JP2003508069A - ペットフード製品およびそれを製造する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ペット動物における特定の健康上の指標、特に鼓張、胃腸の健康状態、ストレス、および免疫系の応答性に対処することを狙った、特定の組合せの機能性添加物を含む包装ペットフード製品に関する。保存安定な加工食品基材と、機能性添加物の組合せとを含む商業的に包装された哺乳類ペットフード製品を提供する。機能性添加物は、哺乳類ペット動物の特定の健康上の指標の増強および／または維持を示す、少なくとも１つの口当たりが良くない植物ベースの薬および／または食物繊維源を含む。そのペットフード製品は、そのようなペットフード製品によるペット動物の規則的な給餌によって、前記の指標の増強および／または維持を達成するのに効果的な予定濃度および量の機能性添加物を含むように１食分にされ包装される。食品基材は、口当たりが良くない添加物の風味および／または臭いを隠すのに十分な割合で存在し、天然植物の機能性添加物の活性を保持するように低い温度で適切に処理することができる物質の独自の組合せから構成される。食餌の鼓張問題に対処することを意図した機能性添加物は、ユッカ抽出物、木炭、および例えば酢酸亜鉛のような亜鉛塩を含む。胃腸の健康状態を増進または維持するための機能性添加物は、Ｌ−グルタミン、Ｄ−グルコサミン硫酸、砂糖大根パルプ、アカニレを含む。ペット動物の自然の身体防御を増強または維持するための機能性添加物は、ビタミンＥ、ビタミンＢ複合体、サクラソウオイル、ビタミンＣ、およびマリーゴールドミールの組合せを含む。ペット動物のストレスの軽減および／または挙動改善を増進または維持するための機能性添加物は、カノコソウ根抽出物、カワカワ根抽出物、ビタミンＢ複合体およびマグネシウムの組合せを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 発明の分野 本発明は、ペット動物の特定の健康状況を増強するための機能性添加物を含む
、哺乳類ペット動物の規則的給餌用の包装ペットフード製品に関する。また、本
発明は、そのような機能性添加物を含む、口当たりが良いペットフード製品を製
造する方法に関する。

【０００２】 さらに別の態様において、本発明は、ペット動物における特定の健康上の指標
、特に鼓張に対処することを狙った、特定の組合せの機能性添加物を含む包装食
品に関する。

【０００３】 発明の背景 包装ペットフード製品、特にイヌおよびネコ用の乾燥缶詰ペットフードの製造
において、動物の基礎的栄養必要量を満たすため、例えばビタミン、ミネラル等
の栄養補助食品を添加することは公知である。

【０００４】 ほとんどのビタミンおよびミネラル補助食品の場合、身体全体の健康上の利益
を受けるために食品に混合する量は、食品全体のおいしさに悪影響を与えない程
度の少量である。本質的に、本ペットフード製品は、そのような添加物の有無に
関わらず、ペット動物によって食される。

【０００５】 一方、ペットフード製品に、「バランスの取れた」食餌をもたらすのに十分な
量の食物繊維源材料を含めると、その味の低下のせいでペット動物が容易には摂
取しないような包装食品となることが多い。

【０００６】 他の動物と同様に、イヌ、ネコおよび他のコンパニオン動物は、適切な形態の
薬剤および／または他の治療を必要とする様々な病気および健康状態に罹る。コ
ンパニオン動物のための薬剤および薬は、経口投与用の錠剤、粉末または液体の
形態で提供される。しかしながら、多くのペット動物はそのような錠剤、粉末ま
たは液体を摂取するのを嫌がり、動物の口に無理やり薬剤を入れなければならな
いことは、動物、および薬剤を投与する人間の両方にとってストレスとなる。

【０００７】 それら理由のため、特にもし薬剤または薬が味の悪いものである場合には、そ
のような嫌な味をできれば隠すように、ペットの飼い主は薬剤／薬を動物の通常
の毎日の食餌と混ぜ合わせることが多い。「隠す」効果は必ずしも常に得られる
わけではなく、さらに薬剤または薬を混入させた食餌は結局動物に拒絶されてし
まいかねないため、そのような方法は不便かつ面倒であり、さらに時々「試行錯
誤」を必要とする。

【０００８】 主に、薬剤の味を隠しおよび／または動物への投与を改善する目的で、食用の
食品基材に薬剤を加えることはペットケア産業において公知である。通常、最終
製品の製造前に、薬剤を好ましい味の基材（例えば肉類似製品）と混ぜ合わせ、
その後、投与量ごとに包装し、スーパーマーケットおよび獣医等で売られる。合
成薬剤を加えたそのようなタイプの製品の例は、Exelpet（登録商標）、Ezydose
Allwormer、およびHeartguard（登録商標）である。それら製品は、本質的に、
動物の通常の毎日の食餌に加えて投与される医薬品であり、一連の処置が終了し
、ペット動物の健康上の心配が改善された場合には、関連製品の投与を容易に中
止することができる。従って、そのような製品は、通常、ペット動物の疾患のた
めの短期間の治療計画として断続的に用いられるのみである。

【０００９】 ヒトでの疾患治療計画の「代替」使用が増加するに伴い、ヒトの様々な軽い病
気を改善するのに有効な植物ベースの薬を用いて、ペット動物の軽い病気も同様
に治療または改善できることが分かってきた。植物ベースの薬は、様々なタイプ
のエッセンシャルオイル、ハーブエキス、粉末ハーブ、根、葉、および樹皮、食
用食物繊維等を含む。以下、そのような群の材料を、簡単に「ハーブ薬剤または
薬」と称する。

【００１０】 ハーブ薬剤は、イヌおよびネコの、主に食餌に基づく特定の軽い病気に対処す
るために、ペットの個人飼い主によって考案されてきた。ハーブ薬剤は、ペット
動物の口に直接経口投与し、またはペット動物の毎日の食餌と混ぜ合わせて与え
ることができる。しかしながら、多くのハーブ薬剤は、実際、医薬品よりもかな
り味および／または臭いが悪い。そのような嫌な味は通常、ハーブ薬を摂取こと
によって恩恵を受けることに基づいて嫌な味を我慢することを納得している人間
にとっては大きな関心事ではないが、ペット動物における事情は非常に異なって
いる。それら動物の臭いおよび味の感覚は、しばしば、嫌な味のハーブ薬を他の
食品添加物および／または食材で「隠す」仕事を、医薬品の場合よりもかなり複
雑にする。そのことは次に、ハーブ薬をペット動物に適用するための適切な担体
を見つける仕事を工業規模の食品製造で達成することを困難にする。対処する必
要がある問題は、特に、保存期間、長期保存期間に亘り他の食品基材と接触した
場合のハーブ薬の劣化、製品の安定性、ハーブ材料の活性を保護するための塩基
結合(basic binding)である。

【００１１】 コンパニオン動物でのより一般的な食餌関連問題の１つは、鼓張および胃腸の
調子（ＧＩＨ）である。鼓張に関連する嫌な臭いは、潜在的な消化管の調子はも
ちろんのこと、動物−飼い主の関係に重要な心理社会的問題を構成する。ヒトで
の研究は、大腸の調子に対する、腸内ガス内に存在する毒性硫黄化合物の有害な
影響について示しており、そのような化合物は潰瘍性大腸炎の病因と考えられて
いる。鼓張につながる腸内ガスの主な成分は、窒素、水素、二酸化炭素、メタン
および酸素等の臭いの無いガスである。しかしながら、例えば硫化水素のような
微量の毒性含硫ガスが腸内ガスの臭いをもたらす。硫酸塩還元菌（ＳＲＢ）は硫
酸塩を硫化物に還元し、それによって硫化水素を産生する働きをする。ヒトでの
研究は、鼓張および不快感につながるガス容量の特定に焦点を置いてきたが、動
物での研究は、腸内ガス内の嫌な臭いの特徴付けに集中している。

