JP2003511518A - エステル硬化結合剤の改良 - Google Patents

エステル硬化結合剤の改良

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JP2003511518A JP2001529891A JP2001529891A JP2003511518A JP 2003511518 A JP2003511518 A JP 2003511518A JP 2001529891 A JP2001529891 A JP 2001529891A JP 2001529891 A JP2001529891 A JP 2001529891A JP 2003511518 A JP2003511518 A JP 2003511518A
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Abstract

(57)【要約】 本発明の態様は、通常達成可と思われる以上に鋳物用中子及び鋳型の引張強度を向上させる方法に関する。強アルカリ性フェノールレゾールを含む結合剤組成物中に酸性メチレン化合物を使用すると、先行技術の結合剤の場合に達成される以上に著しく大きな引張強度を有する鋳物用中子および鋳型を作るのに用いることができるエステル硬化性結合剤をもたらす。本発明の態様は約10.5から約13.5にわたるpHを有するフェノールレゾールおよび酸性メチレン化合物を含む組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は鋳物用中子および鋳型を結合するるためにエステル硬化剤とともに使
用する改良フェノール性結合剤組成物に関する。また本発明はエステル硬化フェ
ノール樹脂ならびに該樹脂を用いて作った鋳物用中子および鋳型の強度を向上さ
せる方法にも関する。さらに本発明は強アルカリ条件下におけるレゾール、酸性
メチレン化合物、およびエステルの反応生成物に関する。 発明の背景 鋳物用中子および鋳型用結合剤または結合剤系は公知である。鋳物業界では、
金属鋳物を作るための中子または鋳型は通常砂のような凝集体物質と結合量の結
合剤または結合剤系の混合物から調製される。典型的には、凝集体物質と結合剤
を混合した後、得られた混合物を打ち固め、吹き付け、ないしは他の方法で所望
の形状ないしは型の中子または鋳型に成形した後、触媒、熱、および/または補
助反応剤を用い硬化させて固体にする。
【0002】 鋳物用鋳型および中子の製造に用いられる樹脂結合剤は鋳物工場で必要な速硬
サイクルを達成させるために高温で硬化させることが多い。しかし、低温で硬化
させる樹脂結合剤が開発されている。該方法は、高エネルギーの必要性を有し、
かつ好ましくないヒュームを発生することが多い高温硬化作業よりも好ましい。
【0003】 樹脂結合剤の硬化を達成するのに加熱を要しない1グループの方法をノーベー
ク法と呼ぶ。この方法では、結合剤成分を砂のような凝集体物質に被覆して、得
られた混合物を打ち固め、吹き付け、ないしは他の方法で所望の形状ないしは型
の中子または鋳型に成形する。結合剤の硬化は加熱することなく達成される。
【0004】 該ノーベーク法の1つは結合剤としてフェノールレゾール樹脂のアルカリ水溶
液を使用する。この方法では、通常鋳物用砂をエステル硬化剤と混合してからレ
ゾール樹脂溶液を混合物に添加する。この方法は米国特許第RE32,812号
(その全文を参照として本明細書に組み入れてある)に詳細に記載されている。
【0005】 中子または鋳型を硬化させるのに加熱を要しない他の方法は、コールドボック
スエステル硬化法である。この方法では、砂をフェノールレゾール樹脂のアルカ
リ溶液と混合し、混合物を型の中に放出し、そして樹脂に蒸気状エステル硬化剤
を接触させて混合物を硬化させることによって鋳物用中子または鋳型を調製する
。コールドボックスエステル硬化法では、フェノールレゾール樹脂を、メチルホ
ルメートおよびエチルホルメートを含むアルキルホルメートのような低分子量、
ガス相のカルボン酸エステルで硬化させることができる。
【0006】 このエステル硬化法は環境的観点から一部の先行法よりも優れている。しかし
、この方法で作った中子および鋳型の初期の引張強度は、他の結合剤法で調製さ
れるものよりも若干低いことがある。
【0007】 中子および鋳型の引張強度を向上させようとする1つの先行技術の組成物では
、結合剤中に存在するフェノール樹脂の量を増大させて、高引張強度のエステル
硬化樹脂をもたらす。これは有機エステル硬化剤中にノボラックまたはレゾール
のフェノール樹脂溶液を用いることによって達成された。
【0008】 さらに他の先行技術の組成物では、フェノールレゾールに結合させた凝集体か
ら作った中子の圧縮強度を、樹脂中に軽焼マグネシアを包含させることによって
向上させた。
【0009】 エステル硬化フェノールレゾールの硬化を促進させる組成物も先行技術に開示
されている。しかし、結合剤の硬化の促進は一貫して硬化中子または鋳型の強度
の増大をもたらすものではない。
【0010】 他の先行技術の組成物では、結合中子または鋳型の強度を向上させるために、
フェノールレゾール樹脂にポリフェノールを添加する。このポリフェノール樹脂
は、有機溶剤含有媒質中でフェノールまたは置換フェノールをペルオキシダーゼ
またはオキシダーゼ酵素と反応させることによって作る。
【0011】 エステル硬化フェノール性レゾールと結合させた中子および鋳型の強度を向上
させるための他の試みは凝集体または結合剤へのシランカップリング剤の添加を
含んでいる。しかし、シランカップリング剤は高価であり、かつ一定の適用に対
して常に所望の強さの向上を生じるとは限らない。
【0012】 エステル硬化フェノールレゾールと結合させた中子または鋳型の強度を向上さ
せるための先行技術の組成物および方法はそれぞれ欠点のないものはない。エス
テル硬化剤への樹脂固形物の添加は必ずしも必要とされる強さの向上をもたらさ
なかった。鋳物用結合剤系は溶液として凝集体に添加されるので、軽焼マグネシ
ア化合物の使用には結合剤中への該化合物の溶解が必要である。これは該溶液を
調製するための困難な工程および付加費用を意味すると思われる。ポリフェノー
ルの使用は該樹脂を調製するという高価な第1工程を必要とする。シランカップ
リング剤の使用も、該シラン自体が高価でシランカップリング剤の使用は必ずし
も所望の強度の向上をもたらすとは限らないので、著しい付加費用を意味する。
【0013】 したがって著しく強い中子および鋳型をもたらすエステル硬化結合剤系を有す
ることが有利と思われる。エステル硬化樹脂と結合させた中子および鋳型の引張
強度を向上させる方法を有することは一層さらに有利であろう。アルカリ性フェ
ノールレゾールの架橋に補助的な架橋剤をもたらし、それによって硬化樹脂に付
加的な強度を与えることはさらになお有利と思われる。 発明の要約 前記の難点を考えた場合に、意外なことに、ここで新規かつ改良されたエステ
ル硬化可能なフェノール性結合剤を用いるか、または代わりの態様として、新規
かつ改良されたエステル硬化剤を用いることによって、硬化させた中子および鋳
型の引張強度を向上させ得ることが発見された。1つの態様において、新規かつ
改良されたエステル硬化可能なフェノール性結合剤は少なくとも10.5のpH
を有するフェノールレゾール、および酸性メチレン化合物を含む。代替態様にお
いて、新規かつ改良されたエステル硬化剤はエステル硬化剤および酸性メチレン
化合物を含む。
【0014】 本発明の他の態様によれば、優れた引張強度特性を有する鋳物用中子および鋳
型の新規かつ改良製造法が提供される。1つの態様では、新規かつ改良された方
法は、実質的に均質のプレミックスが得られるまで、 凝集体;および 少なくとも10.5のpHを有する改良されたエステル硬化可能なフェノー ルレゾールを混合することによってプレミックスを調製し; 該プレミックスを所望の形状に成形して、成形プレミックスを生成させ; 該成形プレミックスにガス状エステル硬化剤を導入し;そして その後、該成形プレミックスを硬化させて成形鋳造品を得る 工程を含む。
