JP2003508363A - 改良された不純物特性をもつメタノールカルボニル化法のためのロジウム/無機ヨウ化物触媒系 - Google Patents
改良された不純物特性をもつメタノールカルボニル化法のためのロジウム/無機ヨウ化物触媒系Info
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Abstract
Description
。より詳細には本発明の改良方法は、反応器内に比較的低い水素分圧を用いて反
応を実施することによりカルボニル化反応におけるカルボニル不純物の形成を少
なくする。
USP3,769,329(1973年10月30日、Paulikらに交付)
に教示される、一酸化炭素によるメタノールの接触カルボニル化である。カルボ
ニル化触媒はロジウムを含み、これがハロゲンを含有する触媒促進剤(たとえば
ヨウ化メチル)と共に液状反応媒体に溶解または他の形で分散しているか、ある
いは不活性固体に支持されている。この反応は一般に、液状反応媒体に溶解した
触媒を用い、これに一酸化炭素ガスを連続的に吹き込みながら実施される。Pa
ulikらは反応速度に有益な効果を与えるために水を反応混合物に添加しても
よいと開示し、一般に約14〜15重量%の水濃度が用いられている。これはい
わゆる”ハイウォーター(high water)”カルボニル化法である。
,026,908および5,144,068に記載の”ローウォーター(low wat
er)”カルボニル化法である。”ローウォーター”カルボニル化法では、14重
量%未満、さらには10重量%未満の水濃度を使用できる。低い水濃度の使用に
より、目的とするカルボン酸をその氷酢酸形にする下流処理が簡単になる。
,994,608に開示されている。これは、ロジウム触媒を用い、カルボニル
化反応器内に4〜150psiaの水素分圧を維持するカルボニル化法を開示し
ている。水素の存在はロジウムを活性ロジウム(I)形に維持することによりカ
ルボニル化速度を高める効果をもつと開示されている。USP4,994,60
8には、比較的低いロジウム濃度においてではあるが、メタノールのカルボニル
化法を比較的低いレベルの水素分圧で操作できると記載されている。USP4,
994,608の図1、および表II、14欄8〜32行参照。
するが、望ましくない副生物、たとえばクロトンアルデヒド、2−エチルクロト
ンアルデヒド、酢酸ブチルおよびヨウ化ヘキシルの形成速度も増大することが本
発明において見いだされた。水素はメタノールカルボニル化に用いる一酸化炭素
供給材料中における不純物である可能性がしばしばあるので、水素分圧は副生物
の形成速度を制限するように維持しなければならない。したがって本発明の目的
は、副生物の形成速度を制限するレベルに水素分圧を維持した”ローウォーター
”カルボニル化法を提供することである。
er) (1998) 75 Catalysis of Organic Reactions, pp.369-380においては、ロジ
ウム触媒系の増加によりロジウム−アシル種の継続レベル(standing level)が増
大し、これにより遊離アセトアルデヒドがより高速で形成されると仮定している
。アセトアルデヒド形成速度が増大すると、過マンガン酸塩還元性化合物の生成
が増加する可能性がある。
クロトンアルデヒドその他の過マンガン酸塩還元性化合物を生成する正確な化学
経路は十分には理解されていない。メタノールカルボニル化プロセスにおけるク
ロトンアルデヒドおよび2−エチルクロトンアルデヒド不純物形成について有力
な仮説のひとつは、それらがアセトアルデヒドから出発するアルドール縮合およ
び交差アルドール縮合により生成するというものである。アセトアルデヒドを除
くために多くの努力がなされている。
には、酢酸を酸化剤、オゾン、水、メタノール、アミンなどで処理することが含
まれる。さらに、これらの方法をそれぞれ酢酸の蒸留と組み合わせてもよく、組
み合わせなくてもよい。最も一般的な精製処理は、生成物酢酸の一連の蒸留を伴
う。カルボニル化合物と反応してオキシムを形成するアミン化合物、たとえばヒ
ドロキシルアミンで有機流を処理し、次いで蒸留して精製有機生成物をオキシム