【００１２】 いくつかの先行技術文献が、鼓張および／またはそれに関連する嫌なにおいを
減らすための薬について開示している。例えば、米国特許第5,716,641号および
第5,679,376号は、鼓張を減らすことが報告されているある薬剤組成物について
開示している。それら組成物のいくつかはシメチコンに基づく。

【００１３】 鼓張を生じさせることに強く関連すると考えられる物質（例えば特定の糖およ
びオリゴ糖）を食品から取り除くことについても記載されている。例えば、米国
特許第5,871,801号および第4,645,677号を参照。

【００１４】 腸内ガスの臭いを減らすために栄養補助食品および食品添加物を用いることに
ついては特許文献であまり報告されていない。例えば、キトサン（例えば米国特
許第5,773,427号を参照）またはフマル酸（例えば米国特許第5,589,186号を参照
）を食餌に添加する、わずかな例がある。

【００１５】 亜鉛塩が揮発性含硫ガス、特にＨ_２Ｓと反応することがわかっている（例えば
米国特許第5,405,836号を参照）。腸内ガスのＨ_２Ｓ含量を減らすために食用亜
鉛塩を使用することも、刊行文献において示唆されている（例えば、Suarez F.L
., Springfield J, ＆ Levitt MD (1998) “Identification of gases responsi
ble for the odour of human flatus and evaluation of a device purported t
o reduce this odour”. Gut 43, 100-104を参照）。

【００１６】 ユッカ・シディゲラ(Yucca Shidigera)(またはユッカ・エラタ(Yucca Elata))
の抽出物を食餌に含めると、イヌおよびネコの糞便の悪臭を減らすことが分かっ
ている（例えば、Lowe JA, Taylor AJ and Linforth R (1997) “The effect of
Yucca Shidigera extract on canine and feline faecal volatiles occurring
concurrently with faecal aroma amelioration”, Research in Veterinary S
cience 63, pages 67-71を参照、その文献から、腸内ガスの悪臭も減らすと推論
することは妥当である）。

【００１７】 また木炭は有毒ガスの吸収剤として知られており、クッション内で腸内ガスの
悪臭を減らすその能力が証明されている（再度、Suarez らの文献を参照）。木
炭は、現在販売されている、わずかな経口投与される脱臭製品中の成分でもある
。

【００１８】 生理的類似性のため、イヌおよびネコに存在すると知覚される鼓張問題にうま
く対処する化合物からなる物質および混合物をヒトによる消費に適合させること
ができると想定できる。

【００１９】 本発明は、それ自体口当たりが良くない健康補助食品をペット動物に投与する
ことに関連する知覚問題を考慮して考案された。

【００２０】 本発明の１つの目的は、推奨された給餌計画に基づいて、動物の規則的な毎日
の食餌に加えて、規則的に、すなわち「おやつ(treat)」製品の形態で、哺乳類
ペット動物に投与するための、ペット動物の特定の健康上の指標を維持および／
または改善することに寄与する商業的に包装されたペットフード製品を提供する
ことである。

【００２１】 その広い目的の中で、規則的に、例えば毎日与えた場合に、ペット動物の鼓張
に関連する臭いの問題を改善できる包装ペットフード製品を提供することは好都
合であろう。

【００２２】 上述した広い目的の中で、規則的に毎日与えた場合に、ペット動物の免疫系を
増強できる包装ペットフード製品を提供することは同様に好都合なことである。

【００２３】 また、その広い目的の中で、毎日与えた場合に、ペット動物の「ストレス」関
連の状況を改善する包装ペットフード製品を提供することは好都合なことである
。

【００２４】 上記の目的の範囲内で、上記の健康上の指標に関して改善をもたらす植物ベー
スの食品機能性添加物およびそれらの組合せを含み、かつ「おやつ」製品として
包装できる、口当たりが良いペットフード製品レシピを提供することが意図され
ている。

【００２５】 包装ペットフードの用語は、一般的に、通常の食餌に加えて「おやつ」として
、例えば１日１回、ネコまたはイヌにペットの飼い主によって与えられる、固形
食品ペレット、ビスケット、棒状のもの、「よく噛む必要がある軽い食餌(chewy
bites)」、および類似の製品を含むようにこの中で用いられる。

【００２６】 発明の概要 従って、本発明の第１の態様において、加工された保存安定な食品基材と、機
能性添加物の組合せとを含む商業的に包装された哺乳類ペットフード製品を提供
する。機能性添加物は、哺乳類ペット動物の特定の健康上の指標の増強および／
または維持を示す少なくとも１つの口当たりが良くない植物ベースの薬および／
または食物繊維源を含み、そのペットフード製品は、そのようなペットフード製
品によるペット動物の規則的な給餌で、前記指標の増強および／または維持を達
成するのに効果的な予定濃度および量の機能性添加物を含むように１食分にされ
および包装され、さらに、その食品基材は、口当たりが良くない添加物の風味お
よび／または臭いを隠すのに十分な割合で存在する。

【００２７】 存在する特定の機能性添加物に依存して、以下にさらに詳細に説明するように
、食品基材の組成が変化する。

【００２８】 許容可能なおいしさの指標は、規則的および／または排他的なやり方で７日間
に亘り動物に与えた場合に、その製品の１０％以下、好ましくは５％以下が拒絶
されるとして特定される。

【００２９】 関連する機能性添加物に加えて、例えば、ビタミン、ミネラル補助食品等のよ
うな、それぞれ特定の健康改善特性を有することが分かっている他の活性栄養補
助食品もその包装製品に加えて差し支えない。本発明に基づき特定の健康上の指
標を達成および維持するために、薬剤的／または治療的恩恵を示す天然食物繊維
源および／またはハーブ薬を提供する植物材料の形態で、補足的な機能性添加物
を特定の分量／総量で製造の間にペットフード製品に加える。

【００３０】 従って、本発明の第２の態様において、ペットフード製品の機能性添加物は、
食餌の鼓張問題に対処することを意図しており、ユッカ抽出物（例えば、ユッカ
・シディゲラまたはエラタ）、木炭、および例えば酢酸亜鉛のような亜鉛塩を含
んでおり、そのような機能性添加物は、ペットフード製品が毎日ペット動物に与
えられた場合に腸内ガスの臭いを減らすのに十分な量で提供される。それら機能
性添加物の任意の２つを組み合わせて使用すると、腸内ガスの臭いの軽減をもた
らすことが観察されており、酢酸亜鉛と木炭、または酢酸亜鉛と木炭とユッカ抽
出物との特定組合せは、特定の相乗作用効果を示す。それら機能性添加物は、好
ましくは、以下の量で与えられ、食品基材および他の通常の栄養補助食品でバラ
ンスがとられるる： *ユッカ・シディゲラまたはエラタ抽出物−最終製品の約0.04から約0.11重量
％、好ましくは0.05重量％； *木炭−最終製品の約5から約14重量％、好ましくは6重量％； *酢酸亜鉛−最終製品の約0.3から約0.8重量％、好ましくは0.32重量％。

【００３１】 所望の鼓張を減らす健康上の利益を得るためのそれら組合せ機能性添加物の推
奨される１日の摂取量は、通常、以下の範囲内の最終製品質量であろう：

【表１】 本発明の第３の態様において、機能性添加物は、Ｌ−グルタミン、Ｄ−グルコ
サミン硫酸、砂糖大根パルプ、アカニレ(Ulmus Fulva)および必要に応じてイヌ
リンの組合せを含み、その機能性添加物は、そのペットフード製品が毎日ペット
動物に与えられた場合に、胃腸の健康状態を増進または維持するのに十分な量で
与えられる。