【0015】 本発明のさらに他の態様によれば、優れた引張強度特性を有する鋳物用中子お
よび鋳型の新規かつ改良製造法が提供される。この態様では、新規かつ改良法は
、実質的に均質のプレミックスが得られるまで、 凝集体;および 少なくとも10.5のpHを有する改良されたエステル硬化可能なフェノール 性レゾール;および エステル硬化剤 を混合することによってプレミックスを調製し; 該プレミックスを所望の形状に成形して成形プレミックスを生成させ;そして その後、成形プレミックスを硬化させて、成形鋳造品を得る 工程を含む。
【0016】 本発明によってもたらされる主な利点は、これまで先行技術のエステル硬化結
合剤系によって得ることができたものよりも著しく強い中子および鋳型が提供さ
れることにある。本発明によってもたらされる他の利点は、アルカリ性フェノー
ルレゾール樹脂組成物を架橋させるために新規の架橋剤を提供することにある。
本発明によってもたらされる別の利点は優れた強度を有する硬化鋳造成形品を提
供できることにある。さらに他の利点はエステル硬化性樹脂で中子および鋳型の
引張強度を向上させる新規かつ改良法が提供されることにある。
【0017】 本発明の他の態様および利点は下記の詳細な説明および実施例から明らかにな
ろう。 発明の詳細な説明 本発明の1つの態様によれば、先行技術に比べて鋳物用中子および鋳型の優れ
た引張強度をもたらす組成物が提供される。酸性メチレン化合物とアルカリ性フ
ェノールレゾールとの配合が、硬化後に、優れた強度を含む優れた機械的性質を
示す成形品をもたらす硬化可能な結合剤系を生成することが確かめられた。酸性
メチレン化合物は、ミカエル付加反応のドナーであることができる。酸性メチレ
ン化合物は結合剤系の硬化中に形成されるアルカリ性フェノールレゾールのキノ
ンメチド末端基と反応することができる。
【0018】 本発明の1つの態様の組成物はエステル硬化剤と組み合わせると鋳物用結合剤
として有用である。該鋳物用結合剤は、凝集体物質、典型的には砂とプレフォー
ム形状に結合する。ノーベーク法(前記参照)では、砂をフェノールレゾール樹
脂のアルカリ溶液および液状エステル硬化剤と混合し、混合物を型に放出させ、
そして混合物を硬化させることによって鋳物用中子または鋳型を調製する。同様
に、コールドボックス法では、砂をフェノールレゾール樹脂のアルカリ溶液と混
合し、混合物を型に放出させ、そして砂と樹脂の混合物中にガス状エステルを通
して硬化させることによって鋳物用中子または鋳型を調製する。
【0019】 本発明の1つの態様によって作った変性レゾール成分は前記のようなフェノー
ルレゾール、および酸性メチロール化合物を含む。このような変性レゾールは、
これも前記のエステル硬化剤と組み合わせると、鋳物用中子および鋳型用結合剤
を作るのに有用である。このような結合剤を用いて作った鋳物用中子及び鋳型は
、先行技術の結合剤を用いて作った中子及び鋳型に勝る引張強度の向上を示す。
別の態様では、酸性メチレン化合物を凝集体物質、フェノールレゾール、または
エステル硬化剤に別々に加えることができる。
【0020】 酸性メチレン化合物 酸性メチレン化合物はミカエル付加反応のドナーとして機能することができる
。したがって、酸性メチレン化合物とカルボアニオンのような塩基との平衡生成
物は、例えば、結合剤系の硬化中に形成され、結合剤系中に存在するキノンメチ
ドと反応することができる。キノンメチドは、たとえば、水酸化カリウムのよう
な強塩基の存在下でメチロールフェノールとエステルとの反応の平衡生成物であ
る。メチロールフェノールは、レゾールがフェノールとホルムアルデヒドとのア
ルカリ反応生成物を含む場合のフェノールレゾールの末端官能基である。当業者
は本発明の態様において有用と思われる他の酸性メチレン化合物を認めるであろ
う。
【0021】 本発明の態様に有用な酸性メチレン化合物の例には下記構造の化合物: Z−CH2−Z′ (式中、ZおよびZ′は同一または異なることができ、かつ−CN、−CO2
、−CONR2″、−CONHR″、
【0022】
【化13】
【0023】 を含むことができる)がある。この例におけるR、R′およびR″は同一または
異なることができ、かつC1ないしC10炭素原子を有する分枝および非分枝状ア
ルキルおよびアルケニル基、ならびに置換アリール基を含むアリール基を包含す
る。前記メチレン化合物の1例はAldrich Chemical Comp
any,Inc.,Milwaukee,Wisconsinから市販されてい
るマロノニトリルである。
【0024】 上記酸性メチレン化合物のサブグループには好ましい2,4−ペンタンジオン
があるが、通常下記構造の化合物:
【0025】
【化14】
【0026】 (式中、RおよびR′は同一または異なることができ、かつC1ないしC10炭素
原子を有する分枝および非分枝状アルキルおよびアルケニル基ならびに置換アリ
ール基を含むアリール基を包含する。)を含む。2,4−ペンタンジオンはAl
drich Chemical Company,1nc.,Milwakee
,Wiscosinから市販されている。
【0027】 本発明の態様には環状酸性メチレン化合物も有用である。該環状酸性メチレン
化合物の例を次ぎに示す。
【0028】
【化15】
【0029】 (ここに、n≧2ならびにRおよびR′は同一または異なることができ、かつ水
素、置換アリール基を含むアリール基、ならびにC1ないしC10炭素原子を有す
るアルキルおよびアルケニル基を包含することができる。)本発明の態様にとく
に有用な環状酸性メチレン化合物の1つの特定例は1,3−シクロヘキサンジオ
ンである。1,3−シクロヘキサンジオンはAldrich Chemical
Company,Inc.,Milwaukee,Wiscosinから市販
されている。
【0030】 前記のように、酸性メチレン化合物をアルカリ性フェノールレゾ−ルと結合さ
せて変性結合剤系とするか、酸性メチレン化合物をエステル硬化剤とプレブレン
ドさせるか、または酸性メチレン化合物を別々に凝集体に添加することができる
。酸性メチレン化合物はアルカリ性レゾール樹脂と酸性メチレン化合物との合計
重量を基準にして約0.5から約8%の量で用いられる。この使用レベルは、酸
性メチレン化合物をレゾール、エステル硬化剤、または凝集体に添加する場合に
適用できるであろう。
【0031】 フェノールレゾール レゾール樹脂は熱硬化性、すなわち、加熱すると不融性の三次元ポリマーを形
成し、典型的には縮合触媒としてアルカリまたはアルカリ土金属化合物の存在下
でフェノール類と過剰モル量のフェノール反応性アルデヒド類との反応によって
生成する。
【0032】 本発明の態様として用いることができるフェノールレゾールは、フェノール自
体、クレゾール、レゾルシノール、3,5−キシレノール、ビスフェノールA、
他の置換フェノール、及びこれらの化合物の混合物のようなフェノール類と、ア
ルデヒド類、たとえばホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、フルフルアルデヒ
ド、及びこれらアルデヒド類の混合物との反応によって得ることができる。典型
的には、フェノールとホルムアルデヒドを、約1:1ないし約1:3の範囲のフ
ェノール対ホルムアルデヒドのモル比で反応させる。
【0033】 本発明の種々の態様の場合に、実際には広範囲のフェノールレゾールを用いる
ことができる。これらはフェノール−ホルムアルデヒドレゾールであるか、また
はフェノールをクレゾール、レゾルシノール、3,5−キシレノール、ビスフェ
ノールA、または他の置換フェノール類によって部分的もしくは完全に置換させ
、そしてアルデヒド部分をアセトアルデヒド、グルタルアルデヒド、概してジア
ルデヒド類、フルフルアルデヒド、ベンズアルデヒドによって部分的もしくは完
全に置換させることができるものであることができる。好ましいフェノールレゾ
ール樹脂はフェノールとホルムアルデヒドの縮合物である。
【0034】 フェノールレゾールは適切なアルカリ物質を用いて縮合させる。該アルカリ物