反応生成物から分離することにより、有機流からカルボニル不純物を除去するこ
とも知られている。しかし、生成物酢酸を処理するこの方法はプロセスに経費を
付加する。
、WO98/17619には、ロジウム触媒−酢酸製造プロセスからアセトアル
デヒドその他の不純物を除くための各種方法が開示されている。一般にこれらの
方法は、望ましくない不純物をプロセス流から抽出して系内のアセトアルデヒド
濃度を低下させることを伴う。
ルボニル不純物濃度制御において、ある程度の成功を達成した。それにもかかわ
らず、これらの先行技術による除去方法を用いても、アセトアルデヒドおよびア
セトアルデヒド由来のカルボニル不純物、特にクロトンアルデヒドおよび2−エ
チルクロトンアルデヒドは、メタノールのカルボニル化により製造した生成物酢
酸において依然として問題である。したがって、メタノールのカルボニル化によ
り製造した生成物酢酸中のカルボニル不純物を制御する方法、特に生成物酢酸中
の不純物を増加させることなく、または処理工程を追加することなく、経済的に
実施できる方法がなお望まれている。水素濃度の低下により純度特性(profile)
が改良されることを見いだした。
するカルボニル化反応器内でメタノールと一酸化炭素供給材料を反応させること
による酢酸の製造方法であって、反応の進行に際し、反応媒体中に少なくとも有
限濃度(finite concentration)(約0.1重量%)から14重量%未満までの水
を、(a)触媒安定剤および補助促進剤として有効な約2〜約20重量%のヨウ
化物イオン濃度を維持しうる量の、反応温度で反応媒体に可溶性の塩;(b)約
1〜20重量%のヨウ化メチル;(c)約0.5〜30重量%の酢酸メチル;(
d)全反応圧(絶対)15〜40気圧を含む反応条件で約0.1〜4psiaの
分圧の水素;(e)反応混合物中の金属ロジウムの重量基準で少なくとも500
重量ppmの濃度のロジウム;ならびに(f)酢酸;と共に維持することにより
触媒安定性およびシステム生産性を維持することを含む改良方法が提供される。
一般に水素分圧を約1〜4psia、場合により約1.5〜3.5psiaに維
持する。
を維持して実現できる。本発明は、カルボニル化反応器に供給する一酸化炭素に
対する水素の比率を0〜約0.5モル%にして実施することもできるが、カルボ
ニル化反応器に供給する一酸化炭素中の水素濃度が約0.001〜約0.3モル
%である方が一般的である。カルボニル化反応器に供給する一酸化炭素中の水素
濃度約0.005〜約0.0250モル%も採用できる。水素を一酸化炭素供給
材料と共に反応器に供給してもよく、あるいは水素をその場で水ガスシフト反応
により生成させてもよいことは、当業者に自明であろう。必要な分圧が維持され
る限り、反応器内に存在する水素源は重要ではない。
0重量ppmに維持することにより、有利に実施される。反応媒体中のロジウム
濃度は、ロジウム約600〜約2000重量ppmがより一般的であり;ロジウ
ム約750〜約1500重量ppmがさらに好ましい。
な安定剤には、ヨウ化リチウム、酢酸リチウム、およびナトリウム、カリウム、
リン、窒素などの塩類が含まれる。完全ではないが、包括的なリストがSmithら
のUSP5,026,908にある。これを本明細書に援用する。この触媒系に
おいて重要なのはヨウ化物イオンの濃度であって、ヨウ化物と結合しているカチ
オンでないことは認識されるであろう。さらに、ヨウ化物アニオンが一定モル濃
度であれば、カチオンの性質はヨウ化物濃度の影響ほど重要ではない。その塩が
目的濃度のヨウ化物を供給するのに十分なほど反応媒体に溶解性であれば、いか
なる金属塩、またはいかなる有機カチオンのいかなる塩も使用できる。また、ヨ
ウ化物イオン系安定剤/補助促進剤は、有効量のヨウ化物イオンを反応溶液中に
生成するアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の可溶性塩、または第四級アン
モニウム塩またはホスホニウム塩の形であってもよい。リチウム、ナトリウムお
よびカリウムのヨウ化物または酢酸塩が特に有用である。
分圧を約1〜約4psiaに維持し、より好ましくは水素分圧を約1.5〜3.