【００３２】 それら機能性添加物は、好ましくは、以下の量で与えられ、食品基材および他
の通常の栄養補助食品でバランスがとられる； *Ｌ−グルタミン−最終製品の約3から約5重量％； *Ｄ-グルコサミン硫酸−最終製品の約3から約5重量％； *砂糖大根パルプ−最終製品の約4から約8重量％； *イヌリン（存在する場合）−最終製品の約3.0から約4.5重量％； *アカレニ−最終製品の約1.5から約2.5重量％。

【００３３】 上記の機能性添加物は以下の量で与えられるのが特に好ましい： *Ｌ−グルタミン−最終製品の約4重量％； *Ｄ-グルコサミン硫酸−最終製品の約4重量％； *砂糖大根パルプ−最終製品の約6重量％； *イヌリン−最終製品の約3.9重量％； *アカレニ−最終製品の約2重量％。

【００３４】 所望の胃腸の健康上の利益を得るためのそれら組合せ機能性添加物の推奨され
る１日の摂取量は、通常、以下の範囲内の最終製品質量であろう：

【表２】 本発明の第４の態様において、機能性添加物は、ビタミンＥ、ビタミンＢ複合
体、サクラソウオイル（例えば、オエノセラ・ビーニス(Oenothera Biennis)）
、ビタミンＣ、およびマリーゴールドミール(例えば、カレンデュラ・オフィシ
ナリス(Calendula Officinalis))の組合せを含む。その機能性添加物は、そのペ
ットフード製品がペット動物に毎日与えられた場合にペット動物の自然の身体防
御（免疫系機能）を増強または維持するのに十分な量で与えられる。それら機能
性添加物は、好ましくは、以下の量で与えられ、食品基材および他の通常の栄養
補助食品でバランスがとられる： *ビタミンＥ−最終製品の約1.0から約2.5重量％、好ましくは2重量％； *ビタミンＢ複合体−最終製品の約0.10から約0.25重量％、好ましくは0.2重量
％； *月見草オイル−精油含量に依存して、最終製品の約0.7から約2.5重量％、好
ましくは0.8重量％； *ビタミンＣ−最終製品の約0.5から約3重量％、好ましくは2.5重量％； *マリーゴールドミール−最終製品の約0.4から約0.8重量％、好ましくは0.6重
量％。

【００３５】 所望の免疫系上の利益を得るためのそれら組合せ機能性添加物の推奨される１
日の摂取量は、通常、以下の範囲内の最終製品質量であろう：

【表３】 本発明の第４の態様において、機能性添加物は、カノコソウ根抽出物（例え
ば、バレリアン・オフィシナリス(Valerian Officinalis)、カワカワ根抽出物（
例えば、パイパー・メシスチカム(Piper Methysticum)）、ビタミンＢ複合体お
よびマグネシウム(消化しやすい塩の形態)の組合せを含む。その機能性添加物は
、そのペットフード製品が毎日ペット動物に与えられた場合に、ペット動物のス
トレスの軽減および／または挙動改善を増進または維持するのに十分な量で与え
られる。カノコソウ根抽出物および／またはカワカワ根抽出物に加えてまたは部
分的に置き換えて、銀杏抽出物およびオトギリ草属植物抽出物(ハイペリカム・
パーホラツム(Hypericum Perforatum)をその公知の神経鎮静特性をもたらすため
の生理的適切量で加えても差し支えない。

【００３６】 それら機能性添加物は、以下の量で与えられるのが好ましく、食品基材および
他の通常の栄養補助食品でバランスがとられる： *カノコソウ根抽出物−最終製品の約0.3から約1重量％； *銀杏抽出物（存在する場合）−最終製品の約0.1から約1.3重量％； *オトギリ草属植物抽出物（存在する場合）−最終製品の約0.1から約1.3重量
％； *カワカワ根抽出物−最終製品の約0.3から約3.0重量％； *ビタミンＢ複合体−最終製品の約0.5から約3.0重量％； *マグネシウム塩−最終製品の約0.5から約2.5重量％。

【００３７】 上記の機能性添加物は以下の量で与えられるのが特に好ましい： *カノコソウ根抽出物−最終製品の約0.4重量％ （純粋な精油濃度に依存して）； *カワカワ根抽出物−最終製品の約2重量％； *ビタミンＢ複合体−最終製品の約2.5重量％； *硫酸マグネシウム−最終製品の約1.8重量％。

【００３８】 ストレス軽減の健康上の利益を得るためのそれら組合せ機能性添加物の推奨さ
れる１日の摂取量は、通常、以下の範囲内の最終製品質量であろう：

【表４】 加工食品基材は、通常、固形材料および少なくとも１つの液体材料から成る配
合を含み、ペットフード製造業において一般的に用いられているが、個々の成分
の味を隠す能力を有するように形成されかつ添加剤の機能を維持する必要がある
。最終製品の含水量は、その製品が「乾燥」、ビスケット型、あるいは、「肉の
ような噛み(meaty chew)」棒または噛み付き(bite)食品の何れであるかに大きく
依存する。

【００３９】 本発明に基づいて、食品基材を構成する独自の材料の組合せを提供し、その材
料は、天然植物の機能性添加物の活性を保持するように、低い温度で適切に処理
することができるものである。糖ベースの化合物（例えば糖および／またはグル
コース、および／またはデキストロース、および／またはマルトデキストリンの
組合せ）は保存性および風合いの変化をもたらす。

【００４０】 口当りの良くない（臭いおよび／味）機能性添加物を適切に隠すのに適した化
合物として、動物性タンパク質および炭水化物に基づく固形食品基材材料が挙げ
られる。通常、それらに抗菌薬が添加される。動物性タンパク質は、通常、固形
材料の約17重量％から50重量％を構成し、その食品の機能性添加物を隠すための
主な香料添加剤として働き、動物性タンパク質は通常、牛肉、豚肉、ヒツジの肉
、鶏肉、魚またはそれらの組合せに由来する。動物性タンパク質は、好ましくは
、結合剤としてゼラチンを含む。炭水化物は、通常、単炭水化物および複合糖質
を含み、複合糖質は通常米粉から成りまたは米粉を含み、単炭水化物は通常グル
コース、グリセロールおよび／または糖から成りまたはそれらを含む。ペットフ
ード製品の少なくとも１つの液体材料は、好ましくは、水および酸化防止剤であ
り、好ましくはローズマリー抽出物である。

【００４１】 水は、ビスケット型の最終製品において5重量％未満、最終食品が口当りの良
い「おやつ」に適したサイズのチュアブル錠である場合には、約10から約20重量
％程度を構成する。後者は、分量形状に圧縮成形された、調理および粉砕された
動物の肉および骨から主に構成される主成分を有する。

【００４２】 口当りの良い「おやつ」に適したサイズのチュアブル錠の形態である口当りの
良いペットフード製品は通常、最終製品中、以下の割合で材料を含む： *ゼラチン−約3から約7重量％； *グルコース−約2から約5重量％； *糖−約2から約5重量％。

【００４３】 *グリセロール−約1から約4重量％； *ソルビン酸カリウム−約0.2から約0.5重量％； *ローズマリー抽出物−約0.01から約0.05重量％； *水−約10から約20重量％；さらに、 *粉砕肉（約50重量％）、穀粉（約11重量％）、糖（約8重量％）、グリセリン
（約9重量％）、クエン酸（約1％）および防腐剤から構成される残りの部分。

【００４４】 所望の用量に対応する所望の量の製品のペット動物への投与を容易にするよう
に、上記のペットフード製品は任意の適切な形状で提供される。従って、単一の
ビスケット形態でペットフード製品を提供して差し支えなく、その場合、各ビス
ケットは実質的に同一の予定用量の機能性添加物を含む。あるいは、棒状の食品
としてペットフード製品を提供して差し支えなく、その場合、その棒状の食品は
、その棒の長さ全体に亘り実質的に均一な濃度の少なくとも１つの機能性添加物
を有する。棒状の食品は、ペット動物に所望の用量の機能性添加物を与えるよう
に、どこでその棒を折るかを指示するためのマーキンングまたはエッチングを含
んでいて差し支えない。