質には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、及びこれら化合物
の混合物がある。好ましいアルカリ物質は水酸化カリウムである。アルカリ金属
水酸化物の一部の代わりに、例えば水酸化マグネシウムや水酸化カルシウムのよ
うな二価金属水酸化物を用いることによってアルカリ物質の一部とすることがで
きる。アルカリ:フェノールのモル比は典型的には約0.2:1ないし約1.2
:1であり、pHが少なくとも10.5、好ましくは約10.5から約13.5
に及ぶアルカリ性フェノールレゾールを生成する。
【0035】 適当なフェノールレゾールは通常ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によ
り測定して約500ないし約2500の重量平均分子量を有するものである。 本発明の態様として有用なフェノールレゾールは典型的にはフェノール樹脂の
水溶液である。該水溶液は通常約40%から約75%(重量単位)にわたる固形
分を有する。該溶液のブルックフィールド粘度は通常25℃において約50セン
チポアズ(“cps”)から75cpsの範囲にある。ブルックフィールド粘度
はRVF型ブルックフィールド粘度計を用い25℃において20r.p.m.の
No.1スピンドルで測定することができる。
【0036】 樹脂の液体部分は水または非反応性溶剤と混合された水である。樹脂はシラン
、ヘキサメチレンテトラミン、または尿素のような多くの任意の変性剤または添
加剤を含むことができる。水以外の溶剤は炭素原子が1ないし5個のアルコール
類、ジアセトンアルコール、炭素原子が2ないし6個のグリコール類、グリコー
ル類のモノおよびジメチルまたはブチルエーテル類、低分子量(200−600
)のポリエチレングリコール類及び該グリコール類のメチルエーテル類、炭素原
子が6ないし15個のフェノール類、フェノキシエタノール、非プロトン性溶剤
、たとえばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、2
−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、テトラメ
チレンスルホン、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラメチル尿素、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン及びm−ジオキソラン
のような環状エーテル等から選ぶことができる。
【0037】 1つの好ましい樹脂結合剤はBorden Chemical,Inc.,L
ouisville,Kentuckyが製造し販売しているBETASET
9512アルカリ性フェノール樹脂である。この樹脂は粘度が約150cps、
固形分が約53%、比重が約1.25、pHが約12.1、遊離フェノ−ル含量
が約1.5%、遊離ホルムアルデヒド含量が最大0.5%、および窒素含量が約
1%である。BETASET 9512はそのアルカリ度を主に水酸化カリウム
から得ており、したがってカリウムベースの樹脂ということができる。該樹脂は
エステル硬化可能であり、好ましくは蒸気状または連行液滴状のエステルを用い
てガス発生によって硬化させる。他の態様は他のアルカリ性フェノールレゾール
を含むことができる。
【0038】 別の好ましい結合剤はBorden Chemical,Inc.,Loui
sville,Kentuckyが製造し販売しているALPHASET 90
40アルカリ性フェノール樹脂である。この樹脂は粘度が約100cps、固形
分が約47%、比重が約1.23、pHが約13.0、遊離フェノール含量が約
0.5%、遊離ホルムアルデヒドが0.25%(代表値)、および窒素含量が約
1%未満である。この樹脂はエステル硬化可能で、好ましくは液状エステルを使
用する。他の態様は他のアルカリ性フェノールレゾールを含むことができる。A
LPHASET 9040はそのアルカリ度を主に水酸化ナトリウムから得てお
り、したがってナトリウムベースの樹脂ということができる。
【0039】 通常シランをフェノール性鋳物用樹脂に加えて、砂に対する接着性および該樹
脂から作った鋳型及び中子の引張強度を向上させる。フェノール樹脂の重量を基
準にしてわずか0.05重量%の量が引張強度に著しい向上をもたらすことが認
められた。多量のシランは、約0.6重量%またはそれ以上の量まで強度の向上
をもたらす。
【0040】 シランは樹脂と凝集体との接着性を向上させるのに十分な量で用いられる。該
シランの典型的な使用レベルは樹脂の重量を基準にして0.1から1.5%であ
る。有用なシランにはγ−アミノプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ビス(トリメトキシシリ
ルプロピル)エチレンジアミン、N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N
−トリメチルアンモニウムクロリドおよび第二級アミノシランがある。
【0041】 結合剤中のアルカリ性フェノールレゾールの量は砂粒子間に必要な結合をもた
らすのに十分でなければならない。砂の重量を基準にして約0.5から約8重量
%の範囲の結合剤の量が好ましく、約2重量%を下回る量がもっとも好ましく、
その場合にフェノール性レゾール樹脂溶液は固形分が約30から約75重量%、
好ましくは約40から約60重量%である。
【0042】 エステル硬化剤 エステル官能性硬化剤(エステル硬化剤ともいう)はレゾールの硬化を促進さ
せ、そしてレゾールに液体またはガスとして導入することができる。フェノール
レゾール樹脂を硬化させるためのエステル官能性はラクトン、環状有機カルボネ
ート、カルボン酸エステル、またはこれらの化合物の混合物によって与えること
ができる。米国特許第4,988,745号および同第5,036,116号に
記載されているようなフェノール樹脂変性エステル硬化剤を使用することもでき
る。
【0043】 通常、βまたはγ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、カプロラクトン、
β−プロピオラクトン、β−イソブチロラクトン、β−イソペンチルラクトン、
γ−イソペンチルラクトン、およびδ−ペンチルラクトンのような低分子量ラク
トンがエステル硬化剤として適当であろう。適当な環状有機カルボネートの例に
はプロピレンカルボネート;エチレングリコールカルボネート;1,2−ブタン
ジオールカルボネート;1,3−ブタンジオールカルボネート;1,2−ペンタ
ンジオールカルボネート;および1,3−ペンタンジオールカルボネートがある
が、これらに限定されない。通常、フェノールエステル及び脂肪族エステルのよ
うなカルボン酸エステルを使用することもできる。
【0044】 脂肪族エステルは短または中鎖長を有することができる。たとえば、炭素原子
が約1ないし10個の鎖長を有するエステルが適当であろう。短または中鎖長を
有するモノまたはポリヒドロキシ飽和もしくは不飽和エステルをエステル硬化剤
として用いることもできる。炭素原子が約1ないし10個の鎖長を有するカルボ
ン酸エステルも適当であろう。アルキル、一価、二価、または三価のアルコール
類と、モノ、ジ、またはトリカルボン酸であることができるアルキル、またはモ
ノ、もしくはジ不飽和酸との脂肪族エステルがエステル硬化剤として適当であろ
う。カルボン酸エステルはヒドロキシ、シアノ、クロロまたはブロモ基で置換さ
せることもできる。エステル官能基の少なくとも1個の置換基がアリール化合物
であるエステルを使用することもできる。
【0045】 適当な芳香族エステルは、芳香族基、たとえば、フェノール基、または一価も
しくは多価芳香族フェノール基をエステル化してホルメートまたはアセテートを
生成させることによって得ることができる。さらに、芳香族エステルは1個以上
のフェノル性水酸基および/または1個以上のエステル化フェノール性水酸基及