5psiaに維持する。
収容するカルボニル化反応器内でメタノールと一酸化炭素を反応させることによ
る酢酸の製造方法であって、反応の進行に際し、反応媒体中に約1〜約10重量
%の水を、(a)触媒安定剤および補助促進剤として有効な約2〜約20重量%
のヨウ化物イオン濃度を維持しうる量の、反応温度で反応媒体に可溶性の塩;(
b)約1〜20重量%のヨウ化メチル;(c)約0.5〜30重量%の酢酸メチ
ル;(d)全反応圧15〜40気圧を含む反応条件で約0.1〜4psiaの分
圧の水素;(e)反応混合物中の金属ロジウムの重量基準で少なくとも500重
量ppmの濃度のロジウム;ならびに(f)酢酸;と共に維持することにより触
媒安定性およびシステム生産性を維持する方法が含まれる。
。これらの例は特許請求の範囲に示した本発明の精神および範囲を限定するもの
ではない。
たがって本発明を、USP5,001,259;5,026,908および5,
144,068(それらの開示内容を本明細書に援用する)などに記載の先行技
術との相異に関して記載する。
能を維持するために満たすことが望ましい2つの基準がある。これは、生成物回
収中にロジウム触媒が沈殿しない安定な触媒系を維持することのほかに望ましい
ものである。第1に、カルボニル化反応器自体において、反応器に収容された液
状反応媒体の単位体積または単位重量当たり単位時間に形成される酢酸の量によ
り測定して、高い生産性を維持することが望ましい。これを”反応器生産性”ま
たは”反応器空間−時間収率”、”STY”とも呼ぶ。
方を含む組合わせシステムにおいて最終的に回収される氷酢酸により測定して、
最適生産性の維持を考慮する。水が粗製酢酸の望ましくない成分であり、粗製酢
酸流中の水が多いほど操作経費および必要な生成物回収−精製システム資本投下
が大きいことは、当業者に認識されている。したがって、”反応生産性”のほか
に”システム生産性”も考慮すべきであり、”システム生産性”は粗生成物流の
残留物から水を排除する程度に依存する。反応生産性が一定であれば、粗製生成
物流が乾燥しているほど全システム生産性は高くなるであろう。
含有する。その際、ハロゲンは臭素またはヨウ素である。触媒系は、周知のよう
に好ましくは一般に均質である。本発明の触媒系のロジウム成分は、ロジウムと
配位化合物の少なくとも1つの配位子を提供するハロゲン成分との配位化合物の
形で存在すると考えられる。ロジウムとハロゲンの配位のほかに、一酸化炭素配
位子もロジウムと配位化合物または錯体を形成すると考えられる。
ウムの塩および酸化物、有機ロジウム化合物、ロジウム配位化合物などの形で導
入することにより供給できる。
なる。たとえば、ハロゲン化アルキル、−アリールおよび−置換アルキルまたは
−置換アリールを使用できる。好ましくは、ハロゲン化物系促進剤はハロゲン化
アルキルの形で存在し、その際アルキル基はカルボニル化される供給アルコール
類のアルキル基に対応する。たとえばメタノールから酢酸へのカルボニル化に際
しては、ハロゲン化物系促進剤はハロゲン化メチル、より好ましくはヨウ化メチ
ルを含むであろう。
アルコール類、アルコール供給材料および/または目的カルボン酸および/また
はこれら2化合物のエステルの混合物を含む。本発明方法のための好ましい溶媒
および反応媒体は、カルボン酸生成物を含む。たとえばメタノールから酢酸への
カルボニル化に際しては、好ましい溶媒は酢酸である。
の濃度においてである。約14重量%より高い濃度の水を用いて得られる反応速
度は、約14重量%未満の、0.1重量%という低い濃度の水を用いて得られる
反応速度と実質的に等しいか、それより高いことが示された(USP5,001
,259;5,026,908および5,144,068)。本発明によれば、
目的とする反応速度は、カルボニル化されるアルコールとカルボニル化反応の生