【００４５】 本発明の製造工程態様において、固形および液体材料、ならびに機能性添加物
を用いて、上記のような型の口当りの良い「おやつ」に適したサイズのペットフ
ード製品を製造する方法を提供し、その方法は： * 動物性タンパク質、炭水化物および抗菌剤を含む固形材料を混合し； * 固形材料混合物を５０から８０℃の間、好ましくは約６０℃に、約５から１
５分間、好ましくは約１０分間加熱し； * その固形材料混合物に機能性添加物を加え； * 得られた混合物を約５分間混合し； * 別の容器中で、水および酸化防止剤を含む液体成分を６０℃から８５℃の間
、好ましくは約７５℃まで加熱し； * その加熱液体材料を前記の得られた混合物に添加して、湿った混合物を得て
； * その湿った混合物を６０℃から８０℃の間、好ましくは約７５℃まで、約５
分間加熱して、調理混合物を得て； * 加熱工程の実質的に直後に、その加工混合物に冷却工程を施して、調理混合
物の温度を４０℃から６０℃の間、好ましくは約５０℃にして；さらに * 圧縮成形または切断技術によって、前記の冷却加工混合物を成形して、予定
サイズ、形状および重量の、包装に適した製品を形成する；各工程を含む。

【００４６】 １食分にできるペットフード製品の場合、その工程は、使用の際にその包装製
品を特定サイズの断片に容易に割ることができるように、その成形製品にマーキ
ングまたはエッチング等を付ける工程をさらに含んでいて差し支えない。

【００４７】 上述した、ユッカ・シディゲラ抽出物、木炭および酢酸亜鉛の組合せは、ヒト
での消費に適した担体中に混ぜた場合に、ヒトが感知する腸内ガスの問題に関し
てプラス効果を有するであろう。それら機能性添加物を例えば子供に容易に投与
することを確実にする１つの方法は、それら成分を従来のショートビスケットの
配合に混合する方法である。ショートビスケットの配合は、水またはミルク成分
を含まず、３１重量％のバターまたはショートニング、１７重量％の粉砂糖、３
９重量％のビスケット粉末、約１０から１２重量％の木炭を含んでいて差し支え
ない。ユッカ抽出物は0.07から0.12重量％であり、酢酸亜鉛は約0.5から0.8重量
％であり、欧州栄養標示指令に基づいて、亜鉛のＲＤＡが約１５mgであることに
留意する。

【００４８】 本発明の他の態様は、様々な機能性添加物の組合せを含む様々な食品配合を与
えた場合にペット動物にもたらされる健康上の利益を示すために実施した試験に
関する以下の記載から明らかになるであろう。

【００４９】 １．鼓張を減らすことを狙ったペットフード製品 以下の実施例は、通常の給餌計画と併せて、補充的なおやつを毎日与えること
によってペット動物における腸内ガスの臭いを減らすように指向された本発明の
態様に関する。

【００５０】 本発明のそのような態様の製品の利益を示すために、２つの方法を用いた。in
vitro法は「In Vitro法」の見出しで以下に詳細に記載されている。新規なin v
ivo法は「in Vivo 法」の見出しで以下に記載されている。

【００５１】 ａ）In Vitro法 本方法は、in vitroで硫化水素を測定するために用いられた。

【００５２】 試料調製 活性材料の濃度は、ペットフード製品に加えられるそれら材料のレベルに対応
するように選択された。３０mLの発酵培地を含む３つ揃いのガラス血清ビンに材
料を量り採る；綿栓でビンに蓋をして、さらにホイールで覆った。対照として用
いられるビンは活性材料を全く含まないように調製された。ハエを含む、糞便の
再懸濁のための円錐フラスコ中において、２００mLの１０mMリン酸ナトリウムバ
ッファー（pH7.4）を調製した。高圧蒸気滅菌法(１５分、１２１℃)によってビ
ンを滅菌し、嫌気状態を達成するために嫌気性キャビネットに置いた（予備還元
）。

【００５３】 糞便接種 新鮮な糞便を採取し、記録し、さらに重さを量った。糞便試料を凍結乾燥して
、糞便の乾燥重量を特定した。排便の１５分以内に、予備還元したリン酸バッフ
ァーに２０gの糞便を加えた。フラスコを嫌気性キャビネット中のマグネティッ
クスターラー上に置き（１０分間）、糞便懸濁液を作成した。綿栓を取り除き、
活性材料を含む各血清ビンおよび活性材料を含まない対照ビンに、３mLの糞便懸
濁液を添加した。その結果、ビン当たり１％の糞便接種となった。ビンをゴム栓
および金属キャップで密閉した。

【００５４】 ボトルに、三重で接種した。活性材料を含まない３つのビンを培地および糞便
対照として用いた。活性材料を含まないビンは、硫酸塩還元菌を阻害するため、
１mLの１０％モリブデン酸を含んでいた。全てのビンを３７℃で２４時間インキ
ュベートし続けた。

【００５５】 産生された総ガス量、およびin vitro発酵培養液中に存在する硫化水素のレベ
ルに関して、３つの活性材料の潜在的効果を測定した。

【００５６】 硫化水素 硫化水素を特定するため、以下の方法を続いて行った。

【００５７】 （ｉ） 脱酸素化水で１：４に希釈した培養液を調製した。

【００５８】 （ii） 室温で、１５分間、13,800ｇで試料を遠心した。

【００５９】 （iii） 試験試料および糞便ブランクを提供するため−試験試料の一部を採取
し、分析を行うまで全て氷上で保存した。

【００６０】 標準曲線 溶液中の硫化水素のレベルを特定するため、０−５０ppm硫酸ナトリウムの範
囲内の標準曲線を各組の分析される試料のために作る必要がある。

【００６１】 試料分析 各標準に、Camlab硫化物試薬を用いて： ａ．１mLの硫化物-１-試薬を混合しながら添加した。

【００６２】 ｂ．１mLの硫化物-２-試薬を混合しながら添加した。

【００６３】 ｃ．分光計で６７０nmでの吸光度を測定した。

【００６４】 試験試料の測定 １．２mLの脱酸素化水を糞便ブランクに添加して、６７０nmでの吸光度を測定し
た。

【００６５】 ２．硫化物濃度を特定するため、３重の試験試料において、上記の工程ａ−ｃを
繰り返した。標準溶液の範囲に入れるため、試験試料を必要に応じて希釈した。

【００６６】 ｂ）In Vivo法 in vivo法はin vivoでの腸内ガス産生を測定するために用いられた。

【００６７】 本研究で用いられた新規なin vivo腸内ガスシステムは、イヌの毛に取り付け
た、肛門部の周りから空気を引き込むポンプから構成される。１cm離れた穴を有
するプラスチック製のＯリングを尾の周りに取り付け、さらに肛門近くに位置を
合わせた。プラスチック製のチューブを介してそれをポンプに連結した。ポンプ
は含硫ガスを検出するセンサーを有する。

【００６８】 長い間に亘りイヌによって産生された含硫ガスの測定が行われるように、２０
秒ごとに含硫ガスレベルを測定するようにポンプを設定した。

【００６９】 in vivo含硫ガスポンプで記録された個々の腸内ガスエピソードのヒトの検出
限界を特定するため、消費者知覚分析を実施した。知覚された腸内ガスパラメー
ターと測定可能パラメーターとの間の相関関係を特定するため、単純回帰分析を
行った。１−５の尺度でのヒトの腸内ガス評価とin vivo含硫ガスレベルとの間
で高い相関関係（r=0.9224）が特定された。in vivo含硫ガス測定レベルからヒ
ト検出レベルの特定を可能とする方程式を作成した。