びさらにフェノル性水酸基またはエステル化フェノール性水酸基に対してオルト
および/またはパラに位置する1個以上のエステル化メチロール基を含有するエ
ステル化フェノール化合物であることができる。
【0046】 用いられるエステル化フェノール化合物は、フェノール性水酸基またはエステ
ル化フェノール性水酸基に対してオルトまたはパラ位の芳香環の炭素に結合した
少なくとも1個のエステル化メチロール基を有するモノ、ジ、もしくはポリエス
テル性メチロール化一、二または多核フェノールであることができる。フェノー
ルエステルの酸性部分は脂肪族エステルの酸性部分と同じであることができる。
【0047】 特定カルボン酸エステルにはn−ブチルホルメート;エチレングリコールジホ
ルメート;メチルおよびエチルラクテート;ヒドロキエチルアクリレート;ヒド
ロキシエチルメタクリレート;n−ブチルアセテート;エチレングリコールジア
セテート;トリアセチン(グリセロールトリアセテート);ジエチルフマレート
;ジメチルマレエート;ジメチルグルタレート;ジメチルアジペート;2−アセ
チルオキシメチルフェノール;2−メタクリロイルオキシメチルフェノール;2
−サリチロイルオキシメチルフェノール;2−アセチルオキシメチルフェノ−ル
アセテート;2,6−ジアセチルオキシメチルp−クレゾール;2,6−ジアセ
チルオキシメチルp−クレゾールアセテート;2,4,6−トリアセチルオキシ
メチルフェノール;2,4,6−トリアセチルオキシメチルフェノールアセテー
ト;2,6−ジアセチルオキシメチルフェノールアセテート;2,2′,6,6
′−テトラセチルオキシメチルビスフェノールA;および2,2′,6,6′−
テトラアセチルオキシメチルビスフェノールAジアセテートがあるが、これらに
限定されない。また炭素原子が約1ないし5個の鎖長を有する脂肪族アルコール
から誘導されるシアノアセテートも適当なエステル硬化剤を作る。ベンジルアル
コール、α,α−ジヒドロキシキシレノール、フェノール、アルキル置換フェノ
ール、ジヒドロキシベンゼン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、または低
分子量レゾールのフマーレートおよびアセテートをエステル硬化剤として用いる
ことができる。エステル官能性硬化剤の混合物を用いるのが有利な場合がある。
【0048】 エステル硬化剤は硬化した組成物の引張強度及び圧縮強度を増大させるのに十
分な量で存在する。該量は広範囲にわたる。エステル硬化剤はフェノールレゾー
ル樹脂の約5から40重量%、好ましくは約15から30重量%の量で用いるこ
とができる。正確な量は用いられる特定エステル硬化剤および硬化が生じる温度
によって決まる。酸性メチレン化合物をエステル硬化剤とプレブレンドさせるた
めには、エステル硬化剤は液状エステル硬化剤の重量の約1から約100%の量
で存在させることができる。プレブレンドしたエステル硬化剤とアルカリ性レゾ
ール結合剤を共に凝集体に結合させる場合には、この範囲は、酸性メチレン化合
物の合計重量を基準にして、酸性メチレン化合物の約0.5から約8%の添加を
見込む。
【0049】 C1ないしC3アルキルホルメートのようなガス状エステルを、凝集体、リグノ
セルロース複合体、および低密度物品中、または結合剤を繊維もしくは紙基質に
適用する場合の硬化におけるエステル硬化剤として用いることができる。ガス状
エステル硬化剤としてメチルアセテートを用いることもできる。ガス状エステル
を硬化剤として用いる場合には、該エステルは通常樹脂結合剤とプレブレンドす
るよりはむしろ当該技術分野で周知のようにガスとして成形物品に供給する。
【0050】 アルキルホルメートの比揮発度がガス状硬化剤としての使用を可能にする。し
たがって、大気圧下で約31.5℃の沸点を有する揮発性液体であるメチルホル
メートが概して適当な硬化剤である。外界温度において、メチルホルメートは、
液体メチルホルメート中にキャリヤーガスを通すと、濃厚なメチルホルメート蒸
気を生成するほど揮発性である。典型的な用途では、処理を容易にするために、
ガス状エステルを加熱する。エチルおよびプロピルホルメートはメチルホルメー
トよりも揮発性が劣るけれども、エシテル硬化剤として用いることもできる。
【0051】 キャリヤーガス中のホルメートの濃度は典型的には少なくとも10容量%であ
って、約20から約99容量%にわたることができる。用いられるアルキルホル
メートの総量はフェノール樹脂溶液の重量を基準にして、典型的には約10から
約10重量%である。適当なガス発生に要する時間は中子または鋳型のサイズ及
び複雑性ならびに使用した特定樹脂によって決まる。ガス発生法は米国特許第4
,468,359号に詳細に記載されている。
【0052】 鋳物業界で通常用いられる凝集体物質にはけい砂、建築用凝集体、石英、クロ
マイト砂、ジルコン砂、オリビン砂等がある。以前にエステル硬化アルカリ性フ
ェノール樹脂結合剤、または他の結合剤系と結合していたと思われる砂である再
生砂を使用することもできる。
【0053】 Badger Mining Corporation,Berlin,Wi
sconsinからF−5574という商品名で市販される砂が、中子及び鋳型
の製造ならびに本発明の態様の試験に有用である。同様に、Fairmount
Minerals,Wedron,Illinoisの1部門であるWedr
on SilicaからWedron530という商品名で販売されている砂も
有用である。Nugent Sand Company,Muskegon,M
ichiganからNugent480という商品名で市販されている砂を使用
することもできる。結合剤系中にアルカリ性レゾールを用いる場合には、砂の種
類が結合凝集体の強度の発現に影響する。
【0054】 鋳物用中子および鋳型 概して、本発明の態様にしたがって鋳物用中子および鋳型を作る方法は凝集体
物質と少なくとも結合量のフェノルレゾール成分とを混合することを含む。続い
て凝集体物質に酸性メチレン化合物を加えることができる。好ましくは、本発明
によって鋳物用中子及び鋳型を作る方法は凝集体物質と、前記酸性メチレン化合
物を含有する、少なくとも結合量の変性フェノールレゾール成分とを混合するこ
とを含み、この場合に変性フェノ−ルレゾ−ル成分は酸性メチレン化合物を含有
する。ノーベーク法を用いて凝集体混合物を硬化させる場合には、同様に適当な
液状エステル硬化剤を凝集体物質と混合する。たとえば混合物を適当なコアボッ
クスまたは型の中に分布させるように、混合物を適当に処理する。混合物を硬化
させて成形物をつくる。
【0055】 成形後にガス状エステル硬化剤を用いて、混合物中にエステル硬化剤を通す場
合以外は諸成分と凝集体物質とを混合する順序に重要性はない。他方ノーベーク
法の場合には、成分間の早期反応が行われないようにエステル硬化剤を組成物の
最後の成分として加えるのが好ましい。諸成分は粉砕機、連続式混合機、リボン
ブレンダー等のような適当な混合装置で、同時にまたは次々に凝集体物質と混合
すると同時に絶えず混合物を撹拌して凝集体粒子の均質な被覆を確実に行う。
【0056】 混合物をコールドボックス法によって硬化させる場合には、混合物を所望のよ
うに成形した後、さきに述べたように蒸気状のエステル硬化剤で混合物にガス処
理を行う。十分なエステル硬化剤を成形混合物中に通して、成分間に実質的に完
全な反応を行わせる。いうまでもなく、エステル硬化剤の流量は成形混合物のサ
イズのみならずその中のフェノール樹脂の量によって決まる。
【0057】 しかし、対照的に、混合物をノーベーク法によって硬化させる場合には、エス
テル硬化剤は通常液状でフェノールレゾール成分とともに凝集体物質に加える。
ついで混合物を成形し、成分間の反応が実質的に完了するまで、単に硬化させて
鋳物用中子または鋳型のような成形品にする。他方、エステル硬化剤は、諸成分
で凝集体物質を被覆する前に、レゾール成分と混合することもできる。
【0058】 したがって、鋳物砂、結合量のフェノルレゾール、および酸性メチレン化合物