成物に対応するエステル、最も好ましくはさらに触媒促進剤として存在するヨウ
化物(たとえばヨウ化メチルまたは他の有機ヨウ化物)のほかにヨウ化物イオン
を反応媒体に含有させることにより、低い水濃度ですら得られる。たとえば、メ
タノールから酢酸へのカルボニル化に際しては、エステルは酢酸メチルであり、
追加のヨウ化物補助促進剤はヨウ化物塩であって、ヨウ化リチウムが好ましい。
高い濃度で存在する場合にのみが速度促進剤として作用し、この促進はこれら両
成分が同時に存在する場合の方が高いことが見いだされた(USP5,001,
259;5,026,908および5,144,068に開示)。
めるためにヨウ化物イオンが必要であるだけでなく、ロジウム触媒を安定化する
ためにもヨウ化物イオンが必要であることが示された。水濃度が高い場合ですら
、高濃度の酢酸メチルはロジウム触媒の安定性に有害な作用をもつからである。
。
び触媒の安定化と反応速度増大の両方を達成するために好ましい範囲または最適
な範囲の両方として示す。”好ましい”範囲は、前記のように一次生成物回収シ
ステムを含めたシステム全体の最適性能の観点から好ましい範囲である。1例を
除いて、推奨濃度が安定化と速度促進の両方について同じであることが分かるで
あろう。この例外は、酢酸メチルについての”好ましい”範囲が触媒安定化のた
めには0.5〜5重量%であるのに対し、最適な速度促進のためには2〜5重量
%である。これはおおまかにはもちろん、いずれの場合も0.5〜5重量%が満
足すべきものであるが、そのプラント操作状況において最大にしたいのが触媒安
定化または最大速度増大のいずれであるかに応じて、最大速度促進を得たい場合
には望ましい酢酸メチルの下限がわずかに高いことを意味する。さらに、水素が
減少すると触媒活性の損失が生じる可能性があるので、カルボニル化反応器内の
水素分圧が低下するのに伴って、システムに添加するロジウムの量を増加させる
ことができる。
P4,994,608に示されるように、水含量が約14重量%未満のカルボニ
ル化プロセスでは、反応器内の水素は単なる不活性ガスではなく、カルボン酸製
造の反応速度を実際に改良する。しかしカルボニル化反応器内の水素分圧が高い
とクロトンアルデヒド、2−エチルクロトンアルデヒド、酢酸ブチルおよびヨウ
化ヘキシルなどの副生物の形成も望ましいレベルを超えることが今回見いだされ
た。目的カルボン酸の形成についてに改良されたカルボニル化反応速度を達成し
、かつ副生物の形成速度を制限するために、カルボニル化反応器は150〜25
0℃および全反応圧15〜40気圧の反応器条件で分圧約0.1〜4psiaの
水素を含有すべきである。好ましくは、水素分圧は約1〜4psia、より好ま
しくは約1.5〜3.5psiaである。本明細書に示す圧力はすべて絶対圧を
表す。
水−ガスシフト反応による水素産生からである。カルボニル化反応器に必要な水
素を供給するために、水素を一酸化炭素供給材料に添加してもよい。一酸化炭素
供給材料に水素を意図的に、適切には供給材料の水素濃度約0〜0.3モル%、
好ましくは約0〜0.0250モル%で添加してもよい。ただし、一般に大部分
の一酸化炭素供給材料は不純物として水素を約0.001〜約0.5モル%の量
で含有する。そのような場合、水素が一酸化炭素供給材料中の不純物であれば、
水素を一酸化炭素供給材料に添加する必要はない。必要な分圧が維持される限り
、反応器内に存在する水素の供給源は重要ではない。
操作できることは認識されるであろう。供給材料の水素含量がきわめて低く、大
部分の水素がその場で産生される場合、換気またはパージすべき水素の量は少な
いが、他の場合には水素分圧を目的範囲内に維持するために水素を除去すること
が望ましい。
低下に成功したことについて、本発明者らは水濃度の低下に伴ってカルボニル不
純物、すなわちアセトアルデヒドおよびアセトアルデヒド由来のカルボニル不純