【００７０】

【表５】 消費者知覚分析から作られたその方程式を、現在の試験から得られた含硫ガス
の読み出しに適用し、記録された腸内ガスエピソードのヒト検出評価を特定した
。「エピソード」は、含硫ガスの読み出しが一貫して１ppmより大きい、所定の
期間である。１ppm以下の含硫ガスレベルは、臭い判定者によって検出されなか
った。

【００７１】 in vitro実験１ 硫化水素および全ガス産生量を減らす可能性に関して活性材料を評価する目的
で、in vitro発酵システムを設定した。発酵培地を含むガラス血清ビンに材料を
量り採った。対照として用いるために、活性材料を含まないようにいくつかのビ
ンを調製した。ビンを滅菌し、さらに嫌気性キャビネット中に置いた。糞便試料
を採取し、懸濁化し、さらにその懸濁液の一部を対照ビンおよび活性材料を含む
ビンに加え、次にボトルを密閉して、３７℃で２４時間インキュベートした。

【００７２】 記載の方法によって硫化水素濃度を特定した。

【００７３】 表１ａは、活性材料と共にインキュベートした後の発酵培養液中に存在する平
均硫化水素レベルを示す。個々の活性材料を用いて、硫化水素に有意な低下があ
った(p<0.05)。驚くことに、３つ全ての活性材料を添加した場合に、相乗効果が
観察された。

【００７４】

【表６】 in vitro実施例２ 活性材料の２種混合物を用いて上記の実施例を繰り返した。

【００７５】 表１ｂは、インキュベートした後の発酵培養液中に存在する平均硫化水素レベ
ルを示す。対照および３つの全ての活性材料の組合せでの硫化水素レベルは、以
前の実施例で特定したレベルに広い意味で類似する。木炭および酢酸亜鉛の効果
は、驚くことに、相乗的であるように見える。

【００７６】

【表７】 in vovo実験 新規なin vivo法の詳細は、「In Vivo法」の見出しで上述された。それら実験
において、以下の配合に示すような、３つ全ての成分を含むおやつと活性材料を
含まない対照とを比較した。

【００７７】

【表８】 活性および対照試験相からの各イヌに関して２重で含硫ガス測定を行った。上
述した評価方程式を用いて、それら測定値を消費者検出レベルに変換した。各測
定期間中の全事象の割合（％）として各評価クラスにおける鼓張事象の回数を特
定し、上記の知覚評価グラフと比較した。活性および対照処置の間での、悪いお
よび我慢できないと評価した割合の差は有意なものであった (p<0.05)。次のグ
ラフは、イヌに活性処置および対照処置を与えた場合における、悪いおよび我慢
できないと評価した割合を合わせた平均割合（％）を示す。

【００７８】

【表９】 要約すると、ペット動物の体重に合わせた毎日の用量計画に基づいて、口当た
りが良い「おやつ」に適したサイズのよく噛む必要があるペレットを提供する種
類の食品基材配合を有するペットフード製品に、組み合わせた活性または機能性
添加物を含めると、動物の通常の食餌に起因する腸内ガス関連の悪い臭いを減ら
す傾向がある。そのおやつのおいしさは、標準と比較して、活性材料を含めるこ
とによって悪影響を受けなかった。

【００７９】２．胃腸管（ＧＩＴ）の健康状態の改善のための機能性を有するペットフード製 品 以下の実施例は、特に、犬科のペット動物が排泄した大便の硬さを改善するこ
とによって、ペット動物におけるＧＩＴの健康状態を改善することを狙った態様
に関するものである。

【００８０】 ａ.概要 本態様の製品の一部の利益を示すため、ならびにそれによって、毎日与えられ
るおやつ製品に含められる機能性材料の適切なレベルを特定するため、多くのイ
ヌにおいて給餌試験を実施した。本試験は、製品総重量に対する割合で、６つの
レベル（0重量％から4.1重量％）の砂糖大根パルプ（ＳＢＰ）、および約1.5重
量％から2.5重量％の平均レベルのアカニレミールを、毎日与えられるイヌ用の
おやつに加えることを含む。全ての製品において、おいしさを評価し、さらに消
化試験を実施した。

【００８１】 各製品のＧＩＴの健康状態の改善の成功は、糞便の質の特定によって測定した
。大便を調べ、さらに「硬さ」に基づく基準に対して大便を評価した。「ゆるい
」、または下痢様のきめを示す便は「容認できない」と評価された。全体を持ち
上げることができる「硬い」大便は「理想的である」と評価された。

【００８２】 ＳＢＰ含有の全てのレベルで、標準（０％含有）と比較して、有意に改善され
た糞便の質が観察された。ＳＢＰ含有レベルの上昇に伴い、湿った糞便の排泄が
増加した。試験された主な栄養物の見かけ消化率は、ＳＢＰレベルの上昇に伴い
低下する見かけ消化率パターンを示した。しかしながら、その低下は全ての含有
レベルで有意ではなかった。最終製品のおいしさは、標準と比較して、ＳＢＰま
たはアカニレミールの何れの添加によっても悪影響を受けなかった。

【００８３】 ｂ．背景情報 砂糖大根パルプ（ＳＢＰ）は、その独自の分析プロフィール−ＳＢＰは他の繊
維源と比較して不溶性繊維に対する溶解性繊維の割合が高い−のため、天然食物
繊維源として本試験において選択された。また、ＳＢＰは糞便の質を改善するた
めに、乾性ドッグフードレシピにおいて既に用いられているが、それを湿性フー
ド製品に含めた場合に製品のおいしさに悪影響を与えるか否かについては分かっ
ていない。アカニレミール(Slippery elm meal)は、それ自体いくつかの健康上
の利益を有すると考えられているが、他の添加剤と組み合わせた場合については
全く報告がない。アカレニが溶解性繊維の優れた供給源でありかつボールにおい
てＳＢＰ繊維と共にプラスとなるおよび相補的な働きを有するムコ多糖であるこ
とが、文献で報告されかつ分析データ−において示されている。

【００８４】 製品の開発において、４００kcalの動物の食物摂取量当たり、約５g相当の繊
維含有レベルが最適であることが分かっている。繊維含量がそれより増えると、
容認できないゆるい便の排便となる。

【００８５】 ６ｘ６ラテン方陣−設計に基づいて給餌した６匹のイヌを用いて、完全消化試
験を実施した。

【００８６】 ｃ．方法 エングリスト法によって測定して0.5重量％から3.2重量％の範囲の製品中総食
物繊維レベル（４００kcalＰＭＥ当たり2.2から13.2gをもたらす）を得るため、
標準イヌ用製品に６つのレベル（レシピ中0から4.1重量％の範囲）でＳＢＰを添
加した。

【００８７】 ２つのより低いレベルの添加でバックグラウンド肉にＳＢＰを添加し、さらに
３つのより高いレベルの繊維添加を達成するためバックグラウンド肉および成形
した肉のぶつ切りの両方にＳＢＰを添加した。対照製品にはＳＢＰを添加しなか
った（表１参照）。