とエステル硬化剤との混合物をそのように処理することによって、鋳物砂と、フ
ェノールレゾール、酸性メチレン成分、およびエステル硬化剤の反応生成物を含
む結合量の結合剤組成物とを含む鋳物用中子または鋳型が形成される。
【0059】 上記のように調製された中子の引張強度をThwing−Albert Te
nsile Tester(Philadelphia,Pa.)を用いて測定
した。この装置は「ドッグ・ボーン状」(“dog−bone−shaped”
)試験用中子の両端を収容するジョーからなる。ジョーが相互に離れて動くよう
に試験用中子の両端に負荷をかける。試験用中子が破壊するまで負荷を増大し続
ける。この時点の負荷を引張強度と呼び、これはpsi(ポンド/平方インチ)
単位を有する。
【0060】 本発明およびその好ましい態様の利点を、本発明の実施を説明する下記実施例
によって十分に実証する。これら実施例中および明細書中の他の場所において、
特に指示しない限り、部および百分率は重量単位であり、温度は摂氏度である。
【0061】 試験用中子−コールドボックスの例 試験用中子は下記方法によって調製した:約2.5kgの量の洗浄、乾燥した
凝集体物質にかなりの量の本発明のフェノールレゾールまたは変性フェノール結
合剤を加えて、混合物をHobart Kitchen Aid Mixerで
約3分間撹拌した。ついでこの混合物を直ちに使用して、標準コアボックスでs
tandard American Foundrymen Societyの
1インチのドッグ・ボーン引っ張り試験体を作った。中子は蒸気状メチルホルメ
ートを用いて室温で硬化させ、配合物を作った後、種々の時間間隔で試料を破壊
した。中子は試験されるまで、室温の開放実験室環境に貯蔵した。引張強度の測
定は前記のように行った。3ないし4回の引張強度測定値の平均値を記録した。
【0062】 試験用中子−ノーベークの例 試験用中子は下記方法で調製した:約2.5kgの量の洗浄、乾燥した凝集体
物質にかなりの量の本発明のフェノールレゾールまたは変性結合剤を加えて、混
合物をHobart Kitchen Aid Mixerで1分間撹拌した。
ついで、液状エステル硬化剤を加えた。この混合物をさらに30秒間撹拌した後
、直ちに使用て、Dietert 696コアボックスでAmerican F
oundrymen Societyの標準1インチのドッグ・ボーン引張試験
体を作った。中子は室温で硬化させ、混合物を作った後、種々の時間間隔で試料
を破壊した。中子は試験するまで、室温の開放実験室環境に貯蔵した。引張強度
の測定は前記のように行った。3ないし4回の引張強度測定値の平均値を記録し
た。
【0063】 実施例1−フェノールレゾールに2,4−ペンタンジオンを添加する効果 この実施例では、重量対重量ベースで2.5%の2,4−ペンタンジオンをB
ETASET 9512と混合して、変性結合剤を作った。この変性結合剤を、
砂の重量を基準にして、結合剤の約1.75%の量でF−5574にブレンドし
た。前記のようにエステル硬化剤としてメチルホルメートを使用して試験用中子
を作った。引張強度の結果を下記表1に実施例1として示した。対照の中子は砂
の重量を基準にして1.75%のBETASET 9512とF−5574砂と
を用いて作った。対照中子の引張強度の結果は下記表1に対照1として示す。 表1. コールドボックス法における引張強度の向上 1.75%結合剤;F−5574砂(21℃) 引張強度、psi中子の経時 対照1 実施例1 向上、% 1分 116 156 25.6 30分 167 238 29.8 24時間 217 280 22.5 表1の結果が示すように、本発明の変性結合剤の使用は引張強度の思いがけな
い向上をもたらす。したがって、BETASET 9512に2,4−ペンタン
ジオンを添加すると、中子の引張強度は平均25%以上向上した。
【0064】 実施例2および3−引張強度に及ぼすpHおよび2,4−ペンタンジオン 使用の影響 この実施例では、重量対重量基準で、2.5%の2,4−ペンタンジオンをB
ETASET 9512と混合して変性結合剤を作った。45%水酸化カリウム
(KOH)水溶液を用い、変性結合剤の重量を基準にして約2%の量を添加して
変性結合剤の一部をpH調節した。KOHの添加は、それ自体公称約12のpH
を有するBETASET 9512のアルカリ度をさらに高める。このpH調節
変性結合剤、純変性結合剤,およびBETASET 9512からなる対照の引
張強度の向上性を比較した。各結合剤をConstruction Aggre
gate砂に、砂の重量を基準にして結合剤の約2.20%の量でブレンドした
。前記のように、エステル硬化剤としてメチルホルメートを用いて試験用中子を
作った。引張強度の結果を下記表2に示す。 表2. コールドボックス法における引張強度の向上に及ぼすpHの影響 2.20%結合剤;Construction Aggregate (約20℃) 引張強度、psi中子の経時 対照2 実施例2 実施例3 pH=12.19 pH=11.94 pH=12.13 +2%KOH 1分 105 123 129 30分 123 155 155 96時間 162 195 196 表2の結果が示すように、酸性メチレン化合物を含有する結合剤の使用はCo
nstruction Aggregateに該結合剤を用いて作った中子の引
張強度に著しい向上をもたらす。実施例3において、2%KOHの添加は引張強
度の向上に有害ではなかった。 実施例4および5−引張強度に及ぼすpH、試料の経時、および2,4−ペン タンジオン使用の影響 この実施例では、重量対重量ベースで2.5%の2,4−ペンタンジオンをB
ETASET 9512と混合して変性結合剤を作った。変性結合剤の重量を基
準にして、約2%の量の45%水酸化カリウム(KOH)水溶液を添加して変性
結合剤の一部をpH調節した。このpH調節変性結合剤、純変性結合剤、および
BETASET 9512からなる対照を、試験にかける前に室温に7日間放置
した。7日間経過後、各結合剤をF−5574砂と、砂の重量を基準にして結合
剤の1.75%の量でブレンドした。前記のように、エステル硬化剤としてメチ
ルホルメートを用いて試験用中子を作った。引張強度の結果を下記表3に示す。
表3. コールドボックス法における引張強度の向上に及ぼすKOHおよび試料 の経時の影響−室温7日間経時試料 1.75%結合剤;F−5574砂(18.0℃) 引張強度、psi中子の経時 対照3 実施例4 実施例5 +2%KOH 1分 106 127 135 30分 146 198 184 72時間 198 211 219 表3の結果は、F−5574砂の場合に、酸性メチレン化合物の使用が引張強
度の向上をもたらすだけでなく、2%KOHの添加がさらに一層引張強度の向上
を実現できることを示す。たとえば、中子の経時1分において、変性結合剤への
2%KOHの添加は変性結合剤単独使用と比べて引張強度の5.9%の向上をも
たらす。これは、引張強度が変性結合剤のアルカリ度をさらに増すことによって
引張強度をさらに一層向上できることを示唆する。しかし、塩基のこれ以上の添
加は不要である。 実施例6−引張強度に及ぼすpHおよび2,4−ペンタンジオン使用の影響 この実施例では、重量対重量ベースで、2.5%の2,4−ペンタンジオンを
BETASET 9512と混合して、変性結合剤を作った。変性結合剤の重量
を基準にして約2%の量の45%水酸化カリウム(KOH)水溶液を用いて、変
性結合剤の一部をpH調節した。このpH調節変性結合剤、純変性結合剤、及び
BETASET 9512からなる対照の引張強度の向上性を比較した。各結合
剤を530砂と、砂の重量を基準にして結合剤の約1.75%の量でブレンドし
た。前記のように、これもエステル硬化剤としてメチルホルメートを用いて試験
用中子を作った。引張強度の結果を下記表4に示す。 表4. コールドボックス法における引張強度の向上 添加KOHの影響 1.75%結合剤;530砂(25.0℃) 引張強度、psi中子の経時 対照4 実施例6 向上、% +2%KOH 1分 108 139 22.3 30分 139 196 29.1 24時間 181 220 17.7 表4に示すように、530砂を用いる場合に、pH調節変性結合剤の使用は引