物、特にクロトンアルデヒドおよび2−エチルクロトンアルデヒドが著しく増加
することを見いだした。カルボニル化反応においてアセトアルデヒド、クロトン
アルデヒドおよび2−エチルクロトンアルデヒドを形成する化学反応経路は正確
には認識されていないが、これらの不純物の形成は種々の面をもつ問題であるこ
とを知った。実際には、他の要因もそれらの生成に影響を与えると思われる。
有益と認識されていたレベル以下に維持することにより、アセトアルデヒドおよ
びその誘導体、特にクロトンアルデヒドおよび2−エチルクロトンアルデヒドの
生成が著しく減少することを見いだした。これまで先行技術においては水素分圧
を約4psia以上の反応器内濃度に維持していた。きわめて意外なことに、本
発明者らは、カルボニル化反応中の水素分圧を約4psia以下に維持すること
により、クロトンアルデヒドおよび2−エチルクロトンアルデヒドの生成が実質
的に減少することを見いだした。
ルキルエステル、および追加の可溶性ヨウ化物塩系促進剤を含有する液状反応媒
体に吹き込まれるガス状一酸化炭素と、液相メタノールを、カルボニル化生成物
の形成に適した温度および圧力条件で密に接触させることにより実施できる。た
とえば供給材料がメタノールである場合、ハロゲン含有促進剤成分はヨウ化メチ
ルを含み、アルキルエステルは酢酸メチルを含み、ヨウ化物塩を用いる場合には
ヨウ化物イオンは有用な多数の可溶性塩類のいずれかを含むであろう。ヨウ化物
系安定剤を用いる場合、重要なのはこの触媒系のヨウ化物イオン濃度であって、
ヨウ化物に付随するカチオンではないこと、またヨウ化物のモル濃度が一定であ
ればカチオンの性質はヨウ化物濃度の作用ほど重要ではないことが認識されるで
あろう。塩が目的レベルのヨウ化物を供給するのに十分なほど反応媒体に可溶性
である限り、いかなる金属塩、またはいかなる有機カチオンのいかなる塩も使用
できる。塩は有機カチオンの第四級塩または無機カチオンの塩であってよく、好
ましくは、”Handbook of Chemistry and Physics”, CRC Press発行,オハイオ
州クリーブランド,1975-76(56版)に示された周期表のIa族およびIIa
族金属よりなる群のメンバーのヨウ化物塩である。特にアルカリ金属ヨウ化物が
有用であり、ヨウ化リチウムが最も好ましい。
しい範囲である。反応器内の一酸化炭素分圧は広範に変更できるが、一般に約2
〜30気圧、好ましくは約4〜15気圧である。副生物の分圧および含有される
液体の蒸気圧のため、全反応圧は約15〜40気圧となるであろう。
ボニル化反応器;(b)いわゆる”フラッシャー(flasher)”;および(c)”
ヨウ化メチル−酢酸スプリッターカラム”;である。カルボニル化反応器は一般
に撹拌式オートクレーブであり、内部の反応液含量は自動的に一定レベルに維持
される。この反応器に新鮮なメタノール、反応媒体中に少なくとも有限濃度の水
を維持するのに十分な水、フラッシャー底部から再循環する触媒溶液、ならびに
ヨウ化メチル−酢酸スプリッターカラムのオーバーヘッドから再循環するヨウ化
メチルおよび酢酸メチルを連続的に導入する。粗製酢酸を回収し、反応器触媒溶
液へヨウ化メチルおよび酢酸メチルを再循環する手段を備えている限り、他の蒸
留システムも使用できる。好ましいプロセスにおいては、内容物の撹拌に用いる
撹拌機の直下において、反応器に一酸化炭素/水素混合供給材料を連続的に導入
する。もちろん、この混合ガス供給材料はこの方法で反応液全体に十分に分散す
る。ガス状副生物の蓄積を防止し、かつ一定の全反応器圧において設定した一酸
化炭素分圧を維持するために、ガス状パージ流を反応器から排気する。ガスの換
気を制御することにより、反応器内の水素分圧を制御することもできる。反応器
温度を自動的に制御し、目的とする全反応器圧の維持に十分な一酸化炭素/水素
供給材料を導入する。