【００８８】

【表１０】 本研究は、６ｘ６完全ラテン方陣−設計に基づいて製品を試験イヌに割り当てた
、６つの標準消化試験プロトコルを含む（表２）。

【００８９】

【表１１】 体重を維持するための正確なレベルでイヌに給餌した。各イヌに与えられる量
は、表３に示されている。

【００９０】

【表１２】 各食餌で７日間イヌに給餌した。新しい食餌を開始する前に、２日間イヌに対
照製品を与えた。

【００９１】 各給餌期間の最後の４日間の間、各イヌから糞便を採取し、凍結乾燥し、さら
に二次的栄養素、コラーゲン、および総エネルギーに関して分析した。

【００９２】 二次的栄養素、ビタミン、ミネラル、コラーゲン、食物繊維、デンプン、およ
び総エネルギーに関して食餌を分析した。

【００９３】 均等目盛りに基づいて糞便の質を主観的に計測し、変動分析を行った。

【００９４】 各給餌期間の最初と最後にイヌの体重を量り、消化性エネルギー摂取量は体重
変化に相関した。

【００９５】 ｃ．結果 おいしさ（受け入れ）および体重変化

【表１３】 全ての体重変化は、予想された正常変化の範囲内であった。おいしさは機能性
添加物を含めることによって影響を受けなかった。

【００９６】 ｄ．糞便の質の結果

【表１４】 同じ列における異なる文字は有意に異なることを示す(ANOVA p<0.05)。対照製
品（ＳＢＰ添加無し）は他の５つの食餌よりも有意に悪い平均糞便得点をもたら
した(ANOVA p<0.05)。様々なレベルのＳＢＰ添加を含む食餌の間で、平均糞便得
点において、総合的な有意差は無かった。理想的糞便の割合（％）は、ＳＢＰ添
加レベルの上昇に伴い、一旦増加しその後低下するパターンを示す。容認できな
い糞便の割合（％）は、逆パターンを示す。

【００９７】 1.7％の総ＳＢＰ含量および1.2％の総繊維含量の製品ＤＴ１２４７は、最も高
い割合の理想的糞便（47.1％）および最も低い割合の容認できない糞便（2.9％
）をもたらした。

【００９８】 ｅ．糞便の質 食餌による湿った糞便の排泄および排便の回数を表６に示す。

【００９９】

【表１５】 同じ列における異なる文字は有意に異なることを示す(ANOVA p<0.05)。糞便の
回数は、7日間における６匹のイヌでの回数である。

【０１００】 湿った糞便の排泄は、繊維含量レベルが上昇するに伴い減った。1.7％以上の
ＳＢＰの含有レベルで、湿った糞便の排泄は標準製品よりも有意に多かった。

【０１０１】 排便の総回数は、食餌中の繊維量が増えるに伴い増加し、標準の食餌における
６１排便（７日間における６匹のイヌ当たり；１日、１匹のイヌ当たり１．５排
便）から、最も高いレベルの繊維添加における１０９排便（７日間における６匹
のイヌ当たり；１日、１匹のイヌ当たり２．６排便）まで増加した。

【０１０２】 ｆ．見かけ消化率 標準製品（ＤＴ１２４５、０％ＳＥＢ）は、試験した全ての主要栄養素に関し
て良好な見かけ消化率をもたらした。全ての栄養素の見かけ消化率は、ＳＢＰ含
量レベルの上昇に伴い、上昇する見かけ消化率パターンを示した。食餌からもた
らされる脂肪の見かけ消化率は、ＤＴ１２４６（０．８％ＳＢＰ含量）からの結
果を除いて、上記のパターンに適合した。結果は予想したものよりわずかに低か
った。

【０１０３】

【表１６】 全ての消化率は見かけの割合（％）である。同じ列における異なる文字は有意
に異なることを示す(ANOVA p<0.05)。ＳＢＰの含有レベルが最も高い２つ（ＤＴ
１２５０およびＤＴ１２４９）での乾物および炭水化物の見かけ消化率、ならび
に三番目に高い含有レベル（ＤＴ１２４８）における炭水化物見かけ消化率を除
いて、全ての製品中の試験した他の栄養素は７５％より大きい見かけ消化率を示
した。

【０１０４】 見かけ消化率が標準（０％ＳＢＰ含量）よりも有意に低くなるＳＢＰ含量レベ
ルは以下の通りである： 乾物： 1.7％ＳＢＰ(1.2％繊維含量) 有機物質： 1.7％ＳＢＰ(1.2％繊維含量) タンパク質： 4.1％ＳＢＰ(3.2％繊維含量) 脂肪： 3.3％ＳＢＰ(2.5％繊維含量) （0.8％ＳＢＰからの結果が異常であると仮定して） 炭水化物： 2.5％ＳＢＰ(1.6％繊維含量) エネルギー： 1.7％ＳＢＰ(1.2％繊維含量) ディスカッション ＳＢＰの缶詰製品への添加の効果は、測定した全てのパラメーターに関して明
白であった。糞便の質に関して、対照の結果は予想より質が悪かった。それにも
かかわらず、ＳＢＰの効果は明白であり、全ての試験したレベルにおいて、ＳＢ
Ｐの添加は糞便の質に有意な改善をもたらした。

【０１０５】 それら試験において、ＳＢＰの最適添加レベルは1.7％（その食餌の1.2％の総
繊維含量をもたらす）であった。しかしながら、1.7％の含有レベルは最も高い
割合の理想的糞便および最も低い割合の容認できない糞便をもたらしたが、その
含量レベルは任意の他の含有レベルと比べて有意に良好な総合的な糞便の質をも
たらさなかった。1.7％のＳＢＰ含有レベル（最も良好な糞便の質をもたらした
含有レベル）を用いて、湿った糞便の排泄量は175.2g／1000kcal 摂取DEであっ
た。最適の糞便の質をもたらしたＳＢＰ含有レベル、すなわち1.7％（ＤＴ１２
４７）において、見かけ消化率は全て良好であった。

【０１０６】 結論 糞便の質を改善するために、任意のレベル（0.8％以上）のＳＢＰを添加する
ことによって、標準製品（ＳＢＰを含まない）に比べて有意な改善をもたらした
。基も良好な糞便の質は、1.7％の含有レベルでもたらされた。しかしながら、0
.8％の含有レベルも、湿った糞便の排泄の有意な増加をもたらすことなく、糞便
の質に有意な改善をもたらした。本試験において、0.8％のレベル以上で湿った
糞便の排泄が有意に増加した。従って、それら結果は、所望の製品性能に従って
繊維含量を調製することを可能とする。

【０１０７】 最終製品のおいしさは、標準と比較して、ＳＢＰまたはアカニレミールの添加
によって悪影響を受けなかった。

【０１０８】３．ペット動物の自然の防御を改善することを目的としたペットフード製品 以下の実施例は、規定レベルの機能性酸化防止剤を添加した毎日の給餌によっ
てペット動物の免疫機能を改善することに関連した本発明の態様に関する。

【０１０９】 典型的な食餌は、標準的な乾燥キブル(dry kibble)状のドッグフード製品に基
づき、規定レベルの酸化防止剤を添加した。対照食餌も製造し、与えた。

【０１１０】 試験の目的は、対照食餌を与えたイヌと比較して、試験食餌を与えたイヌにお
いて抗酸化体質が高められることを示すことである。酸化防止剤レベルはペット
動物の免疫系の状態に関する指標をもたらす。また、製品のおいしさに悪影響を
及ぼさないで、毎日与えられるおやつ製品に加えられる機能性材料の適切なレベ
ルを特定するために本試験を行った。

【０１１１】 食餌に加えられるべき酸化防止剤レベルの詳細は以下の通りである：

【表１７】 雑多の系統、年齢、および性の１２匹のイヌから成るパネルに試験食餌を与え
た。雑多の系統、年齢、および性の６匹のイヌから成るパネルに対照食餌を与え
た。

【０１１２】 それら両方の食餌を分析した；結果は以下の通りである：

【表１８】 ビタミンＥおよびＣ、タウリンおよびカロチノイドの血漿吸収を測定するため
、０、４および６週目に採血を行った。結果を以下に示す。

【０１１３】

【表１９】 このグラフは、６週間の給餌後の試験群における血漿ビタミンＥレベルの顕著
かつ統計的に有意な上昇（19.6％の上昇率）を示す。そのような上昇は対照群で
は観察されなかった。