張強度の著しい向上をもたらす。表4に示される結果における向上の大きさは、
530砂以外の砂を用いた場合に実現する結果と一致する。 実施例7−引張強度に及ぼすpHおよび2,4−ペンタンジオン使用の影響 この実施例では、重量対重量ベースで2.5%の2,4−ペンタンジオンをB
ETASET 9512と混合して変性結合剤を作った。変性結合剤の重量を基
準にして、約2%の量の45%水酸化カリウム(KOH)水溶液を加えて、変性
結合剤の一部をpH調節した。pH調節変性結合剤、純変性結合剤、およびBE
TASET 9512からなる対照について引張強度向上性を比較した。各結合
剤を480砂と、砂の重量を基準にして結合剤の約2.00%の量でブレンドし
た。前記のように、エステル硬化剤としてメチルホルメートを用いて試験用中子
を作った。引張強度の結果を下記表5に示す。 表5. コールドボックス法における引張強度の向上 添加KOHの影響 2.0%結合剤;480砂(25.0℃) 引張強度、psi中子の経時 対照5 実施例7 向上% +2%KOH 1分 113 132 14.4 30分 150 168 10.7 24時間 177 189 12.0 前記のように、結合剤中に酸性メチレン化合物を用いると、酸性メチレン化合
物を用いない場合に実現するよりも大きな引張強度をもたらす。本実施例も、結
合剤を改善させるために酸性メチレン化合物を使用する効果は試験に用いた砂の
種類によって変わることを実証するのに役立つ。
【0065】 実施例8、9および10−コールドボックス法における引張強度の向上 多量の2,4−ペンタンジオンの影響 下記実施例において、試験用中子の引張強度に及ぼす、多量の酸性メチレン化
合物のフェノールレゾールへの添加の影響を示す。これら実施例において、重量
対重量ベースで1%、2.5%及び5%の2,4−ペンタンジオン(“2,4−
PD”)をBETASET 9512の別々の試料と混合して、一連の変性結合
剤を作った。この変性結合剤及びBETASET 9512からなる対照の引張
強度向上性を比較した。各結合剤をF−5574砂と、砂の重量を基準にして結
合剤の約1.75%の量でブレンドした。前記のようにエステル硬化剤としてメ
チルホルメートを用いて、試験用中子を作った。引張強度の結果を下記表6に示
す。 表6. コールドボックス法における引張強度の向上 2,4−ペンタンジオンの量の影響 1.75%結合剤;F−5574砂(約20℃)中子の経時 対照6 実施例8 実施例9 実施例10 pH 12.4 12.2 12.1 12.02,4−PD添加% 0% 1% 2.5% 5% 引張強度、psi 1分 117 145 157 152 30分 155 219 228 232 24時間 213 243 255 239 表6のデータが示すように、酸性メチレン化合物の量が0%から2.5%に増
大するにつれて、引張強度の著しい増大がある。意外なことに、上記実施例の結
果では、酸性メチレン化合物の量を2.5%から5%に増大させても、試験用中
子の引張強度はそれ以上の増大をもたらさない。
【0066】 実施例11−コールドボックス法における引張強度の向上 ナトリウムベースの樹脂の使用 本実施例では、重量対重量ベースで、2.5%の2,4−ペンタンジオンをA
LPHASET 9040と混合して、変性結合剤を作った。この変性結合剤と
ALPHASET 9040からなる対照との引張強度向上性を比較した。各結
合剤をF−5574砂と、砂の重量を基準にして結合剤の約1.75%の量でブ
レンドした。前記のように、エステル硬化剤としてメチルホルメートを用いて試
験中子を作った。引張強度の結果を下記表7に示す。 表7. ナトリウムベースの樹脂を用いるコ−ルドボックス法における引張強度 の向上 1.75%結合剤;F−5574砂(25℃)中子の経時 対照7 実施例11 向上% 1分 78 103 32.1 30分 96 121 26.0 24時間 58 140 141.0 表7のデータによって明らかに示されるように、本発明の変性結合剤の使用は
、メチルホルメートで硬化させたナトリウムベースの樹脂の引張強度の改善にお
いて予期しない向上をもたらす。前記のように、中子の引張強度は、最大の改善
で140%以上向上した。 実施例12および13−1,3−シクロヘキサンジオンで変性したカリウムベー スの樹脂を用いるコールドボックス法における引張強度の向上 この実施例では、重量対重量ベースで1%ならびに2.5%の1,3−シクロ
ヘキサンジオン(“1,3−CHD”)をBETASET 9512と混合して
、2種類の変性結合剤を作った。これら変性結合剤及びBETASET 951
2からなる対照の引張強度の向上性を比較した。各結合剤を530砂と、砂の重
量を基準にして結合剤の約1.75%の量でブレンドした。前記のように、エス
テル硬化剤としてメチルホルメートを用い試験用中子を作った。引張強度の結果
を下記表8に示す。 表8. コールドボックス法における引張強度の向上 1,3−シクロヘキサンジオン添加の影響 1.75%結合剤;530砂(25℃)中子の経時 対照8 実施例12 実施例13 +1%1,3−CHD +2.5%1,3−CHD 1分 122 144 154 30分 172 206 217 24時間 214 224 205 表8のデータに示されるように、本発明の変性結合剤には1,3−シクロヘキ
サンジオンも有用であり、その使用はメチルホルメートで硬化させた樹脂の引張
強度の改善において予期しない向上をもたらす。前記のように、中子の引張強度
は最大の改善で25%以上向上した。 実施例14−マロノニトリルで変性した樹脂を用いるコールドボックス法におけ る引張強度の向上 本実施例において、重量対重量ベースで2.5%のマロノニトリルをALPH
ASET 9040と混合して、変性結合剤を作った。前記のように、ALPH
ASET 9040はナトリウムベースの樹脂である。この変性結合剤およびA
LPHASET 9040からなる対照について引張強度向上性を比較した。各
結合剤をF−5574砂と、砂の重量を基準にして結合剤の約1.75%の量で
ブレンドした。前記のように、エステル硬化剤としてメチルホルメートを用い、
試験用中子を作った。引張強度の結果を下記表9に示す。 表9. コールドボックス法における引張強度の向上 マロノニトリル添加の影響 1.75%結合剤;F−5574砂(25℃)中子の経時 対照9 実施例14 ALPHASET 9040 1分 80 84 30分 86 94 24時間 24 31 表9のデータで明らかなように、本発明の変性結合剤としてマロノニトリルも
有用であり、その使用はメチルホルメートで硬化させた樹脂の引張強度の改善に
おいて予期しない向上を示す。前記のように、中子の引張強度は最大の改善にお
いて20%以上向上した。
【0067】 下記実施例はノーベーク用途における有用な本発明の態様を示す。結合剤系と
凝集体とを混合し、該混合物からドッグ・ボーン状試験用中子を作り、そして硬
化させた中子を試験するのに用いた方法は前記同様である。 実施例15−ノーべーク法における引張強度の向上に及ぼす2,4−ペンタンジ オン使用の影響 本実施例では、重量対重量ベースで2.5%の2,4−ペンタンジオンをAL
PHASET 9040と混合して、変性結合剤を作った。この変性結合剤およ
びALPHASET 9040からなる対照について引張強度向上性を比較した
。各結合剤を530砂と、砂の重量を基準にして結合剤の約1.50%の量でブ
レンドした。γ−ブチロラクトンおよび、γ−ブチロラクトンに溶解させた少量
の通常のノボラック樹脂を含むエステル硬化剤を、使用結合剤の量を基準にして
30%を添加した。前記のように試験用中子を作った。引張強度の結果を下記表
10に示す。 表10. ノーベーク法における引張強度の向上 1.50%結合剤;30%エステル硬化剤;530砂(25℃) 引張強度、psi中子の経時 対照10 実施例15 向上% 1時間 79 84 6.3 2時間 77 96 24.7 24時間 100 128 24.3 表10の結果が示すように、本発明の変性結合剤の使用は引張強度の予期しな
