物が歯根管密封用材料、歯根管充てん用材料および1
    つでの歯根管充てん用且つ密封用材料からなる群から選ばれる、請求項15の密
    封および(または)充てん用材料。
  52. 【請求項52】 請求項1の組成物を製造しそして前記組成物を歯根管に提
    供することからなる、歯根管を密封しそして(または)充てんする方法。
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