【０１１４】

【表２０】 イヌの試験群および対照群におけるベースラインの血漿ビタミンＣレベルの結
果は信頼できないため、データセットに含まれていない。両側t-testを用いて、
６週間後、試験群と対照群の血漿ビタミンＣレベルを比較すると、統計的に有意
な差(p<0.05)が得られた。

【０１１５】

【表２１】 このグラフは、４週間の給餌後の試験群における血漿タウリンレベルの顕著か
つ統計的に有意な上昇(両側t-test、p<0.05)(38％の上昇率）を示す。そのよう
な上昇は対照群では観察されなかった。

【０１１６】 試験結果は、本試験で用いられたのと同じ１日用量で、かつ同じタイプの補足
的酸化防止剤混合物で補強されたおやつを与えると、動物におけるビタミンＥお
よびＣ、ならびにタウリンのレベルが高められることを示唆する。また、機能性
材料混合物の添加によって食品のおいしさは影響を受けないことが分かった。

【０１１７】４．ストレスの軽減を目的としたペットフード製品 以下の実施例は、通常の給餌計画と併せて、補足的なおやつを毎日与えること
による、動物挙動のストレス関連指標の軽減を達成することに関連する本発明の
態様に関する。

【０１１８】 概要 本実施例は、植物抽出物製品を含む、肉がたくさん入った「おやつ−型」のチ
ュアブル錠を与えられたイヌに対する観測効果を詳術する。

【０１１９】 獣医指導の試験において、軽いストレス、不安または緊張の兆候または挙動を
示すとして特定された２７匹の成犬（雑多の系統、年齢および性の自由生活犬）
は、４週間以上の間に亘り毎日試験製品を食べた。

【０１２０】 試験犬の内の２５匹が、１つ以上の兆候：緊張（１９）、神経性皮膚炎（９）
、注意探求症候群(attention seeking syndrome)（４）、乗り物酔い（４）、軽
い分離不安（２）、「神経質な様子を示す」（３）：の軽減を示すことが観察さ
れた。２匹のイヌは、その神経質または不安な状態の兆候に対する何ら変化を示
すことができなかった。

【０１２１】 従って、本調製物は、以下の表に示された指示に従って毎日食べた場合に、成
犬において軽いストレス、不安および緊張の兆候を軽減する高い可能性を有する
であろうと結論される。また、試験製品中の機能性材料の存在は製品のおいしさ
に悪影響を与えなかったと結論される。

【０１２２】

【表２２】 試験製品の組成は以下の通りである： 肉ベースのチュアブル錠（１０g）は以下の組成を含む：

【表２３】 要約して、本発明の異なる上記の態様に基づいて、ペットフード製品のおいし
さに悪影響を与えることなく特定の健康上の指標の改善をもたらす特定の機能性
添加物の組合せを有するおやつ−型ペットフード製品を作成することが可能であ
ることを示した。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ２３Ｋ 1/16 Ａ２３Ｋ 1/16 ３０１Ｆ ３０１Ｇ ３０２ ３０２Ｂ ３０３ ３０３Ｄ ３０３Ｆ ３０４ ３０４Ｃ 1/175 1/175 1/18 1/18 Ａ Ａ６１Ｋ 31/198 Ａ６１Ｋ 31/198 31/355 31/355 31/375 31/375 31/51 31/51 31/7008 31/7008 31/733 31/733 33/14 33/14 35/78 35/78 Ｃ Ａ６１Ｐ 1/00 １７１ Ａ６１Ｐ 1/00 １７１ (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ， ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，Ｋ Ｅ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ， ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 ストゥッドリー，ネイル イギリス国 ビーディーエス ８エイイー ブラッドフォード ボノックバーン コ ート 24 (72)発明者 ギファード，カトリオーナ イギリス国 エルイーアイ４ ４アールテ ィー レスターシャー ウォルサム オン ザ ウォールズ フリービー レイン ウォルサム センター フォー ペット ニュートリション (72)発明者 コリンズ，ステラ イギリス国 エム22 ９エヌディー マン チェスター ブラウンリー グリーン ニ ューヘイ ロード 110 Ｆターム(参考） 2B005 AA05 AA06 2B150 AA06 AB03 AE01 BD01 BE02 BE03 CD02 CD19 CE01 CJ05 CJ07 DA06 DA32 DA44 DC13 DC14 DC23 DD31 DD43 DD57 DE03 DE13 DE15 DH05 4C086 AA01 BA09 BA18 BC83 EA20 HA04 MA03 MA06 MA52 NA05 ZC61 ZC75 4C088 AB12 AB23 AB36 MA08 MA52 NA05 ZC61 ZC75 4C206 AA01 GA20 MA03 MA06 NA05 ZC61 ZC75