反応器から取り出し、フラッシャーの上部と底部の中間点に導入する。フラッシ
ャーにおいて、触媒溶液を底部流(主に酢酸であり、ロジウムおよびヨウ化物塩
ならびにより少量の酢酸メチル、ヨウ化メチルおよび水を含有する)として取り
出す。一方、フラッシャーのオーバーヘッドは大部分が生成物酢酸であり、ヨウ
化メチル、酢酸メチルおよび水を共に含む。一部の一酸化炭素および水素が、メ
タン、水素および二酸化炭素などの副生物と共にフラッシャー上部から排出され
る。
底部付近の側流として取り出すこともできる)を、次いで所望により当技術分野
で周知の方法により最終精製する。これは本発明の範囲に含まれない。主にヨウ
化メチルおよび酢酸メチルを含む、ヨウ化メチル−酢酸スプリッターからのオー
バーヘッドをカルボニル化反応器へ再循環する。
化炭素および水素含量を連続分析し、これらの分析に基づいて、特定した反応媒
体組成を維持するように一酸化炭素、水素、水、メタノールおよびヨウ化メチル
の流れを制御することを含む。さらに、カルボニル化反応器へのメタノールの添
加は、反応器のメタノール含量分析ではなくむしろ酢酸メチル含量に基づくこと
を説明すべきである。大部分のメタノールは、カルボニル化反応器に進入すると
ほぼ瞬時に酢酸メチルに変換される。
含有する反応帯域へ反応体を連続供給する。前記のように触媒系、未反応の供給
材料、平衡成分および目的生成物を含有する溶液の一部を取り出すことにより、
生成物を連続的に取り出す。次いで目的生成物をこの溶液から分離し、未反応の
供給材料および平衡成分をも含む触媒含有溶液を再循環することができる。
開示される技術は本発明の実施に際して良好な機能を得るために本発明者らが見
いだしたものであり、したがって本発明の好ましい態様とみなすことができる。
しかし、本発明の開示を考慮して特定の開示態様を多様に変更しても本発明の精
神および範囲から逸脱することなく同様な結果が得られることは当業者に自明で
ある。
パイロットプラントを用いて、メタノールのカルボニル化に際して水素分圧(H 2 PP)が副生物の形成に与える影響を調べた。操作条件および結果を下記の表
IIに示す。”カラム残留不純物”は粗製酢酸生成物中の不純物を表し、”H2
PP”は反応器内の水素分圧(ポンド/in2、絶対)を表す。
特性が改良される。
ルボニル化システムにおいて他の不純物および副生物として酢酸ブチル、ヨウ化
ブチル、酢酸エチル、ヨウ化エチル、ヨウ化ヘキシルおよび高沸点不純物が含ま
れることは当業者に自明であろう。本発明はこれらの不純物の生成も最小限に押
さえると思われる。
まれる種々の修正が当業者に自明であろう。本発明は特許請求の範囲に記載され
る。
Claims (21)
- 【請求項1】 触媒として有効な量のロジウムを含有する反応媒体を収容する
カルボニル化反応器内でメタノールと一酸化炭素供給材料を反応させることによ
る酢酸の製造方法であって、不純物を少なくするために 反応の進行に際し、反応媒体中に少なくとも約0.1重量%の有限濃度から1
4重量%未満までの水を、(a)触媒安定剤および補助促進剤として有効な約2
〜約20重量%のヨウ化物イオン濃度を維持する量の、反応温度で反応媒体に可
溶性の塩;(b)約1〜20重量%のヨウ化メチル;(c)約0.5〜30重量
%の酢酸メチル;(d)全反応圧15〜40気圧を含む反応条件で約0.1〜4
psiaの分圧の水素;(e)反応混合物中の金属ロジウムの重量基準で少なく
とも500重量ppmの濃度のロジウム;ならびに(f)酢酸;と共に維持する
ことにより触媒安定性およびシステム生産性を維持することにより改良された方
法。 - 【請求項2】 水素を約1〜4psiaの分圧に維持する、請求項1に記載の
方法。 - 【請求項3】 水素を約1.5〜3.5psiaの分圧に維持する、請求項1
に記載の方法。 - 【請求項4】 反応媒体のガス成分を換気またはパージすることにより水素分