い向上をもたらす。したがって、ALPHASET 9040に2,4−ペンタ
ンジオンを添加すると、中子の引張強度は最大の改善においてほゞ25%向上し
た。
【0068】 本発明によって、鋳物用中子及び鋳型を結合させるために、エステル硬化剤と
共に使用する改良フェノール性結合剤組成物が提供された。また、本発明によっ
て、エステル硬化フェノール樹脂ならびにそのような改良結合剤組成物を用いて
作った鋳物用中子及び鋳型の強度を向上させる方法も提供された。さらに本発明
によって、強アルカリ条件下でレゾール、エステル硬化剤、および酸性メチレン
化合物の反応生成物に関する組成物が提供される。本発明を特定態様及び多くの
代替法について述べたけれども、前記の説明に照らして当業者には改良及び変更
は明らかであろう。したがって、添付クレームの精神及び範囲内に含まれるすべ
てのこのような代替法、変更態様および変形を包含するつもりである。
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月16日(2002.5.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正の内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA, BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,C Z,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE ,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS, JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,L R,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN ,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,T R,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ホワイト,ケニース・ビー アメリカ合衆国イリノイ州60193,シャウ ムバーグ,アンドリュー・レーン 120 Fターム(参考) 4E092 AA19 AA21 AA26 AA46 BA04 CA03 CA10 DA02 4J002 CC031 CC041 CC051 CC061 EH007 EH037 EH047 EH067 EH096 EL057 EL067 EL087 EP026 ET006 FD146 FD147 GT00

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも10.5のpHを有するフェノールレゾール;お
    よび酸性メチレン化合物を含む硬化可能な結合剤組成物。
  2. 【請求項2】 該フェノールレゾールが約10.5から約13.5に及ぶp
    Hを有する請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 該酸性メチレン化合物が下式の化合物: Z−CH2−Z′ (式中、Z及びZ′は同一または異なることができ、かつ−CN、−CO2R、
    −CONR2″、−CONHR″、 【化1】 ならびにこれらの組合せを含むことができ;さらに同一または異なることができ
    るR、R′及びR″はC1ないしC10炭素原子を有する分枝および非分枝状アル
    キルおよびアルケニル基、ならびに置換アリール基を含むアリール基からなる群
    から選ばれる)である請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 該化合物がマロノニトリルである請求項3記載の酸性メチレ
    ン化合物。
  5. 【請求項5】 該酸性メチレン化合物が下式の化合物: 【化2】 (式中、RおよびR′は同一又は異なることができ、かつC1ないしC10炭素原
    子を有する分枝及び非分枝状アルキルおよびアルケニル基、ならびに置換アリー
    ル基を含むアリール基を含む)である請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 該化合物が2,4−ペンタンジオンである請求項5記載の酸
    性メチレン化合物。
  7. 【請求項7】 該酸性メチレン化合物が下式の化合物: 【化3】 (式中、n≧2;および 式中、RおよびR′は同一または異なることができ、かつ水素、置換アリール基
    を含むアリール基、ならびにC1ないしC10炭素原子を有するアルキルおよびア
    ルケニル基を含むことができる)である請求項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】 該化合物が1,3−シクロヘキサンジオンである請求項7記
    載の酸性メチレン化合物。
  9. 【請求項9】 該酸性メチレン化合物が、該結合剤組成物の総重量を基準に
    して約0.5から約8%の量で存在する請求項1記載の組成物。
  10. 【請求項10】 該フェノールレゾールがカリウムベースの樹脂である請求
    項1記載の組成物。
  11. 【請求項11】 該カリウムベースの樹脂がBETASET 9512であ
    る請求項10記載の組成物。
  12. 【請求項12】 該フェノールレゾールがナトリウムベースの樹脂である請
    求項1記載の組成物。
  13. 【請求項13】 該ナトリウムベースの樹脂がALPHASET 9040
    である請求項12記載の組成物。
  14. 【請求項14】 さらに塩基を含む請求項1記載の組成物。
  15. 【請求項15】 該塩基が水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチ
    ウム、およびこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項14記載の組成物。
  16. 【請求項16】 エステル硬化剤;および酸性メチレン化合物を含むエステ
    ル硬化剤組成物。
  17. 【請求項17】 該酸性メチレン化合物が下式の化合物: Z−CH2−Z′ (式中、ZおよびZ′は同一または異なることができ、かつ−CN、−CO2
    、−CONR2″、−CONHR″、 【化4】 ならびにこれらの組合せを含むことができ;さらに同一または異なることができ
    るR、R′およびR″はC1ないしC10炭素原子を有する分枝及び非分枝状アル
    キルおよびアルケニル基、ならびに置換アリール基を含むアリール基からなる群
    から選ばれる)である請求項16記載の組成物。
  18. 【請求項18】 該酸性メチレン化合物が下式の化合物: 【化5】 (式中、n≧2;および 式中、RおよびR′は同一または異なることができ、かつ水素、置換アリール基
    を含むアリール基、ならびにC1ないしC10炭素原子を有するアルキルおよびア
    ルケニル基を含むことができる)である請求項16記載の組成物。
  19. 【請求項19】 該酸性メチレン化合物が該エステル硬化剤の重量の約1か
    ら約99%の量で存在する請求項16記載の組成物。
  20. 【請求項20】 該エステル硬化剤がトリアセチン、ジメチルグルタレート
    、ジメチルアジペート、およびこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項1
    6記載の組成物。
  21. 【請求項21】 該エステル硬化剤がγ−ブチロラクトン、γ−バレロラク
    トン、カプロラクトン、β−プロピオラクトン、β−ブチロラクトン、β−イソ