Claims (27)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 「おやつ」に適したサイズの哺乳類用包装ペットフード製品
   であって： 加工食品基材；および 機能性添加物の組合せ；を含み、 前記機能性添加物の少なくとも１つが、哺乳類動物の特定の健康上の指標の増
   強および／または維持を示す口当りの良くない植物抽出物および／または食物繊
   維源であり、 前記ペットフード製品が、該ペットフード製品によるペット動物の規則的な給
   餌によって前記指標の増強および／または維持を達成するのに効果的な予定濃度
   および量の機能性添加物を含むように１食分にされ包装され、 前記食品基材が、口当たりが良くない添加物の風味および／または臭いを隠す
   のに十分な割合で存在することを特徴とする包装ペットフード製品。
2. 【請求項２】 前記機能性添加物が、Ｌ−グルタミン、Ｄ−グルコサミン
   硫酸、砂糖大根パルプ、アカニレ、および任意添加物としてイヌリンを含み、該
   機能性添加物は、前記ペットフード製品が規則的にまたは毎日ペット動物に与え
   られた場合に胃腸の健康状態を増進または維持するのに十分な量で含まれている
   ことを特徴とする請求項１記載の包装ペットフード製品。
3. 【請求項３】 前記機能性添加物が、最終製品中、以下の量： Ｌ−グルタミン−約3から約5重量％； Ｄ-グルコサミン硫酸−約3から約5重量％； 砂糖大根パルプ−約4から約8重量％； イヌリン（存在する場合）−約3.0から約4.5重量％； アカレニ−約1.5から約2.5重量％；で提供され、 前記加工食品基材および他の栄養補助食品でバランスがとられていることを特
   徴とする請求項２記載の包装ペットフード製品。
4. 【請求項４】 前記機能性添加物が、以下の量： Ｌ−グルタミン−約4重量％； Ｄ-グルコサミン硫酸−約4重量％； 砂糖大根パルプ−約6重量％； アカレニ−約2重量％； で提供されることを特徴とする請求項３記載の包装ペットフード製品。
5. 【請求項５】 前記機能性添加物が、ビタミンＥ、ビタミンＢ複合体、月見
   草オイル、ビタミンＣ、およびマリーゴールドミールの組合せを含み、該機能性
   添加物は、前記ペットフード製品が規則的にまたは毎日ペット動物に与えられた
   場合にペット動物の自然の身体防御（免疫系機能）を増強または維持するのに十
   分な量で含まれていることを特徴とする請求項１記載の包装ペットフード製品。
6. 【請求項６】 前記機能性添加物が、最終製品中、以下の量： ビタミンＥ−約1.0から約2.5重量％； ビタミンＢ複合体−約0.10から約0.25重量％； 月見草オイル−約0.7から約2.5重量％； ビタミンＣ−約0.5から約3.0重量％； マリーゴールドミール−約0.4から約0.8重量％；で提供され、 前記加工食品基材および他の栄養補助食品でバランスがとられていることを特
   徴とする請求項５記載の包装ペットフード製品。
7. 【請求項７】前記機能性添加物が、以下の量： ビタミンＥ−約2重量％； ビタミンＢ複合体−約0.2重量％； 月見草オイル−約0.8重量％； ビタミンＣ−約2.5重量％； マリーゴールドミール−約0.6重量％； で提供されることを特徴とする請求項６記載の包装ペットフード製品。
8. 【請求項８】 前記機能性添加物が、カノコソウ根抽出物、カワカワ根抽出
   物、ビタミンＢ複合体、およびマグネシウム塩を含み、該機能性添加物は、前記
   ペットフード製品が規則的にまたは毎日ペット動物に与えられた場合にペット動
   物の静かさおよび／または挙動改善を増進するのに十分な量で含まれていること
   を特徴とする請求項１記載の包装ペットフード製品。
9. 【請求項９】 カノコソウ根抽出物および／またはカワカワ根抽出物に加
   えてまたは部分的に置き換えて、銀杏抽出物およびオトギリ草属植物抽出物が生
   理的適量で含まれていることを特徴とする請求項８記載のペットフード製品。
10. 【請求項１０】 前記機能性添加物が、最終製品中、以下の量： カノコソウ根抽出物−約0.3から約1.0重量％； カワカワ根抽出物−約0.3から約3重量％； 銀杏抽出物（存在する場合）−約0.1から約1.0重量％； オトギリ草属植物抽出物（存在する場合）−約0.1から約1.0重量％； ビタミンＢ複合体−約0.5から約3.0重量％； マグネシウム塩−約0.5から約2.5重量％；で提供され、 前記加工食品基材および他の栄養補助食品でバランスがとられていることを特
    徴とする請求項８または９記載の包装ペットフード製品。
11. 【請求項１１】 前記機能性添加物が、以下の量： カノコソウ根抽出物−約0.4重量％； カワカワ根抽出物−約2重量％； ビタミンＢ複合体−約2.5重量％； 硫酸マグネシウム−約1.8重量％； で含まれていることを特徴とする請求項１０記載の包装ペットフード製品。
12. 【請求項１２】 前記機能性添加物が、ユッカ抽出物、木炭、および酢酸亜
    鉛より成る群から選択される２つ以上の添加物を含んでおり、該機能性添加物は
    、前記ペットフード製品が規則的にまたは毎日ペット動物に与えられた場合に腸
    内ガスの臭いを減らすのに十分な量で含まれていることを特徴とする請求項１記
    載の包装ペットフード製品。
13. 【請求項１３】 前記機能性添加物が、最終製品中、以下の量： ユッカ・シディゲラまたはエラタ抽出物−約0.05から約0.11重量％、好ましく
    は0.06重量％； 木炭−約6から約14重量％、好ましくは6重量％； 酢酸亜鉛−約0.3から約0.8重量％、好ましくは0.4重量％；で提供され、 前記加工食品基材および他の栄養補助食品でバランスがとられていることを特
    徴とする請求項１２記載の包装ペットフード製品。
14. 【請求項１４】 前記食品基材が、動物性タンパク質、炭水化物および抗菌
    剤を含む固形材料と、固形材料の合計に対する予定割合の少なくとも１つの液体
    材料とを含むことを特徴とする請求項３、６、１０、または１３何れか１項記載
    の包装ペットフード製品。
15. 【請求項１５】 前記食品基材が、動物性タンパク質、炭水化物および抗菌
    剤を含む固形材料と、固形材料の合計に対する予定割合の少なくとも１つの液体
    材料とを含むことを特徴とする請求項４、７または１１何れか１項記載の包装ペ
    ットフード製品。
16. 【請求項１６】 前記動物性タンパク質が、固形材料の約１７重量％から５
    ０重量％を構成することを特徴とする請求項１４または１５何れか１項記載の包
    装ペットフード製品。
17. 【請求項１７】 前記動物性タンパク質が、牛肉、豚肉、ヒツジの肉、鶏肉
    、魚またはそれらの組合せに由来することを特徴とする請求項１６記載の包装ペ
    ットフード製品。
18. 【請求項１８】 前記動物性タンパク質がゼラチンを含むことを特徴とする
    請求項１７記載の包装ペットフード製品。
19. 【請求項１９】 前記炭水化物が、単炭水化物および複合糖質を含むことを
    特徴とする請求項１４、１５、１７または１８何れか１項記載の包装ペットフー
    ド製品。
20. 【請求項２０】 前記炭水化物が単炭水化物および複合糖質を含み、該複合
    糖質が米粉を含み、さらに単炭水化物がグルコース、グリセロールおよび／また
    は糖を含むことを特徴とする請求項１４、１５、１７または１８何れか１項記載
    の包装ペットフード製品。
21. 【請求項２１】 前記少なくとも１つの液体材料が酸化防止剤を含み、該酸
    化防止剤がローズマリー抽出物であることを特徴とする請求項１４、１５、１７
    または１８何れか１項記載の包装ペットフード製品。
22. 【請求項２２】 水が最終製品重量の約１０から約２０重量％を構成するこ
    とを特徴とする請求項１４または１５何れか１項記載の方法。
23. 【請求項２３】 最終製品中、以下の割合の材料： ゼラチン−約3から約7重量％； グルコース−約2から約5重量％； 糖−約2から約5重量％。 グリセロール−約1から約4重量％； ソルビン酸カリウム−約0.2から約0.5重量％； ローズマリー抽出物−約0.01から約0.05重量％； 水−約10から約20重量％；さらに、 微粉肉（約50重量％）、穀粉（約11重量％）、糖（約8重量％）、グリセリン（
    約9重量％）、クエン酸（約1％）および防腐剤（約0.1％）から成る残りの部分
    ；を含み、 口当りの良い「おやつ」に適したサイズのチュアブル錠の形態であることを特
    徴とする請求項１６記載の包装ペットフード製品。
24. 【請求項２４】 機能性添加剤の所望の用量に対応する所望の量の製品をペ
    ット動物に投与することを容易にするため、簡単に割れるビスケットまたはマル
    チピースビスケットの形態で提供されることを特徴とする請求項２３記載の包装
    ペットフード製品。
25. 【請求項２５】 棒状の食品の形態で提供される請求項２３記載の包装ペッ
    トフード製品であって、棒の長さ全体に亘り実質的に均一な濃度の機能性添加物
    を有し、さらにペット動物に所望の用量の機能性添加物を提供するように、どこ
    でその棒を折るかを指示するためのマーキンングまたはエッチングを有すること
    を特徴とする包装ペットフード製品。
26. 【請求項２６】 請求項１４または１５記載の口当りの良い「おやつ」に適
    したサイズのペットフード製品を製造する方法であって： 動物性タンパク質、炭水化物および抗菌剤を含む固形材料を混合し； 前記固形材料混合物を５０から８０℃の間、好ましくは約６０℃に、約５から
    １５分間、好ましくは約１０分間加熱し； 前記固形材料混合物に機能性添加物を加え； 得られた混合物を約５分間混合し； 別の容器中で、水および酸化防止剤を含む液体成分を６０℃から８５℃の間、
    好ましくは約７５℃まで加熱し； 前記加熱液体材料を前記得られた混合物に添加して、湿った混合物を得て； 前記湿った混合物を６０℃から８０℃の間、好ましくは約７５℃まで、約５分
    間加熱して、加工混合物を得て； 前記加熱工程のほぼ直後に、前記加工混合物に冷却工程を施して、加工混合物
    の温度を４０℃から６０℃の間、好ましくは約５０℃にして；さらに 圧縮成形または切断技術によって、前記冷却加工混合物を成形して、予定サイ
    ズ、形状および重量の、包装に適した製品を形成する；各工程を含むことを特徴
    とする方法。
27. 【請求項２７】 使用の際に製品を特定サイズの断片に容易に割ることがで
    きるように、前記包装に適した製品にマーキングまたはエッチングを付ける工程
    をさらに含むことを特徴とする請求項２６記載の方法。