圧を維持する、請求項1に記載の方法。 - 【請求項5】 カルボニル化反応器に供給する一酸化炭素中の水素濃度が0〜
約0.5モル%である、請求項1に記載の方法。 - 【請求項6】 カルボニル化反応器に供給する一酸化炭素中の水素濃度が約0
.001〜約0.3モル%である、請求項5に記載の方法。 - 【請求項7】 カルボニル化反応器に供給する一酸化炭素中の水素濃度が約0
.005〜約0.0250モル%である、請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 反応媒体中のロジウム濃度をロジウム約500〜5000重量
ppmに維持する、請求項1に記載の方法。 - 【請求項9】 反応媒体中のロジウム濃度をロジウム約600〜約2000重
量ppmに維持する、請求項8に記載の方法。 - 【請求項10】 反応媒体中のロジウム濃度を約750〜約1500重量pp
mに維持する、請求項9に記載の方法。 - 【請求項11】 塩が、第四級アンモニウム塩、ホスホニウム、ならびにIA
族およびIIA族の金属の塩よりなる群から選択される、請求項1に記載の方法
。 - 【請求項12】 塩がヨウ化リチウムまたは酢酸リチウムを含む、請求項11
に記載の方法。 - 【請求項13】 塩が、第四級ヨウ化アンモニウムもしくは第四級酢酸アンモ
ニウム塩、またはヨウ化ホスホニウムもしくは酢酸ホスホニウム塩を含む、請求
項11に記載の方法。 - 【請求項14】 塩がヨウ化ナトリウムまたは酢酸ナトリウム塩を含む、請求
項11に記載の方法。 - 【請求項15】 塩がヨウ化カリウムまたは酢酸カリウム塩を含む、請求項1
1に記載の方法。 - 【請求項16】 反応器中の水の濃度を約1〜約10重量%に維持する、請求
項1に記載の方法。 - 【請求項17】 水素の分圧を約1〜約4psiaに維持する、請求項16に
記載の方法。 - 【請求項18】 水素の分圧を約1.5〜3.5psiaに維持する、請求項
17に記載の方法。 - 【請求項19】 触媒として有効な量のロジウムを含有する反応媒体を収容す
るカルボニル化反応器内でメタノールと一酸化炭素を反応させることによる酢酸
の製造方法であって、 反応の進行に際し、反応媒体中に約1〜約10重量%の水を、(a)触媒安定
剤および補助促進剤として有効な約2〜約20重量%のヨウ化物イオン濃度を維
持しうる量の、反応温度で反応媒体に可溶性の塩;(c)約0.5〜30重量%
の酢酸メチル;(d)全反応圧15〜40気圧を含む反応条件で約0.1〜4p
siaの分圧の水素;(e)反応混合物中の金属ロジウムの重量基準で少なくと
も約500重量ppmの濃度のロジウム;ならびに(f)酢酸;と共に維持する
ことにより触媒安定性およびシステム生産性を維持することにより改良された方
法。 - 【請求項20】 ロジウム濃度を金属ロジウムの重量基準で約750〜150
0ppmに維持する、請求項19に記載の方法。 - 【請求項21】 触媒として有効な量のロジウム触媒を含有する反応媒体を収
容するカルボニル化反応器内でメタノールと一酸化炭素を反応させることによる
酢酸の製造方法であって、不純物を少なくするために 反応の進行に際し、反応媒体中に少なくとも約0.1重量%の有限濃度から1
4重量%未満までの水を、(a)触媒安定剤および補助促進剤として有効な約2
〜約20重量%のヨウ化物イオン濃度を維持しうる量の、反応温度で反応媒体に
可溶性の塩;(b)約1〜20重量%のヨウ化メチル;(c)約0.5〜30重
量%の酢酸メチル;(d)全反応圧15〜40気圧を含む反応条件で約0.1〜
4psiaの分圧の水素;ならびに(e)酢酸;と共に維持することにより触媒
安定性およびシステム生産性を維持することにより改良された方法。
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