    ブチロラクトン、β−イソペンチルラクトン、γ−イソペンチルラクトン、δ−
    ペンチルラクトン、および2種以上の前記の混合物からなる群から選ばれる請求
    項16記載の組成物。
  22. 【請求項22】 少なくとも10.5のpHを有するフェノールレゾール;
    エステル硬化剤;および 酸性メチレン化合物 を混合することによって得られる反応生成物を含む組成物。
  23. 【請求項23】 該フェノールレゾールが約10.5から約13.5に及ぶ
    pHを有する請求項22記載の組成物。
  24. 【請求項24】 該酸性メチレン化合物が下式の化合物: Z−CH2−Z′ (式中、ZおよびZ′は同一または異なることができ、かつ−CN、−CO2
    、−CONR2″、−CONHR″、 【化6】 ならびにこれらの組合せを含むことができ;さらに同一または異なることができ
    るR、R′およびR″はC1ないしC10炭素原子を有する分枝および非分枝状ア
    ルキルおよびアルケニル基ならびに置換アリール基を含むアリール基からなる群
    から選ばれる)である請求項22記載の組成物。
  25. 【請求項25】 該酸性メチレン化合物が下式の化合物: 【化7】 (式中、n≧2;および 式中、RおよびR′は同一または異なることができ、かつ水素、置換アリール基
    を含むアリール基、ならびにC1ないしC10炭素原子を有するアルキルおよびア
    ルケニル基を含むことができる)である請求項22記載の組成物。
  26. 【請求項26】 該酸性メチレン化合物が該フェノールレゾールと該酸性メ
    チレン化合物との合計重量を基準にして約0.5から約8%の量で存在する請求
    項22記載の組成物。
  27. 【請求項27】 該フェノールレゾールがカリウムベースの樹脂である請求
    項22記載の組成物。
  28. 【請求項28】 該カリウムベースの樹脂がBETASET 9512であ
    る請求項27記載のフェノールレゾール。
  29. 【請求項29】 該フェノールレゾールがナトリウムベースの樹脂である請
    求項22記載の組成物。
  30. 【請求項30】 該ナトリウムベースの樹脂がALPHASET 9040
    である請求項29記載のフェノールレゾール。
  31. 【請求項31】 フェノールレゾール、エステル硬化剤、および塩基を反応
    させてキノンメチドを得;そして その後該キノンメチドをカルボアニオンと反応させて反応生成物を得る ことによって得られる該反応生成物を含む組成物。
  32. 【請求項32】 該カルボアニオンが酸性メチレン化合物と塩基との平衡生
    成物である請求項31記載の組成物。
  33. 【請求項33】 該酸性メチレン化合物が下式の化合物: Z−CH2−Z′ (式中、ZおよびZ′は同一または異なることができ、かつ−CN、−CO2
    、−CONR2″、−CONHR″、 【化8】 ならびにこれらの組合せを含むことができ;さらに同一または異なることができ
    るR、R′およびR″はC1ないしC10炭素原子を有する分枝および非分枝状ア
    ルキルおよびアルケニル基、ならびに置換アリール基を含むアリール基から選ば
    れる)である請求項32記載の組成物。
  34. 【請求項34】 該酸性メチレン化合物が下式の化合物: 【化9】 (式中、n≧2;および 式中、RおよびR′は同一または異なることができ、かつ水素、置換アリール基
    を含むアリール基、ならびにC1ないしC10炭素原子を有するアルキルおよびア
    ルケニル基を含むことができできる)である請求項32記載の組成物。
  35. 【請求項35】 該酸性メチレン化合物が該フェノールレゾールと該酸性メ
    チレン化合物との合計重量を基準にして約0.5から約8%の量で存在する請求
    項32記載の組成物。
  36. 【請求項36】 成形鋳造品の調製法であって、該方法が、実質的に均質の
    プレミックスが得られるまで、 凝集体; 少なくとも10.5のpHを有するフェノールレゾール; エステル硬化剤;および 酸性メチレン化合物 を混合することによってプレミックスを調製し; 該プレミックスを所望の形状に成形して成形プレミックスを生成させ;そして その後、該成形プレミックスを硬化させて成形鋳造品を得る 工程を含む方法。
  37. 【請求項37】 該フェノールレゾールが約10.5から約13.5に及ぶ
    pHを有する請求項36記載の方法。
  38. 【請求項38】 該酸性メチレン化合物が、該フェノールレゾールと該酸性
    メチレン化合物との合計重量を基準にして約0.5から約8%の量で存在する請
    求項36記載の方法。
  39. 【請求項39】 該酸性メチレン化合物をまず該フェノールレゾールとプレ
    ミックスする請求項36記載の方法。
  40. 【請求項40】 該酸性メチレン化合物をまず該エステル硬化剤とプレミッ
    クスする請求項36記載の方法。
  41. 【請求項41】 成形鋳造品の調製法であって、該方法が、実質的に均質の
    プレミックスが得られるまで、 凝集体; 少なくとも10.5のpHを有するフェノールレゾール;および 酸性メチレン化合物 を混合することによりプレミックスを調製し; 該プレミックスを所望の形状に成形して成形プレミックスを生成させ;そして その後、エステル硬化剤を該成形プレミックスに適用することにより該成形プレ
    ミックスを硬化させて成形鋳造品を得る 工程を含む方法。
  42. 【請求項42】 該フェノルレゾールが約10.5から約13.5に及ぶp
    Hを有する請求項41記載の方法。
  43. 【請求項43】 該酸性メチレン化合物が該フェノールレゾールと該酸性メ
    チレン化合物との合計重量を基準にして約0.5から約8%の量で存在する請求
    項41記載の方法。
  44. 【請求項44】 該酸性メチレン化合物をまず該フェノ−ルレゾールとプレ
    ミックスする請求項41記載の方法。
  45. 【請求項45】 少なくとも10.5のpHを有するフェノールレゾール;
    および酸性メチレン化合物を混合することによって得られる生成物を含む結合剤
    組成物。
  46. 【請求項46】 該酸性メチレン化合物が下式の化合物: Z−CH2−Z′ (式中、ZおよびZ′は同一または異なることができ、かつ−CN、−CO2
    、−CONR2″、−CONHR″、 【化10】 ならびにこれらの組合せを含むことができ;さらに同一または異なることができ
    るR、R′およびR″はC1ないしC10炭素原子を有する分枝および非分枝状ア
    ルキルおよびアルケニル基、ならびに置換アリール基を含むアリール基からなる
    群から選ばれる)である請求項45記載の方法。
  47. 【請求項47】 該酸性メチレン化合物が下式の化合物: 【化11】 (式中、RおよびR′は同一または異なることができ、かつC1ないしC10炭素
    原子を有する分枝および非分枝状アルキルおよびアルケニル基,ならびに置換ア
    リール基を含むアリール基を包含する)である請求項45記載の組成物。
  48. 【請求項48】 該酸性メチレン化合物が下式の化合物: 【化12】 (式中、n≧2;および 式中、RおよびR′は同一または異なることができ、かつ水素、置換アリール基
    を含むアリール基、ならびにC1ないしC10炭素原子を有するアルキルおよびア
    ルケニル基を含むことができる)である請求項45記載の組成物。
  49. 【請求項49】 該酸性メチレン化合物が該結合剤組成物の総重量を基準に
    して約0.5から約8%の量で存在する請求項45記載の組成物。
  50. 【請求項50】 該フェノールレゾールがカリウムベースの樹脂である請求
    項45記載の組成物。
  51. 【請求項51】 該フェノールレゾールがナトリウムベースの樹脂である請
    求項45記載の組成物。
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